JP5055976B2 - 産業車両の制御装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載の産業車両の制御方法においては、産業車両に積載されている荷の状態は考慮されていないため、積載されている荷の状態との関係において、産業車両の最適な制御がなされているとはいえない。そのため、産業車両の性能を十分に発揮できず、低効率で作業を行わざるを得ないといった問題もある。
仮に、リフト装置による荷の昇降速度の上限値の上昇許可を与えるために、荷の積載状態の安定度を考慮しないとすると、不安定な積載状態の場合に荷崩れ等が起きないようにするため、例えば、前記重量閾値をより小さな値に設定するなど、前記上限値の上昇許可が与えられるための制限を厳しくする必要がある。このように上昇許可が与えられるための制限が厳しくなると、荷が安定した状態で積載されているにもかかわらず、前記上限値の上昇許可が与えられず、非効率的な作業を強いられる虞がある。
しかしながら、本発明の構成によると、積載安定度判断手段を備え、荷の積載状態の安定度を前記上限値の上昇許可を与えるか否かの判断条件の一つとしている。即ち、荷の安定度が所定の安定度よりも小さい場合(荷の積載状態が不安定な場合)は、前記上限値を上昇できないようになる。これにより、不安定な積載状態でも荷崩れが起きないようにするために、前記上限値の上昇許可が与えられるための制限を過剰に大きく設定する必要はなくなり、より大きい上限値に設定され易くすることが可能である。これにより、リフト装置による昇降時における荷積載状態の安定性を確保しながら、昇降速度をより速くすることができ、作業効率を高めることが可能となる。
また、リフト装置の昇降速度の上限値を上昇させるか否かを判断するための所定の重量閾値が、荷の積載状態の安定度に対応した重量閾値となるため、荷の積載状態の安定性がより高ければ、より重量の大きい荷が積載されている場合にも前記上限値を上昇させることが可能となる。これにより、リフト装置による昇降時における荷積載状態の安定性を確保しながら、昇降速度を更に速くすることができ、作業効率を高めることが可能となる。
また、本発明に係る産業車両の制御装置における第4の特徴は、前記積載安定度判断手段は、荷の重心位置から荷の底面までの距離と、荷の重心位置から荷の底面の端部までの距離とに基づいて、荷の安定度を判断することである。
この構成によれば、荷の重心位置を考慮して当該荷の安定度が判断されるため、産業車両に積載される荷の重量密度が荷全体に亘って均一でない場合であっても、適切な安定度を判断することが可能となる。
図1は、第1実施形態に係る産業車両の例示であるフォークリフト10を斜め後方から見た斜視図である。図2は、フォークリフト10の制御装置1(産業車両の制御装置)の構成をフォークリフト10の一部構成とともに示す概略図である。
第1実施形態においては、作業者が荷情報入力部50から荷の情報を入力できるように構成されている。荷情報入力部50は、例えば運転席等に取付けられたタッチパネル、ボタン、キーボード等からなる入力手段であり、第1実施形態において荷姿パターン入力手段を構成している。この荷情報入力部50は、荷役コントローラ33に入力情報を出力するものである。この荷情報入力部50を用いて、荷役コントローラ33または荷情報入力部50に予め設定登録されている複数の荷の形状及び姿勢のパターンから、作業者が作業対象となる荷と同じ形状及び姿勢、又は当該荷に近い形状及び姿勢のパターンを選択して入力することが可能である。フォークリフト10で頻繁に扱う荷の形状及び姿勢がある程度限定されている場合には、当該荷の形状及び姿勢のパターンを登録しておくことにより、作業者による選択の煩わしさがなくなり、容易に選択可能となる。荷の形状及び姿勢のパターンの一例を図7に示す。図7に示すパターンの例においては、(a)は、底面の面積が広い荷のパターンであり、(b)は、略立方体形状の荷のパターンであり、(c)は幅、奥行き方向の寸法に比べて高さ方向の寸法が大きい荷のパターンである。
また、安定度は、段階的に判断される場合に限らず連続的な数値として判断することもできる。また、安定であるか否かの2値(例えば「0(不安定)」又は「1(安定)」)のいずれかとすることもできる。
この場合、作業者は、作業開始の際に、積載安定度判断部60による安定度判断に必要な荷の所定の代表寸法を荷情報入力部50から入力する。この所定の代表寸法は、例えば、作業対象となる荷の高さ寸法と、幅寸法と、奥行き寸法、とすることができる。積載安定度判断部60は、荷情報入力部50から入力された代表寸法に基づいて、荷の安定度を判断する。
図8に、(a)入力された代表寸法に基づいた荷形状であって安定して載置されている状態、及び、(b)荷が転倒する直前の状態、を2次元的に示す。図8(a)及び(b)から分かるように、荷が安定して載置されている状態(a)から転倒直前の状態(b)に移行するためには、重心位置の高さが変化する。即ち、当該重心位置の高さの変化に相当する位置エネルギーの変化分のエネルギーが荷に与えられることにより荷は転倒することになる。したがって、この重心位置の高さ変化が小さいほど転倒しやすく不安定であり、高さ変化が大きいほど転倒しにくく安定していると考えられる。これを鑑み、入力された代表寸法から図8に示すように、重心位置G1を算出(重量密度が荷全体において均一と仮定して算出)し、当該重心位置Gから底面までの距離x1と、当該重心位置G1から底面の端部(G1に最も近い端部)までの距離x2とを算出して、(x2−x1)の値が大きいほど安定度が高いと判断することができる。尚、2次元的な形状及び姿勢をもとに説明したが、3次元的な形状及び姿勢についても、同様に安定度の判断を行うことができる。
この場合、荷の形状データにより表現される形状(積載安定度判断部60の判断対象となる荷形状)は、実際に作業対象となる荷の形状と略同じである。図9に(a)入力された代表寸法に基づいた荷形状であって安定して載置されている状態、及び、(b)荷が転倒する直前の状態、を2次元的に示す。図9に示すように、入力された荷の形状データに基づいて重心位置G2を算出して(重量密度が荷全体において均一と仮定して算出)、当該重心位置G2から底面までの距離y1と、当該重心位置G1から底面の端部(G2に最も近い端部)までの距離y2とを算出して、(y2−y1)の値が大きいほど安定度が高いと判断することもできる。
尚、荷の形状データとして三次元CADデータ以外にも、例えば、荷を撮影した画像データ等を入力し、当該画像データをもとに、積載安定度判断部60により安定度が判断される構成としてもよい。
そして、積載安定度判断部60により、荷情報入力部50から入力された荷の重心位置データも考慮して荷の安定度を判断させるように構成してもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る産業車両の制御装置の構成は、第1実施形態に係る制御装置と、昇降速度上限値設定処理(S102)における制御フロー(第1実施形態において図5に示すフロー)が異なっている。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、図6に示す昇降速度上限値設定処理(S102)における制御フローについてのみ説明し、他の構成の説明は省略する。尚、図6において、第1実施形態と同一ステップには同一のステップ符号を記載し、説明を省略する。
装置15を例示したが、これ以外にもフォークを水平に移動させるフォークシフト装置や
ロール状の荷を把持するためのロールクランプ装置などのアタッチメント装置であっても
よい。
10 フォークリフト(産業車両)
14 リフト装置
20 リフトシリンダ
26 リフトレバー(リフト操作手段)
33 荷役コントローラ
36 リフトレバーセンサ(リフト操作検出手段)
39 ディレクションレバーセンサ(走行操作状態検出手段)
40 インチングペダル(走行操作状態検出手段)
41 荷重センサ(荷積載重量検出手段)
50 荷情報入力部
60 積載安定度判断部(積載安定度判断手段)
61 昇降速度上限値設定部(昇降速度上限値設定手段)
Claims (4)
- 荷の昇降動作を行うリフト装置を有する産業車両に備えられる制御装置であって、
作業者が前記産業車両の走行を意図している操作状態である走行操作状態と、作業者が前記産業車両の走行を意図していない操作状態である不走行操作状態とを検出する走行操作状態検出手段と、
前記産業車両が積載している荷の重量を検出する荷積載重量検出手段と、
前記産業車両が積載している荷の積載状態の安定度を判断する積載安定度判断手段と、
前記リフト装置による荷の昇降速度の上限値を設定する昇降速度上限値設定手段と、
を備え、
前記昇降速度上限値設定手段は、
(1)前記走行操作状態検出手段で検出されている操作状態が前記不走行操作状態であり、
(2)前記荷積載重量検出手段で検出された荷の重量が所定の重量閾値以下であり、
(3)前記積載安定度判断手段で判断された荷の積載状態の安定度が所定の安定度以上である
ときは、前記リフト装置による荷の昇降速度の上限値を、前記(1)〜(3)の条件の少なくともいずれか一つを満たさない場合の上限値よりも大きい所定の上限値に設定可能とし、
前記所定の重量閾値は、前記積載安定度判断手段により判断される安定度に基づいて、安定度が大きいほど、閾値が大きくなるように決定されることを特徴とする産業車両の制御装置。 - 前記リフト装置を操作するリフト操作手段の操作状態を検出するリフト操作検出手段を更に備え、
前記昇降速度上限値設定手段は、前記(1)〜(3)の条件を全て満たすとともに、前記リフト操作検出手段で前記リフト操作手段が操作されている状態であることが検出されている場合に限り、前記リフト装置による荷の昇降速度の上限値を、前記所定の上限値に設定可能とすることを特徴とする請求項1に記載の産業車両の制御装置。 - 予め設定されている複数の荷の形状及び姿勢のパターンから作業者が選択して入力することが可能な荷姿パターン入力手段を更に備え、
前記積載安定度判断手段は、前記荷姿入力手段から入力されたパターンに基づいて、荷の安定度を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の産業車両の制御装置。 - 前記積載安定度判断手段は、荷の重心位置から荷の底面までの距離と、荷の重心位置から荷の底面の端部までの距離とに基づいて、荷の安定度を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の産業車両の制御装置。
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