JPH1182612A - ダイナミックダンパー - Google Patents

ダイナミックダンパー

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Publication number
JPH1182612A
JPH1182612A JP24795097A JP24795097A JPH1182612A JP H1182612 A JPH1182612 A JP H1182612A JP 24795097 A JP24795097 A JP 24795097A JP 24795097 A JP24795097 A JP 24795097A JP H1182612 A JPH1182612 A JP H1182612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dynamic damper
elastic body
mounting bracket
mass body
mass
Prior art date
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Pending
Application number
JP24795097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Kikuma
秀毅 菊間
Kazuoki Hosooka
数興 細岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP24795097A priority Critical patent/JPH1182612A/ja
Publication of JPH1182612A publication Critical patent/JPH1182612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックダンパー1の組立時に金型を不
要とし、弾性体2、質量体3及び取付金具4の形状や大
きさが異なる場合でも容易に製造できるようにする。 【解決手段】 質量体3の弾性体2との接触面5aと、
取付金具4の弾性体2との接触面5bとに塩素化ゴムを
主成分とする加硫接着剤を塗布すると共に、電磁誘導加
熱装置により上記質量体3と上記弾性体2、及び上記取
付金具4と上記弾性体3とを、それぞれ電磁誘導加熱接
着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動体に取付けら
れその特定の振動を低減させるダイナミックダンパーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイナミックダンパー1は、例え
ば図11に示すように、質量体3、ゴムからなる弾性体
2及び取付金具4から大略構成されており、上記取付金
具4と上記質量体3を金型にセットし加熱すると共に、
この加熱した状態で上記弾性体2を金型内で加硫成形す
ることにより上記取付金具4と質量体3とに上記弾性体
2を接着させ組立てていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなダ
イナミックダンパー1の組立時に上記質量体3及び上記
取付金具4をセットする金型は、取付金具4、質量体3
及び弾性体2のいずれか一つでも形状や大きさが異なる
と同じ金型が使用できないため、ダイナミックダンパー
の種類の数だけ金型も必要であった。
【0004】さらに、取付金具4や質量体3が大きい場
合には金型にセットできず、例えば図12に示すよう
に、新たに用意した補助取付金具15と取付金具14と
を金型にセットし弾性体12を加硫接着した後、質量体
13に、この補助取付金具15を溶接して組立ててい
た。
【0005】また、金型の型割りや構造上の規制のため
にダイナミックダンパーを構成する部品の形状に制限が
生じることがあった。そして、ほとんどの場合、取付金
具及び質量体は、弾性体に比べて大きいため一つの金型
からの取数が少なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1では、質量体と
弾性体と取付金具とを有してなるダイナミックダンパー
において、あらかじめ成形された上記弾性体と上記質量
体及び上記取付金具とが、それぞれ接着剤を介して電磁
誘導加熱接着されていることを特徴としている。 この
ように、質量体と弾性体、取付金具と弾性体、とを電磁
誘導加熱接着することによって、ダイナミックダンパー
は金型を用いずに組立が行える。
【0007】また、取付金具や質量体が大きい場合であ
っても、金型が不要のため、ダイナミックダンパー組立
時に補助取付金具が不要となり、部品点数の減少と溶接
工程の省略が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るダイナミックダンパ
ーの一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】ダイナミックダンパー1は、図1に示すよ
うに、ゴムからなるあらかじめ加硫成形されたほぼ円柱
形状の弾性体2と金属からなる質量体3と取付金具4と
から大略構成されている。
【0010】上記質量体3の上記弾性体2との接触面5
aと、上記取付金具4の上記弾性体2との接触面5b
は、ショットブラスト、パーカライジング処理等が行わ
れた後に有機溶剤で脱脂が施されている。その後、上記
接触面5a、5bは、プライマーが塗布され、該プライ
マーを室温から70℃位で乾燥させた後、塩素化ゴムを
主成分とする加硫接着剤、例えば、LORD CORP
社製「ケムロック252」、LORD CORP社製
「ケムロック255X」、Morton Inc社製
「シクソンGPO」等を塗布し再び室温から70℃位で
乾燥させた状態で電磁誘導加熱接着が行われる。
【0011】この電磁誘導加熱接着は、質量体3と取付
金具4とによって弾性体2を挟み込み、図示せぬ電磁誘
導加熱装置を用いて、上記質量体3及び上記取付金具4
の少なくとも一方に高周波を流すことで加熱する。そし
て、160℃〜250℃で、かつ0.5秒〜30秒の温
度及び時間範囲内で選択された組み合わせによって得ら
れる加熱条件下で、接触面に塗布した上記接着剤を活性
化させ接着する。
【0012】このとき、上記弾性体2は、上記質量体3
あるいは上記取付金具4からの伝熱により接触面5a、
5b近傍のみが加熱されるだけなので、弾性体2の材料
特性が熱によって影響されることがない。
【0013】このような実施例によれば、ダイナミック
ダンパー1組立時に金型が不要になるので、様々な形状
の質量体、弾性体及び取付金具をあらかじめ用意してお
くことにより、要求されるダイナミックダンパーの特性
に応じてこれら部材を組み合わせ、金型を用いることな
くダイナミックダンパーを製作することができる。
【0014】例えば、図3に示すダイナミックダンパー
は、図2に示したダイナミックダンパーの質量体3aを
小型の質量体3bに変えて接着したもので、弾性体2a
と取付金具4aは同一であるが加硫接着によりダイナミ
ックダンパーを組立てる場合は異なった金型が必要とな
る。
【0015】同様に、図4に示すダイナミックダンパー
は、図2に示したダイナミックダンパーの弾性体2aを
小型の弾性体2bに変えて接着したもので、質量体3a
と取付金具4aは同一である。図5に示すダイナミック
ダンパーは、図2に示したダイナミックダンパーの取付
金具4aをクランク状に折れ曲がった取付金具4bに変
えて接着したもので、質量体3aと弾性体2aは同一で
ある。従来のように、加硫接着によってダイナミックダ
ンパーを組立てる場合には、やはりそれぞれ異なった金
型が必要となる。
【0016】つまり、ダイナミックダンパー組立時に金
型が不要となることによって、上記各ダイナミックダン
パーを構成する質量体3a、3bと弾性体2a、2b及
び取付金具4a、4bの共有化が効果的に行えると共
に、取付金具や質量体が大きい場合であっても、ダイナ
ミックダンパー組立時に補助取付金具15が不要とな
り、部品点数の削減と余工程である溶接工程の省略によ
る生産性の向上が可能となる。
【0017】また、ダイナミックダンパー組立時に、弾
性体の材料特性が熱影響によって変化することもない。
【0018】さらに、あらかじめ単独で弾性体2を成形
することによって、図6に示すように、弾性体の部品形
状の自由度が広がり性能の良い部品が作れると共に、金
型からの取数が増え、かつ金型内で質量体3及び取付金
具4へ熱が流入する熱量ロスがなくなるので加硫時間の
短縮が可能となる。
【0019】また、ダイナミックダンパー1組立時に
は、弾性体2と、質量体3あるいは取付金具4との接触
面にバリが生じることもなく、組立て後にバリ仕上げを
行う必要がない。
【0020】尚、電磁誘導加熱接着は、例えば図7〜1
0に示すように、ダイナミックダンパーの構成、ダイナ
ミックダンパーを構成する部品形状及び部品点数によら
ずに適用可能である。
【0021】図7は、1つの質量体に2つ以上の弾性体
を電磁誘導加熱接着し2方向以上からの異なる固有振動
を吸収するダイナミックダンパーの組立てに電磁誘導加
熱接着を適用した例である。断面ほぼL字形状の取付金
具4cの互いに直交する面に円柱形状の弾性体2cを1
つづつ配設し、この2つの弾性体2cに直方体形状の質
量体3cの互いに隣接する面をそれぞれ対向させ電磁誘
導加熱接着を行ったダイナミックダンパーである。
【0022】図8は、2つの質量体3dと2つの弾性体
2dとを交互に重ね合せて、複数の固有振動を吸収する
ダイナミックダンパーの組立てに電磁誘導加熱接着を適
用した例である。尚、3つ以上の質量体と該質量体と同
数の弾性体とを交互に重ね合わせたダイナミックダンパ
ーの組立てにも電磁誘導加熱接着は適用できる。
【0023】図9は、質量体3eの上端面と下端面と
に、弾性体2eと取付金具4eとを、それぞれ電磁誘導
加熱接着したダイナミックダンパーである。
【0024】図10は、質量体の重心を弾性体の重心か
ら偏心させて取り付け、広い周波数領域にわたって振動
を全体的に吸収するダイナミックダンパーの組立てに電
磁誘導加熱接着を適用した例である。断面ほぼ逆L字形
状の取付金具4f上に弾性体2fを介して配設される質
量体3fの重心G1が、弾性体2fの重心G2に対して偏
心した状態で電磁誘導加熱接着を行ったものである。
尚、上記の周波数領域は質量体3fの重心G1と弾性体
2fの重心G2との偏心の大きさによって変化させるこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るダイナミックダンパーによ
れば、ダイナミックダンパー組立時に、各ダイナミック
ダンパー構成部材の共有化が効果的に行えるので、ダイ
ナミックダンパーの生産性の向上が可能となる。
【0026】また、質量体、弾性体及び取付金具は電磁
誘導加熱接着により接合されるので、取付金具や質量体
が大きい場合であっても、ダイナミックダンパー組立時
に補助取付金具が不要になると共に、部品点数の減少に
よるコストの低減と溶接工程の省略による生産性の向上
が可能となる。
【0027】そして、弾性体の部品形状の自由度が広が
り性能の良い部品が作れると共に、該弾性体の金型から
の取数が増え、かつ加硫時間の短縮が可能となる。
【0028】また、弾性体は組立時にほとんど熱影響を
受けることはないので、該弾性体の所期の材料特性を確
実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイナミックダンパーの組立工程
を示す工程説明図。
【図2】基本的なダイナミックダンパーの正面図。
【図3】図2と質量体の部材形状が異なるダイナミック
ダンパーの正面図。
【図4】図2と弾性体の部材形状が異なるダイナミック
ダンパーの正面図。
【図5】図2と取付金具の部材形状が異なるダイナミッ
クダンパーの正面図。
【図6】(a)〜(d)はそれぞれ弾性体の異なる形状
の例を示す斜視図。
【図7】異なる2方向の固有振動を吸収するダイナミッ
クダンパーの正面図。
【図8】複数の固有振動を吸収するダイナミックダンパ
ーの正面図。
【図9】異なる2カ所の振動を吸収するダイナミックダ
ンパーの正面図。
【図10】広い周波数領域の振動を全体的に吸収するダ
イナミックダンパーの正面図。
【図11】従来の一般的なダイナミックダンパーの正面
図。
【図12】補助取付金具を使用した従来ダイナミックダ
ンパーの正面図。
【符号の説明】
1…ダイナミックダンパー 2…弾性体 3…質量体 4…取付金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量体と弾性体と取付金具とを有してな
    るダイナミックダンパーにおいて、あらかじめ成形され
    た上記弾性体と上記質量体及び上記取付金具とが、それ
    ぞれ接着剤を介して電磁誘導加熱接着されていることを
    特徴とするダイナミックダンパー。
JP24795097A 1997-09-12 1997-09-12 ダイナミックダンパー Pending JPH1182612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24795097A JPH1182612A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 ダイナミックダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24795097A JPH1182612A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 ダイナミックダンパー

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Publication Number Publication Date
JPH1182612A true JPH1182612A (ja) 1999-03-26

Family

ID=17170967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24795097A Pending JPH1182612A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 ダイナミックダンパー

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JP (1) JPH1182612A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6964799B1 (en) 1999-10-06 2005-11-15 Nippon Ply Co., Ltd. Shrinkage control material and elastomeric molding

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6964799B1 (en) 1999-10-06 2005-11-15 Nippon Ply Co., Ltd. Shrinkage control material and elastomeric molding

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