JP2009223267A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】FFSモードの液晶表示装置及びその製造方法において、共通電位のセンター電
位のシフトを抑止して焼き付きを防止し、表示品位の向上を図る。
【解決手段】共通電極22の線状部22E上では、線状部22Eと無機膜23との界面A
、無機膜23と第1の配向膜24との界面B、第1の配向膜24と液晶LCとの界面Cが
、この順で存在する。一方、共通電極22のスリット部22Sの形成領域では、画素電極
20と無機膜である絶縁膜21との界面D、無機膜23と第1の配向膜24との界面E、
第1の配向膜24と液晶LCとの界面Fが、この順で存在する。この構成により、画素電
極20と共通電極22の線状部22Eとの間に電界を生じさせた場合、線状部22E上の
各界面A,B,Cに帯電する電荷の蓄積量と、スリット部22Sの各界面D,E,Fに帯
電する蓄積量とは略等しくなる。
【選択図】図7

Description

本発明は、液晶表示装置及びその製造方法に関し、特に、透明基板に対して略水平方向
の電界を用いて液晶を制御する液晶表示装置及びその製造方法に関する。
高いコントラスト及び広視野角が得られる液晶表示装置として、透明基板に対して略水
平方向の電界を用いた液晶表示装置、即ち、FFS(Fringe-Field Switching)モードや
IPS(In-Plain Switching)モード等により動作する液晶表示装置が知られている。
例えば、FFSモードの液晶表示装置では、液晶を挟持する2つの透明基板のうち一方
の透明基板に、表示信号が供給される画素電極が形成され、その上層に、絶縁膜を介して
、複数の線状部とスリット部を交互に有し共通電位が供給される共通電極が配置される。
画素電極と共通電極の構成例としては、図8の断面図に示すように、画素トランジスタ
が形成された第1の透明基板(不図示)を覆う平坦化膜18上に、ITO(Indium Tin O
xide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電材料からなる画素電極20が形成さ
れている。画素電極20は、シリコン窒化膜等の無機膜からなる絶縁膜21に覆われてお
り、絶縁膜21上には、ITOやIZO等の透明導電材料からなり、複数の線状部22E
とスリット部22Sを交互に有し共通電位が供給される共通電極が配置されている。共通
電極の線状部22Eとスリット部22Sは、ポリイミド系樹脂等からなる第1の配向膜2
4に覆われている。この第1の透明基板には、第2の配向膜が配置された第2の透明基板
(不図示)が貼り合わされており、それらの間に液晶LCが封止されている。また、第1
の透明基板と第2の透明基板には、透過軸の直交する第1の偏光板及び第2の偏光板(不
図示)が配置されている。第1の配向膜24と第2の配向膜のラビング方向は、例えば、
第1の偏光板の透過軸に対して平行であり、共通電極の線状部22Eの長手方向に対して
平面的に約5〜10°傾いている。
なお、FFSモードで動作する液晶表示装置については、特許文献1に記載されている

特開2002−296611号公報
しかしながら、従来例によるFFSモードの液晶表示装置では、TNモード等の他の液
晶モードに比べ、高いコントラスト及び広視野角が得られるものの、連続して使用すると
、最適な共通電位のセンター電位が初期値からシフトし、焼き付きが発生するという問題
が生じていた。これにより、液晶表示装置の表示品位が低下していた。
これまでの実験による評価によれば、FFSモードにおける共通電位のセンター電位の
シフト及び焼き付きは、第1の配向膜24の特性に大きく左右されることが明らかになっ
ている。
このことから、図8における第1の配向膜24近傍の構成に着目すると、共通電極の線
状部22E上では、線状部22Eを構成するITO等の透明導電材料とポリイミド系樹脂
等からなる第1の配向膜24との界面H、第1の配向膜24と液晶LCとの界面Iが存在
する。一方、共通電極のスリット部22Sでは、ITO等の透明導電材料からなる画素電
極20とシリコン窒化膜等の無機膜からなる絶縁膜21との界面J、絶縁膜21と第1の
配向膜24との界面K、第1の配向膜24と液晶LCとの界面Lが存在する。即ち、共通
電極の線状部22Eにおける積層関係とスリット部22Sにおける積層関係は一致しない
そのため、表示信号と共通電位の電位差により画素電極20と共通電極の線状部22E
との間に電界を生じさせた場合、線状部22Eにおける界面H,Iに帯電する電荷の蓄積
量と、スリット部22Sにおける界面J,K,Lに帯電する電荷の蓄積量は異なってくる
。この電荷の蓄積量の差異によって、画素電極20と共通電極の線状部22Eとの間で不
要な直流成分が発生し、最適な共通電位のセンター電位のシフトが生じやすく、焼き付き
が生じやすくなるものと考えられる。
この問題に対して、第1の配向膜24や液晶LCなどの材料を変更して対処することも
考えられるが、その場合、配向力の低下や、電荷が過剰に移動することにより焼き付きが
生じる等の背反特性が現れるため、現状では十分な改善が為されているとはいえない。
本発明の液晶表示装置は、第1の透明基板及び第2の透明基板に挟持された液晶と、第
1の透明基板に形成された第1の透明電極と、第1の透明電極を覆う第1の無機膜と、第
1の無機膜上に配置され交互に線状部とスリット部を有した第2の透明電極と、第1の無
機膜、第2の透明電極の線状部及びスリット部を覆う第2の無機膜と、第2の無機膜を覆
う配向膜と、を備えることを特徴する。
また、本発明の液晶表示装置は、上記構成において、第2の無機膜は、窒素との化合物
、酸素との化合物のいずれか一方、あるいは両者を含むことを特徴とする。
また、本発明の液晶表示装置の製造方法は、第1の透明基板に第1の透明電極を形成す
る工程と、第1の透明電極を覆う第1の無機膜を形成する工程と、第1の無機膜上に線状
部とスリット部を交互に有した第2の透明電極を形成する工程と、第1の無機膜、第2の
透明電極の線状部及びスリット部を覆う第2の無機膜を形成する工程と、第2の無機膜を
覆う配向膜を形成する工程と、第2の透明基板を第1の透明基板に貼りあわせて、第1の
透明基板と第2の透明基板との間に液晶を封止する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記工程において、第2の無機膜はCVD
法により形成されることを特徴とする。あるいは、第2の無機膜は塗布法により形成され
ることを特徴とする。具体的には、第2の無機膜は、無機材料の印刷により形成されるこ
とを特徴とする。
本発明によれば、FFSモードの液晶表示装置及びその製造方法において、共通電位の
センター電位のシフトを抑止して焼き付きを防止することにより、表示品位の向上を図る
ことができる。
以下に、本発明の実施形態による液晶表示装置の平面構成について図面を参照して説明
する。図1は、本実施形態による液晶表示装置の概略構成を示す平面図である。また、図
2は、図1の表示部10Aに形成される複数の画素PXLの中から、3つの画素PXLの
みを拡大して示した平面図であり、FFSモードにより動作する構成を示している。図1
及び図2では、説明の便宜上、主要な構成要素のみを図示している。
なお、以降の平面構成にかかる説明では、コンタクトホールH1〜H4の構成を補足す
るために、ゲート絶縁膜12、層間絶縁膜15、パッシベーション膜17、平坦化膜18
についても参照しているが、これらの積層関係については、後述する液晶表示装置の製造
方法にかかる説明において示す。
図1に示すように、この液晶表示装置には、複数の画素PXLが配置された表示部10
Aと、外部接続用の複数の端子TLが配置された端子部10Tが配置されている。表示部
10Aでは、図2に示すように、ゲート信号、即ち画素選択信号が供給されるゲート線1
3と、ソース信号、即ち表示信号が供給されるソース線16Sの交差点に対応して、各画
素PXLが配置されている。
各画素PXLの第1の透明基板10上には、ゲート線13をゲート電極とした薄膜トラ
ンジスタ等の画素トランジスタTRが配置されている。画素トランジスタTRのソースは
、ゲート絶縁膜12及び層間絶縁膜15に形成されたコンタクトホールH1を通してソー
ス線16Sに接続され、そのドレインは、ゲート絶縁膜12及び層間絶縁膜15に形成さ
れたコンタクトホールH2を通してドレイン電極16Dと接続されている。ドレイン電極
16Dは、パッシベーション膜17に形成されたコンタクトホールH3及び平坦化膜18
に形成されたコンタクトホールH4を通して、画素電極20と接続されている。
画素電極20は絶縁膜21に覆われており、絶縁膜21上には共通電極22が配置され
ている。共通電極22は、複数の線状部22Eとスリット部22Sが平行に交互に延びる
形状を有している。共通電極22は、表示部10Aの端部近傍に延在して共通電位が供給
される共通電極線(不図示)と、コンタクトホール(不図示)を通して接続されている。
絶縁膜21及び共通電極22は、無機膜23に覆われている。
また、画素電極20、絶縁膜21、共通電極22の線状部22Eが、この順で積層され
ていることにより、ソース信号を一定期間保持する保持容量が形成されている。さらに、
これとは別に、画素トランジスタTRのドレインと接続して、ソース信号を一定期間保持
して画素電極20に供給するもう1つの保持容量(不図示)を形成してもよい。
一方、図1の端子部10Tの端子TLには、外部の駆動回路(不図示)から延びるFP
C(Flexible Printed Circuit)、COG(Chip On Glass)等の外部端子(不図示)が
接続される。
上記構成の画素PXLでは、ゲート線13から供給された画素選択信号に応じて、画素
トランジスタTRがオンし、ソース線16S及び画素トランジスタTRを通して表示信号
が画素電極20に供給される。このとき、画素電極20と共通電極22の線状部22Eと
の間では、表示信号に応じて、第1の透明基板10の略水平方向に沿って電界が生じ、そ
の電界に応じて液晶(不図示)の配向方向が変化することにより、表示にかかる光学的制
御が行われる。一方、端子TLには、FPC等を介して、駆動回路(不図示)から画素選
択信号、表示信号等の駆動信号が供給される。
以下に、この液晶表示装置の製造方法について断面図を参照して説明する。図3乃至図
6は、この液晶表示装置における表示部10Aの1つの画素PXLを示している。なお、
図3乃至図6では、図1、図2、及び図8に示したものと同一の構成要素については同一
の符号を付して参照している。
最初に、図3に示すように、表示部10Aの第1の透明基板10において、画素PXL
の形成領域であって画素トランジスタTRが形成される領域に、能動層11が形成される
。第1の透明基板10上には、能動層11を覆ってゲート絶縁膜12が形成される。能動
層11と重畳するゲート絶縁膜12上にはゲート線13が形成される。また、図示しない
が、表示部10Aの端部近傍のゲート絶縁膜12上には、共通電位が供給される共通電極
線が形成される。
表示部10Aにおいて、ゲート絶縁膜12上には、ゲート線13、及び共通電極線を覆
って、層間絶縁膜15が形成される。層間絶縁膜15上には、コンタクトホールH1を通
して能動層11のソースと接続されるソース線16Sが形成され、コンタクトホールH2
を通して能動層11のドレインと接続されるドレイン電極16Dが形成される。
ソース線16S及びドレイン電極16Dは、同一の層として同時に形成されるものであ
り、例えば、チタン、アルミニウム、チタンがこの順で形成される積層体である。層間絶
縁膜15上には、ソース線16S及びドレイン電極16Dを覆って、パッシベーション膜
17が形成される。パッシベーション膜17は、例えば300〜400℃の環境下で成膜
されたシリコン窒化膜からなる。
そして、パッシベーション膜17に対してレジスト層(不図示)をマスクとしたドライ
エッチングを行うことにより、パッシベーション膜17には、ドレイン電極16Dを露出
するコンタクトホールH3が形成される。
次に、上記レジスト層の除去後、コンタクトホールH3内及びパッシベーション膜17
上に、それらを覆う有機膜等の平坦化膜18が形成される。そして、平坦化膜18に対し
て他のレジスト層(不図示)をマスクとしたドライエッチングを行うことにより、コンタ
クトホールH3内でドレイン電極16Dを露出するコンタクトホールH4が形成される。
次に、平坦化膜18上からコンタクトホールH4内に延在してドレイン電極16Dと接
続された画素電極20が形成される。画素電極20は本発明の第1の透明電極の一例であ
る。画素電極20は、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の
透明導電材料の形成とパターニングにより形成される。画素電極20の膜厚は、好ましく
は100nm程度である。
次に、平坦化膜18上に、画素電極20を覆う絶縁膜21が形成される。絶縁膜21は
、窒素との化合物を含む無機膜からなり、例えば200℃程度の環境下で低温成膜された
シリコン窒化膜からなる。この絶縁膜21は、本発明の第1の無機膜の一例である。
次に、図4に示すように、絶縁膜21上に、複数の線状部22E及びスリット部22S
が互いに平行に交互に配置されてなる共通電極22が形成される。この共通電極22の形
成は、ITOやIZO等の透明導電材料の形成と、そのパターニングにより行われる。
次に、図5に示すように、絶縁膜21、共通電極22の線状部22E及びスリット部2
2Sを覆うようにして、無機膜23が形成される。無機膜23は、窒素との化合物を含む
ものであり、例えばシリコン窒化膜からなり、CVD法や他の成膜方法により形成される
。無機膜23の膜厚は、特に限定されないが、例えば約50nm以下である。この無機膜
23は、本発明の第2の無機膜の一例である。
なお、無機膜23、及び上述した絶縁膜21は、シリコン窒化膜以外の無機膜であって
もよいが、無機膜23及び絶縁膜21は同一の材料により形成される。
他の例として、無機膜23及び絶縁膜21は、シリコン酸化膜等、酸素との化合物を含
むものであってもよく、また、シリコン酸化窒化膜等、酸素と窒素との化合物を含むもの
であってもよい。
CVD法以外による無機膜23の形成方法の一例を挙げると、シリコンと有機材料を含
むペーストを、塗布法(即ちスピン塗布法、印刷法等)により形成してべークすることに
より、無機膜23としてシリコン酸化膜を形成することもできる。
好ましくは、無機膜23は、塗布法の1つである印刷法、即ち無機材料を所定のパター
ンで印刷(例えばスクリーン印刷、凸版印刷)する方法により形成される。印刷法では、
図1の端子部10Tの端子TLにおいて無機膜23に開口部を設ける際に、CVD法や他
の塗布法で必要とされていた無機膜23のパターニング工程が省略され、製造工程を簡略
化できるからである。
次に、図6に示すように、無機膜23を覆う第1の配向膜24が形成される。第1の配
向膜24は、ポリイミド系樹脂等からなる。第1の配向膜24のラビング方向は、共通電
極22の線状部22Eの長手方向に対して、平面的に例えば約5〜10°傾いている。第
1の配向膜24は、本発明の配向膜の一例である。
次に、第1の透明基板10に対して、第2の透明基板30が貼り合わされ、それらの間
に、正の誘電率異方性を有したネマティック液晶等の液晶LCが封止される。なお、第2
の透明基板30には、予め、第1の透明基板10と対向する側に、ブラックマトリクス(
不図示)、カラーフィルタ31、及びそれを覆う第2の配向膜32が形成される。第2の
配向膜32は、ポリイミド系樹脂等からなる。第2の配向膜32のラビング方向は、第1
の配向膜24のラビング方向に対して平行である。
さらに、上記いずれかの工程において、第1の透明基板には、光源BLと対向する側に
、第1の偏光板PL1が形成される。第1の偏光板PL1の透過軸は、第1の配向膜24
のラビング方向に対して平行である。また、上記いずれかの工程において、第2の透明基
板30には、第1の透明基板10と対向しない側に、第2の偏光板PL2が形成される。
第2の偏光板PL2の透過軸は、第1の偏光板PL1の透過軸に対して直交する。
最後に、第1の透明基板10及び第2の透明基板30からなる積層体を、スクライブ及
びブレイク等により、複数の液晶表示装置に分離する。
こうして完成した液晶表示装置では、表示部10Aにおいて、画素電極20から液晶L
Cに至るまでの各層の積層関係に着目すると、共通電極22の線状部22Eより上層の各
層の積層関係と、スリット部22Sの形成領域における各層の積層関係が一致する。これ
は、共通電極22の線状部22E及びスリット部22Sを覆って無機膜23が積層された
ことによって実現されたものである。
以下に、この積層関係の一致について図面を参照して説明する。図7は、図6における
第1の配向膜24近傍の構成を示した部分拡大図である。図7に示すように、共通電極2
2の線状部22Eの形成領域では、線状部22E上において、ITO等の透明導電材料か
らなる線状部22Eとシリコン窒化膜等からなる無機膜23との界面A、無機膜23とポ
リイミド系樹脂等からなる第1の配向との界面B、第1の配向膜24と液晶LCとの界面
Cが、この順で存在する。
一方、共通電極22のスリット部22Sの形成領域では、ITO等の透明導電材料から
なる画素電極20とシリコン窒化膜等の無機膜からなる絶縁膜21との界面D、シリコン
窒化膜等からなる無機膜23とポリイミド系樹脂等からなる第1の配向膜24との界面E
、第1の配向膜24と液晶LCとの界面Fが、この順で存在する。即ち、共通電極の線状
部22Eにおける積層関係とスリット部22Sにおける積層関係は一致する。
なお、絶縁膜21と無機膜23は同一の無機膜であることから、製造方法による差異は
無視できるものとして、スリット部22Sにおける絶縁膜21と無機膜23との界面につ
いては考慮しない。
この構成により、表示信号と共通電位の電位差により画素電極20と共通電極22の線
状部22Eとの間に電界を生じさせた場合、線状部22Eの形成領域における各界面A,
B,Cに帯電する電荷の蓄積量と、スリット部22Sの形成領域における各界面D,E,
Fに帯電する蓄積量とは略等しくなる。即ち、両形成領域における電荷の蓄積量に関して
対称性が生じる。この対称性は、絶縁膜21、無機膜23、及び第1の配向膜24の各膜
厚に関係なく得られることが、本発明の発明者による実験によって確認されている。
この対称性により、画素電極20と共通電極22の線状部22Eとの間では、不要な直
流成分の発生が抑止され、表示信号に応じた電界のみが生じることになる。従って、FF
Sモードの液晶表示装置において、従来例のような最適な共通電位のセンター電位のシフ
ト、及び焼き付きが抑止される。結果として、液晶表示装置の表示品位を従来例に比して
向上させることができる。
また、上記効果を得るために、第1の配向膜24や液晶LCなどの材料を変更する必要
がなくなるため、それに伴う配向力の低下や、電荷が過剰に移動することにより焼き付き
が生じる等の背反特性を考慮する必要がなくなる。
なお、上記実施形態では、無機膜23と絶縁膜21は同一の材料により形成されるもの
としたが、本発明はこれに限定されない。即ち、上記効果は若干低下するものの、無機膜
23と絶縁膜21は、それらの間の界面に不要な電荷が蓄積されにくいものであれば、互
いに異なる無機膜であってもよい。例えば、絶縁膜21をシリコン窒化膜とする場合、無
機膜23は、シリコン酸化膜によって形成されてもよい。
また、本発明のスリット部22Sと線状部22Eは、図2に示したものに限定されない
。即ち、スリット部22Sと線状部22Eが形成される方向は、その長手方向がソース線
16に沿った方向に形成されてもよく、ゲート線13に斜めに交差する方向に形成されて
もよい。また、スリット部22Sと線状部22Eの長さは、複数画素に渡るものでもよい
。また、スリット部22Sと線状部22Eの形状は、直線だけでなく、弓形、波型、ジグ
ザグ型でもよい。スリット部22Sと線状部22Eの形状は、片側が開放された櫛形であ
ってもよい。
また、本発明は、上記実施形態に限定されず、第1の透明電極として共通電極を形成し
、第2の透明電極として画素電極を形成した場合についても適用される。即ち、平坦化膜
18上に、画素電極20と同じ形状を有した共通電極が形成され、その上層に、絶縁膜2
1を介して、共通電極22と同様に複数の線状部とスリット部を有した画素電極が形成さ
れてもよい。この場合、絶縁膜21、画素電極の線状部及びスリット部を覆って無機膜2
3が形成される。この場合においても上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態による液晶表示装置の概略構成を示す平面図である。 図1の表示部における画素を示す拡大平面図である。 図1の端子部における端子を示す拡大平面図である。 本発明の実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態による液晶表示装置を示す断面図である。 従来例による液晶表示装置を示す断面図である。
符号の説明
10 第1の透明基板
10A 表示部 10T 端子部
11 能動層 12 ゲート絶縁膜
13 ゲート線 15 層間絶縁膜
16S ソース線 16D ドレイン電極
17 パッシベーション膜 18 平坦化膜
20 画素電極 21 絶縁膜
22 共通電極 22E 線状部
22S スリット部 23 無機膜
24 第1の配向膜 30 第2の透明基板
31 カラーフィルタ 32 第2の配向膜
PL1 第1の偏光板 PL2 第2の偏光板
BL 光源 TR 画素トランジスタ
LC 液晶 PXL 画素
TL 端子
H1,H2,H3,H4 コンタクトホール

Claims (7)

  1. 第1の透明基板及び第2の透明基板に挟持された液晶と、
    前記第1の透明基板に配置された第1の透明電極と、
    前記第1の透明電極を覆う第1の無機膜と、
    前記第1の無機膜上に配置され交互に線状部とスリット部を有した第2の透明電極と、
    前記第1の無機膜、前記第2の透明電極の前記線状部及び前記スリット部を覆う第2の
    無機膜と、
    前記第2の無機膜を覆う配向膜と、を備えることを特徴する液晶表示装置。
  2. 前記第2の無機膜は、窒素との化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表
    示装置。
  3. 前記第2の無機膜は、酸素との化合物を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の液晶表示装置。
  4. 第1の透明基板に第1の透明電極を形成する工程と、
    前記第1の透明電極を覆う第1の無機膜を形成する工程と、
    前記第1の無機膜上に線状部とスリット部を交互に有した第2の透明電極を形成する工
    程と、
    前記第1の無機膜、前記第2の透明電極の前記線状部及び前記スリット部を覆う第2の
    無機膜を形成する工程と、
    前記第2の無機膜を覆う配向膜を形成する工程と、
    第2の透明基板を前記第1の透明基板に貼りあわせて、前記第1の透明基板と前記第2
    の透明基板との間に液晶を封止する工程と、を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  5. 前記第2の無機膜はCVD法により形成されることを特徴とする請求項4に記載の液晶
    表示装置の製造方法。
  6. 前記第2の無機膜は塗布法により形成されることを特徴とする請求項4に記載の液晶表
    示装置の製造方法。
  7. 前記第2の無機膜は、無機材料の印刷により形成されることを特徴とする請求項6に記
    載の液晶表示装置の製造方法。
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