JP5019404B2 - 船外機の操舵装置 - Google Patents

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Description

この発明は船外機の電動式の操舵装置に係り、特に、舵輪によって操作されるヘルム部を有する操舵装置に関する。
船外機の操舵装置として、従来より、例えば舵輪(ヘルム)に油圧ポンプを設けるとともに、船外機付近に前記油圧ポンプによって駆動される油圧アクチュエータを配置した操舵装置が知られている。この操舵装置では、前記油圧ポンプによって発生させた油圧によって船外機の方向を変える。また、舵輪の回転運動をプッシュプルケーブルを介して船外機に伝えることにより、船外機の方向を変える機械式の操舵装置も知られている。これらの操舵装置は、いわゆるマニュアル(操船者の力)によって操作されるため、操船状況によってはかなり大きな操作力を必要とする点で改善の余地があった。
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、舵輪の操作量を検出するためのセンサをヘルム部に配置した操舵装置も考えられている。このセンサから出力される電気信号によって、操舵の駆動源である電動式のアクチュエータ部が駆動される。この種の操作装置では、前記センサの出力に基いて前記アクチュエータ部が駆動されるため、舵輪を回転させる力が小さくてすむ。しかし舵輪が小さな力で回転し過ぎることが好ましくないこともあるため、ヘルム部に摩擦発生機構が設けられている。
米国特許第7137347明細書
特許文献1に記載された操舵装置の摩擦発生機構は、電磁アクチュエータによって摩擦力を発生させている。このため電源トラブル等によって前記電磁アクチュエータに通電不良が生じたとき、舵輪が突然小さな力で回転することがある。その場合、舵輪の操作にとまどうだけでなく、操船を誤る原因ともなる。
従ってこの発明は、舵輪を操作する際に適度な抵抗を発生させることができる船外機の操舵装置を提供する。
本発明は、ヘルム装置を有する船外機の操舵装置であって、前記ヘルム装置は、ケースと、前記ケースに回転自在に設けられ、舵輪によって回転するステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトの回転を検出するヘルムセンサと、前記ケース内に収容された摩擦発生機構とを有している。この摩擦発生機構は、前記ステアリングシャフトと共に回転するインナーディスクと、前記インナーディスクと対向して配置されたアウターディスクと、電磁アクチュエータと、前記電磁アクチュエータに電力が供給されると前記インナーディスクとアウターディスクとを互いに押付ける方向に移動するアーマチュアと、前記インナーディスクとアウターディスクとを互いに押付ける方向に前記アーマチュアを常時付勢するアシストばねとを具備している。
本発明の1つの実施形態では、前記電磁アクチュエータを制御する制御部を有し、該制御部は、前記電磁アクチュエータに供給する電力を変化させることによって前記摩擦発生機構の前記インナーディスクとアウターディスクとの間に生じる摩擦力を変化させる手段を有している。また、前記摩擦発生機構の摩擦力を設定可能な調整用操作部を有してもよい。
前記制御部は、前記舵輪の中立位置からの回転数が予め設定された回転数に達したときに前記インナーディスクとアウターディスクとをロック状態にする電力を前記電磁アクチュエータに供給する手段を有してもよい。また、前記舵輪が前記中立位置から前記ロック状態となる間に回転できる舵輪回転数を設定可能な調整用操作部を有してもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記ステアリングシャフトと共に回転する回転体と、前記回転体に形成されたスプラインと、前記インナーディスクに形成され前記スプラインに係合する歯部と、前記スプラインと前記歯部との間に規定され前記インナーディスクとアウターディスクとが前記ロック状態にあるとき前記ステアリングシャフトが前記インナーディスクに対して前記ヘルムセンサの角度検出の分解能を越える角度以上に相対回動することを許容する隙間とを有する。さらに前記インナーディスクが前記ステアリングシャフトの軸線方向に複数枚配置され、各インナーディスクの前記歯部の位置を互いに揃えるための整列用部材を有してもよい。
本発明の他の実施形態では、ステアリングシャフトの端部に設けられ前記ステアリングシャフトの軸線方向に移動可能なホルダ部材と、前記ホルダ部材に設けられた被検出部材と、前記ステアリングシャフトに設けられ前記ホルダ部材を前記ヘルムセンサに向けて付勢することにより前記被検出部材から前記ヘルムセンサまでの距離を一定に保つばね部材とを有している。
本発明の1つの実施形態では、前記ケースに収容された回路基板と、前記ケースに形成され船体側のヘルム取付壁に支持される端面と、前記ヘルム取付壁に形成された第1および第2の貫通孔と、前記ケースの前記端面から前記ヘルム取付壁に向かって突出しかつ前記第1の貫通孔に挿入される取付用ボルトと、前記回路基板に電気的に接続されかつ前記第2の貫通孔に挿入される配線部材とを有している。
本発明によれば、ヘルム装置に設けられた電磁アクチュエータによって摩擦発生機構を操作することにより、舵輪の操作力(抵抗力)を調整することができる。しかも電磁アクチュエータの電源トラブル等による無通電時に、アシストばねによってある程度の大きさの抵抗力を舵輪に与えることができるため、舵輪が突発的に軽くなることによる問題を回避できる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る操舵装置を備えた船舶の側面図である。 図2は図1に示された船舶の平面図である。 図3は図1に示された船舶のヘルム装置の断面図である。 図4は図3に示されたヘルム装置の摩擦発生機構の一部を示す分解斜視図である。 図5は図4に示された摩擦発生機構の一部を示す断面図である。 図6は図4に示された摩擦発生機構の一部を示す斜視図である。 図7は図1に示された船舶のヘルム部の調整用操作部の正面図である。 図8は図1に示された船舶の船外機の一部と操舵用のアクチュエータ部を示す斜視図である。 図9は図8に示されたアクチュエータ部とブラケットの平面図である。 図10は図8に示されたアクチュエータ部が面舵側に操作された状態を示す平面図である。 図11は図8に示されたアクチュエータ部の水平方向に沿う断面図である。 図12は図1に示された操舵装置の電源投入時の処理の流れを示すフローチャートである。 図13は図1に示された操舵装置の電源投入後の処理の流れを示すフローチャートである。 図14は本発明の第2の実施形態に係るヘルム装置の断面図である。 図15は図14に示されたヘルム装置の一部の拡大断面図である。 図16は本発明の第3の実施形態に係る操舵装置を備えた船舶の平面図である。
以下に本発明の第1の実施形態に係る操舵装置を備えた船舶について、図1から図13を参照して説明する。
図1と図2は船舶10の一例を示している。この船舶10は、船体11と、船外機12と、操舵装置13とを備えている。操舵装置13は、舵輪15を有するヘルム部16と、船体11の後部に配置された操舵用の電動式アクチュエータ部17と、制御部18と、電源スイッチ19とを含んでいる。アクチュエータ部17は、船外機12の舵角を変えるための駆動源として機能する。制御部18は、ヘルム部16とアクチュエータ部17とに電気的に接続されている。ヘルム部16とアクチュエータ部17と制御部18は、電源スイッチ19によって電源がオンあるいはオフされる。
ヘルム部16は、舵輪15によって操作されるヘルム装置20を含んでいる。まず、ヘルム装置20について、図3から図7を参照して説明する。
図3はヘルム装置20の一例を示す断面図である。ヘルム装置20は、防水仕様のケース21と、ケース21に挿入されたステアリングシャフト22と、ケース21の内部に設けられた湿式の摩擦発生機構23と、アシストばね24と、舵輪15の操作角を検出するためのヘルムセンサ(helm sensor)25を備えている。アシストばね24は、例えば波形ばね、皿ばね、ウェーブワッシャなどから選択された弾性部材からなる
ステアリングシャフト22の一方の端部に、舵輪15が固定される嵌合部30が形成されている。ステアリングシャフト22の他方の端部には、ヘルムセンサ25の一部をなす被検出部材としてのマグネット31が設けられている。ステアリングシャフト22は、軸線X(図3に示す)を中心に第1の方向Aと第2の方向Bに回転することができる。
前記ケース21には、ステアリングシャフト22が挿入される孔35と、摩擦発生機構23を収容するチャンバ36と、アシストばね24を支持するばね受け面37と、給油口38などが形成されている。給油口38は、チャンバ36にオイルを注入する際に使用される。この給油口38は、チャンバ36内にオイルを供給したのち栓部材39によって閉鎖される。
ケース21の後部に、カバー部材50がねじ等の固定用部材51によって固定されている。カバー部材50には、回路基板52が固定用部材53によって固定されている。回路基板52に、前記マグネット(被検出部材)31を検出する素子55が配置されている。マグネット31と素子55とは、ステアリングシャフト22の回転量と回転方向を検出するためのヘルムセンサ25を構成している。ヘルムセンサ25によって検出されたステアリングシャフト22の操作量(操作角)に関する電気信号は、制御部18に出力される。
ステアリングシャフト22は、ケース21に形成された孔35に挿入されている。そしてこのステアリングシャフト22は、軸受部材60,61によって回転自在に支持されている。ステアリングシャフト22と孔35の内周面との間に、シール材62,63が設けられている。
ケース21の内部のチャンバ36に、摩擦発生機構23が収容されている。図4は、摩擦発生機構23の一部を示す分解斜視図である。
摩擦発生機構23は、回転体70と、複数のインナーディスク71と、複数のアウターディスク72と、電磁アクチュエータ73と、アーマチュア74とを含んでいる。回転体70は、ステアリングシャフト22に取付けられている。インナーディスク71は、回転体70と一体に回転する。固定側のアウターディスク72は、インナーディスク71と対向して配置されている。インナーディスク71とアウターディスク72は、互いに板厚方向に交互に配置されている。この摩擦発生機構23は、チャンバ36内に収容された前記オイルに接している。
回転体70の外周面に、軸線X(図3に示す)に沿うスプライン75が形成されている。インナーディスク71の内周部には、スプライン75に嵌合する歯部76が形成されている。このためインナーディスク71は、回転体70に対して軸線X方向に移動可能に保持され、かつ、回転体70と一体に回転することができる。
回転体70は、固定用部材80によってステアリングシャフト22に固定されている。固定用部材80の一例は、ステアリングシャフト22の径方向に挿入されたスプリングピンである。回転体70は、軸線X回りにステアリングシャフト22と一体に回転することができる。このステアリングシャフト22は、皿ばね等の弾性部材81によって、カバー部材50の支持座82に向けて付勢されている。
電磁アクチュエータ73は、鉄系金属等の磁性体からなるヨーク90と、銅線からなるコイル91とを含んでいる。コイル91には、図示しない電源からの電力が制御部18を介して供給される。ヨーク90の外周面とケース21の内周面との間に、シール材92が設けられている。アーマチュア74は、ステアリングシャフト22の軸線Xに沿う方向に移動可能である。このアーマチュア74は、コイル91に電力を供給したときに生じる磁力によってヨーク90に向けて吸引される。アーマチュア74がヨーク90に向けて吸引されると、インナーディスク71とアウターディスク72とが互いに押付けられる。
ヨーク90は、固定用部材51によって、ケース21に固定されている。ヨーク90の一部にスプライン95が形成されている。スプライン95に、歯部96が嵌合している。歯部96はアウターディスク72の外周部に形成されている。このためアウターディスク72は、ケース21に対して、ステアリングシャフト22の軸線X方向に移動可能である。しかもこのアウターディスク72は、ケース21に対し回転しないようにヨーク90に保持される。
アシストばね24は、ケース21のばね受け面37とアーマチュア74との間に、初期荷重を与えて撓ませた状態で配置されている。アシストばね24の一例は、ばね材料からなるウェーブワッシャである。アシストばね24が発生する反発荷重によって、アーマチュア74がヨーク90に向けて常時付勢されている。
電磁アクチュエータ73は、コイル91に電力が供給されているときのみ、アーマチュア74を吸引する。言い換えると、電磁アクチュエータ73が励磁されていないとき、インナーディスク71とアウターディスク72とは、アシストばね24の反発荷重のみによってアーマチュア74とヨーク90との間に挟まれて摩擦力(制動力)を生じる。
一方、電磁アクチュエータ73は、コイル91に供給される電力の大きさに応じた磁力を発生することによって、アーマチュア74を吸引する。このため電磁アクチュエータ73が励磁されているときには、インナーディスク71とアウターディスク72は、アシストばね24の反発荷重と、電磁アクチュエータ73の吸引力とを合わせた力によってアーマチュア74とヨーク90との間に挟まれる。このため摩擦発生機構23は、電磁アクチュエータ73が励磁されているときに、比較的大きな摩擦力を生じる。しかも電磁アクチュエータ73に供給する電力の大きさに応じて、摩擦発生機構23の摩擦力を変えることができるため、舵輪15の操舵力(抵抗力)を変化させることができる。
図5は、回転体70の一部とインナーディスク71の一部を示している。図5に示されるように、回転体70のスプライン75とインナーディスク71の歯部76との間には、回転体70の回転方向に所定の隙間(遊び)Gが形成されている。この隙間Gによって、回転体70とインナーディスク71とが微小な角度θだけ相対的に回動することが許容される。
前記隙間Gによって回転体70とインナーディスク71とが相対的に回動できる角度θは、ヘルムセンサ25が検出するステアリングシャフト22の回転角度の分解能よりも大きい。つまりステアリングシャフト22は、インナーディスク71に対して、ヘルムセンサ25の検出分解能を越える角度範囲(角度θ)内で回動自在となっている。
このため、インナーディスク71とアウターディスク72とが電磁アクチュエータ73によって互いに固定(ロック)された状態において、ステアリングシャフト22は、インナーディスク71に対し、ヘルムセンサ25の検出分解能を越える角度θの範囲で回動することができる。
図6は、インナーディスク71に設けられた整列用部材100を示している。整列用部材100の一例は、ばね性を有するばね部材であり、各インナーディスク71にわたって配置されている。この整列用部材100は、各インナーディスク71の歯部76の位置が互いに揃うように、各インナーディスク71の回転方向の位置を規制している。整列用部材100を設けたことにより、振動等の外乱によって各インナーディスク71の歯部76の位置が回転方向にずれることを防止できる。しかも整列用部材100がインナーディスク71の回転方向に多少撓むことができる。このため回転体70にトルクが入力したときに各インナーディスク71の歯部76の微小な位置ずれが吸収される。整列用部材100によって、各インナーディスク71の歯部76を、スプライン75に均等に当接させることができる。
制御部18は、操船者が操作する調整用操作部110によって、コイル91に供給する電力を変化させることができる。図7は、ヘルム部16の計器盤等に配置された調整用操作部110を示している。この調整用操作部110は、フリクション調整部111と、遊び調整部112と、舵輪回転数設定部113とを含んでいる。
フリクション調整部111を操作すると、その操作量に応じて、制御部18は電磁アクチュエータ73に供給する電力を変化させる。すなわちこの制御部18は、摩擦発生機構23の摩擦力を変化させる手段として、電磁アクチュエータ73に供給する電力を変化させるコンピュータプログラムを備えている。
例えば舵輪15を操作する際の抵抗力(操舵力)を重くしたい場合に、フリクション調整部111を「摩擦大」側に操作する。そうすると、電磁アクチュエータ73に供給される電力が大きくなる。これにより、電磁アクチュエータ73の磁界が増大し、アーマチュア74がさらに大きな力で吸引されることにより、摩擦発生機構23のフリクションが増加する。よって、操舵力を重くすることができる。逆に、操舵力を軽くしたい場合には、フリクション調整部111を「摩擦小」側に操作することにより、電磁アクチュエータ73に供給される電力が小さくなる。これにより、電磁アクチュエータ73の磁界が減少し、摩擦発生機構23のフリクションが減少することにより、操舵力が軽くなる。
万一、電磁アクチュエータ73の電源トラブル等によって、電磁アクチュエータ73が無通電状態に陥ったとしても、アシストばね24によってアーマチュア74がヨーク90に向けて常時付勢される。このため電源トラブル時にも摩擦発生機構23がある程度の摩擦力を発生することができ、舵輪15が小さな力で回転し過ぎることによる急激な舵角変化を回避できるものである。
遊び調整部112が操作されると、制御部18は、舵輪15が操作されてから実際にアクチュエータ部17が動作するまでの遊びを変化させるように、アクチュエータ部17に対する信号の出力を制御する。この遊びが小さくなるほど、舵輪15の動きに対してアクチュエータ部17が敏感に作動するようになる。
またこの制御部18は、舵輪回転数設定部113が操作されたときに、舵輪回転数を変化させる手段(コンピュータプログラム)を有している。ここで舵輪回転数とは、舵輪15が中立位置から最大舵角まで回転してロックされるまでの舵輪の回転数を意味する。すなわち制御部18と舵輪回転数設定部113には、舵輪15が中立位置からロック状態となる間に回転できる舵輪回転数を設定可能なコンピュータプログラムが組込まれている。
例えば、舵輪回転数設定部113によって舵輪回転量を増やすと、船舶10が高速で航行しているときなどにおいて、舵輪15の操作角に対するアクチュエータ部17の作動量が減る。このため高速時に進路が急に変わることを抑制できる。逆に、舵輪回転数設定部113によって舵輪回転数を小さくすると、船舶10が低速で移動しているときに、舵輪15の操作角に対するアクチュエータ部17の作動量が増える。この場合、舵輪15の操作角が小さくても大きく舵を切ることができる。
制御部18は、例えばエンジン回転数などを検出するセンサからの信号に基いて、自動で電磁アクチュエータ73を制御するような機能を有していてもよい。たとえば船舶10が低速で移動しているときには、比較的小さな電力を電磁アクチュエータ73に供給して操舵力を軽くする。そして船舶10の速度が増すにつれて、電磁アクチュエータ73に供給する電力を増加させることにより操舵力を増加する、といったコンピュータプログラムが組込まれていてもよい。
舵輪15を面舵(starboard)側あるいは取り舵(port)側に、前記舵輪回転数までいっぱいに回転させると、制御部18は電磁アクチュエータ73に供給する電力を最大とする。これにより、電磁アクチュエータ73の磁界が最大となり、インナーディスク71とアウターディスク72とが互いにロックされる。これにより、舵輪15がロック状態となり、舵輪15がそれ以上回転することが阻止される。すなわち制御部18には、舵輪15の中立位置からの回転量が予め設定された舵輪回転数に達した状態において、インナーディスク71とアウターディスク72とをロックさせる電力を電磁アクチュエータ73に供給する手段(コンピュータプログラム)が組込まれている。
ステアリングシャフト22を一方向に回転させることにより前記ロック状態になると、舵輪15をそれ以上回転させることができなくなる。しかし舵輪15を逆方向に回転させると、ステアリングシャフト22は前記隙間(遊び)Gに基く角度θの範囲で動くことができる。この逆方向の回動、すなわちステアリングシャフト22がロック状態から逆方向に戻されたことが、ヘルムセンサ25によって検出される。このときのヘルムセンサ25からの信号に基いて、制御部18は摩擦発生機構23のロックを解除する。このため舵輪15は逆方向に回転することができる。
次に、操舵用のアクチュエータ部17について説明する。
図8は、船外機12の一部とアクチュエータ部17を示している。船外機12は、船体11の後部壁11aにブラケット130によって支持されている。図9と図10は、アクチュエータ部17とブラケット130を上方から見た平面図である。
ブラケット130は、船体11に固定された固定ブラケット部131a,131bと、移動ブラケット部133とを含んでいる。移動ブラケット部133は、固定ブラケット部131a,131bに対してチルト軸132を中心に上下方向に移動可能である。チルト軸132は、船外機12をチルトアップさせる際の中心となる軸である。チルト軸132は船体11の幅方向すなわち水平方向に延びている。
船外機12は移動ブラケット部133に取付けられている。移動ブラケット部133は図示しない油圧アクチュエータ等のチルト駆動源によって、チルトダウン位置とチルトアップ位置とにわたって、上下方向に移動させることができる。すなわちこの船外機12はチルトアップ機能を有している。
移動ブラケット部133には、船外機12の操舵方向を変えるための操舵アーム135が設けられている。操舵アーム135は、移動ブラケット部133に設けられた旋回軸136(図9と図10に示す)を中心に、左右方向に回動させることができる。操舵アーム135を左右方向に動かすことにより、船体11に対して船外機12を面舵(starboard)側あるいは取り舵(port)側に移動させることができる。
図9は、操舵アーム135が中立位置にあるときを示している。操舵アーム135が中立位置にあるとき、船外機12は舵角ゼロの中立位置にあるため、船舶10は直進する。図10は操舵アーム135が面舵側に移動した状態を示している。図10に2点鎖線で示すように、操舵アーム135を取り舵側に移動させることもできる。操舵アーム135の先端部付近には、例えば孔からなる受け部139が設けられている。
アクチュエータ部17は、第1の支持アーム140と第2の支持アーム141とを含んでいる。第1の支持アーム140は、ナット等の締結具142によって、チルト軸132の一端に固定されている。第1の支持アーム140とチルト軸132との間に、皿ばね等のばね定数の大きな弾性部材143が配置されている。第2の支持アーム141は、ナット等の締結具144によってチルト軸132の他端に固定されている。第2の支持アーム141とチルト軸132との間に、皿ばね等のばね定数の大きな弾性部材145が配置されている。
アクチュエータ部17は電動アクチュエータ150を備えている。この電動アクチュエータ150は、第1および第2の支持アーム140,141を介して、前記チルト軸132の両端部に固定されている。図11は電動アクチュエータ150の断面を示している。電動アクチュエータ150は、船体11の幅方向に延びる筒形のカバー部材151と、第1の電動モータ152と、第2の電動モータ153と、送りねじ154と、後述するナット部材170などを含んでいる。第1の電動モータ152は、カバー部材151の一端付近に取付けられている。第2の電動モータ153は、カバー部材151の他端付近に取付けられている。送りねじ154は、電動モータ152,153によって回転する。カバー部材151はチルト軸132と平行に設けられている。送りねじ154の軸線X1に沿ってスリット151aが形成されている。
図11に示すように第1の電動モータ152は、モータボディ155と、電力によって回転する回転体156とを有している。モータボディ155は、皿ばね等のばね定数の大きな弾性部材157を介して、ナット等の締結具158によって、第1の支持アーム140に固定されている。
第2の電動モータ153は、モータボディ160と、電力によって回転する回転体161とを有している。モータボディ160は、皿ばね等のばね定数の大きな弾性部材162を介して、ナット等の締結具163によって第2の支持アーム141に固定されている。これらの電動モータ152,153が互いに同期して同じ方向に回転することにより、送りねじ154の両端から送りねじ154にトルクを与えることができる。
第1の電動モータ152のモータボディ155と、第2の電動モータ153のモータボディ160との間に、4本の連結ロッド165が互いに平行に設けられている。これらの連結ロッド165は、カバー部材151の外側に位置し、送りねじ154の軸線X1(図11に示す)に沿って延びている。これら連結ロッド165によって、第1の電動モータ152のモータボディ155と、第2の電動モータ153のモータボディ160が互いに結合されている。
カバー部材151の内側に送りねじ154が配置されている。送りねじ154はカバー部材151の長手方向に沿う軸線X1を有している。送りねじ154は、第1の電動モータ152と第2の電動モータ153の双方が発生するトルクによって、第1の方向R1あるいは第2の方向R2(図11に示す)とに回転することができる。
カバー部材151の内部にナット部材170が収容されている。ナット部材170は、その内部に形成された螺旋形の循環路と、この循環路を循環する多数のボールとを有している。ナット部材170は前記ボールを介して、送りねじ154に回転自在に螺合している。送りねじ154がナット部材170に対して相対回転すると、送りねじ154の回転方向と回転量に応じて、ナット部材170が移動する。すなわちナット部材170は、カバー部材151の内部を、軸線X1に沿って第1の方向F1または第2の方向F2(図11に示す)に往復移動する。送りねじ154とナット部材170とによって、ボールねじ機構が構成されている。
ナット部材170に駆動アーム171が設けられている。駆動アーム171は、カバー部材151に形成されたスリット151aに沿って、ナット部材170と一体に第1の方向F1あるいは第2の方向F2に移動する。駆動アーム171に形成された長孔172に、例えばピンあるいはボルトからなる係合部材173が挿入されている。係合部材173は長孔172に沿って駆動アーム171の前後方向に移動することができる。
係合部材173は操舵アーム135の受け部139に接続されている。駆動アーム171が第1の方向F1または第2の方向F2に移動すると、係合部材173が駆動アーム171と同じ方向に移動することにより、操舵アーム135が面舵側または取り舵側に移動する。
カバー部材151の内側に、一対の保護ブーツ180,181が収容されている。保護ブーツ180,181は、合成樹脂あるいはゴムからなる。一方の保護ブーツ180は、第1の電動モータ152とナット部材170との間に設けられている。他方の保護ブーツ181は、第2の電動モータ153とナット部材170との間に設けられている。これら保護ブーツ180,181は蛇腹状に成形され、送りねじ154の軸線X1方向に伸縮自在である。保護ブーツ180,181は送りねじ154を覆っている。
本実施形態のアクチュエータ部17は、操舵アーム135が中立位置にあることを検出するための中立位置検出センサ190と、操舵アーム135の舵角を検出するための舵角センサ191とを備えている。操舵アーム135が中立位置にあるときに、中立位置を示す信号が中立位置検出センサ190から制御部18に出力される。
以下に操舵装置13の作用について説明する。
舵輪15を回転させると、その回転量(舵角)がヘルムセンサ25によって検出され、舵角の方向と舵角量に関する電気信号が制御部18に送られる。制御部18は、ヘルムセンサ25から制御部18に出力された目標舵角と、舵角センサ191によって検出された船外機12の実際の舵角とが一致するように、第1および第2の電動モータ152,153を回転させる。
第1および第2の電動モータ152,153が互いに同一の方向に回転することにより、送りねじ154の両端から、電動モータ152,153のトルクが送りねじ154に入力する。送りねじ154が回転すると、送りねじ154の回転量と回転方向に応じて、ナット部材170と駆動アーム171が、第1の方向F1または第2の方向F2(図11に示す)に移動する。
駆動アーム171の位置すなわち操舵アーム135の舵角が舵角センサ191によって検出される。制御部18は、中立位置検出センサ190によって検出される操舵アーム135の中立位置を舵角の基準位置として使用する。そして舵角センサ191によって検出される操舵アーム135の実際の舵角が、ヘルムセンサ25から送られる目標舵角と一致するように電動モータ152,153を制御する。
例えば舵輪15が面舵方向に操舵されると、第1および第2の電動モータ152,153が第1の方向R1(図11に示す)に回転する。このため、駆動アーム171が第1の方向F1に移動する。そして舵角センサ191によって検出された舵角が目標舵角と一致したところで第1および第2の電動モータ152,153が停止し、駆動アーム171も停止する。このとき一方の保護ブーツ180は縮み、他方の保護ブーツ181は伸びる。
逆に、舵輪15が取り舵方向に操舵されたときには、第1および第2の電動モータ152,153が第2の方向R2に回転する。このため、駆動アーム171が第2の方向F2(図11に示す)に移動する。そして舵角センサ191によって検出された舵角が目標舵角と一致したところで第1および第2の電動モータ152,153が停止し、駆動アーム171も停止する。このとき一方の保護ブーツ180が延び、他方の保護ブーツ181が縮む。
本実施形態の操舵装置13によれば、ヘルム装置20に内蔵された摩擦発生機構23の電磁アクチュエータ73が制御部18によって制御される。操船者が調整用操作部110を操作することにより、舵輪15の操作力(抵抗力)や遊びを調整したり、舵輪回転数を調整したりすることができる。また、制御部18に入力される各種センサからの信号に基いて電磁アクチュエータ73が制御されるため、操船状況に適した状態となるようにヘルム部16を自動調整することができる。
しかも電磁アクチュエータ73の電源トラブルによる無通電時には、アシストばね24によって舵輪15の回転に抵抗を与えることができる。このため舵輪15が予期せずに急に軽くなることによる問題も回避できる。
本実施形態のヘルム装置20は、電源スイッチ19がオフになると、船外機12の向きとは無関係に舵輪15が自由に回転できるようになる。このため電源オフ時には、船外機12の向きと舵輪15の舵位置とが対応しない。そこで制御部18は、図12に示す電源投入時の処理を実行するコンピュータプログラムと、図13に示す電源投入後の処理を実行するコンピュータプログラムとを含んでいる。まず図12を参照して、電源投入時の処理について説明する。
図12中のステップS1において、電源スイッチ19をオン操作すると、ステップS2に進む。ステップS2では、舵角センサ191によって、操舵アーム135の舵位置すなわち「アクチュエータ舵位置」が検出される。そののちステップS3に進む。
ステップS3では、ヘルムセンサ25によって、舵輪15の回転角すなわち「ヘルム回転角」が検出される。ステップS4では、前記「ヘルム回転角」と、予め回転数設定部113によって設定された「舵輪回転数設定値」とに基いて、「ヘルム舵位置」が算出される。
ステップS5において、前記「ヘルム舵位置」と前記「アクチュエータ舵位置」とが一致したか否かが判断される。「ヘルム舵位置」と「アクチュエータ舵位置」とが一致した場合、ステップS6に進む。「ヘルム舵位置」と「アクチュエータ舵位置」とが一致しない場合には、舵輪15を回転させることにより、ステップS5に戻る。舵輪15が回転する途中で「ヘルム舵位置」と「アクチュエータ舵位置」とが一致するため、ステップS6に進む。ステップS6では、「ヘルム舵位置」を制御部18のCPU(central processing unit)に送信する。
本実施形態では、以上説明した電源投入時の処理を実行することにより、電源スイッチ19がオン操作されたときに、舵輪15の位置(ヘルム舵位置)と船外機12の向き(アクチュエータ舵位置)とを対応させることができる。電源投入時の処理が終了したのち、図13に示す電源オン後の通常処理に移行する。
次に、図13に示す電源オン後の処理(通常処理)について説明する。
図13中のステップS10において、舵角センサ191によって、操舵アーム135の舵位置すなわち「アクチュエータ舵位置」が検出される。そののちステップS11に進む。ステップS11では、ヘルムセンサ25によって、舵輪15の回転角すなわち「ヘルム回転角」が検出される。ステップS12では、前記「ヘルム回転角」と、予め回転数設定部113によって設定された「舵輪回転数設定値」とに基いて、「ヘルム舵位置」が算出される。
ステップS13において、前記「ヘルム舵位置」と前記「アクチュエータ舵位置」とが一致したか否かが判断される。「ヘルム舵位置」と「アクチュエータ舵位置」とが一致しなければ、ステップS14に進む。ステップS13において「ヘルム舵位置」と「アクチュエータ舵位置」とが一致すれば、実際の舵角が目標舵角と一致しているため、電動モータ152,153を停止させ、終了となる。
ステップS14では、アクチュエータ部17の電動モータ152,153を回転させたのち、ステップS15に進む。ステップS15では、電動モータ152,153に供給される駆動電流が正常の範囲を越えているか否かが判断される。駆動電流が正常の範囲内であれば、ステップS13に戻る。
アクチュエータ部17に何らかのトラブルが生じ、電動モータ152,153が正常に回転しないと、駆動電流が正常時よりも大きくなる。そこでステップS15において、駆動電流が正常の範囲を越えていると判断された場合には、ステップS16に進む。
ステップS16では、ヘルム装置20の電磁アクチュエータ73に供給する電流を大きくすることにより、摩擦発生機構23の摩擦力を正常時よりも大きくする。これにより、舵輪15を回転させるのに要する力が増加するため、操船者はアクチュエータ部17に何らかのトラブルが生じていることを認識でき、必要な対策を講じることができる。
ステップS17では、電動モータ152,153の駆動電流を抑制することにより、電動モータ152,153に過剰な電流が流れることを回避する。これにより、電動モータ152,153を保護することができる。
図14と図15は、本発明の第2の実施形態に係るヘルム装置20Aを示している。図15は、ヘルム装置20Aの一部を拡大した断面図である。以下にこのヘルム装置20Aについて説明する。なお、このヘルム装置20Aについて、第1の実施形態のヘルム装置20(図1〜図7)と共通の部位には第1の実施形態のヘルム装置20と共通の符号を付してある。
ヘルム装置20Aのケース21は、第1ケース部材21aと第2ケース部材21bとによって構成されている。第2ケース部材21bは、固定用部材51aによって第1ケース部材21aに固定されている。第2ケース部材21bの内側にカバー部材50が挿入されている。カバー部材50は固定用部材51bによって第2ケース部材21bに固定されている。カバー部材50に形成された凹部200に、ヘルムセンサ25を有する回路基板52が収容されている。回路基板52は、固定用部材53によってカバー部材50に固定されている。回路基板52には、配線部材205(図14に一部を示す)が電気的に導通している。
ケース21の内側に位置するステアリングシャフト22の端部付近に、例えば皿ばね等からなる弾性部材210が配置されている。ステアリングシャフト22は、この弾性部材210によって、ケース21から突き出る方向(図14に矢印Hで示す方向)に付勢されている。弾性部材210は、ステアリングシャフト22の軸線X方向に入力する荷重を受けたときに撓むため、軸線X方向の振動等を吸収する機能も兼ねている。
ケース21の内側に位置するステアリングシャフト22の端部に、ホルダ部材220が設けられている。ホルダ部材220は、カバー部材50の中央部に形成された凹部221に挿入されている。このホルダ部材220は、支持座82によってステアリングシャフト22の軸線X回りに回転自在に支持されている。ホルダ部材220は、ケース21に対して軸線X回りに相対回転自在である。
ホルダ部材220の端面に被検出部材の一例であるマグネット31が設けられている。マグネット31はステアリングシャフト22の軸線Xの延長線上に位置している。回路基板52にヘルムセンサ25が配置されている。ヘルムセンサ25は、マグネット31の磁気によってステアリングシャフト22の回転位置を検出する素子55を備えている。
ホルダ部材220に、ピン等からなるロッド状の接続部材225が設けられている。この接続部材225は、ホルダ部材220の径方向に延びている。ステアリングシャフト22とホルダ部材220とは、接続部材225によって互いに接続されている。ホルダ部材220は、ステアリングシャフト22と共に回転可能である。しかもこのホルダ部材220は、ステアリングシャフト22に対して軸線X方向に相対移動することができる。
ステアリングシャフト22の端部に、軸線Xに沿う孔230が形成されている。この孔230に、例えば圧縮コイルばねからなるばね部材231が収容されている。ばね部材231は、孔230の奥壁と接続部材225との間に圧縮された状態で設けられている。ホルダ部材220は、ばね部材231によって、ヘルムセンサ25に向けて付勢されている。
このためホルダ部材220は、ステアリングシャフト22の軸線X方向の位置にかかわらず、ヘルムセンサ25に対して軸線X方向の位置が常に一定となるように保持される。よって、ステアリングシャフト22の位置が軸線X方向にずれても、被検出部材(マグネット31)からヘルムセンサ25までの距離I(図15に示す)を一定に保つことができ、ヘルムセンサ25は常時安定した信号を出力することができる。
図14に示されるように、ケース21の端面240が船体側のヘルム取付壁241に当接した状態で支持されている。このヘルム装置20Aは、ヘルム取付壁241に向かって突出する複数本の取付用ボルト242と、ボルト242に螺合するナット部材243によって、ヘルム取付壁241に固定される。取付用ボルト242はケース21に設けられている。取付用ボルト242は、ケース21の端面240から船体側の領域S(図14に示す)に突出している。取付用ボルト242は、ヘルム取付壁241に形成された第1の貫通孔250に挿入されている。
ケース21の端面240がヘルム取付壁241に当接している。端面240とヘルム取付壁241との間に防水パッキン等を設けてもよい。ヘルム取付壁241の内側から取付用ボルト242にナット部材243を螺合させる。ナット部材243を締付けることにより、ヘルム装置20Aがヘルム取付壁241に固定される。ヘルム取付壁241には、配線部材205を通すための第2の貫通孔251が形成されている。
このヘルム装置20Aは、回路基板52に実装された各種電気回路部品がケース21の内側の凹部200に収容されている。言い換えると、ケース21の端面240からヘルム取付壁241に向かって突出する部材は、配線部材205と取付用ボルト242のみである。このためヘルム取付壁241に開ける孔は、取付用ボルト242を通すための小さな貫通孔250と、配線部材205を通すための小さな貫通孔251で足りる。このためヘルム取付壁241に形成する貫通孔250,251は、従来の油圧式ヘルム装置を取付けるためにヘルム取付壁に形成されていた大径な孔と比べて小さくてすみ、貫通孔250,251のための機械加工等が簡単となる。
以上説明したヘルム装置20Aの上記以外の構成と作用は、第1の実施形態のヘルム装置20(図1〜図7)と共通であるため、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
図16は、本発明の第3の実施形態に係る操舵装置を備えた船舶10Aを示している。船外機12の向きを変える駆動源であるアクチュエータ部17は、第1の実施形態のアクチュエータ部17と同様に構成されている。この船舶10Aは、第1のヘルム部16aを含む第1の制御系と、第2のヘルム部16bを含む第2の制御系とを備えている。第1のヘルム部16aに、第1のヘルム装置20aと、第1のリモートコントロール式機関制御装置300aと、第1の切換スイッチ301aとが配置されている。第2のヘルム部16bには、第2のヘルム装置20bと、第2のリモートコントロール式機関制御装置300bと、第2の切換スイッチ301bが配置されている。
第1のヘルム装置20aと第2のヘルム装置20bは、それぞれ前記ヘルム装置20Aと同様に構成されている。第1の切換スイッチ301aをオンにすると、第1のヘルム装置20aと第1の機関制御装置300aの信号が制御部18に入力されるようになる。つまり第1の制御系が有効となる。第1の制御系が有効になると、第1のヘルム装置20aによるアクチュエータ部17の制御と、第1の機関制御装置300aによる船外機12の機関制御(シフト操作とスロットル制御)がなされる。
第2の切換スイッチ301bをオンにすると、第2のヘルム装置20bと第2の機関制御装置300bの信号が制御部18に入力されるようになる。つまり第2の制御系に切換わる。第2の制御系が有効になると、第2のヘルム装置20bによるアクチュエータ部17の制御と、第2の機関制御装置300bによる船外機12の機関制御(シフト操作とスロットル制御)がなされる。
このように本実施形態の船舶10Aの操舵装置によれば、第1および第2の制御系のうち、操船者が使用する制御系が有効となるように切換スイッチ301a,301bによって切換えることができる。それ以外の構成について、この船舶10Aの操舵装置は、第1および第2の実施形態の船舶10の操舵装置13と共通であるため、第1および第2の実施形態と共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
本発明の操舵装置は、船外機を有する様々な形態の船舶に適用することができる。また本発明を実施するに当たり、ヘルム装置のケースやステアリングシャフト、摩擦発生機構、アシストばね、ヘルムセンサ、インナーディスク、アウターディスク、電磁アクチュエータ、制御部をはじめとして、操舵装置を構成する各部材の構成や配置などを種々に変更して実施できることは言うまでもない。
12…船外機
13…操舵装置
20,20A…ヘルム装置
21…ケース
22…ステアリングシャフト
23…摩擦発生機構
24…アシストばね
25…ヘルムセンサ
70…回転体
71…インナーディスク
72…アウターディスク
73…電磁アクチュエータ
74…アーマチュア
110…調整用操作部
152,153…電動モータ

Claims (12)

  1. ヘルム装置(20)を有する船外機の操舵装置(13)であって、
    前記ヘルム装置(20)は、
    ケース(21)と、
    前記ケース(21)に回転自在に設けられ、舵輪(15)によって回転するステアリングシャフト(22)と、
    前記ステアリングシャフト(22)の回転を検出するヘルムセンサ(25)と、
    前記ケース(21)内に収容された摩擦発生機構(23)とを有し、
    前記摩擦発生機構(23)は、
    前記ステアリングシャフト(22)と共に回転するインナーディスク(71)と、
    前記インナーディスク(71)と対向して配置されたアウターディスク(72)と、
    電磁アクチュエータ(73)と、
    前記電磁アクチュエータ(73)に電力が供給されると前記インナーディスク(71)とアウターディスク(72)とを互いに押付ける方向に移動するアーマチュア(74)と、
    前記インナーディスク(71)とアウターディスク(72)とを互いに押付ける方向に前記アーマチュア(74)を付勢するアシストばね(24)とを具備している。
  2. 請求項1に記載の操舵装置において、
    前記電磁アクチュエータ(73)を制御する制御部(18)を有し、
    前記制御部(18)は、前記電磁アクチュエータ(73)に供給する電力を変化させることによって前記摩擦発生機構(23)の前記インナーディスク(71)とアウターディスク(72)との間に生じる摩擦力を変化させる手段を有する。
  3. 請求項2に記載の操舵装置において、
    前記摩擦発生機構(23)の前記摩擦力を設定可能な調整用操作部(110)を有する。
  4. 請求項2に記載の操舵装置において、
    前記制御部(18)は、前記舵輪(15)の中立位置からの回転数が予め設定された回転数に達したときに前記インナーディスク(71)とアウターディスク(72)とをロック状態にする電力を前記電磁アクチュエータ(73)に供給する手段を有する。
  5. 請求項4に記載の操舵装置において、
    前記舵輪(15)が前記中立位置から前記ロック状態となる間に回転できる舵輪回転数を設定可能な調整用操作部(110)を有する。
  6. 請求項4に記載の操舵装置において、
    前記ステアリングシャフト(22)と共に回転する回転体(70)と、
    前記回転体(70)に形成されたスプライン(75)と、
    前記インナーディスク(71)に形成され、前記スプライン(75)に係合する歯部(76)と、
    前記スプライン(75)と前記歯部(76)との間に規定された隙間(G)であって、前記インナーディスク(71)とアウターディスク(72)とが前記ロック状態にあるとき前記ステアリングシャフト(22)が前記インナーディスク(71)に対して前記ヘルムセンサ(25)の角度検出の分解能を越える角度以上に相対回動することを許容する隙間(G)とを有する。
  7. 請求項6に記載の操舵装置において、
    前記インナーディスク(71)が前記ステアリングシャフト(22)の軸線(X)方向に複数枚配置され、さらに、
    各インナーディスク(71)の前記歯部(76)の位置を互いに揃えるための整列用部材(100)を有する。
  8. 請求項1に記載の操舵装置において、
    前記ステアリングシャフト(22)の端部に設けられ、前記ステアリングシャフト(22)の軸線(X)方向に移動自在なホルダ部材(220)と、
    前記ホルダ部材(220)に設けられた被検出部材(31)と、
    前記ステアリングシャフト(22)に設けたばね部材(231)であって、前記ホルダ部材(220)を前記ヘルムセンサ(25)に向けて付勢することにより前記被検出部材(31)から前記ヘルムセンサ(25)までの距離を一定に保つばね部材(231)とを有する。
  9. 請求項1に記載の操舵装置において、
    前記ケース(21)に収容された回路基板(52)と、
    前記ケース(21)に形成され、船体側のヘルム取付壁(241)に支持される端面(240)と、
    前記ヘルム取付壁(241)に形成された第1および第2の貫通孔(250)(251)と、
    前記ケース(21)の前記端面(240)から前記ヘルム取付壁(241)に向かって突出しかつ前記第1の貫通孔(250)に挿入される取付用ボルト(242)と、
    前記回路基板(52)に電気的に接続されかつ前記第2の貫通孔(251)に挿入される配線部材(205)とを有する。
  10. 請求項1に記載の操舵装置において、
    操舵用のアクチュエータ部(17)と制御部(18)と電源スイッチ(19)とをさらに有し、
    前記制御部(18)は、
    前記電源スイッチ(19)がオン操作されたときに前記アクチュエータ部(17)の舵位置を検出する手段(S2)と、
    前記ヘルムセンサ(25)によって検出されたヘルム回転角と予め設定された舵輪回転数設定値とに基いてヘルム舵位置を算出する手段(S4)と、
    前記ヘルム舵位置と前記アクチュエータ部(17)の前記舵位置とが一致したか否かを判定する手段(S5)と、
    前記ヘルム舵位置と前記アクチュエータ部(17)の前記舵位置とが一致したとき前記ヘルム舵位置を該制御部(18)のCPUに送信する手段(S6)とを有する。
  11. 請求項10に記載の操舵装置において、
    前記制御部(18)は、
    前記ヘルム舵位置と前記アクチュエータ部(17)の前記舵位置とが一致しないとき前記アクチュエータ部(17)に駆動電流を供給する手段(S14)と、
    前記駆動電流が正常の範囲を越えたか否かを判断する手段(S15)と、
    前記駆動電流が正常の範囲を越えたときに前記摩擦発生機構(23)の摩擦力を増大させる手段(S16)とを有する。
  12. 請求項1に記載の操舵装置において、
    操舵用のアクチュエータ部(17)と、
    第1のヘルム装置(20a)および第1の機関制御装置(300a)および第1の切換スイッチ(301a)が配置された第1のヘルム部(16a)と、
    第2のヘルム装置(20b)および第2の機関制御装置(300b)および第2の切換スイッチ(301b)が配置された第2のヘルム部(16b)と、
    前記第1の切換スイッチ(301a)がオン操作されると前記第1のヘルム装置(20a)および前記第1の機関制御装置(300a)による制御を有効とし、前記第2の切換スイッチ(301b)がオン操作されると前記第2のヘルム装置(20b)および前記第2の機関制御装置(300b)による制御を有効とする切換手段とを有する。
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