JP2004249791A - 船外機の操舵装置 - Google Patents
船外機の操舵装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004249791A JP2004249791A JP2003040834A JP2003040834A JP2004249791A JP 2004249791 A JP2004249791 A JP 2004249791A JP 2003040834 A JP2003040834 A JP 2003040834A JP 2003040834 A JP2003040834 A JP 2003040834A JP 2004249791 A JP2004249791 A JP 2004249791A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation angle
- angle sensor
- swivel shaft
- steering
- outboard motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
【解決手段】操舵角センサでステアリングホイールの操舵角を検出すると共に、回動角センサ46でスイベルシャフト50の回動角を検出し、検出した操舵角と回動角の偏差が零になるように、スイベルケース12の上部に配置された操舵用油圧シリンダ42を駆動して船外機10を転舵させる。また、回動角センサ46を、スイベルシャフト50の外周に取り付けられた磁石46aと、スイベルケース12の内周に取り付けられた検出コイル46bとから構成し、回動角センサ46の軸心46cとスイベルシャフト50の回転中心50cを一致させる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は船外機の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機の操舵装置の動力源は、例えば、船外機に取り付けられたティラーハンドルを手動によって操舵するティラーハンドルタイプや、プッシュプルケーブルを介して操舵機構を遠隔操作するリモートコントロールタイプなど、そのほとんどが人力によるものであった。
【0003】
ところが、上記した人力によるものは、操舵荷重が重いなどの理由により、操舵フィーリングが良くないといった不具合があった。そこで、例えば特許文献1に記載される技術にあっては、船外機とは別体の構成として操舵用の油圧シリンダを船体に取り付けると共に、アームを介してスイベルシャフトと連結し、油圧シリンダでスイベルシャフトを回動させることにより、操舵荷重を低減して船外機の操舵フィーリングを向上させるようにしている。さらに、特許文献1に記載の技術は、前記アームの回動角を検出する回動角センサを船体に取り付け、操縦者から入力された舵角の指示値と回動角センサの検出値の偏差が零となるように操舵用の油圧シリンダを駆動することにより、船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角と一致するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−166193号公報(第4頁左上欄、図2など)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特許文献1に記載される技術にあっては、操舵用の油圧シリンダを船体に取り付け、アームを介してスイベルシャフトと連結するように構成していることから、船体に油圧シリンダを取り付けるためのスペースが必要になるといった不具合があった。また、アームの回動角を検出する回動角センサを船体に取り付けていることから、同様に、船体に回動角センサを取り付けるためのスペースが必要になるといった不具合があった。さらに、アームに歪みなどが生じると、回動角センサの検出値がスイベルシャフトの回動角を正確に示さなくなり、船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角に一致させることができなくなるという不都合があった。
【0006】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、スイベルシャフトを駆動するアクチュエータやスイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサによって船体のスペースが制約されることがないと共に、回動角センサの検出精度を向上させて船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角に精度良く一致させることができるようにした船外機の操舵装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、この発明は請求項1項において、スイベルケースに回動自在に収容されたスイベルシャフトを介して船体に転舵自在に取り付けられた船外機の操舵装置において、前記スイベルシャフトを回動させるアクチュエータと、前記スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサとを前記船外機の内部に備え、少なくとも前記検出された回動角に基づいて前記アクチュエータの駆動を制御し、よって前記スイベルシャフトを回動させて前記船外機を転舵させると共に、前記回動角センサを前記スイベルシャフトの外周に取り付けるように構成した。
【0008】
このように、スイベルシャフトを回動させるアクチュエータと、スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサを船外機の内部に備えように構成したので、アクチュエータや回動角センサによって船体のスペースが制約されることがない。また、回動角センサをスイベルシャフトの外周に取り付けるように構成したので、スイベルシャフトの回動角を直接検出することができる。これにより、回動角センサの検出精度を向上させることができ、よって船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角に精度良く一致させることができる。
【0009】
また、請求項2項にあっては、前記回動角センサが回転式の回動角センサからなると共に、前記回動角センサの軸心と前記スイベルシャフトの回転中心を一致させるように構成した。
【0010】
このように、スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサとして回転式の回動角センサを用い、その軸心とスイベルシャフトの回転中心を一致させるように構成したので、回動角センサの検出精度を一層向上させることができ、よって船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角に一層精度良く一致させることができる。
【0011】
また、請求項3項にあっては、前記回動角センサが、前記スイベルシャフトの外周に取り付けられた磁石と、前記スイベルケースの内周に取り付けられた検出部とからなるように構成した。
【0012】
このように、回動角センサが、スイベルシャフトの外周に取り付けられた磁石と、スイベルシャフトを収容するスイベルケースの内周に取り付けられた検出部とからなるように構成したので、回動角センサの取り付けに必要なスペースを低減することができる。また、回動角センサが外部環境に曝されないため、塵埃や海水による塩害の影響を受けることがないと共に、磁石と検出部が船外機のなかでも比較的強固なスイベルシャフトとスイベルケースに直接取り付けられるため、船外機が衝撃を受けても磁石と検出部の相対位置関係がずれるおそれが少ない。このため、回動角センサの検出精度をより一層向上させることができ、よって船外機の転舵角を操縦者の意図した転舵角により一層精度良く一致させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を説明する。
【0014】
図1はその船外機の操舵装置を全体的に示す説明図であり、図2は図1の部分説明側面図である。
【0015】
図1および図2において、符合10は、内燃機関、プロペラシャフト、プロペラなどが一体化された船外機を示す。船外機10は、図2に示す如く、スイベルシャフト(後述)が回動自在に収容されるスイベルケース12と、スイベルケース12が接続されるスターンブラケット14を介し、船体(船舶)16の後尾に重力軸回りおよび水平軸回りに転舵自在に取り付けられる。
【0016】
船外機10は、その上部に内燃機関(以下「エンジン」という)18を備える。エンジン18は火花点火式の直列4気筒で2200ccの排気量を備える4サイクルガソリンエンジンからなる。エンジン18は水面上に位置し、エンジンカバー20で覆われて船外機10の内部に配置される。エンジンカバー20で被覆されたエンジン18の付近には、マイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(以下「ECU」という)22が配置される。
【0017】
また、船外機10は、その下部にプロペラ24と、その付近に設けられたラダー26を備える。プロペラ24は、図示しないクランクシャフト、ドライブシャフト、ギヤ機構およびシフト機構を介してエンジン18の動力が伝達され、船体16を前進あるいは後進させる。
【0018】
図1に示す如く、船体16の操縦席付近にはステアリングホイール28が配置される。ステアリングホイール28の付近には操舵角センサ30が配置される。操舵角センサ30は、具体的にはロータリエンコーダからなり、操縦者によって入力されたステアリングホイール28の操舵(操作)角に応じた信号を出力する。また、操縦席の右側にはスロットルレバー32およびシフトレバー34が配置され、それらの操作は図示しないプッシュプルケーブルを介してエンジン18のスロットルバルブおよびシフト機構(共に図示せず)に伝達される。
【0019】
さらに、操縦席付近には、船外機10のチルト角度を調整するためのパワーチルトスイッチ36と、トリム角度を調整するためのパワートリムスイッチ38が配置され、操縦者によって入力されるチルトのアップ・ダウンおよびトリムのアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。上記した操舵角センサ30、パワーチルトスイッチ36およびパワートリムスイッチ38の出力は、信号線30L,36L,38Lを介してECU22に送られる。
【0020】
また、図2に示すように、前記したスイベルケース12とスターンブラケット14の付近には、操舵用のアクチュエータ、具体的には油圧シリンダ42(以下「操舵用油圧シリンダ」という)と、チルト角度およびトリム角度調整用の公知のパワーチルトトリムユニット44が配置され、それぞれ信号線42Lおよび44Lを介してECU22に接続される。また、スイベルケース12に収容されたスイベルシャフト(後述)の外周には、回動角センサ46が配置され、スイベルシャフトの回動角に応じた信号を出力する。回動角センサ46の出力は、信号線46Lを介してECU22に送られる。
【0021】
ECU22は、上記した各センサおよびスイッチの出力に基づき、操舵用油圧シリンダ42を駆動して船外機10を操舵すると共に、パワーチルトトリムユニット44を動作させて船外機10のチルト角度およびトリム角度を調整する。
【0022】
図3は、図2に示すスイベルケース12付近を拡大して示す部分断面図である。
【0023】
図3に示すように、パワーチルトトリムユニット44は、1本のチルト角度調整用の油圧シリンダ(以下「チルト用油圧シリンダ」という)44aと、2本の(図では1本のみ表れる)トリム角度調整用の油圧シリンダ(以下「トリム用油圧シリンダ」という)44bを一体的に備える。
【0024】
チルト用油圧シリンダ44aは、そのシリンダボトムがスターンブラケット14に固定されて船体16に取り付けられると共に、ピストンロッドのロッドヘッドがスイベルケース12に当接させられる。トリム用油圧シリンダ44bも、そのシリンダボトムがスターンブラケット14に固定されて船体16に取り付けられると共に、ピストンロッドのロッドヘッドがスイベルケース12に当接させられる。
【0025】
スイベルケース12は、チルティングシャフト48を介してスターンブラケット14に接続される。換言すれば、スイベルケース12は、チルティングシャフト48を中心として船体16と相対角度変位自在に接続される。また、スイベルケース12の内部には、スイベルシャフト50が回動自在に収容される。スイベルシャフト50は、その上端がマウントフレーム52に固定されると共に、下端がロアマウントセンターハウジング(図示せず)に固定される。マウントフレーム52とロアマウントセンターハウジングは、それぞれエンジン18などが載置されるフレームに固定される。
【0026】
また、スイベルケース12の上部には、前記した操舵用油圧シリンダ42が配置される。具体的に説明すると、マウントフレーム52においてスイベルシャフト50の直上付近には、ステー56が設けられる。ステー56には、操舵用油圧シリンダ42のピストンロッドのロッドヘッド42aが回動自在に取り付けられる。また、スイベルケース12の上部において船体16側の端部付近には、操舵用油圧シリンダ42のシリンダボトム42bが回動自在に取り付けられる。
【0027】
このように、操舵用油圧シリンダ42は、一端(ロッドヘッド42a)がマウントフレーム52(船体16に対して水平方向の角度変位を生じる部位)に取り付けられると共に、他端(シリンダボトム42b)がスイベルケース12(船体16に対して水平方向の角度変位を生じない部位)に取り付けられつつ、スイベルシャフト12の上部に配置される。尚、操舵用油圧シリンダ42は、具体的には復動シリンダからなり、図示しない油路を介して油圧ポンプに接続され、油圧を供給される。
【0028】
また、スイベルシャフト50の外周には、前述したように、回動角センサ46が取り付けられる。
【0029】
図4は、回動角センサ46付近を側方から見た部分拡大断面図であり、図5は、回動角センサ46付近を上方から見た部分拡大断面図である。
【0030】
以下、図4および図5を参照して回動角センサ46について詳説すると、回動角センサ46は、磁石46aと検出コイル46b(検出部)からなる回転式の回動角センサである。具体的には、回動角センサ46は、スイベルシャフト50の外周において、マウントフレーム52の直近に取り付けられ、前記スイベルシャフト50と一体に回動させられる複数個の磁石46aと、スイベルケース12の内周に取り付けられ、前記磁石46aと所定距離離間して配置される複数個の検出コイル46bとからなる。尚、スイベルケース12の内周は、スイベルシャフト50と同心円に形成され、よって磁石46aと検出コイル46bからなる回動角センサ46の軸心46cは、スイベルシャフト50の回転中心50cと一致させられる。
【0031】
また、スイベルケース12の内周において、検出コイル46bとマウントフレーム52の間には、シール60が取り付けられ、スイベルケース12とマウントフレームの52の間隙から塵埃や海水が侵入するのを防止する。また、磁石46aと検出コイル46bの下部において、スイベルシャフト50とスイベルケース12の間隙には、カラー62が嵌め合いされ、スイベルシャフト50を支持しつつ、下方からの塵埃や海水の侵入を防止する。尚、符号64は、マウントフレーム52の自重を支持するワッシャである。
【0032】
ここで、回動角センサ46の検出原理について簡単に説明する。前記したように、スイベルケース12は、船体16に対して水平方向の角度変位を生じない部位であることから、スイベルシャフト50が回動されると、磁石46aと検出コイル46bの相対位置に変化が生じる。これにより、検出コイル46bには、磁石46aとの相対位置の変化によって生じる磁束の変化に応じた電流が発生する。検出コイル46bに発生した電流はECU22に送出され、ECU22は、入力した電流に基づいてスイベルシャフト50の回動角の大きさと方向を検出する。
【0033】
このように、この実施の形態にあっては、回動角センサ46をスイベルシャフト50の外周に取り付けるようにしたので、スイベルシャフト50の回動角を直接検出することができ、よって回動角センサ46の検出精度を向上させることができる。また、回動角センサ46を回転式の回動角センサとし、その軸心46cとスイベルシャフト50の回転中心50cを一致させるようにしたので、回動角センサ46の検出精度を一層向上させることができる。
【0034】
さらに、回動角センサ46を、スイベルシャフト50の外周に取り付けられた磁石46aと、スイベルケース12の内周に取り付けられた検出コイル46bとから構成したので、回動角センサ46の取り付けに必要なスペースを低減することができる。また、回動角センサ46が外部環境に曝されないため、塵埃や海水による塩害の影響を受けることがないと共に、磁石46aと検出コイル46bが船外機10のなかでも比較的強固なスイベルシャフト50とスイベルケース12に直接取り付けられるため、船外機10が衝撃を受けても磁石46aと検出コイル46bの相対位置関係がずれるおそれが少ないことから、回動角センサ46の検出精度をより一層向上させることができる。
【0035】
次いで、上記に基づいて船外機10の転舵について概説する。前述の如く、操縦者がステアリングホイール28を操舵すると、その操舵角は操舵角センサ30を介してECU22に入力される。ECU22は、入力された操舵角と回動角センサ46によって検出されたスイベルシャフト50の回動角の偏差が零になるように、油圧ポンプを駆動して操舵用油圧シリンダ42を駆動(伸縮)し、スイベルシャフト50を回動させて船外機10を転舵させる。
【0036】
即ち、操舵用油圧シリンダ42を伸縮させることにより、スイベルシャフト50を転舵軸として船外機10の水平方向の転舵がパワーアシストされ、よってプロペラ24およびラダー26が揺動されて船体16が操舵される。具体的には、操舵用油圧シリンダ42が伸び方向に駆動されることにより、スイベルシャフト50およびマウントフレーム52が船体16に対して右回り(上面視において右回り)に回動し、船外機10が右回りに転舵され、よって船体16が左回り(上面視において左回り)に操舵(左旋回)される。
【0037】
一方、操舵用油圧シリンダ42が縮み方向に駆動されることにより、スイベルシャフト50およびマウントフレーム52が船体16に対して左回りに回動し、船外機10が左回りに転舵され、よって船体16が右回りに操舵(右旋回)される。尚、この実施の形態に係る船外機10にあっては、右回りの最大転舵角と左回りの最大転舵角がそれぞれ30度ずつであり、計60度の転舵が可能とされる。
【0038】
このように、この実施の形態に係る船外機の操舵装置にあっては、操舵角センサ30でステアリングホイール28の操舵角を検出すると共に、スイベルシャフト50の外周に取り付けられた回動角センサ46でスイベルシャフト50の回動角を検出し、検出した操舵角と回動角の偏差が零になるように操舵用油圧シリンダ42を駆動して船外機10を転舵させるように構成したので、船外機10の転舵角を操縦者の意図した転舵角に精度良く一致させることができる。
【0039】
また、操舵用油圧シリンダ42と回動角センサ46を船外機10の内部に備えようにしたので、それらによって船体16のスペースが制約されることがない。
【0040】
さらに、回動角センサ46を回転式とし、その軸心46cとスイベルシャフト50の回転中心50cを一致させるように構成したので、回動角センサ46の検出精度を一層向上させることができ、よって船外機10の転舵角を操縦者の意図した転舵角に一層精度良く一致させることができる。
【0041】
さらに、回動角センサ46を、スイベルシャフト50の外周に取り付けられた磁石46aと、スイベルケース12の内周に取り付けられた検出コイル46bとから構成したので、回動角センサ46が塵埃や海水による塩害の影響を受けることがないと共に、磁石46aと検出コイル46bの相対位置関係がずれるおそれが少ない。このため、回動角センサ46の検出精度をより一層向上させることができ、よって船外機10の転舵角を操縦者の意図した転舵角により一層精度良く一致させることができる。
【0042】
上記した如く、この発明の一つの実施の形態にあっては、スイベルケース12に回動自在に収容されたスイベルシャフト50を介して船体16に転舵自在に取り付けられた船外機10の操舵装置において、前記スイベルシャフト50を回動させるアクチュエータ(操舵用油圧シリンダ42)と、前記スイベルシャフト50の回動角を検出する回動角センサ46とを前記船外機10の内部に備え、少なくとも前記検出された回動角に基づいて前記アクチュエータの駆動を制御し、よって前記スイベルシャフト50を回動させて前記船外機10を転舵させると共に、前記回動角センサ46を前記スイベルシャフト50の外周に取り付けるように構成した。
【0043】
また、前記回動角センサ46が回転式の回動角センサからなると共に、前記回動角センサ46の軸心46cと前記スイベルシャフト50の回転中心50cを一致させるように構成した。
【0044】
また、前記回動角センサ46が、前記スイベルシャフト50の外周に取り付けられた磁石46aと、前記スイベルケース12の内周に取り付けられた検出部(検出コイル46b)とからなるように構成した。
【0045】
尚、上記において、スイベルシャフト50を回動させるアクチュエータとして油圧シリンダを例に挙げたが、それに限られるものではなく、電動モータや油圧モータなどであっても良い。
【0046】
また、回動角センサの検出部として検出コイルを使用したが、ホール素子や磁気抵抗効果素子(MR素子)などを用いても良い。
【0047】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、スイベルシャフトを回動させるアクチュエータと、スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサを船外機の内部に備えように構成したので、アクチュエータや回動角センサによって船体のスペースが制約されることがない。また、回動角センサをスイベルシャフトの外周に取り付けるように構成したので、スイベルシャフトの回動角を直接検出することができる。これにより、回動角センサの検出精度を向上させることができ、よって船外機の転舵角と操縦者の意図した転舵角を精度良く一致させることができる。
【0048】
請求項2項にあっては、スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサとして回転式の回動角センサを用い、その軸心とスイベルシャフトの回転中心を一致させるように構成したので、回動角センサの検出精度を一層向上させることができ、よって船外機の転舵角と操縦者の意図した転舵角を一層精度良く一致させることができる。
【0049】
請求項3項にあっては、回動角センサが、スイベルシャフトの外周に取り付けられた磁石と、スイベルシャフトを収容するスイベルケースの内周に取り付けられた検出部とからなるように構成したので、回動角センサの取り付けに必要なスペースを低減することができる。また、回動角センサが外部環境に曝されないため、塵埃や海水による塩害の影響を受けることがないと共に、磁石と検出部が船外機のなかでも比較的強固なスイベルシャフトとスイベルケースに直接取り付けられるため、船外機が衝撃を受けても磁石と検出部の相対位置関係がずれるおそれが少ない。このため、回動角センサの検出精度をより一層向上させることができ、よって船外機の転舵角と操縦者の意図した転舵角をより一層精度良く一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を全体的に示す説明図である。
【図2】図1に示す操舵装置の部分説明側面図である。
【図3】図2に示すスイベルケース付近を拡大して示す部分断面図である。
【図4】図3に示す回動角センサ付近を側方から見た部分拡大断面図である。
【図5】図3に示す回動角センサ付近を上方から見た部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 船外機
12 スイベルケース
16 船体(船舶)
42 操舵用油圧シリンダ(アクチュエータ)
46 回動角センサ
46a 磁石
46b 検出コイル(検出部)
46c 回動角センサの軸心
50 スイベルシャフト
50c スイベルシャフトの回転中心
Claims (3)
- スイベルケースに回動自在に収容されたスイベルシャフトを介して船体に転舵自在に取り付けられた船外機の操舵装置において、前記スイベルシャフトを回動させるアクチュエータと、前記スイベルシャフトの回動角を検出する回動角センサとを前記船外機の内部に備え、少なくとも前記検出された回動角に基づいて前記アクチュエータの駆動を制御し、よって前記スイベルシャフトを回動させて前記船外機を転舵させると共に、前記回動角センサを前記スイベルシャフトの外周に取り付けるように構成したことを特徴とする船外機の操舵装置。
- 前記回動角センサが回転式の回動角センサからなると共に、前記回動角センサの軸心と前記スイベルシャフトの回転中心を一致させるように構成したことを特徴とする請求項1項記載の船外機の操舵装置。
- 前記回動角センサが、前記スイベルシャフトの外周に取り付けられた磁石と、前記スイベルケースの内周に取り付けられた検出部とからなるように構成したことを特徴とする請求項1項または2項記載の船外機の操舵装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003040834A JP2004249791A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 船外機の操舵装置 |
CA002457729A CA2457729C (en) | 2003-02-19 | 2004-02-16 | Outboard motor steering system |
US10/780,065 US7179143B2 (en) | 2003-02-19 | 2004-02-18 | Outboard motor steering system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003040834A JP2004249791A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 船外機の操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004249791A true JP2004249791A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33024575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003040834A Pending JP2004249791A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 船外機の操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004249791A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006321422A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Honda Motor Co Ltd | 船外機の操舵装置 |
US7354325B2 (en) | 2005-05-17 | 2008-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor control system |
US7452250B2 (en) * | 2004-12-10 | 2008-11-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor steering control system |
WO2011148525A1 (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-01 | ヤンマー株式会社 | アウトドライブ装置及びアウトドライブ装置用操舵システム |
JP2011246044A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Yanmar Co Ltd | アウトドライブ装置 |
KR101338310B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2013-12-09 | 장진웅 | 선박용 타각 발신기 |
JP2021006427A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | スズキ株式会社 | 船外機 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003040834A patent/JP2004249791A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7452250B2 (en) * | 2004-12-10 | 2008-11-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor steering control system |
US7354325B2 (en) | 2005-05-17 | 2008-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor control system |
US7549901B2 (en) | 2005-05-17 | 2009-06-23 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor control system |
JP2006321422A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Honda Motor Co Ltd | 船外機の操舵装置 |
JP4685508B2 (ja) * | 2005-05-20 | 2011-05-18 | 本田技研工業株式会社 | 船外機の操舵装置 |
WO2011148525A1 (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-01 | ヤンマー株式会社 | アウトドライブ装置及びアウトドライブ装置用操舵システム |
JP2011246044A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Yanmar Co Ltd | アウトドライブ装置 |
KR101338310B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2013-12-09 | 장진웅 | 선박용 타각 발신기 |
JP2021006427A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | スズキ株式会社 | 船外機 |
JP7272137B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-05-12 | スズキ株式会社 | 船外機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6843195B2 (en) | Outboard motor steering system | |
US7267587B2 (en) | Steering system of outboard motor | |
JP4313261B2 (ja) | 船外機の制御装置 | |
US7452250B2 (en) | Outboard motor steering control system | |
JP2007126023A (ja) | 船外機用電動式操舵装置 | |
JP5203145B2 (ja) | 舶用推進システム | |
US7997222B2 (en) | Outboard motor control system | |
JP2004249791A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
US7179143B2 (en) | Outboard motor steering system | |
JP2005313822A (ja) | 船外機の操作装置 | |
JP2004249790A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP2006069408A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP2004217180A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JPH0631077B2 (ja) | 船舶の操舵装置 | |
JP5019404B2 (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP3739750B2 (ja) | 船外機の操舵装置 | |
CA2457733C (en) | Outboard motor steering system | |
JP4291220B2 (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP2004001639A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP2006306174A (ja) | 船舶推進機の電動パワーステアリング装置 | |
JP3739753B2 (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP2004230949A (ja) | 船外機 | |
JP4174042B2 (ja) | 船外機の遠隔操作装置 | |
JP2004217182A (ja) | 船外機の操舵装置 | |
JP3867044B2 (ja) | 船外機の操舵装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060919 |