JP2009067512A - 安全装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】安全装置1は、リフト装置14に積載された荷の荷重値を検出する荷重センサ71と、荷重センサ71により検出された荷重値を表示する表示部50と、フォークリフト10の運転者が、表示部50に表示された荷重値を確認したときに操作するための確認スイッチ72と、リフト装置14のリフト動作を抑制するような抑制制御を行なう荷役コントローラ33と、を有している。そして、荷役コントローラ33は、確認スイッチ72が操作された後は抑制制御を停止する。
【選択図】図2
Description
まず、本発明の第1実施形態に係る安全装置を含む産業車両について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る安全装置を含むフォークリフトの側面視概略図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る安全装置の構成をフォークリフトの一部とともに示す概略構成図である。図3は、図1の表示部及び確認スイッチの拡大概略図である。図4は、図2に示す安全装置の作動の一例を説明する制御フロー図である。
リフト装置14は、左右一対のアウタマスト16と、その間において昇降可能に配置されたインナマスト(図示せず)とを有して構成される(図1参照)。インナマストは、その上部のスプロケット17に掛装されたチェーン18を介して、フォーク19を昇降可能となるように支持している(図1、2参照)。アウタマスト16は、フォークリフト10の車体フレームに対して、ティルト装置15に含まれるティルトシリンダ15aを介してティルト可能(傾動可能)となるように連結されている(図2の矢印B参照)。そして、リフト装置14におけるリフトシリンダ20の伸縮動作に伴ってインナマストが昇降し、このインナマストの昇降動作に伴ってフォーク19が昇降するようになっている(図2の矢印A参照)。またフォーク19の上面には、荷80が設置される被設置面が形成されている。
また、フォークリフト10には、図1、図2に示すように、操作機構として、作業者(運転者)の運転席に面する箇所に配置されるリフトレバー26、ティルトレバー27、アクセルペダル28、ブレーキペダル29、ハンドル31、表示部(表示手段)50、確認スイッチ72などが設けられている。
また、図2に示すように、フォークリフト10には、制御装置として、エンジン制御装置32や、荷役コントローラ33が設けられている。以下、それぞれについて説明する。
エンジン制御装置32は、フォークリフト10の作業者によるアクセルペダル28の操作量(踏込み量)を検出するアクセル角センサ34からの出力に基づいて、エンジン11の電子スロットル44の開度を調整して、エンジン11の回転数を制御する。これにより、アクセルペダル28の操作量に応じた速度でフォークリフト10が走行することになる。なお、エンジン制御装置32には、エンジン11に設けられた回転数センサ35からのエンジン回転数検出信号も入力されるようになっており、エンジン制御装置32は、これに基づいたフィードバック制御を行なうようになっている。また、エンジン制御装置32は、荷役コントローラ33とも連絡されている。
フォークリフト10に設けられている荷役コントローラ(制御手段)33は、コントロールバルブ23の電磁弁の制御により、荷役アクチュエータ(リフト装置14、ティルト装置15)の動作を制御するものであり、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))などを備えて構成されている。メモリには、コントロールバルブ23の各電磁弁の開閉制御を行って荷役アクチュエータの制御を行なうためのプログラムを含む各種ソフトウェアが格納されている。これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、抑制制御部61等が荷役コントローラ33内に構築される。
荷役コントローラ33内の抑制制御部61は、主制御部61a、設定部61b、記憶部61cを有して構成されている。主制御部61aは、各種の判断処理や、総括的な制御処理を行なう。設定部61bは、エンジン11において許容できる最大回転数を設定することで、リフト装置14による荷の昇降速度の上限値を設定するものである。具体的に説明すると、リフト装置14はエンジン11により駆動される油圧ポンプから供給される圧油によって作動するため、エンジン11の最大回転数を設定することで、リフト装置14における昇降速度の上限値が設定される。記憶部61cは、運転管理に必要な各種情報を記憶する。設定部61bにおいて設定された上限値は、記憶部61cへ格納される。
荷役コントローラ33における抑制制御について、より具体的に説明する。本実施形態において、荷役コントローラ33による“抑制制御”は、リフト装置14による荷の昇降速度の上限値を所定値よりも低くなるように制限する制御である。本実施形態においては、上限値とする“所定値”を、通常運転時の荷の最高昇降速度値(本実施形態においては、エンジン11の性能により決定される昇降速度の最高値)よりも低い値のLとする。
次に、本実施形態にかかる安全装置1について説明する。安全装置1は、上記のように、リフト装置14を有するフォークリフト10に用いられる安全機構であり、荷重センサ(検出手段)71と、表示部50と、確認スイッチ72と、荷役コントローラ33と、高さセンサ(高さ検出手段)74と、を有して構成されている。
次に、安全装置1の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。当初、リフト装置14において、フォーク19は最低位置にある状態になっているものとする。また、当初の状態では、リフト装置14による荷の昇降速度の上限値は制限されていないものとする。
次に、本実施形態に係る安全装置1の効果について説明する。本発明に係る安全装置1は、リフト装置14を有するフォークリフト10に用いられる安全装置1であって、リフト装置14に積載された荷の荷重値を検出する荷重センサ71と、荷重センサ71により検出された荷重値を表示する表示部50と、フォークリフト10の運転者が、表示部50に表示された荷重値を確認したときに操作するための確認スイッチ72と、リフト装置14のリフト動作を抑制するような抑制制御を行なう荷役コントローラ33と、を有している。そして、荷役コントローラ33は、確認スイッチ72が操作された後は抑制制御を停止する。
次に、本発明の第2実施形態に係る安全装置について、図を参照しつつ第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る安全装置の構成をフォークリフトの一部とともに示す概略構成図である。図6は、図5に示す安全装置の作動の一例を説明する制御フロー図である。
10 フォークリフト(産業車両)
14 リフト装置
33,133 荷役コントローラ(制御手段)
50 表示部(表示手段)
61,161 抑制制御部
61a,161a 主制御部
71 荷重センサ(検出手段)
72 確認スイッチ
74 高さセンサ(高さ検出手段)
80 荷
173 警報装置(警告手段)
Claims (7)
- リフト装置を有する産業車両に用いられる安全装置であって、
前記リフト装置に積載された荷の荷重値を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記荷重値を表示する表示手段と、
前記産業車両の運転者が、前記表示手段に表示された前記荷重値を確認したときに操作するための確認スイッチと、
前記リフト装置のリフト動作を抑制するような抑制制御を行なう制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記確認スイッチが操作された後は前記抑制制御を停止することを特徴とする安全装置。 - 前記制御手段は、前記表示手段が前記荷重値を表示した時点である表示時点よりも後の所定時間内に前記確認スイッチが操作されなかった場合に、前記表示時点から前記所定時間経過後、前記抑制制御を開始することを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
- 前記抑制制御は、前記リフト装置による荷の昇降速度の上限値を所定値よりも低くなるように制限する制御、又は、前記リフト装置のリフト動作を禁止する制御であることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全装置。
- 前記運転者に警告を発する警告手段をさらに有し、
前記抑制制御は、前記警告手段を動作させる制御であることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全装置。 - 前記リフト装置における前記荷の昇降高さを検出する高さ検出手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記表示手段が前記荷重値を表示した後、所定時間内に前記確認スイッチが操作されない場合であって、且つ、前記高さ検出手段により検出された前記荷の昇降高さが所定の高さ以上である場合に前記抑制制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の安全装置。 - 前記確認スイッチは、前記表示手段と一体的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の安全装置。
- 前記制御手段は、前記抑制制御に加えて、前記表示手段が前記荷重値を表示した後、所定時間内に前記確認スイッチが操作されない場合に、前記産業車両の走行速度の上限値を所定値よりも低くなるように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の安全装置。
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2007
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