JP5011554B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関し、さらに詳しくは、シートに印刷を行う印刷部と、印刷されたシートを積載するシート排出台(以下、「排紙台もしくは排紙トレイ」ともいう)を備えた排出部(以下、「排紙部」ともいう)とを具備し、印刷動作中に印刷速度が変更可能な孔版印刷装置等を含む印刷装置に関する。
孔版印刷装置等を含む印刷装置では、印刷動作中に印刷速度を任意に変更可能なものがある。このような印刷装置のうちで孔版印刷装置を例にとって説明すると、テンキー等の入力手段から印刷設定枚数を入力し、印刷速度を設定する印刷速度設定キーで印刷速度を設定し、製版スタートキーまたは印刷スタートキーを押下することで装置が始動する。製版スタートキーを押下後、排版動作および画像読取動作が行われ、連続キーが押下されている状態であれば、製版動作終了後に印刷動作へ移る。連続キーが押下されていない状態であれば、製版動作終了後に印刷スタートキーを押下することによって、上述したように入力した印刷設定枚数、印刷速度で印刷動作が行われる(例えば、特許文献1ないし4参照)。
一般に印刷速度は、1速〜5速:60〜120枚/分に設定されており、すなわち、印刷部に配置された印刷ドラムの回転数が60〜120rpmの回転・印刷速度で印刷される。また印刷速度は、上記のように印刷開始前に設定可能であるのみならず、印刷動作中にも変更可能に構成されている。印刷部で印刷されたシートの一例としての印刷用紙(以下、単に「用紙」ともいう)は排紙搬送手段を介して排紙台へ排出されて積載される。この排紙搬送手段は、印刷ドラムの印刷速度と同等か、幾分速く設定されているものが多い。
最近では、より早く大量の印刷物を得たいというユーザからの要望に応えるために、1速〜6速:60〜135枚/分に設定されているものや、1速〜7速:60〜150枚/分に設定されている高速機種も登場してきている。
排紙台は、用紙先端を当接させて用紙搬送方向(以下、「排紙方向」ともいう)の揃えを行うエンドフェンスと、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向の用紙側縁部をガイドして用紙幅方向の揃えを行うサイドフェンスとを備えている。排出された用紙は、エンドフェンスにその先端が衝突し、エンドフェンスとサイドフェンスによって用紙の長さ方向と幅方向に規定されながら自重で下方に落下して排紙台に積載される。
このため、排紙台を用紙の積載されるほぼ鉛直・上下方向に移動可能に構成すると、エンドフェンスの長さが上下方向に非常に長く必要となり、排紙台の大型化、ひいては装置の大型化を招いてしまう。このような背景から、印刷装置では、排紙台の位置を上下方向に移動しないで固定式とするのが一般的であり、自ずと排出・積載される用紙の最大積載許容枚数(以下、「最大積載可能枚数」と言い替える)には限界がある。
つまり、「固定式の排紙台における最大積載可能枚数」とは、例えば排出された用紙を積載・保持することが可能な形状と強度とを備えた単一の排紙台が、排紙ジャム等の排紙不具合を生じないで最大の用紙枚数を積載できる積載可能枚数を意味する。加えて、排紙台は、一般に印刷装置本体の排紙口の下方に配置されているものが多いため、用紙が積載されるにつれて排紙口から積載された最上位の用紙までの距離が短くなることから、その最大積載可能枚数は排紙台と排紙口との位置関係でほぼ定められてしまう。
このような印刷装置では、特許文献4の従来技術に記載されているように、排紙台に排出・積載された用紙の積載枚数を計測手段で常時計測し、最大積載可能枚数になると、その状態が警告表示されて装置が停止するように構成されている。
特開2000−118859号公報 特開2006−181866号公報 特開2004−131275号公報 特開2001−146353号公報
しかしながら、上記各特許文献記載の印刷装置を含め従来の印刷装置においては、排紙台への用紙の積載枚数が増えると、排紙台上の積載用紙の最上面と排出直後の用紙との間の空間が狭くなり、その空間から外側に逃げる空気量が減るため、排出直後の用紙に対する空気抵抗が増加してその用紙の落下速度が遅くなってしまう。そのため、印刷速度が高速になると、排紙台への積載用紙の増加するにつれ、印刷装置本体から排出された用紙の先端部が排紙台に落下しようとしている用紙の後端部に接触ないしはぶつかってしまい、排紙ジャムなどの排紙不具合が発生する確率が高まるという問題点がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、印刷速度毎に排紙台の最大積載可能枚数の設定を可能に構成することにより、排出シートのジャム(排紙ジャム)の発生確率を低減することができる印刷装置を提供することを主な目的とする。
本発明は、上記課題を解決して上記目的を達成するため、請求項毎の発明では、以下のような特徴ある手段・構成を採っている。
請求項1記載の発明は、給送されてくるシートに印刷を行う印刷部と、該印刷部で印刷されたシートが排出・積載されるシート排出台を備えた排出部とを具備し、印刷動作中に印刷速度が変更可能な印刷装置において、印刷速度毎に、前記シート排出台に積載されるシートの最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段と、前記シート排出台に積載されるシートの積載枚数を認識する積載枚数認識手段と、前記積載枚数認識手段により認識された前記積載枚数と前記最大積載可能枚数設定手段により設定された前記最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段と、前記積載枚数認識手段により認識された前記積載枚数が、前記最大積載可能枚数に達したときに、警告報知を行う警告報知手段とを有し、前記印刷動作中における印刷速度の変更時に、前記最大積載可能枚数の設定の中から変更後の印刷速度に応じた前記最大積載可能枚数を再設定可能であり、前記積載枚数比較手段は、前記積載枚数認識手段により認識された積載枚数が、前記最大積載可能枚数設定手段により、変更後の印刷速度に応じて設定された前記最大積載可能枚数を超えたときに、印刷動作を停止させるとともに前記警告報知を行うように前記警告報知手段を制御し、かつ、前記積載枚数認識手段により認識された現在の積載枚数が、現在印刷動作中の印刷速度より速い印刷速度に応じて設定された前記最大積載可能枚数を超えているときには、前記速い印刷速度への変更を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な印刷装置を提供することができる。すなわち、本発明によれば、上記構成により、印刷速度の変更による排出シートのジャム(排紙ジャム)の発生確率を低減し、排出シートのジャムの発生を確実に防止することができるとともに、ユーザは警告報知によりそのことを知ることができ、また積載枚数比較手段は、積載枚数認識手段により認識された現在の積載枚数が現在印刷動作中の印刷速度より速い(上位の)印刷速度に応じて設定された最大積載可能枚数を超えているときには、速い印刷速度への変更を禁止するので、排出シートのジャムの発生を未然に防止することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態および実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素をそのまま引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態を示す印刷装置の一例としての孔版印刷装置1の全体構成および動作を説明する。同図において、孔版印刷装置1は、給送されてくるシート(もしくは被印刷媒体)に印刷を行う印刷手段を構成する版胴8等を具備する印刷部2と、印刷用の版を製版し版胴8に給版する製版部3と、印刷部2にシートを給送するシート給送部としての給紙部4と、版胴8上の使用済みの版を剥離・排版する排版部5と、版胴8上の使用済みの版から印刷済みのシートを剥離しシート排出台としての排紙台52に排出・積載する排出部としての排紙部6と、原稿の画像を読み取る画像読取部7と、孔版印刷装置1の上記各部等の動作を制御する制御手段200とを有している。
印刷部2は、印刷装置本体100のほぼ中央に配置されており、印刷手段を構成する、版胴8、インキ供給手段9および押圧手段としての圧胴10を有する。押圧手段としては、版胴8に対して接離自在に構成された周知のプレスローラであってもよい。なお、版胴は、印刷ドラムの外周に配設されているものとして説明されることもあるが、この明細書では印刷ドラムを含めて版胴と呼ぶこととする。
版胴8は、インキ供給パイプを兼ねている支軸11に回転自在に支持された図示しない一対のフランジの外周面に多孔性支持板8aを巻着して構成されている。版胴8は、版胴駆動手段としての例えばDCモータからなるメインモータ210によって、図示しないベルトやギヤ等の駆動力伝達手段を介して図1の矢印A方向に回転駆動される。支軸11は、その先端部を印刷装置本体100の側板に支持されており、支軸11には、インキ供給手段9にインキを供給するための複数の小さな孔が穿設されている。上記図示しない各フランジは、軸受(図示せず)を介して支軸11に回転自在に支持されている。多孔性支持板8は、ステンレススチールの簿板等で形成されており、多数の開孔が形成された開口部と開口が形成されていない非開口部とを有しており、開口部の周方向の長さは例えばA3サイズの用紙に対して印刷を行うことが可能な長さに形成されている。非開口部には、版胴8の一母線と平行な平面を有するステージ部12が配置されている。ステージ部12の上面にはマスタの先端を係止する開閉自在なクランパ13が配置されている。多孔性支持板8aの外側には、ポリエステルあるいはステンレススチール製の細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1〜3層巻装されている。
インキ供給手段9は、上記インキ供給パイプを兼ねた支軸11と、版胴8の内部に配設されていて、支軸11に垂設されている図示しない一対のインキ側板間に回転自在に配設されたインキローラ14と、インキローラ14と平行に配設されインキローラ14との間に支軸11より供給されたインキによって断面ほぼ楔状のインキ溜まり15aを形成するドクターローラ15等とで構成されている。インキローラ14は、図示しないギヤ列等の駆動力伝達手段を介してメインモータ210からの
版胴8の下方には、圧胴10が配置されている。圧胴10は、給紙部4より給送されてくるシートの一例としての用紙Sの先端部をクランプする開閉自在な用紙クランパ10aおよび版胴8のクランパ13配置部との干渉を避けるための凹部10bを備えている。圧胴10は、図示しない一対の圧胴アーム間および圧胴軸10cの周りに回転自在に支持されており、各圧胴アームは図示しない揺動手段によって一体的かつ揺動自在に支持されている。圧胴10は、図示しないギヤ列等介して版胴8の駆動力伝達手段に連結されていて、メインモータ210からの駆動力を受けて版胴8の回転と同期して回転駆動される。また、図示しない揺動手段の近傍には、圧胴10を版胴8の外周面より離間した状態で保持する図示しない係止手段が配置されている。
版胴8の右上方には、製版部3が配置されている。製版部3は、マスタ貯容手段20、マスタ搬送手段としてのプラテンローラ21、サーマルヘッド22、切断手段23、マスタ搬送手段としてのテンションローラ対24、マスタ搬送手段としての反転ローラ対25等を有している。
マスタ貯容手段20は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタ26をロール状に巻成したマスタロール27の芯部27aを回転自在かつ着脱自在に支持している。マスタ貯容手段20よりもマスタ搬送方向下流側には、プラテンローラ21およびサーマルヘッド22が配置されている。プラテンローラ21は、印刷装置本体100の図示しない側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動源としてのステッピングモータによって回転駆動される。
サーマルヘッド22は、図示しない多数の発熱素子を備えており、印刷装置本体100の図示しない側板に取付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってプラテンローラ21に選択的に圧接される。サーマルヘッド22は、マスタ26の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ発熱素子を位置選択的に発熱させ、マスタ26に対して熱溶融穿孔・製版を行う。プラテンローラ21およびサーマルヘッド22よりもマスタ搬送方向下流側には、切断手段23が配置されている。切断手段23は、固定刃23aと可動刃23bとからなり、印刷装置本体100の側板に固定された固定刃23aに対して可動刃23bが回動移動する周知の構成である。
切断手段23のマスタ搬送方向下流側には、テンションローラ対24、反転ローラ対25およびガイド板28が配置されている。テンションローラ対24は、上記ステッピングモータによって回転駆動される駆動ローラ24aと、図示しない付勢手段によって駆動ローラ24aに圧接された従動ローラ24bとから構成されている。反転ローラ対25は、上記ステッピングモータとは別の図示しない駆動手段(例えばステッピングモータ)によって回転駆動される駆動ローラ25aと、図示しない付勢手段によって駆動ローラ25aに圧接された従動ローラ25bとから構成されている。
ガイド板28は、側板に固定されており、テンションローラ対24、反転ローラ対25によって搬送されるマスタ26をガイドし、マスタ26の先端を版胴8の外周面へと案内する。また、テンションローラ対24と反転ローラ対25との間のマスタ搬送路上等にも、製版されたマスタ26を案内するガイド板が適宜配設されている。
製版部3の下方には、給紙部4が配置されている。給紙部4は、多数枚の用紙を積載可能なシート積載台としての給紙台30、給紙ローラ31、分離ローラ32、分離コロ33、レジストローラ対34等を有している。給紙台30上方には、表面にそれぞれ高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ31、分離ローラ32、分離コロ33が配置されている。給紙ローラ31および分離ローラ32は、給紙台30上の用紙Sと所定の圧力で圧接し、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通の図示しない駆動源としてのステッピングモータによって回転駆動される。分離コロ33は、所定の圧力で分離ローラ32に圧接されており、分離ローラ32と同方向に間欠回転可能に配置されている。
分離ローラ32および分離コロ33の用紙搬送方向下流側には、レジストローラ対34が配置されている。レジストローラ対34は、駆動ローラ34aと従動ローラ34bとからなり、版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやカム等の駆動伝達手段で伝達されることにより、駆動ローラ31aが版胴8の回転に合わせた所定のタイミングで回転し、用紙Sを印刷部2に向けて給送する。
排版部5は、上排版部材40、下排版部材41、排版ボックス42、圧縮板43を備えている。上排版部材40は、駆動ローラ44、従動ローラ45等を有し、図示しない駆動手段によって駆動ローラ44が図1において時計回り方向に回転する。下排版部材41は、駆動ローラ46、従動ローラ48等を有し、駆動ローラ46を回転駆動する図示しない駆動手段の駆動力をギヤやベルト等の駆動伝達手段によって伝達されることで、駆動ローラ46が図1において反時計回り方向に回転する。
排版ボックス42は、その内部に使用済みマスタ26aを排版・貯容するものであり、印刷装置本体100に対して着脱自在に設けられている。圧縮板43は、上排版部材40と下排版部材41とによって運ばれてきた使用済みマスタ26aを排版ボックス42の内部に押し込むためのもので、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されている。
排版部5の下方には、排紙部6が配置されている。排紙部61は、剥離爪50、排紙搬送手段51、排紙台52等を有している。剥離爪50は、版胴8の外周面より印刷済みの用紙Sを剥離する支軸50aによって印刷装置本体100の側板に揺動自在に支持されており、版胴8の回転と同期して駆動されるカム等を備えた図示しない爪揺動手段によって、その先端が版胴8の外周面に近接して印刷済みの用紙Sの先端部を剥離する剥離位置と、その先端が版胴8の回転によって移動するクランパ13等の障害物と干渉しない位置とに選択的に揺動される。
排紙搬送手段51は、駆動ローラ53、従動ローラ54、多数の開孔を有する無端ベルト55、吸着ファン56等を有している。駆動ローラ53と従動ローラ54は、図示しないユニット側板に回転自在に支持されていて、駆動ローラ53と従動ローラ54との間には、無端ベルト55が巻き掛けられている。駆動ローラ53は、駆動モータ211で回転駆動される。排紙搬送手段51は、吸着ファン56の吸引力によって無端ベルト55上に印刷済みの用紙Sを図1の矢印で示す用紙搬送方向(もしくは排紙方向)に搬送する。
無端ベルト55の下方近傍には、排紙搬送手段51によって排紙台52に搬送され積載される用紙の積載枚数を計数するための、反射型のフォトセンサからなる排紙センサ59が配置されている。排紙センサ59に加算機能を付加したものは、排紙台52に積載される用紙の積載枚数を認識する積載枚数認識手段として機能し、これを以下、「カウンタ59A」という。
排紙台52は、排紙搬送手段51によって搬送されてきた印刷済みの用紙Sをその上面に順次積載するものであり、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス57と用紙搬送方向に移動自在な1つのエンドフェンス58とを有していて、用紙サイズに応じて適宜その位置が移動可能とされている。排紙台52は、装置本体100の側面に開口された排紙口101の下方近傍に配置されている。
排紙台52は、上記背景技術で説明したと同様の固定式のものであり、それに排出・積載される用紙の最大積載可能枚数(最大積載許容枚数)には限界があるが、本実施形態では後述するように印刷速度毎に変更設定可能な手段を有している。
印刷部2、給紙部4および排紙部6の上記各モータ等の駆動手段は、従来と同様に、版胴8の回転速度、すなわち印刷速度に応じて各回転速度が自動で変更されるようになっている。
印刷装置本体100の上部には、画像読取部7が配置されている。画像読取部7は、原稿60を積載する原稿受け台61、原稿60を載置するコンタクトガラス62、原稿60を搬送する原稿ローラ対63および原稿搬送ローラ64、搬送される原稿60をガイドするガイド板65,66、原稿60をコンタクトガラス62に沿って搬送する複数の原稿搬送ベルト67、読み取られた原稿60を積載する原稿トレイ68、コンタクトガラス62を除く上記各部材を支持しコンタクトガラス62に対して接離自在に設けられた圧板69、原稿画像を走査して読み取るための反射ミラー70,71および光源としての蛍光灯72、走査された画像の反射光を集束するレンズ73、集束された画像の反射光を光電変換処理するCCD等の画像センサ74等を有している。上記構成中、原稿受け台61、原稿搬送ローラ対63、原稿搬送ローラ64、各ガイド板65,66、原稿搬送ベルト67、原稿トレイ68によって自動原稿搬送装置(ADF)75が、コンタクトガラス62、各反射ミラー70,71、蛍光灯72、レンズ73、画像センサ74によって原稿読取手段76がそれぞれ構成されている。
複数の原稿搬送ベルト67の間であって、コンタクトガラス62の下方に位置する部位には、搬送される原稿60あるいはコンタクトガラス62上に載置された原稿60のサイズを検出する複数の原稿サイズ検出手段としての原稿サイズセンサ77が配置されている。原稿サイズセンサ77は、反射型のフォトセンサからなり、コンタクトガラス62上における反射量の違いにより原稿60のサイズを検出する。また、原稿受け台61の下方には、原稿受け台61上に残存している原稿60を検知する原稿有無検知センサ78が配設されている。原稿有無検知センサ78は、原稿受け台61上に原稿60がなくなったときに、制御手段200に向けて信号を出力する。
図2に、孔版印刷装置1の操作部としての操作パネル80を示す。操作パネル80は、孔版印刷装置1の上部に設けられており、その上面に製版スタートキー81、印刷スタートキー82、試し刷りキー83、連続キー84、クリアストップキー85、テンキー8a、エンターキー87、プログラムキー88、モードクリアキー89、印刷速度設定キー90、LED(発光ダイオード)からなる速度表示器90A、4方向キー91、初期設定キー92,7セグメントのLEDからなる表示装置93、出力手段としてのLCD(液晶表示装置)からなる表示装置94を備えている。
操作パネル80のテンキー86からは、印刷枚数等の数値情報を置数・入力し、印刷速度設定キー90で印刷速度を設定し、製版スタートキー81、または印刷スタートキー82を押下し、製版スタートキー81を押下後、装置内の排版動作および画像読取動作が行われる。連続キー84が押下されている状態であれば、自動的に印刷動作に移る。連続キー84が押下されていない状態であれば、製版動作終了後に印刷スタートキー82を押下することによって、初期設定した設定印刷枚数、印刷速度で印刷動作が行われる。クリア/ストップキー85は孔版印刷装置1の動作を停止させる際、あるいは置数のクリア時に押下され、エンターキー87は各種設定時に数値等を設定する際に、プログラムキー88はよく行う操作を登録したり、それを呼び出したりする際にそれぞれ押下される。モードクリアキー89は、各穫のモードをクリアして初期状態に戻す際に押下される。4方向キー91は上キー91a、下キー91b、左キー91c、右キー91dを有しており、画像編集時に画像位置調整する場合あるいは各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に押下される。
印刷速度設定キー90は、図において左側に配置された速度ダウンキーおよび右側に配置された速度アップキーを備えていて、印刷速度:1速〜6速まで変更設定することができる。速度表示器90Aの「おそい」と表示されている一番左側の「印刷速度:1速」は印刷速度が最低速の60枚/分:60rpmに、その右隣の「印刷速度:2速」は印刷速度が75枚/分:75rpmに、「(標準)印刷速度:3速」は印刷速度が90枚/分:90rpmに、その右隣の「印刷速度:4速」は印刷速度が105枚/分:105rpmに、その右隣の「印刷速度:5速」は印刷速度が120枚/分:120rpmに、「はやい」と表示されている一番右側の「印刷速度:6速」は印刷速度が最高速の135枚/分:135rpmにそれぞれ対応して設定されている。版胴8は、60rpm〜135rpmの回転数で回転駆動される。速度表示器90Aは、印刷速度設定キー90(左右にある速度ダウンキーおよび速度アップキー)の1回毎の押下により、印刷速度を1から6までの6段階に切り換えられ設定された印刷速度を点灯表示する。
表示装置93は、主に印刷枚数等の数値を表示する。表示装置94は、階層表示構造となっており、その下方に設けられた選択設定キー94a,94b,94c,94dを押下することより、変倍や位置調整等の様々なモードへの変更およびモードでの設定が可能に構成されている。
選択設定キー94aは変倍時の、選択設定キー94bは位置調整時の選択設定機能を有する。初期設定キー92の初期設定内の項目に、本実施形態に特有の最大積載可能枚数設定が割り当てられており、印刷速度毎に、排紙台52に積載される印刷済みの用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段を構成している。
選択設定キー94dは、用紙の種類を選択するシート種類選択手段として機能する。また、表示装置94には、図示しないが「製版・プリントできます」のような孔版印刷装置1の状態が表示される他、製版、あるいは排版ジャム、給紙あるいは排紙ジャムのアラーム、印刷枚数、マスタ、インキ等のサプライの供給表示等も行われる。
後述する動作で説明するように、表示装置94、初期設定キー92、エンターキー87および4方向キー91は、印刷速度毎に、排紙台52に積載される印刷済みの用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段を構成している。
また、表示装置94は、後述するように、積載枚数認識手段により認識された排紙台52への積載枚数が、最大積載可能枚数に達したときに、警告表示・警告報知を行う警告表示手段・警告報知手段として機能する。警告報知を行う警告報知手段は、表示装置94に限らず、例えばLED点滅表示や、音声による報知や、ブザー吹鳴報知などでもよく、さらにはそれらを適宜組合わせたものでもよい。
次に、孔版印刷装置1の主な制御構成について説明する。図1に示す制御手段200は、図3に示すように、周知のマイクロコンピュータを具備して構成されていて、CPU(中央演算処理装置)221、記憶手段としてのROM(読み出し専用記憶装置)222および記憶手段としてのRAM(読み書き可能な記憶装置)223、図示しないインターフェースとタイマを備えている。制御手段200の出力側インターフェースには、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7の各駆動手段201(メインモータ210を含む)、202,203,204,205(駆動モータ211を含む)、206および操作パネル80の速度表示器90A、各表示装置93,94が接続されている。制御手段200の入力側インターフェースには、原稿サイズ検知センサ77、カウンタ59Aおよび操作パネル80の上記各種キー等が接続されている。
なお、積載枚数認識手段は、カウンタ59Aに限らず、CPU221およびRAM223が担うようにしてもよい。
ROM222には、図4や後述の図6に示すように印刷速度毎に設定された最大積載可能枚数の関係データ(データテーブル)、および孔版印刷装置1の印刷処理動作を制御するための図5や後述の図7等に示す動作プログラムが予め記憶されている。ROM222には、従来と同様に、印刷速度設定キー90の操作によって設定される印刷速度等も予め記憶されている。
CPU221は、ROM222に記憶されている上記関係データおよび動作プログラムを適宜呼び出し、またRAM223に適宜一時記憶させながら、カウンタ59Aにより計数・認識された排紙台52上の積載枚数が、最大積載可能枚数設定手段により、変更後の印刷速度に応じて設定された最大積載可能枚数を超えたときに、印刷動作を停止させるとともに表示装置94が警告表示(警告報知)を行うように表示装置94のLCD駆動回路を制御する積載枚数比較手段としての機能を有する。
また、CPU221は、カウンタ59Aにより計数・認識された現在の積載枚数が、現在印刷動作中の印刷速度より速い印刷速度に応じて設定された最大積載可能枚数を超えているときには、前記速い印刷速度への変更を禁止する積載枚数比較手段としての機能を有する。
上記した構成に基づき孔版印刷装置1の動作について説明する。
オペレータやユーザ(以下、「ユーザ」という)により画像読取部7に原稿60がセットされ、操作パネル80上の製版スタートキー81が押下されると、画像読取部7において原稿60の読取動作が行われる。読み取られた画像は図示しないA/D変換装置によりデジタル画像データ信号として図示しない画像メモリ内に格納される。読取動作と同時に、メインモータ210が駆動されることにより、版胴8が図1に示す版胴8のホームポジションから回転を開始し、排版部5によって版胴8上から使用済みマスタ26aの剥離・排版動作が行われる。排版部5の上記各排版手段によって版胴8上より剥離された使用済みマスタ26aは、排版ボックス42内に廃棄されるとともに圧縮板43によって圧縮される。排版動作完了後、版胴8はメインモータ210の駆動により再び回転して、クランパ13が図1においてほぼ右横に位置する版胴8の回転位置、すなわち給版待機位置で停止し、図示しない開閉手段の作動によってクランパ13が開放されて給版待機状態となる。
孔版印刷装置1が給版待機状態となると、図示しないステッピングモータの起動により、プラテンローラ21およびテンションローラ対24の駆動ローラ24aおよび反転ローラ対の駆動ローラ25aが回転駆動され、マスタロール27からマスタ26が引き出される。引き出されたマスタ26は、サーマルヘッド22の各発熱素子が画像メモリに格納されたデジタル画像データ信号に基づいて発熱することでその熱可塑製樹脂フィルム面を加熱穿孔され、穿孔・製版画像を形成する。マスタ26はサーマルヘッド22により製版されつつプラテンローラ21およびテンションローラ対24および反転ローラ対25によって搬送され、ガイド板28に案内されて開放されたクランパ13ヘと送られる。そして、図示しないステッピングモータのステップ数によりマスタ26の先端がクランパ13に挟持される所定位置まで到達したと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパ13が閉じられ、製版されたマスタ26の先端が版胴8の外周面に保持される。
その時、版胴8がマスタ26の製版搬送速度と同じ周速度で図1の時計回り方向に回転駆動され、マスタ26の版胴8への巻装動作が行われる。そして、ステッピングモータのステップ数により1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ21および各マスタ搬送ローラ対の回転が停止するともに可動刃23bが回転移動してマスタが切断される。切断されたマスタ26は版胴8の回転によって製版部3から引き出され、全てのマスタが版胴上に巻装されると、版胴8はホームポジションまで回転して停止し、巻装動作が完了する。巻装動作が完了すると、版胴8が低速で図1において矢印A方向(時計回り方向)に回転駆動されるともに、給紙部4より1枚の用紙Sが分離給送される。
分離ローラ31および分離コロ32により分離給送された1枚の用紙Sは、その先端をレジストローラ対34のニップ部に当接させた状態で一時停止される。一時停止された用紙Sは、版胴8上に巻装された製版済みのマスタ26の画像領域先端部が圧胴10と対応する位置に達する所定のタイミングで駆動ローラ34aが回転駆動することにより、圧胴10の拡開した用紙クランパ10aに向けて給送され、そして印刷装置本体100に設けられた図示しないカム装置によって所定のタイミングで用紙クランパ10aが閉じられることで、用紙Sの先端部が用紙クランパ10aでクランプされ、圧胴10の外周面に保持される。そして、用紙クランパ10aによる用紙S先端部のクランプとほぼ同時に、図示しない揺動手段が作動して圧胴10がその外周面を版胴8の外周面に接触させ、圧胴10の外周面に保持された用紙Sが版胴8に巻装されたマスタに押圧される。この押圧動作により圧胴10と用紙Sとマスタ26と版胴8とが圧接し、インキローラ14によって版胴8の内周面に供給されたインキが版胴の開口部の開孔より滲出し、多孔性支持板、図示しないメッシュスクリーン、およびマスタ26aの多孔性支持体に充填された後にマスタの穿孔部を介して用紙Sに転移・転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けにより画像を転写された用紙Sは、剥離爪50によって版胴8の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙搬送手段51へと送られる。排紙搬送手段51へと送られた用紙Sは、吸引ファン56の吸引力によって無端ベルト55の上面に引き付けられつつ左方へと搬送される。搬送された用紙Sは排紙口101から排紙台52上に排出される。その後、版胴8が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
版付け動作完了後、印刷条件が設定された後にオペレータによって操作パネル80上の試し刷りキー83が押下されることにより、上記のような印刷動作により1枚印刷される。試し刷りによって画像位置や画像濃度等が決定されると、これらの印刷条件および設定印刷枚数がテンキー86で設定された後、オペレータによって操作パネル80上の印刷スタートキー82が押下されることにより上記のような印刷動作により印刷動作が設定印刷枚数となるまで実行される。この時、排紙台52上に排紙される用紙Sは、その先端がエンドフェンス58と衝突してその進行が止められ、サイドフェンス57にその両縁を案内されて自重で落下して、排紙台58に順次積載される。また、操作パネル80上の連続キー84を押下し、諸条件を設定したのち、製版スタートキー81が押下されると、版付け終了後、連続して印刷動作が実行される。
次に、図4および図5のフローチャートを参照して、制御手段200のCPU221の判断および指令の下に実行される本実施形態に特有の印刷処理動作について説明する。
まず、ステップS1において、操作パネル80のテンキー86により用紙Sの印刷枚数を、印刷速度設定キー90により印刷速度を設定する。ここで、実施例的には、印刷枚数として1000枚を、印刷速度として5速を設定したものとする。
ステップS2に進み、印刷スタートキー82を押下して印刷動作を開始する。次いで、ステップS3に進み、図4に示すようにROM223に設定されている各印刷速度での最大積載可能枚数から、ステップS1で設定された印刷速度と一致する印刷速度での最大積載可能枚数を現在の最大積載可能枚数(Pmax)とする。ここで、Pmaxは現在の最大積載可能枚数を意味する。実施例的には、5速のPmax=900枚となる。
ステップS4に進んで、用紙1枚に対する上述した「給紙→印刷→排紙」の一連の動作が実行される。次いで、ステップS5に進み、1枚の用紙Sに印刷が行われたので排紙台52に積載されている用紙Sの枚数(P)を1加算する。ここで、Pは排紙台52上に積載されている用紙Sの積載枚数を意味する。次いで、ステップS6において、ステップS1で設定された印刷枚数分の印刷が終了したかどうかの判断が行われる。設定枚数分の印刷が終わった場合はステップS14へ移行し、給紙部4、印刷部2および排紙部6の各モータ等の駆動手段の駆動を停止して印刷動作が停止することとなる。まだ印刷する枚数が残っている場合はステップS7へ移行する。
ステップS7において、ステップS4の印刷動作中にユーザにより印刷速度変更要求が行われたかどうかが判断される。印刷速度変更要求が行われた場合はステップS8へ移行する。ここで、実施例的に、例えばユーザによる印刷速度設定キー90の操作・押下により印刷速度を速めるべく6速に変更設定したものとする。一方、印刷速度変更要求が行われなかった場合はステップS11へ移行する。
ここで、最大積載可能枚数設定手段による設定内容の一例を、図4に示す。現状および従来の孔版印刷装置では初期設定内にてほぼ同様な画面で最大積載可能枚数を設定しているが、現状では1つだけの設定であり、本願発明ではそれを速度毎(ここでは1〜6速まで)に設定できる点が大きく異なる。
図4に示すように、上述した従来の問題点を解消できるように、印刷速度が増加するにしたがって最大積載可能枚数を小さくなる傾向で設定していることが分かる。図4や後述の図6に記載されている印刷速度毎の最大積載可能枚数の設定は、あくまでも本願発明を理解し易いようにするための仮の値(仮のデフォルト値)であり、詳細な数値は例えば印刷装置の機種毎に、排紙台のレイアウトや印刷速度の設定値(例えば、6速が180枚/分の場合の設定等)なども考慮しての実験を繰り返すことなどで設定されるものである。
ステップS8において、要求された印刷速度から算出される最大積載可能枚数(Pmax’)が排紙台52の用紙積載枚数(P)より多いか少ないかの判断を行う。
ここで、Pmax’は、図4で設定されている最大積載可能枚数から、ユーザにより要求された印刷速度と一致する印刷速度での最大積載可能枚数を意味する。
Pmax’がPより多い場合はステップS9へ移行して、印刷速度変更の処理を行う。実施例的には、6速への変更要求なのでPmax’は800となり、Pが800未満ならばステップS9へ移行する。一方、Pmax’がPより少ない場合はステップS11へ移行する。
ステップS9において、ユーザから要求された印刷速度への速度変更処理を行う。すなわち、上述の実際の印刷速度変更はここで行われ、速度表示器90Aもここで変わる。
ステップS10において、変更後の印刷速度の最大積載可能枚数(Pmax’)を現在の最大積載可館枚数(Pmax)とする。すなわち、PmaxにPmax’を代入する。実施例的には、Pmaxが800枚となる。
ステップS11において、排紙台52の用紙積載校数(P)が最大積載可能枚数(Pmax)に達しているかどうかの判断を行う。PがPmaxより少ない場合はステップS4へ戻り印刷動作を継続する。一方、PがPmaxに達した場合はステップS12へ移行し、給紙部4、印刷部2および排紙部6の各モータ等の駆動手段の駆動を停止して印刷動作が停止する。
次いで、ステップS13に進んで、表示パネル80の表示装置94に排紙台52の積載枚数オーバー警告として、例えば「排紙台の最大積載可能枚数をオーバーしましたので、排紙台上の印刷済みの用紙を取り除いて下さい。」という警告メッセージ内容が表示される。ユーザは、表示装置94の上記警告メッセージ内容を視認して排紙台52上の印刷済みの用紙Sを取り除く操作を行うこととなる。
次に、用紙種類(シート種類)を考慮した場合について説明する。用紙種類により紙厚は変わるので、最大積載可能枚数も多少なりとも変動することは無論である(例えば、特許文献3参照)。
用紙種類も考慮した場合は、図6に示すような表示装置94への設定画面となる。初期設定キー92の初期設定内の項目に、図6(a)に示す最大積載可能枚数に関する用紙種類(標準、厚紙、薄紙の3種類)の画面を表示し、次いで、標準、厚紙、薄紙のうちの何れか一つの使用する用紙を4方向キー91およびエンターキー87を用いて確定・設定する。同図(b)、(c)、(d)に、用紙種類および印刷速度毎の最大積載可能枚数の設定画面例を示した。確定・設定内容は上述したと同様である。
また、フローチャートでは、図7に示すようになり、図6のフローチャートと比較して、ステップS21、ステップS23、ステップS28での処理で用紙種類を考慮した処理となることのみ相違する。
すなわち、ステップS21では、操作パネル80のテンキー86により用紙Sの印刷枚数を、印刷速度設定キー90により印刷速度を、選択設定キー94d、4方向キーおよびエンターキー87により用紙種類を設定する。
ステップS23では、図6で設定されている各用紙種類、印刷速度での最大積載可能枚数から、ステップS21で設定された用紙種類、印刷速度と一致する用紙種類、印刷速度での最大積載可能枚数を現在の最大積載可能枚数(Pmax)とする。
ステップS28では、要求された印刷速度とステップS21で設定されている用紙種類から算出される最大積載可能枚数(Pmax’)が排紙台52の用紙積載枚数(P)より多いか少ないかの判断を行う。ここで、Pmax’は、図6で設定されている最大積載可能枚数から、ユーザにより要求された印刷速度と一致する印刷速度での最大積載可能枚数を意味する。Pmax’がPより多い場合はステップS29へ移行し印刷速度変更の処理を行う。一方、Pmax’がPより少ない場合はステップS31へ移行する。
上述したとおり、本実施形態および用紙種類を考慮した変形例によれば、上述した効果欄に記載した効果を奏することは言うまでもない。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置全体の概略正面図である。 図1の孔版印刷装置に用いられる操作パネルの平面図である。 図1の孔版印刷装置における制御構成を示すブロック図である。 図2の操作パネルに表示される印刷速度毎の最大積載可能枚数の一設定画面例を示す図である。 図1の孔版印刷装置の印刷処理動作を表すフローチャートである。 用紙種類を考慮した場合の、図2の操作パネルに表示される用紙種類および印刷速度毎の最大積載可能枚数の一設定画面例を示す図である。 図1の孔版印刷装置における変形例の印刷処理動作を表すフローチャートである。
符号の説明
1 孔版印刷装置(印刷装置)
2 印刷部
4 給紙部(シート給送部)
6 排紙部(排出部)
52 排紙台(シート排出台)
59A カウンタ(積載枚数認識手段)
91 4方向キー(最大積載可能枚数設定手段を構成)
92 初期設定キー(最大積載可能枚数設定手段を構成)
94 表示装置(警告報知手段・警告表示手段、最大積載可能枚数設定手段を構成)
94d 選択設定キー(シート種類選択手段)
200 制御手段
221 CPU(積載枚数比較手段)
222 ROM
223 RAM
S 用紙(シート、被印刷媒体)

Claims (1)

  1. 給送されてくるシートに印刷を行う印刷部と、該印刷部で印刷されたシートが排出・積載されるシート排出台を備えた排出部とを具備し、印刷動作中に印刷速度が変更可能な印刷装置において、
    印刷速度毎に、前記シート排出台に積載されるシートの最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段と、
    前記シート排出台に積載されるシートの積載枚数を認識する積載枚数認識手段と、
    前記積載枚数認識手段により認識された前記積載枚数と前記最大積載可能枚数設定手段により設定された前記最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段と、
    前記積載枚数認識手段により認識された前記積載枚数が、前記最大積載可能枚数に達したときに、警告報知を行う警告報知手段と、
    有し、
    前記印刷動作中における印刷速度の変更時に、前記最大積載可能枚数の設定の中から変更後の印刷速度に応じた前記最大積載可能枚数を再設定可能であり、
    前記積載枚数比較手段は、前記積載枚数認識手段により認識された積載枚数が、前記最大積載可能枚数設定手段により、変更後の印刷速度に応じて設定された前記最大積載可能枚数を超えたときに、印刷動作を停止させるとともに前記警告報知を行うように前記警告報知手段を制御し、かつ、前記積載枚数認識手段により認識された現在の積載枚数が、現在印刷動作中の印刷速度より速い印刷速度に応じて設定された前記最大積載可能枚数を超えているときには、前記速い印刷速度への変更を禁止することを特徴とする印刷装置。
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