JPH07214053A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JPH07214053A
JPH07214053A JP6013848A JP1384894A JPH07214053A JP H07214053 A JPH07214053 A JP H07214053A JP 6013848 A JP6013848 A JP 6013848A JP 1384894 A JP1384894 A JP 1384894A JP H07214053 A JPH07214053 A JP H07214053A
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JP
Japan
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ultraviolet lamp
water
purification
lighting time
per day
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Application number
JP6013848A
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English (en)
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Manabu Maeda
学 前田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期メインテナンスの煩雑を回避し、初期使
用時の保守点検整備作業を省略可能にし、かつ紫外線ラ
ンプの交換寿命を長くし、水質浄化性能の良好な浄水装
置を提供する。 【構成】 浄化殺菌筒61は、殺菌作用を有する紫外線
ランプ64と、この紫外線ランプの周囲に光励起触媒6
3と、多孔質セラミックボール62とを収容する。光励
起触媒63は、紫外線の照射により殺菌および脱臭作用
を有する。多孔質セラミックボール62は、光励起触媒
63の周囲に設けられ、微生物を繁殖させて有機物の分
解する。制御装置30は、初期時の所定期間、紫外線ラ
ンプ64の一日当りの点灯時間を長くし、その後は一日
当りの点灯時間を相対的に短く設定する。初期期間の経
過時に紫外線ランプの点灯時間が自動的に短縮時間に切
り替わるため、紫外線ランプ点灯時間の切替時、切替の
ために使用者も専門サービスマンも作業を行わなくてす
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を浄化殺菌する浄水
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用または業務用の風呂等は、入浴の
度に汚れや湯垢の浮遊や菌の繁殖が発生するため、湯を
交換したりあるいは浴槽の掃除をすることが必要とな
る。本願出願人は、このような風呂、水槽等の水を浄化
する殺菌装置として、先に特願平5−118487号を
出願している。この出願においては、生物的分解、紫外
線による殺菌、光触媒による殺菌および脱臭を組み合わ
せることにより浄水装置を一体型装置にし小型化を図る
ようにした浄水装置を提案している。
【0003】またこの先願に係る発明は、浄水装置にお
いて、濾材付着物をエアレーションにより分離浮上さ
せ、この濾材付着物を水流により浄化筒外に排出し、濾
材洗浄時以外の時に泡風呂への空気を供給可能にする内
容を含んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この先
願に係る発明においては、浄水装置の設置後、紫外線ラ
ンプを通常時は点灯している。紫外線ランプの点灯と消
灯の切替に関する技術については開示していない。一
方、紫外線ランプは必要時にのみ点灯し不要時には消灯
するのが節電効果からも望ましい。また消灯時に浄水装
置の性能が低下しなければなおさら必要時にのみ点灯す
るのが望ましい。
【0005】一般に、浄水装置の設置後の初期時におい
ては、紫外線ランプの点灯時間を過度に短くすると、水
が白濁するなどの浄化不良が発生する。そこで、装置の
使用初期時においては、紫外線ランプの点灯時間を長く
し、一定の期間経過後一日あたりの紫外線ランプ点灯時
間を短くするように切替えればよい。この切替えは浄水
装置の使用者が行うことは困難であるため、専門サービ
スマンによる作業を行わなければならない。従って、専
門サービスマンの派遣等の手間がかかり使用者(ユーザ
ー)にとっては煩雑になるという問題がある。
【0006】一方、水の白濁等の症状による浄化不良の
問題は、初期の紫外線ランプ点灯時間の短いことによる
ものであり、装置の初期時のみ紫外線ランプの点灯時間
を相対的に長くすればよく、実験によると、この水の白
濁状況を伴う浄化不良を回避するための紫外線ランプ長
時間点灯所要期間は初期のある程度の期間例えば二週間
程度であることを本発明者は見出した。
【0007】本発明の目的は、このような発明者の知見
に基づいてなされたもので、装置の使用初期後一定期間
内は紫外線ランプの一日あたりの点灯時間を長くし、所
定期間設定後には紫外線ランプの一日あたりの点灯時間
を短縮するように自動切替する浄水装置を提供すること
である。本発明の別の目的は、浄水装置の初期メインテ
ナンスの煩雑を回避し、初期使用時の保守点検整備作業
を省略可能にし、かつ紫外線ランプの交換寿命を長く
し、水質浄化性能の良好な浄水装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の浄水装置は、請求項1では、殺菌作用を有す
る紫外線ランプと、微生物を繁殖させて有機物の分解作
用を発揮する多孔質セラミックと、前記紫外線ランプの
点灯を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、初
期時の所定期間前記紫外線ランプの一日当りの点灯時間
を長くし、その後は一日当りの点灯時間を相対的に短く
設定した第1の構成を採用する。
【0009】前記目的を達成するための本発明の浄水装
置は、請求項2では、殺菌作用を有する紫外線ランプ
と、微生物を繁殖させて有機物の分解作用を発揮する多
孔質セラミックと、前記紫外線ランプの点灯を制御する
制御装置とを備え、前記制御装置は、使用後の経過時間
に応じて段階的または連続的に前記紫外線ランプの一日
当りの点灯時間を短く設定した第2の構成を採用する。
【0010】前記第1または前記第2の構成において、
好ましくは、紫外線の照射により殺菌および脱臭作用を
発揮する光励起触媒を有する。また好ましくは、前記紫
外線ランプ、前記光励起触媒及び前記多孔質セラミック
を単一の浄化殺菌筒に収容する。また好ましくは、前記
浄化殺菌筒に空気を混入する空気混入手段を備えた構成
にする。更に好ましくは、洗浄モード時、前記空気混入
手段から空気を混入した水を前記浄化殺菌筒内に間欠的
に流す。
【0011】前記目的を達成するための本発明の浄水装
置は、請求項7では、殺菌作用を有する紫外線ランプ
と、この紫外線ランプの周囲に設けられ、紫外線の照射
により殺菌および脱臭作用を有するとともに紫外線を遮
蔽する遮蔽機能を有する光励起触媒と、前記光励起触媒
の周囲に設けられ、微生物を繁殖させて有機物の分解作
用を発揮する多孔質セラミックと、前記紫外線ランプの
点灯を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、初
期時の所定期間一日当りの点灯時間を長くし、その後は
一日当りの点灯時間を短く設定した第3の構成を採用す
る。
【0012】前記目的を達成するための本発明の浄水装
置は、請求項8では、殺菌作用を有する紫外線ランプ
と、この紫外線ランプの周囲に設けられ、紫外線の照射
により殺菌および脱臭作用を有するとともに紫外線を遮
蔽する遮蔽機能を有する光励起触媒と、前記光励起触媒
の周囲に設けられ、微生物を繁殖させて有機物の分解作
用を発揮する多孔質セラミックと、前記紫外線ランプの
点灯を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、使
用後の経過時間に応じて段階的または連続的に前記紫外
線ランプの一日当りの点灯時間を短く設定した第4の構
成を採用する。
【0013】
【作用および発明の効果】前記発明の構成によると、請
求項1または2では、浄水装置の設置後の初期時におい
ては、一日当りの紫外線ランプの点灯時間を長く例えば
常時にし、初期の期間の経過後は一日当りの紫外線ラン
プの点灯時間を短く例えば12時間に設定する。
【0014】例えば、装置の設置前、装置の設置後所定
期間経過後に紫外線ランプの点灯時間を自動切替するよ
うに、あらかじめ制御装置に時間設定しておく。これに
よって初期の水の濁度を低くして浄化性能を保つ。初期
期間の経過後、紫外線ランプの点灯時間が自動的に短縮
時間に切り替わる。そのため、紫外線ランプ点灯時間の
切替時、切替のために使用者も専門サービスマンも作業
を行わなくてすむ。従って、専門サービスマンの派遣等
の手間が不要になるため、メインテナンスフリーにでき
ることもあるし、メインテナンスフリーでなくとも所定
期間経過後の保守点検整備作業が不要にできるという効
果がある。またその後は、紫外線ランプの点灯時間を短
くすることによって紫外線ランプの寿命を長時間にす
る。
【0015】請求項3では、光励起触媒を有するため水
の濁度を更に低下できる。請求項4では、単一の浄化殺
菌筒に、前記紫外線ランプ、前記光励起触媒及び前記多
孔質セラミックを収容する構造としたため、小型化かつ
一体構造化が可能となり、小型ながら広範囲の物質から
なる汚濁物を分解できる。請求項5または6では、濾過
モード時などに徐々に堆積される濾材付着物を除去する
ため、洗浄モード時に空気混入手段から空気を混入した
水を浄化殺菌筒内に間欠的に流す。このため、濾材周囲
にエアレーションをするため、空気混合による流量(流
速)の大幅増と気泡の表面張力とにより付着物を効果的
に分離浮上させ、濾材付着物を効果的に落とすことがで
きる。水質等により分解しきれない汚れ成分が濾材表面
に徐々に付着沈殿する場合、濾材における生物浄化機能
が低下するため、前記空気混入手段により循環水中に空
気を混入する。すると、浄化時、一体型浄化殺菌装置内
の酸化浄化が促進される。洗浄時は、水と空気の混合流
により多孔質セラミックが振動されるので、多孔質セラ
ミックに付着した有機物や微生物が洗浄される。
【0016】請求項7または8では、光励起触媒自体が
紫外線の遮断機能を有するため、紫外線を遮断する遮蔽
体を別途設けることが不要となるので、なお一層小型軽
量の一体型浄化殺菌装置となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を図1に示す。浄化
殺菌システム80は、水槽70、浄化殺菌筒61、水循
環ポンプ67、水流中に空気を混入せしめるエゼクタ等
の空気混入装置66、水流路を切り換えるための流路切
替弁65、電磁弁68、69および吸入管71、吐出管
72、排水管73より構成される。
【0018】浄化殺菌筒61は、単一の筒状の容器82
内に多孔質セラミックボール62、樹脂あるいはセラミ
ック等にTiO2 、Fe23 、ZnO他の半導体、あ
るいはその半導体にPt、NiO、Cu他の金属をさら
に担持させたものを担持した光励起触媒63、水と遮断
するため石英他の紫外線透過ガラスによって二重管構造
をなした紫外線ランプ64を具備する。容器82の蓋体
84には容器82内の空気を外部に流出させる空気抜き
弁78が設けられている。浄化殺菌筒61は、第1の流
入管74、第2の流入管75、第1の流出管76、及び
第2の流出管77を有する。
【0019】紫外線ランプ64は殺菌作用を有する。紫
外線ランプ64は電源31からの交流電流の供給が制御
装置30により制御される。紫外線ランプ64の点灯を
制御する制御装置30は、初期時の所定期間前記紫外線
ランプ64の一日当りの点灯時間を長くし、その後は一
日当りの点灯時間を相対的に短く設定してある。制御装
置30は、好ましくは、使用後の経過時間に応じて段階
的または連続的に紫外線ランプ64の一日当りの点灯時
間を短く設定する。
【0020】光励起触媒63は、紫外線ランプ64の周
囲に設けられ、紫外線の照射により殺菌および脱臭作用
を有する。また光励起触媒63は、紫外線が径外方向に
透過するのを遮蔽する遮蔽機能を有する。多孔質セラミ
ックボール62は、微生物を繁殖させて有機物の分解作
用を発揮する。紫外線ランプ64から照射される紫外線
は、第1濾材36の光励起触媒63を励起させると同時
に、この第1濾材36により第2濾材38への透過が遮
蔽される。これにより、第2濾材38への紫外線の照射
が防止されるので、第2濾材38で繁殖した微生物の殺
菌が防止される。
【0021】洗浄モード時、空気混入装置66から空気
を混入した水を浄化殺菌筒61内に間欠的に流す。次に
浴槽70中の汚水の浄化作用を説明する。吸入口14か
ら吸入管71にポンプ67により汲み上げられた水は、
第1または第2の流入管74または75から容器82の
内部に流入し、第2濾材38に湯垢、ぬめり等の比較的
分子径の大きい有機物が吸着され、第2濾材38に付着
繁殖している微生物により有機物が分解される。第2濾
材38の隙間をさらに中心側に向かって流れる水は、第
1濾材36に臭い成分、無機塩その他の分子径の小さな
物質が吸着される。第1濾材36では紫外線照射により
励起した光励起触媒63により吸着物の分解が行われ
る。第2濾材38から第1の流出管76、電磁弁68、
吐出管72、戻し口16を経由して浴槽70に還流され
るか、または、第2濾材38から第2の流出管77を経
由して排水管73より外部へ排出される。
【0022】前記第1実施例によれば、浴槽70の水中
の汚濁物を完全に除去するため、有機物の分解作用を有
する多孔質セラミックボール62と、殺菌および脱臭作
用を有する光励起触媒63と、この光励起触媒63を励
起させるための殺菌作用を有する紫外線ランプ64とが
一体構造で形成される構成をもつから、有機物、無機物
等のあらゆる汚濁物をコンパクトな装置で完全に除去で
きるという効果がある。したがって、吸込口14から汲
み上げられ、戻し口16から浴槽70の内部に戻される
水は、前述の如く全ての汚濁物の除去がなされた状態で
還流される。
【0023】さらには前記第1実施例によると、初期
時、第2濾材38の多孔質セラミックボールには微生物
が付着していない状態にあるから第2濾材38による初
期の有機物分解機能は低下しているが、しかし、紫外線
ランプ64から照射される紫外線により光励起触媒63
をもつ第1濾材36が初期から有機物の分解機能を有す
るので、図5に示す実験データのように、第1濾材36
による初期立ち上がり有機物分解性能が良好で、浄化性
能の安定が保持されている。
【0024】次にこの第1実施例の作動について述べ
る。浄化殺菌運転時、図1中実線の矢印で示すように、
循環ポンプ67によって水槽70より吸入された汚濁水
は、空気混入装置66によって空気と混合し、吸入口7
4より浄化殺菌筒61に流入する。流入した汚濁水は、
紫外線ランプ64より照射される紫外線によって殺菌さ
れ、さらに紫外線を照射された光励起触媒63で生成さ
れるOHラジカルによって酸化浄化される。このとき、
汚濁水には、空気混入装置66によって混入された空気
(酸素)が、通常の汚濁水よりも多量に存在するため、
酸化浄化が促進される。濾材通過後の浄化水は、流出管
76より吐出管72へ吐出される。
【0025】ここに、半導体光励起触媒を用いた有機物
の分解処理に関する基礎的研究例を表1に示す。表1
は、「水処理技術」1985年第26巻No.4より抜粋し
たデータである。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示されるように、酸素あるいは空気
通過下で光照射を行うと、窒素通気下のものより相対的
にTOC(有機物の量)の減少量が大きく、分解が促進
されていることが判る。さらに、汚濁水は、多孔質セラ
ミックボール62の間を上方より下方に向けて流れる際
に、セラミックに付着している微生物により浄化され、
水槽70に環流される。このとき混入空気は、空気抜き
弁78より浄化殺菌筒61の外部に排気される。
【0028】洗浄運転時は、図1中破線矢印で示すよう
に、循環ポンプ67によって吸入された水が、空気混入
装置66によって空気と混合し、流入管75より浄化殺
菌筒61に流入する。汚濁水中の有機物や微生物が付着
した多孔質セラミックボール62は、混入した空気によ
って振動し、さらに流れ方向が浄化運転時とは逆転する
ため、効率よく洗浄される。濾材通過後の洗浄水は、流
出管77より排水される。以上の構成、作動により、光
励起触媒63による化学的浄化性能の向上と、濾材付着
物の高効率の除去が可能となる。
【0029】前記第1実施例による濾材汚れの除去実験
データを図6に示す。水洗浄に対する濾材汚れ除去効果
は、水流による洗浄効果と空気混合流による洗浄効果を
対比すると、空気混合流による洗浄効果が水流による洗
浄効果に比べ相対的に大幅に向上していることが判る。
本実施例においては、水浄化システムにおける紫外線ラ
ンプ64の一日当りの点灯時間を設置後所定期間におい
て24時間点灯し、所定時間経過後必要最小限の時間例
えば一日当り6時間に設定する。これにより、初期時、
浴槽70の水中の微生物が殺菌され濁度が低下する。
【0030】設置後所定期間例えば3〜30日程度で浄
化殺菌筒61内の濾材の微生物が繁殖し、浴槽70中で
の微生物の増加が低減し濁度も低下する。このため紫外
線ランプ64の点灯時間を一日当り6時間に押さえても
十分浴槽70中の濁度を低く維持できる。次に第1実施
例の紫外線ランプの点灯時間の切替制御フローを図2に
示す。
【0031】図2に示すように、ステップ20において
浄化装置の運転を開始したかどうかを判別し、停止して
いれば、ステップ26に進み紫外線ランプ64をオフ状
態にする。運転を開始後、ステップ21に進みポンプ6
7を作動したか否かを判別し、作動しているのであれ
ば、ステップ22に進み装置設置後二週間を経過したか
否かをタイマで検知する。二週間が経過しないうち
は、ステップ25に進み紫外線ランプ64をオン状態に
する。二週間経過後、ステップ22から23に進み、
時刻が点灯時間Iであるか否かを判別する。ここで点灯
時間Iとは、4:00〜10:00の時間帯をいう。こ
の点灯時間Iに該当しないのであれば、ステップ25に
進み紫外線ランプ64をオンにする。時刻が点灯時間I
でないと判断されると、時刻が点灯時間IIであるか否か
を判別する。ここで点灯時間IIは17:00〜23:0
0の時間帯をいう。ステップ24において時刻が点灯時
間IIに該当するのであればステップ25に進み紫外線ラ
ンプ64をオンにする。時刻が点灯時間IIに該当しなけ
れば、ステップ26に進み紫外線ランプ64をオフにす
る。これにより、装置設置後二週間経過後は、時刻が点
灯時間Iと点灯時間IIの時間帯に紫外線ランプ64を点
灯する。すなわち、装置設置後二週間経過後は、一日あ
たり12時間の紫外線ランプ点灯時間にする。
【0032】上記実施例においては、二週間経過前にお
いては、紫外線ランプを常時点灯し、二週間経過後は一
日あたりの紫外線ランプの点灯時間を12時間に設定す
る。これによって初期の浄化性能を保ちつつ、紫外線ラ
ンプ64の寿命を長時間にする。さらには設置後所定期
間この場合2週間経過後に紫外線ランプ64の点灯時間
変更作業を不要にできるため、メインテナンスフリーに
できることもあるし、メインテナンスフリーでなくとも
所定期間経過後の保守点検整備作業が不要にできるとい
う効果がある。
【0033】次に、(1) 濾材微生物繁殖前の一日あたり
の紫外線ランプ点灯時間と浴水中の濁度との関係を図3
に示す。図3から理解できるように、初期においては、
水槽中の濁度が一般に高いが、生物処理と紫外線照射と
さらにこれに光励起触媒を加えた本実施例においては、
生物処理と紫外線照射のみで光励起触媒を用いない例に
比べ相対的に濁度を低くできる。
【0034】(2) 濾材微生物繁殖後一日あたりの紫外線
ランプ点灯時間と浴水中の濁度との関係を図4に示す。
図4から理解されるように、濾材に微生物が十分に繁殖
した後すなわち初期から一定期間が経過した後は、一日
あたりの紫外線ランプ点灯時間の長い短いにかかわらず
浴槽中の濁度が一般に低いのであるが、生物処理と紫外
線照射と光励起触媒とを用いた本例においては、生物処
理と紫外線照射のみの比較例のものに比べ、水中の濁度
の割合は相対的に低いことが判る。
【0035】前記(1) と(2) の図3と図4に示されるよ
うに、初期の期間においては、24時間紫外線ランプを
点灯することにより、浴水中の濁度を低い状態を保持す
るようにし、一定期間経過後すなわち濾材微生物が繁殖
した後においては、一日あたりに紫外線ランプ点灯時間
を例えば12時間の相対的に短い時間にする。これによ
り節電が図れるとともに紫外線ランプの長寿命化が図れ
る。更には初期における浴水中の濁度低下が図れるとい
う効果がある。
【0036】本実施例では、この装置の設置後初期時の
一定時間においては紫外線ランプ64を相対的に長時間
点灯し、設置後数週間後例えば14日後自動的に紫外線
ランプ64の点灯時間を必要最小限例えば一日あたり1
2時間に変更する。これにより浄化性能の維持と紫外線
ランプ64の寿命延長を同時に可能にする。また装置の
設置後数週間後に点灯時間を切替変更する作業が不要と
なるので、保守点検作業を簡易にできるという効果があ
る。
【0037】次に、本発明第1実施例と比較例1、2を
対比し、本発明の作用効果について説明する。比較例1
は、生物的浄化機能をもつ多孔質セラミックボールと紫
外線光を照射する光源とを備えた浄化装置である。この
比較例1の浄化装置によると、有機物その他の物質の浄
化を濾材に付着繁殖した微生物のみで行うため、微生物
が繁殖してバイオバランスが確保されるまでは浄化性能
が不良であり、図5に示すように、汚濁物の分解率の初
期分解率が低く、初期浄化特性が悪い。
【0038】比較例2は、化学的浄化機能をもつ光励起
触媒と紫外線光を照射する光源とを備えた浄化装置であ
る。この比較例2の浄化装置によると、汚濁物すべてを
化学的浄化するためには紫外線照射量をかなり多くする
必要があるから濾材の大型化を避けられない。これに対
し、前記本発明の第1実施例によると、前記比較例1と
比較例2の双方の分解浄化機能を併せもち、しかも前述
のように一体型の構造にしたので浄化性能の向上と小型
化と2つの課題を同時に解決するという効果がある。特
に図5に示すように、前記第1実施例の水浄化殺菌装置
によると、初期立ち上がり時から有機物の分解率が高い
ことが判る。これは、初期時から紫外線による殺菌効果
ならびに有機物分解効果が発揮されることが一因となっ
ている。
【0039】本発明の浄水装置によると、光励起触媒を
利用した化学的分解と微生物を利用した生物的分解との
それぞれの機能を果たす構造部分を一体型の構成とした
ため、化学的分解の弱点と生物的分解の弱点を相互に補
完するようにして汚濁物の分解性能を高めることができ
るという効果がある。特に初期特性においては微生物は
直ちに繁殖しないので生物的浄化が劣るのが一般的であ
るが、本発明においては、このような初期立ち上りにお
いても他方の光励起触媒による化学的分解が初期立ち上
がり時から効率よく働くため、汚濁物の分解性能が初期
から良好であるという効果がある。
【0040】また、本発明の浄水装置によると、紫外線
ランプ、光励起触媒、多孔質セラミックおよび遮蔽体か
ら構成される一体型浄化殺菌装置の水入口側の水循環経
路に空気を混入する空気混入手段を備える構成の場合、
循環水中に空気が混入されることで、浄化運転時、一体
型浄化殺菌装置内の酸化浄化が促進され、洗浄運転時、
空気により多孔質セラミックが振動されるので付着有機
物や付着微生物が効果的に洗浄除去されるという効果が
ある。
【0041】さらに、紫外線ランプの周囲に設ける光励
起触媒が紫外線遮断機能を有する構造の場合、多孔質セ
ラミックに繁殖する微生物を紫外線から隔離して多孔質
セラミックにおける生物的処理分解が確保されるととも
に紫外線遮蔽体の廃止により小型軽量化が図れるという
効果がある。さらにまた、洗浄時に空気を混合した水を
浄化殺菌筒内に間欠的に流す場合、濾材表面の異物の堆
積を効果的に防止することができるという効果がある。
【0042】(第2実施例)次に、本発明を生物処理と
紫外線処理との各機能を別体型にした装置に適用した第
2実施例を図7に示す。図7に示す第2実施例では、生
物処理をする濾材と紫外線ランプとを組合わせた循環温
浴器10である。
【0043】この第2実施例においては、汚物を分解除
去する生物的分解装置1とこの装置と別体の化学的分解
装置2とが分離独立した構造をもつ。生物的分解装置1
は、ケース20内に多数個の多孔質セラミックボール6
2を充填し、この多孔質セラミックボール62に微生物
を繁殖させて有機物の分解作用を発揮する。
【0044】化学的分解装置2は、ケース21内に紫外
線ランプ64を収容する。この紫外線ランプ64は殺菌
作用を有する。紫外線ランプ64は電源からの交流電流
の供給が制御装置30により制御される。紫外線ランプ
64の点灯を制御する制御装置30は、初期時の所定期
間前記紫外線ランプ64の一日当りの点灯時間を長く
し、その後は一日当りの点灯時間を相対的に短く設定し
てある。制御装置30は、好ましくは、使用後の経過時
間に応じて段階的または連続的に紫外線ランプ64の一
日当りの点灯時間を短く設定する。
【0045】この循環温浴器10においても同様に初期
の一定期間内においては紫外線ランプ64の点灯時間を
一日あたり長時間とし、初期期間経過後紫外線ランプ6
4の一日あたりの点灯時間を相対的に短時間とする。こ
の第2実施例では、設置後初期の所定期間は紫外線ラン
プ64を長時間点灯し、設置後数週間後例えば14日後
自動的に紫外線ランプ64の点灯時間を必要最小限例え
ば一日あたり12時間に変更するため、浄化性能の維持
と紫外線ランプ64の寿命延長を同時に可能にする。ま
た装置の設置後数週間後に点灯時間を切替変更する作業
が不要となるので、保守点検作業を簡易にできるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による水浄化システムを示
す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例による紫外線ランプの点灯
時間の制御フローである。
【図3】濾材微生物の繁殖前における紫外線ランプの一
日あたりの点灯時間と浴水中の濁度との関係を示すデー
タ図である。
【図4】濾材微生物の繁殖後における紫外線ランプの一
日あたりの点灯時間と浴水中の濁度との関係を示すデー
タ図である。
【図5】汚濁物の分解率の比較を示す特性図である。
【図6】本発明の第1実施例による濾材汚れの除去率の
実験データを示す特性図である。
【図7】生物処理濾材と紫外線ランプとを別体に設けた
水浄化システムの構成を示す透視斜視図である。
【符号の説明】
30 制御装置 36 第1濾材 38 第2濾材 61 浄化殺菌筒(一体型浄化殺菌装置) 62 多孔質セラミックボール(多孔質セラミック) 63 光励起触媒 64 紫外線ランプ 66 空気混入装置(空気混入手段) 68 電磁弁 69 電磁弁 70 浴槽 80 浄化殺菌システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 L 560 C H 1/72 101 3/06 3/10 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌作用を有する紫外線ランプと、 微生物を繁殖させて有機物の分解作用を発揮する多孔質
    セラミックと、 前記紫外線ランプの点灯を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、初期時の所定期間前記紫外線ランプの
    一日当りの点灯時間を長くし、その後は一日当りの点灯
    時間を相対的に短く設定したことを特徴とする浄水装
    置。
  2. 【請求項2】 殺菌作用を有する紫外線ランプと、 微生物を繁殖させて有機物の分解作用を発揮する多孔質
    セラミックと、 前記紫外線ランプの点灯を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、使用後の経過時間に応じて段階的また
    は連続的に前記紫外線ランプの一日当りの点灯時間を短
    く設定したことを特徴とする浄水装置。
  3. 【請求項3】 紫外線の照射により殺菌および脱臭作用
    を発揮する光励起触媒を有する請求項1または2記載の
    浄水装置。
  4. 【請求項4】 前記紫外線ランプ、前記光励起触媒及び
    前記多孔質セラミックを単一の浄化殺菌筒に収容するこ
    とを特徴とする請求項3記載の浄水装置。
  5. 【請求項5】 前記浄化殺菌筒に空気を混入する空気混
    入手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の浄水装
    置。
  6. 【請求項6】 洗浄モード時、前記空気混入手段から空
    気を混入した水を前記浄化殺菌筒内に間欠的に流すこと
    を特徴とする請求項5記載の浄水装置。
  7. 【請求項7】 殺菌作用を有する紫外線ランプと、 この紫外線ランプの周囲に設けられ、紫外線の照射によ
    り殺菌および脱臭作用を有するとともに紫外線を遮蔽す
    る遮蔽機能を有する光励起触媒と、 前記光励起触媒の周囲に設けられ、微生物を繁殖させて
    有機物の分解作用を発揮する多孔質セラミックと、 前記紫外線ランプの点灯を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、初期時の所定期間一日当りの点灯時間
    を長くし、その後は一日当りの点灯時間を短く設定した
    ことを特徴とする浄水装置。
  8. 【請求項8】 殺菌作用を有する紫外線ランプと、 この紫外線ランプの周囲に設けられ、紫外線の照射によ
    り殺菌および脱臭作用を有するとともに紫外線を遮蔽す
    る遮蔽機能を有する光励起触媒と、 前記光励起触媒の周囲に設けられ、微生物を繁殖させて
    有機物の分解作用を発揮する多孔質セラミックと、 前記紫外線ランプの点灯を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、使用後の経過時間に応じて段階的また
    は連続的に前記紫外線ランプの一日当りの点灯時間を短
    く設定したことを特徴とする浄水装置。
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