JP5258030B2 - 防水音響構造、及び電子機器 - Google Patents
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Description
また、スピーカやマイクの開口部に水が浸入した場合、発音や集音が不可能となる恐れがあった。
請求項8に記載の発明は、請求項1から4、6および7のいずれか一項に記載の防水音響構造であって、前記可動カバーは、弾性部材により形成されていて、前記二次振動板から離間した位置に配置されていることを特徴とする。
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成として携帯電話を示したもので、1は防水筐体、2は防水表示部、3は防水操作部、4は防水レシーバ部、5は防水マイク部、6は防水コネクタ部である。
なお、図示例では、一体型携帯電話を示したが、折り畳み式携帯電話やスライド式携帯電話であってもよい。
図2は本発明を適用した防水音響構造の実施形態1の構成として図1の防水マイク部5を含む端部を分解して示したもので、11は下筐体、12は上筐体、13は下ケース、14は上ケース、41は開口部、44は排水口、54は二次振動板、55はヨーク、56は可動カバー、57はスプリングである。
さらに、筒状ケース53の上面部を二次振動板54に高外圧が作用した場合のバックアップ構造としたことにより、高外圧時においても破損しない安定した音響構造が得られる。
そして、内周側に移動した水は、図6に矢印で示したように、中央の開口部561から上方の外部に排出される。
そして、可動カバー56の周囲において、上筐体12の開口部周囲上面に、可動カバー56周囲のフランジ563がフラット状に弾性変形したスプリング57を介して重なることで、図6に矢印で示したように、上ケース14の開口部41周囲の環状溝による排水路42に移動する。
以上の可動カバー56の押し込みを水がなくなるまで何回か繰り返す。
従って、マイク52の集音の不良を防止できる。
図7及び図8は本発明を適用した防水音響構造の実施形態2の構成として図1の防水マイク部5を示したもので、前述した実施形態1と同様、11は下筐体、12は上筐体、13は下ケース、14は上ケース、41は開口部、42は排水路、43は排水路、44は排水口、51は基板、52はマイク、53は筒状ケース、531は開口部、532は突部、533は通路、54は二次振動板、55はヨーク、552は突部であって、58は可動カバー、581は開口部、582は凹部、583はフランジ、584は排水路である。
そして、フランジ583の下面には、放射状に複数(図8では十字方向に4本)の溝による排水路584が形成されている。なお、フランジ583下面は上筐体12の開口部周囲上面に重なっている。
そして、内周側に移動した水は、図10に矢印で示したように、中央の開口部581から上方の外部に排出される。
そして、図10に矢印で示したように、可動カバー58周囲のフランジ583下面の放射状の溝による排水路584を通って、上ケース14の開口部41周囲の環状溝による排水路42に移動する。
以上の可動カバー58の押し込みを水がなくなるまで何回か繰り返す。
従って、マイク52の集音の不良を防止できる。
また、実施形態2では、上ケース14と可動カバー58を別体としたが、上ケース14が柔軟な弾性素材であれば可動カバー58を上ケース14と一体構造としてもよい。
以上の実施形態において、防水マイク部の形状は円形に限らず、楕円形、四角形、三角形、その他どのような形状であってもよい。
また、音処理部としては、マイクの他、レシーバ、スピーカでもよい。
さらに、音処理部は小型のものに限らず、例えば大型スピーカであってもよく、屋外用のスピーカなどに用いてもよい。
また、バックアップ構造を備えず、平面の音響部であってもよい。
さらに、可動カバーは蛇腹部分を設けて弾性を持たせた構造であってもよい。
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルカメラ、ビデオカメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などの電子機器すべてに用いることができる。
また、各部の材質や形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 防水表示部
3 防水操作部
4 防水レシーバ部
5 防水マイク部
6 防水コネクタ部
11 下筐体
12 上筐体
13 下ケース
14 上ケース
41 開口部
42 排水路
43 排水路
44 排水口
51 基板
52 音処理部
53 バックアップ部材
531 開口部
532 突部
533 通路
54 二次振動板
55 弾性保持部材
552 突部
56 可動カバー
561 開口部
562 凹部
563 フランジ
57 スプリング
58 可動カバー
581 開口部
582 凹部
583 フランジ
584 排水路
Claims (9)
- 発音または集音するための一次振動板を有する音処理部と、
この音処理部の上にあって防水して設けられ前記音処理部または外部の音により振動する二次振動板と、
この二次振動板の上にあって当該二次振動板との間に形成される空間を外力の作用の有無によって可変とする可動カバーと、を備え、
前記可動カバーの周囲に、前記二次振動板との間の前記空間に浸入した水を前記可動カバーの押し込みにより排出させるための排水路を備えることを特徴とする防水音響構造。 - 前記排水路は、前記可動カバーと、前記可動カバーが可動に組み込まれる開口部を有する上ケースとの間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水音響構造。
- 発音または集音するための一次振動板を有する音処理部と、
この音処理部の上にあって防水して設けられ前記音処理部または外部の音により振動する二次振動板と、
この二次振動板の上にあって当該二次振動板との間に形成される空間を外力の作用の有無によって可変とする可動カバーと、を備え、
前記可動カバーの中央に開口部が形成されており、
前記可動カバーは、押し込まれると前記二次振動板との間の前記空間を減少させ、それにより、前記空間内に侵入していた水を、前記開口部から排出させることを特徴とする防水音響構造。 - 前記可動カバーの開口部は円形の貫通孔であることを特徴とする請求項3に記載の防水音響構造。
- 発音または集音するための一次振動板を有する音処理部と、
この音処理部の上にあって防水して設けられ前記音処理部または外部の音により振動する二次振動板と、
この二次振動板の上にあって当該二次振動板との間に形成される空間を外力の作用の有無によって可変とする可動カバーと、を備え、
前記可動カバーは非弾性部材により形成され、
前記可動カバーを前記二次振動板から離間する方向に付勢するスプリングを備えることを特徴とする防水音響構造。 - 発音または集音するための一次振動板を有する音処理部と、
この音処理部の上にあって防水して設けられ前記音処理部または外部の音により振動する二次振動板と、
この二次振動板の上にあって当該二次振動板との間に形成される空間を外力の作用の有無によって可変とする可動カバーと、
前記二次振動板の周囲を保持する突部を有して、前記二次振動板の共振を抑制するためのバックアップ部材と、を備え、
前記可動カバーには、前記バックアップ部材の前記突部に重ねて保持された前記二次振動板の周囲の突部に対応する凹部が形成されていることを特徴とする防水音響構造。 - 前記可動カバーの中央に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1、2、5および6のいずれか一項に記載の防水音響構造。
- 前記可動カバーは、弾性部材により形成されていて、前記二次振動板から離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項1から4、6および7のいずれか一項に記載の防水音響構造。
- 発音または集音するための一次振動板を有する音処理部を備える電子機器であって、
請求項1から8のいずれか一項に記載の防水音響構造を備えることを特徴とする電子機器。
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