JP5958878B2 - インクジェット用インク組成物、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、及びインク記録物 - Google Patents

インクジェット用インク組成物、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、及びインク記録物 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット用インク組成物、並びに、該インクジェット用インク組成物を用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は記録ヘッドから紙などの被記録体にインクを吐出して記録を行うものであり、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコストが安く騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
特にインクジェットプリンターは前記利点から目覚しく普及し、オフィスユースは元よりパーソナルユースとしても一般家庭に広まっている。
このようなインクジェット記録に用いられるインクとしては、水を主成分とし、これに着色剤及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤、記録紙への浸透性を制御する浸透剤、その他添加剤等を含有したものが一般的である。
水系インクを用いたインクジェット記録は液体インクが記録体へ浸透することで定着するため、吸収特性の向上、着色成分の紙面への定着、着色成分の保護機能を持つインクジェット専用紙が開発されている。しかしインクジェット専用紙は抄紙後の多段の塗布工程が経るためコストが高く、また加工薬剤を多く使用しているため普通紙に比べリサイクル性も劣っている。
そのため普通紙に印字可能なカラープリンタの開発が進み、市場に盛んに投入されるようになった。しかしながら普通紙はインクジェット専用紙に比べインクの吸収性が劣るため、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(ブリーディング)、濃度低下、発色不良などの異常が発生し、充分な画質を得ることができない。
このため用途に応じて様々なインクが開発され、また用途に応じて選択使用されている。
インクの着色剤としては、優れた発色性や安定性、分散性から一般に染料が用いられている。しかしながら染料系インク組成物を用いて得られる画像の耐光性、耐水性等が劣るものである。耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙の改善によってある程度向上しているが、普通紙については満足できるものではない。
そこで耐光性や耐水性等を付与する目的で顔料を用いた水性顔料インク組成物が注目されてきた。しかし染料に比べ分子量が大きいことから色材粒経が大きくなり、染料インク組成物に比べ顔料インク組成物では目詰まり、白抜け、濃度むら等の不具合があった。しかし近年、顔料分散技術が向上し顔料の微粒子化が進められている。これにより顔料インク組成物でも画質改善が進んできた。
しかしインクジェットプリンターを使用せずに長期間放置すると、ノズル内でインクが乾燥固化してしまい、吐出不良、曲がり、画像抜け、画像濃度低下などの印字不良、異常画像が発生していた。
特許文献1(特開2005−138383号公報)にはインクジェット記録用インクの表面張力を下げ、紙への濡れ性を上げて発色性を向上させるため、インクジェットノズルにおけるノズルプレートの撥インク層にシリコーン樹脂を用いることが開示されている。これによりインクの発色性を向上させることはできる。しかし、プリンタの高速化、使用頻度の増加により初期の撥インク性だけでなく、ワイピング等による機械的耐久性にも優れていることが求められてきている。従来のインクでは、経時で撥インク性の劣化による異常画像、ノズルプレート面へのインク組成物固着による異常画像の発生などが起こり、現状では充分満足できるものではなく、更なる改良が望まれている。
特許文献2(特開2005−53943号公報)にはカルボン酸型表面処理顔料と水溶性有機溶剤を含む水性インクで、未中和カルボン酸を含むインク組成物について開示されている。このような分散液は、界面活性剤や溶剤等を含むインク組成において長期保存安定性を保つことが難しい。特に、細孔を多くもつ高ストラクチャーカーボンを用いた場合、増粘・ゲル化を引き起こしやすい。
特許文献3(特開昭56−147871号公報)には顔料、高分子分散剤および非イオン性界面活性剤を含有する水性媒体からなる記録液が提案されている。高分子分散剤による分散体は容易に分散でき簡便に分散体を製造できる反面、これを用いたインク組成物では経時での保存安定性が劣り、また画像濃度も未だ充分満足いくものではない。
本発明の目的は、インクジェット用インク組成物、特に水系インク組成物において、該インク組成物の発泡性が低くまたノズルプレート面へのインク組成物の固着がなく、これらにより吐出安定性に優れ、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(ブリーディング)等のない、さらに画像の色再現性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、耐擦過性、両面印刷性などが良好であるインクジェット用インク組成物を提供することにある。また長期の保存放置によっても前記のような異常の発生しない良好なインクジェット用インク組成物を提供することにある。更に該インクジェット用インク組成物を用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物を提供することにある。
本発明は上記の実情を鑑み、インクジェット用インク組成物おいて上述したような欠点を改善すべく検討した結果、顔料、特にカーボンブラックの分散体に着目した。カーボンブラック分散体については、カーボンブラックの表面を化学反応処理したもの、バインダーレジンにより表面処理したもの、界面活性剤により分散したもの、などが知られている。これらの分散体については様々なものが発明され特徴を有するものの、未だ上記目的を達するには至っていなかった。
本発明者らは、インク組成物に特定のカーボンブラック分散体を含有させることで、上記目的が得られるという知見を見出した。すなわち本発明においては、異なる2つの分散体によりその機能を発揮させる。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)少なくとも着色剤、水、水溶性有機溶媒を含有してなるインクジェット記録用インク組成物において、前記着色剤が表面に親水基を有するカーボンブラックとナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックとからなることを特徴とする、インクジェット用インク組成物。
)前記(1)に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物をインクジェットヘッドから飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置であって、インクジェットヘッドのノズルプレート面がシリコーン樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とする、インクジェット記録装置。
)前記(1)に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物をインクジェットヘッドから飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置であって、インクジェットヘッドのノズルプレート面がフッ素系材料を含有する撥インク層を有することを特徴とする、インクジェット記録装置。
)前記刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、前記()又は()に記載のインクジェット記録装置。
)前記(1)に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物を飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とする、インクジェット記録方法。
)前記刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、前記()に記載のインクジェット記録方法。
)前記(1)に記載のインクジェット用インク組成物を容器中に収容したことを特徴とする、インクカートリッジ。
)記録媒体上に前記(1)に記載のインクジェット用インク組成物を用いて形成された画像を有してなることを特徴とする、インク記録物。
本発明のインクジェット用インク組成物は、該インク組成物の発泡性が低くまたノズルプレート面へのインク組成物の固着がなく、これらにより吐出安定性に優れ、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(ブリーディング)等のないさらに画像の色再現性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、耐擦過性、両面印刷性などが良好である。
本発明のインクジェット記録装置の一例の外観概略図である。 図1におけるインクジェット記録装置の内部の概略図である。 図1におけるインクジェット記録装置の要部拡大図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドの要部拡大図である。 インクジェットヘッドのチャンネル間方向の要部拡大図である。
本発明のインクジェット用インク組成物に用いられる着色剤は、表面に親水基を有するカーボンブラックと、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックとからなる。
前記表面に親水基を有するカーボンブラックを得るために用いるカーボンブラックは、公知のカーボンブラックの製造方法により製造されたものであり、例えば、チャンネル法、オイルファーネス法、ファーネス法、アセチレンブラック法、サーマルブラック法等で製造されたものが好適である。前記カーボンブラックは、表面を改質処理し、少なくとも1種の親水基をカーボンブラックの表面に有し、分散剤を使用することなく安定に分散させることができる。
前記表面改質方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過硫酸塩、過硼酸塩、過炭酸塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩などの酸化剤水溶液中にカーボンブラックを添加して酸化処理する方法、低温酸化プラズマ処理する方法、オゾンによって酸化する方法などが挙げられる。
前記カーボンブラックにおける親水基としては、例えば、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO32(ただし、各式中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す)、−SO2NH2、及び−SO2NHCOR(ただし、式中、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、及び置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表す)から選択されるいずれかが挙げられる。これらの中でも、−COOMが特に好ましい。
前記親水基中における「M」は、アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、等が挙げられる。前記有機アンモニウムとしては、例えば、モノ乃至トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウムが挙げられる。
なお、本発明において−COOMは一部中和されず、−COOHの状態で存在していてもよく、むしろ中和率が低い方が有機溶剤中への分散状態が良好となる。有機溶剤中への分散が良好であれば、水分が蒸発して溶剤比率が高まったときの増粘・ゲル化を抑えることができ、高温・低湿環境における吐出安定性や、ノズル面やワイパーへのインク付着を低減することができ吐出信頼性の高いインクを提供することができる。
前記カーボンブラックが水に分散した状態での体積平均粒径は、80〜150nmが好ましく、100〜130nmがより好ましい。前記体積平均粒径が80nm未満であると、普通紙で十分な画像濃度が得られなくなり、150nmを超えると、吐出性が悪化することがある。
ここで、前記カーボンブラックの体積平均粒径は、例えば、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)により測定することができる。
カーボンブラックを酸化処理する過程で分解生成物が発生する。化合物を特定することは困難であるが、−CH3、−CH2−CH2−、−CH2−、−NH−、−O−、=S−、−OCH3、芳香族環等の中から選ばれる少なくとも1種類の疎水基、および−OH、−COOH、−SO3Hの中から選ばれる少なくとも1種類の親水基が含まれる。なお、前記親水基は、カーボンを中和する際に一部が中和され、水中では−O−、−COO−、−SO3−で存在している。
高ストラクチャーなカーボンほど、接触面積が大きいため分解生成物が多く発生し、精製処理で取り除ききれない場合が多く、カーボン内部に残存しやすい。分解生成物が溶出しなくなるまで精製を行うのが一般的だが、インク組成中に含まれるカーボンブラックの水溶性有機溶剤への分散安定性を確保するには、ある程度この分解生成物が残存している方が好ましい。
カーボンブラックを酸化処理する過程で発生した分解生成物の確認方法としては、カーボン分散液を60℃で48時間程度加熱した後、限外濾過膜にて分離し、得られた液体を乾燥させてFT−IRにて官能基を定性分析することができる。
一方着色剤としては、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックを併用する。ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用いることにより、効率よくカーボンブラックを水系分散できると共に、その分散剤の濃度に対し分散体液の粘度が大きく依存しない特徴がある、これにより平均粒径の異なるカーボンブラックについても適度な分散体が得られる特徴を有する。
本発明において、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物は、ナフタレンスルホン酸の2量体、3量体、4量体の合計含有率が20質量%未満では分散性が悪くなり、顔料分散液及びインクの保存安定性が劣り、ノズルの目詰まりによる異常画像が発生しやすい。一方ナフタレンスルホン酸の2量体から4量体の含有率が80質量%を超えると粘度が高くなり過ぎ、分散が困難になってしまう。
分散液においては、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物はカーボンブラック1質量部に対し0.02〜2質量部の割合で含まれるのが好ましい。さらに好ましくは、前記割合はカーボンブラック1質量部に対し0.06〜1質量部である。前記分散剤の使用量が0.02質量部未満では前記目的効果が得られず、また顔料分散液及びインクの保存安定性が劣り、ノズルの目詰まりが発生し異常画像となってしまう。一方2質量部より大きいと顔料分散液およびインクの粘度が高くなりすぎインクジェット方式での印字が困難になってしまう。
本発明のインク組成物に用いられる着色剤として特に限定はないが、例えば以下に挙げる顔料が好適に用いられる。また、これら顔料は複数種類を混合して用いても良い。
本発明で用いられる着色剤であるカーボンブラックとしては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックであり、一次粒径が10〜50nm、BET法による比表面積が50〜400m/g、DBP吸油量が40〜150ml/100g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2〜9を有するものが好ましい。
このようなものとしては、例えば、#2200B、#2300、#2350、#2400B、#2450B、#2600、#2650、#2700B、#650B、#750B、MA600、MCF88、#850、#900、#950、#960、#970、#980、#990、#1000、#260、#95、CF9、#5、#10、#20、#25、#30、#32、#33、#40、#44、#45、#45L、#47、#50、#52、MA7、MA8、MA11、MA14、MA77、MA100、MA100R、MA100S、MA220、MA200RB、MA230(以上、三菱化学社製)、Raven700、同760ULTA、同780ULTRA、同790ULTRA、同820、同850、同860ULTRA、同880ULTRA、同890、同890H、同1000、同1020、同1035、同1040、同1060ULTRA、同1080ULTRA、同1100ULTRA、同1170、同1190ULTRA、同1200、同1250、同1255、同1500、同2000、同2500ULTRA、同3000(以上、Columbian社製)、REGAL99R、同250R、同300R、同330R、同400R、同415R、同500R、同660R、MOGAL L、MONARCH700、同800、同880、同900、同1000、同1100、(以上、CABOT社製)、Color BlackFW1、同FW2、同FW2V、同FW18、同FW200、同S150、同S160、同S170、NIPex35、同60、同70、同90、同150、同160IQ、同170IQ、同180IQ、PRINTEX12、同25、同30、同31、同35、同55、同60、同60A、同75、同80、同85、同90、同95、同140U、同140V、同155C、同200、同300、同300IP、同301、SPECIAL BLACK4、同4A、同5、同6、同100、同250、同350、同550(以上、degussa社製)等を使用することができる。なおこれらに限定されるものではない。
本発明になるインク組成物では、前記特定のカーボンブラックに加えて、特定の湿潤剤を用いることが好ましい。すなわち湿潤剤としてトリメチルグリシンを用いることが好ましい。トリメチルグリシンは、N,N,N−トリメチルグリシンとも云われ、グリシンのアミノ基がトリメチル化されて分子内塩を形成している両イオン性の湿潤剤である。インク組成物中にトリメチルグリシンとその他の水溶性有機溶剤が含有されることにより、インク組成物の保水性と湿潤性を共に保持することができ、インクジェット組成物を長期間保存しても色材の凝集や粘度の上昇がなく、優れた保存安定性を実現できる。また、インクジェットプリンターのノズル先端等で開放状態に放置されても、乾燥物の流動性を長時間維持するインクジェット記録用インクが実現できる。さらに印字中もしくは印字中断後の再起動時にノズルの目詰まりが発生することもなく、高い吐出安定性が得られる。本発明におけるトリメチルグリシンの含有量は、インク組成物の全固形分に対し、15質量%以上50質量%以下で、より好ましくは20質量%から40質量%程度が吐出安定性とインク保存性が良く、安定した画像品質が提供される。15質量%未満であると吐出安定性が損なわれ吐出の曲がり等が発生し、画像ムラによる画像濃度低下を招き、インク保存安定性も低下する。一方含有量が50質量%を超えると画像のニジミ等が発生し、紙への浸透性が増すため濃度低下も発生してしまう。
本発明になるインク組成物においては、少なくとも着色剤が表面に親水基を有するカーボンブラックとナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックとからなることを特徴とするが、前記表面に親水基を有するカーボンブラックとナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックとの混合比率は8:2〜2:8、好ましくは6:4〜4:6である。
表面に親水基を有するカーボンブラックでは画像濃度は得られるが、後述するインクジェットヘッドのノズルプレート面がシリコン樹脂を含有する撥インク層では良好であるが、フッ素系材料を含有する撥インク層では経時の使用で固着が発生し異常画像の原因となってしまう。一方ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックでは画像濃度はやや劣るが、フッ素系材料に対しては良好であるがシリコーン樹脂に対しては固着が発生してしまう。これら異なる性質の着色剤を用いることで、インクジェットヘッドの撥インク層に対し経時で安定なインク組成物の提供が可能となる。
親水基を有するカーボンブラックの含有量の比が2未満ではシリコーン樹脂に対する固着性が保持できず、一方ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックの含有量の比が2未満ではフッ素系材料に対する固着性が保持できない。
さらにナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックを用いると画像濃度がやや劣ってしまうが、湿潤剤としてトリメチルグリシンを合わせて用いることで、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックの紙上での凝集性が向上し、画像濃度が得られるものである。
本発明になるインク組成物では水溶性樹脂を合わせて用いても良い。水溶性樹脂の具体例としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体からなるブロック共重合体、あるいはランダム共重合体、又はこれらの塩等が挙げられる。これらの水溶性樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であり、これらの中でも重量平均分子量3000〜20000のものが、インクジェット用インク組成物に用いた場合に、分散液の低粘度化が可能であり、かつ分散も容易であるという利点があるので特に好ましい。
また、本発明で分散剤として使用できる水溶性界面活性剤の具体例としては、下記のものが挙げられる。本発明になるナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物に合わせて用いてもよい。またインク組成物の分散剤として用いてもよい。例えば、アニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、アルキルアリル及びアルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等が挙げられる。又、カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。更に両性界面活性剤としては、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。又、ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
本発明のインク組成物を所望の物性にするため、あるいは乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するためなどの目的で、本発明になる湿潤剤トリメチルグリシンに加え、その他の水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒には湿潤剤、浸透剤が含まれる。湿潤剤は乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止することを目的に添加される。湿潤剤の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ−テル額;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノ−ル等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等である。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは複数混合して用いられる。
また、浸透剤はインク組成物と被記録材の濡れ性を向上させ、浸透速度を調整する目的で添加される。浸透剤としては、下記式(1)〜(4)で表されるものが好ましい。すなわち、下記式(1)のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、式(2)のアセチレングリコール系界面活性剤、下記式(3)のポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤ならびに式(4)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系界面活性剤は、液の表面張力を低下させることができるので、濡れ性を向上させ、浸透速度を高めることができる。
Figure 0005958878
(Rは分岐していても良い炭素数6〜14の炭化水素鎖、k:5〜20)
Figure 0005958878
(m、nは0〜40)
Figure 0005958878
(Rは分岐してもよい炭素数6〜14の炭化水素鎖、nは5〜20)
Figure 0005958878
(Rは炭素数6〜14の炭化水素鎖、m、nは20以下の数)
前記式(1)〜(4)の化合物以外では、例えばジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体等のノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類を用いることができるが、特にジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
本発明のインク組成物はポリマー粒子を含有しても良く、該ポリマー粒子としては従来公知のポリマー粒子が使用できる。これらポリマー粒子は樹脂エマルジョンの状態で使用され、ポリウレタン系、スチレンアクリル系、アクリルシリコン系から選ばれた少なくとも1種類以上であることが好ましい。特に水系顔料分散体にはポリウレタン系樹脂エマルジョンが紙への定着性等の点でより好ましい。
樹脂エマルジョンは、インク組成物の調製原料として使用する際、または本発明のインク組成物調整後において、O/W型のエマルジョンとして存在するものである。ポリウレタン系樹脂のエマルジョンには、比較的親水性の通常のポリウレタン系樹脂を外部に乳化剤を使用してエマルジョン化したものと、樹脂自体に乳化剤の働きをする官能基を共重合等の手段で導入した自己乳化型のエマルジョンがある。いずれも使用可能であるが、インク組成物の成分の組み合わせによって、顔料及びエマルジョン粒子の分散安定性に若干の差違があるので注意を要する。顔料や分散剤との各種組み合わせにおいて、常に分散安定性に優れているのはアニオン型自己乳化型ポリウレタンのエマルジョン樹脂である。その際、顔料の固着性・分散安定性の面でポリウレタン系樹脂はポリエステル型よりポリカーボネート型である場合の方が好ましく、さらにポリエステル型、ポリカーボネート型よりエーテル型である場合の方が好ましい。理由は定かではないが、非エーテル型は耐溶剤性に弱いものが多く、インクの高温保存時に粘度が凝集しやすい。また、理由は定かではないが、水系顔料分散体及び水系顔料インクに前記樹脂エマルジョンを添加し、加熱処理をすることで、処理時間短縮が可能である。
本発明のインク組成物の表面張力は、20〜60dyne/cmであることが好ましく、被記録材との濡れ性と液滴の粒子化の両立の観点からは30〜50dyne/cmであることがさらに好ましい。
本発明のインク組成物の粘度は、1.0〜20.0cPであることが好ましく、吐出安定性の観点からは3.0〜10.0cPであることがさらに好ましい。
本発明のインク組成物のpHは3〜11であることが好ましく、接液する金属部材の腐食防止の観点からは6〜10であることがさらに好ましい。
本発明のインク組成物は防腐防黴剤を含有することができる。防腐防黴剤を含有することによって、菌の繁殖を押さえることができ、保存安定性、画質安定性を高めることができる。防腐防黴剤としてはベンゾトリアゾール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、イソチアゾリン系化合物、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が使用できる。
本発明のインク組成物は防錆剤を含有することができる。防錆剤を含有することによって、ヘッド等の接液する金属面に被膜を形成し、腐食を防ぐことができる。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が使用できる。
本発明のインク組成物は酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤を含有することによって、腐食の原因となるラジカル種が生じた場合にも酸化防止剤がラジカル種を消滅させることで腐食を防止することができる。酸化防止剤としては、フェノール系化合物類、アミン系化合物類が代表的であるがフェノール系化合物類としては、ハイドロキノン、ガレート等の化合物、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のヒンダードフェノール系化合物が例示され、アミン系化合物類としては、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N’−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニルエチレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェニルメタン等が例示される。また、後者としては、硫黄系化合物類、リン系化合物類が代表的であるが、硫黄系化合物としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジブチレート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が例示され、リン系化合物類としては、トリフェニルフォスファイト、トリオクタデシルフォスファイト、トリデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、ジフェニルイソデシルフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールフォスファイト等が例示される。
本発明のインク組成物はpH調整剤を含有することができる。pH調整剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、ジエタノールアミン、トリエタノ−ルアミン等のアミン類、硼酸、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸等を用いることができる。
本発明のインクジェット用インク組成物の調製方法としては、着色剤を分散させる従来公知のインクの調製方法でよく、例えばまず着色剤を公知の分散機にて分散し、必要に応じて遠心分離、濾過等により粗大粒子等を取り除き、着色剤分散液(ミルベース)を得る。次に湿潤剤、浸透剤、界面活性剤、水等を混合し、均一に混合するように攪拌を行い、ついでこの混合液に対してポリマー粒子、酸化チタン、消泡剤を添加攪拌し、その後ミルベース、pH調整剤、pH緩衝剤を添加し攪拌してインク組成物を得る。得られたインク組成物は、インク材料由来やインク製造過程で発生した粗大粒子を取り除くため、濾過工程を経ることが望ましい。濾過に用いるフィルター孔径は、直径0.5μm〜10μmが望ましく、より好ましくは3μm〜7μmが製造効率とインク吐出信頼性の面から好ましい。
製造されたインクはインクカートリッジに充填されるが、充填されるインクは脱気されたものが望ましく、好ましくは溶存酸素濃度が5ppm以下である。
本発明のインクジェット記録装置においては、後述するインク飛翔手段におけるインクジェットヘッドのノズルプレート面が、シリコーン樹脂またはフッ素樹脂を含有する撥インク層を有する。
前記シリコーン樹脂は、SiとOからできたシロキサン結合を基本骨格とした樹脂であり、オイル、レジン、エラストマー等の種々の形態で市販されており、本発明で重要な撥インク性以外にも耐熱性、離型性、消泡性、粘着性等種々の特性を備えている。シリコーン樹脂は常温硬化、加熱硬化、紫外線硬化型等があり、作製方法、使用用途に応じて選択できる。
フッ素系撥水材料については、いろいろな材料が知られているが、ここでは、パーフルオロポリオキセタン及び変性パーフルオロポリオキセタンの混合物(ダイキン工業製、商品名:オプツールDSX)を1Å〜30Åの厚さに蒸着することで必要な撥水性を得ている。オプツールDSXの厚さは、10Åでも20Å、30Åでも撥水性、ワイピング耐久性能に差は見られなかった。よってコストなどを考慮するとより好適には1Å〜20Åが良い。またフッ素系撥水層の表面には樹脂製のフィルムに粘着材を塗布した粘着テープが貼り付けられていて、エキシマレーザ加工時の補助機能をはたしている。
前記シリコーン樹脂またはフッ素材料を含有する撥インク層をノズル面上に形成する方法としては、液状のシリコーン樹脂材料を真空蒸着する方法や、シリコーンオイルをプラズマ重合することにより形成する方法、スピンコート、ディッピング、スプレーコート等の塗布により形成する方法、電着法等が挙げられる。
前記撥インク層を形成する際には、電着法以外ではノズル孔及びノズル板裏面をフォトレジスト、水溶性樹脂等でマスキングし、撥インク層形成後、レジストを剥離除去すればノズル板表面のみに、撥インク層を形成することができる。
この場合、アルカリ性の強い剥離液を使用すると撥インク層へダメージを与えるので、注意が必要である。
前記シリコーン樹脂を含む撥インク層の厚みは、0.1μm〜5.0μmが好ましく、0.1μm〜1.0μmがより好ましい。前記厚みが、0.1μm未満であると、ワイピングに対する耐久性が悪化し、長期間使用時に撥インク性が低下してしまうことがあり、5.0μmを超えると、必要以上の厚みの撥インク層であるため製造コストが高くなることがある。
前記撥インク層の表面粗さ(Ra)は、0.2μm以下が好ましい。前記表面粗さRaを0.2μm以下にすることで、ワイピング時の拭き残しを低減することができる。
本発明になるインクジェット用インク組成物を用いたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法は、たとえば以下の通りである。これらは構成例のひとつに過ぎず、本発明になんら限定を加えるものではない。
図1に示すインクジェット記録装置は、装置本体101と、装置本体101に装着した用紙を装填するための給紙トレイ102と装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。そして装置本体101の上カバー111の上面は略平坦な面であり、装置本体101の前カバーの前面112が上面に対して斜め後方に傾斜し、この傾斜した前面112の下方側に、前方(手前側)に突き出した排紙トレイ103及び給紙トレイ102を備えている。更に、前面112の端部側には、前面112から前方側に突き出し、上カバー111よりも低くなった箇所にインクカートリッジ装填部104を有し、このインクカートリッジ装填部104の上面に操作キーや表示器などの操作部105を配置している。このインクカートリッジ装填部104にはインクカートリッジの脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。
装置本体101内には図2、図3に示すように、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モーターによって、図3のキャリッジ走査方向に移動走査する。
キャリッジ133にはイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインク滴を飛翔(吐出)する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するヘッドとしては、圧電素子等の圧電アクチュエーター、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエーター、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエーター、静電力を用いる静電アクチュエーターなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。このサブタンク135に、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジからインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部(圧板)141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、用紙142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる用紙142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンターローラ152と、略鉛直上方に送られる用紙142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とを備えている。また搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。
ここで、搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ157とテンションローラ158との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向に周回するように構成されている。この搬送ベルト151は、例えば,抵抗制御を行っていない純粋な厚み40μm程度の樹脂材、例えば、ETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。また、搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材161を配置している。更に、記録ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪171と、排紙ローラ172及び排紙コロ173とを備え、排紙ローラ172の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、装置本体101の背面部には両面給紙ユニット181が着脱可能に装着されている。
この両面給紙ユニット181は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取りこんで反転させて再度カウンターローラ152と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット181の上面には手差し給紙部182を設けている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンターローラ152との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押しつけられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、用紙142は搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより,停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受け取ることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
そしてサブタンク135内のインクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジから所要量のインクがサブタンク135に補給される。
本発明に関わるインクジェット記録装置は、上記例に限定されるものではなく、更にインクジェットプリンター以外にもファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができる。
次に、インク飛翔手段及びインクジェットヘッドについて説明する。
本発明のインクジェット記録装置は、インク組成物に刺激を印加して、該インク組成物をインクジェットヘッドから飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有する。
前記刺激は、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば熱(温度)、圧力、振動、光などが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記刺激は、刺激発生手段により発生させることができ、その例としては、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどがある。具体例としては、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等が挙げられる。
図4は本発明にかかるインクジェットヘッドの一例の要部拡大図、図5はインクジェットヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
このインクジェットヘッドは、図示を省略しているインク供給口(図4の表面方向から奥方向(紙の裏面方向)に向かってインクを供給する)と共通液室12となる彫り込みを形成したフレーム10と、流体抵抗部21、加圧液室22となる彫り込みとノズル41に連通する連通口23を形成した流路板20と、ノズル41を形成するノズル板30と、凸部61、ダイヤフラム部62及びインク流入口63を有する振動板60と、振動板60に接着層70を介して接合された積層圧電素子50と、該積層圧電素子50を固定しているベース40を備えている。ベース40はチタン酸バリウム系セラミックからなり、積層圧電素子50を2列配置して接合している。
積層圧電素子50は、厚み10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層51と、厚み数μm/1層の銀・パラジウム(AgPd)からなる内部電極層52とを交互に積層している。内部電極層52は両端で外部電極53に接続する。
積層圧電素子50はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部56と支持部57(非駆動部)として使用する(図5参照)。
2つの外部電極53のうち一方(図の表面方向又は奥方向(紙の裏面方向)で内部電極層52の一端に連なる)の外側端はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極54となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており、共通電極55となる。
駆動部の個別電極54にはFPC(80)が半田接合されている。また、共通電極55は積層圧電素子50の端部に電極層を設けて回し込んでFPC(80)のGnd電極に接合している。
FPC(80)には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部56への駆動電圧印加を制御している。
振動板60は、薄膜のダイヤフラム部62と、このダイヤフラム部62の中央部に形成した駆動部56となる積層圧電素子50と接合する島状凸部(アイランド部)61と、図示してない支持部に接合する梁を含む厚膜部と、インク流入口63となる開口を電鋳工法によるNiメッキ膜を2層重ねて形成している。ダイヤフラム部の厚みは3μm、幅は35μm(片側)である。
この振動板60の島状凸部61と積層圧電素子50の駆動部56、振動板60とフレーム10の結合は、ギャップ材を含んだ接着層70をパターニングして接着している。
流路板20はシリコン単結晶基板を用いて、流体抵抗部21、加圧液室22となる彫り込み、及びノズル41に対する位置に連通口23となる貫通口をエッチング工法でパターニングした。
エッチングで残された部分が加圧液室22の隔壁24となる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部21とした。
ノズル板30は金属材料、例えば電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル41を多数形成している。
このノズル41の内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい)に形成している。また、このノズル41の径はインク滴出口側の直径で20〜35μmである。
また各列のノズルピッチは150dpiとした。
このノズル板30のインク吐出面(ノズルプレート表面側)は、撥インク層90を設けている。
本発明では十分な撥インク性を保持するために、この撥インク層はシリコーン樹脂を含む、又はフッ素系材料を含む撥インク層で構成されている。シリコーン樹脂を含む撥インク層とは、シリコーン樹脂単独、又は他の樹脂、金属等の構成成分との混合により構成されたものであり、例えば、シリコーン樹脂微粒子がフッ素樹脂中に分散されたもの、シリコーン樹脂とポリプロピレンの混錬物、シリコーン樹脂とNiの共析めっき等が挙げられる。
シリコーン樹脂の溶出を抑えるには、シリコーン樹脂と他の構成成分との混合体がより効果的である。
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、記録信号に応じて駆動部56に駆動波形(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、駆動部56に積層方向の変位が生起し、振動板60を介して加圧液室22が加圧されて圧力が上昇し、ノズル41からインク滴が吐出される。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室22内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室22内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室12に流入し、共通液室12からインク流入口63を経て流体抵抗部21を通り、加圧液室22内に充填される。
流体抵抗部21は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果がある反面、表面張力による再充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
<インクカートリッジ>
本発明のインクカートリッジは、本発明のインクジェット用インク組成物を容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。また、前述のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
<インク記録物>
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録された記録物は、本発明のインク記録物である。本発明のインク記録物は、記録用メディア上に、本発明のインクジェット用インク組成物を用いて形成された画像を有してなる。前記記録用メディアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記インク記録物は、高画質で滲みがなく、画像の色再現性、耐久性、耐光性、乾燥性、耐擦過性、両面印刷製に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されないものである。なお実施例中の部数は質量部を表わすものである。
(親水基を有するカーボンブラックの調整)
分散体1
カーボンブラック(三菱化学社製#44、窒素吸着比表面積110m2/g、DBP吸油量78cm3/100g)100gに2mol/リットルの過硫酸ナトリウムを加え75℃で10時間攪拌して酸化処理を行った。次いで純水で洗浄して乾燥した後、再度水に分散させ水酸化ナトリウムで中和し限外濾過膜で残塩を分離した。顔料濃度が20%となるよう水分を調整し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除いた。得られた分散体の電導度は1.35mS/cm、pHは5.6、酸価は50mg/KOH、20%分散液中に含まれるNa量は2200ppmであった。また分散液から分離した分解生成物を濃縮しFT-IRで測定を行ったところ、1590cm-1および1384cm-1付近に−COO−由来のピークが観察された。
分散体2
カーボンブラック(三菱化学社製#50)100gに2mol/リットルの過硫酸ナトリウムを加え75℃で20時間攪拌して酸化処理を行った。次いで純水で洗浄して乾燥した後、再度水に分散させ水酸化ナトリウムで中和し限外濾過膜で残塩を分離した。顔料濃度が20%となるよう水分を調整し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除いた。得られた分散体の電導度は1.35mS/cm、pHは5.6、酸価は85mg/KOH、20%分散液中に含まれるNa量は3700ppmであった。また分散液から分離した分解生成物を濃縮しFT-IRで測定を行ったところ、1590cm-1および1384cm-1付近に−COO−由来のピークが観察された。
分散体3
カーボンブラック(三菱化学社製#25、窒素吸着比表面積55m2/g、DBP吸油量69cm3/100g)100gに2mol/リットルの過硫酸ナトリウムを加え75℃で5時間攪拌して酸化処理を行った。次いで純水で洗浄して乾燥した後、再度水に分散させ水酸化ナトリウムで中和し限外濾過膜で残塩を分離した。顔料濃度が20%となるよう水分を調整し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除いた。得られた分散体の電導度は1.35mS/cm、pHは7.5、酸価は15mg/KOH、20%分散液中に含まれるNa量は1000ppmであった。また分散液から分離した分解生成物を濃縮しFT-IRで測定を行ったところ、1590cm-1および1384cm-1付近に−COO−由来のピークが観察された。
(ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックの調整)
分散体4
カーボンブラック(degussa社製NIPex150、BET比表面積110m2/g、DBP吸油量400g/100g)100g、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(竹本油脂社製、ナフタレンスルホン酸2量体、3量体、4量体の合計含有量:48%)6g、蒸留水394gをプレミックスし、その後ビーズミル分散機(寿工業社製 UAM−015)を用い0.05mmジルコニアビーズ(密度6.03x10-6g/m)で周速6m/s、液温27℃で30分間分散し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除き分散体4を得た。
分散体5
カーボンブラック(degussa社製NIPex90、BET比表面積300m2/g、DBP吸油量95g/100g)100g、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(竹本油脂社製、ナフタレンスルホン酸2量体、3量体、4量体の合計含有量:22%)6g、蒸留水394部をプレミックスし、その後ビーズミル分散機(寿工業社製 UAM−015)を用い0.05mmジルコニアビーズ(密度6.03x10-6g/m)で周速6m/s、液温27℃で30分間分散し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除き分散体5を得た。
分散体6
カーボンブラック(degussa社製NIPex60、BET比表面積115m2/g、DBP吸油量115ml/100g)100g、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(竹本油脂社製、ナフタレンスルホン酸2量体、3量体、4量体の合計含有量:78%)6g、蒸留水394部をプレミックスし、その後ビーズミル分散機(寿工業社製 UAM−015)を用い0.05mmジルコニアビーズ(密度6.03x10-6g/m)で周速6m/s、液温27℃で30分間分散し、1.5μmメンブランフィルターで濾過して粗大粒子を取り除き分散体6を得た。
実施例1
上記で得られた分散体を用いて下記インク処方によりインク組成物を調合し、30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してブラックインク組成物1を得た。
尚、以下の実施例及び比較例においては、界面活性剤、防腐剤、pH調整剤、ウレタン樹脂エマルジョンとして、以下のものを用いた。
界面活性剤:ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物
(竹本油脂社製:パイオニンA−45−PN)
防腐剤:プロキセルLV、アベシア社製
pH調整剤:水酸化リチウム
ウレタン樹脂エマルジョン:
アニオン性自己乳化型のエーテル系ポリウレタン樹脂エマルジョン
(三井化学ポリウレタン社製:W5025)
(ブラックインク組成物1)
分散体1 20.0部
分散体4 20.0部
トリメチルグリシン 3.0部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 17.5部
グリセリン 5.5部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物1をインクカートリッジに充填した。
次にインクジェットプリンター(リコー製IPSiO GXe3300)に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着し、これに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたブラックインク組成物1の吐出安定性については、インク記録物を印刷した後、プリンタヘッドにキャップした状態でプリンタを40℃の環境下で1ヶ月放置した。放置後のプリンタの吐出状態が初期の吐出状態に回復するか否かを下記のクリーニング動作回数によって評価した。
○:1回の動作により回復した。
△:2回〜3回の動作により回復した。
×:3回以上の動作によっても回復がみられなかった。
ブラックインク組成物1の保存試験を行ったところ、1回の動作で回復し、得られたインク記録物は鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらに5000枚まで連続印字を行い、その後シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装置より取り出し、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着等は見られなかった。
次に前記インクジェットプリンターにフッ素系材料を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着し、前記と同様に3000枚の連続印字を行った。3000枚印字後でも印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ等の異常は見られなかった。さらに5000枚までの連続印字を行いノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。
実施例2
下記処方によるインク組成物を調合した。30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してブラックインク組成物2を得た。
(ブラックインク組成物2)
分散体2 32.0部
分散体6 8.0部
トリメチルグリシン 4.0部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 17.0部
グリセリン 5.0部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物2をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また実施例1と同様に得られたブラックインク組成物2の吐出安定性試験(高温1ヶ月放置)を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ等を見たが、3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらに5000枚までの印字後ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて3000枚連続印字を行っても、白抜け、すじなどの異常画像は見られず、さらに5000枚までの印字後プレート面を観察しても、インク組成物等の固着も見られなかった。
実施例3
下記処方によるインク組成物を調合した。30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してブラックインク組成物3を得た。
(ブラックインク組成物3)
分散体3 8.0部
分散体5 32.0部
トリメチルグリシン 1.2部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 18.4部
グリセリン 6.4部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物3をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また実施例1と同様に得られたブラックインク組成物3の吐出安定性試験(高温1ヶ月放置)を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ等を見たが、3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらに5000枚までの印字後ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて3000枚連続印字を行っても、白抜け、すじなどの異常画像は見られず、さらに5000枚までの印字後プレート面を観察しても、インク組成物等の固着も見られなかった。
実施例4
下記処方によりインク組成物を調合した。30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過しさらに、真空脱気してブラックインク組成物4を得た。
(ブラックインク組成物4)
分散体1 12.0部
分散体5 28.0部
トリメチルグリシン 1.6部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 18.2部
グリセリン 6.2部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物4をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また実施例1と同様に得られたブラックインク組成物4の吐出性試験(高温1ヶ月放置)を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらに5000枚までの印字後ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて3000枚連続印字を行っても、白抜け、すじなどの異常画像は見られず、さらに5000枚までの印字後プレート面を観察しても、にインク組成物等の固着も見られなかった。
実施例5
下記処方によりインク組成物を調合した。30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過しさらに、真空脱気してブラックインク組成物5を得た。
(ブラックインク組成物5)
分散体3 20.0部
分散体4 20.0部
トリメチルグリシン 3.0部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 17.5部
グリセリン 5.5部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物5をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また実施例1と同様に得られたブラックインク組成物5の吐出性試験(高温1ヶ月放置)を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらに5000枚までの印字後ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて3000枚連続印字を行っても、白抜け、すじなどの異常画像は見られず、さらに5000枚までの印字後プレート面を観察しても、にインク組成物等の固着も見られなかった。
比較例1
下記インク処方によりインク組成物を調合し、30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してブラックインク組成物6を得た。
(ブラックインク組成物6)
分散体1 40.0部
トリメチルグリシン 0.5部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.5部
グリセリン 6.0部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物6をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた初期画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物6の吐出安定性試験を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見たところ、3000枚印字後の画像でも異常は見られず、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。
さらに5000枚まで連続印字を行ったところ、ベタ部で白抜け、すじなどの異常画像が発生し、全体に地汚れが見られた。5000枚印字後のノズルプレート面を観察したところ、インク組成物の固着が見られた。またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて同様に3000枚連続印字を行ったところ、1000枚目当りからベタ部で白抜け、すじなどの異常画像が発生し、全体に地汚れが発生した。3000枚印字後のノズルプレート面を観察したところ、インク組成物等の固着が見られた。
比較例2
下記インク処方によりインク組成物を調合し、30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物7を得た。
(ブラックインク組成物7)
分散体着色剤4 40.0部
トリメチルグリシン 5.0部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 16.5部
グリセリン 4.5部
2−ピロリドン 1.0部
界面活性剤 0.6部
2―エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.5部
防腐剤 0.2部
pH調整剤 1.2部
ウレタン樹脂エマルション 2.0部
純水 26.5部
得られたブラックインク組成物7をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコーン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像のベタ部の濃度は低めでエッジ部ににじみも見られた。また得られたインク組成物7の吐出安定性試験を行なったところ、放置後クリーニング動作を5回行いやっと回復した。3000枚までの連続印字を行なったところ、1000枚目当りから印字画像でベタ部白抜け、すじなどの異常画像が発生し始めた。3000枚印字後の画像は地汚れがひどく、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の固着が認められた。
またフッ素系材料のノズルプレート面を有するインクジェットヘッドにて同様に3000枚連続印字を行ったところ、画像濃度は低めながらも白すじ等の異常画像は見られなかった。さらに5000枚まで連続印字を行ったところ、ベタ部で白抜け、すじなどの異常画像が発生し、全体に地汚れが発生し。ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着が発生していた。
評価結果をまとめて表1に示す。
画像濃度、エッジ部にじみ、ブレード固着の評価においては、良好である場合を「○」、異常が発生したり、不具合が生じた場合を「×」とした。
Figure 0005958878
図1〜図3について
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙積載部
142 用紙
143 半月コロ(給紙コロ)
144 分離バッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンターローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 テンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
図4〜図5について
10 フレーム
12 共通液室
20 流路板
21 流体抵抗部
22 加圧液室
23 連通口
24 隔壁
30 ノズル板
40 ベース
41 ノズル
50 積層圧電素子
51 圧電層
52 内部電極層
53 外部電極
54 個別電極
55 共通電極
56 駆動部
57 支持部
60 振動板
61 凸部
62 ダイヤフラム部
63 インク流入口
70 接着層
特開2005−138383号公報 特開2005−53943号公報 特開昭56−147871号公報

Claims (8)

  1. 少なくとも着色剤、水、水溶性有機溶媒を含有してなるインクジェット記録用インク組成物において、前記着色剤が表面に親水基を有するカーボンブラックとナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物で分散されたカーボンブラックとからなり、前記水溶性有機溶媒が湿潤剤を含み、該湿潤剤がトリメチルグリシンを含有することを特徴とする、インクジェット用インク組成物。
  2. 請求項1に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物をインクジェットヘッドから飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置であって、インクジェットヘッドのノズルプレート面がシリコーン樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とする、インクジェット記録装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物をインクジェットヘッドから飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置であって、インクジェットヘッドのノズルプレート面がフッ素系材料を含有する撥インク層を有することを特徴とする、インクジェット記録装置。
  4. 前記刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 請求項1に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インク組成物を飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とする、インクジェット記録方法。
  6. 前記刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 請求項1に記載のインクジェット用インク組成物を容器中に収容したことを特徴とする、インクカートリッジ。
  8. 記録媒体上に請求項1に記載のインクジェット用インク組成物を用いて形成された画像を有してなることを特徴とする、インク記録物。
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