JP5062663B2 - 液晶光変調装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置や液晶光スイッチ等の液晶光変調装置およびその製造方法に関し、特に、液晶を封止するシールに関するものである。
液晶表示装置や液晶光スイッチ等の液晶光変調装置は、例えば、電極を設けた基板間に液晶層を設けることによって形成している。
通常、間隔を開けて配置した基板間を樹脂で結合し、この樹脂と基板で囲まれる空間内に注入口から液晶を注入し、液晶を注入した後、封止することによって液晶セルを形成している。上記した、樹脂によって液晶備えを基板間に保持させる構成では、樹脂を通して液晶層内への水分の侵入等によって、液晶特性が劣化するといった問題がある他に、基板間を所定距離に定めるためにスペーサを要するという問題、樹脂の物理的特性から変形が生じたり、狭いシール幅を実現することが困難であるといった問題が知られている。
また、本発明の出願人は、耐湿特性や強度特性を向上させる構成として、液晶の周りをシール材で二重に封止する二重シール構造が提案している。特許文献1では、高温高湿度環境の下でも長時間に渡って使用に耐え得るシール構成として、液晶部材側の第1のシール部材の線膨張率を、外側に設ける第2のシール部材の線膨張率よりも小さくし、第2のシール部材の吸水率を第1のシール部材の吸水率よりも小さくするものが提案されている。
また、上記した、液晶層を樹脂製のシールで保持するシール構造の他に、このシール部分を金属で構成するものも提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3)。
特許文献2では、両基板の表面に高融点金属薄膜を設け、この高融点金属薄膜の間にハンダ等の低融点金属を介在させ、比較的に低い温度で融着することによって基板間を接着させている。
また、特許文献3では、両基板の表面にAl等の金属膜を設け、この金属膜の間にハンダ等の低融点金属を介在させることによってシールを構成するものであり、2枚の基板を重ねた後、シール部をスポット加熱して、低融点金属を溶融することでシール接合している。図22は、金属膜の間にハンダ等の低融点金属を介在させるシール構成の一例である。図22において、液晶セル101は、上下の各基板102,103の各面に対向電極104および画素電極105を設け、基板102,103をこれらの電極104,105が対向するように、間にスペーサ109を挟んで対向配置する。
そして、対向電極104には絶縁層110を挟んで高融点金属薄膜106を設け、画素電極105には高融点金属薄膜106と対向する位置に高融点金属薄膜107を設ける。さらに、高融点金属薄膜106と高融点金属薄膜107との間にハンダ等の低融点金属108を挟む。この低融点金属108を溶融することによって、高融点金属薄膜106と高融点金属薄膜107を接合する。
特開2006−267532号 特開昭49−46449号 特開平4−278983号
上記したシールを金属で形成する構成は、シール部分を通して液晶層内に水分が侵入するといった問題は解消されるものの、従来提案されている構成では、高融点金属薄膜と低融点金属の2種類の金属が必要であり、また、両基板表面に設けた二つの高融点金属薄膜の間に低融点金属を挟む必要があるため、工程が複雑となるという問題がある。
そこで、本発明は、上記した課題を解決し、液晶光変調装置において、基板間を簡易な構成で金属によるシールを行うことを目的とする。
本発明の液晶光変調装置は、対向面にそれぞれ電極パターンを有し、当該電極パターンを対向配置する2つの基板と、この基板の間に挟まれて配置されるシールとを備える。シールは、基板側の金属部材との間において、生地の金属面同士が直接に接触して接合する金属部材を有し、この金属部材は、基板間を所定距離に保持するギャップ材の役をなし、これによって形成される基板間の隙間は液晶層を配する空間として用いられる。
ここで、本発明は、液晶セルを構成する基板間を金属によって封止するシール構造において2つの態様とすることができる。2つの態様は、シール部を構成する接合面において生地の金属面同士を接触して接合する構造と、シール構造が対向基板間の間隔を定めるギャップ材を兼ねる構造とを共通に備える。
また、金属シールは、液晶をセル内に保持すると共に、この液晶セルの基板間の距離を定めるスペーサのギャップ材を兼用するため、別途ギャップ材を用意する必要がない。
また、金属シールとすることで、液晶層の劣化の原因となる水分の侵入を防ぐことができ、樹脂シールと比較してシール幅を狭くすることができる。
本発明の液晶光変調装置は、金属によるシール構造において、両基板の対向面に金属部材を設け、両金属部材の生地の金属面同士を直接に接触させて接合させる構成とすることによって、従来接合部に介在させていたハンダ等の低融点金属を不要とすると共に、強固な結合の金属シールを簡易な構成で形成することができる。
本発明の液晶光変調装置の第1の態様は、画素電極を含む第1の電極パターンを有する第1の基板と、対向電極を含む第2の電極パターンを有する第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に挟まれて配置されるシールとを備える。
第1の態様のシールは、第1の基板に形成された金属材料からなる第1の金属部材と、第2の基板に形成された金属材料からなる第2の金属部材を備え、この両金属部材の間において、両金属部材の生地の金属面同士が直接に接触して接合することで形成される。
このシールは、第1の電極パターンと第2の電極パターンを内側にして対面させてなる両電極パターン間を所定距離に保持してスペーサのギャップ材を兼用し、電極パターン間に液晶層を配するセル空間を形成する。
本発明の液晶光変調装置の第2の態様は、画素電極を含む第1の電極パターンを有する第1の基板と、対向電極を含む第2の電極パターンを有する第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に挟まれて配置されるシールとを備える。
第2の態様のシールは、第1の基板と第2の基板の両基板面に接合する金属材料からなる金属シール部と、この金属シール部の周囲を覆う樹脂シール部とを有する。金属シール部は、第1の基板と前記第2の基板との間に金属部材を配置し、金属部材と両基板の金属面において、両金属部材の生地の金属面同士が直接に接触して接合する。一方、樹脂シール部は、樹脂材によって金属シール部の周囲および前記基板と固着する。
この金属シール部は、第1の電極パターンと第2の電極パターンを内側にして対面させてなる両電極パターン間を所定距離に保持してスペーサのギャップ材を兼用し、電極パターン間に液晶層を配するセル空間を形成する。
本発明の液晶光変調装置の第1の態様および第2の態様は、以下の構成および作用を共通に有する。
金属部材は、共にアルミニウムを主成分とする金属材料で形成することができる。また、基板との線膨張率の差が小さな材料を用いることで、熱変形による応力に低減させることができる。例えば、ガラス基板の場合には、コバールやインバー、またはスーパーインバーなどの鉄に、ニッケルを配合させた低熱膨張金属材料を用いることができる。
第1の電極パターンはアルミニウムを主成分とする金属材料で形成し、第2の電極パターンは透明導電膜で形成し、第2の基板を透明性基板とすることができる。
また、第1の基板および第2の基板を、共にガラス基板等の透明性基板とする態様の他、第2の基板を透明性基板とし、第1の基板をシリコン基板とする態様とすることもできる。第1の基板および第2の基板を共に透明性基板とする態様の場合には、液晶光変調装置を透過型とすることができ、また、第1の基板をシリコン基板とする態様の場合には、このシリコン基板に回路を形成して、LCOS(liquid crystal on silicon)を構成することができる。
また、本発明の液晶光変調装置は、第1の基板と第2の基板とシールとの積層体を一構成単位とし、この積層体を積層方向に複数重ねて多層に積層させる構成とすることができる。この多層積層において、隣接する積層体間の一方の積層体が備える第1の基板と他方の積層体が備える第2の基板を共通する1つの基板で構成としてもよい。
本発明の液晶光変調装置の第1の態様は、以下の構成および作用を有する。
第1の基板をシリコン基板とし、このシリコン基板上に液晶層を形成する構成の場合には、シリコン基板上に形成する画素電極と、シールを構成する第1の金属部材とを、例えば、Alの薄膜によって同じ膜厚で形成する。この構成では、液晶セルの空間部分は、主に第2の基板側に設ける第2の金属部材によって形成される。
また、本発明の液晶光変調装置のシール構成は、液晶セル内への液晶注入を、シール部分に設けた注入口を介して行う構成、あるいは、シール部分に注入口を設けずに液晶を滴下させて行う構成の何れにも適用することができる。
基板およびシール部分によって液晶セルを形成した後に、液晶セル内に液晶を注入する場合では、シールは液晶セル内に液晶を注入させるための注入口が必要である。
そこで、この注入口を備える構成では、シールは注入口を有する枠状体とする。この枠状体は、その側部を、第1の金属部材の側壁、あるいは第1の金属部材の側壁及び第2の金属部材の側壁によって枠状体の内外を一部の開口部を除いて閉じて形成する。一部閉じられずに残された開口部は、液晶を枠状体内に注入する注入口となる。
第1の基板と第2の基板を対向させ、第1の金属部材と第2の金属部材を接合させると、この両金属部材は、液晶層を内部に保持しシールする枠状体を形成すると共に、液晶の注入口を形成する。
なお、第1の金属部材の側壁に設けた開口部のみによって注入口を形成する場合には、第2の金属部材は、開口部を備えない閉じた枠状体とすることができる。
また、第1の金属部材の側壁及び第2の金属部材の側壁に設けた開口部によって注入口を形成する場合には、第1の金属部材側の開口部と第2の金属部材側の開口部の位置を合わせて形成しておく。
また、開口部を形成する第1の金属部材の側壁、あるいは第1の金属部材の側壁及び第2の金属部材の側壁を、この開口部から離れる方向に突出させ、この突出部によりシールの内外を連通する通路を形成する。
この注入口は、内部に液晶を注入した後、樹脂によって封印される。したがって、注入口を設ける構成では、液晶セル内の液晶層は、この注入口の部分のみにおいて金属部材ではなく樹脂によって内外が仕切られることになり、樹脂部分を通して外部から液晶層の内部に水分が侵入する可能性があるが、本発明の注入口は、上記した突出部を備えことによって、液晶セル内の液晶層と外部との間の距離をこの突出部の長さ分だけ長くすることができるため、樹脂部分を通して行われる外部から液晶層の内部への水分の侵入を低減させることができる。
また、本発明の突出部は、基板上に形成される電極の一部をシール外に導出する引き出し電極を、シールと接触することなく形成することができる。引き出し電極をシールの外部に引き出す際、基板上において電極をシールが形成される部分よりも外側にまで延長して形成し、その引き出し電極上にシールを形成すると、引き出し電極上とシールとが電気的に接触することになり、第1の基板と第2の基板上にそれぞれ形成した第1の電極と第2の電極が短絡することになるが、本発明の突出部分を通して電極を外部に引き出すことによって、第1の電極と第2の電極の短絡を防ぐことができる。
上記した注入口を用いた液晶の注入に対して、滴下による液晶の注入は、シール部分を構成する枠状体内に液晶を滴下した後に、両基板を貼り合わせて封止し、封止された枠状体内で液晶を脱泡させることによって行うため、注入口を不要とする。
注入口を用いずに液晶注入を行う構成では、シールは側部の全周が閉じられた枠状体であり、この枠状体の側部は、第1の金属部材の側壁、あるいは第1の金属部材の側壁及び第2の金属部材の側壁によって枠状体の内外を閉じる。一方、枠状体の上部および下部は、第1の基板及び第2の基板で閉じられる。
この注入口を備えない構成では、枠状体の全周が壁部で閉じられ、閉じた状態で液晶の注入が行われるため、注入口の樹脂封止は不要である。
上述した本発明の液晶光変調装置の第1の態様が有する構成および作用は、第1の態様の第1の金属部材と第2の金属部材を、第2の態様の金属シール部および樹脂シール部に対応させることでほぼ同様とすることができる。
また、第1の態様および第2の態様において、以下の電極構成および作用を奏することができる。
枠状体内に形成して電極を外部に導くための引き出し電極として、本発明は複数の態様を備える。
引き出し電極の一態様は、第1の電極パターン又は第2の電極パターン、あるいは両電極パターンは、基板上においてシールの内部から外部に電極を延長して引き出し電極を形成する。この引き出し電極とシールを形成する金属部材との間に絶縁膜を設け、引き出し電極とシールとの間を絶縁する。
これによって、引き出し電極をシールの外部に引き出す際、引き出し電極上にシールを直接形成すると、引き出し電極上とシールとが電気的に接触することになり、第1の基板と第2の基板上にそれぞれ形成した電極間が短絡することになるが、絶縁膜を設けることによって、第1の電極パターンの画素電極と第2電極パターンの対向電極との短絡を防ぐことができる。


引き出し電極の他の態様は、シールを導通部として用いることによって、対向電極の引き出しを画素電極が形成される基板側に導通させる態様である。
この態様では、第2の電極パターンの対向電極は、基板上においてシールの内部から外部に電極を延長して引き出し電極を形成し、この引き出し電極上にシールを形成する金属部材を形成することによって、引き出し電極とシールとの間を電気的に接続し、このシールを形成する金属部材を通して、第2の電極パターンの対向電極を、画素電極が形成される基板側に導通させるものである。
画素電極が形成される基板側は、例えばシリコン基板とし、画素電極およびシールを通して導通された対向電極は、基板の厚さ方向に形成されるビア(via)あるいはスルーホール等で呼ばれる導通路を通すことによって、前記両電極間を短絡することなく配線することができる。
また、第1の態様および第2の態様において、以下の各作用を奏することができる。
本発明のシール構造において、対向配置される両基板に設けられた金属部材の金属面は、接触状態の金属面に対して超音波を印加すると共に加圧を行うことにより接合する。
本発明による、金属部材の生地の金属面同士が直接に接触することによる接合では、超音波を印加することによって、金属面に自然状態で形成されている自然酸化膜を除去することができ、接合面は無酸化膜状態となり、結合強度が向上する。
また、液晶を注入する前に電極上に配向膜を形成する際に、シールの金属部材上に配向膜が形成された場合であっても、超音波を印加することによって金属面上の配向膜は除去されるため、金属面上の配向膜を除去するための工程や機構を要することなく、金属部材の接合工程に配向膜の除去工程を含ませることができる。
本発明の液晶光変調装置において、基板間を簡易な構成で金属によりシールすることができる。
本発明の液晶光変調装置の態様によれば、金属シールによって液晶層を囲むことによって、液晶層の劣化の原因となる水分に侵入を防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
本発明の液晶光変調装置の態様によれば、金属シールは、基板間のギャップ材を兼ねているため、液晶セルの空間を保持するためのスペーサを不要とすることができる。
本発明の液晶光変調装置の態様によれば、金属シールによって、樹脂シールと比較してシール幅を狭くすることができる。
本発明の液晶光変調装置の態様によれば、金属シールを導通部として使用することができるため、外部配線を省くことができる。
本発明の液晶光変調装置の態様において、液晶を真空中で滴下することにより、注入口を要しない構成とすることができ、注入口を介して行われる水分の侵入を防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
以下、本発明の液晶光変調装置について図を用いて詳細に説明する。なお、以下では、本発明の液晶光変調装置について第1の構成例〜第5の構成例について説明する。
図1,2は、本発明の液晶光変調装置の第1の構成例を説明するための概略斜視図、断面図および平面図であり、図6〜8は、本発明の液晶光変調装置の第2の構成例を説明するための概略斜視図、断面図および平面図であり、図9,10は、本発明の液晶光変調装置の第3の構成例を説明するための概略斜視図、断面図および平面図であり、図11〜14は、本発明の液晶光変調装置の第4,5の構成例を説明するための概略斜視図、断面図および平面図である。また、図3は、ガラス基板の場合の製造手順を説明するためのフローチャートであり、図4は、LOCSに場合の製造手順を説明するためのフローチャートであり、図5は滴下による液晶注入の手順を説明するためのフローチャートであり、図15,16は、多層構造の構成例の製造手順を説明するための図である。
はじめに、図1,2を用いて本発明の第1の構成例について説明する。第1の構成例は、2枚のガラス基板の一方に画素電極を形成し、他方に対向電極を形成する構成であって、両ガラス基板間に設ける金属シールは注入口を通して液晶の注入を行う構成である。
図1は液晶光変調装置1の第1の構成例の概略を示す斜視図であり、図1(a)は第1の電極(画素電極)4が形成された第1の基板2を示し、図1(b)は第2の電極(対向電極)5が形成された第2の基板3を示し、図1(c)は第1の基板2上に金属シール11を挟んで第2の基板3を配置した状態を示している。
第1の基板2には、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiO(チタン添加酸化インジウム)によって画素電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第1の金属部材12が成膜される。また、第2の基板3についても、第1の基板2と同様に、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiOによって対向電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第2の金属部材13が成膜される。
ここで、金属シール11は、第1の金属部材12の金属面と第2の金属部材13の金属面とを直接に接触させて接合させることによって構成される。第1の構成例の金属シール11は、内部に液晶層を保持する側壁部分を構成する。側壁部の一部は、注入口を形成するための開口部を有した枠状体を形成する。この枠状体の上下は、第1の基板2および第2の基板3によって閉じられ液晶セルが構成される。
第1の構成例の金属シール11は液晶を注入する注入口14を備える。この注入口14は、第1の金属部材12と第2の金属部材13、あるいは、いずれか一方の金属部材の側壁部の一部に開口部を形成することで構成することができる。第1の金属部材12と第2の金属部材13の両方が開口部を備える構成では、対向配置した際に両開口部の位置が合うように各開口部を形成しておく。これにより、第1の金属部材12と第2の金属部材13の生地の金属面の直接に接触させて接合させると、この開口部のみが接合されずに残って注入口14が形成される。
また、いずれか一方の金属部材が開口部を備える構成では、対向配置される他方の金属部材は開口部を備えず全周を閉じた構成とする。これにより、第1の金属部材12と第2の金属部材13の生地の金属面を直接に接触させて接合させると、一方の金属部材の開口部のみにより注入口14が形成される。なお、図1では、第1の金属部材12と第2の金属部材13の両方に開口部を備える構成を示している。
また、図1において、注入口14は、金属部材の壁部の一部を外側に向かって突出させた壁部14aを備える。金属部材の枠状体は、その両端において突出した壁部14aを備え、この二つの壁部14aは間に挟む部分を開口部14bとして形成する。この開口部14bは、枠状体の内部と連通する。
注入口14は、この突出した壁部14aが形成する液晶セルの内外をつなぐ部分を備えることにより、内部に液晶を注入する注入路として用いると共に、注入後においてこの注入口を樹脂シール等で封止することで封止口として用いられる。この封止の際には、突出部分は樹脂シールで充填されるため、液晶層と外部との間の樹脂部分の長さを突出部分の長さ分だけ延ばすことができ、液晶層への水分の侵入を低減させることができる。
図1(a)に示す第1の電極4は、注入口14が有する開口部14bを通して引き出し電極4aを外部に引き出している。この第1の電極4および引き出し電極4aは、金属シール11の第1の金属部材12と電気的に絶縁されている。
また、図1(b)に示す第2の電極5は、金属シール11の第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して引き出し電極5aを外部に引き出している。この引き出し電極5aは、金属シール11の第2の金属部材13と接触するが、第2の金属部材13と接合する第1の金属部材12は、前記したように第1の電極4と電気的に絶縁されているため、第2の電極5と第1の電極4とが短絡することはない。
図1(c)は、下側を第1の基板2とし、上側を第2の基板3とした状態を示している。
なお、図1に示す構成において、第2の電極5についても、図1(b)に示した注入口14の開口部14bを通して引き出し電極5aを形成してもよい。
次に、本発明の第1の構成例の製造手順について、図2および図3のフローチャートを用いて説明する。
図2(a),(c)は、第1の基板の製造手順の一部を示し、図2(b),(d)は、第2の基板の製造手順の一部を示している。ガラス基板にITOまたはITiOを形成し、フォトリソグラフィで電極のパターンを形成し(S1)、形成したITOまたはITiOのパターンを塩化第二鉄系エンチャントでエッチングする(S2)。図2(a)は、第1の基板2上に第1の電極(画素電極)4を形成した状態を示し、図2(b)は、第2の基板3上に第2の電極(対向電極)5を形成した状態を示している。
次に、Al(アルミニウム)を主成分とする金属膜を形成し、フォトリソグラフィによって枠状体のパターンの金属部材を形成する(S3)。形成した金属部材を酢酸を主成分とする混酸でエッチングする(S4)。図2(c)は、第1の基板2上に第1の金属部材12を形成した状態を示している。ここでは、第1の金属部材12に形成された開口部を通して、引き出し電極4aが引き出される構成を示している。
また、図2(d)は、第2の基板3上に第2の金属部材13を形成した状態を示している。ここでは、第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して、引き出し電極5aが引き出されている。なお、第1、第2の金属部材12,13の接合面には、In等の接着層を形成してもよい。
各第1、第2の金属部材12,13を形成した後、各電極が形成された枠状体の内側部分に配向膜(図示していない)を形成する。
上記によって形成された第1の基板2と第2の基板3のそれぞれの第1の金属部材12と第2の金属部材13の各金属面を接触させ、接触部分に超音波を印加して接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面同士を直接接合させる。また、加熱圧着することでも接合させることができる。この金属シールの形成は、真空中で行ってもよい(S5)。
第1の金属部材12と第2の金属部材13によって形成される金属シール11によって構成される枠状体と、上下の第1、第2の基板2,3とによって、液晶層を保持する空間20が形成される。この空間20内に注入口14を通して液晶を注入する(図2(e))。液晶の注入後は、例えば、UVエポキシ樹脂等の樹脂シール等によって注入口14を封止する。
次に、図6〜8を用いて本発明の第2の構成例について説明する。第2の構成例は、2枚のガラス基板の一方に画素電極を形成し、他方に対向電極を形成する構成において、両ガラス基板間に設ける金属シールは注入口を有さない構成とし、滴下によって液晶の注入を行うものである。
図6は液晶光変調装置1の第2の構成例の概略を示す斜視図であり、図6(a)は第1の電極(画素電極)4が形成された第1の基板2を示し、図6(b)は第2の電極(対向電極)5が形成された第2の基板3を示し、図6(c)は第1の基板2上に金属シール11を挟んで第2の基板3を配置した状態を示している。
第1の基板2には、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiOによって画素電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第1の金属部材12が成膜される。また、第2の基板3についても、第1の基板2と同様に、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiOによって対向電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第2の金属部材13が成膜される。
ここで、金属シール11は、第1の金属部材12の金属面と第2の金属部材13の金属面の生地を直接に接触させて接合させることによって構成される。第2の構成例の金属シール11は、内部に液晶層を保持する側壁部分を構成する。この側壁部分は、全周が閉じられた枠状体を構成する。枠状体の上下は、第1の基板2および第2の基板3によって閉じられて液晶セルが構成される。
第2の構成例の金属シール11は液晶を注入する、第1の構成例で示した注入口14を備えず、全周にわたって閉じられた枠状体を構成している。
第2の構成例では、液晶セル内に設けられた電極を金属シール11の外部に引き出す構成として絶縁膜6を備える。図6(a)に示す第1の電極4は、第1の金属部材12の位置よりも外側まで電極が延びて引き出し電極4aが引き出され、この電極と第1の金属部材12との間には、両者が少なくとも重なる部分に絶縁膜6が形成される。この絶縁膜6によって、第1の電極4および引き出し電極4aは金属シール11の第1の金属部材12と、電気的に非接触としている。
また、図6(b)に示す第2の電極5は、金属シール11の第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して引き出し電極5aを外部に引き出している。この引き出し電極5aは、金属シール11の第2の金属部材13と接触するが、第2の金属部材13と接合する第1の金属部材12は、前記したように絶縁膜6によって第1の電極4と電気的に絶縁されているため、第2の電極5と第1の電極4とが短絡することはない。
図6(c)は、下側を第1の基板2とし、上側を第2の基板3とした状態を示している。
なお、図6に示す構成において、絶縁膜6は、第1の基板2と第1の金属部材12との間に限らず、第2の基板3と第2の金属部材13との間に設けてもよく、また、両方にもうけてもよい。
次に、本発明の第2の構成例の製造手順について、図7、8および図3のフローチャートを用いて説明する。
図7(a),(c),(e)は、第1の基板の製造手順の一部を示し、図7(b),(d),(f)は、第2の基板の製造手順の一部を示している。ガラス基板にITOまたはITiOを形成し、フォトリソグラフィで電極のパターンを形成し(S1)、形成したITOまたはITiOのパターンを塩化第二鉄系エンチャントでエッチングする(S2)。図7(a)は、第1の基板2上に第1の電極(画素電極)4を形成した状態を示し、図7(b)は、第2の基板3上に第2の電極(対向電極)5を形成した状態を示している。
次に、電極上に短絡防止用の絶縁膜6を形成する。ここでは、図7(c)において、第1の電極(画素電極)4側に絶縁膜6を形成する例を示している。絶縁膜6は、第1の電極(画素電極)4上であって、少なくとも第1の金属部材12が重なる位置に形成し、第1の電極(画素電極)4と第1の金属部材12との間の短絡を防止する。なお、ここでは、図7(d)において、第2の電極(対向電極)5側には絶縁膜6を形成しない例を示しているが、第1の電極4と同様に絶縁膜6を形成してもよい。
次に、Al(アルミニウム)を主成分とする金属膜を形成し、フォトリソグラフィによって枠状体のパターンの金属部材を形成し(S3)、形成した金属部材を酢酸を主成分とする混酸でエッチングする(S4)。
図7(e)は、第1の基板2上に第1の金属部材12を形成した状態を示している。第1の金属部材12が第1の電極(画素電極)4と重なる部分には、絶縁膜6が間に設けられているため、第1の金属部材12と第1の電極(画素電極)4が短絡することはない。これによって、第1の電極(画素電極)4の引き出し電極4aを金属シール11の外側に引き出すことができる。
また、図7(f)は、第2の基板3上に第2の金属部材13を形成した状態を示している。ここでは、第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して、引き出し電極5aが引き出されている。ここでは、第2の金属部材13と第2の基板3との間には絶縁膜は設けられていない例を示しているが、第1の基板2と同様に絶縁膜6を設ける構成としてもよい。なお、第1、第2の金属部材12,13の接合面には、In等の接着層を形成してもよい。
第1、第2の金属部材12,13を形成した後、各電極が形成された枠状体の内側部分に配向膜(図示していない)を形成する。
第2の構成例の金属シール11は、液晶を液晶セル内に注入するための注入口を有していないため、滴下によって液晶を注入する。図4は、滴下による液晶の注入を説明するためのフローチャートである。
真空室内に金属部材を形成した基板を配置し(S11)、基板上に液晶を滴下する(S12)。液晶を滴下した後、真空室内を真空引きし、液晶を脱泡する。なお、液晶の量を制御することによって、初期状態を負圧あるいは正圧に制御することができる(S13)。
上記によって形成された第1の基板2と第2の基板3のそれぞれの第1の金属部材12と第2の金属部材13の各金属面を接触させ、接触部分に超音波を印加して接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面同士を直接接合させる。また、加熱圧着することでも接合させることができる。
このとき、結合面となる金属部材の金属面上に、配向膜や滴下によって注入した液晶の余剰分が残留していた場合であっても、接触面への超音波の印加によって自然酸化膜と共に除去が行われる。また、この金属シールの形成は、真空中で行ってもよい(S14)。
図8は、第2の構成例の断面状態を示している。図8(a)は、絶縁膜が形成されていない部分の断面状態を示し、図8(b)は、絶縁膜が形成されている部分の断面状態を示している。
次に、図9,10を用いて本発明の第3の構成例について説明する。第3の構成例は、一方の基板をガラス基板として、このガラス基板上に画素電極を形成し、他方の基板をシリコン基板とし、このシリコン基板上に対向電極を形成する構成であって、ガラス基板とシリコン基板と間に設ける金属シールは注入口を通して液晶の注入を行う構成である。
この第3の構成例は、一方の基板をシリコン基板とし、駆動回路等のCMOS回路をこのシリコン基板に形成したLCOS(liquid crystal on silicon)型の反射型表示素子を適用することができる。
図9は液晶光変調装置1の第3の構成例の概略を示す斜視図であり、図9(a)は第2の電極(対向電極)5が形成されたガラス基板からなる第2の基板3を示し、図9(b)は第1の電極(画素電極)4が形成されたシリコン基板2Aからなる第1の基板2を示し、図9(c)は第1の基板2上に金属シール11を挟んで第2の基板3を配置した状態を示している。
第1の基板2に相当するシリコン基板2A上にAl(アルミニウム)等によって画素電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第1の金属膜12aが成膜される。この第1の金属膜12aは、前記した第1の構成例における第1の金属部材12と同様に、第2の金属部材13と金属面を結合して金属シール11を構成する部材を構成するが、第1の電極(画素電極)4のパターンと成膜処理によって同時に形成することができる。この成膜形成により、第1の金属膜12aの膜厚は第1の電極(画素電極)4と同じ膜厚に形成される。
一方、第2の基板3は、前記した第1、2の構成の第1の基板2と同様に、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiOによって対向電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第2の金属部材13が成膜される。
金属シール11は、第1の金属膜12aの金属面と第2の金属部材13の金属面の生地の金属面を直接に接触させて接合させることによって構成される。第3の構成例の金属シール11は、第1の構成例と同様に、内部に液晶層を保持する側壁部分を構成し、側壁部の一部は注入口を形成するための開口部を有した枠状体を形成する。この枠状体の上下は、第1の基板2および第2の基板3によって閉じられ液晶セルが構成される。
第3の構成例の金属シール11は、第1の構成例と同様に、液晶を注入する注入口14を備える。この注入口14は、第1の金属膜12aと第2の金属部材13、あるいは、いずれか一方の一部に開口部を形成することで構成することができる。第1の金属膜12aと第2の金属部材13の両方が開口部を備える構成では、対向配置した際に両開口部の位置が合うように各開口部を形成しておく。これにより、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の金属面の生地を直接に接触させて接合させると、この開口部のみが接合されずに残って注入口14が形成される。
また、いずれか一方が開口部を備える構成では、対向配置される他方側は開口部を備えず全周を閉じた構成とする。これにより、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の金属面の生地を直接に接触させて接合させると、一方の側の開口部のみにより注入口14が形成される。なお、第1の金属膜12aの膜厚は、第2の金属部材13の膜厚と比較して薄いため、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の両方に開口部を形成する構成、あるいは、一方のみに開口部を形成する場合には第2の金属部材13側に開口部を形成する構成が、液晶の注入の容易性から適当である。
なお、図9では、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の両方に開口部を備える構成を示している。
また、図9において、第1の構成例と同様に、注入口14は、金属部材の壁部の一部を外側に向かって突出させた壁部14aを備える。金属部材の枠状体は、その両端において突出した壁部14aを備え、この二つの壁部14aは間に挟む部分を開口部14bとして形成する。この開口部14bは、枠状体の内部と連通する。
また、注入口14が備える突出部は、第1の構成例と同様に、液晶層への水分の侵入を低減させる効果を奏することができる。
この第3の構成例では、第2の電極5の引き出しを金属シール11を用いて行いることによって第1の基板2側に導き、さらに、第1の電極4の引き出しおよび第1の基板2側に導かれた第2の電極5の導通を、シリコン基板2Aの基板厚さ方向に形成されるビア(via)あるいはスルーホール等で呼ばれる導通路を通して行う。
そのため、この第3の構成例では、第1の基板2側の電極と第2の基板3側の電極とは、金属シール11と通して短絡することがないため、第2の構成例に設けた絶縁膜は不要である。
図9(b)に示す第1の電極4は、シリコン基板2Aの基板厚さ方向に形成した導通路を通して引き出され、シリコン基板2A側の回路あるいは配線に接続される。したがって、この第1の電極4は、第1の金属膜12aと接触しておらず、電気的に絶縁されている。
また、図9(a)に示す第2の電極5は、金属シール11の第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して引き出し電極5aを外部に引き出している。この引き出し電極5aは、金属シール11の第2の金属部材13と接触するが、第2の金属部材13と接合する第1の金属膜12aは、第1の電極4と電気的に絶縁されているため、第2の電極5と第1の電極4とが短絡することはない。
図9(c)は、下側を第1の基板2とし、上側を第2の基板3とした状態を示している。
次に、本発明の第3の構成例の製造手順について、図10および図5のフローチャートを用いて説明する。
図10(a),(c)は、第1の基板であるシリコン基板の製造手順の一部を示し、図10(b),(d)は、第2の基板であるガラス基板の製造手順の一部を示している。
前記図3のフローチャートに示したS1〜S4の工程により、第2の基板3であるガラス基板に第2の電極5および第2の金属部材13を形成する。図10(b)、(d)は第2の基板3上に、第2の電極(対向電極)5と第2の金属部材13を形成した状態を示している。ここでは、第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して、引き出し電極5aが引き出されている。なお、第2の金属部材13の接合面には、In等の接着層を形成してもよい(S6)。
一方、シリコン基板の製造では、シリコン基板2A上に第1の電極(画素電極)4と第1の金属膜12aのパターンをフォトリソグラフィにより形成しエッチングする(S7)。
図10(c)は、図10(a)に示すシリコン基板2Aに、第1の電極(画素電極)4と第1の金属膜12aを形成した状態を示している。なお、第1の金属膜12aの接合面には、In等の接着層を形成してもよい。
第1の金属膜12a、および第2の金属部材13を形成した後、各電極が形成された枠状体の内側部分に配向膜(図示していない)を形成する。
上記によって形成された第1の基板2の第1の金属膜12aと第2の基板3の第2の金属部材13の各金属面を接触させ、接触部分に超音波を印加して接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面同士を直接接合させる。また、加熱圧着することでも接合させることができる。この金属シール11の形成は、真空中で行ってもよい(S8)。
第1の金属膜12aと第2の金属部材13によって形成される金属シール11によって構成される枠状体と、上下の第1、第2の基板2,3とによって、液晶層を保持する空間20が形成される。この空間20内に注入口14を通して液晶を注入する(図9(c))。液晶の注入後は、例えば、UVエポキシ樹脂等の樹脂シール等によって注入口14を封止する。
図10(e)は、第3の構成例の断面状態を示している。図10(e)において、第2の基板3であるガラス基板上に形成された第2の電極(対向電極)5は、その引き出し電極5aが第2の金属部材13と接触し電気的に接続されており、また、第2の金属部材13と第1の金属膜12aとは金属面の生地同士を直接に接触させて結合によって接続されているため、第2の金属部材13および第1の金属膜12aを介して第1の基板2であるシリコン基板2A側に導通させることができる。シリコン基板2Aには、基板の厚さ方向にビア(via)あるいはスルーホール等で呼ばれる導通路が形成され、この導通路を通して第1の金属膜12aからシリコン基板2A内に形成した回路あるいは配線に接続される。また、シリコン基板2A上に形成された第1の電極(画素電極)4についても、同様に導通路を通してシリコン基板2A内に形成したCMOS回路あるいは配線に接続される。
さらに、上記シリコン基板2A内に導入された対向電極や画素電極からの信号は、外部に導出することもできる。
上記したようには、対向電極は金属シール11を信号の導通路を兼ねることができるため、対向電極から信号を導出するための外部配線を不要とすることができる。
次に、図11,12を用いて本発明の第4の構成例について説明する。第4の構成例は、一方の基板をガラス基板として、このガラス基板上に画素電極を形成し、他方の基板をシリコン基板とし、このシリコン基板上に対向電極を形成する構成であって、ガラス基板とシリコン基板と間に設ける金属シールは注入口を有さず、液滴によって液晶の注入を行う構成である。
この第4の構成例は、第3の構成例と同様に、一方の基板をシリコン基板とし、駆動回路等のCMOS回路をこのシリコン基板に構成したLCOS(liquid crystal on silicon)型の反射型液晶光変調素子に適用することができる。
図11は液晶光変調装置1の第4の構成例の概略を示す斜視図であり、図11(a)は第2の電極(対向電極)5が形成された、ガラス基板からなる第2の基板3を示し、図11(b)は第1の電極(画素電極)4が形成された、シリコン基板2Aからなる第1の基板2を示し、図11(c)は第1の基板2上に金属シール11を挟んで第2の基板3を配置した状態を示している。
各基板上に形成される電極パターンは第3の構成例と同様であり、第1の基板2であるシリコン基板2A上にAl(アルミニウム)等によって画素電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第1の金属膜12aが成膜される。この第1の金属膜12aは、前記した第1の金属部材12と同様に、第2の金属部材13と金属面を結合して金属シール11を構成する部材を構成するが、第1の電極(画素電極)4のパターンと成膜処理によって同時に形成することができる。この成膜形成により、第1の金属膜12aの膜厚は第1の電極(画素電極)4と同じ膜厚に形成される。
一方、第2の基板3は、前記した第1、2の構成の第1の基板2と同様に、ガラス基板等の透明性基板上にITO、またはITiOによって対向電極のパターンが形成され、さらに、Al(アルミニウム)等によって第2の金属部材13が成膜される。
また、金属シール11は、第1の金属膜12aの金属面と第2の金属部材13の金属面の生地同士を直接に接触させて接合させることによって構成される。第4の構成例の金属シール11は、第2の構成例と同様に、内部に液晶層を保持する側壁部分を構成し、側壁部は注入口を有さず、全周を閉じた枠状体を形成する。この枠状体の上下は、第1の基板2および第2の基板3によって閉じられ液晶セルが構成される。
この第4の構成例では、第3の構成例と同様に、第2の電極5の引き出しを金属シール11を用いて行いることによって第1の基板2側に導き、さらに、第1の電極4の引き出しおよび第1の基板2側に導かれた第2の電極5の導通を、シリコン基板2Aの基板厚さ方向に形成されるビア(via)あるいはスルーホール等で呼ばれる導通路を通して行う。
そのため、この第4の構成例においても、第1の基板2側の電極と第2の基板3側の電極とは、金属シール11と通して短絡することがないため、第2の構成例に設けた絶縁膜は不要である。
図11(b)に示す第1の電極4は、シリコン基板2Aの基板厚さ方向に形成した導通路を通して引き出され、シリコン基板2A側の回路あるいは配線に接続される。したがって、この第1の電極4は、第1の金属膜12aと接触しておらず、電気的に絶縁されている。
また、図11(a)に示す第2の電極5は、金属シール11の第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して引き出し電極5aを外部に引き出している。この引き出し電極5aは、金属シール11の第2の金属部材13と接触するが、第2の金属部材13と接合する第1の金属膜12aは、第1の電極4と電気的に絶縁されているため、第2の電極5と第1の電極4とが短絡することはない。
図11(c)は、下側を第1の基板2とし、上側を第2の基板3とした状態を示している。
次に、本発明の第4の構成例の製造手順について、図12および図5,3のフローチャートを用いて説明する。
図12(a),(c)は、第1の基板であるシリコン基板の製造手順の一部を示し、図12(b),(d)は、第2の基板である第2のガラス基板の製造手順の一部を示している。
前記図3のフローチャートに示したS1〜S4の工程により、第2のガラス基板に電極5および第2の金属部材13を形成する。図12(b)、(d)は第2の基板3上に、第2の電極(対向電極)5と第2の金属部材13を形成した状態を示している。ここでは、第2の金属部材13と第2の基板3との間を通して、引き出し電極5aが引き出されている。なお、第2の金属部材13の接合面には、In等の接着層を形成してもよい(S6)。
一方、シリコン基板の製造では、シリコン基板2A上に第1の電極(画素電極)4と第1の金属膜12aのパターンをフォトリソグラフィにより形成しエッチングする(S7)。
図12(c)は、図12(a)に示すシリコン基板2Aに、第1の電極(画素電極)4と第1の金属膜12aを形成した状態を示している。なお、第1の金属膜12aの接合面には、In等の接着層を形成してもよい。
第1の金属膜12a、および第2の金属部材13を形成した後、各電極が形成された枠状体の内側部分に配向膜(図示していない)を形成する。
第4の構成例の金属シール11は、液晶を液晶セル内に注入するための注入口を有していないため、滴下によって液晶を注入する。この滴下による液晶注入は、前記図3で示したフローチャートと同様の手順で行うことができ、真空室内に金属部材を形成した基板を配置し(S11)、基板上に液晶を滴下した後(S12)、真空室内を真空引きして液晶を脱泡する(S13)。
この後、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の各金属面を接触させ、接触部分に超音波を印加して接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面同士を直接接合させる。また、加熱圧着することでも接合させることができる。このとき、結合面となる金属部材の金属面上に、配向膜、液晶の残留分、自然酸化膜が存在した場合であっても、接触面への超音波の印加によって除去される。この金属シールの形成は、真空中で行ってもよい(S14)。
図12(e)は、第4の構成例の断面状態を示している。図12(e)に示す構成は、図10に示した第3の構成例と同様であり、第2の基板3であるガラス基板上に形成された第2の電極(対向電極)5は、その引き出し電極5aが第2の金属部材13と接触し電気的に接続されており、また、第2の金属部材13と第1の金属膜12aとは金属面の直接結合によって接続されているため、第2の金属部材13および第1の金属膜12aを介して第1の基板であるシリコン基板2A側に導通させることができる。シリコン基板2Aには、基板の厚さ方向にビア(via)あるいはスルーホール等で呼ばれる導通路が形成され、この導通路を通して第1の金属膜12aからシリコン基板2A内に形成した回路あるいは配線に接続される。また、シリコン基板2A上に形成された第1の電極(画素電極)4についても、同様に導通路を通してシリコン基板2A内に形成したCMOS回路あるいは配線に接続される。
さらに、上記シリコン基板2A内に導入された対向電極や画素電極からの信号は、外部に導出することもできる。
上記したようには、対向電極は金属シール11を信号の導通路を兼ねることができるため、対向電極から信号を導出するための外部配線を不要とすることができる。
第5の構成例は、配向膜を設ける範囲が異なる他は、第4の構成例と同様である。第4の構成例では、配向膜を金属シール11の内側に形成するのに対して、第5の構成例は、配向膜を基板全体に形成する。
図13は、第5の構成例の基板の製造手順を説明するための図である。図13(a)において、第1の電極(画素電極)4と第1の金属膜12aが形成された第1の基板2であるシリコン基板2A上の基板全面に配向膜7を形成し、また、第2の電極(対向電極)5と第2の金属部材13が形成された第2の基板3であるガラス基板上の基板全面に配向膜7を形成する。
図13(b)において、上記の各第1、第2の基板2,3を内側面を対向させ、第1の金属膜12aと第2の金属部材13とを位置合わせして接触させ、超音波を印加すると共に加圧し、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の金属面を直接接合させる。
このとき、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の金属面上に形成された配向膜7は、超音波によって除去される。なお、第1の金属膜12aと第2の金属部材13の金属面以外の、例えば、側壁部分に形成された配向膜は除去されることなく残るが、この残余の配向膜は、第1の金属膜12aと第2の金属部材13との接合に関与しないため、金属シール11の形成には支障はない。
図14は、第3〜5の構成例において、対向電極の導通を金属シールを導通部として行う場合の一構成例を示している。
図14(a)に示す断面図において、ベース18上のシリコン基板2AにはCMOS回路15が形成される。この回路15と第1の電極4との間の導通は、シリコン基板2Aの厚さ方向に形成された導通路を通して行われる。また、回路15と第2の電極5との間の導通は、金属シール11を構成する第2の金属部材13と第1の金属膜12aを通し、さらに、シリコン基板2Aの厚さ方向に形成された導通路を通して行われる。
各電極からの信号は、回路15内に形成された配線を通して外部に導出され、FPC等の外部配線16を介して外部端子17に導くことができる。
図14(b)は、液晶光変調装置1と外部端子17、およびこれらの間を結ぶ外部配線16を示している。
次に、本発明の液晶光変調装置を多層構造とする例について図15,16を用いて説明する。
この多層構造は、対向する基板と金属シールとの組み合わせを一単位として、積層する構成である。
ガラス基板21の上に電極22を形成し(図15(a))、この上に低屈折率と高屈折率の膜を積層して形成される機能性誘電体膜である誘電体層23を選択的に設け(図15(b))、金属部材の金属シール24を形成する(図15(c))。誘電体層23および金属シール24の上部に配向膜25を形成した後(図15(d))、液晶26を滴下する(図15(e))。
上記と同様に工程によって、シリコン基板31上に電極32,誘電体層33,金属部材の金属シール34,および配向膜35を設けて液晶を滴下したものを用意し、金属部材の金属シール24と金属シール34の金属面が接触するようにガラス基板21上にシリコン基板31を重ねる(図15(f))。
金属シール24と金属シール34の接触した金属面の部分に超音波を印加しながら加圧して接合する。このとき、金属面部分の配向膜25,35は超音波によって除去される(図15(g))。この後、シリコン基板31を除去し(図15(h))、誘電体層33上に金属部材の金属シール44を形成する(図15(i))。誘電体層33および金属部材の金属シール44の上部に配向膜45を形成した後(図15(j))、液晶46を滴下する(図16(a))。
前記と同様に工程によって、ガラス基板51上に電極52,誘電体層53,金属部材の金属シール54,および配向膜55を設けて液晶を滴下したものを用意し、金属シール44と金属シール54の金属面が接触するようにガラス基板51を重ねる(図16(b))。金属シール44と54の接触した金属面の部分に超音波を印加しながら加圧して接合する。このとき、金属面部分の配向膜45,55は超音波によって除去される(図16(c))。
なお、上記した例は、液晶セルを2段で重ねる構成を示しているが、中間に重ねる基板をシリコン基板とすることで、複数段重ねた多層構造を形成することができる。また、図15(h)の工程において、シリコン基板31を除去して誘電体層33を露出させた際に、誘電体層23と誘電体層33との間には液晶26が存在しているので、その誘電体層33の変形を極力少なくすることができる。それによって、複数層の液晶層を誘電体層を挟んで順次積層配置することが可能となる。
上述したシール構成は、第1の基板に形成された金属材料からなる第1の金属部材と、第2の基板に形成された金属材料からなる第2の金属部材において、両金属部材の生地の金属面同士が直接に接触して接合するものである。
本発明のシール構成は、上述した第1の構成の他に、金属シールと樹脂シールとを組み合わせた第2の構成とすることもできる。第2のシール構成は、例えば、主成分をAlとするメタルガスケットを用いて、シール機能と基板間の間隔を所定距離に保持するギャップ保持機能とを兼用させる、金属と樹脂のハイブリッド構成である。
以下、図17〜図21を用いて第2のシール構成について説明する。なお、図17は第2のシール構成例を示す断面図であり、図18は第2のシール構成により積層構造を形成する手順の一例を説明するための図であり、図19は第2のシール構成により積層構造を形成する別の手順を説明するための図である。また、図20、21は、滴下法による液晶注入によって多層構造の液晶光変調装置を形成する手順を説明するための図である。
図17(a)において、第1の基板2上には第1の電極(画素電極)4が形成され、第2の基板3上には第2の電極(対向電極)5を形成され、さらに、第1の基板2上にはシール90が形成される。シール90は、金属シール91と樹脂シール92から構成される。
第1の基板2上に第1の電極(画素電極)4および第2の基板3上に第2の電極(対向電極)5は、図2および図3のフローチャートで示したしたように、ガラス基板にITOまたはITiOを形成し、フォトリソグラフィで電極のパターンを形成し、形成したITOまたはITiOのパターンを塩化第二鉄系エンチャントでエッチングすることで形成することができる。
次に、Al(アルミニウム)を主成分とする金属膜を形成し、フォトリソグラフィによって枠状体のパターンの金属部材を形成し、形成した金属部材を酢酸を主成分とする混酸でエッチングして金属シール91を形成する。このとき、図2に示した構成と同様に、金属部材に開口部を形成し、この開口部を通して引き出し電極が引き出す構成としてもよい。図17では、開口部および引き出し電極は示していない。その後、各電極4,5が形成された枠状体の内側部分に配向膜(図示していない)を形成する。
形成した金属シール91上に、金属シール91を覆うように、樹脂シール92を金属シール91の幅よりも幅広に形成する。
上記によって形成された第1の基板2のシール90において、その上端部分と第2の基板3に形成された金属シールの金属面(図示していない)を接触させ、接触部分に超音波を印加して、金属シール91の上端を覆っている樹脂シール92を除くと共に、接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面の生地同士を直接に接触させて接合させる(図17(b))。また、加熱圧着することでも接合させることができる。この金属シールの形成は、真空中で行ってもよい。
第2の基板3に形成された金属シールの金属面(図示していない)と金属シール91は、第1の基板2と第2の基板3とを接合させてシール機能を奏すると共に、第1の基板2と第2の基板3との間の隙間間隔を所定距離に保持するギャップ保持の機能も奏する。また、樹脂シール92は、金属シール91の接合面を除いた周囲において基板2,3と接着することで、基板とシール90との接着状態を向上させ、両基板間の固定をより良好なものとする。
このシール90によって構成される枠状体と、上下の第1、第2の基板2,3とによって、液晶層を保持する空間が形成される。この空間内に注入口(図示していない)を通して液晶を注入し、液晶の注入後は、例えば、UVエポキシ樹脂等の樹脂シール等によって注入口を封止する。
あるいは、このシール90によって開放端を有さない枠状体を形成し、接合前に上下の第1、第2の基板2,3とシール90によって形成される空間内に液晶を滴下してもよい。このとき、余分な液晶はシール90からはみ出るが、加圧接合時にシール90上の液晶は、前記したように樹脂シールと共に除去される。
この構成によれば、樹脂のみを用いたシールでは防ぐことができなかった内部の液晶層への水分の浸入を防ぐことができ、液晶装置の信頼性を高めることができる。
図18は、多層構造の第1の例である。この多層構造の例では、各層において、図17に示す構成による加圧接合を行い、これを順に積層させることで構成するものである。
図18(a),(b)は、第1の基板81と第2の基板83とを、金属シール91と樹脂シール92からなるシール90aによって接合することで形成される第1層を示している。なお、図18は、2層構造の例を示している。
この第1層の構成および接合過程は、前記した図17(a),(b)と同様とすることができる。なお、第1の基板81には電極82が設けられ、第2の基板83には電極84が設けられている。
次に、第2の基板83の上方に第3の基板85を重ねて第2層を形成する。図18(c),(d)は、第1の基板81と第2の基板83とがシール90aで接合された第1層部分を示している。この第1層の構成および接合過程は、前記した図17(a),(b)と同様とすることができる。
第2層を第2の基板83の上に形成するために、図18(c)に示すように、第2の基板83の電極84と反対側の面に金属シール93を形成し、さらに、この金属シール93を覆うように樹脂シール94を設け、シール90bを形成する。なお、第2の基板83には、シール90bと共に電極86が設けられている。
第2の基板3上に形成したシール90bの上端に、第3の基板85に形成された金属シールの金属面(図示していない)を接触させ、接触部分に超音波を印加して、金属シール93の上端を覆っている樹脂シール94を除くと共に、接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面の生地同士を直接に接触させて接合させる(図18(d))。また、加熱圧着することでも接合させることができる。
図19は、多層構造の第2の例である。この多層構造では、各層において、シールを挟んで基板を重ねて積層構造を形成した後、シールと基板との各接触部分を加圧することによって接合を行う例である。なお、図19は、2層構造の例を示している。
第1の基板81上に電極82と金属シール91を形成し、さらに金属シール91を覆うように樹脂シール92を設ける。金属シール91と樹脂シール92はシール90aを形成する。また、同様にして、第2の基板83上に電極86と金属シール93を形成し、さらに金属シール93を覆うように樹脂シール94を設ける。金属シール93と樹脂シール94はシール90bを形成する。また、第2の基板83には、第1の基板81の電極82と対向する電極84を、電極86と反対側の面に形成しておく。第3の基板85には、第2の基板83の電極86と対向する電極88を形成しておく。
第1の基板81上に第2の基板83を重ね(図19(a))、第1の基板81に形成したシール90aの上に第2の基板83に形成された金属シールの金属面(図示していない)を重ねる(図19(b))。さらに、第2の基板83上に第3の基板85を重ね、第2の基板83に形成したシール90bの上に第3の基板85に形成された金属シール(図示していない)の金属面を重ねる(図19(c))。
シール90a,90bを挟んで第1の基板81,第2の基板83、および第3の基板85を重ねた後、接触部分に超音波を印加して、金属シール91,93の上端を覆っている樹脂シール92,94を除くと共に、接触面の酸化膜を除去しながら、加圧して金属面の生地同士を直接に接触させて接合させる(図19(d))。また、加熱圧着することでも接合させることができる。
図20,21は、液晶光変調装置を多層構造により形成する例である。この多層構造は、前記図15,16で示したように、対向する基板とシールとの組み合わせを一単位とし、滴下によって液晶注入を行う例である。
ガラス基板21の上に電極22を形成し(図20(a))、この上に低屈折率と高屈折率の膜を積層して形成される機能性誘電体膜である誘電体層23を選択的に設け(図20(b))、金属部材から成る金属シール24を形成し、さらに、この金属シール24を覆うように樹脂材からなる樹脂シール27を設けることによってシール28を形成する(図20(c))。誘電体層23およびシール28の樹脂シール27の上部に配向膜25を形成した後(図20(d))、液晶26を滴下する(図20(e))。
上記と同様に工程によって、シリコン基板31上に電極32,誘電体層33,金属シール(図示しない),および配向膜35を設けたものを用意し、シール28と誘電体層33上に形成した金属シールの金属面(図示していない)が接触するようにガラス基板21上にシリコン基板31を重ねる(図20(f),(g))。
シール28の上端部分と誘電体層33に形成された金属シールの金属面(図示していない)との接触部分に超音波を印加しながら加圧して接合する。このとき、シール28の樹脂シール27および配向膜25,35は超音波によって除去され、金属シール27の金属面と誘電体層33上に形成された金属シールの金属面(図示していない)とは直接接触する(図20(h))。この後、シリコン基板31を除去し、誘電体層33上に金属部材から成る金属シール34を形成し、さらに、この金属シール34を覆うように樹脂材からなる樹脂シール37を設けることによってシール38を形成する(図20(i))。電極32,誘電体層33およびシール38の樹脂シール37の上部に配向膜45を形成した後(図20(j))、液晶46を滴下する(図21(a))。
前記と同様に工程によって、ガラス基板51上に電極52,誘電体層53,金属シール(図示していない),および配向膜55を設けてたものを用意し、シール38と誘電体層53上に形成した金属シールの金属面(図示していない)が接触するようにシリコン基板51を重ねる(図21(b))。
シール38の上端部分と誘電体層53の金属シールの金属面(図示していない)との接触部分に超音波を印加しながら加圧して接合する。このとき、シール38の樹脂シール37および配向膜45,55は超音波によって除去され、金属シール37の金属面と誘電体層53上の金属シールの金属面(図示していない)とは直接接触する(図21(c))。
以上、本発明の液晶光変調装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る液晶光変調装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
本発明の液晶光変調装置の第1の構成例を説明するための概略斜視図である。 本発明の液晶光変調装置の第1の構成例を説明するための断面図および平面図である。 ガラス基板の場合の製造手順を説明するためのフローチャートである。 LOCSに場合の製造手順を説明するためのフローチャートである。 滴下による液晶注入の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の液晶光変調装置の第2の構成例を説明するための概略斜視図である。 本発明の液晶光変調装置の第2の構成例を説明するための断面図である。 本発明の液晶光変調装置の第2の構成例を説明するための平面図である。 本発明の液晶光変調装置の第3の構成例を説明するための概略斜視図である。 本発明の液晶光変調装置の第3の構成例を説明するための断面図および平面図である。 本発明の液晶光変調装置の第4,5の構成例を説明するための概略斜視図である。 本発明の液晶光変調装置の第4,5の構成例を説明するための断面図および平面図である。 第5の構成例の基板の製造手順を説明するための図である。 第3〜第5の構成例において、対向電極の導通を金属シールを導通部として行う場合の一構成例を示す図である。 本発明の液晶光変調装置を多層構造とする例を説明するための図である。 本発明の液晶光変調装置を多層構造とする例を説明するための図である。 本発明の第2のシール構成例を示す断面図である。 本発明の第2のシール構成により積層構造を形成する手順の一例を説明するための図である。 本発明の第2のシール構成により積層構造を形成する別の手順を説明するための図である。 本発明の滴下法による液晶注入によって多層構造の液晶光変調装置を形成する手順を説明するための図である。 本発明の滴下法による液晶注入によって多層構造の液晶光変調装置を形成する手順を説明するための図である。 金属膜の間にハンダ等の低融点金属を介在させるシール構成の一例である。
符号の説明
1 液晶光変調装置
2 第1の基板
3 第2の基板
4 第1の電極
4a 引き出し電極
5 第2の電極
5a 引き出し電極
6 絶縁膜
7 配向膜
11 金属シール
12 第1の金属部材
12a 金属膜
13 第2の金属部材
14 注入口
14a 壁部
14b 開口部
15 CMOS回路
16 配線
17 外部端子
18 ベース
21 ガラス基板
22 電極
23 誘電体層
24 金属シール
25 配向層
26 液晶
27 樹脂シール
28 シール
31 シリコン基板
32 電極
33 誘電体層
34 金属シール
35 配向層
37 樹脂シール
38 シール
45 配向膜
46 液晶
55 配向膜
81 第1の基板
82,84,86 電極
83 第2の基板
85 第3の基板
90,90a,90b シール
91,93 金属シール
92,94 樹脂シール

Claims (18)

  1. 第1の電極パターンを有する第1の基板と、
    第2の電極パターンを有する第2の基板と、
    前記第1の基板と第2の基板との間に挟まれて配置されるシールとを備え、
    前記シールは、前記第1の基板に枠状に形成された金属材料からなる第1の金属部材と、前記第2の基板に枠状に形成された金属材料からなる第2の金属部材において、両金属部材の生地の金属面同士が直接に接触して接合してなる枠状の金属シールを備え
    当該枠状の金属シールは、前記第1の電極パターンと第2の電極パターンを内側にして対面させてなる両電極パターン間を所定距離に保持し、当該電極パターン間に液晶層を配する空間を形成することを特徴とする液晶光変調装置。
  2. 前記金属シールの周囲を覆う樹脂シール部をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載の液晶光変調装置。
  3. 前記第1と第2の金属部材は、共にアルミニウムを主成分とする金属材料で形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の液晶光変調装置。
  4. 前記第1の基板は、シリコン基板であり、前記第1の電極パターンは、前記シリコン基板の厚さ方向に形成した導通路を通して引き出され、回路あるいは配線に接続されることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  5. 前記第1の基板と第2の基板とシールとの積層体を一構成単位とし、当該積層体を積層方向に複数重ねて多層に積層させることを特徴とする、請求項1から請求項の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  6. 前記多層積層において、隣接する積層体間の一方の積層体が備える第1の基板と他方の積層体が備える第2の基板を共通する1つの基板で構成することを特徴とする、請求項に記載の液晶光変調装置。
  7. 前記第1の電極パターンは画素電極であり、第1の金属部材と前記画素電極は、同じ膜厚で形成されてなることを特徴とする、請求項1から請求項6の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  8. 前記シールは側部の全周が閉じられた枠状体であり、
    当該枠状体の側部は、前記第1の金属部材の側壁、あるいは前記第1の金属部材の側壁及び前記第2の金属部材の側壁によって枠状体の内外を閉じ、
    当該枠状体の上部および下部は、前記第1の基板及び前記第2の基板で閉じられることを特徴とする、請求項1から請求項7の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  9. 前記液晶層は、前記枠状体のシール内滴下法にて封入されることを特徴とする、請求項に記載の液晶光変調装置。
  10. 前記シールは、その側部を、前記第1の金属部材の側壁、あるいは前記第1の金属部材の側壁及び前記第2の金属部材の側壁によって枠状体の内外を一部の開口部を除いて閉じることで形成し、
    前記開口部により液晶を枠状体内に注入する注入口を形成することを特徴とする、請求項1から請求項7の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  11. 前記開口部には、前記第1または第2の電極パターンの一部をシール外に導出する引き出し電極を形成することを特徴とする、請求項10に記載の液晶光変調装置。
  12. 前記第1または第2の電極パターンは、前記シールの内部から外部に電極を延長して引き出し電極を形成し、
    当該引き出し電極と前記金属シールとの間に絶縁膜を設け、当該引き出し電極と金属シールとの間を絶縁することを特徴とする、請求項1から請求項10の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  13. 前記第2の電極パターンは、基板上において前記金属シールの内部から外部に電極を延長して引き出し電極を形成し、
    当該引き出し電極上に前記金属シールを形成することによって、前記引き出し電極と前記金属シールとの間を電気的に接続し、
    当該金属シールを形成する金属部材を通して、前記第2の電極パターンを、他方の電極パターンが形成される基板側に導通させることを特徴とする、請求項1から請求項10の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  14. 前記第1の金属部材と前記第2の金属部材とのそれぞれが接触している状態の金属面へ超音波の印加と加圧とを行うことにより接合することを特徴とする、請求項1から請求項10の何れか一つに記載の液晶光変調装置。
  15. 前記第1の金属部材と前記第2の金属部材との接合面は、超音波の印加により無酸化膜状態で接合されることを特徴とする、請求項14に記載の液晶光変調装置。
  16. 第1の電極パターンを有する第1の基板と、
    第2の電極パターンを有する第2の基板と、
    前記第1の基板と第2の基板との間に挟まれて配置されるシールとを備える液晶光変調装置の製造方法であって、
    前記第1の基板上に金属材料からなる枠状の第1の金属部材を形成し、
    前記第2の基板上に金属材料からなる枠状の第2の金属部材を形成し、
    前記第1の金属部材と前記第2の金属部材とを対向させて接触状態とし、
    前記接触状態の金属面を加圧する工程によって、両金属部材の生地の金属面同士が直接に接触して接合し枠状の前記シールとして金属シールを形成することを特徴とする、液晶光変調装置の製造方法。
  17. さらに、第1の基板上に、第1の金属部材の外周を覆う樹脂材からなる樹脂シール部設ける工程を備えることを特徴とする、請求項16に記載の液晶光変調装置の製造方法。
  18. 前記加圧する工程において、少なくとも加圧部分に超音波を印加し、前記接触面の酸化膜を除去することを特徴とする、請求項16または17に記載の液晶光変調装置の製造方法。
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