JP5537982B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手に関し、特に、過剰な締め付けが行われても締付け不良の可能性を抑えることができる管継手に関する。
特許文献1は、管継手を開示する。この管継手は、継手本体と、円筒状の袋ナットと、パッキングからなる。継手本体には、少なくとも一端部に、円筒状の締付け部が設けられる。この締付け部の外周面には雄ねじ部が形成される。継手本体には、円筒状の案内部も設けられる。この案内部は、締付け部の付け根の内方から締付け部の先端方向に突出する。ただし、この案内部と締付け部との間には、接続すべき接続管の端部を挿入する間隔が存在する。継手本体の中央部には、周方向に沿って鍔部が設けられる。袋ナットの先端部の内周面に雌ねじ部が形成される。この雌ねじ部は、継手本体の雄ねじ部にねじ止めされる。袋ナットの付け根の内周面に、押圧部が設けられる。パッキングは、袋ナットの押圧部の内方に挿入されるか又は案内部の外周面に装着される。この管継手は、袋ナットを継手本体に締付けることにより、袋ナットの先端部を継手本体の鍔部に近接させる。この管継手の袋ナットの先端面又は継手本体の鍔部の袋ナット側の側面のいずれか一方に周方向に沿って凹溝部が設けられる。他方に、継手本体の雄ねじ部に袋ナットの雌ねじ部を締付けたとき凹溝部に挿入自在な突起が設けられる。凹溝部内に弾性体が装着されている。凹溝部に突起が挿入されたときに凹溝部と突起間に外方に開口する開口部が形成される。
特許文献2は、管継手を開示する。この管継手は、継手本体と、円筒状の袋ナットと、パッキングからなる。継手本体には、少なくとも一端部に、円筒状の締付け部が設けられる。この締付け部の外周面には、雄ねじ部が形成される。継手本体には、円筒状の案内部も設けられる。この案内部は、締付け部の付け根の内方から締付け部の先端方向に突出する。この案内部と締付け部とは、接続すべき接続管の端部を挿入するための隙間をあけて隔てている。継手本体の中央部には、周方向に沿って鍔部が設けられる。袋ナットの先端部の内周面に雌ねじ部が形成される。この雌ねじ部は、継手本体の雄ねじ部にねじ止めされる。袋ナットの付け根の内周面に、押圧部が設けられる。パッキングは、案内部の外周面に装着される。この管継手は、袋ナットを継手本体に締付けることにより、袋ナットの先端部を継手本体の鍔部に近接させる。その際、接続管の内周面を案内部の外周面に装着されたパッキングに押圧させる。この管継手の袋ナットの先端面又は継手本体の鍔部の袋ナット側の側面のいずれか一方に傾斜面が設けられる。他方に、継手本体の雄ねじ部に袋ナットの雌ねじ部を締付けたときその傾斜面に接触自在な突起が設けられる。突起の付け根に折れ曲がりやすい部分が設けられる。
特許文献1や特許文献2に開示された発明によると、継手本体への袋ナットの適正な締付け量を極めて容易に目視できるようにすることで、締付け過剰となって管継手の肝心な部分が割れたり変形したりすることを防止できる。
特許文献3は、雄ねじ部材と雌ねじ部材との接続構造を開示する。これらは、雄ねじ部材の雄ねじ部の付け根と雌ねじ部材の先端面との間にトルク管理部材を設けたことを特徴とする。このトルク管理部材は、所定トルクを受けると圧壊して脱落する。
特許文献3に開示された発明によると、雄ねじ部材と雌ねじ部材との接続部分の締め付けトルクが所定トルク以上であるか否かの点検を、容易に且つ短時間で行うことができる。
特許文献4は、管継手を開示する。この管継手は、継手本体と、管と、ナットと、スリーブから構成される。管は、継手本体内に挿入される。継手本体は、端部外周に、ねじ部と、これに続く径大部を有する。ナットは、その管の外周に嵌まる。ナットは、内周にねじ部を有する。このねじ部には継手本体のねじ部がねじ込まれる。スリーブは、管の外周で継手本体端部とナットの内端とで挟まれる。スリーブは、テーパ部を有する。このテーパ部はナットの内側に配置される。この管継手は、継手本体の径大部とナットとの間に樹脂製スペーサーを配置したことを特徴とする。
特許文献4に開示された発明によると、ねじ部に過度の応力を発生させず、管継手を破損させることなく、ナットの締め付け作業を終了させることができる。
実開平6−40575号公報 実開平6−40576号公報 特開平9−264470号公報 特開平7−243564号公報
しかしながら、特許文献1ないし特許文献3に開示された発明では、締付け過剰となったことを示すものを目視できない場合に、締付け過剰によって管継手を破損させる可能性があるという問題があった。
特許文献4に開示された発明では、締付け過剰となった場合に、継手本体とナットとの間のねじ止め機能が低下する可能性があるという問題があった。すなわち、特許文献4に開示された発明の場合、ナットの締付けがある程度過剰になると、それまでのナットの締付けによって既にかなり変形しているため、樹脂製スペーサの弾性係数が急激に大きくなる。弾性係数が急激に大きくなるので、樹脂製スペーサは事実上その機能を喪失する。樹脂製スペーサがその機能を喪失すると、ナットは自らの内径が広がる方向の力を受けるようになる。そうなると、継手本体の雄ねじとナットの雌ねじとの噛み合い部分に隙間が生じる。その結果、ナットと継手本体とのねじ止め機能が低下してしまう可能性がある。隙間が生じると、一部の雄ねじと雌ねじとの噛み合い部分に局部的に負荷が集中する。噛み合い部分に局部的に負荷が集中すると、ねじ部が破壊してしまうことがある。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、過剰な締め付けが行われても締付け不良の可能性を抑えることができる管継手を提供することにある。
図面を参照して本発明の管継手を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、管継手は、管80に接続される継手本体10,310と、ナット12,312とを備える。ナット12,312は、継手本体10,310を管80に接続するため、管80が貫通している状態で継手本体10,310に取り付けられる。継手本体10,310が、筒部20と、張出部22,322とを有している。筒部20には、継手本体10,310が管80に接続される際に管80が進入する。張出部22,322は、筒部20の外周から張出す。筒部20の外周の少なくとも一端には、継手本体10,310にナット12,312を取り付けるための雄ねじ30が形成されている。ナット12,312のうち張出部22,322に対向する面には、突出部60,360が形成されている。張出部22,322のうちナット12,312に対向する面には、溝32,332が形成されている。溝32,332は、継手本体10,310にナット12,312を取り付けたとき突出部60,360を収容して取囲む。溝32,332は、筒部20の外周に沿って形成される底面40と、筒部20の外周に沿って形成され、外周へ近付くにつれ浅くなる傾斜面42,432とを有している。突出部60,360は、溝32,332に挿入されたとき溝32,332の傾斜面42,432に密着する先細り面70,470を有している。突出部60,360が溝32,332に収容されると、突出部60,360に溝32,332の40が接触する。
ナット12,312を継手本体10,310に取付けると、突出部60,360が溝32,332に収容され取囲まれる。この状態でナット12,312を締付けると、突出部60,360が溝32,332の内面42,432に接触することとなる。そのため、ナット12,312をさらに締付けると、突出部60,360の外径が広がることが抑えられる。突出部60,360の外径が広がることが抑えられるので、ナット12,312の雌ねじの内径が広がることも抑えられる。内径が広がることが抑えられるので、突出部60,360に対して過剰な締付けが行われても、ナット12,312が継手本体10,310のねじが設けられていない部分に乗り上げてしまって雌ねじ62と筒部20の雄ねじ30との噛み合い部分に隙間が生じる可能性は低下する。その結果、過剰な締め付けが行われても締付け不良の可能性を抑えることができる管継手を提供することができる。
本発明によれば、過剰な締め付けが行われても締付け不良の可能性を抑えることができる。
1実施例にかかる管継手の一部断面図である。 1実施例にかかる筒部付近の拡大図である。 1実施例にかかる継手本体の端部の斜視図である。 1実施例にかかるナットの一部断面図である。 1実施例にかかる継手本体にナットが取り付けられたときの張出部付近の断面図である。 2実施例にかかる管継手の一部断面図である。 3実施例にかかる管継手の一部断面図である。 3実施例にかかる継手本体にナットが取り付けられたときの張出部付近の断面図である。 4実施例にかかる管継手の一部断面図である。 本発明とは異なる発明にかかる張出部やナットの形状の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態及び本発明とは異なる発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
〈第1実施例〉
以下、本発明の実施の形態の1つである第1実施例にかかる管継手を説明する。図1は、本実施例にかかる管継手の一部断面図である。図2は、本実施形態にかかる筒部20付近の拡大図である。図3は、本実施例にかかる継手本体10の端部の斜視図である。図4は、本実施例にかかるナット12の一部断面図である。図5は、継手本体10にナット12が取り付けられたときの張出部22付近の断面図である。
図1を参照しつつ、本実施例にかかる管継手の構成を説明する。本実施例にかかる管継手は、継手本体10と、ナット12と、フェルール14とを備える。この管継手には金属管80が挿入される。金属管80は、ナット12とフェルール14とを貫通して、継手本体10の中に挿入される。
継手本体10は、筒部20と、張出部22とを有する。筒部20は、継手本体10が金属管80に接続される際に、その金属管80が進入する部分である。張出部22は、筒部20の外周から張り出す。
図2と図3とを参照しつつ、筒部20の構造を説明する。筒部20の両端の外周には、雄ねじ30が形成されている。この雄ねじ30は、継手本体10にナット12を取付けるためのものである。
図2と図3とを参照しつつ、張出部22について説明する。本実施例の場合、張出部22には溝32が形成される。溝32は、張出部22の側面のうち、ナット12に対向する面の付け根部分に設けられている。溝32は、筒部20の外周に沿って、筒部20の外周全体を取り囲むように形成されている。
本実施例の場合、溝32は、底面40と傾斜面42とを有する。本実施例にかかる傾斜面42は、張出部22の外周に近づくにつれて浅くなっている。
図4を参照して、本実施例にかかるナット12について説明する。本実施例にかかるナット12は、突出部60と、雌ねじ62と、押付部64と、貫通孔66とを有する。
突出部60は、ナット12が継手本体10に取り付けられたときに張出部22に対向する面に設けられている。本実施例の場合、この突出部60は、ナット12が継手本体10に取り付けられたときの張出部22の方向に向かって少しだけ突出している。この突出部60は、ナット12が張出部22の方へ近づくと、最終的に、張出部22の溝32に挿入される。本実施例の場合、突出部60は、その先端に向かってしだいに細くなる先細り面70を有する。ナット12の中心軸に対する先細り面70の角度は、継手本体10の中心軸に対する傾斜面42の角度と同一である。これにより、図5に示すように、ナット12の突出部60が継手本体10の溝32に挿入されたとき、先細り面70と傾斜面42とが密着し、突出部60の外径が拡大することを抑えられる。しかも、ナット12の先細り面70に対して溝32の傾斜面42が力を加えるので、先細り面70にかかる圧力を抑えつつ、先細り面70全体に加える力を大きくできる。これにより、ナット12を締付けたときにその雌ねじ62と筒部20の雄ねじ30との結合がはずれる可能性を大きく低下させることができる。
雌ねじ62は、ナット12の内周面のうち突出部60よりの部分に設けられる。この雌ねじ62には、筒部20の雄ねじ30がねじ込まれる。
押付部64は、ナット12を突出部60側から見たとき雌ねじ62よりも奥となる位置に設けられる。押付部64は、継手本体10にナット12が取り付けられたときフェルール14を継手本体10の奥へ押し込む。
貫通孔66は、ナット12を突出部60側から見たとき押付部64よりも奥となる位置に設けられる。貫通孔66を金属管80が貫通する。貫通孔66の内径は雌ねじ62の内径よりも小さく、金属管80の外径よりも大きい。
再び図1を参照して、本実施例にかかるフェルール14について説明する。フェルール14は、円筒形状に形成される。フェルール14の外径は、継手本体10の内径より少し小さい。フェルール14の内径は、金属管80の外径より少し大きい。フェルール14の先端部の形状は先細りとなっている。フェルール14の後端部の断面形状は円形である。このフェルール14は真鍮やステンレスなどの金属によって形成される。
以下、本実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順を説明する。まず、ナット12とフェルール14とが予め組付けられている継手本体10(ただしナット12の位置は継手本体10の端)の筒部20の中に、金属管80を進入させる。金属管80の先端は、筒部20の中を進む途中で、ナット12とフェルール14とをくぐり抜ける。金属管80の先端がナット12とフェルール14とをくぐり抜けると、ナット12の雌ねじ62を筒部20の雄ねじ30にねじ込む。これに伴い、ナット12の押付部64は、筒部20と金属管80との隙間にフェルール14を食い込ませることとなる。筒部20と金属管80との隙間にフェルール14が食い込むにつれて、金属管80は継手本体10にしっかりと固定されることとなる。
ナット12が継手本体10に十分ねじ込まれると、ナット12の突出部60は、張出部22の溝32の中にしだいに挿入されていくこととなる。その後、突出部60の先細り面70は、溝32の傾斜面42に密着する。図5は、このときの張出部22付近の断面を示す。この後もナット12がねじ込まれると、突出部60は、傾斜面42から力を受けるようになる。先細り面70と傾斜面42とが密着しているため、その力は、ナット12の先細り面70を縮める方向に作用する。このような状態になると、ナット12をそれ以上ねじ込むことができなくなるので、本実施例にかかる管継手と金属管80との接続作業は終了する。
以上のようにして、本実施例にかかる管継手は、継手本体10にナット12がねじ込まれると、ナット12の先細り面70の外径が広がることを抑える。外径が広がることを抑えるので、雌ねじ62の内径が広がることも抑えられる。それが抑えられるので、継手本体10の雄ねじ30がない部分にナット12が乗り上げてしまい、雄ねじ30と雌ねじ62との噛み合い部分に隙間が生じることも抑えられる。隙間が生じることが抑えられるので、一部の雄ねじ30と雌ねじ62との噛み合い部分に局部的に負荷が集中することで、ねじ部が破壊してしまうことを抑えられる。ねじ部が破壊してしまうことを抑えられるので、締付け不良を起こしてしまうのを防止できる。
〈第2実施例〉
以下、本発明とは異なる発明の実施の形態の1つである第2実施例にかかる管継手について説明する。図6は、本実施例にかかる管継手の一部断面図である。図6を参照しつつ、本実施例にかかる管継手の構成を説明する。本実施例にかかる管継手は、継手本体110と、ナット112と、フェルール14とを備える。この管継手には金属管80が挿入される。金属管80は、ナット112とフェルール14とを貫通して、継手本体110の中に挿入される。
継手本体110は、筒部20と、張出部122とを有する。張出部122は、筒部20からの外周から張り出す。張出部122は、溝132を有する。第1実施例と同様、溝132は、張出部122の側面のうち、ナット112に対向する面の付け根部分に設けられている。第1実施例と同様、溝132は、筒部20の外周に沿って、筒部20の外周全体を取り囲むように形成されている。溝132は、傾斜面142を有する。傾斜面142は、張出部122の外周へ近づくにつれ浅くなる。なお、筒部20の具体的構成は、第1実施例の筒部20と同様である。したがって、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
本実施例にかかるナット112は、突出部160を有する。突出部160は、ナット112のうち張出部122の側面(この場合、溝132が設けられている面のこと)に対向するよう形成される。突出部160はその先端に向かって次第に細くなる先細り面170を有する。ナット112のその他の構成は、第1実施例に係るナット12と同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
本実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順は、第1実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順と同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
以上のようにして、本実施例にかかる管継手は、継手本体110にナット112がねじ込まれると、ナット112の突出部160の外径が広がることを抑える。外径が広がることを抑えるので、ナット112の雌ねじの内径が広がることも抑えられる。それが抑えられるので、継手本体110の雄ねじ30がない部分にナット112が乗り上げてしまい、雄ねじ30と雌ねじとの噛み合い部分に隙間が生じることも抑えられる。隙間が生じることが抑えられるので、一部の雄ねじ30と雌ねじとの噛み合い部分に局部的に負荷が集中することでねじ部が破壊してしまうことを抑えられる。ねじ部が破壊してしまうことを抑えられるので、締付け不良を起こしてしまうのを防止できる。
〈第3実施例〉
以下、本発明とは異なる発明の実施の形態の1つである第3実施例にかかる管継手について説明する。図7は、本実施例にかかる管継手の一部断面図である。図7を参照しつつ、本実施例にかかる管継手の構成を説明する。本実施例にかかる管継手は、継手本体210と、ナット212と、フェルール14とを備える。この管継手には金属管80が挿入される。金属管80は、ナット212とフェルール14とを貫通して、継手本体210の中に挿入される。
継手本体210は、筒部20と、張出部222とを有する。張出部222は、筒部20からの外周から張り出す。張出部222は、溝232を有する。第1実施例や第2実施例と同様、溝232は、張出部222の側面のうち、ナット212に対向する面の付け根部分に設けられている。本実施例にかかる溝232の断面は四角形である。第1実施例や第2実施例と異なり、本実施例にかかる溝232は、張出部222の外周へ近づくにつれ浅くなる傾斜面を有していない。なお、筒部20の具体的構成は、第1実施例の筒部20と同様である。したがって、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
図8は、本実施例にかかる継手本体210にナット212が取り付けられたときの張出部222付近を示す。図8を参照しつつ、張出部222とナット212とについて説明する。本実施例にかかるナット212は、突出部260を有する。本実施例にかかる突出部260の断面は図8に示すように四角形である。つまり、本実施に係る突出部260の外周面270は、その先端へ向かって次第に細くなる先細り面となっていない。突出部260のその他の構成は、第1実施例に係る突出部60と同様である。ナット212のその他の構成は、第1実施例に係るナット12と同様である。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
本実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順は、第1実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順と同様である。ただし、溝232の外縁250は、突出部突出面272に密着する。突出部突出面272とは、ナット212のうち突出部260が突出している面のことである。このとき、突出部260が溝232の中に挿入されているので、突出部260の外径は拡大しない。
以上のようにして、本実施例にかかる管継手は、継手本体210にナット212がねじ込まれると、ナット212の突出部260の外径が広がることを抑える。外径が広がることを抑えるので、ナット212の雌ねじの内径が広がることも抑えられる。それが抑えられるので、継手本体210の雄ねじ30がない部分にナット212が乗り上げてしまい、雄ねじ30と雌ねじとの噛み合い部分に隙間が生じることも抑えられる。隙間が生じることが抑えられるので、一部の雄ねじ30と雌ねじとの噛み合い部分に局部的に負荷が集中することでねじ部が破壊してしまうことを抑えられる。ねじ部が破壊してしまうことを抑えられるので、締付け不良を起こしてしまうのを防止できる。
〈第4実施例〉
以下、本発明の実施の形態の1つである第4実施例にかかる管継手について説明する。図9は、本実施例にかかる管継手の一部断面図である。図9を参照しつつ、本実施例にかかる管継手の構成を説明する。本実施例にかかる管継手は、継手本体310と、ナット312と、フェルール14とを備える。この管継手には金属管80が挿入される。金属管80は、ナット312とフェルール14とを貫通して、継手本体310の中に挿入される。
継手本体310は、筒部20と、張出部322とを有する。張出部322は、筒部20からの外周から張り出す。張出部322は、溝332を有する。第1実施例ないし第3実施例と同様、溝332は、張出部322の側面のうち、ナット312に対向する面の付け根部分に設けられている。第1実施例や第2実施例と同様、溝332は、張出部322の外周に近づくにつれて浅くなる傾斜面432を有する。なお、筒部20の具体的構成は、第1実施例の筒部20と同様である。したがって、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
本実施例にかかるナット312は、突出部360を有する。突出部360は、先端に近づくにつれ細くなる先細り面470を有する。ナット312のその他の構成は、第1実施例に係るナット12と同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
本実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順は、第1実施例にかかる管継手を金属管80に接続するための手順と同様である。したがって、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
以上のようにして、本実施例にかかる管継手は、継手本体310にナット312がねじ込まれると、ナット312の突出部360の外径が広がることを抑える。外径が広がることを抑えるので、ナット312の雌ねじの内径が広がることも抑えられる。それが抑えられるので、継手本体310の雄ねじ30がない部分にナット312が乗り上げてしまい、雄ねじ30とナット312の雌ねじとの噛み合い部分に隙間が生じることも抑えられる。隙間が生じることが抑えられるので、一部の雄ねじ30と雌ねじとの噛み合い部分に局部的に負荷が集中することでねじ部が破壊してしまうことを抑えられる。ねじ部が破壊してしまうことを抑えられるので、締付け不良を起こしてしまうのを防止できる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
例えば、継手本体10,110,210,310は、その一端にのみ雄ねじ30が形成されていてもよい。溝32は、筒部20の外周のほぼ全体を取り囲み、かつ、ごく一部にだけ形成されていないものであってもよい。この場合、突出部60は、ナット12のうち張出部22に対向する面全体に形成されているのではなく、溝32に嵌まることができ、かつ、溝32の中で移動できるような、限られた区間に形成されていることが望ましい。このように溝32や突出部60を形成すると、次に述べる理由によって、締付け不良を起こしてしまう可能性はより低下する。すなわち、ナット12は回転しながら張出部22に近付いていくので、溝32が十分長く、突出部60が十分短ければ、突出部60は、張出部22のうち溝32が形成されていない区間に干渉することなく、スムーズに溝32の中へ嵌まる。突出部60が溝32の中へ嵌まった後、ナット12と張出部22とが密着した状態で無理にこれらを締付けようとすると、突出部60がいずれ溝32の端に到達する。突出部60が溝32の端に到達すると、溝32の端と突出部60とが干渉するので、ナット12をそれ以上回すことができなくなる。これにより、上述した作用と相俟って、締付け不良を起こしてしまう可能性がより低下することとなる。
また、第2実施例において、ナット12の中心軸に対する先細り面10の傾きは、継手本体10の中心軸に対する傾斜面12の傾きより大きくてもよい。この場合、張出部12の溝12に突出部10が挿入されると、溝12の傾斜面12の外縁が突出部10の先細り面10に密着することとなる。これは、ナット12の中心軸に対する先細り面10の傾きが、継手本体10の中心軸に対する傾斜面12の傾きより大きいためである。この状態でナット12の雌ねじが筒部20の雄ねじ30にねじ込まれることで、突出部10にはその外径を縮める方向の力が強くかかることとなる。
また、継手本体10,110,210,310に挿入される管は、金属管80に限定されない。継手本体10,110,210,310に挿入される管は、樹脂管であってもよい。
また、本発明にかかる管継手の素材は特に限定されない。本発明にかかる管継手の素材の例は、金属や樹脂である。
また、本発明にかかる管継手の形状は、上述したようなニップル状のものに限定されない。本発明にかかる管継手は、たとえば、エルボ状の継手であってもよいし、チーズ状の継手であってもよい。さらに、本発明にかかる管継手のナットは、上述したようないわゆる六角ナットに限定されない。たとえば、本発明にかかる管継手のナットは、フレアナットであってもよい。継手本体に設けられている雄ねじがその継手本体の端のみに設けられており、その雄ねじの付け根のすぐそばに張出部が設けられるような場合には、そのナットは袋ナットであってもよい。
また、本発明にかかる溝や突出部の形状は、上述したものに限定されない。さらに、本発明とは異なる発明において、溝はナットのうち張出部に対向する面に形成されていてもよい。ナットのうち張出部に対向する面に溝が形成されている場合、突出部は張出部に形成される。図10は、張出部422,522,622,722,822,922やナット412,512,612,712,812,912の形状の例を示す図である。張出部422,522,622,722,822,922やナット412,512,612,712,812,912は、溝432,532,632,732,832,932あるいは突出部460,560,660,760,860,960を有している。
10,110,210,310 継手本体
12,112,212,312 ナット
14 フェルール
20 筒部
22,122,222,322,422,522,622,722,822,922 張出部
32,132,232,332,432,532,632,732,832,932 溝
40 底面
42,142,432 傾斜面
60,160,260,360,460,560,660,760,860,960 突出部
64 押付部
66 貫通孔
70,170,470 先細り面
80 金属管
250 外縁
270 外周面
272 突出部突出面

Claims (1)

  1. 管に接続される継手本体と、
    前記継手本体を前記管に接続するため、前記管が貫通している状態で前記継手本体に取り付けられるナットとを備え、
    前記継手本体が、
    前記継手本体が前記管に接続される際に前記管が進入する筒部と、
    前記筒部の外周から張出す張出部とを有しており、
    前記筒部の外周の少なくとも一端には、前記継手本体に前記ナットを取り付けるための雄ねじが形成されており、
    記ナットのうち前記張出部に対向する面には突出部が形成されており、
    前記張出部のうち前記ナットに対向する面には、前記継手本体に前記ナットを取り付けたとき前記突出部を収容して取囲む溝が形成されている、管継手であって、
    前記溝は、
    前記筒部の外周に沿って形成される底面と、
    前記筒部の外周に沿って形成され、前記外周へ近付くにつれ浅くなる傾斜面とを有しており、
    前記突出部は、前記溝に挿入されたとき前記溝の傾斜面に密着する先細り面を有しており、
    前記突出部が前記溝に収容されると、前記突出部に前記溝の面が接触することを特徴とする、管継手。
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