JP5023481B2 - 液体処理方法および液体処理装置 - Google Patents

液体処理方法および液体処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5023481B2
JP5023481B2 JP2005354294A JP2005354294A JP5023481B2 JP 5023481 B2 JP5023481 B2 JP 5023481B2 JP 2005354294 A JP2005354294 A JP 2005354294A JP 2005354294 A JP2005354294 A JP 2005354294A JP 5023481 B2 JP5023481 B2 JP 5023481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction tank
ultraviolet
bubbles
fine bubbles
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005354294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007152304A (ja
Inventor
みさき 隅倉
政隆 日高
昭二 渡辺
鉄郎 芳賀
伊智朗 圓佛
直樹 原
由高 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005354294A priority Critical patent/JP5023481B2/ja
Publication of JP2007152304A publication Critical patent/JP2007152304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023481B2 publication Critical patent/JP5023481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

本発明は,紫外線を用いた液体処理方法及び液体処理装置に関する。
〔非特許文献1〕には、紫外線を用いた水処理方法が開示されている。紫外線消毒装置は、残留物や消毒副生成物がない、照射時間が短い、病原性原虫の不活化が可能、設備の建設および維持が比較的容易といった特長を有しているため、下水処理場や浄水場において適用事例がある。ただし、特に微生物の消毒・不活化に関しては、紫外線照射後に一旦不活化された微生物が蘇生(機能回復)する現象が見られる。このため、紫外線だけを使用した処理では消毒性能が不十分であるとして、塩素消毒等と併用される場合が多い。
紫外線照射による微生物の不活化および回復現象は、次のように説明されている。主に260nm付近の波長の紫外線を受けると、微生物はDNAの複製を阻害されて感染能力や増殖能力を失って不活化されるが、代謝機能は維持されている。微生物はDNAの損傷を修復する酵素を有しており、この酵素により波長が310nm〜490nmの近紫外線から可視光線の光を受けて活性化される結果、DNAの損傷が修復される。この回復現象は、光回復と呼ばれている。
紫外線消毒装置は、紫外線照射部と電源制御盤で構成され、照射に用いられる紫外線ランプは、水銀蒸気の封入圧により低圧・中圧・高圧に分類される。低圧水銀ランプは主に波長254nmの紫外線を、中圧・高圧水銀ランプは波長175nm〜400nm前後の広範囲の紫外線を発生する。中圧水銀ランプは、254nm付近と203nm以下の波長を同時に発生する。
波長203nm以下の紫外線により、気中の酸素がオゾン気体となり、水中の酸素原子が解離して溶存オゾンが生成する。一方、波長260nm前後の紫外線はオゾンを酸素分子と活性酸素に分解する。
〔非特許文献2〕には、微細気泡の特性が示されており、一般に、直径約50マイクロメータ以下の気泡は、気泡内気体が周囲液相へ溶け込むにしたがって直径が減少するため、表面張力の効果により内部が高圧,高温になり、消滅時にOHラジカルなどの酸化力の高いフリーラジカルと圧力波を生じること、このとき発光をともない、比表面積が大きく、上昇速度が小さいため、気泡中の気体の溶解度が高いことが開示されている。
〔特許文献1〕には、それぞれ短波長,中波長,長波長の紫外線を照射する3つの紫外線照射装置によりオゾンを利用して水を殺菌活水化すると同時に、紫外線照射装置内に設けられた光触媒機能体によっても水を殺菌活水化することにより特に海水を効率よく短時間で浄化することが記載されている。そして、酸素を含む気体に波長185nmの紫外線を照射して生成したオゾン含有気体を、波長254nmの紫外線を照射する反応槽内に散気し、溶存オゾンと紫外線により活性酸素を生成する促進酸化法を用いて被処理水を殺菌処理する手法が記載されている。
〔特許文献2〕には、波長185nm付近と254nm付近の紫外線を併用して、溶存酸素からのオゾン生成とその分解による活性酸素生成を同時に行って被処理水を殺菌処理することが開示されている。
〔特許文献3〕には、光触媒を配した反応容器内に注入した微細気泡に超音波を印加して気泡収縮を誘導し、微細気泡消滅の際の発光に含まれる紫外域の光による光触媒の酸化作用を利用する水処理方法が開示されている。
特開2001−54788号公報 特開2005−296847号公報 特開2000−210659号公報 「環境影響低減化浄水技術開発研究ガイドライン集」、(財)水道技術研究センター、2005年 「水の特性と新しい利用技術」、株式会社エヌ・ティー・エス、 142−146頁、2004年
〔非特許文献1〕に開示の紫外線を用いた水処理方法は、上述したように、紫外線だけを使用した処理では消毒性能が不十分であるという問題があり、〔非特許文献2〕に開示のものは微細気泡の特性を示しているが、液体処理について具体的な方法を開示しているものではない。
〔特許文献1〕には、中波長,長波長の紫外線を照射する3つの紫外線照射装置によりオゾンを利用して水を殺菌活水化することが開示されているが、オゾンガスの生成及び散気のための装置や配管が必要になり、余分な設備を設置する必要があるため経済性が低下し、オゾン生成のために用いる中圧水銀ランプから185nm付近の波長と同時に放射される波長254nm付近の紫外線が利用されないためエネルギー効率が低いという問題がある。又、被処理水は上昇流であるため、オゾン生成ができにくく、滞留しにくいという問題がある。
〔特許文献2〕に開示のものは、被処理水が含有していた溶存酸素のみを利用しているため、オゾンを含む活性酸素の生成量に限界があるという問題がある。
〔特許文献3〕に開示のものは、微細気泡の消滅に伴う発光のスペクトルは広く、発光のエネルギーが紫外線ランプのエネルギーより少ないため、充分な酸化力を得られない可能性があるという問題がある。
本発明の目的は、複数の波長の紫外線と微細気泡を併用して、消毒・不活化性能が高くかつ経済的な液体処理方法及び液体処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の液体処理方法及び液体処理装置は、紫外線を含む光を放射する照射手段を備え、微細気泡生成手段により反応槽に微細気泡を注入するものである。
微細気泡には酸素を含む気体を用いるとよく、放射する赤外線のピーク波長の異なる2つ以上の照射手段、あるいは複数の異なる波長を含む紫外線を放射する照射手段を用い、照射手段の放射する紫外線のピーク波長の少なくとも1つが203nm以下であり、他の紫外線のピーク波長が250nmから260nmの間を含むものである。
消毒・不活化効果を高めるため、粗大気泡生成手段を設けて反応槽に粗大気泡を注入するものであり、反応槽に照射手段から放出された紫外線を検出する紫外線強度測定手段を設け、その強度計測値に基づき微細気泡または粗大気泡の注入量を制御するものである。
微細気泡を含む二相流と照射手段の照射面との間に被処理水を単相流状態で流してもよく、内管と外管からなる二重管で構成される反応槽の内管に短波長紫外線照射手段と被処理水を注入する被処理水供給手段を設け、外管に微細気泡生成手段から微細気泡を注入するものである。
また、照射手段の前段または後段に微細気泡生成手段と、注入された微細気泡の消滅を促進する刺激印加手段とを備えて気泡を消滅させるものである。
本発明によれば、紫外線を用いた水処理装置の消毒・不活化性能と経済性を向上させることができる。又、被処理水中の紫外線の到達領域を広げることができ、微生物の不活化効果が増加し、紫外線ランプから放射される紫外線の利用効率を向上できる。
紫外線を用いた水処理装置の消毒・不活化性能と経済性を向上させた液体処理方法および液体処理装置に関する本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本発明者らの行った実験では、空気の微細気泡を被処理水の下降流中に注入すると、溶存酸素濃度が飽和濃度付近まで増加し、微細気泡は被処理水中に帯状に滞留した。
この知見に基づき、本発明者らは、203nm以下、又は254nm付近の波長を含む紫外線ランプの周辺に、酸素を含む気体を微細気泡として注入し、溶存酸素と滞留する微細気泡中の気体酸素に紫外線を作用させてオゾンを生成することにより、紫外線および紫外線と微細気泡併用の双方の消毒・不活化効果を利用して、消毒性能を促進することができた。
図1は、本発明の実施例1である液体処理装置の構成図である。図1に示すように、反応槽1内には紫外線ランプすなわち紫外線の照射手段2が設置され、照射手段2の上部に電源装置3が取付けられている。反応槽1の上部には被処理水5の注入口12が、反対側の下部には処理水6の排出口13が設けられており、反応槽1の上部から被処理水5が注入され、反応槽1の下部から処理水6が排出される。排出口13には循環流路7が設けられ、循環流路7は気泡生成手段4に接続され、気泡生成手段4は、気泡注入手段11により排出口13とは反対側で反応槽1の下部に接続されている。気泡生成手段には空気である気体8の取入口14が設けられ、図示しないポンプ等により排水口13から循環流路7を通って流入される処理水に気体を混入させることにより二相流10を生成する。
このように、被処理水は上方から下方に流れる下方流中に二相流を注入しているので、溶存酸素濃度が飽和濃度付近まで増加し、微細気泡は被処理水中に帯状に滞留させることができる。
照射手段2は、254nm付近の波長を主に放射する低圧水銀ランプ、254nm付近と203nm以下の波長を含む中圧水銀ランプを含んで構成される。照射手段2は電源装置3から電力を供給されて、紫外線を照射する。
気泡生成手段4が作動すると、気泡生成手段4には微細気泡を混入して運ぶ液相として処理水6が循環流路7を通って供給される一方、気体8が注入され、気体8の微細気泡を含有する二相流10が生成される。二相流10は、気泡注入手段11から反応槽1に注入され、このとき気泡注入手段11から反応槽1内に微細気泡9が注入される。ここで、微細気泡9は、直径約50マイクロメータ以下の気泡のことである。なお、微細気泡9を生成する気体には、酸素を用いてもよい。微細気泡9の注入後の被処理水中の溶存酸素濃度が高くなり、短波長の紫外線の照射を受けてオゾンが生じる割合が向上するためである。
中圧水銀ランプを用いる場合、気体酸素を含む微細気泡を注入すると、反応槽1内の溶存酸素濃度が増加し、203nm以下の波長の紫外線によって、溶存酸素から溶存状態のオゾンが生成する。一方、微細気泡は上昇速度が遅いため反応槽内に滞留する。ここに
203nm以下の波長の紫外線が照射されると、微細気泡中の気体酸素からオゾン気体が生成し、溶解して溶存オゾンとなる。こうして生じた溶存オゾンの酸化力により、微生物の不活化等の水処理性能が向上する。
又、微生物の不活化については、生成したオゾンに加え、微細気泡の消滅時に生じた圧力波やラジカル等の酸化力により細胞壁,細胞膜,細胞質等が物理的に破壊され、紫外線により損傷したDNAの回復を阻害して光回復が抑制される可能性がある。
反応槽1の上部の注入口12から流入した被処理水5は、微細気泡9が滞留する槽内で照射手段2の放射する紫外線を受け、反応槽1の下部の排出口13から処理水6として排出される。
本実施例によれば、紫外線を用いた液体処理装置において、紫外線ランプの周辺に微細気泡を注入することにより、紫外線が持つ消毒・不活化効果に、微細気泡により増加した溶存酸素や微細気泡自体に紫外線が作用した結果生じるオゾンの消毒・不活化効果が加わり、消毒・不活化性能を向上することができる。
図1に示す実施例を次のように変形することができる。図1に示す例では、微細気泡9が紫外線の照射手段2周辺に滞留しすぎると、紫外線が散乱され紫外線の利用効率が低下する可能性がある。そこで、本例では、紫外線の照射を受ける前に、微細気泡を被処理水に注入しかつある程度消滅させておく。
すなわち、図1に示す反応槽1内に設置された照射手段2の下部に充分広い非照射領域が設けられており、気泡注入手段11から反応槽1に注入された微細気泡を含む二相流
10が、照射手段2の照射領域に達するまでに数分間の滞留時間を要するようになっている。このため、気泡がある程度消滅し、照射手段2の照射領域には気泡はほとんど含まれないようになっている。又、気泡生成手段4と気泡注入手段11の間に二相流を滞留させる槽を設置してもよい。
本実施例によれば、反応槽1に注入する前に、微細気泡を含む二相流を滞留させて、微細気泡を溶解・消滅させておくことにより、被処理水の溶存酸素濃度は増加し、かつ照射手段の周辺に気泡が滞留しすぎない。このため、気泡中の酸素をオゾン化する効果は少なくなるが、照射手段の放射する紫外線が気泡により散乱されることがなく、気泡による紫外線の透過率低下を回避できる。これにより、微生物の不活化効果が増加し、同時に紫外線ランプから放射される紫外線の利用効率を向上することができる。
図2は本発明の実施例2である液体処理装置の構成図である。図2に示すように、本実施例では、反応槽が反応槽21と反応槽22の2つ設けられ、反応槽21の上部と反応槽22の上部には連通部27が設けられている。反応槽21の連通部27とは反対側の下部には被処理水5の注入口26が設けられている。反応槽21内には照射手段23が、反応槽22内には照射手段24が設置され、照射手段23,24の上部には共通の電源装置
25が取付けられている。
反応層22には、連通部27と反対側の下部に処理水6の排出口13が、排出口13には循環流路7が設けられている。循環流路7は気泡生成手段4に接続され、気泡生成手段4は、反応槽22の下部に接続されている。
反応槽21に被処理水5が注入され、反応槽22から処理水6が排出される。照射手段23は低圧水銀ランプのような254nm付近の波長を主に放射するランプを、照射手段24は中圧水銀ランプのような203nm以下の波長を含むランプを用いる。照射手段
23及び照射手段24は電源装置25から電力を供給される。気泡生成手段4には、微細気泡を運ぶための液相として処理水6が循環流路7を通って供給される。また気泡生成手段4には気体8が注入され、微細気泡を含有する二相流10が生成される。二相流10は、気泡注入手段11から反応槽22に注入される。
反応槽21の下部から流入した被処理水5は、反応槽21の上部から流出するまでの間、照射手段23の放射する254nm付近の波長の紫外線を受ける。続いて流入する反応槽22で、気泡注入手段11から注入された微細気泡が滞留する中を、照射手段24の放射する203nm以下の波長の紫外線を受け、反応槽22の下部から処理水6として排出される。
反応槽22において、空気の微細気泡を注入すると、実施例1と同様に、溶存オゾンが生成する。本実施例では、被処理水中の微生物は、反応槽21で紫外線による不活化作用、続く反応槽22で紫外線とオゾンによる不活化作用を受ける。すなわち、254nm付近の紫外線によりDNAが損傷された後、オゾンの酸化力により細胞壁や細胞膜が損傷する。
溶存オゾンは再び紫外線を受けると活性酸素に分解される。従って、オゾン生成を前段にすると、溶存オゾンが残存する場合後段の紫外線処理の際に活性酸素が生成される。一方、オゾン生成を後段にすると、溶存オゾンが残存する場合、反応槽を出た後、暫時オゾンの酸化作用が残る。従って,消毒効果の向上を目的とする場合はオゾン生成を前段に、消毒効果の持続を目的とする場合はオゾン生成を後段に配置するとよい。
本実施例によれば、紫外線を用いた液体処理装置において、特に微生物のDNAに作用する波長254nm付近と、オゾンを生成する波長203nm以下の紫外線を併用し、かつ203nm以下の紫外線ランプ周辺あるいは前段に微細気泡を注入することにより、紫外線が持つ消毒・不活化効果に、微細気泡により増加した溶存酸素や微細気泡自体に紫外線が作用した結果生じるオゾン等の消毒・不活化効果が加わり、消毒・不活化性能を向上することができる。
図3は、本発明の実施例3である液体処理装置の構成図である。図3に示すように、反応槽41内には内管42が設けられ、内管42と外管46との二重管構造となっている。内管42には、合成石英ガラス等の波長203nm付近以下の紫外線も透過するものを用いる。内管42内には、紫外線の照射手段43が設置され、照射手段43の上部には電源装置44が設けられる。照射手段43は、中圧水銀ランプ等の254nm付近と203
nm以下の波長を同時に放射するものを用い、照射手段43は電源装置44から電力を供給される。反応槽41の底部に設けられた被処理水5の注入口45は、内管42内と接続され、内管42の上部には連通部47が設けられている。
反応層41には、注入口45と反対側の下部に処理水6の排出口13が、排出口13には循環流路7が設けられている。循環流路7は気泡生成手段4に接続され、気泡生成手段4は、反応槽41の下部で内管42と外管46の間の空間48に接続されている。気泡生成手段4には、微細気泡を運ぶための液相として処理水6が循環流路7を通って供給される一方、気体8が注入され、気体8の微細気泡を含有する二相流10が生成される。二相流10は、気泡注入手段11から内管42と外管46との空間48に注入される。
注入口45から内管42に被処理水5が注入され、外管46の排出口13から処理水6が排出される。内管42の下部から流入した被処理水5は、内管42の上部から外管46内へ流出するまでの間、微細気泡が混入されない状態で照射手段43の放射する紫外線を受ける。続いて被処理水は外管46内へ流入し、気泡注入手段11から注入された微細気泡が滞留する中を、内管42を通過してきた照射手段43の放射する紫外線を受け、外管46の下部から処理水6として排出される。
本実施例の変形例としては、紫外線ランプすなわち照射手段43の長手方向の中間部から微細気泡を注入し、紫外線ランプの上部あるいは下部に微細気泡のある領域と、微細気泡の無い領域を形成するようにしてもよい。また、紫外線ランプの周囲で、ある距離を置いた円管状部分に微細気泡を注入・滞留させてもよい。
本実施例によれば、被処理水中の微生物は、まず気泡の無い領域で主に254nm付近の紫外線によるDNAの損傷作用を受け、続いて微細気泡の滞留する領域で、主に203nm以下の紫外線が微細気泡および溶存酸素に作用して生成した活性酸素による酸化分解効果を受ける。これにより、微生物の不活化効果が増加し、同時に紫外線ランプから放射される紫外線の利用効率を向上することができる。
一般に、紫外線は液中での減衰量が大きく速やかに減衰するため、紫外線による液体の処理では、紫外線ランプ近傍であれば十分な消毒・不活化効果が期待できる。そのため、消毒・不活化性能を上げるためには、ランプ周囲の液相を攪拌することが有効である。しかし、微細気泡を注入する場合、微細気泡は上昇速度が小さいため液相の攪拌効果はほとんど無い。又、微細気泡が紫外線ランプ近傍に滞留しすぎると、紫外線が散乱されて透過率が低下し、さらなる消毒・不活化性能の低下を招く。特に、被処理水中の溶存酸素や微細気泡中の酸素気体のオゾン化を目的として使用する紫外線は203nm以下の短波長であるため、250nm以上の紫外線と比較して透過距離が短く、到達領域がより狭い。以上のような理由から、紫外線と微細気泡を併用する場合、紫外線の照射効率を高めるためには、ランプ周辺の微細気泡を含む液相の攪拌が重要になる。
図4は、本発明の実施例4である液体処理装置の構成図である。実施例4は、実施例1と同様に構成されているが、実施例4では、図4に示すように反応槽1の上部にはガス抜き弁63が設けられ、気泡生成手段61には、照射手段2の下方に接続された第2の気泡注入手段62が設けられている。反応槽1の側部には、紫外線強度測定手段71が設置され、紫外線強度測定手段71は制御手段72に接続され、制御手段72は気泡生成手段
61に接続されている。
気泡生成手段61は、例えばノズルの開口度を変更することにより運転条件を変更して気泡径を変更できる。気泡注入手段62は粗大気泡を、気泡注入手段11は微細気泡を反応槽1内に注入する。ここで粗大気泡とは、直径約100マイクロメータ以上の気泡のことをいう。このように、本実施例では、紫外線ランプすなわち照射手段43の周辺を攪拌するために、微細気泡に加えて粗大気泡を注入するようになっている。粗大気泡は照射手段2の表面と反応槽1の内壁との間を蛇行して上昇し、この際に周囲の液相が移動して攪拌効果が生じる。気泡注入手段62には例えば散気管を用いる。
反応槽1の壁面に紫外線強度を感知する紫外線強度測定手段71が設置され、紫外線強度測定手段71によって計測された被処理水中を透過してきた紫外線強度の測定信号は制御手段72に送信される。制御手段72では入力された測定信号に基づいて注入する気泡の径を決定し、気泡生成手段61の運転条件を変更する。
反応槽1の上部から被処理水5が注入され、反応槽1の下部から処理水6が排出される。反応槽1の上部から流入した被処理水5は、粗大気泡と微細気泡が滞留する中を、照射手段2の放射する紫外線を受け、反応槽1の下部から処理水6として排出される。
図5は、本実施例の制御フローチャートを示す図である。液体処理装置の運転方法は、図5に示すように、ステップ81で、制御手段72は、気泡生成手段61を起動して微細気泡を生成し、気泡注入手段11により反応槽1に微細気泡を注入する。
ステップ82で、制御手段72は、紫外線強度測定手段71から送られた紫外線強度の測定信号Iを予め設定されたIL と比較し、Iの方が大きい場合、気泡生成手段61と気泡注入手段11による微細気泡の注入を継続する。測定信号Iのほうが小さい場合は、ステップ83に進み、制御手段72は、気泡生成手段61の運転条件を変更し、粗大気泡を生成して気泡注入手段62により反応槽1に粗大気泡を注入する。
ステップ84で、制御手段72は、紫外線強度測定手段71から送られた紫外線強度の測定信号Iを予め設定されたIH と比較し、測定信号Iの方が小さい場合は、気泡生成手段61と気泡注入手段62による粗大気泡の注入を継続する。測定信号Iの方が大きい場合は、ステップ81に戻り、制御手段72は、気泡生成手段61の運転を変更し、微細気泡を生成して気泡注入手段11により反応槽1に注入する。
図6は、図5に示すフローチャートに従って制御が行われた場合の反応槽壁面での紫外線照射強度と、各波長の紫外線により被処理水流量当りの不活性効果の変化を示す図である。図6には、一定量の微細気泡を連続注入した場合の結果を(a)の破線で示し、微細気泡と粗大気泡を交互に注入した場合の結果を(b)の実線で示している。
紫外線強度測定手段71で測定される反応槽1の側壁での紫外線強度は、紫外線ランプと測定面との間に微細気泡が存在すると低下し、不活化効果は、微細気泡が存在すると溶存酸素や気泡中酸素がオゾン化する効果が加わり、微細気泡がない場合に比べ一度は増加する。しかし、紫外線ランプ周辺での微細気泡の充満度が増加すると、測定面での紫外線照射強度が低下して不活化効果は低下する。粗大気泡を注入して紫外線ランプ周辺の液相を攪拌することにより、不活化効果が増加するが、微細気泡量が減少すると不活化効果が再度低下する。
このように、同じ処理水の資質目標で運転する場合、一定量の微細気泡を連続注入する方法では、紫外線ランプ近傍の微細気泡が紫外線の透過を阻害するようになるため、不活化効率が低下していくが、本実施例のように、微細気泡と粗大気泡の交互に注入する方法では、透過する紫外線照射強度の低下が抑制できるため、不活化効率が増加する。その結果、紫外線の損失が少ないため、消費電力が低減できる。
本実施例の変形例としては、微細気泡生成装置と粗大気泡生成装置を別に設け、気泡注入を制御するようにしてもよい。この例では、微細気泡生成装置は処理水と気体を用いて微細気泡を含む二相流を生成し、粗大気泡生成装置は微細気泡生成装置の気泡注入手段に、気体を注入して粗大気泡を生成する。この場合、微細気泡と粗大気泡は同時に連続注入してもよい。注入量は被処理水の処理流量に基づいて設定する。
本実施例によれば、紫外線ランプ周辺の被処理水中に微細気泡と粗大気泡を交互あるいは同時に注入することにより、粗大気泡の上昇に伴う被処理水の攪拌効果により被処理水中の紫外線の到達領域を広げることができ、微生物の不活化効果が増加し、同時に紫外線ランプから放射される紫外線の利用効率を向上することができる。
実施例4で述べたように、微細気泡は充填度が高くなるほど光の透過性が低下するため、処理効率が低下する場合がある。一方、微細気泡は前述のように溶解して収縮するが、例えば超音波のような外部からの圧力刺激により急速に溶解・収縮する。従って、微細気泡の収縮・溶解を促進させた後、紫外線処理を行うことにより紫外線の利用効率を維持しつつオゾンの生成量を増加できる可能性がある。
図7は、本発明の実施例5である液体処理装置の構成図である。実施例5は、実施例1と同様に構成されているが、実施例5では、気泡生成手段4と反応槽1との間に刺激印加手段85が設置されており、気泡生成手段4と刺激印加手段85とが気泡注入手段11で接続され、刺激印加手段91と反応槽1の下部が気泡注入手段92で接続されている。刺激印加手段91は、例えば超音波の照射手段を用い、圧力刺激は例えば数10kHzの超音波とする。
気泡生成手段4では、微細気泡を運ぶための液相として処理水6が循環流路7を通って供給される一方、気体8が注入されて微細気泡を含有する二相流が生成される。二相流は刺激印加手段81に流入し、圧力刺激を受けて気泡が消滅した後、気泡注入手段92から反応槽1に注入される。
反応槽1の上部から流入した被処理水5は、照射手段2の周辺を流通し、反応槽1の下部から処理水6として排出される。
刺激印加手段81の圧力刺激によって微細気泡の収縮が加速され、気泡中の酸素が周囲の液相に溶解して溶存酸素が増加する。又、微細気泡が消滅する場合は、前述のように圧力波やラジカルが生じるため、不活化効果が高められる。又、照射領域に至る前に微細気泡が消滅されるため、実施例1の変形例のように微細気泡を自然消滅させる方法に比べて、滞留部分が不要となるため反応槽が小型化できる。
本実施例によれば、微細気泡の収縮を加速させることにより、溶存酸素の濃度を増して液中のオゾン生成量を増加させることができる。又、気泡を消滅させることにより、気泡による紫外線の透過率低下を回避でき、微生物の不活化効果が増加し、同時に紫外線ランプから放射される紫外線の利用効率を向上することができる。
本発明の実施例1である液体処理装置の構成図である。 本発明の実施例2である液体処理装置の構成図である。 本発明の実施例3である液体処理装置の構成図である。 本発明の実施例4である液体処理装置の構成図である。 実施例4の制御フローチャート図である。 反応槽壁面での紫外線照射強度と、各波長の紫外線により被処理水流量当りの不活性効果の変化を示す図である。 本発明の実施例5である液体処理装置の構成図である。
符号の説明
1,21,22,41…反応槽、2,23,24,43…照射手段、3,25,44…電源装置、4,61…気泡生成手段、5…被処理水、6…処理水、7…循環流路、8…気体、9…微細気泡、10…二相流、11,62,92…気泡注入手段、12,26,45…注入口、13…排出口、14…取入口、27,47…連通部、42…内管、46…外管、63…ガス抜き弁、71…紫外線強度測定手段、72…制御手段、91…刺激印加手段。

Claims (4)

  1. 被処理水の注入口を具備する第1の反応槽と、処理水の排出口を具備する第2の反応槽と、該第1の反応槽と第2の反応槽を連通する連通部と、前記第1の反応槽内に設置された第1の紫外線を放射する照射手段と、前記第2の反応槽内に設置された第2の紫外線を放射する照射手段と、前記第1の照射手段及び第2の照射手段に電力を供給する電源装置と、前記第2の反応槽内に注入するための直径が50マイクロメータ以下の微細気泡を含む二相流を生成する微細気泡生成手段と、直径が100マイクロメータ以上の粗大気泡を前記反応槽内に注入するための気泡注入手段と、前記反応槽に設置される前記照射手段から照射され前記被処理水中を透過してきた紫外線強度を検出する紫外線強度測定手段と、該紫外線強度測定手段により検出された紫外線強度と予め設定された紫外線強度とを比較し、前記検出された紫外線強度の方が小さい場合は、前記粗大気泡を注入し、前記検出された紫外線強度の方が大きい場合は、前記微細気泡を注入する制御を行う制御手段を備えた液体処理装置。
  2. 前記照射手段は、ピーク波長の異なる少なくとも2つの紫外線を放射するものであって、前記第2の紫外線を放射する照射手段のピーク波長が203nm以下であり、前記第1の紫外線を放射する照射手段の波長領域が254nmを含む波長領域である請求項1に記載の液体処理装置。
  3. 前記照射手段の長手方向を上下方向に配置し、照射手段の長手方向の中間部から微細気泡を注入し、紫外線ランプの上部あるいは下部に微細気泡のある領域と、微細気泡の無い領域を形成する請求項1に記載の液体処理装置。
  4. 前記微細気泡生成手段と前記反応槽との間に気泡を消滅させるための圧力刺激印加手段を設けた請求項1に記載の液体処理装置。
JP2005354294A 2005-12-08 2005-12-08 液体処理方法および液体処理装置 Expired - Fee Related JP5023481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354294A JP5023481B2 (ja) 2005-12-08 2005-12-08 液体処理方法および液体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354294A JP5023481B2 (ja) 2005-12-08 2005-12-08 液体処理方法および液体処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007152304A JP2007152304A (ja) 2007-06-21
JP5023481B2 true JP5023481B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=38237325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005354294A Expired - Fee Related JP5023481B2 (ja) 2005-12-08 2005-12-08 液体処理方法および液体処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023481B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101762181B1 (ko) * 2015-05-20 2017-07-27 주식회사 뉴워터텍 양식장용 미세기포 필터링장치
JP2017158476A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 国立大学法人山梨大学 流路内の流動安定化装置およびそれを備える植物栽培用ハウス、並びに流路内の流動安定化方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4815426B2 (ja) * 2007-12-19 2011-11-16 株式会社日立製作所 紫外線水処理装置
JP5097933B2 (ja) * 2008-02-29 2012-12-12 独立行政法人科学技術振興機構 紫外線と微細気泡を併用した難分解性有機物質の分解方法及び分解装置
JP5277688B2 (ja) * 2008-03-28 2013-08-28 宇部興産株式会社 水浄化装置および水浄化方法
JPWO2010058607A1 (ja) * 2008-11-21 2012-04-19 国立大学法人徳島大学 屋外水の紫外線殺菌装置
JP2011200778A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Miike Iron Works Co Ltd オゾン水生成方法及びオゾン水生成装置
JP5687742B1 (ja) * 2013-09-11 2015-03-18 株式会社東芝 紫外線照射装置
JP6249042B2 (ja) * 2016-04-18 2017-12-20 三菱電機株式会社 殺菌装置及び空調装置
JP2019055402A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 株式会社ピーエムティー オゾン水生成方法
JP6502541B1 (ja) * 2018-02-16 2019-04-17 株式会社アイアイビー バッテリ用の精製水の製造方法及びバッテリ用の精製水の製造装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655196A (ja) * 1992-08-06 1994-03-01 F Tex:Kk 汚水浄化処理方法およびその装置
JPH07214053A (ja) * 1994-02-07 1995-08-15 Nippondenso Co Ltd 浄水装置
JPH07328618A (ja) * 1994-06-15 1995-12-19 Janome Sewing Mach Co Ltd 殺菌装置
JPH1190461A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Hitachi Ltd 光反応液体処理装置
JP3410944B2 (ja) * 1997-12-24 2003-05-26 真道 菊池 殺菌方法及び海水の殺菌製氷装置
JP2000102793A (ja) * 1998-07-30 2000-04-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有害物質処理方法およびその装置
JP2001070958A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd オゾン/紫外線隔式循環酸化処理装置
JP4157682B2 (ja) * 2001-01-17 2008-10-01 株式会社神戸製鋼所 水処理装置及び水処理方法
JP2002224668A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 紫外線照射式水質浄化装置および水質浄化方法
JP2002307053A (ja) * 2001-04-12 2002-10-22 Daikin Ind Ltd オゾン水生成装置の気液分離器、及びオゾン水生成装置
JP2003053359A (ja) * 2001-08-17 2003-02-25 Kubota Corp Pcb汚染液の浄化方法
JP2003266088A (ja) * 2002-03-15 2003-09-24 Toshiba Corp 紫外線併用オゾン促進酸化水処理システム
JP2003275779A (ja) * 2002-03-20 2003-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダイオキシン類分解装置およびダイオキシン類分解方法
JP2004298717A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Kurimoto Ltd 水の浄化処理方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101762181B1 (ko) * 2015-05-20 2017-07-27 주식회사 뉴워터텍 양식장용 미세기포 필터링장치
JP2017158476A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 国立大学法人山梨大学 流路内の流動安定化装置およびそれを備える植物栽培用ハウス、並びに流路内の流動安定化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007152304A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023481B2 (ja) 液体処理方法および液体処理装置
JP4355315B2 (ja) 流体浄化装置
Gu et al. Degradation of Rhodamine B in aqueous solution by laser cavitation
US20130248429A1 (en) Device for purifying water
KR100581746B1 (ko) 수처리 장치
EP1345631B1 (en) Apparatus for generating ultraviolet radiation and ozone by using microwave
JP2009056364A (ja) 配管型の水処理装置
Wu et al. Decomposition of chloroform and succinic acid by ozonation in a suction-cavitation system: effects of gas flow
KR101372685B1 (ko) 정체 수역에서 녹조제거 및 수질 개선장치
Shajeelammal et al. Treatment of real time textile effluent containing azo reactive dyes via ozonation, modified pulsed low frequency ultrasound cavitation, and integrated reactor
JPH1147771A (ja) 連続通水式水処理装置
KR102387646B1 (ko) 자외선 및 오존 미세기포를 이용한 기포부상식 살균시스템
JP2012040505A (ja) 液体処理装置
US20110120957A1 (en) Method for Treating Liquids
JP4815426B2 (ja) 紫外線水処理装置
Sato Degradation of organic contaminants in water by plasma
JP3522010B2 (ja) 加圧型下方注入式多段オゾン接触槽
KR20150030803A (ko) 수중 플라즈마 반응을 이용한 수처리 방법
WO2000058224A1 (en) Reactor for cleaning and disinfection of aquatic media
RU2188798C1 (ru) Способ обеззараживания жидких сред
JP2002336891A (ja) 難分解性物質の分解システム
RU179223U1 (ru) Гидродинамический кавитатор для обеззараживания жидкости
JP5819135B2 (ja) 水処理方法および水処理装置
JP2002307083A (ja) 促進酸化処理装置
KR20010088986A (ko) 마이크로파 플라즈마에 의한 폐수처리 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5023481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees