JP5046034B2 - 防水スペーサ、及び基礎上防水構造 - Google Patents

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この発明は、建物の基礎と該基礎の上面から略垂直に起立して構築される軸組との隙間を塞ぎ、基礎外部から内部への水の浸入を防止するための防水スペーサ、及び基礎上防水構造に関する。
一般的に、建物を建築する際には、基礎とその上部に構築される軸組等との間には隙間が生じるため、当該隙間によって建物の防水性が損なわれるという問題が生じていた。そして、基礎の天端よりも低い位置に床部分が設けられる土間、ガレージ等の場所では、基礎の天端よりも高い位置に床部分が設けられるその他の居室よりも、建物の外部からの雨水等の浸入防止がより重要である。そのため、基礎と軸組との隙間にコーキング材を介在させる等して建物の防水性を確保していたが、気候の変化等によって基礎や軸組が膨張や収縮を繰返すことによって、コーキング材の剥離や、切れ等が発生し、防水性が徐々に損なわれることから以下のような基礎部分の防水構造が考案されている。
この基礎部分の防水構造101は、図16に示すように、基礎102と外壁パネル103の下端の間の隙間104を覆うために、略L字状に形成された基礎見切り105の上端部に合成樹脂やゴム等の変形性を有する追従片106を設け、さらに、その上からコーキング材107を設けたものである。(例えば、特許文献1)。
特開2005−315004号公報
しかし、気候の変化等によって基礎や外壁パネルの膨張や収縮が起きた場合には、追従片が弾性変形して追従したとしてもコーキング材と基礎や外壁パネルとの間に隙間が生じるので結果的に防水性が徐々に損なわれる可能性がある。また、コーキング材自体にコストがかかるということに加えて、追従片を形成するためにもコストがかかり経済的でないという問題もある。
この発明は上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、コーキング材を使用するよりも安価で、且つ、建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組との隙間を確実に塞ぎ、基礎外部から内部への水の浸入を確実に防止することができる防水スペーサ、及び基礎上防水構造に関する。
上記目的を達成するために、請求項1記載の防水スペーサは、建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組との隙間を塞ぎ、該基礎外部から内部への水の浸入を防止するための防水スペーサーであって、長手方向に折曲自在となる折目が形成された長尺な樹脂製シートの一方面側の一端部に長手方向に亘って前記基礎上面に貼付け可能な接着部材が設けられ、前記樹脂製シートの他端面側に前記折目を挟んで折曲自在で且つ一方側面を粘着面とした一方の発泡シートと他方の発泡シートとが、一方の発泡シートの端部が該折目に沿うように貼付けられ、他方の発泡シートが一方の発泡シートにその肉厚分だけ離間した溝部を形成して貼付けられ、且つ、それぞれの発泡シートの折目と反対側の端部が前記樹脂製シートの端部からはみ出すように貼付けられていることを特徴としている。
請求項に記載の基礎上防水構造は、建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組を有し、且つ、前記建物の床部材が前記基礎の天端より低い位置に設けられた建物において、前記請求項記載の防水スペーサの樹脂製シートの接着部材が設けられた一方面側が、前記基礎上面から前記軸組に沿って略垂直に起立してこれらの隙間を塞ぐように貼り付けられたことを特徴としている。
請求項に記載の基礎上防水構造は、前記樹脂製シートの他方面側に貼付けられた前記発泡シートの上に、住宅の内壁材を固定するための下地材が押圧固定されたことを特徴とする。
請求項1記載の防水スペーサによれば、前記隙間を塞ぐ樹脂製シートを具備しているので、樹脂製シートが基礎と軸組との隙間を完全に塞ぐことができ、確実に防水性を確保することができる。そして、該樹脂製シートの一方面側には、基礎上に貼付け可能な接着部材を具備しているので、これを基礎から軸組に沿って貼付ける際にも容易に貼付けることができる。また、前記樹脂製シートの他方面側に貼付けられた発泡シートを具備するので、防水性を向上させると共に、建物の断熱性も向上させることができる。しかも、コーキング材を使用する場合と比較して安価である。
前記樹脂製シート、及び、前記発泡シートが折曲自在である。これにより、基礎上面と該基礎上面から起立する軸組に沿うように容易に変形させることができるので、多様な形状にも対応することができる。また、収納する際にも防水スペーサを折曲したり、巻いたりすることで収納性も向上する。
更に又、前記樹脂製シートが長尺に形成されると共に、その長手方向に略L字型に折曲自在となるように該樹脂製シートの長手方向に亘って予め折目が設けられている。これにより、防水スペーサを使用しない際には巻いた状態で収納、若しくは持運び等することができ、取扱いが容易である。そして、防水スペーサを使用する際には、接着部材、及び発泡シートの粘着面を使用して基礎から軸組に沿って貼付けながら折目に沿って略L字型に折曲していけば、容易に基礎と軸組との隙間を塞ぐことができる。また、樹脂製シートに予め折目を設けることで基礎と軸組とが略直角に設けられている場合にも、精度よくその角度に対応することができるので、防水性や断熱性を損なうことがない
また、前記発泡シートには、前記樹脂製シートの折目が設けられた箇所に、長手方向に亘って溝部が形成されている。これにより、防水シートを略L字型に折曲する際に、発泡シートにある程度厚みがある場合にも、折曲部に歪等が生じることがないので、確実に防水性を確保することができる。
請求項記載の基礎上防水構造によれば、建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組を有し、且つ、前記建物の床部材が前記基礎の天端より低い位置に設けられた建物において、請求項1記載の防水スペーサの樹脂製シートの接着部材が設けられた一方面側が、前記基礎上面から前記軸組に沿って略垂直に起立してこれらの隙間を塞ぐように貼付けられている。これにより、基礎の天端よりも高い位置に床部材が設けられている場合よりも、基礎の天端よりも低い位置に床部材が設けられている場合のほうが基礎と軸組との隙間からの雨水等の浸入防止が重要となるため、防水スペーサを好適に使用することができる共に、この場合にも防水性を確実、且つ、安価に確保することができる
請求項記載の基礎上防水構造によれば、前記樹脂製シートの他方面側に貼付けられた前記発泡シートの上に、住宅の内壁材を固定するための下地材が押圧固定されている。これにより、下地材を固定する際の圧力や、該下地材の荷重で発泡シートが押し潰されることで、防水スペーサが基礎や軸組等により密着し、高い防水性を発揮することができる。
この発明における防水スペーサの最良の実施形態について、以下に説明する。本発明に係る防水スペーサ1は、図15に示すように、建物の基礎2と該基礎2の上面から略垂直に起立して構築される軸組3との隙間を塞ぎ、該基礎2外部から内部への水の浸入を防止するためのものである。そして、図1、図8、図11に示すように、前記隙間を塞ぐ樹脂製シート4と、該樹脂製シート4の一方面側4aに設けられ、前記基礎2の上面に貼付け可能な接着部材5と、粘着面6aを有し、且つ、前記樹脂製シート4の他方面側4bを覆うように貼付けられた発泡シート6とを具備するものである。そして、防水スペーサ1は、図4に示すように長尺に形成したり、図9に示すように、基礎2の入隅部7の形状に合致するように形成したり、図12に示すように、基礎2の出隅部8の形状に合致するように形成して使用することができる。
前記樹脂製シート4は、例えばポリプロピレン等の屈曲自在な汎用性の樹脂材料をシート状に形成したものを、適宜防水スペーサ1の形状に合わせて所定の大きさにカットする等して好適に使用することができる。また、樹脂製シート4の材料は前述したポリプロピレンを始め、その他にもポリスチレンやPET等を使用することができる。尚、樹脂製シート4は、硬質の樹脂を使用することも可能である。
前記接着部材5は、樹脂製シート4の一方面側4aに設けられ、前記基礎2上に貼付ける際に使用される。そして、接着部材5は本実施形態のようにアクリル系の防水両面テープを好適に使用することができるが、他の防水両面テープを使用してもよく、さらに、接着剤等を別途塗布するようにしてもよい。
前記発泡シート6は、例えば発泡ポリエチレン等の屈曲自在で、且つ、防水性、断熱性を有する材料をシート状に形成したものを、適宜防水スペーサ1の形状に合わせて所定の大きさにカットする等して好適に使用することができる。また、発泡シート6の材料は前述した発泡ポリエチレンを始め、その他にも発泡ポリウレタン等を使用することができる。尚、発泡シート6は、硬質の樹脂を使用することも可能である。そして、発泡シート6の一方面側6bには粘着面6aが設けられており、樹脂製シート4の他方面側4bを覆うようにして貼付けられる。粘着面6aは、樹脂製シート4の接着部材5と共に、防水スペーサ1を、例えば図4に示すように、基礎2から該基礎2の上面から略垂直に起立して構築される軸組3に沿うようにして貼付ける際にも使用される。
以上のような樹脂製シート4、接着部材5、発泡シート6から形成される防水スペーサ1の実施形態について以下に示す。
第1の実施形態に係る防水スペーサ1aは、図1、図4に示すように、全体形状が長尺に帯状に形成されている。そのため、樹脂製シート4、接着部材5、発泡シート6は、全て長尺に形成され、これらが貼り合わされるようにして防水シート1aが形成されている。そして、この防水スペーサ1aは、図4に示すように、基礎2と該基礎2の上面から略垂直に起立して構築される軸組3との隙間を塞ぐように、基礎2の上面から軸組3に沿って起立して、当該防水スペーサ1aが略L字型に折曲されるように取付けられる。そのため、防水スペーサ1aを容易に折曲することができるように、図1、図4に示すように、樹脂製シート4には予めその長尺方向に亘って折目4cが設けられている。また、折目4cは予め折曲げられたり、切込みを入れる等して形成されている。また、樹脂製シート4は、発泡シート6と同様の大きさでもよいが、図1に示す本実施形態のように、樹脂製シート4は、発泡シート6の一方面側6bの中央の一部にだけ設けられていれば十分に防水性を確保することができ、また、材料コストを削減することもできる。
さらに、防水スペーサ1aを、図2に示すように、折曲した際に、折曲部9において発泡シート6同士が緩衝して歪が生じないように、図1に示すように、折目4cが設けられている箇所には溝部6cが、該発泡シート6の長手方向に亘って形成されている。詳細には、図1に示すように、折目4cが形成された樹脂製シート4の当該折目4cを挟んで、一方の発泡シート6の端部が折目4cに沿うように貼付けられ、他方の発泡シート6が、一方の発泡シート6とその肉厚分だけ離間して該樹脂製シート4の他方面側4bに貼付けられるようにして溝部6cが形成されている。これにより、防水スペーサ1aを折曲した際には、他方の発泡シート6が溝部6cに入り込むので歪が生じない。
また、樹脂製シート4の一方面側4aには接着部材5としての両面テープが、該樹脂製シート4の一端部に長手方向に亘って設けられており、図4に示すように、該接着部材5と発泡シート6の粘着面6aとを使用して、基礎2の上面から軸組3に沿って該防水スペーサ1aが取付けられる。尚、接着部材5は、樹脂製シート4の一方面側4aの全面に設けてもよいが、図1に示す本実施形態のように、該樹脂製シート4の一方面側4aの一部にのみ設けておけば十分に防水性を確保でき、また、材料コストを削減することもできる。この際には、防水スペーサ1aが取付けられる基礎2の上面や軸組3の側面等の被取付箇所の水気や埃等を除去した後、図3に示すように、作業者が樹脂製シート4をつかんで防水スペーサ1aを折曲させ、その折曲部9を、基礎2の上面と軸組3とが建物内側に形成する角部10に押し当てるようにして取付けられる。これにより、樹脂製シート4が、基礎2と角部10に精度よく対応することができるので、防水スペーサ1aと、基礎2や軸組3との間に隙間が生じることがなく高い防水性を確保することができる。そして、防水スペーサ1aの上から基礎2や軸組3方向に押圧することで該防水スペーサ1aが基礎2の上面や軸組3の側面に強固に取付けられる。
また、図4に示すように、防水スペーサ1a同士を基礎2上で継合わせる際には、防水性のアクリル系両面テープ等の中継ぎテープ11が使用され、この際には、防水性を確実に確保するために防水スペーサ1a同士を30mm以上重ねることが好ましい。詳細には、防水スペーサ1aの端部に中継ぎテープ11が該防水スペーサ1aから若干はみだすように貼付けられる。そして、中継ぎテープ11の粘着面を露出させ、この粘着面の上から他方の防水スペーサ1aの端部を被せるように、当該他方の防水スペーサ1aを一方の防水スペーサ1aの上から貼付ける。このように防水スペーサ1a同士を継合わせることで、この継目で防水性が損なわれることがない。
また、図5に示すように、例えば住宅の土間のサッシ部分のように基礎2の上部に直接軸組3が設けられていないような場所では、防水スペーサ1aの端部に中継ぎテープ11を貼付けておくことが好ましい。この際にも、防水スペーサ1aの端部に中継ぎテープ11が該防水スペーサ1aから若干はみだすように貼付けられる。これにより、防水スペーサ1aの端部で防水性が損なわれることがない。
そして、図15に示すように、基礎2の天端よりも低い位置に床部材12が設けられる床ダウン部13と比べて、基礎2の天端よりも高い位置に床部材12が設けられる他の居室14は、基礎2と軸組3との隙間からの雨水等の浸入の問題は生じにくい。そのため、図15に示すような基礎上防水構造Aでは、床ダウン部13において防水スペーサ1が使用されるが、他の居室14では防水スペーサ1以外の他のスペーサ(不図示)が使用されることが多い。そして、防水スペーサ1と他のスペーサを継足す際には、図6に示すように、他の居室14側に200mm程度張り出すように防水スペーサ1aを取付けてから、適宜他のスペーサと30mm以上重ねて継合わせることが好ましい。これにより、床ダウン部13と他の居室14との境界での防水性を確実に確保することができる。尚、床ダウン部13以外のその他の居室14においても基礎2と軸組3との隙間を塞ぐために防水スペーサ1を使用することができるのは勿論である。
そして、この防水スペーサ1aを使用する際には、中継ぎテープ11も同時に使用されることから、図7に示すように、防水スペーサ1aを巻き、その上から中継ぎテープ11を巻きつけることで、持運びや収納の際の取扱が容易となり、また、作業性も向上する。この際には、粘着面6aに適宜離型シートを設けたり、発泡シート6の他方側面6dに、離型性の樹脂をコーティングを設ける等することができる。
第2の実施形態に係る防水スペーサ1bは、図8に示すように、基礎2の入隅部7の形状に合致するように、基礎2に貼付けられる基礎側面15aと、軸組3に貼付けられ、該基礎側面15aから略垂直に起立する2つの起立面15bとから形成されている。そして、第1の実施形態に係る防水スペーサ1aと同様に、樹脂製シート4の一方側面4aに接着部材5が設けられ、他方側面4bに発泡シート6が設けられている。また、この防水スペーサ1bは、樹脂製シート4と発泡シート6とが略同形状に形成されて組立てられ、さらに、図8に示すように、基礎側面15aの内縁部と、その両端部から起立面15bに沿って起立して接着部材5が設けられている。また、接着部材5の位置等の防水スペーサ1bの形成方法は本実施形態のものに限定されず、適宜変更することができる。
そして、この防水スペーサ1bを使用する際には、図9に示すように、防水スペーサ1bを、入隅部7に基礎2の上面から軸組3に沿って起立してこれらの隙間を塞ぐように取付け、その後防水スペーサ1bの両端部に第1の実施形態に係る防水スペーサ1aを継合わせる。この際には、図10に示すように、どちらか一方の防水スペーサ1aが勝ちとなるように防水スペーサ1bの上から貼付け、他方の防水スペーサ1aの端部を一方の防水スペーサ1aに突き付けるように防水スペーサ1bの上から貼付ける。これにより、基礎2の入隅部7の防水性を容易に確保することができる。また、防水スペーサ1a、1bの取付け方は、上述の方法に限定されるものではなく適宜変更することができる。
第3の実施形態に係る防水スペーサ1cは、図11に示すように、基礎2の出隅部8の形状に合致するように、基礎2に貼付けられる基礎側面16aと、軸組3に貼付けられ、該基礎側面16aから略垂直に起立する2つの起立面16bとから形成されている。そして、第1の実施形態に係る防水スペーサ1aと同様に、樹脂製シート4の一方側面4aに接着部材5が設けられ、他方側面4bに発泡シート6が設けられている。また、この防水スペーサ1cは、樹脂製シート4と発泡シート6とが略同形状に形成されて組立てられ、さらに、図11に示すように、基礎側面16aの外縁部、及び端部と、該基礎側面16aの両端部から起立面16bに沿って起立して接着部材5が設けられている。また、接着部材5の位置等の防水スペーサ1cの形成方法は本実施形態のものに限定されず、適宜変更することができる。
そして、この防水スペーサ1cを使用する際には、図12に示すように、防水スペーサ1cを、出隅部8に基礎2の上面から軸組3に沿って起立してこれらの隙間を塞ぐように取付け、その後防水スペーサ1cの両端部に第1の実施形態に係る防水スペーサ1aを継合わせる。この際には、図13に示すように、どちらか一方の防水スペーサ1aが勝ちとなるように防水スペーサ1cの上から貼付け、他方の防水スペーサ1aの端部の不要部17を適宜カットし、その端部を一方の防水スペーサ1aに突き付けるように防水スペーサ1cの上から貼付ける。これにより、基礎2の出隅部8の防水性を容易に確保することができる。また、防水スペーサ1a、1cの取付け方は、上述の方法に限定されるものではなく適宜変更することができる。
以上のよう形成される防水スペーサ1を、図15に示すように、基礎2の天端よりも低い位置に床部材12を設けた床ダウン部13に使用して基礎上防水構造Aとすることで、容易且つ安価に基礎2と軸組3との隙間を塞ぎ該床ダウン部13の防水性を確保することができる。
さらに、図15に示す基礎上防水構造Aにおいて、基礎2と軸組3との隙間の防水性をより向上させるために、図15に示す内壁材18を固定するための下地材19を、図14に示すように、防水スペーサ1a、1b、1cの上に、発泡シート6を押しつぶすようにビス20等で載置固定することで、より安定した防水性能を確保することができる。
本発明に係る防水スペーサ1は、基礎2と軸組3との隙間の防水だけでなく、例えば梁等の他の建築要素間の隙間にも使用することができる。
第1の実施形態に係る係る防水スペーサの側面図 第1の実施形態に係る防水スペーサを折曲する状態を示す側面図 第1の実施形態に係る防水スペーサを貼付ける状態を示す断面図 第1の実施形態に係る防水スペーサの継合わせる状態を示す斜視図 第1の実施形態に係る防水スペーサの端部を示す斜視図 他の居室との境界での状態を示す図 第1の実施形態に係る防水スペーサを巻いた状態を示す斜視図 第2の実施形態に係る防水スペーサの斜視図 第2の実施形態に係る防水スペーサを貼り付ける状態を示す斜視図 第2の実施形態に係る防水スペーサを貼り付けた状態を示す斜視図 第3の実施形態に係る防水スペーサの斜視図 第3の実施形態に係る防水スペーサを貼り付ける状態を示す斜視図 第3の実施形態に係る防水スペーサを貼り付けた状態を示す斜視図 下地材を取付けた状態を示す断面図 基礎の断面図 従来技術を示す断面
符号の説明
1(1a、1b、1c) 防水スペーサ
2 基礎
3 軸組
4 樹脂製シート
4a 一方面側
4b 他方面側
4c 折目
5 接着部材
6 発泡シート
6a 粘着面
6b 一方面側
6c 溝部
7 入隅部
8 出隅部
13 床部材
18 下地材

Claims (3)

  1. 建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組との隙間を塞ぎ、該基礎外部から内部への水の浸入を防止するための防水スペーサーであって、
    長手方向に折曲自在となる折目が形成された長尺な樹脂製シートの一方面側の一端部に長手方向に亘って前記基礎上面に貼付け可能な接着部材が設けられ、前記樹脂製シートの他端面側に前記折目を挟んで折曲自在で且つ一方側面を粘着面とした一方の発泡シートと他方の発泡シートとが、一方の発泡シートの端部が該折目に沿うように貼付けられ、他方の発泡シートが一方の発泡シートにその肉厚分だけ離間した溝部を形成して貼付けられ、且つ、それぞれの発泡シートの折目と反対側の端部が前記樹脂製シートの端部からはみ出すように貼付けられていることを特徴とする防水スペーサ。
  2. 建物の基礎と該基礎上面から略垂直に起立して構築される軸組を有し、且つ、前記建物の床部材が前記基礎の天端より低い位置に設けられた建物において、
    前記請求項1記載の防水スペーサの樹脂製シートの接着部材が設けられた一方面側が、前記基礎上面から前記軸組に沿って略垂直に起立してこれらの隙間を塞ぐように貼り付けられたことを特徴とする基礎上防水構造。
  3. 前記樹脂製シートの他方面側に貼付けられた前記発泡シートの上に、住宅の内壁材を固定するための下地材が押圧固定されたことを特徴とする請求項2記載の基礎上防水構造。
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