JP4214148B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは複数種類の印刷用紙を給送可能な多段給紙装置と、用紙搬送方向と直交する方向に移動自在な版胴とを有する孔版印刷装置に関する。
多孔性の支持円筒体からなる版胴と、熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドで加熱溶融穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段で版胴の内周面に適量のインキを供給して、プレスローラや圧胴等の押圧部材で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転写させて印刷を行うデジタル式感熱孔版印刷装置がよく知られている。この孔版印刷装置では、印刷用紙を連続的に給送する給紙装置を有するものが一般的であり、印刷用紙を載置する給紙トレイと印刷用紙の幅方向をガイドするサイドフェンスとを有するものがよく知られている。
上述の孔版印刷装置を用いた印刷動作時において、印刷用紙に対して印刷される印刷画像位置を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動させる場合には、給紙トレイを用紙幅方向に移動させて対応しているが、移動量の調整を目視によって行い、手動で給紙トレイを移動させると、微妙な調整を行うことが難しく調整量も不正確であることから、給紙トレイを自動的に移動させる技術が例えば「特許文献1」に開示されている。
また、最近では多種多様なニーズに応じるため、複数の用紙貯容部を有し複数種の印刷用紙を給送可能な多段給紙装置を備えた孔版印刷装置が用いられている。この孔版印刷装置においても、複数の給紙トレイを自動的に用紙幅方向に同時に移動させる技術が既に知られており、例えば「特許文献2」においてその技術が開示されている。
特開平5−306025号公報 特開平6−345281号公報 特開平9−104159号公報
しかし、上述した各技術では、給紙トレイは移動するものの排紙トレイは移動せず、給紙トレイを移動させて印刷を行った場合に排紙揃えが悪化してしまうと共に、排紙トレイ上のサイドフェンスを左右独立して移動させる必要が生じ、操作性が悪化してしまうという問題点がある。また、「特許文献2」に開示された技術では、多段給紙装置の給紙トレイ全てを同時に移動させているために構成が複雑になってしまうと共に、各給紙トレイの中心位置がずれていた場合に画像位置が変化し、給紙トレイを選択し直す毎に画像位置調整を行う必要が生じるという問題点がある。
上述の問題点を解消するため、給紙トレイと排紙トレイとを固定すると共に版胴を用紙幅方向に移動自在に構成し、印刷時において版胴を用紙幅方向に移動させることにより印刷画像位置を調整可能とした技術が、例えば「特許文献3」に開示されているが、用紙幅方向に移動自在な版胴と多段給紙装置とを備えた孔版印刷装置は未だ提案されていない。
また、最近では、印刷枚数の多種多様化からLCT(大容量給紙装置)やソータ、大容量排紙装置等の周辺機器が孔版印刷装置に接続される機会が増加する傾向にある。このような周辺機器は、用紙幅方向に印刷用紙を移動させる構成を通常は有しておらず、機種によって用紙搬送路の位置が若干異なること等から、周辺機器を接続した状態で用紙幅方向に印刷画像位置を調整することは現実的には難しい。
本発明は、上記各問題点を解決し、簡単な構成で複数の用紙貯容部に貯容された印刷用紙の印刷画像位置を用紙貯容部毎に用紙幅方向に調整することが可能であり、かつ、周辺機器の接続が可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、装置本体に設けられ、用紙搬送方向における用紙の中心線を中心に左右対称に配置され前記用紙の中心線に対して左右対称に連動可能な少なくとも一対の給紙サイドフェンス、及び用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段をそれぞれ有する複数の用紙貯容部を有し、前記各用紙貯容部の何れかから選択された用紙を給送する多段給紙装置と、前記装置本体に設けられ、印刷された用紙を積載する排紙トレイと、前記用紙の中心線を中心に前記排紙トレイ上に左右対称に配置され前記用紙の中心線に対して左右対称に連動可能な少なくとも一対の排紙サイドフェンスと、前記排紙サイドフェンスを電動で移動させる排紙サイドフェンス移動手段とを有し、選択された前記用紙貯容部に設けられた前記用紙サイズ検知手段により検知された用紙サイズに合わせて前記排紙サイドフェンス移動手段を作動させる電動排紙台と、前記装置本体に回転自在に支持され、外周面上に製版画像が形成されたマスタを巻装し前記製版画像の用紙搬送方向における中心線が装置電源投入時において0位置を占める標準位置から前記製版画像の中心線を中心として用紙搬送方向と直交する左右方向に電動で移動可能な版胴と、前記用紙の中心線に対する前記版胴の前記標準位置からの移動方向及び移動量を表示する表示装置とを有し、前記各用紙貯容部及び前記電動排紙台は、それぞれの中心が前記用紙の中心線と一致すべく位置決め部材によって前記装置本体に対して位置決めされており、前記版胴が電動による移動によって前記標準位置を占めたときに前記製版画像の中心線と前記用紙の中心線とが不一致の場合に、前記標準位置を電気的に補正することにより前記製版画像の中心線と前記用紙の中心線とを一致させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに周辺機器を接続可能であり、該周辺機器はその用紙搬送経路の中心が前記用紙の中心線と一致すべく前記装置本体に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、印刷用紙の中心が各用紙貯容部の中心と排紙トレイの中心とを結ぶ中心線上の搬送経路を通るので印刷用紙はスキューを防止されつつ良好に搬送され、排紙サイドフェンスが用紙幅方向に対して用紙搬送経路の中心線に関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動するので排出された印刷用紙は排紙トレイ上の各排紙サイドフェンス間に良好に載置される。また、版胴が用紙幅方向に移動可能であるので、用紙搬送経路を変えることなく画像位置調整を行うことができる。
本発明によれば、周辺機器を接続した際に周辺機器の用紙搬送経路の中心線が各用紙貯容部または排紙トレイの中心線と一致するので、周辺機器使用時においても印刷用紙はスキューを防止されつつ良好に搬送され、良好な状態で排出積載される。
本発明によれば、製版画像の中心位置と印刷用紙の搬送経路の中心線とが不一致の場合においても、版胴を電気的に用紙幅方向に移動させる制御手段のメモリデータの原点位置を電気的にずらすことで画像位置のずれの補正を簡単に行うことができ、原稿画像の中心と印刷画像の中心とを正確に合致させることができる。
本発明は、図7に示すように、複数の用紙貯容部T1,T2を有し複数種類の印刷用紙Pa,Pbを給送可能な多段給紙装置と、外周面に製版済みマスタMを巻装した版胴Dを用紙搬送方向と直交する方向に移動自在に備えた印刷装置本体と、印刷された印刷用紙Pa,Pbを積載する排紙トレイHとを有する孔版印刷装置において、各用紙貯容部T1,T2が各印刷用紙Pa,Pbの幅方向の用紙揃えを行う少なくとも一対の給紙サイドフェンスF1,F2をそれぞれ有し、排紙トレイHが印刷用紙Pa,Pbの幅方向の用紙揃えを行う少なくとも一対の排紙サイドフェンスF3を有し、各用紙貯容部T1,T2及び排紙トレイHはそれぞれの用紙搬送経路の中心線Cが一致すべく、印刷装置本体に設けられた位置決め部材に被位置決め部をそれぞれ係合させたうえネジ止め固定され、排紙サイドフェンスF3は中心線Cに関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動可能であることを特徴としている。
つまり、本発明によれば、各印刷用紙Pa,Pbの中心は各用紙貯容部T1,T2の中心と排紙トレイHの中心とを結ぶ中心線C上の搬送経路を通り、排紙トレイH上に排出された印刷用紙Pa,Pbは排紙サイドフェンスF3間に良好に載置され、また、用紙搬送経路を変えることなく版胴Dを移動させることで画像位置調整を行うことが可能となる。以下、実施例にて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置の概略図である。同図において、孔版印刷装置1は、画像読取部2、多段給紙装置としての給紙部3、製版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7、制御部8から主に構成されている。
筐体9の上部には画像読取部2が配設されている。画像読取部2は、原稿を載置するコンタクトガラス10、原稿を載置する原稿載置台11、原稿を搬送する原稿搬送ローラ対12及び原稿搬送ローラ13、搬送される原稿をガイドするガイド板14,15、コンタクトガラス10に沿って原稿を搬送する原稿搬送ベルト16、読み取られた原稿の排出方向を切り換える切換板17、読み取られた原稿が排出される原稿排紙台18、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー19,20及び蛍光灯21、走査された原稿を集束するレンズ22、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ23等から主に構成されている。
上述の構成のうち、原稿載置台11、原稿搬送ローラ対12、原稿搬送ローラ13、ガイド板14,15、原稿搬送ベルト16、切換板17、原稿排紙台18は図示しない圧板に一体的に設けられてADFユニット24を構成しており、ADFユニット24はコンタクトガラス10に対して接離自在に設けられている。
筐体9の下方には給紙部3が配設されている。給紙部3は、特開平5−124737号公報に開示されたものと同様に、同サイズの印刷用紙P1,P2を積載可能な用紙貯容部としての第1給紙トレイ28及び第2給紙トレイ29、大サイズの印刷用紙P3を積載可能な用紙貯容部としての第3給紙トレイ30、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1が使い切られた際に第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に一括して移動させる用紙移動部材31、給紙ローラ32,33、第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1を給紙ローラ32に押圧させる押し上げ部材34、第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3を給紙ローラ33に押圧させる押し上げ部材35、押し上げ部材34に押し上げられた印刷用紙P1に接触して第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の有無を検知する第1用紙有無検知センサ36、分離ローラ対37,38、用紙搬送ローラ対39,40、用紙搬送ローラ群41、レジストローラ対42等から主に構成された多段給紙装置であり、孔版印刷装置1の作動中に第2給紙トレイ29の引き出しが可能に構成されている。
各給紙トレイ28,29,30は、図2に示すようにその中心線C1,C2,C3の位置が全て同一位置となるように(中心線C3は他の中心線C1,C2と重なるために故意にずらして描いている)、自身に設けられた図示しない係合部を筐体9に設けられた図示しない位置決め部材に係合させて配設されており、各給紙トレイ28,29,30には各印刷用紙P1,P2,P3の幅方向をガイドする一対の給紙サイドフェンス25,26,27が設けられている。各給紙サイドフェンス25,26,27は各給紙トレイ28,29,30にネジ止めや填め込み等により係脱自在に支持されており、図2に二点鎖線で示すように、各中心線C1,C2,C3を中心とした左右等間隔の各用紙サイズに対応した位置に係合可能に設けられている。従って、各印刷用紙P1,P2,P3は、その中心線が各中心線C1,C2,C3と一致するように各給紙トレイ28,29,30上に積載される。
また、用紙移動部材31、各給紙ローラ32,33、各押し上げ部材34,35、各分離ローラ対37,38、各用紙搬送ローラ対39,40、用紙搬送ローラ群41、レジストローラ対42も、それぞれの中心位置が中心線C(各中心線C1,C2,C3を総じて中心線Cとする)と同一位置となるようにそれぞれ配設されている。
第1給紙トレイ28の下方には、印刷用紙P1のサイズを検知する用紙サイズ検知手段としての第1用紙サイズ検知センサ45が配設されている。第1用紙サイズ検知センサ45は複数の遮光型センサからなり、印刷用紙P1で遮光されたセンサの数に基づいて印刷用紙P1のサイズを検知する周知の構成である。
第2給紙トレイ29の下方には、第2給紙トレイ29上の印刷用紙P2の有無を検知する第2用紙有無検知センサ43と、印刷用紙P2のサイズを検知する用紙サイズ検知手段としての第2用紙サイズ検知センサ46とが配設されている。第2用紙有無検知センサ43は反射型センサであり、第2給紙トレイ29上に設けられた図示しない孔部から印刷用紙P2の有無を検知する周知の構成であり、第2用紙サイズ検知センサ46は第1用紙サイズ検知センサ45と同様の構成である。
第3給紙トレイ30の上方には、第1用紙有無検知センサ36と同様に第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の有無を検知する第3用紙有無検知センサ44が、また、第3給紙トレイ30の下方には、第1用紙サイズ検知センサ45と同様に印刷用紙P3のサイズを検知する、用紙サイズ検知手段としての第3用紙サイズ検知センサ47が配設されている。
給紙部3の上方には製版部4が配設されている。製版部4は、マスタ48をロール状に巻成してなるマスタロール48aを支持する支持部材49、マスタ48を加熱穿孔製版するサーマルヘッド50、マスタ48をサーマルヘッド50に押圧しつつ搬送するプラテンローラ51、マスタ48を切断する切断手段52、マスタ48を搬送するマスタ搬送ローラ対53,54等から主に構成されている。製版部4は一体的なユニットに構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられている。
マスタロール48aは、その芯部48bを支持部材49に回転自在に支持されている。図示しないステッピングモータで回転駆動されるプラテンローラ51は、図示しないプラテンローラ接離手段によって、所定の圧力でサーマルヘッド50に押圧される図1に実線で示す圧接位置と、サーマルヘッド50から離間する図1に二点鎖線で示す離間位置とに選択的に位置決めされる。可動刃である上刃52aと固定刃である下刃52bとからなる切断手段52は、上刃52aが下刃52bに対して回転移動あるいは上下動する周知の構成である。
図1において製版部4の左方には印刷部5が配設されている。印刷部5は版胴60、インキ供給手段61、プレスローラ62等から主に構成されている。
多孔性の支持円筒体の周りに樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装してなる版胴60は、インキ供給パイプを兼ねた支軸63に回転自在に支持された図示しないフランジに固着されており、図示しない版胴駆動手段からの駆動力を伝達されレジストローラ対42と同期して回転駆動される。版胴60は筐体9に対して着脱自在に設けられており、その外周面上にはマスタ48の先端を挟持するクランパ64が配設されている。クランパ64は版胴60が所定位置に到達した際に図示しないクランパ開閉手段によって開閉される。
版胴60の近傍には、モータ55の駆動力により版胴60を支軸63の軸方向に移動させ、給紙部3より給送された印刷用紙P(印刷用紙P1,P2,P3を総じて印刷用紙Pとする)に印刷される印刷画像位置を用紙搬送方向及び用紙幅方向に変位させる画像位置調整機構(特開平9−202032号公報、特開平9−104159号公報参照)と、版胴60の軸方向の位置を検知する版胴軸方向位置検知センサ69とが配設されている。版胴軸方向位置検知センサ69は、ホームポジション(中心線Cと同位置)からの版胴60の移動量を検知して版胴60の位置検出を行う。
版胴60の内部にはインキ供給手段61が配設されている。インキ供給手段61は、支軸63、インキローラ65、ドクターローラ66等から主に構成されている。支軸63に固設された図示しない側板に回転自在に支持されたインキローラ65は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段から駆動力を伝達されて図の時計回り方向に回転駆動される。インキローラ65の近傍には、インキローラ65の外周面に対してその外周面を近接配置されたドクターローラ66が、インキローラ65と平行に配設されている。インキローラ65とドクターローラ66との近接部に断面楔状に供給されたインキ溜まり67のインキは、インキローラ65とドクターローラ66との隙間を通過する際に引き延ばされ、インキローラ65の外周面上に薄膜状に供給される。
版胴60の下方にはプレスローラ62が配設されている。筐体9の図示しない側板に揺動自在かつ回転自在に支持されたプレスローラ62は、図示しないカム等により揺動され、その外周面を版胴60の外周面に対して接離自在に設けられている。プレスローラ62は、図示しないバネ等の付勢手段によって版胴60に向けて付勢されており、離間時には図示しない係止手段によって図に示す離間位置に保持されている。
印刷部5の左方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪71、ガイド板72,73、排紙搬送部材74、電動排紙台75等から主に構成されている。
版胴60の外周面より印刷済みの印刷用紙Pを剥離する剥離爪71は、筐体9の図示しない側板に回動自在に支持されており、その先端を版胴60の外周面に対して近接離間自在に設けられている。筐体9の図示しない側板に固着されたガイド板72,73は、剥離爪71によって剥離された印刷済みの印刷用紙Pの搬送をガイドする。駆動ローラ76、従動ローラ77、無端ベルト78、吸引ファン79から構成される排紙搬送部材74は、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78上に印刷用紙Pを保持し、駆動ローラ76の回転によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送する。
排紙搬送部材74によって搬送される印刷用紙Pを積載する電動排紙台75は、筐体9に設けられた排紙口9aに着脱可能に取り付けられており、特開平10−1254号公報に開示されたものと同様に、用紙を積載する排紙トレイ80、一対の排紙サイドフェンス81、排紙エンドフェンス83を有し、給紙部3から送られる用紙サイズ信号に基づいて一対の排紙サイドフェンス81及び排紙エンドフェンス83を所定の位置に位置決めする。電動排紙台75は排紙口9a近傍の筐体9に穿設された2個の位置決め孔9bに嵌合する2本の位置決めピン75aを有しており、電動排紙台75は筐体9に取り付けられたときに、排紙トレイ80の用紙搬送方向の中心線が各給紙トレイ28,29,30の中心線Cと一致するように構成されている。
図3に示すように、一対の排紙サイドフェンス81は箱形状を呈する排紙トレイ80の内部に固設された案内レール56にスライダ57を介してそれぞれ移動自在に取り付けられている。各スライダ57の下面にはラック58がそれぞれ一体的に取り付けられており、排紙トレイ80の中心線C上であって一対の排紙サイドフェンス81の中間位置には、各ラック58と噛合するピニオンギヤ59が配設されている。各ラック58のピニオンギヤ59との噛合面と対向する面は、案内レール56に設けられた滑りガイド部材68によってそれぞれ摺動自在に支持されている。ピニオンギヤ59は、電磁クラッチ86を有しモータ82に駆動される排紙サイドフェンス移動手段としての減速機構84に、タイミングベルト70を介して接続されている。上述の構成により、一対の排紙サイドフェンス81は、モータ82が作動して電磁クラッチ86が接続状態にあるときに、中心線Cに関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動される。
一対の排紙サイドフェンス81と同様に、排紙エンドフェンス83も排紙トレイ80の内部に固設された案内レール87にスライダ99を介して移動自在に取り付けられている。スライダ99の下面にはラック100が一体的に取り付けられており、ラック100の近傍にはラック100と噛合するギヤ101が配設されている。ラック100のギヤ101との噛合面と対向する面は、案内レール87に設けられた滑りガイド部材102によって摺動自在に支持されている。ギヤ101は、電磁クラッチ103を有しモータ104に駆動される減速機構105に接続されている。上述の構成により、排紙エンドフェンス83は、モータ104が作動して電磁クラッチ103が接続状態にあるときに用紙搬送方向に移動される。
一方のラック58の近傍には一方の排紙サイドフェンス81の位置を検知する排紙サイドフェンス位置検知センサ106が、また、ラック100の近傍には排紙エンドフェンス83の位置を検知する排紙エンドフェンス位置検知センサ85がそれぞれ配設されている。各センサ106,85は第1用紙サイズ検知センサ45と同様に複数の遮光型センサからなり、各ラック58,100の噛合面と対向する面に突設された舌片58a,100aで遮光されたセンサに基づいて各フェンス81,83の位置を検知する周知の構成である。
排紙部6の上方には排版部7が配設されている。排版部7は、上排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91等から主に構成されている。
上排版部材88は、駆動ローラ92、従動ローラ93、無端ベルト94から構成され、駆動ローラ92が図1において時計回り方向に回転することにより無端ベルト94が図の矢印方向に移動する。下排版部材89も上排版部材88と同様に駆動ローラ95、従動ローラ96、無端ベルト97から構成されており、駆動ローラ95が図1において反時計回り方向に回転することにより無端ベルト97が図の矢印方向に移動する。また、下排版部材89は図示しない移動手段によって移動自在に設けられており、図1に示す位置と駆動ローラ95の外周面が版胴60の外周面上に巻装された使用済みマスタ98に当接する位置とに選択的に位置決めされる。排版ボックス90の内部に使用済みマスタ98を押し込む圧縮板91は、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されている。上排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧縮板91は一体的に構成されており、筐体9に対して着脱自在に設けられている。
図4は、孔版印刷装置1の操作パネルを示している。筐体9の上部前面に設けられた操作パネル107は、その上面に製版スタートキー108、印刷スタートキー109、試し刷りキー110、クリア/ストップキー111、テンキー112、エンターキー113、プログラムキー114、モードクリアキー115、印刷速度設定キー116、画像位置調整キー117、7セグメントLEDからなる表示装置118、LCDからなる表示装置119、給紙トレイを「トレイ1」(第1給紙トレイ28)または「トレイ2」(第3給紙トレイ30)に切り換えるトレイ切換キー120、トレイ切換キー120によって選択されたトレイを表示するLEDからなるトレイ表示装置121を有している。画像位置調整キー117は、上キー117a、下キー117b、左キー117c、右キー117dを有している。操作パネル107からの動作指令は制御部8に向けて出力され、制御部8からは各表示装置118,119,121への表示信号が送られる。
表示装置119は、初期状態時において図4に示すように、原稿種類設定表示119a、変倍設定表示119b、用紙種類設定表示119c、位置調整設定表示119dを表示しており、各表示の下方にはそれぞれ対応するキー122,123,129,130が配設されている。表示装置119は階層表示構造となっており、図4に示された状態からキー122が押されると原稿種類設定モードに、キー123が押されると変倍設定モードに、キー129が押されると用紙種類設定モードに、キー130が押されると位置調整設定モードにそれぞれモード設定され、表示装置119の表示が変化する。
筐体9の内部下方には制御部8が配設されている。制御部8は、図5に示すように、CPU125、RAM126、ROM127、I/Oエキスパンダ128等を有する周知のマイクロコンピュータである制御手段124より主に構成されており、孔版印刷装置1の動作を制御する。
CPU125には、各センサ及び操作パネル107からの出力信号が入力される。入力された各信号はROM127に記憶された動作プログラムに基づいて演算処理され、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7を制御する各駆動回路にそれぞれ動作信号として出力されると共に、操作パネル107に表示信号として出力される。RAM126には、CPU125によってROM127から呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれ、この動作プログラムは操作パネル107からの入力によって書き換えられる。ROM127には、孔版印刷装置1の各アクチュエータを作動させる複数の動作プログラムが記憶されている。
上記構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
製版動作に先立ち、オペレータは原稿載置台11上に印刷すべき原稿を置き、操作パネル107上のトレイ切換キー120によって印刷すべき印刷用紙Pを選択する。このとき、必要に応じて原稿種類設定表示119aに対応するキー122が押下されて文字モードや写真モード等の製版モードが設定され、変倍設定表示119bに対応したキー123が押下されて原稿画像に対する印刷画像の縮尺が適宜に決定され、用紙種類設定表示119cに対応したキー129が押下されて厚紙や薄紙等の用紙種類が決定される。
その後、オペレータによって製版スタートキー108が押されると、画像読取部2において原稿画像が読み取られ、読み取られた画像は画像データ信号として制御手段124に送られる。また、給紙部3にも動作信号が送られ、切り換えられたトレイに対応する押し上げ部材34,35が印刷用紙P1,P3を給紙ローラ32,33に圧接させる位置まで回動し、印刷用紙Pの有無が検知される。このとき、印刷用紙P3がない場合には、押し上げ部材35が図1に示す初期位置に戻されると共に操作パネル107上にその旨の表示がなされ、印刷用紙P1及び印刷用紙P2がない場合には、押し上げ部材34が初期位置に戻されると共に操作パネル107上にその旨の表示がなされ、印刷用紙P1がなく印刷用紙P2がある場合には、押し上げ部材34が初期位置に戻された後に用紙移動部材31が印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に移動させると共に、操作パネル107上に印刷用紙P2がないという表示がなされる。
給紙部3の作動に伴い、排紙部6では電動排紙台75の一対の排紙サイドフェンス81と排紙エンドフェンス83とが、一度ホームポジションに位置決めされた後に用紙サイズ検知センサ45,47で検知された印刷用紙Pのサイズに合わせて移動され、フェンス位置検知センサ85,106からの信号に基づいて位置決めされると共に、吸引ファン79が作動される。
画像読取部2での画像読取動作と並行して、排版部7では版胴60の外周面上から使用済みマスタ98を剥離する排版動作が行われる。
外周面上に使用済みマスタ98を巻装している版胴60は、図示しない版胴駆動手段によって図の反時計回り方向に回転を開始する。そして版胴60が、その外周面上に巻装した使用済みマスタ98の後端が駆動ローラ95と対応する所定の排版位置に到達したことを制御手段124が判断すると、制御手段124からの指令により図示しない移動手段と駆動手段とが作動し、各駆動ローラ92,95が回転すると共に下排版部材89を版胴60側に移動させる。駆動ローラ95の外周面が版胴60上の使用済みマスタ98と当接したとき、版胴60は反時計回り方向への回転を継続しており、駆動ローラ95と当接してすくい上げられた使用済みマスタ98は下排版部材89と上排版部材88とで挟持され、版胴60の外周面より剥離される。剥離された使用済みマスタ98は、下排版部材89と上排版部材88とで搬送されて排版ボックス90内に廃棄された後、圧縮板91によって圧縮される。
版胴60の外周面より使用済みマスタ98が全て剥離されると、版胴60はさらに回転を継続して給版位置に位置決めされる。その後、制御手段124より図示しない開閉手段に動作信号が送られてクランパ64が開放され、版胴60が給版待機状態となって排版動作が完了する。
排版動作完了後、製版動作が行われる。版胴60が給版待機状態となると、制御手段124からの動作信号によって図示しないステッピングモータが作動し、プラテンローラ51及び各マスタ搬送ローラ対53,54が回転駆動され、マスタロール48aからマスタ48が引き出される。引き出されたマスタ48はサーマルヘッド50によって加熱穿孔製版される。
製版されたマスタ48はクランパ64へと搬送される。そして、図示しないステッピングモータのステップ数より、マスタ48の先端がクランパ64に挟持される所定位置まで到達したことを制御手段124が判断すると、図示しない開閉手段に動作信号が送られてクランパ64が閉じられ、マスタ48の先端が版胴60上に挟持される。
その後、版胴60がマスタ48の搬送速度と同じ周速度で時計回り方向に回転駆動され、マスタ48の版胴60への巻装動作が行われる。そして、図示しないステッピングモータのステップ数より、1版分の製版が完了したと制御手段124が判断すると、プラテンローラ51と各マスタ搬送ローラ対53,54の回転が停止すると共に、上刃52aが移動してマスタ48が切断される。切断されたマスタ48は版胴60の回転動作によって引き出され、版胴60が再びホームポジションに到達すると、版胴60が停止して巻装動作が完了する。
巻装動作に引き続き、版付け動作が行われる。
版胴60がホームポジションで停止すると、制御手段124より動作信号が送られて版胴60が低速で回転駆動されると共に、給紙ローラ32(または給紙ローラ33)、分離ローラ対37(または分離ローラ対38)、各用紙搬送ローラ39,40,41がそれぞれ回転駆動される。給紙ローラ32(33)及び分離ローラ対37(38)の回転により、第1給紙トレイ28(または第3給紙トレイ30)上に積載された印刷用紙Pの最上位の1枚が引き出され、レジストローラ対42にくわえ込まれる。このとき、給紙トレイ28,30の中心線C上にある印刷用紙Pの中心線と、給紙ローラ32(33)、分離ローラ対37(38)、各用紙搬送ローラ39,40,41、レジストローラ対42の中心とが一致しているので、印刷用紙Pはスキューを防止されつつ良好に搬送される。
版胴60に巻装されたマスタ48の画像領域先端部がプレスローラ62と対応する位置に到達すると、制御手段124から動作信号が送られてレジストローラ対42が回転し、印刷用紙Pを版胴60とプレスローラ62との間に向けて給送する。制御手段124は、レジストローラ対42への動作信号に続いてプレスローラ62を保持する図示しない係止手段に動作信号を送り、プレスローラ62を揺動させる。
レジストローラ対42により給送された印刷用紙Pは、プレスローラ62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧される。この押圧動作により、プレスローラ62と印刷用紙Pとマスタ48と版胴60の外周面とが圧接し、インキローラ65によって版胴60の内周面に供給されたインキは、版胴60の外周面の開孔部及びメッシュスクリーンより滲出した後、版胴60の外周面とマスタ48との空隙部に充填され、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移される。
インキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪71の先端で版胴60の外周面より剥離されて各ガイド板72,73間に案内され、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト78の上面に引き付けられつつ左方へと搬送されて排紙トレイ80上に排出される。このとき、印刷用紙Pの中心線と排紙トレイ80の中心線とが一致しているので、印刷された印刷用紙Pは排紙エンドフェンス83に衝突した後に一対の排紙サイドフェンス81間に良好に載置される。この一連の行程によって版付け動作が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
上述の原稿読取、排版、製版、版付けの各動作が完了して印刷待機状態となった孔版印刷装置1において、オペレータによって試し刷りキー110が押されると、版付け動作時と同様に給紙部3から1枚の印刷用紙Pが給送され、レジストローラ対42にくわえ込まれると共に版胴60が高速で回転駆動される。レジストローラ対42は、版付け動作と同じタイミングで高速回転している版胴60とプレスローラ62との間に印刷用紙Pを給送する。給送された印刷用紙Pは、プレスローラ62によって版胴60に巻装されたマスタ48に押圧されてインキを転移され、その上面に印刷画像を形成された後、剥離爪71によって版胴60の外周面より剥離され、排紙搬送部材74によって左方へと搬送されて排紙トレイ80上に排出される。版胴60は再びホームポジションに戻り、試し刷り動作が完了する。この試し刷り動作時においても、印刷用紙Pの中心が各給紙トレイ28,30の中心と排紙トレイ80の中心とを結ぶ中心線C上の搬送経路を通るので、印刷用紙Pはスキューを防止されつつ良好に搬送され、排紙トレイ80上の一対の排紙サイドフェンス81間に良好に載置される。
この試し刷りによって印刷速度や印刷画像の位置を確認し、これらを操作パネル上の印刷速度設定キー116、画像位置調整キー117等で調整して再度試し刷りを行った後、テンキー112で印刷枚数を表示装置118に置数した後に印刷スタートキー109を押すことにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に送られて印刷動作が行われる。この印刷時においても、版胴60がモータ55によって軸方向に移動されることで印刷用紙P上の画像位置が用紙幅方向に調整されているため、印刷用紙Pの中心は各給紙トレイ28,30の中心と排紙トレイ80の中心とを結ぶ中心線C上の搬送経路を通るので、印刷用紙Pはスキューを防止されつつ良好に搬送され、排紙トレイ80上の一対の排紙サイドフェンス81間に良好に積載される。
ここで、画像位置調整キー117を用いた画像位置の調整手順について説明する。図4に示す状態よりキー130を押下すると画像位置調整モードとなり、表示装置119の表示が図8に示す状態に変化する。画像位置調整モードでは、印刷用紙のイメージである用紙像143及び用紙像143上の定位置に重ね合わされた印刷画像領域のイメージである網掛け表示された画像像144と、印刷画像の標準位置に対する天地方向(用紙搬送方向)調整量145及び左右方向(用紙幅方向)調整量146と、印刷画像の移動方向を示す天地移動矢印147及び左右移動矢印148と、画像位置調整を行わずに初期画面に戻るためのキャンセル表示149と、調整された画像位置を保存して初期画面に戻るための設定表示150と、「給紙方向」という文字と一体的な給紙方向矢印151とが表示装置119に表示される。用紙像143と画像像144との相対位置は変化しないように設定されている。
この場合、キー129はキャンセル表示149に、キー130は設定表示150にそれぞれ対応し、キー129はキャンセルキーとして、キー130は設定キーとしてそれぞれ機能する。電源投入時においては、天地方向調整量145及び左右方向調整量146が共に「0」である標準位置に設定されている。
本実施例の画像位置調整機構は画像位置調整キー117に連動しており、図8に示す状態より画像位置調整キー117を押下することにより画像位置を0.5mm刻みで所望の位置に調整可能に構成されている。この画像位置調整時には、押下した画像位置調整キー117の調整方向に対応した白抜きの操作矢印152が、図9に示すように画像像144の中央部に重ねて表示される。
図9は右キー117dを押下し、天地方向調整量145が7.5mmから8.0mmに調整された場合を示している。このとき、天地移動矢印147が図で右方向を、左右移動矢印148が図で上方向をそれぞれ指し示していることから、画像位置はその標準位置より図において右方向(用紙の下側)に8.0mm、上方向(用紙の右側)に0.5mm調整されたことを示している。操作矢印152は、画像位置調整キー117を押下しているときのみ表示しても、押下後所定時間表示した後に消滅させても、点滅表示させてもよい。
画像位置調整キー117によって画像位置を所望の位置に設定した後にキー130を押下することにより、設定された画像位置情報が制御手段124に送られる。制御手段124は画像位置情報に基づき画像位置調整機構を作動させ、版胴60を設定された位置に移動させる。
第1の実施例では、モータ82を含む減速機構84及びモータ104を含む減速機構105によって一対の排紙サイドフェンス81及び排紙エンドフェンス83を移動させる構成としたが、駆動手段を設けずに手動で各フェンス81,83の位置決めを行う構成としてもよい。この場合、一対の排紙サイドフェンス81は、ラックアンドピニオン機構により中心線Cに関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動可能な構成とする。
さらに、第1の実施例では、各給紙サイドフェンス25,26,27を各給紙トレイ28,29,30にネジ止めや填め込み等によって係合させる構成としたが、一対の排紙サイドフェンス81と同様に、ラックアンドピニオン機構により各中心線C1,C2,C3に関して対称的にそれぞれが用紙幅方向に互いに連動して移動可能な構成としてもよい。この場合には、駆動手段を設けて自動的に移動させる構成と駆動手段を設けずに手動で移動させる構成とを含む。
図6は、本発明の第2の実施例に用いられる、周辺機器としてのソータを示している。同図において、電動排紙台75に代えて孔版印刷装置1に接続されるソータ131は、ソータ本体132、昇降自在に設けられた複数のソートビン133、ソートビン133を昇降させる昇降機構部134、孔版印刷装置1より排出された印刷用紙Pをソートビン133に受け渡す用紙搬送部135から主に構成されている。
各ソートビン133は、それぞれの用紙幅方向の中心線が同じ位置となるようにソータ本体132に昇降自在に支持されており、その用紙搬送方向上流側の端部がほぼ直角に立ち上がるように構成され、下部には回転自在なコロが設けられている。最下段のソートビン133は昇降機構部134を構成する図示しないブラケットに固着されており、ノンソートトレイとして用いられる最上段のソートビン133は端部の立ち上がりが大きく形成されている。各ソートビン133には積載される印刷用紙Pの用紙幅方向をガイドする一対のサイドフェンス133aがそれぞれ配設されており、各サイドフェンス133aは、一対の排紙サイドフェンス81と同様に、各ソートビン133の用紙幅方向の中心線に関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動可能に構成されている。
昇降機構部134は、図示しないブラケット、周面に螺旋状の溝を形成されたリードカム136、図示しない駆動手段等から主に構成されており、ソートビン133に設けられたコロをリードカム136の溝に嵌合させた状態でリードカム136を回転させることにより、ソートビン133を個別に昇降させる周知の構成である。
用紙搬送部135は、箱形の筐体と天板とから一体的に構成された搬送部本体137、駆動ローラ138、従動ローラ139、各ローラ間に張設された複数の無端ベルト140、搬送部本体137の下部に配設された吸引ファン141とから主に構成されている。搬送部本体137の先端には、孔版印刷装置1側の位置決め孔9b(図1参照)に嵌合する2本の位置決めピン137aが固設されており、ソータ131は筐体9に取り付けられたときに、各ソートビン133の用紙搬送方向の中心線が各給紙トレイ28,29,30の中心線Cと一致するように構成されている。
この第2の実施例においても、印刷用紙Pの中心は各給紙トレイ28,30の中心と各ソートビン133の中心とを結ぶ中心線C上の搬送経路を通るので、丁合印刷動作時においても印刷用紙Pはスキューを防止されつつ良好に搬送され、各ソートビン133上の一対のサイドフェンス133a間に良好に分離積載される。
第2の実施例では、周辺機器としてソータを用いた例を示したが、周辺機器としてはソータの他、上下動可能な給紙トレイを備えたLCTや上下動可能な排紙トレイを備えた大容量排紙装置等を用いることも可能である。周辺機器として大容量排紙装置を用いる場合には、大容量排紙装置の排紙受入口近傍に位置決め孔9bに嵌合する位置決めピンを設け、排紙トレイの用紙搬送方向の中心線が各給紙トレイ28,29,30の中心線Cと一致するように構成する。また、周辺機器として特開平8−259008号公報に開示されたようなLCTを用いる場合には、筐体9の用紙搬送ローラ群41の右方に位置する部位に給紙口及び位置決め孔を設け、LCTに給紙ローラ及び分離ローラを設けると共にLCTの用紙排出口近傍に筐体9の位置決め孔に嵌合する位置決めピンを設け、給紙トレイの用紙搬送方向の中心線が各給紙トレイ28,29,30の中心線Cと一致するように構成すればよい。
上記各実施例では、第1給紙トレイ28上に一対の給紙サイドフェンス25を、第2給紙トレイ29上に一対の給紙サイドフェンス26を、第3給紙トレイ30上に一対の給紙サイドフェンス27を、排紙トレイ80上に一対の排紙サイドフェンス81を、ソートビン133上に一対のサイドフェンス133aをそれぞれ設ける構成としたが、各フェンス25,26,27,81,133aは2対以上設けられていてもよい。この場合には、全てのフェンスが各トレイ28,29,30,80及び各ソートビン133の用紙幅方向の中心線に関して対称的に用紙幅方向に互いに連動して移動可能(1対のフェンスに連動して他のフェンスも移動する)な構成とする。
上記各実施例では、多段給紙装置と版胴との中心線が一致して設けられた孔版印刷装置を説明したが、図10に示すように、用紙搬送路の中心線CPと原点位置における版胴の外周面上に巻装されたマスタの製版画像の中心線CDとの間にずれΔαが生じてしまう場合がある。これは印刷装置本体に対する多段給紙装置の取付位置がずれていた場合等に発生し、このままでは原稿画像の中心に対して印刷画像の中心が合わなくなってしまうという問題が発生する。そこで、版胴を電気的に用紙幅方向に移動させる制御手段のメモリデータの原点位置を電気的にずらすことでずれの補正を行う変形例を以下に説明する。
この変形例は上記各実施例と比較すると、図11に示すように、印刷部5に版胴60の移動量をパルスカウント検知するエンコーダ153を有する点においてのみ相違する。
制御手段124は、初期状態時においてモータ55を駆動して版胴60を移動させ、センサ69がホームポジションを検出した位置で版胴60を停止させるが、この初期位置における製版画像の中心線CDの位置が用紙搬送路の中心線CPに対してΔαだけずれていた場合には、制御手段124はセンサ69が版胴60のホームポジションを検出した後にさらにモータ55を駆動させる。そして、エンコーダ153からのパルスカウント量がΔαと等しい値となったときにモータ55を停止させてその位置を版胴60の新たなホームポジションとし、表示装置119の天地方向調整量145及び左右方向調整量146にそれぞれ「0」を表示させる。
ずれ量Δαの補正入力方法は、印刷された画像を計測した後に画像位置調整キー117を操作することにより、用紙搬送路の中心線CPと製版画像の中心線CDとを正確に一致させる。このとき、表示装置119の左右方向調整量146は0.0mmではない特定の数値(Δαに相当)を表示するが、この状態のままサービスマン用の特定のキー操作(例えばエンターキー113やプログラムキー114等を特定の順序で操作する)を行うことで、左右方向調整量146が0.0mmに置換される。この補正は1度行えば後は不要である。
上述の構成により、印刷装置本体に対する多段給紙装置の取付位置がずれていた場合においても、版胴を電気的に用紙幅方向に移動させる制御手段のメモリデータの原点位置を電気的にずらすことで画像位置のずれの補正を簡単に行うことができ、原稿画像の中心と印刷画像の中心とを正確に合致させることができる。
本発明の第1及び第2の実施例に用いられる孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の第1及び第2の実施例に用いられる給紙部要部の概略平面図である。 本発明の第1の実施例に用いられる電動排紙台の機構を説明する部分断面平面図である。 本発明の第1及び第2の実施例に用いられる操作パネルを示す図である。 本発明の第1の実施例に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の第2の実施例に用いられる周辺機器としてのソータの概略図である。 本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置要部の概略図である。 本発明の第1の実施例における画像位置調整手順を説明する図である。 本発明の第1の実施例における画像位置調整手順を説明する図である。 本発明の第1及び第2の実施例の変形例を説明する孔版印刷装置要部の概略図である。 本発明の第1及び第2の実施例の変形例に用いられる制御手段のブロック図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
3 多段給紙装置(給紙部)
25,26,27 給紙サイドフェンス
28 用紙貯容部(第1給紙トレイ)
29 用紙貯容部(第2給紙トレイ)
30 用紙貯容部(第3給紙トレイ)
45 用紙サイズ検知手段(第1用紙サイズ検知センサ)
46 用紙サイズ検知手段(第2用紙サイズ検知センサ)
47 用紙サイズ検知手段(第3用紙サイズ検知センサ)
48 マスタ
60 版胴
80 排紙トレイ
81 排紙サイドフェンス
84 排紙サイドフェンス移動手段(減速機構)
131 周辺機器(ソータ)
C,C1,C2,C3 中心線
CD 製版画像の中心位置
CP 中心線(用紙搬送路の中心線)
P,P1,P2,P3 印刷用紙

Claims (2)

  1. 装置本体に設けられ、用紙搬送方向における用紙の中心線を中心に左右対称に配置され前記用紙の中心線に対して左右対称に連動可能な少なくとも一対の給紙サイドフェンス、及び用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段をそれぞれ有する複数の用紙貯容部を有し、前記各用紙貯容部の何れかから選択された用紙を給送する多段給紙装置と、
    前記装置本体に設けられ、印刷された用紙を積載する排紙トレイと、前記用紙の中心線を中心に前記排紙トレイ上に左右対称に配置され前記用紙の中心線に対して左右対称に連動可能な少なくとも一対の排紙サイドフェンスと、前記排紙サイドフェンスを電動で移動させる排紙サイドフェンス移動手段とを有し、選択された前記用紙貯容部に設けられた前記用紙サイズ検知手段により検知された用紙サイズに合わせて前記排紙サイドフェンス移動手段を作動させる電動排紙台と、
    前記装置本体に回転自在に支持され、外周面上に製版画像が形成されたマスタを巻装し前記製版画像の用紙搬送方向における中心線が装置電源投入時において0位置を占める標準位置から前記製版画像の中心線を中心として用紙搬送方向と直交する左右方向に電動で移動可能な版胴と、
    前記用紙の中心線に対する前記版胴の前記標準位置からの移動方向及び移動量を表示する表示装置とを有し、
    前記各用紙貯容部及び前記電動排紙台は、それぞれの中心が前記用紙の中心線と一致すべく位置決め部材によって前記装置本体に対して位置決めされており、前記版胴が電動による移動によって前記標準位置を占めたときに前記製版画像の中心線と前記用紙の中心線とが不一致の場合に、前記標準位置を電気的に補正することにより前記製版画像の中心線と前記用紙の中心線とを一致させることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    周辺機器を接続可能であり、該周辺機器はその用紙搬送経路の中心が前記用紙の中心線と一致すべく前記装置本体に接続されることを特徴とする孔版印刷装置。
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