JP5012182B2 - 液体滴吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体滴吐出装置及び液体吐出方法に関する。
液体吐出装置として、紙や布、フィルムなどの各種媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、ノズルからインクを吐出し、媒体上にドットを形成して印刷を行う。
このようなインクジェットプリンタでは、インクの増粘やごみの付着などによりノズルが目詰まりし、インクが正常に吐出されない吐出異常が発生することがある。そこで、定期的にノズルの吐出異常検査を行って、インクが正常に吐出されているかを検査する必要がある。吐出異常検査の方法は種々提案されている。例えば、ノズルから吐出されたインクが、レーザー光線を遮るか否かを検知して、インクの吐出の有無を調べる方法等がある。(特許文献1参照)
そして、吐出異常を発生するノズルが検出された場合、クリーニングが行われる。クリーニングにより、吐出異常を発生していたノズルからも、正常にインクが吐出されるようになる。クリーニングの方法として、フラッシングやポンプ吸引などが知られている。(特許文献2参照)
特開2002−361863号公報 特開2004−299140号公報
インクジェットプリンタが有する全てのノズルに対して吐出異常検査が行われると、検査にそれ相応の時間がかかる。また、検査の為にインクが消費される。そして、吐出異常検査において不良ノズルが検出された場合、クリーニングが行われる。この場合、クリーニングの時間がかかり、クリーニングの為にインクが消費される。
そこで、本発明では、吐出異常検査やクリーニングの時間を短縮することを目的とする。
液体滴が吐出される複数のノズルと、液体滴が吐出されるべき時に吐出不良が発生する不良ノズルを検出するセンサと、画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴が吐出されるか又は液体滴が吐出されないかを決定するコントローラであって、前記画像データに基づき媒体に画像を形成する前に、前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルが前記不良ノズルであるか否かを前記センサに検出させるコントローラと、を備える液体滴吐出装置。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
すなわち、液体滴が吐出される複数のノズルと、液体滴が吐出されるべき時に吐出不良が発生する不良ノズルを検出するセンサと、画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴が吐出されるか又は液体滴が吐出されないかを決定するコントローラであって、前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルの中から前記センサに前記不良ノズルを検出させるコントローラと、を備える液体滴吐出装置。
このような液体滴吐出装置によれば、全てのノズルに対して吐出異常検査を行うのに比べ、画像を完成させるために液体滴を吐出するノズル(以下、使用ノズルとする)に対してのみ吐出異常検査を行うことで、吐出異常検査を行うノズル数が少なくなる。
かかる液体滴吐出装置であって、前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルの数が複数の場合、前記センサは前記ノズル毎に不良ノズルであるか否かを検査すること。
このような液体滴吐出装置によれば、ノズル毎に吐出異常検査を行うため、検査を行うノズル数が少ないと、検査時間が短縮される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記センサは前記ノズルから吐出された液体滴を検出するセンサであること。
このような液体滴吐出装置によれば、ノズルから吐出された液体滴を検出することで吐出異常を検査するため、検査を行うノズル数が少ないと、検査に使用される液体滴(インク)量が削減される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記不良ノズルから正常にインクが吐出される回復処理に用いられる回復機構を備え、前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、前記回復処理を行うこと。
このような液体滴吐出装置によれば、全てのノズルの中から不良ノズルが検出されたときに回復処理を行うのに比べて、使用ノズルの中から不良ノズルが検出されたときのみ回復処理を行うため、回復処理回数が少なくなる。
かかる液体滴吐出装置であって、前記回復処理とは、前記不良ノズルから液体滴を吐出させること。
このような液体滴吐出装置によれば、ノズルから液体滴を吐出することで、ノズルの目詰まりなどを解消するため、回復処理回数が少ないと、回復処理に使用される液体滴(インク)量が削減される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、検出された前記不良ノズルに対してのみ前記回復処理を行うこと。
このような液体滴吐出装置によれば、使用ノズルの中から不良ノズルが検出されたときに、その不良ノズルのみ回復処理を行うため、回復処理に使用される液体滴(インク)量が削減される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構を備えること。
このような液体滴吐出装置によれば、吐出異常検査の時間と液体滴消費量が削減される。回復処理の回数と液体滴消費量が削減される。また、ラインヘッドプリンタなどに利用することができる。
かかる液体滴吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構を備え、前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、検出された前記不良ノズルを備える前記ヘッドに対してのみ前記回復処理を行うこと。
このような液体滴吐出装置によれば、使用ノズルの中から不良ノズルが検出されたときに、その不良ノズルを有するヘッドのみ回復処理を行うため、回復処理時間が短縮される。また、回復処理に使用される液体滴(インク)量が削減される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構であって、ベルトにより前記媒体を搬送する搬送機構を備え、前記回復機構は前記複数のヘッドのノズル面に対向可能な位置に配置され、前記回復機構と前記複数のヘッドの間に前記ベルトが位置すること。
このような液体滴吐出装置によれば、吐出異常検査の時間と液体滴消費量が削減される。また、回復処理の回数と液体滴消費量が削減される。
かかる液体滴吐出装置であって、前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の少なくとも一つの前記ヘッドは前記穴と対向しないように、配置されていること。
このような液体滴吐出装置によれば、ベルトが汚れることなく、検査や回復処理を行える。また、ベルトの強度が保たれる。
かかる液体滴吐出装置であって、前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の前記ヘッドも前記穴と対向するように、配置されていること。
このような液体滴吐出装置によれば、ベルトが汚れることなく、検査や回復処理を行える。また、異なるヘッドの検査や回復処理を行う毎に、ヘッドの下面と、センサや回復処理機構の位置を合わせる必要がないため、検査時間と回復処理時間が短縮される。複数のヘッドの回復処理が同時に行えるため、回復処理時間が短縮される。
かかる記載の液体滴吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並んで配置されているノズル列を構成し、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を、前記ノズル列に対して前記所定方向に動かす搬送機構を備え、前記ノズル列を、前記媒体に対して前記所定方向と垂直の方向に動かす移動機構を備え、前記搬送機構が前記媒体を前記ノズル列に対して前記所定方向に動かす動作と、前記移動機構が前記ノズル列を前記媒体に対して前記所定方向と垂直の方向に動かす動作とを、交互に行うこと。
このような液体滴吐出装置によれば、吐出異常検査の時間と液体滴消費量が削減される。回復処理の回数と液体滴消費量が削減される。キャリッジ式(後述)インクジェットプリンタなどに利用することができる。
また、液体滴が吐出されるノズルが複数設けられている複数のヘッドを備え、前記複数のヘッドは所定方向に並び、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に、ベルトにより搬送する搬送機構を備え、前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の少なくとも一つの前記ヘッドは前記穴と対向しないように、配置され、前記ノズルから吐出された液体滴を検出することで、前記ノズルが、液体滴が吐出されるべき時に吐出不良が発生する不良ノズルであるか否かを検査するセンサを備え、前記センサは検査する前記ノズルが複数の場合、前記ノズル毎に検査し、前記不良ノズルから液体滴を吐出させることで、前記不良ノズルから正常にインクが吐出されるように回復させる回復処理に用いられる回復機構を備え、前記回復機構は前記複数のヘッドのノズル面に対向可能な位置に配置され、前記回復機構と前記複数のヘッドの間に前記ベルトが位置し、画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴が吐出されるか又は液体滴が吐出されないかを決定するコントローラであって、前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルの中から前記センサに前記不良ノズルを検出させ、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、検出された前記不良ノズルに対してのみ前記回復処理を行うコントローラを備える液体滴吐出装置を実現することもできる。
このような液体滴吐出装置によれば、記述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
液体滴を吐出する複数のノズルと、吐出不良の発生する不良ノズルを検出するセンサと、画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴を吐出するか又は液体滴を吐出しないかを決定するコントローラとを備える液体吐出装置であって、前記センサによって前記不良ノズルが検出されたとき、前記コントローラは、その不良ノズルが、前記画像データに基づいて液体滴を吐出しないと決定される前記ノズルであるならば、前記画像データに基づいて前記液体滴を吐出する液体吐出装置。
このような液体滴吐出装置によれば、回復処理を減らすことができる。
かかる液体吐出装置であって、不良ノズルから正常に液体滴を吐出させる回復処理に用いられる回復機構を備え、前記センサによって複数の前記不良ノズルが検出されたとき、前記コントローラは、その不良ノズルが、前記画像データに基づいて液体滴を吐出すると決定される前記ノズルであるならば、前記回復処理を行い、その不良ノズルが、前記画像データに基づいて液体滴を吐出しないと決定される前記ノズルであるならば、前記回復処理を行わずに、前記画像データに基づいて前記液体滴を吐出することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、印刷画像に影響を与えないようにしつつ、回復処理を減らすことができる。
かかる液体吐出装置であって、前記コントローラは、前記回復処理を行うとき、前記画像データに基づいて液体を吐出すると決定される前記ノズルである前記不良ノズルに対して前記回復処理を行うことが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、回復処理時間を減らすことができる。
かかる液体吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾する媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直な方向に搬送する搬送機構であって、ベルトにより前記媒体を搬送する搬送機構を更に備え、前記回復機構は、前記複数のノズル面に対向可能な位置に配置され、前記回復機構と前記複数のヘッドの間に前記ベルトが位置しており、前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の少なくとも一つの前記ヘッドは前記穴と対向しないように、配置されていることが望ましい。
これにより、ベルトの強度が保たれる。
かかる液体吐出装置であって、前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、前記ノズルから吐出される液体滴が着弾する媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直な方向に搬送する搬送機構であって、ベルトにより前記媒体を搬送する搬送機構を更に備え、前記回復機構は、前記複数のノズル面に対向可能な位置に配置され、前記回復機構と前記複数のヘッドの間に前記ベルトが位置しており、前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の前記ヘッドも前記穴と対向するように、配置されていることが望ましい。
これにより、回復処理時間を減らすことができる。
画像データに基づき、複数のノズルから液体滴を吐出する液体吐出方法であって、前記画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴を吐出するか又は液体滴を吐出しないかを決定するステップと、前記画像データに基づいて液体滴を吐出すると決定される前記ノズルの中から、液体滴が吐出されるべき時に吐出不良が発生する不良ノズルを検出するステップとを有する液体吐出方法。
このような液体滴吐出方法によれば、ノズル毎に吐出異常検査を行うため、検査を行うノズル数が少ないと、検査時間が短縮される。
画像データに基づき、複数のノズルから液体滴を吐出する液体吐出方法であって、吐出不良の発生する不良ノズルを検出するステップと、画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴を吐出するか又は液体滴を吐出しないかを決定するステップと、前記不良ノズルが検出されたとき、その不良ノズルが、前記画像データに基づいて液体滴を吐出しないと決定される前記ノズルであるならば、前記画像データに基づいて前記液体滴を吐出するステップと、を有する液体吐出方法。
このような液体吐出方法によれば、回復処理を減らすことができる。
===ラインヘッドプリンタの構成===
図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。なお、プリンタ1は、インクジェット方式プリンタの中の「ラインヘッドプリンタ」と呼ばれるものである。図2は、プリンタ1の断面図である。また、図3は、プリンタ1が媒体S(以下、紙とする)を搬送する様子を示す図である。なお、プリンタ1は4色印刷(イエロー・シアン、マゼンタ、ブラック)を行うとする。
以下、プリンタ1「ラインヘッドプリンタ」の基本的な構成について説明する。プリンタ1は、コントローラ10と、搬送ユニット20と、ヘッドユニット30と、検出器群40と、を有する。外部装置であるコンピュータ50から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10によって、搬送ユニット20とヘッドユニット30を制御する。コントローラ10は、コンピュータ50から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群40によって監視されており、検出器群40は検出結果をコントローラ10に出力する。検出器群40から検出結果を受けたコントローラ10は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラ10は、インターフェース部11と、CPU12と、メモリ13と、ユニット制御回路14とを有する。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ50とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU12は、メモリ13に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路14を有して各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時の所定方向(以下、搬送方向という)に紙を搬送させるためのものである。また、図2及び図3に示すように、搬送ユニット20は、2つの搬送ローラ21A及び21Bと、ベルト22と、給紙ローラ23と、搬送モータ(不図示)と、を有する。給紙ローラ23は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ1内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ23によって給紙された紙はベルトコンベヤー方式で搬送される。ベルトコンベヤー方式とは、輪状のベルト22が搬送ローラ21A及び21Bにより回転し、ベルト上の搬送物(ここでは紙)を搬送する方式である。また、搬送ローラ21A及び21Bは、搬送モータによって駆動される。なお、紙はベルト22に静電吸着又はバキューム吸着している(不図示)。
ヘッドユニット30は、紙にインクを吐出するためのものであり、ヘッド31を複数有する。そして、ヘッド31は、インク吐出部であるノズル32を複数有する。また、ヘッド31は、駆動素子であるピエゾ素子と圧力室(不図示)をノズル数分有する。ピエゾ素子が変形すると、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室のインクがノズルから吐出する。ヘッドユニット30の構成については後述する。また、プリンタ1では、紙の搬送は停止することなく、各ノズルから断続的にインクが吐出される。そうして、各ノズルが搬送方向にドット列(ラスタライン)を形成し、画像が完成される。
検出器群40には、ロータリー式エンコーダ(不図示)、紙検出センサ41等が含まれる。ロータリー式エンコーダは、搬送ローラ21A及び21Bの回転量を検出する。紙検出センサ41は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。
===ヘッドユニット30の構成===
図4は、ヘッドユニット30の下面のノズルの配列を示す。ヘッドユニット30は、ヘッド31を4個有する。その4個のヘッド31は紙幅方向(搬送方向と垂直の方向)に千鳥状に配置されている。紙幅方向の左側のヘッド31ほど、かっこ内に若い番号が付されている。
各ヘッド31の下面には、イエローインクノズル列Yと、マゼンタインクノズル列Mと、シアンインクノズル列Cと、ブラックインクノズル列Kが形成され、各ノズル列は、ノズル32を180個備えている。その180個のノズル32のうち、左側のノズル32ほど若い番号が付されている(#i=#1〜#180)。そして、各ノズル列のノズル32は、紙幅方向に、一定の間隔D(ノズルピッチD)で整列している。また、紙幅方向に並ぶ2つのヘッド31のうち、左側のヘッド31のノズル#180と、右側のヘッド31のノズル#1との間隔がDとなるように、各ヘッド31が配置されている。言い換えると、プリンタ1では、紙幅方向に並ぶ各色のノズル列の長さが、印刷可能な用紙の最大幅となる。また、間隔D(ノズルピッチD)が、紙幅方向における最小のドットピッチとなる。
===印刷動作について===
図5は、印刷処理のフローチャートである。以下に説明される各処理は、コントローラ10がメモリ13内のプログラムに従って各ユニットを制御することにより、実行される。また、このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S001):まず、コントローラ10は、コンピュータ50からインターフェース部11を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ50から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ10は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・ドット形成処理等を行う。
使用ノズルの決定(S002):コントローラ10は、印刷データに基づき、ヘッドユニット31のノズルからインクを吐出させるか否かを、各ノズル毎に決定する。即ち、この処理により、印刷画像を完成させるために必要なノズルである「使用ノズル」が決定される。
吐出異常検査(S003):コントローラ10は、処理S002で決定された「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査を行う。そして、「使用ノズル」中の各ノズルが、吐出異常を発生させる不良ノズルであるか否かを判断する。使用ノズル中に不良ノズルがある場合、クリーニングが行われる。使用ノズル中に不良ノズルがない場合、クリーニングは行われない。吐出異常検査の方法については、後述する。
クリーニング(S004):コントローラ10は、「使用ノズル」中に不良ノズルを有するヘッドに対してのみ、クリーニングを行う。コントローラ10は、クリーニングを行うことで、吐出異常を発生させていたノズルから正常にインクが吐出されるようにする。クリーニングの方法については、後述する。
給紙処理(S005):給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ10は、給紙ローラ23を回転させ、印刷すべき紙をベルト22上まで送る。コントローラ10は、搬送ローラ21A及び21Bを回転させ、給紙ローラ23から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド31の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
ドット形成処理・搬送処理(S006):ラインヘッドプリンタ(プリンタ1)では、ドット形成処理と、紙の搬送処理が同時に行われる。即ち、紙がベルトコンベヤー方式により一定速度で搬送されている間に、ノズルからインクが断続的に吐出される。その結果、紙上には搬送方向に沿った複数のドットからなるドット列(ラスタライン)が形成される。
排紙処理(S007):印刷中の紙に印刷画像が完成すると、コントローラ10は排紙を行う。
連続印刷判断(S008):コントローラ10は、連続印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に同じ画像の印刷を行うのであれば、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===使用ノズルの決定(S002)について===
図6は、印刷画像が完成している紙とヘッドユニット30の関係を示す。ただし、説明の簡略のため、ヘッド31中の4つのノズル列のうち、シアンインクノズル列Cのみを示し、ノズル列中のノズル数も8個に減らしている。そして、図6では、紙(媒体S)上に仮想的に定められた方眼上の升目が描かれている。この升目は、「画素」と呼ばれ、ドットを記録する位置を規定するために設けられている。さらに、画素を特定して説明するため、紙幅方向に整列している画素を「行」で、搬送方向に整列している画素を「列」で表す。列は、紙幅方向の左側の列ほど若い番号が付されている。行は、搬送方向の上流側の行ほど若い番号が付されている。
印刷動作は、コントローラ10が印刷命令を受信することから始まる(S001)。その後、コントローラ10は、各ノズルが、印刷画像を形成するために使用する「使用ノズル」であるか、「使用しないノズル」であるかを決定する。
まず、紙とヘッドユニット30の位置関係から、コントローラ10はノズル#iに担当画素を割り当てる。ここで、担当画素とは、ノズル#iがドットを形成するように、ノズル#iに割り当てられた画素のことである。つまり、ノズル#iの担当画素にドットを形成する必要がある場合、ノズル#iからその画素にインクが吐出される。印刷画像を形成するために、ノズル#iの担当画素のうち、少なくとも1画素以上にドットを形成する必要が有る場合、ノズル#iは「使用ノズル」であると決定される。また、印刷画像を形成するために、ノズル#iの担当画素の全てにドットを形成する必要が無い場合、ノズル#iは「使用しないノズル」であると決定される。
ここで、図6のような印刷画像を完成させるとする。図6の画素内に描かれている黒丸(●)は、シアンインクのドットを表している。コントローラ10は、コンピュータ50から「図6のような印刷画像を完成させる」という印刷命令を受信すると共に画像データも受信する。この画像データを基にコントローラ10は各ノズルの担当画素にドットを形成するか否かを調べる。画像データとは、対応する画素にドットを形成するか否かの情報を有している画素データの集まりである。そして、各ノズルが「使用ノズル」であるか、または「使用しないノズル」であるかを決定する。
ヘッド(1)のシアンインクノズル列C(1)のノズル#1(以下、C(1)のノズル#1とする)を例に挙げてみる。C(1)のノズル#1の担当画素は1列目の画素である。コントローラ10は、画素データに基づいて、C(1)のノズル#1の担当画素に、シアンインクのドットが形成される必要は無い、と判断する。その結果、コントローラ10は、C(1)のノズル#1を「使用しないノズル」であると決定する。また、コントローラ10は、画素データに基づいて、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#5(以下、C(2)のノズル#5とする)の担当画素である13列目の画素のうち、1行目から12行目の画素にシアンインクのドットを形成する必要がある、と判断する。その結果、コントローラ10は、C(2)のノズル#5を「使用ノズル」であると決定する。その他、コントローラ10は、画素データに基づいて、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#7(以下、C(2)のノズル#7とする)の担当画素である15列目の画素のうち、3行目の画素にシアンインクのドットを形成する必要がある、と判断する。その為、コントローラ10は、C(2)のノズル#7を「使用ノズル」であると決定する。即ち、C(2)のノズル#5のように、担当画素の全てにドットを形成するノズルであっても、C(2)のノズル#7のように、担当画素の1つだけにドットを形成するノズルであっても、担当画素にドットを形成する必要があれば「使用ノズル」となる。
こうして、コントローラ10は、図6のヘッド31(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#5から#8と、ヘッド31(3)のシアンインクノズル列C(3)のノズル#1から#3を「使用ノズル」であると決定する。そして、ヘッド31(1)及びヘッド31(4)のシアンインクノズル列Cの全てのノズルと、ヘッド31(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#1から#4と、ヘッド31(3)のシアンインクノズル列C(3)のノズル#4から#8を「使用しないノズル」であると決定する。なお、図6では、「使用ノズル」を黒丸(●)で示し、「使用しないノズル」を白丸(○)で示している。
===吐出異常検査(S003)について===
コントローラ10は、印刷を開始する前に、「使用ノズル」に対して吐出異常検査を行う。吐出異常とは、ノズルからインクが吐出されるべき時に、ノズルからインクが吐出されないことである。また、紙に対してノズルから垂直方向にインクが吐出されず、曲がってインクが吐出されることも吐出異常である。このような吐出異常は、インクの増粘やノズルに紙粉等の異物が付着することで、ノズルが目詰まりした場合や、気泡がヘッドの圧力室(キャビティ)内などに入った場合などに発生する。
印刷中に吐出異常が起こると、印刷が完了した画像内にドット抜けが生じ、画質を劣化させる原因となる。そこで、コントローラ10は、印刷開始前に吐出異常を発生させる不良ノズルを検出させる。そして、不良ノズルがある場合には、クリーニング(後述)を行い、正常にインクが吐出されるようにする。
〈レーザーによる吐出異常検査〉
吐出異常検査中に、ノズルからインクが吐出される為、以下に説明する構造が必要となる。図7は、搬送ローラ21A及び21Bと、ベルト22を上面側から見た図である。ベルト22には、ヘッド31と同じ大きさの穴24が開いている。1つのヘッドに対して1つの穴24が設けられている。即ち、ベルト22に4つの穴が設けられている。この4つの穴24の配置(図7)は、ヘッドユニット中の4つのヘッド31(図4)の配置とは異なる。紙幅方向は各ヘッド31と同じ位置に、そして、搬送方向は全ての穴24が重ならない位置に、各穴24が設けられている。このようにベルト22に穴24が設けられることで、ベルト22の強度が保たれる。また、紙幅方向の左側の穴24ほど、かっこ内に若い番号が付されている。図8は、ポンプ吸引装置とヘッドユニット30の位置関係を示す。ポンプ吸引装置は、インク吸収体62と、キャップ63と、ポンプ64と、チューブ65と、ポンプ吸引装置を上下に移動させる機構(不図示)と、から成る。1つのヘッドに対して、1つのポンプ吸引装置が備えられている。
そして、吐出異常検査が行われる前の準備動作として、検査が行われるヘッドの下面とポンプ吸引装置を対向させる必要がある。例えば、ヘッド31(2)の吐出異常検査が行われるとする。まず、ヘッド31(2)の下面と、ヘッド31(2)と紙幅方向の位置が同じであるベルト22上の穴24(2)の位置を一致させる。その為に、搬送ローラ21A及び21Bによりベルト22を回転させる。その後、ヘッド31(2)の下面とキャップ63(2)が接するように、ポンプ吸引装置が上昇する。この状態で、ヘッド(2)の吐出異常検査が行われる。こうすることで、検査中にノズルからインクが吐出されても、キャップ63内にインクが吐出される。このため、ベルト22等が汚れることはなくなる。
図9は、ヘッドユニット30と吐出異常検査部を下面側から見た図である。吐出異常検査部は、レーザー光源60と、レーザー受光器61と、レーザー光源60及びレーザー受光器61を搬送方向に移動させる機構(不図示)と、から成る。レーザー光源60は、レーザー光Lを射出する。このレーザー光Lは、図9に示すように、ノズル列と平行に射出される。
また、各ノズルから正常に吐出されたインクの軌跡とレーザー光Lとが交わるように、レーザー光源60とレーザー受光器61が配置される。そして、ノズルから所定量のインクが正常に吐出されると、レーザー光Lがインクにより遮られる。このため、吐出異常検査部は、ノズルからインクが吐出されなかったり、正確な位置に所定量のインクが吐出されなかったりすることを検出できる。
図10aは、ノズルから正常にインクが吐出される様子を示している。図10aでは、イエローインクノズル列Yのノズル32#2(以下、ノズルY32#2とする)から、紙に対して垂直方向に、所定量のインクが吐出されている。そうすると、吐出されたインクは、途中でレーザー光Lを横切る。その結果、レーザー受光器61が閾値以下の光量を受光する(または、受光が一時的に中断される)。この場合、ノズルY32#2は正常なノズルであると判断される。なお、この閾値は、所定量のインクがレーザー光Lを遮る光量により、あらかじめ決められた値である。
一方、図10bから図10dは、吐出異常の様子を示している。図10bでは、ノズルY32#2からインクが吐出されない様子を示している。そうすると、レーザー光Lはインクに遮られることがなく、レーザー受光器61はレーザー光Lを常に受光する。その結果、ノズルY32#2は、吐出異常を発生させる不良ノズルであると、判断される。図10cでは、ノズルY32#2から所定インク量以下のインクが吐出される様子を示している。そうすると、レーザー光Lはインクに遮られるが、閾値以上の光量をレーザー受光器61が受光することとなる。その結果、ノズルY32#2は不良ノズルであると判断される。図10dは、図10aから図10cとは異なり、レーザー光Lが図面に対して垂直方向に射出されるように描かれている。そして、図10dは、マゼンタインクノズルM32#2からインクが吐出されるが、紙に対して垂直方向ではなく、曲がって吐出されている。そうすると、レーザー光Lはインクに遮られることがなく、レーザー受光器61はレーザー光Lを常に受光する。その結果、ノズルY32#2は不良ノズルであると判断される。
以上のように、吐出異常検査が行われる。1つのノズルの吐出異常検査が終了すると、次のノズルの吐出異常検査が行われる。例えば、図6では、ヘッド(3)のシアンインクノズル列C(3)のノズル#1から#3と、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#5から#8が使用ノズルである。まず、ヘッド(3)のシアンインクノズル列C(3)のノズル#3の吐出異常検査が行われ、次にノズルC(3)#2、そしてノズルC(3)#1という順に吐出異常検査が行われる。そうすると、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)の各ノズルから吐出されるインクとレーザー光Lが交わる位置に、レーザー光源60とレーザー受光器61が移動する。そして、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#8、ノズル#7、ノズル#6、ノズル#5の順に吐出異常検査が行われる。即ち、ノズル毎に検査が行われる。
ところで、仮に、「使用ノズル」であっても、「使用しないノズル」であっても関係なく、「全てのノズル」に対して吐出異常検査が行われるとする。そうすると、例えば、図6では、4つのシアンインクノズル列の全てのノズルに対して吐出異常検査が行われることになる。即ち、32個のノズルに対して吐出異常検査が行われることになる。しかし、これでは、吐出異常検査に時間がかかる。また、吐出異常検査に使用されるインクの量も増加する。
そこで、本実施形態では、「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査が行われるようにして、吐出異常検査が行われるノズル数を減らしている。具体例では、図6のように、黒丸(●)で示した7個の「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査を行えばよいことになる。その結果、ノズル毎に検査を行うため、「使用しないノズル」を検査するためにレーザー光源60とレーザー受光器61を移動する時間や、「使用しないノズル」からインクが吐出されたり、その吐出されたインクがレーザー光を遮るか検査したりするための時間が無くなることで、検査時間が減少し、印刷時間が短縮される。また、吐出異常検査に使用するインクの量も削減することができる。
また、本実施形態では、「使用しないノズル」に対して吐出異常検査は行われない。しかし、「使用しないノズル」が吐出異常を発生するとしても、印刷画像に影響を与えないので、「使用しないノズル」に対して吐出異常検査が行われなくても問題が無い。
===クリーニング(S004)について===
前述の吐出異常検査において、「使用ノズル」の中に、吐出異常を発生させる不良ノズルが検出されたされた場合に、クリーニングが行われる。そして、全ての「使用ノズル」から正常にインクが吐出されるようにする。クリーニングとして、フラッシングとポンプ吸引が行われる。そして、不良ノズルを有するヘッドのみ、クリーニングが行われる。
例えば、図6のバツ印で示す、ヘッド31(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#7が不良ノズルとして検出されたとする。この場合、ヘッド31(2)のみクリーニングが行われる。クリーニングが行われる前の準備動作として、クリーニングが行われるヘッドの下面とポンプ吸引装置を対向させる必要がある。これは、吐出異常検査の準備動作と同様である。即ち、ヘッド31(2)の下面と、ベルト22上の穴24(2)の位置を一致させる。そして、ヘッド31(2)の下面とキャップ63(2)が接するようにすればよい。
クリーニング方法の1つであるフラッシングとは、強制的にノズルからインク滴を吐出させようとするクリーニング動作である。ノズルが目詰まりしていて、インク滴が吐出されなくても、圧力室が膨張したり、収縮したりすることで、ノズルのメニスカス(ノズルで露出しているインクの自由表面)が駆動する。この結果、圧力室内のインクの増粘が進んでない場合等では、ノズルの目詰まりが解消し、正常にインク滴が吐出される。また、ポンプ吸引とは、ポンプを駆動して、圧力室内のインクを強制的に吸引するクリーニング動作である。インクの排出路であるチューブ65の一端はキャップ63内部の底面に接続され、他端はチューブポンプを介して排インクカートリッジ(不図示)に接続されている。キャップ63内部の底面には、インク吸収体62が配置され、ポンプにより吸引された排インクだけでなく、吐出異常検査やフラッシングによる排インクも吸収し、チューブ65を介して、排インクカートリッジに排インクが排出される。
これらのクリーニング動作により、ノズル表面の異物をインク滴と一緒に吐き出したり、増粘により乾燥したノズルのメニスカスを正常の状態に戻したり、ヘッドの圧力室(キャビティ)内の気泡を解消したりすることができる。こうして、全ての「使用ノズル」から正常にインクが吐出されるようになる。
ところで、仮に、「全てのノズル」に対して吐出異常検査が行われるとする。そうすると、「使用しないノズル」も不良ノズルであると検出されることがある。例えば、図6にバツ印で示す、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#7と、ヘッド(1)のシアンインクノズル列C(1)のノズル#7が不良ノズルであると検出される。その結果、「使用しないノズル」もクリーニングされることになる。例えば、「使用ノズル」であるノズルC(2)#7だけでなく、「使用しないノズル」であるノズルC(1)#7も、クリーニングされることになる。即ち、ヘッド(1)とヘッド(2)の2つのヘッドがクリーニングされる。しかし、これでは、クリーニングに時間がかかる。また、クリーニングに使用されるインクの量も増加する。
そこで、本実施形態では、「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査が行われるようにしている。そして、「使用ノズル」中に不良ノズルが検出された場合のみ、クリーニングが行われる。その結果、クリーニングするヘッドの数が減り、ヘッドの下面とベルトの穴を合わせたり、フラッシングやポンプ吸引を行ったりする時間が減少し、クリーニング時間を短縮することができる。例えば、図6では、ヘッド(2)のみクリーニングされればよいことになる。また、クリーニングによる排インクの量も削減することができる。
また、本実施形態では、「使用しないノズル」中に不良ノズルがあっても、クリーニングを行わない。しかし、「使用しないノズル」が吐出異常を発生するとしても、印刷画像に影響を与えないので、「使用しないノズル」中の不良ノズルをクリーニングしなくても問題が無い。但し、実際には、使用しないノズルに対して吐出異常検査を行わないので、不良ノズルが存在するか否かも分からない。
===その他の実施形態1===
ここまで、ラインヘッドプリンタによる実施形態について説明している。インクジェット方式のプリンタの中には、ラインヘッドプリンタ以外にも、ヘッドが移動しながら印刷するキャリッジ式のプリンタがある。次に、このキャリッジ式のプリンタ(プリンタ2)による実施形態について説明する。
〈プリンタ2について〉
図11は、プリンタ2の全体構成の概略図である。また、図12は、プリンタ2全体構成の断面図である。前述のラインヘッドプリンタ(プリンタ1)と、キャリッジ式のプリンタ(プリンタ2)の最も大きな違いは、ヘッド90が図11に示す移動方向に移動し、その移動中にノズルから断続的にインクが吐出され、移動方向に沿ったドット列(ラスタライン)が形成されることである。そして、ヘッド90が1回移動方向に移動すると、搬送ユニットは搬送方向に紙を搬送させる。キャリッジ式のプリンタは、このヘッドの移動によるドット形成動作と紙の搬送動作を交互に繰り返すことで、印刷画像を完成させる。このような印刷を行うため、プリンタ2は、搬送ユニット、ヘッドユニット、検出器群、コントローラの他に、キャリッジユニットを有する。
キャリッジユニットは、キャリッジ80と、キャリッジモータ81とを有する。キャリッジ80は、キャリッジモータ81により移動方向に往復移動可能である。ヘッド90は、キャリッジ80に設けられているため、移動方向に移動することができる。図13は、ヘッド90の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド90の下面には、イエローインクノズル列Yと、シアンインクノズル列Cと、マゼンタインクノズル列Mと、ブラックインクノズル列Kが形成されている。各ノズル列はノズルを180個備え、下流側に位置するノズルほど若い番号が付されている(#i=#1〜#180)。また、各ノズル列のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチD)でそれぞれ整列している。
搬送ユニットは、給紙ローラ70と、搬送モータ71と、搬送ローラ72と、プラテン73と、排紙ローラ74とを有する。給紙ローラ70により、紙はプリンタ2内に自動的に給紙される。搬送モータにより回転する搬送ローラ72は、給紙された紙を印刷可能な領域まで搬送する。プラテン73は印刷中の紙を支持する。排紙ローラ74は、印刷が終了した紙をプリンタ2の外部に排出するローラである。この排紙ローラ74は、搬送ローラ72と同期して回転する。
〈使用ノズルの決定について〉
図14は、印刷画像が完成している紙とヘッド90の関係を示す。ただし、説明の簡略のため、ヘッド90中の4つのノズル列のうち、シアンインクノズル列Cのみを示し、ノズル列中のノズル数も8個に減らしている。図14でも、画素を特定して説明するため、移動方向に整列している画素を「行」で、搬送方向に整列している画素を「列」で表す。
印刷動作は、前述のラインヘッドプリンタと同様にコントローラが印刷命令を受信することから始まる。その後、コントローラは、ヘッド90の各ノズルが、印刷画像を形成するために使用する「使用ノズル」であるか、「使用しないノズル」であるかを決定する。
まず、紙とヘッド90の位置関係から、コントローラはノズル#iに担当画素を割り当てる。ここで、担当画素とは、ノズル#iがドットを形成するように、ノズル#iに割り当てられた画素のことである。つまり、ノズル#iの担当画素にドットを形成する必要がある場合、ノズル#iからその画素にインクが吐出される。印刷画像を形成するために、ノズル#iの担当画素のうち、少なくとも1画素以上にドットを形成する必要が有る場合、ノズル#iは「使用ノズル」であると決定される。印刷画像を形成するために、ノズル#iの担当画素の全てにドットを形成する必要が無い場合、ノズル#iは「使用しないノズル」であると決定される。
ここで、図14のような印刷画像を完成させるとする。図14の画素内に描かれている黒丸(●)は、シアンインクのドットを表している。図14のような印刷画像を完成させるための画像データを基に、コントローラは各ノズルの担当画素にドットを形成する必要があるか否かを調べる。そして、各ノズルが「使用ノズル」であるか、または「使用しないノズル」であるかを決定する。
例えば、コントローラは、画素データに基づいて、シアンインクノズル列Cのノズル#1(以下、ノズル#1とする)の担当画素である2行目の画素に、シアンインクのドットが形成される必要は無い、と判断する。その結果、コントローラは、ノズル#1を「使用しないノズル」であると決定する。また、コントローラは、画素データに基づいて、シアンインクノズル列Cのノズル#3(以下、ノズル#3とする)の担当画素である4行目の画素のうち、1列目から16列目の画素にシアンインクのドットを形成する必要がある、と判断する。その結果、コントローラは、ノズル#3を「使用ノズル」であると決定する。その他、コントローラは、画素データに基づいて、シアンインクノズル列Cのノズル#8(以下、ノズル#8とする)の担当画素である9行目の画素のうち、11列目の画素にシアンインクのドットを形成する必要がある、と判断する。その為、コントローラは、ノズル#8を「使用ノズル」であると決定する。即ち、ノズル#3のように、担当画素の全てにドットを形成するノズルであっても、ノズル#8のように、担当画素の1つだけにドットを形成するノズルであっても、担当画素にドットを形成する必要があれば「使用ノズル」となる。
こうして、コントローラは、図14のシアンインクノズル列Cのノズル#3、#4、#5、#8を「使用ノズル」であると決定する。そして、シアンインクノズル列Cの#1、#2、#6、#7を「使用しないノズル」であると決定する。なお、図14では「使用ノズル」を黒丸(●)で示し、「使用しないノズル」を白丸(○)で示している。
〈吐出異常検査について〉
コントローラは、印刷を開始する前に、前述の処理で決定した「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査を行う。図14でいうと、シアンインクノズル列C中のノズル#3、#4、#5、#8に対してのみ吐出異常検査が行われる。なお、吐出異常検査の方法は前述の実施形態で説明したレーザーによる方法である。
図15は、ヘッド90と吐出異常検査部を下面側から見た図である。吐出異常検査部は、レーザー光源60と、レーザー受光器61と、レーザー光源60及びレーザー受光器61を移動方向に移動させる機構(不図示)と、から成る。レーザー光源60はレーザー光Lをノズル列と平行に射出する。検出方法は、前述の実施形態で説明したとおりである。また、プリンタ2ではレーザー光源60及びレーザー受光器61を移動方向に移動する。例えば、イエローインクノズル列Y中の使用ノズルの検査が終了すると、マゼンタインクノズル列M中の使用ノズルの検査をするために、レーザー光源60とレーザー受光器61が移動方向に移動する。
また、吐出異常検査は、非印刷エリアで行われる。非印刷エリアとは、図11に示すように、紙に印刷が行われるためのインクがノズルから吐出されない区域のことである。つまり、非印刷エリアには、紙が搬送されない。そして、吐出異常検査の際は、クリーニングに使用するポンプ吸引装置のキャップ内にインクが吐出される。
ところで、仮に、「全てのノズル」に対して吐出異常検査が行われるとする。そうすると、例えば、図14では、シアンインクノズル列の全てのノズルに対して吐出異常検査が行われることになる。即ち、8個のノズルに対して吐出異常検査が行われる。しかし、これでは、吐出異常検査に時間がかかる。また、吐出異常検査に使用されるインクの量も増加する。
そこで、その他の実施形態1では、「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査が行われることにより、吐出異常検査が行われるノズルの数を減らしている。具体例では、図14のように、その他の実施形態1では、黒丸(●)で示した4個の「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査を行われればよいことになる。その結果、ノズル毎に検査を行うため、「使用しないノズル」を検査するためにレーザー光源60とレーザー受光器61を移動する時間や、「使用しないノズル」からインクが吐出されたり、その吐出されたインクがレーザー光を遮るか検査したりするための時間が無くなることで、検査時間が減少し、印刷時間が短縮される。また、吐出異常検査に使用されるインクの量も削減することができる。
また、その他の実施形態1では、「使用しないノズル」に対して吐出異常検査を行わない。しかし、「使用しないノズル」が吐出異常を発生するとしても、印刷画像に影響を与えないので、「使用しないノズル」に対して吐出異常検査を行わなくても問題が無い。
〈クリーニングについて〉
前述の吐出異常検査において、「使用ノズル」の中に、吐出異常を発生させる不良ノズルが検出された場合にのみ、クリーニングが行われる。クリーニングとして、フラッシングとポンプ吸引が行われる。そして、全ての「使用ノズル」から正常にインクが吐出されるようにする。例えば、図14にバツ印で示す、ヘッド90のシアンインクノズル列Cのノズル#5が不良ノズルとして検出されたとする。この場合、ヘッド90のクリーニングが行われる。
図16は、ポンプ吸引装置とヘッド90の位置関係を示す。ポンプ吸引装置は、インク吸収体62と、キャップ63と、ポンプ64と、チューブ65と、ポンプ吸引装置を上下に移動させる機構(不図示)と、から成る。また、ヘッド90のクリーニングは、吐出異常検査と同様に、非印刷エリアで行われる。ポンプ吸引装置は非印刷エリアに配置されており、移動方向には移動出来ない。その為、クリーニング時には、ヘッド90が非印刷エリアのポンプ吸引装置の真上に移動する。但し、吐出異常検査直後のクリーニングでは、ヘッドが既にポンプ吸引装置の真上に位置しているため、ヘッドの移動はない。フラッシングとポンプ吸引の方法は、前述の実施形態と同様である。フラッシングやポンプ吸引により、全ての「使用ノズル」から正常にインクが吐出されるようになる。
ところで、仮に、「全てのノズル」に対して吐出異常検査が行われるとする。そうすると、例えば、図14にバツ印で示す、シアンインクノズル列Cのノズル#7が不良ノズルであると検出されることがある(ここでは、ノズル#5は不良ノズルではないとする)。その結果、「使用しないノズル」であるノズル#7が不良ノズルである為に、「使用ノズル」の中に不良ノズルがなくとも、ヘッド90をクリーニングすることになる。しかし、これでは、クリーニングが行われる割合が増加する。
そこで、その他の実施形態1では、「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査が行われる。そして、「使用ノズル」の中に不良ノズルが検出された場合のみ、クリーニングが行われる。その結果、クリーニングが行われる割合を減らすことができ、クリーニング時間の短縮や、クリーニングに使用されるインクの量の減少につながる。
また、その他の実施形態1では、「使用しないノズル」の中に不良ノズルがあっても、クリーニングを行わないことにしている。具体例では、図14のように、「使用しないノズル」であるノズル#7が不良ノズルであっても、クリーニングを行わない。しかし、「使用しないノズル」が吐出異常を発生するとしても、印刷画像に影響を与えないので、「使用しないノズル」中の不良ノズルをクリーニングしなくても問題が無い。但し、実際には、使用しないノズルに対して吐出異常検査を行わないので、不良ノズルが存在するか否かも分からない。
===その他の実施形態2===
上記の実施形態では、「使用ノズル」に対してのみ吐出異常検査が行われるようにしている。しかし、以下に説明するように、全てのノズルに対して吐出異常検査を行い、「使用ノズル」の中に不良ノズルが検出された場合にクリーニングを行うようにしても良い。このようにしても、クリーニング時間を短縮することは可能である。以下、プリンタ1が前述のラインヘッドプリンタと同じ構成であることを前提にして、説明を行う。
図20は、本実施形態の印刷処理のフローチャートである。以下に説明される各処理は、コントローラ10がメモリ13内のプログラムに従って各ユニットを制御することにより、実行される。また、このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S101):まず、コントローラ10は、コンピュータ50からインターフェース部11を介して、印刷命令を受信する。この処理については、前述のS001(図5参照)と同じなので、説明を省略する。
吐出異常検査(S102):コントローラ10は、全てのノズルに対して吐出異常検査を行う。そして、各ノズルが、吐出異常を発生させる不良ノズルであるか否かを判断する。なお、前述のS003では使用ノズルのみ吐出異常検査を行っているが、本実施形態では、全てのノズルに対して吐出異常検査を行う。また、前述のS003では使用ノズルに吐出異常があるか否かをも判断しているが、ここでは、検査したノズルが不良ノズルであるか否かだけを判断する。吐出異常検査の方法は、前述の実施形態と同様なので、説明を省略する。
使用ノズルの決定(S103):コントローラ10は、印刷データに基づき、ヘッドユニット31のノズルからインクを吐出させるか否かを、各ノズル毎に決定する。即ち、この処理により、印刷画像を完成させるために必要なノズルである「使用ノズル」が決定される。この処理については、前述のS002の処理と同じなので、説明を省略する。
クリーニングの要否の判断(S104):コントローラ10は、「使用ノズル」中の各ノズルが吐出異常を発生させる不良ノズルであるか否かを判断する。使用ノズル中に不良ノズルがある場合、クリーニングが行われる。使用ノズル中に不良ノズルがない場合、クリーニングは行われない。なお、S102において複数の不良ノズルが検出されたとしても、全ての不良ノズルが「使用しないノズル」であれば、クリーニングは行われないことになる。
クリーニング(S105):コントローラ10は、「使用ノズル」中に不良ノズルを有するヘッドに対してのみ、クリーニングを行う。この処理については、前述のS004の処理と同じなので、説明を省略する。
給紙処理以降(S106〜S109):給紙処理以降の処理については、前述のS005〜S008の処理と同じなので、説明を省略する。
本実施形態では、不良ノズルであると検出されたとしても、そのノズルが「使用しないノズル」であれば、クリーニングは行われないことになる。このため、本実施形態においても、クリーニングの回数を減らしたり、クリーニングするヘッドの数を減らしたりして、クリーニング時間を短縮することができる。なお、複数の不良ノズルが検出された場合には、いずれかの不良ノズルが「使用ノズル」であればクリーニングが行われ、全ての不良ノズルが「使用しないノズル」であればクリーニングは行われないことになる。これにより、印刷画像に影響を与えないようにしつつ、クリーニング時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、コントローラ10は、「使用ノズル」中に不良ノズルを有するヘッドに対してのみ、クリーニングを行う。言い換えると、コントローラ10は、「使用ノズル」となる不良ノズルに対してのみ、クリーニングを行う。例えば、図6にバツ印で示す、ヘッド(2)のシアンインクノズル列C(2)のノズル#7と、ヘッド(1)のシアンインクノズル列C(1)のノズル#7が不良ノズルであると検出された場合、コントローラ10は、ヘッド(2)に対してのみクリーニングを行い、ヘッド(1)に対してはクリーニングを行わないことになる。これにより、クリーニング時間を短縮することができる。
また、本実施形態のラインヘッドプリンタが図7及び図8の構成を備えていれば、前述の実施形態と同様に、各ヘッドにそれぞれ対向する位置にポンプ吸引装置が配置されている。この場合、ポンプ吸引装置とヘッドとの間にベルトが位置する構成になるので、吐出異常検査時やクリーニング時にヘッドから吐出したインクがベルトに着弾しないようにするため、各ヘッドにそれぞれ対応する4つの穴24(図7)がベルトに設けられている。そして、本実施形態では、前述の実施形態と同様に、この4つの穴24の配置(図7)は、ヘッドユニット中の4つのヘッド31(図4)の配置とは異なる。紙幅方向は各ヘッド31と同じ位置に、そして、搬送方向は全ての穴24が重ならない位置に、各穴24が設けられている。4つの穴がこのような配置だと、あるヘッドが穴と対向しているとき、他のヘッドは穴と対向しないことになる。この結果、2以上のヘッドをクリーニングするときには、2以上のヘッドを同時にクリーニングできないので、1つずつクリーニングを行うことになる。但し、このようにベルト22に穴24が設けられることで、ベルト22の強度が保たれる。
===その他の実施形態3===
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、吐出異常検査やクリーニング等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
〈ラインヘッドプリンタの構成について〉
前述の実施形態では、ラインヘッドプリンタの基本的な構成について説明したが、必ずしもこれらの構成と同じである必要はない。例えば、ヘッドユニットが有するヘッドの数は4個でなくても構わない。その他、ベルトコンベヤー方式により紙送りしているが、紙をプラテンに巻きつけるようにして紙送りしてもよい。
〈吐出異常検査方法について〉
前述の実施形態では、レーザーによる吐出異常検査の方法を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、ノズル面の下に導体により形成された感知部を設け、帯電したインクがその感知部に向けて吐出され、その際に発生する誘導電流により、吐出の有無を判定する方法がある。また、圧力室内の圧力変化に応じて変形する振動板とその振動板に対向するように配置された電極を、圧力室内に設ける。その振動板と電極がコンデンサとなり、振動板の振動に伴う静電容量の変化に基づいて、吐出異常を検出する方法もある。
〈クリーニング方法について〉
前述の実施形態では、ヘッド毎にクリーニングを行う方法を例に挙げたが、これに限らない。例えば、ポンプ吸引をせずにフラッシングだけを行う場合、不良ノズルからのみ強制的にインクを吐出させてクリーニングすることができる。不良ノズルに対してのみクリーニングを行うことで、クリーニングに使用されるインク量を削減することができる。
前述の実施形態では、吐出異常を発生する不良ノズルのクリーニング方法として、フラッシングやポンプ吸引による方法を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、ゴム製のワイパーなどでノズル面を擦って紙粉などを除去する方法でもよい。また、前述の実施形態で説明しているポンプ吸引装置を全て備えなくとも、キャップだけ備えてもよい。少なくともキャップを備えていれば、不良ノズルから吐出された排インクにより印刷装置が汚れることはない。
また、前述の実施形態のラインヘッドプリンタでは、ポンプ吸引装置がヘッドユニットの下に位置する構造(図8)を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、ポンプ吸引装置をヘッドユニットの上方に配置し、ヘッドユニットが回転する機構を設ける(図17)。そして、ノズル面とポンプ吸引装置が対向するようにヘッドユニットを回転させて、クリーニングを行ってもよい。
前述の実施形態のラインヘッドプリンタでは、ポンプ吸引装置とヘッドが接する為に、ベルトに穴を設けている。その穴の開け方として、ヘッドユニット中の4つのヘッド31の配置とは異なる開け方(図7)を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、ヘッドユニット中の4つのヘッド31の配置と同じ開け方をしてもよい(図18)。そうすることで、ある1つのヘッドの吐出異常検査やクリーニングが終了した後、次のヘッドの吐出異常検査やクリーニングが行われるために、ベルトを回転させてヘッドと穴の位置を合わせる手間が省ける。また、一斉に全てのヘッドのクリーニングが行われることが可能となる。但し、図18のような穴の開け方をするとベルトの強度が弱くなる。
前述の実施形態では、キャリッジ式のプリンタのポンプ吸引装置として、ヘッドの大きさに合わせたポンプ吸引装置(図16)を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、ポンプ吸引装置を小型化し、ノズル列毎にクリーニングを行えるようにしても良い(図19)。そうすることで、ポンプ吸引が行われる際に、不良ノズルを有さないノズル列からの無駄な排インクの量を減らすことができる。但し、ポンプ吸引装置が移動方向に移動する為の機構が必要となる。また、不良ノズルを有するノズル列が複数の場合、ノズル列毎にポンプ吸引が行われるため、クリーニングに時間がかかる。
〈吐出異常検査とクリーニングを行うタイミングについて〉
前述の実施形態では、吐出異常検査が行われてから、クリーニングが行われると説明したが、これに限られるものではない。例えば、「使用ノズル」を有するヘッドの吐出異常検査を行って、不良ノズルが検出された場合、次のヘッドの吐出異常検査が行われる前に、不良ノズルが検出されたヘッドのクリーニングが行われてもよい。そうすることで、「使用ノズル」を有する全てのヘッドの吐出異常検査が終了した後、不良ノズルが検出されたヘッドをクリーニングするために、再び、ヘッドとベルトの穴を合わせる手間が省ける。
前述の実施形態では、違う画像の印刷命令を受信したときに吐出異常検査を行うと説明したが、(図5)これに限らない。例えば、印刷する紙毎に、印刷開始前に吐出異常検査を行ってもよい。
また、キャリッジ式プリンタの場合、1回のキャリッジの移動(走査)毎に、吐出異常検査を行っても良い。この場合、走査毎に、各ノズルが「使用ノズル」であるか、「使用しないノズル」であるかを決定して、吐出異常検査が行われることになる。
〈モノクロ印刷について〉
前述の実施形態では、コントローラは、画素データを基に、各ノズルが「使用ノズル」であるかまたは「使用しないノズル」であるかを決定している。モノクロ印刷の場合、コントローラは、まず、ブラックインクノズル列のノズルが「使用ノズル」であり、シアン、マゼンタ、イエローインクノズル列のノズルは「使用しないノズル」であると決定する。その後、コントローラは、画素データを基に、ブラックインクノズル列の各ノズルが「使用ノズル」であるかまたは「使用しないノズル」であるかを決定する。
〈インクについて〉
前述の実施形態は、インクジェット方式のプリンタの実施形態であったので、液体状の染料インク又は顔料インクをノズルから吐出させていたが、これに限られるものではない。液体状のものであれば、ノズルから吐出させることができる。
〈プリンタについて〉
前述の実施形態では、プリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、前述の実施形態と同様の技術を適用しても良い。
〈ノズルについて〉
前述の実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図である。 プリンタの断面図である。 プリンタが媒体を搬送する様子を示す図である。 ヘッドユニットの下面のノズルの配列を示す。 印刷処理のフローチャートである。 印刷画像が完成している紙とヘッドユニットの関係を示す。 搬送ローラと、ベルトを上面側から見た図である。 ポンプ吸引装置とヘッドユニットの位置関係を示す。 ヘッドユニットと吐出異常検査部を下面側から見た図である。 図10aはノズルから正常にインクが吐出される様子を示し、図10bはノズルからインクが吐出されない様子を示し、図10cはノズルから所定インク量以下のインクが吐出される様子を示し、図10dはノズルからインクが吐出されるが、紙に対して垂直方向ではなく、曲がって吐出される様子を示している。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタ全体構成の断面図である。 ヘッドの下面におけるノズルの配列を示す説明図である。 印刷画像が完成している紙とヘッドの関係を示す。 ヘッドと吐出異常検査部を下面側から見た図である。 ポンプ吸引装置とヘッドの位置関係を示す。 ポンプ吸引装置がヘッドユニットの上方にある場合のクリーニング方法の図である。 ベルトの穴の開け方の一例を示す図である。 小型化したポンプ吸引装置の一例を示す図である。 別の実施形態の印刷処理のフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ、10 コントローラ、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリ、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21A,21B 搬送ローラ、
22 ベルト、23 給紙ローラ、24 (ベルトの)穴、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、32 ノズル、
40 検出器群、41 紙検出センサ、50 コンピュータ、
60 レーザー光源、61 レーザー受光器、62 インク吸収体、
63 キャップ、64 ポンプ、65 チューブ、
70 給紙ローラ、71 搬送モータ、72 搬送ローラ、
73 プラテン、74 排紙ローラ、
80 キャリッジ、81 キャリッジモータ、
82 インクカートリッジ、90 ヘッド、
100 紙検出センサ、101 ロータリー式エンコーダ、
102 光学センサ、103 リニア式エンコーダ
Y イエローインクノズル列、C シアンインクノズル列、
M マゼンタインクノズル列、K ブラックインクノズル列、
S 媒体、L レーザー光

Claims (13)

  1. 液体滴が吐出される複数のノズルと、
    液体滴が吐出されるべき時に吐出不良が発生する不良ノズルを検出するセンサと、
    画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴が吐出されるか又は液体滴が吐出されないかを決定するコントローラであって、
    前記画像データに基づき媒体に画像を形成する前に、前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルが前記不良ノズルであるか否かを前記センサに検出させるコントローラと、
    を備える液体滴吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記画像データに基づいて液体滴が吐出されると決定される前記ノズルの数が複数の場合、
    前記センサは前記ノズル不良ノズルであるか否かを1つずつ順に検査する、
    液体滴吐出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記センサは前記ノズルから吐出された液体滴を検出するセンサである、
    液体滴吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の液滴吐出装置であって、
    前記不良ノズルから正常にインクが吐出される回復処理に用いられる回復機構を備え、
    前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、前記回復処理を行う、
    液体滴吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記回復処理とは、前記不良ノズルから液体滴を吐出させることである、
    液体滴吐出装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、検出された前記不良ノズルに対してのみ前記回復処理を行う、
    液体滴吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体滴吐出装置であって、
    前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、
    前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構を備える、
    液体滴吐出装置。
  8. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の液体滴吐出装置であって、
    前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、
    前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構を備え、
    前記コントローラは、前記センサが前記不良ノズルを検出すると、検出された前記不良ノズルを備える前記ヘッドに対してのみ前記回復処理を行う、
    液体滴吐出装置。
  9. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の液体滴吐出装置であって、
    前記複数のノズルは、所定方向に並ぶ複数のヘッドに設けられ、
    前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を前記複数のヘッドに対して前記所定方向と垂直の方向に搬送する搬送機構であって、ベルトにより前記媒体を搬送する搬送機構を備え、
    前記回復機構は前記複数のヘッドのノズル面に対向可能な位置に配置され、前記回復機構と前記複数のヘッドの間に前記ベルトが位置する、
    液体滴吐出装置。
  10. 請求項9に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の少なくとも一つの前記ヘッドは前記穴と対向しないように、配置されている、
    液体滴吐出装置。
  11. 請求項9に記載の液体滴吐出装置であって、
    前記ベルトには、前記複数のヘッドと同じ数の穴が設けられ、前記穴は、ある前記ヘッドが前記穴のうちの一つと対向しているとき、その他の前記ヘッドも前記穴と対向するように、配置されている、
    液体滴吐出装置。
  12. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体滴吐出装置であって、
    前記複数のノズルは、所定方向に並んで配置されているノズル列を構成し、
    前記ノズルから吐出される液体滴が着弾される媒体を、前記ノズル列に対して前記所定方向に動かす搬送機構を備え、
    前記ノズル列を、前記媒体に対して前記所定方向と垂直の方向に動かす移動機構を備え、
    前記搬送機構が前記媒体を前記ノズル列に対して前記所定方向に動かす動作と、前記移動機構が前記ノズル列を前記媒体に対して前記所定方向と垂直の方向に動かす動作とを、交互に行う、
    液体滴吐出装置。
  13. 画像データに基づき、複数のノズルから液体滴を吐出する液体吐出方法であって、
    前記画像データに基づき、各前記ノズルから、液体滴を吐出するか又は液体滴を吐出しないかを決定するステップと、
    前記画像データに基づき媒体に画像を形成する前に、前記画像データに基づいて液体滴を吐出すると決定される前記ノズルが、液体滴吐出べき時に吐出不良発生する不良ノズルであるか否かを検出するステップと
    を有する液体吐出方法。
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