JP7131109B2 - 有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 - Google Patents
有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7131109B2 JP7131109B2 JP2018114953A JP2018114953A JP7131109B2 JP 7131109 B2 JP7131109 B2 JP 7131109B2 JP 2018114953 A JP2018114953 A JP 2018114953A JP 2018114953 A JP2018114953 A JP 2018114953A JP 7131109 B2 JP7131109 B2 JP 7131109B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- general formula
- compound represented
- organosilicon compound
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
しかし、特許文献1、2および非特許文献1、2で使用しているアミノ基がシリル系保護基で保護されたハロアニリン誘導体は、製造工程が煩雑であることや、保護基の導入に用いる保護剤が高価であることにより、そのハロアニリン誘導体を用いてアミノアリール基含有有機シリコン化合物を製造すると、どうしてもコストが嵩み、製造効率が低くなるという問題がある。
R5およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基を表し;
nは1~4の整数を表し;
mは1~nの整数を表す。]
Xは、ハロゲン原子を表す。]
Mは、リチウム原子またはハロゲン化マグネシウムを表す。]
nは1~4の整数を表す。]
[2] 下記一般式(7)で表される化合物と下記一般式(8)で表される化合物とを塩基性の媒体中で反応させて、前記一般式(2)で表される化合物を製造する工程を有する、[1]に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
Xは、ハロゲン原子を表す。]
Yはハロゲン原子を表す。]
[3] 前記一般式(2)で表される化合物と有機リチウム化合物とを反応させて前記一般式(3)で表される化合物を製造する、[1]または[2]に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
[4] 一般式(1)のmが1であり、一般式(1)および一般式(4)のnが4である、[1]~[3]1~3のいずれか1項に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
[5] 一般式(7)のXおよび一般式(8)のYが、ともに臭素原子である、[2]~[4]のいずれか1項に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
[6] 下記一般式(1)で表される有機シリコン化合物のベンジル基をアミノ基から脱保護する工程を有する、下記一般式(6)で表されるアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
R5およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基を表し;
nは1~4の整数を表し;
mは1~nの整数を表す。]
[7] [1]~[5]のいずれか1項に記載の製造方法を用いて、前記一般式(1)で表される有機シリコン化合物を製造する工程を有する、[6]に記載のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
[8] アミノ基からのベンジル基の脱保護を、水素分子を用いた水素添加反応によって行う、[6]または[7]に記載のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
[9] 前記一般式(1)で表される有機シリコン化合物。
本発明の有機シリコン化合物は、下記一般式(1)で表される構造を有するものである。
一般式(1)で表される有機シリコン化合物は、中央のベンゼン環に結合している窒素原子に2つのベンジル基が結合した構造を有しており、この構造が、ベンジル基で保護されたアミノアリール基を構成する。本明細書中では、一般式(1)で表される有機シリコン化合物を、「ベンジル基で保護されたアミノアリール基含有有機シリコン化合物」ということがある。
一般式(1)で表される化合物は、下記の<有機シリコン化合物の製造方法>の欄で説明するように、低コストで効率よく製造することができ、また、そのベンジル基を脱保護することにより、アミノアリール基含有有機シリコン化合物を高い収率で得ることができる。そのため、一般式(1)で表される化合物は、アミノアリール基含有有機シリコン化合物を製造するための前駆体として有用性が高い。
以下において、一般式(1)で表される化合物の化学構造について説明する。
R1、R2、R3、R4およびR7におけるアルキル基は、直鎖状、分枝状、環状のいずれであってもよい。アルキル基の炭素数は1~6であり、好ましくは1~4であり、より好ましくは1~3である。アルキル基の具体例として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert-ペンチル基、1-メチルブチル基、1-エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1-メチルペンチル基、1-エチルブチル基等を例示することができる。
R1、R2、R3、R4およびR7におけるアルコキシ基は、オキシ基にアルキル基が結合した構造を有する。アルコキシ基を構成するアルキル基の説明と好ましい範囲、具体例については、R1等におけるアルキル基の説明と好ましい範囲、具体例を参照することができる。
R1、R2、R3、R4およびR7におけるアルキル基およびアルコキシ基は、置換基で置換されていてもよい。置換基として、フルオロ基、ビニル基等を挙げることができる。
R1、R2、R3およびR4として特に好ましい基は、その有機シリコン化合物の原料の入手が容易であることから、水素原子またはメチル基である。
R7として特に好ましい基は、その有機シリコン化合物の原料の入手が容易であることと、脱保護を簡便に行うことができることから、水素原子またはメトキシ基である。
R5およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基を表す。R5とR6は互いに同一であっても異なっていてもよい。アルキル基の説明と好ましい範囲、具体例については、R1等におけるアルキル基についての説明と好ましい範囲、具体例を参照することができる。中でも、R5およびR6は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基であることが好ましく、メチル基、エチル基であることがより好ましい。
次に、本発明の有機シリコン化合物の製造方法について詳細に説明する。
本発明の有機シリコン化合物の製造方法は、一般式(1)で表される有機シリコン化合物の製造方法であって、下記一般式(2)で表される化合物と、金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウム化合物から選択される少なくとも1種とを反応させて下記一般式(3)で表される化合物を製造する工程([1-1]有機金属化合物製造工程)と、下記一般式(3)で表される化合物と下記一般式(4)で表される化合物とを反応させる工程([1-2]有機シリコン化合物製造工程)とを有する。
本発明で製造する一般式(1)で表される化合物の説明については、上記の<有機シリコン化合物>の欄の記載を参照することができる。
本発明の有機シリコン化合物の製造方法において、出発物質に用いる化合物は下記一般式(2)で表される化合物である。
Xは、ハロゲン原子を表す。ハロゲン原子として、例えばヨウ素原子、臭素原子、塩素原子を挙げることができ、一般式(3)で表される化合物を製造し易いことからヨウ素原子、臭素原子であることが好ましい。Xは、その結合手が掛かるベンゼン環の置換可能ないずれかの位置に結合する。結合位置は、特に限定されず、アミノ基に対するオルト位,メタ位,パラ位のいずれであってもよい。
以下に、一般式(2)で表される化合物の製造方法を具体的に説明する。
一般式(2)で表される化合物であって、2つのベンジル基のベンゼン環に結合している各R7が同一であるもの(下記一般式(2a)で表される化合物)は、下記一般式(7)で表される化合物と下記一般式(8)で表される化合物とを塩基性条件下で反応させることにより製造することができる。また、一般式(2)で表される化合物であって、2つのベンジル基のベンゼン環に結合している各R7が異なるものは、下記一般式(8)で表される化合物として、R7が互いに異なる2種類の化合物を用いることにより製造することができる。
一般式(8)において、R7は一般式(2)におけるR7と同義であり、その説明と好ましい範囲、具体例については、一般式(2)で参照した一般式(1)についての対応する記載を参照することができる。Yはハロゲン原子を表す。ハロゲン原子として、ヨウ素原子、臭素原子、塩素原子を挙げることができ、臭素原子であることが好ましい。
反応溶媒の液性を調整する塩基は、無機塩基性化合物であっても有機塩基性化合物であってもよい。無機塩基性化合物として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等を挙げることができる。有機塩基性化合物として、トリエチルアミン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ジアザビシクロウンデセンなどの脂肪族三級アミン等を挙げることができる。これらの塩基は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
反応溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン等の非プロトン性溶媒、または、これらの2種類以上を混合した混合溶媒を用いることができる。
反応温度は、0~40℃から適宜選択することができ、0~30℃から選択することが好ましい。
反応時間は、0.1~24時間とすることが好ましく、1~12時間とすることがより好ましい。
得られた一般式(2)で表される化合物は、精製してから有機シリコン化合物の製造に供してもよいし、精製せずに有機シリコン化合物の製造に供してもよい。精製方法は特に限定されず、例えば抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の精製方法を適宜組み合わせて用いることができる。
次に、有機シリコン化合物の製造方法の各工程について説明する。
この工程では、下記反応式に示すように、上記の一般式(2)で表される化合物と、金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウム化合物から選択される少なくとも1種とを反応させて一般式(3)で表される化合物を製造する。反応に供する一般式(2)で表される化合物は、全て同一のものであってもよいし、2種類以上を組み合わせて反応に供してもよい。
Mは、リチウム原子またはハロゲン化マグネシウムMgX(Xはハロゲンを表す)を表す。ハロゲン化マグネシウムを構成するハロゲンとして、例えばI、Br、Clを挙げることができ、一般式(3)で表される化合物を製造し易いことからI、Brであることが好ましい。ハロゲン化マグネシウムを構成するハロゲンの種類は、一般式(2)におけるハロゲン原子Xと同じであっても異なっていてもよい。Mは、一般式(2)で表される化合物と、金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウム化合物から選択される少なくとも1種との反応により、一般式(2)のハロゲン原子Xと置き換わって導入されたものであり、その結合位置は一般式(2)におけるハロゲン原子Xの結合位置に対応する。
ここで製造される一般式(3)で表される化合物は有機金属化合物であり、次工程[1-2]において、一般式(4)で表される化合物に対し求核剤として作用する。
反応に供する一般式(2)で表される化合物と、金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウムから選択される少なくとも1種とのモル比(一般式(2)で表される化合物:金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウムから選択される少なくとも1種)は、1:1~1:4とすることが好ましく、1:1~1:2とすることがより好ましく、1:1~1:1.5とすることがさらに好ましい。
反応溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン等の非プロトン性溶媒、または、これらの2種類以上を混合した混合溶媒を用いることができる。
反応温度は、-78~150℃から適宜選択することができ、-78~100℃から選択することが好ましい。
反応時間は、0.1~24時間とすることが好ましく、1~4時間とすることがより好ましい。
製造した一般式(3)で表される化合物は、精製してから次工程[1-2]に供してもよいし、精製せずに次工程[1-2]に供してもよい。
この工程では、工程[1-1]で製造した一般式(3)で表される化合物と、下記一般式(4)で表される化合物とを反応させる。その結果、一般式(1)で表される有機シリコン化合物が生成される。反応に供する一般式(3)で表される化合物は、全て同一のものであってもよいし、2種類以上を組み合わせて反応に供してもよい。
nは1~4の整数を表す。nが2以上であるとき、複数のR5は互いに同一であっても異なっていてもよい。nが2以下であるとき、複数のR6は互いに同一であっても異なっていてもよい。
反応に供する一般式(4)で表される化合物は、全て同一のものであってもよいし、2種類以上を組み合わせて反応に供してもよい。
ここで用いる反応溶媒の具体例については、上記の工程[1-1]で用いる反応溶媒の具体例を参照することができる。
反応温度は、-78~40℃から適宜選択することができ、-78~20℃から選択することが好ましい。
反応時間は、0.1~24時間とすることが好ましく、1~6時間とすることがより好ましい。
この工程は、必要に応じて、製造した一般式(2)で表される化合物、工程[1-1]で得た一般式(3)で表される化合物、および工程[1-2]で得た一般式(1)で表される有機シリコン化合物の少なくともいずれかを精製する工程であり、一般式(2)で表される化合物の製造工程の後、工程[1-1]の後、工程[1-2]の後にそれぞれ行うことができる。本発明の製造方法によれば、精製工程を行わなくとも純度の高い有機シリコン化合物を製造することができるが、精製工程を行うことにより、微量の金属不純物等を除去することができ、より純度の高い有機シリコン化合物を得ることができる。
精製方法は特に限定されず、抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶、減圧蒸留等、有機化合物の精製方法として通常用いられている方法を適宜組み合わせて行うことができる。
次に、本発明のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法について説明する。
本発明のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法は、下記一般式(6)で表される有機シリコン化合物の製造方法である。本発明のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法は、一般式(1)で表される有機シリコン化合物のベンジル基をアミノ基から脱保護する工程([2-2]脱保護工程)を少なくとも含むものである。また、本発明のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法は、一般式(1)で表される有機シリコン化合物を製造する工程([2-1]有機シリコン化合物製造工程)をさらに含むものであることが好ましい。
以下において、各工程について説明する。
一般式(1)で表される有機シリコン化合物の製造方法の説明については、上記の<有機シリコン化合物の製造方法>の欄の記載を参照することができる。
この工程では、下記反応式に示すように、工程[2-1]で製造した、一般式(1)で表される有機シリコン化合物のベンジル基をアミノ基から脱保護する。これにより、下記一般式(6)で表されるアミノアリール基含有有機シリコン化合物が生成される。
一般式(6)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、mおよびnは、それぞれ一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6、mおよびnと同義であり、その説明と好ましい範囲、具体例については、一般式(1)についての対応する記載を参照することができる。
反応に供する一般式(1)で表される化合物と脱保護剤とのモル比(一般式(1)で表される化合物:脱保護剤)は、脱保護剤の種類によっても異なるが、1:0.01~1:10とすることが好ましく、1:0.01~1:5とすることがより好ましく、1:0.1~1:2とすることがさらに好ましい。
反応溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、メタノール、エタノール等の有機溶媒、または、これらの2種類以上を混合した混合溶媒を用いることができる。
反応温度は、-78~40℃から適宜選択することができ、0~30℃から選択することが好ましい。
反応時間は、0.1~72時間とすることが好ましく、1~48時間とすることがより好ましい。
得られたアミノアリール基含有有機シリコン化合物は、必要に応じて精製してもよい。例えば、濾過、抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の方法を適宜組み合わせることにより、アミノアリール基含有有機シリコン化合物を高い純度に単離精製することができる。
本実施例では、まず、一般式(2)で表される化合物の例として、N,N-ジベンジル-4-ブロモアニリンを製造した。
[N,N-ジベンジル-4-ブロモアニリンの製造工程]
次に、製造したN,N-ジベンジル-4-ブロモアニリンを用い、一般式(1)で表される有機シリコン化合物の例として、N,N-ジベンジル-4-トリメトキシシリルアニリンを製造した。下記反応式において、Meはメチル基を表す。
1H NMR(CDCl3):7.44(d,J=8.8Hz,2H),7.35-7.19(br,10H),6.75(d,J=8.8Hz,2H),4.66(s,4H),3.60(s,9H)
本実施例では、実施例1で製造したN,N-ジベンジル-4-トリメトキシシリルアニリンを用い、一般式(6)で表されるアミノアリール基含有有機シリコン化合物の例として、4-トリメトキシシリルアニリンを製造した。下記反応式において、Meはメチル基を表す。
比較として、アミノ基がtert-ブトキシカルボニル基で保護されたブロモアニリン誘導体を用い、下記反応式に示す有機シリコン化合物(N-(tert-ブトキシカルボニル)-4-トリメトキシシリルアニリン)の製造を試みた。下記反応式において、Bocはtert-ブトキシカルボニル基を表す。tert-ブトキシカルボニル基は、アミノ基の保護基として一般的に用いられているものである。
比較として、アミノ基の代わりにニトロ基を導入した化合物を用い、下記反応式に示す有機シリコン化合物(4-トリメトキシシリル-ニトロベンゼン)の製造を試みた。下記反応式において、Meはメチル基を表す。
Claims (9)
- 下記一般式(1)で表される有機シリコン化合物の製造方法であって、
下記一般式(2)で表される化合物と、金属マグネシウム、有機リチウム化合物および有機マグネシウム化合物から選択される少なくとも1種とを反応させて下記一般式(3)で表される化合物を製造する工程と、
前記一般式(3)で表される化合物と下記一般式(4)で表される化合物とを反応させる工程とを有する、有機シリコン化合物の製造方法。
R5およびR6は、それぞれ独立して、無置換の炭素数1~6のアルキル基を表し;
nは1~4の整数を表し;
mは1~nの整数を表す。]
Xは、ハロゲン原子を表す。]
Mは、リチウム原子またはハロゲン化マグネシウムを表す。]
nは1~4の整数を表す。] - 下記一般式(7)で表される化合物と下記一般式(8)で表される化合物とを塩基性の媒体中で反応させて、前記一般式(2)で表される化合物を製造する工程を有する、請求項1に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
Xは、ハロゲン原子を表す。]
Yはハロゲン原子を表す。] - 前記一般式(2)で表される化合物と有機リチウム化合物とを反応させて前記一般式(3)で表される化合物を製造する、請求項1または2に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
- 一般式(1)のmが1であり、一般式(1)および一般式(4)のnが4である、請求項1~3のいずれか1項に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
- 一般式(7)のXおよび一般式(8)のYが、ともに臭素原子である、請求項2~4のいずれか1項に記載の有機シリコン化合物の製造方法。
- 下記一般式(1)で表される有機シリコン化合物のベンジル基をアミノ基から脱保護する工程を有する、下記一般式(6)で表されるアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
R5およびR6は、それぞれ独立して、無置換の炭素数1~6のアルキル基を表し;
nは1~4の整数を表し;
mは1~nの整数を表す。]
R5およびR6は、それぞれ独立して、無置換の炭素数1~6のアルキル基を表し;
nは1~4の整数を表し;
mは1~nの整数を表す。] - 請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法を用いて、前記一般式(1)で表される有機シリコン化合物を製造する工程を有する、請求項6に記載のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
- 前記ベンジル基の脱保護を、水素分子を用いた水素添加反応によって行う、請求項6または7に記載のアミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114953A JP7131109B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018114953A JP7131109B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019218279A JP2019218279A (ja) | 2019-12-26 |
JP7131109B2 true JP7131109B2 (ja) | 2022-09-06 |
Family
ID=69095691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018114953A Active JP7131109B2 (ja) | 2018-06-15 | 2018-06-15 | 有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7131109B2 (ja) |
-
2018
- 2018-06-15 JP JP2018114953A patent/JP7131109B2/ja active Active
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
B(C6F5)3-Catalyzed C-Si/Si-H Cross-Metathesis of Hydrosilanes,Journal of the American Chemical Society,2017年,(2017), 139, 36 p12434-12437 |
Synthesis, Reactivity, Functionalization, and ADMET Properties of Silicon-Containing Nitrogen Heterocycles,Journal of the American Chemical Society,2018年,(2018), 140, 21, P6668-6684 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019218279A (ja) | 2019-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6046758B2 (ja) | 有機アミノシランおよびその製造方法 | |
CN116888133A (zh) | 制备有机锡化合物的方法 | |
JP4821991B2 (ja) | 1−(アルコキシシリル)エチル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法 | |
CN101909443B (zh) | 饱和咪唑啉鎓盐及相关化合物的制备 | |
JP7131109B2 (ja) | 有機シリコン化合物の製造方法、アミノアリール基含有有機シリコン化合物の製造方法および有機シリコン化合物 | |
JP2816555B2 (ja) | 新規なホスフイノピロリジン化合物およびそれを用いる不斉合成法 | |
JP6958468B2 (ja) | 第三級炭化水素基を有するハロシラン化合物の製造方法 | |
JP7023176B2 (ja) | 9-(1-ナフチル)-9h-カルバゾール誘導体の製造方法 | |
JP5463750B2 (ja) | アザボラシクロペンテン化合物の製造方法 | |
JPH07330786A (ja) | 光学活性3級ホスフィン化合物、これを配位子とする遷移金属錯体およびこれを用いる製造法 | |
JP2004107274A5 (ja) | ||
JP2011256120A (ja) | オルガノアミノシラン化合物の製造方法 | |
JP3856050B2 (ja) | 3−クロロプロピルシラン類の製造方法 | |
CN104437642B (zh) | 一种用于烯烃复分解反应的催化剂及其制备方法 | |
WO2018064163A1 (en) | Method for preparing silahydrocarbons | |
EP1797103B1 (en) | Preparation of an aminoaryl-containing organosilicon compound and intermediate used in its preparation | |
JP2004284963A (ja) | 芳香族シラン化合物の製造方法 | |
JP7023177B2 (ja) | 9-(2-置換フェニル)-9h-カルバゾールの製造方法 | |
JP2009173637A (ja) | 有機ケイ素化合物およびその製造方法 | |
JP4807549B2 (ja) | シロキサン類,シラノール類及びシラン類,並びにその製造方法 | |
JP3815535B2 (ja) | アルコール類のシリル化方法 | |
JP3564530B2 (ja) | テトラキス(ジアリールシリル)ベンゼンの製造方法 | |
JP3268399B2 (ja) | 新規な有機ケイ素化合物 | |
JP5544862B2 (ja) | ストロンチウムアミド化合物の製造方法 | |
KR100537671B1 (ko) | 3-[n-(2-아미노에틸)]아미노알킬알콕시실란의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7131109 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |