JP5044335B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射ノズルに関する。
内燃機関に用いられる燃料噴射ノズルにおいて、第1及び第2噴孔を有するボディと、第1及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1及び第2ニードルを備えたものが知られている(特許文献1)。このような燃料噴射ノズルは、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には、第1ニードルが第1噴孔を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には、第1及び第2ニードルがそれぞれ第1及び第2噴孔を開くものが知られている。
一般的に、第1噴孔の径は小さく形成されていることが望ましい。第1噴孔の径が小さく形成されていることにより、燃料の微粒化が促進され、煤の発生が抑制され、また着火時までに十分に燃料と空気とを混合することができる。これにより、局所的な温度上昇を抑制しNOxの発生を抑制することができる。
また、第2噴孔の径は大きく形成されていることが望ましい。第2噴孔の径が大きく形成されていることにより、短期間で燃料を噴射しきることができ、筒内の温度が低下する前に燃焼を終了させることができる。これにより、筒内の空気を十分に使いきることができ、煤の発生を抑制できる。
また、第1噴孔径よりも第2噴孔径の方を大きく形成することにより、第1噴孔のみが開く軽負荷域において低排気を実現でき、第1及び第2噴孔が開く中高負荷域においては、高出力を実現できる。
特開2007−71093号公報
しかしながら、第1噴孔の径が小さいと、例えば、内燃機関の温度が低い場合には、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力が強いまま維持され、吸気弁や吸気ポートに燃料が付着し、未燃燃料の排出が増大する恐れがある。また、第2噴孔の径が大きいと、中負荷域のように第2噴孔が僅かに開く運転領域においては、第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力が弱まり、煤の発生量が増大する恐れがある。以上のように、従来の燃料噴射ノズルとは異なる観点から燃料の貫徹力を制御する必要がある。
したがって本発明の目的は、従来とは異なる観点から燃料の貫徹力が制御された燃料噴射ノズルを提供することである。
上記目的は、燃料を噴射するための第1及び第2噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に移動可能に配置され前記第1及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1及び第2ニードルとを備え、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には前記第1ニードルが前記第1噴孔を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には前記第1及び第2ニードルがそれぞれ前記第1及び第2噴孔を開く内燃機関の燃料噴射ノズルにおいて、前記第1噴孔は、第1流入口及び第1流出口を含み、前記第2噴孔は、第2流入口及び第2流出口を含み、前記第1流入口の開口面積よりも前記第1流出口の開口面積が大きい、ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射ノズルによって達成できる。
この構成により、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力を弱めることができる。これにより、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合に、燃料の過拡散や吸気ポート等への付着による、未燃燃料や一酸化炭素の排出を抑制できる。
また、上記目的は、燃料を噴射するための第1及び第2噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に移動可能に配置され前記第1及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1及び第2ニードルとを備え、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には前記第1ニードルが前記第1噴孔を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には前記第1及び第2ニードルがそれぞれ前記第1及び第2噴孔を開く内燃機関の燃料噴射ノズルにおいて、前記第1噴孔は、第1流入口及び第1流出口を含み、前記第2噴孔は、第2流入口及び第2流出口を含み、前記第2流入口の開口面積よりも前記第2流出口の開口面積が小さい、ことを特徴とする燃料噴射ノズルによっても達成できる。
この構成により、第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力を強めることができる。これにより、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合に、燃料の微粒化を促進でき煤の発生を低減できる。また、中高負荷域で機関出力が向上する。
上記構成において、前記第1流出口の開口面積よりも前記第2流出口の開口面積が小さい、構成を採用できる。
この構成により、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力は、第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力よりも弱いものとなる。これにより、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には、未燃燃料及び一酸化炭素の排出を抑制でき、高負域である場合には、機関出力を向上させることができる。
また、上記目的は、燃料を噴射するための第1及び第2噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に移動可能に配置され前記第1及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1及び第2ニードルとを備え、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には前記第1ニードルが前記第1噴孔を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には前記第1及び第2ニードルがそれぞれ前記第1及び第2噴孔を開く内燃機関の燃料噴射ノズルにおいて、前記第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力は、前記第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力よりも弱くなるように設定されている、ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射ノズルによっても達成できる。
この構成により、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には、未燃燃料及び一酸化炭素の排出を抑制でき、中高負域である場合には、機関出力を向上させることができる。
上記構成において、前記第1噴孔は、前記第1流入口から前記第1流出口にかけて開口面積が連続的に拡大している、構成を採用できる。
この構成により、燃料が噴出される流速を低減することができ、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力を弱めることができる。
上記構成において、前記第1噴孔は、前記第1流入口から前記第1流出口までの途中で開口面積が拡大する段部を有する、構成を採用できる。
この構成により、段部から燃料が剥離することにより、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力を弱めることができる。
上記構成において、前記第1流入口の開口面積よりも前記第1流出口の開口面積が大きくなるように、前記第1流出口の内周方向に延びる溝部が形成されている、構成を採用できる。
この構成により、第1噴孔の加工が容易となると共に、第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力を弱めることができる。
上記構成において、前記溝部は、前記第1噴孔の中心軸線とニードル軸線との角度よりも前記第1噴孔から噴射される燃料の噴射方向の中心と前記ニードル軸線との角度の方が小さくなるように設定されている、構成を採用できる。
この構成により、未燃燃料の排出を低減できる。
上記構成において、前記第2噴孔は、前記第2流入口から前記第2流出口にかけて開口面積が連続的に縮小している、構成を採用できる。
この構成により、第2噴孔内での燃料の剥離を抑制され、第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力を強めることができる。
本発明によれば、従来とは異なる観点から燃料の貫徹力が制御された燃料噴射ノズルを提供できる。
以下、図面を参照して本発明に係る燃料噴射ノズルについて説明する。
図1は、本実施例に係る燃料噴射ノズル1の部分断面図である。燃料噴射ノズル1は、内燃機関の気筒内に直接噴射供給するノズルである。燃料ポンプ(図示せず)により加圧された燃料は、コモンレール80内に一定の圧力で蓄圧されて、各気筒に備えられた燃料噴射ノズル1へ導入される。導入された燃料のうち余剰燃料は、燃料タンク82へと戻される。燃料噴射ノズル1は、図1に示すように、第1ニードルである外側ニードル10、第2ニードルである内側ニードル20、ノズルボディ50、スリーブ60、スプリング98、99などから構成される。
ノズルボディ50は、略円柱状に形成され、その内部には、外側ニードル10、内側ニードル20が二重に配置されて、軸方向に往復動可能に収容されている。外側ニードル10は、ノズルボディ50内に配置された、略円筒状のスリーブ60の内周面と摺動して往復動方向が規制されている。また、外側ニードル10は、略円筒状に形成され、内側ニードル20の外周面と、外側ニードル10の内周面とが摺動することにより、内側ニードル20が軸方向に往復動可能に収容されている。
外側ニードル10には、軸方向の中間位置で径方向に突出した鍔部12が形成されており、この鍔部12とスリーブ60の下端部との間にスプリング98が配設されている。スプリング98は、外側ニードル10を下方向に付勢する。また、外側ニードル10には、鍔部12よりも下部に連通路11が形成されている。連通路11は、外側ニードル10の外周部周辺の燃料を外側ニードル10の内周部へと導く機能を有している。これにより、外側ニードル10の内周面と内側ニードル20の外周面との間のクリアランス部74にも燃料が供給される。外側ニードル10の下端部には、第1噴孔30からの燃料の噴出を遮断又は開放するシール部13が形成されている。
内側ニードル20は、軸方向上部から下部にかけて、鍔部29、略円柱状をなす大径部21、大径部21よりも径の小さい小径部22、3段の円錐形状面からなる先端部23が形成されている。鍔部29は、スプリング99の下端部が当接し、これにより内側ニードル20は、軸方向下方に付勢される。大径部21は、外側ニードル10の内周面と摺動する。小径部22と外側ニードル10の内周面との間には、燃料通路が確保されている。また、先端部23には、シート面51の座部に液密的に接触して、第2噴孔40からの燃料の噴出を遮断又は開放するシート部24を有する。尚、外側ニードル10、内側ニードル20、ノズルボディ50は、例えば炭素鋼等の金属材料により形成されている。
ノズルボディ50は、下端部に、内燃機関の気筒(不図示)内に燃料を噴射するための第1噴孔30、第2噴孔40、先端部23が着座するためのシート面51が形成されている。第1噴孔30、第2噴孔40は、それぞれ軸方向に上段と下段とに形成され、それぞれノズルボディ50の中心軸を中心として、径の異なる同心円に沿って複数形成されている。また、第1噴孔30、第2噴孔40は、それぞれ軸方向に並ぶように同一の数だけ設けられている。第1噴孔30は、第2噴孔40よりも外側に形成されている。
また、ノズルボディ50と、スリーブ60の外周面及び外側ニードル10の外周面との間には、燃料供給路71、リターン通路72が形成され、燃料供給路71は、コモンレール80から供給される高圧燃料の通路となる。また、リターン通路72は、燃料噴射に使用されなかった余剰燃料を燃料タンク82へ戻すための通路である。燃料供給路71内の燃料は、連通路11を介してリターン通路72へと流入する。
また、燃料供給路71内の燃料は、絞り路61を介して、スリーブ60の内周面によって画定される圧力制御室73内へと流入する。尚、圧力制御室73にも図示はしないが、余剰燃料を燃料タンク82へと戻すためのリターン通路が形成されている。このリターン通路を介して燃料タンク82へと戻される燃料量は、調圧装置81によって調整される。調圧装置81は、ECU(不図示)からの指令に応じて、開閉する電磁弁である。尚、圧力制御室73内に流入した燃料の圧力は、外側ニードル10及び内側ニードル20を下方向へ付勢するように作用する。
次に、燃料噴射ノズル1の動作について簡潔に説明する。まず、燃料噴射が停止されている状態について説明する。調圧装置81によって圧力制御室73から燃料タンク82へ燃料を戻すリターン通路を遮断することによって、圧力制御室73内の圧力は、コモンレール80内の圧力と同じになる。これにより、外側ニードル10、内側ニードル20は、下方向に付勢されて、シール部13及びシート部24がシート面51に着座した状態で維持される。
次に、第1噴孔30を開くための作動について説明する。ECUからの指示により、調圧装置81が圧力制御室73と燃料タンク82とが連通したリターン通路を開放すると、圧力制御室73内の燃料は燃料タンク82へと戻される。これにより、圧力制御室73内の燃料圧力は低下する。この燃料圧力の低下によって、外側ニードル10がリフトされ、シール部13はシート面51から離座する。これにより、第1噴孔30が開き燃料が噴射される。尚、圧力制御室73内の燃料圧力が低下しても、圧力制御室73に流入する燃料は絞り路61によって絞られているため、直ちに圧力制御室73内の燃料圧力は上昇しない。また、外側ニードル10がリフトされることにより、燃料供給路71を通過して外側ニードル10の外周面とノズルボディ50の内周面との間で蓄圧された燃料と、連通路11を通過してクリアランス部74に蓄圧された燃料とが、第1噴孔30に向けて流れ込むことになる。従って、相反する方向から第1噴孔30に向けて燃料が流れることになる。
次に、第2噴孔40を開放するための作動について説明する。前述した場合よりも更に圧力制御室73内の燃料圧力が低下すると、内側ニードル20がリフトし、シート部24はシート面51から離座する。これにより、第2噴孔40が開き燃料が噴射される。
次に、燃料噴射を停止するための作動について説明する。ECUからの指示により、調圧装置81が圧力制御室73と連通したリターン通路を閉じると、圧力制御室73内の圧力が上昇し、コモンレール80内の圧力と一致する。この過程で、外側ニードル10、内側ニードル20が下方へ移動し、シール部13、シート部24はそれぞれ略同時にシート面51に着座する。これにより、第1噴孔30、第2噴孔40が遮断されて、燃料噴射が停止される。
尚、ECUからの指示により、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合に、外側ニードル10は第1噴孔30を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には、外側ニードル10及び内側ニードル20がそれぞれ第1噴孔30、第2噴孔40を開く。これにより、内燃機関への負荷に応じて、燃料噴射量が調整される。
次に、第1噴孔30、第2噴孔40について簡単に説明する。図2は、第1噴孔30、第2噴孔40周辺の拡大図である。尚、図2においては、内側ニードル20については図示を省略してある。また、図2は、外側ニードル10が上方にリフトして、第1噴孔30を開放した状態を示している。
第1噴孔30は、シート面51に開口した流入口31と、ノズルボディ50の外周面に開口した流出口32とを有する。流入口31は、第1流入口に、流出口32は、第1流出口に相当する。第1噴孔30は、流入口31から流出口32にかけて、開口面積は連続的に拡大するように形成されており、流入口31の開口面積よりも流出口32の開口面積が大きく形成されている。
第2噴孔40は、シート面51に開口した流入口41と、ノズルボディ50の外周面に開口した流出口42とを有する。流入口41は、第2流入口に、流出口42は、第2流出口に相当する。第2噴孔40は、流入口41から流出口32にかけて、開口面積が連続的に縮小するように形成されている。
次に、シール部13について詳細に説明する。図2に示すように、シール部13は、上シール部13a、下シール部13bからなり、いわゆる二重シール構造であり、流入口31の開口端部全体をシールすることが可能に形成されている。上シール部13a、下シール部13bにより、流入口31と対向しうる外側ニードル10の先端部は、略円環状となるように溝部が形成されている。シール部13がシート面51に着座することにより、第1噴孔30からの燃料漏れが防止される。
ここで、内側及び外側ニードルにそれぞれ開閉される第1及び第2噴孔が形成された、従来の燃料噴射ノズルの噴孔形状について説明する。図3及び図4は、従来の燃料噴射ノズルの噴孔形状の説明図である。図3(a)は、従来の燃料噴射ノズルの第1噴孔30xの説明図である。図3(a)に示すように、従来の燃料噴射ノズルにおける第1噴孔30xは、流入口31xから流出口32xにかけて、開口面積が略等しく形成されている。
外側ニードルが第1噴孔30xを開くことにより、外側ニードルの外周面とノズルボディの内周面との間に蓄圧された燃料と、外側ニードルの内周面と内側ニードルの外周面との間(クリアランス部74に相当する)に蓄圧された燃料とが、第1噴孔30xに向かって流れる。図3(a)において、シート面51に沿って下降するように流れる燃料f1は、外側ニードルの外周面とノズルボディの内周面との間に蓄圧された燃料が第1噴孔30xに向かって流れる燃料であり、シート面51に沿って上昇するように流れる燃料f2は、外側ニードルの内周面と内側ニードルの外周面との間に蓄圧された燃料が第1噴孔30xに向かって流れる燃料である。
また、図3(a)に示すように、流入口31xの上部周辺で第1噴孔30xの内壁面から燃料が剥離する剥離領域R3xが生じる。剥離した燃料は、流出口32xに到る前に、第1噴孔30xの内壁面に再付着する。第1噴孔30xの内壁面から剥離した燃料が再び付着する理由は、燃料f2が、第1噴孔30xの内壁面から剥離した燃料f1を、第1噴孔30xの内壁面の上方に向けて押戻すように作用するからである。このようにして、剥離領域R3xが僅かなもとのなる。剥離領域R3xが僅かであるため、第1噴孔30xを通過する燃料は、剥離による損失が少なく、貫徹力も大きなものとなる。従って、噴射された燃料Fの到達距離L3xは、比較的長いもとのとなる。
図3(b)は、内側及び外側ニードルにそれぞれ開閉される第1及び第2噴孔が形成された、従来の燃料噴射ノズルでの第1噴孔から噴射された燃料の到達距離と、第1噴孔のみが形成された単孔式の従来の燃料噴射ノズルでの噴孔から噴射された燃料の到達距離とを比較したグラフである。縦軸は、燃料の到達距離を、横軸は、噴射開始から経過した時間を示している。図4に示した、曲線LL3xは、上述した第1噴孔30xから噴射された燃料の到達距離を示しており、曲線LL3x1は、単孔式での従来の燃料噴射ノズルの噴孔から噴射された燃料の到達距離を示している。
単孔式の燃料噴射ノズルの場合、上述した燃料噴射ノズルと異なり、単一のニードルと、単一のニードルによって開閉される第1噴孔が形成されたノズルボディとから構成される。尚、ここでいう単孔式の燃料噴射ノズルでの第1噴孔とは、ノズルボディの中心軸を中心として、径の異なる同心円に沿って複数形成された孔を含む。このニードルがリフトした際には、ニードルの外周面とノズルボディの内周面との間に蓄圧された燃料が、噴孔に流れ込むことになる。従って、シート面に沿って下降するようにして噴孔に燃料が流れ込む。このため、噴孔内で燃料が剥離する領域が、大きいものとなる。剥離領域が大きいと、燃料の損失が大きく、燃料の到達距離が比較的短くなる。従って、図4に示したように、第1及び第2噴孔を備えた従来の燃料噴射ノズルにおける、第1噴孔から噴射された燃料の到達距離は、単孔式の燃料噴射ノズルにおける、噴孔から噴射された燃料の到達距離よりも長くなる。
また、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合に、第1噴孔30xから噴射される燃料の貫徹力が強いと、燃料の過拡散や吸気ポートへの付着などの理由により、未燃燃料の排出が増大する恐れがある。
次に、内側及び外側ニードルにそれぞれ開閉される第1及び第2噴孔が形成された、従来の燃料噴射ノズルにおける、第2噴孔の形状について説明する。図4は、従来の燃料噴射ノズルにおける、第2噴孔40xの説明図である。
内側及び外側ニードルがリフトすることにより、第1噴孔30xと共に、第2噴孔40xが開く。これにより、内側ニードルの先端の外周面周辺に蓄圧された燃料が、第2噴孔40xに向かって流れる。図4において、シート面51xに沿って下降するように流れる燃料f3は、内側ニードルの先端の外周面周辺に蓄圧された燃料が第2噴孔40xに向かって流れる燃料である。
第2噴孔40xは、第1噴孔30xよりも内側に形成されているため、内側シート径(内側ニードルがシート面51xに着座するシート位置)は、外側シート径(外側ニードルがシート面51xに着座するシート位置)よりも小さいものとなる。従って、内側ニードルがリフトした際における、内側ニードルの先端部周辺と、内側ニードルがシート面51xに着座するシート位置との間の流路面積は、外側ニードルの場合と比較して小さなものとなる。従って、内側ニードルがリフトした際に、第2噴孔40xへ流れ込む燃料の流量が少ないため、第2噴孔40xから噴射される燃料の圧力が減少し、貫徹力が低減するという問題があった。
また、第2噴孔40xには、シート面51xに沿って上方からのみから燃料f3が流入するため、第2噴孔40xの内壁面から燃料が剥離する剥離領域R4xは、第1噴孔30xにおける剥離領域R3xよりも大きなものとなる。従って、第2噴孔40xから噴射される燃料の損失が大きく、貫徹力が弱まる。
第2噴孔40xから噴射される燃料の貫徹力が弱いと、例えば中負荷領域などの、第2噴孔40xが僅かな期間開かれる場合には、煤の発生が増大する恐れがある。
そこで本実施例における燃料噴射ノズル1における第1噴孔30、第2噴孔40は、図2に示した形状により、上記問題点を解消できる。以下に、第1噴孔30、第2噴孔40について詳細に説明する。図5は、本実施例に係る燃料噴射ノズルにおける第1噴孔30、第2噴孔40の説明図である。図5(a)は、第1噴孔30の説明図である。
図5(a)に示すように、第1噴孔30内には、燃料が第1噴孔30の内壁面から剥離する剥離領域R3が生じる。剥離した燃料は、再び第1噴孔30の内壁面に付着することなく、流出口32から噴射される。この理由は、流入口31によってその燃料f1、f2が流入する流路面積が絞られた後、流入口31から流出口32に到るまで第1噴孔30の開口面積が連続的に拡大する逆テーパ状に形成されているからである。これにより、大きな剥離領域R3が生じる。大きな剥離領域R3が生じることにより、第1噴孔30を通過する燃料は剥離による損失が大きく、貫徹力が弱まる。従って、第1噴孔30から噴射される燃料Fの到達距離L3についても、図3(a)において示した到達距離L3xよりも短くなる。
以上のように、第1噴孔30から噴射される燃料の貫徹力を弱めることにより、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合に、燃料の過拡散や吸気ポート等への付着による、未燃燃料や一酸化炭素の排出を抑制できる。
また、第1噴孔30は、流入口31から流出口32にかけて開口面積が連続的に拡大しているので、燃料が噴出される流速を低減することができ、第1噴孔30から噴射される燃料の貫徹力を弱めることができる。
次に、第2噴孔40について説明する。図5(b)は、第2噴孔40の説明図である。図5(b)に示すように、第2噴孔40内には、燃料が流入口41の上部で第2噴孔40の内壁面から剥離する剥離領域R4が僅かに生じる。剥離した燃料は、直ちに第2噴孔40の内壁面の上部に再度付着する。この理由は、流入口41から流出口42に到るまで第2噴孔40の開口面積が連続的に縮小するテーパ状に形成されているからである。これにより、第2噴孔40内では僅かな剥離領域R4が生じる。僅かな剥離領域R4が生じることにより、第2噴孔40を通過する燃料は剥離による損失が少なく、貫徹力が強まる。従って、第2噴孔40から噴射された燃料Fの到達距離L4についても、図4(a)において示した到達距離L4xよりも長くなる。
以上のように、第2噴孔40から噴射される燃料の貫徹力を強めることにより、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合に、燃料の微粒化を促進でき煤の発生を低減できる。また、中高負荷域で機関出力が向上する。また、第2噴孔40から噴射される燃料が僅かであるような中負荷域において、流出口42の開口面積が流入口41の開口面積よりも小さいので、煤の発生を抑制することができる。
また、第2噴孔40は、流入口41から流出口42にかけて開口面積が連続的に縮小しているので、第2噴孔40内での燃料の剥離が抑制され、第2噴孔40から噴射される燃料の貫徹力を強めることができる。
尚、流出口32よりも流出口42の開口面積が小さく形成されている。従って、第1噴孔30から噴射される燃料の貫徹力は、第2噴孔40から噴射される燃料の貫徹力よりも弱いものとなる。これにより、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には、未燃燃料及び一酸化炭素の排出を抑制でき、中高負域である場合には、機関出力を向上させることができる。また、流入口31よりも流入口41の開口面積が大きく形成されている。
次に、第1噴孔30の形状の第1変形例について説明する。図6は、第1噴孔の第1変形例の説明図である。図6に示すように、第1の変形例に係る第1噴孔30aは、流入口31aから流出口32aに到るまでの途中で開口面積が拡大する段部33aが形成されている。詳細には、流入口31aから段部33aに到るまでの開口面積は略一定に形成されており、段部33aから流出口32aに到るまでの開口面積は略一定に形成されている。流入口31aから段部33aに到るまでの開口面積は、段部33aから流出口32aに到るまでの開口面積よりも小さく形成されている。
図6に示すように、第1噴孔30a内には、燃料が第1噴孔30aの内壁面から剥離する剥離領域R3a1、R3a2が生じる。第1噴孔30aの内壁面の上部から燃料が剥離する剥離領域R3a1は、第1噴孔30aの内壁面の上部に再付着することなく、流入口31aから噴射される。一方、剥離領域R3a2は、段部33aの近傍で生じる。流入口31aから段部33aまでの間の内壁面の下部においては、燃料の剥離は生じない。これは、流入口31aから段部33aまでの開口面積が比較的小さく、流入口31aから流入した燃料f1が、燃料f2を第1噴孔30aの内壁面の下部に向けて押し付けるように作用し、燃料f2は、流入口31aから段部33aまでの第1噴孔30aの内壁面の下部に沿って流れるためである。このような構成によっても、燃料の貫徹力を弱めることができる。
次に、第1噴孔30の第2変形例について説明する。図7は、第1噴孔の第2変形例の説明図である。第1噴孔30bは、流入口31bから流出口32bに到るまでに、開口面積が略一定となるように形成されているが、流出口32bの内周には、全周に渡って溝部33bが形成されている。溝部33bは、流出口32bの径を拡大するように形成されている。従って、第1噴孔30b内では、溝部33bから燃料が剥離する剥離領域R3bが生じる。これにより、第1噴孔30bから噴射される燃料Fの貫徹量を弱めることができる。
次に、第1噴孔30bの加工方法について簡単に説明する。まず、ノズルボディ50の所定の位置に、一定の径で所定方向に延びる孔を形成する。次に、ノズルボディ50の外周側から、孔の流出口端部周辺を放電加工により、溝部33bを形成する。このように、容易に溝部33bを形成することができ、燃料の貫徹力が弱めることができる第1噴孔30bを形成することができる。
次に、第1噴孔30の第3変形例について説明する。図8は、第1噴孔の第3変形例の説明図である。第1噴孔30cは、第1噴孔30bと同様に、流出口32cの内周に、溝部33cが形成されている。溝部33cは、流出口32cの上部側よりも下部側の方が、流出口32cの径方向の深さが大きくなるように形成されている。これにより、図8に示すように、流出口32cの下部で、大きな剥離領域R3cが生じることになる。このような形状によっても、燃料の貫徹力を弱めることができる。
また、溝部33cは、流出口32cの上部側よりも下部側の方が、流出口32cの径方向の深さが大きくなるように形成されているので、第1噴孔30cから噴射される燃料Fは、第1噴孔30cの軸心方向HAよりも、下方側に向けて噴射されることになる。図8に示すように、第1噴孔30cの軸線HAとニードル軸線NAとの間の角度θ2とし、第1噴孔30cから噴射される燃料Fの中心軸線FAとニードル軸線NAとの間の角度をθ1とすると、θ1<θ2の関係を有する。
図9は、第1噴孔30cから噴射される燃料Fの中心軸線FAとニードル軸線NAとの間の角度θ1と、未燃燃料の排出量との関係を示したマップである。図9に示すように、θ1が大きいほど、未燃燃料の排出量が多くなることを示している。この理由は、θ1が大きいほど、スキッシュエリアに燃料が入りやすくなるため、燃料火炎が比較的低温の壁面等により冷却されるクエンチ効果により、未燃燃料として排出されやすくなるからである。
尚、溝部33cについても、溝部33bと同様な方法により加工することができる。具体的には、第1噴孔30cの中心よりも下方にずらした位置を中心として、溝部33cを形成する。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
第1噴孔においてのみ、流入口の開口面積よりも流出口の開口面積が大きく形成し、第2噴孔については、流入口及び流出口の開口面積を等しくしてもよい。また、第2噴孔においてのみ、流入口の開口面積よりも流出口の開口面積が小さく形成し、第1噴孔については、流入口及び流出口の開口面積を等しくしてもよい。
本実施例に係る燃料噴射ノズルの部分断面図である。 本実施例に係る燃料噴射ノズルの第1及び第2噴孔周辺の拡大図である。 従来の燃料噴射ノズルの噴孔形状の説明図である。 従来の燃料噴射ノズルの噴孔形状の説明図である。 本実施例に係る燃料噴射ノズルにおける第1及び第2噴孔の説明図である。 第1噴孔の第1変形例の説明図である。 第1噴孔の第2変形例の説明図である。 第1噴孔の第3変形例の説明図である。 第1噴孔から噴射される燃料の中心軸線とニードル軸線との間の角度と、未燃燃料の排出量との関係を示したマップである。
符号の説明
1 燃料噴射ノズル
10 外側ニードル
13 シール部
20 内側ニードル
30、30a、30b、30c 第1噴孔
33a 段部
33b、33c 溝部
40 第2噴孔
31、31a、31b、31c、41 流入口
32、32a、32b、32c、42 流出口
50 ノズルボディ
51 シート面

Claims (3)

  1. 燃料を噴射するための第1及び第2噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に移動可能に配置され前記第1及び第2噴孔をそれぞれ開閉する第1及び第2ニードルとを備え、内燃機関の運転領域が低負荷域である場合には前記第1ニードルが前記第1噴孔を開き、内燃機関の運転領域が中高負荷域である場合には前記第1及び第2ニードルがそれぞれ前記第1及び第2噴孔を開く内燃機関の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第1噴孔は、第1流入口及び第1流出口を含み、
    前記第2噴孔は、第2流入口及び第2流出口を含み、
    前記第1流入口の開口面積よりも前記第1流出口の開口面積が大きく、
    前記第1流出口の開口面積よりも前記第2流出口の開口面積が小さく、
    前記第1噴孔は、前記第1流入口から前記第1流出口にかけて開口面積が連続的に拡大し、
    前記第2噴孔は、前記第2流入口から前記第2流出口にかけて開口面積が連続的に縮小し、
    前記第2噴孔は、前記第1噴孔よりも燃料の下流側に形成されていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射ノズル。
  2. 前記第2流入口の開口面積よりも前記第2流出口の開口面積が小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射ノズル。
  3. 前記第1噴孔から噴射される燃料の貫徹力は、前記第2噴孔から噴射される燃料の貫徹力よりも弱くなるように設定されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射ノズル。

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