JP5038697B2 - ガス供給制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、ガス供給用の単位エリアとして画定された地区内の地震発生を監視して各需要家設備へのガス供給を制御する技術に関するものであり、特に、地区ガバナなどが有するSIセンサなどの高精度地震センサにより得られる高精度の地震検出情報と、装置間での無線通信を利用して、地震発生時における迅速かつ適切なガス供給の遮断・復帰を行うことにより、地震の状況に対応したより高度な保安機能やサービスの提供を可能とする技術に係る。
ガス供給事業においては、地震などの災害発生時や各種の事故発生時における供給停止地域を最小限に抑制するために、ガス供給地域をブロック化し、さらに、ブロック内の地域を複数の地区に区分して、各地区内の需要化設備に対し、地区ガバナを通じてガス供給を行っている。
地区ガバナには、地震を検出して地震による影響のレベルを示すSI値を出力するSIセンサと呼ばれる高精度の地震検出手段が設置されている。ここで、SI(Spectrum Intensity)値は、地震による振動が建物に与える影響の平均値として表された値である。地区ガバナは、通常は、供給側の中圧導管からのガスを、需要家設備に接続された低圧導管に供給するが、SIセンサにより、ガス導管や構造物に被害をおよぼすような地震を感知すると、自動的に低圧導管へのガス供給を遮断する。
一方、各需要家設備へのガス供給ラインの入り口には、ガス流量計を内蔵したガスメータが取り付けられている。ガスメータは、各需要家設備に供給されるガス流量を計測し、計測されたガス流量は定期的な請求ガス料金の算出に利用される。このガスメータには、地震の検出やガスの圧力低下(何らかの原因でガスの元圧が異常に低下した場合)の検出、あるいは、ガス漏れまたは器具の消し忘れなどの異常な使用状態の検出に応答して、ガスメータのガス流路内に設けられた遮断弁によりガスを遮断する保安機能が設けられている。
ガスメータにおいて地震を検出する手段としては、例えば、内蔵された鋼球の動作と接点との位置関係を利用して地震を検出する鋼球振動式感震器が設置されている。従来のガスメータは、このような鋼球振動式感震器により震度5相当以上の地震を感知した場合に、流量に応じて、あるいは流量に拘らず、自動的にガス供給を遮断するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、それぞれに感震器を設けたガス供給基地とガスメータとの間で無線通信を行うことでシステム化し、複数の地震検出情報を利用してシステム内のガス供給の遮断を行うように構成した従来技術も存在する(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−71650 特開平9−72768 特許第3240938号 特開2003−149019 特開2003−149027 特開2003−149075 特願2006−283158
[1.ガスメータの問題点]
しかしながら、上記のような鋼球振動式感震器を内蔵した従来のガスメータには、感震器自体の性能の限界、自動復帰への非対応、ガス器具種別への非対応、という3つの問題点があった。以下には、これらの問題点について順次説明する。
[1−1.感震器自体の性能の限界]
まず、震度5以上か否かといった震度または加速度の閾値判定しかできないため、正確な震度を検出することはできなかった。このことから、加速度の大きさおよび時間的な変化を検出することができないため、地震波の正確な把握はできなかった。このことは、保安機能の高度化の支障となっていた。
また、鋼球の動作経路と接点との位置関係により震度の検出レベルを構造的に設定しているため、震度の検出レベルは固定であり、変更できなかった。その反面、鋼球の動作を利用していることから、精度には限界があるため、震度の検出レベルにバラツキがあり、実際には不要なケースで遮断されることがあった。このことは、安定したガス供給というサービス品質の低下につながっていた。
さらに、メータやガス配管に地震以外の原因で衝撃が加わって振動が発生した場合などでも、地震とそれ以外の振動との判別ができないため、地震として検出されてしまい、地震が全く発生していないにも拘らず遮断されることもあり、このこともまた、サービス品質の低下につながっていた。また、ガスメータが一定以上に傾いた場合には、地震の検出レベルが低下するという問題もあり、このこともまた、保安機能の高度化の支障となっていた。
[1−2.自動復帰への非対応]
また、従来のガスメータは、上記のように、地震発生時におけるガスの遮断を行うものではあったが、ガスを遮断した後に、ガス流路を復帰する機能はなかったため、遮断後のガス流路を復帰するためには、復帰ボタンを手動で操作する必要があった。このこともまた、サービス品質の低下につながっていた。
[1−3.ガス器具種別への非対応]
また、従来のガスメータは、所定の震度以上の地震を感知した場合にガスを遮断していたが、ガスの遮断が必要なレベルは、ガス器具の種別によっても異なる。例えば、ストーブやファンヒータの場合は、振動で遮断する安全装置が付いているため、これらのガス器具については、ガスメータによるガスの遮断は、家屋が倒壊する可能性のある場合のみで十分である。
これに対して、ガスコンロの場合は、そのような安全装置が付いていない上、使用中には鍋などを載せている可能性が高く、ガス供給中に載せている鍋が転倒するなどの不都合な事態を回避するためにストーブやファンヒータよりも低い震度でガスを遮断することが望ましい。その一方で、ガスコンロを使用していない場合に、弱い地震でガスが遮断され、使用中のガス器具が無駄に停止してしまうことも回避すべきである。
したがって、使用中のガス器具種別に応じて、柔軟にガスの遮断を行うことが望ましいが、従来のガスメータは、地震の際におけるガス器具種別に応じた遮断を考慮したものではなかったため、ガス器具種別に応じたガスの遮断は困難であった。ガス器具種別の考慮以前の問題として、従来のガスメータは、前述したように、震度の検出レベルが固定であり、変更できなかったため、ガスの遮断を柔軟に行うこと自体が困難であった。このことは、保安機能の高度化の支障となるとともに、サービス品質の低下につながっていた。
なお、ガス器具の種別を特定する技術としては、従来から、異常に長時間ガスが流れ続けた場合や異常に多量のガスが流れた場合にガスを遮断することを目的として、ガス流路を流れるガスの流量などの物理量データを検出し、得られた検出データに基づいてガス器具を判別する各種の技術が提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。
[2.SIセンサの有効利用手法の不存在]
以上のような従来のガスメータに設置されている鋼球振動式感震器に比べて、地区ガバナに設置されているSIセンサの地震検出精度は、格段に高精度であり、幅広い範囲の地震を検出できるため、ガスメータにおいても、SIセンサにより得られる高精度の地震検出情報を利用してガス供給の適切な制御を行うことが望ましいが、ガスメータ自体にSIセンサを設置することはコスト面からも実際上困難である。したがって、地区ガバナに設置されているSIセンサにより得られた高精度の地震検出情報を同じ地区内のガスメータにおけるガス供給の制御に利用することが望ましいが、それを実現するための具体的な手法は従来存在していない。
例えば、複数の地震検出情報を利用してシステム内のガス供給の遮断を行うようにした特許文献3の従来技術は、複数の感震器からの地震検出情報を利用することで個々の感震器の精度の限界を補償する技術であり、ガス供給基地においても比較的精度の低い感震器を使用することが前提となっている。そのため、この特許文献3の従来技術におけるガス供給基地の感震器を高精度のSIセンサに置き換えても、SIセンサの高精度の地震検出機能を供給先の各ガスメータで有効に利用することはできない。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、地区ガバナなどに設置されているSIセンサなどの高精度地震センサの高精度の地震検出機能を有効利用して地区内の地震の状況を正確に把握して、地区内の地震の状況に応じてガス流路の遮断・復帰を適切に行うことを可能とし、保安機能およびサービス提供の高度化に貢献可能なガス供給制御システムと方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1のガス供給制御システムは、画定された地区内の需要家設備全体へのガス供給を制御する地区ガス供給制御装置と、各需要家設備へのガス供給を個別に制御する複数の個別ガス供給制御装置を備え、同じ地区内の地区ガス供給制御装置と各個別ガス供給制御装置との間で通信を行うことにより、地区内の地震発生を監視して各需要家設備へのガス供給を制御するガス供給制御システムにおいて、地区ガス供給制御装置と各個別ガス供給装置が、それぞれ次のような特徴を有するものである。
すなわち、地区ガス供給制御装置は、信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、地震を検出して地震のレベルまたは地震による影響のレベルを示す地震レベル指標値を出力する地震検出手段と、この地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させる地区供給判定制御手段を有する。また、各個別ガス供給制御装置は、信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、需要家設備へのガス供給の遮断・復帰を行う遮断・復帰手段と、前記地区ガス供給制御装置からの地震レベル指標値または感震遮断命令を受信した際に、感震遮断命令の場合には、前記遮断・復帰手段を制御してガス供給を遮断させ、地震レベル指標値の場合には、その地震レベル指標値のレベルに応じて、ガス供給の遮断または遮断後の自動復帰の要否を判定し、判定結果に応じて前記遮断・復帰手段を制御する個別供給判定制御手段と、需要家設備で使用されているガス器具を判別し、使用中のガス器具の種別を示す器具種別信号を出力する器具判別手段と、予め登録された宛先に対して警報信号を送信する警報手段を有し、前記個別供給判定制御手段は、前記地区ガス供給制御装置からの地震レベル指標値を受信した場合に、その地震レベル指標値のレベルと前記器具判別手段で得られる器具種別信号に応じて、ガス供給の遮断または警報の要否、あるいは、遮断後の自動復帰の要否を判定し、判定結果に応じて前記遮断・復帰手段または前記警報手段を制御するように構成されている
請求項のガス供給制御システムは、請求項1のガス供給制御システムにおいて、各個別ガス供給装置が、さらに次のような特徴を有するものである。すなわち、各個別ガス供給制御装置は、加速度を検出する加速度検出手段を有する。そして、個別供給判定制御手段は、前記加速度検出手段で予め設定された所定レベル以上の振動を検出した場合に、前記無線通信手段により最も近い前記地区ガス供給制御装置に無線で地震レベル指標値要求を送信させた後、この地震レベル指標値要求に応じて地区ガス供給制御装置から送信される地震レベル指標値を受信させるように構成される。
請求項11のガス供給制御システムは、請求項1のガス供給制御システムにおいて、地区ガス供給制御装置の地区供給判定制御手段が、さらに次のような特徴を有するものである。すなわち、地区供給判定制御手段は、前記地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値または感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させるとともに、周辺地区の他の地区ガス供給制御装置に対して検出した地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を送信させ、周辺地区の他の地区ガス供給制御装置から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき自装置の地区内に発生する地震レベル指標値を推定し、推定した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させるように構成される。
請求項14のガス供給制御システムは、請求項1のガス供給制御システムにおいて、さらに情報管理装置を有し、この情報管理装置と地区ガス供給制御装置が次のような特徴を有するものである。ここで、情報管理装置は、複数の地区を対象として、各地区の前記地区ガス供給制御装置および前記複数の個別ガス供給制御装置に関する情報を管理する装置である。また、地区ガス供給装置の地区供給判定制御手段は、前記地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値または感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信するとともに、前記情報管理装置に対して検出した地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を送信するように構成される。さらに、情報管理装置は、信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、複数の地区の前記地区ガス供給制御装置から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき対象とする各地区内に発生する地震レベル指標値を推定する地震レベル指標値推定手段と、推定された地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により対象とする各地区の前記地区ガス供給制御装置に無線で送信させる情報管理手段を有する。
請求項1のガス供給制御システムによれば、次のような基本的な効果が得られる。まず、地区ガス供給制御装置の地震検出手段で得られた高精度の地震検出情報である地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を無線で送信することにより、同じ地区内の個別ガス供給制御装置においては、受信した地震レベル指標値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置を行うことができる。
また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、感震遮断命令に基づき、地区内の全ての個別ガス供給制御装置によって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉に即時遮断することができる。さらに、個別ガス供給制御装置側では、地区ガス供給制御装置の地震検出手段で得られた高精度の地震検出情報を利用できるため、感震器などの独自の地震検出手段を省略できる分だけ個別ガス供給制御装置の構成を簡略化できるという利点もある。
したがって、地区内の地震の状況を正確に把握して、地区内の地震の状況に応じてガス流路の遮断・復帰を適切に行うことを可能とし、保安機能およびサービス提供の高度化に貢献可能なガス供給制御システムと方法を提供することができる。
請求項のガス供給制御システムによれば、上記の基本的な効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。まず、個別ガス供給制御装置において振動を検出した場合に、地区ガス供給制御装置から地震レベル指標値を取得し、その地震レベル指標値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置を行うことができる。
この手法の場合、個別ガス供給制御装置において振動を検出しても、地区ガス供給制御装置の地震検出手段が地震を検出していない場合には、地震以外の振動と判定できるため、不要な遮断を防止することができる。また、この手法によれば、感震器または加速度センサを有する既存の個別ガス供給制御装置の構成をそのまま利用しながら、装置の感震機能を向上できるという利点もある。さらに、個別ガス供給制御装置において振動を検出した場合にガス供給を即時に遮断した後、地震レベル指標値を取得した時点で自動復帰の要否を判定・実行するようにすれば、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合における地震の即時遮断が可能となる上、遮断が不要な場合には即時に自動復帰可能であり、ガス供給の安定性を損なうことはない。
請求項11のガス供給制御システムによれば、上記の基本的な効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。まず、一つの地区の地区ガス供給制御装置は、自装置で地震を検出する前の時点で、周辺地区の他の地区ガス供給制御装置で検出された地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を受信した場合には、この受信した情報に基づき自装置の地区内で発生する地震レベル指標値を推定して、この推定した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を地区内の個別ガス供給制御装置に送信できる。すなわち、各地区の地区ガス供給制御装置は、自装置による地震検出前の時点で、自装置で検出した場合と同程度の高精度の地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を地区内の個別ガス供給制御装置に早期に送信可能である。
したがって、個別ガス供給制御装置においては、地震レベル指標値または感震遮断命令をより早期に受信可能であり、早期に受信した地震レベル指標値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置をより早期に行うことができる。また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、早期に受信した感震遮断命令に基づき、地区内の全ての個別ガス供給制御装置によって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉かつより早期に即時遮断することができる。
請求項14のガス供給制御システムによれば、上記の基本的な効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。まず、情報管理装置は、対象とする複数の地区の地区ガス供給制御装置で検出された地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を収集して、この収集した情報に基づき、各地区内で発生する地震レベル指標値を推定できる。すなわち、情報管理装置は、対象とする複数の地区内の一部の地区ガス供給制御装置のみが地震を検出した段階であっても、各地区内で発生する地震を高精度に推定して、地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、地震波の伝播先の地区内に早期に送信可能である。
したがって、個別ガス供給制御装置においては、地震レベル指標値または感震遮断命令をより早期に受信可能であり、早期に受信した地震レベル指標値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置をより早期に行うことができる。また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、早期に受信した感震遮断命令に基づき、地区内の全ての個別ガス供給制御装置によって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉かつより早期に即時遮断することができる。さらに、情報管理装置のみで地震レベル指標値を推定することから、各地区ガス供給制御装置でそれぞれ地震レベル指標値を推定する場合に比べて、各地区ガス供給制御装置の構成を簡略化できるという利点もある。
以下には、本発明を適用した複数の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図である。この図1に示すように、本実施形態のガス供給制御システムは、n個の地区A1〜Anを対象としており、各地区A内にそれぞれ設けられた地区ガバナ100と、地区内の複数のガスメータ(M)200、およびそれらn個の地区A1〜Anを対象として各種の情報を管理する情報管理センター300から構成されている。
ここで、地区ガバナ100は、地区内のガス供給元として需要家設備全体へのガス供給を制御する地区ガス供給制御装置であり、ガスメータ200は、地区内の需要家設備へのガス供給を個別に制御する個別ガス供給制御装置である。また、情報管理センター300は、n個の地区A1〜Anを対象として、地区ガバナ100やガスメータ200に関する情報を始めとするシステム運用に必要な各種の情報を管理する情報管理装置である。図中破線で示すように、地区ガバナ100とガスメータ200、および情報管理センター300の間でそれぞれ無線通信するようになっている。なお、各図において、無線通信は破線の矢印で示している。
なお、図1中では、簡略化の観点から、1つの地区A1内の地区ガバナ100とガスメータ200のみを示しているが、他の地区A2〜Anにも同様に、地区ガバナ100とガスメータ200が設置されている。
図2は、本実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ100、ガスメータ200、および情報管理センター300の構成を示す機能ブロック図である。この図2に示すように、地区ガバナ100は、無線通信部101、地区供給遮断・復帰部102、SIセンサ103、地区供給判定制御部104、アドレス記憶部105から構成されている。ガスメータ200は、無線通信部201、個別供給遮断・復帰部202、警報部203、圧力・流量センサ204、器具判別部205、個別供給判定制御部206、ガバナID記憶部207から構成されている。情報管理センター300は、無線通信部301、情報管理部302、記憶部303から構成されている。各部の詳細は次の通りである。
まず、地区ガバナ100、ガスメータ200、および情報管理センター300の無線通信部101,201,301は、これらの装置間で信号およびデータを無線で通信する部分であり、既存の各種の無線通信技術を用いて実現される。
地区ガバナ100において、地区供給遮断・復帰部102は、地区内全体へのガス供給の遮断・復帰を行う部分であり、遮断弁とその駆動回路などから構成されている。SIセンサ103は、前述したとおり、地震を検出して地震による振動が建物に与える影響の平均値を示すSI値を出力する高精度の地震検出手段である。
地区供給判定制御部104は、SIセンサ103で予め設定された所定レベル以上のSI値を検出した場合に、無線通信部101を制御して、検出したSI値またはそれに基づく感震遮断命令を自装置の地区内のガスメータ200に無線で送信させる。また、感震遮断命令の送信時には、地区供給遮断・復帰部102を制御して、地区内全体へのガス供給を遮断する。この場合、SI値の送信、感震遮断命令の送信を決定するSI値レベルは、それぞれ独立に設定可能である。この地区供給判定制御部104は、各種の電子回路またはコンピュータとこの地区供給判定制御部104の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
アドレス記憶部105は、当該地区ガバナ100の地区内のガス供給先となる複数のガスメータ200のアドレスを記憶する。このアドレス記憶部105は、コンピュータなどの電子機器が通常有するメモリや各種の記憶装置の一部の領域として実現可能である。
ガスメータ200において、個別供給遮断・復帰部202は、需要家設備へのガス供給の遮断・復帰を行う部分であり、遮断弁とその駆動回路などから構成されている。警報部203は、予め登録された宛先に対して警報信号を送信する警報手段である。ここで、宛先となるのは、需要家のホームオートメーション(HA)システム、あるいは、室内リモコン、パソコン、固定電話や携帯電話などの各種端末である。
圧力・流量センサ204は、需要家設備へ供給されるガスの圧力や流量を検出する手段である。器具判別部205は、圧力・流量センサで検出されるガス流量などに基づき、需要家設備で使用中の器具を判別して、ガス器具の種別を示す器具種別信号を出力する器具判別手段である。この器具判別部205は、各種の電子回路またはコンピュータとこの器具判別部205の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。なお、器具判別部205は、特許文献4〜6に記載されているような各種の器具判別手法を選択的に用いて実現可能であるが、特許文献7に記載されているような器具判別手法を用いれば、使用中のガス器具をより高精度に判別可能である。
個別供給判定制御部206は、地区ガバナ100からのSI値または感震遮断命令を受信した際に、感震遮断命令の場合には、個別供給遮断・復帰部202を制御してガス供給を即時遮断させ、また、SI値の場合には、そのSI値のレベルと器具判別部205に応じて、ガス供給の遮断または警報の要否、あるいは、遮断後の自動復帰の要否を判定し、判定結果に応じて、個別供給遮断・復帰部202または警報部203を制御する。この個別供給判定制御部206は、各種の電子回路またはコンピュータとこの個別供給判定制御部206の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
ガバナID記憶部207は、同じ地区内のガス供給元となる地区ガバナ100を示すガバナIDを記憶する。このガバナID記憶部207は、コンピュータなどの電子機器が通常有するメモリや各種の記憶装置の一部の領域として実現可能である。個別供給判定制御部206は、受信したSI値または感震遮断命令に、ガバナID記憶部207に記憶されたガバナIDと一致する正当なガバナIDが付されているか否かを判定する。
情報管理センター300において、情報管理部302は、各地区内におけるガスメータ200の新設、交換、および撤去に伴い、ガスメータ200のアドレスの変更が必要となった場合に、そのアドレスの更新に関するデータを、無線通信部301によりそのガスメータ200と同じ地区内の地区ガバナ100に無線で送信してアドレス記憶部105に記憶されたアドレスを更新させる。この情報管理部302は、各種の電子回路またはコンピュータとこの情報管理部302の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
記憶部303は、情報管理センター300で管理している各種の情報、例えば、対象となる各地区に関する情報や、各地区の地区ガバナ100およびガスメータ200のアドレス、ID、および位置情報等を記憶する。この記憶部303は、コンピュータなどの電子機器が通常有するメモリや各種の記憶装置により実現可能である。
[作用]
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のガス供給制御システムの作用について説明する。
[ガスメータの新設・交換・撤去時の作用]
図1に示すような、対象となるいずれかの地区内で、ガスメータ200の新設、交換、または撤去がなされた場合には、ガスメータ200のアドレスに変更が生じる。このような場合に、情報管理センター300の情報管理部302は、記憶部303に記憶されている当該ガスメータ200のアドレスを更新し、このガスメータ200のアドレス更新に関する情報をガスメータアドレス更新情報(図1)として、無線通信部101により、当該ガスメータ200と同じ地区の地区ガバナ100に無線で送信する。ガスメータアドレス更新情報を受信した当該地区ガバナ100の無線通信部101は、受信した情報によりアドレス記憶部105に記憶されたアドレスを更新する。
このような情報管理センター300と地区ガバナ100とのアドレス更新情報の送受信により、各地区ガバナ100のアドレス記憶部105には、常に地区内の全てのガスメータの現況に応じた正確なアドレスが保持できる。そのため、無線通信部101は、このアドレスを用いることにより、地区内の全てのガスメータに対してSI値や感震遮断指令などの各種の信号やデータを確実に送信することができる。
また、ガスメータ200の新設または交換がなされた場合に、その新設または交換後のガスメータ200の個別供給判定制御部206は、端末発呼通信により無線通信部201を制御して、情報管理センター300にガバナID要求(図1)を送信する。ガスメータ200からのガバナID要求を受信した情報管理センター300の情報管理部302は、記憶部303に記憶されている要求元のガスメータ200と同じ地区の地区ガバナ100のガバナのIDを読み出して、このガバナID(図1)を、無線通信部301により要求元のガスメータ200に送信する。ガバナIDを受信した要求元のガスメータ200の個別供給判定制御部206は、受信したガバナIDをガバナID記憶部207に記憶する。
このようにして、ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、その新設・交換時には端末発呼通信によるガバナID要求を送信して同じ地区の地区ガバナ100のガバナIDを確実に取得できるため、新設・交換後の運転時には、このガバナIDを用いて受信したSI値や感震遮断命令のID認証を行うことができる。
[SIセンサの地震感知時の作用]
図3は、地区ガバナ100のSIセンサ103が検知対象とする地震の具体的な震度範囲と最大加速度、およびSI値の関係を示す図である。地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、SIセンサ103によりSI値が検出された場合には、その検出されたSI値に応じて、SI値または感震遮断命令の送信、および地区内全体へのガス供給の遮断を決定する。
例えば、2段階の基準レベルSI01とSI02(SI01<SI02)を設定し、検出されたSI値が第1の基準レベルSI01以上で第2の基準レベルSI02に満たない場合には、SI値を送信し、第2の基準レベルSI02以上となった場合には、ガスメータへの感震遮断命令の送信および地区内全体へのガス供給の遮断を決定するなどの運用が考えられる。場合によっては、さらに、ガスメータへの感震遮断命令の送信および地区内全体へのガス供給の遮断を異なるSI値レベルで決定することも考えられる。
地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、地区内全体へのガス供給の遮断を決定した場合には、地区供給遮断・復帰部102を制御して、地区内全体へのガス供給を遮断する。地区供給判定制御部104は、SI値または感震遮断命令の送信を決定した場合には、無線通信部101により、検出したSI値または感震遮断命令(図1)を、自装置のガバナID情報とともに同じ地区内の全てのガスメータ200に送信する。なお、SI値の場合には検知時刻を付して検知時刻付きのSI値として送信する。
この場合、無線通信部101によるガスメータ200への送信は、アドレス記憶部105に記憶された最新の正確なアドレスを用いて行われるため、地区内の全てのガスメータに対してSI値または感震遮断指令を確実に送信することができる。また、地区ガバナ100から地区内のガスメータ200への無線通信は、一般的には、図1に示すように、地区ガバナ100から距離の近いガスメータを経由して距離の遠いガスメータに送信する方式で行われる。
ガスメータ200は、無線通信部201により地区ガバナ100からガバナID付きのSI値または感震遮断命令を受信すると、個別供給判定制御部206により、そのガバナIDが、ガバナID記憶部207に記憶された正当なガバナIDであるか否かのID認証を行う。ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、正当なガバナIDを持つSI値または感震遮断命令のみに応答して、SI値または感震遮断命令に応じた処理を行う。
すなわち、個別供給判定制御部206は、地区ガバナ100の正当なID情報を持つSI値を受信した場合には、そのSI値のレベルと、器具判別部205から得られる器具種別信号に応じて、ガス供給の遮断または警報の要否、および遮断後の自動復帰の要否を判定する。
例えば、前述したように、ストーブやファンヒータの場合は、振動で遮断する安全装置が付いているが、ガスコンロの場合は、安全装置が付いていない上、使用中には鍋などを載せている可能性が高い。そのため、ガス供給中にガスコンロに載せている鍋が転倒するなどの不都合な事態を回避する目的で、使用中のガス器具がガスコンロである場合には、比較的低いSI値でも遮断を決定し、使用中のガス器具が安全装置付きのストーブやファンヒータである場合には、比較的低いSI値では警報のみとし、家屋が倒壊する可能性のある高いレベルのSI値で遮断するというような、使用中のガス器具に応じた判定条件を用いることが考えられる。
個別供給判定制御部206は、このような器具別の判定条件に基づいて、ガス流路の遮断または警報の要否を判定するとともに、遮断が必要と判定した場合には、さらに、遮断後の自動復帰の要否を判定する。例えば、被害が甚大でガス配管の損傷が予想されるレベルのSI値である場合には、自動復帰が不要と判定し、また、ガス配管が損傷しない程度と予想されるレベルのSI値である場合には、自動復帰が必要と判定する。
個別供給判定制御部206は、以上のような、ガス供給の遮断または警報の要否、および遮断後の自動復帰の要否に関する判定結果に応じて、個別供給遮断・復帰部202または警報部203を制御し、ガス供給の遮断または警報信号の送信を行い、あるいは、遮断後の自動復帰を行う。
また、個別供給判定制御部206は、地区ガバナ100の正当なID情報を持つ感震遮断命令を受信した場合には、個別供給遮断・復帰部202により需要家設備へのガス供給を即時遮断する。この感震遮断命令による即時遮断時に、警報部203を制御して警報信号を送信することも考えられる。
なお、警報部203からの警報信号の送信先は、予め登録された宛先、すなわち、ホームオートメーション(HA)システム、あるいは、室内リモコン、パソコン、固定電話や携帯電話などの各種端末である。送信された地震情報は、送信先の液晶ディスプレイなどの表示部に表示される。
具体的に送信する警報信号としては、感震時の地震感知情報、感震遮断実行に関する情報、感震遮断後の自動復帰動作の失敗・成功や、圧力低下の状況、遮断弁開時の流量情報から推定される被害情報などが考えられる。ここで、推定される被害情報としては、例えば、流量前監視で流量なしにもかかわらず、自動復帰失敗は、「ガス管破損の恐れあり」などの情報であり、自動復帰シーケンスの弁開時に流量大なら、「ガス管折損の恐れあり」などの情報が考えられる。
[遮断後の遮断解除命令]
地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、地震感知時において、地区内への感震遮断命令の送信決定時において、あるいはその後のSI値に基づき、さらに、地区内の遮断後の自動復帰の要否を判定する。例えば、地区内の被害が甚大でガス配管の損傷が予想されるレベルのSI値である場合には、自動復帰が不要と判定して地震停止後もSI値の監視を続行し、ガス配管が損傷しない程度と予想されるレベルのSI値である場合には、自動復帰が必要と判定して、地震停止後の所定時間後に地区内のガスメータ200に遮断解除命令を送信する。
個別供給判定制御部206は、地区ガバナ100の正当なID情報を持つ遮断解除命令を受信した場合には、個別供給遮断・復帰部202により需要家設備へのガス供給を即時復帰する。この遮断解除命令による即時復帰時に、警報部203を制御して、自動復帰動作の成功を示す警報信号を送信することも考えられる。
[効果]
以上のような第1の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
まず、地区ガバナのSIセンサで得られた高精度の地震検出情報であるSI値またはそれに基づく感震遮断命令を無線で送信することにより、同じ地区内のガスメータにおいては、受信したSI値に基づいて、ガス供給の遮断の要否、遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置を行うことができる。
また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、感震遮断命令に基づき、地区内の全てのガスメータによって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉に即時遮断することができる。さらに、ガスメータ側では、地区ガバナのSIセンサで得られた高精度の地震検出情報を利用できるため、感震器などの独自の地震検出手段を省略できる分だけガスメータの構成を簡略化できるという利点もある。
また、本実施形態では、SI値だけでなく、使用中のガス器具の種別に応じて、ガス供給の遮断を行うかまたは警報を送信するかを的確に判定できるため、使用中のガス器具の種別に応じた適切な処置を行うことができるという利点もある。
また、警報の送信を決定した場合には、警報信号として、地震に関する情報や、ガス供給の遮断・復帰に関する情報、各種の異常や被害状況に関する情報を、需要家のHAシステム、あるいは、室内リモコン、パソコン、固定電話や携帯電話などの各種端末に送信してその表示部に表示することができるため、需要家は、それらの有用な情報を容易かつ迅速に把握できる。
したがって、本実施形態によれば、地区内の地震の状況を正確に把握して、地区内の地震の状況および使用中のガス器具に応じてガス流路の遮断・復帰を適切に行うことを可能とし、保安機能およびサービス提供の高度化に貢献可能なガス供給制御システムと方法を提供することができる。
[変形例:同報通信による即時遮断・即時復帰]
第1の実施形態においては、地区ガバナ100から地区内のガスメータ200への無線通信方式として、地区ガバナ100から距離の近いガスメータを経由して距離の遠いガスメータに送信する場合について説明したが、変形例として、図4に示すように、地区ガバナ100から各ガスメータに対する同報通信を行うことも考えられる。
図4の(a)(b)は、一例として、感震遮断命令または遮断解除命令を同報通信する場合の無線信号のタイムチャートとフォーマットを示す概念図であり、地震感知時または復帰決定時に地区ガバナから送信された感震遮断命令または遮断解除命令は、距離の近い順に、ガスメータM1、ガスメータM2、ガスメータM3の順で受信され、各ガスメータM1〜M3は、感震遮断命令または遮断解除命令を受信した各時点で、遮断または遮断解除を行う。
図5は、この場合のガスメータの個別供給判定制御部206の動作を示すフローチャート。この図5に示すように、各ガスメータ200は、地区ガバナ100からの命令を受信した場合(S01のYES)に、同じ地区内の地区ガバナのガバナIDを持つ命令であれば(S02のYES)、感震遮断命令であるか遮断解除命令であるか(S03)に応じて、個別供給遮断・復帰部202を遮断させる遮断処理(S04)または自動復帰させる遮断解除処理(S05)を行う。
このように、地区ガバナ100から地区内のガスメータ200への感震遮断命令あるいは遮断後の遮断解除命令の送信を、同報通信で行うようにすれば、地区内の全てのガスメータ200を極めて短時間で一斉に即時遮断させることができ、即時遮断後の自動復帰についても、極めて短時間で一斉に即時復帰させることができる。
[第2の実施形態]
[構成]
図6は、本発明を適用した第2の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図である。
この図6に示すように、本実施形態のガス供給制御システムにおいては、ガスメータ200から地区ガバナ100に対してSI値要求を送信し、このSI値要求に対して地区ガバナ100からSI値を送信するようになっている。また、これに伴い、ガスメータ200は、その新設・交換時に、地区ガバナ100のアドレスと通信経路に対するガバナアドレス・通信経路要求を情報管理センター300に送信し、この要求に対して情報管理センター300から送信される地区ガバナ100のガバナアドレス・通信経路を受信するようになっている。
図7は、本実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ100、ガスメータ200、および情報管理センター300の構成を示す機能ブロック図である。この図7に示すように、本実施形態のガス供給制御システムは、第1の実施形態の構成において、地区ガバナ100にSI値記憶部106を追加し、ガスメータ200に加速度センサ208およびアドレス・通信経路記憶部209を追加し、情報管理センター300の情報管理部302にアドレス・通信経路計算部304を追加したものである。
また、本実施形態のガス供給制御システムは、前述したように、ガスメータ200から地区ガバナ100に対してSI値要求を送信し、このSI値要求に対して地区ガバナ100からSI値を送信する方式であるため、地区ガバナ100側は要求に対する返信を行えばよく、また、ガスメータ200側は送信先からの返信としてSI値を受信するため、第1の実施形態における地区ガバナ100のアドレス記憶部105と、ガスメータ200のガバナID記憶部207は、削除されている。なお、他の構成は、第1の実施形態と同様である。
地区ガバナ100のSI値記憶部106は、SIセンサ103で検出されたSI値を記憶する。ガスメータ200のアドレス・通信経路記憶部209は、同じ地区内の地区ガバナ100のアドレス・通信経路を記憶する。これらの記憶部106,209は、コンピュータなどの電子機器が通常有するメモリや各種の記憶装置の一部の領域として実現可能である。
ガスメータ200の加速度センサ208は、地震などの振動発生時に加わる加速度を検出する加速度検出手段であり、加速度を検出する各種の方式のセンサにより実現可能であるが、ガスメータに一般的に設けられている感震器でもよい。
情報管理センター300の情報管理部302に設けられたアドレス・通信経路計算部304は、ガスメータ200に最も近い地区ガバナ100を特定するとともに、地区ガバナ100とガスメータ200との間の通信経路を計算する。このアドレス・通信経路計算部304は、各種の電子回路またはコンピュータとこのアドレス・通信経路計算部304の機能またはそれを含む情報管理部302の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
[作用]
以上のような構成を有する第2の実施形態のガス供給制御システムの基本的な作用は、第1の実施形態と同様であるため、以下には、第2の実施形態の作用のうち、第1の実施形態と異なる特徴的な作用についてのみ説明する。
[ガスメータの新設・交換時の作用]
ガスメータ200の新設または交換がなされた場合に、その新設または交換後のガスメータ200の個別供給判定制御部206は、端末発呼通信により無線通信部201を制御して、情報管理センター300にガバナアドレス・通信経路要求(図6)を送信する。ガスメータ200からのガバナアドレス・通信経路要求を受信した情報管理センター300の情報管理部302は、その要求に基づき、アドレス・通信経路計算部304によりアドレス・通信経路計算処理を行う。
このアドレス・通信経路計算処理において、アドレス・通信経路計算部304は、記憶部303に記憶されている地区ガバナ100とガスメータ200のアドレス、ID、および位置情報を用いて、要求元のガスメータ200に最も近い地区ガバナ100を特定するとともに、地区ガバナ100とガスメータ200との間の1つ以上の通信経路を計算する。
すなわち、地区ガバナ100とガスメータ200とが極めて近い位置にある場合には、他のガスメータ200を介することなく、両者の間で直接通信する通信経路となるが、通常は、図6に示すように、要求元のガスメータ200と地区ガバナ100との間の単数または複数のガスメータ200を経由した通信経路となり、経由するガスメータ200の選択により、複数の通信経路が得られることになる。アドレス・通信経路計算部304は、このような1つ以上の通信経路の計算を行う。
情報管理部302は、アドレス・通信経路計算部304により得られた最も近い地区ガバナ100のアドレス、および1つ以上の通信経路(図6)を、無線通信部301により要求元のガスメータ200に送信する。ガバナアドレス・通信経路を受信した要求元ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、受信したガバナアドレス・通信経路をアドレス・通信経路記憶部209に記憶する。
このようにして、ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、その新設・交換時には端末発呼通信によるガバナアドレス・通信経路要求を送信して最も近い地区ガバナ100のガバナアドレスと、当該地区ガバナ100との間の1つ以上の通信経路を確実に取得できる。そのため、ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、新設・交換後の運転時には、このガバナアドレス・通信経路を用いて最も近い地区ガバナ100すなわち同じ地区内の地区ガバナ100に対してSI値要求を行い、SI値を確実に取得することができる。
[ガスメータ側での振動感知時の作用]
ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、加速度センサ208で予め設定された所定レベル以上の振動が検出された場合には、無線通信部201により同じ地区内の地区ガバナ100に対して、SI値要求を送信する。この場合、無線通信部201は、アドレス・通信経路記憶部209に最も近い地区ガバナ100として記憶された同じ地区内の地区ガバナ100のアドレスと、当該地区ガバナ100と自ガスメータ200との間の1つ以上の通信経路を用いて、当該地区ガバナ100にSI値要求(図6)を送信する。
地区ガバナ100において、SIセンサ103は、SI値を検出する度に、検出したSI値をSI値記憶部106に記憶する。地区供給判定制御部104は、ガスメータ100からのSI値要求(図6)を受信すると、このSI値要求に応答して、SI値記憶部106に記憶されたSI値を、無線通信部101により、SI値要求と同じ通信経路を通じて要求元のガスメータ100に返信する。
SI値要求を送信した要求元のガスメータ100の個別供給判定制御部206は、SI値要求の返信として地区ガバナ100から送信されたSI値を受信すると、そのSI値のレベルと、器具判別部205から得られる器具種別信号に応じて、ガス供給の遮断または警報の要否、および遮断後の自動復帰の要否を判定する。なお、このような判定処理自体は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、ガスメータ200から地区ガバナ100に向けて、SI値要求を送信する際に、多くの場合、図6に示すように、単数または複数のガスメータ200を経由しての通信が行われる。そのため、あるガスメータ200が自身のSI値要求を送信または他のガスメータ200からのSI値要求を中継している状態で、後発のSI値要求を受信する可能性がある。
このような場合に、SI値要求を送信または中継している当該ガスメータ200の個別供給判定制御部206は、この後発のSI値要求を中継せずに待機させておき、先発のSI値要求に対するSI値を受信した時点で、この受信したSI値を無線通信部201により、後発のSI値要求の要求元のガスメータ200に返信させる。
このようなSI値要求の処理を行うことにより、地区ガバナ100に向けて多数のガスメータ200から同時に多数のSI値要求が送信された場合でも、当該地区ガバナ100はその全てを受信することなく、一部のSI値要求を受信するだけで、要求元の全てのガスメータ200にSI値を送信することができる。したがって、地区ガバナ100は、必要最小限の処理のみを短時間で効率よく行うことができ、ガスメータ200は、地区ガバナ100からのSI値を短時間で効率よく取得することができる。
[効果]
以上のような第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
まず、ガスメータにおいて振動を検出した場合に、地区ガバナからSI値を取得し、そのSI値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置を行うことができる。
このような手法の本実施形態では、ガスメータにおいて振動を検出しても、地区ガバナのSIセンサが地震を検出していない場合には、地震以外の振動と判定できるため、不要な遮断を防止することができる。また、本実施形態によれば、感震器または加速度センサを有する既存のガスメータの構成をそのまま利用しながら、ガスメータの感震機能を向上できるという利点もある。
さらに、ガスメータにおいて振動を検出した場合にガス供給を即時に遮断した後、SI値を取得した時点で自動復帰の要否を判定・実行するようにすれば、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合における地震の即時遮断が可能となる上、遮断が不要な場合には即時に自動復帰可能であり、ガス供給の安定性を損なうことはない。
[第3の実施形態]
[構成]
図8は、本発明を適用した第3の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図である。
この図8に示すように、本実施形態のガス供給制御システムにおいては、地震発生時に、地震を検出した地区ガバナ100から周辺の地区ガバナに地震検知アラーム情報を送信するようになっている。
図9は、本実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ100、ガスメータ200、および情報管理センター300の構成を示す機能ブロック図である。この図9に示すように、本実施形態のガス供給制御システムは、第1の実施形態の構成において、地区ガバナ100の地区供給判定制御部104にSI値推定部107を追加したものである。なお、他の構成は、第1の実施形態と同様である。
地区ガバナ100の地区供給判定制御部104に設けられたSI値推定部107は、周辺地区の他の地区ガバナ100から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき自装置の地区内に発生するSI値を推定する。このSI値推定部107は、各種の電子回路またはコンピュータとこのSI値推定部107の機能またはそれを含む地区供給判定制御部104の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
また、本実施形態のガス供給制御システムは、前述したように、地震を検出した地区ガバナ100から周辺の地区ガバナ100に地震検知アラーム情報を送信する方式であるため、地区ガバナ100のアドレス記憶部105には、地区内のガスメータのアドレスに加えて、周辺地区の地区ガバナのアドレスが記憶されている。
[作用]
以上のような構成を有する第3の実施形態のガス供給制御システムの基本的な作用は、第1の実施形態と同様であるため、以下には、第3の実施形態の作用のうち、第1の実施形態と異なる特徴的な作用についてのみ説明する。
地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、SIセンサ103により検出されたSI値に応じて、無線通信部101により、同じ地区内のガスメータ200にSI値または感震遮断命令を送信させる場合には、同時に、周辺地区の地区ガバナ100に対して、検出したSI値を含む地震検知アラーム情報を送信させる。この場合、地震検知アラーム情報は、例えば、検出したSI値、地震検知時刻、送信元の地区ガバナの位置(例えば、緯度、経度)情報を含む情報である。
一方、周辺地区の他の地区ガバナ100から送信される地震検知アラーム情報を受信した地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、受信した地震検知アラーム情報に応答して、SI値推定部107により、SI値推定処理を行う。このSI値推定処理において、SI値推定部107は、地震検知アラーム情報に基づき、自装置の地区内に発生するSI値を推定する。地区供給判定制御部104は、推定したSI値またはそれに基づく感震遮断命令を、無線通信部101により自装置の地区内のガスメータ200に無線で送信させる。
ここで、図8に示すように、地区ガバナG1の近傍を地震源とする地震が発生して、図中に太い白抜きの矢印で示す方向に地震波が伝播した結果、3つの地区ガバナG1,G3,G4から地震検知アラーム情報が送信され、地区ガバナG6でそれらの地震検知アラームを受信して、SI値推定処理を行う場合を仮定すると、SI値の推定処理は、例えば、次のようにして行うことができる。
まず、3つの地区ガバナG1,G3,G4からの地震検知アラームに含まれる地震検知時刻と位置情報から地震波の伝播速度を求め、これらの情報からさらに、地震源の位置(緯度、経度)を計算する。次に、自己ガバナG6と地震源とを直線で結び、その直線に近い地区ガバナG1,G3,G4のSI値と各地区ガバナとの距離から、自己ガバナG6のSI値を推定する。図10は、このSI値推定処理例を示す図である。
[効果]
以上のような第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
まず、一つの地区の地区ガバナは、自装置で地震を検出する前の時点で、周辺地区の他の地区ガバナで検出されたSI値を含む地震検知アラーム情報を受信した場合には、この受信した情報に基づき自装置の地区内で発生するSI値を推定して、この推定したSI値またはそれに基づく感震遮断命令を地区内のガスメータに送信できる。すなわち、各地区の地区ガバナは、自装置による地震検出前の時点で、自装置で検出した場合と同程度の高精度のSI値またはそれに基づく感震遮断命令を地区内のガスメータに早期に送信可能である。
したがって、ガスメータにおいては、SI値または感震遮断命令をより早期に受信可能であり、早期に受信したSI値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置をより早期に行うことができる。また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、早期に受信した感震遮断命令に基づき、地区内の全てのガスメータによって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉かつより早期に即時遮断することができる。
[第4の実施形態]
[構成]
図11は、本発明を適用した第4の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図である。
この図11に示すように、本実施形態のガス供給制御システムにおいては、地震発生時に、地震を検出した地区ガバナ100から情報管理センター300に地震検知アラーム情報を送信するようになっている。
図12は、本実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ100、ガスメータ200、および情報管理センター300の構成を示す機能ブロック図である。この図123に示すように、本実施形態のガス供給制御システムは、第3の実施形態の構成において、地区ガバナ100の地区供給判定制御部104のSI値推定部107に代えて、情報管理センター300の情報管理部302にSI値推定部305を設けたものである。なお、他の構成は、第3の実施形態と同様である。
情報管理センター300の情報管理部302に設けられたSI値推定部305は、対象地区の地区ガバナ100から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき、地震波の伝播先にある地区ガバナ100を特定し、当該地区ガバナ100の地区内に発生するSI値を推定する。このSI値推定部305は、各種の電子回路またはコンピュータとこのSI値推定部305の機能またはそれを含む情報管理部302の機能を実現するために特化されたプログラムとの組み合わせにより実現可能である。
また、本実施形態のガス供給制御システムは、前述したように、地震を検出した地区ガバナ100から情報管理センター300に地震検知アラーム情報を送信する方式であるため、地区ガバナ100のアドレス記憶部105には、地区内のガスメータのアドレスに加えて、情報管理センター300のアドレスが記憶されている。
[作用]
以上のような構成を有する第4の実施形態のガス供給制御システムの基本的な作用は、第3の実施形態と同様であるため、以下には、第4の実施形態の作用のうち、第3の実施形態と異なる特徴的な作用についてのみ説明する。
地区ガバナ100の地区供給判定制御部104は、SIセンサ103により検出されたSI値に応じて、無線通信部101により、同じ地区内のガスメータ200にSI値または感震遮断命令を送信させる場合には、同時に、情報管理センター300に対して、検出したSI値を含む地震検知アラーム情報を送信させる。
一方、対象地区の地区ガバナ100から送信される地震検知アラーム情報を受信した情報管理センター300の情報管理部302は、受信した地震検知アラーム情報に応答して、SI値推定部305により、SI値推定処理を行う。このSI値推定処理において、SI値推定部305は、地震検知アラーム情報に基づき、地震波の伝播先にある地区ガバナ100を特定し、当該地区ガバナ100の地区内に発生するSI値を推定する。情報管理部302は、推定したSI値またはそれに基づく感震遮断命令を、無線通信部301により、特定した地区ガバナ100経由で、その地区内のガスメータ200に送信させる。
例えば、図11に示すように、地区ガバナG1の近傍を地震源とする地震が発生して、図中に太い白抜きの矢印で示す方向に地震波が伝播した結果、情報管理センター300で、3つの地区ガバナG1,G3,G4からの地震検知アラーム情報を受信した場合を仮定する。この場合に、情報管理センター300では、地震波の直近の伝播先として地区ガバナG6を特定し、この地区ガバナG6のSI値を推定して、推定したSI値またはそれに基づく感震遮断命令を、地区ガバナG6経由で、その地区内のガスメータ200に送信する。
[効果]
以上のような第4の実施形態によれば、第3の実施形態とほぼ同等の効果が得られる。
まず、情報管理センターは、対象とする複数の地区の地区ガバナで検出されたSI値を含む地震検知アラーム情報を収集して、この収集した情報に基づき、各地区内で発生するSI値を推定できる。すなわち、情報管理センターは、対象とする複数の地区内の一部の地区ガバナのみが地震を検出した段階であっても、各地区内で発生する地震を高精度に推定して、SI値またはそれに基づく感震遮断命令を、地震波の伝播先の地区内に早期に送信可能である。
したがって、ガスメータにおいては、SI値または感震遮断命令をより早期に受信可能であり、早期に受信したSI値に基づいて、ガス供給の遮断の要否や遮断後の自動復帰の要否を的確に判定できるため、地震の状況に応じた適切な処置をより早期に行うことができる。また、即時に遮断が必要であるようなレベルの地震が発生した場合には、早期に受信した感震遮断命令に基づき、地区内の全てのガスメータによって地区内の全ての需要家設備へのガス供給を一斉かつより早期に即時遮断することができる。
さらに、情報管理センターのみでSI値を推定することから、各地区ガバナでそれぞれSI値を推定する場合に比べて、各地区ガバナの構成を簡略化でき、システム全体の構成の簡略化につながるという利点もある。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が可能である。例えば、地区ガバナ、ガスメータ、情報管理センターの具体的なハードウェア構成およびソフトウェア構成は自由に選択可能である。また、前記第1〜第4の実施形態を選択的に組み合わせることにより、組み合わせた実施形態について前述した効果の相乗的な効果が得られる。
本発明を適用した第1の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図。 第1の実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ、ガスメータ、および情報管理センターの構成を示す機能ブロック図。 SIセンサが検知対象とする地震の具体的な震度範囲と最大加速度、およびSI値の関係を示す図。 第1の実施形態の変形例として、感震遮断命令または遮断解除命令を同報通信する場合の無線信号のタイムチャートとフォーマットを示す概念図。 図4の感震遮断命令または遮断解除命令を受信した場合のガスメータの動作を示すフローチャート。 本発明を適用した第2の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図。 第2の実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ、ガスメータ、および情報管理センターの構成を示す機能ブロック図。 本発明を適用した第3の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図。 第3の実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ、ガスメータ、および情報管理センターの構成を示す機能ブロック図。 第3の実施形態におけるSI値推定処理例を示す図。 本発明を適用した第4の実施形態に係るガス供給制御システムの構成と特徴的な無線通信の内容を示す概念図。 第4の実施形態のガス供給制御システムにおける地区ガバナ、ガスメータ、および情報管理センターの構成を示す機能ブロック図。
符号の説明
100…地区ガバナ
101,201,301…無線通信部
102…地区供給遮断・復帰部
103…SIセンサ
104…地区供給判定制御部
105…アドレス記憶部
106…SI値記憶部
107,305…SI値推定部
200…ガスメータ
202…個別供給遮断・復帰部
203…警報部
204…圧力・流量センサ
205…器具判別部
206…個別供給判定制御部
207…ガバナID記憶部
208…加速度センサ
209…アドレス・通信経路記憶部
300…情報管理センター
302…情報管理部
303…記憶部
304…アドレス・通信経路計算部

Claims (15)

  1. 画定された地区内の需要家設備全体へのガス供給を制御する地区ガス供給制御装置と、各需要家設備へのガス供給を個別に制御する複数の個別ガス供給制御装置を備え、同じ地区内の地区ガス供給制御装置と各個別ガス供給制御装置との間で通信を行うことにより、地区内の地震発生を監視して各需要家設備へのガス供給を制御するガス供給制御システムにおいて、
    前記地区ガス供給制御装置は、
    信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、
    地震を検出して地震のレベルまたは地震による影響のレベルを示す地震レベル指標値を出力する地震検出手段と、
    この地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させる地区供給判定制御手段を有し、
    前記各個別ガス供給制御装置は、
    信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、
    需要家設備へのガス供給の遮断・復帰を行う遮断・復帰手段と、
    前記地区ガス供給制御装置からの地震レベル指標値または感震遮断命令を受信した際に、感震遮断命令の場合には、前記遮断・復帰手段を制御してガス供給を遮断させ、地震レベル指標値の場合には、その地震レベル指標値のレベルに応じて、ガス供給の遮断または遮断後の自動復帰の要否を判定し、判定結果に応じて前記遮断・復帰手段を制御する個別供給判定制御手段と、
    需要家設備で使用されているガス器具を判別し、使用中のガス器具の種別を示す器具種別信号を出力する器具判別手段と、
    予め登録された宛先に対して警報信号を送信する警報手段を有し、
    前記個別供給判定制御手段は、前記地区ガス供給制御装置からの地震レベル指標値を受信した場合に、その地震レベル指標値のレベルと前記器具判別手段で得られる器具種別信号に応じて、ガス供給の遮断または警報の要否、あるいは、遮断後の自動復帰の要否を判定し、判定結果に応じて前記遮断・復帰手段または前記警報手段を制御するように構成されている
    ことを特徴とするガス供給制御システム。
  2. 前記地区ガス供給制御装置の前記無線通信手段は、自装置に固有の識別情報を地震レベル指標値または感震遮断命令に付して送信するように構成され、
    前記個別ガス供給制御装置は、
    自装置の地区内のガス供給元となる前記地区ガス供給制御装置を示す識別情報を記憶する識別情報記憶手段を有し、
    前記個別供給判定制御手段は、受信した地震レベル指標値または感震遮断命令に前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致する正当な識別情報が付されているか否かを判定し、正当な識別情報が付されている場合にのみ、その地震レベル指標値または感震遮断命令に基づく処理を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給制御システム。
  3. 単数または複数の地区を対象として、各地区の前記地区ガス供給制御装置および前記複数の個別ガス供給制御装置に関する情報を管理する情報管理装置を備え、
    前記地区ガス供給制御装置は、自装置の地区内のガス供給先となる前記複数の個別ガス供給制御装置のアドレスを記憶するアドレス記憶手段を有し、
    前記情報管理装置は、
    信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、
    各地区内における個別ガス供給制御装置の新設、交換、および撤去に伴い、個別ガス供給制御装置のアドレスに変更が生じた場合に、このアドレスの更新に関する情報を、前記無線通信手段により当該個別ガス供給制御装置と同じ地区内の前記地区ガス供給制御装置に無線で送信して前記アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを更新させる情報管理手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載のガス供給制御システム。
  4. 前記地区供給判定制御手段は、前記地震検出手段で検出された地震が、建物およびガス供給設備に損傷を与えないレベルの地震である場合に、感震遮断命令の送信後、予め設定された復帰条件に基づき、遮断解除命令を、前記無線通信手段により前記複数の個別ガス供給制御装置に送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のガス供給制御システム。
  5. 前記地区供給判定制御手段は、感震遮断命令または遮断解除命令を、前記無線通信手段により前記複数の個別ガス供給制御装置に同報通信で送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のガス供給制御システム。
  6. 前記各個別ガス供給制御装置は、加速度を検出する加速度検出手段を有し、
    前記個別供給判定制御手段は、前記加速度検出手段で予め設定された所定レベル以上の振動を検出した場合に、前記無線通信手段により最も近い前記地区ガス供給制御装置に無線で地震レベル指標値要求を送信させた後、この地震レベル指標値要求に応じて地区ガス供給制御装置から送信される地震レベル指標値を受信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給制御システム。
  7. 前記個別供給判定制御手段は、前記加速度検出手段で所定レベル以上の振動を検出した場合に、前記遮断・復帰手段を制御してガス供給を一旦遮断させた後に、前記地区ガス供給制御装置に地震レベル指標値要求を行って地震レベル指標値を取得した時点で自動復帰の要否を判定し、自動復帰が必要な場合には、前記遮断・復帰手段を制御してガス供給を自動復帰させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のガス供給制御システム。
  8. 前記各個別供給判定制御手段は、最も近い前記地区ガス供給制御装置に無線で地震レベル指標値要求を送信している状態または他の個別ガス供給制御装置からの地震レベル指標値要求を中継している状態で、後発の地震レベル指標値要求を受信した場合には、この後発の地震レベル指標値要求を中継せずに待機させておき、先発の地震レベル指標値要求に対する地震レベル指標値を受信した時点で、この地震レベル指標値を前記無線通信手段により要求元の各個別ガス供給制御装置に返信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のガス供給制御システム。
  9. 前記各個別ガス供給制御装置は、最も近い前記地区ガス供給制御装置のアドレスおよびこの地区ガス供給制御装置と通信するための1つ以上の通信経路を記憶するアドレス・通信経路情報記憶手段を有し、
    前記各個別ガス供給制御装置の前記無線通信手段は、前記アドレス・通信経路情報記憶手段に記憶されたアドレスおよび通信経路に基づき、地震レベル指標値要求を送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のガス供給制御システム。
  10. 複数の地区を対象として、各地区の前記地区ガス供給制御装置および前記複数の個別ガス供給制御装置に関する情報を管理する情報管理装置を備え、
    この情報管理装置は、
    信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、
    前記各個別ガス供給装置に対して、最も近い前記地区ガス供給制御装置のアドレスを特定するとともにこの地区ガス供給制御装置と通信するための1つ以上の通信経路を計算するアドレス・通信経路計算手段と、
    このアドレス・通信経路計算手段で得られたアドレス・通信経路情報を、前記無線通信手段により当該個別ガス供給装置に無線で送信させて前記アドレス・通信経路情報記憶手段に記憶させる情報管理手段を有し、
    前記各個別供給判定制御手段は、自装置の新設および交換時に前記無線通信手段により、前記情報管理装置に無線でアドレス・通信経路情報要求を送信して前記情報管理装置からアドレス・通信経路情報を受信し、前記アドレス・通信経路情報記憶手段に記憶するように構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のガス供給制御システム。
  11. 前記地区供給判定制御手段は、
    前記地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値または感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させるとともに、周辺地区の他の地区ガス供給制御装置に対して検出した地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を送信させ、
    周辺地区の他の地区ガス供給制御装置から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき自装置の地区内に発生する地震レベル指標値を推定し、推定した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給制御システム。
  12. 前記地震アラーム情報は、検出した地震レベル指標値、地震検知時刻、送信元の装置の位置情報を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載のガス供給制御システム。
  13. 前記地区供給判定制御手段は、他の複数の地区ガス供給制御装置から受信する地震検知アラーム情報から得られる地震検知時刻と送信元の装置の位置情報と地震波の伝播速度から地震源の位置を計算して、自装置と地震源とを結ぶ直線に近い他の各地区ガス供給制御装置の地震レベル指標値と装置間距離に基づき自装置の地震レベル指標値を推定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載のガス供給制御システム。
  14. 複数の地区を対象として、各地区の前記地区ガス供給制御装置および前記複数の個別ガス供給制御装置に関する情報を管理する情報管理装置を備え、
    前記地区ガス供給制御装置の前記地区供給判定制御手段は、前記地震検出手段で予め設定された所定レベル以上の地震レベル指標値を検出した場合に、検出した地震レベル指標値または感震遮断命令を、前記無線通信手段により自装置の地区内の前記個別ガス供給制御装置に無線で送信するとともに、前記情報管理装置に対して検出した地震レベル指標値を含む地震検知アラーム情報を送信するように構成され、
    前記情報管理装置は、
    信号およびデータを無線で通信する無線通信手段と、
    複数の地区の前記地区ガス供給制御装置から地震検知アラーム情報を受信した場合に、この地震検知アラーム情報に基づき対象とする各地区内に発生する地震レベル指標値を推定し、推定した地震レベル指標値またはそれに基づく感震遮断命令を、前記無線通信手段により対象とする各地区の前記地区ガス供給制御装置に無線で送信させる情報管理手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給制御システム。
  15. 前記地震検出手段は、地震を検出して地震による影響のレベルを示すSI値を出力するSI検出手段である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載のガス供給制御システム。
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