JP2000102793A - 有害物質処理方法およびその装置 - Google Patents
有害物質処理方法およびその装置Info
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- JP2000102793A JP2000102793A JP11006140A JP614099A JP2000102793A JP 2000102793 A JP2000102793 A JP 2000102793A JP 11006140 A JP11006140 A JP 11006140A JP 614099 A JP614099 A JP 614099A JP 2000102793 A JP2000102793 A JP 2000102793A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 埋立地浸出水や産業廃水等中の例えば有機ハ
ロゲン系化合物などのような有害物質を処理する有害物
質処理方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 予めSS成分を分離除去した廃水11に
pH調整剤12を添加してpHを弱酸性域から中性域に
調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段13を有する第1の処理槽14と、pH調
整剤15を添加して廃水中のpHを中性域から弱アルカ
リ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロ
キシラジカル発生手段16を有する第2の処理槽17と
を備えてなる。
ロゲン系化合物などのような有害物質を処理する有害物
質処理方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 予めSS成分を分離除去した廃水11に
pH調整剤12を添加してpHを弱酸性域から中性域に
調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段13を有する第1の処理槽14と、pH調
整剤15を添加して廃水中のpHを中性域から弱アルカ
リ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロ
キシラジカル発生手段16を有する第2の処理槽17と
を備えてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋立地浸出水や産
業廃水等中の例えば有機ハロゲン系化合物などのような
有害物質を処理する有害物質処理方法およびその装置に
関する。
業廃水等中の例えば有機ハロゲン系化合物などのような
有害物質を処理する有害物質処理方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来で
は、埋立地浸出水や産業廃水等の汚水は調製槽におい
て、水量,pH等の調製を行った後、生物処理槽におい
て有機物及び窒素成分を除去し凝集沈殿槽において凝集
剤の添加により凝集させ、重金属,SS(浮遊物質)成
分を分離している。その後、上澄み液は、液中のダイオ
キシン類等をはじめとする難分解性有機物を促進酸化処
理により分解し、砂濾過塔,活性炭吸着塔を経て処理水
として放流されている。
は、埋立地浸出水や産業廃水等の汚水は調製槽におい
て、水量,pH等の調製を行った後、生物処理槽におい
て有機物及び窒素成分を除去し凝集沈殿槽において凝集
剤の添加により凝集させ、重金属,SS(浮遊物質)成
分を分離している。その後、上澄み液は、液中のダイオ
キシン類等をはじめとする難分解性有機物を促進酸化処
理により分解し、砂濾過塔,活性炭吸着塔を経て処理水
として放流されている。
【0003】ここで、該有機塩素化合物を含有する水の
浄化方法としては、有機塩素化合物を含有する水に過酸
化水を添加し、紫外線を照射することで該化合物を分解
するものが提案されている(特開昭52−035445号
公報参照)。
浄化方法としては、有機塩素化合物を含有する水に過酸
化水を添加し、紫外線を照射することで該化合物を分解
するものが提案されている(特開昭52−035445号
公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過酸化水素水に紫外線処理する場合では、分解速度が遅
く、しかも分解槽を大型化する必要があり、設備費用並
びに処理費用が嵩む、という問題がある。
過酸化水素水に紫外線処理する場合では、分解速度が遅
く、しかも分解槽を大型化する必要があり、設備費用並
びに処理費用が嵩む、という問題がある。
【0005】このようなことから、本発明は、埋立地浸
出水や産業廃水等中の例えば有機ハロゲン系化合物など
のような有害物質の処理を低コストで確実に処理するこ
とができる有害物質処理方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
出水や産業廃水等中の例えば有機ハロゲン系化合物など
のような有害物質の処理を低コストで確実に処理するこ
とができる有害物質処理方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
[請求項1]の発明は、廃水等の被処理水中のpHを弱
酸性域から中性とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該
廃水等の被処理水中の有害物質を分解処理すると共に、
pHを中性域から弱アルカリ性域とし、ヒドロキシラジ
カル存在の下で該廃水の被処理水中の難分解物質を分解
処理することを特徴とする。
[請求項1]の発明は、廃水等の被処理水中のpHを弱
酸性域から中性とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該
廃水等の被処理水中の有害物質を分解処理すると共に、
pHを中性域から弱アルカリ性域とし、ヒドロキシラジ
カル存在の下で該廃水の被処理水中の難分解物質を分解
処理することを特徴とする。
【0007】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、オゾンの溶解とヒドロキシラジカルの発生とを分離
して行うことを特徴とする。
て、オゾンの溶解とヒドロキシラジカルの発生とを分離
して行うことを特徴とする。
【0008】[請求項3]の発明は、請求項1におい
て、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、オゾ
ンに紫外線を照射するか、オゾンと過酸化水素とを併用
して紫外線を照射するか、過酸化水素に紫外線を照射す
る方法のいずれかであることを特徴とする。
て、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、オゾ
ンに紫外線を照射するか、オゾンと過酸化水素とを併用
して紫外線を照射するか、過酸化水素に紫外線を照射す
る方法のいずれかであることを特徴とする。
【0009】[請求項4]の発明は、請求項3におい
て、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、光触
媒に紫外線を吸収させることを特徴とする。
て、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、光触
媒に紫外線を吸収させることを特徴とする。
【0010】[請求項5]の発明は、請求項1におい
て、前記オゾン発生の流れにより、被処理水の循環流を
形成し、オゾン溶解水を紫外線照射手段の近傍で且つ気
泡量を抑えつつ紫外線を照射することを特徴とする。
て、前記オゾン発生の流れにより、被処理水の循環流を
形成し、オゾン溶解水を紫外線照射手段の近傍で且つ気
泡量を抑えつつ紫外線を照射することを特徴とする。
【0011】[請求項6]の発明は、請求項1におい
て、前記廃水等の被処理水中の難分解物質がダイオキシ
ン類,ポリ塩化ビフェニル類,クロルベンゼン類,クロ
ロフェノール及びクロロトルエンから選ばれる少なくと
も一種であることを特徴とする。
て、前記廃水等の被処理水中の難分解物質がダイオキシ
ン類,ポリ塩化ビフェニル類,クロルベンゼン類,クロ
ロフェノール及びクロロトルエンから選ばれる少なくと
も一種であることを特徴とする。
【0012】[請求項7]の発明は、廃水等の被処理水
中のpHを弱酸性域から中性域に調整し、ヒドロキシラ
ジカルを発生するヒドロキシラジカル発生手段を有する
第1の処理槽と、廃水等の被処理水中のpHを中性域か
ら弱アルカリ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生
するヒドロキシラジカル発生手段を有する第2の処理槽
とを備えてなることを特徴とする。
中のpHを弱酸性域から中性域に調整し、ヒドロキシラ
ジカルを発生するヒドロキシラジカル発生手段を有する
第1の処理槽と、廃水等の被処理水中のpHを中性域か
ら弱アルカリ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生
するヒドロキシラジカル発生手段を有する第2の処理槽
とを備えてなることを特徴とする。
【0013】[請求項8]の発明は、請求項7におい
て、第1の処理槽のpHが6〜7であり、第2の処理槽
のpHが7〜9であることを特徴とする。
て、第1の処理槽のpHが6〜7であり、第2の処理槽
のpHが7〜9であることを特徴とする。
【0014】[請求項9]の発明は、請求項7におい
て、第1の処理槽の前流側に廃水等の被処理水にオゾン
を溶解させるオゾン溶解槽を備えたことを特徴とする。
て、第1の処理槽の前流側に廃水等の被処理水にオゾン
を溶解させるオゾン溶解槽を備えたことを特徴とする。
【0015】[請求項10]の発明は、請求項7におい
て、第2の処理槽のヒドロキシラジカル発生手段の近傍
に光触媒を担持した部材を配することを特徴とする。
て、第2の処理槽のヒドロキシラジカル発生手段の近傍
に光触媒を担持した部材を配することを特徴とする。
【0016】[請求項11]の発明は、請求項10にお
いて、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が被処理水
を整流化するように配してなることを特徴とする。
いて、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が被処理水
を整流化するように配してなることを特徴とする。
【0017】[請求項12]の発明は、請求項11にお
いて、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が複数配さ
れてなり、被処理水が上昇流と下降流とを繰り返すこと
で整流化するようにしてなることを特徴とする。
いて、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が複数配さ
れてなり、被処理水が上昇流と下降流とを繰り返すこと
で整流化するようにしてなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明による有害物質処理方法お
よびその装置の実施の形態を以下に説明するが、本発明
はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
よびその装置の実施の形態を以下に説明するが、本発明
はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0019】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。本実施の形態にかかる
有害物質処理装置は、予めSS成分を分離除去した廃水
11にpH調整剤12を添加してpHを弱酸性域から中
性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキ
シラジカル発生手段13を有する第1の処理槽14と、
pH調整剤15を添加して廃水中のpHを中性域から弱
アルカリ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生する
ヒドロキシラジカル発生手段16を有する第2の処理槽
17とを備えてなる。
の形態を図1を用いて説明する。本実施の形態にかかる
有害物質処理装置は、予めSS成分を分離除去した廃水
11にpH調整剤12を添加してpHを弱酸性域から中
性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキ
シラジカル発生手段13を有する第1の処理槽14と、
pH調整剤15を添加して廃水中のpHを中性域から弱
アルカリ性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生する
ヒドロキシラジカル発生手段16を有する第2の処理槽
17とを備えてなる。
【0020】前記第1のpH調整剤12は通常の廃水1
1のpHが7〜8程度であるので、廃水11のpHを弱
酸性域から中性とするために添加するものである。この
第1のpH調整剤12としては、例えば硫酸等を添加し
ているが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、第1の処理槽14に設けられたヒドロキシラジカル
発生手段13ではヒドロキシラジカルを発生するものの
低pHではオゾン自体が酸化の主体となり、オゾンによ
り廃水中の有害物質の2重結合の部分を攻撃して分解す
ることとなる。よって第1の処理槽14では、単にオゾ
ン(O3 )のみで簡単に分解されるものを分解すること
で有機物を分解している。一方の第2のpH調整剤15
は、第2の処理槽17内を高pHとするために、アルカ
リ剤を添加するものである。この第2のpH処理剤15
としては、例えば水酸化ナトリウム等を添加している
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、第
2の処理槽17ではpHが中性から弱アルカリ性域とし
ているので、ヒドロキシラジカル発生手段13からはヒ
ドロキシラジカルが発生し易くなり、オゾンの自己分解
による強力なヒドロキシラジカル作用により、第1の処
理槽14内のオゾン酸化では分解されなかった難分解性
の有機物部分を酸化し、酸化分解能力が更に高められて
いる。
1のpHが7〜8程度であるので、廃水11のpHを弱
酸性域から中性とするために添加するものである。この
第1のpH調整剤12としては、例えば硫酸等を添加し
ているが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、第1の処理槽14に設けられたヒドロキシラジカル
発生手段13ではヒドロキシラジカルを発生するものの
低pHではオゾン自体が酸化の主体となり、オゾンによ
り廃水中の有害物質の2重結合の部分を攻撃して分解す
ることとなる。よって第1の処理槽14では、単にオゾ
ン(O3 )のみで簡単に分解されるものを分解すること
で有機物を分解している。一方の第2のpH調整剤15
は、第2の処理槽17内を高pHとするために、アルカ
リ剤を添加するものである。この第2のpH処理剤15
としては、例えば水酸化ナトリウム等を添加している
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、第
2の処理槽17ではpHが中性から弱アルカリ性域とし
ているので、ヒドロキシラジカル発生手段13からはヒ
ドロキシラジカルが発生し易くなり、オゾンの自己分解
による強力なヒドロキシラジカル作用により、第1の処
理槽14内のオゾン酸化では分解されなかった難分解性
の有機物部分を酸化し、酸化分解能力が更に高められて
いる。
【0021】ここで、本発明でヒドロキシラジカル発生
手段とは、オゾンに紫外線ランプにより紫外線を照射
する方法、オゾンと過酸化水素とを併用し、紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射する方法、過酸化水素に紫外
線ランプにより紫外線を照射する方法等を挙げることが
できる。前記のオゾンに紫外線ランプ(例えば、低圧
水銀ランプ:出力10〜200W)により紫外線を照射
する方法は、波長185nm,254nmの紫外線をオ
ゾン(オゾン濃度10g/m3 以上)に照射することで
ヒドロキシラジカルを発生するものである。前記のオ
ゾンと過酸化水素とを併用する方法は、過酸化水素の注
入量を10〜5000mg/リットルとし、オゾンの注
入量を50〜5000mg/リットルとしてこれに紫外
線ランプにより紫外線を照射して、ヒドロキシラジカル
を発生するものである。前記の過酸化水素に紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射する方法は、過酸化水素の注入
量を10〜5000mg/リットルとし、前記紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射することによりヒドロキシラジ
カルを発生するものである。
手段とは、オゾンに紫外線ランプにより紫外線を照射
する方法、オゾンと過酸化水素とを併用し、紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射する方法、過酸化水素に紫外
線ランプにより紫外線を照射する方法等を挙げることが
できる。前記のオゾンに紫外線ランプ(例えば、低圧
水銀ランプ:出力10〜200W)により紫外線を照射
する方法は、波長185nm,254nmの紫外線をオ
ゾン(オゾン濃度10g/m3 以上)に照射することで
ヒドロキシラジカルを発生するものである。前記のオ
ゾンと過酸化水素とを併用する方法は、過酸化水素の注
入量を10〜5000mg/リットルとし、オゾンの注
入量を50〜5000mg/リットルとしてこれに紫外
線ランプにより紫外線を照射して、ヒドロキシラジカル
を発生するものである。前記の過酸化水素に紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射する方法は、過酸化水素の注入
量を10〜5000mg/リットルとし、前記紫外線ラ
ンプにより紫外線を照射することによりヒドロキシラジ
カルを発生するものである。
【0022】なお、本実施の形態では、図1に示すよう
に、ヒドロキシラジカル発生手段としては、前記のオ
ゾンに紫外線ランプにより紫外線を照射する方法を用い
ており、外部に設けたオゾン発生機21から散気管22
を介して第1及び第2の処理槽13,17内にオゾン
(O3 )を含有した気泡23を導入し、該導入されたオ
ゾン(O3 )に紫外線照射ランプ(UVランプ)24か
ら紫外線(UV)を照射することで、オゾン分解を促進
させ、ヒドロキシラジカル(OHラジカル)を発生させ
ている。
に、ヒドロキシラジカル発生手段としては、前記のオ
ゾンに紫外線ランプにより紫外線を照射する方法を用い
ており、外部に設けたオゾン発生機21から散気管22
を介して第1及び第2の処理槽13,17内にオゾン
(O3 )を含有した気泡23を導入し、該導入されたオ
ゾン(O3 )に紫外線照射ランプ(UVランプ)24か
ら紫外線(UV)を照射することで、オゾン分解を促進
させ、ヒドロキシラジカル(OHラジカル)を発生させ
ている。
【0023】ここで、水中におけるオゾン(O3 )と紫
外線照射との反応は、下記「化1」に示すものとなり、
発生した強力なヒドロキシラジカル(OHラジカル)の
酸化分解作用により難分解物質の有害物質を分解処理す
るようにしている。
外線照射との反応は、下記「化1」に示すものとなり、
発生した強力なヒドロキシラジカル(OHラジカル)の
酸化分解作用により難分解物質の有害物質を分解処理す
るようにしている。
【0024】 O3 +UV→O2 +O,O+H2 O→2・OH …(1)
【0025】本発明で分解処理する難分解物質として
は、ダイオキシン類やPCB類に代表される有害な塩素
化芳香族化合物、高縮合度芳香族炭化水素等の埋立地浸
出水や産業廃水等の廃水からの有害物質をいうが、本発
明のヒドロキシラジカルで分解できる埋立地浸出水や産
業廃水等やシュレッダーダスト処理物からの廃水や洗煙
廃水等の廃水11中の有害物質(又は環境ホルモン)で
あればこれらに限定されるものではない。
は、ダイオキシン類やPCB類に代表される有害な塩素
化芳香族化合物、高縮合度芳香族炭化水素等の埋立地浸
出水や産業廃水等の廃水からの有害物質をいうが、本発
明のヒドロキシラジカルで分解できる埋立地浸出水や産
業廃水等やシュレッダーダスト処理物からの廃水や洗煙
廃水等の廃水11中の有害物質(又は環境ホルモン)で
あればこれらに限定されるものではない。
【0026】ここで、前記ダイオキシン類とは、ポリ塩
化ジベンゾ−p−ダイオキシン類(PCDDs)及びポ
リ塩化ジベンゾフラン類(PCDFs)の総称であり、
塩素系化合物とある種の有機塩素化合物の燃焼時に微量
発生するといわれ、化学的に無色の結晶である。塩素の
数によって一塩化物から八塩化物まであり、異性体には
PCDDsで75種類、PCDFsで135種類におよ
び、これらのうち、特に四塩化ジベンゾ−p−ダイオキ
シン(T4 CDD)は、最も強い毒性を有するものとし
て知られている。なお、有害な塩素化芳香族化合物とし
ては、ダイオキシン類の他にその前駆体となる種々の有
機塩素化合物(例えば、フェノール,ベンゼン等の芳香
族化合物(例えばクロルベンゼン類,クロロフェノール
及びクロロトルエン等)、塩素化アルキル化合物等)が
含まれており、処理水として放流するには廃水中から除
去する必要があり、本発明により分解できる。
化ジベンゾ−p−ダイオキシン類(PCDDs)及びポ
リ塩化ジベンゾフラン類(PCDFs)の総称であり、
塩素系化合物とある種の有機塩素化合物の燃焼時に微量
発生するといわれ、化学的に無色の結晶である。塩素の
数によって一塩化物から八塩化物まであり、異性体には
PCDDsで75種類、PCDFsで135種類におよ
び、これらのうち、特に四塩化ジベンゾ−p−ダイオキ
シン(T4 CDD)は、最も強い毒性を有するものとし
て知られている。なお、有害な塩素化芳香族化合物とし
ては、ダイオキシン類の他にその前駆体となる種々の有
機塩素化合物(例えば、フェノール,ベンゼン等の芳香
族化合物(例えばクロルベンゼン類,クロロフェノール
及びクロロトルエン等)、塩素化アルキル化合物等)が
含まれており、処理水として放流するには廃水中から除
去する必要があり、本発明により分解できる。
【0027】また、PCB類(ポリ塩化ビフェニル類)
はビフェニルに塩素原子が数個付加した化合物の総称で
あり、塩素の置換数、置換位置により異性体があるが、
2,6−ジクロロビフェニル、2,2'−ジクロロビフェ
ニル、2,3,5−トリクロロビフェニル等が代表的な
ものであり、毒性が強く、焼却した場合にはダイオキシ
ン類が発生するおそれがあるものとして知られており、
処理水として放流するには廃水中から除去する必要があ
り、本発明により分解できる。
はビフェニルに塩素原子が数個付加した化合物の総称で
あり、塩素の置換数、置換位置により異性体があるが、
2,6−ジクロロビフェニル、2,2'−ジクロロビフェ
ニル、2,3,5−トリクロロビフェニル等が代表的な
ものであり、毒性が強く、焼却した場合にはダイオキシ
ン類が発生するおそれがあるものとして知られており、
処理水として放流するには廃水中から除去する必要があ
り、本発明により分解できる。
【0028】このような有害物質処理装置を使用した有
害物質処理方法を図1を用いて次に説明する。
害物質処理方法を図1を用いて次に説明する。
【0029】先ず、第1の処理槽14内においてpHを
6〜7とし、廃水11中にヒドロキシラジカルを発生さ
せ、酸化分解を行い、第2の処理槽17おいてpHを7
〜9とし、第1の処理がなされた廃水11中にヒドロキ
シラジカルを発生させ、酸化分解が行われ、処理水18
として放流される。
6〜7とし、廃水11中にヒドロキシラジカルを発生さ
せ、酸化分解を行い、第2の処理槽17おいてpHを7
〜9とし、第1の処理がなされた廃水11中にヒドロキ
シラジカルを発生させ、酸化分解が行われ、処理水18
として放流される。
【0030】すなわち、第1の処理槽14では単にオゾ
ン(O3 )酸化のみで簡単に分解される有害物質を分解
しているが、一方の第2の処理槽17ではpHを7〜9
としているので、ヒドロキシラジカルが発生し易くな
り、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、第1の処理槽14内のオゾン(O3 )酸化で分解
されなかった難分解有害物質を酸化分解させている。ま
た、このように、二段階処理で分解処理しているので、
オゾンのみで簡単に分解できるものは第1の処理槽14
内において処理できるので、第2の処理槽17にかかる
負荷が軽減されることとなる。
ン(O3 )酸化のみで簡単に分解される有害物質を分解
しているが、一方の第2の処理槽17ではpHを7〜9
としているので、ヒドロキシラジカルが発生し易くな
り、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、第1の処理槽14内のオゾン(O3 )酸化で分解
されなかった難分解有害物質を酸化分解させている。ま
た、このように、二段階処理で分解処理しているので、
オゾンのみで簡単に分解できるものは第1の処理槽14
内において処理できるので、第2の処理槽17にかかる
負荷が軽減されることとなる。
【0031】なお、処理槽に導入する前に、廃水中にF
eイオンやCuイオン等を供給し、これらイオンの作用
によりヒドロキシラジカルの分解反応を促進させること
もできる。すなわち、前記イオンを供給すると「・O
H」が大幅に生成し分解促進効果が向上するからであ
る。
eイオンやCuイオン等を供給し、これらイオンの作用
によりヒドロキシラジカルの分解反応を促進させること
もできる。すなわち、前記イオンを供給すると「・O
H」が大幅に生成し分解促進効果が向上するからであ
る。
【0032】 O3 +H2 O+Fe2+→・OH+OH- +O2 +Fe3+ …(2) O3 +H2 O+Cu+ →・OH+OH- +O2 +Cu2+ …(3)
【0033】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を図2を用いて説明する。本実施の形態にかかる
有害物質処理装置は、予めSS成分を分離除去した廃水
31にオゾン(O3 )を溶解するオゾン溶解槽32と、
該オゾンが溶解された廃水を弱酸性〜中性域でオゾン・
紫外線分解処理する第1の処理槽36と、第1の処理槽
で処理された廃水を中性〜アルカリ性域でオゾン・紫外
線分解処理する第2の処理槽41とからなる工程を経る
によって分解処理されている。
の形態を図2を用いて説明する。本実施の形態にかかる
有害物質処理装置は、予めSS成分を分離除去した廃水
31にオゾン(O3 )を溶解するオゾン溶解槽32と、
該オゾンが溶解された廃水を弱酸性〜中性域でオゾン・
紫外線分解処理する第1の処理槽36と、第1の処理槽
で処理された廃水を中性〜アルカリ性域でオゾン・紫外
線分解処理する第2の処理槽41とからなる工程を経る
によって分解処理されている。
【0034】上記オゾン溶解槽32には、外部に設けた
オゾン発生機34からオゾン含有気泡33を廃水31内
に導入する散気管35が底部に設けられており、溶解槽
32の下方からオゾン含有気泡33を導入し、廃水31
中にオゾンを予め溶解させている。
オゾン発生機34からオゾン含有気泡33を廃水31内
に導入する散気管35が底部に設けられており、溶解槽
32の下方からオゾン含有気泡33を導入し、廃水31
中にオゾンを予め溶解させている。
【0035】上記第1の処理槽36は、上記オゾン溶解
槽32でオゾンが溶解された廃水31中に、pH調整剤
37を添加してpHを弱酸性域から中性域に調整すると
共に、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジカ
ル発生手段である紫外線ランプ38を備えたものであ
る。この第1の処理槽36は鉛直方向に設けられた隔壁
39により内部が2室36A,36Bに二分割されてお
り、上記オゾン溶解槽33側の第1室36Aの底部には
外部からのオゾン含有気泡33を導入する散気管40が
設けられている。他方の第2室36Bには、その中央部
に紫外線ランプ38が鉛直方向に配されており、両室は
隔壁39の上下部分において連通しており、第1室36
Aの底部から発生するオゾン含有気泡33が下方から上
方に向かって吹出すいわゆるエアーリフト効果により形
成された循環流Lにより、第1室36Aと第2室36B
と交互に被処理物である廃水31が循環され、処理効率
が向上することとなる。この結果、第1室36Aではオ
ゾンの溶解が効率よく行われると共に、第2室36Bで
はオゾンが溶解された廃水31に紫外線ランプ38を照
射することでヒドロキシラジカルを発生させることがで
き、易分解性有機物の酸化分解が促進される。この際、
第1室36Aと第2室36Bとを分離させているので、
紫外線ランプ36からの紫外線の照射を阻害する気泡が
直接接触することが回避され、第1の実施の形態と比べ
て紫外線照射の効率が向上することとなる。
槽32でオゾンが溶解された廃水31中に、pH調整剤
37を添加してpHを弱酸性域から中性域に調整すると
共に、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジカ
ル発生手段である紫外線ランプ38を備えたものであ
る。この第1の処理槽36は鉛直方向に設けられた隔壁
39により内部が2室36A,36Bに二分割されてお
り、上記オゾン溶解槽33側の第1室36Aの底部には
外部からのオゾン含有気泡33を導入する散気管40が
設けられている。他方の第2室36Bには、その中央部
に紫外線ランプ38が鉛直方向に配されており、両室は
隔壁39の上下部分において連通しており、第1室36
Aの底部から発生するオゾン含有気泡33が下方から上
方に向かって吹出すいわゆるエアーリフト効果により形
成された循環流Lにより、第1室36Aと第2室36B
と交互に被処理物である廃水31が循環され、処理効率
が向上することとなる。この結果、第1室36Aではオ
ゾンの溶解が効率よく行われると共に、第2室36Bで
はオゾンが溶解された廃水31に紫外線ランプ38を照
射することでヒドロキシラジカルを発生させることがで
き、易分解性有機物の酸化分解が促進される。この際、
第1室36Aと第2室36Bとを分離させているので、
紫外線ランプ36からの紫外線の照射を阻害する気泡が
直接接触することが回避され、第1の実施の形態と比べ
て紫外線照射の効率が向上することとなる。
【0036】すなわち、図1に示す第1の実施の形態に
かかる処理装置では、散気管22から発生した気泡23
により紫外線の散乱が引き起こされ、高活性のヒドロキ
シラジカルの発生が妨げられてしまう場合があるが、第
2の実施の形態のように、隔壁39を用いてオゾン溶解
室である第1室36Aとヒドロキシラジカル発生室であ
る第2室36Bとを分離することで、このようなことは
解消される。
かかる処理装置では、散気管22から発生した気泡23
により紫外線の散乱が引き起こされ、高活性のヒドロキ
シラジカルの発生が妨げられてしまう場合があるが、第
2の実施の形態のように、隔壁39を用いてオゾン溶解
室である第1室36Aとヒドロキシラジカル発生室であ
る第2室36Bとを分離することで、このようなことは
解消される。
【0037】上記第2の処理槽41は、上記第1の処理
槽36で易分解性有機物の酸化分解を行った後の廃水3
1を処理するもので、該処理廃水31中にpH調整剤4
2を添加してpHを中性域からアルカリ性域に調整する
と共に、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段である紫外線ランプ43を備えたものであ
る。この第2の処理槽41は鉛直方向に設けられた隔壁
44により例えば1:3の割合で2室41A,41Bに
二分割されており、上記第1処理槽34側の第1室41
Aの底部には外部からのオゾン含有気泡33を導入する
散気管45が設けられている。他方の第2室41Bに
は、その中央部に紫外線ランプ43が鉛直方向に配され
ており、両室は隔壁44の上下部分において連通してお
り、第1室41Aの底部から発生する気泡33が底部か
ら上方に吹出すいわゆるエアーリフト効果により形成さ
れた循環流Lにより、被処理物である廃水31が第1室
41Aと第2室41Bとで循環され、処理効率が向上す
ることとなる。また、本実施の形態では第2の処理槽4
1の紫外線ランプ43の近傍に沿って表面に光触媒を担
持させたガラス板46が挿入されており、ダイオキシン
類等の難分解性有機物の分解の促進を更に図るようにし
ている。この結果、第1室41Aではオゾンの溶解が効
率よく行われると共に、第2室41Bではオゾンが溶解
された廃水31に紫外線ランプ43を照射することでヒ
ドロキシラジカルを発生させることができ、ダイオキシ
ン類の分解が促進される。この際、第1室41Aと第2
室41Bとを分離させているので、紫外線ランプ43か
らの紫外線の照射を阻害する気泡が直接接触することが
回避されることとなると共に第2室41Bにおいては光
触媒を担持したガラス板46を配置しているので、分解
効率を更に促進している。酸化分解された処理水47は
無害化されているので、外部へ放流することができる。
槽36で易分解性有機物の酸化分解を行った後の廃水3
1を処理するもので、該処理廃水31中にpH調整剤4
2を添加してpHを中性域からアルカリ性域に調整する
と共に、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段である紫外線ランプ43を備えたものであ
る。この第2の処理槽41は鉛直方向に設けられた隔壁
44により例えば1:3の割合で2室41A,41Bに
二分割されており、上記第1処理槽34側の第1室41
Aの底部には外部からのオゾン含有気泡33を導入する
散気管45が設けられている。他方の第2室41Bに
は、その中央部に紫外線ランプ43が鉛直方向に配され
ており、両室は隔壁44の上下部分において連通してお
り、第1室41Aの底部から発生する気泡33が底部か
ら上方に吹出すいわゆるエアーリフト効果により形成さ
れた循環流Lにより、被処理物である廃水31が第1室
41Aと第2室41Bとで循環され、処理効率が向上す
ることとなる。また、本実施の形態では第2の処理槽4
1の紫外線ランプ43の近傍に沿って表面に光触媒を担
持させたガラス板46が挿入されており、ダイオキシン
類等の難分解性有機物の分解の促進を更に図るようにし
ている。この結果、第1室41Aではオゾンの溶解が効
率よく行われると共に、第2室41Bではオゾンが溶解
された廃水31に紫外線ランプ43を照射することでヒ
ドロキシラジカルを発生させることができ、ダイオキシ
ン類の分解が促進される。この際、第1室41Aと第2
室41Bとを分離させているので、紫外線ランプ43か
らの紫外線の照射を阻害する気泡が直接接触することが
回避されることとなると共に第2室41Bにおいては光
触媒を担持したガラス板46を配置しているので、分解
効率を更に促進している。酸化分解された処理水47は
無害化されているので、外部へ放流することができる。
【0038】ここで、光触媒としては、特に限定される
ものではないが、例えばチタン(Ti)等を用いること
ができる。第2の処理槽41の第2室41Bに配置され
るガラス板に担持する光触媒として、例えば酸化チタン
を用いた場合には、酸化チタン表面上で以下に示す反応
が生じるので、ヒドロキシラジカルが発生し、オゾン及
び紫外線照射の処理の場合よりも多量のヒドロキシラジ
カルにより、廃水中の難分解有機物の処理が可能とな
る。
ものではないが、例えばチタン(Ti)等を用いること
ができる。第2の処理槽41の第2室41Bに配置され
るガラス板に担持する光触媒として、例えば酸化チタン
を用いた場合には、酸化チタン表面上で以下に示す反応
が生じるので、ヒドロキシラジカルが発生し、オゾン及
び紫外線照射の処理の場合よりも多量のヒドロキシラジ
カルにより、廃水中の難分解有機物の処理が可能とな
る。
【0039】*電荷分離 TiO2 +hν(<390nm)→e- +h+ …(1) *酸化サイトの反応 h+ +OH- →・OH …(2) h+ +H2 O→・OH+H+ …(3) *還元サイトの反応 e- +O2 →・O2 - …(4) ・O2 - +H+ →H2 O・ …(5) H2 O・・HO2 →H2 O2 +O2 …(6)
【0040】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を図3を用いて説明する。第3の実施の形態にか
かる装置は、図2に示す第2の処理装置41のUVラン
プ近傍に配されるガラス板の配置を交互に配置して、被
処理水である廃水の整流化を図ったものである。なお、
第1槽のオゾン溶解槽32及び第2槽の第1処理槽36
の基本構造は図2と同様であるので、図3においては省
略する。本実施の形態にかかる有害物質処理装置は、第
2の実施の形態の第2処理装置41において、図3に示
すように、表面に光触媒を担持させたガラス板51の複
数の配置を上下方向から交互に設け、循環流L1 からU
Vランプ43へ向かって流れる第2処理槽41内での廃
水31の流れL2 の整流化を図っている。これにより、
処理廃水31がガラス板51の表面の光触媒と接触する
時間が長くなり、第2の実施の形態にくらべて、更にダ
イオキシン類等の難分解性有機物の分解の促進を図るよ
うにしている。
の形態を図3を用いて説明する。第3の実施の形態にか
かる装置は、図2に示す第2の処理装置41のUVラン
プ近傍に配されるガラス板の配置を交互に配置して、被
処理水である廃水の整流化を図ったものである。なお、
第1槽のオゾン溶解槽32及び第2槽の第1処理槽36
の基本構造は図2と同様であるので、図3においては省
略する。本実施の形態にかかる有害物質処理装置は、第
2の実施の形態の第2処理装置41において、図3に示
すように、表面に光触媒を担持させたガラス板51の複
数の配置を上下方向から交互に設け、循環流L1 からU
Vランプ43へ向かって流れる第2処理槽41内での廃
水31の流れL2 の整流化を図っている。これにより、
処理廃水31がガラス板51の表面の光触媒と接触する
時間が長くなり、第2の実施の形態にくらべて、更にダ
イオキシン類等の難分解性有機物の分解の促進を図るよ
うにしている。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、[請求項1]の発明
によれば、廃水等の被処理水中のpHを弱酸性域から中
性とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水中の有害
物質を分解処理すると共に、pHを中性域から弱アルカ
リ性域とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水中の
難分解物質を分解処理するので、中性域でオゾン酸化に
よる分解を積極的に行い、pHを中性域から弱アルカリ
性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
によれば、廃水等の被処理水中のpHを弱酸性域から中
性とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水中の有害
物質を分解処理すると共に、pHを中性域から弱アルカ
リ性域とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水中の
難分解物質を分解処理するので、中性域でオゾン酸化に
よる分解を積極的に行い、pHを中性域から弱アルカリ
性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
【0042】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、オゾンの溶解とヒドロキシラジカルの発生とを
分離して行うので、オゾン含有気泡に阻害されずに効率
良くヒドロキシラジカルが発生され、有害物質の分解が
促進される。
おいて、オゾンの溶解とヒドロキシラジカルの発生とを
分離して行うので、オゾン含有気泡に阻害されずに効率
良くヒドロキシラジカルが発生され、有害物質の分解が
促進される。
【0043】[請求項3]の発明によれば、請求項1に
おいて、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、
オゾンに紫外線を照射するか、オゾンと過酸化水素とを
併用して紫外線を照射するか、過酸化水素に紫外線を照
射する方法のいずれかであるので、効率良くヒドロキシ
ラジカルが発生され、有害物質の分解が促進される。
おいて、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、
オゾンに紫外線を照射するか、オゾンと過酸化水素とを
併用して紫外線を照射するか、過酸化水素に紫外線を照
射する方法のいずれかであるので、効率良くヒドロキシ
ラジカルが発生され、有害物質の分解が促進される。
【0044】[請求項4]の発明によれば、請求項3に
おいて、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、
光触媒に紫外線を吸収させるので、ヒドロキシラジカル
の発生量が増大され、有害物質の分解が更に促進され
る。
おいて、前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、
光触媒に紫外線を吸収させるので、ヒドロキシラジカル
の発生量が増大され、有害物質の分解が更に促進され
る。
【0045】[請求項5]の発明によれば、請求項1に
おいて、前記オゾン発生の流れにより、被処理水の循環
流を形成し、オゾン溶解水を紫外線照射手段の近傍で且
つ気泡量を抑えつつ紫外線を照射するので、効率よく廃
水を処理することができる。
おいて、前記オゾン発生の流れにより、被処理水の循環
流を形成し、オゾン溶解水を紫外線照射手段の近傍で且
つ気泡量を抑えつつ紫外線を照射するので、効率よく廃
水を処理することができる。
【0046】[請求項6]の発明によれば、請求項1に
おいて、前記廃水中の難分解物質がダイオキシン類,ポ
リ塩化ビフェニル類,クロルベンゼン類,クロロフェノ
ール及びクロロトルエンから選ばれる少なくとも一種が
完全に分解される。
おいて、前記廃水中の難分解物質がダイオキシン類,ポ
リ塩化ビフェニル類,クロルベンゼン類,クロロフェノ
ール及びクロロトルエンから選ばれる少なくとも一種が
完全に分解される。
【0047】[請求項7]の発明によれば、廃水中のp
Hを弱酸性域から中性域に調整し、ヒドロキシラジカル
を発生するヒドロキシラジカル発生手段を有する第1の
処理槽と、廃水中のpHを中性域から弱アルカリ性域に
調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段を有する第2の処理槽とを備えてなるの
で、第1の処理槽で中性域でオゾン酸化による分解を積
極的に行い、第2の処理槽でpHを中性域から弱アルカ
リ性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O 3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
Hを弱酸性域から中性域に調整し、ヒドロキシラジカル
を発生するヒドロキシラジカル発生手段を有する第1の
処理槽と、廃水中のpHを中性域から弱アルカリ性域に
調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジ
カル発生手段を有する第2の処理槽とを備えてなるの
で、第1の処理槽で中性域でオゾン酸化による分解を積
極的に行い、第2の処理槽でpHを中性域から弱アルカ
リ性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O 3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
【0048】[請求項8]の発明によれば、請求項7に
おいて、第1の処理槽のpHが6〜7であり、第2の処
理槽のpHが7〜9であるので、第1の処理槽でpHが
6〜7の中性域でオゾン酸化による分解を積極的に行
い、第2の処理槽でpH7〜9の中性域から弱アルカリ
性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
おいて、第1の処理槽のpHが6〜7であり、第2の処
理槽のpHが7〜9であるので、第1の処理槽でpHが
6〜7の中性域でオゾン酸化による分解を積極的に行
い、第2の処理槽でpH7〜9の中性域から弱アルカリ
性域にすることでヒドロキシラジカルの発生を増加さ
せ、自己分解による強力なヒドロキシラジカルの作用に
より、オゾン(O3 )で分解されなかった有害物質を酸
化している。
【0049】[請求項9]の発明によれば、請求項7に
おいて、第1の処理槽の前流側に廃水にオゾンを溶解さ
せるオゾン溶解槽を備えたので、廃水中のオゾンの含有
量を増大させることができる。
おいて、第1の処理槽の前流側に廃水にオゾンを溶解さ
せるオゾン溶解槽を備えたので、廃水中のオゾンの含有
量を増大させることができる。
【0050】[請求項10]の発明によれば、請求項7
において、第2の処理槽のヒドロキシラジカル発生手段
の近傍に光触媒を担持した部材を配するので、ヒドロキ
シラジカルの発生量が増大する。
において、第2の処理槽のヒドロキシラジカル発生手段
の近傍に光触媒を担持した部材を配するので、ヒドロキ
シラジカルの発生量が増大する。
【0051】[請求項11]の発明によれば、請求項1
0において、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が被
処理水を整流化するように配してなるので、処理廃水が
光触媒に接する時間が長くなり、分解効率が向上する。
0において、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が被
処理水を整流化するように配してなるので、処理廃水が
光触媒に接する時間が長くなり、分解効率が向上する。
【0052】[請求項12]の発明によれば、請求項1
1において、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が複
数配されてなり、被処理水が上昇流と下降流とを繰り返
すことで整流化するので、処理廃水が光触媒に接する時
間が長くなり、分解効率が向上する。
1において、第2の処理槽の光触媒を担持した部材が複
数配されてなり、被処理水が上昇流と下降流とを繰り返
すことで整流化するので、処理廃水が光触媒に接する時
間が長くなり、分解効率が向上する。
【図1】本発明による有害物質処理装置の第1の実施の
形態の概略構成図である。
形態の概略構成図である。
【図2】本発明による有害物質処理装置の第2の実施の
形態の概略構成図である。
形態の概略構成図である。
【図3】本発明による有害物質処理装置の第3の実施の
形態の概略構成図である。
形態の概略構成図である。
11 廃水 12 pH調整剤 13 ヒドロキシラジカル発生手段 14 第1の処理槽 15 pH調整剤 16 ヒドロキシラジカル発生手段 17 第2の処理槽 18 処理水 21 オゾン発生機 22 散気管 23 気泡 24 紫外線照射ランプ 31 廃水 32 オゾン溶解槽 33 オゾン含有気泡 34 オゾン発生機 35 散気管 36 第1の処理槽 37 pH調整剤 38 紫外線ランプ 39 隔壁 40 散気管 41 第2の処理槽 42 pH調整剤 43 紫外線ランプ 44 隔壁 45 散気管 46 光触媒を担持させたガラス板 51 光触媒を担持させたガラス板 L1 循環流 L2 整流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙波 範明 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 浅野 昌道 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 橋爪 隆夫 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4D037 AA11 AB14 BA18 BB05 CA11 CA12 CA14 4D038 AA08 AB14 BA02 BA04 BB07 BB16 BB20 4D050 AA12 AB19 BB02 BB09 BC06 BC09 BC10 BD02 BD03 BD04 BD06 CA13
Claims (12)
- 【請求項1】 廃水等の被処理水中のpHを弱酸性域か
ら中性とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水中の
有害物質を分解処理すると共に、pHを中性域から弱ア
ルカリ性域とし、ヒドロキシラジカル存在の下で該廃水
等の被処理水中の難分解物質を分解処理することを特徴
とする有害物質処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 オゾンの溶解とヒドロキシラジカルの発生とを分離して
行うことを特徴とする有害物質処理方法。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、オゾンに
紫外線を照射するか、オゾンと過酸化水素とを併用して
紫外線を照射するか、過酸化水素に紫外線を照射する方
法のいずれかであることを特徴とする有害物質処理方
法。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記ヒドロキシラジカルを発生させる方法が、光触媒に
紫外線を吸収させることを特徴とする有害物質処理方
法。 - 【請求項5】 請求項1において、 前記オゾン発生の流れにより、被処理水の循環流を形成
し、オゾン溶解水を紫外線照射手段の近傍で且つ気泡量
を抑えつつ紫外線を照射することを特徴とする有害物質
処理方法。 - 【請求項6】 請求項1において、 前記被処理水中の難分解物質がダイオキシン類,ポリ塩
化ビフェニル類,クロルベンゼン類,クロロフェノール
及びクロロトルエンから選ばれる少なくとも一種である
ことを特徴とする有害物質処理方法。 - 【請求項7】 廃水等の被処理水中のpHを弱酸性域か
ら中性域に調整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒド
ロキシラジカル発生手段を有する第1の処理槽と、廃水
等の被処理水中のpHを中性域から弱アルカリ性域に調
整し、ヒドロキシラジカルを発生するヒドロキシラジカ
ル発生手段を有する第2の処理槽とを備えてなることを
特徴とする有害物質処理装置。 - 【請求項8】 請求項7において、 第1の処理槽のpHが6〜7であり、第2の処理槽のp
Hが7〜9であることを特徴とする有害物質処理装置。 - 【請求項9】 請求項7において、 第1の処理槽の前流側に廃水等の被処理水にオゾンを溶
解させるオゾン溶解槽を備えたことを特徴とする有害物
質処理装置。 - 【請求項10】 請求項7において、 第2の処理槽のヒドロキシラジカル発生手段の近傍に光
触媒を担持した部材を配することを特徴とする有害物質
処理装置。 - 【請求項11】 請求項10において、 第2の処理槽の光触媒を担持した部材が被処理水を整流
化するように配してなることを特徴とする有害物質処理
装置。 - 【請求項12】 請求項11において、 第2の処理槽の光触媒を担持した部材が複数配されてな
り、被処理水が上昇流と下降流とを繰り返すことで整流
化するようにしてなることを特徴とする有害物質処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006140A JP2000102793A (ja) | 1998-07-30 | 1999-01-13 | 有害物質処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21509998 | 1998-07-30 | ||
JP10-215099 | 1998-07-30 | ||
JP11006140A JP2000102793A (ja) | 1998-07-30 | 1999-01-13 | 有害物質処理方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102793A true JP2000102793A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=26340219
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---|---|---|---|
JP11006140A Withdrawn JP2000102793A (ja) | 1998-07-30 | 1999-01-13 | 有害物質処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102793A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005224771A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排水処理装置 |
JP2007152304A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Hitachi Ltd | 液体処理方法および液体処理装置 |
JP2009090258A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Toshiba Corp | 廃液処理装置およびその処理方法 |
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