JP5029152B2 - 内燃機関の始動時制御装置 - Google Patents

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本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動時にグロープラグにより燃焼室を加熱する内燃機関の始動時制御装置に関し、特に、始動時における電源電圧の低下抑制に好適な内燃機関の始動時制御装置に関するものである。
ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動時においては、燃焼室を加熱するグロープラグへの通電を継続しつつスタータモータによるクランキングを開始した瞬間にスタータへの大きな駆動電流により電源電圧が著しく低下する現象を生じる。この電源電圧低下に伴い内燃機関コントロールユニットへ供給される電力の電圧も低下し、内燃機関コントロールユニットが瞬間的にではあるが正常に機能しない不具合を生ずる。従来から上記した始動時における電源の電圧の低下を抑制して、内燃機関の始動性を向上させる内燃機関の始動時制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
これは、ディーゼルエンジンのグロープラグの制御装置であり、ディーゼルエンジンの始動時、検出されたバッテリ電圧VBが所定判別値VBREFより大きいときには、グロープラグへの通電を実行し、所定判別値VBREF以下に低下したときに、グロープラグへの通電を停止させて電源電圧の低下を抑制するようにしている。
特開2002−322974号公報
しかしながら、上記従来例では、バッテリ電圧を検出し、検出されたバッテリ電圧が所定判別値以下に低下した時にグロープラグへの通電を一時的に停止する、即ち、クランキング開始前の状態においてバッテリ電圧値が所定閾値を超えていた場合であっても、クランキングが開始されてバッテリ電圧が所定判別値以下に低下してから、グロープラグへの通電を停止するものであるため、特に極低温状態での始動時には通常の始動時と比較してバッテリの起電力が低下した状態となること等から、クランキングを開始した瞬間に、スタータへの大きな駆動電流により、著しい電圧降下を生ずることを防止できず、クランキング初期において内燃機関コントロールユニットへ供給されるバッテリ電圧も低下し、内燃機関コントロールユニットが一時的に正常に機能せず内燃機関の始動性が悪化する懸念が残されている。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、クランキング開始時における電源電圧の低下抑制に好適な内燃機関の始動時制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、電源からの電力供給を制御することにより内燃機関の燃焼室を加熱するグロープラグおよび内燃機関をクランキングするスタータの動作状態を制御可能であり、前記スタータによるクランキング開始の直前若しくはクランキング開始と同時に、前記グロープラグへの通電を停止させ、前記スタータによるクランキング動作を開始させる、前記電源よりの電力により動作可能な始動制御手段を備える。
そして、前記始動制御手段は、グロープラグによる加熱により内燃機関の始動準備が完了し、スタータによるクランキング動作が開始可能な状態であることを報知手段を介して報知作動可能であり、前記報知手段による報知作動の直前若しくは報知作動と同時、または、前記報知手段による報知作動から予め設定した所定時間の経過後に、前記グロープラグへの通電を停止させるものであり、前記グロープラグによる内燃機関の始動準備が完了することを報知する報知手段の報知作動前に、クランキング動作開始信号が入力された場合には、前記グロープラグへの通電を停止させ、スタータによるクランキング動作を開始させるようにした。
したがって、本発明では、スタータによるクランキング開始の直前若しくはクランキング開始と同時に、電源からの電力供給により内燃機関の燃焼室を加熱するグロープラグへの通電を停止させ、電源からの電力供給により前記スタータによるクランキング動作を開始させるようにしたため、クランキングを開始した瞬間の著しい電圧降下を防止でき、クランキング初期における一時的な内燃機関コントロールユニットの動作停止を回避でき、一時的な内燃機関コントロールユニットの動作停止に伴う始動性悪化を抑制して、始動時間の短縮化を図ることができる。
しかも、前記始動制御手段は、グロープラグによる加熱により内燃機関の始動準備が完了し、スタータによるクランキング動作が開始可能な状態であることを報知手段を介して報知作動可能であり、前記報知手段による報知作動の直前若しくは報知作動と同時、または、前記報知手段による報知作動から予め設定した所定時間の経過後に、前記グロープラグへの通電を停止させるものであるため、その後のドライバによるクランキング開始信号に対して、確実に電圧低下を防止できる。
さらに、前記始動制御手段は、グロープラグによる内燃機関の始動準備が完了することを報知する報知手段の報知作動前に、クランキング動作開始信号が入力された場合には、前記グロープラグへの通電を停止させ、スタータによるクランキング動作を開始させるようにしているため、報知手段の報知作動前にドライバの意図により、クランキング開始を行わなければならないような場合であっても、バッテリ電圧の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の内燃機関の始動時制御装置を一実施形態に基づいて説明する。図1、2は本発明を適用した内燃機関の始動時制御装置の第1実施形態を示し、図1は内燃機関の始動時制御装置のシステム構成図、図2は内燃機関コントロールユニットによる始動時制御の制御フローチャートである。
図1において、内燃機関の始動時制御装置は、内燃機関としてのディーゼルエンジン1(以下では「エンジン」という)の始動時に、スタータ2によるクランキングに先立ち燃焼室をグロープラグ3により加熱するものであり、グロープラグ3およびスタータ2を制御するための内燃機関コントロールユニット4(以下では「ECU」という)を備える。前記グロープラグ3は、エンジン1の図示しない各気筒の燃焼室に配置され、始動に先立って燃焼室を加熱するとともに、スタータ2によるクランキングに際しては図示しない燃料噴射弁から燃焼室に噴射された噴射燃料を加熱して、その着火・燃焼を促進するよう機能する。
前記スタータ2は、図示しないが、エンジン1の始動時にピニオンギヤを始動モータにより回転させながらマグネット機構により前進させて、エンジン1のクランクシャフトに連結されたリングギヤに噛み合わせることにより、クランクシャフトを回転駆動(クランキング)する。前記グロープラグ3およびスタータ2は、駆動回路5を介して電源としてのバッテリ6に接続される。前記グロープラグ3およびスタータ2へのバッテリ6よりの電力供給は、駆動回路5を介してECU4により制御され、グロープラグ3およびスタータ2がON/OFF制御される。
前記ECU4は、図示しないが、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェースなどからなるマイクロコンピュータで構成され、イグニッション・スイッチ7および/またはクランキング動作開始信号発生装置8、グローランプ9、前記駆動回路5が接続され、前記バッテリ6より電力供給されて作動する。前記イグニッション・スイッチ7の信号およびクランキング動作開始信号発生装置8の信号は、I/OインターフェースでA/D変換された後、CPUに入力される。前記イグニッション・スイッチ7は、(完全なOFF位置とアクセサリースイッチON状態を含む)OFF位置、(エンジン)ON位置および(エンジン)START位置のいずれか1つに選択的に切換可能に構成され、その選択されている位置を表す信号をECU4に出力する。前記クランキング動作開始信号発生装置8は、イグニッション・スイッチ7によるクランキング動作開始信号ではなく、押しボタン式のプッシュスタートによるクランキング動作開始信号をECU4に出力する。
前記ECU4は、接続されたイグニッション・スイッチ7やクランキング動作開始信号発生装置8よりの信号を受けて、グローランプ9の点灯制御や、前記グロープラグおよびスタータ2のON/OFF制御を実施する。前記グローランプ9は、グロープラグ3の作動状態などを表示するものであり、ECU4により、点灯および消灯が制御される。CPUは、後述するように、エンジン1の始動時、これらの入力信号に応じて、グロープラグ3、スタータ2およびグローランプ9などを制御する。
以上の構成の内燃機関の始動時制御装置の動作について、図2に示すフローチャートおよび図3に示すタイムチャートを参照して、以下に説明する。この制御フローチャートはECU4で所定時間ごとに実行される。この処理では、以下に述べるように、イグニッション・スイッチ7がOFF位置からON位置まで操作されたときに、先ずグロープラグ3およびグローランプ9をONさせるプリグロー制御を開始する(ステップS1〜S3)。そして、プリグロー制御の終了後に一旦グロープラグ3およびグローランプ9をOFFする(ステップS4,S5)。その後に、イグニッション・スイッチ7がON位置からSTART位置に切り換えられたときに、スタータ2をONしてクランキングを開始する(ステップS6)。また、プリグロー制御の終了を待たずにイグニッション・スイッチ7がON位置からSTART位置に切り換えられたとき(ステップS7)には、一旦グロープラグ3およびグローランプ9をOFFし(ステップS8,S9)、その後に、スタータ2をONしてクランキングを開始する(ステップS10)。
先ず、ステップS0で、イグニッション・スイッチ7がON位置にあるか否かを判別する。イグニッション・スイッチ7の位置がOFF位置からON位置に切り換えられた時(図4において、時点t1参照)には、ステップS1に進み、グローランプ9をON(点灯)させ、プリグロータイマをセット(YD_GROW=1)する。前記イグニッション・スイッチ7の位置がOFF位置である場合には、今回の処理ステップSを終了する。ステップS2では、グロープラグ3への通電を開始(グロープラグON)させ、ステップS3へ進む。
ステップS3では、グロープラグ3への通電によるエンジン1の始動準備が完了したか否かを判定し、始動準備の完了と判定した場合(図4において、時点t2参照)にはステップS4へ進み、エンジン1の始動準備が完了していない場合には、ステップS7(このステップSでの処理は後述する)を経由した後、今回の処理ステップを終了し、ステップS3でのエンジン1の始動準備が終了するまではグロープラグ3への通電を継続する。この判定は、グロープラグ3への通電開始からの時間を計測し、ステップS1で設定したプリグロータイマ(YD_GROW=1)による設定時間の経過を持って、始動準備の完了と判定する。なお、エンジン1の始動準備の完了判定は、これに限られず、例えば、温度サンサ等でエンジン温度を検知してエンジン温度が予め設定した温度を超えているか否かで判定してもよいし、吸気温度や冷却水温等からの信号とグロープラグ3への通電の経過時間とに基づいてエンジン温度の上昇分を推定して準備完了を判定するものであってもよい。
ステップS4では、グロープラグ3への通電を停止(グロープラグOFF)し、ステップS5へ進み、グローランプ9を消灯し、プリグロータイマをOFF(YD_GROW=0)にする。その後、ステップS6へ進み、イグニッション・ステッチ位置がON位置からスタート位置に切り換えられたことが検知されたことを確認して、スタータ2によるクランキング動作を開始する。
前記制御フローチャートによる始動制御の時間的経過を図3に示すタイムチャートにより説明する。図3において、時点t1でイグニッション・スイッチ7をOFF位置からON位置に切り換えると、ステップS0の判定がYESとされ、ステップS1により先ずグローランプ9が点灯され、次にステップS2によりグロープラグ3への通電が開始され、グロープラグ3への通電よりバッテリ電圧は低下される。時点t2において、プリグロータイマ(YD_GROW=1)による設定時間が経過すると、ステップS3による判定がNOとされ、ステップS4によりグロープラグ3への通電が停止されると共にステップS5によりグローランプ9が消灯される。グロープラグ3への通電停止によるバッテリ負荷の減少に応じてバッテリ電圧が上昇復帰される。次いで、イグニッション・スイッチ7がON位置からSTART位置へ切り換えられる(時点t2〜t3参照)と、ステップS6での判定によりスタータ2がON作動されてエンジン1のクランキングが開始される(時点t3参照)。
図4はエンジン1のクランキング開始時点t3においてもグロープラグ3への通電が継続された場合におけるバッテリ電圧の変化を示す比較例である。この比較例においては、グロープラグ3への通電継続中におけるスタータ2への大きな駆動電流により、バッテリ電圧は、本実施形態におけるバッテリ電圧のように上昇回復されることなく、そのまま急激に大きく低下する状態となり(ECU4が一時的に正常に機能しない電圧値)、内燃機関の始動性が悪化する懸念が生じる。
しかしながら、本実施形態においては、前述のように、前記クランキングによりスタータ2への大きな駆動電流により、バッテリ電圧は再び急激に低下されるが、グロープラグ3への通電が停止されている状態でクランキングが開始されるために、大きく低下されることが抑制される。
その後、前記クランキング継続によりエンジン回転数は徐々に増加され、所定時間経過後若しくはエンジン回転数が所定閾値を越えた段階で、グロープラグ3への通電が再開(時点t4参照)されて燃焼室へ燃料噴射弁より噴射される噴射燃料への加熱が開始され、その燃焼が促進され、完爆状態を経てスタータ2によるクランキングが停止され(時点t5参照)、バッテリ電圧が正規状態に復帰し、暖機の進行によりグロープラグ3への通電が停止される(時点t6参照)。
以上のように、通常、ドライバは、始動準備完了を告知するグローランプ9の消灯を持って、スタータ2の始動をしようとするが、ドライバに対してグローランプ9により始動準備完了を告知した直後に、ドライバがクランキングを開始しようとした場合であっても、本実施形態においては、グロープラグ3への通電が停止されているため、バッテリ電圧が大幅に低下することを防止することができ、ECU4の瞬間的な停止等により正常に機能しない等の始動性の悪化を防止することができる。
また、前記ステップS3において、エンジン1の始動準備が未終了の場合である場合に経由するステップS7では、イグニッション・ステッチ位置がON位置からSTART位置に切り換えられたか否かが判定され、START位置への切り換えが実行されていないと判定した場合には、上記したように、今回の処理ステップを終了するが、START位置への切り換えが実行されたと判定した場合には、ステップS8へ進み、前記したステップS4と同様に、グロープラグ3への通電を停止(グロープラグOFF)し、ステップS9へ進み、前記したステップS5と同様に、グローランプ9を消灯し、プリグロータイマをOFF(YD_GROW=0)にする。その後、ステップS10へ進み、スタータ2によるクランキングを開始する。
即ち、クランキング動作開始信号がグローランプ9の点灯中に入力されたような場合(例えば、グローランプ9の消灯前であっても、ドライバがイグニッション・スイッチ7をSTART位置に回す等により、エンジン1のクランキング開始を所望した場合)には、エンジン1の始動準備が不十分であっても、スタータ2をONすることによってエンジン1の始動を試みるために、クランキング開始前にグロープラグ3への通電を停止し、その後にスタータ2をONしてエンジン1のクランキングを開始するようにしている。
このようにすれば、グローランプ9の消灯前にドライバの意図により、クランキング開始を行わなければならないような場合であっても、バッテリ電圧の低下を防ぐことができる。
なお、上記した実施形態では、ステップS4およびステップS8でのグロープラグ3への通電停止と、ステップS5およびステップS9でのグローランプ9の消灯とを、この順に実行している、グロープラグ3への通電停止とグローランプ9の消灯とを同時に実行してもよい。その理由は、通常ドライバは、グローランプ9の消灯を認識してからイグニッション・スイッチ7をON位置からSTART位置に切り換えてスタータ2によるクランキングを行うので、ステップS6およびステップS10においてクランキングを開始した際には、既に、グロープラグ3への通電停止が行われているので、上記のように、同時に行っても十分にバッテリ6の電圧の大幅な低下を防止することができる。
更に、略同時にグローランプ9の消灯とグロープラグ3への通電をOFFするものとして、グローランプ9の消灯後、ドライバがこの消灯を認識して、イグニッション・スイッチ7をSTART位置に回し、クランキング動作開始信号を出力するまでにドライバの平均的にかかる時間を所定値(時間)として設定し、その時間内にグロープラグ3への通電を停止するようにしてもよい。
図5はエンジン1をイグニッション・スイッチ7による始動ではなく、押しボタン式のクランキング動作開始信号発生装置8によるエンジン始動信号およびクランキング動作開始信号によるプッシュスタートを想定した変形例としてのエンジン始動制御のフローチャートである。図2における始動制御のフローチャートにおけるステップS6とステップS7とを、今回ステップS11とステップS12に変更している。ステップS0においてはクランキング動作開始信号発生装置8よりのエンジン始動信号を受けて制御フローが開始されるようにしている。その他の構成は図2と同様に構成している。
本実施例のステップS11においては、押しボタン式のクランキング動作開始信号発生装置8よりのクランキング動作信号が発生されたことが検知されたことを確認して、スタータ2によるクランキング動作を開始するようにしている。ステップS12においては、押しボタン式のクランキング動作開始信号発生装置8よりのクランキング動作信号が発生されたことが検知されるとステップS8以降へ進んでスタータ2によるクランキング動作を開始するようにしている。
この場合にも、例えば、プッシュスタートのエンジン始動開始信号(イグニッション・スイッチ7のON信号に相当)を検知(ステップS0)した後、グローランプ9が点灯中でエンジン始動準備完了前(ステップS3での判断がYESの場合)に、ドライバによってクランキング始動を促すクランキング動作開始信号が入力された場合(ステップS12での判断がYESの場合)に、図2の実施例と同じく、スタータ2によるクランキング動作(ステップS10)の始動はグロープラグ3への通電をカットする(ステップS8)まで、待機するようにしている。
なお、イグニッション・スイッチ7による信号によりエンジン始動を行う車両の場合であっても、アクセサリースイッチON位置からSTART位置までのスイッチ位置の移動を検知して、それをトリガーにクランキング動作開始信号を出力するような構成の場合には、本実施形態のエンジン始動制御と同様の制御を行うことで、バッテリ電圧低下を防止できる。
なお、上記実施形態において、内燃機関として、ディーゼルエンジン1を対象としたものについて説明したが、図示はしないが、内燃機関に設けられたグロープラグ3であれば適用可能である。また、グロープラグ3を含む各種の始動機器用の電源としては、実施形態のバッテリ6に限られず、始動機器に所定の電力を供給可能なものであればよい。
また、上記実施形態において、スタータ2によるクランキング動作の開始時に電源供給を停止させるものとして、グロープラグ3を備えるものについて説明したが、図示はしないが、スタータ2を除き、グロープラグ3に加えて他にも動作中の機器を停止させてバッテリ6よりの電力供給を削減させるものであってもよい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)電源(バッテリ6)からの電力供給を制御することにより内燃機関の燃焼室を加熱するグロープラグ3および内燃機関をクランキングするスタータ2の動作状態を制御可能であり、前記スタータ2によるクランキング開始の直前若しくはクランキング開始と同時に、前記グロープラグ3への通電を停止させ、前記スタータ2によるクランキング動作を開始させる、前記バッテリ6よりの電力により動作可能な始動制御手段としてのECU4を備えるため、クランキングを開始した瞬間の著しい電圧降下を防止でき、クランキング初期における一時的な内燃機関コントロールユニット4の動作停止を回避でき、一時的な内燃機関コントロールユニット4の動作停止に伴う始動性悪化を抑制して、始動時間の短縮化を図ることができる。
(イ)始動制御手段としてのECU4は、グロープラグ3による加熱により内燃機関の始動準備が完了し、スタータ2によるクランキング動作が開始可能な状態であることを報知手段としてのグローランプ9の消灯を通じて報知作動可能であり、前記始動制御手段としてのECU4は、前記グローランプ9の消灯による報知作動の直前若しくは報知作動と同時に、前記グロープラグ3への通電を停止させることにより、例えば、ドライバへクランキング動作可能状態をグローランプ9の点灯・消灯で報知する場合には、消灯すると同時若しくはそれ以前に、グロープラグ3への通電を切ることで、その後のドライバによるクランキング開始信号に対して、確実に電圧低下を防止できる。
(ウ)始動制御手段としてのECU4は、グロープラグ3による加熱により内燃機関の始動準備が完了し、スタータ2によるクランキング動作が開始可能な状態であることを報知手段としてのグローランプ9の消灯を通じて報知作動可能であり、前記始動制御手段としてのECU4は、前記グローランプ9の消灯による報知作動から予め設定した所定時間、例えば、ドライバがクランキング動作開始可能状態を報知するグローランプ9消灯作動を認識してクランキング開始の動作を開始するまでの所定時間の経過後に、前記グロープラグ3への通電を停止させることにより、その後のドライバによるクランキング開始信号に対して、確実に電圧低下を防止できる。
(エ)始動制御手段としてのECU4は、グロープラグ3による内燃機関の始動準備が完了することを報知する報知手段としてのグローランプ9消灯による報知作動前に、イグニッション・スイッチ7若しくはクランキング動作開始信号発生装置8によるクランキング動作開始信号が入力された場合には、前記グロープラグ3への通電を停止させ、スタータ2によるクランキング動作を開始させることにより、グローランプ9の消灯前にドライバの意図により、クランキング開始を行わなければならないような場合であっても、バッテリ電圧の低下を防ぐことができる。
(オ)始動制御手段としてのECU4は、前記グロープラグ3への通電を停止に前後して報知手段としてのグローランプ9の報知作動としての消灯を完了させた後、スタータ2によるクランキング動作を開始させることにより、報知手段の動作とクランキング動作との関連を明確にすることができる。
(カ)停止されたグロープラグ3への通電は、スタータ2によるクランキング動作の初期段階を経た後に再開されることにより、燃焼室へ燃料噴射弁より噴射される噴射燃料への加熱が開始され、その燃焼が促進される。
本発明の一実施形態を示す内燃機関の始動時制御装置のシステム構成図。 同じく内燃機関コントロールユニットによる始動時制御の制御フローチャート。 同じく内燃機関コントロールユニットによる始動時制御のタイムチャート。 比較例における内燃機関コントロールユニットによる始動時制御のタイムチャート。 第2実施例の内燃機関コントロールユニットによる始動時制御の制御フローチャート。
符号の説明
1 内燃機関としてのエンジン
2 スタータ
3 グロープラグ
4 始動制御手段としての内燃機関コントロールユニット、ECU
5 駆動回路
6 電源としてのバッテリ
7 イグニッション・スイッチ
8 クランキング動作開始信号発生装置
9 グローランプ

Claims (4)

  1. 始動時に電源からの通電により内燃機関の燃焼室を加熱するグロープラグと、
    始動時に前記電源からの電力により前記内燃機関をクランキングするスタータと、
    前記電源からの電力供給を制御することにより前記グロープラグおよび前記スタータの動作状態を制御可能であり、前記スタータによるクランキング開始の直前若しくはクランキング開始と同時に、前記グロープラグへの通電を停止させ、スタータによるクランキング動作を開始させる、前記電源よりの電力により動作可能な始動制御手段と、を備え、
    前記始動制御手段は、グロープラグによる加熱により内燃機関の始動準備が完了し、スタータによるクランキング動作が開始可能な状態であることを報知手段を介して報知作動可能であり、
    前記報知手段による報知作動の直前若しくは報知作動と同時、または、前記報知手段による報知作動から予め設定した所定時間の経過後に、前記グロープラグへの通電を停止させるものであり、
    前記グロープラグによる内燃機関の始動準備が完了することを報知する報知手段の報知作動前に、クランキング動作開始信号が入力された場合には、前記グロープラグへの通電を停止させ、スタータによるクランキング動作を開始させることを特徴とする内燃機関の始動時制御装置。
  2. 前記始動制御手段は、前記グロープラグへの通電の停止に前後して報知手段の報知作動を完了させた後、スタータによるクランキング動作を開始させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の始動時制御装置。
  3. 前記停止されたグロープラグへの通電は、スタータによるクランキング動作の初期段階を経た後に再開されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の始動時制御装置。
  4. 前記グロープラグへの通電の再開は、前記スタータによるクランキング動作の開始から所定時間後若しくは内燃機関の回転数が所定閾値を超えた段階で実行されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の始動時制御装置。
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