JP5014653B2 - 発泡性スチレン系樹脂粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発泡剤を含有するスチレン系樹脂からなる発泡成形品製造用の発泡性スチレン系樹脂粒子に関し、特に、成形サイクルが短く、且つ十分な強度を持ち、光沢のある表面を持った発泡成形品が得られる発泡性スチレン系樹脂粒子、これを用いるスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法に関する。
従来、発泡成形品製造時の成形サイクルの短縮化を企図した発泡性スチレン系樹脂粒子の提案としては、例えば、特許文献1〜5に記載された技術が知られている。
特許文献1には、脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールのエステル(このエステルは、分子中に水酸基を有せず、常温で固体状である。)または該エステルと微粉滑剤の混合物を発泡性スチレン系樹脂粒子表面に被覆してなる新規発泡性スチレン系樹脂粒子が開示されている。
特許文献2には、発泡性ポリスチレン粒子100質量部の表面を、0.005〜0.05質量部の液状ポリシロキサン及び0.01〜0.20質量部のR−CO−NHR(R=C〜C22のアルキル基、R=H又はC〜Cアルキル基又はヒドロオキシアルキル基)で被覆したことを特徴とする発泡性ポリスチレン粒子が開示されている。
特許文献3には、揮発性膨張剤を含有する発泡性スチレン系樹脂粒子の表面に、融点が45〜180℃であり、予備発泡時の樹脂粒子同士のブロッキング防止と発泡成形時の冷却時間を短縮させる効果のある表面改質剤を被覆する方法において、該表面改質剤を発泡性スチレン系樹脂粒子表面に付着させるバインダーとしてシリコンオイルを用いることを特徴とする表面改質発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法が開示されている。また、特許文献3の表1中の実施例には、ステアリン酸亜鉛と表面改質剤とメチルフェニルポリシロキサンとを含むコーティング剤を表面に付着させてなる発泡性スチレン系樹脂粒子が開示されている。
特許文献4には、発泡剤を含有する発泡性ポリスチレン系樹脂粒子であって、ポリジメチルシロキサンを粒子の表面層付近において最も多量となるように含有してなるとともに、表面がフェニル基を含むシリコンオイルによって被覆されていることを特徴とする発泡性ポリスチレン系樹脂粒子が開示されている。また、特許文献4の第1表中の実施例には、発泡剤と共にポリジメチルシロキサンを発泡性ポリスチレン系樹脂粒子に含浸させた後、フェニル基を含むシリコンオイルを粒子表面に塗布したものが例示されている。
特許文献5には、熱可塑性樹脂(A)、フェニル基をシリコン上の置換基として有するポリシロキサン(B)、臭素系難燃剤(C)および発泡剤(D)を必須な成分として含有することを特徴とする発泡性難燃性樹脂組成物が開示されている。
特開昭53−97060号公報 特開昭49−3966号公報 特開昭60−203647号公報 特開平3−177438号公報 特開平7−62133号公報
しかしながら、前述した従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1記載の従来技術では、発泡時に発泡粒子の表面気泡に亀裂を入れて成形時の発泡剤拡散を促進するため、成形サイクルは短くなるが、表面気泡の亀裂のために成形品の強度が低下し、割れやすくなる問題がある。
また、前記亀裂のために成形品表面の光沢が無くなり、外観が悪化する問題がある。
また、混合物を多量に被覆すると、成形時の発泡力低下により発泡粒子同士の融着性が悪化する問題がある。
特許文献2記載の従来技術では、ポリシロキサンによるブロッキング防止と脂肪酸アミドによる融着性向上の組み合わせであり、特定のメチルフェニルシリコーンオイルによる成形サイクル短縮、及び低圧での融着性向上については、なんら示唆されていない。また、実施例の表2中のRun6では、メチルフェニルポリシロキサンもジメチルポリシロキサンと同様に融着を阻害している。なお、その場合の成形蒸気圧力、成形サイクルについては記載が無く、使用発泡剤についても実施例でペンタンを用いていることが記載されているのみである。
特許文献3記載の従来技術では、ブロッキング防止と成形時冷却時間短縮効果のある表面改質剤を発泡性スチレン系樹脂粒子表面に被覆する際、シリコンオイルを表面改質剤のバインダーとして用いている。この従来技術では、表面改質剤の剥離が少なく成形サイクルを短縮できるが、表面改質剤により成形品の表面気泡に微細な亀裂が入るため、成形品の光沢が無くなり、強度も低下し、割れやすくなる問題がある。
また、特許文献3の第3頁には、バインダーのシリコンオイルとして、25℃の粘度が3000センチストークス以下、好ましくは10〜1000センチストークスのシリコンオイル、中でも水酸基を有しないメチルフェニルポリシロキサンが特に好ましいとの記載があるが、0.1質量%を超える添加は成形時の発泡粒子同士の融着性が阻害されると記載されており、特定のメチルフェニルシリコーンオイルによる成形サイクル短縮、及び低圧での融着性向上については、なんら示唆されていない。また、実施例における成形条件は、0.7kgf/cmGの水蒸気で10秒加熱することが記載されている。
特許文献4記載の従来技術では、ポリジメチルシロキサンを発泡性スチレン系樹脂粒子の表層付近に最も多量となるように含有させ、かつフェニル基を含むシリコンオイルを表面に被覆することで、公知のサイクル短縮剤のように発泡成形品の表面気泡に微細な亀裂を発生させないため、成形品強度及び光沢が低下する恐れがない。しかし、ポリジメチルシロキサンを粒子表層付近に最も多量となるように含浸させなければならないため、実験室ではともかく、工業生産では、ポリジメチルシロキサンの含浸条件の調整が難しく、再現性が十分に得られない問題がある。
また、含浸条件の調整が難しいことに加えて、ポリジメチルシロキサンの含浸に長時間を要するため、生産性が悪い。実施例ではポリジメチルシロキサン(KF−96、粘度100cs)の含浸に100℃×12時間を要している。
また、ポリジメチルシロキサンを含浸させずにメチルフェニルシリコンオイルを表面に被覆した例示(比較例2)では、成形サイクルは短縮されておらず、特定のメチルフェニルシリコンオイルによる成形サイクル短縮、及び低圧での融着性向上については、なんら示唆されていない。
特許文献5記載の従来技術は、発明の目的が難燃性の向上であり、特定のメチルフェニルシリコーンオイルによる成形サイクル短縮、及び低圧での融着性向上については、なんら示唆されていない。
また臭素系難燃剤、及びトルエンを含有した発泡性スチレン系樹脂粒子に、この特定のメチルフェニルシリコーンオイルを被覆すると、成形サイクル短縮効果が小さく、成形品の融着性が悪化する傾向があり好ましくない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、成形サイクルが短く、且つ十分な強度を持ち、光沢のある表面を持った発泡成形品が得られる発泡性スチレン系樹脂粒子の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、発泡剤を含有するスチレン系樹脂からなり、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たす発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、25℃での屈折率が1.45以上であるメチルフェニルシリコーンオイル0.01〜0.2質量部と、高級脂肪酸の金属塩0.05〜0.2質量部とが粒子表面に被覆され、かつ、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの被覆量が0.05質量部未満であることを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子を提供する。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGで型内発泡成形して得られた発泡倍数60倍の発泡成形品の曲げ強度(JIS A9511)が0.25MPa以上であることが好ましい。より好ましくは0.29MPa以上である。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGで型内発泡成形して得られた発泡倍数60倍の発泡成形品の表面光沢度(JIS Z8741、60°/60°)が25以上であることが好ましい。より好ましくは30以上である。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、嵩発泡倍数X倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径D’を、次式(1)
Figure 0005014653
(式中、Dは嵩発泡倍数60倍に換算した発泡粒子表層部の平均気泡径(μm)を表し、D’は嵩発泡倍数X倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径(μm)を表す)を用いて嵩発泡倍数60倍に換算した発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たすことが好ましい。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、トルエン及び臭素系難燃剤を含有せず、発泡助剤としてシクロヘキサンをスチレン系樹脂100質量部に対し0.5〜1.5質量部の範囲で含むことが好ましい。
また本発明は、前述した本発明に係る発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を得ることを特徴とするスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法を提供する。
本発明のスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法において、発泡倍数が20〜90倍の範囲内であることが好ましい。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、発泡剤を含有するスチレン系樹脂からなり、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たす発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、25℃での屈折率が1.45以上であるメチルフェニルシリコーンオイル0.01〜0.2質量部と、高級脂肪酸の金属塩0.05〜0.2質量部とが粒子表面に被覆され、かつ、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの被覆量が0.05質量部未満としたものなので、この発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を得る際に、従来の型内発泡成形で使用するより低圧の蒸気でも発泡粒子同士を十分融着させることができ、低圧の蒸気で成形を行うことにより、成形時の冷却時間が短くなり、短い成形サイクルでも、十分な強度を持ち、表面光沢に優れた発泡成形品を得ることができる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たす発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、25℃での屈折率が1.45以上であるメチルフェニルシリコーンオイル0.01〜0.2質量部と、高級脂肪酸の金属塩0.05〜0.2質量部とを含む被覆剤が粒子表面に被覆され、かつ、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの被覆量が0.05質量部未満であることを特徴としている。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子を構成する樹脂素材としては、例えばスチレンのほか、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、パラクロロスチレン等のスチレン誘導体が挙げられる。その他には、例えば、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のスチレンと共重合可能な単量体やジビニルベンゼン等の架橋性単量体を併用することもできるが、スチレン成分が50質量%以上である共重体またはスチレン単独重合体であるのが好ましい。
また、スチレン系樹脂粒子を得るためには、一般的な懸濁重合法や押出ペレット法等の公知の方法が使用できる。これらのスチレン系樹脂粒子にプロパン、ブタン、ペンタン等の発泡剤を適宜含有させて発泡性スチレン系樹脂粒子とすることができる。また、発泡剤を含有させる方法としては、重合の途中乃至重合終了後に発泡剤を添加して含有させる方法、また、押出途中で発泡剤を添加して含有させる方法等であってもよい。さらに、必要に応じてシクロヘキサンや可塑剤等の発泡助剤、その他公知の添加剤を添加することもできる。さらに、本発明に使用するスチレン系樹脂には、必要に応じて、染料等の着色剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤等の各種添加剤を添加することができる。
前記発泡性スチレン系樹脂粒子本体は、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たしている。前記Dが40μm未満であると、得られる発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形(以下、予備発泡−型内発泡成形と記す。)し、スチレン系樹脂発泡成形品を得る際に、発泡粒子同士の融着率が低下し、得られるスチレン系樹脂発泡成形品の曲げ強度が低くなる。一方、前記Dが150μmを超えると、得られる発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡−型内発泡成形し、スチレン系樹脂発泡成形品を得る際に、成形サイクル短縮効果が小さく、また気泡径が大きすぎるために曲げ強度の劣る発泡成形品となる。より好ましくは50μm≦D≦130μmの関係を満たすものである。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、発泡粒子の嵩発泡倍数が60倍に満たない、或いは60倍を超える場合は、前述した式(1)を用い、嵩発泡倍数X倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径D’(μm)を嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径D(μm)に換算して求めることができる。発泡による体積変化は3次元の変化なので、3乗根することにより1次元の気泡径を求めることができる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子の被覆剤に用いるメチルフェニルシリコーンオイルは、JIS K0062に基づいて、アッベ屈折計を用いて測定した、25℃での屈折率が1.45以上、好ましくは1.49以上のものである。本発明では、屈折率が1.45以上のメチルフェニルシリコーンオイルを発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して0.01〜0.2質量部を粒子表面に被覆する。これによって、発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡−型内発泡成形する際、成形蒸気圧が通常の型内発泡成形条件(例えば、0.07MPaG)よりも低くした低圧成形時(例えば、0.06MPaG〜0.05MPaG)であっても、発泡粒子同士が十分に融着し、曲げ強度などの機械的性質が良好な発泡成形品を製造することができる。その結果、成形蒸気圧を通常の成形条件よりも下げて発泡成形を行うことで、成形後の冷却時間を短縮でき、成形サイクルを短縮することができる。メチルフェニルシリコーンオイルの量が0.01質量部未満であると、低圧成形時の発泡粒子同士の融着率が不十分となり、成形サイクルの短縮化が不可能になる。またメチルフェニルシリコーンオイルの量が0.2質量部を超えると、前述した効果が頭打ちとなり、コストが上昇すること、およびベタツキが大きくなり、被覆した発泡性樹脂粒子の流動性が悪くなることから、好ましくない。
このようなメチルフェニルシリコーンオイルは、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をフェニル基に置換したもので、一般にフェニル基の含有量が増加する程、屈折率は大きくなる関係にあるため、ある一定量以上のフェニル基を含有するメチルフェニルシリコーンオイルが、低圧成形時の融着促進に効果を有するものと考えられる。また、メチルフェニルシリコーンオイルは、無色透明で、25℃での粘度が500mm/s以下が好ましく、これを越えると発泡性スチレン系樹脂粒子表面に均一に被覆することが困難になる。また、屈折率が1.45未満のメチルフェニルシリコーンオイル、及びジメチルシリコーンオイル(市販品の屈折率は1.38〜1.40程度である)では、低圧成形時の融着促進効果が得られず、成形サイクルも短縮できない。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子の被覆剤に用いる高級脂肪酸の金属塩としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸バリウムなどが挙げられ、これらの中でもステアリン酸亜鉛が好ましい。この高級脂肪酸の金属塩は、発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、0.05〜0.2質量部の範囲内で粒子表面に被覆する。この高級脂肪酸の金属塩を前記範囲内の量で被覆することによって、発泡成形時に発泡粒子同士の融着を損なうことなく、予備発泡粒子の流動性を向上させることができる。一方、高級脂肪酸の金属塩の量が前記範囲未満であると、予備発泡粒子の流動性が悪くなり、また発泡時に結合する粒子が出やすく、成形型内への充填不良が発生する恐れがある。また高級脂肪酸の金属塩の量が前記範囲を超えると、発泡成形品の発泡粒子同士の融着率が悪くなり、曲げ強度が不十分となる恐れがあり、これは特に低圧成形時に顕著となる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子に添加する発泡剤としては、沸点がスチレン系樹脂の軟化点以下であって、常圧でガス状もしくは液状の有機化合物が適しており、例えば、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、n−ヘキサン、石油エーテル等の炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルエチルエーテル等の低沸点のエーテル化合物、炭酸ガス、窒素等の無機ガス等が用いられる。これらの発泡剤は、一種のみを使用してもよく、また、二種以上を併用してもよい。これらのうち、好ましい発泡剤は沸点が−45〜40℃の炭化水素であり、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン等が好ましい。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの含有量を発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して0.05質量部未満とする必要がある。前記トリグリセライドは、発泡性スチレン系樹脂粒子の被覆材中に実質的に含まないことが望ましい。前記トリグリセライドを被覆材中に0.05質量部以上含有すると、成形サイクルの短縮効果は得られるものの、製造される発泡成形品の表面光沢度及び曲げ強度が大きく低下してしまう。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、トルエン及び臭素系難燃剤を含有せず、発泡助剤としてシクロヘキサンをスチレン系樹脂100質量部に対し0.5〜1.5質量部の範囲で含むことが好ましい。ここで、臭素系難燃剤としては、例えば、ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、テトラブロモブタン、ヘキサブロモシクロヘキサン等の臭素化脂肪族炭化水素系化合物、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールF、2,4,6−トリブロモフェノール等の臭素化フェノール類、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ジグリシジルエーテル等の臭素化フェノール誘導体が挙げられる。発泡性スチレン系樹脂粒子にトルエンを添加すると、発泡成形品の発泡粒子同士の融着率が低下する場合がある。発泡助剤としてシクロヘキサンを用いれば、前記融着率の低下が防止できる。また、発泡性スチレン系樹脂粒子に前記HBCD等の臭素系難燃剤を添加すると、気泡が微細化しやすく所望の気泡径に調整し難くなる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子において、発泡時結合防止剤として無機粉体を添加しないことが望ましい。或いは、添加しても発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して0.05質量部未満とすることが望ましい。リン酸カルシウム、シリカ粉末等の無機粉体を被覆すると、前述したメチルフェニルシリコーンオイルを被覆しても、低圧蒸気成形時の融着率が悪化して、得られる発泡成形品の曲げ強度などの機械的性質が不十分となりやすい。発泡時結合防止剤としては、高級脂肪酸金属塩、特にステアリン酸亜鉛が好ましい。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、発泡剤と発泡助剤及び必要に応じて添加される添加剤を含む発泡性スチレン系樹脂粒子に、前記メチルフェニルシリコーンオイルと高級脂肪酸の金属塩とを、タンブラー、リボンブレンダー、ナウターミキサー等の混合機もしくは撹拌機を使用して、発泡性スチレン系樹脂粒子と混合して、その表面に被覆することによって製造することができる。被覆する順序は特に限定されないが、先にメチルフェニルシリコーンオイルを発泡性スチレン系樹脂粒子に被覆した後に、高級脂肪酸の金属塩を添加することが好ましい。この際、帯電防止剤等の公知の添加剤を同時に加えても良い。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、発泡剤を含有するスチレン系樹脂からなり、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たす発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、25℃での屈折率が1.45以上であるメチルフェニルシリコーンオイル0.01〜0.2質量部と、高級脂肪酸の金属塩0.05〜0.2質量部とが粒子表面に被覆され、かつ、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの被覆量が0.05質量部未満としたものなので、この発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を得る際に、従来の型内発泡成形で使用するより低圧の蒸気でも発泡粒子同士を十分融着させることができ、低圧の蒸気で成形を行うことにより、成形時の冷却時間が短くなり、短い成形サイクルでも、十分な強度を持ち、表面光沢に優れた発泡成形品を得ることができる。
また本発明は、前述した本発明に係る発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を得るスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法を提供する。
本発明の製造方法において、発泡性スチレン系樹脂粒子の予備発泡を行う予備発泡装置や予備発泡条件は、従来の発泡性スチレン系樹脂粒子の予備発泡と同様に行うことができる。
また本発明の製造方法において、予備発泡粒子を型内発泡成形する際に用いる成形装置、成形条件についても、従来の発泡性スチレン系樹脂粒子の型内発泡成形と同様に行うことができる。ただし、本発明の製造方法では、前述した本発明に係る発泡性スチレン系樹脂粒子を原料として用いることによって、通常の型内発泡成形(成形蒸気圧:0.07MPaG)よりも低圧の蒸気(成形蒸気圧:0.06MPaG〜0.05MPaG)で成形を行うことができ、成形時の冷却時間が短くなり、短い成形サイクルでも、十分な強度を持ち、表面光沢に優れた発泡成形品を得ることができる。
本発明の製造方法において、型内発泡成形する際の成形蒸気圧は0.06MPaG〜0.05MPaGが好ましく、0.05MPaGがより好ましい。
本発明の製造方法において、スチレン系樹脂発泡成形品の発泡倍数の適正範囲は、20〜90倍の範囲内であり、好ましくは30〜80倍の範囲内、より好ましくは50〜70倍の範囲内である。この発泡倍数が20倍未満であると、成形サイクル短縮効果が小さく、90倍を超えると、得られるスチレン系樹脂発泡成形品が収縮し易くなる。
本発明の製造方法によれば、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGの低圧蒸気成形により、発泡倍数60倍のスチレン系樹脂発泡成形品を製造した際に、得られるスチレン系樹脂発泡成形品の曲げ強度(JIS A9511)が0.25MPa以上のものを製造可能である。
また、本発明の製造方法によれば、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGの低圧蒸気成形により、発泡倍数60倍のスチレン系樹脂発泡成形品を製造した際に、得られるスチレン系樹脂発泡成形品の表面光沢度(JIS Z8741、60°/60°)が25以上のものを製造可能である。
本発明の発泡成形品は、成形サイクルを短縮して製造可能であることから、低コストで提供でき、外観的にも優れている。本発明の発泡成形品は、例えば、魚箱などの各種容器、建材用断熱ボード等の各種の用途に用いられる。
後述する実施例1〜7、比較例1〜12に示した通り、発泡性スチレン系樹脂粒子をそれぞれ製造し、それぞれの発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡−型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を製造し、下記の各測定方法に従って、発泡粒子表層部の平均気泡径、成形品の融着率、成形品の曲げ強度、成形品の光沢度、最短冷却時間を測定し、水漏れ試験を行った。
<嵩発泡倍数の測定方法>
嵩発泡倍数は予備発泡粒子(予備発泡後、23℃で24時間熟成させたもの)を試料としてメスシリンダー(例3000ml容量)内に自然落下させたのち、メスシリンダーの底をたたいて試料容積を一定にさせ、その容積と質量を測定し次式により算出した。質量は0.1g単位で測定し、樹脂比重はスチレン系樹脂の場合1.0とした。嵩発泡倍数は小数点以下1桁目を四捨五入した。
嵩発泡倍数(倍)=メスシリンダー中の試料容積(ml)/試料質量(g)×樹脂比重
<発泡倍数の測定方法>
発泡倍数は発泡成形品(成形後、40℃で20時間以上乾燥させたもの)から切り出した試験片(例75×300×35mm)の寸法と質量をそれぞれ有効数字3桁以上になるように測定し、次式により算出した。樹脂比重は、スチレン系樹脂の場合1.0とした。発泡倍数は小数点以下1桁目を四捨五入した。
発泡倍数(倍)=試験片体積(cm)/試験片質量(g)×樹脂比重
<発泡粒子表層部の平均気泡径測定方法>
嵩発泡倍数60倍に発泡させた発泡粒子の中から、任意に選択した10個について、剃刀刃を用いて、それぞれ発泡粒子の中心付近を通る平面で二等分し、その一方の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所製S−3000N)を用いて25〜200倍に拡大撮影した画像を作成した。
次に、発泡粒子切断面の画像上に、発泡粒子の中心から半径の90%に相当する距離を半径とする円を描き、この円の外側に存在する気泡を発泡粒子表層部の気泡と定義し、この気泡についてASTM D2842−69の試験方法に準拠して測定した。すなわち、各画像について円の外側の任意の部分に長さ60mmの直線を引き、この直線上にある気泡の個数を数え、次式によりこの気泡の平均弦長(t)を算出した。なお、直線の長さが60mmに満たない場合は、30mm又は20mmの気泡数を数え60mm分の気泡数に換算した。
平均弦長 t(μm)=(60×1000)/(気泡数×画像の拡大倍率)
次に次式により、この気泡の平均気泡径(D)を算出した。
平均気泡径 D(μm)=t/0.616
各画像について、円の外側の任意の6カ所について計測し、計10画像分の平均値を平均気泡径とした。
<融着率の測定方法>
幅300mm、長さ400mm、厚み35mmの平板形状の発泡成形品の表面に、一対の長辺の中心同士を結ぶ直線に沿ってカッターナイフで深さ約2mmの切り込み線を入れた後、この切り込み線に沿って発泡成形品を手で二分割し、その破断面における発泡粒子について、100〜150個の任意の範囲について粒子内で破断している粒子の数(a)と粒子どうしの界面で破断している粒子の数(b)とを数え、式[(a)/((a)十(b))]×100に代入して得られた値を融着率(%)とした。
融着性の評価として、融着率70%以上を良好(○)、融着率70%未満を不良(×)とした。
<曲げ強度>
発泡倍数60倍の発泡成形品を作製し、最大曲げ強さはJIS A9511:1999「発泡プラスチック保温材」記載の方法に準じて測定した。すなわち、テンシロン万能試験機UCT−10T(オリエンテック社製)を用い、試験体サイズは75×300×35mmで圧縮速度を10mm/min、先端治具は加圧くさび10R、支持台10Rで、支点間距離は200mmとして測定した。
測定方法試験装置:テンシロン万能試験機UCT−10T(オリエンテック社製)。
試験片:75×300×35mm。試験片の数は3個とする。
試験速度:10mm/min。
先端治具:加圧くさび…10R、支持台…10R。
支点間距離:200mm。JIS A9511規格に準じて、発泡成形品の曲げ強度を測定した。
曲げ強度測定に用いた試験片は、実施例・比較例で得られた成形品(300×400×35mm)から切り出して作製した。成形圧(水蒸気吹き込みゲージ圧)を0.07MPaG、0.06MPaG及び0.05MPaGとした場合のそれぞれの発泡成形品の曲げ強度を測定し、以下の基準で評価した
○:0.29MPa以上
△:0.25MPa以上0.29MPa未満
×:0.25MPa未満
<成形品の光沢度の評価>
完全に平滑な測定面を得るために、成形用型窩の移動型の表面に、顕微鏡用スライドグラス(松浪硝子工業株式会社製、レギュラースライドグラス、長さ76mm、幅26mm)5枚を市販の両面テープを用いて、型窩の蒸気導入スリットを避けた位置に貼り付けて、実施例・比較例に示す成形蒸気圧0.05MPaGの成形条件にて成形した。得られた成形品を常温で約70時間乾燥させてから、ピンセットを用いて慎重にスライドグラスを剥がし、光沢度測定用の完全に平滑な成形品表面を得た。次に、光沢計(ミノルタ株式会社製GM−060)を用いて、この光沢度測定用部位の任意の15点について、JIS Z8741に基づく60°/60°の光沢度を測定し、その平均値を光沢度とした。
光沢度は次の基準により評価した。
○:30以上
△:25以上30未満
×:25未満
<最短冷却時間>
3成形条件中、80%以上の融着率が得られる最も短い冷却時間を最短冷却時間とした。
<成形品の水漏れ試験>
成形機の型窩を、外寸300×400×100mmで25mmの均一な厚みを有する箱形の成形品(内寸250×350×75mm)が得られるものに取り替えて、成形蒸気圧0.07MPaGの前述成形条件にて成形して、箱形の成形品を得た。得られた成形品を常温で6時間放置した後、新聞紙の上に成形品を置き、この成形品に水溶性の赤インクで着色した水道水5リットルを入れて常温で更に72時間放置した後、成形品を取り除いて新聞紙を観察した。
成形品の水漏れは次の基準で評価した。
○:全く漏れていない
△:新聞紙に点状に僅かに着色が見られる
×:新聞紙に濡れており、全体が着色している
[実施例1]
撹拌機を備えた内容積52リットルの反応器に、蒸留水18kg、ピロリン酸マグネシウム65g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gを入れ、粒子径が約0.6mmで重量平均分子量が30万のスチレン樹脂種粒子(積水化成品工業株式会社製、SS−152)5.0kgを加えて撹拌し懸濁させた。
次いで予め用意した蒸留水1500g、ピロリン酸マグネシウム5.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0gの分散液に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド50.7g及びt−ブチルパーオキシベンゾエート16.9g、気泡調整剤としてジドデシル3,3’−チオジプロピオネート0.34gをスチレン2160gに溶解して添加し、ホモミキサーにかけて調製した懸濁液を71℃に保持した反応器に加えた。
撹拌しながら71℃で1時間保持し、スチレン樹脂種粒子に重合開始剤と気泡調整剤を吸収させた後、反応器内にスチレンを4920g/hrの速度で連続的に3.0時間供給するとともに、スチレン供給終了時に懸濁液が105℃となるように反応器を連続的に昇温した。引き続き120℃まで昇温して30分保持した後、蒸留水2000gにピロリン酸マグネシウム6.5g、ドデシルベゼンスルホン酸ナトリウム0.6gを加えた分散液に、発泡助剤としてシクロヘキサン175.3g、ジイソブチルアジペート(DIBA)153.4gを加えてホモミキサーにかけた懸濁液を反応器内に圧入した。その後、100℃まで冷却して工業用ブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65)1975gを圧入して100℃で3時間保持した後、20℃まで冷却して取り出し、洗浄、脱水、乾燥した。さらに発泡後の気泡径が完全に安定するまで18℃で5日間熟成させて、粒子径約1.0mmの発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は71μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子10kgに対して、ステアリン酸亜鉛(大日化学工業株式会社製ダイワックスZF)13.0g、メチルフェニルシリコーンオイル(GE東芝シリコーン株式会社製TSF4300、25℃における粘度140mm/s、屈折率1.498)5.0gを内容積約30リットルのタンブラーミキサーを用いて、毎分30回転で約15分間混合して、樹脂粒子の表面に被覆した。
得られた発泡性スチレン樹脂粒子を内容積約40リットルの小型バッチ式予備発泡機を用いて、常圧下で水蒸気により加熱し、嵩発泡倍数60倍に予備発泡した。得られた予備発泡粒子を目開き10mmの篩に通して、篩上に残った発泡時結合粒子の質量を、発泡に用いた発泡性樹脂粒子の質量で除して予備発泡時結合量を算出した。結合量は0.3%であった。
結合粒子を取り除いた予備発泡粒子を網袋に入れ、23℃で24時間熟成させた後、300×400×35mmの型窩を取り付けた発泡成形機(株式会社積水工機製作所製ACE−3SP)を用いて、下記3条件で成形を行った。水冷工程終了後から取出設定面圧0.02MPaになるまでの放冷時間を冷却時間とした。冷却時間は、1条件について各3枚成形してその平均値をとった。
成形条件(ACE−3SP QS成形モード)
成形蒸気圧 3条件(ゲージ圧0.07、0.06、0.05MPa)
金型加熱3秒
一方加熱(圧力設定0.03MPa)
逆一方加熱2秒
両面加熱10秒
水冷5秒
取出設定面圧0.02MPa
得られた幅300mm、長さ400mm、厚み35mmの成形品を、40℃の乾燥室内で20時間乾燥させ発泡倍数60倍の発泡成形品を得て、成形品の融着率、曲げ強度、光沢度等を測定した。結果を表1,2に示す。
[実施例2]
メチルフェニルシリコーンオイルの被覆量を5.0gから1.0gに変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[実施例3]
メチルフェニルシリコーンオイルの被覆量を5.0gから15.0gに変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[実施例4]
被覆するメチルフェニルシリコーンオイルを信越化学工業株式会社製KF−56(25℃における粘度15mm/s、屈折率1.500)に変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[実施例5]
被覆するメチルフェニルシリコーンオイルを東レダウコーニング株式会社製SH710(25℃における粘度500mm/s、屈折率1.533)に変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[実施例6]
撹拌機を備えた内容積52リットルの反応器に、蒸留水18kg、ピロリン酸マグネシウム65g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gを入れ、実施例1で用いたスチレン樹脂種粒子5.0kgを加えて撹拌し懸濁させた。
次いで予め用意した蒸留水1500g、ピロリン酸マグネシウム5.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0gの分散液に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド47.3g及びt−ブチルパーオキシベンゾエート16.9g、気泡調整剤としてジドデシル3,3’−チオジプロピオネート0.51gをスチレン2160gに溶解して添加し、ホモミキサーにかけて調製した懸濁液を69℃に保持した反応器に加えた。
撹拌しながら69℃で1時間保持し、スチレン樹脂種粒子に重合開始剤と気泡調整剤を吸収させた後、反応器内にスチレンを4920g/hrの速度で連続的に3.0時間供給するとともに、スチレン供給終了時に懸濁液が105℃となるように反応器を連続的に昇温した。引き続き120℃まで昇温して30分保持した後、蒸留水2000gにピロリン酸マグネシウム6.5g、ドデシルベゼンスルホン酸ナトリウム0.6gを加えた分散液に、発泡助剤としてシクロヘキサン175.3g、ジイソブチルアジペート(DIBA)153.4gを加えてホモミキサーにかけた懸濁液を反応器内に圧入した。その後、100℃まで冷却して工業用ブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65)1975gを圧入して100℃で3時間保持した後、20℃まで冷却して取り出し、洗浄、脱水、乾燥した。さらに発泡後の気泡径が完全に安定するまで18℃で5日間熟成させて、粒子径約1.0mmの発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は53μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[実施例7]
撹拌機を備えた内容積52リットルの反応器に、蒸留水18kg、ピロリン酸マグネシウム65g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gを入れ、実施例1で用いたスチレン樹脂種粒子5.0kgを加えて撹拌し懸濁させた。
次いで予め用意した蒸留水1500g、ピロリン酸マグネシウム5.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0gの分散液に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド67.6g及びt−ブチルパーオキシベンゾエート16.9g、気泡調整剤としてジドデシル3,3’−チオジプロピオネート0.17gをスチレン2160gに溶解して添加し、ホモミキサーにかけて調製した懸濁液を75℃に保持した反応器に加えた。
撹拌しながら75℃で1時間保持し、スチレン樹脂種粒子に重合開始剤と気泡調整剤を吸収させた後、反応器内にスチレンを5900g/hrの速度で連続的に2.5時間供給するとともに、スチレン供給終了時に懸濁液が105℃となるように反応器を連続的に昇温した。引き続き120℃まで昇温して30分保持した後、蒸留水2000gにピロリン酸マグネシウム6.5g、ドデシルベゼンスルホン酸ナトリウム0.6gを加えた分散液に、発泡助剤としてシクロヘキサン175.3g、ジイソブチルアジペート(DIBA)153.4gを加えてホモミキサーにかけた懸濁液を反応器内に圧入した。その後、100℃まで冷却して工業用ブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65)1975gを圧入して100℃で3時間保持した後、20℃まで冷却して取り出し、洗浄、脱水、乾燥した。さらに発泡後の気泡径が完全に安定するまで18℃で5日間熟成させて、粒子径約1.0mmの発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は126μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例1]
メチルフェニルシリコーンオイルを被覆しなかった以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例2]
メチルフェニルシリコーンオイルを被覆しなかった以外は、実施例7と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例3]
メチルフェニルシリコーンオイルの被覆量を5.0gから0.2gに変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例4]
メチルフェニルシリコーンオイルの被覆量を5.0gから50.0gに変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い発泡性スチレン樹脂粒子に被覆した結果、ベタツキが大きく樹脂粒子の流動性が非常に悪くなったため、これについては発泡、成形評価を取りやめた。
[比較例5]
メチルフェニルシリコーンオイルを、ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製KF−96−100cs、25℃における粘度100mm/s、屈折率1.403)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例6]
メチルフェニルシリコーンオイルを、屈折率の低いもの(東レダウコーニング製SH510、25℃における粘度100mm/s、屈折率1.425)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例7]
ステアリン酸亜鉛の被覆量を13.0gから1.0gに変更した以外は、実施例3と同様の操作を行い予備発泡した結果、篩上に残った発泡時結合量は10.1%と非常に多くなり、篩を通過したものにも、双子や三つ子状に結合した粒子が多数認められる為、成形評価は取りやめた。
[比較例8]
ステアリン酸亜鉛の被覆量を13.0gから35.0gに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例9]
気泡調整剤の添加量を0.51gから1.01gに変更した以外は、実施例6と同様の操作を行い粒子径約1.0mmの発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は35μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例10]
撹拌機を備えた内容積52リットルの反応器に、蒸留水18kg、ピロリン酸マグネシウム65g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5gを入れ、実施例1で用いたスチレン樹脂種粒子5.0kgを加えて撹拌し懸濁させた。
次いで予め用意した蒸留水1500g、ピロリン酸マグネシウム5.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0gの分散液に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド76.1g及びt−ブチルパーオキシベンゾエート16.9gをスチレン2160gに溶解して添加し、ホモミキサーにかけて調製した懸濁液を76℃に保持した反応器に加えた。
撹拌しながら76℃で1時間保持し、スチレン樹脂種粒子に重合開始剤と気泡調整剤を吸収させた後、反応器内にスチレンを5900g/hrの速度で連続的に2.5時間供給するとともに、スチレン供給終了時に懸濁液が106℃となるように反応器を連続的に昇温した。引き続き120℃まで昇温して30分保持した後、蒸留水2000gにピロリン酸マグネシウム6.5g、ドデシルベゼンスルホン酸ナトリウム0.6gを加えた分散液に、発泡助剤としてシクロヘキサン175.3g、ジイソブチルアジペート(DIBA)153.4gを加えてホモミキサーにかけた懸濁液を反応器内に圧入した。その後、100℃まで冷却して工業用ブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65)1975gを圧入して100℃で3時間保持した後、20℃まで冷却して取り出し、洗浄、脱水、乾燥した。さらに発泡後の気泡径が完全に安定するまで18℃で5日間熟成させて、粒子径約1.0mmの発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は182μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の操作を行い同様に評価した。結果を表1,2に示す。
[比較例11]
発泡助剤(シクロヘキサン175.3g、DIBA153.4g)の他に、ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製KF−96−100cs、25℃における比重0.965)21.1g加えてホモミキサーにかけた懸濁液を反応器に圧入し、工業用ブタン圧入後100℃で12時間保持した以外は、実施例1と同様の操作を行い粒子径約1.0mmのジメチルシリコーンオイルが粒子表層付近に含浸された発泡性スチレン樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン樹脂粒子を嵩発泡倍数60倍に発泡した発泡粒子表層部の平均気泡径は68μmであった。
この発泡性スチレン樹脂粒子10kgに対して、比較例6で用いたメチルフェニルシリコーンオイル(SH510)5.0gを内容積約30リットルのタンブラーミキサーを用いて、毎分30回転で約5分間混合して樹脂粒子の表面に被覆した後、ベヘン酸トリグリセライド14.0g、エチレンビスステアリン酸アミド6.0gを添加して更に15分間混合して、樹脂粒子の表面に被覆した。
得られた発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の評価を行った。この発泡性スチレン樹脂粒子から得られた成形品は、光沢度が低く、水漏れ試験において容器底部の全面から水漏れが認められた。結果を表1,2に示す。
[比較例12]
実施例1で得られた発泡性スチレン樹脂粒子10kgに対して、メチルフェニルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製KF−54、25℃における粘度400mm/s、屈折率1.505)5.0g、ステアリン酸亜鉛10.0g、硬化牛脂油60.0g(日本油脂株式会社製、牛脂極度硬化油、融点約59℃、主成分はステアリン酸トリグリセライド及びパルミチン酸トリグリセライド混合物)を内容積約30リットルのタンブラーミキサーを用いて、毎分30回転で約15分間混合して、樹脂粒子の表面に被覆した。
得られた発泡性スチレン樹脂粒子について、実施例1と同様の評価を行った。この発泡性スチレン樹脂粒子からは短い冷却時間で成形品を得ることができるが、得られた成形品は強度が著しく劣り、光沢度の低いものであった。結果を表1,2に示す。
Figure 0005014653
Figure 0005014653
表1,2の結果から、本発明に係る実施例1〜7で製造した発泡性スチレン樹脂粒子は、予備発泡−型内発泡成形する際に、従来の型内発泡成形で使用するより低圧の蒸気でも発泡粒子同士を十分融着させることができ、低圧の蒸気で成形を行うことにより、成形時の冷却時間が短くなり、短い成形サイクルで、十分な強度を持ち、表面光沢に優れた発泡成形品が得られることがわかる。

Claims (7)

  1. 発泡剤を含有するスチレン系樹脂からなり、嵩発泡倍数60倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たす発泡性スチレン系樹脂粒子本体100質量部に対して、25℃での屈折率が1.45以上であるメチルフェニルシリコーンオイル0.01〜0.2質量部と、高級脂肪酸の金属塩0.05〜0.2質量部とが粒子表面に被覆され、かつ、分子中に水酸基を有しない高級脂肪酸トリグリセライドの被覆量が0.05質量部未満であることを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
  2. 前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGで型内発泡成形して得られた発泡倍数60倍の発泡成形品の曲げ強度(JIS A9511)が0.25MPa以上であることを特徴とする請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  3. 前記発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、蒸気圧0.05MPaGで型内発泡成形して得られた発泡倍数60倍の発泡成形品の表面光沢度(JIS Z8741、60°/60°)が25以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  4. 嵩発泡倍数X倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径D’を、次式(1)
    Figure 0005014653
    (式中、Dは嵩発泡倍数60倍に換算した発泡粒子表層部の平均気泡径(μm)を表し、D’は嵩発泡倍数X倍に発泡させたときの発泡粒子表層部の平均気泡径(μm)を表す)
    を用いて嵩発泡倍数60倍に換算した発泡粒子表層部の平均気泡径Dが、40μm≦D≦150μmの関係を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  5. トルエン及び臭素系難燃剤を含有せず、発泡助剤としてシクロヘキサンをスチレン系樹脂100質量部に対し0.5〜1.5質量部の範囲で含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して得られた予備発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、型内発泡成形してスチレン系樹脂発泡成形品を得ることを特徴とするスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法。
  7. 発泡倍数が20〜90倍の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載のスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法。

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