JP4367712B2 - ヘッド・サスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるハード・ディスク・ドライブ(HDD「Hard Disk Drive」)のヘッド・サスペンションに関する。
図26は、ハード・ディスク・ドライブに装備される従来のヘッド・サスペンションの斜視図である。このヘッド・サスペンション201は、1ピース構造であり、ベース・プレート203とロード・ビーム205とを一体に備え、フレキシャ207が支持されている。ロード・ビーム205は、剛体部209及びばね部211を含んでいる。
図27は、ヘッド・サスペンション取付の一例を示すハード・ディスク・ドライブの一部断面図である。前記ヘッド・サスペンション201は、一体に備えたベース・プレート203が、例えば図27のようにキャリッジ213のアーム215のディスク223側の面にスウェージング等により取り付けられている。
キャリッジ213は、ボイスコイルモータなどのポジショニング用モータ217によって、軸219を中心に旋回駆動される。キャリッジ213が軸219を中心に旋回することによって、ヘッド・サスペンション201のヘッド部221がディスク223の所望トラックまで移動する。
前記ディスク223が高速回転したとき、ヘッド部221は、グラム・ロードに抗してディスク223から僅かに浮上する。
ところで、近年、携帯音楽プレーヤ等では、1インチ・ハード・ディスク・ドライブの用途が急拡大している。さらに、携帯電話への採用を見据えて、0.85インチ、1インチの小型ハード・ディスク・ドライブの開発が急速に進められている。
かかる携帯電話用等の小型ハード・ディスク・ドライブでは、耐環境性、耐ショック性、省消費電力性の各性能向上はもちろんのこと、携帯音楽プレーヤ以上の薄型化が要求されている。
しかしながら、図26,図27のような従来の構造であると、ディスク223に対し、アーム215の厚み、ロード・ビーム205の厚み、フレキシャ207の厚み、ヘッド部221の厚みが順次積層される構造であり、アーム215からヘッド部221までの全体の積層寸法を減少させることに限界があり、ハード・ディスク・ドライブの薄型化の障害となっていた。
また、アーム215側とロード・ビーム205側とでディスク223に対して取付位置に段差を生じ、アーム215側及びロード・ビーム205側の各重心位置に段差を招いていた。このため、重心位置の段差によりアーム215側が捻れ動作し易くなり、ショック特性向上にも限界があった。
このため、アーム215側とロード・ビーム205側との段差を小さくするのが得策である。
しかし、アーム215側とロード・ビーム205側との段差を小さくすると、アーム215側においてディスク側面に取り付けられるフレキシャ207がディスク223に、より近くなる。
特開平9−282624号公報
解決しようとする問題点は、ハード・ディスク・ドライブのより小型化のために、アーム側とロード・ビーム側との段差を小さくするとフレキシャがディスクにより近くなる点である。
本発明は、アーム側とロード・ビーム側との段差を小さくしてもアーム側においてフレキシャをディスクから遠ざけることを可能とするため、アーム側の反ディスク側面に、相互に別体又は一体のばね部及びフレキシャを固定し、前記剛体部に、補強用のレール部をディスク側に向けて箱曲げ形成し、前記フレキシャは、ベース・レイヤ及び該ベース・レイヤに配設された配線パターンを有し、前記アーム側の反ディスク側面に、前記配線パターンが収容される収容溝を設け、前記フレキシャのベース・レイヤは、前記アーム側の反ディスク側面に接合される接合部を有し、前記配線パターンを前記収容溝に収容した状態で前記接合部を前記アーム側の反ディスク側面に接合することによって当該配線パターンを前記ベース・レイヤ及び前記アーム側で覆う、ことを最も主要な特徴とする。
本発明のヘッド・サスペンションは、アーム側の反ディスク側面に、相互に別体又は一体のばね部及びフレキシャを固定し、前記剛体部に、補強用のレール部をディスク側に向けて箱曲げ形成し、前記フレキシャは、ベース・レイヤ及び該ベース・レイヤに配設された配線パターンを有し、前記アーム側の反ディスク側面に、前記配線パターンが収容される収容溝を設け、前記フレキシャのベース・レイヤは、前記アーム側の反ディスク側面に接合される接合部を有し、前記配線パターンを前記収容溝に収容した状態で前記接合部を前記アーム側の反ディスク側面に接合することによって当該配線パターンを前記ベース・レイヤ及び前記アーム側で覆う、構成を採用したため、アーム側とロード・ビーム側との段差を少なくしてもアーム側においてフレキシャをディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャの配線パターンの損傷を抑制することができる。
アーム側とロード・ビーム側との段差を小さくしてもアーム側においてフレキシャをディスクから遠ざけることを可能にするという目的を、ばね部及びフレキシャの固定を工夫することで実現した。
[ヘッド・サスペンション]
図1〜図5は、本発明実施例1を適用したヘッド・サスペンションに係り、図1は、フレキシャを透視した斜視図、図2は、簡略化した斜視図、図3は、簡略化した側面図、図4は、アームの斜視図、図5は、フレキシャの断面図である。
図1〜図3で示すヘッド・サスペンション1は、例えば小型の0.85インチ・ハード・ディスク・ドライブ用或いは1インチ・ハード・ディスク・ドライブ用のものであり、ロード・ビーム3と、アーム5と、フレキシャ7とを備えている。
前記ロード・ビーム3は、例えば非磁性材であるSUS304のステンレス鋼で形成され、厚み寸法は、t=30μm程度に設定されている。ロード・ビーム3は、情報の書き込み,読み取りを行う先端側のヘッド部9に負荷荷重を与えるもので、剛体部11とばね部13とを含んでいる
前記剛体部11は、先端側から基端側まで所定幅で全体的に細く形成され、剛体部11の先端には、ロード・アンロード用のタブ15が設けられ、同先端側に、高さ寸法がhDH=50μm程度のディンプル17が設けられている。剛体部11には、幅方向両縁に沿って全体に補強用のレール部19が、いわゆる箱曲げにより厚み方向ディスク側に向けて立ち上げ形成されている。レール部19の高さ寸法は、剛体部11の反ディスク側面21からh=200μm程度に設定されている。
前記ばね部13は、剛体部11と一体に形成されたもので、剛体部11の基端側において幅方向両縁部から二股状の延長部23,25によって構成されている。ばね部13の厚み寸法は、本実施例において、剛体部11と同じts=30μm程度に設定されている。
延長部23,25の端部両側縁24,26は、多数連接されたロード・ビーム半成形品をカットし、各ロード・ビーム3に分離するためのカット部になっている。このため、レール部19をばね部13の直前まで延長することができ、レール部19及びばね部13間に、ブランク部を生ずることがない。このため、ロード・ビーム3のB1周波数(1次曲げモードでの共振周波数、1st Bending周波数)を高めることができ、ショック特性を向上させることができる。
前記アーム5は、図1〜図4のように、本実施例においてベース部としてベース・プレート27を一体に備え、ベース・プレート27は、アーム側を構成している。但し、ベース・プレート27は、アーム5とは別体に形成し、スウェージング等によりアーム5に取り付け、アーム5側として構成することもできる。アーム5と別体のベース・プレート27は、ロード・ビーム3と一体に形成することもできる。アーム5の厚み寸法は、t=200μm程度に設定されている。アーム5は、取付孔29を備え、この取付孔29においてキャリッジに取り付けられ、軸回りに回転駆動可能となっている。
図4のように、アーム5側のベース・プレート27には、反ディスク側面31に、収容溝33が後述する配線パターンに合わせて設けられている。収容溝33は、後述する配線パターンを収容するもので、プレス加工、機械加工、エッチング等により形成され、深さ寸法が、例えばh=30μm程度に設定されている。収容溝33の両端部35,37は、ベース・プレート27の端縁及び側縁に至って開放されている。ベース・プレート27の端部側において収容溝33内に、固定用の凸部39が設けられている。凸部39の表面41は、ベース・プレート27の反ディスク側面31と面一となっている。
[ばね部及びフレキシャの固定]
図1〜図3のように、前記ばね部13を構成する延長部23,25は、アーム5のベース・プレート27に、反ディスク側面31において固定されている。この固定は、レーザー溶接等による各2箇所の熔着部43により行われている。従って、ロード・ビーム3は、アーム側であるベース・プレート27に、その剛体部11の基端側がばね部13を介して支持された構成となっている。
図1〜図3,図5のように、前記フレキシャ7は、ヘッド部9を書き込み用及び読み取り用の配線に接続すると共に該ヘッド部9を支持するもので、ロード・ビーム3からアーム5側へ延びるベース・レイヤ45及び配線パターン47からなっている。
前記ベース・レイヤ45は、ばね性を有するステンレス鋼(SUS)等の導電性薄板であり、ヘッド部9においてタング49に、厚み寸法がtSH=230μm程度のスライダ51を支持している。ベース・レイヤ45には、アーム5側において固定用の円形部53及び固定用舌部55が設けられている。ベース・レイヤ45は、アーム5側においてアーム5側外に延出し、端部に端子支持部57が設けられている。
前記配線パターン47の一端は、ヘッド部9のスライダ51に支持された書き込み用の端子、読み取り用の端子に導通接続され、他端はアーム5側の端子支持部57に支持された端子部に接続されている。
図1,図5のように、配線パターン47は、導体部59の配索により形成されている。導体部59の配索は、ベース・レイヤ45に対しポリイミド等による絶縁層61を介して行われ、この導体部59は、ポリイミド等による保護用の絶縁カバー63で覆われている。
ベース・レイヤ45、絶縁層61、導体部59、及び絶縁カバー63の各厚み寸法は、tBL=20μm、t=10μm、tc=10μm、tIC=5μm程度に設定されている。前記ベース・プレート27の収容溝33の深さ寸法h=30μmは、絶縁層61、導体部59、及び絶縁カバー63の各厚み寸法の合計より深くなっている。但し、収容溝33の深さ寸法hは、絶縁層61、導体部59、及び絶縁カバー63の各厚み寸法の合計と一致させることもできる。
図1〜図3のように、前記フレキシャ7は、配線パターン47をディスク側に向け、剛体部11では、ディスク側面69にレーザー溶接等の熔着部71により固定して取り付けられている。
フレキシャ7は、アーム5側において、反ディスク側面31に配設され、円形部53が、凸部39にレーザー溶接等の熔着部72により固定され、固定用舌部55が、収容溝33の端部37両側でベース・プレート27の反ディスク側面31にレーザー溶接等の熔着部73により固定されている。
従って、本実施例において、配線パターン47は、ベース・レイヤ45及びアーム5側であるベース・プレート27間に配置され、アーム5側において収容溝33内に収容されている。
[アームのディスク側面の配置]
図3のように、前記アーム5のディスク側面77は、前記剛体部11及びヘッド部9のディスクに対する積層寸法内に配置されている。
本実施例では、アーム5側の反ディスク側面31のディスクに対する位置とヘッド部9のディスク側面である前記スライダ51の面75のディスクに対する位置との間の寸法を、H=310μmとしている。
前記剛体部11の反ディスク側面21のディスクに対する位置とスライダ51の面75のディスクに対する位置との間の積層寸法は、スライダ49の厚み寸法tSH=230μm、フレキシャ7のベース・レイヤ45の厚み寸法tBL=20μm、ディンプル17の高さ寸法hDH=50μm、ロード・ビーム3の厚み寸法t=30μmの合計であるHs=330μmとなっている。
従って、本実施例において、アーム5側の寸法H=310μmは、ロード・ビーム3側の剛体部11及びヘッド部9の積層寸法Hs=330μmを下回っている。寸法Hが寸法Hsを下回ると言うのは、H=Hsを含む。但し、H>Hsにする設定も可能である。
[実施例1の効果]
以上、本発明実施例1のヘッド・サスペンション1は、アーム5側の反ディスク側面31に、ばね部13及びフレキシャ7を固定したため、アーム5側とロード・ビーム3側との段差を少なくしても、アーム5側においてフレキシャ7をディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャ7の配線パターン47の損傷を抑制することができる。
前記剛体部11に、補強用のレール部19をディスク側に向けて箱曲げにより立ち上げ形成したため、ショック特性を向上させながら、ロード・ビーム3の剛性を確保することもできる。また、レール部19の高さ寸法h=200μmを、剛体部11及びヘッド部9のディスクに対する積層寸法Hs=330μm内に吸収させることができ、ハード・ディスク・ドライブのより薄型化にも障害となることはない。
前記フレキシャ7は、ベース・レイヤ45及び該ベース・レイヤ45に配設された配線パターン47からなり、前記フレキシャ7のベース・レイヤ45及び前記アーム5側間に、前記配線パターン47が配置されたため、アーム5側とロード・ビーム3側との段差を少なくしながら、ばね部13及びフレキシャ7を無理なく取り付けることができる。また、アーム5側においてフレキシャ7をディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャ7の配線パターン47の損傷を抑制することができる。
前記アーム5側に、前記配線パターン47を収容する収容溝33を設けたため、アーム5側においてフレキシャ7をディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャ7の配線パターン47の損傷を抑制しながら、アーム5側の反ディスク側面31に対するフレキシャ7の突出を抑えることができ、ハード・ディスク・ドライブの薄型化に、確実に貢献することができる。
前記ばね部13は、前記剛体部11と一体に形成されたため、アーム5側とロード・ビーム3側との段差を少なくしながらアーム5側の反ディスク側面31に、ばね部13を無理なく固定することができる。また、部品点数が少なく、構造を簡単にすることができ、組み付け、部品管理を容易に行わせることができる。
[アームの変形例]
図6は、アームの斜視図である。図6のように、アーム5側に収容溝33の他に、ばね部13の延長部23,25が収容される収容溝34を設けている。収容溝34は、収容溝33と同様にプレス加工、機械加工、エッチング等により形成され、深さは、延長部23,25の厚みと同等か若干深く形成されている。
収容溝34は、収容溝33と同時に形成することで、溝形成の手間は収容溝33形成とあまり変わることがない。
収容溝34に、ばね部13の延長部23,25を収容して前記同様に固定することで、アーム5側の反ディスク面に対する突出を確実に抑制し、ハード・ディスク・ドライブの薄型化に、確実に貢献することができる。
図7,図8は、本発明実施例2のヘッド・サスペンションに係り、図7は、簡略化した斜視図、図8は、一部を断面にした一部省略要部側面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にAを付して説明する。
[ヘッド・サスペンション]
図7,図8のように本実施例のヘッド・サスペンション1Aは、ばね部13Aの厚みt1が剛体部11Aの厚みt2を相対的に上回るようにしてロード・ビーム3Aの薄板化及びばね部13Aのばね荷重を高めている。本実施例において、t1=25μm、t2=20μmに設定されている。
なお、t1、t2の関係は、ばね部13Aの厚みt1が剛体部11Aの厚みt2を相対的に上回り、ロード・ビーム3の薄板化及びばね部13Aのばね荷重を高めることができればよく、その設定は、対象とするハード・ディスク・ドライブとの関係において自由である。
[ショック特性とばね部厚]
図9は、剛体部の厚み(ビーム・シックネス(Beam Thickness))及びばね部の厚み(ヒンジ・シックネス(Hinge Thickness))とヘッド・サスペンションの自重によるショック特性(Gリフト・オフ(G Lift off))との関係を示す図表であり、図10は、同グラフである。
図9,図10のように、ばね部13Aの厚みをt1=25μm一定とし、剛体部11Aの厚みをt2=35,30,25,20μmと徐々に減少させたとき、ヘッド・サスペンション1のGリフト・オフを、357.2[G/gf],386.0[G/gf],419.1[G/gf],462.3[G/gf]と連続的に上げることができた。
すなわち、剛体部11Aの厚み25μmを境界として剛体部9の厚みが20μmまで薄くなったとき、剛体部11A及びばね部13Aの厚みの関係が逆転しつつヘッド・サスペンション1のGリフト・オフを高めることができた。
図11〜図13は、ばね部11の厚みが剛体部9の厚みを相対的に上回り、剛体部9が薄くなるとショック特性を向上できることを示す実験結果である。
図11は、ロード・ビームの厚みをパラメータとしたばね部の幅(Hinge Width)の変化に対するグラム・ロード(Gram Load)の変化を示すグラフであり、横軸が、ばね部の幅、縦軸が、グラム・ロードを示す。ロード・ビームは、剛体部にばね部を一体に設けたものを用いた。ロード・ビームの厚みは、20μm,25μm,30μmとし、ロード・ビームの長さはl=6.25mm、同応力の限界値(Stress Limit)は、材質がSUS304の70kgf/cmである。
許容されるばね部の幅が、例えば2.0mmであるとすると、ばね部に穴を開けると実質的な幅は1.2mm位となる。仮にばね部の幅を1.5mmとし、ばね部の厚み(=ロード・ビームの厚み)が20μmであると、図11のように、グラム・ロードは1.5gfが限界であった。ばね部の厚みを30μmにするとばね部の幅1.2mmでグラム・ロード2.0gfを達成することができた。
図12は、ロード・ビームの長さをパラメータとしたばね部の幅(Hinge Width)の変化に対するグラム・ロードの変化を示すグラフであり、横軸が、ばね部の幅、縦軸が、グラム・ロードを示す。ロード・ビームの長さは、5.50mm,6.25mm,7.00mmとし、ロード・ビームの厚みはt=20μm、同応力の限界値(Stress Limit)は、材質がSUS304の70kgf/cmである。
図12から明らかなように、ロード・ビームの長さを変化させても、グラム・ロードにそれほど大きな変化はなかった。
これら、図11,図12から、グラム・ロードに対し、ばね部の厚みがロード・ビームの長さに比較して大きな影響を及ぼすことが分かった。すなわち、ハード・ディスク・ドライブの小型化のために狭いばね幅で高いばね荷重を実現するには、ばね部を厚くする必要がある。
図13は、ロード・ビームの厚みの変化に対するGリフト・オフの変化を示すグラフであり、横軸が、ロード・ビームの厚み、縦軸が、Gリフト・オフを示す。
図13から明らかなように、ロード・ビームを厚くするとGリフト・オフが上がらずショック特性が低下した。
これら図11〜図13より、高いGリフト・オフを維持して高いばね荷重を実現するには、ばね部を厚くし、剛体部を薄くする必要がある。
このことより、本発明実施例2のようにばね部13Aの厚みt1が剛体部11Aの厚みt2を相対的に上回るようにすることで、剛体部11A、すなわちロード・ビーム3Aの薄板化及びばね部13Aのばね荷重を高めることができ、高いGリフト・オフを維持して高いばね荷重を実現することができる。
[実施例2の効果]
従って、本実施例でも、実施例1とほぼ同様な効果を奏することができる。
また、本実施例では、ショック特性をより向上することができる。
図14は、本発明実施例3のヘッド・サスペンションに係り、簡略化した斜視図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にBを付して説明する。
図14のように、本実施例のヘッド・サスペンション1Bは、ばね部13Bをロード・ビーム3B及びアーム5に対して別体とし、アーム5に対しては熔着部43により、ロード・ビーム3Bに対しては、熔着部44で固着した。
従って、本実施例でも、実施例1とほぼ同様な効果を奏することができる。
図15は、本発明実施例4のヘッド・サスペンションに係り、簡略化した斜視図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には同符号又は同符号にCを付して説明する。
[ヘッド・サスペンション]
図15のように、本実施例のヘッド・サスペンション1Cは、アーム5側であるベース・プレート27の反ディスク側面31に、フレキシャ7Cが固定されている。フレキシャ7Cは、ベース・レイヤ45C及び該ベース・レイヤ45Cに配設された配線パターン47からなっている。ばね部13Cは、フレキシャ7Cのベース・レイヤ45Cにより構成されている。すなわち、ベース・レイヤ45Cには、開口部79が設けられ、開口部79の両側が、ばね部13Cとして構成されている。
ベース・レイヤ45Cには、固定部81が設けられ、固定用舌部55を含め、熔着部43,72,73によりベース・プレート27の反ディスク側面31に固定されている。この固定によりフレキシャ7Cのベース・レイヤ45C及びアーム5側のベース・プレート27間に、配線パターン47が配置されている。アーム5側のベース・プレート27には、反ディスク側面31に配線パターン47に合わせて図4と同様に収容溝33が設けられている。配線パターン47は、収容溝33内に収容されている。
剛体部11Cは、本体部82の基端側にばね結合部83を備えている。フレキシャ7Cは、ばね結合部83から本体部82へ渡るように、剛体部11Cの幅方向両側部においてそれぞれ2箇所の熔着部85により固定されている(2ポイント・レーザー・ウェルド(2points Laser Weld))。
ばね結合部83の両縁87は、多数連接された剛体部半成形品をカットし各剛体部11Cに分離するためのカット部になるため、両縁87にまでレール部19Cを延長することができず、レール部19C及びばね結合部83間に、ブランク部89を生ずることになる。かかる場合、熔着部85が、ばね結合部83のみの各1箇所(1ポイント・レーザー・ウェルド(2points Laser Weld))であると、ブランク部89の存在により、ロード・ビーム1CのB1周波数を高めることに限界を招く恐れがある。
本実施例では、それぞれ2箇所の熔着部85により前記のように熔着することで、レール部19C及びばね結合部83間に生ずるブランク部89を部品点数を増大することなく補強することができる。
図16は、ロード・ビーム3Cの縦剛性の分布を示すグラフであり、横軸にディンプル17からの距離、縦軸に剛性を示している。ディンプル17からの距離は、零で示す箇所がディンプル位置であり、−6で示す箇所がアーム5の端縁位置である。−5前後の位置が、ブランク部89周辺の位置となっている。
図16において、線分91は、本実施例の2ポイント・レーザー・ウェルドの結果であり、線分93は、1ポイント・レーザー・ウェルドの結果である。
図16から明らかなように、本実施例のように補強した場合には、ブランク部89が存在していてもロード・ビーム3Cの剛性低下を抑制することができた。
図17は、ロード・ビーム3Cの板厚を35μmから20μmまで4段階に変化させたときの動的特性であるB1周波数の変化と静的特性である自重によるショック特性Gリフト・オフ(G lift off)を示す図表である。ばね部13Cの板厚は、t=25μmとした。
図17において、B1周波数を示す欄(1st Bending Freq)及びGリフト・オフを示す欄(G lift off)の左側が、1ポイント・レーザー・ウェルドの結果であり、同右側が本実施例の2ポイント・レーザー・ウェルドの結果である。ΔB1は、1ポイント及び2ポイント・レーザー・ウェルドのB1周波数の結果の差である。
図17の結果をグラフにすると図18,図19のようになる。図18は、自重によるショック特性の結果を示すグラフであり、横軸にロード・ビームの板厚、縦軸にGリフト・オフを示す。図19は、B1周波数の変化結果を示すグラフであり、横軸にロード・ビームの板厚、縦軸にB1周波数を示す。
図18のように、1ポイント・レーザー・ウェルド(線分95)及び本実施例の2ポイント・レーザー・ウェルド(線分97)の何れもロード・ビーム板厚の変化に応じてGリフト・オフを増大させることができ、本実施例のヘッド・サスペンション1Cは、自重によるショック特性に劣化が無かった。
一方、図19のように、2ポイント・レーザー・ウェルド(線分99)では、1ポイント・レーザー・ウェルド(線分101)に比較して、全ての板厚においてB1周波数を高くすることができた。
この図18,図19の結果より、本実施例の2ポイント・レーザー・ウェルドによれば、1ポイント・レーザー・ウェルドに比較して自重によるショック特性に劣化を招くことなくB1周波数を高くすることができた。B1周波数を変えなければ、2ポイント・レーザー・ウェルドの場合は、1ポイント・レーザー・ウェルドに比較してGリフト・オフを100G/gf増加させることができた。
[ショック特性とB1周波数]
本願出願人は、アームに対するロード・ビームの追従性に要求されるロード・ビームの性能は何かを解析した。
図20(a)は、ヘッド・サスペンションのスケルトン、同図(b)は、ヘッド・サスペンションの振動モデルである。図19において、Mは、ロード・ビーム3の重心位置に集中したと仮定した場合の質量、Kspは、ロード・ビーム3の重心位置からばね部11までのばね定数、Klbは、重心位置からディンプル位置までの剛体部11Cの剛性によるばね定数、G`sは、ショック入力、Xは、アーム・アクション、Xは、重心位置でのロード・ビーム3Cの変位量を示す。
変位量Xは、次式で表すことができる。
X=A/{(Klb/Ksp)−(ω/ω+ω } ・・・(1)
ω =Ksp/M
(1)式において、変位量Xを小さくすることにより、スライダのディスクに対するリフトを抑制するためには、(Klb/Ksp)及び ω を大きくすることが必要となる。図21は、(Klb/Ksp)の増大とゲイン(Gain)との関係を示すグラフである。図21のように、(Klb/Ksp)が、0.5,1,2,4,8と高くなるに従って周波数も上がり、ゲインも小さくなりることが分かる。
(Klb/Ksp)を大きくする場合、Kspには、ばね部との関係で限界があるため、Klbを大きくする必要があり、ロード・ビームのいわゆる縦剛性を高めることになる。ω を大きくする場合、Mを小さくすることになる。
結果として、変位量Xを小さくするためには、ロード・ビームの縦剛性を高め、質量Mを小さくすることが必要になることが分かった。
図22は、アームのB1周波数とロード・ビームのB1周波数との関係でスライダがリフトする加速度に関し、ショック特性の実験結果を示すグラフである。図22の横軸は、ロード・ビームのB1周波数、同縦軸は、ショック入力によりスライダがリフトする発生加速度を示している。線分103は、アーム5CのB1周波数が1.52kHz、線分105は、同1.20kHzの結果である。
図22のように、ロード・ビームのB1周波数が低いと高いアームのB1周波数には追従できず、ショック特性は劣化し、低い発生加速度でスライダはリフトする。一方、ロード・ビームのB1周波数を4kHz等と高めると、アームのB1周波数が1.52kHzの高い周波数でも十分追従し、ショック特性の劣化は少なく、スライダがリフトする加速度を高めることができた。
但し、図22の結果は、キャリッジ及びヘッド・サスペンションのみの組合せによるものであり、実際は、ベースやディスクのモードも作用するため、簡単ではないが、それでも図22のような結果を得ることができた。
図23は、実際の2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブでの実験結果を示す図表である。図21のように、ロード・ビームのB1周波数を3.11kHzから同4.02kHzに高めると、0.4msecのショート・デュレーションのショック入力でスライダがリフトする加速度を296Gから325Gへと高めることができ、効果を確認することができた。
[オフ・トラックとB1周波数]
図24は、B1周波数が3.6kHzの比較例のヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである。図24の横軸は、周波数、同縦軸は、オフ・トラック量を示す。ディスクは、2.5インチであり、回転数は、7200rpmとした。
図25は、B1周波数が3.1kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである。図25の横軸は、周波数、同縦軸は、変位量を示す。ディスクは、2.5インチであり、回転数は、5400rpm,7200rpmの2種類とした。
B1周波数が3.1kHzと低いヘッド・サスペンションでは、アームのベンディング・モード(Bending Mode)とヘッド・サスペンションのベンディング・モードとが重なり、図25のように3.0kHz,3.3kHzにオフ・トラック現象が発生する。
従って、ヘッド・サスペンション及びアームのベンディング・モードが重ならないようにロード・ビームのB1周波数をできるだけ高める必要がある。
これに対し、本実施例のように縦剛性を高めることでロード・ビーム3CのB1周波数を高めると、ヘッド・サスペンション1C及びアーム5のベンディング・モードの重なりが無くなり、剛性向上によりベンディングの振幅も小さくなる。このため、図24の結果では、図25の結果と比較して明らかなように、ベンディング・モードに関するオフ・トラック現象は生じなかった。
[実施例4の効果]
本実施例においても、実施例1と同様な効果を奏することができる。
また、前記アーム5側の反ディスク側面31に、前記フレキシャ7Cが固定され、前記フレキシャ7Cは、ベース・レイヤ45C及び該ベース・レイヤ45Cに配設された配線パターン47からなり、前記ばね部13Cを、前記フレキシャ7Cのベース・レイヤ45Cにより構成したため、アーム5側とロード・ビーム3側との段差を少なくしながら、部品点数が少なく、構造を簡単にすることができ、組み付け、部品管理を容易に行わせることができる。
前記フレキシャ7Cのベース・レイヤ45C及び前記アーム5側間に、前記配線パターン47が配置されたため、アーム5側においてフレキシャ7Cを無理なく取り付けながら、フレキシャ7Cをディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャ7Cの配線パターン47の損傷を抑制することができる。
前記アーム5側に、前記配線パターン47を収容する収容溝33を設けたため、アーム5側においてフレキシャ7Cをディスクから離すことで、後工程等でのフレキシャ7Cの配線パターン47の損傷を抑制しながら、アーム5側の反ディスク側面31に対するフレキシャ7Cの突出を抑えることができ、ハード・ディスク・ドライブの薄型化により確実に貢献することができる。
前記フレキシャ7Cのベース・レイヤ45Cにより構成されたばね部13Cは、前記ばね結合部83から本体部82へ渡るように、剛体部11Cの幅方向両縁部に沿ってそれぞれ少なくとも2箇所で熔着されたため、ロード・ビーム3Cにブランク部89があってもその縦剛性を高めてヘッド・サスペンション1CのB1周波数を高め、ショック特性の要求性能を満足することができる。
[その他]
前記アームのディスク側面は、前記剛体部及びヘッド部のディスクに対する積層寸法内に配置されれば良く、アーム側の反ディスク側面まで剛体部及びヘッド部のディスクに対する積層寸法内に配置させるか否かは、適宜選択することができる。
ヘッド・サスペンションのフレキシャを透視した斜視図である(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの簡略化した斜視図である(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの簡略化した側面図である(実施例1)。 アームの斜視図である(実施例1)。 フレキシャの断面図である(実施例1)。 アームの斜視図である(実施例1)。 ヘッド・サスペンションの簡略化した斜視図である(実施例2)。図 ヘッド・サスペンションの一部を断面にした一部省略要部側面図であるである(実施例2)。 剛体部の厚み及びばね部の厚みとヘッド・サスペンションの自重によるショック特性との関係を示す図表である(実施例2)。 剛体部の厚み及びばね部の厚みとヘッド・サスペンションの自重によるショック特性との関係を示すグラフである(実施例2)。 ロード・ビームの厚みをパラメータとしたばね部の幅の変化に対するグラム・ロードの変化を示すグラフである(実施例2)。 ロード・ビームの長さをパラメータとしたばね部の幅の変化に対するグラム・ロードの変化を示すグラフである(実施例2)。 ロード・ビームの厚みの変化に対するGリフト・オフの変化を示すグラフである(実施例2)。 ヘッド・サスペンションの簡略化した斜視図である(実施例3)。 ヘッド・サスペンションの簡略化した斜視図である(実施例4)。 ロード・ビームの縦剛性の分布を示すグラフである(実施例4)。 ロード・ビームの板厚を35μmから20μmまで4段階に変化させたときの動的特性であるB1周波数の変化と静的特性である自重によるショック特性を示す図表である(実施例4)。 自重によるショック特性の結果を示すグラフである(実施例4)。 B1周波数の変化結果を示すグラフである(実施例4)。 (a)は、ヘッド・サスペンションのスケルトン、(b)は、ヘッド・サスペンションの振動モデルである(実施例4)。 (Klb/Ksp)の増大とゲイン(Gain)との関係を示すグラフである(実施例4)。 アームのB1周波数とロード・ビームのB1周波数との関係でスライダがリフトする加速度に関し、ショック特性の実験結果を示すグラフである(実施例4)。 実際の2.5インチ・ハード・ディスク・ドライブでの実験結果を示す図表である(実施例4)。 アームを含めた全体のB1周波数が3.6kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである(実施例3)。 アームを含めた全体のB1周波数が3.1kHzのヘッド・サスペンションに関し、オフ・トラック特性の実験結果を示すグラフである(比較例)。 ヘッド・サスペンションの斜視図である(従来例)。 ヘッド・サスペンション取付の一例を示すハード・ディスク・ドライブの一部断面図である(従来例)。
符号の説明
1,1A,1B,1C ヘッド・サスペンション
3,3A,3B,3C ロード・ビーム
5 アーム
7,7C フレキシャ
9 ヘッド部
11,11A,11C 剛体部
13,13A,13B,13C ばね部
19,19C レール部
21 剛体部の反ディスク側面
27 ベース・プレート(アーム側)
31 アーム側の反ディスク側面
33 収容溝
45,45C ベース・レイヤ
47 配線パターン
69 剛体部のディスク側面
75 スライダの面(ヘッド部のディスク側面)
77 アームのディスク側面
107 段差面

Claims (8)

  1. 剛体部及びばね部を含み情報の書き込み、読み取りを行う先端側のヘッド部に負荷荷重を与えるロード・ビームと、
    前記ヘッド部を書き込み用及び読み取り用の配線に接続すると共に該ヘッド部を支持して前記剛体部のディスク側面に取り付けられたフレキシャとを備え、
    キャリッジ側に取り付けられ軸回りに回転駆動可能なアーム側に前記剛体部の基端側が前記ばね部を介して支持されるヘッド・サスペンションにおいて、
    前記アーム側の反ディスク側面に、相互に別体又は一体の前記ばね部及びフレキシャを固定し、
    前記剛体部に、補強用のレール部をディスク側に向けて箱曲げ形成し
    前記フレキシャは、ベース・レイヤ及び該ベース・レイヤに配設された配線パターンを有し、
    前記アーム側の反ディスク側面に、前記配線パターンが収容される収容溝を設け、
    前記フレキシャのベース・レイヤは、前記アーム側の反ディスク側面に接合される接合部を有し、
    前記配線パターンを前記収容溝に収容した状態で前記接合部を前記アーム側の反ディスク側面に接合することによって当該配線パターンを前記ベース・レイヤ及び前記アーム側で覆う、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  2. 請求項1記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記接合部は、前記ベース・レイヤのうち前記収容溝の周辺に設けられた舌部である、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  3. 請求項1記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記接合部は、前記ベース・レイヤのうち前記収容溝内に設けられた島状の凸部に対面する部分であり、
    前記凸部の表面は、前記アーム側の反ディスク側面と面一であり、
    前記フレキシャのベース・レイヤは、前記接合部において前記凸部の表面に接合される、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記ばね部を、前記剛体部と一体に形成した、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記ばね部を、前記フレキシャのベース・レイヤにより構成した、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  6. 請求項5記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記剛体部は、その基端側の幅方向両側部にばね結合部を有し、
    前記フレキシャのベース・レイヤにより構成された前記ばね部を、前記ばね結合部のそれぞれにおいて前記剛体部に接合した、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  7. 請求項6記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記ばね部を前記ばね結合部のそれぞれにおいて少なくとも2箇所で熔着接合した、
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載のヘッド・サスペンションであって、
    前記ばね部の厚みが前記剛体部の厚みを相対的に上回るようにして前記ロード・ビームの薄板化及びばね荷重を高める
    ことを特徴とするヘッド・サスペンション。
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