JP5031376B2 - マメ科植物の根粒形成因子として有用な合成化合物及びその調製方法 - Google Patents

マメ科植物の根粒形成因子として有用な合成化合物及びその調製方法 Download PDF

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Description

I. 記述
本発明は、植物に対して活性を示す合成化合物、特に、マメ科植物根粒形成因子としての活性を示し、また、植物成長刺激物質としての活性も示す合成化合物、及び、このような化合物の調製方法に関する。
マメ科植物による窒素固定のプロセスが、これらの植物と土壌細菌である根粒菌の間の共生に基づいているということは知られている。根粒菌−マメ科植物の共生は、毎年、根粒により、全ての窒素肥料工業が産生するよりも多くのアンモニウムを産生している。従って、この共生は、農学的に少なからぬ役割を果たしている。マメ科植物は、タンパク質が豊富であり、ダイズ、エンドウ、ソラマメ、ラッカセイ、インゲンマメ及びハウチワマメなどのマメ類やアルファルファ及びクローバーなどの飼料植物により、全世界で消費される植物タンパク質の約3分の1を産する。
窒素を固定する根粒の形成は、分子シグナル(当該植物が分泌するフラボノイドと当該細菌が合成する根粒形成因子(Nod 因子))の交換から始まる。これらの因子は、オリゴ糖フラグメントとその骨格の非還元末端に結合している脂質鎖からなっている。これらは、これら自体をマメ科植物−細菌の対に特異的であるようなものとする構造的な特性(糖の2つの末端における置換及び該鎖の可変性)を有している。
Figure 0005031376
これらのリポキトオリゴ糖(LCO)は、根粒菌の特定の培養から直接単離可能であるか、又は、化学的に合成可能であるか、又は、化学−酵素的に得ることが可能である。後者の方法を介して、発酵槽内で組換え大腸菌(Escherichia coli)菌株を培養することによりオリゴ糖骨格を形成させることができ、次いで、脂質鎖を化学的に結合させることができる。
マメ科植物(例えば、ダイズ)の種子を非常に低濃度のNod因子で処理した場合、農学的な条件下で、窒素を固定する根粒の数が大幅に増大し得、収穫量が有意に増大し得る。従って、将来において、Nod因子型の化合物が、農業的大規模使用を目的として工業的に製造されることになることは明らかである。しかしながら、天然Nod因子の工業的な調製及びコンディショニングには、以下の2つの難点がある:(1)天然のNod因子は、分光測定法などの単純な方法によるアッセイは困難である;(2)天然のNod因子は、特に、これらが根圏内に存在している微生物酵素又は植物により切断され得る−CO−NH−結合を有しているという理由により、植物の存在下又は土壌中で不安定である。
本発明の態様の内の1つでは、Nod因子型の化合物の調製方法を企図しており、そのような化合物の一部は、本発明の別の態様を構成する。特に、生物学的に活性な特定の化合物は、紫外線領域において強い吸収を示し、これにより、その工業的な調製に際してアッセイが容易となり、マーケッティングを対象とした製品中での検出及びアッセイが容易となり、また、このような製品における安定性及び貯蔵性を試験することが可能となる。さらに、合成されたこれらの化合物の一部は、天然のNod因子よりも高い安定性を示す。
本明細書に記載されている化合物を用いて、植物又は植物の部分を処理することができる。用語「植物」は、野生植物及び作物植物(将来の作物植物を包含する)を意味する。作物植物は、慣習的な品種選定法(variety-selection method)に由来し得るか、又は、遺伝子工学法に由来し得るか、又は、これら2つの方法を組み合わせたものに由来し得る。用語「植物の部分(plant parts)」は、植物の全ての地上部若しくは地下部又は全ての地上の器官若しくは地下の器官、例えば、顕花植物の種子、根、塊茎、根茎、芽、茎、葉及び花などを意味する。さらにまた、植物の部分のカテゴリーには、収穫産物も包含され、また、根茎、塊茎、種子、芽又は接ぎ穂などの栄養繁殖器官(reproductive vegetative material)や生殖増殖器官(reproductive germinative material)も包含される。
本明細書に記載されている化合物を用いて、植物若しくは植物の部分を直接処理することが可能であるか、又は、それらの周囲の環境を介して処理することが可能であるか、又は、それらの培養培地若しくは貯蔵媒体を介して処理することが可能である。通常の処理方法は、例えば、浸漬、気化、蒸発、散布、拡散及び塗布などであり、また、繁殖器官(reproductive material)の場合、特に、種子の場合は、単一のコーティング又は多層コーティングなどである。
繁殖器官(特に、種子)を処理する場合、本明細書に記載されている化合物は、単独で適用することもできるし、又は、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、成長調節剤及び除草剤などの他の活性分子と組み合わせて適用することもできる。本明細書に記載されている化合物及びこれらと上記群に属する活性分子の組合せは、直接適用することもできるし、又は、適切な製剤を用いて適用することもできる。このような製剤は、使用に先立って、希釈し得るか、又は、被膜形成剤を添加し得る。収穫から播種(これは、自然播種を包含する)までの間で種子を取り扱う任意の段階において使用することができる。種子を処理するための適切な方法及び製剤は、当業者には知られており、また、とりわけ、以下の文献に記載されている:US4,272,417A、US4,245,432A、US4,808,430A、US5,876,739A、US2003/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/028186A2。
一般に使用される製剤は、溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉末剤、散布用粉末剤(spraying powder)、ペースト剤、可溶性ペースト剤、ゲル剤、顆粒剤、濃厚サスポエマルション剤、天然又は合成の含浸剤(impregnated material)や、さらに、ポリマーを使用してマイクロカプセル化したものであり得る。これらの製剤は、一般に、例えば、本明細書に記載されている化合物及び/又は該化合物と他の活性分子との組合せを、適切な場合には乳化用界面活性剤及び/又は分散用界面活性剤び/又は起泡用界面活性剤を用いて、固体又は液体の製剤用担体と混合することにより調製する。これらには、鉱物質顔料などの色素を含ませることも可能である。
対象となるNod因子は、特に、上記で記載したアルファルファに関連したNod因子()である。現存する全てのマメ科植物の中で、アルファルファ及びソラマメ属(vetch)は、これまで、非常に多くの研究の主題となってきた。さまざまなNod因子類似体を用いて行われた数種類の活性試験のおかげで、LCOの構造と植物の反応の間の関係を確立することが可能となった。アルファルファに対して最大の活性を示す単離された根粒形成因子は、還元糖の6位が硫酸化され、非還元末端に位置する糖の6位がアセチル化され、且つ、2つの不飽和を含んでいる16個の炭素からなる鎖でアシル化されている四量体(C16:2Δ2E,9Z)()である。
Figure 0005031376
酢酸アニオンが存在しない場合、グルコサミン単位が付加されている場合、又は、2つの不飽和の内の一方が失われた場合、活性は僅かしか低下しないことが分かっている。鎖長の変化についての試験により、16個の炭素からなる鎖の場合に最大活性となることが明らかになった。最後に、硫酸アニオンは、アルファルファが当該Nod因子を認識するために最も重要であるが、他方では、ソラマメ属の場合は活性を示すためには硫酸アニオンが存在していないことが必要である。
脂質鎖の2位に存在している共役不飽和が根粒形成にとって重要であるということが研究により示されている。それは、C16:1Δ9Z鎖でアシル化された類似体は、活性が(殆ど10倍近く)劣るという理由による。
これらの結果から、共役アミド結合をベンズアミド結合で模倣させた一連の類似体を調製した。これらの化合物は、本発明の態様の内の1つを構成する。ベンジルアミン型の官能基を含んでいる別の一連の類似体は、本発明の別の態様を構成する。
このような化合物は、マメ科植物において根粒形成の現象を惹起若しくは促進することができるか、又は、植物の成長及び発生を刺激することができる。
本発明の植物Nod因子である化合物は、好ましくは、式(I):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−、−C(S)−、−CH−、−CHR10−、−CR1011−、−C(O)O−、−C(O)S−、−C(S)O−、−C(S)S−、−C(O)NH−、−C(NH)NH−及び−C(S)NH−から選択される置換基を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子からなる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子からなる2つの縮合している芳香族環又はヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Cは、−O−、−S−、−CH−、−CHR17−、−CR1718−及び−NR19から選択される置換基を表す;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表す;
* R、R、R、R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表される化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
好ましくは、式(I)で表される化合物は、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
の内のいずれかを単独で又は組み合わせて満たしている。
これらの化合物の中で、好ましいものは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている式(I)で表される化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、最も好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている式(I)の化合物である。
これらの好ましい化合物の中で、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−は−CH−を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CHはC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている式(I)の化合物を挙げることができる。
本発明の化合物の中で、Aがカルボニル基を表す化合物は特に有利であり、このような化合物は、式(Ia):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合しているヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Cは、−O−、−S−、−CH−、−CHR17−、−CR1718−、−NH−及び−NR19から選択される置換基を表す;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表す;
* R、R及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表すことができる化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
式(Ia)で表されるこれらの化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を単独で又は組み合わせて満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
式(Ia)で表されるこれらの化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であるか、又は、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
本発明の化合物の中で、Aがメチレン基を表す化合物も同様に特に有利であり、このような化合物は、式(Ib):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環又はヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Cは、−O−、−S−、−CH−、−CHR17−、−CR1718−、−NH−及び−NR19から選択される置換基を表す;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表す;
* R、R及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表すことができる化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
式(Ib)で表されるこれらの化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を単独で又は組み合わせて満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
式(Ib)で表されるこれらの化合物の中で、さらに好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であるか、又は、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
本発明の化合物の中で、Cが酸素原子を表す化合物も同様に特に有利であり、このような化合物は、式(Ic):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表し、好ましくは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−、−C(S)−、−CH−、−CHR10−、−CR1011−、−C(O)O−、−C(O)S−、−C(S)O−、−C(S)S−、−C(O)NH−、−C(NH)NH−及び−C(S)NH−から選択される置換基を表し、好ましくは、−C(O)−を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環又はヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表し、好ましくは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表し、好ましくは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表し、好ましくは、H又はCHを表す;
* R、R及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表し、好ましくは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表し、好ましくは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表すことができる化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
式(Ic)で表される化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
の内のいずれかを単独で又は組み合わせて満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、最も好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、11個の炭素原子を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、CH又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
本発明の化合物の中で、Aがカルボニル基を表し且つCが酸素原子を表す化合物は、特に、最も有利であり、このような化合物は、式(Id):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表し、好ましくは、2又は3を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環又はヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表し、好ましくは、11個の炭素原子を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表し、好ましくは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表し、好ましくは、H又はCHを表す;
* R、R及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表し、好ましくは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表し、好ましくは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表すことができる化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
式(Id)で表される化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
の内のいずれかを単独で又は組み合わせて満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、最も好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はCHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
本発明の化合物の中で、Aがメチレン基を表し且つCが酸素原子を表す化合物も、同様に、特に、最も有利であり、このような化合物は、式(Ie):
Figure 0005031376
[式中、
* nは、1、2又は3を表し、好ましくは、2又は3を表す;
* Bは
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
・それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環から誘導された二価基;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含み、それぞれ5個又は6個の原子を含んでいる2つの縮合している芳香族環又はヘテロ芳香族環から誘導された二価基;
・ビフェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロビフェニレン;
を表し;
ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される;
* Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表し、好ましくは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、互いに独立して、H、OH、OR20、NH及びNHR20から選択される置換基を表し、好ましくは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表し、好ましくは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル及びR21から選択される置換基を表し、好ましくは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル及びR22から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、アラビノシル及びR23から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)及びR24から選択される置換基を表し、好ましくは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
* Rは、H、C1−6−アルキル、マンノース、グリセロール及びR25から選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* R10、R11、R17及びR18は、互いに独立して、C1−6−アルキル及びFから選択される置換基を表す;
* R14、R15、R16及びR19は、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す;
* R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立して、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
で表すことができる化合物、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体である。上記で定義した化合物の内で、最も重要な化合物は、塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩又はテトラアルキルアンモニウム塩である。
式(Ie)で表される化合物の中で、好ましいのは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
の内のいずれかを単独で又は組み合わせて満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、さらに好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Dは、3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物であり、最も好ましくは、以下の特徴:
* nは、2又は3を表す;
* Bは、フェニレンを表す;
* Dは、11個の炭素を含んでいて飽和しているか又は炭素4と炭素5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R、R及びRは、Hを表す;
* Rは、H、C(O)CH又はC(O)NHを表す;
* Rは、H、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す;
を同時に満たしている化合物である。
本発明の式(I)、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)又は式(Ie)で表される化合物の中で、好ましいのは、
* Bが
Figure 0005031376
(ここで、R12及びR13は、ハロゲン、CN、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから互いに独立して選択される2つの置換基を表す。)
から選択される置換基を表す化合物である。
本発明の式(I)、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)又は式(Ie)で表される化合物の中で、同様に好ましいのは、
* Bが
・アリーレン;
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
・ナフチレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロナフチレン;
(ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される。)
を表す化合物であり、好ましくは、
* Bが
・アリーレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロアリーレン;
(ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される。)
を表す化合物であり、さらに好ましくは、
* Bが
・フェニレン;
又は、
・窒素、酸素及び硫黄から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでいるヘテロフェニレン;
(ここで、これらの基は、場合により、1つ又は2つの置換基R12及びR13で置換されていてもよく、その際、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、C(O)OR14、C(O)NR1516、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される。)
を表す化合物であり、特に、
* Bが、1つ又は2つの置換基R12及びR13(ここで、R12及びR13は、互いに独立して、ハロゲン、CN、CF、OCF、−NO、N、OR14、SR14、NR1516及びC1−6−アルキルから選択される。)で置換されていてもよいフェニレンB1を表す;
化合物を挙げることができる。
本発明の好ましい化合物の中で、さらにまた、以下の特徴:
* n=2又は3;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Cは、−O−を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R及びRは、水素原子を表す;
* Rは、H、C(O)CH及びC(O)NHから選択される置換基を表す;
* Rは、H、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK及びSON(C1−8−アルキル)から選択される置換基を表す;
* Rは、水素原子を表す;
の内の1つを単独で又は組み合わせて満たしている化合物も挙げることができ、さらに好ましくは、以下の特徴:
* n=2又は3;
* Aは、−C(O)−又は−CH−を表す;
* Cは、−O−を表す;
* Dは、7〜15個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表し、好ましくは、下記式:
Figure 0005031376
[式中、
・ m=1〜12であり、
・ p=0〜11であり、
・ q=6〜14であり、
・ s=5〜13であり、
・ ここで、m+p≦12であり、およびm+p≧4である。]
の内の1つに相当する炭化水素鎖を表し、さらに好ましくは、下記式:
Figure 0005031376
[式中、
・ m=1〜12であり、
・ p=0〜11であり、
・ q=6〜14であり、
・ ここで、m+p≦12であり、およびm+p≧4である。]
の内の1つに相当する炭化水素鎖を表し、最も好ましくは、11個の炭素原子を含んでいて飽和しているか又は炭素原子4と炭素原子5の間が不飽和である直鎖炭化水素鎖を表す;
* E及びGは、NHC(O)CHを表す;
* Rは、H又はC(O)CHを表す;
* R、R、R、R及びRは、水素原子を表す;
* Rは、H、C(O)CH及びC(O)NHから選択される置換基を表す;
* Rは、H、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK及びSON(C1−8−アルキル)から選択される置換基を表す;
* Rは、水素原子を表す;
の組合せを満たしている化合物も挙げることができ、特に、Rが、H、SOH、SOLi、SONa、SOK若しくはSON(C1−8−アルキル)を表すか、又は、式:
Figure 0005031376
[式中、
* R26は、H及びCHから選択される置換基を表し、好ましくは、Hを表す;
* R27及びR28は、互いに独立して、H、C(O)CH、SOH、SOLi、SONa、SOK及びSON(C1−8−アルキル)から選択される置換基を表し、好ましくは、R27及びR28は、Hを表す。]
で表される置換基を表す化合物を挙げることができる。
特に有利であり且つ好ましい本発明化合物の例としては、下記式:
Figure 0005031376
Figure 0005031376
Figure 0005031376
[式中、Mは、存在している場合には、H、Li、Na、K及び(C1−8−アルキル)から選択されるカチオンを表す。]
の内の1つに相当する化合物を挙げることができる。
上記で具体的に記載した本発明化合物に加えて、特に、式(I)、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)及び式(Ie)について存在可能な置換基の組合せの変異形も、同様に、本発明の一部を形成する。
脂質鎖を含んでいないキチンオリゴマーが活性を示さないことは知られており、また、根圏においてアミド結合が切断されることによりNod因子が分解されると活性を失うことも知られている。
このNod因子の分解を制限するか又は防止さえできるように、一連の類似化合物を調製したが、これらの調製した化合物の一部は、天然のNod因子よりも安定である。
II−1. 本発明化合物の構造
メタ位が置換されているベンズアミド基を含んでいる化合物を調製した。鎖に沿った原子の総数(16)を同一に保つのが好ましく、また、9位におけるシス型の不飽和を保つのも好ましい。実際には、当該出発物質を調製するために、酸素原子を介して芳香族環に脂質鎖を結合させることができる。
Figure 0005031376
メタ位が置換されているベンジルアミン官能基を含んでいる類似体を合成し、また、N−アセチル化類似体(これは、天然生成物の全体としての電荷を回復させることが可能である)も合成した。これらの類似体は、硫酸化シリーズで調製した。
Figure 0005031376
一方は完全に飽和している鎖を含んでおり、もう一方はアルキン型の不飽和を含んでいる2種類の別の硫酸化類似体により、天然生成物の9位にあるZ型の不飽和の影響について研究することができる。
Figure 0005031376
最後に、一方では当該芳香族環上の置換がオルト位にあり、もう一方ではパラ位にある2種類の硫酸化類似体により、天然生成物の2位にあるトランス型の不飽和の影響について研究することができる。
Figure 0005031376
最後に、フコシル五量体から誘導され、当該鎖上にメタ置換を有する類似体を調製した。
Figure 0005031376
生物学的な試験については、以下の化合物を参照する。
Figure 0005031376
II−2. さまざまな芳香族鎖の合成
ベンズアミドLCOについて、アミノ四量体と塩化ベンゾイルのカップリング(アシル化)を行い、ベンジルLCOについては、ベンズアルデヒドとのカップリング(還元的アルキル化)を行う。
II−2.1. メタ位がウンデク−4Z−エニルオキシ鎖で置換されている芳香族鎖の合成
下記反応スキームに従い、メチルエステル15を調製する。このメチルエステル15を還元してアルデヒドとすること又は鹸化して酸(塩化アシル前駆体)とすることが考えられる。
これを行うために、1−ヨードウンデク−4Z−エン13を使用して、3−ヒドロキシ安息香酸メチルをアルキル化する。エステル15が、収率76%で単離される。
Figure 0005031376
上記エステルを、2段階で、アルデヒド17に変換する。
Figure 0005031376
さらに、エステル15を鹸化した後、塩化オキサリルと反応させることにより、塩化アシル19が得られる。
Figure 0005031376
II−2.2. メタ位がウンデカニルオキシ鎖及びウンデク−4−イニルオキシ鎖で置換されている芳香族鎖の合成
無水DMF中で、1−ブロモウンデカン又は1−ヨードウンデク−4−インを用いて同様の手順を実施した後、鹸化及び塩化物形成に付すことにより、酸塩化物23及び27が得られる。
Figure 0005031376
II−2.3. オルト位又はパラ位がウンデク−4Z−エニルオキシ鎖で置換されている芳香族鎖の合成
1−ヨードウンデク−4Z−エン13と2−ヒドロキシ安息香酸メチル28(又は、サリチル酸メチル)のWilliamsonカップリング(収率66%)及び1−ヨードウンデク−4Z−エン13と4−ヒドロキシ安息香酸メチル32のWilliamsonカップリング(収率79%)で予め得た29及び33から、酸塩化物31及び35も同様に調製される。
Figure 0005031376
上記鹸化及び塩化物への変換は、いずれの場合も、定量的である。
II−3. 硫酸化四量体CO−IV(NH ,S)のさまざまな塩化ベンゾイルによるN−アシル化
Figure 0005031376
II−3.1. 3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド19とのカップリング
Figure 0005031376
上記カップリングは、炭酸水素ナトリウムの存在下で、DMF−水混合物に当該出発物質を溶解させることにより実施することができる。これらの条件下では、遊離アミンのみがアシル化される。6当量の塩化物を用いて18時間反応させた後、約60%が変換されているが、この反応は、非常に選択的である。かくして、33%の所望の生成物が単離される。得られた生成物の純度は、HPLCにより確認する。
生成物の紫外線(UV)吸収スペクトルは、特に、に存在している289nmの吸収ピークにより、参照化合物12の紫外線吸収スペクトルとは実質的に異なっている。当該ピークはベンズアミド基に起因するピークであるが、このようなピークは化合物12では存在していない。これにより、天然のNod因子とは対照的に、本発明化合物の一部がそのUV特性によりアッセイが容易であるということが完全に説明される。
化合物は、化合物12とは異なって、289nmで励起されたときに、345nmの特徴的な蛍光発光も示す。
II−3.2. 3−(ウンデカニルオキシ)ベンゾイルクロリド23及び3−(ウンデク−4−イニルオキシ)ベンゾイルクロリド27とのカップリング
先の誘導体についての手順と同じ手順を繰り返す。即ち、DMF−水混合物に溶解させ、数当量の塩化物を使用する。
Figure 0005031376
これらの条件下、飽和している類似体が収率32%(変換率47%)で得られ、三重結合を有している類似体が収率31%(変換率70%)で得られる。純度は、同様に、HPLCにより確認する。
II−3.3. 2−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド31及び4−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド35とのカップリング
これらの2種類の類似体については、同様のプロトコルを用いて、オルト置換誘導体では48%の収率が達成され、パラ置換誘導体では40%の収率が達成される。これらの2種類の反応では、4当量の塩化物を使用した。純度は、同様に、HPLCにより確認する。
Figure 0005031376
II−4. 硫酸化されていない四量体CO−IV(NH )の3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド19によるN−アシル化
Figure 0005031376
先と同様に、出発物質及び当該塩化物が溶解可能なDMF−水混合物中で反応を行った。最終の精製を促進するために、該反応は、塩基性Dowex樹脂(HCO )の存在下で行う。
該反応の終わりに、反応媒体をアセトニトリル/水混合物で希釈する。上記樹脂を濾過し、酸性Dowex樹脂(H)に通し、濃縮し、固体残渣を酢酸エチルで洗浄し、次いで、水で洗浄することにより、予期化合物を精製する。かくして、22%の予期生成物が単離される。
II−5. フコシル化五量体CO−V(NH ,Fuc)の3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド19によるN−アシル化
Figure 0005031376
Figure 0005031376
先の生成物について行ったのと同様にして、出発物質及び当該塩化物が溶解可能なDMF−水混合物中で反応を行った。最終の精製を促進するために、該反応は、塩基性Dowex樹脂(HCO )の存在下で行う。
該反応の終わりに、反応媒体をアセトニトリル/水混合物で希釈する。上記樹脂を濾過し、酸性Dowex樹脂(H)に通し、濃縮し、固体残渣を酢酸エチルで洗浄し、次いで、水で洗浄することにより、予期化合物を精製する。かくして、28%の予期生成物10が単離される。
II−6. 硫酸化四量体の3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンズアルデヒドによる還元的アルキル化
II−6.1. 四量体CO−IV(NH ,S)のアルキル化
Figure 0005031376
当該還元的アルキル化反応は、臭化リチウムの存在下、無水DMF中で行った。12当量のアルデヒド及び15当量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを使用し、24時間後にシリカゲルクロマトグラフィーに付すことにより、71%の予期カップリング生成物が単離される。
II−6.2. 還元的アルキル化で得られたカップリング生成物のN−アセチル化
Figure 0005031376
反応は、炭酸水素ナトリウムの存在下、酢酸エチル−メタノール−水混合物中で、無水酢酸を添加することにより行う。12時間経過した後、(H)樹脂に通すことにより出発物質を除去する。シリカで精製した後、予期生成物が、収率77%で単離される。純度は、HPLCで確認する。
II−7. 活性試験
II−7.1. Galegoid群の温帯性マメ科植物に対する活性試験
カルボニル基に共役している二重結合を有する疎水性鎖を有するNod因子を産生する根粒菌により、Galegoid群の温帯性マメ科植物に根粒を形成させる。この群には、アルファルファ、エンドウ、ソラマメ、ヒヨコマメ及びクローバーなどの重要なマメ科作物が含まれている。
上記硫酸化生成物を、アルファルファに対する根粒形成の誘発について試験し、また、モデルマメ科植物であるタルウマゴヤシ(Medicago truncatula)にに対する初期ノジュリンをコードする共生遺伝子の発現の誘発について試験する。
II−7.1.1. アルファルファに対する根粒形成試験
試験管内の窒素欠乏寒天培地上で、無菌条件下、アルファルファの苗を成育させる(Demont−Caulet et al., Plant Physio., 120,83−92, 1999)。未処理植物を対照とする。天然Nod因子又は合成LCO因子を、示してある濃度で添加する。
II−7.1.1.1. 根粒形成試験の結果
メタ位がウンデク−4Z−エニルオキシ鎖で置換されているベンズアミド誘導体は、有利な活性を示し、その活性は、参照のC16:1Δ9Z鎖でアシル化されている硫酸化四量体11の活性に類似している。
Figure 0005031376
ベンジル誘導体は、ベンズアミド誘導体と比較して、中程度の活性を示す。
Figure 0005031376
最後に、ベンジル誘導体をN−アセチル化することにより、反応性が向上するが、その活性は、ベンズアミド誘導体の活性よりも低いままである。
Figure 0005031376
これらの結果は、アミド結合の重要性を示している。これらのベンズアミド誘導体を用いて得られた結果により、天然化合物に存在しているアミド−二重結合の共役の効果が裏付けられる。
メタ位がウンデク−4−イニルオキシ鎖で置換されているベンズアミドは、ベンズアミド誘導体の活性に匹敵する活性を示すが、完全に飽和している鎖で置換されているベンズアミド化合物は、僅かに低い活性を示す。これらの結果は、4位に不飽和が存在することにより、活性が増大し得るということを示している。
Figure 0005031376
オルト位及びパラ位がウンデク−4Z−エニルオキシ鎖で置換されているベンズアミド誘導体及びに関する試験により、メタ位が置換されているベンズアミド誘導体よりも活性が低い類似体が明らかになる。かくして、トランス型の不飽和の模倣としては、メタ位の置換が好ましい。
II−7.1.2. タルウマゴヤシ(Medicago truncatula)に対する初期ノジュリン誘発についての試験
これらの試験は、合成LCOが、天然のNod因子と同じシグナル伝達経路の活性化により共生反応を誘発するかどうかを決定するために行う。これらの試験は、モデルマメ科植物タルウマゴヤシ(Medicago truncatula)に対して行う。メタ位がウンデク−4Z−エニルオキシ鎖で置換されている硫酸化ベンズアミド誘導体は、アルファルファに対する根粒形成試験において最も活性が高い合成化合物であるが、この化合物の活性について、「野生型」植物及び遺伝子DMI1における突然変異体(これは、Nod因子シグナルの伝達において改変されている)に対して試験する(Catoira et al. Plant Cell, 12,, 1647−1665, 2000)。参照としての化合物は、C16:2Δ2E,9Z鎖でアシル化されている硫酸化四量体12であり、これは、天然Nod因子の類似体である。対照は、LCOの非存在下で栽培した植物である。
II−7.1.2.1. レポーター遺伝子
生物学的なプロセスの間に特定の遺伝子の発現の調節を測定することは一般に困難である。そのような遺伝子の特定の産物の大部分が容易に検出又は測定できないからである。この問題を克服するために、「レポーター遺伝子」(即ち、容易にアッセイ可能なタンパク質をコードする遺伝子)と融合させる技術を用いる。このような融合では、調べることが望まれている遺伝子調節領域を含んでいるDNA配列とレポーター遺伝子のDNA配列を合する。次いで、構築物を、形質転換により植物に再導入する。かくして、標的遺伝子が発現された場合、レポーター遺伝子も自動的に発現される。その後は、レポーター遺伝子タンパク質のアッセイの問題である。
植物の活性との負の相互作用を避けるために、当該植物により通常形成されるどのような酵素もコードしないレポーター遺伝子を使用する。最も一般的に使用される酵素の内の1つは、大腸菌(Escherichia coli)に由来するβ−グルクロニダーゼ(GUS)であり、これは、さまざまなβ−グルクロニドの開裂を触媒する加水分解酵素である。この酵素の市販されている基質としては、以下のものを使用することができる:X−Gluc(Sigma B−4782):5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルグルクロニド(形成されたアニオンは、青色を呈する)。
Figure 0005031376
II−7.1.2.2. Enod11::GUSA
モジュレーションに関与するマメ科植物の遺伝子は、以下の2種類の大きな型に分類することができる:
初期ノジュリン遺伝子(ENOD)(これは、感染及び根粒形成プロセスの活性化の第一日目に活性化される。);
後期ノジュリン遺伝子(これは、細菌の適用後数日が経過するまで活性化されず、また、根粒の成熟期間になるまで介在しない。)。
RPRP(反復プロリンリッチタンパク質(repetitive proline-rich protein))をコードし、根粒根及び組織上への根粒形成の感染の第一ステップ中に転写されるタルウマゴヤシ(Medicago truncatula)の新しい遺伝子であるMtENOD11が同定された(Journet et al. Mol. Plant−Microbe Interact., 14, 737−748, 2001)。融合MtENOD11::GUSAを発現する遺伝子導入タルウマゴヤシ(Medicago truncatula)植物を用いて、該植物の培養培地に添加されたNod因子類似体によりENOD11遺伝子の転写が惹起されたかどうかについて測定することが可能である。
ENOD11転写試験の場合、モジュレーション試験に関して、Fahraeus培地を使用するが、しかし、寒天なしで使用する。培養培地を含んでいるポケット内の紙の上に実生を配置する。MtENOD11::GUS:融合を有している2つの型の遺伝子導入植物の反応を比較する:「野生型」(WT)Jemalong植物及びDMI1遺伝子における突然変異体を有している植物(これは、Nod因子シグナルを伝達することができない。)。これらの植物を5日間成育させ、その苗を、次いで、さまざまな濃度のLCOで処理する。6時間経過した後、その苗を取り除き、1〜2時間の間、X−Glucを含んでいる水性培地の中に置く。次いで、特徴的な青色の反応を示す根の数を数える。
この試験は、根粒形成試験における濃度よりも低い濃度のLCOで機能し得る程度にまで、比較的感受性が高い。
Figure 0005031376
ベンズアミド誘導体は、参照化合物であるアシル化四量体12と比較して、約10倍活性が低いことが分かる。さらに、参照化合物12に関して、ベンズアミド誘導体は、DMI1突然変異体を有している植物では何の反応も惹起しない。かくして、ベンズアミド型の合成化合物は、天然Nod因子により活性化される伝達経路と同じ伝達経路を介してENOD11遺伝子の転写を活性化するとの結論を下し得る。
II−7.2. 他のマメ科植物に対する活性試験
硫酸化ベンズアミド誘導体は、ウマゴヤシ属(Medicago)の各種の根に対して、主要な天然硫酸化アルファルファ根粒菌(Sinorhizobium meliloti)Nod因子(これは、C16:2鎖でN−アシル化されている)と同様の生物学的活性を示すことが分かった。該ベンズアミド誘導体は、カルボニル基に共役している二重結合を有する疎水性鎖とキチンオリゴマーバックボーンの間にアミド結合を有する天然アルファルファ根粒菌(S.meliloti)Nod因子の優れた構造的模倣物であるという仮説を立てた。このタイプのα−β共役二重結合は、アルファルファ、クローバー、エンドウ、ソラマメ及びヒヨコマメなどの温帯性マメ科植物に根粒を形成させる根粒菌に由来するNod因子に特有のものである。これとは対照的に、ダイズ、ラッカセイ、インゲンマメ及びササゲなどの熱帯原産のマメ科植物に根粒を形成させる根粒菌は、カルボニル基が二重結合と共役していないNod因子を産生する。従って、共役二重結合を有さない天然Nod因子のベンズアミド類似体が、同種のマメ科植物に対しても生物学的な活性を示すかどうかについて決定することが重要であった。
この問題は、ミヤコグサ(Lotus corniculatus)根毛変形バイオアッセイを用いて検討した。ミヤコグサ(Lotus corniculatus)は、ダイズに根粒形成させる根粒菌によって産生されるNod因子に非常によく似たNod因子を産生する根粒菌により根粒形成される飼料作物である:キチンオリゴマーバックボーンは、5つのグルコサミン残基を有しており、N−アシル鎖は、本質的に、バクセン酸(C18:1)であり、還元グルコサミン残基は、硫酸化されておらず、フコシル残基でO−置換されている。ミヤコグサ(Lotus corniculatus)は、種子及び実生のサイズが小さく、取扱い上の都合がよいことから、モデル系として選択した。
II−7.2.1. ミヤコグサ(Lotus corniculatus)に対する根毛変形アッセイ
ミヤコグサ(Lotus corniculatus)(品種 Rodeo)の種子を滅菌した。長さ約1cmの細根を有する発芽した種子を、無菌的に、Farhaeus軟寒天平板上に移した。平板をパラフィルムで密封し、植物グロースチャンバ(25℃; 明期16時間; 相対湿度75%; 光源の型OsramVFluora L77; 平板の頂部における光強度30μE・m−2・s−1)内で2日間垂直に配置して、植物を成長させ、根毛を発育させた。次いで、2mLのNod因子誘導体滅菌溶液を注いで、ミヤコグサの根系を覆った。30分間経過した後、余分な液体を除去した。植物グロースチャンバ内でさらに16時間インキュベーションした。5個体の植物の根をスライドガラスとカバーガラスの間に移し、メチレンブルーで染色した後、明視野顕微鏡法で観察した。
根毛変形(Had)活性は限界希釈法により評価した。Nod因子誘導体は、10−7M〜10−11Mの範囲の濃度で適用した。2種類のDP5キチン誘導体の活性を比較した(ダイズNod因子及びそのベンゾイル化類似体10)。両方の化合物は、この還元末端がO−フコシル化されていたが、末端非還元グルコサミン残基上のN−置換が異なっていた(C18:1 N−アシル化(ダイズNod因子同様)又はN−ベンゾイル化)。各化合物を、水/エタノール(50/50)に溶解させ; 0.01%Chapsを1mMの濃度で添加した。次いで、これらの原液を水で希釈した。
植物の反応について評価するために、輪郭の明瞭な根毛分枝の基準を選択し(根系上の2つ以上の部位における多数の分枝)、顕著な反応を示す植物を《+》として分類した。《+》反応の比率の統計的有意性(P=0.05)は、フィッシャーの《正確》確率検定(SASソフトウェア)に基づく比率比較を用いて計算した。実験は2回実施した。以下の表にデータを示す。
Figure 0005031376
それぞれの処理及びそれぞれの希釈に15個体の植物を用いた。66個体の未処理植物を用いて、根毛変形特性についての植物の固有の可変性を評価した。未処理対照と比較して、処理された植物の間でHad+の比率が有意に高い場合(確率水準 P=0.05)、この反応を「+」と分類した。データは、フィッシャーの《正確》確率検定を用いて解析した。
これらの実験は、ミヤコグサ(Lotus corniculatus)根毛変形バイオアッセイで、ベンズアミド誘導体10が、高い活性を有していること(ナノモル濃度で有意な活性を有していること)を示している。かくして、ベンズアミド誘導体を用いて、アシル鎖上にα−β共役二重結合を有していないNod因子を産生する根粒菌により根粒形成されるマメ科植物(例えば、ダイズ)に対する共生活性を刺激し得るであろうとの結論を下し得る。
III. 実施例
芳香族誘導体に関し、環には、公認されている命名法に従って番号を付ける。CO及びLCOのNMRスペクトルの記載に関しては、糖には、還元末端から出発して番号を付ける。
Figure 0005031376
各糖に、慣習的な方法で番号を付ける。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−D−グルコピラノース(2)
Figure 0005031376
7.2mgのCO−IV(NH を200μLの水と500μLのDMFに溶解させ、40℃に加熱する。次いで、36mgのDowex 1x2−100樹脂(HCO )を添加した後、蒸留したTHFに19を溶解させた溶液(26μmol)160μLを添加する。108mgのHCO 樹脂及び及び蒸留したTHFに19を溶解させた溶液(78μmol)480μLを3回に分けて48時間かけて添加する。この反応媒体を3mLのアセトニトリル/水(1:1)混合物で希釈する。この反応媒体を収集し、それにより、該樹脂が残る。次いで、収集した反応媒体を脱脂綿で濾過して、これに伴っている樹脂ビーズを除去する。濾液を、Dowex 50x8−100樹脂(H)に通し、次いで、濃縮する。固体残渣を酢酸エチルで洗浄した後、水で洗浄する。2mgの白色の粉状物を得る(即ち、収率22%)。
H NMR(400MHz,20/1 DMSO−d6/DO)δ(ppm): 7.40−7.31(m,3H,Ar−2,Ar−6 及び Ar−5),7.04(m,1H,Ar−4),5.41−5.35(m,2H,C=C),4.87(d,0.7H,J1.2=2.3Hz,−1α),4.52(d,1H,J=8.3Hz,−1βIV).4.42(d,0.3H,J=8.0Hz, −β),4.33(2d,2H,J=8.3Hz,−1βII−III),3.98(t,2H,J=6.0Hz,ArOC −CH),3.78−3.05(m,24H,他の糖 H),2.16(dt,2H,J=5.8 及び J=6.7Hz,C −CH=CH),1.97(dt,2H,J=6.0 及び J=6.2Hz,CH=CH−C ),1.81/1.81/1.79(3s,9H,3COC ),1.80−1.72(m,2H,ArOCH−C −CH),1.28−1.13(m、8H,4C ),0.81(t,3H,C ,J=6.5Hz)
質量スペクトル: 正エレクトロスプレー(ESI)イオン化 m/z=1183.5[M+Na]
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(3)
Figure 0005031376
15mgのCO−IV(NH ,S)(17μmol)を100μLの水と250μLのDMFに溶解させる。次いで、3mgの炭酸水素ナトリウム(34μmol)を添加した後、19を0.25g/mL(16.4μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液20μLを添加する。反応媒体を60℃に加熱し、48の溶液100μL及び及び10mgの炭酸水素ナトリウムを6回に分けて18時間かけて添加する。濃縮後、脂質鎖を除去するために、残渣をシリカカラム上のジクロロメタン(DCM)/メタノール(5/1)の中に配置して(著しく希釈し)精製する。次いで、E/M/W(7/2/1 酢酸エチル/メタノール/水)で溶離させる。かくして、6.5mgの白色の固体を単離する(即ち、収率33%)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 7.48 及び 7.41(m,2H,Ar−2 及び Ar−6),7.36(dd,1H,Ar−5,J5.67.7Hz 及び J5.48.1Hz),7.07(ddd,1H,Ar−4,J4.2〜J4.61.4Hz),5.41(m,2H,C=C),5.03(d,0.8H,−1α,J1*a*23.2HZ),4.68−4.59−4.50(3d,3H,−1βII,III,IV,J1β.28.4Hz,8.5Hz 及び 8.7Hz),4.56(d,0.2H,−1β,J1β.27.7Hz),4.25−3.30(m,26H,C −OAr,該糖の他のH),2.25(td,2H,C −CH=CH−CH,J6.7Hz 及び J6.2Hz),2.10−1.90(m,11H,CH−CH=CH−C 及び 3C CO),1.83(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.7Hz),1.35−1.20(m,8H,4C ),0.88(m,3H,C )。
質量スペクトル: 負ESI m/z=1139.4[M−Na]−
UV: 289nm
蛍光: λex:289nm;λem:345nm。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンジル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(4)
Figure 0005031376
11mgのCO−IV(NH ,S)(12μmol)を0.5mLのDMFに溶解させ、それに、12mgの臭化リチウムを添加する。2mgのシアノ水素化ホウ素ナトリウム(32μmol)及び17を73mg/mL(26μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液100μLを添加する。反応媒体を40℃で4時間加熱する。2時間毎に、2当量のアルデヒド及び2.5当量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加する(即ち、総量で12当量のアルデヒド及び15当量のシアノ水素化ホウ素ナトリウム)。たとえ当該変換が完結していなくても、過剰のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを0.5Nの塩酸で破壊することにより反応を停止させる。ガスの発生が止まったとき、媒体を水で希釈し、凍結乾燥させる。生じた物質を取って水の中に入れ、5mgの炭酸水素ナトリウム(59μmol)を添加して塩基性のpHに戻す。次いで、得られた物質をメタノールと一緒に2回蒸発させる。脂質鎖を除去するために、白色の固体残渣をシリカカラム上のDCM/メタノール(5/1)の中に配置する(著しく希釈)。次いで、E/M/W(5/2/1)で溶離させた後、E/M/W(4/1/1)で溶離させる。かくして、10mgの白色の針状物を単離する(即ち、収率71%)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(2/1))δ(ppm): 7.31(dd,1H,Ar−5,J4.58.2Hz 及び J5.67.8Hz),7.02(m,2H,Ar−2 及び Ar−6),6.90(dd,1H,Ar−4,J4.62.3Hz),5.51(m,2H,C=C),5.08(d,0.8H,−1α,J1α.23.1Hz),4.67(m,2.2H,−1βI,II,III),4.47(d,1H,−1βIV,J1β.28.0Hz),4.06(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),3.94(s,2H,NH−C −Ar),4.25−3.45(m,23H,該糖の他のH),2.45(dd,1H, IV,J1β.2〜J2.38.8Hz),2.31−2.12(2m,4H,C −CH=CH−C ),2.07−2.04−2.01(3s,9H,3C CO),1.89(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.9Hz),1.45−1.25(m,8H,4C ),0.97(t,3H,C ,J6.8Hz)
13C NMR(50MHz,DMSO−CDOD(2/1))δ(ppm): 172(3CH O),160(Ar−3),132−131−130(Ar−1,Ar−5,H=H),122(Ar−6),115(Ar−2,Ar−4),105(−1βII,III,IV),98(−1β),92(−1α),82−53(該糖の21C 及び Ar−−NH),68(−OAr),33−23(10 及び 3CO),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=1125.4[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンジル)アセトアミド−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(5)
Figure 0005031376
13mgの(11μmol)を0.3mLのE/M/W(1/1/1)に溶解させた溶液に、20mgの炭酸水素ナトリウム及び15μLの無水酢酸を添加する。この反応媒体を室温で12時間撹拌する。濃縮後、残留している油状物を取ってE/M/W(1/1/1)の中に入れ、Dowex 50x8−100H+樹脂を添加する。この混合物を濾過し、濾液に、Amberlite IR120Na+樹脂を添加する。濾過及び濃縮後、生成物をクロマトグラフィー(E/M/W(4/1/1))で精製する。かくして、10mgの白色の固体を単離する(即ち、収率77%)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(2/1))δ(ppm): 7.25−7.18(2t,1H,Ar−5,J5.47.8Hz 及び J5.67.9Hz),7.10−6.85(m,2H,Ar−2 及び Ar−6),6.82−6.75(2d,1H,Ar−4),5.40(m,2H,C=C),5.06(d,0.6H,−1α,J1α.23.4Hz),4.75−4.35(m,3.4H,−1βI,II,III,IV),4.30−4.05(m,2H,−6a,b),4.00−3.30(m,25H,該糖の他のH 及び C −OAr),3.80(s,2H,NAc−C −Ar),2.90(m,1H,−2IV),2.23−2.03(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.99−1.90(m,12H,C CO),1.80(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.9Hz),1.35−1.20(m,8H,4C ),0.87(m,3H,C
13C NMR(50MHz,DMSO−CDOD(2/1))δ(ppm): 176(CH ON),174−173−173(3CH O),161(Ar−3),141(Ar−1),132−130−129−127(Ar−2,Ar−4,Ar−5,Ar−6,H=H),103(3−1βI,II,IV),100(−1β),92(−1α),82−50(該糖の24C,Ar−−NH 及び −OAr),33−23(10 及び 3CO),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=1067.4[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデカニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(6)
Figure 0005031376
15mgのCO−IV(NH ,S)(17μmol)を100μLの水と250μLのDMFに溶解させる。6mgの炭酸水素ナトリウム(71μmol)を添加した後、23を210mg/mL(17μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液25μLを添加する。その反応媒体を60℃に加熱し、塩化物の溶液200μL及び16mgの炭酸水素ナトリウムを8回に分けて24時間かけて添加する。濃縮後、脂質鎖を除去するために、その残渣をシリカカラム上のDCM/メタノール(5/1)の中に配置する(著しく希釈)ことにより精製する。次いで、E/M/W(4/1/1)で溶離させる。かくして、6.3mgの白色の固体を単離する(即ち、収率32%)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(1/3))δ(ppm): 7.44(m,2H,Ar−2 及び Ar−6),7.39(dd,1H,Ar−5,J5.4〜J5.67.9Hz),7.10(ddd,1H,Ar−4,J4.6〜J4.22.1Hz),5.05(d,0.7H,−1α,J1α.23.0Hz),4.70−4.40(m,3.3H,−1βI,II,III,IV),4.22(m,1H,H−6a),4.10−3.20(m,24H,C −OAr 及び 該糖の他のH),2.03−1.99−1.96(3s,9H,C CO),1.80(m,2H,ArO−CH−C −CH),1.35−1.25(m,8H,4C ),0.92(t,3H,C ,J6.5Hz)
質量スペクトル: 負ESI m/z=1141.5[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデク−4Z−イニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(7)
Figure 0005031376
14mgのCO−IV(NH ,S)(16μmol)を100μLの水と250μLのDMFに溶解させる。5mgの炭酸水素ナトリウム(60μmol)を添加した後、27を190mg/mL(16μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液25μLを添加する。その反応媒体を60℃に加熱し、塩化物の溶液200μL及び16mgの炭酸水素ナトリウムを8回に分けて24時間かけて添加する。濃縮後、脂質鎖を除去するために、その残渣をシリカカラム上のDCM/メタノール(5/1)の中に配置する(著しく希釈)ことにより精製する。次いで、E/M/W(4/1/1)で溶離させる。かくして、5.7mgの予期生成物を白色の固体の形態で単離する(即ち、収率31%)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 7.43(m,2H,Ar−2 及び Ar−6),7.37(dd,1H,Ar−5,J5.48.1Hz 及び J5.68.0Hz),7.10(ddd,1H,Ar−4,J4.2〜J4.62.0Hz),5.04(d,0.7H,−lα,J1α.23.3Hz),4.65−4.59(2d,2H,−1βII,III,J1β.28.4Hz 及び J1β.28.5Hz),4.54(d,0.3H,−1βI,J1β.27.9Hz),4.49(d,1H,−1βIV,J1β.28.7Hz),4.23(dd,1H,−6a,J6a.6b11.1Hz 及び J6a.53.7Hz),4.12(t,2H,C −OAr,J6.2Hz),4.10−3.40(m,21H,該糖の他のH),2.35−2.13(2m,4H,C −C≡C−C ),2.02−1.98−1.96(3s,9H,3C CO),1.92(m,2H,ArO−CH−C −CH),1.45−1.25(m,8H,4C ),0.88(t,3H,C ,J6.7Hz)
13C NMR(62.5MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 173(3CH O),170(NOAr),158(Ar−3),137(Ar−1),131(Ar−5),121(Ar−6),119(Ar−4),115(Ar−2),103(−1βII,III,IV),96(−1β),92(−1α),82−50(該糖の20C, 及び −OAr),33−16(7 及び 3CO),15(
質量スペクトル: 負ESI m/z=1137.1[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−2−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(8)
Figure 0005031376
10mgのCO−IV(NH ,S)(11μmol)を100μLの水と250μLのDMFに溶解させる。2mgの炭酸水素ナトリウム(24μmol)を添加した後、31を115mg/mL(6μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液15μLを添加する。その反応媒体を60℃に加熱し、塩化物の溶液105μL及び6mgの炭酸水素ナトリウムを7回に分けて18時間かけて添加する。濃縮後、脂質鎖を除去するために、この残渣をシリカカラム上のDCM/メタノール(5/1)の中に配置する(著しく希釈)ことにより精製する。次いで、E/M/W(9/2/1)で溶離させる。かくして、6.2mgの白色の固体を単離する(即ち、収率48%)(しかしながら、変換率は、50%のみ)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 7.99(dd,1H,Ar−6,J6.57.5Hz 及び J6.41.8Hz),7.55(ddd,1H,Ar−4,J4.38.3Hz 及び J4,57.8Hz),7.20(d,1H,Ar−3),7.10(dd,1H,Ar−5),5.52(m,2H,C=C),5.06(d,0.7H,−lα,J1α.23.0Hz),4.70−4.60−4.53(4d多重線,3.6H,−1βI,II,III,IV),4.20−3.40(m,25H,該糖の他のH 及び C −OAr),2.33−2.11(2m,4H,C −CH=CH−C ),2.03−2.01−2.00(3s,9H,3C CO),2.05(m,2H,ArO−CH−C −CH),1.50−1.20(m,8H,4C ),0.94(t,3H,C ,J6.8Hz)
13C NMR(62.5MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 172(3CH O),171(NOAr),158(Ar−1),133(Ar−4,H=H),129(Ar−6),122(Ar−5,),114(Ar−3),103(−1βII,III,IV),96(−1β),92(−1α),82−50(該糖の他の全てのC 及び OAr),33−24(7 及び 3CO),15(
質量スペクトル: 負ESI m/z=1139.5[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−4−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−6−O−スルホ−D−グルコピラノース,ナトリウム塩(9)
Figure 0005031376
10mgのCO−IV(NH ,S)(11μmol)を100μLの水と250μLのDMFに溶解させる。2mgの炭酸水素ナトリウム(24μmol)を添加した後、35を115mg/mL(6μmol)の濃度でTHFに溶解させた溶液15μLを添加する。その反応媒体を60℃に加熱し、塩化物の溶液105μL及び6mgの炭酸水素ナトリウムを7回に分けて17時間かけて添加する。濃縮後、脂質鎖を除去するために、この残渣をシリカカラム上のDCM/メタノール(5/1)の中に配置する(著しく希釈)ことにより精製する。次いで、E/M/W(9/2/1)で溶離させる。かくして、5.2mgの白色の固体を単離する(即ち、収率40%)(しかしながら、変換率は、60%のみ)。
H NMR(400MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 7.89(d,2H,Ar−2 及び Ar−6,J2.3〜J6.58.8Hz),7.04(d,2H,Ar−3 及び Ar−5),5.48(m,2H,C=C),5.05(d,0.6H,−1α,J1α.23.1Hz),4.69−4.55−4.50(4d多重線,3.6H,−1βI,II,III,IV),430−3.40(m,23H,該糖の他のH),4.10(t,C −OAr,J6.3Hz),2.28−2.09(2m,4H,C −CH=CH−C ),2.02−1.99−1.97(3s,9H,3C CO),1.89(m,2H,ArO−CH−C −CH),1.45−1.25(m,8H,4C ),0.93(t,3H,C ,J7.0Hz)
13C NMR(62.5MHz,DMSO−CDOD(1/2))δ(ppm): 172(3CH O),169(NOAr),163(Ar−1),132−130−129(Ar−2,Ar−6,H=H),115(Ar−3,Ar−5),103(−1βII,III,IV),97(−1β),92(−1α),83−50(該糖の他の全てのC 及び OAr),33−23(7 及び 3CO),15(
質量スペクトル: 負ESI m/z=1139.5[M−Na]−。
2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−4−O−{2−アセトアミド−4−O−[2−アセトアミド−2−デオキシ−4−O−(2−デオキシ−2−(N−3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイル)アミノ−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル}−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシル]−2−デオキシ−6−O−(−α−L−フコピラノシル)−D−グルコピラノース(10)
Figure 0005031376
フコシル五量体CO−V(NH ,Fuc)(7.3mg,6.4μmol)をHO(140μL)に溶解させた後、DMF(350μL)を添加する。その混合物を30℃にする。次いで、Dowex 1x2−100樹脂(HCO )を添加した後、酸塩化物19(6mg)の溶液(THF,110μL)を添加する。この反応混合物を24時間撹拌するが、その間に、樹脂と酸塩化物の溶液をさらに3回添加する。次いで、この反応媒体をHO/CHCN(1/1,2mL)で希釈し、56℃に加熱する。次いで、上清を脱脂綿で濾過する。樹脂ビーズとフラスコ壁を、56℃で、HO/CHCN(4/1,7/3,3/2,1/1,2/3,3/7 及び 1/4, 各2mL)で数回抽出する。得られた種々のフラクションをDowex 50x8−100樹脂(H)に通し、プールし、濃縮する。残渣を、EtOAc(3×1mL)と、次に、HO(3×1mL)で連続的に洗浄し、次いで、56℃に加熱後、超音波処理することにより、HO/CHCN(1/1,10mL)に再度溶解させる。この溶液を、次いで、凍結乾燥させ、予期生成物を白色の粉末の形態で得る(2.5mg,28%)。
次いで、該酸樹脂上に保持されている出発物質を、アンモニア水溶液(HO,2%)を用いて溶離させる(2.3mg,31%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d6/DO 20/1)δ(ppm): 7.43−7.30(m,3H,Ar−2,Ar−6 及び Ar−5);7.05(m,1H,Ar−4);5.45−5.32(m,2H,C=C);4.84(d,0.8H,J1.2=1.9Hz,−1α);4.66(d,0.8H,J1,2<1.0Hz,−1Fuc−GlcNAcα),4.65(d,0.2H,J1.2<1.0Hz,−1Fuc−GlcNAcβ),4.52(d,H,J=8.5Hz,−1βIV),4.45/4.35/4.33(4d,4H,J=8.5Hz,−1βII−IV),4.42(d,0.2H,J=7.0Hz,−1β);3.99(t,2H,J=6.1Hz,ArOC −CH),3.88(dt,1H,−5Fuc),3.78−3.05(m,33H,他の糖H),2.17(dt,2H,J=6.0 及び J=6.8Hz,C −CH=CH),1.99(dt,2H,J=5.9 及び J=6.2Hz,CH=CH−C ),1.82/1.81/1.81/1.79(4s,12H,4COC ),1.80−1.72(m,2H,ArOCH−C ),1.31−1.15(m,8H,4C ),1.08(d,0.6H,J5.6=6.9Hz,−6Fuc−GlcNAcβ),1.05(d,2.4H,J5.6=6.5Hz,−6Fuc−GlcNAcα),0.82(t,3H,C ,J=6.5Hz)。
3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸メチル(15)
Figure 0005031376
無水DMF(20mL)の中に入れた1.7gの13(6.07mmol)に、850mgの14(6.15mmol)及び900mgのKCO(6.51mmol)を添加する。90℃で4時間反応させた後、この反応媒体を濃縮し、DCMの中に入れ、次いで、水で洗浄する。1.87gの黄色の油状物を得る。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン/酢酸エチル(50/1))に付す。1.37gの黄色の油状物を単離する(即ち、収率76%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.60(ddd,1H,Ar−6,J6.58.0Hz 及び J6.4〜J6.20.5Hz),7.52(dd,1H,Ar−2,J2.43.0Hz),7.31(dd,1H,Ar−5,J5.48.0Hz),7.07(ddd,1H,Ar−4),5.38(m,2H,C=C),3.98(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),3.89(s,3H,OC ),2.22−1.99(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.83(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.8Hz),1.55−1.20(m,8H,4C ),0.84(t,3H,C ,J7.5Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 131−129−128(−5,H=H),122(−6),120(−4),115(−2),66(−OAr),52(O),32−22(7),14(
質量スペクトル: 正ESI m/z=327.2[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1928Na)
計算値: 327.193614
実測値: 327.193200元素分析:
計算値: C 74.96; H 9.27; O 15.77
実測値: C 74.68; H 9.37; O 15.79
赤外(cm−1): 2970−2950−2927−2858−1726−1586−1446−1288−1228−756。
3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンジルアルコール(16)
Figure 0005031376
エーテル(3mL)の中に入れた140mgの15(460μmol)に、0℃で、35mgの水素化アルミニウムリチウム(922μmol)を添加する。1時間30分の間反応させた後、この反応媒体をエーテルで希釈し、2滴の水で加水分解する。セライトで濾過し、NaSOで脱水し、濃縮した後、127mgの無色の油状物を単離する(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.18(dd,1H,Ar−5,J5.68.0Hz 及び J5.48.3Hz),6.84(m,2H,Ar−2 及び Ar−4),6.75(dd,1H,Ar−4,J4.22.9Hz),5.32(m,.2H,C=C),4.58(s,2H,C OH),3.89(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.16−1.95(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.76(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.8Hz),1.45−1.18(m,8H,4C ),0.84(t,3H,C ,J6.3Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 159(−3),142(−1),131−130−128(−5,H=H),119(−6),114(−4),113( ),67(−OAr),65(OH),32−23(7),14(C
質量スペクトル: 正ESI m/z=299.2[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1828Na)
計算値: 299.198700
実測値: 299.199250赤外(cm−1): 3329,3005,2940,2925,2855,1669,1602,1452,1264。
3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンズアルデヒド(17)
Figure 0005031376
トルエンとの同時蒸発により乾燥させた120mgのアルコール16(434μmol)に、アルゴン下、10mLの無水DCMを添加し、次いで、190mgのPCC(881μmol)を添加する。この反応物を、DCMの還流温度まで1時間加熱する。冷却後、その反応媒体をエーテルで希釈し、フロリジルで濾過する。濃縮後、118mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 9.95(s,1H,CO),7.42(m,2H,Ar−6 及び Ar−5),7.36(d,1H,Ar−2,J2.42.9Hz),7.15(m,1H,Ar−4),5.39(m,2H,C=C),3.99(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.21−1.99(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.84(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.8Hz),1.40−1.15(m,8H,4C ),0.84(t,3H,C ,J6.6Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 192(HO),160(−3),138(−1),131−130−128(−5,H=H),123(−6),122(−4),113(−2),67(−OAr),52(O),32−23(7),14(
質量スペクトル: 化学イオン化(CI) 1%DCM溶液
細い脱離ピーク M+1=275
赤外(cm−1): 3005−2940−2927−2855−2723−1700−1599−1452−1263−787。
3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸(18)
Figure 0005031376
メタノール(30mL)の中に入れた1.14gの15(3.74mmol)に、4mLの1N 水酸化ナトリウム溶液(4.0mmol)を少量ずつ加える。この溶液を一晩還流する。4mLの1N 水酸化ナトリウム溶液をさらに添加し、得られた混合物をさらに1時間30分の間還流する。溶媒を蒸発させて除去した後、この反応媒体を0.5N HClで酸性化し、DCMで抽出する。1.04gの黄色の油状物を得る(即ち、収率96%)。
H NMR(200MHz,CDCl)δ(ppm): 10.00−9.00(bd,1H,CO ),7.69(d,1H,Ar−6,J6.57.8Hz),7.60(d,1H,Ar−2,J2.42.4Hz),7.35(dd,1H,Ar−5,J5.48.3Hz),7.14(dd,1H,Ar−4),5.40(m,2H,C=C),4.00(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.21−2.00(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.85(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.8Hz),1.35−1.05(m,8H,4C ),0.85(t,3H,C ,J6.5Hz)
13C NMR(50MHz,CDCl)δ(ppm): 172(H),159(−3),131−130−130−128(−1,−5,H=H),121−122(−4,−6),115(−2),67(−OAr),32−23(7),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=289.1[M−H]−
高分解能質量スペクトル(C1825
計算値: 289.180370
実測値: 289.180730元素分析:
計算値: C 74.45; H 9.02
実測値: C 74.29; H 9.01
赤外(cm−1): 2970−2950−2925−2854−1695−1585−1286−757。
3−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド(19)
Figure 0005031376
トルエンで乾燥させた100mgの18(345μmol)を20mLの無水DCMに溶解させ、これに、アルゴン下、1mLの塩化オキサリル(11.5mmol)及び2滴の無水DMFを添加する。その媒体を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、106mgの予期塩化物を黄色の油状物の形態で得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.71(ddd,1H,Ar−6,J6.58.3Hz,J6.42.4Hz 及び J6.20.9Hz),7.57(dd,1H,Ar−2,J2.41.6Hz),7.39(dd,1H,Ar−5,J5.48.3Hz),7.20(ddd,1H,Ar−4),5.40(m,2H,C=C),3.99(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.23−2.00(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.85(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J7.0Hz),1.28−1.15(m,8H,4C ),0.85(t,3H,,J6.5Hz)。
3−(ウンデシルオキシ)安息香酸メチル(21)
Figure 0005031376
無水DMF(7mL)の中に入れた554mgの1−ブロモウンデカン(2.35mmol)に、350mgの14(2.30mmol)及び330mgのKCO(2.39mmol)を添加する。90℃で16時間反応させた後、この反応媒体を濃縮し、DCMの中に入れ、次いで、水で洗浄する。607mgの黄色の油状物を得る。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン/酢酸エチル(60/1))に付す。579mgの予期カップリング生成物を黄色の油状物の形態で単離する(即ち、収率82%)。
H NMR(200MHz,CDCl)δ(ppm): 7.62(m,1H,Ar−6),7.55(m,1H,Ar−2),7.34(dd,1H,Ar−5,J5.48.1Hz 及び J5.67.7Hz),7.10(ddd,1H,Ar−4,J4.62.8Hz 及び J4.20.8Hz),4.00(t,2H,C −OAr,J6.6Hz),3.92(s,3H,OC ),1.80(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.6Hz 及び J6.4Hz),1.52−1.20(m,16H,8C ),0.89(t,3H,C ,J6.7Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 167(CH),159(−3),131(−1),129(−5),122(−6),120(−4),115(−2),68(−OAr),52(O),32−23(9),14(
質量スペクトル: 正ESI m/z=329.2[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1930Na)
計算値: 329.209264
実測値: 329.207940赤外(cm−1): 2950−2925−2854−1727−1586−1446−1287−1228−756
3−(ウンデシルオキシ)安息香酸(22)
Figure 0005031376
メタノール(4mL)の中に入れた112mgの21(366μmol)に、600μLの1N 水酸化ナトリウム溶液(600μmol)を少量ずつ添加する。この溶液を2時間還流する。溶媒を蒸発させて除去した後、この反応媒体を0.5N HClで酸性化し、DCMで抽出する。107mgの予期酸を白色の固体の形態で得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.70(d,1H,Ar−6,J6.57.8Hz),7.62(m,1H,Ar−2),7.38(dd,1H,Ar−5,J5.48.0Hz),7.16(dd,1H,Ar−4,J4.22.1Hz),4.02(t,2H,C −OAr,J6.5Hz),1.99(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.6Hz),1.55−1.20(m,16H,8C ),0.89(t,3H,C ,J6.5Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 171(H),159(−3),130(−1),129(−5).122(−6),121(−4),115(−2),68(−OAr),32−23(9),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=291.2[M−H]−
高分解能質量スペクトル(C1827
計算値: 291.196020
実測値: 291.196560赤外(cm−1): 2950−2920−2850−2700−2400−1680−1603−1455−1420−1312−1247−757
融点: 88℃。
3−(ウンデカニルオキシ)ベンゾイルクロリド(23)
Figure 0005031376
トルエンで乾燥させた93mgの酸22(318μmol)を20mLの無水DCMに溶解させ、これに、アルゴン下、1mLの塩化オキサリル(11.5mmol)及び2滴の無水DMFを添加する。この媒体を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、99mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
3−(ウンデク−4−イニルオキシ)安息香酸メチル(25)
Figure 0005031376
無水DMF(7mL)の中に入れた600mgの24(2.16mmol)に、325mgの14(2.14mmol)及び300mgのKCO(2.17mmol)を添加する。90℃で6時間反応させた後、この反応媒体を濃縮し、DCMで洗浄し、次いで、水の中に入れる。639mgの黄色の油状物を得る。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン/酢酸エチル(50/1))に付す。429mgの黄色の油状物を単離する(即ち、収率66%)。
H NMR(200MHz,CDCl)δ(ppm): 7.63(m,1H,Ar−6),7.57(m,1H,Ar−2),7.31(dd,1H,Ar−5,J5.48.1Hz 及び J5.67.8Hz),7.11(ddd,1H,Ar−4,J4.62.4Hz 及び J4.20.8Hz),4.11(t,2H,C −OAr,J6.2Hz),3.92(s,3H,OC ),2.39−2.15(2m,4H,C −C≡C−C ),1.98(tt,2H,ArO−CH−C −CH−C≡C,J6.5Hz),1.52−1.23(m,8H,4C ),0.88(t,3H,C ,J6.7Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 167(CH),159(−3),131(−1),129(−5),122(−6),120(−4),115(−2),81−79(),67(−OAr),52(O),31−15(7),14(
質量スペクトル: 正ESI m/z=325.1[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1926Na)
計算値: 325.177964
実測値: 325.178070赤外(cm−1): 2950−2931−2857−1726−1586−1446−1288−1228−756
3−(ウンデク−4−イニルオキシ)安息香酸(26)
Figure 0005031376
メタノール(2mL)の中に入れた48mgの25(157μmol)に、300μLの1N 水酸化ナトリウム溶液(300μmol)を少量ずつ加える。この溶液を1時間30分の間還流する。溶媒を蒸発させて除去した後、この反応媒体を0.5N HClで酸性化し、DCMで抽出する。45mgの淡黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 11.00−10.00(bd,1H,CO ),7.72(d,1H,Ar−6,J6.57.7Hz),7.64(m,1H,Ar−2),7.38(dd,1H,Ar−5,J5.48.1Hz),7.17(dd,1H,Ar−4,J4.22.7Hz),4.13(t,2H,C −OAr,J6.1Hz),2.39−2.15(2m,4H,C −C≡C−C ),1.99(tt,2H,ArO−CH−C −CH−C≡C,J6.5Hz),1.50−1.20(m,8H,4C ),0.88(t,3H,C ,J6.7Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 172(H),159(−3),131(−1),129(−5),123(−6),121(−4),115(−2),81−79(),67(−OAr),31−15(7),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=287.1[M−H]−
高分解能質量スペクトル(C1823
計算値: 287.164719
実測値: 287.164820赤外(cm−1): 2954−2929−2855−2700−2400−1690−1592−1452−1414−1288−1247−756
3−(ウンデク−4Z−イニルオキシ)ベンゾイルクロリド(27)
Figure 0005031376
トルエンで乾燥させた80mgの酸26(278μmol)を17mLの無水DCMに溶解させ、これに、アルゴン下、850μLの塩化オキサリル(9.74mmol)及び2滴の無水DMFを添加する。その媒体を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、85mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
2−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸メチル(29)
Figure 0005031376
無水DMF(2mL)の中に入れた140mgの13(500μmol)に、88mgの28(578μmol)及び77mgのKCO(557μmol)を添加する。90℃で8時間反応させた後、その反応媒体を濃縮し、DCMの中に入れ、次いで、水で洗浄する。137mgの黄色の油状物を得る。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン/酢酸エチル(40/1))に付す。100mgの黄色の油状物を単離する(即ち、収率66%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.79(dd,1H,Ar−6,J6.58.1Hz 及び J6.41.9Hz),7.43(ddd,1H,Ar−4,J4.38.5Hz,J4.57.3Hz),6.94(m,2H,Ar−5 及び Ar−3),5.40(m,2H,C=C),4.02(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),3.89(s,3H,OC ),2.28−2.01(2m,4H,C −CH=CH−C ,J6.6Hz),1.89(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.6Hz),1.50−1.16(m,8H,4C ),0.86(t,3H,C ,J6.6Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 167(=0),158(−2),133(−4),131(H=H),128(−6),120(−1),119(−5),113(−3),68(−OAr),52(O),32−22(7),14(
質量スペクトル: 正ESI m/z=327.2[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1928Na)
計算値: 327.193914
実測値: 327.192560赤外(cm−1): 3000−2962−2925−2855−1734−1601−1491−1456−1305−1250−754
2−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸(30)
Figure 0005031376
メタノール(3mL)の中に入れた80mgの29(263μmol)に、500μLの1N 水酸化ナトリウム溶液(500μmol)を少量ずつ加える。この溶液を24時間還流する。溶媒を蒸発させて除去した後、この反応媒体を0.5N HClで酸性化し、DCMで抽出する。76mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 12.00−10.00(bd,1H,CO ),8.16(dd,1H,Ar−6,J6.57.8Hz 及び J6.41.9Hz),7.54(ddd,1H,Ar−4,J4.38.4Hz 及び J4.57.6Hz),7.10(ddd,1H,Ar−5,J5.30.8Hz),7.03(dd,1H,Ar−3),5.40(m,2H,C=C),4.24(t,2H,C −OAr,J6.4Hz),2.25(m,2H,C −CH=CH−C ),1.97(m,4H,ArO−CH−C −CH−CH=CH−C ),1.35−1.10(m,8H,4C ),0.84(t,3H,C ,J6.6Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 165(H),157(−2),135(−4),134−132(H=H),127(−6),122(−5),117(−1),112(−3),69(−OAr),32−22(7),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=289.2[M−H]−
高分解能質量スペクトル(C1825
計算値: 289.180370
実測値: 289.179060 2−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド(31)
Figure 0005031376
トルエンで乾燥させた76mgの酸30(262μmol)を15mLの無水DCMに溶解させ、それに、アルゴン下、800μLの塩化オキサリル(9.17mmol)及び2滴の無水DMFを添加する。この媒体を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、80mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.97(dd,1H,Ar−6,J6.57.9Hz 及び J6.41.7Hz),7.46(m,1H,Ar−4),6.90(m,2H,Ar−5 及び Ar−3),5.30(m,2H,C=C),3.95(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.20−1.90(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.79(tt,2H,ArO−CH−C −CH−CH=CH,J6.6Hz),1.20−1.09(m,8H,4C ),0.76(t,3H,C ,J6.7Hz)
4−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸メチル(33)
Figure 0005031376
無水DMF(2mL)の中に入れた150mgの13(535μmol)に、90mgの32(590μmol)及び81mgのKCO(590μmol)を添加する。90℃で7時間反応させた後、この反応媒体を濃縮し、DCMの中に入れ、次いで、水で洗浄する。163mgの黄色の油状物を得る。これを、シリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン/酢酸エチル(80/1))に付す。129mgの予期カップリング生成物を黄色の油状物の形態で単離する(即ち、収率79%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.97(d,2H,Ar−2 及び Ar−6,J6.5〜J2.38.8Hz),6.89(d,2H,Ar−3 及び Ar−5),5.39(m,2H,C=C),3.99(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),3.88(s,3H,OC ),2.22−2.00(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.84(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.8Hz),1.40−1.12(m,8H,4C ),0.85(t,3H,C ,J6.6Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 167(=O),163(−4),131(−2 及び −6),130−128(H=H),122(−1),114(−5 及び −3),67(−OAr),52(O),32−23(7),14(
質量スペクトル: 正ESI m/z=327.2[M+Na]+
高分解能質量スペクトル(C1928Na)
計算値: 327.193914
実測値: 327.192630赤外(cm−1): 3000−2962−2925−2855−1720−1607−1511−1435−1279−1254−846
4−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)安息香酸(34)
Figure 0005031376
メタノール(4mL)の中に入れた109mgの33(358μmol)に、550μLの1N 水酸化ナトリウム溶液(550μmol)を少量ずつ加える。この溶液を20時間還流する。溶媒を蒸発させて除去した後、この反応媒体を0.5N HClで酸性化し、DCMで抽出する。102mgの白色の固体を得る(即ち、収率98%)。
H NMR(250MHz,CDCl)δ(PPM): 12.00−11.00(bd,1H,CO ),8.07(d,2H,Ar−2 及び Ar−6,J2.3〜J6.58.5Hz),6.94(d,2H,Ar−3 及び Ar−5),5.42(m,2H,C=C),4.03(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.26−2.03(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.88(tt,2H,ArO−CH−C −CH,J6.8Hz),1.40−1.10(m,8H,4C ),0.89(t,3H,C ,J6.6Hz)
13C NMR(62.5MHz,CDCl)δ(ppm): 172(H),164(−4),132(−2 及び −6),131−128(H=H),121(−1),114(−3 及び −5),67(−OAr),32−22(7),14(
質量スペクトル: 負ESI m/z=289.2[M−H]−
高分解能質量スペクトル(C1825
計算値: 289.180370
実測値: 289.178710 4−(ウンデク−4Z−エニルオキシ)ベンゾイルクロリド(35)
Figure 0005031376
トルエンで乾燥させた101mgの酸34(348μmol)を18mLの無水DCMに溶解させ、それに、アルゴン下、1mLの塩化オキサリル(11.5mmol)及び2滴の無水DMFを添加する。この媒体を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、107mgの黄色の油状物を得る(即ち、収率99%)。
1HNMR(250MHz,CDCl)δ(ppm): 7.96(d,2H,Ar−2 及び Ar−6,J2.3〜J6.58.7Hz),6.99(d,2H,Ar−3 及び Ar−5),5.43(m,2H,C=C),4.10(t,2H,C −OAr,J6.3Hz),2.27−2.03(2m,4H,C −CH=CH−C ),1.91(tt,2H,ArO−CH−CH−C ,J6.7Hz),1.35−1.12(m,8H,4C ),0.89(t,3H,C ,J6.6Hz)

Claims (23)

  1. 式(I):
    Figure 0005031376
    [式中、
    * nは、1、2又は3を表し;
    * Aは、−C(O)−、−C(S)−及び−CH−から選択される置換基を表し;
    * Bは、フェニレンを表し;
    * Cは、−O−、−S−、−CH−及び−CH−(C−Cアルキル)から選択される置換基を表し;
    * Dは、2〜20個の炭素原子を含んでいる直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表し;
    * E及びGは、NHC(O)CHを表し;
    * Rは、H、C1−6−アルキル、C(O)H及びC(O)CHから選択される置換基を表し;
    * RからR及びRは、互いに独立して、H、C1−6−アルキル、C(O)C1−6−アルキル及び−C(O)NHから選択される置換基を表し;
    * Rは、H、C1−6−アルキル、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、C(O)C1−6−アルキル、−C(S)C1−6−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(NH)NH、−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(S)NHC1−6−アルキル及び−C(NH)NHC1−6−アルキルから選択される置換基を表す。]
    で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体、並びに、その農業上許容される可能な幾何異性体及び/又は光学異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオ異性体、互変異性体、塩、N−オキシド、スルホキシド、スルホン、及び、金属錯体又は半金属錯体、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩及びテトラアルキルアンモニウム塩。
  2. nが2又は3を表す、請求項1に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  3. Aが−C(O)−又は−CH−を表す、請求項1又は2に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  4. がH、CH又はC(O)CHを表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  5. 、R、R、R、R及びRがHを表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  6. がH、C(O)CH又はC(O)NHを表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  7. がH、SOH、SOLi、SONa、SOK、SON(C1−8−アルキル)、フコシル又はメチルフコシルを表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  8. Dが3〜17個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  9. Cが−O−を表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  10. Aが−C(O)−を表し、Cが−O−を表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  11. Aが−CH−を表し、Cが−O−を表す、請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  12. * nが2又は3を表し;
    * Aが−C(O)−又は−CH−を表し;
    * Cが−O−を表し
    がH又はC(O)CHを表し;
    * R、R、R、R及びRがHを表し;
    * RがH、C(O)CH又はC(O)NHを表し;
    * RがH、フコシル、メチルフコシル、スルホフコシル、アセチルフコシル、アラビノシル、SOH、SOLi、SONa、SOK及びSON(C1−8−アルキル)から選択される置換基を表し;
    * RがHを表す、請求項1に記載の式(I)で表されるリポキト−オリゴ糖誘導体。
  13. が、H、SOH、SOLi、SONa、SOK若しくはSON(C1−8−アルキル)を表すか、又は、式:
    Figure 0005031376
    [式中、
    * R26は、H及びCHから選択される置換基を表し;
    * R27及びR28は、互いに独立して、H、C(O)CH、SOH、SOLi、SONa、SOK及びSON(C1−8−アルキル)から選択される置換基を表す。]
    で表される置換基を表す、請求項1から12のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  14. 26、R27及びR28が、水素原子を表す、請求項13に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  15. Dが、7〜15個の炭素原子を含んでいる直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素鎖を表す、請求項1から14のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  16. Dが、下記式:
    Figure 0005031376
    [式中、
    * m=1〜12であり、
    * p=0〜11であり、
    * q=6〜14であり、
    * s=5〜13である
    (ここで、m+p≦12であり、およびm+p≧4である。)。]
    で表わされる炭化水素鎖を表す、請求項1から15のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  17. Dが、11個の炭素原子を含み、飽和の又は炭素原子4と炭素原子5の間が不飽和の、直鎖炭化水素鎖を表す、請求項1から16のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  18. 下記式:
    Figure 0005031376
    Figure 0005031376
    Figure 0005031376
    [式中、Mは、存在している場合には、H、Li、Na、K及び(C1−8−アルキル)から選択されるカチオンを表す。]
    の内の1つに相当する、請求項1から17のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体。
  19. 植物についての根粒形成因子としての、請求項1から18のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体の使用。
  20. 前記植物がマメ科植物であることを特徴とする、請求項19に記載の使用。
  21. 前記マメ科植物が、ダイズ、エンドウ、ソラマメ、ラッカセイ、インゲンマメ、ハウチワマメ、アルファルファ又はクローバーであることを特徴とする、請求項20に記載の使用。
  22. 植物成長刺激因子としての、請求項1から18のいずれか1項に記載のリポキト−オリゴ糖誘導体の使用。
  23. 種子の処理方法であって、請求項1から18のいずれか1項で定義した1種類以上のリポキト−オリゴ糖誘導体を、単独で施用するか又は他の活性分子との組み合わせとして施用することを含む処理方法。
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