JPWO2007000813A1 - ハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ - Google Patents
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Abstract
磁気ヘッドをジンバル上に高精度に平行に搭載することが可能な、ジンバル上の凸状パターンを備えるとともに、磁気ヘッドをジンバルに搭載する際の押さえ部材として、前記コの字状の押さえ部材を用いる場合でも前記下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通にして、磁気ディスクの構成に応じて凸状パターンを設計しなおす必要がなく、設計コストを抑えることが可能な、ハードディスクのキャリッジアセンブリを提供する。ジンバルの、配線回路の形成面側に、磁気ヘッドの接続端子を接合するための、前記配線回路の一部から成る接合部と、ジンバルの磁気ヘッドの接着部の、磁気ヘッドの接合端子が形成された一端面に直交する両縁に沿って形成された、磁気ヘッドを支持するための二条の突条部とが形成され、磁気ヘッドは、前記接着部の二条の突条部の間に塗布された接着剤により、接着部に接着されている。
Description
本発明は、アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体と、キャリッジ本体から、前記アクチュエータ軸と直交する方向に延びるロードビームと、ロードビームに平行に支持され、一面側に配線回路が形成されたフレクシャと、フレクシャの先端部に、片持ち状態に形成されるとともに、前記配線回路の形成面の他面側が前記ロードビームに形成された突起部に当接して支持されたジンバルと、ジンバルの前記配線回路の形成面側の接着部に接着され、一端面に形成された接続端子を介して配線回路に電気的に接続された、ほぼ直方体形の磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリに関する。
従来のハードディスクドライブ(磁気ディスク装置)のキャリッジアセンブリの構成、および、その製造工程においてジンバルに磁気ヘッド(スライダ)を取り付ける方法について説明する。
図3は、ハードディスクドライブのキャリッジアセンブリC1の説明図であり、図3Aは、キャリッジアセンブリC1を、図示しないハードディスクドライブの磁気ディスク面に垂直な方向から見た平面図であり、図3Bは、キャリッジアセンブリC1を構成するロードビーム4を、磁気ディスクの対向面側(すなわち、図3Aで図示されたロードビーム4の裏面側)から見た図である。
キャリッジアセンブリC1は、図示しないハードディスクドライブ本体のアクチュエータ軸に挿入されて取り付けられるための孔部2aが形成され、アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体2と、キャリッジ本体2から、前記アクチュエータ軸(孔部2aの軸線)と直交する方向に延びるロードビーム4と、ロードビーム4に平行に支持され、一面側(磁気ディスクの対向面側)に配線回路6aが形成されたフレクシャ6と、フレクシャ6の先端部に形成されたジンバル6bとを備える。
図4はフレクシャ6のジンバル6bおよびその周辺部分を、フレクシャ6の配線回路6aの形成面側(前記一面側)から見た拡大図である。ジンバル6bは、フレクシャ6と同体に形成されるが、周囲がフレクシャ6の本体から切り離されて島状に形成され、フレクシャ6の先端側の部位6cのみでフレクシャ6本体に連結された片持ち状態に形成されている。
また、ジンバル6b上には、後述する磁気ヘッド8の接続端子8aを接合するための、配線回路6aの一部から成る接合部6eが形成されている。配線回路6aは、導体層が所定の配線パターンに形成されるとともに導体層の表面がポリイミド等の絶縁膜に覆われて成り、接合部6eは、配線回路6aのその部分のみ絶縁膜が除去されて下層の導体層が露出することで形成されている。
図5は、ジンバル6bの周辺部分の構成を示す側面説明図である。
ジンバル6bは、フレクシャ6の配線回路6aの形成面の他面側から、ロードビーム4に形成された突起部4aにより支持されている。これにより、片持ち状態のジンバル6bは、磁気ディスク面にならう動きが妨げられることなく、好適に支持される。
さらに、ジンバル6b上には、磁気ヘッド8が搭載される。磁気ヘッド8は、ジンバル6bの磁気ディスクの対向面側(配線回路6aの形成面側)の接着部6d(図4の破線部)に、接着剤10によって接着されて搭載される。
図5に示すように、磁気ヘッド8の一端面には、配線回路6aの各接合部6eと電気的に接合するための接続端子8aが形成されている。磁気ヘッド8は、ジンバル6b上に、前記一端面側の縁部が絶縁膜上に掛かるように配設される。そして、配線回路6a側の接合部6eと、磁気ヘッド8の接続端子8aとの両者に接する金属ボール12を形成することで、両者を電気的に接続する。
ジンバル6b上への磁気ヘッド8の接着および金属ボール12による接合を行う際には、当該接着および接合の際の圧力によりジンバル6bが変形しないように、ジンバル6bの磁気ヘッド搭載面の反対面を押さえる必要がある。図6は、磁気ヘッド8の接着および金属ボール12による接合を行う際に、ジンバル6bの磁気ヘッド搭載面の反対面を、押さえ部材50により押さえた状態を示す図である。
本キャリッジアセンブリC1においては、ロードビーム4の先端部に形成された突起部4aによりジンバル6bを支持するため、ロードビーム4の先端部は、ジンバル6bと重なる位置まで延びるとともに、先細に形成されている。したがって、押さえ部材50は、図6に示すように、ロードビーム4の先端部を避けるよう、コの字状に形成されている。
さて、上記キャリッジアセンブリC1は、磁気ヘッド8が常時磁気ディスク面上に位置するタイプのハードディスクドライブに採用されるものである。他方、例えばノートパソコン等の持ち運び可能な機器に採用されるハードディスクドライブでは、持ち運びの際に振動等が加えられることから、ハードディスクドライブが使用されていないときには磁気ヘッド8を磁気ディスク面上から退避(アンロード)する構成がとられている。
図7は、この退避機能を備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリC2の説明図であり、図7Aは、キャリッジアセンブリC2を、図示しないハードディスクドライブの磁気ディスク面に垂直な方向から見た平面図であり、図7Bは、キャリッジアセンブリC2を構成するロードビーム5を、磁気ディスクの対向面側(すなわち、図7Aで図示されたロードビーム5の裏面側)から見た図である。なお、キャリッジアセンブリC2の構成で、前記キャリッジアセンブリC1と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
キャリッジアセンブリC2においても、ロードビーム5には、ジンバル6bを磁気ヘッド8搭載面の他面側から支持するための突起部5aが形成されている。
また、キャリッジアセンブリC2では、キャリッジアセンブリC1とは異なり、ロードビーム5の先端部が、フレクシャ6の先端よりも更に突出して、タブ5dが形成されている。タブ5dは、磁気ヘッド8を磁気ディスク面上から退避させた際に、タブ5dを支持することでキャリッジアセンブリC2をその退避位置で保持しておくために用いられる。
このキャリッジアセンブリC2のように、ロードビーム5を、その先端部がフレクシャ6の先端よりも突出して形成されている場合には、ジンバル6bに磁気ヘッド8を搭載する際にジンバル6bを磁気ヘッド8の搭載面の反対面から支持するための開口部5b,5cが、ロードビーム5に形成される(図7A参照)。二つの開口部5b,5cは、ジンバル6bの中央部付近に接する位置に形成された突起部5aを前後から挟むように形成される。
そして、ジンバル6bに磁気ヘッド8を搭載する際には、開口部5b,5cに対応するよう下駄歯状に形成された押さえ部材52を、開口部5b,5cを介してジンバル6bの磁気ヘッド8の搭載面の反対面に当接させて、ジンバル6bを支持する(図7A 参照)。
ところで、ジンバル6bと磁気ヘッド8との接着性を高めるために、ジンバル6bの接着部6dに、所定の凸状パターンを形成することが、従来より行われている。
一例として、特許文献1には、ジンバルの接着面(搭載部)全面に複数の円状または楕円状の凸状パターン(パッド)を形成する技術が記載されている。これによれば、各パッド間の凹部に接着剤が充填されて、磁気ヘッド(スライダ)が強固に接着されるものとしている(特許文献1 段落0023、第2図参照)。
特開平11−149625号公報(第2図、段落0023)
図3は、ハードディスクドライブのキャリッジアセンブリC1の説明図であり、図3Aは、キャリッジアセンブリC1を、図示しないハードディスクドライブの磁気ディスク面に垂直な方向から見た平面図であり、図3Bは、キャリッジアセンブリC1を構成するロードビーム4を、磁気ディスクの対向面側(すなわち、図3Aで図示されたロードビーム4の裏面側)から見た図である。
キャリッジアセンブリC1は、図示しないハードディスクドライブ本体のアクチュエータ軸に挿入されて取り付けられるための孔部2aが形成され、アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体2と、キャリッジ本体2から、前記アクチュエータ軸(孔部2aの軸線)と直交する方向に延びるロードビーム4と、ロードビーム4に平行に支持され、一面側(磁気ディスクの対向面側)に配線回路6aが形成されたフレクシャ6と、フレクシャ6の先端部に形成されたジンバル6bとを備える。
図4はフレクシャ6のジンバル6bおよびその周辺部分を、フレクシャ6の配線回路6aの形成面側(前記一面側)から見た拡大図である。ジンバル6bは、フレクシャ6と同体に形成されるが、周囲がフレクシャ6の本体から切り離されて島状に形成され、フレクシャ6の先端側の部位6cのみでフレクシャ6本体に連結された片持ち状態に形成されている。
また、ジンバル6b上には、後述する磁気ヘッド8の接続端子8aを接合するための、配線回路6aの一部から成る接合部6eが形成されている。配線回路6aは、導体層が所定の配線パターンに形成されるとともに導体層の表面がポリイミド等の絶縁膜に覆われて成り、接合部6eは、配線回路6aのその部分のみ絶縁膜が除去されて下層の導体層が露出することで形成されている。
図5は、ジンバル6bの周辺部分の構成を示す側面説明図である。
ジンバル6bは、フレクシャ6の配線回路6aの形成面の他面側から、ロードビーム4に形成された突起部4aにより支持されている。これにより、片持ち状態のジンバル6bは、磁気ディスク面にならう動きが妨げられることなく、好適に支持される。
さらに、ジンバル6b上には、磁気ヘッド8が搭載される。磁気ヘッド8は、ジンバル6bの磁気ディスクの対向面側(配線回路6aの形成面側)の接着部6d(図4の破線部)に、接着剤10によって接着されて搭載される。
図5に示すように、磁気ヘッド8の一端面には、配線回路6aの各接合部6eと電気的に接合するための接続端子8aが形成されている。磁気ヘッド8は、ジンバル6b上に、前記一端面側の縁部が絶縁膜上に掛かるように配設される。そして、配線回路6a側の接合部6eと、磁気ヘッド8の接続端子8aとの両者に接する金属ボール12を形成することで、両者を電気的に接続する。
ジンバル6b上への磁気ヘッド8の接着および金属ボール12による接合を行う際には、当該接着および接合の際の圧力によりジンバル6bが変形しないように、ジンバル6bの磁気ヘッド搭載面の反対面を押さえる必要がある。図6は、磁気ヘッド8の接着および金属ボール12による接合を行う際に、ジンバル6bの磁気ヘッド搭載面の反対面を、押さえ部材50により押さえた状態を示す図である。
本キャリッジアセンブリC1においては、ロードビーム4の先端部に形成された突起部4aによりジンバル6bを支持するため、ロードビーム4の先端部は、ジンバル6bと重なる位置まで延びるとともに、先細に形成されている。したがって、押さえ部材50は、図6に示すように、ロードビーム4の先端部を避けるよう、コの字状に形成されている。
さて、上記キャリッジアセンブリC1は、磁気ヘッド8が常時磁気ディスク面上に位置するタイプのハードディスクドライブに採用されるものである。他方、例えばノートパソコン等の持ち運び可能な機器に採用されるハードディスクドライブでは、持ち運びの際に振動等が加えられることから、ハードディスクドライブが使用されていないときには磁気ヘッド8を磁気ディスク面上から退避(アンロード)する構成がとられている。
図7は、この退避機能を備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリC2の説明図であり、図7Aは、キャリッジアセンブリC2を、図示しないハードディスクドライブの磁気ディスク面に垂直な方向から見た平面図であり、図7Bは、キャリッジアセンブリC2を構成するロードビーム5を、磁気ディスクの対向面側(すなわち、図7Aで図示されたロードビーム5の裏面側)から見た図である。なお、キャリッジアセンブリC2の構成で、前記キャリッジアセンブリC1と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
キャリッジアセンブリC2においても、ロードビーム5には、ジンバル6bを磁気ヘッド8搭載面の他面側から支持するための突起部5aが形成されている。
また、キャリッジアセンブリC2では、キャリッジアセンブリC1とは異なり、ロードビーム5の先端部が、フレクシャ6の先端よりも更に突出して、タブ5dが形成されている。タブ5dは、磁気ヘッド8を磁気ディスク面上から退避させた際に、タブ5dを支持することでキャリッジアセンブリC2をその退避位置で保持しておくために用いられる。
このキャリッジアセンブリC2のように、ロードビーム5を、その先端部がフレクシャ6の先端よりも突出して形成されている場合には、ジンバル6bに磁気ヘッド8を搭載する際にジンバル6bを磁気ヘッド8の搭載面の反対面から支持するための開口部5b,5cが、ロードビーム5に形成される(図7A参照)。二つの開口部5b,5cは、ジンバル6bの中央部付近に接する位置に形成された突起部5aを前後から挟むように形成される。
そして、ジンバル6bに磁気ヘッド8を搭載する際には、開口部5b,5cに対応するよう下駄歯状に形成された押さえ部材52を、開口部5b,5cを介してジンバル6bの磁気ヘッド8の搭載面の反対面に当接させて、ジンバル6bを支持する(図7A 参照)。
ところで、ジンバル6bと磁気ヘッド8との接着性を高めるために、ジンバル6bの接着部6dに、所定の凸状パターンを形成することが、従来より行われている。
一例として、特許文献1には、ジンバルの接着面(搭載部)全面に複数の円状または楕円状の凸状パターン(パッド)を形成する技術が記載されている。これによれば、各パッド間の凹部に接着剤が充填されて、磁気ヘッド(スライダ)が強固に接着されるものとしている(特許文献1 段落0023、第2図参照)。
しかしながら、従来のように、ジンバルの接着面全面に複数の円状または楕円状のパッドを形成した構成の場合、接着面に接着剤を塗布した際に、パッド上にも接着剤が付着するため、図5に示すように、パッド14と磁気ヘッド8との間の接着剤10によって磁気ヘッド8がジンバル6bの面に対して平行にならずに傾斜してしまうという課題がある。
磁気ヘッドがジンバルに傾斜した状態で取り付けられると、磁気ヘッドによる磁気ディスクへのアクセス精度が悪化するなどの弊害が生じる場合がある。
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、磁気ヘッドをジンバル上に高精度に平行に搭載することが可能な、ジンバル上の凸状パターンを備えるとともに、磁気ヘッドをジンバルに搭載する際の押さえ部材として、前記コの字状の押さえ部材を用いる場合でも前記下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通にして、磁気ディスクの構成に応じて凸状パターンを設計しなおす必要がなく、設計コストを抑えることが可能な、ハードディスクのキャリッジアセンブリを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次の構成を備える。
すなわち、アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体と、該キャリッジ本体から、前記アクチュエータ軸と直交する方向に延びるロードビームと、該ロードビームに平行に支持され、一面側に配線回路が形成されたフレクシャと、該フレクシャの先端部に、片持ち状態に形成されるとともに、前記配線回路の形成面の他面側が、前記ロードビームに形成された突起部に当接して支持されたジンバルと、該ジンバルの前記配線回路の形成面側の接着部に接着され、一端面に形成された接続端子を介して配線回路に電気的に接続された、ほぼ直方体形の磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリにおいて、前記ジンバルの、前記配線回路の形成面側に、前記磁気ヘッドの前記接続端子を接合するための、前記配線回路の一部から成る接合部と、前記接着部の、前記一端面に直交する両縁に沿って形成された、前記磁気ヘッドを支持するための二条の突条部とが形成され、前記磁気ヘッドは、前記接着部の前記二条の突条部の間に塗布された接着剤により、接着部に接着されていることを特徴とする。
さらに、前記配線回路は、表面が絶縁膜に覆われて成り、前記接合部は、前記配線回路の一部が前記絶縁膜から露出されて形成され、前記磁気ヘッドは、前記ジンバル上に、前記一端面側の縁部が前記絶縁膜上に掛かるように配設され、前記突条部は、前記磁気ヘッドの接着面が前記ジンバルと平行となるよう、ジンバルに対する前記絶縁膜表面の高さと同じ高さに形成されていることを特徴とする。
これによれば、前記凸状パターンとしての二条の突条部間に接着剤を塗布することによって、凸状パターン上に付着した接着剤によって磁気ヘッドが傾斜することがなく、磁気ヘッドを突条部上でジンバルに対し平行に接着することができる。さらに、磁気ヘッドの搭載の際に、前記コの字状の押さえ部材を用いた場合には、配線回路の接合部と二条の突条部とにより形成されるコの字部で、ジンバルに掛かる圧力を好適に支持でき、また、前記下駄歯状の押さえ部材を用いて2箇所で支持する場合には、下駄歯の一方は前記接合部に対応する箇所を押さえ、下駄歯の他方は両端部が各突条部に対応する箇所を押さえて、ジンバルに掛かる圧力を好適に支持できる。したがって、コの字状の押さえ部材を用いる場合でも下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通に設計することができるから、設計コストを抑えることができる。
また、前記ジンバルの前記配線回路の形成面側の、前記突起部の当接位置の裏面に対応する位置に、前記磁気ヘッドを支持するための凸部が形成され、前記接着剤は、前記凸部を挟んで、前記突条部の長手方向に並んだ二箇所に塗布されていることを特徴とする。
これによれば、凸部によりロードビームの突起部による支持力を好適に磁気ヘッドに伝達できるとともに、接着剤が突条部および凸部状に塗布されることがなく磁気ヘッドをジンバルに対し平行に接着することができる。
また、前記突条部は、前記配線回路と同一の構成体から成ることを特徴とする。
これによれば、フレクシャ上に配線パターンを形成する工程と、前記突条部を形成する工程とを同一の工程で完了することができ、製造工数を小さく抑えることができる。
また、前記突条部の少なくとも一方が、間欠的に形成され、前記突条部の間欠部に、前記ジンバルと前記磁気ヘッドとの電気的導通をとるための導電剤が塗布されていることを特徴とする。
これによれば、磁気ヘッドに生じた静電気をフレクシャに逃がすための導電剤の塗布位置を確保できる。
磁気ヘッドがジンバルに傾斜した状態で取り付けられると、磁気ヘッドによる磁気ディスクへのアクセス精度が悪化するなどの弊害が生じる場合がある。
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、磁気ヘッドをジンバル上に高精度に平行に搭載することが可能な、ジンバル上の凸状パターンを備えるとともに、磁気ヘッドをジンバルに搭載する際の押さえ部材として、前記コの字状の押さえ部材を用いる場合でも前記下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通にして、磁気ディスクの構成に応じて凸状パターンを設計しなおす必要がなく、設計コストを抑えることが可能な、ハードディスクのキャリッジアセンブリを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次の構成を備える。
すなわち、アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体と、該キャリッジ本体から、前記アクチュエータ軸と直交する方向に延びるロードビームと、該ロードビームに平行に支持され、一面側に配線回路が形成されたフレクシャと、該フレクシャの先端部に、片持ち状態に形成されるとともに、前記配線回路の形成面の他面側が、前記ロードビームに形成された突起部に当接して支持されたジンバルと、該ジンバルの前記配線回路の形成面側の接着部に接着され、一端面に形成された接続端子を介して配線回路に電気的に接続された、ほぼ直方体形の磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリにおいて、前記ジンバルの、前記配線回路の形成面側に、前記磁気ヘッドの前記接続端子を接合するための、前記配線回路の一部から成る接合部と、前記接着部の、前記一端面に直交する両縁に沿って形成された、前記磁気ヘッドを支持するための二条の突条部とが形成され、前記磁気ヘッドは、前記接着部の前記二条の突条部の間に塗布された接着剤により、接着部に接着されていることを特徴とする。
さらに、前記配線回路は、表面が絶縁膜に覆われて成り、前記接合部は、前記配線回路の一部が前記絶縁膜から露出されて形成され、前記磁気ヘッドは、前記ジンバル上に、前記一端面側の縁部が前記絶縁膜上に掛かるように配設され、前記突条部は、前記磁気ヘッドの接着面が前記ジンバルと平行となるよう、ジンバルに対する前記絶縁膜表面の高さと同じ高さに形成されていることを特徴とする。
これによれば、前記凸状パターンとしての二条の突条部間に接着剤を塗布することによって、凸状パターン上に付着した接着剤によって磁気ヘッドが傾斜することがなく、磁気ヘッドを突条部上でジンバルに対し平行に接着することができる。さらに、磁気ヘッドの搭載の際に、前記コの字状の押さえ部材を用いた場合には、配線回路の接合部と二条の突条部とにより形成されるコの字部で、ジンバルに掛かる圧力を好適に支持でき、また、前記下駄歯状の押さえ部材を用いて2箇所で支持する場合には、下駄歯の一方は前記接合部に対応する箇所を押さえ、下駄歯の他方は両端部が各突条部に対応する箇所を押さえて、ジンバルに掛かる圧力を好適に支持できる。したがって、コの字状の押さえ部材を用いる場合でも下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通に設計することができるから、設計コストを抑えることができる。
また、前記ジンバルの前記配線回路の形成面側の、前記突起部の当接位置の裏面に対応する位置に、前記磁気ヘッドを支持するための凸部が形成され、前記接着剤は、前記凸部を挟んで、前記突条部の長手方向に並んだ二箇所に塗布されていることを特徴とする。
これによれば、凸部によりロードビームの突起部による支持力を好適に磁気ヘッドに伝達できるとともに、接着剤が突条部および凸部状に塗布されることがなく磁気ヘッドをジンバルに対し平行に接着することができる。
また、前記突条部は、前記配線回路と同一の構成体から成ることを特徴とする。
これによれば、フレクシャ上に配線パターンを形成する工程と、前記突条部を形成する工程とを同一の工程で完了することができ、製造工数を小さく抑えることができる。
また、前記突条部の少なくとも一方が、間欠的に形成され、前記突条部の間欠部に、前記ジンバルと前記磁気ヘッドとの電気的導通をとるための導電剤が塗布されていることを特徴とする。
これによれば、磁気ヘッドに生じた静電気をフレクシャに逃がすための導電剤の塗布位置を確保できる。
発明の効果
本発明に係るハードディスクドライブのキャリッジアセンブリによれば、磁気ヘッドをジンバル上に高精度に平行に搭載することが可能な、ジンバル上の凸状パターンを備えるとともに、磁気ヘッドをジンバルに搭載する際の押さえ部材として、前記コの字状の押さえ部材を用いる場合でも前記下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通にして、磁気ディスクの構成に応じて凸状パターンを設計しなおす必要がなく、設計コストを抑えることができる。
本発明に係るハードディスクドライブのキャリッジアセンブリによれば、磁気ヘッドをジンバル上に高精度に平行に搭載することが可能な、ジンバル上の凸状パターンを備えるとともに、磁気ヘッドをジンバルに搭載する際の押さえ部材として、前記コの字状の押さえ部材を用いる場合でも前記下駄歯状の押さえ部材を用いる場合でも、凸状パターンを共通にして、磁気ディスクの構成に応じて凸状パターンを設計しなおす必要がなく、設計コストを抑えることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るハードディスクドライブのキャリッジアセンブリの、ジンバル6bの磁気ヘッド8の搭載面の構成を示す説明図である。なお、本実施の形態に係るキャリッジアセンブリのその他の構成は、背景技術で述べた、図3AB〜図7ABのキャリッジアセンブリC1またはC2の構成と同じであるため、説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係るキャリッジアセンブリのジンバル6bの、配線回路6aの形成面側(接着部6d)には、磁気ヘッド8の接続端子8a(図1には図示せず)を接合するための、配線回路6aの一部から成る接合部6eが形成される。
さらに、ジンバル6bの接着部6dの、磁気ヘッド8の接続端子8aが形成された一端面(接合部6e)に直交する両縁部には、二条の突条部16,16が形成されている。各突条部16,16はそれぞれ、接合部6eの周辺から延びる部分16aと、その先の部分16bとに、中途部で分断されて間欠的に形成されている。
また、接着部6dの、ロードビーム5の突起部5aの当接位置に対応する位置(ジンバル6bのほぼ中央部)には、小円状の凸部20が形成されている。
突条部16および凸部20は、配線回路6aと同一の素材構成で、配線回路6aの形成と同一の工程で形成される。すなわち、下層は金等からなる導体層から成り、その導体層の表面がポリイミド等の絶縁膜に覆われて成る。
したがって、突条部16および凸部20は、ジンバル6bの表面に対する配線回路6a表面(絶縁膜表面)の高さと同じ高さに形成されている。
ジンバル6bに磁気ヘッド8を接着するための接着剤24,26は、接着部6dの二条の突条部16,16の間に、凸部20を挟んで突条部16,16の長手方向に並んだ二箇所に塗布される。
また、磁気ヘッド8に生じた静電気をフレクシャ6に逃がすために、ジンバル6bと磁気ヘッド8との電気的導通をとるための導電剤22は、突条部16の間欠部(分断された箇所)、すなわち突条部の部分16aと16bとの間に塗布される。
磁気ヘッド8は、ジンバル6bの接着部6dの裏面を前記コの字状の押さえ部材50または下駄歯状の押さえ部材52で押さえた状態で、接着剤24,26および導電剤22が塗布された接着面に接着され、さらに、配線回路6a側の接合部6eと、磁気ヘッド8の接続端子8aとの両者に接する金属ボール12を形成することで、電気的に接続される(図5参照)。
本実施の形態に係る、ジンバル6b上の凸状パターンを有するキャリッジアセンブリによれば、凸状パターンとしての二条の突条部16,16間に接着剤24,26を塗布することによって、凸状パターン上に接着剤が付着することがないために磁気ヘッド8が傾斜することがなく、磁気ヘッド8を突条部16,16上でジンバル6bに対し平行に接着することができる。さらに、磁気ヘッド8の搭載の際に、前記コの字状の押さえ部材を用いた場合には、配線回路6aの接合部6eと二条の突条部16,16の部分16a,16aとにより形成されるコの字部で、ジンバル6bに掛かる圧力を好適に支持できる。また、前記下駄歯状の押さえ部材を用いて2箇所で支持する場合には、下駄歯の一方は接合部6eに対応する箇所を押さえ、下駄歯の他方は両端部が各突条部16,16の部分16b,16bに対応する箇所を押さえて、ジンバル6bに掛かる圧力を好適に支持できる。したがって、この凸状パターンによれば、コの字状の押さえ部材を用いる場合にも、下駄歯状の押さえ部材を用いる場合にも対応でき、接着および接合の際に用いる押さえ部材の形状に応じて凸状パターンを設計変更する必要がないから、設計コストを抑えることができる。
さらに、突条部16,16は、接着部6dの縁部に形成されて、接着部6d(ジンバル6b)上の大きな面積を占有することがないから、ジンバル6bのほぼ中央部に、突起部5aに対応する凸部20を設けながらも、凸部20を挟んで、突条部16,16の長手方向に並んだ二箇所に、凸状パターンに掛かることなく接着剤24,26を塗布するための十分なスペースを確保することができる。
さらに、磁気ヘッド8に生じた静電気をフレクシャに逃がすための導電剤22の塗布位置が、突条部16の間欠部に設けられているから、接着剤24,26の塗布スペースを十分に確保したまま、凸状パターンに掛かることなく導電剤22を塗布することができる。
なお、本実施の形態においては、各突条部16,16をそれぞれ中途部で分断して間欠的に形成したが、導電剤の塗布は一箇所のみで十分であるから、突条部16,16のうち一方のみを間欠的に形成してもよい。
本発明のハードディスクのキャリッジアセンブリの構成は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図2に示すように、突条部18,18の間欠部を2箇所に設けて、突条部18,18を3つの部分18a,18b,18cに分断してもよい。
また、配線回路6aの、接合部6eの周辺部と、突条部16とは、必ずしも連続的に形成する必要はなく、前記周辺部と突条部16とを若干離間させて形成してもよい。
図1は、本実施の形態に係るハードディスクドライブのキャリッジアセンブリの、ジンバル6bの磁気ヘッド8の搭載面の構成を示す説明図である。なお、本実施の形態に係るキャリッジアセンブリのその他の構成は、背景技術で述べた、図3AB〜図7ABのキャリッジアセンブリC1またはC2の構成と同じであるため、説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係るキャリッジアセンブリのジンバル6bの、配線回路6aの形成面側(接着部6d)には、磁気ヘッド8の接続端子8a(図1には図示せず)を接合するための、配線回路6aの一部から成る接合部6eが形成される。
さらに、ジンバル6bの接着部6dの、磁気ヘッド8の接続端子8aが形成された一端面(接合部6e)に直交する両縁部には、二条の突条部16,16が形成されている。各突条部16,16はそれぞれ、接合部6eの周辺から延びる部分16aと、その先の部分16bとに、中途部で分断されて間欠的に形成されている。
また、接着部6dの、ロードビーム5の突起部5aの当接位置に対応する位置(ジンバル6bのほぼ中央部)には、小円状の凸部20が形成されている。
突条部16および凸部20は、配線回路6aと同一の素材構成で、配線回路6aの形成と同一の工程で形成される。すなわち、下層は金等からなる導体層から成り、その導体層の表面がポリイミド等の絶縁膜に覆われて成る。
したがって、突条部16および凸部20は、ジンバル6bの表面に対する配線回路6a表面(絶縁膜表面)の高さと同じ高さに形成されている。
ジンバル6bに磁気ヘッド8を接着するための接着剤24,26は、接着部6dの二条の突条部16,16の間に、凸部20を挟んで突条部16,16の長手方向に並んだ二箇所に塗布される。
また、磁気ヘッド8に生じた静電気をフレクシャ6に逃がすために、ジンバル6bと磁気ヘッド8との電気的導通をとるための導電剤22は、突条部16の間欠部(分断された箇所)、すなわち突条部の部分16aと16bとの間に塗布される。
磁気ヘッド8は、ジンバル6bの接着部6dの裏面を前記コの字状の押さえ部材50または下駄歯状の押さえ部材52で押さえた状態で、接着剤24,26および導電剤22が塗布された接着面に接着され、さらに、配線回路6a側の接合部6eと、磁気ヘッド8の接続端子8aとの両者に接する金属ボール12を形成することで、電気的に接続される(図5参照)。
本実施の形態に係る、ジンバル6b上の凸状パターンを有するキャリッジアセンブリによれば、凸状パターンとしての二条の突条部16,16間に接着剤24,26を塗布することによって、凸状パターン上に接着剤が付着することがないために磁気ヘッド8が傾斜することがなく、磁気ヘッド8を突条部16,16上でジンバル6bに対し平行に接着することができる。さらに、磁気ヘッド8の搭載の際に、前記コの字状の押さえ部材を用いた場合には、配線回路6aの接合部6eと二条の突条部16,16の部分16a,16aとにより形成されるコの字部で、ジンバル6bに掛かる圧力を好適に支持できる。また、前記下駄歯状の押さえ部材を用いて2箇所で支持する場合には、下駄歯の一方は接合部6eに対応する箇所を押さえ、下駄歯の他方は両端部が各突条部16,16の部分16b,16bに対応する箇所を押さえて、ジンバル6bに掛かる圧力を好適に支持できる。したがって、この凸状パターンによれば、コの字状の押さえ部材を用いる場合にも、下駄歯状の押さえ部材を用いる場合にも対応でき、接着および接合の際に用いる押さえ部材の形状に応じて凸状パターンを設計変更する必要がないから、設計コストを抑えることができる。
さらに、突条部16,16は、接着部6dの縁部に形成されて、接着部6d(ジンバル6b)上の大きな面積を占有することがないから、ジンバル6bのほぼ中央部に、突起部5aに対応する凸部20を設けながらも、凸部20を挟んで、突条部16,16の長手方向に並んだ二箇所に、凸状パターンに掛かることなく接着剤24,26を塗布するための十分なスペースを確保することができる。
さらに、磁気ヘッド8に生じた静電気をフレクシャに逃がすための導電剤22の塗布位置が、突条部16の間欠部に設けられているから、接着剤24,26の塗布スペースを十分に確保したまま、凸状パターンに掛かることなく導電剤22を塗布することができる。
なお、本実施の形態においては、各突条部16,16をそれぞれ中途部で分断して間欠的に形成したが、導電剤の塗布は一箇所のみで十分であるから、突条部16,16のうち一方のみを間欠的に形成してもよい。
本発明のハードディスクのキャリッジアセンブリの構成は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図2に示すように、突条部18,18の間欠部を2箇所に設けて、突条部18,18を3つの部分18a,18b,18cに分断してもよい。
また、配線回路6aの、接合部6eの周辺部と、突条部16とは、必ずしも連続的に形成する必要はなく、前記周辺部と突条部16とを若干離間させて形成してもよい。
Claims (5)
- アクチュエータ軸を中心に回動可能に設けられたキャリッジ本体と、
該キャリッジ本体から、前記アクチュエータ軸と直交する方向に延びるロードビームと、
該ロードビームに平行に支持され、一面側に配線回路が形成されたフレクシャと、
該フレクシャの先端部に、片持ち状態に形成されるとともに、前記配線回路の形成面の他面側が、前記ロードビームに形成された突起部に当接して支持されたジンバルと、
該ジンバルの前記配線回路の形成面側の接着部に接着され、一端面に形成された接続端子を介して配線回路に電気的に接続された、ほぼ直方体形の磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブのキャリッジアセンブリにおいて、
前記ジンバルの、前記配線回路の形成面側に、
前記磁気ヘッドの前記接続端子を接合するための、前記配線回路の一部から成る接合部と、
前記接着部の、前記一端面に直交する両縁に沿って形成された、前記磁気ヘッドを支持するための二条の突条部とが形成され、
前記磁気ヘッドは、前記接着部の前記二条の突条部の間に塗布された接着剤により、接着部に接着されていることを特徴とするハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ。 - 前記配線回路は、表面が絶縁膜に覆われて成り、
前記接合部は、前記配線回路の一部が前記絶縁膜から露出されて形成され、
前記磁気ヘッドは、前記ジンバル上に、前記一端面側の縁部が前記絶縁膜上に掛かるように配設され、
前記突条部は、前記磁気ヘッドの接着面が前記ジンバルと平行となるよう、ジンバルに対する前記絶縁膜表面の高さと同じ高さに形成されていることを特徴とする請求項1記載のハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ。 - 前記ジンバルの前記配線回路の形成面側の、前記突起部の当接位置の裏面に対応する位置に、前記磁気ヘッドを支持するための凸部が形成され、
前記接着剤は、前記凸部を挟んで、前記突条部の長手方向に並んだ二箇所に塗布されていることを特徴とする請求項1記載のハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ。 - 前記突条部は、前記配線回路と同一の構成体から成ることを特徴とする請求項1項記載のハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ。
- 前記突条部の少なくとも一方が、間欠的に形成され、
前記突条部の間欠部に、前記ジンバルと前記磁気ヘッドとの電気的導通をとるための導電剤が塗布されていることを特徴とする請求項1項記載のハードディスクドライブのキャリッジアセンブリ。
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- 2005-06-29 JP JP2007523262A patent/JPWO2007000813A1/ja active Pending
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2007
- 2007-12-13 US US12/001,861 patent/US20080094756A1/en not_active Abandoned
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