JP4956272B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは原稿サイズと用紙サイズとが異なる場合における用紙に対する印刷位置の制御に関する。
従来、簡便な印刷方法としてデジタル式感熱孔版印刷が知られている。これは、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体とを貼り合わせたマスタに微細な発熱素子を複数有するサーマルヘッドを接触させ、この発熱素子に対しパルス的に通電を行いながらマスタをプラテンローラ等の搬送手段で搬送することにより、マスタの熱可塑性樹脂フィルムに画像情報に基づいた穿孔画像を熱溶融穿孔製版した後、この穿孔製版されたマスタを多孔性円筒状の版胴に巻装させ、押圧手段によって用紙を版胴の外周面に押圧させることで版胴の開孔部及びマスタの穿孔部から滲出したインキを用紙に転移させ、用紙上に印刷画像を得るものである。
上述の孔版印刷装置において、版上に形成された製版画像が用紙上の所定の位置に印刷されるように印刷画像位置の調整作業が行われるが、この印刷画像位置の調整作業時において印刷画像位置を用紙搬送方向(天地方向ともいう)に移動させる場合に、版胴とレジストローラ対との同期タイミングを機械的に変化させる天地調整手段を駆動制御することにより印刷画像位置の移動量を調整する技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。
特開2006−192835号公報
版印刷装置では、版胴外周面に穿設された開口部の面積によって最大印刷面積が決定され、この最大印刷面積と同等以下のサイズの用紙に対しては、図6(a)に示すようにマスタ上の製版位置を調整することにより用紙の印刷位置を調整することなく用紙の中央に印刷画像を形成するものが知られている。しかし、用紙のサイズが最大印刷面積よりも大きいものに対しては、図6(b)に示すように用紙の中央に印刷画像を形成すべくマスタ上の製版位置を調整した場合に、製版画像が最大印刷面積からはみ出してしまい用紙に正常な印刷画像が形成されないという問題点がある。
また図7に示すように、前回の印刷に使用されたマスタを版胴に巻装したまま前回よりも大きなサイズの用紙に印刷を行おうとした場合には、用紙の中央に印刷画像が形成されないため製版位置を調整して再び製版を行う必要が生じてしまい、再製版によりコストアップしてしまうと共に作業工程が増えてしまうという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、最大印刷面積よりも大きなサイズの用紙の中央に印刷画像を形成することが可能であると共に、印刷に使用されたマスタを再使用する際に前回の用紙サイズよりも大きなサイズの用紙の中央に印刷画像を形成することが可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、用紙上での印刷画像の形成位置を用紙搬送方向に変位させる天地移動手段を有する孔版印刷装置において、使用する用紙を設定する用紙設定手段と、前記用紙設定手段により設定された用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、用紙上での印刷画像の形成位置を用紙搬送方向に変位させる天地移動手段を有する孔版印刷装置において、使用する用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、前記用紙サイズ検知手段により検知された用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに前記制御手段は用紙のサイズを変更した際に変更後の用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに用紙上での印刷画像の形成位置を用紙幅方向に変位させる左右移動手段を有し、前記制御手段は用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記左右移動手段を駆動制御することを特徴とする。
本発明によれば、使用する用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に制御手段が用紙の中央に印刷画像が形成されるべく天地移動手段を駆動制御するので、最大印刷面積よりも大きなサイズの用紙の中央に自動的に印刷画像を形成することができ、孔版印刷装置の使い勝手を向上することができる。また、前回の印刷に使用されたマスタを版胴に巻装したまま前回よりも大きなサイズの用紙に印刷を行った場合にも用紙の中央に自動的に印刷画像を形成することができ、再製版を行うことなく印刷作用を行うことによりコストダウンを図ることができると共に作業性を向上することができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7等を有している。
装置本体8のほぼ中央に配設された印刷部2は、版胴9及びプレスローラ10等を有している。
版胴9はインキ供給パイプを兼ねた支軸11に回転自在に支持されており、版胴駆動手段49(図4参照)によって回転駆動されると共に装置本体8に対して着脱自在に構成されている。版胴9の内部には、インキローラ12、ドクターローラ13等を有するインキ供給手段14が配設されており、版胴9の外周面にはマスタの先端を保持するクランパ15が開閉自在に取り付けられている。版胴9の外周面にはインキ供給手段14から供給されたインキを滲出させる多数の穿孔を有する開口部が設けられており、この開口部の面積に相当した版胴9による最大印刷面積はA3サイズに設定されている。
版胴9の下方には、一対のアーム部材16によってその支軸両端を回転自在に支持されたプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10は、各アーム部材16が図示しない揺動手段によって揺動されることにより、図1に実線で示す版胴9の外周面より離間した離間位置と、破線で示す版胴9の外周面に所定の圧接力で圧接する圧接位置とを選択的に占める。
装置本体8の右上部には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ保持部材17、プラテンローラ18、サーマルヘッド19、マスタ切断手段20、マスタ搬送ローラ対21,22等を有している。
マスタ保持部材17は、装置本体8の図示しない側板に取り付けられており、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなるマスタ23をロール状に巻成したマスタロール23aの芯部を回転自在かつ着脱自在に支持する。
マスタ保持部材17の左方に配設されたプラテンローラ18は装置本体8の図示しない側板に回転自在に支持されており、ステッピングモータ24によって回転駆動される。プラテンローラ18の下方に位置し多数の発熱素子を有するサーマルヘッド19は装置本体8の図示しない側板に取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子面をプラテンローラ18の周面に圧接されている。サーマルヘッド19は、マスタ23の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ各発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ23に対して熱溶融穿孔製版を行う。
プラテンローラ18及びサーマルヘッド19の左方にはマスタ切断手段20が配設されている。装置本体8の図示しないフレームに固設された固定刃と、この固定刃に対して移動自在に支持された可動刃とを有するマスタ切断手段20は、固定刃に対して可動刃が回転移動あるいは上下動することによりマスタ23を切断する。
マスタ切断手段20の左方にはマスタ搬送ローラ対21,22が配設されている。各マスタ搬送ローラ対21,22は、装置本体8の図示しない側板にそれぞれ回転自在に支持された駆動ローラと従動ローラとを有しており、各駆動ローラはそれぞれ図示しない駆動手段によってプラテンローラ18と同期して同方向に回転駆動され、各従動ローラは図示しない付勢手段によってそれぞれ対応する駆動ローラに圧接されている。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ25、給紙ローラ26、分離ローラ対27、給送手段としてのレジストローラ対28等を有している。 上面に多数の用紙Pを積載可能な給紙トレイ25は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。筐体状をなす給紙トレイ25は、積載された用紙Pのサイズを検出する用紙サイズ検知手段としてのセンサ29をその内部に複数有しており、その上面には一対のサイドフェンス30が配設されている。各サイドフェンス30は、図2に示すようにラック部30aをそれぞれ一体的に有しており、給紙トレイ25の内部には各ラック部30aに噛合するピニオン31が配設されている。ピニオン31には用紙サイズ検知手段であるエンコーダタイプのセンサ31aが接続されており、各サイドフェンス30は用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に向けて互いに同期して移動される。給紙トレイ25上に積載された用紙Pは、各センサ29によってその搬送方向のサイズを、センサ31aによってその幅方向のサイズをそれぞれ検知される。
給紙トレイ26の左端上方には、表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ26が配設されている。給紙ローラ26は装置本体8に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ25が図示しない昇降手段によって上昇されたときに、所定の圧接力で給紙トレイ25上の最上位の用紙Pに圧接する。給紙ローラ26はステッピングモータからなる給紙モータ32によって回転駆動される。
給紙ローラ26の左方には分離ローラ対27が配設されている。分離ローラ対27は、表面にそれぞれ高摩擦抵抗部材を有する上ローラと下ローラとを有しており、上ローラは給紙モータ32によって給紙ローラ26の回転時にこれと同期して同方向に回転駆動される。下ローラは図示しない付勢手段の付勢力によって上ローラに所定の圧接力で圧接されており、上ローラと同方向へのみ回転自在に構成されている。
分離ローラ対27の左方には、駆動ローラ28aと従動ローラ28bとを有するレジストローラ対28が配設されている。駆動ローラ28aは装置本体8の図示しない側板間に回転自在に支持されており、天地移動手段50(図4参照)を介して版胴駆動手段49からの回転駆動力を伝達されることにより版胴9と同期して回転駆動される。駆動ローラ28a及び天地移動手段50は特開2006−192835号公報に開示された駆動ローラ28a及び天地移動手段50と同様に構成されている。従動ローラ28bは装置本体8の図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しない付勢手段の付勢力によって所定の圧接力で駆動ローラ28aに圧接されている。
印刷部2の左上方には排版部5が配設されている。排版部5は、上排版部材33、下排版部材34、排版ボックス35、圧縮板36等を有している。
上排版部材33及び下排版部材34は、共に駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト等を有しており、図示しない排版駆動手段によって駆動ローラが回転駆動されることにより無端ベルトが移動する。また下排版部材34は図示しない移動手段によって移動自在に構成されており、図に示す初期位置と無端ベルトが版胴9の外周面に当接する剥離位置とを選択的に占める。
内部に使用済みマスタを貯容する排版ボックス35は、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。上排版部材33と下排版部材34とによって運ばれた使用済みマスタを排版ボックス35の内部に押し込む圧縮板36は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪37、剥離ファン38、用紙搬送手段39、排紙トレイ40等を有している。
剥離爪37はその基端を装置本体8に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって揺動されることにより、鋭角状に形成されたその自由端が版胴9の外周面に近接する図に示す近接位置と、クランパ15等の障害物を回避するために版胴9の外周面より離間する離間位置とを選択的に占める。剥離ファン38は剥離爪37の上方に配設されており、剥離爪37の自由端先端に向けて送風を行い、版胴9からの用紙Pの剥離を促す。
剥離爪37の左下方に配設された用紙搬送手段39は、駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト、吸引ファン等を有しており、図示しない排紙駆動手段によって駆動ローラが回転駆動されると共に吸引ファンが作動されることにより、無端ベルト上に用紙Pを吸引しつつ左方へと搬送する。
用紙搬送手段39の左方には排紙トレイ40が配設されている。排紙搬送手段39によって搬送される印刷済みの用紙Pが多数積載される排紙トレイ40は、その上面に用紙Pの揃えを行うための1つのエンドフェンス41と一対のサイドフェンス42とを有している。エンドフェンス41は用紙搬送方向と同方向に移動自在であり、各サイドフェンス42は用紙幅方向と同方向に、互いに接離自在に構成されている。
装置本体8の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿を載置するコンタクトガラス43、コンタクトガラス43に対して接離自在な圧板44、原稿画像を走査して読み取る走査ユニット45、走査された画像を集束するレンズ46、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ47等を有している。圧板44の上部には、複数枚の原稿を自動的に読み取る際に用いられるADFユニット48が配設されている。
図3は、孔版印刷装置1の操作パネルを示している。同図において操作パネル51には、製版スタートキー52、印刷スタートキー53、ストップキー54、テンキー55、7セグメントLEDからなる表示装置56、LCDからなる表示装置57等の周知の構成の他、印刷時に使用する用紙Pのサイズを設定する用紙設定手段としての用紙設定キー58、用紙Pの中央に印刷画像を形成するセンタリングモードを設定する際に押下されるセンタリングモード設定キー59が配設されている。用紙設定キー58は、本実施形態においてオペレータが押下する毎に使用する用紙のサイズがA4、B5、A3、B4、A3のびに切り替えられ、選択された用紙サイズは表示装置40に表示される。本実施形態ではセンサ29,31aを備え自動的に用紙Pのサイズを検知可能であるが、用紙設定キー58によって設定された用紙サイズはセンサ29,31aによって検知された用紙サイズに優先する。また本実施形態では版胴9の最大印刷面積がA3サイズであるため通常の印刷はA3サイズの用紙まで可能であるが、印刷面積がA3サイズでもかまわないのであればA3のびサイズまで印刷が可能である。
図4は、孔版印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図である。同図において、CPU61、ROM62、RAM63等を有する周知のマイクロコンピュータからなる制御手段60は、装置本体8の内部に設けられている。制御手段60には、操作パネル51からの動作信号及びセンサ29,31aを含む各種センサからの検出信号等が入力され、制御手段60は各信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、版胴駆動手段49、天地移動手段50等の動作をそれぞれ制御する。
CPU61には、センサ29,31a及び操作パネル51からの出力信号が入力される。入力された各信号はROM62に記憶された動作プログラムに基づいて演算処理され、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、版胴駆動手段49、天地移動手段50を作動制御する各駆動回路にそれぞれ動作信号として出力されると共に、操作パネル51に表示信号として出力される。
ROM62には、孔版印刷装置1の各アクチュエータを作動させる複数の動作プログラムが記憶されている。各動作プログラムのうち、天地移動手段50の動作プログラムには図示しない位相変位手段の動作プログラムが、版胴駆動手段49の動作プログラムには図示しない版胴駆動モータの動作プログラムがそれぞれ記憶されている。天地移動手段50の作動は、通常時は操作パネル51上で設定された用紙搬送方向(天地方向)への設定量に基づいて行われ、センタリングモード設定時には用紙設定キー58によって設定された用紙サイズに基づいて行われる。
RAM63には、CPU61によってROM62から呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれ、この動作プログラムは操作パネル51からの入力によって書き換えられる。またRAM63には、マスタ23に製版された製版画像サイズと使用される用紙Pのサイズに応じた印刷画像の中心位置がサイズ毎に記憶されている。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
オペレータによりコンタクトガラス43上に原稿が載置された後、圧板44が閉じられた状態で操作パネル51上の製版スタートキー52が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われる。画像の読み取りは、走査ユニット45で原稿画像を走査することにより行われ、読み取られた画像はレンズ46で集束された後に画像センサ47に送られる。
画像読取動作と並行して排版部5では版胴9の外周面上から使用済みマスタを剥離する排版動作が行われる。製版スタートキーが押下されると版胴駆動手段49が作動されて版胴9が回転を開始し、所定の排版位置に到達するとその回転が停止される。そして、下排版部材34が作動されると共に剥離位置に移動し、下排版部材34によって版胴9上の使用済みマスタがすくい上げられる。その後、版胴駆動手段49が作動して版胴9が回転駆動されると共に上排版部材33が作動され、版胴9上の使用済みマスタは各排版部材33,34によって搬送されて排版ボックス35内に貯容される。その後、圧縮板36が作動して排版ボックス35内の使用済みマスタが圧縮されると共に、版胴駆動手段49が作動して版胴9が所定の給版位置まで回転して停止し、クランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
孔版印刷装置1が給版待機状態となると、プラテンローラ18及び各マスタ搬送ローラ対21,22が回転駆動され、マスタロール23aよりマスタ23が引き出される。引き出されたマスタはサーマルヘッド19を通過する際に穿孔され、その熱可塑性樹脂フィルム面に製版画像を形成される。マスタ23は製版されつつクランパ15へと送られ、ステッピングモータ24のステップ数よりマスタ23の先端がクランパ15によって保持可能な位置まで搬送されたと制御手段60が判断するとクランパ15が閉じられ、製版されたマスタ23はその先端部を版胴9の外周面上に保持される。
その後、版胴9がマスタ23の搬送速度と同じ周速度で回転駆動され、マスタ23の版胴9への巻装動作が行われる。そして、1版分のマスタ23が製版されると、プラテンローラ18及び各マスタ搬送ローラ対21,22の作動が停止されると共にマスタ切断手段20が作動してマスタ23が切断される。切断されたマスタ23は版胴9の回転によって製版部3より引き出され、版胴9がホームポジションまで回転して停止することにより製版動作及び給版動作が完了する。
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴9がホームポジションで停止すると、給紙部4が作動して給紙トレイ25上より最上位の1枚の用紙Pが引き出され、その先端をレジストローラ対28に挟持されると共に、版胴駆動手段49が作動されて版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。そして、版胴9に巻装されたマスタ23の版胴回転方向における画像領域先端部がプレスローラ10との接触部に到達する所定のタイミングで駆動ローラ28aが回転駆動され、用紙Pが版胴9とプレスローラ10との接触部に向けて給送される。駆動ローラ28aの回転とほぼ同時に図示しない揺動手段の作動によりプレスローラ10がその周面を版胴9の外周面に圧接させ、給送された用紙Pが版胴9上のマスタ23に圧接される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ23と版胴9とが圧接し、インキローラ12によって版胴9の内周面に供給されたインキが版胴9の開孔部より滲出し、マスタ23の多孔性支持体に充填された後にマスタ23の穿孔部を介して用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けによって画像を転写された用紙Pは、剥離爪37及び剥離ファン38によって版胴9の外周面より剥離され、下方へと落下して用紙搬送手段39へと送られた後、用紙搬送手段39によって吸引搬送されて排紙トレイ40上に排出される。その後、版胴駆動手段49が作動して版胴9が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル51上のテンキー55によって印刷枚数が置数され、用紙設定キー58によってB5サイズまたはA4サイズまたはB4サイズまたはA3サイズが設定された後に印刷スタートキー53が押下されると、給紙部4から用紙Pが連続的に給送されて印刷動作が行われる。そして、設定された印刷枚数が消化されると、版胴9がホームポジションで停止して孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
上述の印刷時において、用紙P上に形成される印刷画像位置を用紙搬送方向にずらしたい場合には、操作パネル51上において画像位置の調整を行う。この画像位置の調整は図示しない天地移動キーにより行われ、現在の位置(未調整の位置)を0として用紙搬送方向下流側に移動させる場合には+キーを、用紙搬送方向上流側に移動させる場合には−キーを用い、その後ろに調整量を0.1mm単位で入力する。例えば、画像位置を用紙搬送方向下流側に0.5mm移動させる場合には「+0.5」と入力する。移動量の入力後、操作パネル64上の印刷スタートキーが押下されると、天地移動手段50が作動して版胴9の位相とレジストローラ対28の動作タイミングとの変更が行われ、設定された移動量に応じて画像位置が調整される。
またセンタリングモード設定キー59及び用紙設定キー58が押下された後に印刷スタートキー53が押下されると、用紙Pの中央に印刷画像を形成するセンタリングモードとなる。センタリングモードが設定されると、制御手段60はRAM63に記憶されている製版画像サイズと用紙設定キー58によって設定された用紙サイズとから用紙Pの中央に印刷画像が位置すべく印刷画像位置の調整量を計算し、天地移動手段50を作動して画像位置を自動的に調整した後に上述と同様に印刷動作を行う。
また用紙設定キー58の押下によりA3のびサイズが選択された後に印刷スタートキー53が押下されると、制御手段60は自動的にセンタリングモードを設定し、天地移動手段50を作動して画像位置を自動的に調整した後に上述と同様に印刷動作を行う。
上述の構成によれば、使用する用紙Pのサイズが最大印刷面積である製版画像サイズを超えた際に制御手段60が用紙Pの中央に印刷画像が形成されるべく天地移動手段50を駆動制御するので、図5に示すように最大印刷面積よりも大きなサイズの用紙Pの中央に自動的に印刷画像を形成することができ、孔版印刷装置の使い勝手を向上することができる。また、前回の印刷に使用されたマスタを版胴に巻装したまま前回よりも大きなサイズの用紙Pに印刷を行った場合にも用紙Pの中央に自動的に印刷画像を形成することができ、再製版を行うことなく印刷作用を行うことによりコストダウンを図ることができると共に作業性を向上することができる。
上記実施形態では、版胴9による最大印刷面積がA3サイズであるために用紙サイズとしてA3サイズを超えるA3のびサイズが設定された際に制御手段60が自動的にセンタリングモードを設定する構成としたが、版胴9による最大印刷面積がA4サイズであれば用紙サイズとしてA4サイズを超えるB4サイズ、A3サイズ、A3のびサイズが設定された際に制御手段60が自動的にセンタリングモードを設定する構成となる。
上記実施形態では印刷時に用紙設定キー58により設定された用紙Pのサイズに基づいて制御手段60が天地移動手段50を駆動制御する構成としたが、用紙設定キー58を押下することなく、センサ29,31aにより検知された用紙Pのサイズに基づいて制御手段60が天地移動手段50を駆動制御する構成としてもよい。
上記実施形態では天地移動手段50として特開2006−192835号公報に開示された天地移動手段50と同様のものを用いる構成としたが、天地移動手段50に代えて特開2006−192835号公報に開示された天地移動手段65と同様のものを用いてもよい。
上記実施形態ではセンタリングモード時に制御手段60が天地移動手段50を駆動制御し、用紙Pに形成される印刷画像の位置を用紙搬送方向に調整する構成としたが、特開2002−137518号公報に開示された版胴を用紙幅方向に変位させる手段と同様の左右移動手段を版胴9に設け、センタリングモード時に制御手段60が左右移動手段を駆動制御して用紙Pに形成される印刷画像の位置を用紙幅方向にも調整する構成を採用してもよい。これにより印刷画像位置を用紙幅方向においても中央に位置させることができ、品質をさらに向上することができる。
本発明の一実施形態を適用可能な孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる用紙サイズ検出手段を説明するための給紙トレイの概略平面図である。 本発明の一実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の一実施形態におけるセンタリング動作を示す概略図である。 従来の問題点を説明するための概略図である。 従来の問題点を説明するための概略図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
29,31a 用紙サイズ検出手段(センサ)
50 天地移動手段
58 用紙設定手段(用紙設定キー)
60 制御手段
P 用紙

Claims (4)

  1. 用紙上での印刷画像の形成位置を用紙搬送方向に変位させる天地移動手段を有する孔版印刷装置において、
    使用する用紙を設定する用紙設定手段と、前記用紙設定手段により設定された用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御する制御手段とを有することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 用紙上での印刷画像の形成位置を用紙搬送方向に変位させる天地移動手段を有する孔版印刷装置において、
    使用する用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、前記用紙サイズ検知手段により検知された用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御する制御手段とを有することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
    前記制御手段は用紙のサイズを変更した際に変更後の用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記天地移動手段を駆動制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    用紙上での印刷画像の形成位置を用紙幅方向に変位させる左右移動手段を有し、前記制御手段は用紙のサイズが最大印刷面積を超えた際に用紙の中央に印刷画像が形成されるべく前記左右移動手段を駆動制御することを特徴とする孔版印刷装置。
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