JP5016282B2 - 記録用インク、並びにインクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、粒径40〜100nmの顔料と、ウレタン系樹脂とを含む記録液が提案されている。この提案には、光沢メディア上での光沢性、黒さ、耐擦過性に優れることが記載されているが、この記録液は写真画質を追及したものであり、普通紙上での画像濃度については何ら開示も示唆もされていない。また、この提案では、カーボンブラックを樹脂と共に分散させているが、このような記録液は長期保存性に劣る傾向にあり、インクジェットノズル付近で固まり易く、再溶解性が悪いため、吐出不良を起こしやすいという問題がある。
また、特許文献3には、自己分散型顔料と樹脂微粒子の平均粒子径を規定することで高い画像濃度を得られるインクが提案されている。この特許文献3の実施例には、DBP吸油量の比較的高いカーボンブラックが使用されており、高い光学濃度(OD)は得られるものの、光沢性は満足できるものではない。
また、特許文献4には、自己分散型顔料と樹脂微粒子の含有量を規定することで、光沢メディア上での光沢性、画像濃度、乾燥性、及び定着性に優れるインクが提案されている。しかし、光沢性や画像濃度については、樹脂微粒子の含有量や粒径よりもカーボンブラックのストラクチャーや二次凝集状態の方が支配的であり、樹脂微粒子の含有量よりもカーボンブラックのストラクチャーを規定する方が、より光沢性、及び画像濃度値の優れた画像を得ることができる。
また、特許文献7及び特許文献8で使用されているカーボンブラックは、DBP吸油量の値が比較的小さく、光沢メディア上で高い光沢度が得られるが、普通紙上での画像濃度が低いという欠点がある。更に、これら提案では、浸透性が低いため乾燥速度が遅く、普通紙を印字後反転させて、紙の両面に印字することが困難であるという課題がある。
この場合、カーボンブラックのストラクチャーは、DBP吸油量によって示され、この値が高いほどストラクチャーが発達している。一方、DBP吸油量の低い、即ち、ストラクチャーの低いカーボンブラックは、光沢メディア上で比較的平滑に配向するため光沢のある画像を得られることが判ったが、着色力が不足する傾向にあり、普通紙において画像濃度が低下してしまう。しかし、二次凝集体を特定の範囲に制御することで、普通紙における画像濃度を確保できた。樹脂微粒子を添加して紙表面付近に顔料を留めることで、より高い画像濃度が得られ、顔料の定着性にも優れる印刷物を得ることができる。
更に、本発明の記録用インクは、炭素数11以下のジオール化合物を添加することで、記録用インクの普通紙に対する浸透性が高まり、印字後すばやくインクが染み込むため、特別な乾燥手段を設けなくても普通紙の両面印刷が可能となることを知見した。
<1> 少なくとも水、水溶性有機溶剤、浸透剤、及び表面に親水基を有するカーボンブラックを含有してなり、
前記浸透剤が炭素数11以下のジオール化合物であり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量(DBP)(cm 3 /100g)が50〜100であり、かつ該DBPと、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)(m 2 /g)との比(DBP/N2SA)(nm)が3〜15であることを特徴とする記録用インクである。
<2> カーボンブラックの一次粒子径が20〜60nmであり、かつ該カーボンブラックが水に分散した状態での体積平均粒径が60〜110nmである前記<1>に記載の記録用インクである。
<3> パルプ成分を含有する普通紙におけるステキヒトサイズ度が10s以上、密度が0.7g/cm3以上であり、かつ該普通紙及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の画像濃度が1.4以上であり、
支持体と、該支持体上にインク受容層を有する光沢メディアにおける入射角60°での光沢度が13〜16であり、かつ該光沢メディア及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の入射角60°での光沢度が18以上である前記<1>から<2>のいずれかに記載の記録用インクである。
<4> カーボンブラックにおける親水基が、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO3M2(ただし、各式中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す)、−SO2NH2、及び−SO2NHCOR(ただし、式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、及び置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表す)から選択されるいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の記録用インクである。
<5> 水溶性有機溶剤が、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−ピロリドン、及びN−メチル−2−ピロリドンから選択される少なくとも1種である前記<1>から<4>のいずれかに記載の記録用インクである。
<6> ノニオン系界面活性剤を含有し、該ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選択される少なくとも1種である前記<1>から<5>のいずれかに記載の記録用インクである。
<7> フッ素系界面活性剤を含有し、該フッ素系界面活性剤が、下記構造式(1)、(2)、及び(3)から選択される少なくとも1種である前記<1>から<6>のいずれかに記載の記録用インクである。
<8> 樹脂微粒子を含有し、該樹脂微粒子の体積平均粒径が10〜300nmである前記<1>から<7>のいずれかに記載の記録用インクである。
<9> 樹脂微粒子が、加水分解性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂からなる前記<8>に記載の記録用インクである。
<10> 更にアミノプロパンジオール化合物を含有する前記<1>から<9>のいずれかに記載の記録用インクである。
<11> 記録用インクの固形分量が5〜20質量%である前記<1>から<10>のいずれかに記載の記録用インクである。
<12> 25℃での粘度が7〜20mPa・sである前記<1>から<11>のいずれかに記載の記録用インクである。
<13> 前記<1>から<12>のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジである。
<14> 前記<1>から<12>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<15> 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<14>に記載のインクジェット記録装置である。
<16> 記録媒体の記録面を反転させて両面印刷可能とする反転手段を有する前記<14>から<15>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<17> 無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルト表面を帯電させて記録媒体を保持しながら搬送する搬送手段を有する前記<14>から<16>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<18> インク飛翔手段がヘッドを有し、該ヘッドがインク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有する前記<14>から<17>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<19> 撥水加工処理が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選択されるいずれかである前記<18>に記載のインクジェット記録装置である。
<20> ヘッドと、該ヘッド上にインクを供給するためのサブタンクとを有し、該サブタンク内にインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充される前記<14>から<19>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<21> 前記<1>から<12>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<22> 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<21>に記載のインクジェット記録方法である。
<23> 記録媒体上に前記<1>から<12>のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。
前記浸透剤が炭素数11以下のジオール化合物であり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量(DBP)(cm 3 /100g)が50〜100であり、かつ該カーボンブラックのDBP吸油量(DBP)(cm 3 /100g)と、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)(m 2 /g)との比(DBP/N2SA)(nm)が3〜15である。
この場合、カーボンブラックの一次粒子径が20〜60nmであり、かつ該カーボンブラックが水に分散した状態での体積平均粒径が60〜110nmである態様、パルプ成分を含有する普通紙におけるステキヒトサイズ度が10s以上、密度が0.7g/cm3以上であり、かつ該普通紙及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の画像濃度が1.4以上であり、
支持体と、該支持体上にインク受容層を有する光沢メディアにおける入射角60°での光沢度が13〜16であり、かつ該光沢メディア及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の入射角60°での光沢度が18以上である態様、などが好ましい。
本発明の記録用インクにおいては、普通紙上での画像濃度、及び光沢メディア上での光沢度のいずれにおいても優れており、吐出安定性、及び保存安定性に優れ、高速印字や両面印字において汚れを発生させることがなく、耐マーカー性に優れ、滲みの少ない高品位な画像記録が可能である。
本発明の記録用インクは、少なくとも水、水溶性有機溶剤、浸透剤、及び表面に親水基を有するカーボンブラックを含有してなり、界面活性剤、樹脂微粒子、アミノプロパンジオール化合物、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記表面に親水基を有するカーボンブラックは、公知のカーボンブラックの製造方法により製造されたものであり、例えば、チャンネル法、オイルファーネス法、ファーネス法、アセチレンブラック法、サーマルブラック法等で製造されたものが好適である。
前記カーボンブラックは、表面を改質処理し、少なくとも1種の親水基をカーボンブラックの表面に直接若しくは他の原子団を介して結合し、分散剤を使用することなく安定に分散させることができる。
前記表面改質方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過硫酸塩、過硼酸塩、過炭酸塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩などの酸化剤水溶液中にカーボンブラックを添加して酸化処理する方法、低温酸化プラズマ処理する方法、オゾンによって酸化する方法などが挙げられる。
前記式中Rで表されるアルキル基としては、炭素数1〜12が好ましく、1〜8がより好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
前記式中Rで表されるアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、アズレニル基等が挙げられる。
前記アルキル基及びアリール基の置換基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基などが挙げられる。
前記カチオン性親水基としては、例えば、第4級アンモニウム基が好ましく、下記に挙げる第4級アンモニウム基がより好ましい。
前記カーボンブラックの二次凝集体径は、DBP吸油量/窒素吸着比表面積(N2SA)の値と相関があり、DBP吸油量/N2SAの値が高くなるほど、普通紙上における画像濃度が高くなるが、光沢メディア上での光沢度が低下する傾向がある。したがって光沢メディア上での光沢度と普通紙における画像濃度が共に良好となるのはDBP吸油量/N2SAの値が3〜15nmである。前記DBP吸油量/N2SAの値が3nm未満であると、普通紙での画像濃度が低くなることがあり、15nmを超えると、光沢メディア上での光沢度が低下してしまうことがある。
また、前記N2SAは、窒素吸着比表面積を示す。カーボンに吸着した窒素量を測定することで比表面積を知ることができる。JIS K6217−2に記載の方法で測定が可能である。
前記記録用インク中のカーボンブラック含有量は3〜15質量%が好ましく、4〜10質量%がより好ましい。前記カーボンブラックの含有量が3質量%未満であると、普通紙での画像濃度が低くなることがあり、15質量%を超えると、光沢メディア上での光沢度が低下してしまうことがある。
ここで、前記一次粒子径は、例えば、カーボンブラックを任意の溶媒で希釈し、コロジオン膜付きメッシュ上に希釈液を噴き付けて乾燥させ、透過型電子顕微鏡で撮影する。撮影した写真をデジタル化し、画像解析を行う。抽出された各一次粒子の投影面積に相当する円の直径の分布より求めた算術平均径として測定することができる。
ここで、前記カーボンブラックの体積平均粒径は、例えば、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)により測定することができる。
また、支持体と、該支持体上にインク受容層を有する光沢メディアの入射角60°での光沢度が13〜16であり、かつ該光沢メディア及び本発明の記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の入射角60°での光沢度が18以上であることが好ましい。
前記普通紙としては、パルプ成分を主成分とするものであれば特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記普通紙は、パルプ成分を70質量%以上含有することが好ましい。
前記パルプ成分としては、例えば、木材パルプ、古紙パルプなどが用いられる。前記木材パルプとしては、例えば、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、TMPなどが挙げられる。
前記光沢メディアとしては、支持体と、該支持体上にインク受容層を有するものであれば特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、リコージェルジェットプリンター専用絹目光沢紙(株式会社NBSリコー製)、プレミアムプラス フォト用紙q1934a(日本ヒューレットパッカード社製)、写真用紙<絹目調>(セイコーエプソン株式会社製)、スーパーフォトペーパー シルキー(キヤノン株式会社製)などが挙げられる。
前記浸透剤としては、炭素数11以下のジオール化合物が用いられ、炭素数は6〜11が好ましい。炭素数が6未満であると、十分な浸透性が得られず、両面印刷時に記録媒体を汚したり、記録媒体上でのインクの広がりが不十分で画素の埋まりが悪くなるため、文字品位や画像濃度の低下が生じることがあり、炭素数が11を超えると保存安定性が低下することがある。
前記ジオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(炭素数=8)、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(炭素数=8)などが好適である。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用して使用してもよい。
前記多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、1,6ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等が挙げられる。
前記多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。
前記多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等が挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール、チオジグリコール等が挙げられる。
これらの中でも、溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られる点から、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドンが好ましい。これらの中でも、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
前記樹脂微粒子は、ラジカル重合、乳化重合、分散重合、シード重合、懸濁重合などによって重合されたポリマーが水性媒体に分散したものであり、体積平均粒径は10〜300nmが好ましく、50〜200nmがより好ましい。
前記樹脂微粒子における樹脂の種類としては、例えば、アクリル系、メタアクリル系、スチレン系、ウレタン系、アクリルアミド系、ポリエステル系、ブタジエン系等が挙げられ、これらを混合したり、共重合したものを用いることもできる。また、シラン化合物を用いてシリコーン変性したものを用いることもできる。
これらの中でも、アクリル系モノマーとシラン化合物を乳化剤の存在下、重合して得られるシリコーン変性アクリル樹脂が好適であり、加水分解性シリル基を含まないことが特に好ましい。前記シリル基は、加水分解してシラノール基となり、該シラノール基は脱水縮合してシロキサン結合が生じる。シリコーン樹脂におけるシロキサン結合は結合エネルギーが高いため、シロキサン結合を含む塗膜は耐擦過性や耐溶剤性に優れている。なお、前記加水分解性シリル基が残存していると、記録用インクとしたときの保存性が悪化することがある。また、シリコーン変性アクリル樹脂は熱安定性に優れており、熱エネルギーを印加してインクを飛翔させる手段を取る場合、コゲーションの発生がなく安定した吐出が可能となる。
前記アクリル酸エステルモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、N,N’−ジメチルアミノエチルアクリレート、などが挙げられる。
前記メタクリル酸エステルモノマーとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート、などが挙げられる。
前記アミド系アクリレートとしては、例えば、N−メチロールアクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド、などが挙げられる。
前記カルボン酸含有モノマーとしては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、などが挙げられる。
また、前記シラン化合物としては、一般的にシランカップリング剤として知られる単量体を用いることもできる。
前記単量体としては、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、などが挙げられる。
前記加水分解性基としては、例えば、アルコキシ基、メルカプト基、ハロゲン基、アミド基、アセトキシ基、アミノ基、イソプロペノキシ基などが挙げられる。
シリル基は、加水分解によりシラノール基となり、該シラノール基は脱水縮合してシロキサン縮合が生成するが、前記加水分解性シリル基は、重合反応を経て加水分解して消失することが好ましい。前記加水分解性シリル基が残存していると、インクとしたときの保存性が悪化することがある。
前記乳化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、エチレンジアミンのポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物、ソルビタン脂肪酸エステル又はその塩、芳香族及び脂肪族リン酸エステル又はその塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ドデシル硫酸塩、ラウリル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチンアルキルプロペニルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルフェニルエーテルジスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪酸エステル、ラウリルアルコールエトキシレート、ラウリルエーテル硫酸エステル塩、ラウリルエーテルリン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物などが挙げられる。
前記塩としては、例えば、ナトリウム、アンモニウムなどを挙げることができる。
前記乳化剤としては、例えば、不飽和二重結合を有する反応性乳化剤を使用することもできる。
前記反応性乳化剤としては、市販品として、アデカリアソープSE、NE、PP(いずれも、旭電化工業株式会社製);ラテムルS−180(花王株式会社製);エレミノールJS−2、エレミノールRS−30(いずれも、三洋化成工業株式会社製);アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)などが挙げられる。
前記界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。前記アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、例えば、エアープロダクツ社(米国)製のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなどが挙げられる。
前記両性界面活性剤としては、イミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン等が挙げられる。
前記パーフルオロアルキル基としては、炭素数が1〜10のものが好ましく、1〜3のものがより好ましく、例えば、−CnF2n−1(ただし、nは1〜10の整数を表す。)などが挙げられる。該パーフルオロアルキル基としては、例えば、−CF3、−CF2CF3、−C3F7、−C4F9、などが挙げられ、これらの中でも、−CF3、−CF2CF3が特に好ましい。
m、n、及びpは、整数を表し、nは1〜4、mは6〜25、pは1〜4が好ましい。
Xはカチオン基を表し、例えば、第4級アンモニウム基;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;トリエチルアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられ、これらの中でも第4級アンモニウム基が特に好ましい。
Yはアニオン基を表し、例えば、COO、SO3、SO4、PO4、などが挙げられる。qは、整数を表し、例えば、1〜6が好ましい。
前記フッ素系界面活性剤の具体的な市販品としては、入手が容易であることから、例えば、サーフロンS−111,S−112,S−113,S121,S131,S132,S−141,S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93,FC−95,FC−98,FC−129,FC−135,FC−170C,FC−430,FC−431,FC−4430(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470,F−1405,F474(いずれも、大日本インク化学工業株式会社製);ゾニールFS−300,FSN,FSN−100,FSO(いずれも、デュポン社製);エフトップEF−351,352,801,802(いずれも、ジェムコ社製)などが挙げられる。これらの中でも,信頼性と発色向上に関して良好なゾニールFS−300,FSN,FSN−100,FSO(デュポン社製)が、特に好適に使用できる。
前記アミノプロパンジオール化合物は、水溶性の有機塩基性化合物であり、例えば、アミノプロパンジオール誘導体が好適である。
前記アミノプロパンジオール誘導体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ、これらの中でも、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールが特に好ましい。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
前記記録用インク中の固形分量は5〜20質量%が好ましく、8〜15質量%がより好ましい。前記固形分量が5質量%未満であると、印字後十分な画像濃度を得ることができないことがある。
ここで、本発明におけるインク中の固形分量とは、主として水不溶の着色剤と樹脂微粒子を意味する。
前記表面張力としては、20℃で、25〜55mN/mが好ましい。前記表面張力が、25mN/m未満であると、記録媒体上での滲みが顕著になり、安定した噴射が得られないことがあり、55mN/mを超えると、記録媒体へのインク浸透が十分に起らず、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
前記pHとしては、例えば、7〜10が好ましい。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で
形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段などを有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程などを含んでなる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、前記本発明の記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
本発明においては、該インクジェットヘッドの液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部がシリコン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。
また、ヘッドはインク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有することが好ましく、該撥水加工処理が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選択されるいずれかが好ましい。
また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1〜20μmが好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンク内にインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルト表面を帯電させて記録媒体を保持しながら搬送する搬送手段を有することが好ましい。この場合、帯電ローラに±1.2kV〜±2.6kVのACバイアスを加えて搬送ベルトを帯電させることが特に好ましい。
インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ201の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等を記録用インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。サブタンク135には、図示しない記録用インク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部105に装填された本発明のインクカートリッジ201から本発明の前記記録用インクが供給されて補充される。
このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、用紙142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
そして、サブタンク135内の記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ201から所要量の記録用インクがサブタンク135に補給される。
図6は、本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの要素拡大図、図7は、同ヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
このインクジェットヘッドは、インク供給口(不図示)と共通液室1bとなる彫り込みを形成したフレーム10と、流体抵抗部2a、加圧液室2bとなる彫り込みとノズル3aに連通する連通口2cを形成した流路板20と、ノズル3aを形成するノズル板と、凸部6a、ダイヤフラム部6b及びインク流入口6cを有する振動板60と、該振動板60に接着層70を介して接合された積層圧電素子50と、該積層圧電素子50を固定しているベース40を備えている。
ベース40はチタン酸バリウム系セラミックからなり、積層圧電素子50を2列配置して接合している。
積層圧電素子50は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジウム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層している。内部電極層は両端で外部電極に接続する。
積層圧電素子50はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部5fと支持部5g(非駆動部)として使用する。外部電極の外側はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており共通電極となる。
駆動部の個別電極にはFPC8が半田接合されている。また、共通電極は積層圧電素子の端部に電極層を設けて回し込んでFPC8のGnd電極に接合している。FPC8には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部5fへの駆動電圧印加を制御している。
この振動板60の島状凸部6aと積層圧電素子50の可動部5f、振動板60とフレーム10の結合は、ギャップ材を含んだ接着層70をパターニングして接着している。
エッチングで残された部分が加圧液室2bの隔壁2dとなる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部2aとした。
ノズルプレート30は、金属材料、例えば、電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル3aを多数形成している。このノズル3aの内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成している。また、このノズル3aの径はインク滴出口側の直径で20〜35μmである。また各列のノズルピッチは150dpiとした。
このノズルプレート30のインク吐出面(ノズル表面側)は、図示しない撥水性の表面処理を施した撥水処理層3bを設けている。PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えば、フッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。また、これらの中でも、例えば、フッ素系樹脂としては、色々な材料が知られているが、変性パーフルオロポリオキセタン(ダイキン工業株式会社製、商品名:オプツールDSX)を厚みが30〜100Åとなるように蒸着することで良好な撥水性を得ることができる。
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、記録信号に応じて駆動部5fに駆動波形(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、駆動部5fに積層方向の変位が生起し、振動板60を介して加圧液室2bが加圧されて圧力が上昇し、ノズル3aからインク滴が吐出される。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室2b内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室2b内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室1bに流入し、共通液室1bからインク流入口6cを経て流体抵抗部2aを通り、加圧液室2b内に充填される。
流体抵抗部2aは、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果が有る反面、表面張力による再充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録されたインク記録物は、本発明のインク記録物である。本発明のインク記録物は、記録媒体上に本発明の前記記録用インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記インク記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックA(#47、三菱化学株式会社製)150gを濃度2mol/Lの過硫酸ナトリウム水溶液3L中に添加し、60℃で10時間攪拌して酸化処理した。酸化したカーボンブラックは限外ろ過を行い残塩分を取り除いた。その後、水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整し、余剰の塩類除去するため、更に限外ろ過を行った。得られた水溶液に精製水を加えて固形分を20質量%となるように調整した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックB(トーカブラック#7240、東海カーボン株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックC(MCF88、三菱化学株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックD(#40、三菱化学株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックE(#960B、三菱化学株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックF(#5、三菱化学株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックG(MA220、三菱化学株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
−表面処理したカーボンブラック顔料分散体の調製−
表1に示すカーボンブラックH(トーカブラック#9、東海カーボン株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーボンブラック分散体を調製した。
N2SAは、JIS K6217−2の方法に準拠して測定した。
<DBP吸油量(DBP)の測定>
DBP吸油量は、JIS K6217−4の方法に準拠して測定した。
酸化処理後のカーボンブラック分散体(固形分20質量%)を水で0.1質量%に希釈し、コロジオン膜付きメッシュ上にこの希釈液を噴き付けて乾燥させた。これを透過型電子顕微鏡で撮影し、写真をデジタル化して抽出された各一次粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径(等面積円径)の分布より求めた算術平均径(数平均値)を平均一次粒子径とした。
酸化処理後のカーボンブラック分散体(固形分20質量%)を水で0.05質量%に希釈し、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社)で体積平均粒子径(D50)を求めた。
−反応性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の合成−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えたフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)10g、過硫酸カリウム1g、及び純水286gを仕込み、65℃に昇温した。次に、メタクリル酸メチル150g、アクリル酸2エチルヘキシル100g、アクリル酸20g、ビニルトリエトキシシラン20g、アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)を10g、過硫酸カリウム4g、及び純水398.3gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。80℃で更に3時間加熱熟成した後冷却し、水酸化カリウムでpHを7〜8となるよう調整した。
得られたシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の29Si−NMRのピークを原材料における29Si−NMRのピークと比較し、加水分解性シリル基によるピークが消失していることから、樹脂微粒子が反応性シリル基を含まないことが確認できた。
<29Si−NMRの測定条件>
使用機器:NMR(固体測定)
SR−MAS(Sweat Resin−Magic Angle
Spinning)−29Si−NMR測定を行った。
試料管:ジルコニア製
キャップ:ダイフロン製
−反応性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の合成−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えたフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、アクアロンRN−20(第一工業製薬工業株式会社製)10g、過硫酸カリウム1g、及び純水286gを仕込み、65℃に昇温した。次に、メタクリル酸メチル150g、アクリル酸2エチルヘキシル100g、アクリル酸20g、ヘキシルトリメトキシシラン40g、アクアロンRN−20(第一工業製薬工業株式会社製)を10g、過硫酸カリウム4g、及び純水398.3gの混合溶液を3時間かけてフラスコ内に滴下した。80℃で更に3時間加熱熟成した後冷却し、水酸化カリウムでpHを7〜8となるようにした。
得られたシリコーン変性アクリル樹脂微粒子について、合成例2と同様にして、29Si−NMRのピークを原材料における29Si−NMRのピークと比較し、加水分解性シリル基によるピークが消失していることから、樹脂微粒子が反応性シリル基を含まないことが確認できた。
得られた反応性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒子径(D50%)は310nmであった。
−反応性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の合成−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えたフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)30g、過硫酸カリウム1g、及び純水286gを仕込み、65℃に昇温した。次に、メタクリル酸メチル150g、アクリル酸2エチルヘキシル100g、アクリル酸20g、ビニルトリエトキシシラン20g、アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)30g、過硫酸カリウム4g、及び純水400gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。80℃でさらに3時間加熱熟成した後冷却し、水酸化カリウムでpHを7〜8となるよう調整した。
得られたシリコーン変性アクリル樹脂微粒子について、合成例2と同様にして、29Si−NMRのピークを原材料における29Si−NMRのピークと比較し、加水分解性シリル基によるピークが消失していることから、樹脂微粒子が反応性シリル基を含まないことが確認できた。
得られた反応性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂微粒子の粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒子径(D50%)は48nmであった。
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・21.0質量%
・グリセリン・・・7.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・55.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例2のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・5.0質量%(固形分)
・1,6−ヘキサンジオール・・・16.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・60.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・4.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・0.5質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・22.5質量%
・グリセリン・・・7.5質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・60.5質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・10.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・10.5質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・17.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・51.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・ポリエステル樹脂微粒子(ペスレジンA210、高松油脂株式会社製)・・・5.0質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・21.0質量%
・グリセリン・・・7.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・56.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例2のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・4.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・18.0質量%
・グリセリン・・・9.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・59.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例3のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・4.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・18.0質量%
・グリセリン・・・9.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・59.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・アクリル樹脂微粒子(アクアブリッド4720、ダイセル化学工業株式会社製)・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・16.0質量%
・2−ピロリドン・・・3.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・57.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・21.0質量%
・グリセリン・・・7.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・55.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・アクリル樹脂微粒子(アクアブリッド4720、ダイセル化学工業株式会社製)・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・16.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・1−アミノ−2,3−プロパンジオール・・・0.5質量%
・イオン交換水・・・57.5質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・24.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・57.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・17.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・グリセリン・・・8.5質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・57.5質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例7のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・5.0質量%(固形分)
・1,3−ブタンジオール・・・17.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・グリセリン・・・8.5質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・56.5質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・アクリル樹脂微粒子(アクアブリッド4720、ダイセル化学工業株式会社製)・・・6.0質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・18.0質量%
・グリセリン・・・6.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・61.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例4のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・4.0質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・20.0質量%
・グリセリン・・・7.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・58.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例5のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・4.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・16.0質量%
・N−メチル−2−ピロリドン・・・2.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・59.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例8のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・合成例1のシリコーン変性アクリル樹脂微粒子・・・4.0質量%(固形分)
・1,6−ヘキサンジオール・・・18.0質量%
・グリセリン・・・9.0質量%
・下記構造式で表されるフッ素系界面活性剤・・・1.0質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・59.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6のカーボンブラック顔料分散体・・・7.0質量%(固形分)
・アクリル樹脂微粒子(アクアブリッド4720、ダイセル化学工業株式会社製)・・・6.0質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・21.0質量%
・グリセリン・・・7.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・浸透剤としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.0質量%
・イオン交換水・・・56.0質量%
下記処方のインク組成物を調製し、pHが9になるように水酸化リチウム10質量%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1のカーボンブラック顔料分散体・・・8.0質量%(固形分)
・アクリル樹脂微粒子(アクアブリッド4720、ダイセル化学工業株式会社製)・・・6.0質量%(固形分)
・1,5−ペンタンジオール・・・18.0質量%
・グリセリン・・・6.0質量%
・浸透剤としての2−ブチル−4−エチル−1,6−ヘキサンジオール(炭素数12)・・・2.0質量%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025、株式会社日本触媒製)・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・59.0質量%
各記録インクの体積平均粒子径(D50%)は、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)を用いて測定した。
各記録用インクにおけるインク粘度は、R型粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、25℃で測定した。
反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて、ベタ部分の画像濃度(OD)を測定した。
Type6200紙(株式会社NBSリコー製)
密度:0.84g/cm3
ステキヒトサイズ度:14s
※ステキヒトサイズ度試験方法(JIS P8122準拠)
試験片の四周を折り、シャーレに入れた23±1℃の2質量%チオシアン酸アンモニウム水溶液に浮かべた。直ちに、ピペットを用いて同じ温度の1質量%塩化鉄(III)水溶液を試験片に1滴落とし、滴内に3個の赤い斑点が現れるまでの時間を、ストップウォッチを用いて0.1秒単位で測定した。
※密度の測定方法(JIS P8118準拠)
D=W/(T×1000)
ただし、式中、Dは密度(g/cm3)、Wは坪量(g/m2)、Tは厚み(mm)を表す。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填してType6200紙(株式会社NBSリコー製)に解像度600dpiで印字を行った。印字乾燥後、二色重ねて境界滲み(ブリード)、及び画像滲み(フェザリング)を目視観察し、下記基準により評価した。また、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて画像濃度を測定した。このときの付着量は9.5g/m2であった。
〔評価基準〕
◎:滲みの発生が全くなく鮮明な画像である。
○:滲みの発生がなく鮮明な画像である。
△:一部にひげ状の滲みが発生している。
×:文字の輪郭がはっきりしないほど滲みが発生している。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填して、株式会社リコー製のジェルジェットプリンター専用絹目光沢紙(地肌60°光沢=14)に解像度600dpiで印字を行った。印字乾燥後、光沢度計(アトラス社製、Micro−Gloss60°)を用いて、60°光沢を測定した。このときのインク付着量は11.5g/m2であった。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填してType6200紙(株式会社NBSリコー製)に600dpiの解像度で印字を行った。印字乾燥後、綿布で印字部を10回擦り、綿布への顔料の転写具合及び印字画像部の汚れを目視観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:綿布への顔料転写は認められず、印字画像部の汚れも見られない。
〇:綿布への顔料転写は殆どみられず、印字画像部は端部が擦れる程度である。
△:綿布への顔料転写がみられ、擦過跡に顔料の付着がみられる。
×:綿布への顔料転写が著しく、擦過部分の顔料がほとんど擦り取られている。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填してType6200紙(株式会社NBSリコー製)に600dpiの解像度で印字を行った。印字乾燥後、蛍光マーカー(三菱鉛筆株式会社製、PROPUS2)で印字部をなぞり、顔料が取れることによって発生する汚れ具合を目視観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:色落ちによる汚れが全くみられない。
○:色落ちによる汚れがみられない。
△:色落ちによる汚れが目立つ。
×:マーカーに沿って著しい汚れがみられる。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填してType6200紙(株式会社NBSリコー製)に600dpiの解像度で連続200枚印字を行い、吐出乱れ及び不吐出具合を下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:吐出乱れ及び不吐出は全くみられない。
〇:吐出乱れ及び不吐出は3ノズル以下である。
△:4ノズル以上10ノズル以下の不吐出、吐出乱れがある。
×:11ノズル以上の不吐出、吐出乱れがある。
実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクをカートリッジに充填して、50℃で3週間保存し、増粘及び凝集がないかについて下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:増粘及び凝集は全くみられない。
○:増粘及び凝集は3%未満である。
△:3%以上10%未満の増粘又は凝集がみられる。
×:10%以上の増粘又は凝集がみられる。
図3〜図5に示すようなインクジェットプリンタに、実施例1〜4、参考例5、実施例6〜7、参考例8、実施例9、参考例10〜11、及び比較例1〜8の各記録用インクを充填してType6200(株式会社NBSリコー製)に600dpiの解像度で印字を行った。片面に印字を行った直後に専用のユニットを介して用紙を反転させ、裏面に印字を行った。これを連続100枚実施し、反転させる際浸透していないインクを擦って発生する用紙汚れと、反転後の搬送性を下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:反転時に擦れて発生するインク汚れが全くみられない。
○:反転時に擦れて発生するインク汚れが3枚以下である。
△:反転時に擦れてインクが付着するものが4枚以上10枚以下である。
×:反転時に擦れてインクが付着するものが11枚以上である。
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
20 流路板
30 ノズルプレート
40 ベース
50 積層圧電素子
60 振動板
70 接着層
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
144 分離パッド
151 搬送ベルト
152 再度カウンタローラ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
200 インクカートリッジ
201 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
Claims (23)
- 少なくとも水、水溶性有機溶剤、浸透剤、樹脂微粒子、及び表面に親水基を有するカーボンブラックを含有してなり、
前記水溶性有機溶剤が、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−ピロリドン、及びN−メチル−2−ピロリドンから選択される少なくとも1種であり、
前記浸透剤が2−エチル−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのいずれかであり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量(DBP)(cm3/100g)が55〜90であり、かつ該DBPと、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)(m2/100g)との比(DBP/N2SA)(nm)が3〜15であり、
前記樹脂微粒子が加水分解性シリル基を含まないシリコーン変性アクリル樹脂からなることを特徴とする記録用インク。 - カーボンブラックの一次粒子径が20〜60nmであり、かつ該カーボンブラックが水に分散した状態での体積平均粒径が60〜110nmである請求項1に記載の記録用インク。
- パルプ成分を含有する普通紙におけるステキヒトサイズ度が10s以上、密度が0.7g/cm3以上であり、かつ該普通紙及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の画像濃度が1.4以上であり、
支持体と、該支持体上にインク受容層を有する光沢メディアにおける入射角60°での光沢度が13〜16であり、かつ該光沢メディア及び記録用インクを用い、解像度600dpi、付着量1.5〜15g/m2の条件で印字したベタ画像部の入射角60°での光沢度が18以上である請求項1から2のいずれかに記載の記録用インク。 - カーボンブラックにおける親水基が、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO3M2(ただし、各式中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す)、−SO2NH2、及び−SO2NHCOR(ただし、式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、及び置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表す)から選択されるいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の記録用インク。
- 水溶性有機溶剤が、1,3−ブタンジオールとグリセリンと2−ピロリドンの組み合わせ、1,6−ヘキサンジオールとグリセリンの組み合わせ、1,5−ペンタンジオールとグリセリンと2−ピロリドンの組み合わせ、1,3−ブタンジオールとグリセリンの組み合わせ、及び3−メチル−1,3−ブタンジオールとグリセリンの組み合わせのいずれかである請求項1から4のいずれかに記載の記録用インク。
- ノニオン系界面活性剤を含有し、該ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選択される少なくとも1種である請求項1から5のいずれかに記載の記録用インク。
- フッ素系界面活性剤を含有し、該フッ素系界面活性剤が、下記構造式(1)、(2)、及び(3)から選択される少なくとも1種である請求項1から6のいずれかに記載の記録用インク。
- 樹脂微粒子の体積平均粒径が10〜300nmである請求項1から7のいずれかに記載の記録用インク。
- 樹脂微粒子のカーボンブラックに対する添加量が、前記カーボンブラック1質量部に対して前記樹脂微粒子を0.05〜1.2質量部である請求項1から8のいずれかに記載の記録用インク。
- 更にアミノプロパンジオール化合物を含有する請求項1から9のいずれかに記載の記録用インク。
- 記録用インクの固形分量が5〜20質量%である請求項1から10のいずれかに記載の記録用インク。
- 25℃での粘度が7〜20mPa・sである請求項1から11のいずれかに記載の記録用インク。
- 請求項1から12のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1から12のいずれかに記載の記録用インクと、
前記記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段と、を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項14に記載のインクジェット記録装置。
- 記録媒体の記録面を反転させて両面印刷可能とする反転手段を有する請求項14から15のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルト表面を帯電させて記録媒体を保持しながら搬送する搬送手段を有する請求項14から16のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- インク飛翔手段がヘッドを有し、該ヘッドがインク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有する請求項14から17のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 撥水加工処理が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選択されるいずれかである請求項18に記載のインクジェット記録装置。
- ヘッドと、該ヘッド上にインクを供給するためのサブタンクとを有し、該サブタンク内にインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充される請求項14から19のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1から12のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項21に記載のインクジェット記録方法。
- 記録媒体上に請求項1から12のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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