JPH10143833A - 磁気ヘッド用サスペンションの接続構造 - Google Patents

磁気ヘッド用サスペンションの接続構造

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JPH10143833A
JPH10143833A JP8300160A JP30016096A JPH10143833A JP H10143833 A JPH10143833 A JP H10143833A JP 8300160 A JP8300160 A JP 8300160A JP 30016096 A JP30016096 A JP 30016096A JP H10143833 A JPH10143833 A JP H10143833A
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suspension
connection
head suspension
terminals
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Masakazu Inaba
葉 雅 一 稲
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Nippon Mektron KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立自動化に適した磁気ヘッド用サスペンシ
ョンの接続構造を提供すること。 【解決手段】 磁気ヘッド側端子と接続するための回路
配線パターン４を有し、アクチュエータアーム９とベー
スプレート１０とにより挟持されて支持される磁気ヘッ
ド用サスペンション１と、前記回路配線パターンをリー
ド・ライトアンプ部基板に接続するための中継基板７
と、それぞれ前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前
記中継基板における前記アクチュエータアームと前記ベ
ースプレートとに挟まれる部分に設けられた１組の端子
６、８を有し、これら両端子を互いに対向して接触させ
ることにより接続する接続部とをそなえた磁気ヘッド用
サスペンションの接続構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクの記
録再生装置に用いられる磁気ヘッドの接続構造に係り、
とくに回路配線付き磁気ヘッド用サスペンションとリー
ド・ライトアンプ部基板とを接続するための接続構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の磁気ヘッド用サスペンション
は、たとえば図８に示すように、サスペンション１の基
端にベースプレート１０を固着し、このベースプレート
１０をアクチュエータアーム９に固定してサスペンショ
ン１を支持する。そして、サスペンション１の先端には
フレキシャ２１を設け、このフレキシャ２１には磁気ヘ
ッドが形成されたスライダ２２を接続する。スライダ２
２に形成された磁気ヘッドを外部回路、たとえばリード
・ライトアンプ部基板に接続するため、リード線２３が
ロードビーム２４に形成した支持フォーク２５によって
一部が固定されて引き出されている。
【０００３】ベースプレート１０は、たとえば図９に示
す米国特許第５，１７２，２８６号に開示されたものの
ように、それぞれ浅い円筒状のボスが形成され、互いに
係合する第１および第２のベースプレート１０，１０′
により、サスペンション１を挟み付けるようにアクチュ
エータアーム９に固定する方法も適宜採用される。
【０００４】このように、サスペンション１と一体的で
ないリード線２３を用いると、リード線２３の剛性がサ
スペンション１の追従性に影響を与え、したがってスラ
イダ２２の追従性を損ね、また記録媒体の回転で引き起
こされる空気の流れによる風圧がリード線２３にも作用
することによって、スライダの浮上姿勢に悪影響が生じ
る。
【０００５】そこで、特開平４−２１９６１８号公報に
示されたような技術が提供されている。これは、磁気ヘ
ッド素子からの引出配線であるリード線をサスペンショ
ン機構と一体構成としたものである。そして、サスペン
ション機構と一体化されたリード線をリード・ライトア
ンプ部基板に接続するには、サスペンションと一体化さ
れていないリード線を用いている。この構成により、サ
スペンションの追従性つまり磁気ヘッドの追従性は向上
することができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように、サスペン
ションからリード・ライトアンプ部基板までをリード線
により接続すると、接続作業を自動化することが難し
く、自動化によるコストダウンの障害となる。
【０００７】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、組立自動化に適した磁気ヘッド用サスペンションの
接続構造を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題解決のための手段】上記目的達成のため、本発明
では、請求項１記載の、磁気ヘッド側端子と接続するた
めの回路配線パターンを有し、アクチュエータアームと
ベースプレートとにより挟持されて支持される磁気ヘッ
ド用サスペンションと、前記回路配線パターンをリード
・ライトアンプ部基板に接続するための中継基板と、そ
れぞれ前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前記中継
基板における前記アクチュエータアームと前記ベースプ
レートとに挟まれる部分に設けられた１組の端子を有
し、これら両端子を互いに対向して接触させることによ
り接続する接続部とをそなえた磁気ヘッド用サスペンシ
ョンの接続構造、請求項２記載の、請求項１記載の磁気
ヘッド用サスペンションの接続構造における前記接続部
における１組の端子は、溶融性金属の溶融接合により接
続されてなる磁気ヘッド用サスペンションの接続構造、
請求項３記載の、請求項１記載の磁気ヘッド用サスペン
ションの接続構造における前記接続部は、前記１組の端
子を圧力をもって接触させてなる磁気ヘッド用サスペン
ションの接続構造、請求項４記載の、請求項３記載の磁
気ヘッド用サスペンションの接続構造における前記磁気
ヘッド用サスペンションおよび前記中継基板の少なくと
も一方の接続部は、導電性被膜が介在して構成される磁
気ヘッド用サスペンションの接続構造、請求項５記載
の、請求項３記載の磁気ヘッド用サスペンションの接続
構造における前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前
記中継基板の少なくとも一方の接続部は、導電性隆起部
を有する磁気ヘッド用サスペンションの接続構造、請求
項６記載の、請求項５記載の磁気ヘッド用サスペンショ
ンの接続構造における前記導電性隆起部は、前記中継基
板に向って隆起した変形性部材により構成され、前記磁
気ヘッド用サスペンションに設けられてなる磁気ヘッド
用サスペンションの接続構造、請求項７記載の、請求項
３記載の磁気ヘッド用サスペンションの接続構造におけ
る前記接続部は、前記１組の端子の接触面を局部的に押
圧するための突起構造を有する磁気ヘッド用サスペンシ
ョンの接続構造、請求項８記載の、請求項７記載の磁気
ヘッド用サスペンションの接続構造における前記突起構
造が前記ベースプレートに設けられてなる磁気ヘッド用
サスペンションの接続構造、および請求項９記載の、請
求項７記載の磁気ヘッド用サスペンションの接続構造に
おける前記突起構造が前記アクチュエータアームに設け
られてなる磁気ヘッド用サスペンションの接続構造、を
提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１ないし図７により、本発明の
実施形態を説明する。このうち図１は、本発明の実施形
態の要部全体形状を示し、図２（ａ）および（ｂ）は中
継基板の２つの構成例につき、図３ないし図５がサスペ
ンション１と中継基板７との接続部に関する第１の例
を、図６および図７が同じく第２の例を示している。
【００１０】図１は、本発明の一実施形態の要部を示し
た分解斜視図である。この図１は、サスペンション１の
基端部を示しており、サスペンション１を構成するバネ
性金属板２の基端部上面に可撓性絶縁樹脂層３を設け、
この可撓性絶縁樹脂層３の上に回路配線パターン４を形
成して表面保護層５で覆う。そして、回路配線パターン
４の末端は表面保護層５を除去して露出させ、端子６を
形成する。
【００１１】この端子６に対して、中継基板７の端部下
面に設けた端子８を接続する。中継基板７は、シート状
の可撓性絶縁ベース材１１の一面に設けられた銅箔をエ
ッチングにより除去して形成された回路配線パターン
を、その端子となる端部を除いて表面保護層５で覆って
なるものである。
【００１２】図２（ａ）および（ｂ）は、中継基板７の
サスペンション１に接続される端部を側面形状として示
したものである。まず図２（ａ）の構成では、中継基板
７の全体的構成が、可撓性絶縁ベース材１１上に、回路
配線パターン１２が形成され、さらにその上に表面保護
層１４が形成されたものとなっている。そして、図にお
ける左側端部上方に表面保護層１４よりも薄い表面処理
金属層１３が形成され、これが端子８となる。他方、図
２（ｂ）の場合は、基板自体の構成は図２（ａ）と同様
であり、端子８が金属の隆起部１５として構成されてい
る点が相違する。この隆起部１５は、たとえば銅、ニッ
ケル、金などの導電性金属のメッキ手法で形成する。
【００１３】図３は、本発明のサスペンション１と中継
基板７との接続部の第１の実施形態を、アクチュエータ
アーム９およびベースプレート１０とともに側面図とし
て示したものである。すなわち、アクチュエータアーム
９とベースプレート１０との間に、上方に中継基板７
を、下方にサスペンション１を、各端子６、８が互いに
対向するように配している。
【００１４】この場合の中継基板７は、図２に示された
ものであり、端子８は隆起部１５として形成されてい
る。これに対するサスペンション１の端子６は、浅い穴
として構成されている。この穴の深さは、中継基板７に
おける端子８つまり隆起部１５の高さに比べて浅いもの
となっている。したがって、端子６と端子８とを互いに
接近させると、端子８の図における下端が端子６の穴の
底面に接触することになる。これにより、端子６、８間
の接続がなされる。そして、隆起部１５を構成する材料
が弾性を有するものであれば、端子６、８間は弾性接触
することができる。たとえば、互いに対向するように配
置された中継基板８の端子とサスペンション上に形成さ
れた端子１との間に、表面に導電性被膜が形成された球
状、柱状の樹脂弾性体を挟着する。これにより、電気的
接続の信頼性を高めることができる。
【００１５】そして、アクチュエータアーム９とベース
プレート１０とを固定することにより、サスペンション
１と中継基板７との機械的固定と端子６、８の電気的接
続とが同時に行われる。
【００１６】図４は、図３の実施形態における端子６と
端子８との凹凸関係を逆転して構成した実施形態を示し
ている。すなわち、この図４の実施形態では、端子６が
隆起部１６により構成され、端子８が浅い穴として構成
されている。他の構成は、図３の実施形態と同様であ
り、サスペンション１と中継基板７との機械的および電
気的接続も同様に行われる。
【００１７】図５は、図４の実施形態における隆起部１
６を材料を変形加工して構成する実施形態を示してい
る。この場合、図４の実施形態における端子６の隆起部
１６を、バネ性金属層２、可撓性絶縁樹脂層３および回
路配線パターン４を、ともに図における上方に突出させ
て構成した隆起部１７としている。この場合、隆起部１
７は弾性を持たせ易い。
【００１８】図６は、サスペンション１と中継基板７と
の接続部の第２の実施形態を示したものである。この実
施形態では、サスペンション１の端子６および中継基板
７の端子８の何れをも浅い穴として構成しておき、ベー
スプレート１０に設けた突起１８を中継基板７の背後か
ら端子８の中心位置に向けて衝突させることにより、端
子８を端子６に向けて隆起させ、両端子６、８間の接続
を行うようにしたものである。
【００１９】図７は、図６の突起１８に替わる突起をア
クチュエータアーム９に設けた実施形態を示している。
この場合は、突起１９をサスペンション１の背後から端
子６の中心位置に向けて衝突させることにより、端子６
を端子８に向けて隆起させ、両端子６、８の接続を行う
ようにしている。突起１９を有効に作用させるため、バ
ネ性金属板２をエッチングして孔２０を形成している。
【００２０】上記実施形態では、端子６、８間の接続の
ために、種々の材料を利用して接続状態を向上し、接続
信頼性を高めることができる。たとえば、端子表面に半
田メッキ層を設けて半田の溶融により接続を行うとか、
両端子間に導電性塗料、導電性接着剤、異方導電性塗料
を塗布するか、両端子間に導電性シート、異方導電性接
着シートを介在させるかして用いればよい。
【００２１】
【発明の効果】本発明は上述のように、構成したため、
次のような効果を奏する。
【００２２】すなわち請求項１の構成によれば、アクチ
ュエータアームに対してベースプレートを接触する構造
とし、両者の中間に挟み込まれるサスペンションおよび
このサスペンションに接続されるべき中継基板にそれぞ
れ端子を設けて、アクチュエータアームとベースプレー
トとの接触によって両端子間の接続を行うようにしたた
め、機械的接続と電気的接続とを一括して行うことがで
き、接続作業の自動化を容易に行うことができる。この
結果、磁気ヘッド用サスペンションの製造コスト、延い
てはそれを使用する磁気記録装置の製造コストを低減す
ることができる。
【００２３】また請求項２の構成によれば、溶融性金属
の溶融接合により接続されるため、接合が強固かつ確実
で信頼性の高い接続に寄与する。
【００２４】また請求項３記載の構成によれば、１組の
端子を圧力をもって接触させるため、接触が的確かつ確
実で信頼性の高い接続に寄与する。
【００２５】また請求項４記載の構成によれば、磁気ヘ
ッド用サスペンションおよび中継基板の少なくとも一方
の接続部は、導電性被膜を介在させているため、導電性
が高く信頼性の高い接続に寄与する。
【００２６】また請求項５記載の構成によれば、磁気ヘ
ッド用サスペンションおよび中継基板の少なくとも一方
の接続部は、導電性隆起部を有するため、接触性が良好
で信頼性の高い接続に寄与する。
【００２７】また請求項６記載の構成によれば、導電性
隆起部は、中継基板に向って隆起した変形性部材により
構成されて前記磁気ヘッド用サスペンションに設けられ
てなるため、接触性が良好で信頼性の高い接続に寄与す
る。
【００２８】また請求項７記載の構成によれば、１組の
端子の接触面を局部的に押圧する突起構造を有するた
め、接触性が良好で信頼性の高い接続に寄与する。
【００２９】また請求項８記載の構成によれば、突起構
造がベースプレートに設けられるため、ベースプレート
の作用力により押圧されて良好な接触性が得られ、信頼
性の高い接続に寄与する。
【００３０】そして、請求項９記載の構成によれば、突
起構造がアクチュエータアームに設けられてなるため、
アクチュエータアームの作用力により押圧されて良好な
接触性が得られ、信頼性の高い接続に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の要部全体形状を示した斜
視図。
【図２】図２（ａ）および（ｂ）は、中継基板７のサス
ペンション１に接続される端部を側面形状として示した
側面図。
【図３】本発明のサスペンション１と中継基板７との接
続部の第１の実施形態を、アクチュエータアーム９およ
びベースプレート１０とともに示した側断面図。
【図４】図３の実施形態における端子６と端子８との凹
凸関係を逆転して構成した実施形態を示した側断面図。
【図５】図４の実施形態における隆起部１６を材料を変
形加工して構成する実施形態を示した側断面図。
【図６】サスペンション１と中継基板７との接続部の第
２の実施形態を示した側断面図。
【図７】図６の突起１８に替わる突起をアクチュエータ
アーム９に設けた実施形態を示す側断面図。
【図８】従来の回路付き磁気ヘッド用サスペンションの
構造形態を示す斜視図。
【図９】従来の磁気ヘッド用サスペンションの他の構造
形態を示す斜視図。
【符号の説明】
１ サスペンション ２ バネ性金属板 ３ 可撓性絶縁樹脂層 ４ 回路配線パターン ５ 表面保護層 ６ 端子 ７ 中継基板 ８ 端子 ９ アクチュエータアーム １０，１０′ ベースプレート １１ 可撓性絶縁ベース材 １２ 回路配線パターン １３ 表面処理金属層 １４ 表面保護層 １５ 隆起部 １６ 隆起部 １７ 隆起部 １８ 突起 １９ 突起 ２１ フレキシャ ２２，２２′ スライダ ２３ リード線 ２４，２４′ ロードビーム ２５ フォーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】磁気ヘッド側端子と接続するための回路配
    線パターンを有し、アクチュエータアームとベースプレ
    ートとにより挟持されて支持される磁気ヘッド用サスペ
    ンションと、 前記回路配線パターンをリード・ライトアンプ部基板に
    接続するための中継基板と、 それぞれ前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前記中
    継基板における前記アクチュエータアームと前記ベース
    プレートとに挟まれる部分に設けられた１組の端子を有
    し、これら両端子を互いに対向して接触させることによ
    り接続する接続部とをそなえた磁気ヘッド用サスペンシ
    ョンの接続構造。
  2. 【請求項２】請求項１記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記接続部における１組の端子は、溶融性金属の溶融接
    合により接続されてなる磁気ヘッド用サスペンションの
    接続構造。
  3. 【請求項３】請求項１記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記接続部は、前記１組の端子を圧力をもって接触させ
    てなる磁気ヘッド用サスペンションの接続構造。
  4. 【請求項４】請求項３記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前記中継基板の
    少なくとも一方の接続部は、導電性被膜が介在して構成
    される磁気ヘッド用サスペンションの接続構造。
  5. 【請求項５】請求項３記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記磁気ヘッド用サスペンションおよび前記中継基板の
    少なくとも一方の接続部は、導電性隆起部を有する磁気
    ヘッド用サスペンションの接続構造。
  6. 【請求項６】請求項５記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記導電性隆起部は、前記中継基板に向って隆起した変
    形性部材により構成され、前記磁気ヘッド用サスペンシ
    ョンに設けられてなる磁気ヘッド用サスペンションの接
    続構造。
  7. 【請求項７】請求項３記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記接続部は、前記１組の端子の接触面を局部的に押圧
    するための突起構造を有する磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造。
  8. 【請求項８】請求項７記載の磁気ヘッド用サスペンショ
    ンの接続構造において、 前記突起構造が、前記ベースプレートに設けられてなる
    磁気ヘッド用サスペンションの接続構造。
  9. 【請求項９】請求項７記載のサスペンションの接続構造
    において、 前記突起構造が、前記アクチュエータアームに設けられ
    てなる磁気ヘッド用サスペンションの接続構造。
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