JP2003201430A - インク、並びにそれを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インク、並びにそれを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置Info
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- JP2003201430A JP2003201430A JP2002263592A JP2002263592A JP2003201430A JP 2003201430 A JP2003201430 A JP 2003201430A JP 2002263592 A JP2002263592 A JP 2002263592A JP 2002263592 A JP2002263592 A JP 2002263592A JP 2003201430 A JP2003201430 A JP 2003201430A
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Abstract
るインクにおいて、pH変化、特にpH低下を抑えた保
存安定性の高い水性インクの提供、さらにプリンターシ
ステム内での接液する構成部材の溶出を抑えた耐久性の
高いインクジェット記録装置、および記録方法を提供す
ること。 【解決手段】 色材として表面処理を施された顔料とこ
れを分散する水溶性有機溶剤と水を含有し、グッド緩衝
剤から選択される有機pH緩衝剤とアミノプロパンジオ
ール誘導体から選択される化合物を含有することを特徴
とする水性インク。
Description
用に適した記録液、特に所謂普通紙に対する画像形成に
有用な記録液に関し、水性筆記用具、記録計、ペンプロ
ッター用水性インク組成物に応用される。
て、普通紙への印字適正、特に耐水・耐光性について堅
牢性を向上させる目的で種々の検討がなされてきてい
る。特に色材として顔料を用いたインクを用いたインク
ジェットプリンタ、プロッターが上市されているが、染
料インクに比べ目詰まりの発生等信頼性の問題があっ
た。また、特に濡れ性等を制御する目的で浸透性の高い
溶剤を添加しようとすると分散剤の特性変化により顔料
の凝集が発生する場合があった。
特表平10−510862号公報にはカーボンブラック
をジアゾニウム基を有する化合物で表面処理を施しカル
ボン酸、スルホン酸を官能基として導入し、再分散性、
分散安定性を向上し信頼性を向上したインクが提案され
ている。また、カラー用の有機顔料についてもUSP5
571311号明細書等と同様にして表面処理によりカ
ルボン酸、スルホン酸基の導入された顔料がUSP59
22118号明細書に開示されている。また、スルファ
ミン酸により酸化処理された有機顔料について特開平1
0−273606号公報に開示されており、スルホン化
剤によりFriedel−Crafts反応によりスル
ホン酸基の導入された有機顔料について特開平11−2
46807号公報に開示されている。
部材の耐腐食性防止などのためにpHを調整している
が、これら表面処理を施した顔料は、再分散性、分散安
定性が向上した反面、時間の経過とともに、または、温
度変化などの外部環境の変化によってpH変化、特に低
下を引き起こすという問題があった。これにより、シリ
コンやガラス部材及び/またはニッケル、SUS等の金
属部材からなる液室・供給部を有するヘッドなどの構成
部材に腐食・侵食が発生し、吐出特性等に悪影響を及ぼ
していた。
めに、特定染料に対して、pH緩衝剤として硼酸ナトリ
ウム、N−トリス(ヒドロキシ)メチル−2アミノエタ
ンスルホン酸、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)グリ
シン、トリエタノールアミン及びトリス(ヒドロキシメ
チル)アミノエタンを添加するインクが特開平4−22
6175号公報に開示されている。また2−(シクロヘ
キシルアミノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキ
シルアミノー2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−
N−シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリ
シンから選ばれる少なくとも1種の化合物とアルカリ金
属水酸化物または炭酸化物を含有し、pHを9.5〜
9.8に調整し、60℃1週間放置後もpH低下が少な
いインクが特開平8−41398号公報に開示されてい
る。また、染料と有機性弱塩基性物質として2−アミノ
−1,3−プロパンジオール誘導体を含有しpH8〜1
0に調整されたインクが特開平9−268267号公報
に開示されている。これらは染料に緩衝性もあり、60
℃保存後もpHを9〜9.3に保つことを可能としてい
る。
顔料インクについて特開平4−149286号公報にp
H6以下のカーボンブラックを用いて緩衝液を使用して
インクpHを6より高く8未満としたインクが開示され
ている。顔料の場合は、イオン強度が高くなると凝集す
ることがあるため、前記染料の場合のpH調整剤を一概
には適応できない。特に、表面処理を施した顔料につい
てはこれが顕著であった。
状況に鑑みてなされたもので、色材として表面処理を施
された顔料を含有するインクにおいて、pH変化、特に
pH低下を抑えた保存安定性の高い水性インクの提供、
さらにプリンタシステム内での接液する構成部材の溶出
を抑えた耐久性の高いインクジェット記録装置、および
記録方法を提供することを目的とする。
ンブラックを用いたものの場合はカーボンの不純物由来
の酸等や未反応物の影響が考えられるが解明はされてい
ない。このpH低下は温度が高いと著しく発生し、輸送
時で高温となることを考慮すると、接液部材の耐久性を
落とす酸発生が問題とされる。そこでインク中への酸発
生によるpH低下を緩衝剤にて抑えようとした場合、従
来から知られる硼酸塩の添加ではイオン吸着のためによ
ると思われるζ電位の低下による凝集が発生してしま
う。そこで顔料表面への吸着が少なくpH緩衝性を付与
する必要がある。種々の緩衝剤等を検討したと結果、本
発明に至った。
顔料を水溶性有機溶剤と水で分散した水溶性インクにお
いて、グッド緩衝剤から選ばれる有機pH緩衝剤とアミ
ノプロパンジオール誘導体から選ばれる塩基性有機化合
物を含有することによって、保存安定性が高くpH低下
を抑えた水性インクの提供が可能であることを見い出し
た。本発明は、表面処理を施された顔料粒子の分散性に
悪影響を与えないものであり、前者はpH緩衝性に寄与
し、後者は目的pHへの調整と同時にpH緩衝性へも寄
与していると考えられる。
る有機pH緩衝剤がN−シクロヘキシル−3−アミノプ
ロパンスルホン酸、N−シクロヘキシル−2−ヒドロキ
シ−3−アミノプロパンスルホン酸である場合、上記ア
ミノプロパンジオール誘導体が、1−アミノ−2,3−
プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパ
ンジオール、1−アミノ−2−エチル−2,3−プロパ
ンジオールである場合、インクのpHが8〜11である
場合、表面処理された顔料が自己分散顔料である場合に
特に効果的である。さらに、液室、流体抵抗部、振動
板、ノズルのそれぞれの部材の少なくとも一部が、シリ
コン、ニッケルを含む材料から形成されたインクジェッ
トプリンタに用いる場合には、pH低下の与える部材成
分の溶出への影響が極めて顕著であるため、本発明の効
果は絶大である。従って、該インクを用いたインクカー
トリッジ、インクジェット記録装置、および方法に対し
て大きな効果をもたらすものである。
に比べ、信頼性の改善された表面処理の施された顔料を
用いる際の不具合を解消し、高耐久性のインクジェット
システムを提供することを可能とするインク処方を提供
することに関する。
たもの、静電気力により撓ませた振動板により吐出する
もの、液体加熱により生成した気泡の飛翔方式のドロッ
プオンディマンドインクジェットプリンタはもとより、
インクを荷電するとともにPZTで振動させるいわゆる
荷電制御方式のいずれのプリンタにも良好に使用でき
る。特に信頼性の高さから20μm以下のノズル径の小
さなものでも安定に吐出できる。
ついてであるが、これは生化学用の有機緩衝剤であり、
具体的な構造を以下に示す。
fonic acid
d
anesulfonic acid
ne
tris(hydroxymethyl)methane
fonic acid
propanesulfonic acid
ic acid
o]-2-hydroxypropanesulfonic acid
nyl]propanesulfonic acid
zinyl]ethanesulfonic acid
yl)-1-piperazinyl]propanesulfonic acid, monohydrat
e
onohydrate
ulfonic acid
fonic acid)
-propanesulfonic acid), dihydrate
inopropanesulfonic acid
l)methyl-3-aminopropanesulfonic acid
oethanesulfonic acid
yl]glycine
S、CAPS、CAPSO、TAPS、Bicine、
Tricineであり、最も好ましくは、CHESであ
る。これらのグッド緩衝剤の添加量は、0.001〜
5.0重量%で、好ましくは、0.005〜1.0重量
%で、特に好ましくは、0.01〜0.1重量%であ
る。
オール誘導体であるが、1−メチルアミノ−2,3−プ
ロパンジオール、1−アミノ−2,3−プロパンジオー
ル、1−アミノ−2−エチル−2,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2,3−プロパンジオールなどが好ま
しい例として挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。好ましくは、2−アミノ−2−エチル−1,3
−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−アミノ−2,3−プロパンジ
オールであり、特に好ましくは、2−アミノ−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオールである。添加量は、好ま
しくは0.01〜10重量%で、好ましくは、0.1〜
2.0重量%である。
料としてアゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン
系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペ
リレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、ア
ゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラッ
ク等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、
炭酸カルシウム硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バ
リウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエ
ロー、金属粉が挙げられる。
ネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、
チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピ
グメントブラック7)類、又は銅酸化物、鉄酸化物
(C.I.ピグメントブラック11)、若しくは酸化チ
タン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメン
トブラック1)等の有機顔料を挙げることができる。
用でC.I.ピグメントイエロー1(ファストイエロー
G)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、1
4、17、23、24、34、35、37、42(黄色
酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾイ
エローHR)、95、97、98、100、101、1
04、108、109、110、117、120、12
8、138、150、153等を使用することができ
る。
1、2、3、5、17、22(ブリリアントファースト
スカーレット)、23、31、38、48:2(パーマ
ネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネント
レッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド
2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B
(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1
(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、
63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、
83、88、92、101(べんがら)、104、10
5、106、108(カドミウムレッド)、112、1
14、122(ジメチルキナクリドン)、123、14
6、149、166、168、170、172、17
7、178、179、185、190、193、20
9、219等を使用することができる。
2、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、1
5:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:
4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、1
7:1、56、60、63等を使用することができる。
また中間色としてはレッド、グリーン、ブルー用として
従来知られた顔料を単独もしくは混合して用いることが
できる。
を改善し信頼性を向上するために、これらの顔料を表面
処理したものを用いる。表面処理は特に限定されるもの
ではなく、公知のものを用いることができる。
ルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分
散可能とした自己分散顔料、顔料表面を樹脂等で処理す
ることにより水中に分散可能としたグラフト顔料や、顔
料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能なの
ものなどが挙げられる。本発明では、特に自己分散顔料
の場合に効果が非常に大きく現れる。顔料の粒径に特に
制限はないが、最大個数換算で最大頻度が20〜150
nmの粒径の顔料インクを用いることが本発明では好ま
しい。特に好ましくは50〜120nm程度である。粒
径が150nmを超えると、記録液としての顔料分散安
定性が悪くなるばかりでなく、記録液の吐出安定性も劣
化し、画像濃度などの画像品質も低くなり好ましくな
い。粒径が20nm未満では、記録液の保存安定性、プ
リンタでの噴射特性は安定するが、そのように細かな粒
径にまで分散せしめるのは、分散操作や、分級操作が複
雑となり、経済的に記録液を製造することが困難とな
る。
は、従来公知のインクジェットに用いられるものであれ
ばいずれも使用することができる。たとえば、高分子分
散剤、水溶性界面活性剤などが挙げられる。
分として使用されることが多いが、インクを所望の物性
にするため、インクの乾燥を防止するため、またインク
の溶解安定性を向上させるため等の目的で水溶性有機溶
媒を使用することができる。すなわち、水溶性有機溶媒
としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,5ペンタンジオー
ル、1,6へキサンジオール、グリセリン、1,2,6
−へキサントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の
多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の
多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベン
ジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、
N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−
2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミダゾリジノン、ε−カプローラクタム等の含窒素複素
環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレン
カーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチローラクトン等
を用いることができる。これらの溶媒は、水とともに単
独もしくは、複数混合して使用することができる。
ングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコ
ール200〜600、トリエチレングリコール、グリセ
リン、1,2,6−へキサントリオール、1,2,4−
ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタンジ
オール、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシ
エチルピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル
イミダゾリジノンであり、これらを用いることによりイ
ンクの乾燥による目詰まりすなわち水分蒸発による噴射
特性不良の防止、及び本発明のインクの溶解安定性向上
する上で優れた効果が得られる。さらに、本発明のイン
クには上記着色剤、溶媒の他に従来知られている添加剤
を加えることができる。
を添加することができ、このような浸透剤としては、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、などの多価ア
ルコール類、ジエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテル
等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル
類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
共重合体、フッ素系界面活性剤、エタノール、2−プロ
パノール等の低級アルコール類が挙げられる。
記録材に対する浸透性を改良し、またインクジェットプ
リンタのヘッド部材に対するインクの濡れ性を向上させ
ることによりインクの吐出安定性を改良する等の目的で
界面活性剤を添加することができる。例えばアニオン界
面活性剤としてはアルキルアリル又はアルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸塩、
アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アル
キルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸
塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリー
ルエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、
アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレー
ト、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂
肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸塩
等がある。カチオン界面活性剤としてはアルキルアミン
塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコ
ニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウ
ム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニ
ウム塩等がある。
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエステル、
ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエス
テル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリオキ
シエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシ
エチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシ
エチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アミン
オキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセ
リン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキル(ポ
リ)グリコキシド等がある。
ベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラ
ウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミ
ノエチル)グリシン等がある。インク組成物中でのこれ
ら界面活性剤の添加量は0.01重量%〜5.0重量%
であり、好ましくは0.5重量%〜3重量%である。
0.01重量%未満では添加した効果はなく、5.0重
量%より多い添加では記録媒体への浸透性が必要以上に
高くなり、画像濃度の低下や裏抜けの発生といった問題
がある。前記界面活性剤は、単独または二種以上を混合
して用いることができる。
溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤等が挙げられ
る。防腐防黴剤としては、1、2−ベンズイソチアゾリ
ン−3−オン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナト
リウム、ソルビン酸ナトリウム、ぺンタクロロフェノー
ルナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイド
ナトリウム等が挙げられ、防錆剤としては、酸性亜硫酸
塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコ−ル酸アンモ
ン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸
ペンタエリスリト−ル、ジシクロヘキシルアンモニウム
ニトライト等が挙げられる。
ブラック1 市販のpH2.5の酸性カーボンブラック(キャボット
社製、商品名モナーク1300)300gを水1000
ミリリットルに良く混合した後に次亜塩素酸ソーダ(有
効塩素濃度12%)450gを滴下して、100〜10
5℃で8時間撹拌した。この液に更に次亜塩素酸ソーダ
(有効塩素濃度12%)100gを加え、横型分散機で
3時間分散した。得られたスラリーを水で10倍に希釈
し、水酸化リチウムにてpHを調整し、電導度0.2m
S/cmまで限外濾過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%
のカーボンブラック分散液とした。遠心処理により粗大
粒子を除き、さらに1ミクロンのナイロンフィルターで
濾過しカーボンブラック分散液1とした。
ンブラック2 市販のカーボンブラック顔料(デグサ社製「プリンテッ
クス#85」)150gをスルホラン400ml中に良
く混合し、ビーズミルで微分散後、アミド硫酸15gを
添加して140〜150℃で10時間攪拌した。得られ
たスラリーをイオン交換水1000ml中に投入し、1
2000rpmで遠心分離機により表面処理カーボンブ
ラックウエットケーキを得る。このカーボンブラックウ
エットケーキを2000mlのイオン交換水中に再分散
し、水酸化リチウムにてpHを調整し、限外濾過膜によ
り脱塩濃縮し顔料濃度10重量%のカーボンブラック分
散液とした。このものを1ミクロンのナイロンフィルタ
ーで濾過しカーボンブラック液2とした。
ンブラック分散液3 表面積が230m2/gでDBP吸油量が70ml/1
00gのカーボンブラック100gと、p−アミノ−N
−安息香酸34gとを水750gに混合分散し、これに
硝酸16gを滴下して70℃で撹拌した。5分後、50
gの水に11gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加
え、更に1時間撹拌した。得られたスラリーを10倍に
希釈し遠心処理し粗大粒子を除き、pHをジエタノール
アミンにて調整しpH8〜9とし、限外濾過膜にて脱塩
濃縮し顔料濃度15%のカーボンブラック分散液とし
た。このものをポリプロピレンの0.5μmフィルター
にてカーボンブラック分散液3とした。
ンブラック分散液4 2リットルの水と43gのスルファニル酸を含む約75
℃の溶液を、撹拌しながら、230m2/gの表面積と
70ml/100gのDBPAを有する202gのカー
ボンブラックに添加した。この混合物を撹拌しながら室
温まで冷やし、26.2gの濃硝酸を添加した。水中の
亜硝酸ナトリウムの20.5gの溶液を添加した。4−
スルホベンゼンジアゾニウム水酸化物内部塩を作製し、
これをカーボンブラックと反応させた。発生した泡立ち
が停止するまで分散系を撹拌した。得られたスラリーを
希釈し、水酸化リチウムにてpHを調整しpH8〜9と
して粗大粒子を遠心処理にて除き、引き続いて限外濾過
膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のカーボンブラック分
散液とした。このものをポリプロピレンの1μmフィル
ターにて濾過しカーボンブラック分散液4とした。
分散液(イエロー分散液1、マゼンタ分散液1、シアン
分散液1) イエロー顔料としてC.I.ピグメントイエロー128
を低温プラズマ処理しカルボン酸基を導入した顔料を作
製した。これをイオン交換水に分散したものを、限外濾
過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のイエロー顔料分散
液1とした。同様にマゼンタ顔料としてC.I.ピグメ
ントマゼンタ122を用いて顔料濃度15%のマゼンタ
顔料分散液1を作製した。同様にシアン顔料としてC.
I.ピグメントシアン15:3を用いて顔料濃度15%
のシアン顔料分散液1を作製した。
用いて記録を行なうのに好適な本発明のインクジェット
記録装置の一例を以下に説明する。先ず、熱エネルギー
を利用したインクジェット記録装置の主要部であるヘッ
ド構成の一例を図1に示す。
3)の断面図であり、ヘッド(13)はインクを通す流
路(ノズル)(14)を有するガラス、セラミック、シ
リコン、ニッケル又はプラスチック板等と発熱素子基板
(15)とを接着して得られる。発熱素子基板(15)
は酸化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン等で形成
される保護層(16)、アルミニウム、金、アルミニウ
ム−銅合金等で形成される電極(17−1)及び(17
−2)、HfB2、TaN、TaAl等の高融点材料か
ら形成される発熱抵抗体層(18)、熱酸化シリコン、
酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層(19)、シリ
コン、アルミニウム、窒化アルミニウム等の放熱性のよ
い材料で形成される基板(20)よりなっている。
び(17−2)にパルス状の電気信号が印加されると、
発熱素子基板(15)のnで示される領域が急速に発熱
し、この表面に接しているインク(21)に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス(23)が突出し、インク
(21)がヘッドのノズル(14)を通して吐出し、吐
出オリフィス(22)よりインク小滴(24)となり、
被記録材(25)に向かって飛翔する。
ェット記録装置の一例を示す。図2において、(61)
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持固定されており、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード(61)は記録ヘッド
(65)による記録領域に隣接した位置に配置され、ま
た、本例の場合、記録ヘッド(65)の移動経路中に突
出した形態で保持される。(62)は記録ヘッド(6
5)の突出口面のキャップであり、ブレード(61)に
隣接するホームポジションに配置され、記録ヘッド(6
5)の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口
面と当接し、キャッピングを行なう構成を備える。更
に、(63)はブレード(61)に隣接して設けられる
インク吸収体であり、ブレード(61)と同様、記録ヘ
ッド(65)の移動経路中に突出した形態で保持され
る。上記ブレード(61)、キャップ(62)及びイン
ク吸収体(63)によって吐出回復部(64)が構成さ
れ、ブレード(61)及びインク吸収体(63)によっ
て吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にイン
クを吐出して記録を行なう記録ヘッド、(66)は記録
ヘッド(65)を搭載して記録ヘッド(65)の移動を
行なうためのキャリッジである。キャリッジ(66)は
ガイド軸(67)と摺動可能に係合し、キャリッジ(6
6)の一部はモーター(68)によって駆動されるベル
ト(69)と接続している(図示されていない)。これ
によりキャリッジ(66)はガイド軸(67)に沿った
移動が可能となり、記録ヘッド(65)による記録領域
及びその隣接した領域の移動が可能となる。(51)は
被記録材を挿入するための紙給部、(52)は不図示の
モーターにより駆動される紙送りローラーである。これ
らの構成により記録ヘッドの(65)吐出口面と対向す
る位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれて
排紙ローラー(53)を配した排紙部へ排紙される。以
上の構成において記録ヘッド(65)が記録終了してホ
ームポジションへ戻る際、吐出回復部(64)のキャッ
プ(62)は記録ヘッド(65)の移動経路から退避し
ているが、ブレード(61)は移動経路中に突出してい
る。その結果、記録ヘッド(65)の吐出口がワイピン
グされる。
5)の吐出面に当接してキャッピングを行なう場合、キ
ャップ(62)は記録ヘッドの移動経路中に突出するよ
うに移動する。記録ヘッド(65)がホームポジション
から記録開始位置へ移動する場合、キャップ(62)及
びブレード(61)は上記したワイピングの時の位置と
同一の位置にある。この結果、この移動においても記録
ヘッド(65)の吐出口面はワイピングされる。上述の
記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時
や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために
記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接し
たホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワ
イピングが行われる。
えば、チューブを介して供給されるインクを収容したイ
ンクカートリッジの一例を示す図である。ここで(4
0)は供給用インクを収納したインク収容部、例えば、
インク袋であり、その先端にはゴム製の栓(42)が設
けられている。この栓(42)に針(不図示)を挿入す
ることにより、インク袋(40)中のインクをヘッドに
供給可能にする。(44)は廃インクを受容するインク
吸収体である。インク収容部としてはインクとの接液面
がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されている
ものが好ましい。
置としては、上述のようにヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図4に示すようなそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図4にお
いて、(70)は記録ユニットであり、この中にはイン
クを収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収
納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数オ
リフィスを有するヘッド部(71)から液滴として吐出
される構成になっている。インク吸収体の材料としては
ポリウレタン、セルロース、ポリビニルアセテート又は
ポリオレフィン系樹脂を用いることが本発明にとって好
ましい。又、インク吸収体を用いず、インク収容部が内
部にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造でもよ
い。(72)はカートリッジ内部を大気に連通させるた
めの大気連通口である。この記録ユニット(70)は図
2に示す記録ヘッド(65)に換えて用いられるもので
あって、キャリッジ(66)に対して着脱自在になって
いる。
ジェット記録装置の好ましい一例としては、複数のノズ
ルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置さ
れる圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この
圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧に
より圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズル
から吐出させるオンデマンドインクジェット記録装置を
挙げることができる。その記録装置の主要部である記録
ヘッドの構成の一例を図5に示す。
通したインク流路(80)と、所望の体積のインク滴を
吐出するためのオリフィスプレート(81)と、インク
に直接圧力を作用させる振動板(82)と、この振動板
(82)に接合され、電気信号により変位する圧電素子
(83)と、オリフィスプレート(81)、振動板(8
2)等を支持固定するための基板(84)とから構成さ
れている。
光性樹脂等で形成され、オリフィスプレート(81)
は、ステンレス、ニッケル等の金属を電鋳やプレス加工
による穴あけ等により吐出口(85)が形成され、表面
にPTFEニッケルの共析メッキ等の撥インク層が設け
られている。振動板(82)はステンレス、ニッケル、
チタン等の金属フィルム及び高弾性樹脂フィルム等で形
成され、圧電素子(83)は、チタン酸バリウム、PZ
T等の誘電体材料で形成される。以上のような構成の記
録ヘッドは、圧電素子(83)にパルス状の電圧を与
え、歪み応力を発生させ、そのエネルギーが圧電素子
(83)に接合された振動板を変形させ、インク流路
(80)内のインクを垂直に加圧しインク滴(不図示)
をオリフィスプレート(81)の吐出口(85)より吐
出して記録を行なうように動作する。このような記録ヘ
ッドは、図4に示したものと同様なインクジェット記録
装置に組み込んで使用される。インクジェット記録装置
の細部の動作は、先述と同様に行なうもので差しつかえ
ない。
ンクジェット記録装置の好ましい一例として静電アクチ
ュエータを用いたインクジェットを示す。図6は本発明
を適用したインクジェットヘッドの断面図である。これ
らの図に示すように、インクジェッドヘッド(1)は、
シリコン基板(2)を挟み、上側に同じくシリコン製の
ノズルプレート(3)、下側にシリコンと熱膨張率が近
いホウ珪酸ガラス基板(4)がそれぞれ積層された3層
構造となっている。中央のシリコン基板(2)には、そ
れぞれ独立した複数のインク室(5)、これらに共通に
設けられた共通インク室(6)及びこの共通インク室
(6)を複数のインク室(5)にそれぞれ接続している
インク供給路(7)としてそれぞれ機能する溝が、その
表面(図中、上面)からエッチングを施すことにより形
成されている。これらの溝がノズルプレート(3)によ
って塞がれて、各部分(5)、(6)、(7)が区画形
成されている。
(5)の先端側の部分に対応する位置に、インクノズル
(11)が形成されており、これらが各インク室(5)
に連通している。また、ノズルプレート(3)には共通
インク室(6)に連通するインク供給口が形成されてい
る。インクは、外部の図示しないインクタンクから、イ
ンク供給口を通って共通インク室(6)に供給される。
共通インク室(6)に供給されたインクは、インク供給
路(7)を通って、互いに独立したインク室(5)にそ
れぞれ供給される。
の上下方向に弾性変位可能なダイヤフラムとして機能す
るように薄肉に形成されている。したがって、この底壁
(8)の部分を、以後の説明の都合上、ダイヤフラム
(8)と称して説明することもある。
いるガラス基板(4)においては、その上面、即ちシリ
コン基板(2)との接合面には、シリコン基板(2)の
各インク室(5)に対応した位置に、浅くエッチングさ
れた凹部(9)が形成されている。したがって、各イン
ク室(5)の底壁(8)は、非常に僅かの隙間を隔て
て、ガラス基板(4)の凹部(9)の表面(92)と対
峙している。なお、ガラス基板(4)の凹部(9)はイ
ンク室(5)の底壁(8)に対向しているので、振動板
対向壁あるいは単に対向壁(91)と称する。
は、それぞれ電荷を蓄えるための電極として機能する。
そして、各インク室(5)の底壁(8)に対峙するよう
に、ガラス基板(4)の凹部表面(92)には、セグメ
ント電極(10)が形成されている。各セグメント電極
(10)の表面は無機ガラスからなる厚さG0の絶縁層
により覆われている。このように、セグメント電極(1
0)と各インク室底壁(8)とは、絶縁層を挟んで互い
に対向電極(電極間距離をGとする)を形成している。
る。 実施例1 下記組成物を混合攪拌後、1−アミノ−2,3−プロパ
ンジオール0.5重量部を添加してpHを9.0に調整
し、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しブ
ラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液1 26.7重量部 Bicine 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.3重量部
プロパンジオール0.5重量部を添加してpHを9.5
に調整し、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾
過しブラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液2 26.7重量部 Tricine 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.3重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.3重量部を添加して
pHを9.5に調整し、0.8μmポリプロピレンフィ
ルターにて濾過しブラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液3 26.7重量部 CAPSO 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.5重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.8重量部を添加して
pHを10.0に調整し、0.8μmポリプロピレンフ
ィルターにて濾過しブラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液4 26.7重量部 CAPS 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.0重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.8重量部を添加して
pHを10.0に調整し、0.8μmポリプロピレンフ
ィルターにて濾過しブラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液4 26.7重量部 TAPS 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.0重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.8重量部を添加して
pHを10.0に調整し、0.8μmポリプロピレンフ
ィルターにて濾過しブラックインクを作製した。 カーボンブラック分散液4 26.7重量部 CHES 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 44.0重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.5重量部を添加して
pHを9.0に調整し、0.8μmポリプロピレンフィ
ルターにて濾過しブラックインクを作製した。 イエロー分散液1 20重量部 CAPS 0.2重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 51.3重量部
ル−1,3−プロパンジオール0.9重量部を添加して
pHを10.5に調整し、0.8μmポリプロピレンフ
ィルターにて濾過しマゼンタインクを作製した。 マゼンタ分散液1 20重量部 CAPSO 0.1重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 51.0重量部
2,3−プロパンジオール0.3重量部を添加してpH
を9.5に調整し、0.8μmポリプロピレンフィルタ
ーにて濾過しシアンインクを作製した。 シアン分散液1 20重量部 Bicine 0.5重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 2−ピロリドン 10重量部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3重量部 イオン交換水 51.2重量部
ずに、pH9.0のブラックインクを作製した。
せずに、pH9.5のブラックインクを作製した。
に、pH9.5のブラックインクを作製した。
プロパンジオール0.8重量部の代わりに水酸化リチウ
ム0.5重量部を添加してpH10.0のブラックイン
クを作製した。
プロパンジオール0.8重量部の代わりに水酸化リチウ
ム0.5重量部を添加してpH10.0のブラックイン
クを作製した。
プロパンジオール0.8重量部の代わりに水酸化リチウ
ム0.5重量部を添加してpH10.0のブラックイン
クを作製した。
に、pH9.0のイエローインクを作製した。
プロパンジオール0.9重量部の代わりに水酸化ナトリ
ウム0.6重量部を添加してpH10.5のマゼンタイ
ンクを作製した。
ンジオール0.3重量部の代わりにトリエタノールアミ
ン0.2重量部を添加してpH9.5のシアンインクを
作製した。
プロパンジオール0.8重量部の代わりにトリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン0.5重量部を添加してp
H10.0のブラックインクを作製した。
て、初期粘度、平均粒径を測定後、以下の評価を行なっ
た。ノズル径30μmのノズルを有するPZTで駆動す
るヘッドを有するプリンタを使用し、インクを脱気後、
カートリッジに充填し初期印字を行なった後、プリンタ
にインクを充填したまま、50℃、60%RHの環境下
に1ヶ月間プリンタを放置した。この後、インクをカー
トリッジから抜き取り、保存後のインクのpH、インク
中のNi、Siの溶存量、粘度および平均粒径変化を測
定し結果を表1に示した。なお、粘度および平均粒径変
化については、それぞれの変化率が5%未満を○、5%
以上10未満を△、10%以上を×として表わした。
なように、請求項1に記載の本発明により、色材として
表面処理を施された顔料を含有するインクにおいて、p
H変化、特にpH低下を抑えた保存安定性の高い水性イ
ンクが提供できた。また、請求項2乃至10に記載の本
発明により、表面処理を施された顔料の凝集を起こすこ
となく、pH変化を抑えることができた。請求項11に
記載の本発明により、構成部材の腐食溶出防止に対して
特に大きな効果が得られた。請求項12に記載の本発明
により、pH維持が困難であった自己分散顔料を用いた
インクに対して、良好なpH緩衝性が得られた。請求項
13に記載の本発明により、液室部材の溶出が抑えら
れ、部材の耐久性が向上し、さらにインクの分散安定性
の優れた水性インクが得られた。請求項14に記載の本
発明により、流体抵抗部部材の溶出が抑えられ、部材の
耐久性が向上し、さらにインクの分散又は溶解安定性の
優れた水性インクが得られた。請求項15に記載の本発
明により、振動板の溶出が抑えられ、インク滴の大きさ
やインク滴の吐出速度の変化、吐出不良を防止すること
ができた。請求項16に記載の本発明により、ノズルの
溶出が抑えられ、特にインク滴の大きさやインク滴の吐
出速度の変化、吐出不良を防止することができた。請求
項17に記載の本発明により、インク滴の大きさやイン
ク滴の吐出速度の変化、吐出不良を防止し、且つインク
の分散又は溶解安定性の優れたインクジェット記録方法
を提供することができた。請求項18に記載の本発明に
より、インクと接する部材構成成分の溶出を防止でき、
インク滴の大きさやインク滴の吐出速度の変化、吐出不
良を防止し、且つインクの分散又は溶解安定性の優れた
インクジェット記録用インクを収容したインクカートリ
ッジを提供することができた。請求項19に記載の本発
明により、インクと接する部材構成成分の溶出を防止で
き、インク滴の大きさやインク滴の吐出速度の変化、吐
出不良を防止し、且つインクの分散又は溶解安定性の優
れたインクジェット記録用水性インクを備えた記録ユニ
ットを提供することができた。請求項20に記載の本発
明により、インクと接する部材構成成分の溶出を防止で
き、インク滴の大きさやインク滴の吐出速度の変化、吐
出不良を防止し、且つインクの分散又は溶解安定性の優
れたインクを備えたインクジェット記録装置を提供する
ことができた。
るヘッド構成の一例を示したものである。
録装置の一例を示したものである。
の一例を示す図である。
例を示す図である。
構成の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 色材として表面処理を施された顔料とこ
れを分散する水溶性有機溶剤と水を含有し、グッド緩衝
剤から選択される有機pH緩衝剤とアミノプロパンジオ
ール誘導体から選択される化合物を含有することを特徴
とする水性インク。 - 【請求項2】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−シクロヘキシル−3−アミノプロパンス
ルホン酸であることを特徴とする請求項1に記載の水性
インク。 - 【請求項3】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−3−
アミノプロパンスルホン酸であることを特徴とする請求
項1に記載の水性インク。 - 【請求項4】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−シクロヘキシル−2−アミノエタンスル
ホン酸であることを特徴とする請求項1に記載の水性イ
ンク。 - 【請求項5】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3
−アミノプロパンスルホン酸であることを特徴とする請
求項1に記載の水性インク。 - 【請求項6】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−ビス(ヒドロキシエチル)グリシンであ
ることを特徴とする請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項7】 前記グッド緩衝剤から選ばれる有機pH
緩衝剤が、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリ
シンであることを特徴とする請求項1に記載の水性イン
ク。 - 【請求項8】 前記アミノプロパンジオール誘導体が、
1−アミノ−2,3−プロパンジオールであることを特
徴とする請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項9】 前記アミノプロパンジオール誘導体が、
1−アミノ−2−エチル−2,3−プロパンジオールで
あることを特徴とする請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項10】 前記アミノプロパンジオール誘導体
が、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ルであることを特徴とする請求項1に記載の水性イン
ク。 - 【請求項11】 インクのpHが8〜11であることを
特徴とする請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項12】 前記表面処理された顔料が自己分散性
顔料であることを特徴とする請求項1に記載の水性イン
ク。 - 【請求項13】 液室の部材の少なくとも一部が、シリ
コン、ニッケルを含む材料から形成されたインクジェッ
トプリンタに用いることを特徴とする請求項1乃至12
のいずれかに記載の水性インク。 - 【請求項14】 流体抵抗部の部材の少なくとも一部
が、シリコン、ニッケルを含む材料から形成されたイン
クジェットプリンタに用いることを特徴とする請求項1
乃至12のいずれかに記載の水性インク。 - 【請求項15】 振動板の部材の少なくとも一部が、シ
リコン、ニッケルを含む材料から形成されたインクジェ
ットプリンタに用いることを特徴とする請求項1乃至1
2のいずれかに記載の水性インク。 - 【請求項16】 ノズルの部材の少なくとも一部が、シ
リコン、ニッケルを含む材料から形成されたインクジェ
ットプリンタに用いることを特徴とする請求項1乃至1
2のいずれかに記載の水性インク。 - 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
インクを用いることを特徴とするインクジェット記録方
法。 - 【請求項18】 インクを収容したインク収容部を備え
たインクカートリッジにおいて、該インクが請求項1乃
至16のいずれかに記載のインクであることを特徴とす
るインクカートリッジ。 - 【請求項19】 インクを収容したインク収容部と、イ
ンク滴を吐出させるためのヘッド部を備えた記録ユニッ
トにおいて、前記インクが請求項1乃至16のいずれか
に記載のインクであることを特徴とする記録ユニット。 - 【請求項20】 インクを収容したインク収容部と、イ
ンク滴を吐出させるための記録ヘッドとを有する記録ユ
ニットを備えたインクジェット記録装置において、前記
インクが請求項1乃至16のいずれかに記載のインクで
あることを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2001-289435 | 2001-09-21 | ||
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JP2001-337368 | 2001-11-02 | ||
JP2002263592A JP2003201430A (ja) | 2001-09-21 | 2002-09-10 | インク、並びにそれを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置 |
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