JP4912212B2 - 舵取機の舵角検出装置 - Google Patents

舵取機の舵角検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4912212B2
JP4912212B2 JP2007124021A JP2007124021A JP4912212B2 JP 4912212 B2 JP4912212 B2 JP 4912212B2 JP 2007124021 A JP2007124021 A JP 2007124021A JP 2007124021 A JP2007124021 A JP 2007124021A JP 4912212 B2 JP4912212 B2 JP 4912212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rudder
steering
steering angle
peripheral surface
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007124021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008279828A (ja
Inventor
幸雄 冨田
健治郎 鍋島
喬之 若林
博敬 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Hamworthy and Co Ltd
Original Assignee
Japan Hamworthy and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Hamworthy and Co Ltd filed Critical Japan Hamworthy and Co Ltd
Priority to JP2007124021A priority Critical patent/JP4912212B2/ja
Priority to EP08007720.9A priority patent/EP1990274A3/en
Priority to US12/107,866 priority patent/US7872739B2/en
Publication of JP2008279828A publication Critical patent/JP2008279828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4912212B2 publication Critical patent/JP4912212B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/06Steering by rudders
    • B63H25/36Rudder-position indicators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、船舶の舵取機に備え付けられる舵角検出装置に関する。
船舶の舵取機の制御装置は一般に次のように構成されている。すなわち、図10に示すように、オートパイロット操舵装置51は自動制御系52および手動舵輪操舵系53の二つの操舵命令系統を有し、舵54を作動させる舵取機55はそれぞれ独立した第一油圧ポンプユニット56aあるいは第二油圧ポンプユニット56bによって駆動され、そして、第一油圧ポンプユニット56aと第二油圧ポンプユニット56bはそれぞれ第一制御増幅器57aと第二制御増幅器57bによって制御されている。
舵54すなわち舵取機55の実際に回転した角度はそれぞれ第一舵角検出器58aおよび第二舵角検出器58bによって検出され、それぞれ第一制御増幅器57aと第二制御増幅器57bに追従制御のためにフィードバックしている。なお、第一制御増幅器57aは第二油圧ポンプユニット56bの制御にも切り替えることができ、また、第二制御増幅器57bは第一油圧ポンプユニット56aの制御にも切り替えることができる。
さらに、舵取機55に対するその他の制御手段として、船橋から直接第一制御増幅器57aおよび第二制御増幅器57bを追従制御なしで操作するノンフォローアップ制御系59が設けられ、また、機側で第一油圧ポンプユニット56aおよび第二油圧ポンプユニット56bを手動で操作する装置が設けられている。また、舵54の実際に回転した角度は舵角発信器60により検出して、舵角指示器61に表示している。
オートパイロット操舵装置51の自動制御系52あるいは手動舵輪操舵系53から、或る舵角命令信号δiが発せられると、この信号は第一制御増幅器57aあるいは第二制御増幅器57bに入力され、ここで増幅されて制御信号δcを出力し、制御信号δcにより、第一油圧ポンプユニット56aあるいは第二油圧ポンプユニット56bを制御して、舵取機55および舵54を作動させている。
舵54すなわち舵取機55の回転した角度は、それぞれ第一舵角検出器58aおよび第二舵角検出器58bによって検出されて、舵角フィードバック信号δfとして第一制御増幅器57aと第二制御増幅器57bにそれぞれフィードバックされる。第一制御増幅器57aと第二制御増幅器57bにおいてそれぞれ、舵角命令信号δiと舵角フィードバック信号δfとが比較され、δi=δfとなれば、第一制御増幅器57aあるいは第二制御増幅器57bは第一油圧ポンプユニット56aあるいは第二油圧ポンプユニット56bの作動を停止させ、舵取機55すなわち舵54は命令された舵角(すなわち舵角命令信号δiに相当する舵角)に保持される。
以上説明した舵取機55の制御装置において、舵角の検出機構は、例えばロータリーベーン式舵取機の場合、図11〜図13に示すように構成されている。すなわち、舵軸62と共に回転する構造体である舵取機ローター63が舵軸62に結合され、その結合がナット64によって固定されている。ナット64の上面に、舵軸62の軸心CRと同じ回転中心CSを有するスタンド65を設け、スタンド65の上面にヨーク66を取り付ける。ヨーク66は二つの分枝66a、66bを有している。
他方、回転しない構造体であるところの舵取機55のケーシングトップカバー67の上面には、ヨーク66の第一の分枝66aにより作動させられるように第一舵角検出器58aと舵角発信器60とを、また、ヨーク66の第二の分枝66bにより作動させられるように第二舵角検出器58bをそれぞれ取り付ける。ヨーク66の第一の分枝66aの先端部にヨークピン68を立て、ヨークピン68と第一舵角検出器58aのレバー69の先端部とを連接棒70で連接し、同時に、ヨークピン68と舵角発信器60のレバー71の先端部とを連接棒72で連接する。また、ヨーク66の第二の分枝66bの先端部にヨークピン73を立て、ヨークピン73と第二舵角検出器58bのレバー74の先端部とを連接棒75で連接する。
図11に示すように、ヨークピン68の回転腕長さ(すなわち回転中心CSからヨークピン68までの長さ)は、第一舵角検出器58aのレバー69の長さ、および、舵角発信器60のレバー71の長さと同じである。また、ヨークピン73の回転腕長さ(すなわち回転中心CSからヨークピン73までの長さ)は第二舵角検出器58bのレバー74の長さと同じである。各連接棒70,72,75は連接長さを調節できる構造のものであり、これにより、ヨークピン68の回転腕(すなわち回転中心CSとヨークピン68とを通る第一のラインL1)が第一舵角検出器58aのレバー69および舵角発信器60のレバー71とそれぞれ平行になるように調節しており、また、ヨークピン73の回転腕(すなわち回転中心CSとヨークピン73とを通る第二のラインL2)が第二舵角検出器58bのレバー74と平行になるように調節している。
尚、舵取機がラム式あるいはピストン式の場合、ヨークは舵軸あるいは舵柄に設けられ、また、舵角検出器および舵角発信器はデッキ上に設けられることになるが、両者を連接する機構は、上記に説明したロータリーベーン式舵取機の場合と同様である。
さらに、舵取機55には、フィードバック制御機構の不良などにより舵54が各最大限度舵角を越えて作動することを防止するために、第一制御増幅器57a用と第二制御増幅器57b用とにそれぞれ独立して作用する極限スイッチが設けられている。舵取機55が航海モードとして例えば最大限度舵角を左舷に35゜〜45゜、右舷に35゜〜45゜で、また、出入港モードとして例えば最大限度舵角を左舷に70゜、右舷に70゜で作動するようにする場合は、極限スイッチは、舵角35゜−35゜(あるいは45゜−45゜)用と舵角70゜−70゜用とにそれぞれ独立して設けられる。而して、これら極限スイッチは、図示は省略するが、舵取機55の外部に露出した運動部分にランダムに設けられている。
尚、下記特許文献1にはロータリーベーン式舵取機の構成が記載されている。
特開平11−255197
ロータリーベーン式舵取機55は、その本体の固有の特質として突起した運動部分が外部に露出せず、安全な操作ができること、また、外形が簡素な円柱体であって美的感覚を与えることを特徴の一つとしている。しかし、舵取機55には、舵角を検出するための機構(極限スイッチを含めて)を舵取機55の本体に付加することが必要であって、従来のものでは、図11〜図13に示すように、これが外部に露出する突起運動部分(ヨーク66、レバー69,71,74、連接棒70,72,75等)となって、安全な操作の確保を損なうとともに、舵取機55に対する美的感覚を低下させるという問題があった。さらに、上記したような舵角を検出するための機構(極限スイッチを含めて)が舵取機55の外部に露出しているために、汚染環境の影響を受け易く、また、作業中の不測の機械的打撲による作動不良を生じることがあった。
また、上記した構成においては、舵取機55を開放して点検するためにケーシングトップカバー67を取り外すとき、あるいは、舵軸62と舵取機ローター63との結合を固定するナット64を嵌脱させるとき、連接棒70,72,75を取り外してヨーク66と舵角検出器58a、58bおよび舵角発信器60との間の連接を解除しなければならない。したがって、再組立する際、舵角が正確に舵角検出器58a、58bおよび舵角発信器60に伝達されるようにするために、上記第一のラインL1と第一舵角検出器レバー69および舵角発信器レバー71とが正確に平行になるように、舵取機55を運転して表示される舵角と照合しながら、連接棒70,72の長さをそれぞれ微細に調節しなければならなかった。同様に、上記第二のラインL2と第二舵角検出器レバー74とが正確に平行になるように、舵取機55を運転して表示される舵角と照合しながら、連接棒75の長さを微細に調節しなければならなかった。このような各連接棒70,72,75の長さ調節作業は非常に煩雑であり、多大な手間と時間を要するという問題があった。
また、舵取機55が大きい舵角(例えば左舷側に70゜、右舷側に70゜)を取ることが要求される場合、舵角70゜(大舵角)の状態では、連接棒70と第一舵角検出器レバー69とがなす角度、および、連接棒72と舵角発信器レバー71とがなす角度、および、連接棒75と第二舵角検出器レバー74とがなす角度がそれぞれ極端に小さくなるため、舵角検出器58a、58bおよび舵角発信器60への正確な舵角の伝達が難しくなる上、かかる大舵角に対する連接棒70,72,75の長さの調節はいっそう煩雑なものになるという問題があった。
さらに、舵取機55のローター63とケーシングトップカバー67との間の上部ラジアル軸受76あるいは下部ラジアル軸受(図示省略)の摩耗や、据付時の軸心調整の不備などのために舵軸62が偏心運動を行うことがあり、その場合でも舵角検出機構における回転部分と固定部分との間に無理が生じないように設計上の配慮がなされているが、偏心運動により舵角検出の誤差が大きくなることが避けられないという問題があった。
本発明は、舵取機の外部に突出する突起状の運動部分を無くして安全な運転をすることができるとともに、ロータリーベーン式舵取機本来の美的感覚に優れ、また、舵取機を開放点検および再組立する際に舵角検出のための煩雑な調節を必要とせず、また、舵角検出の精度が舵角の大小によって変化することはなく、大舵角を検出するための調節の難しさを無くすことができ、さらに、舵軸に偏心回転運動が発生した場合でも、舵角検出機構に無理を生じることなく、舵角を正確に検出することが可能な舵取機の舵角検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第一発明における舵取機の舵角検出装置は、舵軸の頂面上に、舵軸と同心に内筒体を設け、
内筒体の頂面にガジョンを設けるとともに、内筒体の下部外周面にカラーを突設し、
外筒体を内筒体に被せて配置し、
外筒体の頂裏面の中心にガジョンピンを設け、
ガジョンピンをガジョンの凹部に挿入するとともにガジョンに対して周方向に摺接せしめ、
外筒体の内周面をカラーの外周面に摺接せしめ、
舵取機のケーシングトップカバーに支柱を設け、
支柱に、筒状のチェストをケーシングトップカバーと同心に設け、
外筒体の頂面の中心に、チェストに挿入されるピンを突設し、
ピンがチェストに対して舵軸の回転方向に回転するのを阻止するとともに舵軸の径方向へ変位するのを許容する回り止め手段をチェスト内に設け、
内筒体の外周面にスケールを取り付け、
スケールに、円周方向に等間隔に所定のピッチをもって目盛を付し、
外筒体の内周面に、スケールに所定の間隙をあけて対向する舵角検出光センサーと舵角発信光センサーとゼロ点検出光センサーとを取り付け、
前記各光センサーの入出力ケーブルをケーブルコネクターを介して外筒体の内部から外部に取り出し、
前記各光センサーで読み取った移動目盛数をカウント演算器で積算して舵角信号に変換するものである。
これによると、舵軸が回転した場合、舵軸と共に内筒体も回転する。この際、外筒体はピンと共に回り止め手段によって回転を阻止されており、内筒体のガジョンがガジョンピンに対して摺動すると共に、内筒体のカラーが外筒体に対して摺動し、舵角検出光センサーがスケールの目盛を読み取ることにより、舵角が検出される。
スケールと各光センサーと内筒体とは外筒体の内部に収納されるため、舵取機の外部に突出する突起状の運動部分を無くすことができ、安全な操作が可能になる。また、舵取機全体として外形が簡素な円柱体となって美的感覚に優れたものになる。さらに、舵角検出機構が外部に露出しないことにより、汚染環境の影響を受け難くなり、また、作業中の不測の機械的打撲等による作動不良が生じることも低減される。
また、舵取機を開放して点検するに際して、従来は、舵角検出機構の各連接棒をいちいち取り外し、そして、舵取機の再組立に伴って再び各連接棒を取り付けた上、舵角検出機構に対する煩雑な調整を再度行う必要があったのに対し、本発明では、舵角検出装置はそのままで、支柱をケーシングトップカバーから取り外すだけでケーシングトップカバーを開放することができる。あるいは、支柱をケーシングトップカバーから取り外すとともに舵角検出装置全体をそのまま舵軸から取り外すことにより、舵軸と舵取機ローターとの結合を固定するナットをも嵌脱させることができる。さらに、舵取機の再組立に伴って舵角検出装置に対する煩雑な再調整を行う必要がなくなり、舵取機の開放点検作業が容易になる。
さらに、舵角検出の精度が舵角の大小によって変化することはなく、また、大舵角を検出するための調節の難しさを無くすことができる。
また、舵軸に偏心回転運動が発生し、内筒体が舵軸と共に舵軸の径方向へ変位しても、支柱に対するこの変位はチェスト内の回り止め手段において吸収されるため、上記舵軸の偏心回転運動が舵角検出装置に無理を生じることなく、且つ、スケールと各光センサーとの間隔が常に所定の間隙に保たれる。したがって、舵軸の偏心回転運動に関わり無く、正確に舵角を検出することができる。
本第二発明における舵取機の舵角検出装置は、内筒体の外周面の舵角ゼロに相当する位置にカムを突設し、
外筒体の内周面に、舵の左右舷方向の所定の各最大限度舵角に相当する位置にそれぞれ極限スイッチを取り付け、
各極限スイッチがカムにより作動させられるようにしたものである。
これによると、舵軸が回転して最大限度舵角に達した際、極限スイッチがカムにより作動され、舵軸が最大限度舵角に達したことが検出される。この検出により、最大限度舵角を越えないように舵軸を停止させることができる。
また、極限スイッチ機構についても、上記舵角検出機構と同様の効果を発揮する。すなわち、極限スイッチ機構が舵角検出装置の外筒体の内部に収納されることにより舵取機の外部に突出する突起状の運動部分がなくなるため、安全な運転が可能になるほか、ロータリーベーン式の舵取機の固有の美的間隔を損なうこともなくなる。さらに、極限スイッチ機構が汚染環境の影響を受けることがなくなり、作業中の不測の機械的打撲による作動不良が生じることも低減される。
以上のように本発明によると、舵取機の外部に突出する突起状の運動部分を無くすことができ、安全な操作が可能になる。また、舵取機全体として外形が簡素な円柱体となって美的感覚に優れたものになる。さらに、舵角検出機構が外部に露出しないことにより、汚染環境の影響を受け難くなり、また、作業中の不測の機械的打撲等による作動不良が生じることも低減される。
また、舵取機を開放して点検する際、舵角検出装置はそのままで、支柱をケーシングトップカバーから取り外すだけでケーシングトップカバーを開放することができ、あるいは、支柱をケーシングトップカバーから取り外すとともに舵角検出装置全体をそのまま舵軸から取り外すことにより、舵軸と舵取機ローターとの結合を固定するナットをも嵌脱させることができる。さらに、舵取機の再組立に伴って舵角検出装置に対する煩雑な再調整を行う必要がなくなり、舵取機の開放点検作業が容易になる。
さらに、舵角検出の精度が舵角の大小によって変化することはなく、また、大舵角を検出するための調節の難しさを無くすことができる。
また、舵軸に偏心回転運動が発生し、内筒体が舵軸と共に舵軸の径方向へ変位しても、支柱に対するこの変位はチェスト内の回り止め手段において吸収されるため、上記舵軸の偏心回転運動が舵角検出装置に無理を生じることなく、且つ、スケールと各光センサーとの間隔が常に所定の間隙に保たれる。したがって、舵軸の偏心回転運動に関わり無く、正確に舵角を検出することができる。
以下、本発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、先に背景技術において説明したものと同じ部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図1〜図3に示すように、舵軸62の頂面に、舵軸62と同心に内筒体1が設けられている。内筒体1は、下部にフランジ1aを有し、複数のボルト30によって舵軸62に着脱自在に連結されている。
内筒体1は頂面1bを有し、頂面1bの上には、舵軸62と同心で且つ円筒状のガジョン1cが設けられている。このガジョン1cは上方に開口した凹部31を有している。また、内筒体1の下部で且つフランジ1aよりも上方の外周面には、カラー1dが全周にわたり突設されている。
外筒体2は、下端が開放され、頂蓋2aを有しており、内筒体1に被せられて舵軸62(すなわち内筒体1)と同心に配置されている。外筒体2の内側の面は内筒体1の外周面および頂面1bに対向している。頂蓋2aの裏面(頂裏面)には、舵軸62と同心にガジョンピン2bが下向きに突設されている。ガジョンピン2bは、横断面形状が円形であり、ガジョン1cの凹部31に挿入されているとともに、ガジョン1cに対して周方向へ摺接自在である。また、外筒体2の下部内周面はカラー1dの外周面に対して周方向へ摺接自在である。外筒体2の頂蓋2aの上面(頂面)には、舵軸62と同心にピン2cが上向きに立設されている。図4に示すように、ピン2cの横断面形状は円形に形成されている。
ケーシングトップカバー67の上面には、一対の支柱4がボルト32によって着脱自在に取り付けられている。両支柱4の相対向する上端部間にはチェスト3が配設され、チェスト3と支柱4とはボルト33によって着脱自在に連結固定されている。チェスト3は、上下両方に開口した円筒状の筒部3aと、筒部3aの内周面下部から径方向内側へ突出した鍔部3bと、筒部3a内に形成された収納部3cと、鍔部3bに形成された貫通孔3dとを有している。
上記ピン2cは、下方からチェスト3の貫通孔3dに遊貫され、収納部3cに挿入されている。尚、ピン2cの外周面と貫通孔3dの内周面との間には所定の隙間が形成されている。図2,図4,図5に示すように、チェスト3の収納部3cには、ピン2cがチェスト3に対して舵軸62の回転方向Bに回転するのを阻止するとともに舵軸62の径方向へ変位するのを許容する回り止め手段34が収納されている。
回り止め手段34は回り止め板2dと円環状のゴム等からなる弾性材5で構成されている。回り止め板2dは、ピン2cの外周面に180°振り分けられて一対設けられ、チェスト3の収納部3cに収納されている。弾性材5は半円状の弾性分割部材5a,5bに二分割されて収納部3cに収納されており、各弾性分割部材5a,5bはピン2cの外周面と筒部3aの内周面との間に嵌め込まれている。両回り止め板2dは一方の弾性分割部材5aと他方の弾性分割部材5bとの間に挟み込まれている。両弾性分割部材5a,5bの縦断面形状はそれぞれV形に形成されている。
両弾性分割部材5a,5bの外周面にはそれぞれ、径方向内側に向かって陥没する凹部35が形成されている。チェスト3の筒部3aの内周面の二箇所には、径方向内側に向かって突出する凸部36が形成されている。これら凸部36が凹部35に嵌め込まれており、これにより、両弾性分割部材5a,5bがチェスト3に対して舵軸62の回転方向Bに回転することは阻止される。
また、上記のように回り止め板2dが両弾性分割部材5a,5b間に挟み込まれているため、ピン2cがチェスト3に対して舵軸62の回転方向Bに回転することは阻止される。さらに、弾性材5が径方向に拡縮することによって、図4の仮想線に示すように、ピン2cの径方向への変位が許容される。
内筒体1の外周面には、円周方向に等ピッチの目盛を付したスケール6が取り付けられている。スケール6には、円周方向に等間隔に所定のピッチをもって目盛6aが付記されている。スケール6の目盛6aのピッチの数が舵54の角度を表しており、すなわち、スケール6の取り付け直径をd、目盛のピッチをpとすれば、スケール6の目盛6aの1ピッチが舵角にして360p/πd度に相当する。
外筒体2の内周面には、スケール6に所定の間隙Aをあけて対向する第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9とゼロ点検出光センサー10とが取り付けられている。尚、第一舵角検出光センサー7は第一制御増幅器57aに舵角信号δfをフィードバックするものであり、第二舵角検出光センサー8は第二制御増幅器57bに舵角信号δfをフィードバックするものであり、舵角発信光センサー9は舵角指示器61に舵角信号を送るものである。また、ゼロ点検出光センサー10は、上記各光センサー7〜9のそれぞれのゼロ点が若しずれた場合に自動的にゼロ点に復帰補正するためのものである。尚、上記スケール6と上記各光センサー7〜10とによって舵角検出機構が構成されている。
第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出センサー8と舵角発信光センサー9とはそれぞれ、図6に示すように、投光ダイオードaと投光レンズbと受光レンズcとラインセンサーdとで構成される。
ラインセンサーdは、読み取りの精度を高め、かつ、スケール6の汚れ、ごみ付着等による誤読み取りを防ぐために、図7に示すように、スケール6の目盛6aの1ピッチ(例えば0.5mm)を例えば20ピッチに細分(すなわち1ピッチが25μm)しており、さらに、スケール6の読み取り方向を検出するために、例えば、ラインセンサーdの2ピッチを単位としてオンオフ信号を発するようにし、かつ、このオンオフ信号を、二つの相、すなわち、基準オンオフ信号相(A相)と、基準オンオフ信号相から1ピッチ分だけ位相をずらせたB相とに分解して信号を出力するようにしたものである。
第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9とゼロ点検出光センサー10から出力された電気信号を伝えるそれぞれの舵角検出用の入出力ケーブル11は、外筒体2の円筒部を貫通するケーブルコネクター12を介して外筒体2の内部から外部に取り出され、外部に設置したそれぞれのカウント演算器13a,13b,13cに接続される。これらのカウント演算器13a,13b,13cは、第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9からそれぞれ出力された電気信号に対してカウント演算を行い、第一制御増幅器57aと第二制御増幅器57bにそれぞれ追従制御のためのフィードバック用の舵角信号δfを送り、舵角指示器61に舵角指示用の舵角信号を出力する。
さらに、フィードバック機構の不調などの場合に舵54が舵角制御値を越えて作動するのを防ぐための極限スイッチ群が外筒体2の内周面に設けられている。以下、舵54を航海モード(最大限度舵角を例えば左舷35゜あるいは45゜、右舷35゜あるいは45゜に制限)と出入港モード(最大限度舵角を例えば左舷70゜、右舷70゜に制限)との二つのモードで作動させるようにした場合の極限スイッチ群の構成について説明する。
図2および図3に示すように、内筒体1の外周面の舵角ゼロに相当する位置には、上下方向に四つのカム14a、14b、14c、14dが並べられて突設されている。このうち、第一および第二のカム14a、14bは航海モード(例えば最大限度舵角35゜あるいは45゜)において第一制御増幅器57aおよび第二制御増幅器57bに対するそれぞれの極限スイッチ15a,15b,16a,16bを作動させるものであり、第三および第四のカム14c、14dは出入港モード(例えば最大限度舵角70゜)において第一制御増幅器57aおよび第二制御増幅器57bに対するそれぞれの極限スイッチ17a,17b,18a,18bを作動させるものである。
上記第一制御増幅器57a用の極限スイッチ15a,15b,17a,17bと第二制御増幅器57b用の極限スイッチ16a,16b,18a,18bとは外筒体2の内周面に設けられている。このうち、第一の極限スイッチ15a,15bは左舷方向35゜(あるいは45゜)および右舷方向35゜(あるいは45゜)に相当する位置で第一のカム14aによって作動させられるように構成されている。第二の極限スイッチ16a,16bは左舷方向35゜(あるいは45゜)および右舷方向35゜(あるいは45゜)に相当する位置で第二のカム14bによって作動させられるように構成されている。第三の極限スイッチ17a,17bは左舷方向70゜および右舷方向70゜に相当する位置で第三のカム14cによって作動させられるように構成されている。第四の極限スイッチ18a,18bは左舷方向70゜および右舷方向70゜に相当する位置で第四のカム14dによって作動させられるように構成されている。尚、上記各極限スイッチ15a〜18a,15b〜18bとカム14a〜14dとによって極限スイッチ機構が構成されている。
また、舵取機55が第一制御増幅器57aによって航海モードで運転されているとき、第一の極限スイッチ15a,15bのみが有効となり、舵取機55が第二制御増幅器57bによって同じく航海モードで運転されているとき、第二の極限スイッチ16a,16bのみが有効となるように構成されている。
また、舵取機55が第一制御増幅器57aによって出入港モードで運転されているとき、第三の極限スイッチ17a,17bのみが有効となり、舵取機55が第二制御増幅器57bによって同じく出入港モードで運転されているとき、第四の極限スイッチ18a,18bのみが有効となるように構成されている。
これら極限スイッチ群15a〜18a,15b〜18bから出力される電気信号を伝えるケーブル19は、外筒体2の筒部を貫通するケーブルコネクター20を介して、第一制御増幅器57aおよび第二制御増幅器57bに接続される。
以下、上記構成における作用を説明する。
舵軸62が回転した場合、舵軸62と共に内筒体1も回転する。この際、ピン2cは回り止め手段34によって回転を阻止されているため、外筒体2も、ピン2cと共に回転を阻止され、チェスト3を介してケーシングトップカバー67側に固定されている。また、内筒体1のガジョン1cはガジョンピン2bに対して摺動するとともに、内筒体1のカラー1dが外筒体2に対して摺動するため、内筒体1に対する外筒体2の相対位置が一定に保たれる。したがって、舵軸62が回転しても、各光センサー7〜10とスケール6との間隙が所定の間隙Aに保たれて不変であり、また、極限スイッチ群15a〜18a,15b〜18bとカム14a〜14dとの間の位置関係も不変である。
また、舵軸62の軸心がケーシングトップカバー67に対して径方向へずれて偏心し、舵軸62が偏心回転した場合、内筒体1が舵軸62と共に径方向へ変位し、図4の仮想線で示すように、ピン2cが外筒体2と共に舵軸62の径方向へ変位する。この際、ピン2cの径方向への変位は、弾性材5がピン2cに押されて弾性変形することにより、許容される。これにより、舵軸62の偏心運動、すなわち内筒体1と外筒体2との偏心運動がケーシングトップカバー67に固定された支柱4に対して許容され、且つ、舵軸62の偏心に応じて、内筒体1と外筒体2とが共に舵軸62の径方向へ変位するため、スケール6と各光センサー7〜10との間隔が常に所定の間隙Aに保たれる。したがって、舵軸62の偏心回転運動に関わり無く、正確に舵角を検出することができ、内筒体1と外筒体2との間の相対関係に偏心の影響が及ぶことはない。また、舵軸62の偏心回転が舵角検出装置40に無理を及ぼすこともない。
舵54すなわち舵軸62が中立位置にあるとき、ゼロ点検出光センサー10はスケール6のゼロ点を検出しており、このゼロ点信号により、各カウント演算器13a,13b,13cにおいて第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出センサー8と舵角発信光センサー9に対するゼロ点がそれぞれ設定される。
この状態において、オートパイロット操舵装置51の指令により、命令された回転方向に舵54が回転を始めると、第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9はそれぞれ、図6および図7に示すように、投光ダイオードaと投光レンズbと受光レンズcとラインセンサーdを介して、舵軸62と共に回転する内筒体1のスケール6の移動(通過)する目盛6aを検出する。各光センサー7〜9から出力された検出信号によって、カウント演算器13a,13b,13cは、移動(通過)した目盛数を積算し、この積算値を舵角に変換して、それぞれ舵角信号として出力する。そして、第一舵角検出光センサー7および第二舵角検出光センサー8により検出された舵角信号はそれぞれ、第一制御増幅器57aおよび第二制御増幅器57bに舵角フィードバック信号δfとして送られ、舵角発信光センサー9により検出された舵角信号は舵角指示器61に送られる。
また、舵54の回転方向の検出については、第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9からの各出力信号は、図7に示すように、基準オンオフ信号相(A相)と基準オンオフ信号相(A相)から1ピッチ分だけ位相をずらせたB相との二つの相に分解されているため、舵54が左回転であれば、スケール6の目盛6aの通過においてA相とB相との読みの組合せが、例えば、A相オンかつB相オンの後、A相オンかつB相オフとなる。また、舵54が右回転であれば、スケール6の目盛6aの通過においてA相とB相との読みの組合せが、例えば、A相オンかつB相オンの後、A相オフかつB相オンとなる。このようなA相とB相との読みの組合せの違いに基づいて、舵54の回転方向を検出することができる。
なお、舵54すなわち舵軸62が中立位置を通過するたびに、ゼロ点検出光センサー10がゼロ点を検出して、その検出信号により、第一舵角検出光センサー7と第二舵角検出光センサー8と舵角発信光センサー9のそれぞれのゼロ点がもしずれていた場合に自動的にゼロ点に復帰補正するとともに、カウント誤差の累積による検出誤差の発生が低減される。
次に、極限スイッチ群15a〜18a,15b〜18bの作用について説明する。
例えば、舵取機55が第一制御増幅器57aによって運転され、かつ、最大限度舵角が左舷方向35゜(あるいは45゜)、および、右舷方向35゜(あるいは45゜)に制限される航海モードで運転されている場合、舵軸62と共に内筒体1が回転して第一のカム14aが一方の第一の極限スイッチ15a又は他方の第一の極限スイッチ15bに当接すると、一方の第一の極限スイッチ15a又は他方の第一の極限スイッチ15bがオンに切換えられて、舵角が最大限度舵角に達したことが検出される。この検出に基づいて、第一制御増幅器57aは最大限度舵角を越えないように舵軸62を停止させる。
また、舵取機55が第二制御増幅器57bによって同じく航海モードで運転されている場合、舵軸62と共に内筒体1が回転して第二のカム14bが一方の第二の極限スイッチ16a又は他方の第二の極限スイッチ16bに当接すると、一方の第二の極限スイッチ16a又は他方の第二の極限スイッチ16bがオンに切換えられて、舵角が最大限度舵角に達したことが検出される。この検出に基づいて、第二制御増幅器57bは最大限度舵角を越えないように舵軸62を停止させる。
また、舵取機55が第一制御増幅器57aによって運転され、かつ、最大限度舵角が左舷方向70゜および右舷方向70゜に制限される出入港モードで運転されている場合、舵軸62と共に内筒体1が回転して第三のカム14cが一方の第三の極限スイッチ17a又は他方の第三の極限スイッチ17bに当接すると、一方の第三の極限スイッチ17a又は他方の第三の極限スイッチ17bがオンに切換えられて、舵角が最大限度舵角に達したことが検出される。この検出に基づいて、第一制御増幅器57aは最大限度舵角を越えないように舵軸62を停止させる。
また、舵取機55が第二制御増幅器57bによって同じく出入港モードで運転されている場合、舵軸62と共に内筒体1が回転して第四のカム14dが一方の第四の極限スイッチ18a又は他方の第四の極限スイッチ18bに当接すると、一方の第四の極限スイッチ18a又は他方の第四の極限スイッチ18bがオンに切換えられて、舵角が最大限度舵角に達したことが検出される。この検出に基づいて、第二制御増幅器57bは最大限度舵角を越えないように舵軸62を停止させる。
舵取機55を開放して点検するために、ケーシングトップカバー67を取り外すときは、舵角検出装置40の支柱4をチェスト3およびケーシングトップカバー67から取り外すだけで、その他の舵角検出機構および極限スイッチ機構はそのままの状態でケーシングトップカバー67を開放することができる。そして、ケーシングトップカバー67を再装着し、支柱4をチェスト3およびケーシングトップカバー67に再装着した後、従来のような舵角検出機構の再調整は必要としない。
さらに、舵軸62と舵取機ローター63との結合を固定するナット64を嵌脱させるときは、舵角検出装置40の支柱4をケーシングトップカバー67から取り外すとともに、その他の舵角検出装置40全体をそのまま舵軸62から取り外すことでナット64を嵌脱させることができる。そして、ナット64を再装着し、支柱4をケーシングトップカバー67に再装着し、その他の舵軸検出装置40全体を舵軸62に再装着した後、従来のような舵角検出機構の再調整は必要としない。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、舵取機55の舵角検出装置40において、舵角検出機構を構成するスケール6と各光センサー7〜10および極限スイッチ機構を構成する極限スイッチ群15a〜18a,15b〜18bとカム群14a〜14dとは、全て外筒体2の内部に収納され、従来のように舵取機55の外部に突起状の運動部分が突出することがなくなるので、安全な操作が可能になるほか、舵取機55全体として外形が簡素な円柱体となって美的感覚に優れたものになる。さらに、舵角検出装置40の各構成要素が外部に露出しないことにより、汚染環境の影響を受け難くなり、また、作業中の不測の機械的打撲などによる作動不良が生じることも低減される。
さらに、舵角の検出が各光センサー7〜9によるスケール6の目盛6aの積算読み取りにより行われるので、舵角検出の精度が舵角の大小によって変化することはなく、また、従来のような大舵角検出における調節の難しさを無くすることができる。
また、舵取機55を開放して点検するためにケーシングトップカバー67を取り外すとき、舵角検出装置40の支柱4のみを取り外すだけで、その他の舵角検出装置40はそのままの状態でケーシングトップカバー67を取り外すことができる。さらに、舵軸62と舵取機ローター63との結合を固定するナット64を嵌脱させるときは、舵角検出装置40の支柱4をケーシングトップカバー67から取り外すとともに、その他の舵角検出装置40全体をそのまま舵軸62から取り外すことでナット64の嵌脱が可能である。而して、上記いずれの場合でも、ケーシングトップカバー67あるいはナット64を再装着し、その上で舵角検出装置40を再装着した後、従来のような舵角検出機構の再調整を行うことを必要としない。
上記第一の実施の形態では、舵54の左右舷方向の最大限度舵角の一例として、35゜(あるいは45゜)および70°を挙げたが、これらの舵角に限定されるものではなく、上記の数値以外の舵角を最大限度舵角にしてもよい。
上記第一の実施の形態では、ピン2cに二枚の回り止め板2dを設けているが、二枚以外の複数枚又は単数枚設けてもよい。また、弾性材5を二個の弾性分割部材5a,5bに分割しているが、二個以外の複数個の弾性分割部材に分割してもよい。また、弾性材5の一箇所のみを分断してもよい。
以下、本発明の第二の実施の形態を図8,図9に基づいて説明する。
図8,図9に示すように、ピン2cの横断面形状が四角形に形成されている。また、回り止め手段34は、中央部に貫通した四角形の角孔5cを有する円環状の弾性材5からなる。弾性材5の材質にはゴム等が用いられている。弾性材5はチェスト3の収納部3cに収納されており、弾性材5の縦断面形状はV形に形成されている。ピン2cは、下方からチェスト3の貫通孔3dに遊貫され、弾性材5の角孔5cに挿入されている。
弾性材5の外周面には、径方向内側に向かって陥没する凹部35が複数形成されている。チェスト3の筒部3aの内周面には、径方向内側に向かって突出する凸部36が複数形成されている。これら凸部36が凹部35に嵌め込まれ、これにより、弾性材5がチェスト3に対して舵軸62の回転方向Bに回転することは阻止される。
また、上記のように横断面形状が四角形のピン2cが角孔5cに挿入されているため、ピン2cがチェスト3に対して舵軸62の回転方向Bに回転することは阻止される。さらに、弾性材5が径方向に拡縮することによって、図8の仮想線で示すように、ピン2cの径方向への変位が許容される。
これによると、舵軸62が回転した場合、舵軸62と共に内筒体1も回転する。この際、ピン2cは回り止め手段34によって回転を阻止されているため、外筒体2も、ピン2cと共に回転を阻止され、チェスト3を介してケーシングトップカバー67側に固定されている。
また、舵軸62が偏心回転した場合、内筒体1が舵軸62と共に径方向へ変位し、ピン2cが外筒体2と共に舵軸62の径方向へ変位する。この際、図8の仮想線で示すように、ピン2cの径方向への変位は、弾性材5がピン2cに押されて弾性変形することにより、許容される。このように、舵軸62の偏心運動、すなわち内筒体1と外筒体2との偏心運動がケーシングトップカバー67に固定された支柱4に対して許容され、且つ、舵軸62の偏心に応じて、内筒体1と外筒体2とが共に舵軸62の径方向へ変位するため、スケール6と各光センサー7〜10との間隔が常に所定の間隙Aに保たれる。これにより、舵軸62の偏心回転運動に関わり無く、正確に舵角を検出することができ、内筒体1と外筒体2との間の相対関係に偏心の影響が及ぶことはない。また、舵軸62の偏心回転が舵角検出装置40に無理を及ぼすことがない。
上記第二の実施の形態では、ピン2cの横断面形状と弾性材5の角孔5cとをそれぞれ四角形にしているが、四角形以外の多角形であってもよい。
上記第一および第二の実施の形態では、図4および図8に示すように、凹部35を弾性材5に形成するとともに、凸部36をチェスト3に形成しているが、凹部35をチェスト3の筒部3aの内周面に形成し、凸部36を弾性材5の外周面に形成してもよい。
本発明の第一の実施の形態における舵取機の舵角検出装置の縦断面図である。 同、舵角検出装置の拡大縦断面図である。 図1におけるa−a矢視図である。 図1におけるb−b矢視図である。 同、舵角検出装置の回り止め手段の構成を示す平面図である。 同、舵角検出装置の各光センサーの構成を示す図である。 同、舵角検出装置のスケールと舵角検出光センサーのラインセンサーとの関係を示す説明図である。 本発明の第二の実施の形態における舵取機の舵角検出装置のチェスト部分の拡大平面図である。 同、舵角検出装置の回り止め手段の構成を示す平面図であり、(a)は弾性材の平面図、(b)はピンの平面図を示す。 従来の舵取機の制御系統を示すブロック図である。 同、舵取機の舵角検出装置の平面図である。 図11におけるa−a矢視図である。 図11におけるb−b矢視図である。
符号の説明
1 内筒体
1c ガジョン
1d カラー
2 外筒体
2b ガジョンピン
2c ピン
3 チェスト
4 支柱
6 スケール
6a 目盛
7 第一舵角検出光センサー
8 第二舵角検出光センサー
9 舵角発信光センサー
10 ゼロ点検出光センサー
11 舵角検出用入出力ケーブル
12 ケーブルコネクター
13a〜13c カウント演算器
14a〜14d カム
15a〜18a,15b〜18b 極限スイッチ
31 凹部
34 回り止め手段
40 舵角検出装置
54 舵
55 舵取機
62 舵軸
67 ケーシングトップカバー

Claims (2)

  1. 舵軸の頂面上に、舵軸と同心に内筒体を設け、
    内筒体の頂面にガジョンを設けるとともに、内筒体の下部外周面にカラーを突設し、
    外筒体を内筒体に被せて配置し、
    外筒体の頂裏面の中心にガジョンピンを設け、
    ガジョンピンをガジョンの凹部に挿入するとともにガジョンに対して周方向に摺接せしめ、
    外筒体の内周面をカラーの外周面に摺接せしめ、
    舵取機のケーシングトップカバーに支柱を設け、
    支柱に、筒状のチェストをケーシングトップカバーと同心に設け、
    外筒体の頂面の中心に、チェストに挿入されるピンを突設し、
    ピンがチェストに対して舵軸の回転方向に回転するのを阻止するとともに舵軸の径方向へ変位するのを許容する回り止め手段をチェスト内に設け、
    内筒体の外周面にスケールを取り付け、
    スケールに、円周方向に等間隔に所定のピッチをもって目盛を付し、
    外筒体の内周面に、スケールに所定の間隙をあけて対向する舵角検出光センサーと舵角発信光センサーとゼロ点検出光センサーとを取り付け、
    前記各光センサーの入出力ケーブルをケーブルコネクターを介して外筒体の内部から外部に取り出し、
    前記各光センサーで読み取った移動目盛数をカウント演算器で積算して舵角信号に変換することを特徴とする舵取機の舵角検出装置。
  2. 内筒体の外周面の舵角ゼロに相当する位置にカムを突設し、
    外筒体の内周面に、舵の左右舷方向の所定の各最大限度舵角に相当する位置にそれぞれ極限スイッチを取り付け、
    各極限スイッチがカムにより作動させられるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の舵取機の舵角検出装置。
JP2007124021A 2007-05-09 2007-05-09 舵取機の舵角検出装置 Active JP4912212B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007124021A JP4912212B2 (ja) 2007-05-09 2007-05-09 舵取機の舵角検出装置
EP08007720.9A EP1990274A3 (en) 2007-05-09 2008-04-21 Rudder angle detecting device of steering gear
US12/107,866 US7872739B2 (en) 2007-05-09 2008-04-23 Rudder angle detecting device of steering gear

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007124021A JP4912212B2 (ja) 2007-05-09 2007-05-09 舵取機の舵角検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008279828A JP2008279828A (ja) 2008-11-20
JP4912212B2 true JP4912212B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=39684149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007124021A Active JP4912212B2 (ja) 2007-05-09 2007-05-09 舵取機の舵角検出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7872739B2 (ja)
EP (1) EP1990274A3 (ja)
JP (1) JP4912212B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010001102A1 (de) * 2009-11-06 2011-05-12 Becker Marine Systems Gmbh & Co. Kg Anordnung zur Ermittlung einer auf ein Ruder wirkenden Kraft
CN101793507B (zh) * 2010-03-17 2012-10-10 沪东中华造船(集团)有限公司 一种测量大型船舶上舵系中舵销和舵杆直线度的方法
JP5019404B2 (ja) * 2010-08-19 2012-09-05 日本発條株式会社 船外機の操舵装置
CN102556322B (zh) * 2010-12-31 2015-02-25 上海宏曲电子科技有限公司 被动式半直接激光船舵角位发送装置
KR101690080B1 (ko) * 2014-12-12 2016-12-27 주식회사 에이피에스 러더의 회전각도를 실시간으로 감시하는 감시장치 및 이를 이용한 감시방법
CN105486258B (zh) * 2015-12-29 2019-08-02 远安永安车桥有限责任公司 车桥制动器检测装置
CN113524232B (zh) * 2020-04-22 2022-08-05 深圳市优必选科技股份有限公司 舵机及机器人
CN112896549B (zh) * 2021-01-21 2022-07-12 中国民用航空飞行学院 通用固定翼飞机舵面偏转角检测装置
CN114655417A (zh) * 2022-05-26 2022-06-24 青岛海舟科技有限公司 转向舵机真实舵角冗余判断装置、转向舵机及波浪滑翔器

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4040041A (en) * 1975-10-24 1977-08-02 Nasa Twin-capacitive shaft angle encoder with analog output signal
US4129087A (en) * 1977-08-19 1978-12-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Combination pursuit and compensatory display system
JPS56127097A (en) * 1980-03-13 1981-10-05 Shiratori Seiyaku Kk Fractionation of saccharified product
JPS63122222A (ja) * 1986-11-12 1988-05-26 Nec Corp 溶剤洗浄装置
DE3644711A1 (de) * 1986-12-30 1988-07-14 Duerkoppwerke Doppelsteppstichnaehmaschine mit wenigstens einem greifer
JPH0298093A (ja) * 1988-10-04 1990-04-10 Clarion Co Ltd 交流駆動型薄膜el素子
US5107424A (en) * 1990-03-05 1992-04-21 Sperry Marine Inc. Configurable marine steering system
US5214363A (en) * 1990-10-22 1993-05-25 Syncro Corp. Remote electrical steering system with fault protection
CN1026478C (zh) * 1992-03-18 1994-11-09 荣成市大渔岛渔业综合公司船厂 舵角指示器
JP4079495B2 (ja) 1998-03-12 2008-04-23 ジャパン・ハムワージ株式会社 ロータリーベーン式舵取機のシール方式
US6311634B1 (en) * 1998-12-30 2001-11-06 Nautamatic Marine Systems, Inc. Synchronizing multiple steering inputs to marine rudder/steering actuators
ES2293878T3 (es) * 1999-09-28 2008-04-01 Snap-On Equipment Gmbh Maquina de equilibrado de ruedas para una rueda de automovil con codificador angular compacto.
US6549831B2 (en) * 2001-01-24 2003-04-15 Northrop Grumman Corporation Rudder angle indicator system with active sector sensing
US7212653B2 (en) * 2001-12-12 2007-05-01 Kabushikikaisha Equos Research Image processing system for vehicle
JP2004279061A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Calsonic Kansei Corp 舵角センサ
JP2006017663A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Alps Electric Co Ltd 回転角検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1990274A3 (en) 2014-12-17
US20080278714A1 (en) 2008-11-13
EP1990274A2 (en) 2008-11-12
JP2008279828A (ja) 2008-11-20
US7872739B2 (en) 2011-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4912212B2 (ja) 舵取機の舵角検出装置
CN107883892B (zh) 偏心计算方法、旋转编码器、机器人臂和机器人装置
US9778075B2 (en) Rotation angle measurement device and rotation angle measurement method
US9534931B2 (en) Encoder, encoder installation method, torque-limiting mechanism, driving apparatus, and robot apparatus
JP2019537032A (ja) トルク・センサ・デバイス及びトルク検出方法。
EP3228541B1 (en) Rotor for a hover-capable aircraft and method for detecting the attitude of a blade with respect to a hub of such a rotor
EP1598267B1 (en) Directional control system and method for marine vessels
CN104048686A (zh) 位置检测装置、透镜装置、摄像系统和机床装置
WO2021090551A1 (ja) 回転位置決め装置
WO2017014189A1 (ja) エンコーダ装置、駆動装置、ステージ装置、ロボット装置、回転情報取得方法及び回転情報取得プログラム
JP4834656B2 (ja) ポジションセンサの位置決め装置
ITGE20070072A1 (it) Dispositivo di comando per imbarcazioni
EP3010796B1 (en) Pitch angle indicator system
EP3575751B1 (en) Rotary structural body
US20060248964A1 (en) Angular movement detector and networks of angular movement detectors for controlling movement of an articulated arm and a method for their use
KR20220115964A (ko) 제1 회전축과 제2 회전축 사이의 회전 모멘트 및/또는 회전각을 결정하는 장치
JPWO2021090551A5 (ja)
US8547543B2 (en) Angle-measuring device
US7296486B2 (en) Hydraulic motor drive sensor adapter
JP7464446B2 (ja) 角度測定機構および角度測定機構の動作方法
JP2007114032A (ja) エンコーダ
US9086050B2 (en) Fluid rotary machine capable of high-accuracy detection of shaft rotation
KR101601194B1 (ko) 기어드 엔코더 모터 및 그 제어 시스템
KR20190001811A (ko) 선박의 러더 각도 검출 시스템
KR102145942B1 (ko) 타각검출장치를 포함하는 조타 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4912212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250