JP5053233B2 - 釣竿 - Google Patents

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本発明は、元竿と先竿との間を同軸状に結合するジョイントを有する釣竿に係り、特にジョイントが鳴きと呼ばれるきしみ音を発するのを防止するための構造に関する。
元竿と、複数の竿管を継ぎ合わせた先竿との間を、リールシートを兼ねるジョイントで結合した釣竿が知られている。
従来のジョイントは、例えば特許文献1に開示されているように、元竿が固定される筒状のリールシート本体と、先竿が固定される筒状のフェルールと、を備えている。リールシート本体は、元竿の前方に向けて開口する開口部と、この開口部を取り囲むリング状の端面とを有し、この端面に連なるリールシート本体の外周面に雄ねじ部が形成されている。
フェルールは、上記開口部からリールシート本体の内側に取り外し可能に嵌合される挿入部と、上記開口部からリールシート本体の外に突出する突出部と、これら挿入部と突出部との境界に位置するリング状のフランジ部とを有している。フランジ部は、フェルールの外周面から径方向外側に張り出すとともに、フェルールの挿入部をリールシート本体に嵌合した時に、リールシート本体の端面と向かい合うようになっている。
フェルールは、結合ナットを介してリールシート本体に結合されている。結合ナットは、フェルールの突出部の外周面に被せられてフランジ部を覆うとともに、リールシート本体の雄ねじ部にねじ込まれている。このねじ込みにより、結合ナットがフランジ部と雄ねじ部との間に跨って、リールシート本体とフェルールとが同軸状に結合されるようになっている。
さらに、従来のジョイントによると、フェルールのフランジ部とリールシート本体の端面との間にOリングが介在されている。Oリングは、結合ナットを締め付けた時に、フェルールのフランジ部とリールシート本体の端面との間で圧縮される。これにより、Oリングの反発力が結合ナットと雄ねじ部との噛み合い部分に働き、結合ナットの緩み止めがなされている。
実開昭62−130474号公報
特許文献1に開示されたジョイントでは、リールシート本体とフェルールとの相対的な嵌合をスムーズに行うため、フェルールの挿入部の外周面とリールシート本体の内周面との間に僅かな隙間が確保されている。
フェルールがリールシート本体に結合された状態では、Oリングは、フェルールの軸方向に圧縮されている。そのため、フェルールの軸方向に沿うOリングの反発力は、結合ナットの緩みを防止する上で充分な大きさとなるけれども、リールシート本体とフェルールとは、Oリングとの接触部分に生じる摩擦力によって周方向および径方向への位置決めがなされているに止まっている。
すると、フェルールの挿入部の外周面とリールシート本体の内周面との間には隙間が存在するので、Oリングを用いた従来のジョイントでは、例えばキャスティング操作をしたり、あるいは釣竿が大きく撓んだ時に、フェルールの挿入部とリールシート本体との間にがたつきが生じることがあり得る。
この結果、フェルールの挿入部とリールシート本体とが互いに干渉し合い、ジョイントがいわゆる鳴きと称するきしみ音を発するといった不具合がある。
本発明の目的は、本体とフェルールとを強固に結合できるとともに、本体とフェルールとの相対的ながたつきを解消して、きしみ音の発生を防止できるジョイントを有する釣竿を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る釣竿は、元竿と先竿との間を連結するジョイントを備えている。
上記ジョイントは、
上記元竿が固定されるとともに、上記元竿の前方に向けて開口する開口部を取り囲む端面を有する筒状の本体と、
上記先竿が固定されるとともに、上記本体の上記開口部から上記本体の内側に取り外し可能に嵌合される筒状のフェルールと、
上記フェルールの外周面と上記本体の外周面との間に跨るとともに、上記本体の外周面にねじ込むことで上記フェルールと上記本体とを同軸状に結合する結合部材と、
上記フェルールの外周面に設けられ、上記結合部材を上記本体の外周面にねじ込んだ時に、上記フェルールと上記本体の上記端面との間で圧縮されて上記結合部材の緩みを防止するリング状の弾性パッキンと、
上記結合部材を介して上記本体と上記フェルールとを結合した時に、上記本体の内周面と上記フェルールの外周面との間の相対的な位置関係を維持する位置決め手段と、を具備している。
上記位置決め手段は、上記本体の上記端面に形成されたテーパ面を含み、当該テーパ面は、上記本体の径方向に沿う内側に向けて上記弾性パッキンから遠ざかるように傾斜されて、上記本体の内側に嵌合された上記フェルールの外周面と向かい合い、
上記弾性パッキンは、上記結合部材を締め付けた時に上記テーパ面と上記フェルールの外周面との間に入り込むように弾性変形することで、上記本体と上記フェルールとを同軸状に保持することを特徴としている。
本発明によれば、例えば釣竿が大きく撓んだり、キャスティング操作に伴ってジョイントに大きな衝撃が加わった場合でも、本体とフェルールとの間の相対的ながたつきを解消して、きしみ音の発生を防止することができる。
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図6に基づいて説明する。
図1および図2は、2本継の船竿1を開示している。船竿1は、釣竿の一例であり、元竿2、先側節3およびジョイント4を備えている。
元竿2は、後部グリップ5および尻栓6を有している。後部グリップ5は、例えばEVA、ゴム状弾性体、コルクあるいは発泡性樹脂材料のような柔軟な材料を用いて円筒状に形成されている。尻栓6は、元竿2の竿尻に取り付けられている。
図1および図2に示すように、先側節3は、先竿8と前部グリップ9とを有している。先竿8は、例えば繊維強化樹脂製であり、その外周面に釣糸をガイドする複数の釣糸ガイド10が固定されている。釣糸ガイド10は、先竿8の竿尻から穂先に向けて間隔を存して一列に並んでいる。前部グリップ9は、後部グリップ5と同様の材料を用いて円筒状に形成されているとともに、先竿8の竿尻側の後端部に取り付けられている。
ジョイント4は、元竿2と先側節3とを継合するとともに、魚釣用リール11を固定するリールシートを兼ねている。魚釣用リール11は、船竿1の軸方向に延びるリール脚12を有している。
図3に示すように、ジョイント4は、中空円筒状のリールシート本体14と、同じく中空円筒状のフェルール15とを備えている。リールシート本体14およびフェルール15は、例えばステンレス、アルミニウム合金、チタンあるいは真鍮のような金属材料又はABS樹脂やナイロンのような合成樹脂材料で造られている。
リールシート本体14は、元竿2の竿先側の端部に例えば接着等の手段により同軸状に固定されている。リールシート本体14は、魚釣用リール11のリール脚12を受け止める載置面16を有している。載置面16は、リールシート本体14の外周面に形成されて、リールシート本体14の軸方向に延びている。
さらに、リールシート本体14の外周面に雄ねじ部17が形成されている。雄ねじ部17は、リールシート本体14の前端から載置面16の前部に至る領域に連続して形成されている。
リールシート本体14に固定フード19および可動フード20が取り付けられている。両フード19,20は、例えばステンレス、アルミニウム合金、チタンあるいは真鍮のような金属材料又はABS樹脂やナイロンのような合成樹脂材料により中空の円筒状に形成されている。
固定フード19は、リールシート本体14の元竿側の後端部に接着等の手段により固定されている。固定フード19の内周面の一部は、載置面16の後端部と向かい合っている。可動フード20は、固定フード19に近づいたり遠ざかる方向に移動可能にリールシート本体14の外周面に支持されている。可動フード20の内周面の一部は、載置面16と向かい合っている。
リールシート本体14の雄ねじ部17に第1および第2のフード固定ナット21,22がねじ込まれている。第1および第2のフード固定ナット21,22は、載置面16に対する可動フード20の位置を定めるためのものであり、可動フード20よりもリールシート本体14の前方に位置している。
魚釣用リール11をリールシート本体14に固定するには、まず、魚釣用リール11のリール脚12を載置面16の上に載置し、リール脚12の後端部を固定フード19と載置面16との間に挿入する。次に、第1および第2のフード固定ナット21,22を手の指先で掴んで締め付け方向に回転させる。この回転により、可動フード20が載置面16の上を固定フード19に近づく方向に移動して、リール脚12の前端部に被さる。
この状態で第1および第2のフード固定ナット21,22をさらに締め付けると、リール脚12が固定フード19と可動フード20との間で挟み込まれるとともに、両フード19,20を介してリールシート本体14の載置面16に押し付けられる。これにより、魚釣用リール11が載置面16の上に固定される。
図3および図5に示すように、リールシート本体14は、フェルール15が取り外し可能に差し込まれる円形の開口部24と、この開口部24を取り囲むリング状の端面25とを有している。開口部24および端面25は、リールシート本体14の前端に位置している。開口部24は、元竿2の前方に向けて開口している。端面25は、リールシート本体14の軸線と直交する平面となっている。
さらに、リールシート本体14の内部に係合ピン26が固定されている。係合ピン26は、リールシート本体14の軸方向に沿う中間部に位置するとともに、リールシート本体14の内部を径方向に横断している。
一方、上記フェルール15は、挿入部28と突出部29とを備えている。挿入部28は、リールシート本体14の開口部24からリールシート本体14の内側に取り外し可能に嵌合されている。
挿入部28の先端は、端壁30によって閉塞されている。端壁30の端面に係合溝31が形成されている。係合溝31は、挿入部28の径方向に延びるとともに、この挿入部28をリールシート本体14の内側に挿入した時に、リールシート本体14の係合ピン26に係合する。この係合により、リールシート本体14に対するフェルール15の挿入長さが定まるとともに、リールシート本体14とフェルール15との相対的な回転が阻止される。
図5に示すように、フェルール15の挿入部28の外周面とリールシート本体14の内周面との間に、フェルール15の嵌合を容易に行うための隙間32が形成されている。隙間32は、リールシート本体14とフェルール15との同軸度が確保されている場合に、フェルール15を取り囲むようにフェルール15の周方向に連続している。
突出部29は、挿入部28と同軸状に形成されて、リールシート本体14の開口部24からリールシート本体14の前方に突出している。図3に示すように、先竿8の竿尻側の後端部は、フェルール15の突出部29の先端開口からフェルール15の内側に挿入されている。先竿8の後端部は、例えば接着等の手段によりフェルール15に固定されている。そのため、先竿8の後端部に位置する前部グリップ9は、フェルール15の突出部29の先端部に連続している。
図3および図4に示すように、フェルール15は、その挿入部28と突出部29との境界にフランジ部34を有している。フランジ部34は、フェルール15の周方向に連続するリング状をなすとともに、フェルール15の外周面から径方向外側に向けて突出している。フランジ部34は、リールシート本体14の端面25と向かい合う押圧面35と、この押圧面35の反対側に位置する背面36とを有している。押圧面35および背面36は、フェルール15の軸線と直交する平面となっている。
フェルール15の挿入部28の外周面とフランジ部34の押圧面35とで規定される角部に、リング状の弾性パッキン37が取り付けられている。弾性パッキン37は、例えばゴムあるいはナイロンのような弾性を有する柔軟な材料で形成されている。
図6に示すように、弾性パッキン37は、外周面37aと、挿入部28の外周面に密接する内周面37bと、リールシート本体14の端面25と向かい合う第1の接触面37cと、フランジ部34の押圧面35に密接する第2の接触面37dとを有している。第1および第2の接触面37c、37dは、互いに平行な平面となっている。そのため、弾性パッキン37は、矩形の断面形状を有している。
弾性パッキン37は、第2の接触面37dをフランジ部34の押圧面35に密接させた状態でフェルール15の挿入部28の外周面上に保持されている。弾性パッキン37は、挿入部28をリールシート本体14の内側に挿入して、その係合溝31が係合ピン26に係合した時に、リールシート本体14の端面25に突き当たるようになっている。
本実施の形態によると、リールシート本体14の端面25は、テーパ面39を含んでいる。テーパ面39は、端面25の外周部からリールシート本体14の径方向に沿う内側に進むに従い弾性パッキン37から遠ざかる方向に傾斜している。
このため、リールシート本体14の内側にフェルール15の挿入部28を嵌め込んだ状態では、テーパ面39が挿入部28の外周面と向かい合って、この挿入部28の外周面との間に先細り状の案内空間40を規定している。
図3および図5に示すように、フェルール15は、結合ナット41を介してリールシート本体14に固定されている。結合ナット41は結合部材の一例であって、金属製のナット本体42を有している。ナット本体42は、フェルール15の突出部29が貫通するリング状をなしている。ナット本体42の内径は、フランジ部34の外径よりも大きいとともに、このナット本体42の内周面に雌ねじ部43が形成されている。雌ねじ部43は、リールシート本体14の外周面に形成された雄ねじ部17に噛み合うようになっている。
さらに、ナット本体42の内周面の一端にリング状のフランジ部45が形成されている。フランジ部45は、ナット本体42の径方向内側に向けて張り出している。フランジ部45は、フェルール15のフランジ部34の背面36と向かい合う内面45aを有している。フランジ部45の内面45aにリング状のパッキン46が取り付けられている。パッキン46は、例えばゴム、ナイロンあるいはABS樹脂のような弾性を有する材料で形成されている。
結合ナット41は、フェルール15の突出部29の外周面の上に保持されている。図3は、フェルール15の挿入部28をリールシート本体14の内側に嵌め込むとともに、結合ナット41をリールシート本体14の雄ねじ部17にねじ込んだ状態を開示している。
結合ナット41は、フェルール15の突出部29の外周面とリールシート本体14の外周面との間に跨っている。結合ナット41を締め込んでいくと、ナット本体42がフェルール15のフランジ部34に外側から被さるとともに、パッキン46がフランジ部34の背面36に突き当たる。
これにより、ナット本体42のフランジ部45とリールシート本体14の係合ピン26との間でフェルール15の挿入部28が軸方向に挟み込まれる。この結果、フェルール15がリールシート本体14に抜け出し不能に保持される。
結合ナット41を締め込んでいくと、パッキン46がフランジ部34の背面36に接触する。この接触と前後してフェルール15に保持された弾性パッキン37がフェルール15のフランジ部34とリールシート本体14の端面25との間で挟み込まれる。
すなわち、図5に示すように、弾性パッキン37の第1の接触面37cがリールシート本体14の端面25に面接触するとともに、第2の接触面37dがフランジ部34の押圧面35に面接触する。この際、リールシート本体14の端面25は、弾性パッキン37から遠ざかるに従いフェルール15の挿入部28の外周面に近づく方向に傾斜するテーパ面39を有している。
そのため、弾性パッキン37が端面25と押圧面35との間で圧縮されると、弾性パッキン37の第1の接触面37cの一部がテーパ面39に沿うように弾性変形するとともに、このテーパ面39と挿入部28の外周面との間の案内空間40に入り込む。
言い換えると、弾性パッキン37の第1の接触面37cに、案内空間40に充填されるリング状の保持部47が形成される。保持部47は、テーパ面39および挿入部28の外周面に夫々弾性的に密着し、挿入部28に対しリールシート本体14が同軸となるようにリールシート本体14を保持する。
この結果、リールシート本体14とフェルール15の挿入部28との同軸度が確保されて、リールシート本体14の内周面と挿入部28の外周面との間の隙間32が維持される。したがって、本実施の形態では、リールシート本体14の端面25に形成されたテーパ面39がリールシート本体14の内周面とフェルール15の挿入部28の外周面との間の相対的な位置関係を維持するための位置決め手段を構成している。
このような本発明の第1の実施の形態によれば、結合ナット41を締め付けると、弾性パッキン37がリールシート本体14の端面25とフェルール15のフランジ部34の押圧面35との間で圧縮される。これにより、弾性パッキン37が元の形状に復帰しようとする反発力がリールシート本体14と結合ナット41との噛み合い部分に働き、この反発力によって結合ナット41の緩みを防止することができる。
さらに、結合ナット41の締め付けに伴って、弾性パッキン37の第1の接触面37cがテーパ面39に沿うように弾性変形する。この変形により、第1の接触面37cにテーパ面39と挿入部28の外周面との間の案内空間40に充填される保持部47が形成される。弾性パッキン37の保持部47は、案内空間40に食い込む過程でリールシート本体14とフェルール15との同軸度を確保するように、テーパ面39および挿入部28の外周面に接触する。
この結果、挿入部28の外周面とリールシート本体14との間に隙間32が形成されるとともに、この隙間32を維持するようにリールシート本体14とフェルール15との位置関係が保持される。
よって、実際に釣りをしている時に、船竿1が大きく撓んだり、あるいはキャスティング操作に伴う衝撃がジョイント4に加わった場合でも、リールシート本体14とフェルール15との相対的ながたつきを解消することができる。したがって、ジョイント4がいわゆる鳴きと称するきしみ音発するのを防止することができ、船竿1の品質が向上するといった利点がある。
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
図7は、弾性パッキン37の他の形態を開示している。弾性パッキン37は、その外周面37aと第1の接触面37cとで規定される角部に面取りが施されている。この面取りにより、弾性パッキン37の第1の接触面37cの外周部に、外周面37aと第1の接触面37cとの間を結ぶ傾斜面51が形成されている。
傾斜面51は、弾性パッキン37をリールシート本体14の端面25とフェルール15の押圧面35との間で圧縮した時に、リールシート本体14のテーパ面39に面接触するようになっている。
図8は、弾性パッキン37のさらに他の形態を開示している。弾性パッキン37は、その外周面37aと第1の接触面37cとで規定される角部に凹部61を有している。凹部61は、弾性パッキン37の周方向に連続して形成されている。凹部61は、弾性パッキン37の軸方向に延びる周面61aと、この周面61aと直交する受圧面61bとを有している。受圧面61bは、弾性パッキン37をリールシート本体14の端面25とフェルール15の押圧面35との間で圧縮した時に、リールシート本体14の端面25に面接触するようになっている。
図9および図10は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
この第2の実施の形態は、リールシート本体14の内周面とフェルール15の挿入部28の外周面との間の隙間32を維持するための構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図9および図10に示すように、リールシート本体14の端面25に第1の凸部71が一体に形成されている。第1の凸部71は、弾性パッキン37に向けて突出するとともに、リールシート本体14の周方向に連続するリング状をなしている。
フェルール15のフランジ部34の押圧面35に第2の凸部72が一体に形成されている。第2の凸部72は、弾性パッキン37に向けて突出するとともに、リールシート本体14の周方向に連続するリング状をなしている。そのため、第1の凸部71および第2の凸部72は、弾性パッキン37を間に挟んで互いに向かい合っている。
図9に示すように、結合ナット41を締め込むと、弾性パッキン37の第1の接触面37cがリールシート本体14の端面25に面接触するとともに、第1の凸部71が弾性パッキン37の第1の接触面37cに食い込む。同様に、弾性パッキン37の第2の接触面37dがフランジ部34の押圧面35に面接触するとともに、第2の凸部72が弾性パッキン37の第2の接触面37dに食い込む。
このため、弾性パッキン37は、第1の凸部71と第2の凸部72との間に位置する中間部73が強く圧縮されている。この圧縮により、弾性パッキン37がリールシート本体14およびフェルール15に対し移動不能に保持されている。
それとともに、弾性パッキン37の内周部74が第1の凸部71とフェルール15の挿入部28の外周面との間、および第2の凸部72とフェルール15の挿入部28の外周面との間に入り込む。弾性パッキン37の内周部74は、第1および第2の凸部71,72が弾性パッキン37に食い込む過程でリールシート本体14とフェルール15との同軸度を確保するように、挿入部28の外周面に接触する。
この結果、挿入部28の外周面とリールシート本体14との間に隙間32が形成されるとともに、この隙間32を維持するようにリールシート本体14とフェルール15との位置関係が保持される。
したがって、本実施の形態では、第1および第2の凸部71,72がリールシート本体14の内周面とフェルール15の挿入部28の外周面との間の相対的な位置関係を維持するための位置決め手段を構成している。
このような本発明の第2の実施の形態によれば、リールシート本体14の端面25から突出する第1の凸部71およびフェルール15の押圧面35から突出する第2の凸部72が個々に弾性パッキン37に食い込んで、この弾性パッキン37の中間部73を強く挟み込んでいる。
そのため、弾性パッキン37がリールシート本体14の端面25とフランジ部34の押圧面35との間で周方向および径方向にずれ動き難くなり、リールシート本体14とフェルール15の挿入部28の相互の位置関係を精度よく維持することができる。
しかも、弾性パッキン37の内周部74は、第1および第2の凸部71,72と挿入部28の外周面との間に入り込んで、リールシート本体14とフェルール15との同軸度を確保している。そのため、挿入部28の外周面とリールシート本体14との間に隙間32が形成されるとともに、この隙間32を維持するようにリールシート本体14とフェルール15との位置関係が保持される。
よって、船竿1が大きく撓んだり、あるいはキャスティング操作に伴う衝撃がジョイント4に加わった場合でも、リールシート本体14とフェルール15との相対的ながたつきを解消することができる。したがって、ジョイント4がいわゆる鳴きと称するきしみ音を発するのを防止できる。
リールシート本体14の端面25から突出する第1の凸部71は、リールシート本体14の周方向に連続するリング状に限らない。例えば、図11に示す本発明の第3の実施の形態のように、第1の凸部81を複数の円柱状の突起82の組み合わせにより構成してもよい。突起82は、リールシート本体14の周方向に間隔を存してリールシート本体14の端面25に配置されている。
このような構成によると、結合ナット41を締め込むと、個々の突起82が弾性パッキン37の第1の接触面37cに食い込むので、上記第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、フェルール15のフランジ部34の押圧面35から突出する第2の凸部にしてもリング状に限らず、押圧面35から突出する複数の突起の組み合わせにより構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る船竿の側面図。 本発明の第1の実施の形態において、元竿が固定されたリールシート本体と先竿が固定されたフェルールとを互いに分離させた状態を示す船竿の側面図。 本発明の第1の実施の形態において、リールシート本体とフェルールとを互いに結合した状態を示すジョイントの断面図。 図3のF4-F4線に沿う断面図。 図3のF5部を拡大して示す断面図。 本発明の第1の実施の形態で用いる弾性パッキンを一部断面で示す側面図。 本発明の他の形態の弾性パッキンを一部断面で示す側面図。 本発明のさらに他の形態の弾性パッキンを一部断面で示す側面図。 本発明の第2の実施の形態において、リールシート本体とフェルールとを互いに結合した状態を示すジョイントの断面図。 本発明の第2の実施の形態において、リールシート本体の端面から突出する第1の凸部の形状を示す斜視図。 本発明の第3の実施の形態において、リールシート本体の端面から突出する複数の第1の凸部の形状を示す斜視図。
符号の説明
2…元竿、4…ジョイント、8…先竿、14…本体(リールシート本体)、15…フェルール、24…開口部、25…端面、34…フランジ部、35…押圧面、37…弾性パッキン、39,71,72,81…位置決め手段(テーパ面、第1の凸部、第2の凸部)、41…結合部材(結合ナット)。

Claims (4)

  1. 元竿と先竿との間を連結するジョイントを有する釣竿であって、
    上記ジョイントは、
    上記元竿が固定されるとともに、上記元竿の前方に向けて開口する開口部を取り囲む端面を有する筒状の本体と、
    上記先竿が固定されるとともに、上記本体の上記開口部から上記本体の内側に取り外し可能に嵌合される筒状のフェルールと、
    上記フェルールの外周面と上記本体の外周面との間に跨るとともに、上記本体の外周面にねじ込むことで上記フェルールと上記本体とを同軸状に結合する結合部材と、
    上記フェルールの外周面に設けられ、上記結合部材を上記本体の外周面にねじ込んだ時に、上記フェルールと上記本体の上記端面との間で圧縮されて上記結合部材の緩みを防止するリング状の弾性パッキンと、
    上記結合部材を介して上記本体と上記フェルールとを結合した時に、上記本体の内周面と上記フェルールの外周面との間の相対的な位置関係を維持する位置決め手段と、を具備し、
    上記位置決め手段は、上記本体の上記端面に形成されたテーパ面を含み、当該テーパ面は、上記本体の径方向に沿う内側に向けて上記弾性パッキンから遠ざかるように傾斜されて、上記本体の内側に嵌合された上記フェルールの外周面と向かい合い、
    上記弾性パッキンは、上記結合部材を締め付けた時に上記テーパ面と上記フェルールの外周面との間に入り込むように弾性変形することで、上記本体と上記フェルールとを同軸状に保持することを特徴とする釣竿。
  2. 請求項1に記載された釣竿であって、上記フェルールは、その外周面から突出するリング状のフランジ部を含み、当該フランジ部は、上記本体の上記端面と向かい合う押圧面を有するとともに、
    上記弾性パッキンは、上記本体の上記端面および上記フランジ部の上記押圧面に接する複数の接触面を含む断面形状を有したことを特徴とする請求項1に記載された釣竿。
  3. 元竿と先竿との間を連結するジョイントを有する釣竿であって、
    上記ジョイントは、
    上記元竿が固定されるとともに、上記元竿の前方に向けて開口する開口部を取り囲む端面を有する筒状の本体と、
    上記先竿が固定されるとともに、上記本体の上記開口部から上記本体の内側に取り外し可能に嵌合される筒状のフェルールと、
    上記フェルールの外周面と上記本体の外周面との間に跨るとともに、上記本体の外周面にねじ込むことで上記フェルールと上記本体とを同軸状に結合する結合部材と、
    上記フェルールの外周面に設けられ、上記結合部材を上記本体の外周面にねじ込んだ時に、上記フェルールと上記本体の上記端面との間で圧縮されて上記結合部材の緩みを防止するリング状の弾性パッキンと、
    上記結合部材を介して上記本体と上記フェルールとを結合した時に、上記本体の内周面と上記フェルールの外周面との間の相対的な位置関係を維持する位置決め手段と、を具備し、
    上記フェルールは、その外周面から突出するリング状のフランジ部を含み、当該フランジ部は、上記本体の上記端面と向かい合う押圧面を有し、
    上記位置決め手段は、上記本体の上記端面から上記弾性パッキンに向けて突出する第1の凸部と、上記フランジ部の上記押圧面から上記弾性パッキンに向けて突出する第2の凸部とを含み、上記第1の凸部および上記第2の凸部は、上記結合部材を締め付けた時に上記弾性パッキンに食い込むことで、上記弾性パッキンを上記本体および上記フェルールに対し移動不能に保持するとともに、上記弾性パッキンの内周部が上記第1および第2の凸部と上記フェルールの外周面との間に入り込んで上記本体と上記フェルールとを同軸状に保持することを特徴とする釣竿。
  4. 請求項1又は請求項3に記載された釣竿であって、上記本体と上記フェルールとを同軸状に結合した時に、上記本体の上記内周面と上記フェルールの上記外周面との間に隙間が形成され、上記位置決め手段が上記隙間を維持することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載された釣竿。
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