JP5042336B2 - 磁気ヘッドサスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスク等の記憶媒体に対してデータをリード及び/又はライトする磁気ヘッドスライダを支持する為の磁気ヘッドサスペンションに関する。
磁気ディスク装置の大容量化に伴って磁気ヘッドスライダの目的トラックに対する位置決め精度の向上が求められており、その為、ボイスコイルモータ等のメインアクチュエータによる磁気ヘッドスライダのシーク方向への粗動に加えて、サブアクチュエータとして作用する圧電素子による磁気ヘッドスライダのシーク方向の微動を可能とした磁気ヘッドサスペンションが提案されている。
下記特許文献1には、前記圧電素子を備えた磁気ヘッドサスペンションにおいて、フレクシャ部における導体層を利用して前記圧電素子に電圧を供給する構成が提案されている。
即ち、前記特許文献1に記載された磁気ヘッドサスペンションは、磁気ヘッドスライダをディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を磁気ヘッドスライダに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部と、前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に支持されるフレクシャ部と、前記支持部に装着される左右一対の圧電素子とを備えている。
前記支持部は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域と、前記荷重曲げ部が連結される先端領域と、サスペンション長手方向に関し前記基端領域及び前記先端領域の間に位置する開口領域と、前記開口領域よりサスペンション幅方向外方向側において前記基端領域及び前記先端領域の間を連結する左右一対の連結梁とを有している。
前記圧電素子は、圧電素子本体と、前記圧電素子本体を挟んで対向する上側電極層及び下側電極層とを有しており、前記下側電極層が前記ディスク面に対向した状態で先端側及び基端側が前記先端領域及び前記基端領域に絶縁性接着剤を介して固着されている。
前記フレクシャ部は、前記ロードビーム部及び前記支持部のディスク対向面に溶接等によって固着されるフレクシャ金属プレートと、前記フレクシャ金属プレートのディスク対向面に積層される絶縁層と、前記絶縁層のディスク対向面に積層される前記導体層とを備えている。
前記導体層は、前記磁気ヘッドスライダに電気的に接続される信号配線と、前記圧電素子に電圧を供給する為の電圧供給配線とを含んでいる。
そして、前記電圧供給配線は、前記絶縁層のディスク対向面に積層された積層領域と前記圧電素子の前記下側電極層と対向するように前記絶縁層から外方へ延在された延在領域とを有しており、前記延在領域が下側導電性接着剤を介して前記下側電極層に電気的に接続されている。
なお、前記圧電素子の前記上側電極層は、上側導電性接着剤を介して前記支持部の前記先端領域の上面(ディスク面とは反対側の面)に電気的に接続されることで接地電位とされている。
斯かる構成の従来の磁気ヘッドサスペンションは、実質的に追加部材を要することなく、前記圧電素子への電圧供給を可能としている点で有用であるが、前記下側導電性接着剤が外部に露出されている為、前記下側導電性接着剤に包含されるAg等のフィラー粒子が前記ディスク面上に脱落し易いという問題があった。前記ディスク面上に脱落した前記フィラー粒子は、前記ディスク面や前記磁気ヘッドスライダスライダを損傷させる恐れがある。
特開2009−080915号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、フレクシャ部に導体層の一部として設けられた電圧供給配線と圧電素子におけるディスク面と対向する側の下側電極層とを下側導電性接着剤によって電気的に接続させつつ、前記下側導電性接着剤に包含されるフィラー粒子がディスク面上に脱落することを有効に防止し得る構造簡単な磁気ヘッドサスペンションの提供を一の目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、磁気ヘッドスライダをディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部と前記荷重を磁気ヘッドスライダに伝達するためのロードビーム部と前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部と前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に支持されるフレクシャ部と前記磁気ヘッドスライダをシーク方向に微動させる為にサスペンション長手方向中心線を基準にして互いに対して対称で且つ互いに対して伸縮方向が異なるように前記支持部に装着される左右一対の第1及び第2圧電素子とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、前記支持部は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域と前記荷重曲げ部が連結される先端領域とサスペンション長手方向に関し前記基端領域及び前記先端領域の間に位置する開口領域と前記開口領域よりサスペンション幅方向外方向側において前記基端領域及び前記先端領域の間を連結する左右一対の連結梁とを有し、前記一対の第1及び第2圧電素子は、圧電素子本体と前記圧電素子本体を挟んで対向する上側電極層及び下側電極層とを有し、前記下側電極層が前記ディスク面に対向した状態で前記ディスク面と直交する方向に沿って視た平面視において少なくとも一部が前記開口領域内に位置するように先端部及び基端部がそれぞれ前記先端領域及び前記基端領域に直接又は間接的に連結され、前記フレクシャ部は、前記ロードビーム部及び前記支持部における前記ディスク面と対向する下面に固着されるフレクシャ金属プレートと前記フレクシャ金属プレートにおける前記ディスク面と対向する下面に積層される絶縁層と前記絶縁層における前記ディスク面と対向する下面に積層される導体層とを有し、前記絶縁層は、前記開口領域内に位置し且つ前記ディスク面と直交する平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する第1及び第2圧電素子重合部位を有し、前記導体層は、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記磁気ヘッドスライダに電気的に接続される信号配線と基端部が外部に電気的に接続可能とされた電圧供給配線とを含み、前記第1及び第2圧電素子重合部位にはそれぞれ前記ディスク面と対向する下面及び前記下面とは反対側の上面に貫通する第1及び第2接続用開口が形成され、前記絶縁層の上面には、前記第1及び第2接続用開口を利用して前記第1及び第2圧電素子の下側電極層を前記電圧供給配線に電気的に接続する第1及び第2下側導電性接着剤と平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤を囲繞するように配置された囲繞用絶縁性接着剤とが設けられ、前記フレクシャ金属プレートは、前記ロードビーム部の下面に重合された状態で固着されるロードビーム部重合領域と、前記先端領域の下面に重合された状態で固着される支持部先端側重合領域と、前記荷重曲げ部を形成する一対の弾性板のサスペンション幅方向に関する間において前記ロードビーム部重合領域及び前記支持部先端側重合領域を連結する荷重曲げ対応領域と、前記基端領域の下面に重合された状態で固着される支持部基端側重合領域と、前記開口領域内に位置するように前記支持部先端側重合領域から延びた先端側支持プレート形成領域と、前記先端側支持プレート形成領域とはサスペンション長手方向に離間された状態で前記開口領域内に位置するように前記支持部基端側重合領域から延びた基端側支持プレート形成領域とを有し、前記先端側支持プレート形成領域は、前記支持部先端側重合領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる先端側中央部位と、前記先端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる先端側第1及び第2幅方向部位とを有し、前記基端側支持プレート形成領域は、前記支持部基端側重合領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる基端側中央部位と、前記基端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる基端側第1及び第2幅方向部位とを有し、前記絶縁層は、前記フレクシャ金属プレートの前記ロードビーム部重合領域、前記荷重曲げ対応領域、前記支持部先端側重合領域及び前記支持部基端側重合領域の下面にそれぞれ積層されるロードビーム対応領域、荷重曲げ対応領域、支持部先端側対応領域及び支持部基端側対応領域と、前記支持部先端側対応領域及び前記支持部基端側対応領域を連結するように前記開口領域内に位置する連結領域とを有し、前記連結領域は、前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の下面にそれぞれ積層される先端側支持プレート重合部位及び基端側支持プレート重合部位と、サスペンション長手方向に関し前記先端側支持プレート重合部位及び前記基端側支持プレート重合部位の間に位置する前記第1及び第2圧電素子重合部位とを含み、前記第1圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第1幅方向部位に第1固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第1幅方向部位に第1固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、前記第2圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第2幅方向部位に第2固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第2幅方向部位に第2固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側に位置する絶縁性接着剤として作用し、前記第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向基端側に位置する絶縁性接着剤として作用している磁気ヘッドサスペンションを提供する。
一形態においては、前記囲繞用絶縁性接着剤は平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤をそれぞれ囲繞する第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤を含む。
前記第1囲繞用絶縁性接着剤は、前記第1接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第1囲繞用外方側絶縁性接着剤と前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向内方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第1囲繞用内方側絶縁性接着剤とを含む。
前記第2圧電素子用絶縁性接着剤は、前記第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第2囲繞用外方側絶縁性接着剤と前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向内方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第2囲繞用内方側絶縁性接着剤とを含む。
好ましくは、前記第1囲繞用絶縁性接着剤は、平面視において前記第1圧電素子と重合するように配置され且つ前記ディスク面に直交する方向に関する前記第1下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞するように構成され、前記第2囲繞用絶縁性接着剤は、平面視において前記第2圧電素子と重合するように配置され且つ前記ディスク面に直交する方向に関する前記第2下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞するように構成される。
好ましくは、前記絶縁層の前記上面には前記第1及び第2接続用開口をそれぞれ囲繞する第1及び第2金属リングが設けられる。
他形態においては、前記囲繞用絶縁性接着剤は、前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション幅方向一方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する囲繞用第1外方側絶縁性接着剤と前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション幅方向他方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する囲繞用第2外方側絶縁性接着剤とを含む。
好ましくは、前記囲繞用先端側絶縁性接着剤は、平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する先端側第1幅方向部分及び先端側第2幅方向部分と前記先端側第1及び第2幅方向部分の間に延びる先端側中央部分とを有し、前記囲繞用基端側絶縁性接着剤は、平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する基端側第1幅方向部分及び基端側第2幅方向部分と前記基端側第1及び第2幅方向部分の間に延びる基端側中央部分とを有し得る。
前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤は平面視において前記第1圧電素子と重合し、前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤は平面視において前記第2圧電素子と重合するように配置される。
前記先端側第1幅方向部分、前記基端側第1幅方向部分及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤は、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第1下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞するように構成され、前記先端側第2幅方向部分、前記基端側第2幅方向部分及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤は、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第2下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞するように構成される。
より好ましくは、前記第1下側電極層、前記絶縁層、前記先端側第1幅方向部分、前記基端側第1幅方向部分及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤によって画される第1空間、並びに、前記第2下側電極層、前記絶縁層、前記先端側第2幅方向部分、前記基端側第2幅方向部分及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤によって画される第2空間には封止用絶縁性接着剤が充填される。
好ましくは、前記絶縁層の前記上面には前記第1及び第2接続用開口を個別又は一体的に囲繞する金属リングが設けられる。
又、本発明は、磁気ヘッドスライダをディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部と前記荷重を磁気ヘッドスライダに伝達するためのロードビーム部と前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部と前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に支持されるフレクシャ部と前記磁気ヘッドスライダをシーク方向に微動させる為にサスペンション長手方向中心線を基準にして互いに対して対称で且つ互いに対して伸縮方向が異なるように前記支持部に装着される左右一対の第1及び第2圧電素子とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、前記支持部は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域と前記荷重曲げ部が連結される先端領域とサスペンション長手方向に関し前記基端領域及び前記先端領域の間に位置する開口領域と前記開口領域よりサスペンション幅方向外方向側において前記基端領域及び前記先端領域の間を連結する左右一対の連結梁とを有し、前記一対の第1及び第2圧電素子は、圧電素子本体と前記圧電素子本体を挟んで対向する上側電極層及び下側電極層とを有し、前記下側電極層が前記ディスク面に対向した状態で前記ディスク面と直交する方向に沿って視た平面視において少なくとも一部が前記開口領域内に位置するように先端部及び基端部がそれぞれ前記先端領域及び前記基端領域に直接又は間接的に連結され、前記フレクシャ部は、前記ロードビーム部及び前記支持部における前記ディスク面と対向する下面に固着されるフレクシャ金属プレートと前記フレクシャ金属プレートにおける前記ディスク面と対向する下面に積層される絶縁層と前記絶縁層における前記ディスク面と対向する下面に積層される導体層とを有し、前記絶縁層は、前記開口領域内に位置し且つ前記ディスク面と直交する平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する第1及び第2圧電素子重合部位を有し、前記導体層は、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記磁気ヘッドスライダに電気的に接続される信号配線と基端部が外部に電気的に接続可能とされた電圧供給配線とを含み、前記第1及び第2圧電素子重合部位にはそれぞれ上面及び下面に貫通する第1及び第2接続用開口が形成され、前記絶縁層における前記ディスク面とは反対側の上面には平面視において前記第1及び第2接続用開口を囲繞する単一の金属リングが設けられ、前記第1及び第2圧電素子の下側電極層は前記絶縁層の上面の前記金属リング内に設けられた下側導電性接着剤を介して前記電圧供給配線に電気的に接続されており、前記絶縁層の上面には平面視において前記金属リングを囲繞するように直接又は間接的に絶縁性接着剤が設けられ、前記フレクシャ金属プレートは、前記ロードビーム部の下面に重合された状態で固着されるロードビーム部重合領域と、前記先端領域の下面に重合された状態で固着される支持部先端側重合領域と、前記荷重曲げ部を形成する一対の弾性板のサスペンション幅方向に関する間において前記ロードビーム部重合領域及び前記支持部先端側重合領域を連結する荷重曲げ対応領域と、前記基端領域の下面に重合された状態で固着される支持部基端側重合領域と、前記開口領域内に位置するように前記支持部先端側重合領域から延びた先端側支持プレート形成領域と、前記先端側支持プレート形成領域とはサスペンション長手方向に離間された状態で前記開口領域内に位置するように前記支持部基端側重合領域から延びた基端側支持プレート形成領域とを有し、前記先端側支持プレート形成領域は、前記支持部先端側重合領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる先端側中央部位と、前記先端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる先端側第1及び第2幅方向部位とを有し、前記基端側支持プレート形成領域は、前記支持部基端側重合領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる基端側中央部位と、前記基端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる基端側第1及び第2幅方向部位とを有し、前記絶縁層は、前記フレクシャ金属プレートの前記ロードビーム部重合領域、前記荷重曲げ対応領域、前記支持部先端側重合領域及び前記支持部基端側重合領域の下面にそれぞれ積層されるロードビーム対応領域、荷重曲げ対応領域、支持部先端側対応領域及び支持部基端側対応領域と、前記支持部先端側対応領域及び前記支持部基端側対応領域を連結するように前記開口領域内に位置する連結領域とを有し、前記連結領域は、前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の下面にそれぞれ積層される先端側支持プレート重合部位及び基端側支持プレート重合部位と、サスペンション長手方向に関し前記先端側支持プレート重合部位及び前記基端側支持プレート重合部位の間に位置する前記第1及び第2圧電素子重合部位とを含み、前記第1圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第1幅方向部位に第1固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第1幅方向部位に第1固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、前記第2圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第2幅方向部位に第2固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第2幅方向部位に第2固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側に位置する絶縁性接着剤として作用し、前記第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向基端側に位置する絶縁性接着剤として作用している磁気ヘッドサスペンションを提供する。
好ましくは、前記先端側第1及び第2幅方向部位の先端側エッジと前記先端領域の基端側エッジとの間には隙間が存在するように前記先端側支持プレート形成領域が配置され、前記基端側第1及び第2幅方向部位の基端側エッジと前記基端領域の先端側エッジとの間には隙間が存在するように前記基端側支持プレート形成領域が配置される。
好ましくは、前記フレクシャ金属プレートは、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合するように前記先端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる第1先端側延在片と前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合するように前記先端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる第2先端側延在片とサスペンション幅方向に関し前記第1先端側延在片と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合するように前記基端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる第1基端側延在片とサスペンション幅方向に関し前記第2先端側延在片と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合するように前記基端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる第2基端側延在片とを含み得る。
前記第1先端側延在片及び前記第1基端側延在片は互いに対して分離され、前記第2先端側延在片及び前記第2基端側延在片は互いに対して分離される。前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記1接続用開口よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤は、前記第1先端側延在片及び前記第1基端側延在片の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられ、前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤は、前記第2先端側延在片及び前記第2基端側延在片の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられる。
好ましくは、前記フレクシャ金属プレートは、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の間を連結する第1連結片と前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の間を連結する第2連結片とを有し得る。
前記第1及び第2連結片にはサスペンション長手方向に関し弾性変形容易な弾性部が設けられる。
好ましくは、前記支持部先端側重合領域及び前記先端側支持プレート形成領域には前記先端領域の基端側エッジを跨ぐように開口が設けられ、前記支持部基端側重合領域及び前記基端側支持プレート形成領域には前記基端領域の先端側エッジを跨ぐように開口が設けられる。
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションによれば、第1及び第2圧電素子の下側電極層とフレクシャ部に一体的に備えられた電圧供給配線とを前記フレクシャ部の絶縁層の上面に設けた下側導電性接着剤によって前記絶縁層に形成された第1及び第2接続用開口を介して電気的に接続させたので、前記第1及び第2圧電素子への電圧供給構造の簡略化を図ることができる。
さらに、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションによれば、平面視において前記下側導電性接着剤を囲繞するように前記絶縁層の上面に囲繞用絶縁性接着剤を設けたので、前記下側導電性接着剤に包含されるフィラー粒子がディスク面上に脱落することを有効に防止することができる。
さらに、前記第1圧電素子におけるディスク面と対向する下面の先端側はフレクシャ基板における先端側支持プレート形成領域の先端側第1幅方向部位に第1固着用先端側絶縁性接着剤によって固着され且つ前記下面の基端側は前記フレクシャ基板における基端側支持プレート形成領域の基端側第1幅方向部位に第1固着用基端側絶縁性接着剤されており、前記第2圧電素子の下面の先端側は前記先端側支持プレート形成領域の先端側第2幅方向部位に第2固着用先端側絶縁性接着剤によって固着され且つ前記下面の基端側は前記基端側支持プレート形成領域の基端側第2幅方向部位に第2固着用基端側絶縁性接着剤によって固着されており、前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側に位置する絶縁性接着剤としても作用し、前記第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向基端側に位置する絶縁性接着剤としても作用している。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図である。 図1Bは、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンションの下面図である。 図2は、図1AにおけるII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1AにおけるIII-III線に沿った断面図である。 図4は、第1及び第2圧電素子を取り外した状態の前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図である。 図5は、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンションにおけるフレクシャ部の上面図である。 図6は、図5に示す前記フレクシャ部の下面図である。 図7は、図1BにおけるVII部の拡大図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図であって、第1及び第2圧電素子を削除した状態を示している。 図9は、図8におけるIX-IX線に沿った断面図である。 図10は、図8におけるX-X線に沿った断面図である。 図11は、前記実施の形態2の変形例に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係る磁気ヘッドサスペンションにおけるフレクシャ部の上面図である。 図13は、図12におけるXIII部の拡大図である。 図14は、本発明の実施の形態4に係る磁気ヘッドサスペンションにおけるフレクシャ部の上面図である。 図15Aは、本発明の実施の形態5に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図である。 図15Bは、前記実施の形態5に係る磁気ヘッドサスペンションの下面図である。 図16は、図15AにおけるXVI-XVI線に沿った断面図である。 図17は、図15AにおけるXVII-XVII線に沿った断面図である。 図18は、第1及び第2圧電素子を取り外した状態の前記実施の形態5に係る磁気ヘッドサスペンションの上面図である。 図19は、前記実施の形態5に係る磁気ヘッドサスペンションにおけるフレクシャ部の上面図である。 図20は、図19に示す前記フレクシャ部の下面図である。
実施の形態1
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1A及び図1Bに、それぞれ、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Aの上面図(ディスク面とは反対側から見た平面図)及び下面図(ディスク面側から視た底面図)を示す。なお、図1Bにおける○印は溶接点(詳しくは、レーザースポット溶接による溶接点)を示している。
図1A及び図1Bに示すように、前記磁気ヘッドサスペンション1Aは、磁気ヘッドスライダ50をディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部20と、前記荷重を磁気ヘッドスライダ50に伝達するためのロードビーム部30と、前記荷重曲げ部20を介して前記ロードビーム部30を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部10と、前記磁気ヘッドスライダ50を支持した状態で前記ロードビーム部30及び前記支持部10に支持されるフレクシャ部40と、前記磁気ヘッドスライダ50をシーク方向に微動させる為にサスペンション長手方向中心線CLを基準にして互いに対して対称で且つ互いに対して伸縮方向が異なるように前記支持部10に装着された左右一対の第1及び第2圧電素子60(1),60(2)とを備えている。
前記支持部10は、ボイスコイルモータ等の前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結された状態で、前記荷重曲げ部20を介して前記ロードビーム部30を支持する部材であり、比較的高剛性を有するものとされる。
本実施の形態においては、前記支持部10は、前記メインアクチュエータに連結されるキャリッジアーム(図示せず)の先端にかしめ加工によって接合されるボス部15を備えたベースプレートとされている。
前記支持部10は、例えば、厚さ0.1mm〜0.8mmのステンレス板によって好適に形成される。
当然ながら、前記支持部10として、基端部が前記メインアクチュエータの揺動中心に連結されるアームを採用することも可能である。
前記支持部10は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域11と、前記荷重曲げ部20が連結される先端領域12と、サスペンション長手方向に関し前記基端領域11及び前記先端領域12の間に位置する開口領域13と、前記開口領域13のサスペンション幅方向両側において前記基端領域11及び前記先端領域12の間を連結する左右一対の連結梁14とを有している。
前記ロードビーム部30は、前述の通り、前記荷重曲げ部20によって発生される荷重を前記磁気ヘッドスライダ50に伝達する為の部材であり、従って、所定の剛性が要求される。
本実施の形態においては、図1A及び図1Bに示すように、前記ロードビーム部30は、平板状の本体部31と、前記本体部31の幅方向両端部からディスク面とは反対側に曲げ形成されたフランジ部32とを有しており、前記フランジ部32によって剛性を確保している。
前記ロードビーム部30は、例えば、厚さ0.02mm〜0.1mmのステンレス板によって好適に形成される。
詳しくは、前記ロードビーム部30は、先端部に、所謂ディンプルと呼ばれる突起33を有している。
前記突起33は、ディスク面に近接する方向に、例えば、0.05mm〜0.1mm程度突出されている。この突起33は、前記フレクシャ部40におけるヘッド搭載領域43の裏面(ディスク面とは反対側の面)に接触しており、前記荷重はこの突起33を介して前記フレクシャ部40のヘッド搭載領域418に伝達される。
本実施の形態においては、前記ロードビーム部30は、さらに、前記本体部31の先端からサスペンション長手方向先端側へ延びるリフトタブ34を一体的に有している。前記リフトタブ34は、前記磁気ヘッドスライダ50がディスク面の径方向外方へ位置するように前記磁気ヘッドサスペンション1Aが前記メインアクチュエータによって揺動された際に、磁気ディスク装置に備えられたランプと係合して前記磁気ヘッドスライダ50をz方向(前記ディスク面と直交する方向)に沿って前記ディスク面から離間させる為の部材である。
前記荷重曲げ部20は、基端部が前記支持部10に連結され且つ先端部が前記ロードビーム部30に連結されており、自己の弾性変形に基づいて前記磁気ヘッドスライダ50を前記ディスク面へ向けて押し付ける押し付け荷重を発生する。
図1A及び図1Bに示すように、本実施の形態においては、前記荷重曲げ部20は、板面が前記ディスク面と対向する状態でサスペンション長手方向中心線CLを挟んで互いに対して対称な状態で離間配置された左右一対の弾性板21を有している。
好ましくは、前記一対の弾性板21は、前記磁気ヘッドサスペンション1Aが前記磁気ディスク装置へ実装される前の段階において前記磁気ヘッドスライダ50が前記ディスク面に近づく方向に予め折り曲げられ、且つ、前記磁気ヘッドサスペンション1Aの前記磁気ディスク装置への実装時には曲げ戻されることで前記押し付け荷重を発生するように、構成される。
前記荷重曲げ部20は、例えば、厚さ0.02mm〜0.1mmのステンレス板によって形成される。
なお、本実施の形態においては、図1A及び図1Bに示すように、前記荷重曲げ部20は前記ロードビーム部30と一体形成されている。
即ち、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Aは、前記ロードビーム部30及び前記荷重曲げ部20を一体的に有するように金属基板から形成されたロードビーム/荷重曲げ形成体を有しており、前記ロードビーム/荷重曲げ形成体は、基端側における前記ディスク面とは反対側の上面が前記支持部10の前記先端領域12における前記ディスク面と対向する下面に当接された状態で、前記支持部10に溶接等によって固着されている。
図2及び図3に、それぞれ、図1AにおけるII-II線及びIII-III線に沿った断面図を示す。
又、図4に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を取り外した状態の前記磁気ヘッドサスペンションの上面図を示す。なお、図4においては、理解容易化の為に前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を二点鎖線で示している。
図2及び図3に示すように、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の各々は、PZT(チタン酸ジリコン酸鉛)からなる圧電素子本体61と前記圧電素子本体61を挟んで対向する上側電極層62U及び下側電極層60Lとを有している。
前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の各々は、前記下側電極層62(L)が前記ディスク面に対向した状態で前記ディスク面と直交する方向に沿って視た平面視において少なくとも一部が前記開口領域13内に位置するように先端部及び基端部がそれぞれ前記先端領域12及び前記基端領域11に直接又は間接的に連結されている。
前記圧電素子本体61は、例えば厚さ0.05mm〜0.3mmとされ、前記電極層62U,62Lは、例えば厚さ0.05μm〜数μmのAgやAuによって形成される。
なお、本実施の形態においては、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は、先端側の端面及び基端側の端面の少なくとも一部がそれぞれ前記先端領域12の基端側端面及び前記基端領域11の先端側の端面に対向するように、前記フレクシャ部40における下記先端側支持プレート形成領域414及び基端側支持プレート形成領域415を利用して前記支持部10に連結されている。
前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の支持構造については後述する。
前記フレクシャ部40は、前記磁気ヘッドスライダ50を支持した状態で前記ロードビーム部30及び前記支持部10に溶接等によって固着されている。
本実施の形態においては、前記フレクシャ部40は、前記磁気ヘッドスライダ50に対して信号を送受信する為の信号配線430及び前記圧電素子60(1),60(2)に電圧を供給する為の電圧供給配線440を一体的に有している。
図5及び図6に、それぞれ、前記フレクシャ部40の上面図及び下面図を示す。
図1B,図5及び図6に示すように、前記フレクシャ部40は、前記ロードビーム部30及び前記支持部10における前記ディスク面と対向する下面に溶接等によって固着されるフレクシャ金属プレート410と、前記フレクシャ金属プレート410における前記ディスク面と対向する下面に積層された絶縁層420と、前記絶縁層420における前記ディスク面と対向する下面に積層された前記信号配線430及び前記電圧供給配線440を含む導体層とを有している。
好ましくは、前記フレクシャ部40は、前記導体層を囲繞する絶縁性のカバー層(図示せず)を有し得る。
図1B,図5及び図6に示すように、本実施の形態においては、前記フレクシャ金属プレート410は、前記ロードビーム部30の前記下面に重合された状態で溶接等によって固着されるロードビーム部重合領域411と、サスペンション幅方向に関し前記一対の弾性板21の間において前記先端領域12における前記ディスク面と対向する下面に重合された状態で溶接等によって固着される支持部先端側重合領域413と、サスペンション幅方向に関し前記一対の弾性板21の間に位置し且つサスペンション長手方向に関し前記ロードビーム部重合領域411及び前記支持部先端側重合領域413の間を連結する荷重曲げ対応領域412と、前記基端領域11の前記ディスク面と対向する下面に重合された状態で溶接等によって固着される支持部基端側重合領域416とを有している。
なお、前記フレクシャ金属プレート410は、さらに、前記ロードビーム部重合領域411のサスペンション幅方向両側から先端側へ延びる一対の支持片417と、前記支持片417によって支持された前記ヘッド搭載領域418とを有している。
前記ヘッド搭載領域418は、図1Bに示すように、ディスク面と対向する下面において前記磁気ヘッドスライダ50を支持している。
前述の通り、前記ヘッド搭載領域418の上面には前記突起33が接触しており、従って、前記ヘッド搭載領域418は前記突起33を支点としてロール方向及びピッチ方向に柔軟に揺動し得るようになっている。
前記フレクシャ金属プレート410は、前記ヘッド搭載領域418がロール方向及びピッチ方向に揺動し得るように、前記ロードビーム部30を形成する部材(本実施の形態においては前記ロードビーム基板)よりも低剛性とされる。
前記フレクシャ金属プレート410は、例えば、厚さ0.01mm〜0.025mm程度のステンレス板とされる。
前記フレクシャ金属プレート410は、図5及び図6に示すように、前記ヘッド搭載領域418、前記一対の支持片417、前記ロードビーム部重合領域411、前記荷重曲げ対応領域412及び前記支持部先端側重合領域413を含む先端側セクション410aと前記支持部基端側重合領域416を含む前記基端側セクション410bとがサスペンション長手方向に関し離間されており、前記先端側セクション410a及び前記基端側セクション410bは前記絶縁層420によって連結されている。
前記絶縁層420は、前記フレクシャ金属プレート410の前記ロードビーム部重合領域411、前記荷重曲げ対応領域412、前記支持部先端側重合領域413及び前記支持部基端側重合領域416の前記ディスク面に対向する下面にそれぞれ積層されるロードビーム対応領域421、荷重曲げ対応領域422、支持部先端側対応領域423及び支持部基端側対応領域426と、前記支持部先端側対応領域423及び前記支持部基端側対応領域426を連結するように前記開口領域13内に位置する連結領域429とを有している。
なお、本実施の形態においては、前述の通り、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は、前記フレクシャ部40における前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415を利用して前記支持部10に支持されている。
従って、前記フレクシャ金属プレート410は、さらに、前記開口領域13内に位置するように前記支持部先端側重合領域413からサスペンション長手方向基端側へ延び、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の下面の先端側が載置される前記先端側支持プレート形成領域414と、前記先端側支持プレート形成領域414とはサスペンション長手方向に離間された状態で前記開口領域13内に位置するように前記支持部基端側重合領域416からサスペンション長手方向先端側へ延び、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の下面の基端側が載置される前記基端側支持プレート形成領域415とを有している。
前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415は、それぞれ、前記先端側セクション410a及び前記基端側セクション410bを形成している。
そして、前記連結領域429は、前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415における前記ディスク面と対向する下面にそれぞれ積層される先端側支持プレート重合部位424及び基端側支持プレート重合部位425と、前記先端側支持プレート重合部位424及び前記基端側支持プレート重合部位425を連結する延在部位427とを有している。
前記延在部位427は、前記ディスク面と直交する平面視において前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)とそれぞれ重合する第1及び第2圧電素子重合部位427(1),427(2)を有している。
図5等に示すように、前記先端側支持プレート形成領域414は、前記支持部先端側重合領域413からサスペンション長手方向基端側へ延びる先端側中央部位414aと、前記先端側中央部位414aからサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる先端側第1及び第2幅方向部位414(1),414(2)とを有している。
前記基端側支持プレート形成領域415は、前記支持部基端側重合領域416からサスペンション長手方向先端側へ延びる基端側中央部位415aと、前記基端側中央部位415aからサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる基端側第1及び第2幅方向部位415(1),415(2)とを有している。
そして、図2等に示すように、前記第1圧電素子60(1)は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域12の基端側端面及び前記基端領域11の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤71が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第1幅方向部位414(1)に第1固着用先端側絶縁性接着剤73(1)を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第1幅方向部位415(1)に第1固着用基端側絶縁性接着剤74(1)を介して固着されている。
同様に、前記第2圧電素子60(2)は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域12の基端側端面及び前記基端領域11の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤71が介挿された状態で対向し(下記図7参照)、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第2幅方向部位414(2)に第2固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第2幅方向部位415(2)に第2固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着されている。
前記信号配線430は、図6等に示すように、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記磁気ヘッドスライダ50に電気的に接続可能とされている。
前記電圧供給配線440は、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の前記下側電極層62Lにそれぞれ電気的に接続可能とされている。
詳しくは、前記先端部は、前記第1圧電素子60(1)の下側電極層62L(以下、適宜、第1下側電極層62L(1)という)に電気的に接続される第1圧電素子接続端部441と、前記第2圧電素子60(2)の下側電極層62L(以下、適宜、第2下側電極層62L(2)という)に電気的に接続される第2圧電素子接続端子442とを含んでいる。
本実施の形態においては、前記第1圧電素子接続端部441は、図1B,図2,図4及び図5等に示すように、前記第1圧電素子重合部位427(1)に形成された第1接続用開口428(1)を介して前記第1圧電素子60(1)の第1下側電極層62L(1)に対向された状態で第1下側導電性接着剤75(1)によって前記第1下側電極層62L(1)に電気的に接続されている。
同様に、前記第2圧電素子接続端部442は、図1B,図4及び図5等に示すように、前記第2圧電素子重合部位427(2)に形成された第2接続用開口428(2)を介して前記第2圧電素子60(2)の第2下側電極層62L(2)に対向された状態で第2下側導電性接着剤75(2)によって前記第2下側電極層62L(2)に電気的に接続されている。
なお、本実施の形態においては、単一の前記電圧供給配線440の先端部を2つに分岐して、一方を前記第1圧電素子接続端部441とし且つ他方を前記第2圧電素子接続端部442としているが、当然ながら、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
例えば、前記電圧供給配線440として、先端部が前記第1圧電素子接続端部441を形成する第1電圧供給配線と先端部が前記第2圧電素子接続端子442を形成する第2電圧供給配線との2本の電圧供給配線を備えることも可能である。
前記第1圧電素子60(1)の前記上側電極層62U(第1上側電極層62U(1))及び前記第2圧電素子60(2)の前記上側電極層62Uは、図1A及び図2に示すように、上側導電性接着剤76を介して前記支持部10(本実施の形態においては前記先端領域12)に電気的に接続されることで接地電位とされている。なお、前記上側導電性接着剤76は絶縁層77によって囲繞されている。
本実施の形態に係る前記磁気ヘッドサスペンション1Aは、前記構成に加えて、図2〜図4に示すように、平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)を囲繞するように前記絶縁層420のディスク面とは反対側の上面に直接又は間接的に設けられた囲繞用絶縁性接着剤90を有している。
斯かる構成を備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Aによれば、前記フレクシャ部40に一体的に備えられた前記電圧供給配線440を介して前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)へ電圧を供給しつつ、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)と前記電圧供給配線440とを電気的に接続する前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に包含されるフィラー粒子(主としてAg粒子)が前記ディスク面上に脱落することを有効に防止することができる。
本実施の形態においては、前記囲繞用絶縁性接着剤90は、平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)をそれぞれ個別に囲繞するように構成されている。
詳しくは、図4に示すように、前記囲繞用絶縁性接着剤90は、平面視において前記第1下側導電性接着剤75(1)を囲繞する第1囲繞用絶縁性接着剤90(1)と、平面視において前記第2下側導電性接着剤75(2)を囲繞する第2囲繞用絶縁性接着剤90(2)とを含んでいる。
前記第1囲繞用絶縁性接着剤90(1)は、図4に示すように、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第1囲繞用先端側絶縁性接着剤91(1)及び第1囲繞用基端側絶縁性接着剤92(1)と、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤91(1),92(1)の間を連結する第1囲繞用外方側絶縁性接着剤93(1)と、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向内方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤91(1),92(1)の間を連結する第1囲繞用内方側絶縁性接着剤94(1)とを有している。
前記第2囲繞用絶縁性接着剤90(2)は、図4に示すように、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第2囲繞用先端側絶縁性接着剤91(2)及び第2囲繞用基端側絶縁性接着剤92(2)と、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤91(2),92(2)の間を連結する第2囲繞用外方側絶縁性接着剤93(2)と、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向内方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤91(2),92(2)の間を連結する第2囲繞用内方側絶縁性接着剤94(2)とを有している。
好ましくは、図4に示すように、前記第1囲繞用絶縁性接着剤90(1)は、平面視において前記第1圧電素子60(1)と重合するように配置され、且つ、図2及び図3に示すように、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第1下側電極層62L(1)と前記絶縁層420との間の間隙を閉塞するように形成される。
同様に、前記第2囲繞用絶縁性接着剤90(2)は、平面視において前記第2圧電素子60(2)と重合するように配置され、且つ、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第2下側電極層62L(2)と前記絶縁層420との間の間隙を閉塞するように形成される。
このように、前記第1囲繞用絶縁性接着剤90(1)が前記第1下側電極層62L(1)及び前記絶縁層420と共働して前記第1下側導電性接着剤75(1)を密閉し、且つ、前記第2囲繞用絶縁性接着剤90(2)が前記第2下側電極層62L(2)及び前記絶縁層420と共働して前記第2下側導電性接着剤75(2)を密閉するように構成すれば、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に包含される前記フィラー粒子の前記ディスク面上への脱落をより確実に防止することができる。
なお、前述の通り、本実施の形態においては、前記第1圧電素子60(1)の前記下面は、先端側が前記先端側第1幅方向部位414(1)に前記第1固着用先端側絶縁性接着剤73(1)を介して固着され且つ基端側が前記基端側第1幅方向部位415(1)に前記第1固着用基端側絶縁性接着剤74(1)を介して固着されている。
同様に、前記第2圧電素子60(2)の前記下面は、先端側が前記先端側第2幅方向部位414(2)に前記第2固着用先端側絶縁性接着剤73(2)を介して固着され且つ基端側が前記基端側第2幅方向部位415(2)に前記第2固着用基端側絶縁性接着剤74(2)を介して固着されている。
斯かる構成においては、前記第1固着用先端側絶縁性接着剤73(1)及び前記第1固着用基端側絶縁性接着剤74(1)は、前記第1圧電素子60(1)を前記フレクシャ基板410に固着することに加えて、前記第1囲繞用先端側絶縁性接着剤91(1)及び前記第1囲繞用基端側絶縁性接着剤92(1)としてそれぞれ作用する。
同様に、前記第2固着用先端側絶縁性接着剤73(2)及び前記第2固着用基端側絶縁性接着剤74(2)は、前記第2圧電素子60(2)を前記フレクシャ基板410に固着することに加えて、前記第2囲繞用先端側絶縁性接着剤91(2)及び前記第2囲繞用基端側絶縁性接着剤92(2)としてそれぞれ作用する。
従って、本実施の形態においては、前記第1囲繞用外方側絶縁性接着剤93(1)は、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方側において前記第1固着用先端側絶縁性接着剤73(1)及び前記第1固着用基端側絶縁性接着剤74(1)の間を連結し、前記第1囲繞用内方側絶縁性接着剤94(1)は、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向内方側において前記第1固着用先端側絶縁性接着剤73(1)及び前記第1固着用基端側絶縁性接着剤74(1)の間を連結する。
同様に、前記第2囲繞用外方側絶縁性接着剤93(2)は、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方側において前記第2固着用先端側絶縁性接着剤73(2)及び前記第2固着用基端側絶縁性接着剤74(2)の間を連結し、前記第2囲繞用内方側絶縁性接着剤94(2)は、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向内方側において前記第2固着用先端側絶縁性接着剤73(2)及び前記第2固着用基端側絶縁性接着剤74(2)の間を連結する。
前述の通り、本実施の形態においては、前記フレクシャ金属プレート410は、前記開口領域13を挟んで前記先端側セクション410a及び前記基端側セクション410bがサスペンション長手方向に離間されており、前記先端側セクション410a及び基端側セクション410bは前記絶縁層420における前記連結領域429の前記延在部位427によって連結されている。
斯かる構成によれば、前記圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作による前記先端領域12の前記基端領域11に対する相対移動が前記フレクシャ部40の剛性によって阻害されることを可及的に防止できる。
なお、前述の通り、本実施の形態においては、前記フレクシャ部40は前記磁気ヘッドスライダ50と外部とを電気的に接続する為の前記信号配線430を一体的に有している。
前記信号配線430は、図1Bに示すように、前記開口領域13を跨いでサスペンション長手方向に延びている。
従って、前記信号配線430は前記一対の圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作による前記先端領域12の前記基端領域11に対する相対移動に対して抵抗となり得る。
本実施の形態に係る前記磁気ヘッドサスペンション1Aは、前記抵抗を可及的に小さくする為に、下記構成を備えている。
図7に、図1BにおけるVII部拡大図を示す。
前記信号配線430は、図1B,図6及び図7に示すように、前記先端領域12及び前記開口領域13の境界部分を跨いでサスペンション長手方向に延びる開口領域先端側部分431と、前記開口領域13及び前記基端領域11の境界部分を跨いでサスペンション長手方向に延びる開口領域基端側部分432と、前記開口領域先端側部分431及び前記開口領域基端側部分432の間を連結する開口領域中央部分435とを有している。
前記開口領域先端側部分431及び前記開口領域基端側部分432はサスペンション幅方向中央においてサスペンション長手方向に沿って延びている。
前記開口領域中央部分435は、サスペンション長手方向中心線CLを基準にして左右に振り分け配置された第1及び第2開口領域中央部分435(1),435(2)を有している。
前記第1及び第2開口領域中央部分435(1),435(2)は、可能な範囲でサスペンション長手方向中心線CLを基準にして対称とされる。
図7に示すように、前記第1開口領域中央部分435(1)は、前記開口領域先端側部分431の基端部からサスペンション幅方向一方側へ延びる第1先端側幅方向延在部436(1)と、前記開口領域基端側部分432の先端部からサスペンション幅方向一方側へ延びる第1基端側幅方向延在部438(1)と、前記第1先端側幅方向延在部436(1)及び前記第1基端側幅方向延在部438(1)のサスペンション幅方向外端部同士を連結する第1湾曲部437(1)であって、平面視においてサスペンション幅方向一方側に凸状とされた第1湾曲部437(1)とを有する平面視U字状とされている。
前記第2開口領域中央部分435(2)は、前記開口領域先端側部分431の基端部からサスペンション幅方向他方側へ延びる第2先端側幅方向延在部436(2)と、前記開口領域基端側部分432の先端部からサスペンション幅方向他方側へ延びる第2基端側幅方向延在部438(2)と、前記第2先端側幅方向延在部436(2)及び前記第2基端側幅方向延在部438(2)のサスペンション幅方向外端部同士を連結する第2湾曲部437(2)であって、平面視においてサスペンション幅方向他方側に凸状とされた第2湾曲部437(2)とを有する平面視U字状とされている。
このように、前記信号配線430のうちサスペンション長手方向に関し前記先端側セクション410a及び前記基端側セクション410bの間に位置する前記開口領域中央部分435をサスペンション幅方向外方側に凸状とされた平面視U字状とすることにより、前記一対の圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作方向であるサスペンション長手方向に関する前記信号配線430の剛性を弱めることができ、これにより、前記信号配線430が前記一対の圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作に対して抵抗となることを可及的に防止することができる。
図2及び図7に示すように、本実施の形態においては、前記先端側第1及び第2幅方向部位414(1),414(2)は、前記先端領域12との間に隙間18が存するように配置されている。
斯かる構成を備えることにより、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の先端側の端面と前記先端領域12の基端側端面との間に介挿された前記端面側絶縁性接着剤71並びに前記第1及び第2囲繞用先端側絶縁性接着剤91(1),92(2)としても作用する前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤73(1),73(2)が前記支持部先端側重合領域413と前記先端領域12との間に入り込むことを有効に防止できる。
即ち、前記先端側第1及び第2幅方向部位414(1),414(2)が前記先端領域12の基端側エッジを跨ぐように配置されている場合には、前記端面側絶縁性接着剤71並びに前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤73(1),73(2)が理想的には密着される前記支持部先端側重合領域413及び前記先端領域12の間に入り込む恐れがある。理想的には密着状態とされる前記支持部先端側重合領域413及び前記先端領域12は共にSUS等の剛性部材によって形成されるから、両者の間に前記絶縁性接着剤が入り込むと、前記一対の圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作に伴って両者の間で前記絶縁性接着剤71,73(1),73(2)からフィラーが脱離する恐れがある。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記先端側第1及び第2幅方向部位414(1),414(2)の先端側エッジ及び前記先端領域12の基端側エッジの間に前記隙間18が設けられている。従って、前記絶縁性接着剤71,73(1),73(2)が前記支持部先端側重合領域413及び前記先端領域12の当接部分に侵入することを防止して前記不都合を有効に防止できる。
同様の理由により、本実施の形態においては、図2及び図7に示すように、前記基端側第1及び第2幅方向部位415(1),415(2)の基端側エッジと前記基端領域11の先端側エッジとの間には隙間19が存するように、前記基端側第1及び第2幅方向部位415(1),415(2)が配置される。
好ましくは、図2〜図5に示すように、前記絶縁層420の前記上面には前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)をそれぞれ囲繞するように第1及び第2金属リング450(1),450(2)が設けられる。
前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)を備えることにより、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)の広がりを抑制でき、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)による前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の前記下側電極層62Lと前記電圧供給配線440(1),440(2)との電気的接続を確実に行うことができる。さらに、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)が広がって前記第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤90(1),90(2)と混入することも有効に防止できる。
なお、前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)は、前記フレクシャ金属プレート410を形成する金属板を利用して形成され得る。
即ち、前記フレクシャ金属プレート410は、前記金属板における前記ディスク面と対向する下面に前記絶縁層420を積層した後に、前記金属板の不要部分をエッチング除去することによって形成される。このエッチングを、前記フレクシャ金属プレート410に加えて前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)が残るように行うことで、前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)を容易に形成することができる。
実施の形態2
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図8に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を削除した状態の本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Bの上面図(ディスク面とは反対側から見た平面図)を示す。なお、理解容易化を図る為に図8においては前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を二点鎖線で示している。
又、図9及び図10に、それぞれ、図8におけるIX-IX線及びX-X線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Bは、図8に示すように、前記第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤90(1),90(2)の代わりに、平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)の双方を囲繞するように構成された単一の囲繞用絶縁性接着剤190を備えている点において、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンション1Aと相違している。
詳しくは、前記囲繞用絶縁性接着剤190は、前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する囲繞用先端側絶縁性接着剤191及び囲繞用基端側絶縁性接着剤192と、前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)よりサスペンション幅方向一方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤191,192の間を連結する囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193と、前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)よりサスペンション幅方向他方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤191,192の間を連結する囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194とを有している。
斯かる構成を備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Bにおいても、前記実施の形態1におけると同様に効果を得ることができる。
好ましくは、前記囲繞用絶縁性接着剤190によって、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の前記下側電極層62Lと前記絶縁層420又は前記フレクシャ金属プレート410との間の間隙を閉塞させることができる。
詳しくは、前記囲繞用先端側絶縁性接着剤191は、図8及び図9に示すように、平面視において前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)とそれぞれ重合する先端側第1幅方向部分191(1)及び先端側第2幅方向部分191(2)と、前記先端側第1及び第2幅方向部分191(1),191(2)の間に延びる先端側中央部分191(C)とを有するように構成され得る。
前記囲繞用基端側絶縁性接着剤192は、図8及び図9に示すように、平面視において前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)とそれぞれ重合する基端側第1幅方向部分192(1)及び基端側第2幅方向部分192(2)と、前記基端側第1及び第2幅方向部分192(1),192(2)の間に延びる基端側中央部分192(C)とを有するように構成され得る。
そして、前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193は平面視において前記第1圧電素子60(1)と重合し、前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194は平面視において前記第2圧電素子60(2)と重合するように配置される。
斯かる構成において、前記先端側第1幅方向部分191(1)、前記基端側第1幅方向部分192(1)及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193は、前記ディスク面に直交する方向における前記第1下側電極層62L(1)と前記絶縁層420との間の間隙を閉塞し、前記先端側第2幅方向部分191(2)、前記基端側第2幅方向部分192(2)及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194は、前記ディスク面に直交する方向における前記第2下側電極層62L(2)と前記絶縁層420との間の間隙を閉塞するように設けられる。
斯かる構成によれば、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に包含される前記フィラー粒子の前記ディスク面上への脱落をより確実に防止することができる。
なお、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Bにおいては、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンション1Aにおけると同様に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は先端側が前記フレクシャ金属プレート410の前記先端側支持プレート形成領域414に載置され且つ基端側が前記基端側支持プレート形成領域415に載置されている。
即ち、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域12の基端側端面及び前記基端領域11の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤71が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側支持プレート形成領域414に固着用先端側絶縁性接着剤173を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側支持プレート形成領域415に固着用基端側絶縁性接着剤174を介して固着されている。
斯かる構成においては、前記固着用先端側絶縁性接着剤173及び前記固着用基端側絶縁性接着剤174が、それぞれ、前記囲繞用先端側絶縁性接着剤191及び前記囲繞用基端側絶縁性接着剤192として作用する。
さらに、本実施の形態においては、図9及び図10に示すように、前記第1下側電極層62L(1)、前記絶縁層420、前記先端側第1幅方向部分191(1)、前記基端側第1幅方向部分192(1)及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193によって画される第1空間、並びに、前記第2下側電極層62L(2)、前記絶縁層420、前記先端側第2幅方向部分191(2)、前記基端側第2幅方向部分192(2)及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194によって画される第2空間には封止用絶縁性接着剤85が充填されている。
斯かる構成によれば、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に包含されるフィラー粒子の前記ディスク面上への脱落をより確実に防止できると共に、Agのイオンマイグレーションの発生を有効に防止することができる。
詳しく説明すると、前記磁気ヘッドサスペンション1Bが長期間に亘って使用されると、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に含まれる金属(主としてAg)がイオン化(主に、Agプラスイオン)して絶縁物(この場合には前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)に含まれる樹脂)の内部を成長しながら移動する現象(イオンマイグレーション)が生じ得る。この現象は、前記イオンが雰囲気中の水分と化学反応を起こすと活発化する。
この点に関し、本実施の形態におけるように、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)が前記封止用絶縁性接着剤85で密閉されていると、Agのイオンマイグレーションを抑えると共に、Agイオンの成長を可及的に防止することができる。
なお、前記封止用絶縁性接着剤85を備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Bは、例えば、下記製造方法によって効率的に製造され得る。
即ち、前記製造方法は、前記荷重曲げ部20を介して前記ロードビーム部30を前記支持部10に連結させる工程と、前記ロードビーム部30及び前記支持部10に前記フレクシャ金属プレート410を溶接等によって固着させることで前記フレクシャ部40を前記ロードビーム部30及び前記支持部10に固着させる工程と、前記囲繞用先端側絶縁性接着剤191(本実施の形態においては前記固着用先端側絶縁性接着剤173)、前記囲繞用基端側絶縁性接着剤192(本実施の形態においては前記固着用基端側絶縁性接着剤174)、前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194を塗布する第1接着剤塗布工程と、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)を塗布する第2の接着剤塗布工程と、前記第1及び第2の接着剤塗布工程の後に前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を所定位置に設置する圧電素子設置工程と、前記圧電素子設置工程の前又は後に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の先端側の端面と前記先端領域12の基端側端面との間並びに前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の基端側の端面と前記基端領域11の先端側端面との間に介挿される前記端面側絶縁性接着剤71を塗布する第3の接着剤塗布工程と、前記第1から第3接着剤塗布工程によって塗布された接着剤を硬化させて前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を固定する硬化工程と、サスペンション幅方向における前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の間の間隙を介して前記ディスク面とは反対側から前記第1及び第2空間に前記封止用絶縁性接着剤85を充填する工程とを含み得る。
前記製造方法は、さらに、前記硬化工程の後に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)のそれぞれの前記ディスク面とは反対側の前記上側電極層62Uと前記支持体10の前記先端領域12とに跨るように前記上側導電性接着剤76を塗布する第5の接着剤塗布工程を含み得る。
なお、本実施の形態に係る前記磁気ヘッドサスペンション1Bは、図8に示すように、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドサスペンション1Aにおけると同様に、前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)をそれぞれ囲繞するように前記絶縁層420の上面に設けられた前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)を有している。
前記第1及び第2金属リング450(1),450(2)に代えて、単一の金属リング455を備えることも可能である。
図11に、前記単一の金属リング455を備えた変形例に係る磁気ヘッドサスペンション1B’の上面図を示す。
図11に示すように、前記単一の金属リング455は、前記第1及び第2接続用開口428(1),428(2)の双方を囲繞するように前記絶縁層420の上面に設けられている。
この場合、前記第1圧電素子60(1)の前記第1下側電極層62L(1)及び前記第2圧電素子60(2)の前記第2下側電極層62L(2)は前記絶縁層420の上面の前記金属リング455内に設けられた共通下側導電性接着剤175を介して前記電圧供給配線440に電気的に接続され得る。
即ち、前記変形例1B’においては、前記電圧供給配線440は、前記第1圧電素子接続端部441及び前記第2圧電素子接続端部442の2本の接続端部ではなく単一の接続端部を有するのみで良く、前記単一の接続端部が前記共通下側導電性接着剤175を介して前記第1及び第2下側電極層62L(1),62L(2)の双方に電気的に接続される。
斯かる変形例1B’においても、前記共通下側導電性接着剤175の広がりを抑制でき、前記共通下側導電性接着剤175による前記圧電素子60(1),60(2)の下側電極層62L(1),62L(2)と前記電圧供給配線440との電気的接続を確実に行うことができる。さらに、前記共通下側導電性接着剤175が広がって前記囲繞用絶縁性接着剤190と混入することも有効に防止できる。
さらに、前記変形例1B’においては、前記共通下側導電性接着剤175がサスペンション幅方向に関し前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の間に存する間隙を介して外部に開放されることになる。従って、前記間隙から前記共通下側導電性接着剤175に対してUV(紫外線)照射や熱風照射を行うことができ、これにより、前記共通下側導電性接着剤175の仮硬化を効率的に行うことができる。前記共通下側導電性接着剤175の仮硬化を行うことにより、その後の工程において前記共通下側導電性接着剤175が意に反して変形する等の不都合を有効に防止できる。
実施の形態3
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Cにおけるフレクシャ部40Cの上面図(ディスク面と反対側から見た平面図)を示す。
さらに、図13に、図12におけるXIII部拡大図を示す。
なお、理解容易化を図る為に図12及び図13においては前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)並びに前記支持部10を二点鎖線で示している。
又、図中、前記実施の形態1及び2における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Cは、主として前記フレクシャ部40がフレクシャ部40Cに変更されている点において、前記実施の形態2に係る磁気ヘッドサスペンション1Bと相違している。
前記フレクシャ部40Cは、前記フレクシャ金属プレート410がフレクシャ金属プレート410Cに変更されている点において前記フレクシャ部40と相違している。
詳しくは、前記フレクシャ金属プレート410Cは、図13に示すように、前記フレクシャ金属プレート410と同一構成要素を備えつつ、さらに、第1先端側延在片401(1)、第2先端側延在片401(2)、第1基端側延在片402(1)及び第2基端側延在片402(2)を有している。
前記第1先端側延在片401(1)は、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子60(1)と重合するように前記先端側支持プレート形成領域414からサスペンション長手方向基端側へ延びている。
本実施の形態においては、図13に示すように、前記第1先端側延在片401(1)は、前記先端側第1幅方向部位414(1)のサスペンション幅方向外端部からサスペンション長手方向基端側へ延びている。
前記第2先端側延在片401(2)は、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子60(2)と重合するように前記先端側支持プレート形成領域414からサスペンション長手方向基端側へ延びている。
本実施の形態においては、図13に示すように、前記第2先端側延在片401(2)は、前記先端側第2幅方向部位414(2)のサスペンション幅方向外端部からサスペンション長手方向基端側へ延びている。
前記第1基端側延在片402(1)は、サスペンション幅方向に関し前記第1先端側延在片401(1)と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子60(1)と重合するように前記基端側支持プレート形成領域415からサスペンション長手方向先端側へ延びている。
本実施の形態においては、図13に示すように、前記第1基端側延在片402(1)は、前記基端側第1幅方向部位415(1)のサスペンション幅方向外端部からサスペンション長手方向先端側へ延びている。
前記第2基端側延在片402(2)は、サスペンション幅方向に関し前記第2先端側延在片401(2)と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子60(2)と重合するように前記基端側支持プレート形成領域415からサスペンション長手方向先端側へ延びている。
本実施の形態においては、図13に示すように、前記第2基端側延在片402(2)は、前記基端側第2幅方向部位415(2)のサスペンション幅方向外端部からサスペンション長手方向先端側へ延びている。
そして、前記第1先端側延在片401(1)及び前記第1基端側延在片402(1)は自由端部が互いに対して分離された状態で対向し、前記第2先端側延在片401(2)及び前記第2基端側延在片402(2)は自由端部が互いに対して分離された状態で対向している。
斯かる構成の前記フレクシャ金属プレート410Cを備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Cにおいて、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤(本実施の形態においては、前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤193)は前記第1先端側延在片401(1)及び前記第1基端側延在片402(1)の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられている。
同様に、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤(本実施の形態においては、前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤194)は、前記第2先端側延在片401(2)及び前記第2基端側延在片402(2)の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられている。
斯かる構成を備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Cによれば、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤については前記第1先端側延在片401(1)及び前記第1基端側延在片402(1)と前記第1下側電極層62L(1)との間の間隙を埋めればよく、且つ、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤については前記第2先端側延在片401(2)及び前記第2基端側延在片402(2)と前記第2下側電極層62L(2)との間の間隙を埋めればよいことになる。
従って、絶縁性接着剤の使用量を削減しつつ、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の支持安定化を図ることができる。
又、前記第1先端側延在片401(1)及び前記第1基端側延在片402(1)は互いに対して分離され、且つ、前記第2先端側延在片401(2)及び前記第2基端側延在片402(2)は互いに対して分離されているので、これらの延在片が前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作を阻害することもない。
又、本実施の形態においては、図12及び図13に示すように、前記支持部先端側重合領域413及び前記先端側支持プレート形成領域414には前記先端領域12の基端側エッジを跨ぐように開口460が設けられている。
前記開口460を備えることにより、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の先端側の端面と前記先端領域12の基端側端面との間に介挿された前記端面側絶縁性接着剤71並びに前記囲繞用先端側絶縁性接着剤190が前記支持部先端側重合領域413と前記先端領域12との間に入り込むことを有効に防止でき、これにより、前記絶縁性接着剤71,190からフィラーが脱離するという不都合を有効に防止できる。
同様の理由により、本実施の形態においては、前記支持部基端側重合領域416及び前記基端側支持プレート形成領域415には前記基端領域11の先端側エッジを跨ぐように開口461が設けられている。
さらに、本実施の形態においては、図13に示すように、前記絶縁層420には、前記金属リング455の外方で且つ前記下側導電性接着剤175の近傍に開口465が形成されている。
前記開口465は、前記ディスク面に近接する下面から前記下側導電性接着剤175に対してUV(紫外線)照射や熱風照射を行うことを可能とする為のものである。
実施の形態4
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Dにおけるフレクシャ部40Dの上面図(ディスク面と反対側から見た平面図)を示す。
なお、図中、前記実施の形態1〜3における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
又、理解容易化を図る為に図14においては前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)並びに前記支持部10を二点鎖線で示している。
本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Dは、主として前記フレクシャ金属プレート410Cがフレクシャ金属プレート410Dに変更されている点において前記実施の形態3に係る磁気ヘッドサスペンション1Cと相違している。
詳しくは、前記フレクシャ金属プレート410Dは、図14に示すように、前記第1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子60(1)と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415の間を連結する第1連結片403(1)と、前記第2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子60(2)と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415の間を連結する第2連結片403(2)とを有している。
前記第1及び第2連結片403(1),403(2)にはサスペンション長手方向に関し弾性変形容易な弾性部が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記弾性部として、サスペンション幅方向外方側へ突出された凸部及び内方側へ突出された凸部がサスペンション長手方向に沿って交互に配置された蛇腹形状が採用されているが、これに代えて、例えば、サスペンション幅方向外方側又は内方側へ突出された単一の凸部を形成するように構成することも可能である。
斯かる構成の前記フレクシャ金属プレート410Dを備えた前記磁気ヘッドサスペンション1Dにおいては、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の伸縮動作を阻害することなく、前記フレクシャ部40Dの姿勢安定化及び前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の支持安定化を図ることができる。
好ましくは、前記実施の形態3におけると同様に、前記フレクシャ金属プレート410Dのうち前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415の間においてサスペンション長手方向に延びる部分の上面に前記囲繞用絶縁性接着剤190を設けることができる。即ち、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記1接続用開口428(1)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤193(図14においては図示せず)を前記第1連結片403(1)における前記ディスク面とは反対側の上面に設け、且つ、前記囲繞用絶縁性接着剤190のうち前記2接続用開口428(2)よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤194(図14においては図示せず)を前記第2連結片403(2)における前記ディスク面とは反対側の上面に設けることができる。
実施の形態5
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図15A及び図15Bに、それぞれ、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Eの上面図(ディスク面とは反対側から見た平面図)及び下面図(ディスク面側から視た底面図)を示す。なお、図15Bにおける○印は溶接点(詳しくは、レーザースポット溶接による溶接点)を示している。
又、図16及び図17に、それぞれ、図15AにおけるXVI-XVI線及びXVII-XVII線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1〜4における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
前記各実施の形態においては、前記フレクシャ部40,40C,40Dの前記フレクシャ金属プレート410,410C,410Dが前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を支持するように構成されている。
即ち、前記各実施の形態においては、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の各々は、先端側の端面及び基端側の端面が前記先端領域12の基端側の端面及び前記基端領域11の先端側の端面に前記端面側絶縁性接着剤71を介して連結された状態で、下面の先端側が前記固着用先端側絶縁性接着剤73,173によって前記先端側支持プレート形成領域414に固着され且つ下面の基端側が前記固着用基端側絶縁性接着剤74,174によって前記基端側支持プレート形成領域415に固着されており、前記固着用先端側絶縁性接着剤73,173及び前記固着用基端側絶縁性接着剤74,174が前記囲繞用絶縁性接着剤90,190の一部を形成している。
これに対し、本実施の形態においては、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は実質的に支持部10Eのみによって支持されている。
具体的には、前記磁気ヘッドサスペンション1Eは、前記実施の形態1に係る磁気ヘッドへサスペンション1Aに比して、前記支持部10及び前記フレクシャ部40の代わりに支持部10E及びフレクシャ部40Eを有している。
前記支持部10Eは、前記支持部10における構成要素と同一構成要素を備えつつ、さらに、図16等に示すように、前記先端領域12に前記ディスク面とは反対側且つサスペンション長手方向基端側に開くように形成された先端側切り欠き12aと、前記基端領域11に前記ディスク面とは反対側且つサスペンション長手方向先端側へ開くように形成された基端側切り欠き11aとを備えている。
図18に、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を取り外した状態の前記磁気ヘッドサスペンション1Eの上面図を示す。なお、図18においては、理解容易化の為に前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)を二点鎖線で示している。
図16及び図18に示すように、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)は、先端側及び基端側が固着用絶縁性接着剤78によって前記先端側切り欠き12a及び前記基端側切り欠き11aにそれぞれ固着されている。
即ち、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の先端側は、前記ディスク面と対向する下面が前記先端側切り欠き12aの上方を向く上面と対向し且つ先端側を向く端面が前記先端側切り欠き12aの基端側を向く端面と対向した状態で固着用絶縁性接着剤78を介して前記先端側切り欠き12aに固着されている。
そして、前記第1及び第2圧電素子60(1),60(2)の基端側は、前記ディスク面と対向する下面が前記基端側切り欠き11aの上方を向く上面と対向し且つ基端側を向く端面が前記基端側切り欠き12aの先端側を向く端面と対向した状態で固着用絶縁性接着剤78を介して前記基端側切り欠き11aに固着されている。
図19及び図20に、それぞれ、前記フレクシャ部40Eの上面図及び下面図を示す。
前記フレクシャ部40Eは、前記フレクシャ金属プレート410がフレクシャ金属プレート410Eに変更されている点において、前記フレクシャ部40と相違している。
前記フレクシャ金属プレート410Eは、図19及び図20に示すように、前記フレクシャ金属プレート410から前記先端側支持プレート形成領域414及び前記基端側支持プレート形成領域415が削除された構成を有している。
斯かる構成において、前記囲繞用絶縁性接着剤90は、平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)を囲繞するように前記絶縁層420の前記連結領域429における前記ディスク面とは反対側の上面に設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記囲繞用絶縁性接着剤90は、図18等に示すように、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)をそれぞれ囲繞する前記第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤90(1),90(2)を有するように構成されているが、当然ながら、前記実施の形態2におけるように、前記第1及び第2下側導電性接着剤75(1),75(2)の双方を囲繞するように構成することも可能である。
1A〜1E 磁気ヘッドサスペンション
10,10E 支持部
11 基端領域
11a 基端側切り欠き
12 先端領域
12a 先端側切り欠き
13 開口領域
14 連結梁
18,19 隙間
20 荷重曲げ部
21 弾性板
30 ロードビーム部
40,40C〜40E フレクシャ部
50 磁気ヘッドスライダ
60(1),60(2) 第1及び第2圧電素子
61 圧電素子本体
62U 上側電極層
62L 下側電極層
71 端面側絶縁性接着剤
73(1),73(2) 第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤
74(1),74(2) 第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤
75(1),75(2) 第1及び第2下側導電性接着剤
78 固着用絶縁性接着剤
85 封止用絶縁性接着剤
90 囲繞用絶縁性接着剤
90(1),90(2) 第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤
91(1),91(2) 第1及び第2囲繞用先端側絶縁性接着剤
92(1),92(2) 第1及び第2囲繞用基端側絶縁性接着剤
93(1),93(2) 第1及び第2囲繞用外方側絶縁性接着剤
94(1),94(2) 第1及び第2囲繞用内方側絶縁性接着剤
173 固着用先端側絶縁性接着剤
174 固着用基端側絶縁性接着剤
175 共通下側導電性接着剤
190 単一の囲繞用絶縁性接着剤
191 囲繞用先端側絶縁性接着剤
191(1) 先端側第1幅方向部分
191(2) 先端側第2幅方向部分
191(C) 先端側中央部分
192 囲繞用基端側絶縁性接着剤
192(1) 基端側第1幅方向部分
192(2) 基端側第2幅方向部分
192(C) 基端側中央部分
193 囲繞用第1外方側絶縁性接着剤
194 囲繞用第2外方側絶縁性接着剤
401(1),401(2) 第1及び第2先端側延在片
402(1),402(2) 第1及び第2基端側延在片
403(1)t403(2) 第1及び第2連結片
410,410C〜410E フレクシャ金属プレート
411 ロードビーム部重合領域
412 荷重曲げ対応領域
413 支持部先端側重合領域
414 先端側支持プレート形成領域
414a 先端側中央部位
414(1),414(2) 先端側第1及び第2幅方向部位
415 基端側支持プレート形成領域
415a 基端側中央部位
415(1),415(2) 基端側第1及び第2幅方向部位
416 支持部基端側重合領域
420 絶縁層
421 ロードビーム対応領域
422 荷重曲げ対応領域
423 支持部先端側対応領域
424 先端側支持プレート重合部位
425 基端側支持プレート重合部位
426 支持部基端側対応領域
427(1),427(2) 第1及び第2圧電素子重合部位
428(1),428(2) 第1及び第2接続用開口
429 連結領域
430 信号配線
440 電圧供給配線
450(1),450(2) 第1及び第2金属リング
455 単一の金属リング
460,461 開口
CL サスペンション長手方向中心線

Claims (13)

  1. 磁気ヘッドスライダをディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を磁気ヘッドスライダに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部と、前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に支持されるフレクシャ部と、前記磁気ヘッドスライダをシーク方向に微動させる為にサスペンション長手方向中心線を基準にして互いに対して対称で且つ互いに対して伸縮方向が異なるように前記支持部に装着される左右一対の第1及び第2圧電素子とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、
    前記支持部は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域と、前記荷重曲げ部が連結される先端領域と、サスペンション長手方向に関し前記基端領域及び前記先端領域の間に位置する開口領域と、前記開口領域よりサスペンション幅方向外方向側において前記基端領域及び前記先端領域の間を連結する左右一対の連結梁とを有し、
    前記一対の第1及び第2圧電素子は、圧電素子本体と前記圧電素子本体を挟んで対向する上側電極層及び下側電極層とを有し、前記下側電極層が前記ディスク面に対向した状態で前記ディスク面と直交する方向に沿って視た平面視において少なくとも一部が前記開口領域内に位置するように先端部及び基端部がそれぞれ前記先端領域及び前記基端領域に直接又は間接的に連結され、
    前記フレクシャ部は、前記ロードビーム部及び前記支持部における前記ディスク面と対向する下面に固着されるフレクシャ金属プレートと、前記フレクシャ金属プレートにおける前記ディスク面と対向する下面に積層される絶縁層と、前記絶縁層における前記ディスク面と対向する下面に積層される導体層とを有し、
    前記絶縁層は、前記開口領域内に位置し且つ前記ディスク面と直交する平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する第1及び第2圧電素子重合部位を有し、
    前記導体層は、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記磁気ヘッドスライダに電気的に接続される信号配線と、基端部が外部に電気的に接続可能とされた電圧供給配線とを含み、
    前記第1及び第2圧電素子重合部位にはそれぞれ前記ディスク面と対向する下面及び前記下面とは反対側の上面に貫通する第1及び第2接続用開口が形成され、
    前記絶縁層の上面には、前記第1及び第2接続用開口を利用して前記第1及び第2圧電素子の下側電極層を前記電圧供給配線に電気的に接続する第1及び第2下側導電性接着剤と、平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤を囲繞するように配置された囲繞用絶縁性接着剤とが設けられ
    前記フレクシャ金属プレートは、前記ロードビーム部の下面に重合された状態で固着されるロードビーム部重合領域と、前記先端領域の下面に重合された状態で固着される支持部先端側重合領域と、前記荷重曲げ部を形成する一対の弾性板のサスペンション幅方向に関する間において前記ロードビーム部重合領域及び前記支持部先端側重合領域を連結する荷重曲げ対応領域と、前記基端領域の下面に重合された状態で固着される支持部基端側重合領域と、前記開口領域内に位置するように前記支持部先端側重合領域から延びた先端側支持プレート形成領域と、前記先端側支持プレート形成領域とはサスペンション長手方向に離間された状態で前記開口領域内に位置するように前記支持部基端側重合領域から延びた基端側支持プレート形成領域とを有し、
    前記先端側支持プレート形成領域は、前記支持部先端側重合領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる先端側中央部位と、前記先端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる先端側第1及び第2幅方向部位とを有し、
    前記基端側支持プレート形成領域は、前記支持部基端側重合領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる基端側中央部位と、前記基端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる基端側第1及び第2幅方向部位とを有し、
    前記絶縁層は、前記フレクシャ金属プレートの前記ロードビーム部重合領域、前記荷重曲げ対応領域、前記支持部先端側重合領域及び前記支持部基端側重合領域の下面にそれぞれ積層されるロードビーム対応領域、荷重曲げ対応領域、支持部先端側対応領域及び支持部基端側対応領域と、前記支持部先端側対応領域及び前記支持部基端側対応領域を連結するように前記開口領域内に位置する連結領域とを有し、
    前記連結領域は、前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の下面にそれぞれ積層される先端側支持プレート重合部位及び基端側支持プレート重合部位と、サスペンション長手方向に関し前記先端側支持プレート重合部位及び前記基端側支持プレート重合部位の間に位置する前記第1及び第2圧電素子重合部位とを含み、
    前記第1圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第1幅方向部位に第1固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第1幅方向部位に第1固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、
    前記第2圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第2幅方向部位に第2固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第2幅方向部位に第2固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、
    前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側に位置する絶縁性接着剤として作用し、
    前記第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向基端側に位置する絶縁性接着剤として作用していることを特徴とする磁気ヘッドサスペンション。
  2. 前記囲繞用絶縁性接着剤は平面視において前記第1及び第2下側導電性接着剤をそれぞれ囲繞する第1及び第2囲繞用絶縁性接着剤を含み、
    前記第1囲繞用絶縁性接着剤は、前記第1接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第1囲繞用外方側絶縁性接着剤と、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向内方側において前記第1囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第1囲繞用内方側絶縁性接着剤とを含み、
    前記第2圧電素子用絶縁性接着剤は、前記第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と、前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第2囲繞用外方側絶縁性接着剤と、前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向内方側において前記第2囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する第2囲繞用内方側絶縁性接着剤とを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  3. 前記第1囲繞用絶縁性接着剤は、平面視において前記第1圧電素子と重合するように配置され且つ前記ディスク面に直交する方向に関する前記第1下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞しており、
    前記第2囲繞用絶縁性接着剤は、平面視において前記第2圧電素子と重合するように配置され且つ前記ディスク面に直交する方向に関する前記第2下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞していることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  4. 前記絶縁層の前記上面には前記第1及び第2接続用開口をそれぞれ囲繞する第1及び第2金属リングが設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  5. 前記囲繞用絶縁性接着剤は、前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側及び基端側にそれぞれ位置する囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤と、前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション幅方向一方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する囲繞用第1外方側絶縁性接着剤と、前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション幅方向他方側において前記囲繞用先端側及び基端側絶縁性接着剤の間を連結する囲繞用第2外方側絶縁性接着剤とを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  6. 前記囲繞用先端側絶縁性接着剤は、平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する先端側第1幅方向部分及び先端側第2幅方向部分と、前記先端側第1及び第2幅方向部分の間に延びる先端側中央部分とを有し、
    前記囲繞用基端側絶縁性接着剤は、平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する基端側第1幅方向部分及び基端側第2幅方向部分と、前記基端側第1及び第2幅方向部分の間に延びる基端側中央部分とを有し、
    前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤は、平面視において前記第1圧電素子と重合し、
    前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤は、平面視において前記第2圧電素子と重合し、
    前記先端側第1幅方向部分、前記基端側第1幅方向部分及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤は、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第1下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞し、
    前記先端側第2幅方向部分、前記基端側第2幅方向部分及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤は、前記ディスク面に直交する方向に関する前記第2下側電極層と前記絶縁層との間の間隙を閉塞していることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  7. 前記第1下側電極層、前記絶縁層、前記先端側第1幅方向部分、前記基端側第1幅方向部分及び前記囲繞用第1外方側絶縁性接着剤によって画される第1空間、並びに、前記第2下側電極層、前記絶縁層、前記先端側第2幅方向部分、前記基端側第2幅方向部分及び前記囲繞用第2外方側絶縁性接着剤によって画される第2空間には封止用絶縁性接着剤が充填されていることを特徴とする請求項6に記載の磁気ヘッドサスペンション。
  8. 前記絶縁層の前記上面には前記第1及び第2接続用開口を個別又は一体的に囲繞する金属リングが設けられていることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  9. 磁気ヘッドスライダをディスク面へ向けて押し付ける為の荷重を発生する荷重曲げ部と、前記荷重を磁気ヘッドスライダに伝達するためのロードビーム部と、前記荷重曲げ部を介して前記ロードビーム部を支持し且つメインアクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りに揺動される支持部と、前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に支持されるフレクシャ部と、前記磁気ヘッドスライダをシーク方向に微動させる為にサスペンション長手方向中心線を基準にして互いに対して対称で且つ互いに対して伸縮方向が異なるように前記支持部に装着される左右一対の第1及び第2圧電素子とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、
    前記支持部は、前記メインアクチュエータに直接又は間接的に連結される基端領域と、前記荷重曲げ部が連結される先端領域と、サスペンション長手方向に関し前記基端領域及び前記先端領域の間に位置する開口領域と、前記開口領域よりサスペンション幅方向外方向側において前記基端領域及び前記先端領域の間を連結する左右一対の連結梁とを有し、
    前記一対の第1及び第2圧電素子は、圧電素子本体と前記圧電素子本体を挟んで対向する上側電極層及び下側電極層とを有し、前記下側電極層が前記ディスク面に対向した状態で前記ディスク面と直交する方向に沿って視た平面視において少なくとも一部が前記開口領域内に位置するように先端部及び基端部がそれぞれ前記先端領域及び前記基端領域に直接又は間接的に連結され、
    前記フレクシャ部は、前記ロードビーム部及び前記支持部における前記ディスク面と対向する下面に固着されるフレクシャ金属プレートと、前記フレクシャ金属プレートにおける前記ディスク面と対向する下面に積層される絶縁層と、前記絶縁層における前記ディスク面と対向する下面に積層される導体層とを有し、
    前記絶縁層は、前記開口領域内に位置し且つ前記ディスク面と直交する平面視において前記第1及び第2圧電素子とそれぞれ重合する第1及び第2圧電素子重合部位を有し、
    前記導体層は、基端部が外部に電気的に接続可能とされ且つ先端部が前記磁気ヘッドスライダに電気的に接続される信号配線と、基端部が外部に電気的に接続可能とされた電圧供給配線とを含み、
    前記第1及び第2圧電素子重合部位にはそれぞれ上面及び下面に貫通する第1及び第2接続用開口が形成され、
    前記絶縁層における前記ディスク面とは反対側の上面には平面視において前記第1及び第2接続用開口を囲繞する単一の金属リングが設けられ、
    前記第1及び第2圧電素子の下側電極層は前記絶縁層の上面の前記金属リング内に設けられた下側導電性接着剤を介して前記電圧供給配線に電気的に接続されており、
    前記絶縁層の上面には平面視において前記金属リングを囲繞するように直接又は間接的に絶縁性接着剤が設けられ
    前記フレクシャ金属プレートは、前記ロードビーム部の下面に重合された状態で固着されるロードビーム部重合領域と、前記先端領域の下面に重合された状態で固着される支持部先端側重合領域と、前記荷重曲げ部を形成する一対の弾性板のサスペンション幅方向に関する間において前記ロードビーム部重合領域及び前記支持部先端側重合領域を連結する荷重曲げ対応領域と、前記基端領域の下面に重合された状態で固着される支持部基端側重合領域と、前記開口領域内に位置するように前記支持部先端側重合領域から延びた先端側支持プレート形成領域と、前記先端側支持プレート形成領域とはサスペンション長手方向に離間された状態で前記開口領域内に位置するように前記支持部基端側重合領域から延びた基端側支持プレート形成領域とを有し、
    前記先端側支持プレート形成領域は、前記支持部先端側重合領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる先端側中央部位と、前記先端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる先端側第1及び第2幅方向部位とを有し、
    前記基端側支持プレート形成領域は、前記支持部基端側重合領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる基端側中央部位と、前記基端側中央部位からサスペンション幅方向一方側及び他方側へ延びる基端側第1及び第2幅方向部位とを有し、
    前記絶縁層は、前記フレクシャ金属プレートの前記ロードビーム部重合領域、前記荷重曲げ対応領域、前記支持部先端側重合領域及び前記支持部基端側重合領域の下面にそれぞれ積層されるロードビーム対応領域、荷重曲げ対応領域、支持部先端側対応領域及び支持部基端側対応領域と、前記支持部先端側対応領域及び前記支持部基端側対応領域を連結するように前記開口領域内に位置する連結領域とを有し、
    前記連結領域は、前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の下面にそれぞれ積層される先端側支持プレート重合部位及び基端側支持プレート重合部位と、サスペンション長手方向に関し前記先端側支持プレート重合部位及び前記基端側支持プレート重合部位の間に位置する前記第1及び第2圧電素子重合部位とを含み、
    前記第1圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第1幅方向部位に第1固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第1幅方向部位に第1固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、
    前記第2圧電素子は、先端側の端面及び基端側の端面がそれぞれ前記先端領域の基端側端面及び前記基端領域の先端側の端面に端面側絶縁性接着剤が介挿された状態で対向し、さらに、前記ディスク面に対向する下面の先端側が前記先端側第2幅方向部位に第2固着用先端側絶縁性接着剤を介して固着され且つ前記下面の基端側が前記基端側第2幅方向部位に第2固着用基端側絶縁性接着剤を介して固着され、
    前記第1及び第2固着用先端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向先端側に位置する絶縁性接着剤として作用し、
    前記第1及び第2固着用基端側絶縁性接着剤が前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記第1及び第2接続用開口よりサスペンション長手方向基端側に位置する絶縁性接着剤として作用していることを特徴とする磁気ヘッドサスペンション。
  10. 前記先端側第1及び第2幅方向部位の先端側エッジと前記先端領域の基端側エッジとの間には隙間が存在し、
    前記基端側第1及び第2幅方向部位の基端側エッジと前記基端領域の先端側エッジとの間には隙間が存在することを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  11. 前記フレクシャ金属プレートは、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合するように前記先端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる第1先端側延在片と、前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合するように前記先端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向基端側へ延びる第2先端側延在片と、サスペンション幅方向に関し前記第1先端側延在片と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合するように前記基端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる第1基端側延在片と、サスペンション幅方向に関し前記第2先端側延在片と略同一位置に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合するように前記基端側支持プレート形成領域からサスペンション長手方向先端側へ延びる第2基端側延在片とを含み、
    前記第1先端側延在片及び前記第1基端側延在片は互いに対して分離され、前記第2先端側延在片及び前記第2基端側延在片は互いに対して分離されており、
    前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記1接続用開口よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤は、前記第1先端側延在片及び前記第1基端側延在片の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられており、前記囲繞用絶縁性接着剤のうち前記2接続用開口よりサスペンション幅方向外方においてサスペンション長手方向に延びる絶縁性接着剤は、前記第2先端側延在片及び前記第2基端側延在片の前記ディスク面とは反対側の上面に設けられていることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  12. 前記フレクシャ金属プレートは、前記第1接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第1圧電素子と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の間を連結する第1連結片と、前記第2接続用開口よりサスペンション幅方向外方側に位置し且つ平面視において前記第2圧電素子と重合した状態で前記先端側支持プレート形成領域及び前記基端側支持プレート形成領域の間を連結する第2連結片とを有し、
    前記第1及び第2連結片にはサスペンション長手方向に関し弾性変形容易な弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
  13. 前記支持部先端側重合領域及び前記先端側支持プレート形成領域には前記先端領域の基端側エッジを跨ぐように開口が設けられ、前記支持部基端側重合領域及び前記基端側支持プレート形成領域には前記基端領域の先端側エッジを跨ぐように開口が設けられていることを特徴とする請求項から12の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
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