JP5046724B2 - トノカバー装置 - Google Patents

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本発明は、自動車の後方に設けられたラゲージルームの上方を覆うためのトノカバー装置に関する。
従来より、自動車のリアシート後方にラゲージルームを備えた自動車には、ラゲージルームの上方を必要に応じて覆うトノカバー装置が設けられる場合がある。トノカバー装置は、ラゲージルームに積載された荷物を覆い隠して外部から確認できないようにすると同時に、見栄えの向上を図る働きをする。
一般的に、トノカバー装置は、ラゲージルームを覆うためのトノカバーと、トノカバーを収容するケースとを有している。このケース内には、トノカバーの一端と結合し、トノカバーを巻き取る巻き取り装置が配置されている。トノカバーは、ケースから後方に引き出された状態でラゲージルームを覆うように構成されるのが一般的であり、トノカバーの、引き出す側の端部には、ボード材が取り付けられている。ボード材は、トノカバーの引き出しを容易にするなどの働きをする。さらに、ボード材の左右両端には、車室内の側壁の係止部と係合することでトノカバーを引き出された位置に固定するための一対のフックが取り付けられている。
通常、トノカバーは、容易に巻いてケース内に収容できるように柔軟な素材から作られ、一方、ボード材は、硬質な部材からなり、トノカバーがケース内に収容された状態でも、ケースの外側に位置するようになっている。そのために、ボード材は、ケースの、トノカバーを引き出すための開口部の幅よりも大きい、ほぼ一様な厚みを有するのが一般的である。トノカバーがケースの外側に位置することによって、利用者は、ボード材部分をつかんで、トノカバーを容易に引き出すことができ、
ここで、トノカバーがケースに収容されている状態の時に、ボード材が自重によって垂れ下がった状態となってしまうと、次に使用者がトノカバーをケースから引き出す操作をする際に使い勝手がよくない。また、ボード材が垂れ下がった状態では、荷物によってボード材がリアシート方向に押されてしまい、引き出し操作がさらに困難になってしまうことも考えられる。
そのため、トノカバーがケースに収容されている状態で、ボード材をほぼ水平状態に保つための手段が特許文献1に開示されている。同文献に開示された構成では、ボード材の下面に、所定の形状を有しケースの側面に当接することによってボード材をほぼ水平な状態に保つための部材がネジで取り付けられている。
また、図7に示すように、ボード材151を下方から支持するブラケット155を、トノカバー150を巻き取って収容するケース152にネジ156によって取り付けた構成も知られている。
特開2003−220888号公報
しかし、上述の従来技術では、ボード材を水平に保持するために、専用の部材を用いているため、材料費や加工費が嵩む。また、ボード材を水平に保持するための部材をネジによって取り付ける場合には、その分、さらに加工費が嵩む。
そこで、本発明の目的は、トノカバーがケースに収容されている状態でボード材をほぼ水平に保持することができ、かつ低コストなトノカバー装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の第1の実施態様のトノカバー装置は、トノカバーと、トノカバーの一端が取り付けられた巻き取り軸を含み、トノカバーを巻き取り軸上に巻き取る巻き取り装置と、巻き取り軸上に巻き取られたトノカバーを収容し、トノカバーを引き出すための開口が形成されたケースと、トノカバーの、巻き取り軸に取り付けられたのとは反対側の端部に取り付けられたボード材と、を有し、ケースは、トノカバーが巻き取られた状態で、ボード材を下方から支持してボード材を水平に保つ保持形状部を有し、押し出し成形によって、保持形状部を含めて一体形成されており、保持形状部は、ケースの底部側から、引き出し方向に向かって斜め上方に延びる傾斜壁と、傾斜壁の上端から、引き出し方向と逆方向に延びる水平壁とを有し、水平壁の上面が、ケースの開口部の下縁から、トノカバーの引き出し方向に水平に延びる、ボード材の保持面となっていることを特徴とする。この構成によれば、ボード材を水平に保持するのに、専用の部材が不要となる。
本発明の参考態様のトノカバー装置は、トノカバーと、トノカバーの一端が取り付けられた巻き取り軸を含み、トノカバーを巻き取り軸上に巻き取る巻き取り装置と、巻き取り軸上に巻き取られたトノカバーを収容し、トノカバーを引き出すための開口が形成されたケースと、トノカバーの、巻き取り軸に取り付けられたのとは反対側の端部に取り付けられたボード材と、トノカバーが巻き取られた状態で、ボード材を下方から支持してボード材を水平に保つブラケットと、を有し、ブラケットは、ケースの開口の下縁から、前記トノカバーの引き出し方向に水平に延びる上面を有する水平壁と、上端が水平壁の、ケース側の端部に結合し、上端からケースの外面に沿って下方に延びる垂直壁と、を有し、垂直壁には、ケースに形成された係合穴に係合した係合ツメが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、トノカバーが巻き取られた時に、ブラケットの水平壁の上面によってボード材が支持されるので、やはり、ボード材を水平に保持することができる。そして、このブラケットは、垂直壁と係合ツメによって、ケースに固定することができるので、従来技術におけるように固定のためにネジを用いる必要がない。
参考態様では、垂直壁の、ケース側の面の上端と下端に、ケースに当接する突出部を形成し、係合ツメを、上端の突出部と下端の突出部との間の高さの所に配置するのが好ましい。それによって、ブラケットを精度よく、がたつかないように取り付けることができる。
本発明の第1の実施態様によれば、ボード材を水平に保持するのに、専用の部材が必要ないので、そのような部材を用いている従来技術に比べて、そのような部材の材料費や取り付け加工費を削減でき、低コスト化を図ることができる。
本発明の参考態様によれば、ボード材を水平に保持する働きをするブラケットをケースに取り付けるのにネジを用いる必要がなくなり、その分、コストを軽減することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図を用いながら説明する。
図1は、本実施形態のトノカバー装置1が取り付けられた車両後方のラゲージルームを示す斜視図であり、トノカバー10によってラゲージルームの上方を覆った状態を示している。図2は、トノカバー10が巻き取られた状態のトノカバー装置1の左端付近の拡大図である。図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。
トノカバー装置1は、トノカバー10を非使用時に収容するケース30を有している。ケース30は、リアシート70のすぐ後に配置されており、ラゲージルームのほぼ全幅にわたって延びる長尺な形状を有し、長手方向に垂直な断面における形状は、ほぼ四角形となっている。ケース30の、車両後方に面する側壁32には、トノカバー10の出入り口となる開口31がケース30の長手方向にスリット状に形成されている。
ケース30内には、巻き取り軸40が回転可能に保持され、この巻き取り軸40に、トノカバー10の一端が固定されている。詳細には示さないが、巻き取り軸40は、それを回転付勢する機構と共に巻き取り装置を構成している。この巻き取り装置によって、トノカバー10は、外力が働かない状態では、常に、巻き取り軸40に巻き取られて、ケース30内に収容されるようになっている。
トノカバー10は、このように容易に巻き取ることができるように柔軟な材料から作るのが好ましい。トノカバー10の材料としては、例えば、一般的に広く使われている塩化ビニルレザーや軟質ポリ塩化ビニルなどを用いることができる。
トノカバー10の、巻き取り軸40に取り付けられたのとは反対側の端部には、ボード材20が取り付けられている。ボード材20はトノカバー10よりも硬質な材料から形成され、トノカバー10のほぼ全幅にわたって延びており、それによって、トノカバー10を幅方向に広がった状態に保持している。ボード材20の材料としては、例えば、硬質な樹脂を用いることができる。
ボード材20の、巻き取り軸40の長手方向の両端には、ラゲージルームの左右壁面方向に突出したフック21が取り付けられている。一方、ラゲージルームの後端付近には、左右壁面に係止部90が設けられている。トノカバー10は、それを車両の後方に向かって引き出し、フック21を係止部90に引っ掛けることによって、図1に示すように、ラゲージルームの上方を覆った状態に保持される。この際、ラゲージルームの上方を隙間無く覆うことができるように、ボード材20は、車両の後方縁に沿った形状を有している。
図1の状態から、フック21と係止部90の引っ掛かりを解除して固定を解くと、トノカバー10は、巻き取り装置の作用によって自然と巻き取られてケース30内に収容される。この際、ボード材20および/またはフック21の少なくとも一部は、ケース30の開口31の上下方向の幅よりも大きな厚みを有しており、したがって、側壁32に当接するようになっている。このため、ボード材20は、図2,3に示すように、ケース30の外側に留まる。したがって、トノカバー10が収容された状態から、ボード材20を把持することによって、容易にトノカバー10を引き出すことができる。
ボード材20には、それを把持しやすくするための把持部80が設けられている。図1に示す例では、ボード材20の後端中央の上面に枠状の部材を取り付けることよって、把持部80が形成されている。把持部80の構成は、これに限られず、凹凸をボード材20表面に形成したり、ボード材20に開口を形成したり、ハンドルを取り付けたりした構成であってもよい。
本実施形態では、図2,3に示すように、ケース30には、保持形状部50が形成されている。保持形状部50は、図3に示すように、ケース30の側壁32の、開口31より下方の部分によって形成された傾斜壁51と水平壁52から構成されている。傾斜壁51は、トノカバー10の引き出し方向に向かって斜め上方に突出するように延びている。水平壁52は、傾斜壁51の上端から、トノカバー10の巻き取り方向に向かって水平に延びている。開口31は、水平壁52の、巻き取り方向の端部と、側壁32の上方部分との間に形成されている。
この構成では、水平壁52の上面は、ボード材20および/またはフック21の下面に接触する保持面55として機能する。すなわち、保持面55による支持と、巻き取り装置による付勢力とによって、ボード材20はほぼ水平な状態に保持される。また、この状態で、ボード材20に対して下方向へ力が多少加わっても、ボード材20はほぼ水平な状態を保つ。
このようにボード材20をほぼ水平な状態に安定して保持できるようにするために、保持面55の幅を、およそ3cm程度確保するのが好ましい。この際、図3に示す例では、保持面55は、フック21の下面22に接触するようになっており、この場合、保持面55の幅を、フック21の下面22全体が接する大きさだけ確保するのが好ましい。
このような保持形状部50を有するケース30は、特に、押し出し成形によって容易に製造することができる。特に、ケース30は、アルミから作られ、板厚は1〜2mm程度、開口31の上下方向の幅は、1.5cm程度であるのが好ましい。
以上説明した本実施形態によれば、トノカバー10がケース30内に収容された状態で、ケース30の開口31の外側に留まるボード材20は、ケース30の保持形状部50によって支持されることにより、水平な状態に保持される。それによって、ボード材20を把持する操作が容易になる。また、ボード材20が、ラゲージルームに積載した荷物によって、リアシート方向に押されてしまうという不都合が生じるのも抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ボード材20をこのように水平に保持するのに、専用の部材を用いずに、ケース30の保持形状部50を用いている。そのため、従来技術におけるような取り付け工程、取り付け部材が不要であり、また、材料費の上昇もほとんどないので、低コストでトノカバー装置1を製造することができる。
なお、上記の実施形態は本発明を例示するものであり、本発明は、参考形態として種々の変形例が可能である。図4は、このような種々の変形例を示している。なお、図4において、上記の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4(a)では、保持形状部50は、ケース30の底壁の、トノカバー10の引き出し方向に間隔を置いた位置から鉛直に互いに平行に延びる2つの鉛直壁100,101を有している。一方の鉛直壁100の上端は、開口31の下縁を構成している。
この構成では、フック21は、鉛直壁100と101によって、ケース30の長手方向に垂直な断面で見て、トノカバー10の引き出し方向に離れた2点で支持され、それによって、ボード部材20は、ほぼ水平に保持される。
また、図4(a)に示す例では、フック21の、トノカバー10側の縁は、高さ方向に少し小さくなって、ケース30の開口31内に入り込むようになっている。そして、開口31の下縁を形成している鉛直壁100は、フック21の、高さ方向に小さくなっている部分の下面を支持するために、他方の鉛直壁101よりも高くなっている。この構成によれば、フック21の、開口31内に入り込んだ部分が開口31にフィットすることになるため、ボード材20が、引き出し方向の端部が下がるように傾斜するのを抑制できるだけでなく、持ち上がるように傾斜するのも抑制することができる。
図4(b)に示す例では、保持形状部50は、鉛直壁110と水平壁111と傾斜壁112を有する中空の三角柱状の構造を有している。このような構造とすることによって、強度を高め、ボード材20の保持の安定性を高めることができる。
図4(c)に示す例では、保持形状部50は、鉛直壁120と、水平壁121と、半円筒状壁122を有している。鉛直壁120は、ケース30の底壁から開口31の下縁に延びている。水平壁121は、鉛直壁120の上端からトノカバー10の引き出し方向に延びている。半円筒状壁122は、水平壁121の、トノカバー10の引き出し方向の端部とケース30の底壁の、トノカバー10の引き出し方向の端部とをつないでおり、トノカバー10の引き出し方向に向かって凸になっている。
ラゲージルームの側壁には、フック21を車両前後へガイドするレールが備えられる場合がある。特に、このようなレールがない場合、ボード材20は、ラゲージルームの左右壁面の係止部90から外されてトノカバー10が巻き取られる際、ケース30よりも低い位置に変位する場合がある。図4(c)に示す構成では、このような場合でも、トノカバー10やボード材20やフック21が、半円筒状壁122の滑らかな曲面に沿って移動するようにでき、それによって、これらの部材が損傷するのを抑制することができる。
図4(d)に示す例では、上下2段のトノカバー10a,10bが設けられている。これらは、例えば、下方のトノカバー10aが、通常の目隠し用のカバーであり、上方のトノカバー10bが、犬を載せる際に、犬が乗員室側に移動できないようにするためのドッグネットである。
ケース30内には、トノカバー10a,10bのそれぞれを巻き取るための2つの巻き取り軸40a,40bが配置されており、ケース30は、巻き取り軸40a,40bをそれぞれ収容する独立した2つの部屋を形成している。ケース30の、下方のトノカバー10aを引き出すための開口部31aは、上方のトノカバー10bを引き出すための開口部31bよりも、トノカバー10a,10bの引き出し方向にずれて位置している。そして、下方の巻き取り軸40aを収容する部屋の天井壁に当たり、2つの部屋を仕切る壁ともなっており、水平に延びている中壁130の上面によって、上方のトノカバー10bのための開口部31bの下縁が形成されている。その結果、中壁130の、開口31bよりトノカバー10bの引き出し方向側の部分が、トノカバー10bに取り付けられたボード材20bをほぼ水平に保持する保持形状部50bとして働く。下方のトノカバー10aに取り付けられたボード材20aの保持形状部50aは、図3に示すのと同様の構成である。
この構成では、上方のボード材20bのための保持形状部50bが、下方の部屋の天井壁と共用されるため、別に水平保持のための構成を設ける必要がなく、コスト面で優れている。
図4(e)に示す例では、図4(d)に示すのと同様に、上下2段のトノカバー10a,10bが設けられている。下方のトノカバー10aに取り付けられたボード材20aの保持形状部50は、図3に示すのと同様の構成である。一方、上方のトノカバー10bに取り付けられたボード材20bは、上方の部屋の、開口31bが形成された側壁と、中壁130から鉛直上方に延びる鉛直壁140との間に挟まれて、ほぼ鉛直な状態で保持されるようになっている。
図4(f)に示す例では、2つのトノカバー10c,10dが、互いに反対方向に引き出されるようになっている。各トノカバー10c,10dに取り付けられた各ボード材20c,20dのための各保持形状部50c,50dは、図3に示すのと同様の構成である。
図5に、本発明の他の参考形態のトノカバー装置を示す。同図において、図1〜3と同様の部分には同一の符号を付しており、詳細な説明を省略する。図5(a)は、巻き取り軸40に垂直な面に沿った断面図である。なお、図5(a)では、分かりやすくするために、フック21やボード材20の図示を省略している。図5(b),(c),(d)は、図5(a)のブラケット60を種々の方向から見た図である。
参考形態では、ブラケット60が、ケース30の開口31の下方に取り付けられている。ブラケット60は、ケース30に接するように配置される垂直壁66と、垂直壁66の上端から水平に延びる水平壁65とを有している。また、水平壁65と垂直壁66との間の角度を保つために、水平壁65の下面と垂直壁66の、ケース30とは反対側の面とに接続した、断面形状が三角形の補強部67が設けられている。
垂直壁66の、ケース30に面する側には、中央付近に垂直壁66に対してほぼ垂直に突出した係合ツメ61が形成され、下端および上端にそれぞれ突出部62,63が形成されている。本実施形態では、係合ツメ61は、上下左右に並んで合計で4つ設けられており、下端の突出部62と上端の突出部63は、それぞれ左右に並んで2つずつ設けられている。ブラケット60は、ケース30に形成された係合孔35に係合ツメを係合させることによって取り付けられている。
この際、係合ツメ61がケース30の係合孔35に係合すると共に、突出部62,63がケース30の外面に当接することによって、ブラケット60は、水平壁65が水平に延びる姿勢に維持される。また、垂直壁66の、突出部62と63との間の部分の微弱なたわみに伴う弾性力によって、係合ツメ61に、水平方向に力が作用するようにすることができ、それによって、ブラケット60をがたつかないように固定することができる。
このようにして、水平壁65の上面が、ケース30の開口31の下縁から、トノカバー10の引き出し方向に水平に延びる保持面として機能するようになっている。すなわち、トノカバー10が巻き取られた時に、水平壁65の上面によってボード材20が下方から支持され、さらに、ボード材20に巻き取り装置による力が作用することによって、ボード材20はほぼ水平な状態に保持される。
参考形態によれば、ブラケット60を取り付けるのに、従来技術におけるようなネジなどの追加の部材が不要であり、その分、材料費や加工費を軽減することができる。
なお、本参考形態は、図5に示す参考形態の詳細によって制限されるものではなく、種々の変形が可能である。図6に、1つの変形例を示す。同図において、図5と同様の部分には同一の符号を付しており、詳細な説明を省略する。
図6に示す例では、図5に示す構成における上方の係合ツメ61および突出部63の構成を変えている。すなわち、この変形例においては上方の係合ツメ64を、ケース30の係合穴35を通った後、ケース30の内面に沿って上方に、ケース30の開口31の下端まで延びている。また、上方に独立した突出部63はなく、代わりに、係合ツメ64の根元部分の肉厚が厚くなっていて、ケース30の外面に当接している。
この変形例では、上方の係合ツメ64が上下方向に長い領域でケース30に当接することによって、ブラケット60の水平壁65の先端が下方に傾くのに対する抵抗力が高まる。それによって、ブラケット60の保持の安定性が高まり、ボード材20が比較的重い場合でも、ボード材20を実質的に水平な状態に安定して保持することができる。
本発明の一実施形態のトノカバー装置を備えた車両のラゲージルームを示す斜視図。 図1のトノカバー装置の一部を拡大して示す斜視図。 図2のA−A線に沿った断面図。 図1のトノカバー装置の参考変形例を示す断面図。 参考形態のトノカバー装置を示す図。 図5のトノカバー装置の変形例を示す断面図。 従来例のトノカバー装置の断面図。
符号の説明
1 トノカバー装置
10 トノカバー
20 ボード材
21 フック
22 下面
30 ケース
31 開口
32 側壁
40 巻き取り軸
50 保持形状部
51 傾斜壁
52 水平壁
55 保持面
60 ブラケット
70 リアシート
80 把持部
90 係止部

Claims (1)

  1. トノカバーと、
    前記トノカバーの一端が取り付けられた巻き取り軸を含み、前記トノカバーを前記巻き取り軸上に巻き取る巻き取り装置と、
    前記巻き取り軸上に巻き取られた前記トノカバーを収容し、前記トノカバーを引き出すための開口が形成されたケースと、
    前記トノカバーの、前記巻き取り軸に取り付けられたのとは反対側の端部に取り付けられたボード材と、
    を有し、
    前記ケースは、前記トノカバーが巻き取られた状態で、前記ボード材を下方から支持して該ボード材を水平に保つ保持形状部を有し、押し出し成形によって、前記保持形状部を含めて一体形成されており、
    前記保持形状部は、前記ケースの底部側から、前記引き出し方向に向かって斜め上方に延びる傾斜壁と、該傾斜壁の上端から、前記引き出し方向と逆方向に延びる水平壁とを有し、前記水平壁の上面が、前記ケースの前記開口部の下縁から、前記トノカバーの引き出し方向に水平に延びる、前記ボード材の保持面となっている、
    トノカバー装置。
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