JP5060762B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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本発明は、レーザー光の照射によりウェーハを加工する装置及び方法に関するものである。
IC、LSI等のデバイスが加工予定ラインによって区画されて表面側に複数形成されたウェーハは、表面を撮像して加工予定ラインを検出し、すべての加工予定ラインに高速回転する切削ブレードを作用させることにより、個々のデバイスに分割される。
しかし、裏面に鉛層、金層等の比較的軟質の金属膜が1μm〜10μm程度積層されているウェーハについては、切削ブレードを用いて切断すると、切削ブレードに目詰まりが生じて寿命が短くなるという問題がある。また、切削抵抗が大きいことに起因して、加工予定ラインの切断により形成される切断ラインの上下に比較的大きい欠けが生じてデバイスの品質を低下させるという問題もある。そこで、加工予定ラインにレーザー光を照射して切断する方法も用いられている(特許文献1参照)。
特開2006−255761号公報
しかし、レーザー光による切断では、表面の加工予定ラインにレーザー光を照射することにより、デブリと呼ばれる飛沫がデバイスの表面に付着するという問題が生じる。一方、かかる問題が生じるのを防止するためには、ウェーハの表面にデバイス保護用の保護膜を貼着する必要があり、生産性が低いという問題もある。
ウェーハの裏面からレーザー光を照射すれば、かかる問題は生じないが、ウェーハの裏面からレーザー光を照射する場合は、裏面からの赤外線による撮像によって表面に形成された加工予定ラインを検出する必要がある。しかし、裏面に金属膜が被覆されている場合は赤外線が透過しないため、裏面側から加工予定ラインを検出することはできない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、レーザー光の照射によってウェーハを加工する場合において、裏面側から加工予定ラインを検出できないウェーハについても、デバイスの品質を低下させず、生産性を低下させることなく裏面側から加工できるようにすることである。
本発明は、ウェーハを保持して回転可能なチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウェーハにレーザー光を照射してウェーハを加工するレーザー光照射手段と、チャックテーブルとレーザー光照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、チャックテーブルとレーザー光照射手段とを相対的に割り出し送りする割り出し送り手段とを少なくとも備えたレーザー加工装置に関するもので、チャックテーブルはウェーハを保持する保持部を有し、保持部には保持された側のウェーハの面の異なる位置をそれぞれ撮像する第一の撮像手段及び第二の撮像手段を備え、第一の撮像手段が取得した第一の画像及び第二の撮像手段が取得した第二の画像と座標情報とから加工予定ラインを検出するライン検出手段と、ライン検出手段によって検出された加工予定ラインと加工ヘッドとの位置合わせを行う制御手段とを備えることを特徴とする。
ライン検出手段には、加工予定ラインの方向と前記加工送りの方向とを一致させる調整手段を備えることが望ましい。調整手段は、例えば、加工予定ラインと加工送り方向とがなす角の角度を算出する角度算出手段と、保持部をその角度だけ回動させる角度補正手段とを備える。
ライン検出手段には、加工予定ラインとの間で一定の位置関係を有するキーパターンの座標を認識する座標認識手段を備え、調整手段には、保持部の回動後におけるキーパターンの座標を算出する座標変換手段を備えることが望ましい。
制御手段は、座標変換手段において認識した回動後におけるキーパターンの座標と一定の位置関係とから加工予定ラインと加工ヘッドの位置合わせを行うことが望ましい。
本発明では、保持部に保持された側のウェーハの面の異なる位置をそれぞれ撮像する第一の撮像手段及び第二の撮像手段と、取得した画像から加工予定ラインを検出するライン検出手段と、検出された加工予定ラインに加工ヘッドを位置合わせする制御手段とを設けたため、デバイスが形成された表面を保持部において保持した状態で、表面に形成された加工予定ラインを検出して裏面側からレーザー光を入射させて加工することができる。したがって、デブリがデバイスの表面に付着することはない。また、ウェーハの表面にデバイス保護用の保護膜を貼着する必要がないため、生産性が低下することがない。
また、加工予定ラインの方向と前記加工送りの方向とを一致させる調整手段を備えたので、加工予定ラインの方向と加工送りの方向とが一致しない状態でウェーハが保持部に固定された場合でも、加工予定ラインの方向と加工送りの方向とを一致させて正確に加工することができる。
更に、ライン検出手段に、加工予定ラインとの間で一定の位置関係を有するキーパターンの座標を認識する座標認識手段を備え、調整手段に、保持部の回動後におけるキーパターンの座標を算出する座標変換手段を備えたので、算出した変換後の座標によって加工予定ラインを加工ヘッドに合致させることができる。
図1に示すレーザー加工装置1は、ウェーハ等の被加工物に対して切断や穴開け等の加工を施す装置であり、被加工物であるウェーハを保持して回転可能なチャックテーブル2と、チャックテーブル2に保持された被加工物にレーザー光を照射して加工を行うレーザー光照射手段3とを備えている。
チャックテーブル2においては、支持板20に対して保持部21が回転可能及びY軸方向に移動可能に支持されている。
チャックテーブル2は、加工送り手段4によってX軸方向に加工送りされる。加工送り手段4は、チャックテーブル2とレーザー光照射手段3とを相対的に加工送りするもので、X軸方向に配設されたボールネジ40と、ボールネジ40と平行に配設された一対のガイドレール41と、ボールネジ40の一端に連結されたモータ42と、内部のナットがボールネジ40に螺合すると共に下部がガイドレール41に摺接する移動板43と、移動板43上に設けた位置調整手段44と、位置調整手段44によって駆動されてY軸方向に移動可能な保持部回動手段45とを備えており、モータ42に駆動されてボールネジ40が回動するのに伴い、移動板43、位置調整手段44及びパルスモータ45がガイドレール41にガイドされてX軸方向に移動する構成となっている。
位置調整手段44は、移動板43上においてY軸方向に配設されたボールネジ440と、ボールネジ440と平行に配設された一対のガイドレール441と、ボールネジ440の一端に連結されたパルスモータ442と、内部のナットがボールネジ440に螺合すると共に下部がガイドレール441に摺接する移動板443とから構成され、パルスモータ442によって駆動されてボールネジ440が回動するのに伴い、移動板443及び保持部回動手段45がガイドレール441にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。
チャックテーブル2を構成する保持部21は、保持部回動手段45に連結されており、保持部回動手段45に備えた図示しないパルスモータによって駆動されて所望の角度回動可能となっている。保持部21は、ウェーハの面に対峙し、その面を撮像する第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211を備えている。
レーザー光照射手段3は、ハウジング30によって加工ヘッド31が支持されて構成されている。加工ヘッド31は、下方に向けてレーザー光を照射する機能を有し、照射されるレーザー光の出力は、出力調整手段33aによって調整される。レーザー光は、発振手段33bによって発振してパルスレーザ光となる。発振手段33bは、周波数設定手段33cに設定された周波数にしたがってパルスレーザ光を発振させることができる。
ハウジング30の側部には、ウェーハを撮像する撮像部50を備えたアライメント手段5が固定されている。このアライメント手段5は、ウェーハの露出面を撮像して加工すべき位置を検出する機能を有するが、本発明においては必須ではない。
レーザー光照射手段3及びアライメント手段5は、Z軸方向送り手段6によってZ軸方向に移動可能となっている。Z軸方向送り手段6は、壁部60と、壁部60の一方の面においてZ軸方向に配設されたボールネジ61と、ボールネジ61と平行に配設された一対のガイドレール62と、ボールネジ61の一端に連結されたパルスモータ63と、内部のナットがボールネジ61に螺合すると共に側部がガイドレールに摺接する支持部64とから構成される。支持部64はレーザー光照射手段3のハウジング30を支持しており、パルスモータ63に駆動されてボールネジ61が回動するのに伴い支持部64がガイドレール62にガイドされて昇降し、支持部64に支持されたレーザー光照射手段3も昇降する構成となっている。
Z軸方向送り手段6及びレーザー光照射手段3は、割り出し送り手段7によってY軸方向に移動可能となっている。割り出し送り手段7は、チャックテーブル2とレーザー光照射手段3とを相対的に割り出し送りするもので、Y軸方向に配設されたボールネジ70と、ボールネジ70と平行に配設されたガイドレール71と、ボールネジ70の一端に連結されたパルスモータ72と、内部のナットがボールネジ70に螺合すると共に下部がガイドレール71に摺接する移動基台73とから構成される。移動基台73は、Z軸方向送り手段6を構成する壁部60と一体に形成されており、パルスモータ72に駆動されてボールネジ70が回動するのに伴い、移動基台73及び壁部60がガイドレール71にガイドされてY軸方向に移動し、Z軸方向送り手段6及びレーザー光照射手段3がY軸方向に移動する構成となっている。
図2に示すように、保持部21は、ポーラスセラミックス等の多孔質部材により形成されており、吸引源に連通し、ウェーハ等の被加工物を吸引保持することができる。保持部21には、第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211が埋設されており、保持部21において保持されたウェーハの面を撮像可能となっている。
図3に示すように、保持部21において保持されるウェーハWの表面W1には、複数のデバイスDが加工予定ラインによって区画されて形成されており、加工予定ラインを縦横に切断することによりダイシングされ、個々のデバイスDに分割される。ウェーハWの任意の位置には、加工予定ラインと一定の位置関係を有するキーパターンが形成されている。加工予定ラインは、横方向のチャンネルS1と、チャンネルS1に直交する縦方向のチャンネルS2とから構成される。なお、キーパターンは、加工予定ラインSを検出するための専用のものが形成されている場合もあるが、デバイスDに形成された回路パターンをキーパターンとすることもできる。
図2に示すように、第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211は、ライン検出手段23に接続されており、ライン検出手段23においては、第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211により取得された画像に基づき、ウェーハの表面に形成された加工予定ラインを検出する。
ライン検出手段23には、第一の撮像手段210により取得された第一の画像及び第二の撮像手段211により取得された第二の画像を表示する表示手段230と、第一の画像及び第二の画像に含まれるキーパターンの座標を求める座標認識手段231と、座標認識手段231における認識結果に応じて保持部21の位置または向きの調整を制御して加工予定ラインの方向と加工送りの方向とを一致させる調整手段232とを備えている。
調整手段232には、加工予定ラインを構成するチャンネルS1またはチャンネルS2とチャックテーブル2の加工送り方向とがなす角の角度を算出する角度算出手段232aと、角度算出手段232aが算出した角度だけ保持部21を回動させてウェーハWの向きを補正する角度補正手段232bとを備えている。
また、調整手段232には、角度補正手段232bにより保持部21の向きを補正した後のキーパターンの座標を算出する座標変換手段232cを備えている。求めた角度補正後の座標は、加工時におけるチャックテーブル2及びレーザー光照射手段3の位置合わせに用いられる。
変換により求めた角度補正後のキーパターンの座標は、制御部24に転送される。制御部24では、補正後の座標に基づき、チャックテーブル2及びレーザー光照射手段3の動作を制御する。
なお、調整手段23には、CPU及びメモリを備えており、座標認識手段231、角度算出手段232a、角度補正手段232b、座標変換手段232cにおける処理は、CPUにおける演算、メモリへのデータの書き込み、メモリからのデータの読み出しによって行われる。
図3に示したウェーハWの加工予定ラインSを切断する場合は、図4に示すように、ウェーハWを裏返す。そして、図5に示すように、ウェーハWの表面側をテープTに貼着し、テープTの外周部に貼着されたフレームFと一体にさせ、裏面W2が露出した状態でウェーハWがテープTを介してフレームFに支持された状態とする。
テープTを介してフレームFに支持されたウェーハWは、図1及び図2に示したチャックテーブル2の保持部21において保持される。このとき、図3に示したチャンネルS1の方向とX軸方向とが平行になるようにウェーハWを載置する。
図6に示すように、第一の撮像手段210の中心と第二の撮像手段211の中心とを結ぶラインはX軸方向に一致しており、その延長線上には加工ヘッド31の中心が位置している。図6の例では、第一の撮像手段210の中心と第二の撮像手段211の中心と加工ヘッド31の中心とを結ぶラインをX軸とし、保持部21の現在位置における回転中心においてX軸と直交するラインをY軸としている。以下では、この座標系に基づく制御について説明する。
第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211は、テープT越しにウェーハWの表面をそれぞれ撮像する。例えば図7に示すように、表示手段230には、第一の撮像手段210により取得した第一の画像230aと第二の撮像手段211により取得した第二の画像230bとが並んで表示される。第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211には、X軸に一致する基準線212が形成されており、表示手段230には基準線212が表示される。
図7に示した第一の画像230a及び第二の画像230bには、ウェーハWの表面に形成されたキーパターンK1、K2がそれぞれ含まれている。これらのキーパターンK1、K2と加工すべきチャンネルS1の中央線S1oとの距離は、予め制御手段24に記憶されており、キーパターンK1、K2の座標を求めることにより、中央線S1oの座標を求めることができ、レーザー光照射手段3の加工ヘッド31(図1参照)との位置合わせが可能となる。
第一の画像230a及び第二の画像230bは、図2に示した座標認識手段231に転送される。座標認識手段231では、例えば第一の画像230aにおけるキーパターンK1を構成する画素の数及び属性と、座標認識手段231に備えたメモリに予め記憶されたキーパターンK1の記憶画像(第一の記憶画像)におけるキーパターンを構成する画素の数及び属性とのマッチング、第二の画像230bにおけるキーパターンK2を構成する画素の数及び属性と、座標認識手段231に備えたメモリに予め記憶されたキーパターンK2の記憶画像(第二の記憶画像)におけるキーパターンを構成する画素の数及び属性とのマッチングにより行う。そして、マッチングができた時点におけるキーパターンK1、K2の座標を座標認識手段231が記憶する。この座標としては、キーパターンK1、K2の任意の位置の座標を用いることができるが、図7の例では、キーパターンK1、K2の外側のコーナー部の座標を用いている。また、図7の例におけるX軸は、加工送りの方向、すなわち加工送り手段4によるチャックテーブル2の移動方向であり、Y軸は、割り出し送りの方向、すなわち割り出し送り手段7によるレーザー光照射手段3の移動方向である。加工ヘッド31はX軸上にあるから、チャンネルS1がX軸と一致した状態が、チャンネルS1を加工できる状態である。
図2に示した座標認識手段231において求めたキーパターンK1の座標(X1、Y1)及びキーパターンK2の座標(X2、Y2)は、角度算出手段232aによって読み込まれる。角度算出手段232aでは、下記の計算式(1)により、図7に示すX軸方向に対するストリートSのずれ角度θを算出する。
θ=tan−1{(Y1―Y2)/(X1―X2)}・・・(1)
求めたθの値は、図2に示した角度補正手段232bによって読み込まれる。角度補正手段232bは、θの値に対応する数のパルス数を求め、そのパルス数の情報を制御手段24に送出する。そうすると、制御手段24から保持部回動手段45のパルスモータに対し、そのパルス数だけパルス信号が送出され、保持部21が角度θだけ回転し、図8に示すように、チャンネルS1とX軸とが平行となる。なお、保持部21と共に第一の撮像手段210及び第二の撮像手段211も回転するため、表示手段230に表示される画像に変化はない。
かかる角度補正が終了すると、次に、図2に示した座標変換手段232cは、角度補正前におけるキーパターンK1の座標(X1、Y1)及びキーパターンK2の座標(X2、Y2)並びに補正角θの値を角度補正手段232bから読み出し、下記の計算式(2)、(3)により、角度補正後による移動後のキーパターンK1、K2の座標(X1’、Y1’)、(X2’、Y2’)を求める。
(X1’、Y1’)=(Y1sinθ+X1cosθ、Y1cosθ−X1sinθ)
・・・(2)
(X2’、Y2’)=(Y2sinθ+X2cosθ、Y2cosθ−X2sinθ)
・・・(3)
図8に示したように、角度補正後は、チャンネルS1とX軸とが平行となっているため、キーパターンK1のY座標Y1’とキーパターンK2のY座標Y2’の値は等しい。すなわち、下記の式(4)が成立する。
Y1cosθ−X1sinθ=Y2cosθ−X2sinθ・・・(4)
角度補正後にX軸とチャンネルS1の中央線S1oとが一致していれば、その状態でチャックテーブル2を加工送りしてレーザー光を照射することができるが、図8の例では、X軸とチャンネルS1の中央線S1oとが一致していない。そこで、保持部21をY軸方向に移動させ、X軸とチャンネルS1の中央線S1oとを一致させる必要がある。
図8において、チャンネルS1の中央線S1oとキーパターンK1、K2との間の距離L1は、予め制御手段24に記憶されている。したがって、制御手段24では、上記式(2)、(3)によって求めたY1’またはY2’の値からL1を引くことにより、ストリートSの中央線S1oのY座標Y1sを求めることができる。すなわち、中央線S1oのY座標Y1s=(Y1’−L)=(Y2’−L)となる。このY1sの値だけ保持部21をY軸方向に移動させれば、中央線S1oがX軸と一致し、中央線S1oの延長線上に加工ヘッド31が位置することとなる。
図1及び図2に示した制御手段24は、位置調整手段44を構成するパルスモータ442に対し、上記Y1sに対応するパルス信号を送出してチャックテーブル2をY1sだけY軸方向に移動させることにより、図9に示すように、中央線S1oとX軸とを一致させ、チャンネルS1の中央線S1oと加工ヘッド31とのY軸方向の位置合わせを行う。
そして、その状態で制御手段24が加工送り手段4を構成する図1に示したモータ42を駆動してチャックテーブル2をX軸方向に移動させると共に、加工ヘッド31から下方にレーザー光を照射すると、チャンネルS1が1本切断される。また、隣り合うチャンネルS1間の距離(チャンネル間隔)が制御手段24に記憶されており、制御手段24は、パルスモータ72を駆動してチャンネル間隔ずつレーザー光照射手段3をY軸方向に割り出し送りしながらレーザー光を照射すると共に、チャックテーブル2をX軸方向に移動させて加工送りする。そうすると、チャンネルS1がすべて切断される。
次に、制御手段24は、図9に示した状態から、パルスモータ45を駆動して保持部21を90度回転させる。そうすると、図10に示すように、チャンネルS2が加工送り方向であるX軸方向と平行になる。回転後におけるキーパターンK1、K2の座標は、それぞれ(X1’’、Y1’’)、(X2’’、Y2’’)となる。
次に、加工送り方向であるX軸といずれかのチャンネルS2の中央線S2oとを一致させるために、保持部21をY軸方向に移動させる。例えば、キーパターンK2との位置関係が定められたチャンネルS2をX軸方向に一致させる。
キーパターンK2から中央線S2oまでの距離L2の値は、予め制御手段24に記憶されている。したがって、制御部24では、保持部21の移動距離(Y2’’+L2)を求め、この距離だけ保持部21をY軸方向に移動させる。ここで、式(3)より、下記の式(5)が成立する。
Y2’’=Y2sinθ+X2cosθ・・・(5)
したがって、制御部24は、(Y2sinθ+X2cosθ+L2)だけ保持部21をY軸方向に移動させると、図11に示すように、キーパターンK2に近い中央線S2oがX軸と合致し、加工ヘッド31のX軸方向の延長線上にチャンネルS2の中央線S2oが位置することとなる。保持部21の移動は、位置調整手段44を構成するパルスモータ442によって行われる。なお、このときのキーパターンK1、K2の座標を、それぞれ(X1’’’、Y1’’’)、(X2’’’、Y2’’’)とする。なお、保持部21を逆方向に移動させ、キーパターンK1との位置関係が定められたチャンネルS2の中央線をX軸に合致させてもよい。
そして、その状態で制御手段24が加工送り手段4を構成するモータ42を駆動してチャックテーブル2をX軸方向に移動させると共に、加工ヘッド31から下方にレーザー光を照射すると、チャンネルS2が1本切断される。また、隣り合うチャンネル間の距離(チャンネル間隔)が制御手段24に記憶されており、制御手段24は、パルスモータ72を駆動してチャンネル間隔ずつレーザー光照射手段3をY軸方向に割り出し送りしながらレーザー光を照射すると共に、チャックテーブル2をX軸方向に移動させて加工送りする。そうすると、チャンネルS2がすべて切断される。
次に、図12に示すチャックテーブル8について説明する。このチャックテーブル8は、図2に示したチャックテーブル2の構成の一部を変更した例であり、保持部21に撮像手段が埋設されておらず、2つの第一のプリズム80及び第二のプリズム81が埋設されている。保持部21の回動によりこれら2つのプリズムが位置しうる場所には、いずれかのプリズムからの光を受光して撮像する撮像手段82が配設されている。撮像手段82は、第一のプリズム80からの光を受光する際には第一の撮像手段として機能し、第二のプリズムからの光を受光する際には第二の撮像手段として機能する。
撮像手段82には、撮像手段82によって取得された画像を処理するライン検出手段23が接続されている。ライン検出手段23は、図2の例と同様に構成され、第一のプリズム80からの画像と第二のプリズム81からの画像とから、ウェーハWの加工送り方向に対するずれを検出し、そのずれの分だけ保持部21を回転させ、回転後の座標を求めてその座標と加工ヘッド31(図1参照)との位置合わせをした後に、前記と同様にレーザー光の照射による一方の方向のすべてのチャンネルの切断を行う。一方向のチャンネルがすべて切断された後は、保持部21を90度回転させた後に、もう一方のすべてのチャンネルを切断する。処理の手順は、図2の構成の場合と同様である。
なお、図12の例では2つのプリズム80、81に1つの撮像手段82が接続されるが、個々のプリズムにそれぞれ撮像手段が接続されるように構成してもよい。
レーザー加工装置の一例を示す斜視図である。 チャックテーブル及びその制御系の構成を示す説明図である。 ウェーハの表面側の一例を示す斜視図である。 ウェーハの裏面側の一例を示す斜視図である。 ウェーハがテープを介してフレームに支持された状態を示す斜視図である。 チャックテーブルを構成する保持部とレーザー光照射手段を構成する加工ヘッドとの位置関係を示す説明図である。 2つの撮像手段により取得された画像の一例を示す説明図である。 角度補正前と角度補正後における各キーパターン及び加工予定ラインを構成する各チャンネルの位置及び向きの状態を示す説明図である。 保持部の移動により一方のチャンネルと加工送り方向とが合致した状態を示す説明図である。 保持部の回転後における各キーパターン及び各チャンネルの位置及び向きの状態を示す説明図である。 保持部の移動により他方のチャンネルと加工送り方向とが合致した状態を示す説明図である。 チャックテーブル及びその制御系の構成の変更例を示す説明図である。
符号の説明
1:レーザー加工装置
2:チャックテーブル
20:支持板
21:保持部
210:第一の撮像手段 211:第二の撮像手段 212:基準線
23:ライン検出手段
230:表示手段 231:座標認識手段
232:調整手段
232a:角度算出手段 232b:角度補正手段 232c:座標変換手段
24:制御手段
3:レーザー光照射手段
30:ハウジング 31:加工ヘッド 33a:出力調整手段 33b:発振手段
33c:周波数設定手段
4:加工送り手段
40:ボールネジ 41:ガイドレール 42:モータ 43:移動板
44:位置調整手段
440:ボールネジ 441:ガイドレール 442:パルスモータ
443:移動板
45:パルスモータ
5:アライメント手段
50:撮像部
6:Z軸方向送り手段
60:壁部 61:ボールネジ 62:ガイドレール 63:パルスモータ
64:支持部
7:割り出し送り手段
70:ボールネジ 71:ガイドレール 72:パルスモータ 73:移動基台
8:チャックテーブル
80:第一のプリズム 81:第二のプリズム 82:撮像手段
W:ウェーハ
W1:表面
D:デバイス
S1:チャンネル1(加工予定ライン)、S2:チャンネル2(加工予定ライン)
K1、K2:キーパターン
W2:裏面
T:テープ F:フレーム

Claims (5)

  1. ウェーハを保持して回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハにレーザー光を照射して該ウェーハを加工するレーザー光照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光照射手段とを相対的に割り出し送りする割り出し送り手段とを少なくとも備えたレーザー加工装置であって、
    該チャックテーブルはウェーハを保持する保持部を有し、該保持部には保持された側のウェーハの面の異なる位置をそれぞれ撮像する第一の撮像手段及び第二の撮像手段を備え、
    該第一の撮像手段が取得した第一の画像及び該第二の撮像手段が取得した第二の画像とから得られる座標情報から加工予定ラインを検出するライン検出手段と、
    該ライン検出手段によって検出された加工予定ラインと該加工ヘッドとの位置合わせを行う制御手段と
    を備えたレーザー加工装置。
  2. 前記ライン検出手段には、前記加工予定ラインの方向と前記加工送りの方向とを一致させる調整手段を備えた
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 前記調整手段は、
    前記加工予定ラインと前記加工送り方向とがなす角の角度を算出する角度算出手段と、
    前記保持部を該角度回動させる角度補正手段とを備えた
    請求項2に記載のレーザー加工装置。
  4. 前記ライン検出手段には、前記加工予定ラインとの間で一定の位置関係を有するキーパターンの座標を認識する座標認識手段を備え、
    前記調整手段には、前記保持部の回動後における該キーパターンの座標を算出する座標変換手段を備えた
    請求項3に記載のレーザー加工装置。
  5. 前記制御手段は、前記座標変換手段において認識した回動後におけるキーパターンの座標と前記一定の位置関係とから前記加工予定ラインと前記加工ヘッドとの位置合わせを行う
    請求項4に記載のレーザー加工装置。
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