JP4933913B2 - 発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 - Google Patents
発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4933913B2 JP4933913B2 JP2007028267A JP2007028267A JP4933913B2 JP 4933913 B2 JP4933913 B2 JP 4933913B2 JP 2007028267 A JP2007028267 A JP 2007028267A JP 2007028267 A JP2007028267 A JP 2007028267A JP 4933913 B2 JP4933913 B2 JP 4933913B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene resin
- particles
- mass
- styrene
- foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
0.4≦(表層部の気泡の平均気泡径/中央部の気泡の平均気泡径)≦0.8
を満たすことを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子が開示されている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、型内発泡成形した場合に放冷時間を短縮でき、十分な強度や外観を持ったスチレン系樹脂発泡成形品を短時間の成形サイクルで製造可能な発泡性スチレン系樹脂粒子の提供を目的とする。
このスチレン系樹脂は、一部又は全部に、スチレン系樹脂回収品を用いることができる。スチレン系樹脂回収品としては、食品トレーや魚箱や家電製品梱包材などのスチレン系樹脂発泡成形品などの回収品をリモネンなどの溶媒に溶かした後、溶媒を留去して得られたスチレン系樹脂回収品を用いることができる。また、前記スチレン系樹脂発泡成形品などの回収品を粉砕して(場合によってはさらに加熱減容して)得られたスチレン系樹脂回収品を用いることができる。あるいは、家電製品(テレビ、冷蔵庫、エアコン、プリンター、コピー機)等のハウジング部材として使用されていたスチレン系樹脂成形品などの回収品を粉砕して得られたスチレン系樹脂回収品を用いることができる。さらには、食品包装用容器等の容器本体又は蓋として使用されていた2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート成形品を粉砕して得られたスチレン系樹脂回収品、又は該非発泡シート成形品を打ち抜き又は切り出し等の手段によって分離した後に残った2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート端材を粉砕して得られたスチレン系樹脂回収品を用いることができる。これらのスチレン系樹脂回収品のうち、2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート成形品又は2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート端材を用いると、発泡成形体の曲げ強度が高くなるので、特に好ましい。これらのスチレン系樹脂回収品は、押出機内で溶融混練され、押出機から押出してペレット化されたものを用いることが好ましい。2種以上のスチレン系樹脂材料を混合して用いる場合には、各材料を押出機に投入し、押出機内で溶融混練し、押出機から押し出す際にペレット化する方法を用いることが好ましい。
前記式(1)、(2)は、嵩発泡倍数40倍である予備発泡粒子の表層部の平均気泡径と中央部の平均気泡径の関係から、嵩発泡倍数X倍である予備発泡粒子の表層部の平均気泡径D1と中央部の平均気泡径D2の関係を導いたものである。予備発泡粒子の嵩発泡倍数が40倍に満たない、あるは40倍を超える場合でも、発泡による体積変化は3次元の変化なので、(X/40)を3乗根することにより1次元の気泡径の変化として換算できる。
また、表層部の厚みが75μmを超えると、予備発泡粒子が著しく収縮し易くなり、型内発泡成形時に著しく収縮してしまうために、製品化が困難になってしまう。この表層部の厚みは、70μm以下であることがより好ましい。
嵩発泡倍数X倍に発泡させた時の中央部の平均気泡径D2が前記式(2)の範囲より小さいと、全体的にセル膜が薄くなって耐熱性が低下し、予備発泡粒子を型内発泡成形する際の成形性(成形品の表面外観、発泡粒子同士の融着率)が悪化する。また中央部の平均気泡径D2が前記式(2)の範囲を超えると、その予備発泡粒子を型内発泡成形して得られる発泡成形品の曲げ強度が低下してしまう。
前記式(3)、(4)は、嵩発泡倍数40倍である予備発泡粒子の表層部の平均気泡径と中央部の平均気泡径の関係から、発泡倍数X倍である発泡成形品の粒界部における微細気泡の平均気泡径D3と中央部の平均気泡径D4の関係を導いたものである。発泡成形品の発泡倍数が40倍に満たない、あるは40倍を超える場合でも、発泡による体積変化は3次元の変化なので、(X/40)を3乗根することにより1次元の気泡径の変化として換算できる。
粒界部の微細気泡部分の厚みが75μmを超えると、発泡成形品の融着率が低くなり、外観が悪化する。
発泡粒子の中央部の平均気泡径D4が前記式(4)の範囲より小さいと、全体的にセル膜が薄くなって耐熱性が低下し、予備発泡粒子を型内発泡成形する際の成形性(成形品の表面外観、発泡粒子同士の融着率)が悪化する。また中央部の平均気泡径D4が前記式(4)の範囲を超えると、その予備発泡粒子を型内発泡成形して得られる発泡成形品の曲げ強度が低下してしまう。
スチレン系樹脂として、スチレン系樹脂発泡成形品をリモネンで溶かしたものから得られたスチレン系樹脂回収品(エコライフ土佐社製、リモネン再生原料、重量平均分子量24万)100質量部、気泡調整剤としてポリエチレングリコール11000(日本油脂社製)1質量部を混合し、押出機に投入して加熱溶融し、混練後、押出機吐出口に取り付けた0.5mmの円孔が300個配置された多孔ダイよりカッター室内に押出し、ダイの樹脂吐出面に密接して設置されたカッターの回転刃にて押出物を切断し、冷却、乾燥してポリスチレン樹脂粒子を得た。内容積5Lの反応器に上記ポリスチレン樹脂粒子860g、水3530g、リン酸三カルシウム12.3g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.2gを仕込み、シクロヘキサン17.1g、ブタン60.2gを圧入して115℃に昇温し6時間保った。冷却後、水を分離し、乾燥して発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得た。
得られた粒子にブロッキング防止剤としてステアリン酸亜鉛0.1質量部、融着促進剤として1,2−ヒドロキシステアリン酸トリグリセライド0.05質量部をコーティングした。
図1は、この実施例1において製造した予備発泡粒子の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像であり、また図2は、同じ予備発泡粒子の断面の表層部を300倍に拡大撮影した画像である。これらの図に示すように、実施例1の発泡性スチレン系樹脂粒子を嵩発泡倍数40倍に発泡させた際に得られる予備発泡粒子は、通常の平均気泡径を持つ発泡粒子の表層に微細気泡のごく薄い表層部が形成された構造となっている。
(2)成形型加熱(成形型を蒸気で加熱) 2秒
(3)一方加熱(一方向から蒸気で予備発泡粒子を加熱) 8秒
(4)逆一方加熱((3)の逆方向から蒸気で予備発泡粒子を加熱) 2秒
(5)両面加熱(型の両面から蒸気で予備発泡粒子を加熱) 8秒
(6)水冷(成形型に水をかけて型を冷やす) 3秒
(1)〜(6)の所要時間は、機械の動作時間も含め、合計66秒とした。
(7)放冷(成形型の蒸気室を真空ポンプで排気・減圧し、水の蒸発潜熱で成形型を冷やす)。放冷時間は、放冷開始から、発泡成形体の成形型にかかる圧力(面圧)が0.015MPaとなるまでに要する時間とした。
(8)取り出し(成形型から発泡成形品を取り出す)。
図3は、この実施例1において製造した発泡成形品の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像である。図3からわかるように、この実施例1で製造した発泡成形品は、通常の平均気泡径を持つ発泡粒子の表層に微細気泡のごく薄い表層部が形成された発泡粒子同士が融着し合った構造を有している。
予備発泡させた予備発泡粒子(嵩発泡倍数40倍)を剃刀刃で、予備発泡粒子の中心近傍を通る平面で切断し、その切断された予備発泡粒子の表層部を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて300倍に拡大撮影した画像を作成した。次に予備発泡粒子の最表層の気泡径の長径と短径を測定し、その平均値をその気泡の気泡径とした。最表層の気泡に接する接線から垂直に線を引き、その線上の気泡を最表層から順番に気泡径を測定していく。測定した気泡径が25μmを超える直前の気泡の気泡径まで測定し、その平均値を表層部の平均気泡径A’とする。25μmを超える直前の気泡から表層までの距離を微細気泡の表層部の厚みB’とする。同様にして任意に選択した10列分の平均気泡径A’と微細気泡の表層部の厚みB’を求め、これらの平均値を予備発泡粒子表層部の平均気泡径A、微細気泡の表層部の厚みBとした。
予備発泡粒子(嵩発泡倍数40倍)の表層に25μm以下の微細気泡が見られない場合、予備発泡粒子の最表層の気泡に接する接線から垂直に線を引き、表層から200μmの厚み以内(200μm以上の気泡も測定対象)の線上にある気泡の長径と短径を測定し、その平均値を気泡径とする。200μmを超える気泡径の場合は、その気泡径のみの測定となる。同様にして任意に選択された10列分の気泡径を求め、その平均値を表層の平均気泡径とした。
予備発泡させた予備発泡粒子を剃刀刃で、それぞれ予備発泡粒子の中心近傍を通る平面で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像を作成した。次に予備発泡粒子の切断面の画像を基に予備発泡粒子の切断面に内接する第1の真円(内側円)を描く。この第1の真円の直径2/5の半径を有する第2の真円を描き、この内側を中央部とする。中央部に存在する気泡の数と、第2の真円の内側の面積から、気泡1個あたりの面積を算出し、その面積を円に換算した時の円の直径を、その予備発泡粒子の中央部の気泡径C’とした。なお第2の真円の線上にかかる気泡は0.5個と数えた。このようにして任意に選択した10個の予備発泡粒子中央部の気泡径C’を求め、これらの平均値を予備発泡粒子中央部の平均気泡径Cとした。
発泡成形品の外観を目視にて評価した。評価基準は次の通りとした。
○ :粒子接合境界部分も平滑であり、表面光沢性も優れている。
△ :粒子接合境界部分に凹凸があり、平滑性に若干劣る。
× :成形品が収縮している。
長さ400mm、幅300mm、厚み30mmの平板形状の発泡成形品の表面に、一対の長辺の中心同士を結ぶ直線に沿ってカッターナイフで深さ約5mmの切り込み線を入れた後、この切り込み線に沿って発泡成形品を手で二分割し、その破断面における発泡粒子について、100〜150個の任意の範囲について粒子内で破断している粒子の数(a)と粒子同士の界面で破断している粒子の数(b)とを数え、式[(a)/((a)+(b))]×100に代入して得られた値を融着率(%)とした。
融着率の評価として、融着率70%以上を良好(○)、融着率70%未満を不良(×)とした。
成形型のキャビティ内に予備発泡粒子を充填した後、加熱工程、冷却工程を経て、発泡成形品が成形型から取り出される間での時間を成形サイクルとした。また、放冷開始から発泡成形体の成形型にかかる圧力が0.015MPaに下がるまでの時間を放冷時間とした。
成形サイクルの評価として、放冷時間(秒)/成形サイクル(秒)が、0.6未満であれば良好(○)、0.6以上であれば不良(×)とした。
JIS A9511に規定された試験法に準じて測定した。(単位:MPa)
曲げ強度の評価として、0.40MPa以上を良好(○)、0.4MPa未満を不良(×)とした。
発泡成形品(発泡倍数40倍)を剃刀刃で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて300倍に拡大撮影した画像を作成した。発泡成形品の粒界部の接線から垂直に線を引き、その線上の気泡を粒界から順番に気泡径を測定し、予備発泡粒子(嵩発泡倍数40倍)の表層部の平均気泡径と同様にして発泡成形品の粒界部の微細気泡の平均気泡径を求めた。
発泡成形品(発泡倍数40倍)を剃刀刃で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて300倍に拡大撮影した画像を作成した。発泡成形品の粒界部の接線から垂直に線を引き、予備発泡粒子(嵩発泡倍数40倍)の微細気泡の表層部の厚みと同様にして発泡成形品の粒界部の微細気泡の表層部の厚みを求めた。
発泡成形品(発泡倍数40倍)を剃刀刃で切断し、その切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像を作成した。予備発泡粒子の中央部の平均気泡径と同様にして発泡成形品の粒界内の中央部の平均気泡径を求めた。
嵩発泡倍数は予備発泡粒子を試料としてメスシリンダー内に自然落下させたのち、メスシリンダーの底をたたいて試料容積を一定にさせ、その容積と質量を測定し次式により算出した。樹脂比重は、スチレン系樹脂の場合1.0とした。
嵩発泡倍数(倍)=メスシリンダー中の試料容積(ml)/試料質量(g)×樹脂比重
発泡成形品の発泡倍数は試験片(例50×50×25mm)の寸法と質量を有効数字3桁以上になるように測定し、次式により算出した。樹脂比重は、スチレン系樹脂の場合1.0とした。
発泡倍数(倍)=試験片体積(cm3)/試験片質量(g)×樹脂比重
気泡調整剤としてポリエチレングリコール11000の添加量を0.5質量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
気泡調整剤としてポリエチレングリコール11000の添加量を1.5質量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
気泡調整剤としてポリエチレングリコール1540(日本油脂社製)を使用した以外は、実施例1と同様に行った。
気泡調整剤としてオキシエチレン−オキシプロピレンブロック共重合体のプロノン208(日本油脂社製)を使用した以外は、実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂として、スチレン系樹脂発泡成形品を粉砕したものから得られたスチレン系樹脂回収品(エフピコ社製、OPS再生原料、重量平均分子量22万)100質量部とした以外は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂として、2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート端材を粉砕したものから得られたスチレン系樹脂回収品(エフピコ社製、2軸延伸ポリスチレン非発泡シート端材再生原料、重量平均分子量22万)100質量部とした以外は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂として、2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート端材を粉砕したものから得られたスチレン系樹脂回収品(エフピコ社製、2軸延伸ポリスチレン非発泡シート端材再生原料、重量平均分子量22万)70質量部、スチレン系樹脂発泡成形品をリモネンで溶かしたものから得られたスチレン系樹脂回収品(エコライフ土佐社製、リモネン再生原料、重量平均分子量24万)30質量部とした以外は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂100質量部に対し、気泡調整剤として、ポリエチレングリコール1100(日本油脂社製)1質量部とエチレンビスステアリン酸アマイド(花王社製)0.1質量部とを混合した以外は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂100質量部に対し、気泡調整剤として、ポリエチレングリコール1100(日本油脂社製)1質量部とエチレンビスステアリン酸アマイド(花王社製)1.0質量部とを混合した以外は実施例1と同様に行った。
気泡調整剤としてポリエチレングリコール11000の添加量を1.6質量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
気泡調整剤としてポリエチレングリコール11000の添加量を0.4質量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
図4は、比較例2で製造した予備発泡粒子の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像であり、また図5は、同じ予備発泡粒子の断面の表層部を300倍に拡大撮影した画像である。この比較例2の予備発泡粒子は、中央部と表層部の平均気泡径が異なり、中央部の平均気泡径が123μm、表層部の平均気泡径が18μmであるが、表層部の厚みが108μmと本発明の範囲を超えていた。図4及び図5の画像から、この比較例2の予備発泡粒子は微細気泡を持った表層部の厚みが実施例1(図1及び図2参照)よりも厚くなっていることが分かる。
気泡調整剤としてポリエチレングリコール1540を0.15質量部、硫酸ナトリウムを0.1質量部混合した以外は、実施例1と同様に行った。
図6は、比較例3で製造した予備発泡粒子の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて20倍に拡大撮影した画像であり、また図7は、同じ予備発泡粒子の断面の表層部を300倍に拡大撮影した画像である。この比較例3の予備発泡粒子は、特許文献1に開示された従来技術を意図したものであり、図6及び図7に示すように、この比較例3では微細気泡を持った表層部が形成されず、予備発泡粒子の中央から表層まで、ほぼ均一な気泡径の予備発泡粒子が得られた。
図8は、比較例3で製造した発泡成形品の切断面を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて18倍に拡大撮影した画像である。この比較例3の発泡成形品では、均一な気泡径の発泡粒子同士が融着し合い、その界面には、実施例1のように微細気泡を持った表層部は見られない。
内容積50Lの反応器に、純水18kg、リン酸三カルシウム58g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(日本油脂社製、商標名NR−R25、純分25%)を純分で1.3gを入れ、粒子径が0.5〜0.7mmで重量平均分子量が300000のポリスチレン種粒子(スチレン単量体をピロリン酸マグネシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む水性媒体中で、通常の懸濁重合を行って得たもの)5.0kgを加えて撹拌し懸濁させた。次いで、予め用意した純水1500mL、ピロリン酸マグネシウム5.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを純分で1.0gを含む分散液に、ベンゾイルパーオキサイド67.6g及びt−ブチルパーオキシベンゾエート16.9gをスチレン単量体2160gに溶解して添加し、ホモミキサーで撹拌して懸濁液を作り、この懸濁液を75℃に保持した反応器に加えた。ポリスチレン種粒子に、スチレン単量体と重合開始剤を吸収させるために、1時間保持した後に、スチレン単量体を連続的に5900g/hrの速度で2.5時間供給しながら、スチレン単量体の供給終了時に105℃になるように反応器を昇温した。引き続き120℃まで昇温し、30分保持した後、シクロヘキサン330gを純水2000mL、ピロリン酸マグネシウム6.5g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを純分で0.26gの分散液に加え、ホモミキサーで撹拌し懸濁液として反応器に添加し、100℃まで冷却してブタン1534gを圧入し、3時間保持した。常温まで冷却した後、脱水、乾燥し発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得た。得られた粒子のコーティング、予備発泡、成形は実施例1と同様に行った。
内容積50Lの反応器に、純水20kg、リン酸三カルシウム50g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを純分で0.6g、ポリエチレンワックス(ペトロライト社製、PW−1000)3.6gを投入した。次いで撹拌下に、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート45g、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン27g、シクロヘキサン270gをスチレン単量体18kgに溶解させたものを投入した。撹拌下で30分間室温のまま放置した後、1時間かけて90℃まで昇温した。次いで90℃から100℃まで5時間半かけて昇温させ、ブタン1260gを圧入した。更に100℃から110℃まで1時間半かけて昇温し、2時間保持した。常温まで冷却した後、脱水、乾燥し発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得た。得られた粒子のコーティング、予備発泡、成形は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂として、スチレン系樹脂発泡成形品をリモネンで溶かしたものから得られたスチレン系樹脂回収品(エコライフ土佐社製、リモネン再生原料、重量平均分子量24万)100質量部を押出機に投入して加熱溶融し、混練後、発泡剤としてイソペンタン5.5質量部を押出機途中より圧入した。発泡剤添加溶融樹脂を押出機吐出口に取り付けた0.5mmの円孔が300個配置された多孔ダイよりカッター室内に押出し、ダイの樹脂吐出面に密接して設置されたカッターの回転刃にて押出物を切断し、冷却、乾燥して発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得た。得られた粒子のコーティング、予備発泡、成形は実施例1と同様に行った。
スチレン系樹脂100質量部に対し、気泡調整剤として、ポリエチレングリコール1100(日本油脂社製)1質量部とエチレンビスステアリン酸アマイド(花王社製)1.5質量部とを混合した以外は実施例1と同様に行った。
発泡スチレン系樹脂成形品を220℃で熱収縮させ、収縮物を得た。この収縮物を約10mmに粗粉砕し、この粗粉砕物3000gとエチレンビスステアリン酸アマイド(花王社製)3gとを混合した。このエチレンビスステアリン酸アマイドで表面被覆された粗粉砕物を押出機に投入して加熱溶融し、混練後、押出速度とほぼ同じ速度でストランドを引き、押出物を切断してポリスチレン樹脂粒子を得た。得られた粒子の発泡剤含浸、コーティング、予備発泡、成形は実施例1と同様に行った。
この予備発泡粒子は、型内発泡成形して発泡成形品を製造する際に、微細気泡の表層部が形成されない従来品(比較例3及び比較例8)の予備発泡粒子の型内発泡成形よりも、成形サイクルにおける放冷時間を短縮でき、従来品よりも短い成形サイクルで外観、融着率及び曲げ強度が同等の発泡成形品を製造することができた。
比較例2は、気泡調整剤の配合量を少なくした結果、予備発泡粒子の表層部の厚みが108μmと、本発明の範囲(75μm以下)を超えた。この予備発泡粒子を型内発泡成形する場合、放冷時間は短くなり、成形サイクルは短いが、得られた発泡成形品は、外観が悪く、融着率が低く、実用化できないものであった。
比較例3は、気泡調整剤にポリエチレングリコールと硫酸ナトリウムを併用した結果、予備発泡粒子は中央部から表層部までほぼ均一な気泡構造となり、微細気泡の表層部は形成されなかった。この予備発泡粒子を型内発泡成形して発泡成形品とする場合、放冷時間が実施例1〜10よりも長くかかった結果、成形サイクルが長くなった。
比較例4〜6は、気泡調整剤を用いなかった結果、微細気泡の表層部は形成されなかった。比較例4では、放冷時間が実施例1〜10よりも長くかかった結果、成形サイクルが長くなった。比較例5は、放冷時間が短く、成形サイクルは短いが、得られた発泡成形品は、外観が悪く、融着率も低かった。比較例6は、放冷時間が実施例1〜10よりも長くかかった結果、成形サイクルが長くなった。
比較例7は、高級脂肪酸ビスアマイド(エチレンビスステアリン酸アマイド)の添加量を増やした結果、予備発泡粒子の表層部の厚みが本発明の範囲(75μm以下)を超えた。この予備発泡粒子は成形性が悪く、得られた発泡成形品は、外観が悪く、融着率が低く、実用化できないものであった。
比較例8は、気泡調整剤として高級脂肪酸ビスアマイド(エチレンビスステアリン酸アマイド)のみをスチレン樹脂に添加し、多価アルコールを添加しない組成とした結果、予備発泡粒子は、中央部から表層部までほぼ均一な気泡構造となり、微細気泡の表層部は形成されなかった。この予備発泡粒子を型内発泡成形して発泡成形品とする場合、放冷時間が実施例1〜10よりも長くかかった結果、成形サイクルが長くなった。
Claims (11)
- 発泡剤を含むスチレン系樹脂からなる発泡性スチレン系樹脂粒子において、
嵩発泡倍数40倍に発泡させて得られる発泡粒子の表層部と中央部とで平均気泡径が異なり、前記表層部の平均気泡径が25μm以下であり、前記表層部の厚みが75μm以下であり、かつ前記中央部の平均気泡径が80μm〜800μmの範囲である発泡粒子が得られ、前記スチレン系樹脂100質量部に対し、気泡調整剤として多価アルコールを0.5〜1.5質量部の範囲で含むことを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。 - 前記多価アルコールが、重量平均分子量1500〜20000の範囲のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコール誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレン系樹脂は、少なくとも一部に、スチレン系樹脂回収品から得られた回収スチレン系樹脂を含むものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレン系樹脂回収品が2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート成形品の回収品又は該非発泡シート成形品を分離した後に残った2軸延伸ポリスチレン系樹脂非発泡シート端材の回収品であることを特徴とする請求項3に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレン系樹脂100質量部に対し、気泡調整剤として多価アルコールを0.5〜1.5質量部の範囲、且つ高級脂肪酸ビスアマイドを1.0質量部以下の範囲で含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 前記高級脂肪酸ビスアマイドが、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイドからなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項5に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
- スチレン系樹脂100質量部に対し、多価アルコール0.5〜1.5質量部、又は多価アルコールを0.5〜1.5質量部と高級脂肪酸ビスアマイド1.0質量部以下とを加え、これらを押出機内で加熱溶融及び混練し、この溶融樹脂を押出機から押出してスチレン系樹脂粒子を作製し、次いで得られたスチレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸して請求項1〜6のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を製造することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱し予備発泡させて得られたものであることを特徴とする請求項8に記載のスチレン系樹脂発泡粒子。
- 請求項8又は9に記載のスチレン系樹脂発泡粒子を成形型のキャビティ内に充填し、成形型を蒸気加熱し型内発泡成形して得られたことを特徴とする請求項10に記載のスチレン系樹脂発泡成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007028267A JP4933913B2 (ja) | 2006-03-30 | 2007-02-07 | 発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006092670 | 2006-03-30 | ||
JP2006092670 | 2006-03-30 | ||
JP2006321517 | 2006-11-29 | ||
JP2006321517 | 2006-11-29 | ||
JP2007028267A JP4933913B2 (ja) | 2006-03-30 | 2007-02-07 | 発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008156585A JP2008156585A (ja) | 2008-07-10 |
JP4933913B2 true JP4933913B2 (ja) | 2012-05-16 |
Family
ID=39657865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007028267A Active JP4933913B2 (ja) | 2006-03-30 | 2007-02-07 | 発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4933913B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007262345A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106947178B (zh) * | 2011-12-20 | 2019-07-09 | 东洋苯乙烯股份有限公司 | 光学用苯乙烯系树脂组合物 |
JP2014070150A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリスチレン系発泡成形体、その製造方法及び発泡樹脂容器 |
KR101354139B1 (ko) | 2013-02-14 | 2014-01-24 | 김근수 | 단자함 |
JP6088884B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-03-01 | 積水化成品工業株式会社 | スチレン系発泡樹脂粒子及びスチレン系発泡成形体 |
JP6484206B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2019-03-13 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡粒子、発泡成形体、繊維強化複合体及び自動車用部品 |
WO2019188052A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡粒子、発泡成形体、繊維強化複合体及び自動車用部品 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2632389B2 (ja) * | 1988-10-17 | 1997-07-23 | 三菱化学ビーエーエスエフ株式会社 | 熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び同粒子を用いる発泡成形体の製造法 |
JP2003306571A (ja) * | 2002-04-15 | 2003-10-31 | Sekisui Plastics Co Ltd | 再生スチレン系樹脂からなる発泡性粒子及びその製造方法 |
-
2007
- 2007-02-07 JP JP2007028267A patent/JP4933913B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007262345A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008156585A (ja) | 2008-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5372783B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法及び発泡成形体 | |
JP4933913B2 (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子とその製造方法、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 | |
WO2011118706A1 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体、熱可塑性樹脂予備発泡粒子とその製造方法、及び熱可塑性樹脂発泡成形体 | |
JP2019049011A (ja) | スチレン系樹脂発泡性粒子及びその製造方法、発泡粒子、発泡成形体並びにその用途 | |
JP5014653B2 (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品の製造方法 | |
WO2012043439A1 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体及びその製造方法、断熱材、並びに緩衝材 | |
JP2013075941A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、その製造方法、発泡粒子及び発泡成形体 | |
JP6063792B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 | |
JP2008274133A (ja) | 発泡性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JP2012167267A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法及び発泡成形体 | |
JP5603629B2 (ja) | 熱可塑性樹脂予備発泡粒子の製造方法、熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP5603628B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びポリスチレン系樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP5986410B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5425654B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2018100380A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡性粒子及びその製法、ポリスチレン系樹脂発泡粒子及びその製法、並びに、ポリスチレン系樹脂発泡成形体及びその製法 | |
JP5704831B2 (ja) | 気泡含有発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP2013072003A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2007262345A (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡成形品 | |
JP2013082865A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5885792B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びポリスチレン系樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP4990814B2 (ja) | 改質ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体。 | |
JP5734611B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2012077115A (ja) | 断熱材とその製造方法 | |
JP2010229375A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 | |
JP2012214750A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4933913 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224 Year of fee payment: 3 |