JP7297421B2 - 外壁パネルの目地構造、外壁面材および止水部材 - Google Patents

外壁パネルの目地構造、外壁面材および止水部材 Download PDF

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Description

この発明は、建物の外壁を構成できる外壁パネルの目地構造、外壁面材および止水部材に関する。
特許文献1の背景技術には、外壁パネルの表面を構成する鋼板の端部に折り曲げ片を設け、この折り曲げ片を目地部で隣り合う外壁パネルの折り曲げ片と重ね合わせ、この目地部にシーリング材を充填することで防水することが記載されている。さらに、この特許文献1は、無足場施工を実現するべく、外壁における左右に隣り合う外壁パネル間の縦目地を形成するパネル端面が、表裏の金属板とは別体の型材からなり、これら型材間に水密性確保のための二次部材が設けられた外壁構造を開示している。
特開2016-094791号公報
しかしながら、上記特許文献1の外壁構造では、外壁パネルの端面が表裏の金属板とは別体の型材からなるため、外壁パネルの構造が複雑化し、外壁が割高になる欠点がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、構造が簡単でコスト低減が図れる外壁パネルの目地構造、外壁面材および止水部材を提供することを課題とする。
この発明の外壁パネルの目地構造は、左右に隣り合う外壁面材の側面部から突出する止水板部同士が重なり合ってなる目地に、耐候性を有する止水部材が設けられることを特徴とする。
これにより、外壁面材の側面部から突出する止水板部を目地に利用する構造となり、別体の型材を用いる必要がないため、構造が簡単でコスト低減が図りやすい。また、例えば、複数の外壁面材を用いて地上で組まれる大判化外壁パネルに上記止水部材を設けておくことができる。このため、上記大判化外壁パネルをクレーンで吊り上げて建物躯体に取り付けた後に目地に耐候性を有する湿式のシール材を塗布する作業を不要にでき、無足場施工を実現することができる。
上記止水部材は、上記の重なり合う止水板部の各々に設けられていてもよい。これにより、上記目地における耐候性および止水性能の向上が図れる。
上記止水部材は、上記止水板部の屋外面から屋内面に至る折り返し形状を有していてもよい。これにより、上記目地における止水性能の向上が図れる。
上記折り返し形状を有する止水部材の折り返し部または折り返し部の近傍にフィン部が突出していてもよい。これにより、上記止水板部同士が重なり合ってなる目地の幅寸法に製造誤差や設置誤差等によるバラツキが生じても止水機能が低下する問題は生じ難い。例えば、このような誤差に起因して、上記止水部材の幅寸法が目地幅の寸法よりも長くなっても、上記のフィン部は上記目地幅に合わせて変形できるので、上記止水部材を支障なく上記目地内に収めることができる。
或いは、上記折り返し形状を有する止水部材の折り返し部から所定の範囲が互いに合わさってフィン部が形成されてもよい。これにより、上記止水板部同士が重なり合ってなる目地の幅寸法にバラツキが生じても、上記のフィン部は上記目地幅に合わせて変形できるので、上記止水部材を支障なく上記目地内に収めることができる。
また、この発明の外壁面材は、側面部から突出する止水板部を有する外壁面材であって、上記止水板部の屋外面から屋内面に至る折り返し形状の耐候性を有する止水部材が設けられており、上記止水部材の折り返し部または折り返し部の近傍にフィン部が突出していることを特徴とする。このような外壁面材は、当該外壁面材を製作する段階で、上記止水部材を有した構造となり、外壁面材による外壁設置の現場では、目地止水の作業負担が軽減される。また、上記止水板部同士が重なり合ってなる目地の幅寸法にバラツキが生じても、上記のフィン部は上記目地幅に合わせて変形できるので、上記止水部材を支障なく上記目地内に収めることができる。
また、この発明の外壁面材は、側面部から突出する止水板部を有する外壁面材であって、上記止水板部の屋外面から屋内面に至る折り返し形状の耐候性を有する止水部材が設けられており、上記止水部材の折り返し部から所定の範囲が互いに合わさってフィン部が形成されることを特徴とする。このような外壁面材は、当該外壁面材を製作する段階で、上記止水部材を有した構造となり、外壁面材による外壁設置の現場では、目地止水の作業負担が軽減される。また、上記止水板部同士が重なり合ってなる目地の幅寸法にバラツキが生じても、上記のフィン部は上記目地幅に合わせて変形できるので、上記止水部材を支障なく上記目地内に収めることができる。
また、この発明の止水部材は、一方側に差し込み部を有し他方側に折り返し部を有する折り返し形成の耐候性を有する止水部材であって、折り返し部または折り返し部の近傍にフィン部が突出していることを特徴とする。このような止水部材は、外壁面材の工場製作段階で当該外壁面材の止水板部に装着しておくことができる。なお、複数の外壁面材を上下に接合して大判化外壁パネルを製作する現場において、この大判化外壁パネルに上記止水部材を装着することもできる。
また、この発明の止水部材は、一方の面側に粘着面を有し、幅方向の略中央側で上記粘着面側を谷折りに折り曲げて用いることができる耐候性を有するテープ状の止水部材であって、他方の面側の上記折り曲げの箇所または折り曲げの箇所の近傍にフィン部が突出していることを特徴とする。このような止水部材は、各外壁面材の工場製作段階で当該外壁面材の止水板部に貼り付けておくことができる。なお、複数の外壁面材を上下に接合して大判化外壁パネルを製作する現場において、この大判化外壁パネルに上記止水部材を貼り付けることもできる。
本発明であれば、外壁パネルの目地の止水構造を簡単化してコスト低減が図れるという効果を奏する。
外壁面材の構造例を示した概略の斜視図である。 同図(A)は図1の外壁面材における外壁面材の上部および下部を示した断面図であり、同図(B)は図1の上下に配置された外壁面材の嵌め込み箇所の断面図である。 この実施形態に係る外壁面材を複数枚用いて構成された大判化外壁パネル同士の組み付けを示した説明図である。 図3に示した一実施形態に係る止水部材の拡大断面図である。 同図(A)は図3に示した止水部材の変形例を示した説明図であり、同図(B)は、同図(A)の止水部材の目地内の曲がりを示した説明図である。 図3に示した止水部材の変形例を示した説明図である。 他の実施形態に係る外壁面材を複数枚用いて構成された大判化外壁パネル同士の組み付けを示した説明図である。 他の実施形態に係る外壁面材の止水板部および止水部材を示した概略の斜視図である。 他の実施形態に係る止水部材を示した概略の斜視図である。 外壁面材の止水板部に図9の止水部材を貼り付けた状態を示した概略の斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、建物の外壁を構成できる大判化外壁パネル5は、例えば、複数の横長の外壁面材51を上下に配置して下地材52で相互に連結された構造を有する。図1に示す例では、上記下地材52として、C形鋼からなる縦胴縁52aを複数本備えている。
上記外壁面材51は、例えば、図2(A)および図2(B)に示すように、断熱材51aを鋼板51b、51cで挟み込んだ金属サンドイッチパネルである。2枚の外壁面材51を上下に配置した場合、下段に位置する外壁面材51の上端面に形成された横幅方向に長い2か所の凹部51dに、上段に位置する外壁面材51の下端面に形成された横幅方向に長い2か所の凸部51eが嵌まり込むことにより、上下の外壁面材51が互いに面外方向に位置ずれしないように組み合わされる。
また、屋外側に位置する凸部51eの下側に位置する凹部分からねじ込まれたビス51gによって、縦胴縁52aに各外壁面材51が固定される。また、外壁面材51の側面部には、外壁面材51の壁面と平行に止水板部51fが突出している。上下に位置する外壁面材51においては、例えば、下側となる止水板部51fの上端部分が屋内側に出るように曲げられており、この下側の止水板部51fの上端部分と上側の止水板部51fの下端部分とが重なることができる。
なお、図示しない地組架台を用いると、上記複数の外壁面材51を上下に並べて下地材52で連結した大判化外壁パネル5を、当該大判化外壁パネル5が取り付けられる建物の躯体の外壁取付箇所とは異なる場所で組み立てることができる。そして、この大判化外壁パネル5を、クレーン等で吊り上げ、建物の躯体の外壁取付箇所に取り付けて外壁を構成することができる。
また、上記止水板部51fは、屋外側に位置する鋼板51bの左右端部を略90度折り曲げることで、外壁面材51の壁面と平行とされる。また、各外壁面材51の左右両側の止水板部51fの形成位置については、屋外側の壁面からの距離を幾分違えてあり、左右の外壁面材51の両止水板部51f同士が重なるときに、左右の外壁面材51の外壁表面の出量に差異が生じ難いようにしている。
また、各外壁面材51の止水板部51fには、例えば、この外壁面材51の工場出荷段階で以下に示す止水部材が装着される。そして、外壁面材51が上下に並べられて大判化外壁パネル5が製作されるとき、上下の外壁面材51,51における止水板部51fの重なり箇所では、上記止水部材も重なることになる。
この例では、図3に示すように、各外壁面材51の一方の側面部の止水板部51fには、ゴム等からなるガスケット状の耐候性を有する止水部材1が装着される。また、各外壁面材51の他方の側面部の止水板部51fには、特に耐候性を有しない発泡樹脂からなる止水部材2が装着される。ここで、上記の耐候性とは、太陽光からの光線の影響、雨水などによる分解や浸食、温度変化による材料の伸縮の影響などに起因した、変形、変色、劣化等が生じ難く、屋外の自然環境での使用に耐え得る性質があることをいう。
左右に隣り合う外壁面材51,51の互いに近接する止水板部51f、51f同士が重なり合うことで、縦方向の目地Jが形成される。また、止水板部51f、51f同士の重なり合いにおいては、耐候性を有する止水部材1が屋外側に位置される。そして、上記大判化外壁パネル5においては、クレーン等で吊り上げられ、建物の躯体の外壁取付箇所に取り付けたときに、隣の大判化外壁パネル5との間で、互いに近接する止水板部51f、51f同士が重なり合う。
なお、建物の躯体の外壁取付箇所に取り付けられた大判化外壁パネル5,5間の目地Jの裏側(屋内側)には、耐風板53が設けられる。この耐風板53は、外壁面材51の屋内側の鋼板51cに対面し、この鋼板51cと耐風板53との間に発泡樹脂テープ53aを介在させた状態で、ビス53bによって鋼板51cに固定されている。
上記止水部材2は、例えば、一方の面側に粘着面を有する発泡ウレタンテープからなる。この発泡ウレタンテープは、この発泡ウレタンテープの幅方向の中央側で折り曲げて止水板部51fに接着される。
上記止水部材1は、例えば、図4に示すように、この止水部材1の長手方向(目地の延び方向)に直交する方向の一方側に差し込み部11を有し他方側に折り返し部12を有する折り返し形状をなしている。この止水部材1を、差し込み部11側から止水板部51fに差し込むことで、止水板部51fの屋外面から屋内面に至るように装着できる。また、止水部材1は、上記のような折り返し形状を有する本体部1aと、この本体部1aの屋外側の面に位置する化粧膜部1bとを備える。本体部1aは、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)からなり、化粧膜部1bは、例えば、色選択が可能な塩素化ポリエチレン樹脂(CPE)からなる。本体部1aと化粧膜部1bとを一体に押出形成することもできる。また、塩素化ポリエチレン樹脂(CPE)単体で止水部材1を製作することも可能である。
また、止水部材1においては、折り返し部12または折り返し部12の近傍に、柔軟で変形可能なフィン部13が突出している。この例では、上記フィン部13は、折り返し部12の屋外側の位置で当該止水部材1の幅方向に突出する。このフィン部13も、本体部1aと化粧膜部1bとからなっている。また、上記止水部材1においては、差し込み部11の屋外側となる箇所にも、フィン部14が、当該止水部材1の幅方向に突出している。このフィン部13も、本体部1aと化粧膜部1bとからなっている。
このように、上記の外壁パネルの目地構造では、左右に隣り合う外壁面材51の側面部から突出する止水板部51f同士が重なり合ってなる目地Jに、耐候性を有する乾式の止水部材1が設けられる。
これにより、外壁面材51の側面部から突出する止水板部を利用する構造となり、別体の型材を用いる必要がないため、構造が簡単でコスト低減が図れる。また、例えば、複数の外壁面材51を用いて地上で組まれる大判化外壁パネル5に上記止水部材1を設けておくことができる。このため、上記大判化外壁パネル5をクレーンで吊り上げて建物躯体に取り付けた後に目地Jに耐候性を有する湿式のシール材を塗布する作業を不要にでき、無足場施工を実現することができる。
上記止水部材2に代えて、耐候性を有する止水部材1を装着してもよい。この場合は、上記止水部材1が上記の重なり合う止水板部51fの各々に設けられた構造となり、上記目地Jにおける耐候性および止水性能の向上が図れる。
上記止水部材1が、上記止水板部51fの屋外面から屋内面に至る折り返し形状を有していると、上記目地Jにおける止水性能の向上が図れる。
上記折り返し形状を有する止水部材1の折り返し部または折り返し部の近傍にフィン部13が突出していると、上記止水板部51f同士が重なり合ってなる目地Jの幅の寸法に製造誤差や設置誤差等によるバラツキが生じても問題は生じ難い。例えば、このような誤差に起因して、上記止水部材1の幅寸法が目地Jの幅の寸法よりも長くなっても、或いは、元々、上記止水部材1の幅寸法を目地Jの幅の寸法よりも長くしておく場合でも、上記のフィン部13は上記目地Jに合わせて変形できるので、上記止水部材1を問題なく上記目地内に装着することができる。なお、止水部材1の止水板部51への装着前の自然状態においては、差し込み部11の入り口側から折り返し部12側にかけて同じ幅(隙間)としたが、このような幅(隙間)に替えて、折り返し部12側から入り口側にかけて幅(隙間)が次第に大きくなる形状としてもよい。以下に示す上記止水部材1A,1Bについても同様である。
上記実施形態の変形例として、図5(A)には、同じく耐候性を有する止水部材1Aを示している。この止水部材1Aにおいては、止水部材1のフィン部13よりも突出量が大きいフィン部13Aを有している。さらに、上記止水部材1Aは、止水部材1のフィン部14よりも突出量が大きいフィン部14Aを有している。また、上記フィン部13A、14Aは、屋外側ほど間隔が広がる斜め向きで屋外側に突出している。
また、上記止水部材1Aの屋外側となる面および屋内側となる面の各々に、当該止水部材1の長手方向に延びる凸状部15が形成されている。上記止水部材1Aを用いると、図5(B)に示すように、目地J内において、フィン部13Aおよびフィン部14Aが、目地Jの側面部、すなわち、屋外側の鋼板51bからなる外壁面材51の小口面に密着し、この密着の面積を大きくすることできる。これにより、目地Jにおける止水性能の向上が図れる。
なお、上記止水部材1Aでは、例えば、その屋内側に位置する屋内側部分を差し込み部11の側から捲り、両面テープ4を、止水部材1Aの屋外側に位置する屋外側部分の屋内面に貼り付けている。さらに述べると、両面テープ4を、その一方の剥離紙を剥がして露出させた粘着面によって、フィン部14Aの屋内側の端から差し込み部11を経て、屋外側部分の屋内面の中程まで貼り付けている。そして、止水部材1Aの屋内側部分を、差し込み部11の箇所から捲ると同時に、上記両面テープ4の他方の剥離紙を剥がして粘着面を露出させ、止水部材1Aを止水板部51fに差し込んで両面テープ4で止水板部51fに接着する。このため、この接着の作業と、止水部材1Aの止水板部51f上での位置決め作業の同時実行が要求され、熟練が必要となる。
一方、図6に示す耐候性を有する止水部材1Bは、上記の止水部材1Aに比べて、屋内側部分の長さが短くなっており、両面テープ4を、フィン部14の屋内側の端から差し込み部11を経て屋外部分の屋内面の中程まで貼り付けておくことができる。これにより、止水部材1Bを止水板部51fに差し込んで位置決めした後、両面テープ4の他方の剥離紙を剥がして粘着面を露出させ、両面テープ4の他方の粘着面で止水板部51fに接着することができる。
なお、このように止水部材1A等に上記両面テープ4を貼り付けておいて、当該止水部材を流通させる形態のほか、止水板部51fの側に両面テープを貼り付けておくこともできる。
図7に、他の実施形態に係る外壁パネルの目地構造を示す。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明を省略する。以下の他の実施形態でも同様である。この実施形態の目地構造においては、耐候性を有する止水部材1Cが、屋外側に位置する止水板部51fの屋外面に接着される。上記止水部材1Cは、本体部100と、化粧膜部101と、横当て部102と、を備える。本体部100は、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)からなり、止水板部51fから外壁面材51の屋外面近傍に至る厚さに形成されている。また、本体部100は、断面が略矩形に形成されており、長手方向に延びる2か所の空洞部を有する。化粧膜部101は、例えば、色選択が可能な塩素化ポリエチレン樹脂(CPE)からなり、本体部100の屋外側の面に位置している。横当て部102は、例えば、発泡EPDMからなり、隣の外壁面材51の小口面に当たるように設けられる。上記止水板部51fへの止水部材1Cの装着は、外壁面材51の製作段階において行うことができる。
図8は、他の実施形態の外壁パネルの目地構造および外壁面材51を示している。この外壁パネルの目地構造および外壁面材51においては、耐候性を有する止水部材1Dが用いられている。この止水部材1Dは、一方の面側に粘着面を有する耐候性のテープ状止水部材からなり、このテープ状止水部材を、その幅方向の略中央側で上記粘着面側を谷折りに折り曲げて、止水板部51fの屋外面から屋内面に至るように装着している。そして、この止水部材1Dにおいては、折り返し部12から所定の範囲が互いに合わさって上記粘着面で接合されることでフィン部1dが形成されている。上記の所定の範囲としては、目地J内で止水できる長さであればよく、また、例えば、上記フィン部13A等と同様に、目地J内で曲がって目地Jの側面部に当接できる長さとすることができる。
上記フィン部1dの箇所には、止水板部51fが存在しておらず、このフィン部1dは、目地J内において、隣の外壁面材51の小口面に当たって曲がることができる。また、このような止水部材1Dは、各外壁面材51の工場製作段階で当該外壁面材51の止水板部51fに貼り付けておくことができる。なお、複数の外壁面材51を上下に接合して大判化外壁パネル5を製作する現場において、この大判化外壁パネル5に上記止水部材1Dを貼り付けることもできる。
上記止水部材1Dが設けられた外壁面材51が上下に配置されて大判パネル5が製作されるとき、上下の外壁面材51,51における止水板部51fの重なり箇所では止水部材1Dも重なる。この止水部材1Dは、テープ状止水部材からなり、ガスケット状の止水部材1、1A、1Bに比べて薄くできるので、止水板部51fの重なり箇所において、別途、テープ状の止水部材をさらに貼り重ねることも可能である。
図9および図10は、他の実施形態に係る耐候性を有する止水部材1Eを示している。この止水部材1Eは、一方の面側に粘着面1eを有し、その幅方向の略中央側で上記粘着面1e側を谷折りに折り曲げて用いることができる耐候性を有するテープ状の止水部材である。また、止水部材1Eの幅方向の略中央側の上記粘着面1eの側には、上記谷折りを容易にする凹部1fが形成されている。
さらに、止水部材1Eの他方の面側の上記折り曲げの箇所または折り曲げの箇所の近傍には、フィン部1gが、折り曲げの箇所に沿って突設されている。この例では、フィン部1gは、上記幅方向の中央位置からずれて形成されているが、中央位置に設けられていてもよい。また、フィン部1gは、1箇所に限らず、2箇所以上設けてもよい。
止水部材1Eを用いる場合、その幅方向の略中央側で上記粘着面側を谷折りに折り曲げて、止水板部51fの屋外面から屋内面に至るように装着している。この止水部材1Eの装着により、外壁面材51においては、止水部材1Eの折り返し部または折り返し部の近傍にフィン部1gが突出したものとなり、上記止水板部51f同士が重なり合ってなる目地Jの幅の寸法に製造誤差や設置誤差等によるバラツキが生じても問題は生じ難い。また、このような止水部材1Eは、各外壁面材51の工場製作段階で当該外壁面材51の止水板部51fに貼り付けておくことができる。なお、複数の外壁面材51を上下に配置して大判化外壁パネル5を製作する現場において、この大判化外壁パネル5に上記止水部材1Eを貼り付けることもできる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :止水部材(耐候性有り)
1A :止水部材(耐候性有り)
1B :止水部材(耐候性有り)
1C :止水部材(耐候性有り)
1D :止水部材(耐候性有り)
1E :止水部材(耐候性有り)
1a :本体部
1b :化粧膜部
1d :フィン部
1e :粘着面
1f :凹部
1g :フィン部
2 :止水部材(耐候性無し)
4 :両面テープ
5 :大判化外壁パネル(外壁パネル)
11 :差し込み部
12 :折り返し部
13 :フィン部
13A :フィン部
14 :フィン部
14A :フィン部
15 :凸状部
51 :外壁面材
51a :断熱材
51b :鋼板(表)
51c :鋼板(裏)
51d :凹部
51e :凸部
51f :止水板部
51g :ビス
52 :下地材
52a :縦胴縁
53 :耐風板
53a :発泡樹脂テープ
53b :ビス
100 :本体部
101 :化粧膜部
102 :横当て部
J :目地

Claims (4)

  1. 左右に隣り合う外壁面材の側面部から突出する止水板部同士が重なり合ってなる目地構造であって、上記止水板部のうち、屋外側に位置する止水板部には、耐候性を有する止水部材が設けられ、屋内側に位置する止水板部には、耐候性を有しない止水部材が設けられており、
    上記耐候性を有する止水部材は、当該止水部材の長手方向に直交する方向の一方側が差し込み側となり他方側に折り返し部を有する折り返し形状を有しており、上記止水板部の屋外面から屋内面に至り、
    上記折り返し形状を有する止水部材の上記折り返し部または上記折り返し部の近傍にフィン部が突出していることを特徴とする外壁パネルの目地構造。
  2. 左右に隣り合う外壁面材の側面部から突出する止水板部同士が重なり合ってなる目地構造であって、上記止水板部のうち、屋外側に位置する止水板部には、耐候性を有する止水部材が設けられ、屋内側に位置する止水板部には、耐候性を有しない止水部材が設けられており、
    上記耐候性を有する止水部材は、当該止水部材の長手方向に直交する方向の一方側が差し込み側となり他方側に折り返し部を有する折り返し形状を有しており、上記止水板部の屋外面から屋内面に至り、
    上記折り返し形状を有する止水部材の上記折り返し部から所定の範囲が互いに合わさってフィン部が形成されることを特徴とする外壁パネルの目地構造。
  3. 両側面部から突出する止水板部を有する外壁面材であって、一方の止水板部には、耐候性を有する止水部材が設けられており、この耐候性を有する止水部材は、当該止水部材の長手方向に直交する方向の一方側が差し込み側となり他方側に折り返し部を有する折り返し形状を有しており、上記止水板部の屋外面から屋内面に至り、且つ、上記折り返し部または上記折り返し部の近傍にフィン部が突出しており、他方の止水板部には耐候性を有しない止水部材が設けられていることを特徴とする外壁面材。
  4. 両側面部から突出する止水板部を有する外壁面材であって、一方の止水板部には、耐候性を有する止水部材が設けられており、この耐候性を有する止水部材は、当該止水部材の長手方向に直交する方向の一方側が差し込み側となり他方側に折り返し部を有する折り返し形状を有しており、上記止水板部の屋外面から屋内面に至り、且つ、上記折り返し部から所定の範囲が互いに合わさってフィン部が形成されており、他方の止水板部には耐候性を有しない止水部材が設けられていることを特徴とする外壁面材。
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