JPH0914340A - 緩衝装置 - Google Patents
緩衝装置Info
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- JPH0914340A JPH0914340A JP16510095A JP16510095A JPH0914340A JP H0914340 A JPH0914340 A JP H0914340A JP 16510095 A JP16510095 A JP 16510095A JP 16510095 A JP16510095 A JP 16510095A JP H0914340 A JPH0914340 A JP H0914340A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】分割形成された基部に対して接着等の手段を用
いることなく緩衝部を簡単にかつ確実に取付けることが
できるようにした緩衝装置を提供する。 【構成】貫通孔31aを有する第1基部31と、貫通孔
31aに介在するネック部32aとネック部32aの一
端側に一体的に形成され貫通孔31aの一方の開口より
突出した緩衝部32bとネック部32aの他端側に一体
的に形成され貫通孔31aの他端の開口より突出した被
固定部32cとを有する弾性部材32と、第1基部31
に固定され第1基部31との間に被固定部32cを収納
する収納空間33aを形成し、収納空間33aに被固定
部32cを押圧変形させて固定保持する第2基部33と
で構成する。
いることなく緩衝部を簡単にかつ確実に取付けることが
できるようにした緩衝装置を提供する。 【構成】貫通孔31aを有する第1基部31と、貫通孔
31aに介在するネック部32aとネック部32aの一
端側に一体的に形成され貫通孔31aの一方の開口より
突出した緩衝部32bとネック部32aの他端側に一体
的に形成され貫通孔31aの他端の開口より突出した被
固定部32cとを有する弾性部材32と、第1基部31
に固定され第1基部31との間に被固定部32cを収納
する収納空間33aを形成し、収納空間33aに被固定
部32cを押圧変形させて固定保持する第2基部33と
で構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばダイナミックダ
ンパのマス部材のような振動体に適用される緩衝装置に
関する。
ンパのマス部材のような振動体に適用される緩衝装置に
関する。
【0002】
【従来技術】従来より、例えば自動車の車体等の振動系
には、エンジン振動等に基づいて生じる有害振動を抑制
するダイナミックダンパが用いられている。このような
ダイナミックダンパとして、図4に示すように、平板状
の取付部材5と、取付部材5に固着された一対の弾性脚
部6と、一対の弾性脚部6に弾性支持されたマス部材7
とで構成されたものが知られている。
には、エンジン振動等に基づいて生じる有害振動を抑制
するダイナミックダンパが用いられている。このような
ダイナミックダンパとして、図4に示すように、平板状
の取付部材5と、取付部材5に固着された一対の弾性脚
部6と、一対の弾性脚部6に弾性支持されたマス部材7
とで構成されたものが知られている。
【0003】ここでのマス部材7は、一対の弾性脚部6
に固着された板状の下方基部71と、下方基部71に積
層されてボルト72により連結固定された板状の上方基
部73とに分割して形成されている。そして、弾性脚部
6を加硫成形により形成する際には、下方基部71及び
取付部材5を加硫成形型内に配置しておき、弾性脚部6
を成形すると同時にそれらに加硫接着するようにしてい
る。このように、分割形成された下方基部71のみを加
硫成形型内に配置することにより、加硫成形型から奪う
熱を低減して加硫成形型の温度低下を抑制し、接着性が
悪化するという不都合を回避することができる。
に固着された板状の下方基部71と、下方基部71に積
層されてボルト72により連結固定された板状の上方基
部73とに分割して形成されている。そして、弾性脚部
6を加硫成形により形成する際には、下方基部71及び
取付部材5を加硫成形型内に配置しておき、弾性脚部6
を成形すると同時にそれらに加硫接着するようにしてい
る。このように、分割形成された下方基部71のみを加
硫成形型内に配置することにより、加硫成形型から奪う
熱を低減して加硫成形型の温度低下を抑制し、接着性が
悪化するという不都合を回避することができる。
【0004】このダイナミックダンパは、振動系となる
車体等に取付部材5を固定することにより取付けられ、
振動系に生じる振動を弾性脚部6の弾性変形を介してマ
ス部材7が共振することにより抑制する。そのため、ダ
イナミックダンパは、共振するマス部材7が周囲の部材
と干渉しないように、充分な間隔を隔てて取付けられる
か、あるいは相手側部位にゴム等の弾性体が取付けられ
る。
車体等に取付部材5を固定することにより取付けられ、
振動系に生じる振動を弾性脚部6の弾性変形を介してマ
ス部材7が共振することにより抑制する。そのため、ダ
イナミックダンパは、共振するマス部材7が周囲の部材
と干渉しないように、充分な間隔を隔てて取付けられる
か、あるいは相手側部位にゴム等の弾性体が取付けられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ダイナ
ミックダンパが取付けられる自動車には、多数の機器や
部品がコンパクトに配設されているため、ダイナミック
ダンパの充分な取付スペースを確保するのは困難なこと
が多い。したがって、共振するマス部材7が、周囲の部
材と干渉する可能性が多くなるため、マス部材7自体に
弾性体等の緩衝部を有することが好ましい。しかし、上
記のようにマス部材7が下方基部71と上方基部73と
に分割形成されている場合、弾性脚部6を加硫成形する
際には、緩衝部を取付けるべき上方基部73が加硫成形
型内に配置されないため、弾性脚部6の加硫成形と同時
に緩衝部を加硫接着により取付けることは困難である。
ミックダンパが取付けられる自動車には、多数の機器や
部品がコンパクトに配設されているため、ダイナミック
ダンパの充分な取付スペースを確保するのは困難なこと
が多い。したがって、共振するマス部材7が、周囲の部
材と干渉する可能性が多くなるため、マス部材7自体に
弾性体等の緩衝部を有することが好ましい。しかし、上
記のようにマス部材7が下方基部71と上方基部73と
に分割形成されている場合、弾性脚部6を加硫成形する
際には、緩衝部を取付けるべき上方基部73が加硫成形
型内に配置されないため、弾性脚部6の加硫成形と同時
に緩衝部を加硫接着により取付けることは困難である。
【0006】本発明は上記実情に鑑み案出されたもので
あり、分割形成された基部に対して接着等の手段を用い
ることなく緩衝部を簡単にかつ確実に取付けることがで
きるようにした緩衝装置を提供することを解決すべき課
題とするものである。
あり、分割形成された基部に対して接着等の手段を用い
ることなく緩衝部を簡単にかつ確実に取付けることがで
きるようにした緩衝装置を提供することを解決すべき課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の緩衝装置は、貫通孔を有する第1基部と、前記貫通
孔に介在するネック部と該ネック部の一端側に一体的に
形成され前記貫通孔の一方の開口より突出した緩衝部と
前記ネック部の他端側に一体的に形成され前記貫通孔の
他端の開口より突出した被固定部とを有する弾性部材
と、前記第1基部に固定され前記第1基部との間に前記
被固定部を収納する収納空間を形成し、該収納空間に前
記被固定部を押圧変形させて固定保持する第2基部と、
から構成されていることを特徴とするものである。
明の緩衝装置は、貫通孔を有する第1基部と、前記貫通
孔に介在するネック部と該ネック部の一端側に一体的に
形成され前記貫通孔の一方の開口より突出した緩衝部と
前記ネック部の他端側に一体的に形成され前記貫通孔の
他端の開口より突出した被固定部とを有する弾性部材
と、前記第1基部に固定され前記第1基部との間に前記
被固定部を収納する収納空間を形成し、該収納空間に前
記被固定部を押圧変形させて固定保持する第2基部と、
から構成されていることを特徴とするものである。
【0008】本発明の好適な態様として、前記収納空間
は、前記第1基部及び第2基部により密閉状に形成され
ている。
は、前記第1基部及び第2基部により密閉状に形成され
ている。
【0009】
【作用】本発明の緩衝装置は、第1基部と第2基部とが
固定されるときに、弾性部材のネック部が第1基部の貫
通孔に挿通されて、貫通孔の一方の開口より緩衝部が突
出するとともに、第1基部と第2基部との間に形成され
る収納空間に弾性部材の被固定部が押圧変形した状態で
固定保持される。これにより、分割形成された第1基部
と第2基部とを結合固定する際に、弾性部材が簡単にか
つ確実に取付けられ、目的とする位置に緩衝部が配置さ
れた緩衝装置となる。
固定されるときに、弾性部材のネック部が第1基部の貫
通孔に挿通されて、貫通孔の一方の開口より緩衝部が突
出するとともに、第1基部と第2基部との間に形成され
る収納空間に弾性部材の被固定部が押圧変形した状態で
固定保持される。これにより、分割形成された第1基部
と第2基部とを結合固定する際に、弾性部材が簡単にか
つ確実に取付けられ、目的とする位置に緩衝部が配置さ
れた緩衝装置となる。
【0010】なお、収納空間が、第1基部及び第2基部
により密閉状に形成されていれば、収納空間内で押圧変
形して固定保持される弾性部材の被固定部が確実に収納
され、被固定部の固定保持力が一層良好となる。
により密閉状に形成されていれば、収納空間内で押圧変
形して固定保持される弾性部材の被固定部が確実に収納
され、被固定部の固定保持力が一層良好となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明に係る緩衝装置を適用したダイナミッ
クダンパの断面図である。このダイナミックダンパは、
平板状の取付部材1と、取付部材1に固着された一対の
弾性脚部2と、一対の弾性脚部2に弾性支持されたマス
部材3とで構成されており、本発明に係る緩衝装置はマ
ス部材3に具現化されている。
る。図1は本発明に係る緩衝装置を適用したダイナミッ
クダンパの断面図である。このダイナミックダンパは、
平板状の取付部材1と、取付部材1に固着された一対の
弾性脚部2と、一対の弾性脚部2に弾性支持されたマス
部材3とで構成されており、本発明に係る緩衝装置はマ
ス部材3に具現化されている。
【0012】取付部材1は、金属板により所定の大きさ
に形成されている。弾性脚部2は、ゴム材を加硫成形す
ることにより所定硬度に形成されており、取付部材1の
一面の両側に加硫接着されて配置されている。この弾性
脚部2は、取付部材1及び後述の第2基部33とともに
一体加硫成形することにより形成されており、第2基部
33の両端部に各弾性脚部2の先端側が加硫接着されて
いる。
に形成されている。弾性脚部2は、ゴム材を加硫成形す
ることにより所定硬度に形成されており、取付部材1の
一面の両側に加硫接着されて配置されている。この弾性
脚部2は、取付部材1及び後述の第2基部33とともに
一体加硫成形することにより形成されており、第2基部
33の両端部に各弾性脚部2の先端側が加硫接着されて
いる。
【0013】マス部材3は、方形の金属板よりなり4隅
に貫通孔31aを有する第1基部31と、貫通孔31a
に介装された弾性部材32と、第1基部31に重合接合
され貫通孔31aと対応する位置に収納空間33aを有
する方形の金属板よりなる第2基部33とで構成されて
いる。弾性部材32は、第1基部31と第2基部とが接
合されるときに貫通孔31aに装着されており、貫通孔
31aに介在するネック部32aと、ネック部32aの
一端側に一体的に形成され貫通孔31aの一方の開口よ
り突出した緩衝部32bと、ネック部32aの他端側に
一体的に形成され貫通孔31aの他端の開口より突出し
て収納空間33a内に押圧変形した状態で固定保持され
た被固定部32cとからなる。第2基部33に設けられ
た収納空間33aは、貫通孔31aよりも断面積が大き
くなるように形成されており、第1基部31と第2基部
とが接合されることにより密閉状に形成されている。な
お、このマス部材3は、第1基部31、弾性部材32及
び第2基部33を合わせて所定の質量になるよう設定さ
れている。
に貫通孔31aを有する第1基部31と、貫通孔31a
に介装された弾性部材32と、第1基部31に重合接合
され貫通孔31aと対応する位置に収納空間33aを有
する方形の金属板よりなる第2基部33とで構成されて
いる。弾性部材32は、第1基部31と第2基部とが接
合されるときに貫通孔31aに装着されており、貫通孔
31aに介在するネック部32aと、ネック部32aの
一端側に一体的に形成され貫通孔31aの一方の開口よ
り突出した緩衝部32bと、ネック部32aの他端側に
一体的に形成され貫通孔31aの他端の開口より突出し
て収納空間33a内に押圧変形した状態で固定保持され
た被固定部32cとからなる。第2基部33に設けられ
た収納空間33aは、貫通孔31aよりも断面積が大き
くなるように形成されており、第1基部31と第2基部
とが接合されることにより密閉状に形成されている。な
お、このマス部材3は、第1基部31、弾性部材32及
び第2基部33を合わせて所定の質量になるよう設定さ
れている。
【0014】以上のように構成されたダイナミックダン
パは次のようにして作製される。先ず、所定形状に形成
した取付部材1と第2基部33とそれぞれ用意する。次
に、これら取付部材1及び第2基部33の弾性脚部2と
接合する面に接着剤を塗布した後、弾性脚部2を加硫成
形する加硫成形型内の所定位置に、その取付部材1及び
第2基部33を配置する。その状態で、加硫成形型のキ
ャビティ内にゴム材を注入して加硫成形を行う。れによ
り、取付部材1の所定位置には一端が加硫接着されると
ともにその他端が第2基部33の両端部に加硫接着され
た一対の弾性脚部2が形成される。
パは次のようにして作製される。先ず、所定形状に形成
した取付部材1と第2基部33とそれぞれ用意する。次
に、これら取付部材1及び第2基部33の弾性脚部2と
接合する面に接着剤を塗布した後、弾性脚部2を加硫成
形する加硫成形型内の所定位置に、その取付部材1及び
第2基部33を配置する。その状態で、加硫成形型のキ
ャビティ内にゴム材を注入して加硫成形を行う。れによ
り、取付部材1の所定位置には一端が加硫接着されると
ともにその他端が第2基部33の両端部に加硫接着され
た一対の弾性脚部2が形成される。
【0015】その後、加硫成形型から成形品を取り出
し、第2基部33に対して第1基部31を弾性部材32
とともに接合固定する。すなわち、図2(a)に示すよ
うに、第1基部31の貫通孔31aにネック部32aが
介在し、ネック部32aの一端側に形成された緩衝部3
2bが貫通孔31aの一方の開口より突出し、ネック部
32aの他端側に形成された被固定部32cが貫通孔3
1aの他方の開口より突出するように緩衝部32bを第
1基部31の貫通孔31aに装着する。
し、第2基部33に対して第1基部31を弾性部材32
とともに接合固定する。すなわち、図2(a)に示すよ
うに、第1基部31の貫通孔31aにネック部32aが
介在し、ネック部32aの一端側に形成された緩衝部3
2bが貫通孔31aの一方の開口より突出し、ネック部
32aの他端側に形成された被固定部32cが貫通孔3
1aの他方の開口より突出するように緩衝部32bを第
1基部31の貫通孔31aに装着する。
【0016】そして、図2(b)に示すように、第2基
部33の収納空間33a内に被固定部32cが収納され
るようにして、第2基部33と第1基部31とを重合
し、両者をスポット溶接等により接合固定する。これに
より、収納空間33a内の被固定部32cが押圧変形し
た状態となって弾性部材32が第1基部31及び第2基
部33に対して確実に固定され、図1に示すようなダイ
ナミックダンパが完成する。
部33の収納空間33a内に被固定部32cが収納され
るようにして、第2基部33と第1基部31とを重合
し、両者をスポット溶接等により接合固定する。これに
より、収納空間33a内の被固定部32cが押圧変形し
た状態となって弾性部材32が第1基部31及び第2基
部33に対して確実に固定され、図1に示すようなダイ
ナミックダンパが完成する。
【0017】このダイナミックダンパは、振動系となる
車体等に取付部材1を固定することにより取付けられ、
振動系に生じる振動を弾性脚部2の弾性変形を介してマ
ス部材3が共振することにより抑制する。このとき、マ
ス部材3が取付部材1から遠ざかる方向に衝撃的な振動
が入力して、マス部材3が周囲の部材と干渉する場合に
は、第1基部31の貫通孔31aの開口より突出してい
る緩衝部32bが周囲の部材に当接することによりその
衝撃が緩和される。また、異音の発生も抑制される。
車体等に取付部材1を固定することにより取付けられ、
振動系に生じる振動を弾性脚部2の弾性変形を介してマ
ス部材3が共振することにより抑制する。このとき、マ
ス部材3が取付部材1から遠ざかる方向に衝撃的な振動
が入力して、マス部材3が周囲の部材と干渉する場合に
は、第1基部31の貫通孔31aの開口より突出してい
る緩衝部32bが周囲の部材に当接することによりその
衝撃が緩和される。また、異音の発生も抑制される。
【0018】以上のように、本実施例のダイナミックダ
ンパのマス部材は、分割形成された第1基部31と第2
基部33とを結合固定する際に、第2基部33の貫通孔
31aの開口より突出する緩衝部32bを有する弾性部
材32を接着等の手段を用いることなく簡単にかつ確実
に取付けることができる。また、弾性部材32の被固定
部32cを収納する収納空間33aが、第1基部31及
び第2基部33により密閉状に形成されているため、収
納空間33a内で押圧変形して保持固定される被固定部
32cをより一層確実に固定保持することができる。
ンパのマス部材は、分割形成された第1基部31と第2
基部33とを結合固定する際に、第2基部33の貫通孔
31aの開口より突出する緩衝部32bを有する弾性部
材32を接着等の手段を用いることなく簡単にかつ確実
に取付けることができる。また、弾性部材32の被固定
部32cを収納する収納空間33aが、第1基部31及
び第2基部33により密閉状に形成されているため、収
納空間33a内で押圧変形して保持固定される被固定部
32cをより一層確実に固定保持することができる。
【0019】なお、上記実施例では、緩衝部32bを有
する弾性部材32を第1基部31の4隅に配設するよう
に構成されているが、その配設位置や個数等は適宜設定
することができる。また、上記実施例では、弾性部材3
2の被固定部32cを収納する収納空間33aが第2基
部33に設けられているが、図3(a)(b)に示すよ
うに、第1基部41の貫通孔41aの開口と連続する位
置に収納空間41bを設けてもよい。この場合、貫通孔
41aに装着する弾性部材42は、第1基部41の収納
空間41b側から緩衝部42bを挿入するようにし、そ
の後、収納空間41bに被固定部42cが収納された状
態で第1基部41と第2基部43とを結合固定するよう
にしてもよい。
する弾性部材32を第1基部31の4隅に配設するよう
に構成されているが、その配設位置や個数等は適宜設定
することができる。また、上記実施例では、弾性部材3
2の被固定部32cを収納する収納空間33aが第2基
部33に設けられているが、図3(a)(b)に示すよ
うに、第1基部41の貫通孔41aの開口と連続する位
置に収納空間41bを設けてもよい。この場合、貫通孔
41aに装着する弾性部材42は、第1基部41の収納
空間41b側から緩衝部42bを挿入するようにし、そ
の後、収納空間41bに被固定部42cが収納された状
態で第1基部41と第2基部43とを結合固定するよう
にしてもよい。
【0020】なお、上記実施例は、本発明に係る緩衝装
置をダイナミックダンパのマス部材に適用したものであ
るが、本発明に係る緩衝装置は、分割形成された複数の
基部を結合固定して構成する振動体等の種々のものに適
用することができる。
置をダイナミックダンパのマス部材に適用したものであ
るが、本発明に係る緩衝装置は、分割形成された複数の
基部を結合固定して構成する振動体等の種々のものに適
用することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の緩衝装置は、貫通孔を有する第
1基部と、前記貫通孔に介在するネック部と該ネック部
の一端側に一体的に形成され前記貫通孔の一方の開口よ
り突出した緩衝部と前記ネック部の他端側に一体的に形
成され前記貫通孔の他端の開口より突出した被固定部と
を有する弾性部材と、前記第1基部に固定され前記第1
基部との間に前記被固定部を収納する収納空間を形成
し、該収納空間に前記被固定部を押圧変形させて固定保
持する第2基部と、から構成されているため、分割形成
された第1基部と第2基部とを結合固定する際に緩衝部
を簡単にかつ確実に取付けることができる。
1基部と、前記貫通孔に介在するネック部と該ネック部
の一端側に一体的に形成され前記貫通孔の一方の開口よ
り突出した緩衝部と前記ネック部の他端側に一体的に形
成され前記貫通孔の他端の開口より突出した被固定部と
を有する弾性部材と、前記第1基部に固定され前記第1
基部との間に前記被固定部を収納する収納空間を形成
し、該収納空間に前記被固定部を押圧変形させて固定保
持する第2基部と、から構成されているため、分割形成
された第1基部と第2基部とを結合固定する際に緩衝部
を簡単にかつ確実に取付けることができる。
【0022】また、収納空間が、第1基部及び第2基部
により密閉状に形成されていれば、収納空間内で押圧変
形して固定保持される弾性部材の被固定部を確実に収納
されるので、被固定部の固定保持をより一層確実にする
ことができる。
により密閉状に形成されていれば、収納空間内で押圧変
形して固定保持される弾性部材の被固定部を確実に収納
されるので、被固定部の固定保持をより一層確実にする
ことができる。
【図1】本発明の緩衝装置を適用した実施例に係るダイ
ナミックダンパの断面図である。
ナミックダンパの断面図である。
【図2】(a)(b)本発明の実施例に係る緩衝装置の
組付け工程を示す説明図である。
組付け工程を示す説明図である。
【図3】(a)(b)本発明の他の実施例に係る緩衝装
置の組付け工程を示す説明図である。
置の組付け工程を示す説明図である。
【図4】従来のダイナミックダンパの断面図である。
1…取付部材 2…弾性脚部 3…マス部材 3
1、41…第1基部 31a、41a…貫通孔 32、42…弾性部材 32a、42a…ネック部 32b、42b…緩衝部 32c、42c…被固定部 33、43…第2基部 33a、41b…収納空間
1、41…第1基部 31a、41a…貫通孔 32、42…弾性部材 32a、42a…ネック部 32b、42b…緩衝部 32c、42c…被固定部 33、43…第2基部 33a、41b…収納空間
Claims (2)
- 【請求項1】 貫通孔を有する第1基部と、 前記貫通孔に介在するネック部と該ネック部の一端側に
一体的に形成され前記貫通孔の一方の開口より突出した
緩衝部と前記ネック部の他端側に一体的に形成され前記
貫通孔の他端の開口より突出した被固定部とを有する弾
性部材と、 前記第1基部に固定され前記第1基部との間に前記被固
定部を収納する収納空間を形成し、該収納空間に前記被
固定部を押圧変形させて固定保持する第2基部と、 から構成されていることを特徴とする緩衝装置。 - 【請求項2】 前記収納空間は、前記第1基部及び第2
基部により密閉状に形成されている請求項1記載の緩衝
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16510095A JPH0914340A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16510095A JPH0914340A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 緩衝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914340A true JPH0914340A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15805898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16510095A Pending JPH0914340A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 緩衝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0914340A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521445A (ja) * | 2003-05-05 | 2007-08-02 | ヴァージニア テック インテレクチュアル プロパティーズ インコーポレイテッド | 振動および音波輻射抑制のための能動型/受動型分布式吸収器 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16510095A patent/JPH0914340A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521445A (ja) * | 2003-05-05 | 2007-08-02 | ヴァージニア テック インテレクチュアル プロパティーズ インコーポレイテッド | 振動および音波輻射抑制のための能動型/受動型分布式吸収器 |
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