JP2014205971A - 屋根用防水部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の構造的強度を高め、施工性を向上させることで、施工不良を抑制することができると共に、優れた防水機能を発揮することができる屋根用防水部材を提供する。
【解決手段】棟部に施工され、基材11の幅方向の両端部に粘着面12が設けられ、ロール状に巻き取り可能な長尺体の屋根用防水部材1において、基材11は、長手方向に向かって一定の間隔で波型状に成形され、幅方向の中央部に棟垂木の幅に対応した一組の中央部折り曲げ線14が設けられ、粘着面12の内側に沿って一組の端部折り曲げ線15が設けられており、かつ、中央部折り曲げ線14と端部折り曲げ線15との間に少なくとも一組の補助折り曲げ線が設けらる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根用の防水部材に関し、詳しくは、屋根の棟部に施工され、ロール状に巻き取り可能な長尺の屋根用防水部材に関する。
従来から、屋根の棟部における防水施工方法として、湿式施工と乾式施工が知られている。
湿式施工は、棟土や漆喰等を棟頂部に盛り、これに棟瓦を葺く工法である。これにより、防水対策はもちろんのこと、いわゆる面戸の部分がきれいに仕上がり、屋根全体の意匠面に優れるといった効果があった。
しかし、棟土や漆喰は、施工に作業者の技能や時間を要し、施工中に他の箇所を汚し易く、また、経年劣化により棟土等が剥がれ落ちる問題があり、防水部材として完全なものではなかった。また、棟土や漆喰は重量物であり、これを施工した棟頂部が重くなり、家屋全体の耐震性を脅かすといった問題があった。
一方、乾式施工は、湿式施工における棟土や漆喰に代えて、止水性能を備えたシートを棟部に施工して、これに棟瓦を葺く工法である。
乾式施工の公知例として、特許文献1を挙げる。
特許文献1には、アルミ箔の表面にエラストマーシートを粘着し、裏面に樹脂系塗料をコーティングしたシートであって、長手方向と直交する横手方向にわたって横手方向折返し重合せ部を形成し、該長手方向にわたって長手方向折返し重合せ部を形成し、樹脂系塗料の表面の少なくとも一部に、長手方向にわたって剥離紙が付いた粘着テープを装着し、施工前の製品形状としてロール状に巻いた構成の屋根用防水シートが開示されている。
即ち、長手方向と横手方向に折り返し重ね部があるので、両折り返し重ね部をそれぞれの方向へ伸ばすことで、寄せ棟屋根の際に発生する瓦の段差を吸収することができる屋根用防水シートが開示されている。
しかし、本発明者らの研究によれば、特許文献1に記載の技術では、基材に構造的な強度が不足しており、施工の際に簡単に変形されることと、施工方法が煩雑であることで、施工不良を生ずるおそれがあり、特に、粘着テープを屋根材等に接着する作業に問題があり、これにより防水機能が不十分に施工され得るという問題があった。
特開2010−037728
そこで、本発明の課題は、基材の構造的強度を高め、施工性を向上させることで、施工不良を抑制することができると共に、優れた防水機能を発揮することができる屋根用防水部材を提供することにある。
上記本発明の課題は、下記の手段により達成される。
1.棟部に施工され、基材の幅方向の両端部に粘着面が設けられ、ロール状に巻き取り可
能な長尺体の屋根用防水部材において、
前記基材は、
長手方向に向かって一定の間隔で波型状に成形され、
幅方向の中央部に棟垂木の幅に対応した一組の中央部折り曲げ線が設けられ、
前記粘着面の内側に沿って一組の端部折り曲げ線が設けられており、
かつ、前記中央部折り曲げ線と前記端部折り曲げ線との間に少なくとも一組の補助折り曲げ線が設けられていることを特徴とする屋根用防水部材。
2.端部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部で発生する屋根材の段差距離に対応するように形成されていることを特徴とする前記1に記載の屋根用防水部材。
3.中央部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部における棟垂木の頂部から屋根材の最高点までの距離に対応するように形成されていることを特徴とする前記1又は2に記載の屋根用防水部材。
4.基材は、アルミニウムで成形され、
基材の表面には、ポリエチレン系塗膜塗装が施され、
粘着面は、ブチルゴムにより形成されていることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の屋根用防水部材。
前記1に示す発明によれば、基材を長手方向に向かって一定の間隔で波型状に成形することで、構造的な強度を向上させることができる。更に、少なくとも3組の折り曲げ線を設けることで、施工性が向上し、施工に要する作業時間を短縮でき、施工不良を抑制することができると共に、優れた防水機能を発揮することができる。
折り曲げ線について詳述すると、先ず、棟垂木の幅に対応した中央部折り曲げ線を設けることで、棟垂木に対して正確且つ迅速に設置することができる。次に、粘着面の内側に沿って端部折り曲げ線を設けることで、作業者が粘着層が及ぶ位置を正確に把握することができるため、この粘着面の全面を屋根材に対して確実に接着することができ、これにより、屋根用防水部材と屋根材の間からの浸水を効果的に防止でき、防水性を向上させることができる。また、少なくとも一組の補助折り曲げ線を設けることで、寄せ棟の隅棟部等に生ずる段差等、種々の屋根形状に対応することができるため、施工性を向上させることができる。
前記2に示す発明によれば、端部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部で発生する屋根材の段差距離に対応するように形成されているので、寄せ棟の隅棟部のように、屋根材の最高点と最低点とで段差が生ずるような箇所であっても、屋根材の最高点に施工する際には、補助折り曲げ線のみを折り曲げて施工し、屋根材の最低点に施工する際には、補助折り曲げ線では折り曲げず、端部折り曲げ線のみを折り曲げて施工し、最高点と最低点との中間に施工する際には、端部折り曲げ線と補助折り曲げ線とを折り曲げ、その折り曲げ角度を調整することで、容易に屋根材による段差を吸収することができる。これにより、屋根材と屋根用防水部材とを、粘着面の全面で接着することができるので、粘着面の接着不良による漏水を防止することができる。
前記3に示す発明によれば、中央部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部における棟垂木の頂部から屋根材の最高点までの距離に対応するように形成されているので、屋根用防水部材の幅を最小限に止めることができ、屋根材の最高点に施工する場合であっても、屋根用防水部材の幅方向の端部が、棟包みからはみ出して外観上の美感を害することを防ぐことができる。
前記4に示す発明によれば、基材をアルミニウムで成形することによって、軽量化と耐久性を併せ持たせることができ、表面にポリエチレン系塗膜塗料を施すことによって、棟包みと屋根材の隙間等から屋根用防水部材が見えた場合であっても、外観上の美感を保つことができ、しかも粘着面にブチルゴムを採用することによって、粘着面の耐久性を向上させることができる。
本発明に係る屋根用防水部材の一実施例を表す斜視図 本発明に係る屋根用防水部材の一実施例を表す(a)表面図、(b)裏面図、(c)概略左側面図及び(d)概略底面図 本発明と従来技術との粘着面における接着状態を対比する概略側面図 距離Aと距離Bを説明する概略断面図 屋根材の高さ位置による施工態様の差異を説明する概略断面図
本発明に係る屋根用防水部材1(以下、単に「屋根用防水部材1」ともいう。)は、屋根の棟部に施工される防水部材であり、特に、棟垂木2又は棟包み3と、屋根材4との隙間を塞ぎ、水が浸入することを防止するために施工される防水部材である。
以下、添付の図面に従って本発明を詳細に説明する。
本発明に係る屋根用防水部材1の一実施例として、図1及び図2にその外観を示す。
屋根用防水部材1は、図1及び図2に示すように、長手方向Lに向かって一定の間隔で波型状に成形された基材11と、この基材11の幅方向Wの両端部に粘着面12が設けられており、ロール状に巻き取り可能な長尺体である。
また、基材11には、幅方向Wの中央部に一組の中央部折り曲げ線14が設けられ、粘着面12の内側に沿って一組の端部折り曲げ線15が設けられ、中央部折り曲げ線14と端部折り曲げ線15との間に、少なくとも一組の補助折り曲げ線16が設けられている。
屋根用防水部材1は、図1〜2に示すように、幅方向に左右対称であることが好ましい。
屋根用防水部材1は、出荷から輸送に至る施工前は、ロール状に巻き取ることができる構成であり、施工に際して、必要分を引き出し、切り取りながら使用することができる。
基材11は、図2に示すとおり、長手方向Lに向かって一定の間隔で波型状に成形されている。このように、波型状に成形することによって、この波型の形状が補強リブの役割を果たし、平面に成形したものに比して、特に幅方向Wから外力が加えられた場合における構造的な強度を向上させることができる。
本発明において、基材11の幅に限定はないが、一般に用いられる棟垂木2の幅及び高さや、棟垂木2と屋根材4との距離等を考慮すると、幅が250mm〜400mmであることが好ましく、290mm360mmであることがより好ましい。また、基材11の長さにも限定はないが、棟垂木2の長さや、ロール状に巻き取った際の運搬性を考慮すると、長さが4〜6mであることが好ましい。
本発明において、波型状に成形される間隔P、側面視した場合の波型の高低差H及びその具体的形状に限定はないが、ロール状に巻き取り可能であることと、構造的強度を保つためには、5mm〜30mmの間隔Pで成形し、3mm〜15mmの高低差Hを設けることが好ましい。
基材11は、軽量金属で成形されることが好ましく、アルミニウムで成形されることが特に好ましい。軽量でありながら、一定の保形性を有し、耐久性にも優れるためである。特に、基材11をアルミニウムのような軽量金属で成形することで、屋根用防水部材1が施工された建物の上部を軽量化でき、結果的に、この建物自体の耐震性を高めることができる。
また、基材11を形成するアルミニウムの厚みは、軽量を保つため及び一定の保形性を維持するために、0.08mm〜0.3mmであることが好ましく、0.1mm〜0.16mmであることが特に好ましい。
粘着面12は、施工の対象である屋根材4に、屋根用防水部材1を接着するためのものであり、図1及び図2に示すとおり、基材11の裏面11bの幅方向Wの両端部に設けられている。
粘着面12は、基材11の両端部に沿って設けられており、幅は25mm〜45mmであることが好ましく、30mm〜40mmであることがより好ましい。
粘着面12は、粘着性と耐久性の観点から、ブチルゴムによって形成されていることが好ましい。用いられるブチルゴムとして、例えば、日立マクセル社製のブチルテープ(厚さ2mm、幅35mm)のものを挙げることができる。
粘着面12には、施工前に他の箇所と接着することを防止するため、剥離紙13が設けられている。施工時には、この剥離紙13を剥がして使用することができる。
粘着面12は、基材11の裏面11bの両端部に沿って設けられる他、一組の中央部折り曲げ線14の間にも設けることができる(図示しない。)。この中心部にも粘着面12を設けることで、屋根用防水部材1を、棟垂木2に対して確実に設置することができ、施工性を向上させることができる。
基材11の表面11aには、黒色等の濃色の塗装が施されていることが好ましい(図示しない。)。棟包み3と屋根材4との隙間から、屋根用防水部材1が見えた場合に、アルミニウムの素地の色は一般に用いられる屋根材の色との差異が大きく、目立つという問題があるが、黒色等の濃色の塗装を施すことでこの問題を解消し、外観上の美感を向上させることができる。
基材11の表面11aに用いられる塗装として、例えば、ポリエチレン系塗膜塗装を挙げることができる。
中央部折り曲げ線14は、図1及び図2に示すとおり、屋根用防水部材1の幅方向Wの中央部に2本一組で設けられ、棟垂木2の頂部21における幅に対応した間隔で設けられている。
幅方向Wの中央部は、施工の際に、棟垂木2の頂部21に設置され、棟垂木2の頂部21の幅に沿って下方に折り曲げられる。そこで、棟垂木2の頂部21の幅に対応して、この中央部折り曲げ線14が設けられていれば、施工者は、この折り曲げ線14に沿って下方に折り曲げればよく、棟垂木2に対して正確且つ迅速に設置することができる。
端部折り曲げ線15は、図1及び図2に示すとおり、粘着面12に内側に沿って設けられている。端部折り曲げ線15は、両端部に設けられている粘着面12の双方について設けられるので、2本一組で設けられている。端部折り曲げ線15は、粘着面12の内側端に接して設けられる他、粘着面12の内側端から10mm程度の距離を隔てて設けられてもよい。
本発明と従来技術における粘着面12と屋根材との接着状態の差異について、図3(a
)に本発明、図3(b)に従来技術を図示して説明する。
粘着面12は、屋根材4に接着される部分であり、この全面が屋根材4に密着して接着されることによって、最も効果的な防水機能が発揮される。一方で、粘着面12に浮いた部分が生じることによって、この粘着面12と屋根材4との間から浸水するおそれがある。更に、図3(b)に示す従来技術のように、粘着面12’の全面が屋根材4’に接着されておらず、部分的に接着されている場合には、経年と共に、粘着面12’が徐々に剥がれ、いずれは浸水を生ずるような隙間が生じるおそれがある。図3(b)に示すような施工不良は、施工者が、裏面11b’に設けられた粘着面12’がどの部分にまで及んでいるかを、表面11a’側からは把握できないことによって生じる場合が多い。
そこで、図3(a)に示す本発明のように、粘着面12の内側に沿って端部折り曲げ線15を設けることで、作業者が粘着面12が及ぶ位置を表面11a側からでも正確に把握することができるため、この粘着面12の全面を屋根材4に対して確実に接着することがでる。更に、施工者は、粘着面12に沿って設けられた端部折り曲げ線15に沿って折り曲げることができ、粘着面12上で折り曲げるような施工不良を防止することができる。これらの作用効果により、粘着面12の全面と屋根材4は密着し、これらの間から浸水することを効果的に防止でき、屋根用防水部材1による防水性能を向上させることができる。
補助折り曲げ線16は、図1及び図2に示すとおり、中央部折り曲げ線14と端部折り曲げ線15との間に少なくとも一組が設けられている。少なくとも一組の補助折り曲げ線16を設けることで、寄せ棟の隅棟部等に生ずる段差等、種々の屋根形状に対応することができるため、施工性を向上させることができる。尚、図では、補助折り曲げ線16は一組のみが描かれているが、二組以上の補助折り曲げ線16を設けてもよい。
上述した中央部折り曲げ線14、端部折り曲げ線15又は補助折り曲げ線16の各折り曲げ線は、図2に示すとおり、当該部分について、波型状に成形しないことによって成形することができる。上述のとおり、基材11のうち波型状に成形した箇所については、特に幅方向Wからの強度があり、折り曲げも困難であるが、波型状に成形しない、即ち平面の箇所を設けることで、折り曲げが容易に可能となる。
図2に示すとおり、上記のように各折り曲げ線を形成することで、表面11a及び11bの両面から、各折り曲げ線の位置を視認することができ、施工性を向上させることができる。
ここで、中央部折り曲げ線14、端部折り曲げ線15及び補助折り曲げ線16の間隔(距離)について説明する。
先ず、端部折り曲げ線15と補助折り曲げ線16との間隔(距離)について、図4に従って説明する。
端部折り曲げ線15と補助折り曲げ線16との間隔は、屋根用防水部材1を施工する屋根材4について、寄せ棟の隅棟部で発生する段差距離Aに対応するように形成されている。段差距離Aとは、図4に示すように、屋根材4の寄せ棟の隅棟部における最高点41から最低点42までの段差距離である。
図5は、屋根材4の高さ位置に応じた屋根用防水部材1の施工態様を表す概略断面図である。
最高点41に位置する屋根材4に、粘着面12を接着する場合の施工態様を、屋根用防水部材1aとして示す。この場合、端部折り曲げ線15は折り曲げず、補助折り曲げ線16のみを折り曲げることで、粘着面12の全面が屋根材4に接着可能である。
最高点41と最低点42との間(中間点)に位置する屋根材4に、粘着面12を接着す
る場合の施工態様を、屋根用防水部材1bとして示す。この場合、補助折り曲げ線16と端部折り曲げ線15の両方で折り曲げをし、粘着面12の全面が屋根材4に接着可能な角度を形成することができる。屋根材4の高さ位置が変わったとしても、補助折り曲げ線16と端部折り曲げ線15の折り曲げ角度を調整することで、粘着面12の全面が屋根材4に接着可能になる。
最低点42に位置する屋根材4に、粘着面12を接着する場合の施工態様を、屋根用防水部材1cとして示す。この場合、補助折り曲げ線16は折り曲げず、端部折り曲げ線15のみを折り曲げることで、粘着面12の全面が屋根材4に接着可能になる。
端部折り曲げ線15と補助折り曲げ線16との間隔を、上記のように形成することで、寄せ棟の隅棟部生じ得る屋根材4の最大の段差距離Aを、上述の要領で、補助折り曲げ線16の折り曲げ角度によって吸収することができ、これにより、屋根材4と屋根用防水部材1とを、粘着面12の全面で接着することができるので、粘着面12の接着不良による漏水を防止することができる。
一般に用いられる屋根材4において、最高点41から最低点42までの距離Aは、20〜45mmであるため、端部折り曲げ線15と補助折り曲げ線16との間隔は、20〜45mmであることが好ましく、この範囲の中心値である30〜35mmであることがより好ましい。
次に、中央部折り曲げ線14と補助折り曲げ線16との間隔(距離)について、図4に従って説明する。
中央部折り曲げ線14と補助折り曲げ線16との間隔は、図4に示すように、寄せ棟の隅棟部における棟垂木2の頂部21から屋根材4の最高点41までの距離Bに対応するように形成されている。換言すれば、距離Bは、棟垂木2の頂部21と、屋根材4との間で生じ得る最小の距離である。
上述のとおり、図5は、最高点41に位置する屋根材4への施工した屋根用防水部材1a、中間点に位置する屋根材4への施工した屋根用防水部材1b、最低点42に位置する屋根材4への施工した屋根用防水部材1cをそれぞれ表している。これらを対比すると、最高点41に位置する屋根材4への施工した屋根用防水部材1aは、他の高さ位置に施工した1b又は1cに比して、屋根用防水部材1aの幅方向Wの端部が最も外方に及んでいることが分かる。屋根用防水部材1の幅方向Wの端部が、必要以上に外方に及んでしまうと、棟包み3からはみ出してしまう問題が生ずる。しかし、上述のとおり、距離Bを、棟垂木2の頂部21と、屋根材4との間で生じ得る最小の距離にすることで、屋根用防水部材1の幅を最小限に止めることができ、屋根用防水部材1の幅方向Wの端部が、必要以上に外方に出ず、棟包み3からはみ出すことがなく、外観上の美感を害することがない。
従来技術では、屋根材4に対して、棟包み3から屋根用防水部材の端部がはみ出さない範囲に目安線を引き(墨打ち)をするという手間が生じていたが、本発明では、中央部折り曲げ線14と補助折り曲げ線16との間隔を規定することで、この墨打ちの手間を省き、施工性を向上させることができる。
一般に実施されている施工例において、棟垂木2の頂部21から屋根材4の最低点42までの距離は、屋根材や冠瓦の種類によって異なるが、例えば、粘土瓦のJIS A 5208のF形として分類されている形状では、40〜100mmの範囲である。従って、中央部折り曲げ線14と補助折り曲げ線16との間隔は、端部折り曲げ線15と補助折り曲げ線16との間隔を上述のように30〜35mmとした場合を考慮すると、この分の距離を差し引いた40〜70mmの範囲とすることが好ましい。また、この範囲の中心値である55〜60mmの範囲にすることがより好ましい。
1 屋根用防水部材
11 基材
11a 表面
11b 裏面
12 粘着面
13 剥離紙
14 中央部折り曲げ線
15 端部折り曲げ線
16 補助折り曲げ線
2 棟垂木
21 棟垂木の頂部
3 棟包み
4 屋根材
41 最高点
42 最低点
L 長手方向
W 幅方向
P 基材に成形された波型の間隔
H 基材に成形された波型の高低差
A 屋根材の最高点から最低点までの段差距離
B 棟垂木の頂部から屋根材の最高点までの距離

Claims (4)

  1. 棟部に施工され、基材の幅方向の両端部に粘着面が設けられ、ロール状に巻き取り可能な長尺体の屋根用防水部材において、
    前記基材は、
    長手方向に向かって一定の間隔で波型状に成形され、
    幅方向の中央部に棟垂木の幅に対応した一組の中央部折り曲げ線が設けられ、
    前記粘着面の内側に沿って一組の端部折り曲げ線が設けられており、
    かつ、前記中央部折り曲げ線と前記端部折り曲げ線との間に少なくとも一組の補助折り曲げ線が設けられていることを特徴とする屋根用防水部材。
  2. 端部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部で発生する屋根材の段差距離に対応するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の屋根用防水部材。
  3. 中央部折り曲げ線と補助折り曲げ線との間隔が、寄せ棟の隅棟部における棟垂木の頂部から屋根材の最高点までの距離に対応するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根用防水部材。
  4. 基材は、アルミニウムで成形され、
    基材の表面には、ポリエチレン系塗膜塗装が施され、
    粘着面は、ブチルゴムにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の屋根用防水部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016079727A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 フクビ化学工業株式会社 屋根用防水シート

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