JP5060561B2 - 新規外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、4−(3−ベンゾイルアミノフェニル)−6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン化合物を含有する外用剤に関する。
ホスホジエステラーゼ4阻害剤(以下、PDE4阻害剤)は、サイクリックAMP(以下、cAMP)を分解するホスホジエステラーゼ酵素の働きを抑制する薬剤であり、その結果、細胞内のcAMP濃度を上昇させて、平滑筋を弛緩させたり、炎症性細胞の活性化を抑制させたりする作用を有する。そのため、PDE4阻害剤は、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎等の治療剤として使用されている。例えば、PDE4阻害剤に関する報告として以下の文献が挙げられる。特許文献1には、1,8−ナフチリジン誘導体が喘息に有効であることが開示されている。特許文献2には、ロフルミラストを含む眼軟膏剤が開示されている。特許文献3には、ヒドロキシインドール化合物を局所投与する炎症性皮膚疾患およびアレルギー性皮膚疾患の治療方法が開示されている。特許文献4には、ピペリジン誘導体を含む掻痒治療剤が開示されている。
PDE4阻害剤をアレルギー性皮膚炎に適用する場合、薬物を皮膚に直接作用させることができる外用剤、特に軟膏剤として使用することが多い。一般に軟膏剤は、油脂性基剤や水溶性基剤に、薬物および乳化剤、溶解剤、保存剤、保湿剤、透過促進剤等の添加剤を加え、均一に混合して製造される。しかし、薬物によっては、軟膏剤中に均一に存在させただけでは皮膚から吸収され難いものもある。このような場合、軟膏剤中に透過促進剤を配合したり、薬物を水溶性または脂溶性の媒体に懸濁・溶解させ、その後、他の添加剤と共に基剤中に練りこんだりする方法が取られている。例えば、特許文献5には、免疫抑制剤であるタクロリムスをプロピレングリコールに加温溶解し、基剤であるパラフィンおよびワセリンならびに吸収促進剤であるミリスチン酸イソプロピルと混合して製造した軟膏剤が開示されている。特許文献6には、非ステロイド性抗炎症剤であるフルルビプロフェンやインドメタシンを2−(2−メトキシ−1−メチルエチル)−5−メチルシクロヘキサノ−ルに溶解して、基剤であるワセリンと混合して製造した軟膏剤が開示されている。特許文献7には、抗アレルギー剤である塩酸アゼラスチン等の薬物をプロピレングリコールに溶解して、基剤である白色ワセリンおよび吸収促進剤であるミリスチン酸イソプロピル等と混合して製造した油中水型軟膏剤が開示されている。
特開2001−192385号公報 特表2005−529930号公報 特表2005−537262号公報 特開2005−47909号公報 特開平5−17481号公報 特開平8−165251号公報 特開2005−29541号公報 国際公開第99/37622号パンフレット
一部のPDE4阻害剤は外用剤とした場合、皮膚への吸収が悪いという欠点がある。そのため、吸収性を改善するため、化合物を溶解した状態に保つ溶剤や、吸収促進剤等の液状成分を、製剤中に多量に配合しなければならない場合がある。しかし、配合成分が分離し、染み出しが生じてしまうこともある。そこで本発明は、皮膚へのPDE4阻害剤の吸収が良く、かつ配合成分が分離し難い外用剤を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意努力の結果、まず、一般式(I)で表される新規化合物もしくはその塩またはそれらの水和物が優れた止痒効果を奏するPDE4阻害剤であることを見出した。
Figure 0005060561
[式中、Rは水酸基、C1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基で置換されてもよいアミノ基を示す。]
一般式(I)で表される化合物に構造が類似した化合物として、例えば、特許文献8には以下の化合物が開示されている。
Figure 0005060561
しかしながら、特許文献8には、該化合物がPDE4阻害作用を有し、よってPDE4阻害作用に基づく抗炎症作用を有することが記載され、当該抗炎症作用に基づく乾癬の治療に有効である旨の記載はあるものの、アトピー性疾患の痒みへの適用に関する記載や示唆はされていない。さらに、特許文献8の化合物がステロイド剤や抗ヒスタミン剤が効かない痒みに対して有効であるとの記載や示唆もされていない。それに対して、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物は優れた止痒効果を有しており、アトピー性疾患等の痒みにも有効であることを見出した。
また、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物は、外用剤とした場合に皮膚への吸収性が不十分であることを本発明者は突き止めた。そこで本発明者がさらに検討を重ねた結果、所定の組成にすることで一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物の吸収性を改善でき、しかも配合成分が分離し難いことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(15)を提供する。
(1)一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物、溶剤および基剤を含む外用剤。
Figure 0005060561
[式中、Rは水酸基、C1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基で置換されてもよいアミノ基を示す。]
(2)一般式(I)で表される化合物が、メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドである(1)に記載の外用剤。
(3)吸収促進剤を含む(1)または(2)に記載の外用剤。
(4)分離防止剤を含む(1)〜(3)のいずれかに記載の外用剤。
(5)2種以上の分離防止剤を含む(4)に記載の外用剤。
(6)水を含む(1)〜(5)のいずれかに記載の外用剤。
(7)基剤がワセリン、パラフィン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウおよびサラシミツロウからなる群より選択される1種以上である(1)〜(6)のいずれかに記載の外用剤。
(8)溶剤が分子量200〜600のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油およびオレイン酸からなる群より選択される1種以上である(1)〜(7)のいずれかに記載の外用剤。
(9)吸収促進剤がミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジエチルおよびフタル酸ジエチルからなる群より選択される1種以上である(3)〜(8)のいずれかに記載の外用剤。
(10)分離防止剤が分子量1000〜50000のポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸、オレイン酸、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートおよびグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上である(4)〜(9)のいずれかに記載の外用剤。
(11)グリセリン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸グリセリン、イソステアリン酸ジグリセリルおよびポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルからなる群より選択される1種以上である(10)に記載の外用剤。
(12)分離防止剤が分子量1000〜50000のポリエチレングリコールおよびグリセリン脂肪酸エステルである(10)に記載の外用剤。
(13)グリセリン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸グリセリンである(11)に記載の外用剤。
(14)全製剤量に対して、10〜30重量%の溶剤および5〜20重量%の吸収促進剤を含み、かつ溶剤と吸収促進剤の合計が20〜40重量%である(3)〜(13)のいずれかに記載の外用剤。
(15)(1)〜(14)の外用剤において、分子量1000〜50000のポリエチレングリコールおよびグリセリン脂肪酸エステルを配合することによる液状成分の分離防止方法。
本発明に係る一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物は、優れた止痒効果を奏し、かつ代謝面でも優れた効果を奏する。また、本発明の外用剤は、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物の皮膚への吸収性に優れている。さらに、本発明の外用剤は、長期間保存しても配合成分が分離し難いため安定性に優れている。
本発明の軟膏剤によって、皮膚炎が抑制されることを示した図である。 本発明の軟膏剤によって、掻爬行動が抑制されることを示した図である。 製造例25で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
本明細書中においては、化合物の構造式が便宜上一定の異性体を表すことがあるが、本発明には化合物の構造上生ずる総ての幾何異性体、光学異性体、立体異性体、互変異性体等の異性体および異性体混合物を含み、便宜上の式の記載に限定されるものではなく、いずれか一方の異性体でも混合物でもよい。従って、本発明の化合物には、光学活性体およびラセミ体が存在することがありえるが、本発明においては限定されず、いずれもが含まれる。また、結晶多形が存在することもあるが同様に限定されず、いずれかの結晶形の単一物であっても混合物であってもよく、また、本発明には非晶質体も含まれ、そして、本発明に係る化合物には無水物と水和物とが包含される。さらに、本発明に係る化合物(I)が生体内で代謝(酸化、還元、加水分解、抱合等)されて生じる、いわゆる代謝物も本発明に包含される。またさらに、生体内で代謝(酸化、還元、加水分解、抱合等)を受けて本発明の化合物(I)を生成する化合物(いわゆるプロドラッグ)も本発明に包含される。
以下に、本明細書において記載する用語、記号等の意義を説明し、本発明を詳細に説明する。
本明細書における「C1−6アルキル基」とは、炭素数1〜6個の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を意味し、具体例としては、例えばメチル基、エチル基、1−プロピル基(n−プロピル基)、2−プロピル基(i−プロピル基)、2−メチル−1−プロピル基(i−ブチル基)、2−メチル−2−プロピル基(t−ブチル基)、1−ブチル基(n−ブチル基)、2−ブチル基(s−ブチル基)、1−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチル−1−ブチル基、3−メチル−1−ブチル基、2−メチル−2−ブチル基、3−メチル−2−ブチル基、2,2−ジメチル−1−プロピル基、1−へキシル基、2−へキシル基、3−へキシル基、2−メチル−1−ペンチル基、3−メチル−1−ペンチル基、4−メチル−1−ペンチル基、2−メチル−2−ペンチル基、3−メチル−2−ペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、2−メチル−3−ペンチル基、3−メチル−3−ペンチル基、2,3−ジメチル−1−ブチル基、3,3−ジメチル−1−ブチル基、2,2−ジメチル−1−ブチル基、2−エチル−1−ブチル基、3,3−ジメチル−2−ブチル基、2,3−ジメチル−2−ブチル基等が挙られる。
好ましくは、C1−3アルキル基、すなわち、メチル基、エチル基、1−プロピル基(n−プロピル基)、2−プロピル基(i−プロピル基)、2−メチル−1−プロピル基(i−ブチル基)、2−メチル−2−プロピル基(t−ブチル基)、1−ブチル基(n−ブチル基)または2−ブチル基(s−ブチル基)であり、より好ましくは、メチル基またはエチル基である。
本明細書における「C1−6アルコキシ基」とは前記定義の「C1−6アルキル基」が結合したオキシ基であることを意味し、具体例としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、2−メチル−1−プロポキシ基、2−メチル−2−プロポキシ基、1−ブトキシ基、2−ブトキシ基、1−ペントキシ基、2−ペンチルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メチル−1−ブトキシ基、3−メチル−1−ブトキシ基、2−メチル−2−ブトキシ基、3−メチル−2−ブトキシ基、2,2−ジメチル−1−プロポキシ基、1−へキシルオキシ基、2−へキシルオキシ基、3−へキシルオキシ基、2−メチル−1−ペントキシ基、3−メチル−1−ペンチルオキシ基、4−メチル−1−ペントキシ基、2−メチル−2−ペントキシ基、3−メチル−2−ペントキシ基、4−メチル−2−ペントキシ基、2−メチル−3−ペンチルオキシ基、3−メチル−3−ペンチルオキシ基、2,3−ジメチル−1−ブトキシ基、3,3−ジメチル−1−ブトキシ基、2,2−ジメチル−1−ブトキシ基、2−エチル−1−ブトキシ基、3,3−ジメチル−2−ブトキシ基、2,3−ジメチル−2−ブトキシ基等が挙げられる。
好ましくは、C1−3アルコキシ基、すなわち、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、であり、より好ましくはメトキシ基である。
また、Rの定義における「C1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基」としては、例えば、メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基等が挙げられる。
本明細書における、「C1−6アルキル基で置換されてもよいアミノ基」とは、アミノ基もしくは前記C1−6アルキル基で置換されたモノC1−6アルキルアミノ基(例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基またはt−ブチルアミノ基等が挙げられる。)またはジC1−6アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基またはメチルエチルアミノ基等が挙げられる。)等が挙げられる。
好ましくは、アミノ基、モノC1−3アルキルアミノ基またはジC1−3アルキルアミノ基であり、より好ましくはアミノ基またはモノメチルアミノ基である。
本明細書における「塩」とは、本発明に係る化合物と塩を形成し、かつ薬理学的に許容されるものであれば特に限定されず、例えば、無機酸塩、有機酸塩、無機塩基塩、有機塩基塩、酸性または塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
無機酸塩の好ましい例としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等が挙げられ、特に好ましくは塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩またはリン酸塩である。有機酸塩の好ましい例としては、例えば酢酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等が挙げられ、特に好ましくはメタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩である。
無機塩基塩の好ましい例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩等が挙げられ、有機塩基塩の好ましい例としては、例えばジエチルアミン塩、ジエタノールアミン塩、メグルミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等が挙げられる。
酸性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等が挙げられ、塩基性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアルギニン塩、リジン塩、オルニチン塩等が挙げられる。
本発明の外用剤とは、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、貼付剤、眼軟膏剤、座剤等を意味し、好ましくは軟膏剤である。
本発明の外用剤の有効成分は、一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物である。
Figure 0005060561
[式中、Rは水酸基、C1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基で置換されてもよいアミノ基を示す。]
一般式(I)で表される化合物の具体例として以下の化合物が挙げられる:
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド塩酸塩;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’,N’−ジメチルテレフタラミド;
エチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−メチルテレフタラミド;
プロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド;
イソプロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル]−N’−エチルテレフタラミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−プロピルテレフタラミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−イソプロピルテレフタラミド;
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタル酸;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタル酸;
エチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッド;
プロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッド;
イソプロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−メチルイソフタルアミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−エチルイソフタルアミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−プロピルイソフタルアミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−イソプロピルイソフタルアミド;
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド 2−メトキシエチルエステル;および
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタラミックアシッド 2−メトキシエチルエステル。
一般式(I)で表される化合物は、好ましくはメチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドである。
一般式(I)で表される化合物は、例えば、以下の製造方法により製造することが可能である。
Figure 0005060561
[式中、RはC1−6アルキル基を示す。]
不活性溶媒中、塩基存在下または非存在下で、化合物(A−3)と酸クロリドである化合物(B−2)との反応により本発明にかかる化合物(I−1)を製造する方法である。
化合物(A−3)は、国際公開第99/37622号パンフレットの製造例7に記載の方法により製造することが可能である。
化合物(B−2)は、公知の化合物、購入可能な化合物、または購入可能な化合物から当業者が通常行う方法により容易に製造することができる化合物を用いることができる。例えば、4−クロロカルボニル安息香酸 メチルエステル等が挙げられる。
化合物(A−3)1モルに対して、化合物(B−2)は1〜10倍モル当量用いることができ、好ましくは1〜2倍モル当量である。
使用される溶媒としては出発物質をある程度溶解し、かつ本工程の反応を阻害しなければ特に限定は無いが、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ピリジン、2−、3−もしくは4−ピコリン等の有機塩基類もしくは水またはこれら溶媒の混合剤をあげることができ、好適にはテトラヒドロフランまたはピリジンである。
使用される塩基としては目的の化合物を得ることができ、かつ分離不可能な副生成物を生成しないものであれば特に限定はないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基類またはピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基類を挙げる事ができ、好適にはピリジンである。
上記塩基は、化合物(A−3)1モルに対し、1〜10倍モル当量用いることができ、好ましくは、1〜4倍モル当量である。
反応温度は溶媒、試薬により異なるが通常−30ないし180℃であり、好適には0ないし100℃である。
反応時間は溶媒、反応温度により異なるが通常通常0.5ないし200時間であり、好適には1ないし100時間である。
必要に応じて、化合物(I−1)を加水分解し、エステル化またはアミド化することにより、一般式(I)で表される化合物を得ることができる。一般式(I)で表される化合物がフリー体として得られる場合、常法にしたがって塩または水和物へと変換することができる。また、一般式(I)で表される化合物が塩または水和物として得られる場合、常法にしたがってフリー体へと変換することができる。
本発明の外用剤は、上記有効成分のほか、溶剤および基剤を含む。有効成分を基剤と混合して外用剤に製剤化した場合、皮膚への吸収性が不十分となる可能性があることを本発明者は見出した。本発明の外用剤は、溶剤の添加により皮膚への有効成分の吸収性が改善されている。
溶剤は、外用剤の溶剤として一般に用いられているものを使用することができ、具体的には、分子量200〜600のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油およびオレイン酸が挙げられる。好ましい溶剤は、分子量200〜600のポリエチレングリコールである。
分子量200〜600のポリエチレングリコールとは、日本薬局方第十五改正のマクロゴール400の項に規定の平均分子量試験を行ったときに、平均分子量が200〜600であるポリエチレングリコールをいう。分子量200〜600のポリエチレングリコールの中でも、日本薬局方第十五改正のマクロゴール400の項に規定の平均分子量試験を行ったときに、平均分子量が380〜420であるポリエチレングリコール400が特に好ましい。
基剤は、外用剤の基剤として一般に用いられているもの、特に油脂性基剤を使用することができ、具体的には、ワセリン、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウおよびサラシミツロウが挙げられる。好ましい基剤は、ワセリンであり、特に好ましい基剤は白色ワセリンである。
本発明の外用剤は、さらに、吸収促進剤および/または分離防止剤を含んでいてもよい。吸収促進剤を含むことで、皮膚への有効成分の吸収性をより一層改善することが可能である。また、分離防止剤を含むことで、本発明の外用剤の配合成分(特に溶剤および吸収促進剤)が分離することを防止することができ、安定性をもたらすことが可能である。
吸収促進剤は、外用剤の吸収促進剤として一般に用いられているものを使用することができ、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジエチルおよびフタル酸ジエチルが挙げられる。好ましい吸収促進剤は、ミリスチン酸イソプロピルである。
分離防止剤は、外用剤の分離防止剤として一般に用いられているものを使用することができ、具体的には、分子量1000〜50000のポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸、オレイン酸、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートおよびグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。グリセリン脂肪酸エステルには、モノステアリン酸グリセリン、イソステアリン酸ジグリセリルおよびポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルなどが含まれるが、モノステアリン酸グリセリンが好ましい。
2種類以上の分離防止剤を使用すると分離防止効果を高めることができるため好ましい。好ましい分離防止剤は、分子量1000〜50000のポリエチレングリコールとモノステアリン酸グリセリンとの組合せである。分子量1000〜50000のポリエチレングリコールを使用することで、溶剤、特に分子量200〜600のポリエチレングリコールの分離を防止できる。また、モノステアリン酸グリセリンを使用することで、吸収促進剤、特にミリスチン酸イソプロピルの分離を防止できる。
分子量1000〜50000のポリエチレングリコールとは、日本薬局方第十五改正のマクロゴール4000の項に規定の平均分子量試験を行ったときに、平均分子量が1000〜50000であるポリエチレングリコールをいう。分子量1000〜50000のポリエチレングリコールの中でも、日本薬局方第十五改正のマクロゴール4000の項に規定の平均分子量試験を行ったときに、平均分子量が2600〜3800であるポリエチレングリコール4000が特に好ましい。
本発明の外用剤は、さらに、水を含んでいてもよい。水を含むことで、有効成分の分解を抑制することが可能である。
本発明の外用剤は、上記成分以外に、一般的に使用される着色剤、矯味矯臭剤、防腐剤、抗酸化剤、安定化剤、使用感改善剤等を含んでいてもよい。
着色剤としては、例えば三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルミン、カラメル、β−カロチン、酸化チタン、タルク、リン酸リボフラビンナトリウム、黄色アルミニウムレーキ等を挙げることができる。
矯味矯臭剤としては、例えばココア末、ハッカ油、メントール、レモン油、竜脳、桂皮末、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスパルテーム、アセスルファムカリウム等を挙げることができる。
防腐剤としては、例えばメチルパラベン、プロピルパラベン、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等を挙げることができる。
抗酸化剤としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、トコフェロール等を挙げることができる。
安定化剤としては、アスコルビン酸、エデト酸塩、エリソルビン酸、トコフェロール等を挙げることができる。
使用感改善剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60等を挙げることができる。
本発明の外用剤の配合成分の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定することができるが、以下の範囲であることが好ましい(全製剤量に対する重量%で表す)。有効成分:0.001〜0.5重量%、溶剤:10〜30重量%、基剤:40〜70重量%、吸収促進剤:5〜20重量%、分離防止剤:10〜25重量%、水:0.1〜5%。ここで溶剤と吸収促進剤の合計量は20〜40重量%であることが好ましい。また、水の配合量は0.3〜3%であることが好ましく、0.5〜2%であることがさらに好ましい。
本発明の外用剤は、一般的な外用剤の製造方法に従って製造することが可能である。例えば、軟膏剤を例にして以下に説明する。まず、有効成分である一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を、溶剤に70−80℃の温度条件下で加熱溶解する(I液)。一方、基剤に必要に応じて吸収促進剤、分離防止剤、その他の配合成分を添加し、予め70−80℃に加熱溶解し、そこにI液および必要に応じて水を加え、70−80℃で約3分間撹拌し、約32℃(ヒト皮膚表面温度付近)になるまで撹拌しながら冷却して、軟膏剤を調製する。なお、必要に応じて、予め溶剤に抗酸化剤を加えておいてもよい。
一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物は、以下の製造例に記載した方法により製造することができる。ただし、これらは例示的なものであって、本発明は、如何なる場合も以下の具体例に制限されるものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。なお、文献名等が記載されている化合物は、その文献等に従って製造したことを示す。
製造例A
3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−イル)フェニルアミンの合成
Figure 0005060561
2,4−ジクロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン 25gをトルエン:テトラヒドロフラン:2規定炭酸ナトリウム溶液=1:1:1の混合溶液2.25Lに懸濁した。反応液に3−アミノフェニルホウ素酸1/2硫酸塩21.5gを加えて、混合液を脱気し窒素置換した。反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)2.23gを加え窒素雰囲気下60℃にて撹拌した。反応開始から18時間後、反応液に1.2gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え撹拌を継続し、30時間後さらに1.2gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え撹拌を継続した。反応開始から48時間後、反応液を冷却後分液ロートに移し有機層を分取した。得られた有機層を飽和食塩水300mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し250gのシリカゲルを通して乾燥剤を除去した。シリカゲルを1.5Lの酢酸エチルで洗浄し、得られた有機層を合わせて濃縮乾固した。残渣を200mLの酢酸エチルでトリチュレーションし得られた固体を濾過した。固体をジエチルエーテル100mLおよびn−ヘプタン:酢酸エチル=1:1の混合溶液200mLで洗浄し通風乾燥し目的物28.2gを得た。収率92.5%。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):3.86(3H,s),4.01(3H,s),5.40(2H,br),6.79(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),6.93(1H,brd,J=8.0Hz),7.02(1H,t,J=1.6Hz),7.24(1H,t,J=8.0Hz),7.41(1H,s),7.43(1H,s).
製造例B
[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミンの合成
Figure 0005060561
3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)フェニルアミン 14gをテトラヒドロフラン:イソプロパノール=2:1の混合液135mLに懸濁し、反応液にメチルアミンのメタノール溶液89mLを加え、反応液を耐圧封管反応容器中で130℃にて24時間撹拌した。反応液を室温に冷却後、300mLの酢酸エチルで希釈し、300mLの水で洗浄した。水層を100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて100mLの飽和食塩水で洗浄した。有機層を分離し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、濃縮乾固し、酢酸エチル:テトラヒドロフラン=3:1の混合溶媒中でトリチュレーションした。得られた固体をろ過し、酢酸エチルで洗浄後通風乾燥し目的物10gを得た。ろ液を50gのシリカゲルカラムに吸着させ、酢酸エチル:メタノール=9:1の混合溶液で溶離後濃縮乾固した。残渣を酢酸エチル中でトリチュレーションし得られた固体をろ過、ジエチルエーテルで洗浄後通風乾燥し目的物1.4gを得た。収率合わせて82.9%
H−NMR(CDCl)δ(ppm):3.12(3H,d,J=5.2Hz),3.80(2H,brs),3.82(3H,s),4.03(3H,s),5.30(1H,br),6.83(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),6.99(1H,t,J=1.6Hz),7.04(1H,brd,J=8.0Hz),7.07(1H,s),7.15(1H,s),7.30(1H,t,J=8.0Hz).
製造例C
3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−イル)フェニルアミン(製造例A)の別法
窒素気流下、炭酸ナトリウム 634g(5.98mol)に水 2.91kgを加え撹拌して溶解し、この溶液へテトラヒドロフラン 3.0L、3−アミノフェニルホウ素酸1水和物 431g(2.78mol)、トリフェニルホスフィン 30.4g(0.116mol)、ジクロロパラジウム 26.0g(0.116mol)を順次加えた。この混合液を60℃にて撹拌しながら、2,4−ジクロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン 600g(2.32mol)のテトラヒドロフラン(12.0L)溶液を2時間で滴下し、同温で16時間撹拌した。反応液へ5%食塩水 3.0kg、テトラヒドロフラン 12.0Lを順次加え、50℃にて1時間撹拌した後25℃へ冷却した。この反応液をセライト濾過して不溶物を除去し、濾液を分液装置に移し有機層を分取した。得られた有機層へ無水硫酸マグネシウム 150g、活性炭 60.0gを加え、50℃にて1時間撹拌した後25℃へ冷却した。この混合液をセライト濾過して不溶物を除去し、濾液を減圧濃縮した。残渣へ水 6.0Lを加え室温にて1時間撹拌した後、析出している結晶を濾過した。得られた結晶を50℃にて減圧乾燥し、目的物 730g(含有率 62.2%)を得た。収率62.1%。
製造例D
[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミン(製造例B)の別法
3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)フェニルアミンの粗体 200g(含有量 124g:0.394mol)をテトラヒドロフラン 1.2Lとイソプロパノール 0.6Lの混合液に懸濁し、これにメチルアミンのメタノール溶液 1.2Lを加え、SUS製オートクレーブ中で90℃にて15時間撹拌した。反応液を25℃に冷却後、減圧濃縮した。残渣に水 1.0L、クロロホルム 4.0Lを加え、50℃にて0.5時間撹拌した後25℃へ冷却した。この反応液をセライト濾過して不溶物を除去し、濾液を分液装置に移し有機層を分取した。得られた有機層へ無水硫酸マグネシウム 50.0g、活性炭 20.0gを加え、50℃にて1時間撹拌した後25℃へ冷却した。この混合液をセライト濾過して不溶物を除去し、濾液を減圧濃縮した。残渣へクロロホルム 904mLを加え50℃にて1時間撹拌した後、熱源を切って終夜撹拌した。次いで、氷冷下で2時間撹拌し、析出している結晶を濾過した。得られた結晶を50℃にて減圧乾燥し、目的物 76.3gを得た。
収率38.7%。
製造例1
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
Figure 0005060561
[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミン 16.8gとピリジン8.6gとをテトラヒドロフラン300mLに溶解させたものに、4−クロロカルボニル安息香酸 メチルエステル11.8gを室温にて加え、反応液を24時間攪拌した。反応液にジメチルスルホキシド100mLを加えた後、反応液を酢酸エチル2000mL−テトラヒドロフラン1000mLの混合溶媒と飽和重曹水1000mLで分配し、有機層を分取した。水層をさらに酢酸エチル500mL−テトラヒドロフラン500mLの混合溶媒で抽出した後、合わせた有機層を飽和重曹水1000mL、飽和食塩水1000mLの順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を塩基性シリカゲルパッド100gで濾去し、酢酸エチル2000mLで洗い込んだ。集めた溶出液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をテトラヒドロフラン100mL−ジエチルエーテル500mLの混合溶媒に懸濁させてトリチュレーションした。析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテル100mLで2回洗浄後、50℃にて5時間通風乾燥し、表記化合物の結晶13.8g(収率53.2%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.88(3H,d,J=4.4Hz),3.74(3H,s),3.89(3H,s),3.92(3H,s),6.99(1H,s),7.00(1H,brs),7.17(1H,s),7.46(1H,d,J=8.0Hz),7.55(1H,t,J=8.0Hz),7.87(1H,brd,J=8.0Hz),8.08(4H,s),8.20(1H,brs),10.61(1H,s).
製造例2
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド 塩酸塩の合成
Figure 0005060561
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド 2.5gをテトラヒドロフラン50mLおよびメタノール25mLに溶解したものに、5規定の水酸化ナトリウム溶液11.3mLを加え、反応液を室温で12時間撹拌した。反応液を5規定の塩酸で酸性とし、得られた固体を濾過し、水10mL、エーテル20mLで洗浄後通風乾燥して目的物2.5gを得た。収率95.3%。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):3.05(3H,brs),3.82(3H,s),3.98(3H,s),7.32(1H,s),7.54(1H,brd,J=8.0Hz),7.55(1H,brs),7.61(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,d,J=8.0Hz),8.06(4H,s),8.35(1H,brs),10.71(1H,s).
製造例3
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’,N’−ジメチルテレフタラミドの合成
Figure 0005060561
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド 塩酸塩 100mgをジメチルホルムアミド2mLに溶解したものに、WSC60mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール41mg、トリエチルアミン42μLおよび4−ジメチルアミノピリジン10mgを加え、反応液を室温で30分間撹拌した。この混合溶液にジメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液200μLを加え、反応液を室温で15時間撹拌した。反応液にテトラヒドロフラン2mLを加え、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に加えて分配した。有機層を酢酸エチル10mLで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムをろ別後、有機層を濃縮乾固し、酢酸エチル:n−ヘプタン=1:1混合液でトリチュレーションした。得られた固体をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄後、通風乾燥し目的物85mgを得た。収率87%。
H−NMR(CDOD)δ(ppm):3.01(3H,s),3.05(3H,s),3.13(3H,s),3.83(3H,s),3.99(3H,s),7.11(1H,s),7.27(1H,s),7.52(1H,ddd,J=1.6,1.6,8.0Hz),7.57(2H,d,J=8.4Hz),7.58(1H,t,J=8.4Hz)7.81(1H,ddd,J=1.6,2.0,8.0Hz),8.04(2H,d,J=8.4Hz),8.19(1H,t,J=2.0Hz).
製造例4ないし製造例10は、製造例2の化合物を出発物質として、それぞれ対応するアルコールまたはアミンを用いて、製造例3に準じた方法にて合成した。
製造例4
エチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.33(3H,t,J=7.2Hz),2.84(3H,d,J=4.8Hz),3.74(3H,s),3.91(3H,s),4.34(2H,q,J=7.2Hz),6.99(1H,s),7.00(1H,brs),7.17(1H,s),7.47(1H,d,J=8.0Hz),7.55(1H,t,J=8.0Hz),7.88(1H,brd,J=8.0Hz),8.08(4H,s),8.20(1H,brs),10.61(1H,s).
製造例5
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−メチルテレフタラミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.81(3H,d,J=4.4Hz),2.90(3H,d,J=5.2Hz),3.75(3H,s),3.93(3H,s),6.99(1H,s),7.01(1H,brs),7.18(1H,s),7.46(1H,d,J=8.0Hz),7.55(1H,t,J=8.0Hz),7.89(1H,brd,J=8.0Hz),7.96(2H,d,J=8.8Hz),8.04(2H,d,J=8.8Hz),8.21(1H,t,J=1.6Hz),8.59(1H,br),10.53(1H,s).
製造例6
プロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):0.99(3H,t,J=7.6Hz),1.76(2H,m),2.90(3H,d,J=5.2Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.28(2H,t,J=6.8Hz),7.01(1H,s),7.03(1H,brs),7.19(1H,s),7.49(1H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.90(1H,brd,J=8.0Hz),8.11(4H,s),8.22(1H,brs),10.65(1H,s).
製造例7
イソプロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.35(6H,d,J=6.4Hz),2.90(3H,d,J=5.2Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),5.18(1H,m),7.01(1H,s),7.03(1H,brs),7.19(1H,s),7.49(1H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),8.09(4H,s),8.22(1H,brs),10.65(1H,s).
製造例8
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル]−N’−エチルテレフタラミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.15(3H,t,J=7.2Hz),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.32(2H,m),3.76(3H,s),3.94(3H,s),7.01(1H,s),7.03(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),7.98(2H,d,J=8.4Hz),8.06(2H,d,J=8.4Hz),8.22(1H,brs),8.64(1H,t,J=5.6Hz),10.55(1H,s).
製造例9
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−プロピルテレフタラミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):0.91(3H,t,J=7.6Hz),1.56(2H,m),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.25(2H,q,J=6.0Hz),3.76(3H,s),3.94(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),7.98(2H,d,J=8.4Hz),8.06(2H,d,J=8.4Hz),8.22(1H,brs),8.62(1H,t,J=6.0Hz),10.55(1H,s).
製造例10
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−イソプロピルテレフタラミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.19(6H,d,J=6.8Hz),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.94(3H,s),4.12(1H,m),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),7.98(2H,d,J=8.4Hz),8.05(2H,d,J=8.4Hz),8.22(1H,brs),8.34(1H,d,J=7.6Hz),10.55(1H,s).
製造例11
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタル酸の合成
Figure 0005060561
3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)フェニルアミン 2.00g (6.44 mmol)、イソフタル酸モノメチルエステル 1.75g (9.71 mmol)、トリエチルアミン 2.7 mL、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物 1.00gおよびWSC 塩酸塩 2.00gの混合物をジメチルホルムアミド 15mLに懸濁させ、反応液を一昼夜室温にて撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒減圧留去により得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘプタン)に付した後、酢酸エチル−ヘキサンによって析出する固体を濾取し、通風乾燥を経て、標記化合物2.65g(収率87%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.92(3H,s),3.93(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.72(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.17(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.26(1H,brd,J=8.0Hz),8.56(1H,t,J=1.6Hz),10.67(1H,s).
製造例12
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタル酸の合成
Figure 0005060561
上記製造例11の化合物2.49g(5.27 mmol)をテトラヒドロフラン 40mLおよびエタノール 40mLの混合溶媒に溶解させたものに、1規定水酸化ナトリウム水溶液 15mLを加え、室温にて反応液を一昼夜撹拌した。反応液を1規定塩酸 15mLで中和し、水を60mL加え、析出固体を濾取、温風乾燥して、標記化合物3.31g を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.94(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.20(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.69(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.15(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,brd,J=8.0Hz),8.23(1H,t,J=1.6Hz),8.56(1H,t,J=1.6Hz),10.65(1H,s).
下記製造例13ないし19は、前記製造例12の化合物を出発物質として、対応するアルコールまたはアミンを用いて製造例3の方法に準じた方法で合成した。
製造例13
エチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.36(3H,t,J=7.2Hz),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.38(2H,q,J=7.2Hz),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.71(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.17(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.25(1H,brd,J=8.0Hz),8.54(1H,t,J=1.6Hz),10.67(1H,s).
製造例14
プロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):0.99(3H,t,J=7.2Hz),1.76(2H,qt,J=7.2,6.8Hz),2.91(3H,d,J=4.4Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.29(2H,t,J=6.8Hz),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.49(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.72(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),8.18(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.25(1H,brd,J=8.0Hz),8.54(1H,t,J=1.6Hz),10.67(1H,s).
製造例15
イソプロピル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタリックアシッドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.36(6H,d,J=6.4Hz),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),5.19(1H,septet,J=6.4Hz),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.71(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),8.15(1H,brd,J=8.0Hz),8.21(1H,t,J=1.6Hz),8.24(1H,brd,J=8.0Hz),8.52(1H,t,J=1.6Hz),10.67(1H,s).
製造例16
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−メチルイソフタルアミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.82(3H,d,J=4.4Hz),2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.64(1H,t,J=8.0Hz),7.91(1H,brd,J=8.0Hz),8.02(1H,brd,J=8.0Hz),8.10(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.42(1H,t,J=1.6Hz),8.60(1H,brq,J=4.8Hz),10.58(1H,s).
製造例17
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−エチルイソフタルアミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.15(3H,t,J=7.2Hz),2.91(3H,d,J=4.4Hz),3.33(2H,q,J=7.2Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.63(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.03(1H,brd,J=8.0Hz),8.09(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.42(1H,t,J=1.6Hz),8.63(1H,brt,J=5.4Hz),10.58(1H,s).
製造例18
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−プロピルイソフタルアミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):0.91(3H,t,J=7.2Hz),1.56(2H,qt,J=7.2,6.4Hz),2.91(3H,d,J=4.4Hz),3.25(2H,dt,J=6.4,5.4Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.63(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.04(1H,brd,J=8.0Hz),8.09(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.42(1H,t,J=1.6Hz),8.62(1H,brt,J=5.4Hz),10.59(1H,s).
製造例19
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]−N’−イソプロピルイソフタルアミドの合成
Figure 0005060561
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.19(6H,d,J=6.4Hz),2.91(3H,d,J=4.4Hz),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.13(1H,septet,J=6.4Hz),7.01(1H,s),7.02(1H,brs),7.19(1H,s),7.48(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.62(1H,t,J=8.0Hz),7.93(1H,brd,J=8.0Hz),8.04(1H,brd,J=8.0Hz),8.08(1H,brd,J=8.0Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.40(1H,brd),8.41(1H,t,J=1.6Hz),10.59(1H,s).
製造例20
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド 2−メトキシエチルエステル
Figure 0005060561
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド塩酸塩 55mg(0.11mmol)、2−メトキシエタノール 40μL(0.51mmol)、トリエチルアミン 47μL、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物 17mg、WSC塩酸塩 35mgの混合物をジメチルホルムアミド 2mLに懸濁させ、一昼夜室温にて撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、溶媒減圧留去により得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘプタン)に付した後、酢酸エチル−ヘキサンによって析出する固体を濾取、通風乾燥を経て、標記化合物40mg(収率70%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.32(3H,s),3.69(2H,m),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.45(2H,m),7.01(1H,s),7.03(1H,brs),7.19(1H,s),7.49(1H,brd,J=7.6Hz),7.57(1H,t,J=7.6Hz),7.90(1H,brd,J=7.6Hz),8.11(4H,s),8.12(1H,t,J=1.8Hz),10.65(1H,s).
製造例21
N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]イソフタラミックアシッド 2−メトキシエチルエステル
Figure 0005060561
製造例12の化合物を出発物質として、2−メトキシエタノールを用いて製造例3の方法に準じた方法により表記化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):2.91(3H,d,J=4.8Hz),3.32(3H,s),3.69(2H,m),3.76(3H,s),3.93(3H,s),4.46(2H,m),7.01(1H,s),7.03(1H,brs),7.19(1H,s),7.49(1H,brd,J=8.0Hz),7.57(1H,t,J=8.0Hz),7.73(1H,t,J=8.0Hz),7.92(1H,brd,J=8.0Hz),8.17(1H,dt,J=8.0,1.6Hz),8.22(1H,t,J=1.6Hz),8.26(1H,dt,J=8.0,1.6Hz),8.54(1H,t,J=1.6Hz),10.68(1H,s).
製造例22
t−ブチル [3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)フェニル]カルバメートの合成
Figure 0005060561
窒素気流下、2,4−ジクロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン 1.00g(3.86mmol)、3−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルホウ素酸 1.14g(4.63mmol)、テトラヒドロフラン(25mL)および2M炭酸ナトリウム水溶液(5mL)の混合液に、酢酸パラジウム(8.84mg)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(21.4mg)を順次加え、60℃にて6.5時間撹拌した。反応溶液を冷却後、酢酸エチル(25mL)および5%w/w食塩水(20mL)を加え、抽出した。有機層を5%w/w食塩水(20mL)で2回洗浄した後、減圧濃縮した。濃縮残渣に酢酸エチル(1mL)と2−プロパノール(4mL)を加え、40℃で0.5時間懸濁撹拌した。冷却後、析出している結晶を濾取・乾燥し、目的物 1.48gを得た(収率:91.5%,HPLC purity:99.02%)。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.52(9H,s),3.97(3H,s),4.07(3H,s),6.62(1H,br),7.33(1H,s),7.38−7.43(1H,m),7.48−7.53(3H,m),8.00(1H,br). ESI MS:m/z 438(M+Na)
製造例23
t−ブチル {3−[6,7−ジメトキシ−2−(メチルアミノ)キナゾリン−4−イル]フェニル}カルバメートの合成
Figure 0005060561
t−ブチル [3−(2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)フェニル]カルバメート 420mg(1.00mmol)、テトラヒドロフラン(2.5mL)および2−プロパノール(1.25mL)をSUS製オートクレーブへ入れ、この混合液に40%メチルアミンのメタノール溶液(2.5mL)を加え、90℃で8時間撹拌した。冷却後、反応液を酢酸エチル(40mL)、テトラヒドロフラン(40mL)および5%w/w食塩水(50mL)の混合液へ注ぎ、抽出した。有機層を5%w/w食塩水(50mL)で洗浄した後、減圧濃縮した。濃縮残渣にt−ブチルメチルエーテル(2.1mL)を加え、スパーテルで結晶化した後、室温で3時間撹拌した。析出している結晶を濾取・乾燥し、目的物 348mgを得た(収率:83.8%,HPLC purity:98.70%)。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.52(9H,s),3.12(3H,d,J=5.2Hz),3.85(3H,s),4.03(3H,s),5.11(1H,brd,J=5.2Hz),6.59(1H,br),7.07(1H,s),7.19(1H,s),7.36−7.48(3H,m),7.80(1H,br). ESI MS:m/z 433(M+Na)
製造例24
[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミンの合成
Figure 0005060561
窒素気流下、t−ブチル {3−[6,7−ジメトキシ−2−(メチルアミノ)キナゾリン−4−イル]フェニル}カルバメート 100mg(0.24mmol)をジクロロメタン(1mL)に懸濁し、0℃に冷却下、トリフルオロ酢酸(0.2mL)を滴下し、同温で1時間撹拌後、室温で6時間撹拌した。氷水冷下、0.5N水酸化ナトリウム水溶液(5.94mL)を滴下し、次いで酢酸エチル(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)および5%w/w食塩水(20mL)を反応液へ注いだ後、抽出した。有機層を5%w/w食塩水(20mL)で2回洗浄した後、減圧濃縮した。濃縮残渣にt−ブチルメチルエーテル(0.6mL)を加え、スパーテルで結晶化した後、室温で4時間撹拌した。析出している結晶を濾取・乾燥し、目的物 66.1mgを得た(収率:87.2%,HPLC purity:98.27%)。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):3.12(3H,d,J=5.2Hz),3.80(2H,brs),3.82(3H,s),4.03(3H,s),5.30(1H,br),6.83(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),6.99(1H,t,J=1.6Hz),7.04(1H,brd,J=8.0Hz),7.07(1H,s),7.15(1H,s),7.30(1H,t,J=8.0Hz).
製造例25
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの無水物結晶1の製造
テレフタル酸モノメチル10.00g(55.51mmol)と1,2−ジメトキシエタン90mLの懸濁液を10℃の冷水浴で冷却しながら撹拌し、これにN,N−ジメチルホルムアミド2.0mLとチオニルクロリド6.61g(52.75mmol)を順次投入した。この懸濁液を60〜65℃で1時間加熱撹拌後、放冷し、さらに氷水浴で冷却しながら撹拌した。この溶液に、ジイソプロピルエチルアミン6.83g(52.82mmol)を滴下した。次いで、反応液を室温で撹拌し、内温が20℃に達してから30分後に撹拌を停止した。反応液を200mLナスフラスコに移して計量し、[テレフタル酸モノメチルクロリド/ジイソプロピルエチルアミン]混合溶液109.49g(テレフタル酸モノメチルクロリド含有量 8.89g)を微黄褐色溶液として得た。
続いて、[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミン9.50g(30.00mmol)とテトラヒドロフラン380mLの懸濁液を0℃で冷却しながら撹拌した。この懸濁液に上記[テレフタル酸モノメチルクロリド/ジイソプロピルエチルアミン]混合溶液80.71g(テレフタル酸モノメチルクロリド含有量 6.55g,33.00mmol)を1時間かけて滴下し、0℃で11時間撹拌した。この反応混合物に、0℃冷却下、酢酸エチル190mLを加え、次いで、5%重曹水380gを滴下した。反応液を分液ロートへ移し、酢酸エチル190mLで洗い込んだ。抽出後、有機層を分液し、5%食塩水190g、水190mL(2回)で順次洗浄した。有機層を40℃で減圧濃縮し、濃縮残渣にメタノール143mLを加え、40℃に加熱しながら撹拌した。撹拌開始から33分後にオイルバスの設定を75℃に変更し、内温が60℃を超えてから30分後にオイルバスの設定を50℃に変更した。内温が55℃に下がったところで、2−プロパノール143mLを滴下した。次いで、内温27.3℃まで徐冷後、20℃で17時間撹拌した。析出した結晶を吸引濾過し、メタノール14.3mLと2−プロパノール14.3mLの混合液で洗浄した。真空ラインで10分間吸引して脱液し、目的物の粗体15.72g(wet体、目的物含有量 13.31g)を淡黄色結晶として得た(収率 93.9%)。
目的物の粗体(wet体)15.48g(目的物含有量 13.11g,27.00mmol)とジメチルスルホキシド40mLの懸濁液を60℃で加熱撹拌し、結晶を溶解させた。この溶液を清澄濾過し、ジメチルスルホキシド10mLで洗浄した。この濾液を、あらかじめ60℃の温水ジャケットで加熱しておいた1000mL四頸ガラス容器に移し、ジメチルスルホキシド10mLで洗い込んだ後、60℃で加熱しながら撹拌した。この溶液に2−プロパノール119mLを滴下した後、目的物の種結晶49.3mgを投入し、さらに2−プロパノール60mLを滴下した。この懸濁液を60℃で2時間撹拌した後、ジャケット温度を80℃に設定して加熱撹拌を16.5時間継続した。次いで、2−プロパノール120mLを滴下し、3時間後、さらに2−プロパノール362mLを滴下した後、20℃まで徐冷(10℃/h)、同温で撹拌した。59.5時間後、析出した結晶を濾取し、結晶をジメチルスルホキシド2.6mLと2−プロパノール24mLの混合液で洗浄し、さらに2−プロパノール40mLで洗浄した後、真空ラインで吸引して脱液した。得られた結晶を減圧乾燥し、目的物9.84gを黄色結晶として得た(収率 73.7%)。
得られた結晶の粉末X線回折パターンの測定は、日本薬局方の一般試験法に記載された粉末X線回折測定法にしたがい、以下の条件で行った。
(装置)
理学X線DTAシステム:RINT−2000(株式会社リガク製)
(操作方法)
結晶をメノウ鉢で粉砕後、銅製基板にサンプリングし、以下の条件で測定を行った。
使用X線:CuKα線
管電圧:40kV
管電流:200mA
発散スリット:0.3mm
散乱スリット:1/2deg
走査速度:2°/分
走査ステップ:0.02°
測定範囲(2θ):5〜40°
得られた粉末X線回折パターンを図3に示す。主なX線回折角(2θ)は、8.2°、16.5°、24.5°であった。
製造例26
メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
Figure 0005060561
(1)[テレフタル酸モノメチルクロリド/N,N−ジイソプロピルエチルアミン]溶液の調製
窒素気流下、テレフタル酸モノメチル1.997kg(11.08mol)と1,2−ジメトキシエタン15.60kgの懸濁液をジャケット温度10℃で冷却しながら撹拌し、これにN,N−ジメチルホルムアミド400mL(5.17mol)を投入、次いでチオニルクロリド1.323kg(10.56mol)を投入し、その容器を1,2−ジメトキシエタン1.00Lで洗い込んだ。この懸濁液を60〜73℃で1時間2分加熱撹拌した後、冷却しながら撹拌した。この溶液をジャケット温度0℃で冷却しながらN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.36kg(10.52mol)を滴下し、その容器を1,2−ジメトキシエタン1.00Lで洗い込んだ。次いで、反応液をジャケット温度25℃で撹拌し、内温が20℃に達してから38分後に撹拌を停止した。反応液をポリ容器に移して計量し、[テレフタル酸モノメチルクロリド/N,N−ジイソプロピルエチルアミン]溶液22.00kg(テレフタル酸モノメチルクロリド含有量:1.84kg)を微黄褐色溶液として得た。
(2)メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドの合成
窒素気流下、[4−(3−アミノフェニル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−2−イル]メチルアミン2.000kg(6.39mol)とテトラヒドロフラン71.14kgの懸濁液をジャケット温度0℃で冷却しながら撹拌した。この懸濁液に[テレフタル酸モノメチルクロリド/N,N−ジイソプロピルエチルアミン]溶液16.70kg(テレフタル酸モノメチルクロリド含有量:1.40kg,7.03mol)を1時間26分かけて滴下し、この容器を1,2−ジメトキシエタン1.40Lで洗い込んだ後、0℃で13時間4分撹拌した。この反応混合物に、0℃冷却下、酢酸エチル36.5kgを加え、次いで、5%重曹水80.1kgを滴下した後、ジャケット温度20℃で1時間10分撹拌した。酢酸エチル37.3kgを投入し、撹拌後、水層を分液した。有機層を5%食塩水40.0kg、水40.2kg、水40.1kgで順次洗浄した。有機層をジャケット温度40℃で減圧濃縮し、濃縮残渣にメタノール23.70kgを加えた後、60〜66℃に加熱しながら1時間1分撹拌した。この懸濁液をジャケット温度50℃で撹拌しながら、2−プロパノール23.60kgを1時間で滴下した。次いで、10℃/hで徐冷後、ジャケット温度20℃で12時間23分撹拌した。析出した結晶を濾取し、この結晶をメタノール3.00Lと2−プロパノール3.00Lの混合液で洗浄し、さらに2−プロパノ−ル6.00Lで洗浄し、目的物の粗体5.52kg(wet体、目的物含有量:2.57kg、5.44mol)を淡黄色結晶として得た(収率85.3%)。
窒素気流下、目的物の粗体(wet体)5.398kg(目的物含有量:2.518kg,5.33mol)とジメチルスルホキシド8.01Lの懸濁液を60〜70℃で加熱撹拌し、結晶を溶解させた。この溶液を清澄濾過し、ジメチルスルホキシド2.00Lでリンスした。この濾液を、ジャケット温度60℃であらかじめ加熱しておいた210L反応缶に移し、ジメチルスルホキシド2.01Lで洗い込んだ。この溶液に2−プロパノール18.9kgを40分で滴下した後、目的物の種結晶15.02gを投入し、さらに2−プロパノール9.44kgを57分間で滴下した。この懸濁液を60℃で1時間30分撹拌した後、ジャケット温度を80℃に設定して加熱撹拌を37時間24分継続した。次いで、2−プロパノール56.6kgを2時間8分で滴下し、20℃まで徐冷(10℃/h)した後、同温で65時間50分撹拌した。析出した結晶を濾取し、この結晶をジメチルスルホキシド534mLと2−プロパノール4.81Lの混合液で洗浄し、さらに2−プロパノール8.01Lで洗浄した。得られた結晶をジャケット温度50℃で減圧乾燥し、目的物2.30kgを黄色結晶として得た(収率90.8%)。
実施例1
表1に示した処方で、製造例25のメチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッド無水物(以下、化合物A)を含有する軟膏剤を製造した。まず、化合物Aを80℃の条件下でポリエチレングリコール400およびdl−α−トコフェロールとともに加熱溶解した(I液)。一方、白色ワセリン、ポリエチレングリコール4000、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40を80℃の条件下で溶解し、攪拌混合した。これにI液を加え80℃で3分間攪拌混合した。その後32℃になるまで攪拌しながら冷却し、0.01重量%の化合物Aを含む軟膏剤を製造した。
Figure 0005060561
実施例2
実施例1と同様にして、表2に示した処方に従い、0.01重量%の化合物Aを含む軟膏剤を製造した。
Figure 0005060561
比較例1〜5
実施例1と同様にして、表3に示した処方に従い、0.01重量%の化合物Aを含む軟膏剤を製造した。
Figure 0005060561
試験例1
実施例1〜2および比較例1〜5の軟膏剤を透明ガラス瓶に充填し、室温で1週間保管した後、軟膏剤からの液状成分の染み出しの有無を目視により観察した(A:染み出しがない、B:少し染み出しがある、C:染み出しがある)。
また、製造直後の軟膏剤について、適量を取って手の甲に塗り、使用感を評価した(A:適度、B:やや硬く塗りにくい、C:硬くて実用的でない)。
試験例2および3と同様の方法で、軟膏剤の薬効を評価した(A:著効あり、B:効果あり、C:効果なし)。その結果を表4および5に示した。
Figure 0005060561
Figure 0005060561
上記の各試験の結果、実施例1〜2の軟膏剤は、いずれの評価項目においても優れていた。吸収促進剤を配合しなかった比較例1では、染み出しや使用感は優れていたものの、薬効がみられなかった。また、比較例1のスクワランの一部または全部に代えて、吸収促進剤を加えた比較例2および3では、吸収促進剤の配合量に応じて薬効が見られたものの、液状成分の染み出しがみられた。さらにセタノールまたはポリエチレングリコール4000を配合した比較例4および5でも、染み出しがみられた。
試験例2 オキサゾロン誘発皮膚炎モデルにおける効果
実施例1と同様の方法で、化合物Aを0.003、0.01または0.03%含む軟膏剤を製造した。この軟膏剤を使用して、マウス皮膚炎病態モデルにおける皮膚炎の抑制効果を調べた。
1)飼育
試験動物として、5週齢のNC/Nga系雌性マウス(日本チャールス・リバー株式会社)を用いた。1週間以上の馴化・予備飼育後、一般状態に異常の見られなかった動物を以下の試験に供した。
2)感作および皮膚炎の誘発
マウスの左右耳介部へ、0.3%の4−エトキシメチレン−2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オン(以下「オキサゾロン」と略す。Sigma社)を含むアセトン(和光純薬工業株式会社)溶液を、それぞれ10μL塗布して感作を行った。
感作後5日目、感作後5日より3日後の計2回、マウスの左耳介部に、0.3%オキサゾロンを10μL塗布することにより、皮膚炎の誘発を行った。皮膚炎を誘発されたマウスは、症状が均一となるように各群に振り分けた。
3)軟膏剤の投与
上記の軟膏剤(約10mg)を、1日1回(オキサゾロン刺激日はその2時間以上前)、軟膏剤の投与開始日を第1日として、第1日から7日間連続で左耳介部に塗布した。
なお、対照群として化合物Aを含まない軟膏剤を塗布する対照群を設けた。
4)軟膏剤の評価
各動物について、第1日から第8日まで1日1回、薬物の投与前(第8日は投与せず)に皮膚炎の状態を観察した。下記の基準により症状をスコア化し、各項目のスコアの合計をそれぞれのマウス個体のスコアとし、投与群ごとの平均点を算出した。
基準 紅斑、擦傷および痂皮・糜爛のそれぞれについて、0点:症状なし、1点:軽度、2点:中等度、3点:重度。
5)試験結果
スコア化した皮膚炎の結果を図1に示した。上記試験の結果、化合物Aを含む軟膏剤を投与した群で、用量依存的に皮膚炎の改善効果が認められた。
試験例3 オキサゾロン誘導掻爬行動モデルにおける効果
1)飼育
試験動物として、5週齢のNC/Nga系雌性マウス(日本エスエルシー株式会社)を用いた。1週間以上の馴化・予備飼育後、一般状態に異常の見られなかった動物を以下の試験に供した。
2)感作および皮膚炎の誘発
馴化・予備飼育期間経過後、マウスの左右耳介部に0.5%のオキサゾロンを含むアセトン溶液を、それぞれ20μL塗布して感作を行った。
感作後4日目、感作後4日より2日または3日後、さらに前記日より2日または3日後の計3回、マウスの左耳介部に0.3%オキサゾロンを10μL塗布して皮膚炎を誘発した。
3)掻爬行動測定
マウスの掻爬行動を、掻痒測定装置(Micro Act装置、ニューロサイエンス社)を使用して、自動測定した。マウスをジエチルエーテル(和光純薬工業株式会社)で麻酔し、マウスの左後足の皮下にマグネット片(直径1mm、長さ3mm、ニューロサイエンス社)を、遅くとも測定の前日までに挿入した。オキサゾロンを塗布して掻爬行動を誘発した後、マウスを直ちにコイルが巻かれたチャンバー(直径11cm、高さ18cm)に移し、マウスの足に挿入したマグネットの動きによって誘導される電流を一定時間測定した。掻爬行動を反映する特徴的な波形を掻痒測定装置で検出し、検出された波形の出現頻度を掻爬行動の回数としてカウントした。
4)軟膏剤の投与
上記の軟膏剤(約10mg)をオキサゾロン刺激の4時間前に、左耳介部に塗布した。試験群として、(1)正常群:皮膚炎の誘発を行わず、化合物Aを含まない軟膏剤塗布群、(2)対照群:化合物Aを含まない軟膏剤塗布群、(3)0.003%の化合物Aを含む軟膏剤塗布群、(4)0.01%の化合物Aを含む軟膏剤塗布群、(5)0.03%の化合物Aを含む軟膏剤塗布群の5群を設定した。なお、2回目の誘発時の掻爬回数を基にして、掻爬回数が均一化するように、マウスを群分けした。
5)軟膏剤の評価
評価は3回目のオキサゾロン塗布(正常群はアセトンを塗布)によって誘発された掻爬回数を指標に実施した。掻爬回数の測定をオキサゾロン塗布の2時間後に行った。
6)試験結果
掻爬回数の測定結果を図2に示した。以上の結果より、本発明の軟膏剤は、掻爬行動を抑制し、かつ掻爬行動によりもたらされる皮膚症状の悪化を抑制していることから、優れた止痒効果を有していることが示された。
実施例3〜5
実施例1と同様にして、表6に示した処方に従い、0.01重量%の化合物Aを含む軟膏剤を製造した。そして、試験例1と同様にして、実施例3〜5の軟膏剤の評価を行った。その結果を表6に示した。実施例3〜5の軟膏剤は、染み出しおよび使用感の評価項目において優れていた。
Figure 0005060561
実施例6〜9
実施例1と同様にして、表7に示した処方に従い、0.01重量%の化合物Aを含む軟膏剤を製造した。なお、水はI液と共に添加した。そして、試験例1と同様にして、実施例6〜9の軟膏剤の評価を行った。その結果を表6に示した。実施例6〜9の軟膏剤は、染み出しおよび使用感の評価項目において優れていた。
Figure 0005060561
試験例4 軟膏剤の安定性の評価
実施例6〜9の軟膏剤を20mL遮光ガラス瓶に充填し、5℃または40℃、にて所定期間保存した後、不純物量をHPLCにて測定し、軟膏剤の安定性を評価した。結果を表8に示す(数値は主不純物ピークの面積を主薬ピークの面積で除した数値(%)を示し、NDは不純物が検出できなかったことを示す)。水を添加していない実施例6の軟膏剤は5℃、2週間の保存条件下で不純物が認められたが、水を2%配合した実施例9の軟膏剤は40℃、1ヶ月の保存条件下でも不純物が認められなかった。
Figure 0005060561
HPLCの条件は以下の通りである。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長249nm)
カラム:5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填した、内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管
カラム温度:45℃付近の一定温度
移動相:水/アセトニトリル/70%過塩素酸混合液(120:80:1)
流速:約1.5mL/分
本発明の外用剤は、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎等の治療剤として使用することができる。

Claims (7)

  1. 一般式(I)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物、
    分子量200〜600のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油およびオレイン酸からなる群より選択される1種以上の溶剤
    ワセリン、パラフィン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウおよびサラシミツロウからなる群より選択される1種以上の基剤
    ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジエチルおよびフタル酸ジエチルからなる群より選択される1種以上の吸収促進剤、
    分子量1000〜50000のポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸、オレイン酸、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートおよびグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される2種以上の分離防止剤、および

    を含む外用剤。
    Figure 0005060561
    [式中、Rは水酸基、C1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基で置換されてもよいアミノ基を示す。]
  2. 一般式(I)で表される化合物が、メチル N−[3−(6,7−ジメトキシ−2−メチルアミノキナゾリン−4−イル)フェニル]テレフタラミックアシッドである請求項1に記載の外用剤。
  3. 分離防止剤が分子量1000〜50000のポリエチレングリコールおよびグリセリン脂肪酸エステルである請求項1または2に記載の外用剤。
  4. グリセリン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸グリセリン、イソステアリン酸ジグリセリルおよびポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルからなる群より選択される1種以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の外用剤。
  5. グリセリン脂肪酸エステルが、モノステアリン酸グリセリンである請求項に記載の外用剤。
  6. 全製剤量に対して、10〜30重量%の溶剤および5〜20重量%の吸収促進剤を含み、かつ溶剤と吸収促進剤の合計が20〜40重量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載の外用剤。
  7. 請求項1〜いずれか一項に記載の外用剤において、分子量1000〜50000のポリエチレングリコールおよびグリセリン脂肪酸エステルを配合することによる液状成分の分離防止方法。
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