JP4895637B2 - 船外機の操舵装置 - Google Patents

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Description

この発明は、船外機の操舵装置に関する。
従来、船外機の操舵装置としては、例えば特許文献1に記載されるように、船外機を転舵させるための油圧シリンダを設けると共に、ヘルムポンプによってステアリングホイールの回転に応じた量の作動油を吐出させ、吐出させられた作動油を配管を介して油圧シリンダに供給して船外機を転舵させる油圧式操舵機構が知られている。このような油圧式操舵機構にあっては、船外機とステアリングホイールが機械的に接続されるため、操船者は船外機が受ける外力をステアリングホイールの荷重から感じることができる。即ち、直接的な操舵感覚が得られるという利点がある。尚、これは、ステアリングホイールの回転に応じ、プッシュプルケーブルを介して船外機を転舵させる手動式操舵機構にあっても同様である。
一方、近年、例えば特許文献2に記載されるように、船外機を船体に対して転舵させるための電動モータを設けると共に、ステアリングホイールの回転角を検出し、検出された回転角に応じて電動モータを駆動制御する電気式操舵機構が提案されている。このような電気式操舵機構にあっては、船外機とステアリングホイールとの機械的な接続が絶たれるため、船外機の転舵荷重が重い場合でも、操船者に負担を与えず、軽快な操舵感覚が得られるという利点がある。
特開昭62−125996号公報(図2など)。 特開2002−187597号公報(段落0011,0025,0027、図1)
しかしながら、船外機の操舵装置としては、通例、油圧式操舵機構あるいは電気式操舵機構のいずれかしか搭載されないことから、操舵感覚に不満があるときは、操舵機構を付け替えるか、あるいは船外機ごと交換しなければならず、操船者の操舵感覚の好みに容易に対応することができなかった。また、操舵機構に異常が生じた場合、それ以後、操舵を継続するのが困難であった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、操船者の操舵感覚の好みに容易に対応できると共に、操舵機構に異常が生じた場合でも操舵を継続できるようにした船外機の操舵装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、ステアリングホイールの回転に応じて船体に取り付けられた船外機を転舵させる船外機の操舵装置において、前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、および操船者の操作に応じて前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る船外機の操舵装置にあっては、前記切替手段は、少なくとも、前記操船者の操作自在に設けられた駆動手段と、および前記駆動手段の動作に応じて前記ステアリングホイールの回転軸と前記油圧供給手段を断接するクラッチとを備える如く構成した。
請求項3に係る船外機の操舵装置にあっては、前記切替手段は、さらに、前記クラッチと連動して前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油路を開閉する油路開閉バルブを備える如く構成した。
請求項4に係る船外機の操舵装置にあっては、前記切替手段は、さらに、前記クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段を備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、前記検出されたクラッチの位置に基づいて前記電動アクチュエータの動作を制御する如く構成した。
請求項5に係る船外機の操舵装置にあっては、前記駆動手段は、電磁ソレノイド、揺動モータおよび手動ノブの内のいずれかからなる如く構成した。
請求項6に係る船外機の操舵装置にあっては、前記クラッチは、電磁クラッチからなる如く構成した。
請求項7にあっては、ステアリングホイールの回転に応じて船体に取り付けられた船外機を転舵させる船外機の操舵装置において、前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、および前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段とを備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、前記ステアリングホイールの回転角を検出する回転角検出手段と、前記検出されたステアリングの回転角に基づいて前記船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出する算出手段と、前記船外機の前記船体に対する転舵角を検出する転舵角検出手段と、前記検出された転舵角と前記算出された目標転舵角の偏差が所定値以上か否か判断する判断手段と、および前記判断手段の判断結果に基づいて前記切替手段を動作させる切替動作手段とを備える如く構成した。
請求項に係る船外機の操舵装置にあっては、前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動モータからなると共に、前記電動モータはギヤ機構を介して前記船外機を転舵させる如く構成した。
請求項に係る船外機の操舵装置にあっては、前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動油圧ポンプからなると共に、前記電動油圧ポンプは前記油圧式操舵機構の油圧アクチュエータを介して前記船外機を転舵させる如く構成した。
請求項1に係る船外機の操舵装置にあっては、船外機を船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、ステアリングホイールの回転に応じて電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、船外機を船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、ステアリングホイールの回転に応じて油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、および操船者の操作に応じて電気式操舵機構と油圧式操舵機構を切り替える切替手段とを備えるように構成、換言すれば、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の両方を備えると共に、その間の切り替えを操船者の操作に応じて行う切替手段を備えるように構成したので、電気式操舵機構と油圧式操舵機構を容易に切り替える、即ち、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の間で一方から他方に容易に切り替えることができ、よって操船者の操舵感覚の好みに容易に対応することができる。また、電気式あるいは油圧式操舵機構のいずれかに異常が生じた場合、正常な操舵機構へ切り替えることで操舵を継続することができる。
請求項2に係る船外機の操舵装置にあっては、切替手段は、少なくとも、操船者の操作自在に設けられた駆動手段と、および駆動手段の動作に応じてステアリングホイールの回転軸と油圧供給手段を断接するクラッチとを備えるように構成したので、上記効果に加え、簡素な構成でありながら、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の間で一方から他方に容易に切り替えることができる。
請求項3に係る船外機の操舵装置にあっては、切替手段は、さらに、クラッチと連動して油圧アクチュエータに油圧を供給する油路を開閉する油路開閉バルブを備えるように構成したので、上記効果に加え、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の間で一方から他方に容易、かつ確実に切り替えることができる。
請求項4に係る船外機の操舵装置にあっては、切替手段は、さらに、クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段を備えると共に、電気式操舵機構の制御手段は、検出されたクラッチの位置に基づいて電動アクチュエータの動作を制御するように構成したので、上記効果に加え、簡素な構成でありながら、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の間で一方から他方に容易に切り替えることができる。
請求項5に係る船外機の操舵装置にあっては、駆動手段は、電磁ソレノイド、揺動モータおよび手動ノブの内のいずれかからなるように構成したので、上記効果に加え、切替手段の設計の自由度を向上させることができる。
請求項6に係る船外機の操舵装置にあっては、前記クラッチは、電磁クラッチからなるように構成したので、上記効果に加え、切替手段の構成を請求項2のそれに比してより簡素にすることができる。
請求項7に係る船外機の操舵装置にあっては、船外機を船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、ステアリングホイールの回転に応じて電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、船外機を船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、ステアリングホイールの回転に応じて油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、および電気式操舵機構と油圧式操舵機構を切り替える切替手段とを備えると共に、電気式操舵機構の制御手段は、ステアリングホイールの回転角を検出する回転角検出手段と、検出されたステアリングの回転角に基づいて船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出する算出手段と、船外機の船体に対する転舵角を検出する転舵角検出手段と、検出された転舵角と算出された目標転舵角の偏差が所定値以上か否か判断する判断手段と、および判断手段の判断結果に基づいて切替手段を動作させる切替動作手段とを備えるように構成、換言すれば、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の両方を備え、その間の切り替えを行う切替手段を備えると共に、電気式操舵機構から油圧式操舵機構への切り替えを制御手段によって行うように構成したので、電気式操舵機構と油圧式操舵機構を容易に切り替える、即ち、電気式操舵機構と油圧式操舵機構の間で一方から他方に容易に切り替えることができると共に、電気式操舵機構に異常が生じた場合、直ちに油圧式操舵機構に切り替えることで操舵を継続することができる。
請求項に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動モータからなると共に、電動モータはギヤ機構を介して船外機を転舵させるように構成したので、上記効果に加え、電気式操舵機構を一層簡素な構成とすることができる。
請求項に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動油圧ポンプからなると共に、電動油圧ポンプは油圧式操舵機構の油圧アクチュエータを介して船外機を転舵させるように構成、換言すれば、油圧アクチュエータを油圧式操舵機構と電気式操舵機構において共用するように構成したので、上記効果に加え、油圧式操舵機構と電気式操舵機構の両方を備える場合にあっても部品点数を減少させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る船外機の操舵装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る船外機の操舵装置を示す模式図である。
図1において、符号10は船外機を示す。船外機10は、船体12の後尾(船尾)に装着される。具体的には、船外機10は、スイベルシャフト14を転舵軸として転舵自在にスターンブラケット16を介して船尾に固定される。船体12の操縦席付近には、ステアリングホイール18が配置される。
同図において、符号20は電気式操舵機構を、符号22は油圧式操舵機構を示す。即ち、第1実施例に係る船外機の操舵装置は、船外機の操舵機構として、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の両方を備える。
電気式操舵機構20は、電動モータ24と、転舵角センサ26と、回転角センサ28と、および電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)30とからなる。
電動モータ24は船外機10の内部に配置されると共に、その回転出力はギヤ機構32を介してスイベルシャフト14に伝達される。即ち、船外機10は、電動モータ24によってスイベルシャフト14が回動されることで転舵される。
転舵角センサ26は、図1に示すように、スイベルシャフト14の外周に配置され、船外機10の船体12に対する転舵角を示す出力を生じる。転舵角センサ26の出力は、信号線26Lを介してECU30に送られる。回転角センサ28は、ステアリングホイール18に接続された回転軸34付近に設置され、ステアリングホイール18の回転角を示す出力を生じる。回転角センサ28の出力は、信号線28Lを介してECU30に送られる。
ECU30は、検出されたステアリングホイール18の回転角から船外機10を転舵させるべき目標転舵角を算出し、算出された目標転舵角と検出された転舵角が一致するように電動モータ24の動作を制御する。尚、ECU30は船外機10の内部に配置される。
尚、ステアリングホイール18の回転軸34付近には、ステアリングホイール18の回転操作に荷重を発生させる、公知の油圧ダンパ機構からなるステアリング操作荷重発生装置36が設けられる。ステアリング操作荷重発生装置36が設けられるのは、電気式操舵機構20にあっては、船外機10とステアリングホイール18との機械的な接続が絶たれることから、ステアリングホイール18が荷重なしで回転操作される違和感を解消するためである。ステアリング操作荷重発生装置36の詳細は、本出願人が先に提案した特許文献(特開2005−313823号公報)に詳細に記載されているので、これ以上の説明を省略する。
油圧式操舵機構22は、油圧シリンダ38と、ヘルムポンプ40と、および油圧回路42とからなる。
図1に示すように、油圧シリンダ38は船体12に設置され、その伸縮動作はリンク機構44を介してスイベルシャフト14に伝達される。即ち、油圧シリンダ38によってスイベルシャフト14が回動させられることで、船外機10が転舵される。ヘルムポンプ40は、ステアリングホイール18の回転量に応じた量の作動油を油圧回路42の油路に吐出する。吐出された作動油は油圧回路42を介して油圧シリンダ38に送られ、油圧シリンダ38を伸縮運動させる。尚、油圧シリンダ38は復動型の油圧シリンダからなる。
図1において、符号46は、上記した電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の切り替えを行う切替機構を示す。切替機構46は、電気式操舵機構20から油圧操舵機構22への切り替えあるいは油圧式操舵機構22から電気式操舵機構20への切り替えを行う。切替機構46は、ステアリングホイール18の回転軸34付近に設けられる。
切替機構46は、つまみスイッチ48と、電磁ソレノイド50と、およびクラッチ52とからなる。
つまみスイッチ48はステアリングホイール18の付近に操船者の操作自在に設けられ、信号線48Lを介して電磁ソレノイド50に接続される。つまみスイッチ48は、電磁ソレノイド50を通電する「M」位置と、および電磁ソレノイド50への通電を遮断する「E」位置とからなる2つの位置を備え、操船者の操作によっていずれかに切り替えられる。
図示の如く、クラッチ52は上下に積層された3枚のドグプレートからなる。中央の第1のドグプレート52aは円盤状を呈し、その上下面にはドグ歯が複数個ずつ形成されると共に、円周面にもギヤ歯(図示省略)が形成され、ステアリングホイール18の回転軸34と一体に回転するギヤ34aと噛合して回転自在に構成されると共に、ギヤ34aと噛合しつつ上下に移動自在に構成される。ステアリングホイール回転軸34のギヤ34aの軸方向の歯幅は、第1のドグプレート52aの上下移動量に応じて適宜設定される。
第1のドグプレート52aの上方には、その上面のドグ歯と噛合するドグ歯を備えた第2のドグプレート52bが回転自在に設けられる。第2のドグプレート52bは、前記したヘルムポンプ40に接続される。また、第1のドグプレート52aの下方には、その下面のドグ歯と噛合するドグ歯を備えた第3のドグプレート52cが回転自在に設けられる。第3のドグプレート52cは、前記したステアリング操作荷重装置36に接続される。
第1のドグプレート52aは、クラッチシフタ54を介して電磁ソレノイド50に接続される。操船者によってつまみスイッチ48が「M」位置に切り替えられて電磁ソレノイド50が励磁されると、電磁ソレノイド50はクラッチシフタ54を介して第1のドグプレート52aを上方に駆動する。これにより、第1のドグプレート52aは第2のドグプレート52bと噛合される。一方、操船者によってつまみスイッチ48が「E」位置に切り替えられて電磁ソレノイド50が消磁されると、電磁ソレノイド50はクラッチシフタ54を介して第1のドグプレート52aを下方に駆動する。これにより、第1のドグプレート52aは、第3のドグプレート52cと噛合される。
即ち、クラッチ52は、つまみスイッチ48を介して操船者の操作に応じて駆動され、ステアリングホイール18の回転をヘルムポンプ40とステアリング操作荷重装置36のいずれかに伝達する。換言すれば、ステアリングホイールの回転軸34とヘルムポンプ40は、操船者の操作自在なクラッチ52によって断接される。
また、電磁ソレノイド50の上方には、油圧回路42の油路を開閉する開閉バルブ機構56が設けられる。開閉バルブ機構56が設けられるのは、ステアリングホイール18の回転軸34とヘルムポンプ40が切断されると、ステアリングホイール18が回転されてもヘルムポンプ40は駆動されず、作動油は吐出されないが、何らかの要因によってヘルムポンプ40が駆動されたときの作動油の吐出を確実に防止するためである。
図2は、その開閉バルブ機構56付近を拡大して示す断面図である。
開閉バルブ機構56は、油圧回路42の油路に介装されたバルブ体56aと、およびバルブ体56aを収容する収容部56bとからなる。
図1および図2に示すように、前記したクラッチシフタ54は電磁ソレノイド50を貫通して紙面において上方に延長され、バルブ体56aはその延長されたクラッチシフタ54に取り付けられる。従って、バルブ体56aは、クラッチ52(より具体的には、第1のドグプレート52a)と連動して収容部56bの中において上下に移動される。具体的には、第1のドグプレート52aが第2のドグプレート52bと噛合するように上方位置に駆動されるとき、バルブ体56aは収容部56bにおいて上方に移動され、油圧回路42の油路は連通される。一方、第1のドグプレート52aが第3のドグプレート52cと噛合するように下方位置に駆動されるとき、バルブ体56aは収容部56bにおいて下方に移動され、油圧回路42の油路はバルブ体56aによって遮断される。
尚、油圧回路42において開閉バルブ機構56と油圧シリンダ38の間には、チェックバルブからなる循環回路(図示省略)が設けられ、バルブ体56aにより油路が遮断された場合であっても、外力(例えば、電気式操舵機構20の電動モータ24による転舵力)に応じて油圧シリンダ38は伸縮可能とされる。
クラッチシフタ54は、図1および図2に示すように、開閉バルブ機構56を貫通してさらに紙面において上方に延長される。延長されたクラッチシフタ54の末端には、手動ノブ58が操船者の操作自在に取り付けられる。電磁ソレノイド50が消磁されるとき(操船者によってつまみスイッチ48が「E」位置に切り替えられるとき)、手動ノブ58は上下操作自在となる。即ち、手動ノブ58の上下操作においても、クラッチ52(より具体的には、第1のドグプレート52a)は駆動され、ステアリングホイールの回転軸34とヘルムポンプ40は断接される。
また、切替機構46は、図1に示すように、クラッチ位置検出センサ60を備える。クラッチ位置検出センサ60は、例えば電磁式の近接スイッチからなり、第1のドグプレート52aの近傍に設置され、クラッチ52(より具体的には、第1のドグプレート52a)の位置を示す出力を生じる。クラッチ位置検出センサ60の出力は、信号線60Lを介してECU30に送られる。ECU30は、クラッチ位置検出センサ60の出力に基づいて電気式操舵機構20の電動モータ24の動作を制御する。
図3は、その動作を示すフロー・チャートである。尚、図示のプログラムはECU30において所定期間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてクラッチ52(具体的には、第1のドグプレート52a)の位置、ステアリングホイールの回転角および船外機の転舵角の検出値を読み込む。次いでS12に進み、第1のドグプレート52aの位置が第のドグプレート52に噛合する位置(上方位置)にあるか否か判断する。S12において否定される、即ち、第1のドグプレート52aの位置が第3のドグプレート52cに噛合する位置(下方位置)にあると判断されるとき、電気式操舵機構20に切り替えられていると判断し、S14に進み、検出された回転角から船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出する。
この算出は、具体的には、船外機の左右最大転舵角をステアリングホイール18のロック・トゥ・ロック回転数で除して得られる所定の比率を、検出されたステアリングホイール18の転舵角に乗じることで行う。次いでS16に進み、算出された目標転舵角と検出された転舵角が一致するように電動モータ24を駆動する。
S12において肯定される、即ち、第1のドグプレート52aの位置が上方位置にあると判断されるとき、油圧式操舵機構22に切り替えられていると判断し、S14およびS16をスキップしてプログラムを終了する。
即ち、切替機構46のクラッチ52によってステアリングホイール18の回転軸34とヘルムポンプ40が断接されると共に、電気式操舵機構20のECU30によってクラッチ52(より具体的には、第1のドグプレート52a)位置に基づいて電動モータ24の動作が制御される。これにより、操船者の操作に応じて電気式操舵機構20と油圧式操舵機構の切り替えを実現することができる。
このように、第1実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の両方を備えると共に、その間の切り替えを操船者の操作に応じて行う切替機構46を備えるように構成したので、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の間で一方から他方に容易に切り替えることができ、よって操船者の操舵感覚の好みに容易に対応することができる。また、電気式操舵機構20あるいは油圧式操舵機構22のいずれかに異常が生じた場合、正常な操舵機構へ切り替えることで操舵を継続することができる。
また、切替機構46は、ステアリングホイール18の回転軸34とヘルムポンプ40を断接するクラッチ52と、クラッチ52と連動して油圧回路42の油路を開閉する開閉バルブ機構56と、およびクラッチ52(具体的には、第1のドグプレート52a)の位置を検出するクラッチ位置検出センサ60を備えると共に、ECU30はクラッチ52の位置に基づいて電動モータ24の動作を制御すように構成したので、簡素な構成でありながら、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の間で一方から他方に容易、かつ確実に切り替えることができる。
また、電磁ソレノイド50および手動ノブ58の内のいずれかによってクラッチ52を駆動するように構成したので、切替機構46の設計の自由度を向上させることができる。
また、電動モータ24は、ギヤ機構32を介してスイベルシャフト14を回動させることで船外機10を転舵させるように構成したので、電気式操舵機構20を簡素な構成とすることができる。
次いで、この発明の第2実施例に係る船外機の操舵装置について説明する。
図4は、第2実施例に係る船外機の操舵装置の図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。尚、第1実施例と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施例にあっては、切替機構46に代え、その一部を変更した切替機構146を設けるようにした。具体的には、切替機構146において、電磁ソレノイド50に代えて揺動モータ62を設けるようにした。以下、その揺動モータ62を備えた切替機構146について説明する。
切替機構146は、つまみスイッチ148と、揺動モータ62と、およびクラッチ52とからなる。
つまみスイッチ148は、信号線148Lを介して揺動モータ62に接続される。つまみスイッチ148は、揺動モータ62を通電して正転させる「E」位置と、揺動モータ62を通電して逆転させる「M」位置と、および揺動モータ62の通電を遮断する「OFF」位置とからなる3つの位置を備え、操船者の操作によってのいずれかに切り替えられる。
クラッチ52の第1のドグプレート52aは、クラッチシフタ54を介して揺動モータ62の出力軸に接続される。操船者によってつまみスイッチ148が「M」位置に切り替えられると、揺動モータ62はクラッチシフタ54を介して第1のドグプレート52aを上方に駆動する。これにより、第1のドグプレート52aは第2のドグプレート52bと噛合される。一方、操船者によってつまみスイッチ148が「E」位置に切り替えられると、揺動モータ62はクラッチシフタ54を介して第1のドグプレート52aを下方に駆動する。これにより、第1のドグプレート52aは、第3のドグプレート52cと噛合される。また、操船者によってつまみスイッチ148が「OFF」位置に切り替えられると、前記した手動ノブ58は上下操作自在となる。
第2実施例において、手動ノブ58によってクラッチ52が駆動される点は、第1実施例と同様である。また、電気式操舵機構20および油圧式操舵機構22などの残余の構成も第1実施例と同様である。
このように、第2実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、揺動モータ62を備えた切替機構146によってクラッチ52を駆動するように構成したので、第1実施例の船外機の操舵装置と同様な効果を得ることができる。
次いで、この発明の第3実施例に係る船外機の操舵装置について説明する。
図5は、第3実施例に係る船外機の操舵装置の図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。尚、第1実施例と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第3実施例にあっては、切替機構46に代え、その一部を変更した切替機構246を設けるようにした。即ち、切替機構46において、電磁ソレノイド50およびクラッチ52に代えて電磁クラッチ64を設けるようにした。以下、その電磁クラッチ64を備えた切替機構246について説明する。
切替機構246は、つまみスイッチ248と、および電磁クラッチ64とからなる。
図5に示すように、電磁クラッチ64は、上下に積層された3枚の電磁ドグプレートからなる。中央の第1の電磁ドグプレート64aと、その上方の第2の電磁ドグプレート64bと、およびその下方の第3の電磁ドグプレート64cの形状は、第1実施例のクラッチ52の第1,2および3のドグプレート52a,52b,52cと同様であるが、第2および第3の電磁ドグプレート64b,64cは、励磁されて第1の電磁ドグプレート64aを磁気吸引力によって上下に駆動する点において第1実施例のクラッチ52と相違する。
第2および第3の電磁ドグプレート64b,64cはそれぞれ、信号線248L1および信号線248L2を介してつまみスイッチ248に接続される。つまみスイッチ248は、第2の電磁ドグプレート64bへの通電を遮断すると共に、第3の電磁ドグプレート64cに通電させる「E」位置と、第2の電磁ドグプレート64bに通電させると共に、第3の電磁ドグプレート64cへの通電を遮断する「M」位置と、および第2,3の電磁ドグプレート64b,64cのいずれへの通電も遮断する「OFF」位置とからなる3つの位置を備え、操船者の操作によってのいずれかに切り替えられる。
操船者によってつまみスイッチ248が「M」位置に切り替えられると、第1の電磁ドグプレート64aは第2の電磁ドグプレート64bの磁気吸引力によって上方に駆動する。これにより、第1の電磁ドグプレート64aは第2の電磁ドグプレート64bと噛合される。つまみスイッチ248が「E」位置に切り替えられると、第1の電磁ドグプレート64aは第3の電磁ドグプレート64cの磁気吸引力によって下方に駆動する。これにより、第1の電磁ドグプレート64aは第3の電磁ドグプレート64cと噛合される。また、操船者によってつまみスイッチ248が「OFF」位置に切り替えられると、前記した手動ノブ58は上下操作自在となる。
第3実施例においても、手動ノブ58によって電磁クラッチ64が駆動される点は、第1実施例と同様であり、電気式操舵機構20および油圧式操舵機構22などの残余の構成も第1実施例と異ならない。
このように、第3実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、切替機構246のクラッチは電磁クラッチ64からなるように構成したので、第1実施例の船外機の操舵装置と同様な効果を得ることができる。また、電磁クラッチ64は、つまみスイッチ248の位置に応じて直接駆動されることから、切替機構246は第1実施例の切替機構46に比してより簡易な構成とすることができる。
次いで、この発明の第4実施例に係る船外機の操舵装置について説明する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第4実施例にあっては、図1において仮想線で示すように、電磁ソレノイド50とECU30を信号線50Lで接続し、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22との間の切り替えを操船者の操作に加え、ECU30の動作によっても行うように構成した。
図6は、その動作を示す図3と同様なフロー・チャートである。
上記のS10からS14と同様、S100においてクラッチ位置(具体的には、第1のドグプレート52a)、ステアリングホイールの回転角および船外機の転舵角の検出値を読み込み、次いでS102に進み、第1のドグプレート52aが上方位置にあるか否か判断し、S102において否定されるとき、電気式操舵機構20に切り替えられていると判断し、S104に進み、検出された回転角から船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出し、次いでS106に進む。
S106においては、検出された船外機の転舵角と算出された目標転舵角の偏差が所定値α(例えば、5°)以上か否か判断する。S106で否定されるとき、電気式操舵機構20は正常であると判断し、S108に進む。S108においては、上記のS16と同様、算出された目標転舵角と検出された転舵角が一致するように電動モータ24を駆動する。一方、S106で肯定されるとき、電気式操舵機構20に異常が生じたと判断し、S110に進む。
S110においては、電磁ソレノイド50に第1のドグプレート52aを上方位置に駆動する信号を信号線50Lを介して送る。これにより、ステアリングホイールの回転軸34とヘルムポンプ40は接続される。次回以降、操船者によってクラッチ52が駆動されない限り、S102において肯定され、電気式操舵機構20から油圧式操舵機構22への切り替えが実行される。
尚、電気式操舵機構20、油圧式操舵機構22および切替機構46など残余の構成は第1実施例と同様である。
このように、第4実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構20と油圧式操舵機構22の両方を備えると共に、電気式操舵機構20から油圧式操舵機構22への切り替えをECU30によって行うように構成したので、電気式操舵機構20に異常が生じた場合、直ちに油圧式操舵機構22に切り替えることで操舵を継続することができる。
次いで、この発明の第5実施例に係る船外機の操舵装置について説明する。
図7は、第5実施例に係る船外機の操舵装置の図1と同様な模式図である。尚、第1実施例と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第5実施例にあっては、油圧式操舵機構22に代え、手動式操舵機構66を設けるように構成した。また、手動式操舵機構66への変更に伴い、切替機構46に代え、その一部を変更した切替機構346を設けるようにした。
具体的には、図7に示すように、手動式操舵機構66を設けると共に、油圧シリンダ38と、ヘルムポンプ40と、油圧回路42と、およびリンク機構44を除去し、切替機構346を切替機構46に対して開閉バルブ機構56が除去された構成とした。以下、手動式操舵機構66について説明する。
手動式操舵機構66は、船外機に設けられたステー68と、ステー68に接続されるプッシュプルケーブル70と、およびステアリングホイール18の回転に応じてプッシュプルケーブル70を駆動させる駆動機構72とからなる。
図7に示すように、駆動機構72は、楕円盤状を呈した部材72aとそれを収容する収容体72bからなる。部材72aの一端にはクラッチ52の第2のドグプレート52bに接続されてそれと一体に回転する回転軸74が接続されると共に、部材72aの他端にはプッシュプルケーブ70の一端が接続される。プッシュプルケーブル70の他端は、収容部72bに穿設された孔を介してステー68に接続される。
切替機構346において、クラッチ52(具体的には、第1のドグプレート52a)は、第1実施例と同様、電磁ソレノイドあるいは手動ノブ58によって駆動される。従って、第1のドグプレート52aが上方位置に駆動されて第2のドグプレート52bと噛合されるとき、ステアリングホイール18の回転動作は、回転軸74、駆動機構72およびプッシュプルケーブル70を介してステー68に伝達され、ステー68が変位させられる。ステー68の変位に応じてスイベルシャフト14が回動し、船外機10は転舵される。尚、電気式操舵機構20などの残余の構成は第1実施例と同様である。
このように、第5実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構20と手動式操舵機構66の両方を備えると共に、その間の切り替えを操船者の操作に応じて行う切替機構346を備えるように構成したので、電気式操舵機構20と手動式操舵機構66の間で一方から他方に容易に切り替えることができ、よって操船者の操舵感覚の好みに容易に対応することができる。また、電気式操舵機構20あるいは手動式操舵機構66のいずれかに異常が生じた場合、正常な操舵機構へ切り替えることで操舵を継続することができる。
次いで、この発明の第6実施例に係る船外機の操舵装置について説明する。
図8は、第6実施例に係る船外機の操舵装置の図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。尚、第1実施例と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第6実施例にあっては、電気式操舵機構20に代え、その一部を変更した電気式操舵機構120を設けるようにした。具体的には、電気式操舵機構20の電動モータ24およびギヤ機構32に代えて電動油圧ポンプ76を設けるようにした。以下、その電動油圧ポンプ76を備えた電気式操舵機構120について説明する。
電気式操舵機構120において、電動油圧ポンプ76は、油圧回路78を介して油圧シリンダ38に接続される。即ち、電気式操舵機構120は、電動油圧ポンプ76によって油圧式操舵機構22の油圧シリンダ38を駆動し、リンク機構44を介してスイベルシャフト1を回動させて船外機10を転舵するように構成される。
尚、油圧式操舵機構22および切替機構46などの残余の構成は第1実施例と同様である。
このように、第6実施例に係る船外機の操舵装置にあっては、電気式操舵機構120と油圧式操舵機構22の両方を備えると共に、その間の切り替えを操船者の操作に応じて行う切替機構46を備えるように構成したので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。また、電気式操舵機構120の電動油圧ポンプ76は油圧式操舵機構22の油圧シリンダ38を介して船外機10を転舵させるように構成、即ち、油圧シリンダ38を共用するように構成したので、船外機の操舵機構として電気式操舵機構120および油圧式操舵機構22の両方を備える場合にあっても部品点数を減少させることができる。
以上の如く、この発明の第1から第3実施例にあっては、ステアリングホイール18の回転に応じて船体12に取り付けられた船外機10を転舵させる船外機の操舵装置において、前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータ(電動モータ24)と、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段(ECU30、S10,S14,S16)とからなる電気式操舵機構20と、前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータ(油圧シリンダ38)と、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段(ヘルムポンプ40)とからなる油圧式操舵機構22と、および操船者の操作に応じて前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段(切替機構46,146,246)とを備える如く構成した。
また、前記切替手段は、少なくとも、前記操船者の操作自在に設けられた駆動手段(電磁ソレノイド50、揺動モータ62、手動ノブ58)と、および前記駆動手段の動作に応じて前記ステアリングホイールの回転軸34と前記油圧供給手段を断接するクラッチ(52、電磁クラッチ64)とを備える如く構成した。
前記切替手段は、さらに、前記クラッチと連動して前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油路を開閉する開閉バルブ機構56を備える如く構成した。
前記切替手段は、さらに、前記クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段(クラッチ位置検出センサ60)を備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、前記検出されたクラッチの位置に基づいて前記電動アクチュエータの動作を制御する如く構成した。
また、前記駆動手段は、電磁ソレノイド50、揺動モータ62、および手動ノブ58の内のいずれかからなる如く構成した。
また、前記クラッチは、電磁クラッチ64からなる如く構成した。
また、この発明の第4実施例にあっては、ステアリングホイール18の回転に応じて船体12に取り付けられた船外機10を転舵させる船外機の操舵装置において、前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータ(電動モータ24)と、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段(ECU30、S100,S104,S108)とからなる電気式操舵機構2と、前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータ(油圧シリンダ38)と、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段(ヘルムポンプ40)とからなる油圧式操舵機構22と、および前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段(切替機構46)とを備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、前記ステアリングホイールの回転角を検出する回転角検出手段(回転角センサ28、ECU30、S100)と、前記検出されたステアリングの回転角に基づいて前記船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出する算出手段(ECU30、S104)と、前記船外機の前記船体に対する転舵角を検出する転舵角検出手段(転舵角センサ26、ECU30、S100)と、前記検出された転舵角と前記算出された目標転舵角の偏差が所定値以上か否か判断する判断手段(ECU30、S106)と、および前記判断手段の判断結果に基づいて前記切替手段を動作させる切替動作手段(ECU30、S110)とを備える如く構成した。
また、この発明の第5実施例にあっては、ステアリングホイール18の回転に応じて船体12に取り付けられた船外機10を転舵させる船外機の操舵装置において、前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータ(電動モータ24)と、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段(ECU30、S10,S14,S16)とからなる電気式操舵機構20と、前記ステアリングホイールの回転に応じ、ケーブル(プッシュプルケーブル70)を介して前記船外機を前記船体に対して転舵させる手動式操舵機構66と、および操船者の操作に応じて前記電気式操舵機構と前記手動式操舵機構を切り替える切替手段(切替機構346)とを備える如く構成した。
また、この発明の第1から第5実施例にあっては、前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動モータ24からなると共に、前記電動モータはギヤ機構32を介して前記船外機を転舵させる如く構成した。
また、この発明の第6実施例にあっては、前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動油圧ポンプ76からなると共に、前記電動油圧ポンプは前記油圧式操舵機構の油圧アクチュエータを介して前記船外機を転舵させる如く構成した。
尚、上記において、第1から第6実施例は例示であって、第1から第6実施例の構成の内のいくつかを組み合わせ、例えば第2実施例と第6実施例の構成を組み合わせた別の構成なども考えられる。
また、上記においては、クラッチ52(あるいは電磁クラッチ64)はドグ式としたが、フリクションプレート式のクラッチであってもよい。
この発明の第1実施例に係る船外機の操舵装置を示す模式図である。 図1に示す船外機の操舵装置の開閉バブル機構付近を拡大して示す断面図である。 図1に示す船外機の操舵装置のECUによって実行される電気式操舵機構と油圧式操舵機構の切り替え処理を示すフロー・チャートである。 この発明の第2実施例に係る船外機の操舵装置であって図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。 この発明の第3実施例に係る船外機の操舵装置であって図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。 この発明の第4実施例に係る船外機の操舵装置のECUによって実行される電気式操舵機構と油圧式操舵機構の切り替え処理を示すフロー・チャートである。 この発明の第5実施例に係る船外機の操舵装置を示す図1と同様な模式図である。 この発明の第6実施例に係る船外機の操舵装置であって図1と同様な模式図を部分的に示す模式図である。
符号の説明
10:船外機、12:船体、18:ステアリングホイール、20:電気式操舵機構、22:油圧式操舵機構、24:電動モータ、26:転舵角センサ、28:回転角センサ、30:ECU、32:ギヤ機構、34:回転軸、38:油圧シリンダ、40:ヘルムポンプ、46,146,246,346:切替機構、50:電磁ソレノイド、52:クラッチ、56:油路開閉バルブ、58:手動ノブ、60:クラッチ位置検出センサ、62:揺動モータ、64:電磁クラッチ、66:手動式操舵機構、70:プッシュプルケーブル、76:電動油圧ポンプ

Claims (9)

  1. ステアリングホイールの回転に応じて船体に取り付けられた船外機を転舵させる船外機の操舵装置において、
    a.前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、
    b.前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、
    および
    c.操船者の操作に応じて前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする船外機の操舵装置。
  2. 前記切替手段は、少なくとも、
    d.前記操船者の操作自在に設けられた駆動手段と、
    および
    e.前記駆動手段の動作に応じて前記ステアリングホイールの回転軸と前記油圧供給手段を断接するクラッチと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の船外機の操舵装置。
  3. 前記切替手段は、さらに、
    f.前記クラッチと連動して前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油路を開閉する油路開閉バルブ、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の船外機の操舵装置。
  4. 前記切替手段は、さらに、
    g.前記クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段、
    を備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、前記検出されたクラッチの位置に基づいて前記電動アクチュエータの動作を制御することを特徴とする請求項2または3記載の船外機の操舵装置。
  5. 前記駆動手段は、電磁ソレノイド、揺動モータおよび手動ノブの内のいずれかからなることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の船外機の操舵装置。
  6. 前記クラッチは、電磁クラッチからなることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の船外機の操舵装置。
  7. ステアリングホイールの回転に応じて船体に取り付けられた船外機を転舵させる船外機の操舵装置において、
    h.前記船外機を前記船体に対して転舵させる電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記電動アクチュエータの動作を制御する制御手段とからなる電気式操舵機構と、
    i.前記船外機を前記船体に対して転舵させる油圧アクチュエータと、前記ステアリングホイールの回転に応じて前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段とからなる油圧式操舵機構と、
    および
    j.前記電気式操舵機構と前記油圧式操舵機構を切り替える切替手段と、
    を備えると共に、前記電気式操舵機構の制御手段は、
    k.前記ステアリングホイールの回転角を検出する回転角検出手段と、
    l.前記検出されたステアリングの回転角に基づいて前記船外機を転舵させるべき目標転舵角を算出する算出手段と、
    m.前記船外機の前記船体に対する転舵角を検出する転舵角検出手段と、
    n.前記検出された転舵角と前記算出された目標転舵角の偏差が所定値以上か否か判断する判断手段と、
    および
    o.前記判断手段の判断結果に基づいて前記切替手段を動作させる切替動作手段と、
    を備えることを特徴とする船外機の操舵装置。
  8. 前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動モータからなると共に、前記電動モータはギヤ機構を介して前記船外機を転舵させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の船外機の操舵装置。
  9. 前記電気式操舵機構の電動アクチュエータは電動油圧ポンプからなると共に、前記電動油圧ポンプは前記油圧式操舵機構の油圧アクチュエータを介して前記船外機を転舵させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の船外機の操舵装置。
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