JPH11230250A - ダイナミックダンパー - Google Patents
ダイナミックダンパーInfo
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- JPH11230250A JPH11230250A JP2937898A JP2937898A JPH11230250A JP H11230250 A JPH11230250 A JP H11230250A JP 2937898 A JP2937898 A JP 2937898A JP 2937898 A JP2937898 A JP 2937898A JP H11230250 A JPH11230250 A JP H11230250A
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- JP
- Japan
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- elastic body
- dynamic damper
- rubber
- mass
- mounting bracket
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイナミックダンパー1が設置される様々な
環境に対応できる弾性体を提供する。 【解決手段】 ダイナミックダンパー1は、金属等から
なる略直方体形状の質量体2と、取付金具3と、あらか
じめ加硫成形された外部弾性体4と、あらかじめ加硫成
形された内部弾性体5と、から構成されている。質量体
2と取付金具3との間には、外部弾性体4と内部弾性体
5とが介装されている。質量体2と取付金具3の間に介
装された内部弾性体5は、外部弾性体4によって覆われ
ている。そのため、外部弾性体4の材質を、設置環境に
よって適宜選択することによって、様々な設置環境に応
じた耐久性の高いダイナミックダンパー1を製作するこ
とができる。
環境に対応できる弾性体を提供する。 【解決手段】 ダイナミックダンパー1は、金属等から
なる略直方体形状の質量体2と、取付金具3と、あらか
じめ加硫成形された外部弾性体4と、あらかじめ加硫成
形された内部弾性体5と、から構成されている。質量体
2と取付金具3との間には、外部弾性体4と内部弾性体
5とが介装されている。質量体2と取付金具3の間に介
装された内部弾性体5は、外部弾性体4によって覆われ
ている。そのため、外部弾性体4の材質を、設置環境に
よって適宜選択することによって、様々な設置環境に応
じた耐久性の高いダイナミックダンパー1を製作するこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の振動体に
取り付けられ、特定の振動を低減させるダイナミックダ
ンパーに関する。
取り付けられ、特定の振動を低減させるダイナミックダ
ンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、各種の振動を吸収す
るダイナミックダンパー20として、質量体21と取付
金具22との間に、弾性体23が介装された構成が広く
知られている。
るダイナミックダンパー20として、質量体21と取付
金具22との間に、弾性体23が介装された構成が広く
知られている。
【0003】このようなダイナミックダンパー20にお
いては、設置される環境によって要求される機械的特性
(硬さ、引っ張り強さ、伸び、耐摩耗性等)と物理的特
性(耐熱老化性、耐寒性、耐オゾン性、耐油性等)とに
応じて上記弾性体23の材質を適宜選択して使用してい
る。例えば、自動車のエンジン近傍や排気装置等に設置
されるダイナミックダンパー20は、耐オゾン性と耐熱
老化性が特に要求されているので、耐オゾン性に優れ、
かつ耐熱老化性にも優れたエチレンプロピレンゴム等が
弾性体23の材料として用いられている。これは、機械
的な耐久性に優れた天然ゴム等がオゾン劣化や熱老化性
に対して弱いからである。
いては、設置される環境によって要求される機械的特性
(硬さ、引っ張り強さ、伸び、耐摩耗性等)と物理的特
性(耐熱老化性、耐寒性、耐オゾン性、耐油性等)とに
応じて上記弾性体23の材質を適宜選択して使用してい
る。例えば、自動車のエンジン近傍や排気装置等に設置
されるダイナミックダンパー20は、耐オゾン性と耐熱
老化性が特に要求されているので、耐オゾン性に優れ、
かつ耐熱老化性にも優れたエチレンプロピレンゴム等が
弾性体23の材料として用いられている。これは、機械
的な耐久性に優れた天然ゴム等がオゾン劣化や熱老化性
に対して弱いからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エチレンプロ
ピレンゴムは天然ゴム等に比べると逆に機械的な耐久性
が劣っており、ダイナミックダンパー20に要求される
特性を全てにわたって満足することが出来ないという問
題が生じている。
ピレンゴムは天然ゴム等に比べると逆に機械的な耐久性
が劣っており、ダイナミックダンパー20に要求される
特性を全てにわたって満足することが出来ないという問
題が生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、質
量体と取付金具との間に弾性体が介装されてなるダイナ
ミックダンパーにおいて、上記弾性体が、あらかじめ個
々に成形された物理的特性に優れた外部弾性体と機械的
特性に優れた内部弾性体とからなり、かつ該内部弾性体
が該外部弾性体によって覆われていることを特徴として
いる。これによって、内部弾性体は外部弾性体によっ
て、外部の設置環境から保護され物理的特性と機械的特
性を両立させたダイナミックダンパーが得られる。
量体と取付金具との間に弾性体が介装されてなるダイナ
ミックダンパーにおいて、上記弾性体が、あらかじめ個
々に成形された物理的特性に優れた外部弾性体と機械的
特性に優れた内部弾性体とからなり、かつ該内部弾性体
が該外部弾性体によって覆われていることを特徴として
いる。これによって、内部弾性体は外部弾性体によっ
て、外部の設置環境から保護され物理的特性と機械的特
性を両立させたダイナミックダンパーが得られる。
【0006】請求項2の発明では、上記外部弾性体がエ
チレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、またはニト
リルゴム、あるいはこれらのゴムのブレンド材からな
り、上記内部弾性体が天然ゴム、ブタジエンゴム、また
はスチレンブタジエンゴム、あるいはこれらのゴムのブ
レンド材から構成されていることを特徴としている。請
求項3の発明では、上記外部弾性体及び上記内部弾性体
が上記質量体と上記取付金具とに電磁誘導加熱接着され
ていることを特徴としている。これによって、ダイナミ
ックダンパーは金型を用いずに組立が可能となる。ま
た、取付金具や質量体が大きい場合であっても金型が不
要なため、ダイナミックダンパーを組み立てる際に補助
取付金具が不要となり、部品点数の減少と質量体に補助
取付金具を溶接する溶接工程の省略が可能となる。
チレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、またはニト
リルゴム、あるいはこれらのゴムのブレンド材からな
り、上記内部弾性体が天然ゴム、ブタジエンゴム、また
はスチレンブタジエンゴム、あるいはこれらのゴムのブ
レンド材から構成されていることを特徴としている。請
求項3の発明では、上記外部弾性体及び上記内部弾性体
が上記質量体と上記取付金具とに電磁誘導加熱接着され
ていることを特徴としている。これによって、ダイナミ
ックダンパーは金型を用いずに組立が可能となる。ま
た、取付金具や質量体が大きい場合であっても金型が不
要なため、ダイナミックダンパーを組み立てる際に補助
取付金具が不要となり、部品点数の減少と質量体に補助
取付金具を溶接する溶接工程の省略が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0008】ダイナミックダンパー1は、図1及び図2
に示すように、金属等からなる略直方体形状の質量体2
と、取付金具3と、あらかじめ加硫成形された外部弾性
体4と、あらかじめ加硫成形された内部弾性体5と、か
ら構成されている。
に示すように、金属等からなる略直方体形状の質量体2
と、取付金具3と、あらかじめ加硫成形された外部弾性
体4と、あらかじめ加硫成形された内部弾性体5と、か
ら構成されている。
【0009】上記質量体2と上記取付金具3との間に
は、上記外部弾性体4と上記内部弾性体5とが介装され
ている。
は、上記外部弾性体4と上記内部弾性体5とが介装され
ている。
【0010】上記外部弾性体4は、物理的特性(耐熱
性、耐オゾン性)に優れたゴム、例えばエチレンプロピ
レンゴム等からなり、中央に貫通孔6を有した略円筒状
に形成されている。この外部弾性体4の上端面7は上記
質量体2の端面9に接合され、かつ該外部弾性体4の下
端面8は上記取付金具3の取付面10に接合されてい
る。
性、耐オゾン性)に優れたゴム、例えばエチレンプロピ
レンゴム等からなり、中央に貫通孔6を有した略円筒状
に形成されている。この外部弾性体4の上端面7は上記
質量体2の端面9に接合され、かつ該外部弾性体4の下
端面8は上記取付金具3の取付面10に接合されてい
る。
【0011】上記内部弾性体5は、機械的な特性に優れ
たゴム、例えば天然ゴム、ブタジエンゴム、または、ス
チレンブタジエンゴム等、あるいはこれらのゴムのブレ
ンド材等からなり、上記外部弾性体4の貫通孔6内に配
設されている。この内部弾性体5は、上記貫通孔6に対
応した略円柱形状を呈して該貫通孔6内周に密着してい
る。上記内部弾性体5の上端面11は上記質量体2の上
記端面9に接合され、かつ該内部弾性体5の下端面12
は上記取付金具3の上記取付面10に接合されている。
たゴム、例えば天然ゴム、ブタジエンゴム、または、ス
チレンブタジエンゴム等、あるいはこれらのゴムのブレ
ンド材等からなり、上記外部弾性体4の貫通孔6内に配
設されている。この内部弾性体5は、上記貫通孔6に対
応した略円柱形状を呈して該貫通孔6内周に密着してい
る。上記内部弾性体5の上端面11は上記質量体2の上
記端面9に接合され、かつ該内部弾性体5の下端面12
は上記取付金具3の上記取付面10に接合されている。
【0012】つまり、質量体2と取付金具3の間に介装
された上記内部弾性体5は、その外周面全体が上記外部
弾性体4によって覆われている。
された上記内部弾性体5は、その外周面全体が上記外部
弾性体4によって覆われている。
【0013】上記外部弾性体4の上端面7と下端面8及
び上記内部弾性体5の上端面11と下端面12は、電磁
誘導加熱接着によって質量体2の端面9と取付金具3の
取付面10に接着されている。
び上記内部弾性体5の上端面11と下端面12は、電磁
誘導加熱接着によって質量体2の端面9と取付金具3の
取付面10に接着されている。
【0014】上記端面9と上記取付面10は、ショット
ブラスト、パーカライジング処理等が行われた後に有機
溶剤で脱脂が施されている。その後、上記端面9と上記
取付面10には、プライマーが塗布され、このプライマ
ーを室温から70℃位で乾燥させた後、塩素化ゴムを主
成分とする加硫接着剤、例えばLORD CORP社製
「ケムロック252」、「ケムロック255X」、Mo
rton Inc社製「シクソンGPO」等を塗布し、
再び室温から70℃位で乾燥させた状態で電磁誘導加熱
接着が行われる。
ブラスト、パーカライジング処理等が行われた後に有機
溶剤で脱脂が施されている。その後、上記端面9と上記
取付面10には、プライマーが塗布され、このプライマ
ーを室温から70℃位で乾燥させた後、塩素化ゴムを主
成分とする加硫接着剤、例えばLORD CORP社製
「ケムロック252」、「ケムロック255X」、Mo
rton Inc社製「シクソンGPO」等を塗布し、
再び室温から70℃位で乾燥させた状態で電磁誘導加熱
接着が行われる。
【0015】この電磁誘導加熱接着は、質量体2と取付
金具3とによって外部弾性体4と内部弾性体5を挟み込
み、図示せぬ電磁誘導加熱接着装置を用いて、上記質量
体2及び上記取付金具3を加熱する。そして、160℃
〜250℃で、かつ0.5〜30秒の温度及び時間範囲
で選択された組み合わせによって得られる加熱条件で上
記端面9と上記取付面10とに塗布した上記接着剤を活
性化させ接着する。
金具3とによって外部弾性体4と内部弾性体5を挟み込
み、図示せぬ電磁誘導加熱接着装置を用いて、上記質量
体2及び上記取付金具3を加熱する。そして、160℃
〜250℃で、かつ0.5〜30秒の温度及び時間範囲
で選択された組み合わせによって得られる加熱条件で上
記端面9と上記取付面10とに塗布した上記接着剤を活
性化させ接着する。
【0016】この実施例のダイナミックダンパー1で
は、機械的な耐久性に優れているが耐オゾン性と耐熱老
化性に弱い内部弾性体5が、耐熱老化性、耐オゾン性に
優れた外部弾性体4によって外部に露出しないように覆
われている。そのため、エンジン周辺や排気装置等の耐
熱老化性、耐オゾン性が要求される場所に上記ダイナミ
ックダンパー1を設置しても、内部弾性体5が外部弾性
体4によって保護され、オゾン劣化や熱老化することを
防止することができる。
は、機械的な耐久性に優れているが耐オゾン性と耐熱老
化性に弱い内部弾性体5が、耐熱老化性、耐オゾン性に
優れた外部弾性体4によって外部に露出しないように覆
われている。そのため、エンジン周辺や排気装置等の耐
熱老化性、耐オゾン性が要求される場所に上記ダイナミ
ックダンパー1を設置しても、内部弾性体5が外部弾性
体4によって保護され、オゾン劣化や熱老化することを
防止することができる。
【0017】ダイナミックダンパー1は電磁誘導加熱接
着されるので、組立に際して金型が不要になり、取付金
具3あるいは質量体2の大きい部品でも直接接着でき
る。そのため、補助取付金具が不要となり部品点数の減
少と質量体2に補助取付金具を溶接する溶接工程の省略
が可能となりコストの低減が可能となる。
着されるので、組立に際して金型が不要になり、取付金
具3あるいは質量体2の大きい部品でも直接接着でき
る。そのため、補助取付金具が不要となり部品点数の減
少と質量体2に補助取付金具を溶接する溶接工程の省略
が可能となりコストの低減が可能となる。
【0018】また、様々な形状の質量体2、取付金具
3、外部弾性体4、内部弾性体5をあらかじめ用意して
おくことができるため、要求されるダイナミックダンパ
ー1の特性や部品形状に応じてこれら部材を組み合わ
せ、ダイナミックダンパー1を製作することができると
共に、外部弾性体4と内部弾性体5の形状等を適宜組み
合わせダイナミックダンパー1の共振周波数を容易にチ
ューニングすることができる。
3、外部弾性体4、内部弾性体5をあらかじめ用意して
おくことができるため、要求されるダイナミックダンパ
ー1の特性や部品形状に応じてこれら部材を組み合わ
せ、ダイナミックダンパー1を製作することができると
共に、外部弾性体4と内部弾性体5の形状等を適宜組み
合わせダイナミックダンパー1の共振周波数を容易にチ
ューニングすることができる。
【0019】また、外部弾性体4の材質は、設置環境に
よって適宜選択することが可能なので、様々な設置環境
に応じて耐久性の高いダイナミックダンパー1を製作す
ることができる。例えば、耐油性が要求される場合はニ
トリルゴム、あるいはクロロプレンゴム等を、また場合
によっては、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム及
びクロロプレンゴム等のブレンド材を、外部弾性体4の
材料として使用することも可能である。
よって適宜選択することが可能なので、様々な設置環境
に応じて耐久性の高いダイナミックダンパー1を製作す
ることができる。例えば、耐油性が要求される場合はニ
トリルゴム、あるいはクロロプレンゴム等を、また場合
によっては、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム及
びクロロプレンゴム等のブレンド材を、外部弾性体4の
材料として使用することも可能である。
【0020】外部弾性体4及び内部弾性体5は、あらか
じめ個々に加硫成形されているので、加硫接着と異なり
金型内で質量体2及び取付金具3へ熱が流入する熱量ロ
スがなくなり加硫時間の短縮が可能になると共に、ダイ
ナミックダンパー1組み立て時に、外部弾性体4や内部
弾性体5と質量体2や取付金具4との接触面にバリが生
じることもなく、組み立て後にバリ仕上げを行う必要も
ない。
じめ個々に加硫成形されているので、加硫接着と異なり
金型内で質量体2及び取付金具3へ熱が流入する熱量ロ
スがなくなり加硫時間の短縮が可能になると共に、ダイ
ナミックダンパー1組み立て時に、外部弾性体4や内部
弾性体5と質量体2や取付金具4との接触面にバリが生
じることもなく、組み立て後にバリ仕上げを行う必要も
ない。
【0021】第2実施例は、図3に示すように、質量体
2の上端面16と下端面17の双方に、それぞれ外部弾
性体4と内部弾性体5及び取付金具3を電磁誘導加熱接
着したダイナミックダンパー13である。この第2実施
例において、内部弾性体5と外部弾性体4の構成は第1
実施例と同様に形成されている。
2の上端面16と下端面17の双方に、それぞれ外部弾
性体4と内部弾性体5及び取付金具3を電磁誘導加熱接
着したダイナミックダンパー13である。この第2実施
例において、内部弾性体5と外部弾性体4の構成は第1
実施例と同様に形成されている。
【0022】第3実施例は、図4に示すように、1つの
質量体2の直交する2つの面に、一対の外部弾性体4と
内部弾性体5とをそれぞれ電磁誘導加熱接着し、2方向
からの異なる固有振動を吸収するようにしたダイナミッ
クダンパー14である。このダイナミックダンパー14
は、断面略L字形の取付金具15の互いに直交する面に
それぞれ外部弾性体4と内部弾性体5を配設し、これら
の外部弾性体4と内部弾性体5に略直方体形状の質量体
2の互いに隣接する2面をそれぞれ対向させ電磁誘導加
熱接着している。この実施例において、内部弾性体5と
外部弾性体4の構成は第1実施例と同様に形成されてい
る。
質量体2の直交する2つの面に、一対の外部弾性体4と
内部弾性体5とをそれぞれ電磁誘導加熱接着し、2方向
からの異なる固有振動を吸収するようにしたダイナミッ
クダンパー14である。このダイナミックダンパー14
は、断面略L字形の取付金具15の互いに直交する面に
それぞれ外部弾性体4と内部弾性体5を配設し、これら
の外部弾性体4と内部弾性体5に略直方体形状の質量体
2の互いに隣接する2面をそれぞれ対向させ電磁誘導加
熱接着している。この実施例において、内部弾性体5と
外部弾性体4の構成は第1実施例と同様に形成されてい
る。
【0023】尚、上述した各実施例では1つの内部弾性
体5を1つの外部弾性体4によって覆う構成になってい
るが、外部弾性体4に複数の貫通孔6を形成し、これら
各貫通孔6内に内部弾性体5を配設するようにしてもよ
い。つまり、質量体2と取付金具3の間に複数の内部弾
性体5を介装し、これらを全て覆うように外部弾性体4
を形成することもできる。
体5を1つの外部弾性体4によって覆う構成になってい
るが、外部弾性体4に複数の貫通孔6を形成し、これら
各貫通孔6内に内部弾性体5を配設するようにしてもよ
い。つまり、質量体2と取付金具3の間に複数の内部弾
性体5を介装し、これらを全て覆うように外部弾性体4
を形成することもできる。
【0024】また、内部弾性体5は、外部弾性体4の内
周に密着しなくてもよい。
周に密着しなくてもよい。
【0025】さらに、上記外部弾性体4に貫通孔6の代
わりに凹部を形成し、この凹部に対応するように内部弾
性体5を形成し、該凹部内に配設することも可能であ
る。
わりに凹部を形成し、この凹部に対応するように内部弾
性体5を形成し、該凹部内に配設することも可能であ
る。
【0026】また、外部弾性体4の内周面と内部弾性体
5の外周面とは接着してもよい。
5の外周面とは接着してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかるダイナミック
ダンパーによれば、内部弾性体は、外部弾性体によって
覆われているので、外部弾性体の材質を、設置環境によ
って適宜選択することによって、様々な設置環境に応じ
た耐久性の高いダイナミックダンパーを製作することが
できる。
ダンパーによれば、内部弾性体は、外部弾性体によって
覆われているので、外部弾性体の材質を、設置環境によ
って適宜選択することによって、様々な設置環境に応じ
た耐久性の高いダイナミックダンパーを製作することが
できる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、耐熱老化
性、耐オゾン性、耐油性に優れたダイナミックダンパー
を製作することができる請求項3に記載の発明によれ
ば、質量体、外部弾性体、内部弾性体及び取付金具は電
磁誘導加熱接着により接合されるので、取付金具や質量
体が大きい場合であっても、ダイナミックダンパーを組
み立てる際に補助取付金具が不要になり、部品点数の減
少によるコスト低減と質量体に補助取付金具を溶接する
溶接工程の省略による生産性の向上が可能となる。
性、耐オゾン性、耐油性に優れたダイナミックダンパー
を製作することができる請求項3に記載の発明によれ
ば、質量体、外部弾性体、内部弾性体及び取付金具は電
磁誘導加熱接着により接合されるので、取付金具や質量
体が大きい場合であっても、ダイナミックダンパーを組
み立てる際に補助取付金具が不要になり、部品点数の減
少によるコスト低減と質量体に補助取付金具を溶接する
溶接工程の省略による生産性の向上が可能となる。
【0029】また、弾性体の部品形状の自由度が広がり
性能の良い部品が製作できると共に、上記弾性体の金型
からの取数が増え、かつ加硫時間の短縮が可能となる。
性能の良い部品が製作できると共に、上記弾性体の金型
からの取数が増え、かつ加硫時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイナミックダンパーの分解断面
図。
図。
【図2】本発明に係るダイナミックダンパーの断面図。
【図3】本発明の第2実施例に係るダイナミックダンパ
ーの断面図。
ーの断面図。
【図4】本発明の第3実施例に係るダイナミックダンパ
ーの断面図。
ーの断面図。
【図5】従来から知られている一般的なダイナミックダ
ンパーの断面図。
ンパーの断面図。
1…ダイナミックダンパー 4…外部弾性体 5…内部弾性体
Claims (3)
- 【請求項1】 質量体と取付金具との間に弾性体が介装
されてなるダイナミックダンパーにおいて、上記弾性体
が、あらかじめ個々に成形された物理的特性に優れた外
部弾性体と機械的特性に優れた内部弾性体とからなり、
かつ該内部弾性体が該外部弾性体によって覆われている
ことを特徴とするダイナミックダンパー。 - 【請求項2】 上記外部弾性体がエチレンプロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、またはニトリルゴム、あるいは
これらのゴムのブレンド材からなり、上記内部弾性体が
天然ゴム、ブタジエンゴム、またはスチレンブタジエン
ゴム、あるいはこれらのゴムのブレンド材から構成され
ていることを特徴とする請求項1に記載のダイナミック
ダンパー。 - 【請求項3】 上記外部弾性体及び上記内部弾性体が上
記質量体と上記取付金具とに電磁誘導加熱接着されてい
ることを特徴とする請求項1または2に記載のダイナミ
ックダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2937898A JPH11230250A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | ダイナミックダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2937898A JPH11230250A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | ダイナミックダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11230250A true JPH11230250A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12274494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2937898A Pending JPH11230250A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | ダイナミックダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11230250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003535285A (ja) * | 2000-06-02 | 2003-11-25 | フォルシェダ アーベー | 振動を減衰させる方法およびデバイスを取り付ける方法 |
US6964799B1 (en) | 1999-10-06 | 2005-11-15 | Nippon Ply Co., Ltd. | Shrinkage control material and elastomeric molding |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP2937898A patent/JPH11230250A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6964799B1 (en) | 1999-10-06 | 2005-11-15 | Nippon Ply Co., Ltd. | Shrinkage control material and elastomeric molding |
JP2003535285A (ja) * | 2000-06-02 | 2003-11-25 | フォルシェダ アーベー | 振動を減衰させる方法およびデバイスを取り付ける方法 |
JP4721151B2 (ja) * | 2000-06-02 | 2011-07-13 | トレレボルグ フォルシェダ アーベー | 振動を減衰させる方法およびデバイスを取り付ける方法 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051021 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051101 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060307 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |