JP4325676B2 - 液体吐出方法、液体吐出装置及びプログラム - Google Patents

液体吐出方法、液体吐出装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出方法、液体吐出装置及びプログラムに関する。
液体吐出装置の1つとして、紙や布、フィルムなどの各種媒体にノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタには、ノズル(ヘッド)が媒体の搬送方向と交差する方向に移動しながら画像を完成させるシリアル式プリンタと、媒体の紙幅の長さのノズル列(ヘッド)を有し、ヘッドを移動させることなく媒体のみを搬送することで画像を完成させるラインヘッドプリンタがある。(特許文献1)
ところで、一般に、ノズル周囲のインクの増粘を防ぐため、印刷する画像とは関係の無いインクを吐出させようとする動作(フラッシング)が行われる。シリアル式プリンタはヘッドが小さく移動可能であるため、印刷エリア外に、フラッシングによるインクのインク回収容器を設けることができる。一方、ラインヘッドプリンタはヘッドが大きく、フラッシングによるインクを回収するには、新たな工夫が必要となる。
そこで、幅の広い媒体の搬送ベルトと幅の狭い搬送ベルトを用いて、幅の狭い搬送ベルトの隙間からヘッドとインク回収容器が対向する方法等が提案されている。(特許文献2)。
特開2002−240300号公報 特開2005−103884号公報
フラッシングの際には、印刷動作が停止してしまう。例えば、ラインヘッドプリンタの場合には幅の狭い搬送ベルトの間でヘッドとインク回収容器が対向するように搬送ベルトの位置を調整したり、また、シリアル式プリンタの場合にはヘッドが印刷エリア外に移動してフラッシングを行ったりする。そのため、フラッシング時間が長くなり、印刷時間も長くなってしまう。
そこで、本発明では、印刷中のフラッシング時間と印刷時間を短縮させることを目的とする。
前記目的を達成するための発明は、画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定することと、前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定することと、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた前記不吐出画素に隣接する前記吐出画素の中で、最も大きいドットが形成される前記吐出画素を決定することと、前記最も大きいドットが形成される前記吐出画素に隣接する前記不吐出画素であって、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出することと、を有する液体吐出方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
すなわち、画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定するステップと、前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定するステップと、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた画素のうち、前記吐出画素と隣接する前記不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出するステップと、を有する液体吐出方法が実現できること。
このような液体吐出方法によれば、フラッシングが必要なノズルから画像中に目立たないように液体を吐出されることができる。ノズルが目詰まりを起こさないので、高画質な画像が得られる。また、フラッシングにより液体吐出動作が中断しないため、液体吐出時間を出来る限り短くすることができる。
かかる液体吐出方法であって、前記ノズルにより複数種類の大きさのドットが形成される場合、前記フラッシングが必要なノズルから液体が吐出される前記不吐出画素と隣接する前記吐出画素には、前記複数種類のうちの最大の大きさのドットが形成されること。
このような液体吐出方法によれば、ドット径が大きいほど隣接するドットが重なるか、又は、ドット間隔が狭くなり、フラッシングが必要なノズルから不吐出画素に吐出された液体が画像中に目立ちにくくなる。
かかる液体吐出方法であって、前記フラッシングが必要なノズルから液体が吐出される前記不吐出画素と隣接する前記吐出画素には、前記フラッシングが必要なノズル以外の前記ノズルが対応付けられていること。
このような液体吐出方法によれば、フラッシングが必要なノズルが画像中に目立たないように、液体を吐出することができる。元々、フラッシングが必要なノズルに対応付けられる吐出画素は少なく、フラッシングが必要なノズルに対応付けられた吐出画素と隣接する不吐出画素にフラッシングが必要なノズルから液体を吐出することは難しい。
かかる液体吐出方法であって、前記フラッシングが必要なノズルが前記吐出画素に液体を吐出する直前に、前記フラッシングが必要なノズルから前記不吐出画素に液体が吐出されること。
このような液体吐出方法によれば、フラッシングが必要なノズルから吐出画素に対して、確実に正確な量の液体が吐出される。
かかる液体吐出方法であって、連続する複数の前記不吐出画素に対応付けられるノズルが、前記フラッシングが必要なノズルとして決定されること。
このような液体吐出方法によれば、全ノズルから確実に正確な量の液体が吐出される。不吐出画素が連続して対応付けられるノズルはノズル付近の液体(インク)が増粘しやすくなるため、フラッシングが必要と判断される。
かかる液体吐出方法であって、第1所定数よりも少ない画素に対応付けられるノズルのうちの第2所定数よりも少ない前記吐出画素に応付けられるノズルが、前記フラッシングが必要なノズルとして決定されること。
このような液体吐出方法によれば、例えば、ノズルに対応付けられる画素数によりフラッシングが必要なノズルを決定する場合に(例:前回のフラッシングから第1所定数以上の画素が対応付けられたノズルはフラッシングを必要とする)、対応付けられる画素のうちの吐出画素が少ないノズルはフラッシングが必要と決定されるため、全ノズルから確実に正確な量の液体が吐出される。
また、(A)液体を吐出するノズルと、(B)画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定し、前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定し、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた画素のうち、前記吐出画素と隣接する前記不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出させる制御部と、を有する液体吐出装置が実現できること。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングが必要なノズルが画像中に目立たないように液体を吐出することができる。フラッシングにより液体吐出動作が中断しないため、液体吐出時間を出来る限り短くすることができる。
そして、画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定するステップと、前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定するステップと、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた画素のうち、前記吐出画素と隣接する前記不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出するステップと、を液体吐出装置に実現させるためのプログラムが実現できること。
このようなプログラムによれば、フラッシングが必要なノズルが画像中に目立たないように、液体を吐出することができる。フラッシングにより液体吐出動作が中断しないため、液体吐出時間を出来る限り短くすることができる。
===本実施形態のシステム構成===
本実施形態では、インクジェットプリンタと、プリンタドライバを記憶したコンピュータ50が接続されたシステムを液体吐出装置とする。また、インクジェットプリンタの中のラインヘッドプリンタ(プリンタ1)を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンタ1の断面図である。図2Bは、プリンタ1が紙S(媒体)を搬送する様子を示す図である。外部装置であるコンピュータ50から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10により、各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30)を制御し、紙Sに画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群40が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ10は各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ50とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、メモリ13に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路14で各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時には搬送方向に所定の搬送量で紙Sを搬送させる。給紙ローラ23は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンタ1内の搬送ベルト22上に自動的に給紙するためのローラである。そして、輪状の搬送ベルト22が搬送ローラ21A及び21Bにより回転し、搬送ベルト22上の紙Sは搬送される。なお、紙Sは搬送ベルト22に静電吸着又はバキューム吸着している(不図示)。
ヘッドユニット30は、紙Sにインクを吐出するためのものであり、複数のヘッド31を有する。ヘッド31は、インク吐出部であるノズルを複数有する。そして、各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子PZT)が設けられている。
検出器群40には、ロータリー式エンコーダ、紙検出センサ41、および光学センサ等が含まれる。
〈ヘッドユニット30の構成〉
図3Aは、ヘッドユニット30の下面のヘッド31の配列を示す。図3Bは、各ヘッド31の下面のノズルの配列を示す。ヘッドユニット30は、複数のヘッド31を有する。複数のヘッド31は紙幅方向に千鳥状に配置されている。紙幅方向の左側のヘッド31ほど、かっこ内に若い番号が付されている。
各ヘッド31の下面には、イエローインクノズル列Yと、マゼンタインクノズル列Mと、シアンインクノズル列Cと、ブラックインクノズル列Kが形成され、各ノズル列は、ノズルを180個ずつ備えている。その180個のノズルのうち、左側のノズルほど若い番号が付されている(#i=1〜180)。そして、各ノズル列のノズルは、紙幅方向に、一定の間隔180dpiで整列している。また、紙幅方向に並ぶ2つのヘッド(31(2)と31(3))のうち、左側のヘッド31(2)のノズル#180と、右側のヘッド31(3)のノズル#1との間隔が180dpiとなるように、各ヘッド31が配置されている。言い換えると、紙幅方向に並ぶ各ノズル列の長さが、印刷可能な用紙の最大幅となる。また、ノズル間隔180dpiが、紙幅方向における最小のドットピッチとなる。
〈印刷手順〉
コントローラ10は、コンピュータ50から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行う。
まず、コントローラ10は、給紙ローラ23を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ベルト22上まで送る。そして、コントローラ10は、搬送ローラ21A及び21Bを回転させ、給紙された紙Sを印刷開始位置に位置決めする。このとき、紙Sは、ヘッドユニット30の少なくとも一部のノズルと対向している。
次に、紙Sは搬送ベルト22上を一定速度で停まることなく搬送され、ヘッドユニット30の下を通る。ヘッドユニット30の下を紙Sが通る間に、各ノズルからインクが断続的に吐出される。その結果、紙S上には搬送方向に沿った複数のドットからなるドット列(ラスタライン)が形成される。そして、最後に、コントローラ10は、画像の印刷が終了した紙Sを搬送ローラ21Bから排紙をする。
===ドットの大きさについて===
本実施形態のプリンタ1は、ノズルから吐出されるインク量を変化させることで、3種類のドット(大ドット、中ドット、小ドット)を打ち分ける。即ち、プリンタ1は1つの画素に対して、「ドットを形成しない」、又は「小ドット」、「中ドット」、「大ドット」を形成することで、4階調表現を可能とする。なお、「画素」とは、紙S上に仮想的に定められた矩形状の領域を指し、画像を構成する単位要素である。この画素が2次元的に並ぶことにより画像が構成される。
図4は、ピエゾ素子に印加される駆動信号DRVを示す図である。駆動信号DRVは第1駆動パルスW1と第2駆動パルスW2を有する。また、各ピエゾ素子に対応付けられたスイッチ(不図示)のオン・オフ動作により、各ピエゾ素子に駆動信号DRVを印加もしくは遮断している。そして、スイッチのオン・オフ動作はスイッチ制御信号SWにより制御されている。例えば、スイッチ制御信号SW(i)のレベルが「1」のとき、スイッチがオンとなり駆動パルスがノズル#iに対応するピエゾ素子に印加される。一方、スイッチ制御信号SW(i)のレベルが「0」のとき、スイッチはオフとなり、駆動パルスはピエゾ素子に印加されることなく遮断される。
そして、スイッチを通過した駆動信号DRV(i)の駆動パルスに応じて、ピエゾ素子PZT(i)が変形する。ピエゾ素子PZT(i)が変形すると、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室内のインクがノズル#iから吐出される。
また、駆動パルスの形状は、吐出されるインク量に応じて、あらかじめ定められている。つまり、駆動パルスの違いにより、大きさの異なるドットを形成することが出来る。例えば、図4では、スイッチ制御信号SW(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に第1駆動パルスW1及び第2駆動パルスW2が印加され、大ドットが形成される。第1駆動パルスW1と第2駆動パルスW2によりピエゾ素子PZT(i)が変形した結果、大ドットに対応するインク量がノズル#iから吐出される。
同様に、スイッチ制御信号SW(i)が「10」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に第1駆動パルスW1が入力され、中ドットが形成され、スイッチ制御信号SW(i)が「01」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に第2駆動パルスW2が入力され、小ドットが形成される。スイッチ制御信号SW(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが何も入力されないので、ドットは形成されない。
===フラッシング動作===
〈フラッシング動作について〉
インク内の水分はノズルのメニスカス(ノズルで露出しているインクの自由表面)から蒸発しやすく、蒸発によりインクの粘度は上昇してしまう(増粘)。インクが増粘すると、ノズルは目詰まりやすくなる。また、ノズルのメニスカス表面から大気が混入すると、インク内に気泡が発生してしまう。ノズルの目詰まりや気泡の混入により、印刷データに基づいてノズルからインクを吐出させようとしても、インクが吐出されなかったり、適正な量のインクが吐出されなかったりするおそれがある。その結果、画像が劣化してしまう。
そこで、フラッシング動作を行うことにより、ノズルの目詰まりや気泡の混入を解消する。「フラッシング動作」とは、印刷する画像とは関係の無い駆動信号をピエゾ素子に印加することで、ノズルのメニスカス上の増粘したインクを吐出させようとする動作である。また、インクと共にインク内の気泡が吐出される。
ところで、前回のインクの吐出から時間が経過するほど、メニスカス付近のインクの増粘が悪化する。そのため、印刷中にあまりインクが吐出されないノズルはフラッシング動作を行う必要がある。逆に、印刷データに基づいて、連続的にインクが吐出されるノズルには、新しいインクが順次供給されて目詰まりはほとんど生じない。
また、印刷が完了し、プリンタ1が休止状態に置かれた場合にも、メニスカス付近のインクが増粘し、ノズルが目詰まりしてしまう。このため、印刷動作が行われない間はヘッド31(ヘッドユニット30のノズル面)をキャップ等で封止する。但し、ヘッド31にキャップをしたとしても、長期間放置されると、メニスカス付近のインクが増粘し、吐出不良を起こすおそれがある。そのため、印刷開始前にもフラッシングを行う必要がある。
〈印刷開始時のフラッシング動作について〉
以下、プリンタ1が休止状態となったときにノズル面をキャップにより封止する例を示す。図5Aは、非印刷エリアにキャップ60を設けた図である。非印刷エリアとは、紙Sが印刷されるエリア(印刷エリア)以外の区域のことである。プリンタの休止時にヘッドユニットはキャップ60の上部に移動する。そして、キャップ60によりノズル面を封止する。そして、印刷を再開するときには、キャップ60に向けて、各ノズルがフラッシングを行う。そうすることで、休止時にメニスカス付近に増粘したインクを吐出することができ、印刷開始時にも確実にインクが吐出される。また、非印刷エリアにおいてキャップ60に向けてインクが吐出されるため、媒体Sや搬送ベルト22を汚すことなく、フラッシングが行われる。即ち、キャップ60はインク回収容器の役割も果たす。
図5Bは、キャップによるヘッド31の封止の他の例を示す図である。図5Aのように、非印刷エリアにキャップを設けると、装置が大型化してしまうので、搬送ベルトに孔24を設け、輪状の搬送ベルトの間にキャップ(不図示)を設けてもよい。プリンタの休止時には、孔24とヘッド31が対向するように、搬送ベルト22の位置を合わせる。そして、キャップ(不図示)が孔24を通り抜けるように、キャップを迫り上げる。最終的には、孔24から突出したキャップによりヘッド31が封止されるようにする。また、印刷開始時には各ヘッドが対向するキャップに向けてインクを吐出することで、印刷開始時に確実にインクを吐出することができ、搬送ベルト22や紙Sを汚すことがない。但し、搬送ベルトに孔24を設けると、ベルトの強度が弱くなってしまう。
印刷休止時以外にも、印刷中にあまりインクが吐出されないノズルのメニスカス付近のインクは増粘してしまう。即ち、ノズルによっては、印刷開始時だけでなく、印刷中にもフラッシング動作を行う必要がある。以下、印刷中のフラッシングの比較例を挙げた後に、本実施形態の印刷中のフラッシングについて説明する。
===比較例:印刷中のフラッシング===
比較例では、印刷中にあまりインクが吐出されないノズルがインク吐出時に確実にインクが吐出されるように、定期的に全ノズルに対してフラッシングを行うとする。例えば、紙Sが半分搬送されたら1回フラッシングを行ったり、3ページの印刷が終了したら1回フラッシングを行ったりするように、予めフラッシングを行うタイミングを設定しておく。
また、比較例では、印刷中にもキャップを用いてフラッシングを行うとする。そのため、印刷中にもヘッド31とキャップを対向させ、キャップに向けて各ノズルからインクを吐出させる必要がある。例えば、プリンタ1が図5Aのように非印刷エリアにキャップを設けていれば、印刷中にヘッドユニット30をキャップ60と対向するように移動させ、フラッシングが終了したら、印刷エリアにヘッドユニット30を再び移動させる必要がある。また、プリンタ1が図5Bのように搬送ベルト22に孔24を設けた場合には、印刷中にヘッド31と孔24が対向するように、搬送ベルト22の位置を合わせる必要がある。
即ち、印刷中にキャップを用いたフラッシングを行おうとすると、ヘッドユニット30を移動させたり、ヘッドとキャップを対向させたりするため、フラッシング動作に時間がかかってしまう。また、フラッシング中は、印刷動作が停止している。即ち、印刷中にキャップを用いたフラッシングを行うことで、印刷時間が長くかかってしまう。そこで、本実施形態では、印刷中のフラッシング時間を短縮することを目的とする。
===本実施形態:印刷中のフラッシングについて===
本実施形態では、印刷中のフラッシング時間を短縮させるため、印刷中にはキャップを用いたフラッシングを行わないとする。但し、キャップを用いない場合、フラッシング時にノズルからむやみにインクを吐出させると、搬送ベルト22等を汚してしまう。そこで、本実施形態では、フラッシングが必要なノズルから、印刷中の紙Sに向けて、画像形成とは関係の無いインクを吐出させる。フラッシングが必要なノズルとは、画像形成のためにインクが吐出される回数が少ないノズルであるため、画像形成とは関係の無いインクを目詰まり防止のために紙S上に吐出させる(詳細は後述)。
キャップを用いないでフラッシングを行うことにより、ヘッドユニット30の移動時間や、ヘッド31とキャップを対向させる時間が無くなり、印刷時間を短縮させることができる。また、印刷のためのインクの吐出と、フラッシングによるインクの吐出を同時に行うため、フラッシングにより印刷動作が停止することがない。その結果、印刷時間を短縮することができる。
しかし、フラッシングが必要なノズルが印刷中にインクを吐出すると紙Sにドットが形成される。フラッシングのために形成されるドット(フラッシングドット)は、画像形成とは関係の無いドットである。そのため、完成した画像上において、フラッシングドットが目立ってしまうと、画像劣化の原因となってしまう。
そこで、本実施形態では、画像中のフラッシングドットが目立たないようにする(詳細は後述)。また、比較例の印刷中のフラッシングでは、定期的に全ノズルがフラッシング行っているが、本実施形態ではフラッシングが必要なノズルだけがフラッシングを行うとする。
また、印刷中にフラッシングが必要なノズルからインクを吐出させるということは、画像を形成するためだけの印刷データ(中間印刷データ)を、画像形成とフラッシングを行う印刷データ(最終印刷データ)に書き換える必要がある。コンピュータ50のメモリに記憶されたプリンタドライバに従って、まず中間印刷データが作成され、その後中間印刷データが最終印刷データに書き換えられる。プリンタドライバとは、コンピュータ50に印刷データを作成させて、印刷データをプリンタ1へ送信させるためのプログラムである。つまり、本実施形態では、インクジェットプリンタと、プリンタドライバを記憶したコンピュータが接続されたシステムを液体吐出装置とする。
即ち、プリンタドライバが、画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定するステップと、前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定するステップと、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた画素のうち、前記吐出画素と隣接する前記不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出するステップと、を有する制御部である。
〈中間印刷データの作成処理について〉
図6は、中間印刷データ作成処理のフロー図である。プリンタドライバは、まず、ユーザーが印刷を行いたい画像の画像データをアプリケーションソフトから受信する。
そして、プリンタドライバは、受信した画像データを印刷する際の解像度に変換する(解像度変換処理、S001)。なお、本実施形態の解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される256階調のデータ(RGBデータ)である。ここで、「画像データ」とは、画素が示すデータの集まりである。画像データが256階調のデータであるとは、1つの画素が256階調で表現されるということであり、1つの画素は8ビットのデータで表される(2の8乗=256)。
次に、プリンタドライバは、RGBデータを、プリンタ1のインクに対応したCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する(色変換処理、S002)。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(不図示)をプリンタドライバが参照することによって行われる。
最後に、プリンタドライバは、高階調数のデータ(256階調)を、プリンタ1が形成可能な階調数のデータに変換する(ハーフトーン処理、S003)。本実施形態のプリンタ1が形成可能なドットの種類は3種類(大中小)である。そのため、ハーフトーン処理では、256階調のデータが4階調のデータ(2ビットのデータ)に変換される。
以上の処理により、アプリケーションソフトから受信した画像データは中間印刷データに変換される。中間印刷データは、各画素に形成するドットの種類、またはドットを形成しないことを示すデータである。そして、中間印刷データに基づいてドットが形成されることにより、画像が完成する。
また、中間印刷データはプリンタ1が有するインク(CMYK)ごとに作成される。例えば、ある画素に対応するシアンの中間印刷データが「10(中ドット)」を示す場合、ある画素にはシアンの中ドットが形成される。また、ある画素に対応するマゼンタの中間印刷データが「00(ドット無し)」を示す場合、ある画素にはマゼンタのドットは形成されない。以下、説明の簡略のため、色による区別は行わず、1色のノズルに関して説明する。
〈フラッシングが必要なノズルについて〉
図7Aは、中間印刷データに基づいて、ドットが形成される様子を示す図である。図7Bは、形成されるドットの大きさを示す図である。プリンタ1は多数のノズルを有するが、説明の簡略のため、図中では5個のノズルのみを示す。また、画像1ページ中の紙幅方向の画素数を5個とし、搬送方向の画素数を10個とする。そして、プリンタ1はフチ有り印刷を行うとする。フチ有り印刷では、印刷用紙よりも印刷される画像の方が小さく、紙の端には余白が形成される。また、画素の場所を特定するため、紙幅方向に沿った画素列を「行」で、搬送方向に沿った画素列を「列」で表す。搬送方向の下流側(紙の先端側)の行ほど若い番号が付され、紙幅方向の左側の列ほど若い番号が付されている。なお、下流側の画素ほど先にノズルと対向する。即ち、下流側の画素ほど、ノズル#iと先に対向し、ドットが形成される場合には、先にドットが形成される。
図7A中には、ドットが形成されている画素とドットが形成されていない画素がある。ここで、ドットが形成される画素を「吐出画素」とし、ドットが形成されない画素を「不吐出画素」とする。そして、画像上の各画素は、プリンタ1が有するノズルのうちの何れかのノズルが対応付けられている。例えば、1列目の画素にはノズル#1が対応付けられ、1列目に属する画素にドットを形成する場合には、ノズル#1からインクが吐出される。ノズル#1は、プリンタ1がページ1の画像を印刷する間に、中ドットを5つ形成する。一方、2列目の画素が対応付けられるノズル#2は、中ドットを3つ形成する。即ち、ノズルによってインクの吐出回数が異なっている。
プリンタドライバは、中間印刷データにより、各ノズルがドットをいくつ形成するかを把握することができる。また、プリンタドライバは、中間印刷データにより、各ノズルからインクが吐出されるタイミングを確認することができる。
ところで、前回の吐出から次の吐出までの間隔が長いノズルは、目詰まりしないように、印刷中にフラッシングをする必要がある。プリンタドライバは、中間印刷データにより、各ノズルからインクが吐出されるタイミングを確認し、吐出間隔の長いノズルに対して、フラッシングさせる。即ち、吐出間隔の長いノズルがフラッシングの必要なノズルとなる。
本実施形態では、ノズル#iからある画素に対してインクが吐出された後、ノズル#iから、その次の5個の画素に対してインクが吐出されなかったら、ノズル#iはフラッシングを必要とする。ここでは、ノズル#iからインクが吐出された後に、5個の画素に対してインクが吐出されなかった場合、その間にノズル#iが目詰まりしてしまうおそれがあるとする。即ち、ノズル#iが対応付けられた画素中に、不吐出画素が5個連続したときに、ノズル#iはフラッシングを行うとする。例えば、図7Aの、ノズル#2に対応付けられる2列目の画素は、2行目から6行目まで不吐出画素が5個連続している。紙S上の2列2行目から6行目の画素がノズル#2の下を搬送される間に、ノズル#2からインクが吐出されないため、ノズル#2が目詰まりしてしまうおそれがある。ノズル#2が完全に目詰まりしてしまった場合、7行目の画素に対してノズル#2からインクを吐出しようとしても、インクが吐出されない。また、完全にノズル#2が目詰まりしていなくとも、吐出量が少なくなったり、吐出方向がずれたりするなどの吐出異常の原因となり、ドットが形成されるべき画素に正確にドットが形成されず、画質劣化を引き起こしてしまう。
そこで本実施形態では、連続する5個の不吐出画素の何れかの画素に対してノズル#iからインクが吐出される。ここで、フラッシングのためにノズルからインクが吐出されて形成されるドットをフラッシングドットする。そしてフラッシングドットが形成される画素を「フラッシング用画素」とする。フラッシング用画素は、中間印刷データ上では不吐出画素(「00」を示す画素)であるが、最終印刷データ作成処理(後述)により、不吐出画素から吐出画素に変換される。
次に、フラッシング用画素の決定方法を説明する。プリンタドライバは、中間印刷データにより不吐出画素が5個連続することを確認したら、5個の不吐出画素のうちのいずれかの画素をフラッシング用画素に決定する。また、フラッシングドットはユーザーが指定した画像とは関係の無いドットであるため、画像上に目立たないようにフラッシングドットを形成する必要がある。
そのために、本実施形態では、プリンタ1が形成可能なドットのうちの最大の大きさである大ドット(または中ドット)が形成される画素の隣にフラッシングドットを形成する。そして、フラッシングドットは小ドットと同じ大きさとする。大ドット(例:図7Aの3列4行目)は、本実施形態では1つの画素をはみ出すほどの大きさであるとする。そのため、大ドットが形成される画素と隣接する画素にフラッシングドットを形成すれば、大ドットとフラッシングドットが重なり合い、フラッシングドットが目立たなくなる。
そこで、プリンタドライバは、不吐出画素が5個連続してしまうことを認識したら、連続する不吐出画素と隣接する画素に大ドットが形成されないかを確認する。ここで、連続する不吐出画素(2列2行目から6行目)と隣接する画素とは、不吐出画素と紙幅方向に隣接する画素(1列2行目から6行目と3列2行目から6行目)と、不吐出画素と搬送方向に隣接する画素(2列1行目と2列7行目)と、不吐出画素と紙幅方向に対して斜め方向に隣接する画素(1列1行目と3列1行目と1列7行目と3列7行目)である。
図7Aでは、2列2行目から6行目の画素と隣接する画素のうちの3列4行目の画素に大ドットが形成される。そこで、プリンタドライバは、3列4行目の画素と隣接する2列4行目の不吐出画素をフラッシング用画素に決定する。そして、中間印刷データ上では、2列4行目の画素が示すデータは「ドットを形成しない(00)」であるが、「フラッシングドット(=小ドット)を形成する(01)」に書き換えられる。このように、画像を形成するためだけの中間印刷データが、画像形成とフラッシングを行うための最終印刷データに書き換えられる。
また、図7Aでは、5列5行目から9行目の画素においても不吐出画素が5個連続する。しかし、5列5行目から9行目の画素と隣接する画素には大ドットが形成されない。もし、連続する不吐出画素と隣接する画素に大ドットが形成されない場合、プリンタドライバは隣接する画素に、中ドットが形成されないかを確認する。そして、隣接する画素に中ドットが形成される場合、中ドットが形成される画素と隣接する不吐出画素をフラッシング用画素とする。本実施形態の中ドットは1つの画素に納まるほどの大きさとするため、中ドットとフラッシングドットが重なり合うことはないが、余白部分にフラッシングドットを形成するよりも、フラッシングドットは目立ちにくい。
なお、連続する不吐出画素と隣接する画素のうち、中ドットが形成される画素が複数ある場合、中ドットが形成される画素のうちの最上流側の画素と隣接する画素にフラッシングドットを形成する(詳細は後述)。図7Aでは、4列6行目の画素の方が5列4行目の画素よりも上流側に位置するため、4列6行目の画素と隣接する5列6行目の画素をフラッシング用画素とする。
図7Cは、最終印刷データに基づいて、ドットが形成される様子を示す図である。小ドットとフラッシングドット(FLドット)を区別するため、小ドットは白丸(○)で示され、FLドットは黒丸(●)で示されている。連続する不吐出画素のうち、大ドットが形成される画素と隣接する画素(2列4行目)にフラッシングドットが形成されている。また、連続する不吐出画素のうち、中ドットが形成される上流側の画素と隣接する画素(5列6行目)にフラッシングドットが形成されている。
そして、プリンタドライバは、フラッシング用画素の次の画素(上流側の画素)から不吐出画素の連続数を再び確認する。例えば、5列6行目がフラッシング用画素と決定されたら、プリンタドライバは5列7行目から5列10行目まで不吐出画素が連続していると判断する。そのため、連続する不吐出画素と隣接する画素のうち大ドット(又は中ドット)が形成される画素が複数ある場合は、大ドットが形成される最上流側の画素と隣接する画素にフラッシングドットを形成する。なぜなら、もし、フラッシング用画素の次の画素にも不吐出画素が続く場合、上流側の画素をフラッシング用画素にすることで、フラッシング回数を減らすことができるからである。
次に、複数ページの画像が印刷される場合について説明する。図8Aは、最終印刷データに基づく1ページ目の画像を示す図である。図8Bは、中間印刷データに基づく2ページ目の画像を示す図である。複数ページの画像が印刷される場合、プリンタドライバは、直前のページの不吐出画素の数も考慮して、フラッシングが必要なノズルを決定する。
例えば、1ページ目のノズル#5に対応付けられた5列7行目から10行目の画素(図8A)は不吐出画素である。そして、2ページ目の5列1行目の画素(図8B)も不吐出画素である。仮に、プリンタドライバが直前のページの不吐出画素の数を考慮しないとすると、1ページ目の5列7行目から10行目と2ページ目の5列1行目の連続する5個の画素に対してノズル#5からインクが吐出されないのに、プリンタドライバはノズル#5をフラッシングが必要なノズルと決定することができない。その結果、2ページ目の最初の吐出画素である5列4行目の画素にノズル#5からインクを吐出させようとしても、ノズル#5が目詰まっているおそれがある。
そのため、本実施形態では、複数ページの画像を印刷する場合に、プリンタドライバは直前のページの不吐出画素を考慮してフラッシングが必要なドットを決定する。そうすることで、直前のページの最後の吐出から時間が経過していたとしても、必要に応じてフラッシングされるので、次のページの最初の吐出画素に正確にドットを形成することができる。
ところで、1ページ目の5列7行目から10行目と2ページ目の5列1行目の画素と隣接する画素には、大ドットも中ドットも形成されない。また、2ページ目の1列4行目から8行目の画素と隣接する画素にも、大ドットと中ドットが形成されない。このような場合には、プリンタドライバは、目立たない場所にフラッシングドットを形成させる。フラッシングドットが目立ちにくい場所とは、例えば、フチあり印刷のフチの部分や、隣接はしていないが、近傍の画素に大ドットや中ドットが形成される画素にフラッシングドットを形成する。
図8Cは、最終印刷データに基づく2ページ目の画像を示す図である。1ページ目の5列7行目から10行目と2ページ目の5列1行目の画素のように、複数のページに渡って不吐出画素が連続し、フチあり印刷の場合には、プリンタドライバはフチの部分にフラッシングドットを形成させる。2ページ目の1列4行目から8行目の画素のうちの上流側の画素の近傍の画素には、下流側の画素の近傍に比べて、大ドットや中ドットが多く形成されるため、プリンタドライバは最上流側の1列8行目の画素にフラッシングドットを形成させる。
なお、不吐出画素の近傍に大ドットや中ドットが形成されていない場合や、不吐出画素のうちの上流側と下流側にドットの形成の偏りがない場合には、最上流側の画素をフラッシング用画素とする。つまり、フラッシング用画素の候補が複数ある場合、最上流側の候補をフラッシング用画素とする。そうすると、フラッシング用画素の後に不吐出画素が続いた場合に、フラッシング回数を減らすことができる。
このように、本実施形態では、プリンタドライバは中間印刷データに基づいて、フラッシングが必要なノズルを決定し、フラッシングが必要なノズルから適切な場所にインクを吐出させる。
〈最終印刷データの作成処理について〉
図9は、プリンタドライバがフラッシング用画素を決定して最終印刷データを作成するフローである。プリンタドライバは、中間印刷データを基に、ノズルごとに、フラッシングが必要か否かを確認し、フラッシングを行うタイミングを決定する。例えば、図7Aでは、プリンタドライバは一番左側のノズル#1(i=1)から順にフラッシングが必要か否かを確認するとする(S101)。
そして、プリンタドライバは、ノズル#1が対応付けられた画素のうち、ノズル#1の下を通り過ぎる画素の順に(L=1行目、S102)、吐出画素か否かを確認する(S103)。即ち、図7Aでは、1行目の画素から順に、2行目の画素、3行目の画素…が不吐出画素であるか否かが確認される。また、複数のページが印刷される場合には、1ページ目の中間印刷データから順に確認される。
そして、プリンタドライバにより確認される画素が不吐出画素であれば(S103→YES)、不吐出合計の値が更新される(S105:不吐出合計=前回の不吐出合計+1)。ここで、「不吐出合計」とは、不吐出画素が連続する回数である。一方、プリンタドライバにより確認される画素が吐出画素であれば(S103→NO)、不吐出合計はリセットされ、ゼロ「0」となる(S104)。
S105において、不吐出合計の値が更新されたら、プリンタドライバは、不吐出合計の値が5であるか否かを確認する(S106)。不吐出合計の値が5でない場合(S106→NO)、又は、不吐出合計の値がリセットされて0となった場合(S104)には、未だノズル#iはフラッシングを行う必要がない。そして、ノズル#iに対応付けられた画素の確認が全て終了していない場合(S113→NO)、プリンタドライバは次の画素が不吐出画素であるか否かを確認する。
例えば、図7Aでは、まずノズル#1に対応付けられた1列1行目の画素は不吐出画素であるため、不吐出合計は1(=0+1)となる。その後、プリンタドライバは、1列2行目の画素が不吐出画素であるかを確認する。1列2行目の画素は吐出画素であるため、不吐出合計が0となる。ノズル#1に対応付けられた画素は不吐出画素が5個連続することはなく、不吐出合計が5になることはない。その結果、プリンタドライバはノズル#1はフラッシングが不要なノズルと判断する。そして、ノズル#1に対応付けられた画素の確認が全て終了し(S113→YES)、確認が終了していないノズルが残っているので(S114→NO)、プリンタドライバは次のノズル#2に対応付けられた画素の確認を行う。
そして、ノズル#2に対応付けられた2列目の画素は2行目から6行目まで不吐出画素が5個連続する。そのため、プリンタドライバが2列6行目の画素の確認の際に、不吐出合計が5=4+1となる(S106→YES)。即ち、不吐出合計が5であるとは、不吐出画素が5個連続していることであるため、連続している5個の不吐出画素のいずれかの画素にフラッシングドットを形成する必要がある。
そこで、次に、プリンタドライバは2列2行目から6行目と隣接する画素に大ドットが形成されないかを確認する(S107)。図7Aでは、3列4行目の画素に大ドットが形成される(S107→YES)、3列4行目の画素と隣接する2列4行目の不吐出画素がフラッシング用画素(FL用画素)とされる(S110)。仮に、2列2行目から6行目と隣接する画素に大ドットが形成されない場合には(S107→NO)、プリンタドライバは隣接する画素に中ドットが形成されないかを確認する(S108)。隣接する画素に中ドットが形成される場合には(S108→YES)、中ドットが形成される画素と隣接する不吐出画素がフラッシング用画素となる。
一方、連続する不吐出画素と隣接する画素に大ドットも中ドットも形成されない場合には(S108→NO)、フラッシングドットが目立たない箇所(印刷用紙のフチ部分や近傍にドットが多数形成される画素や最上流側の画素)にフラッシングドットが形成されるようにする(S109)。
このようにして、フラッシングドットの形成される箇所(画素)が決定したら、中間印刷データはフラッシングドットが形成される最終印刷データに書き換えられる(S111)。即ち、プリンタドライバは、ドットなし(00)のデータを、フラッシングドット(小ドット)を形成する(01)データに書き換える。その後、不吐出合計をフラッシング用画素から換算する(S112)。例えば、プリンタドライバが2列6行目の画素を確認し、不吐出合計が5となった後、図7Cでは2列4行目の画素にフラッシングドットが形成されるので、連続する不吐出画素は2列5行目と6行目の2画素となり、不吐出合計が2となる。
そして、全ノズルのフラッシングの必要性の有無の確認が終了したら(S114→YES)、プリンタドライバは、中間印刷データから変換された最終印刷データをラスタライズ処理する。ラスタライズ処理とは、マトリクス状の画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に、画素データ毎に並べ替えられる処理である。こうして、中間印刷データからフラッシングドットが形成されるように変更された最終印刷データは、印刷方式に応じたコマンドデータ(搬送量など)と共に、プリンタドライバによりプリンタ1に送信される。
このように本実施形態では、印刷中にキャップを用いたフラッシングを行わず、必要に応じて、印刷中に各ノズルから紙Sに向けてインクを吐出し、画像上にフラッシングドットを形成する。そうすることで、フラッシング時間を短縮することができる。また、フラッシングにより印刷動作を停止することがないため、印刷時間も短縮することができる。
ところで、比較例では定期的に全ノズルがフラッシングを行っている。そのため、フラッシングの必要の無いノズルからもキャップに向けてインクが吐出され、無駄にインクが消費されてしまう。これに対して、本実施形態では、プリンタドライバが画像データ(中間印刷データ)に基づいて、各画素が不吐出画素であるか否かを確認する。そして、ノズルごとに、フラッシングの必要の有無が決定され、フラッシングが必要なノズルのみがフラッシングを行う。そのため、フラッシングによりインクを無駄に消費してしまうことを防げる。
そして、本実施形態では、大ドット(又は中ドット)が形成される画素と隣接する画素であり、フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素にフラッシングドットが形成される。そうすることで、印刷画像中にフラッシングドットが目立ち、画像劣化を防ぐことができる。
なお、フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素と隣接する画素に大ドット(中ドット)が形成されない場合には、フラッシングドットが出来る限り目立たず、フラッシング回数を減らせる画素(印刷用紙のフチ部分や近傍にドットが多数形成される画素や最上流側の画素等)にフラッシングドットが形成される。
図10Aは、中間印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図である。図10Bは、最終印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図である。図10Aの2列2行目から6行目の画素は不吐出画素であるため、大ドットが形成される画素(3列4行目)と隣接する画素(2列4行目)にフラッシングドットを形成する必要がある。同様に、連続する不吐出画素(5列5行目から9行目)のうち、中ドットが形成される画素(4列6行目)と隣接する画素(5列6行目)にフラッシングドットが形成される。この場合、フラッシングドットと隣接する大ドット(図10Aの3列4行目)を中ドット(図10Bの3列4行目)に変更し、また、フラッシングドットと隣接する中ドット(図10Aの4列6行目)を小ドット(図10Bの4列6行目)に変更してもよい。なぜなら、印刷画像中にフラッシングドットが余分に形成されるため、その箇所の濃度が濃くなってしまう可能性があるからである。
〈改良例〉
本実施形態ではプリンタドライバは不吐出画素が5個連続した場合に(説明の簡略のため、基準となる不吐出画素の連続数を5個と少なくしているが、5個は一例であって、ノズルが増粘を起こす可能性のある不吐出期間を試験などによって見出して設定すればよい)、連続する5個の不吐出画素のうちのいずれかの画素にフラッシングドットを形成しているがこれに限らない。例えば、以下の改良例であってもよい。
図7Aの5列5行目から9行目に不吐出画素が5個連続している。本実施形態では、プリンタドライバは5列9行目の画素が不吐出画素であるか否かを確認した時点で、5個連続する不吐出画素内にフラッシングドットを形成する。しかし、不吐出画素が5個連続した後にも、不吐出画素が続くか否かを確認しても良い。図7Aでは、5列10行目も不吐出画素である。もし、5列10行目の画素がノズル#5に対応付けられた最後の画素であったら、ノズル#5はフラッシングする必要がない。即ち、不吐出画素が5個続いても、プリンタドライバはその後も不吐出画素が続くかを確認し、印刷の最後まで不吐出画素が続けば、フラシングを行わないと設定してもよい。
また、不吐出画素が5個連続した後に、不吐出画素がいくつ連続するかを確認し、連続する5個の不吐出画素以外の上流側の不吐出画素にフラッシングドットを形成しても良い。例えば、次の吐出画素までの間に5個より多い不吐出画素が連続し、次の吐出画素の直前(下流側)の不吐出画素と隣接する画素に大ドットが形成される場合など、吐出画素の直前の不吐出画素にフラッシングドットを形成しても良い。またこの場合、1回のフラッシングではノズルが回復しないほどにノズルの増粘が悪化しないように、連続する不吐出画素が所定数を超えてしまう場合には、吐出画素と吐出画素の中間の画素にフラッシングドットを形成するように、所定数を別に設定してもよい。
===第2実施形態===
前述の実施形態では、プリンタドライバは、画像データ(中間印刷データ)の各画素が不吐出画素であるか否かを確認し、フラッシングが必要なノズルを決定している。これに対して、第2実施形態では、ノズル#iによるドットの形成数に関わらず、前回のフラッシングからノズル#iの下を紙S上の一定数の画素が通り過ぎたら、ノズル#iにフラッシングさせるとする。即ち、第2実施形態では、ノズル#iに対応付けられた画素数により、ノズル#iにフラッシングさせる。また、ノズル#iの下を紙S上の一定数の画素が通り過ぎていなくとも、ノズル#iにより形成されるドット数が少なければ、ノズル#iにフラッシングさせる。なお、前述の実施形態と同様に、プリンタドライバが中間印刷データに基づいて、フラッシングの必要なノズルを決定する。
図11は、プリンタドライバがフラッシングの必要なノズルを決定するフローである。例えば、ノズル#1から順にノズルごとにフラッシングが必要か否かを確認する(i=1、S201)。そして、ページ1から順にページごとにノズル#1に対応付けられる画素数を確認する(P=1、S202)。
まず、プリンタドライバは、総画素数を算出する(S203)。「総画素数」とは、ノズル#iが前回フラッシングを行ってからページPまでの間に、ノズル#iに対応付けられた画素数の総和である。そのため、「総画素数=前のページまでの総画素数+ページPでノズル#iに対応付けられる画素数(Pの画素数)」により算出される。例えば、ページ1でノズル#1に対応付けられる画素数を4000画素とすると、ページ1は最初のページなので、「総画素数=0+4,000=4,000」となる。
次に、プリンタドライバは、総画素数と第1閾値(=12,000、第1所定数)を比較する(S204)。もし、総画素数が第1閾値以上であれば(NO)、ノズル#iはフラッシングが必要なノズルと判断される(S206)。
一方、第1閾値よりも総画素数の方が小さければ(YES)、次に、プリンタドライバは総吐出数を確認する(S205)。ここで、「総吐出数」とは、ページPにおいて、ノズル#iにより形成されるドット数である。例えば、ページ1において、ノズル#1に対応付けられた4,000の画素のうちのドットが形成される画素数を1,000とする。そして、プリンタドライバは総吐出数(=1,000)と第2閾値(=800、第2所定数)を比較する(S205)。総吐出数が第2閾値以上であれば(NO)、ノズル#iはページPにおいてフラッシングが必要なノズルとは判断されない。そして、総画素数の値はリセットされずに、プリンタドライバは、次のページでのノズル#iのフラッシングの必要性の有無を確認する(S208)。
もし、総吐出数が第2閾値よりも小さければ(YES)、ノズル#iはページPにおいてフラッシングが必要なノズルと判断される(S206)。即ち、ページPにおいて、ノズル#iによるインクの吐出回数が第2閾値よりも少ない場合には、ノズル#iが目詰まりを起こすおそれがあるということである。なお、印刷媒体の大きさによって第2閾値の数を変えても良い。
図12は、フラッシングテーブルである。ページPにおいてノズル#iがフラッシングの必要なノズルであると判断された場合、プリンタドライバはその事をフラッシングテーブルに記憶させる。例えば、ページ3においてノズル#1はフラッシングを必要とすると判断された場合、フラッシングテーブルに「○」と記される。フラッシングが必要と判断された以外のページとノズルに関しては、フラッシングテーブルに「×」と記される。
その後、ページPにおいてノズル#iがフラッシングの必要なノズルと判断された場合(S206)、総画素数のカウントをリセットし、ゼロとする(S207)。その後、次のページがあれば、プリンタドライバは、次のページでのノズル#iのフラッシングの必要性の有無を確認する(S208)。そして、全ページが終了したら、プリンタドライバは次のノズルのフラッシングの必要性の有無の確認作業に入る(S209)。
以上の処理を具体的に説明すると、ページ1において、ノズル#iに対応付けられた画素数を4,000画素とすると、総画素数(4,000)は第1閾値(12,000)よりも小さいため、次に、ページ1においてノズル#iにより形成されるドット数である総吐出数と第2閾値が比較される。そして、総吐出数が第2閾値以上であれば、ページ2のノズル#iに対応付けられた画素数(4,000)が総画素数に加算される。そして、新たに算出された総画素数(=4,000+4,000=8,000)も第1閾値よりも小さいため、次に、ページ2においてノズル#iにより形成されるドット数である総吐出数と第2閾値が比較される。そして、総吐出数が第2閾値以上であれば、ページ3のノズル#iに対応付けられた画素数(4,000)が総画素数に加算される。新たに算出された総画素数(=8,000+4,000=12,000)は第1閾値と等しくなるため、プリンタドライバは、ページ3においてノズル#iはフラッシングが必要と判断する。そして、総画素数の値はリセットされてゼロとなり、ページ4から総画素数が新たに計算される。即ち、ページ1からページ3の印刷が終了すると、ノズル#iからのインクの吐出回数に関係なく、ノズルが目詰まりするおそれがあるとして、ノズル#iはフラッシングが必要と判断される。そのため、ノズル#iから目詰まりのおそれがないほど、たくさんインクが吐出されていたとしても、ページ3ではノズル#iはフラッシングが必要と判断されてしまう。しかし、前述の実施形態とは異なり、プリンタドライバは画素ごとに不吐出画素か否かを確認する必要がないため、第2実施形態は印刷データの作成処理時間が早くなる。
また、例えば、ページ1においてノズル#iにより形成されるドット数である総吐出数が第2閾値よりも小さければ、目詰まりのおそれがあるため、プリンタドライバは、ページ1においてノズル#iはフラッシングが必要と判断する。つまり、ノズル#iに対応付けられた総画素数が少なくとも、1つのページにおいて、ノズル#iによるドットの形成数(総吐出数)が第2閾値よりも少ないと、目詰まりのおそれがあるため、ノズル#iはページ1においてフラッシングが必要と判断される。そのため、第2実施形態では、ノズル#iが割り当てられた総画素数により大まかにフラッシングの必要性の有無が判別されているが、ページごとにノズル#iによるドットの形成数(総吐出数)も確認されているため、ノズルの目詰まりを確実に防ぐことができる。
以上により、各ノズルが各ページにおいてフラッシングを行う必要性があるか否かを示すフラッシングテーブル(図12)が、プリンタドライバにより作成される。そして、フラッシングテーブルを基にプリンタドライバは中間印刷データにフラッシング作業を加えた最終印刷データに変換する。
図12中では、ノズル#1はページ3とページ5においてフラッシングが必要とされている。そこで、ページ3とページ5の画像にノズル#1によりフラッシングドットを形成させる。そのために、プリンタドライバはページ3のノズル#1が割り当てられる画素と隣接する画素に大ドットが形成されるが否かを確認する。なお、フラッシングドットが形成される画素の決定方法は前述の実施形態と同様とし、隣接する画素に大ドットが形成されなければ、中ドットの隣にフラッシングドットを形成させる。そして、隣接する画素に大ドットも中ドットも形成されなければ、フチ部分や近傍にドットが多数形成される画素、最上流側の画素にフラッシングドットを形成させる。
第2実施形態では、前述の実施形態のように1つの画素ごとに不吐出数を確認し、不吐出数が連続する回数を確認しないため、前述の実施形態に比べ、印刷データの作成処理が容易で、処理時間も短縮される。但し、フラッシングの必要の無いノズルもフラッシングする可能性がある。
なお、フラッシングの必要の無いノズルもフラッシングしてしまうことを避けるため、ページごとの総吐出数を累積加算し、新たな閾値と比較しても良い。例えば、ページ1とページ2の各ページにおいて第2閾値以上のドット数が形成される場合に、各ページの総吐出数を加算する。そして、ページ3において、総画素数が第1閾値以上になったとする(S204)。このとき、図11では、ページ1とページ2において連続的にドットが形成されていたとしても、ページ3においてノズル#iはフラッシングが必要と判断されるが、ページ1とページ2の各総吐出数の合計値と新たな閾値を比較し、各総吐出数の合計値が閾値よりも大きい場合には、ページ3においてノズル#iはフラッシングが必要でないと判断してもよい。そうすると、フラッシングの必要の無いノズルがフラッシングすることを避けられる。但し、図11に比べて処理が複雑になってしまう。
また、図11のフローでは、S205において、ノズル#iにより形成されるドット数を総吐出数として、ページごとの総吐出数と第2閾値と比較しているが、これに限らない。例えば、総吐出数を、前回のフラッシングを行ってからページPまでの間に、ノズル#iにより形成されるドット数の総和としてもよい。
===第3実施形態===
前述の実施形態では、ノズル#iに対応付けられた画素中に不吐出画素が連続した場合に、大ドットが形成される画素と隣接する不吐出画素にフラッシングドットを形成していた。また、前述の実施形態では、ノズル#iとは異なるノズルにより形成される大ドットの隣にフラッシングドットが形成される。これに対して、第3実施形態では、ノズル#iにより大ドット(又は中ドット)が形成される画素の直前の画素であり、ノズル#iに対応付けられている不吐出画素(下流側の画素)に、ノズル#iによりフラッシングドットを形成させる。
図13は、第3実施形態のフラッシングドットの形成の様子を示す図である。図中の白丸(○)は中間印刷データに基づく、画像形成のためのドットであり、図中の黒丸(●)は画像形成とは関係の無いフラッシングドットを示す。中間印刷データによると、ノズル#2に対応付けられた2列6行目の画素に大ドットが形成される。もし、ノズル#2が2列6行目と対向する前に目詰まりしていたら、大ドットが形成されなかったり、正しいインク量が吐出されずに大ドットの大きさが小さくなったりしてしまう。また、大ドットは中ドットや小ドットよりもドット抜け(本来ドットが形成される箇所にドットが形成されないこと)すると、画像劣化に影響しやすくなる。
そこで、第3実施形態では、確実に大ドットが形成されるように、ノズル#iが大ドットを形成する直前に、ノズル#iによりフラッシングドットを形成させる。即ち、大ドットが形成される画素とノズル#iが対向する直前に、ノズル#iと対向する画素(下流側の画素)にフラッシングドットを形成する。例えば、図13では、ノズル#2が2列6行目と対向する直前に対向する画素である2列5行目の画素にフラッシングドットを形成する。
そうすることで、ノズル#2に対応付けられた2列5行目以前の画素が連続して不吐出画素であったとしても、大ドットが確実に形成される。また、大ドットが形成される画素と隣接する画素にフラッシングドットが形成されるため、フラッシングドットが目立たない。
また、大ドットが形成される画素だけでなく、ノズル#iにより中ドットが形成される画素の下流側の画素に、ノズル#iによりフラッシングドットを形成しても良い。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、印刷中のフラッシング方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
〈液体吐出装置について〉
前述の実施形態ではコンピュータ50内のプリンタドライバが、フラッシングドットが形成されるように印刷データを作成していたが、プリンタ1側のCPU12がプリンタドライバの役割を担ってもよい。この場合には、プリンタ1単体が液体吐出装置となる。
前述の実施形態では、液体吐出方法を実施する液体吐出装置(一部)としてインクジェットプリンタを例示していたが、これに限らない。液体吐出装置であれば、プリンタ(印刷装置)ではなく、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置、回路基板製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、前述の実施形態のプリンタは、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出しているが、これに限らない。例えば、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって液体を吐出させるプリンタでもよい。
〈フラッシングについて〉
前述の実施形態では、印刷休止時のヘッドの封止のためにキャップを設けていたが、これに限らない。例えば、キャップがなくとも、印刷中に印刷用紙に向けてインクを吐出すれば、ノズルが目詰まりを起こすことはない。その結果、プリンタの構造を簡素化し、小型化することができる。但し、印刷休止中からのノズルの復旧のために、印刷の開始時に紙Sのフチにインクを吐出する等の工夫が必要となる。
また、前述の実施形態では、印刷中にキャップを用いたフラッシングを行わないとあるが、これに限らない。例えば、隣接する画素の大ドットまたは中ドットが形成されない場合には、キャップを用いてフラッシングを行うとしてもよい。その結果、フチや余白等にフラッシングドットを形成する必要がないため、高画質の画像を印刷することができる。また、印刷中にキャップを用いて高画質な画像を印刷するか、印刷中にキャップを用いずに、早く印刷するかをユーザーに選択させてもよい。
前述の実施形態ではキャップを、非印刷エリアにキャップを設けたり(図5A)、ベルトに孔を開けたりする(図5B)方法等を例に挙げたがこれに限らない。例えば、搬送ベルトと対向する位置にキャップを設け、ヘッドユニットを回転させるようにしてもよい。
〈シリアル式プリンタについて〉
前述の実施形態では、ラインヘッドプリンタを例に挙げて、印刷中のフラッシング方法について説明しているが、これに限らない。例えば、紙を搬送方向に移動させる搬送動作と、1つのヘッドが搬送方向と交差する移動方向に移動しながらドットを形成する動作(パス)と、を交互に繰り返しながら画像を形成するシリアル式プリンタでもよい。
シリアル式プリンタの場合、1つのラスタライン(移動方向に沿ったドット列)を複数のノズルにより形成する印刷方式(オーバーラップ印刷)が用いられることがある。図14は、オーバーラップ印刷の説明図である。例えば、パス1においてノズル#4により1行目の奇数列(1、3、5…列)の画素にドットが形成され、パス2において、ノズル#1により1行目の偶数列(2、4、6…列)の画素にドットが形成され、1行目のラスタラインが完成する。
例えば、2行目の奇数列にドットが形成されないとする。この場合、2行目の奇数列に対応付けられたノズル#5は目詰まりを起こすおそれがあるため、2行目の奇数列のいずれかにフラッシングドットを形成する必要がある。つまり、前述のラインヘッドプリンタでは、搬送方向に並ぶ画素が5個連続している場合に、ノズルにフラッシングさせていたが(図7A)、シリアル式プリンタによるオーバーラップ印刷では、移動方向に並ぶ画素が連続して不吐出画素でなくとも、各ノズルに対応付けられた画素が連続して不吐出画素であれば、フラッシングドットを形成する必要がある。
即ち、プリンタの種類や印刷方式により、プリンタドライバは一定方向に並ぶ画素のデータが不吐出画素であるか否かを確認するのではなく、各ノズルが対応付けられた画素を、各ノズルの下を通り過ぎる順に不吐出画素であるか否かを確認する必要がある。また、プリンタの種類や印刷方式により、フラッシングが必要な画素に対応付けられる不吐出画素と隣接する画素の位置は変わってくるが、大ドット(中ドット)が形成される画素と隣接する画素にフラッシングドットを形成すれば、印刷画像中にフラッシングドットが目立ってしまうことを防ぐことができる。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図である。 図2Aはプリンタの断面図であり、図2Bはプリンタが紙を搬送する様子を示す図である。 図3Aはヘッドユニットの下面のヘッドの配列を示し、図3Bは各ヘッドの下面のノズルの配列を示す。 ピエゾ素子に印加される駆動信号を示す図である。 図5Aは非印刷エリアにキャップを設けた図であり、図5Bはキャップによるヘッドの封止の他の例を示す図である。 中間印刷データ作成処理のフロー図である。 図7Aは中間印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図であり、図7Bは形成されるドットの大きさを示す図であり、図7Cは最終印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図である。 図8Aは最終印刷データに基づく1ページ目の画像を示す図であり、図8Bは中間印刷データに基づく2ページ目の画像を示す図であり、図8Cは最終印刷データに基づく2ページ目の画像を示す図である。 プリンタドライバがフラッシング用画素を決定して最終印刷データを作成するフローである。 図10Aは中間印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図であり、図10Bは最終印刷データに基づいてドットが形成される様子を示す図である。 プリンタドライバがフラッシングの必要なノズルを決定するフローである。 フラッシングテーブルである。 第3実施形態のフラッシングドットの形成の様子を示す図である。 オーバーラップ印刷の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
10 コントローラ、11インターフェース部、12 CPU、13 メモリ、
14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 搬送ローラ、22 搬送ベルト、23 給紙ローラ、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 検出器群、41 紙検出センサ、
50 コンピュータ

Claims (7)

  1. 画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定することと、
    前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定することと、
    前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた前記不吐出画素に隣接する前記吐出画素の中で、最も大きいドットが形成される前記吐出画素を決定することと、
    前記最も大きいドットが形成される前記吐出画素に隣接する前記不吐出画素であって、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出することと、
    を有する液体吐出方法。
  2. 請求項に記載の液体吐出方法であって、
    前記フラッシングが必要なノズルから液体が吐出される前記不吐出画素と隣接する前記吐出画素には、前記フラッシングが必要なノズル以外の前記ノズルが対応付けられている、
    液体吐出方法。
  3. 請求項に記載の液体吐出方法であって、
    前記フラッシングが必要なノズルが前記吐出画素に液体を吐出する直前に、前記フラッシングが必要なノズルから前記不吐出画素に液体が吐出される、
    液体吐出方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    連続する複数の前記不吐出画素に対応付けられるノズルが、前記フラッシングが必要なノズルとして決定される、
    液体吐出方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    ページごとの前記画像データにより、前回のフラッシングから或るページまでの間に、前記ノズルに対応付けられた前記画素の数を加算した総画素数を算出し、
    前記総画素数が第1所定数に達した時に、前記ノズルが、前記或るページにおいて、前記フラッシングが必要なノズルとして決定され、
    前記総画素数が前記第1所定数よりも少ないが、前記或るページにおいて、前記ノズルに対応付けられた前記吐出画素の数が第2所定数よりも少ない場合には、前記ノズルが、前記フラッシングが必要なノズルとして決定される、
    液体吐出方法。
  6. 媒体に対して液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、
    前記媒体と前記ノズル列とを前記所定方向と交差する方向に相対移動させる移動機構と、
    前記媒体と前記ノズル列の前記交差する方向への相対移動中に、画像データにより前記ノズル列から液体を吐出させる制御部と、を有する液体吐出装置であって、
    前記制御部は、
    前記画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定し、
    前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定し、
    前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた前記不吐出画素に隣接する前記吐出画素の中で、最も大きいドットが形成される前記吐出画素を決定し、
    前記最も大きいドットが形成される前記吐出画素に隣接する前記不吐出画素であって、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出させる、
    液体吐出装置。
  7. 画像データにより、液体を吐出する画素である吐出画素と液体を吐出しない画素である不吐出画素とを決定することと、
    前記画像データにより、フラッシングが必要なノズルを決定することと、
    前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた前記不吐出画素に隣接する前記吐出画素の中で、最も大きいドットが形成される前記吐出画素を決定することと、
    前記最も大きいドットが形成される前記吐出画素に隣接する前記不吐出画素であって、前記フラッシングが必要なノズルに対応付けられた不吐出画素に、前記フラッシングが必要なノズルから液体を吐出することと、
    を液体吐出装置に実現させるためのプログラム。
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