JP5020080B2 - 医薬物運搬用器具の製造方法 - Google Patents

医薬物運搬用器具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5020080B2
JP5020080B2 JP2007528315A JP2007528315A JP5020080B2 JP 5020080 B2 JP5020080 B2 JP 5020080B2 JP 2007528315 A JP2007528315 A JP 2007528315A JP 2007528315 A JP2007528315 A JP 2007528315A JP 5020080 B2 JP5020080 B2 JP 5020080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
manufacturing
convex portion
plastic material
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007528315A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006121110A1 (ja
Inventor
浩児 大道
宗久 藤巻
誠治 徳本
博敏 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority to JP2007528315A priority Critical patent/JP5020080B2/ja
Publication of JPWO2006121110A1 publication Critical patent/JPWO2006121110A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5020080B2 publication Critical patent/JP5020080B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0046Solid microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0053Methods for producing microneedles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

本発明は、生体への医薬物の投与、または、生体からの血液の吸引抽出などの医薬物運搬システムに用いられる医薬物運搬用器具に関し、特に、痛みを伴わずに皮膚下に挿通可能な医薬物運搬用器具およびその製造方法に関する。
本願は、2005年5月13日に日本に出願された特願2005−141897号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、医薬物の過剰投与および副作用を抑制して、より安全かつ効果的に医薬物を投与するために、「必要最小限の医薬物を、必要な場所に、必要なときに供給する」ことを目的としたドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System、以下、DDSと略記する。)の研究開発が活発に行われている。
このDDSには、(1)医薬物を一定期間にわたって一定速度で放出する、いわゆる「医薬物の徐放化」、(2)医薬物を目的とする患部に選択的に輸送する、いわゆる「ターゲッティング」の大きな2つの課題がある。
ところで、これらの課題を達成し、DDSを実用化するためには、医薬物の改良だけでは困難であり、医薬物を担持、運搬する医薬物運搬用器具類の開発が不可欠である。
例えば、経皮吸収治療システム(Transdermal Therapeutic System:TTS)と総称される、皮膚から医薬物を投与し、体内の一部もしくは全身に前記医薬物の作用発現を実現させる技術がある。従来、このTTSに適用できる医薬物は、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、クロニジン等に代表される皮膚透過性の高いものに限られていた。しかしながら、近年、前記皮膚透過性の高い医薬物をより効果的に体内に吸収させたり、さらには皮膚透過性が低い医薬物をTTSに適用させるために医薬物を運搬する器具が提案されている。
従来、このような医薬物運搬用器具としては、非特許文献1および特許文献1,2のような器具が提案されている。
これらの文献では、フォトリソグラフィ技術とドライエッチングプロセスによりシリコン材料からなるアレイ状針状体(特許文献1では、シリコン製の針状体と記載されている)を形成して得られる医薬物運搬用器具を開示している。
これらの医薬物運搬用器具は、前記の通りドライエッチングプロセスを用いてシリコンからなる基板に微細な凸部(針状体)を形成する、いわゆる「トップダウンプロセス」によって製造される。
しかしながら、ドライエッチングプロセスを用いたトップダウンプロセスは、製造工程が複雑になるため、生産性が悪く、製造コストが高いという問題点がある。
前記課題に対し、非特許文献2〜5および特許文献3〜4のような医薬物運搬用器具が開示されている。これらの文献では、アレイ状針状体(特許文献3では、マイクロニードルと記載されている)を形成するための型(特許文献3では、ネガティブモールドと記載されている)を用意し、該型の形状を複製加工技術(特許文献3では、インジェクションモールドと記載されている)によりプラスチック材料に転写し、プラスチック材料から構成されるアレイ状針状体を形成して得られる医薬物運搬用器具を開示している。
このような複製加工技術を用いてプラスチック材料から構成されるアレイ状針状体は、製造コストが非常に安価である点で優れている。
日本国特許第3696513号 日本国特許出願公開公報 特表2002−52122号 国際特許出願公開公報 WO2005/082596号 日本国特許出願公開公報 特表2002−517300号 D.V. McAllister et al., "MICROFABRICATED MICRONEEDLES: A NOVEL APPROACH TO TRANSDERMAL DRUG DELIVERY", Proceed. Int'l. Symp. Control. Rel. Bioact. Mater., 25 (1998) Controlled Release Society, Inc. D.V. McAllister et al., "MICROFABRICATED MICRONEEDLES FOR GENE AND DRUG DELIVERY", Annu. Rev. Biomed. Eng., 2 (2000) 289-313 D.V. McAllister et al., "Microfabricated needles for transdermal delivery of macromolecules and nanoparticles: Fabrication methods and transport studies", PNAS, 100 (2003) 13755-13760 D.V. McAllister et al., "SOLID AND HOLLOW MICRONEEDLES FOR TRANSDERMAL PROTEIN DELIVERY", Proceed. Int'l. Symp. Control. Rel. Bioact. Mater. 26 (1999) Controlled Release Society, Inc. D.V. McAllister et al., "MICRONEEDLES FOR TRANSDERMAL DELIVERY OF MACROMOLECULES", Proceedings of The First Joint BMES/EMBS Conference Serving Humanity, Advancing Technology (1999)
しかしながら、プラスチック材料で構成したアレイ状針状体は、機械的強度が不足しやすく、針状体を皮膚に穿刺することが困難であるという問題がある。また、仮に皮膚に穿刺しても、針状体が折れて生体内に残留するという問題がある。この生体内に折れた針状体が残留する問題に対しては、例えば特許文献4に開示されているように、生分解性プラスチック材料で針状体を構成することにより折れた針状体を生体内で分解させる手段が考えられるが、生分解性プラスチック材料は非常に高価であるため、結果として製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、製造が容易で、製造コストを低く抑えることができ、さらには、機械的強度が高く、生体に対して安全性が高い医薬物運搬用器具およびその製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、複数の略錘状の凸部と該凸部を等間隔に載置する基部から構成される医薬物運搬用器具の製造方法であって、前記凸部および基部プラスチック材料を主材として構成され、さらに前記主材の表面が部分的あるいは全域にわたって前記主材をなすプラスチック材料とは異種の材料で被覆されており、前記被覆材料が生体無毒性の金属材料のチタンもしくはチタンを含む合金であり、前記基部には、裏面から表面へ貫通する複数の貫通穴がさらに備えられており、(A)型を用いた複製加工技術によりプラスチック材料からなる主材部を形成する工程、および(B)前記主材の表面を部分的あるいは全域にわたって前記チタンもしくはチタンを含む合金で被覆する工程を含み、前記(A)の工程が、(A1)凸部を形成するための細孔を有する型と、貫通穴を形成するための突起を有する型とを配置する工程と、(A2)該型内に溶融したプラスチック材料又はその前駆体を含む材料を充填してプラスチック材料からなる主材部を成形する工程と、(A3)冷却して前記主材部を型から取出す工程と、を含む医薬物運搬用器具の製造方法。
本発明の医薬物運搬用器具の製造方法において、前記(B)の工程がスパッタリング法によって実施されことが望ましい
本発明の医薬物運搬用器具の製造方法において、前記凸部の高さd が100μm〜500μmであり、前記凸部の下底の長さ(直径)d が30μm〜100μmであり、前記基部の一面上に等間隔に設けられている各々の凸部の先端の中心間距離(ピッチ)d が、凸部の下底の長さより長く、かつ50μm〜1,000μmであことが望ましい
本発明の医薬物運搬用器具は、複数の略錘状の凸部と該凸部を等間隔に載置する基部を構成する主材部が、安価な製造方法で提供可能なプラスチック材料で構成され、さらにその表面を金属材料等の異種の材料で被覆しているため、皮膚に穿刺するための十分な機械的強度を得ることができる。また、皮膚に穿刺した凸部が折れて体内に残留することがない。
本発明の医薬物運搬用器具は、前記基部に該基部の裏面から表面へ貫通する複数の貫通穴をさらに設けることにより、基部裏面から表面へ医薬物を輸送したり、基部表面から裏面へ血液を輸送したりすることが可能になる。
また、前記被覆材料をチタンもしくはチタンを含む合金のような生体に対して無毒な金属材料とすることにより、機械的強度が高く、生体に対して安全性の高い医薬物運搬用器具を提供することができる。
本発明の医薬物運搬用器具は、(A)型を用いた複製加工技術によりプラスチック材料からなる主材部を形成する工程、および(B)前記主材部の表面を部分的あるいは全域にわたって前記主材部をなすプラスチック材料とは異種の材料で被覆する工程とを含む製造工程で実施することによって実現することができる。また、該製造工程を含むことによって、医薬物運搬用器具の製造コストを安価にすることができる。
また、前記(A)の工程に、(A1)凸部を形成するための細孔を有する型と、さらに必要であれば貫通穴を形成するための突起を有する型を対向して配置する工程、(A2)該型内に溶融したプラスチック材料又はその前駆体を含む材料を充填してプラスチック材料からなる主材部を成形する工程、および(A3)冷却して前記主材部を型から取出す工程とを含むことにより、より確実に本発明の医薬物運搬用器具を実現することができる。
また、前記(B)の工程を、スパッタリング法によって実施することにより、より確実に本発明の医薬物運搬用器具を実現することができる。
本発明の医薬物運搬用器具の第1実施形態を示す概略平面図である。 図1の線A−Aに沿った概略断面図である。 図2の一部を拡大した概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法において必要となる型の製造方法を示す概略断面図である。 図4Dの一部を拡大した概略断面図である。 図4D〜Eへの過程を示す概略断面図である。 図4Eの一部を拡大した概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る医薬物運搬用器具の概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す概略断面図である。
符号の説明
10,60,80…主材部、11,61,81…凸部、12,62,82…基部、13,63,84…被覆部、21,101…シリコン基板、22…薄膜、23…レジスト膜、21c,101c…細孔、25,105…型、30,120…プラスチック基板、40…加圧機、20,70,90…医薬物運搬用器具、83…貫通穴、101d…突起
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、本発明の医薬物運搬用器具の第1実施形態を示す概略図であり、図1は医薬物運搬用器具の平面図、図2は図1の線A−Aに沿った断面図、図3は図2の一部を拡大した断面図である。
この実施形態の医薬物運搬用器具20は、複数の略錘状の凸部11と、この凸部11を等間隔に載置する基部12から構成されている。前記凸部11および基部12はプラスチック材料を主材(以下、主材部10)として構成されている。さらに、主材部10の表面は、部分的あるいは全域にわたって被覆材により被覆(以下、被覆部13)されている。
凸部11は、基部12の一面12aを基端として、その先端11aに向かって次第に細くなる略錐状をなし、一面12aとほぼ垂直となるように、一面12a上に設けられている。なお、ここで、略錐状とは、略円錐状、略角錐状、略円錐台状、略角錐台状等の形状を示す。
また、凸部11の高さdは100μm〜500μmが望ましく、下底の長さ(直径)dは30μm〜100μmが望ましい。さらに、複数の凸部11が、基部12の一面12a上に等間隔に設けられているが、各々の凸部11の先端11aの中心間距離(ピッチ)dは50μm〜1,000μmが望ましい(但し、凸部11の下底の長さより長い)。
基部12は、凸部11が設けられる一面12aが平面をなしていれば、いかなる形状でもよいが、角板状、円板状が望ましい。また、基部12が図2、図3に示すように平板状である場合、その厚みdは200μm以上であることが望ましい。
なお、この実施形態では、d〜dの寸法を前記範囲としたが、本発明の医薬物運搬用器具はこれに限定されることはなく、後述する本発明の医薬物運搬用器具の製造方法において用いられる型の設計により、d〜dを所望の寸法とすることができる。
主材部10は、プラスチック材料からなるものである。このプラスチック材料としては、例えば、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリウレタン(PUR)などが挙げられる。これらの中でも、ポリイミドは、経皮冠動脈形成術において、血管内を通過させるガイドワイヤに用いられるなど、生体適合性の高い材料であることから好ましい。
また、このプラスチック材料の軟化温度は500℃以下であることが望ましい。
被覆部13は、各種の金属材料、セラミックス(窒化チタン、窒化シリコン、炭化シリコン、酸化アルミニウム、ハイドロキシアパタイトなど)材料、カーボン材料などが挙げられ、なかでも金属材料に分類されるチタンもしくはチタンを含む合金は、機械的強度や耐食性に非常に優れ、且つ生体に対して毒性の低い材料であることから望ましい。
このような構成の医薬物運搬用器具としては、例えば、マイクロニードルアレイなどが挙げられる。この医薬物運搬用器具をマイクロニードルアレイとして用いる場合、凸部11が皮膚に穿刺される。
本実施形態の医薬物運搬用器具は、主材部10が安価な製造方法で提供可能なプラスチック材料で構成されているため、製造コストが安価である。さらに、その前記主材部10の表面を金属材料等の異種の材料で被覆しているため、皮膚に穿刺するための十分な機械的強度を得られる。また、皮膚に穿刺した凸部11が折れて体内に残留することがない。さらに、前記被覆部13をチタンもしくはチタンを含む合金で構成することにより、生体に対して毒性の低い医薬物運搬用器具を提供できる。
次に図4〜図10を参照して、本発明の第1実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法について説明する。
図4はこの実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法において必要となる型25の製造方法を示す概略断面図であり、図5は図4Dの一部を拡大した断面図、図6は図4D〜Eへの過程を示す断面図、図7は図4Eの一部を拡大した断面図である。
また、図8〜10はこの実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す概略断面図である。
この実施形態の医薬物運搬用器具の製造方法では、図4に示す工程を経て得られる型25が必要となる。この型25を得るために、図4Aに示すように、表面を鏡面研磨した厚さ1mm程度の単結晶シリコン(Si)からなる基板21を用意する。
次いで、図4Bに示すように、基板21の上面にスパッタリング法により、エッチングのマスクとなる膜厚約1μm程度のクロム(Cr)からなる薄膜22を形成する。
次いで、図4Cに示すように、薄膜22の上面に、スピンコート法により任意の厚みのフォトレジストを塗布し、このフォトレジストの表面に目的とする医薬物運搬用器具の略錐状の凸部に対応した細孔を基板21に形成するためのパターンを有するマスクを配置して露光した後、現像処理を行って不必要なフォトレジストを除去する。これにより前記細孔を形成するための直径10μm程度の開口部23aを等間隔に有するレジスト膜23を形成する。
次いで、図4Dに示すように、レジスト膜23をマスクとして薄膜22をエッチングして、薄膜22に医薬物運搬用器具の略錐状の凸部に対応した細孔を基板21に形成するための開口部22aを等間隔に形成するとともに、レジスト膜23aを除去する。
薄膜22のエッチングでは、硝酸第二セリウム塩と過塩素酸を主成分とする水溶液によるウエットエッチングを用いる。このウエットエッチングは等方性エッチングであるため、開口部22aはテーパ状に形成される。また、図5に示すように、この開口部22aの下底の直径dは約10μmとなる。
次いで、薄膜22をマスクとして、基板21をエッチングして、基板21の上面21aから、下面21bに向かって、医薬物運搬用器具の略錐状の凸部に対応した形状の細孔21cを形成する。
基板21のエッチングでは、開口部22aを有する薄膜22が設けられたままの基板21をチャンバ内に配置し、チャンバ内を高真空排気した後、基板21の表面温度を−50℃で一定に保ち、エッチングガスとして六フッ化硫黄(SF)と酸素(O)の混合ガスを用い、ドライエッチングを行う。基板21の表面温度を−50℃で一定に保つことにより、薄膜22より下の層(基板21)にサイドエッチングが発生し、細孔21cの形状は基板21の上面21aを基端として、その基板21の下面21bに向かって次第に細くなる略錐状となる。このとき、図6に示すように、細孔21cの直径dは約40μmとなる。
また、単結晶シリコンからなる基板21のエッチング速度は約6μm/minであることから、エッチング時間35分とすると、図6に示すように、深さDが約200μmの細孔21cを形成できる。
なお、基板21を約200μmエッチングした後でも、エッチングマスクである薄膜22の厚みtは0.5μm以上であった。このことから、単結晶シリコンとクロムのエッチング速度の比(選択比)は400:1以上であった。
次いで、図4Eおよび図7に示すように、薄膜22を硝酸第二セリウム塩と過塩素酸を主成分とする水溶液によるウェットエッチングにより除去して、医薬物運搬用器具の略錐状の凸部に対応した形状の細孔21cを複数有する型25を得る。なお、前記硝酸第二セリウム塩と過塩素酸を主成分とする水溶液は、クロムのみを選択的にエッチングするため、型25の形状が変化することはない。
次いで、前述の通り作製された型25を用いて医薬物運搬用器具70を得る工程を、図8〜10を参照して説明する。
まず、図8Aに示すように、型25上に医薬物運搬用器具の主材となるプラスチック基板30を配置する。
次いで、図8Bに示すように、プラスチック基板30をその軟化温度以上に加熱して軟化させ、型25の細孔21c内に流動させる。
このプラスチック基板30として、例えばポリイミドを用いる場合、型25と、型25上に配置したプラスチック基板30を真空オーブン内にて410℃まで加熱する。これらをポリイミドの軟化温度である410℃まで加熱することにより、プラスチック基板30は細孔21c内に入り込む。
次いで、脱泡のために、プラスチック基板30を真空下410℃で約30分間保持した後に、図8Cに示すように、プラスチック基板30を、加圧機40で加圧する。
次いで、真空オーブン内の加熱を停止して、真空オーブン内の温度を室温まで冷却することにより、図9Aに示すように、プラスチック基板30を硬化させる。
この後、プラスチック基板30が載置されたままの型25を真空オーブン内から取り出すと、プラスチック基板30は完全に硬化した状態で型25に密着している。
次いで、フッ酸で満たしたテフロン(登録商標)容器内に、プラスチック基板30が載置されたままの型25を配置し、このテフロン(登録商標)容器を超音波発生装置内に配置して、型25、プラスチック基板30およびフッ酸に超音波を加える。これにより、型25の最表面に形成されている自然酸化膜がエッチングされて、図9Bに示すように、型25からプラスチック基板30が剥離して、複数の略錐状の凸部61と、この凸部61を等間隔に載置する基部62から構成される主材部60を得る。
次いで、図10に示すように、プラスチック材料からなる主材部60の表面にスパッタリング法により金属材料などを被覆して被覆部63を形成し、医薬物運搬用器具70を得る。このとき、被覆部63は主材部60の全域を被覆しても構わないし、本実施例のように主材部60を部分的に被覆しても構わない。
以上の工程を経て得られた医薬物運搬用器具70は、型25の細孔21cの形状が精密に転写された略錘状の複数の略錘状の凸部61と、この凸部61を等間隔に載置する基部62とが主材60で構成され、主材60の表面が部分的あるいは全域にわたって被覆材63により被覆されている。
なお、この医薬物運搬用器具の製造方法にあっては、プラスチック基板30を剥離した後の型25は、再度、主材部60の成形用の型として使用することができる。
また、主材部60をなす材料としては、プラスチック基板30の替わりに、加熱後に、所望のプラスチックとなる前駆体を含む溶液を用いてもよい。例えば、ポリイミドの前駆体のポリアミド酸と溶媒のジメチルアセトアミドとを主成分とする溶液を用いてもよい。
ポリアミド酸とジメチルアセトアミドとを主成分とする溶液を用いた医薬物運搬用器具の製造方法では、まず、この溶液をディスペンサにより凸部を形成するための細孔を備えた型に供給する。次いで、溶液が供給された型を窒素雰囲気下で400℃に管理されたオーブン内にて2時間保持する。これにより、ポリアミド酸がイミド化してポリイミドに化学変化するとともに、溶媒であるジメチルアセトアミドが揮発して高粘度の流体となる。ついで、加圧機による加圧、ポリイミドおよび型の冷却、ポリイミドの剥離と、所定の工程を順次行う。これにより、主材部がポリイミド材料で構成される。次いで、被覆部は前述に記載の方法で形成することにより、本発明の医薬物運搬用器具を得ることができる。
図11および図12は、本発明の医薬物運搬用器具の第2実施形態を示す概略図であり、図11はこの実施形態に係る医薬物運搬用器具の平面図、図12はこの実施形態に係る医薬物運搬用器具の製造方法を示す断面図を示す。
この医薬物運搬用器具90が上述した医薬物運搬用器具の第1実施形態と異なる点は、基部82の裏面から表面へ貫通する複数の貫通穴83が等間隔に設けられている点である。
この貫通穴の形状や大きさは特に限定されるものではないが、直径30μm〜1,000μm程度の円柱形状が望ましい。
この貫通穴83は、基部82の裏面から表面へ医薬物を輸送したり、基部82の表面から裏面へ血液を輸送したりすることができる。
また、この実施形態に係わる医薬物運搬用器具の製造方法では、凸部を形成するための細孔を有する型25に加え、シリコン基板101の上面101aに細孔を形成するための突起部101dを有する型105を用いる。
次いで、型25と型105を対向して配し、その間にプラスチック基板120を配置した後、プラスチック基板120を加熱して軟化させ、図12Aに示すように、プラスチック基板を型105とともに加圧して型25に押し付けて成形する。
成形後、冷却および剥離の工程を経て、図12Bに示すように、プラスチック材料からなる主材部80の表面にスパッタリング法により金属材料などを被覆して被覆部84を形成し、医薬物運搬用器具90を得る。
本発明の医薬物運搬用器具は、前記基部に該基部の裏面から表面へ貫通する複数の貫通穴をさらに設けることにより、基部裏面から表面へ医薬物を輸送したり、基部表面から裏面へ血液を輸送したりすることが可能になる。
なお、前述した各製造方法は本発明の例示に過ぎず、本発明の医薬物運搬用器具はこれらの製造方法で提供されるものに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、医薬物運搬用器具を製造するための型25は、以下の工程で作製したニッケル(Ni)製のものを使用しても良い。
まず、(a)シリコン基板にフォトリソグラフィ技術とドライエッチングプロセスを用いて凸部となる形状を形成してマスタ型とし、(b)次いでニッケル等の金属をスパッタすることでマスタ型表面を導電化し、(c)次いでニッケル電鋳によってマスタ型の形状を転写し、(d)次いで、マスタ型を例えば水酸化力リウム(化学式:KOH)や水酸化テトラメチルアンモニウム(略式名称:TMAH)などの強アルカリ溶液でシリコン製のマスタ型を選択的に除去して作製したニッケル製の型を得る。
また、凸部を形成するための細孔を有する型と、さらに必要であれば貫通穴を形成するための突起を有する型の形状をプラスチック材料に転写して主材部を形成する工程は、射出成形、インプリント、ホットエンボスなど、型を利用して複製加工するあらゆる技術を適用することができる。
さらに、型からプラスチック材料を剥離する方法は、型の材質とプラスチック材料の材質により、適宜適当な方法を選択することができる。
本発明によれば、製造が容易で、製造コストを低く抑えることができ、さらには、機械的強度が高く、生体に対して安全性が高い医薬物運搬用器具およびその製造方法を提供可能である。

Claims (3)

  1. 複数の略錘状の凸部と該凸部を等間隔に載置する基部から構成される医薬物運搬用器具の製造方法であって、
    前記凸部および基部はプラスチック材料を主材として構成され、さらに前記主材の表面が部分的あるいは全域にわたって前記主材をなすプラスチック材料とは異種の材料で被覆されており、前記被覆材料が生体無毒性の金属材料のチタンもしくはチタンを含む合金であり、
    前記基部には、裏面から表面へ貫通する複数の貫通穴がさらに備えられており
    (A)型を用いた複製加工技術によりプラスチック材料からなる主材部を形成する工程、および(B)前記主材の表面を部分的あるいは全域にわたって前記チタンもしくはチタンを含む合金で被覆する工程を含み、
    前記(A)の工程が、(A1)凸部を形成するための細孔を有する型と、貫通穴を形成するための突起を有する型を配置する工程と、(A2)該型内に溶融したプラスチック材料又はその前駆体を含む材料を充填してプラスチック材料からなる主材部を成形する工程と、(A3)冷却して前記主材部を型から取出す工程と、を含む医薬物運搬用器具の製造方法。
  2. 前記(B)の工程がスパッタリング法によって実施される請求項1に記載の医薬物運搬用器具の製造方法。
  3. 前記凸部の高さdが100μm〜500μmであり、前記凸部の下底の長さ(直径)dが30μm〜100μmであり、前記基部の一面上に等間隔に設けられている各々の凸部の先端の中心間距離(ピッチ)dが、凸部の下底の長さより長く、かつ50μm〜1,000μmである請求項1または2に記載の医薬物運搬用器具の製造方法。
JP2007528315A 2005-05-13 2006-05-11 医薬物運搬用器具の製造方法 Active JP5020080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007528315A JP5020080B2 (ja) 2005-05-13 2006-05-11 医薬物運搬用器具の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141897 2005-05-13
JP2005141897 2005-05-13
JP2007528315A JP5020080B2 (ja) 2005-05-13 2006-05-11 医薬物運搬用器具の製造方法
PCT/JP2006/309468 WO2006121110A1 (ja) 2005-05-13 2006-05-11 医薬物運搬用器具およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006121110A1 JPWO2006121110A1 (ja) 2008-12-18
JP5020080B2 true JP5020080B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=37396618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007528315A Active JP5020080B2 (ja) 2005-05-13 2006-05-11 医薬物運搬用器具の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5020080B2 (ja)
WO (1) WO2006121110A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023004787A1 (zh) * 2021-07-28 2023-02-02 上海悦肤达生物科技有限公司 制备微针的设备及方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5338021B2 (ja) * 2006-07-04 2013-11-13 凸版印刷株式会社 針状体の製造方法
JPWO2008062832A1 (ja) * 2006-11-22 2010-03-04 凸版印刷株式会社 マイクロニードルアレイ及びマイクロニードルアレイの製造方法
JP2009083125A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Fujifilm Corp 機能性膜の製造方法および製造装置
JP5267910B2 (ja) * 2008-02-28 2013-08-21 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードルアレイ
JPWO2010001671A1 (ja) 2008-06-30 2011-12-15 久光製薬株式会社 マイクロニードルデバイスおよびマイクロニードルデバイスによるインフルエンザワクチンの奏功性を上昇させる方法
JP5380965B2 (ja) * 2008-09-16 2014-01-08 凸版印刷株式会社 針状体および針状体製造方法
JP5402069B2 (ja) * 2009-02-20 2014-01-29 凸版印刷株式会社 針状構造物の製造方法
JP5343653B2 (ja) * 2009-03-25 2013-11-13 凸版印刷株式会社 成形品の成形装置及び成形方法
JP5072899B2 (ja) * 2009-04-17 2012-11-14 株式会社日本製鋼所 貫通孔を有する微細構造成形体の製造方法及び製造装置
CN102458359B (zh) 2009-06-10 2015-01-28 久光制药株式会社 微针装置
ES2826882T3 (es) 2009-07-23 2021-05-19 Hisamitsu Pharmaceutical Co Matriz de microagujas
WO2011105496A1 (ja) 2010-02-24 2011-09-01 久光製薬株式会社 マイクロニードルデバイス
BR112013010102A2 (pt) * 2010-10-25 2016-09-06 Medrx Co Ltd microagulha, arranjo de microagulhas, dispositivo de microagulhas, e, método para administrar um agente medicinal
JP6269068B2 (ja) * 2014-01-07 2018-01-31 凸版印刷株式会社 マイクロニードルの製造方法
CN109078260B (zh) * 2018-07-02 2020-06-30 华中科技大学 一种制备中空微针阵列的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501161A (ja) * 1999-06-09 2003-01-14 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 皮内用ミクロ針構造体の製造方法
JP2004526581A (ja) * 2001-03-14 2004-09-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ソフトリソグラフィ及びフォトリソグラフィを使用して微小針(microneedles)構造を製造する方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501161A (ja) * 1999-06-09 2003-01-14 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 皮内用ミクロ針構造体の製造方法
JP2004526581A (ja) * 2001-03-14 2004-09-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ソフトリソグラフィ及びフォトリソグラフィを使用して微小針(microneedles)構造を製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023004787A1 (zh) * 2021-07-28 2023-02-02 上海悦肤达生物科技有限公司 制备微针的设备及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2006121110A1 (ja) 2008-12-18
WO2006121110A1 (ja) 2006-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5020080B2 (ja) 医薬物運搬用器具の製造方法
JP2006341089A (ja) 医薬物運搬用器具およびその製造方法
JP4908893B2 (ja) 医薬物運搬用器具とその製造方法及び医薬物運搬用器具製造用金型の製造方法
JP5660155B2 (ja) マイクロニードルの製造方法
JP5558772B2 (ja) マイクロニードルシートのスタンパー及びその製造方法とそれを用いたマイクロニードルの製造方法
JP4959363B2 (ja) 針状体の製造方法
JP5063544B2 (ja) 経皮吸収シート及びその製造方法
WO2011043086A1 (ja) マイクロニードルスタンパーの製造方法
JPWO2006075716A1 (ja) 医薬物運搬用器具とその製造方法
JP5285943B2 (ja) 針状体アレイおよび針状体アレイ製造方法
JP2009233170A (ja) 高アスペクト比構造シートの製造方法
JPWO2016208635A1 (ja) 針状体及び針状体の製造方法
JP5179976B2 (ja) ニードルシートの製造方法
JP5412045B2 (ja) 針状体アレイおよびそのアレイ製造方法
JP2009233808A (ja) 中空ニードルシート及び中空ニードルシートの製造方法
JP6525017B2 (ja) マイクロニードルデバイス
JP2013106831A (ja) 針状体の製造方法および針状体の転写版
JP5173332B2 (ja) マイクロニードルおよびマイクロニードル製造方法
JP5098237B2 (ja) 針状体の製造方法
JP5216312B2 (ja) 医薬物運搬用器具の製造方法
JP7202638B2 (ja) 先端分離型マイクロニードル
JP6519632B2 (ja) マイクロニードルデバイス
JP5223278B2 (ja) マイクロニードル製造方法
JP2011078654A (ja) マイクロニードルアレイとマイクロニードルアレイの製造方法
JP2010142474A (ja) 針状体および針状体製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5020080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250