JP4678151B2 - 調光装置およびその製造方法ならびに撮像装置 - Google Patents

調光装置およびその製造方法ならびに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、入射光の光透過率を調節するための調光装置およびその製造方法ならびにこの調光装置を用いた撮像装置に関するものである。
近年、複数の基板間に液晶層が挟持された調光装置を光路に配置した撮像装置が開発されている。
この調光装置の一例について図13(a)に示すと、この調光装置1’は、第1基板11と第2基板12との間に、第1電極13と第2電極14とで液晶層からなる調光層15を挟持してなる調光素子10を備えている。第1基板11の表面には第1電極13が形成されており、調光素子10が形成される素子領域11aには、第1電極13を介して配向膜16が設けられている。また、第1基板11は、第1電極13から引き出される接続エリア13aが配置されるとともに、後述するように第2電極14から引き出される接続エリア14aが配置される電極引き出し部11bを備えている。
一方、第1基板11と対向する状態で配置される第2基板12の対向面には、第2電極14が形成されている。第2基板12は、調光素子10が形成される素子領域12aを備えており、第2基板12の素子領域12a上には、第2電極14を介して配向膜16が設けられている。また素子領域12a外の第2電極14はカーボンペーストからなる導電性接着剤18を介して、上述した第1基板11の電極引き出し部11bに引き出された接続エリア14aと接続されている。
以上のような構成の第1基板11と第2基板12とは、配向膜16を対向させて素子領域11a、12aが平面視的に重なり合う状態で対向配置され、第1基板11と第2基板12とは、第1基板11の素子領域11aの周縁部上に設けられたシール材17により貼り合わせられる。そして、シール材17により囲われた素子領域11a(12a)に、調光層15が充填されることで、第1電極13と第2電極14との間に配向膜16を介して調光層15が挟持されている。
ここで、第1基板11の電極引き出し部11bには、第1電極13から引き出される接続エリア13aと第2電極14から引き出される接続エリア14aが配置されている。そして、電極引き出し部11b上にはこの接続エリア13a、14aに接続する回路基板Sが配置されることで、第1電極13と第2電極14にそれぞれ電圧をかけて、調光素子10を駆動させる。このため、第1基板11は、電極引き出し部11bが設けられる分、第2基板12よりも一方向に幅広く設けられており、第2基板12よりも突出した状態で設けられている。
一方、図13(b)に示すように、複数の調光素子10が重ねて配置された調光装置2’も開発されている。この図に示す調光装置2’は、2つの調光素子10、10’が重ねて配置されており、中間に配置される第2基板12は、2つの調光素子10、10’に共有された状態で設けられている。この場合には、上述した調光素子10の第2基板12に対向する状態で、第3基板31が設けられており、第2基板12と第3基板31との間に、第1電極13’と第2電極14’とで液晶層からなる調光層15’を挟持してなる調光素子10’を備えている。この場合には、第2基板12にも第1基板11と同様に、電極引き出し部12bが形成され、第1基板11とは反対側に突出された状態となる。電極引き出し部12bには、第1電極13’から引き出される接続エリア13a’と第2電極14’から引き出される接続エリア14a’が配置される。
また、上述したように、2つの調光素子10、10’を重ねて配置する場合には、図13(c)に示すように、第2基板12を第1基板11および第3基板31から突出した状態で形成し、2つの調光素子10、10’に共有される第2基板12の両面側に調光素子10、10’の電極引き出し部12cが設ける例についても報告されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−126402号公報(図1)
しかし、上述したような図13(a)〜(c)を用いて説明した調光装置では、一対の基板の一方に電極引き出し部が設けられ、電極引き出し部の設けられた基板が対向する基板から突出した状態で設けられる。このため、一枚の基板が突出された部分に電極引き出し部と接続するための回路基板を圧着させたり、導電性樹脂を塗布して硬化させたりするため、強度が弱く、基板割れを生じ易い。また、このように異なる大きさの基板を対向配置する場合には、同一形状の一対の基板を対向配置した後、スクライブ・ブレイクにより一方の基板を部分的に除去し、もう一方の基板を突出させる。このスクライブ・ブレイク工程は、通常手作業であり煩雑であるだけでなく、歩留まりも低下し易い傾向にある。
さらに、図13(b)を用いて説明したような複数の調光素子が重ねて配置された調光装置2’では、第1基板11の電極引き出し部11b上に回路基板Sが接続されることから、回路基板Sの接着工程を行うために、電極引き出し部11b上を開放して設ける必要がある。これにより、調光素子10に重ねて配置される調光素子10’の電極引き出し部12bが設けられた第2基板12を、第1基板11の電極引き出し部11bとは異なる方向に突出させる。このため、調光素子の数が増えると基板の幅方向にサイズが増大する傾向にあり、小型化が困難である。さらに、各調光素子の電極引き出し部の上方を開放した状態で複数の調光素子を重ねる場合には、矩形状の調光装置であると、調光素子を4つまでしか重ねることができないという問題がある。また、図13(c)を用いて説明した調光装置であっても、さらに複数の調光素子を重ねる場合には、第2基板12とは異なる方向に突出させた状態で電極引き出し部を形成する必要があるため、基板の幅方向にサイズが増大し易く、重ねる調光素子の数も制限される。
上述したような課題を解決するために、本発明における調光装置は、第1および第2の基板と、第1および第2の電極と、第1および第2の柱状電極と、調光素子とを備え、第2の基板が、第1および第2の孔部を有し、第1の基板に対向配置され、第1および第2の電極が、第1および第2の基板の表面にそれぞれ設けられ、第2の電極が、第2の孔部に対応する位置に孔部を有し、第1の柱状電極が、第1の孔部を貫通するよう形成されるとともに、第1の電極と接続され、第2の柱状電極が、第2の孔部および第2の電極に設けられた孔部を貫通するよう形成されるとともに、第2の電極に設けられた孔部の周縁と接続され、調光素子が、第1の電極と第2の電極との間に調光層を挟持してなるものである。
このような調光装置によれば、第2基板に設けられた孔部を貫通する状態で、第1電極または第2電極に接続される柱状電極が設けられていることから、この柱状電極は各基板に直交する状態で設けられる。これにより、従来の調光装置と比較して、調光素子の電極引き出し部が一方の基板に設けられることによる、基板の突出が防止されるため、突出された部分に回路基板等を圧着することによる基板の損傷が防止されるとともに調光装置の強度が向上する。また、第1基板と第2基板との平面視形状を同一とすることが可能となるため、基板の幅方向のサイズの増大が抑制され、小型化が可能である。さらに、第1基板と第2基板との平面視形状が同一である場合には、スクライブ・ブレイクを行わないため、スクライブ・ブレイクによる基板の損傷も防止される。
また、複数の調光素子が重ねて配置される調光装置であっても、複数の調光素子を構成する各基板の各孔部が重なるように配置されるとともに、この重なった各孔部を貫通する状態で柱状電極が設けられることで、各調光素子でこの柱状電極が共有される。このため、複数の調光素子を重ねて配置しても、基板の幅方向へのサイズの増大が防止される。
また、本発明は、上述した調光装置の製造方法でもあり、第1および第2の基板の表面に、第1および第2の電極をそれぞれ形成する工程と、第2の基板を、第1の基板に対向配置し、第1の電極と第2の電極との間に調光層を挟持してなる調光素子を形成する工程と、第2の基板に、第1および第2の孔部を形成するとともに、第2の電極における第2の孔部に対応する位置に、孔部を形成する工程と、第1の孔部から導電性材料を埋め込むことにより、第1の電極と接続される第1の柱状電極を形成する工程と、第2の孔部および第2の電極に設けられた孔部から導電性材料を埋め込むことにより、第2の電極に設けられた孔部の周縁と接続される第2の柱状電極を形成する工程とを備える。
このような調光装置の製造方法によれば、上述したような調光装置を得ることができる。また、スクライブ・ブレイク工程を行わないことで、スクライブ・ブレイクによる基板の割れが防止される。
さらに、本発明の撮像装置は、撮像系の光路中に上述したような調光装置が配置されることを特徴としている。このような撮像装置によれば、上述したような調光装置が配置されることで、上述したような作用を奏する。
以上説明したように、本発明の調光装置およびその製造方法ならびに撮像装置によれば、基板の損傷が防止されるとともに調光装置の強度を向上し、スクライブ・ブレイク工程を行わなくても製造できるため、調光装置の歩留まりを向上させることができる。また、調光装置の基板の幅方向のサイズの増大が抑制されるため、小型化が可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、撮像装置における撮像系の光路中に配置されるとともに、一対の基板間に液晶素子を備えた調光装置の例を用いて説明する。尚、背景技術で説明したものと同様の構成には同一の符号を付して説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る調光装置の断面図であり、図1(b)、(c)は、この調光装置を構成する一対の基板の平面図を示す。
図1(a)に示すように、調光装置1は、対向配置される第1基板11および第2基板12との間に、第1電極13と第2電極14とで例えば液晶層からなる調光層15を挟持してなる調光素子10を備えている。
ここで、図面上、下側に配置される第1基板11は、例えばガラス基板からなり、第1基板11の表面には、図1(b)に示すように、例えば酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide(ITO))からなる透明電極膜である第1電極13がパターン形成されている。この第1電極13は、調光素子10を形成する素子領域11aを覆う状態で設けられるとともに、後述する第1柱状電極と接続するための接続エリア13aが素子領域11aの外部に設けられることとする。また、第1基板11上の素子領域11aには第1電極13を介して配向膜16が設けられている。なお、図1(a)は図1(b)のA−A’断面を示す。
一方、第1基板11に対向配置される第2基板12は、例えばガラス基板からなり、第1基板11と平面視形状が同一に設けられることとする。図1(c)に示すように、この第2基板12の第1基板11との対向面には、例えばITOからなる第2電極14が形成されている。この第2電極14は、調光素子10を形成する素子領域12aを覆う状態で設けられるとともに、後述する第2柱状電極と接続するための接続エリア14aが素子領域12aの外部に設けられることとする。また、第2基板12上の素子領域12aには第2電極14を介して配向膜16が設けられている。
ここで、第2基板12における素子領域12aの外側には、第2基板12を貫通する状態で、例えば2つの孔部21a、21bが設けられることとする。一方の孔部21aは、第2電極14が設けられていない位置で、後述するように、第1基板11と第2基板12とを対向配置させる場合に、対向する第1基板11の表面に設けられた接続エリア13aに対向する位置に配置されることとする。また、もう一方の孔部21bは、接続エリア14aを貫通する状態で設けられていることとする。
そして、再び図1(a)に示すように、上述した第1基板11と第2基板12とは配向膜16を対向させて、対向配置されており、これら基板の周縁部および素子領域11a、12aの周縁部に設けられたシール材17により第1基板11と第2基板12とが貼り合わせられる。そして、シール材17により囲われた素子領域11a(12a)に、調光層15が充填されることで、第1電極13と第2電極14との間に配向膜16を介して調光層15が挟持されている。
ここで、図1(b)、(c)のB−B’断面である図2に示すように、孔部21aを貫通する状態で、第1柱状電極22aが設けられており、孔部21bを貫通する状態で、第2柱状電極22bがそれぞれ設けられている。第1柱状電極22aは、孔部21aを貫通し、第1基板11の表面に設けられた接続エリア13aに達するように形成されており、これにより、第1柱状電極22aと調光素子10の第1電極13とが接続される。
また、第2柱状電極22bは、孔部21bを貫通し、第2基板12の表面に設けられた接続エリア14aと孔部21b周縁で接続されることにより、第2柱状電極22bと調光素子10の第2電極14とが接続される。なお、ここでは、第2柱状電極22bが第1基板11に達する状態で設けられることとする、第2柱状電極22bは接続エリア14aと接続されていればよく、第1基板11に達していなくてもよい。これらの第1柱状電極22aと第2柱状電極22bは、孔部21a、21bが設けられた第2基板12の上面から突出した状態で設けられることとする。これにより、孔部21a、21bから突出された第1柱状電極22aと第2柱状電極22bを外部の回路に接続することで、第1電極13と第2電極14とにそれぞれ電圧をかけて、調光素子10を駆動することが可能となる。
なお、ここでは、第2柱状電極22bが接続エリア14aと孔部21bの周縁で接続される例について説明したが、図3(a)に示すように、孔部21bと対向する第1基板11の表面に、第1電極13(前記図1(a)参照)とは離間した状態で、接続エリア14aから引き出された接続エリア14a’’が設けられていてもよい。この接続エリア14aと接続エリア14a’’とは例えばカーボンペーストからなる導電性接着剤18で接続されることとする。このような構成によれば、第2柱状電極22bと接続エリア14a’’とが接触する分、図2に示した構成例よりも接触面積が広くなるため、第2柱状電極22bと第2電極14(前記図1(a)参照)とがより確実に接続される。この接続エリア14a’’は第1電極13をパターン形成する際に、第1電極13と同一工程で形成することが可能である。
また、ここでは、第2基板12に2つの孔部21a、21bが設けられる例について説明したが、図3(b)に示すように、孔部21bが第1基板11の接続エリア14aと対向する位置に設けられていてもよい。これにより、図2に示した構成例よりも第2柱状電極22bと接続エリア14aとの接触面積が広くなり、第2柱状電極22bと第2電極14(前記図1(a)参照)とがより確実に接続される。
次に、このような調光装置の製造方法について説明する。まず、再び図1(b)に示すように、第1基板11上に第1電極13をパターン形成することで、第1基板11の素子領域11a上を覆うとともに、素子領域11a外に第1電極13の接続エリア13aを形成する。次に、第1基板11の素子領域11a上に配向膜16を形成する。
次に、再び図1(c)に示すように、第2基板12上に第2電極14をパターン形成することで、第2基板12の素子領域12a上を覆うとともに、素子領域12a外に第2電極14の接続エリア14aを形成する。続いて、第2基板12の素子領域12a上に配向膜16を形成する。
次いで、第2基板12上の第2電極14が設けられておらず、後工程で第1基板11と第2基板12とを対向配置する際に、第1基板11上の接続エリア13aと接続可能な位置に、第2基板12を貫通する孔部21aを形成するとともに、上述した接続エリア14aと第2基板12とを貫通する状態で、孔部21bを形成する。これらの孔部21a、21bは、ドリルまたはレーザー、サンドブラスト等により形成することとする。なお、ここでは配向膜16が形成された後の第2基板12に孔部21a、21bを形成することとするが、予め貫通孔が設けられた基板を用いてもよく、第2電極14が設けられた第2基板12に孔部21a、21bを形成してもよい。
次に、再び図1(a)に示すように、上述した第1基板11と第2基板12とを素子領域11a、12aをそれぞれ対向させて、対向配置し、第1基板11の周縁部および素子領域11aの周縁部にシール材17を形成することで、第1基板11と第2基板12とを貼り合わせる。そして、シール材17に設けられた注入口(図示省略)から上記基板間に液晶層からなる調光層15を充填し、注入口を封止剤(図示省略)で塞ぐことで、配向膜16間に調光層15が挟持される。
次いで、図2に示すように、例えば、印刷法またはディスペンサーにより、第2基板12の上部から、孔部21a内に、対向する第1基板11上の接続エリア13aに達するように、導電性材料(導電性ペースト)を充填する。また、孔部21b内に、孔部21bの周囲の接続エリア14aに接するとともに、対向する第1基板11上に達するように、導電性ペーストを充填する。この際、導電性材料は孔部21a、21bの形状に倣う状態で、孔部21a、21b内から第1基板11に向けて充填される。その後、この導電性ペーストを加熱等により硬化することで、孔部21aを貫通する状態の第1柱状電極22aを形成するとともに、孔部21bを貫通する状態の第2柱状電極22bを形成する。これにより、第1柱状電極22aが接続エリア13に接続されるとともに、第2柱状電極22bが接続エリア14aに接続された状態の調光装置1が得られる。
なお、図3(b)を用いて説明したように、第2基板12に孔部21aが設けられており、第1基板11に孔部21bが設けられている場合には、第2基板12側から孔部21aに導電性ペーストを充填した後、導電性ペーストを硬化し、第1基板11側から孔部21bに導電性ペーストを充填した後、導電性ペーストを硬化する。
以上説明したような調光装置およびこの製造方法ならびにこれを用いた撮像装置によれば、第1電極13に接続される第1柱状電極22aと、第2電極14に接続される第2柱状電極22bとが、第2基板12に設けられた孔部21a、21bを貫通する状態で設けられている。これにより、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとが各基板に直交する状態で設けられることから、従来の調光装置と比較して調光素子の電極引き出し部が一方の基板に設けられることによる、基板の突出が防止されるため、突出された部分に回路基板等を圧着することによる基板の損傷が防止されるとともに調光装置の強度が向上する。したがって、調光装置の歩留まりを向上させることができる。
また、調光装置を構成する第1基板11と第2基板12との平面視形状が同一であることから、基板の幅方向へのサイズの増大が抑制され、調光装置の小型化が可能である。さらに、第1基板11と第2基板12とを同一形状で形成することで、スクライブ・ブレイク工程を行わなくてもよく、これによっても、調光装置の歩留まりを向上させることができる。
(変形例1)
なお、上述した実施形態では、孔部21a、21bを貫通する状態で設けられた第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとが、孔部21a、21bが設けられた第2基板12の上面から突出した状態で設けられることとしたが、図4(a)に示すように、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとが孔部21a、21bが設けられた第2基板12の上面よりも窪んだ状態で設けられていてもよい。この場合には、バンブ電極41a、41bが設けられた回路基板41と接続する場合に、バンブ電極41a、41bが挿入可能な大きさで、かつバンプ電極41a、41bと同一間隔となるように、第2基板12に孔部21a、21bを形成する。これにより、図4(b)に示すように、バンブ電極41a、41bを孔部21a、21b内に挿入し、孔部21a内部でバンプ電極41aと第1柱状電極22aとを接続するとともに、孔部21b内部でバンプ電極41bと第1柱状電極22bとを接続することが可能となる。このような構成によれば、調光装置に回路基板41を接続する際のバンブ電極41a、41bの位置合わせが容易であり、第1柱状電極22a、第2柱状電極22bと回路基板41とを確実に接続させることができる。
(変形例2)
また、本実施形態では、第2基板12に貫通する状態で設けられる孔部21a、21bが、第2基板12の上面側から下面側にかけて断面同一形状となるように同一径で設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されず、図5に示すように、孔部21aまたは孔部21bの少なくとも一部は、対向する第1基板11側に向けて径が広がるようにテーパー形状に設けられていても良い。これにより、第2基板12に孔部21a、21bを形成した後、第2基板12上に第2電極14を形成する場合には、孔部21bのテーパー部を覆う状態で接続エリア14aが形成されるため、孔部21b内に導電性ペーストを充填して、第2柱状電極22bを形成する場合に、第2柱状電極22bと接続エリア14aとの接触面積を増大させることができる。
(第2実施形態)
次に、複数の調光素子が重ねて設けられた調光装置について説明する。この調光装置は2つの調光素子が重ねて配置された構成とする。
すなわち、図6(a)に示すように、調光装置2は、第1実施形態で説明した調光素子10上に、第2基板12と第3基板31との間に第1電極13’と第2電極14’とで調光層15’を挟持してなる調光素子10’が重ねて配置された構成とする。すなわち、第2基板12は2つの調光素子10、10’とで共有されることとする。
この場合には、第2基板12における第2電極14が設けられた面の反対側の面には、第1基板11と同様に、ITOからなる第1電極13’がパターン形成されている。この第1電極13’は、素子領域12aを覆う状態で設けられるとともに、後述する第1柱状電極と接続するための接続エリア13a’が素子領域12aの外部に設けられることとする。また、この面における素子領域12a上には第1電極13’を介して配向膜16’が設けられている。なお、ここでは、第2基板12における第2電極14が設けられた面を下面とし、第1電極13’が設けられる面を上面とすることとする。これにともない、第1基板11の第1電極13が設けられる面を上面、後述する第3基板31の第2電極14’が設けられる面を下面とする。
一方、第2基板12に対向配置される第3基板31は、例えば第1基板11および第2基板12と平面視形状が同一に設けられることとする。この第3基板31の下面側には、例えばITOからなる第2電極14’が形成されている。この第2電極14’は、調光素子10’を形成する素子領域31aを覆う状態で設けられるとともに、後述する第2柱状電極と接続するための接続エリアが素子領域31aの外部に設けられることとする。また、第3基板31上の素子領域31aには第2電極14’を介して配向膜16’が設けられている。
そして、上述した第2基板12と第3基板31とは素子領域12a、31aをそれぞれ対向させて、対向配置されており、第1電極13’が設けられた第2基板12の周縁部および素子領域12aの周縁部にはシール材17’が設けられ、このシール材17’により第2基板12と第3基板31とが貼り合わせられる。そして、シール材17’により囲われた素子領域12a(31a)に、調光層15’が充填されることで、第1電極13’と第2電極14’との間に配向膜16’を介して調光層15’が挟持されている。
ここで、図6(b)に示すように、第3基板31における素子領域31aの外側には、第2基板12と同様に、第3基板31を貫通する状態で、例えば2つの孔部23a、23bが設けられることとする。一方の孔部23aは、第2電極14が設けられていない位置であり、後述するように、第3基板31と第2基板12とを対向配置させる場合に、第2基板12に設けられた孔部21aと重なる位置に設けられることとする。これにより、孔部23aは第1基板11の表面に設けられた接続エリア13aと対向する位置に配置される。また、もう一方の孔部23bは、第2電極14’から引き出される接続エリア14a’に設けられており、第2基板12に設けられた孔部21bと重なる位置に設けられることとする。ここでは、孔部23a、23bは、孔部21a、21bと同一形状で設けられるとともに、孔部23aと孔部21aの中心が同軸上に配置され、孔部23bと孔部21bの中心が同軸上に配置されるように設けられることとする。
そして、孔部23aと孔部21aを貫通する状態で、第1柱状電極22aが設けられている。この第1柱状電極22aは、第2基板12の孔部21aの周囲に設けられた接続エリア13a’に接続されるとともに、第1基板11上の接続エリア13aに達して接続されるように設けられている。これにより、第1柱状電極22aと調光素子10’の第1電極13’(前記図6(a)参照)が接続されるとともに、第1柱状電極22aと調光素子10の第1電極13(前記図6(a)参照)が接続される。
一方、孔部23bと孔部21bを貫通する状態で、第2柱状電極22bが設けられている。この第2柱状電極22bは、孔部23bと孔部21bを貫通する状態で、第3基板31の下面側の孔部23b周囲に設けられた接続エリア14a’に接続されるとともに、第2基板12の下面側の孔部21b周囲に設けられた接続エリア14aに接続し、第1基板11に達する状態で設けられている。これにより、第1柱状電極22bと調光素子10’の第2電極14’(前記図6(a)参照)が接続されるとともに、第1柱状電極22aと調光素子10の第2電極14(前記図6(a)参照)が接続される。
以上のことから、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bは調光素子10、10’で共有された状態となる。ここで、これらの第1柱状電極22aと第2柱状電極22bは、孔部23a、23bが設けられた第3基板31の上面から突出した状態で設けられることとする。これにより、孔部23a、23bから突出された第1柱状電極22aと第2柱状電極22bを外部の回路に接続することで、第1電極13と第2電極14とにそれぞれ電圧をかけて、調光素子10を駆動するとともに、第1電極13’と第2電極14’とにそれぞれ電圧をかけて、調光素子10’を駆動することが可能となる。
なお、ここでは、第2柱状電極22bが接続エリア14aと孔部21bの周囲で接続される例について説明したが、図7(a)に示すように、図3(a)を用いて説明した場合と同様に、第3電極31に設けられた接続エリア14a’から引き出された接続エリア14a’’が対向する第2基板12の上面に設けられていてもよい。この接続エリア14a’’は、第2基板の上面に設けられた第1電極13’とは離間した状態で設けられることとする。そして、接続エリア14a’と接続エリア14a’’とは例えばカーボンペーストからなる導電性接着剤18’で接続された状態とする。このような構成によれば、第2柱状電極22bと接続エリア14a’’とが接触する分、図6に示す構成例よりも接触面積が広くなるため、第2柱状電極22bと第2電極14’とがより確実に接続される。なお、この接続エリア14a’’は第2基板12の上面の第1電極13’をパターン形成する際に、第1電極13’と同一工程で形成することが可能である。
また、ここでは、第1柱状電極22bが第3基板31に設けられた孔部23bと第2基板12に設けられた孔部21bとを貫通した状態で設けられる例について説明したが、図7(b)に示すように、第3基板31の第2基板12との対向面側に設けられた接続エリア14a’と対向するとともに、第2基板12に設けられた孔部21bと重なるように、第1基板11に孔部23bが設けられていてもよい。この場合には、第2柱状電極22bは、孔部23bと孔部21bとを貫通し、第2基板12の下面側の孔部21bの周囲に設けられた接続エリア14aと接続するとともに、接続エリア14a’に達する状態で設けられることとする。これにより、図6に示す構成例よりも第2柱状電極22bと接続エリア14a’との接触面積が広くなり、第2柱状電極22bと第2電極14’(図6(a)参照)とがより確実に接続される。
このような調光装置2を製造する場合には、図6(a)に示すように、第1基板11と、孔部21a、21bが設けられた第2基板12と、孔部23a、23bが設けられた第3基板31を用意する。この場合には、後工程で第2基板12と第3基板31とを対向配置する際に、孔部21aと孔部23aとが重なるとともに孔部21bと孔部23bとが重なるように、各孔部を形成することとする。
そして、第1実施形態と同様の方法により、第1基板11と第2基板12との間に、第1電極13と第2電極14とで調光層15を挟持してなる調光素子10を形成する。また、第1実施形態と同様の方法により、第2基板12と第3基板31との間に、第1電極13’と第2電極14’とで調光層15’を挟持してなる調光素子10’を形成する。
そして、図6(b)に示すように、第1基板1、第2基板12および第3基板31を対向配置することで、第1基板11に向けて貫通する状態で設けられた孔部23aと孔部21aの内部および孔部23bと孔部21bの内部に第3基板31の上面側から導電性ペーストを充填し、その後、加熱等により導電性ペーストを硬化する。これにより、第2基板12の上面の孔部21a周囲に設けられた接続エリア13a’に接するとともに、第1基板11の上面の接続エリア13aに達する状態の第1柱状電極22aが形成される。また、第3基板31の下面の接続エリア14a’および第2基板12の下面の接続エリア14aに接するとともに第1基板11に達する状態の第2柱状電極22bを形成する。
このような調光装置2およびこの製造方法ならびにこれを用いた撮像装置によれば、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとが第2基板12に設けられた孔部21a、21bおよび第3基板に設けられた孔部23a、23bをそれぞれ貫通する状態で設けられている。これにより、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとが各基板に直交する状態で設けられることから、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとを、調光素子10、10’で共有するため、基板の幅方向へのサイズの増大が防止される。なお、本実施形態では、2つの調光素子10、10’が重ねて配置された調光装置2の例について説明したが、3つ以上の調光素子が重ねて配置される調光装置であっても本発明は適用可能であり、3つ以上の調光素子を重ねて配置したとしても、本実施形態と同様に、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bとを共有することで、基板の幅方向へのサイズの増大が抑制される。
(変形例3)
本実施形態は、第2基板12に設けられた孔部21a、21bおよび第3基板31に設けられた孔部23a、23bの断面形状が全て同一径の円形状で設けられた例について説明したが、孔部21a、21bと、孔部23a、23bとが異なる径の円形状となるように設けられていてもよい。ここでは、図8(a)に示すように、例えば孔部23a、23bよりも孔部21a、21bが小さい径で設けられていることとし、重ねて設けられる孔部21aと孔部23a、孔部21bと孔部23bの中心は同軸上に配置されることとする。この場合には、第1柱状電極22aが孔部21aと孔部23aの形状に倣って、第1基板11側に向けて径が小さくなるような段差を有して形成される。これと同様に、第2柱状電極22bも孔部21bと孔部23bの形状に倣って、第1基板11側に向けて径が小さくなるような段差を有して形成される。このため、孔部21aが小さく設けられた分、第2基板12の上面の孔部21aの周囲に設けられた接続エリア13a’と第1柱状電極22aの段差部分とが接触される。したがって、図6(b)を用いて説明した第2実施形態と比較して、接続エリア13a’と第1柱状電極22aとの接触面積が増大し、第1柱状電極22aと第1電極13’(前記6(a)参照)とがより確実に接続される。
なお、この変形例3は、図7(a)を用いて説明した構成例であっても適用可能である。この場合には、図8(b)に示すように、孔部21bが孔部23bよりも小さい径で設けられることで、図7(a)を用いて説明した構成例と比較して、接続エリア14a’’と第2柱状電極22bとの接触面積が増大する。したがって、第2柱状電極22bと第2電極14’(前記6(a)参照)とがより確実に接続される。
また、この変形例3は、図7(b)を用いて説明した構成例であっても適用可能である。この場合には、図8(c)に示すように、孔部21bが孔部23bよりも小さい径で設けられることで、図7(b)を用いて説明した構成例と比較して、接続エリア14aと第2柱状電極22bとの接触面積が増大される。したがって、第2柱状電極22bと第2電極14(前記6(a)参照)とがより確実に接続される。
(変形例4)
また、上記実施形態では、孔部21aと孔部23aの径の中心および孔部21bと孔部23bの中心がそれぞれ同軸上に配置されるように構成された例について説明した。しかし、図9(a)に示すように、孔部21aと孔部23aおよび孔部21bと孔部23bの径の中心が、基板の幅方向にずれていてもよい。ここでは、全ての孔部21a、21b、23a、23bは同一形状で設けられることとする。この場合には、孔部21a、21bが、孔部23a、23bに対して、径の中心を水平方向にずらして配置されることで、孔部21a、23aおよび孔部21b、23bの形状に倣い、それぞれを貫通する状態で設けられる第1柱状電極22aおよび第2柱状電極22bが段差を有して設けられる。このため、第2基板12の上面側に設けられた接続エリア13a’と第1柱状電極22aの段差部分とが接触されることから、図6(b)を用いて説明した第2実施形態と比較して、接続エリア13a’と第1柱状電極22aとの接触面積が増大する。したがって、第1柱状電極22aと第1電極13’(前記6(a)参照)とがより確実に接続される。
なお、この変形例4は、図7(a)を用いて説明した構成例であっても適用可能である。この場合には、図9(b)に示すように、孔部21bが孔部23bとが中心の位置をずらして形成されることで、図7(a)を用いて説明した構成例と比較して、接続エリア14a’’と第2柱状電極22bとの接触面積が増大する。したがって、第2柱状電極22bと第2電極14’(前記6(a)参照)とがより確実に接続される。
また、この変形例4は、図7(b)を用いて説明した構成例であっても適用可能である。この場合には、図9(c)に示すように、孔部21bと孔部23bとが中心の位置をずらして形成されることで、図7(b)を用いて説明した構成例と比較して、接続エリア14aと第2柱状電極22bとの接触面積が増大される。したがって、第2柱状電極22bと調光素子10の第2電極14とがより確実に接続される。
(変形例5)
上述した第2実施形態では、第2基板12に孔部21a、21b、第3基板31に孔部23a、23bを設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されず、図10(a)に示すように、第1基板11にも孔部21a、23aと重なる位置に孔部25aが設けられるとともに、孔部21b、23bと重なる位置に孔部25bが設けられていてもよい。この場合には、孔部23a、21a、25aおよび孔部23b、21b、25bをそれぞれ貫通する状態で導電性ペーストを充填することで、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bが形成される。これにより、対向配置される全ての基板を貫通する状態の孔部23a、21a、25aおよび孔部23b、21b、25bに導電性ペーストを充填することで、空気が逃げる部分を確保できるため、空気が混入することなく各孔部内に導電性ペーストが隙間なく充填される。これにより、第1柱状電極22aと第2柱状電極22bの電気的信頼性を向上させることができる。
なお、この変形例5は、図10(b)に示すように、図8(a)を用いて説明した構成例(変形例3)である各基板に異なる径の孔部を形成する場合であっても適用可能である。この場合には、例えば第3基板31に設けられる孔部23a、23b、第2基板12に設けられる孔部21a、21b、第1基板11に設けられる孔部25a、25bと順次孔径が小さくなるように設けられることとする。
さらに、この変形例7は、図10(c)に示すように、図9(a)を用いて説明した構成例(変形例4)である各基板に径の中心軸をずらした孔部を形成する場合であっても適用可能である。この場合には、例えば第3基板31に設けられる孔部23a、23b、第2基板12に設けられる孔部21a、21b、第1基板11に設けられる孔部25a、25bとが順次一方向に径の中心軸をずらして設けられることとする。
以上説明したような、第2実施形態およびその変形例については、重ね合わせて配置された調光素子10、10’で第2基板12を共有する例について説明したが、本発明はこれに限定されず図11に示すように第3基板31と第4基板32に調光層15’が挟持されてなる調光装置であっても、適用可能である。
また、第1実施形態の変形例1、2の構成を第2実施形態で適用することも可能であり、第2実施形態の変形例5を第1実施形態で適用することも可能である。
(第3実施形態)
図12(a)は、本発明の第3実施形態の調光装置3の断面図を示す。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の番号を付して説明する。
図12(a)に示すように、本実施形態の調光装置3は、第1基板11と第2基板12との間に、第1電極13と第2電極14とで調光層15を挟持してなる調光素子10を備えている。ここでの調光素子10は第1実施形態と同様の構成であることとする。
第1基板11の表面には、第1電極13が設けられており、この第1電極13は、調光素子10を形成する素子領域11aを覆う状態で設けられるとともに、後述する回路基板51と接続するための接続エリア13aが素子領域11aの外部に設けられることとする。また、第1基板11上の素子領域11aには第1電極13を介して配向膜16が設けられている。
一方、第1基板11に対向配置される第2基板12の第1基板11との対向面には、第2電極14が設けられており、調光素子10を形成する素子領域12aを覆う状態で設けられるとともに、後述する回路基板51と接続するための接続エリア14aが素子領域12aの外部に設けられることとする。また、第2基板12上の素子領域12aには第2電極14を介して配向膜16が設けられている。
上述した第1基板11と第2基板12とは、素子領域11a、12aをそれぞれ対向させて、対向配置されており、素子領域12aの周縁部に設けられたシール材17により第1基板11と第2基板12とが貼り合わせられる。そして、シール材17により囲われた素子領域11a(12a)に、調光層15が充填されることで、第1電極13と第2電極14との間に配向膜16を介して調光層15が挟持されている。
そして、第1基板11上の素子領域11a外の接続エリア13aと、第2基板12上の素子領域12a外の接続エリア14aとの間には、回路基板51が挟持されて構成されている。ここで、この回路基板51の一主面側には、接続エリア13aと接続するための第1電極部51aが設けられているとともに、もう一方の面側には、第2電極14と接続するための第2電極部51bが設けられていることとする。ここで、回路基板51における第1電極部51aが設けられた面側を上面とし、第2電極部51bが設けられた面側を下面とする。この回路基板51は、第1基板11と第2基板12との間に回路基板51が挟持されることで、接続エリア13aと第1電極部51aが接続されるとともに、接続エリア14aと第2電極部51bが接続される。これにより、第1電極13と第2電極14とにそれぞれ電圧をかけて、調光素子10を駆動することが可能となる。
また、図12(b)に示すように、上述した調光装置3上に、第2基板12と第3基板31との間に、下部電極13’と上部電極14’とで調光層15’を挟持してなる調光素子10’が重ねて配置されていてもよい。この場合には、第2基板12と第3基板31との間に回路基板51’が、第1基板11と第2基板12との間に挟持される回路基板51と重なるように配置されることとする。なお、ここでは、2つの調光素子10、10’を重ねて配置する例について説明したが、3つ以上の調光素子を重ねて配置してもよい。
次に、調光装置3の製造方法について説明する。この場合には、配向膜16が設けられた状態の第1基板11と配向膜16が設けられた状態の第2基板12とをシール材17で貼り合わせる前に、回路基板51の下面側の第1電極部51aと接続エリア13aとを接続した状態で固定し、その後、第2基板12に設けられた接続エリア14aと回路基板51の第2電極部51bとを接続する状態で、第1基板11と第2基板12を貼り合わせることで製造される。
このような調光装置およびその製造方法ならびにこれを用いた撮像装置によれば、素子領域11a、12a外の第1基板11と第2基板12との間に、接続エリア13aと第1電極部51aとが接続されるとともに接続エリア14aと第2電極部51bとが接続される状態で、回路基板51が挟持されている。これにより、従来の調光装置と比較して調光素子の電極引き出し部が一方の基板に設けられることによる、基板の突出が防止されるため、突出された部分に回路基板等を圧着することによる基板の損傷が防止されるとともに調光装置の強度が向上する。したがって、調光装置の歩留まりを向上させることができる。
また、調光装置を構成する第1基板11と第2基板12との平面視形状が同一であることから、基板の幅方向へのサイズの増大が抑制され、調光装置の小型化が可能である。さらに、第1基板11と第2基板12とを同一形状で形成することで、スクライブ・ブレイク工程を行わなくてもよく、これによっても、調光装置の歩留まりを向上させることができる。
また、図12(b)に示すように、複数の調光素子10、10’が重ねて設けられる調光装置4であっても、第2基板12と第3基板31との間に重ねて配置される回路基板51’を、回路基板51と重ねて配置することで、複数の調光素子を重ねて配置しても、基板の幅方向へのサイズの増大が防止される。
上述した第1実施形態から第3実施形態にかけて、調光素子10、10’が液晶素子である場合の例を用いて、本発明の調光装置の一例を説明したが、調光素子がエレクトロルミネッセンス(EL)素子等の他の調光素子である場合でも、本発明は適用可能である。また、本発明の調光装置は撮像装置だけではなく、表示装置であっても適用可能である。
本発明の調光装置の第1実施形態を説明するための断面図(a)および平面図(b)、(c)である。 本発明の調光装置の第1実施形態を説明するための断面図である(その1)。 本発明の調光装置の第1実施形態を説明するための断面図である(その2)。 本発明の調光装置の第1実施形態の変形例1を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第1実施形態の変形例2を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態の変形例3を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態の変形例4を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態の変形例5を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第2実施形態を説明するための断面図である。 本発明の調光装置の第3実施形態を説明するための断面図である。 従来の調光装置を説明するための断面図である。
符号の説明
1,2,3,4…調光装置、10,10’…調光素子、11…第1基板、12…第2基板、13,13’…第1電極、14,14’…第2電極、15,15’…調光層、21a,21b…孔部、23a,23b…孔部、25a,25b…孔部、22a…第1柱状電極、22b…第2柱状電極、51…回路基板

Claims (4)

  1. 第1および第2の基板と、
    第1および第2の電極と、
    第1および第2の柱状電極と、
    調光素子と
    を備え、
    上記第2の基板が、第1および第2の孔部を有し、上記第1の基板に対向配置され、
    上記第1および第2の電極が、上記第1および第2の基板の表面にそれぞれ設けられ、
    上記第2の電極が、上記第2の孔部に対応する位置に孔部を有し、
    上記第1の柱状電極が、上記第1の孔部を貫通するよう形成されるとともに、上記第1の電極と接続され、
    上記第2の柱状電極が、上記第2の孔部および上記第2の電極に設けられた孔部を貫通するよう形成されるとともに、上記第2の電極に設けられた孔部の周縁と接続され、
    上記調光素子が、上記第1の電極と上記第2の電極との間に調光層を挟持してなるものである
    調光装置。
  2. 上記第2の孔部の少なくとも一部がテーパー形状とされ、
    上記第2の電極が、該テーパー形状に倣う形状を有し、
    上記第2の柱状電極の少なくとも一部が、上記テーパー形状に対応するテーパー形状とされ、上記第2の電極に設けられた孔部の周縁および第2の電極における上記テーパー形状に倣う形状を有する部分と接続される
    請求項1に記載の調光装置。
  3. 第1および第2の基板の表面に、第1および第2の電極をそれぞれ形成する工程と、
    上記第2の基板を、上記第1の基板に対向配置し、上記第1の電極と上記第2の電極との間に調光層を挟持してなる調光素子を形成する工程と、
    上記第2の基板に、第1および第2の孔部を形成するとともに、上記第2の電極における上記第2の孔部に対応する位置に、孔部を形成する工程と、
    上記第1の孔部から導電性材料を埋め込むことにより、上記第1の電極と接続される第1の柱状電極を形成する工程と、
    上記第2の孔部および上記第2の電極に設けられた孔部から導電性材料を埋め込むことにより、上記第2の電極に設けられた孔部の周縁と接続される第2の柱状電極を形成する工程と
    を備える調光装置の製造方法。
  4. 第1および第2の基板と、
    第1および第2の電極と、
    第1および第2の柱状電極と、
    調光素子と
    を備え、
    上記第2の基板が、第1および第2の孔部を有し、上記第1の基板に対向配置され、
    上記第1および第2の電極が、上記第1および第2の基板の表面にそれぞれ設けられ、
    上記第2の電極が、上記第2の孔部に対応する位置に孔部を有し、
    上記第1の柱状電極が、上記第1の孔部を貫通するよう形成されるとともに、上記第1の電極と接続され、
    上記第2の柱状電極が、上記第2の孔部および上記第2の電極に設けられた孔部を貫通するよう形成されるとともに、上記第2の電極に設けられた孔部の周縁と接続され、
    上記調光素子が、上記第1の電極と上記第2の電極との間に調光層を挟持してなるものである
    調光装置を撮像系の光路中に配置した撮像装置。
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