JP5035863B2 - キノロン抗生物質中間体の調製方法 - Google Patents

キノロン抗生物質中間体の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、キノロン抗生物質中間体を調製する方法に関する。本発明の方法は、3−(2−アルコキシフェニル)−2−エナミン−3−オキソ−プロピオン酸エステル副生成物を進展させることができ、それが最終的なキノロン生成物に好適な中間体であるという驚くべき結果を利用する。
キノロン及びキノロニル抗生物質は、最近の種類の非常に強力な広域スペクトル抗菌剤であり、研究は新しい種類の抗菌剤、特にグラム陽性病原体、とりわけバンコマイシン耐性腸球菌(エンテロコッカス・ヘシュウム)に対して有効なものを開発することに向けられていた。これらのキノロン及びキノロニル抗生物質及びそれらの調製は、本明細書の以下で引用される文献に詳しく記載されている。
しかし、一部の分類のキノロン抗生物質類縁体はキノロン環系に置換基を有し、そのためにこれらの類縁体の合成は、扱い難く、間接的で、全体的に低収率でのみ達成できるようなものになる。そのため、本明細書に記載されるキノロン及びキノロニル抗生物質中間体を製造する方法が長い間必要とされており、この方法は、直接的に、高収率で、低コストの一連の反応を含み、この方法によって消費者は有効でかつ手頃な価格抗生物質を得ることができる。
本発明は、次式:
Figure 0005035863
(式中、RはC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ又はブロモであり;R1は、C1〜C2アルキル、C2〜C3アルケニル、C3〜C5シクロアルキル、及びフェニルから成る群から選択される単位であり、これらの各々は1または複数のフッ素原子によって置換され得る)を有するキノロン抗生物質中間体であって、キノロン抗生物質中間体の前駆体の混合物を、閉環反応触媒としてのシリル化剤と反応させることによって調製できるという驚くべき知見に関し、前記混合物は、次式:
Figure 0005035863
を有する2−エトキシ置換中間体を含む。
一般に本発明は、次式:
Figure 0005035863
(式中、R及びR1は本明細書に規定される通りである)を有するキノロン抗生物質中間体を調製する方法に関し、前記方法は次の工程:
a)次式:
Figure 0005035863
を有するアセトフェノンを、
塩基の存在下で炭酸ジエチルと反応させて、次式:
Figure 0005035863
及び
Figure 0005035863
を有する4−フルオロ−β−ケトエステル類の混合物を形成する工程、
b)前記混合物を、クネーフェナゲル反応を行うことのできる、次式:
Figure 0005035863
(式中、R2は、C1〜C4直鎖又は分枝鎖アルキル、フェニル、及びこれらの混合物であり;Xはアルデヒド単位又はアルデヒド単位等価物である)を有するアミンと反応させて、次式:
Figure 0005035863
及び
Figure 0005035863
を有するエナミン中間体の混合物を形成する工程、
c)前記エナミン中間体の混合物を次式:
Figure 0005035863
を有するアミンと反応させ、
次式:
Figure 0005035863
及び
Figure 0005035863
を有するキノロン中間体の混合物を形成する工程、
並びに
d)シリル化剤の存在下で前記キノリン中間体の混合物を環化させ、本発明に従う前記キノリン抗生物質中間体を形成する工程。
本発明はさらに、次式:
Figure 0005035863
及び次式:
Figure 0005035863
(式中、R、R1及びR4は本明細書にて上記で規定される通りであり、Xは好適な脱離基であり、前記化合物は、本発明に従うキノロン抗生物質の調製において中間体として使用されるのに好適である。)を有する新規な化合物に関する。
前述及びその他の目的、特徴、並びに利点は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読めば当業者には明らかになろう。特に指定のない限り、本明細書のパーセンテージ、比率、及び割合は、すべて重量による。特に指定のない限り、温度は、すべて摂氏(℃)による。引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、本発明に関する先行技術であることを容認するものと解釈すべきではない。
本発明は、1−低級アルキル−8−置換キノロン類、とりわけ次式:
Figure 0005035863
(式中、Qはアミノ置換ピロリジン又はピペリジン、とりわけ次式を有する単位である)の1−シクロプロピル及び1−エチル−8−メトキシキノロンカルボン酸類が:
Figure 0005035863
グラム陽性細菌に対して高い効能を示すという驚くべき知見に関する。
この驚くべき知見の結果として、この化合物分類の抗生物質のための、高収率で、低コストの収束的合成に関する長い間の必要性を進展させた。さらに、この分類の抗生物質を含む最も広範囲の類縁体に適応できる方法に関する要望を進展させた。
この分類のキノロン抗生物質の本発明者らの研究は、米国特許第6,329,391B1号(レドウサル(Ledoussal)ら、2001年12月11日発行)、及び米国特許第6,387,928B1号(レドウサル(Ledoussal)ら、2002年5月14日発行)に詳細に記載されており、それらの両方を本明細書に参考として組み込む。それらに記載される方法は、キノロン抗生物質前駆体の調製の間に、2−位のフッ素原子の所望でない脱離を保護する反応条件及び手順を含んでいたが、それら前駆体の1つは次式:
Figure 0005035863
を有するものである。
キノロン抗生物質の調製のための、低コスト、高収率の方法を提供しようとする本発明者らの試みにおいて、本発明者らは、次の一般式:
Figure 0005035863
(式中、Xは脱離基であり、R4は、閉環反応条件と適合性の部分である。)を有する2−エナミノ−β−ケトエステルキノロン抗生物質前駆体の中間体の閉環に影響することを所望した。これらのキノロン抗生物質中間体を得るために、本発明者らは、対応するβーケトエステルを形成すると期待される3−置換−2,4−ジフルオロアセトフェノンと炭酸ジエチルとを反応させることによって、独自の方法を進めた。しかし、炭酸ジエチルと2,4−ジフルオロ−3−メトキシアセトフェノンとの反応から生じた生成物の分析では、以下:
Figure 0005035863
に概要されるような生成物の混合物の存在が示された。
ここで、相当量の2位のフッ素原子は、所望でない副反応においてエトキシ単位で置換されていた。
今般、驚くべきことに、3−置換2,4−ジフルオロアセトフェノンと炭酸ジエチルとの反応の副生成物として相当量で形成される、次の一般式:
Figure 0005035863
を有する不純物の存在が、閉環反応において、対応する2−フルオロ付加体と共に首尾よく環化され、それによって高収率で、穏やかな条件にて所望のキノロン抗生物質中間体を得ることができることを見出した。驚くべきことにまた、R単位はC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、クロロ、又はブロモ、並びにメトキシを含むように拡張されることもできることを見出した。
(プロセス中間体)
本明細書にて以下で記載される本発明の方法は、中間体として新規な化合物を利用する。これらの中間体は、2つに分類される。第1の分類は、二級アミンと3−アリール−3−オキソプロピオン酸エステルとの反応から形成される、次式:
Figure 0005035863
(式中、RはC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ、又はブロモであり;R2は、C1〜C4直鎖又は分枝鎖アルキル、フェニル、及びこれらの混合物であり;R4は、後続の閉環反応条件に適合性のある単位である。R4として好適な単位の非限定例は、メチルエステルの形成をもたらすアルコキシ単位である。)を有するβ−ケトエステルエナミン類に関連する。本明細書に記載される中間体から形成される抗生物質が3−カルボキシキノロンを含むので、エステルは最も都合の良い部分である。
新規な化合物に関連する本発明の第1の態様は、メトキシに等しいR単位を含む。Rのこの態様の実施形態は次式:
Figure 0005035863
を有する一方で、別の実施形態は次式:
Figure 0005035863
を有する。
第2の態様は、低級アルキル又はフッ素置換低級アルキルであるR単位に関連し、その例には−CH3、−CH2F、−CHF2及び−CF3が含まれる。
第3の態様は、クロロ又はブロモを含むR単位に関連する。Rのこの態様の実施形態は次式:
Figure 0005035863
を有する。
第4の態様は、オレフィン、とりわけ−CH2CH=CH2を含むR単位に関連する。
第2の分類は、二級アミンと3−アリール−3−オキソプロピオン酸エステルとの反応から形成される、次式:
Figure 0005035863
(式中、RはC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ、又はブロモであり;R2は、C1〜C4直鎖又は分枝鎖アルキル、フェニル、及びこれらの混合物であり;R4は、後続の閉環反応条件に適合する単位である。)を有するβ−ケトエステルエナミン類に関連する。
第1の態様は、メトキシに等しいRに関連する。Rのこの態様の実施形態は次式:
Figure 0005035863
を有する。
第2の態様は、低級アルキル又はフッ素置換低級アルキルであるR単位に関連し、その例には−CH3、−CH2F、−CHF2及び−CF3が含まれる。
第3の態様は、クロロ又はブロモを含むR単位に関連する。Rのこの態様の実施形態は次式:
Figure 0005035863
を有する。
第4の態様は、オレフィン、とりわけ−CH2CH=CH2を含むR単位に関連する。
(方法)
本発明の方法は、次式:
Figure 0005035863
(式中、Rは、C1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ、又はブロモであり;R1は、C1〜C2アルキル、C2〜C3アルケニル、C3〜C5シクロアルキル、及びフェニルから成る群から選択される単位であり、これらの各々は1または複数のフッ素原子によって置換され得る。)
を有するキノロン抗生物質中間体の調製に関する。
工程(a)
本方法の工程(a)は、次式:
Figure 0005035863
を有する3−置換−2,4−ジフルオロアセトフェノンと、
炭酸ジエチルとの、塩基の存在下での反応により、3−[2,4−ジフルオロ−3−R−置換]−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル
Figure 0005035863
及び3−[2−エトキシ−3−R−置換−4−フルオロ]−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルの混合物を形成することに関する:
Figure 0005035863
工程(a)の化学量論では、1当量のアセトフェノンあたり少なくとも1当量の炭酸ジエチルを必要とする。しかし、工程(a)の他の態様では、1モル当量を超える量の炭酸ジエチルを利用する。
工程(a)の化学量論ではまた、少なくとも1当量の塩基を必要とする。好適な塩基としては、例えばLiH、NaH、KH、CaH2などの水素化金属類が挙げられる。塩基の選択に関連する態様の1つは、従来から大規模であっても小規模操作であっても安全に使用できるNaHの鉱油懸濁液を利用する。他の塩基としては、無機塩基類、とりわけNa2CO3、NaHCO3、及びK2CO3、又は有機塩基類、とりわけブチルリチウム及びリチウムジイソプロピルアミドが挙げられる。
本発明の態様の1つは、炭酸ジエチルを過剰に使用することに関する。炭酸ジエチルを過剰に使用する工程(a)の第1の例では、同様に過剰の塩基を共に使用することを含む。この態様に関連する工程(a)の非限定例としては、1モルの2,4−ジフルオロ−3−R−置換アセトフェノン、2.2モルの塩基、及び2.4モルの炭酸ジエチルの反応が挙げられる。
配合当事者は、試薬を溶解し、かつ効率の良い熱伝導媒体を提供するために工程(a)に非プロトン性溶媒を使用してもよい。溶媒の非限定例としては、塩化メチレン、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、とりわけヘキサン、又は溶媒の混合物が挙げられる。大抵の条件は水分を含まない溶媒を必要とするが、配合当事者は、存在する残存水又は発生期の水を消費するために過剰の塩基を使用してもよい。本発明の態様の1つは、中間体を単離しない方法の場合は反応生成物を共沸乾燥するために使用できる溶媒としてのトルエンの使用に関する。
工程(a)を行う温度は、出発物質のアセトフェノンの反応性、塩基の選択、及び使用される溶媒の凍結点/沸点を含むいくつかの要因に基づく。工程(a)の温度に関連する場合の本発明の一例は、本明細書にて以下の実施例1で記載され、ここで、炭酸ジエチルは、90℃にて塩基(NaH)のトルエン懸濁液に除々に添加され、続いてアセトフェノンを90℃〜95℃で添加する。しかし、試薬の選択及び反応規模に応じて、配合当事者は、より低温で反応を完了することを選択してもよい。
態様の1つは、冷アルキルリチウム試薬を用い、溶液を炭酸ジエチルの添加前に加温する、アセトフェノンの初期脱プロトン化に関する。
工程(b)
本発明の工程(b)は、工程(a)で形成された混合物と、クネーフェナゲル又はクネーフェナゲル様反応を行うことのできる付加体とを反応させて、次式:
Figure 0005035863
及び式:
Figure 0005035863
を有するN,N−二置換エナミン類の混合物を形成することに関する。
工程(a)で形成されたβ−ケトエステル混合物と反応する付加体は次式:
Figure 0005035863
(式中、R2は、C1〜C4直鎖又は分枝鎖アルキル、フェニル、及びこれらの混合物であり;Xはアルデヒド単位又はアルデヒド単位等価物である)を有する。本明細書においてXの定義は、付加体が、次式:
Figure 0005035863
を有するアルデヒド、又はアルデヒド等価物、例えば次式:
Figure 0005035863
を有するジメチルアセタールであってもよいことを意味する。
エナミンの必須混合物を形成できる限り、工程(b)の条件に応じて、配合当事者は付加体の形態を選択できる。
工程(b)の化学量論は、全ての形態において、1当量のアセトフェノンあたり少なくとも1当量のアルデヒド又はアルデヒド等価物付加体を必要とする。しかし、工程(b)の他の態様は、1モル当量を超える量の付加体を利用する。
本発明の態様の1つは、アルデヒド等価物を含む過剰の付加体の使用に関する。この態様に関連する工程(b)の非限定例としては、1モルのβ−ケトエステル混合物と1.5モル当量の次式:
Figure 0005035863
を有するジメチルアセタールとの反応が挙げられ、例えば、本明細書にて以下の実施例1で概略が示されるような反応である。
通常、β−ケトエステル混合物及び付加体は、室温で共に混合され、加熱される。アルデヒド等価物を含むアセタールの場合、反応は、放出されるアルコールを留去することによって完了に向かうことができ、次いでアルデヒドカルボニルはβ−ケトエステルと反応する。
配合当事者は、試薬を溶解させ、かつ効率の良い熱伝導媒体を提供するために、工程の条件下で試薬と反応しない溶媒を工程(b)に使用してもよい。溶媒の非限定例としては、塩化メチレン、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド(hexamethylphosphoramide)、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、とりわけヘキサン、又は溶媒の混合物が挙げられる。しかし、特にアルデヒド等価物の存在下においてアルコール系溶媒は、付加体の反応性を著しく制限する場合があるので、使用すべきでない。本発明の態様の1つは、中間体を単離しない方法の場合は反応生成物を共沸乾燥するために使用できる溶媒としてトルエンの使用に関する。
工程(b)を行う温度は、アルデヒドを含む又はアルデヒド等価物を含む付加体の反応性、及び使用される溶媒の凍結点/沸点を含むいくつかの要因に基づく。本明細書における以下の実施例1は、工程(b)の各段階を行う温度範囲の好適な例を提供する。
工程(c)
本方法の工程(c)は、工程(b)において形成されたN,N−二置換エナミン混合物と、次式:
Figure 0005035863
を有する第一級アミンとを反応させ、
次式:
Figure 0005035863
及び次式:
Figure 0005035863
(式中、R1は、C1〜C2アルキル、C2〜C3アルケニル、C3〜C5シクロアルキル、及びフェニルから成る群から選択される単位であり、これらの各々は、1または複数のフッ素原子で置換され得る。)を有するキノロン中間体の混合物を形成することに関する。
工程(c)の化学量論では、混合物中に存在するエナミンの全量あたり少なくとも1当量のアミンが必要とされる。しかし、工程(c)の他の態様は、1モル当量を超える量のアミンを利用する。
配合当事者は、試薬を溶解し、かつ効率の良い熱伝導媒体を提供するために工程(c)に非プロトン性溶媒を使用してもよい。溶媒の非限定例としては、塩化メチレン、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、とりわけヘキサン、又は溶媒の混合物が挙げられる。大抵の条件は水分を含まない溶媒の使用を必要とするが、配合当事者は、存在する残存水又は発生期の水を消費するために過剰の塩基を使用してもよい。本発明の態様の1つは、中間体を単離しない方法の場合は反応生成物を共沸乾燥するために使用できる溶媒としてトルエンの使用に関する。
通常、アミンは好適な溶媒の溶液として、又はアミンが液体なら反応混合物に直接添加されることができる。工程(c)は、反応を完了するのに十分な温度で行われてもよい。本明細書にて以下の実施例1で例示される実施形態の1つでは、室温で反応を行う。
本発明の態様の1つは、アミンを過剰に使用することに関する。過剰のアミンを使用する工程(c)の第1の例は、反応溶液の酸による処理を含む中性生成物の後処理を含む。
本方法の多様性は、工程(b)にて形成される混合物は単離されず、代わりに工程(c)に進められるやり方で、配合当事者が工程(b)及び(c)を任意に組み合わせることができるという事実から明白である。反応パラメータが一旦決定されたら、この選択肢は、キノロン抗生物質中間体の大規模なバッチ製造の利点を配合当事者に与える。
工程(d)
本方法の工程(d)は、シリル化剤の存在下で工程(c)で形成されるキノリン中間体混合物を環化して、次式:
Figure 0005035863
を有するキノリン抗生物質中間体を形成することに関する。
本明細書において「シリル化剤」とは、水素原子、とりわけ窒素、酸素がシリル基で置換された、シリル化反応に一般に利用される「オルガノシリコーン」化合物又はケイ素含有化合物を意味する。シリル基の非限定例としては、トリメチルシリル及びフェニルジメチルシリルが挙げられる。シリル化剤の非限定例としては:クロロトリメチルシラン、N,O−ビス(トリメチル−シリル)アセトアミド、N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素、ヘキサメチルトリシラザン、N−メチル−N−トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド、1−トリメチルシリル−イミダゾール、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルジメチルクロロシラン、1−(tert−ブチルジメチルシリル)イミダゾール、N−tert−ブチルジメチル−N−メチルトリフルオロアセトアミド、tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルフェニルクロロシラン、tert−ブチル−メトキシフェニルブロモシラン、ジメチルフェニルクロロシラン、トリエチルクロロシラン、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、及びトリフェニルクロロシランが挙げられる。シリル化剤の使用は、本明細書に参考として組み込まれるB.クーパー(Cooper,B.)、「有機合成のシリル化(Silylation in Organic Synthesis)」、Proc.Biochem.9、(1980)に記載される。キノロン形成のためのシリル化剤の使用はさらに、米国特許第5,801,242号(ランドール(Randall)ら、1998年9月1日発行);及び米国特許第5,703,231号(ランドール(Randall)ら、1997年12月30日発行)に記載されており、その両方を本明細書に参考として組み込む。
理論に束縛されることを望まないが、工程(d)の提案された化学量論は、工程(c)にて形成される混合物においてエナミンのそれぞれ1当量について少なくとも1当量のシリル化剤を必要とする。しかし、工程(d)の他の態様は、1モル当量を超える量のシリル化剤を利用する。
配合当事者は、試薬を溶解し、かつ効率の良い熱伝導媒体を提供するために工程(c)に非プロトン性溶媒を使用してもよい。溶媒の非限定例としては、塩化メチレン、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、とりわけヘキサン、又は溶媒の混合物、とりわけヘキサン又は溶媒の混合物が挙げられる。大抵の条件は水分を含まない溶媒の使用を必要とするが、配合当事者は、存在する残存水又は発生期の水を消費するために過剰の塩基を使用してもよい。本発明の態様の1つは、中間体を単離しない方法の場合は反応生成物を共沸乾燥するために使用できる溶媒としてトルエンの使用に関する。
通常、シリル化剤は液体であり、工程(c)にて形成されるエナミン混合物の反応溶液に直接添加されることができ、又はシリル化剤は、好適な溶媒の溶液として添加されることのできる低溶融固体である。工程(d)は、反応を完了するのに十分な温度で行われてもよい。本明細書にて以下の実施例1で例示される実施形態の1つではシリル化剤を室温で添加した後、反応が完了するまで好適な溶媒中で反応物を加熱還流する。
本方法の多様性により、中間体混合物を生成物マトリックスから単離して精製しなくてもよい連続的なバッチプロセスが可能になる。本方法の工程は、薄層クロマトグラフィー(TLC)又は従来の分析HPLCシステムによって完了段階を簡便にモニターできるのが都合良い。
本発明の方法によって調製できるキノロン抗生物質中間体の第1の分類は、次式:
Figure 0005035863
を有する3−カルボキシキノロンエチルエステル類である。
次のスキーム及び実施例1は、この例ではRがメトキシであり、R1がシクロプロピルであるような分類の化合物を調製するための本発明の方法を例示する。
Figure 0005035863
試薬及び条件:(a)(EtO)2CO、NaH、トルエン、90℃〜95℃、1.5時間。
Figure 0005035863
試薬及び条件:(b)C(OCH32N(CH32、トルエン、還流、2時間。
Figure 0005035863
試薬及び条件:(c)シクロプロピルアミン、トルエン、室温、1時間。
Figure 0005035863
試薬及び条件:(d)N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、トルエン、還流、1時間。
(実施例1)
7−フルオロ−8−メトキシキノロンエチルエステル(7)
3−(2,4−ジフルオロ−3−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル及び3−(2−エトキシ−4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル混合物(1及び2)の調製:反応容器にトルエン(2087mL)及びNaHを含有する60%の活性塩基の油状分散液(264g、6.6mol)を入れる。炭酸ジエチル(850.5g、7.2mol)を、90℃にてNaHの懸濁液に1時間かけて除々に添加する。2,4−ジフルオロ−3−メトキシアセトフェノン(558g、3mol)を十分なトルエンに溶解し、均一溶液(およそ2L)を形成し、反応温度を90℃〜95℃の範囲に維持しながら、この溶液を注意深く反応容器に添加する。水素ガスの発生が停止したら、反応をさらに30分間攪拌し、その後反応物を20℃まで冷却し、H2SO4の10%w/w水性溶液(3822g)を添加して終了させる。層は分離し、溶媒は減圧下(40℃@<100mbar)で濃縮され、トルエン共沸混合物は有機相を乾燥するために利用される。化合物1及び2の得られた混合物は、さらに精製することなく使用される。
2−(2,4−ジフルオロ−3−メトキシベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸エチルエステル及び2−(2−エトキシ−3−メトキシ−4−フルオロベンゾイル)−3−ジメチルアミノ−アクリル酸エチルエステル混合物(3及び4)の調製:反応容器に、3−(2,4−ジフルオロ−3−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル及び3−(2−エトキシ−4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル、1&2、(850g、〜3mol)及びトルエン(3850mL)の混合物を入れる。約15分間にわたって、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(536.3g、4.5mol)を添加し、その後反応物を約90℃まで加熱し、生成したメタノールを留去する。次いで溶液を約2時間還流する。この時点で、反応順序は、3及び4の単離を行うことなく進めることができる。生成物は、減圧下で反応溶液を濃縮し、塩化メチレン中の残渣を取り出し、得られた有機層を水で抽出することによって単離される。減圧下での再濃縮は、3及び4の混合物を与える。
3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフルオロ−3−メトキシベンゾイル)−アクリル酸エチルエステル及び3−シクロプロピルアミノ−2−(2−エトキシ−3−メトキシ−4−フルオロベンゾイル)−アクリル酸エチルエステル混合物(5及び6)の調製:上記の3及び4の混合物からの反応物を、溶液が約2時間還流された時点で、室温まで冷却し、トルエン(2087mL)を添加する。シクロプロピルアミン(205.6g、3.6mol)を添加し、TLCによって反応が完了するまで(約30分間)、室温で攪拌を続ける。次いで反応を、H2SO4の10%水溶液(2940g、3mol)を添加することによって終了させる。全ての水が存在しなくなるまで有機層を源圧下で濃縮する。5及び6の得られたトルエン溶液は、さらに精製されることなく閉環反応を行うことができる。
1−シクロプロピル−7−フルオロ−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−3−カルボン酸エチルエステル(7)の調製:反応容器に、3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフルオロ−3−メトキシベンゾイル)−アクリル酸エチルエステル及び3−シクロプロピルアミノ−2−(2−エトキシ−3−メトキシ−4−フルオロベンゾイル)−アクリル酸エチルエステル、5及び6(1050g、〜3mol)及びトルエン(4270mL)の混合物を入れる。N,O−ビス(トリメチルシリル)−アセトアミド(610.3g、3mol)を添加し、反応物を30分間還流させる。さらにN,O−ビス(トリメチルシリル)−アセトアミド(183g、0.9mol)を反応物に添加し、加熱をさらに30分間続ける。反応物を冷却し、溶媒を減圧下(40℃@100mbar)で減らす。溶液を氷浴で冷却し、形成された固体を濾過及び蒸留水での2回の洗浄により回収し、757g(82%収率)の所望の生成物を得る。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々なその他の変形及び変更が可能であることは、当業者に明らかである。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変形及び変更を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (18)

  1. 次式:
    Figure 0005035863
    (式中、RはC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ、又はブロモであり:R1は、C1〜C2アルキル、C2〜C3アルケニル、C3〜C5シクロアルキル、及びフェニルから成る群から選択される単位であり、これらの各々は1つまたは複数のフッ素原子で置換され得る)
    を有するキノロン抗生物質中間体を調製する方法であって;
    前記方法が、キノロン前駆体の混合物を環化する工程を含み、
    前記混合物が、シリル化剤の存在下で、
    a)次式:
    Figure 0005035863
    を有する2−エトキシ置換中間体、及び、
    b)次式:
    Figure 0005035863
    を有する2−フッ素置換中間体,
    を含む方法。
  2. Rが、−OCH3、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、−Cl、又は−CH2CH=CH2である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記環化が、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、及びこれらの混合物から成る群から選択される溶媒の存在下で行われる、請求項1又は2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記シリル化剤が、クロロトリメチルシラン、N,O−ビス(トリメチル−シリル)アセトアミド、N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素、ヘキサメチルトリシラザン、N−メチル−N−トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド、1−トリメチルシリル−イミダゾール、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルジメチルクロロシラン、1−(tert−ブチルジメチルシリル)イミダゾール、N−tert−ブチルジメチル−N−メチルトリフルオロアセトアミド、tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルフェニルクロロシラン、tert−ブチル−メトキシフェニルブロモシラン、ジメチルフェニルクロロシラン、トリエチルクロロシラン、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、及びトリフェニルクロロシランから成る群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記シリル化剤が、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミドである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 1が、シクロプロピル、メチル、又はエチルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記環化が、溶媒の存在下で還流することによって行われる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 次式:
    Figure 0005035863
    (式中、RはC1〜C2アルキル、C1〜C2フルオロアルキル、C2〜C4アルケニル、メトキシ、クロロ又はブロモであり;R1は、C1〜C2アルキル、C2〜C3アルケニル、C3〜C5シクロアルキル、及びフェニルから成る群から選択される単位であり、これらの各々は1つまたは複数のフッ素原子で置換され得る)を有するキノロン抗生物質中間体を調製する方法であって;前記方法が、次の工程:
    a)次式:
    Figure 0005035863
    を有するアセトフェノンを、
    塩基の存在下で炭酸ジエチルと反応させて、次式:
    Figure 0005035863
    及び
    Figure 0005035863
    を有する4−フルオロ−β−ケトエステル類の混合物を形成する工程、
    b)前記混合物と、次式:
    Figure 0005035863
    (式中、R2は、C1〜C4直鎖又は分枝鎖アルキル、フェニル、及びこれらの混合物であり;Xはアルデヒド単位又はアルデヒド単位等価物である)
    を有するクネーフェナゲル反応付加体とを反応させ;
    次式:
    Figure 0005035863
    及び
    Figure 0005035863
    を有するイミン中間体の混合物を形成する工程、
    c)前記イミン中間体混合物を次式:
    Figure 0005035863
    を有するアミンと反応させ、
    次式:
    Figure 0005035863
    及び
    Figure 0005035863
    を有するキノロン中間体の混合物を形成する工程、
    d)シリル化剤の存在下で前記キノリン中間体混合物を環化させ、
    次式:
    Figure 0005035863
    を有する前記キノリン抗生物質中間体を形成する工程、
    を含む方法。
  9. 工程(a)の前記塩基が、LiH、NaH、KH、CaH2及びこれらの混合物から成る群から選択される水素化金属、Na2CO3、NaHCO3、K2CO、及びこれらの混合物から成る群から選択される無機塩基、又はブチルリチウム及びリチウムジイソプロピルアミドから選択される有機塩基である、請求項8に記載の方法。
  10. 工程(a)が、1モルの置換されたアセトフェノンを、2.2モルの塩基、及び2.4モルの炭酸ジエチルと反応させることを含む、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 工程(a)が、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、及びこれらの混合物から成る群から選択される溶媒の存在下で行われる、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記付加体が次式:
    Figure 0005035863
    を有するアルデヒドである、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記付加体が次式:
    Figure 0005035863
    (式中、R2は、メチル、エチル、及びこれらの混合物である)
    を有するジメチルアセタールである、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  14. 工程(b)がトルエンの存在下で行われ、前記付加体がジメチルアセタールであり、さらに工程(a)から得られた前記混合物及び前記ジメチルアセタールが加熱されて、形成されるメタノールを共沸により取り除く、請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 工程(c)の前記第一級アミンが、メチルアミン、エチルアミン、及びシクロプロピルアミンから成る群から選択される、請求項8〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 工程(c)が、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、及びこれらの混合物から成る群から選択される溶媒の存在下で行われる、請求項8〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 工程(d)が、ジクロロメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アルカン類、及びこれらの混合物から成る群から選択される溶媒の存在下で行われる、請求項8〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記シリル化剤が、クロロトリメチルシラン、N,O−ビス(トリメチル−シリル)アセトアミド、N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素、ヘキサメチルトリシラザン、N−メチル−N−トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド、1−トリメチルシリル−イミダゾール、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルジメチルクロロシラン、1−(tert−ブチルジメチルシリル)イミダゾール、N−tert−ブチルジメチル−N−メチルトリフルオロアセトアミド、tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tert−ブチルフェニルクロロシラン、tert−ブチル−メトキシフェニルブロモシラン、ジメチルフェニルクロロシラン、トリエチルクロロシラン、トリメチル−シリルトリフルオロメタンスルホネート、及びトリフェニルクロロシランから成る群から選択される、請求項8〜17のいずれか1項に記載の方法。
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