JP2007176130A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】版胴上に巻装されたマスタの歪みを検出してこれを補正することにより印刷画像品質の低下を防止することが可能な孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】製版画像が形成されたマスタ23を巻装する版胴9と、版胴9上のマスタ23に用紙Pを押圧する押圧手段10と、印刷に伴う版胴9上のマスタ23の歪みを検出する歪み検出手段78と、版胴9上のマスタ23の歪みを補正する歪み補正手段63と、歪み検出手段78により検出された歪み量に応じて歪み補正手段63を作動させる制御手段74とを有する孔版印刷装置1。
【選択図】図6

Description

本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは版胴上に巻装されたマスタの歪みを補正するマスタ歪み補正手段を備えた孔版印刷装置に関する。
多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的である)に和紙繊維または合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものからなる多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドで加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段より版胴の内周面にインキを供給して、プレスローラ等の押圧手段で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行うデジタル式感熱孔版印刷がよく知られている。
上述の孔版印刷を行う孔版印刷装置として、マスタを製版する製版部、版胴及び押圧手段を有する印刷部、製版部の下方に配置され印刷部に向けて用紙を給送する給紙部、原稿画像を読み取る画像読取部を有し、画像読取部にて読み取られた画像情報に基づき製版部にて製版されたマスタを版胴上に巻装し、給紙部より給送された用紙上に印刷画像を形成するものが一般的に知られている。
上述の孔版印刷装置において、印刷動作時における押圧手段による押圧力等の外力によって版胴上に巻装されたマスタに歪みが発生する場合がある。マスタに歪みが発生すると、これに応じて用紙上に形成される印刷画像にも歪みが発生し、この歪みにより画像の再現性が悪化すると共に多色印刷時においては色ずれが生じてしまい、画像品質が著しく低下してしまうという問題点がある。
そこで上述の問題点を解消するため、版胴を構成する多孔性支持板の両端部にそれぞれ版胴ギヤを設け、各版胴ギヤを相対的に回転させることにより版胴をねじる位相変化手段及び変化させた位相を保持する保持手段を有し、印刷画像にずれが生じた場合に位相変化手段により版胴をねじり画像を修正する構成が、例えば「特許文献1」に開示されている。
特許第2774758号公報
「特許文献1」に開示された構成では、版胴上に巻装されたマスタに対して外力を付加することによりマスタの歪みを修正しているが、上述したようにマスタの歪みは外力によって発生するため、同様の外力が付与され続けるとさらに歪みが発生してしまう。この歪みは用紙搬送方向に沿って発生し、時間の経過と共に用紙幅方向に成長するという性質を有しているため、印刷枚数が多くなるに連れて歪みの修正が困難となる。
本発明は上述の問題点を解決し、版胴上に巻装されたマスタの歪みを検出してこれを補正することにより印刷画像品質の低下を防止することが可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、製版画像が形成されたマスタを巻装する版胴と、前記版胴上のマスタに用紙を押圧する押圧手段と、印刷に伴う前記版胴上のマスタの歪みを検出する歪み検出手段と、前記版胴上のマスタの歪みを補正する歪み補正手段と、前記歪み検出手段により検出された歪み量に応じて前記歪み補正手段を作動させる制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み補正手段が前記版胴上から歪んだマスタを除去すべく再製版を行う製版手段であり、前記制御手段は前記製版手段を作動させてマスタ上に前記製版画像を再製版し、再製版されたマスタを前記版胴上に巻装することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み補正手段が前記版胴上のマスタの歪みの成長を抑制する歪み抑制手段であり、前記制御手段は前記製版画像の再製版を行うことなく前記歪み抑制手段を作動させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み抑制手段は用紙搬送方向と直交する垂直方向における前記版胴の軸線と前記押圧手段の軸線との平行度を変化させ、前記版胴に対する前記押圧手段の圧接力を、前記押圧手段の一端から他端に向けてその軸方向に沿って変化させることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み抑制手段は用紙搬送方向と平行な水平方向における前記版胴の軸線と前記押圧手段の軸線との平行度を変化させ、前記版胴に対する前記押圧手段の圧接位置を、その軸線と前記版胴の軸線との距離がその一端から他端に向けて変化するように変化させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み検出手段は、印刷すべき基準画像を記憶する基準画像記憶手段と、印刷動作中における比較画像を記憶する比較画像記憶手段と、前記基準画像と前記比較画像とを比較して前記版胴上のマスタの歪みを測定する画像比較手段とを有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の孔版印刷装置において、さらに印刷動作中において前記基準画像記憶手段に記憶されている画像を任意の画像に書き換え可能であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の孔版印刷装置において、さらに前記画像比較手段は、用紙搬送方向と直交する主走査方向において互いに重ならない2箇所以上の測定エリアにおける前記比較画像の画像長さをそれぞれ検出し、前記各測定エリアにおいて検出された画像長さを前記基準画像の画像長さと比較することにより前記版胴上のマスタの歪みを測定することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み検出手段は前記版胴上のマスタの両側縁位置を検出するマスタ位置検出手段を有し、前記マスタ位置検出手段の検出値から前記版胴上のマスタの歪みを測定することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み検出手段からの出力値に応じた前記歪み補正手段の動作パターンを複数有する歪み補正動作記憶手段を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに任意で前記歪み検出手段及び前記歪み補正手段を作動させる歪み補正開始手段を有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに印刷枚数が所定枚数に達するごとに前記歪み検出手段及び前記歪み補正手段を作動させる歪み補正自動開始手段を有することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記歪み補正手段の作動後、印刷動作が行われずに製版動作が行われる際には警告を行うことを特徴とする。
本発明によれば、歪み検出手段により検出された版胴上のマスタのひずみ量に基づいて制御手段が歪み補正手段を作動させ、歪み補正手段の作動によりマスタの歪みが補正されるので、画像品質の低下を防止して良好な画像を継続して得ることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7等を有している。
装置本体8のほぼ中央に配設された印刷部2は、版胴9及び押圧手段であるプレスローラ10を有している。開孔部と非開孔部とを有する版胴9は装置本体8に対して着脱自在に構成されており、図示しない版胴駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動される。版胴9の構成については後述する。
版胴9の内部には、インキ供給管を兼ねた支軸11、版胴9の内周面に対してその周面を近接配置されたインキローラ12、インキローラ12の周面に対してその周面を近接配置されたドクターローラ13等を有するインキ供給手段14が配設されている。支軸11より供給されたインキはインキローラ12とドクターローラ13との近接部においてインキ溜まり15を形成し、このインキ溜まり15のインキがインキローラ12とドクターローラ13との近接部を通過してインキローラ12の周面に層状に供給される。インキローラ12の周面に供給されたインキは、後述するプレスローラ10によって版胴9の外周面が押圧された際に版胴9の内周面とインキローラ12とが接触することにより版胴9の内周面に供給され、版胴9の開孔部より滲出して用紙へと転写される。
版胴9の外周面には、版胴外周面上にマスタを巻装させるべくマスタの先端部を挟持するクランパ16が配設されている。クランパ16は版胴9の非開孔部に開閉自在に取り付けられており、版胴9が所定の開放位置あるいは閉塞位置を占めた際に図示しない開閉手段によって開閉される。
版胴9の下方には、一対のアーム部材10aによってその支軸両端を回転自在に支持されたプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10は、各アーム部材10aが図示しない揺動手段によって揺動されることにより、図1に実線で示す版胴9の外周面より離間した離間位置と、図1に破線で示す版胴9の外周面に所定の圧接力で圧接する圧接位置とを選択的に占める。
装置本体8の右上部には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ保持部材17、プラテンローラ18、サーマルヘッド19、マスタ切断手段20、マスタ搬送ローラ対21,22等を有している。
マスタ保持部材17は製版部3の図示しない側板に取り付けられており、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなるマスタ23をロール状に巻成したマスタロール23aの芯部を回転自在かつ着脱自在に支持する。
マスタ保持部材17の左方に配設されたプラテンローラ18は製版部3の図示しない側板に回転自在に支持されており、ステッピングモータ24によって回転駆動される。プラテンローラ18の下方に位置し多数の発熱素子を有するサーマルヘッド19は図示しない側板に支持されており、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子面をプラテンローラ18の周面に圧接されている。サーマルヘッド19は、マスタ23の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ各発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ23を穿孔製版する。プラテンローラ18とサーマルヘッド19とによって製版手段25が構成される。
プラテンローラ18及びサーマルヘッド19の左方にはマスタ切断手段20が配設されている。図示しない側板に固設された固定刃と、この固定刃に対して移動自在に支持された可動刃とを有するマスタ切断手段20は、固定刃に対して可動刃が回転移動あるいは上下動することによりマスタ23を切断する。
マスタ切断手段20の左方にはマスタ搬送ローラ対21,22が配設されている。各ローラ対21,22は図示しない側板にそれぞれ回転自在に支持された駆動ローラとこれに圧接された従動ローラとを有しており、図示しない駆動手段によって各駆動ローラがそれぞれ回転駆動されることにより各従動ローラがそれぞれ従動回転する。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ26、給紙ローラ27、分離ローラ対28、レジストローラ対29等を有している。
上面に多数の用紙Pを積載可能な給紙トレイ26は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。給紙トレイ26の上面には用紙Pの幅方向の揃えを行う一対のサイドフェンス30が配設されており、各サイドフェンス30は用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に向けて互いに同期して移動可能に構成されている。
給紙トレイ26の左端上方には、表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ27が配設されている。給紙ローラ27は装置本体8に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ26が上昇した際に所定の圧接力で給紙トレイ26上の最上位の用紙Pに圧接する。給紙ローラ27は給紙モータ31によって回転駆動される。
給紙ローラ27の左方には分離ローラ対28が配設されている。分離ローラと分離ころとからなる分離ローラ対28はそれぞれ表面に高摩擦抵抗部材を有しており、給紙モータ31によって分離ローラが給紙ローラ27の回転時にこれと同期して同方向に回転駆動されることにより用紙Pを分離給送する。
分離ローラ対28の左方には、駆動ローラと従動ローラとを有するレジストローラ対29が配設されている。各ローラは装置本体8の図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介して伝達されることにより、版胴9と同期して回転駆動される。
装置本体8の左上部には排版部5が配設されている。排版部5は、上排版部材32、下排版部材33、排版ボックス34、圧縮板35等を有している。
上排版部材32及び下排版部材33は、共に駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト等を有しており、図示しない排版駆動手段によって駆動ローラが回転駆動されることにより無端ベルトが移動する。また、下排版部材33は図示しない移動手段によって移動自在に構成されており、図に示す初期位置と無端ベルトが版胴9の外周面に当接する剥離位置とを選択的に占める。
内部に使用済みマスタを貯容する排版ボックス34は、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。上排版部材32と下排版部材33とによって運ばれた使用済みマスタを排版ボックス34の内部に押し込む圧縮板35は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪36、用紙搬送手段37、排紙トレイ38等を有している。
剥離爪36はその基端を装置本体8に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって揺動されることにより、鋭角状に形成されたその自由端が版胴9の外周面に近接する位置と、クランパ16等の障害物を回避するために版胴9の外周面より離間する離間位置とを選択的に占める。
剥離爪36の左下方に配設された用紙搬送手段37は、駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト、吸引ファン等を有しており、図示しない排紙駆動手段によって駆動ローラが回転駆動すると共に吸引ファンが作動することにより、無端ベルト上に用紙Pを吸引しつつ左方へと搬送する。
用紙搬送手段37の左方には排紙トレイ38が配設されている。用紙搬送手段37によって搬送される印刷済みの用紙Pが多数積載される排紙トレイ38は、その上面に用紙Pの揃えを行うための1つのエンドフェンス39と一対のサイドフェンス40とを有している。エンドフェンス39は用紙搬送方向と同方向に移動自在であり、各サイドフェンス40は用紙幅方向と同方向に、互いに接離自在に構成されている。
装置本体8の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿を載置するコンタクトガラス41、コンタクトガラス41に対して接離自在な圧板42、原稿画像を走査して読み取る走査ユニット43、走査された画像を集束するレンズ44、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ45等を有している。また圧板42の上方には、原稿を連続して読み取る際に用いられるADFユニット46が配設されている。
ここで、版胴9の構成について説明する。版胴9は、図2に示すようにインキパック47と共に版胴ユニット48を構成しており、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。版胴9は、2枚のユニット側板49,50間に回転自在に支持されており、各ユニット側板49,50はレール部材51によって一体的に連結されている。装置前側に位置するユニット側板49の両側部には長溝が形成された被係合部49aがそれぞれ一体的に形成されており、レール部材51の装置奥側端部には一対のローラ52がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
一方、図3及び図4に示すように、版胴ユニット48が装着される装置本体8側には、レール部材51を収納して版胴ユニット48を保持する保持部53、版胴ユニット48が装着された際に支軸11を位置決め支持する軸受部材54、版胴ユニット48が装着された際に各被係合部49aの長溝に係合する位置決めピン55aを有し版胴ユニット48の位置決めを行う位置決め部材55等が配設されている。保持部53は装置本体8の奥側側板56及び図示しない側板に固定されており、保持部53には各ローラ52が転動可能な平面部が設けられている。軸受部材54は奥側側板56に固定されており、若干の隙間を有する状態で支軸11を支持している。図3に符号57で示す部材は図示しない版胴駆動手段からの回転力を版胴9に伝達する駆動ギヤを示しており、図4に符号58で示す部材は版胴ユニット48が装着された際に装置本体8と版胴ユニット48とを電気的に接続するコネクタを示している。
位置決め部材55は、図4に示すように金属からなる門型形状に形成されており、各被係合部49aと対応する位置に位置決めピン55aを有していて、装置本体8に植設された複数のピン59によって上下方向に微動自在に支持されている。各位置決めピン55aは、位置決め部材55から延出形成された舌片55bにそれぞれ植設されており、各舌片55bはその自由端部が各被係合部49aを受け入れ易いようにそれぞれ外側へ向けて拡開形成されている。
位置決め部材55の一側部にはラック部55cが形成されており、ラック部55cには装置本体8に回転自在に支持されたウォームホイール60及びウォーム61を介してモータ62からの駆動力が伝達される。この位置決め部材55、ウォームホイール60、ウォーム61、モータ62によって歪み抑制手段63が構成される。歪み抑制手段63の作動により、版胴ユニット48は軸受部材54に支持された支軸11の装置奥側端部を支点として上下方向に微動(本実施形態では0.1mm〜1.0mm程度)する。なお版胴ユニット48の移動量は、プレスローラ10の硬度に応じて増減する。
装置本体8の上部前面には、孔版印刷装置1の操作を行う操作パネル64が配設されている。図5に示すように操作パネル64は、製版スタートキー65、印刷スタートキー66、試し刷りキー67、テンキー68、クリア/ストップキー69、印刷速度設定キー70、LED表示装置71、LCD表示装置72等の周知の構成の他、版胴9上に巻装されているマスタ23に形成された製版画像の歪みを検出し補正する際に押下される、歪み補正開始手段としての歪み検出キー73を有している。歪み検出キー73が押下された際の動作については後述する。
図6は、孔版印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図である。同図において、装置本体8の内部に設けられた制御手段74はCPU75、ROM76、RAM77等を有する周知のマイクロコンピュータであり、制御手段74には操作パネル64からの動作信号及び図示しない各種センサからの検出信号が入力される。制御手段74は、入力される各信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、歪み抑制手段63の動作をそれぞれ制御する。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
オペレータによりコンタクトガラス41上に印刷すべき原稿が載置された後、圧板42が閉じられた状態で製版スタートキー65が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われる。画像の読み取りは走査ユニット43で原稿画像を走査することにより行われ、読み取られた画像はレンズ44で集束された後に画像センサ45に送られる。
画像読取動作と並行して、排版部5では版胴9の外周面上から使用済みマスタを剥離する排版動作が行われる。製版スタートキー65が押下されると、図示しない版胴駆動手段が作動して版胴9が回転を開始し、版胴9が所定の排版位置に到達するとその回転が停止する。そして、下排版部材33が作動すると共に剥離位置に移動し、下排版部材33によって版胴9上の使用済みマスタがすくい上げられる。その後、版胴9が回転駆動されると共に上排版部材32が作動し、版胴9上の使用済みマスタは各排版部材32,33によって搬送されて排版ボックス34内に貯容される。その後、圧縮板35が作動して排版ボックス34内の使用済みマスタが圧縮されると共に版胴9が所定の給版位置まで回転して停止し、クランパ16が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
排版動作と並行して、製版部3では製版動作が行われる。製版スタートキー65が押下されると、プラテンローラ18、各マスタ搬送ローラ対21,22がそれぞれ回転し、マスタロール23aよりマスタ23が引き出される。引き出されたマスタ23はサーマルヘッド19を通過する際に穿孔され、その熱可塑性樹脂フィルム面に製版画像を形成される。そしてマスタ23の先端がクランパ16によって保持可能な位置まで搬送されたと制御手段74が判断するとクランパ16が閉じられ、製版されたマスタ23はその先端部を版胴9の外周面上に保持される。その後、版胴9がマスタ23の搬送速度と同じ周速度で回転し、マスタ23の版胴9への巻装動作が行われる。そして1版分のマスタ23が製版されると、プラテンローラ18及び各マスタ搬送ローラ対21,22の作動が停止されると共にマスタ切断手段20が作動してマスタ23が切断される。切断されたマスタ23は版胴9の回転によって製版部3より引き出され、マスタ23の巻装後に版胴9がホームポジションで停止することにより製版動作及び給版動作が完了する。
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴9がホームポジションで停止すると、給紙ローラ27及び分離ローラ対28が回転して給紙トレイ26上より最上位の用紙Pが引き出されると共に、版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。引き出された用紙Pは1枚だけ分離給送され、その先端をレジストローラ対29に挟持される。そして、版胴9に巻装されたマスタ23の版胴回転方向における画像領域先端部がプレスローラ10との接触部に到達する所定のタイミングでレジストローラ対29が回転し、用紙Pが版胴9とプレスローラ10との接触部に向けて給送される。レジストローラ対29の回転とほぼ同時に図示しない揺動手段の作動によりプレスローラ10がその周面を版胴9の外周面に圧接させ、給送された用紙Pが版胴9上のマスタ23に圧接される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ23と版胴9とが圧接し、インキローラ12によって版胴9の内周面に供給されたインキが版胴9の開孔部より滲出し、マスタ23の多孔性支持体に充填された後にマスタ23の穿孔部を介して用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けによって画像を転写された用紙Pは、剥離爪36によって版胴9の外周面より剥離され、下方へと落下して用紙搬送手段37へと送られた後、用紙搬送手段37によって吸引搬送されて排紙トレイ38上に排出される。その後、版胴9が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル64上の各種キーによって印刷条件が入力された後に試し刷りキー67が押下されると、版胴9が版付け時よりも高速である設定された印刷速度に応じた周速度で回転すると共に給紙部4より用紙Pが1枚だけ給送され、版付け時と同様に試し刷りが行われる。試し刷りによって画像位置及び画像濃度等が確認され、操作パネル64上において印刷枚数が設定された後に印刷スタートキー66が押下されると、給紙部4から用紙Pが連続的に給送されて試し刷り時と同様に印刷動作が行われる。そして設定された印刷枚数が消化されると、版胴9がホームポジションで停止して孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
上述の印刷動作中において、印刷された印刷物をオペレータが確認し、印刷画像に歪みが生じていると認められた場合あるいは印刷画像に歪みが生じているのではないかと疑われた場合には、本発明の特徴である歪み検出動作及びこれに引き続き行われる歪み補正動作が行われる。これは孔版印刷装置1の印刷動作中にオペレータによって歪み検出キー73が押下されることにより開始される。
ここで、図7に示すフローチャートに基づいて、歪み補正動作の流れを説明する。印刷動作中において、制御手段74のRAM77内には歪み補正フラグ「false」が設定される(ST1)。通常の印刷動作では、この歪み補正フラグが変更されないまま印刷終了まで印刷動作が継続される。CPU75は、印刷動作中に歪み検出キー73が押下されたか否かを判断し(ST2)、歪み検出キー73が押下されたと判断された場合には後述する歪み検出動作及び歪み補正動作を行い(ST3)、歪み補正フラグを「true」に書き換えた(ST4)後に製版スタートキー65が押下されたか否かを判断する(ST5)。ST2において歪み検出キー73が押下されていないと判断された場合にはST5に進む。
ST5において製版スタートキー65が押下されていないと判断された場合にはそのまま印刷動作が再開され、ST5において製版スタートキー65が押下されたと判断された場合には、歪み補正フラグが「true」であるか否かが判断される(ST6)。ST6において歪み補正フラグが「true」ではない、すなわち「false」であると判断された場合にはそのまま製版動作が行われ、ST6において歪み補正フラグが「true」であると判断された場合には、歪み補正動作が行われたマスタが版胴9上に巻装されていることを表示手段72に表示し、オペレータに対して本当に製版動作を行うのか否かを確認する(ST7)。そして、オペレータによって製版動作を行う確認動作が行われると製版動作が行われ、製版動作の開始が誤りである場合には製版動作の取り消しが行われて印刷動作が再開される。
次に、上述のST3における歪み検出動作及び歪み補正動作を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。印刷動作中、オペレータにより歪み検出キー73が押下されると、印刷動作が停止して(ST11)表示装置72に例えば「基準画像は原稿画像ですか?」という表示がなされる(ST12)。ここで、基準画像を新たに読み込む場合には、表示装置72に表示されている「いいえ」という項目を選択し、続いて表示装置72に表示される例えば「基準画像をセット後、スタートキーを押下してください」という表示に従い、コンタクトガラス41上に基準画像となる画像が印刷された印刷物を載置した後、製版スタートキー65を押下する。これにより新たな基準画像の読み込みが行われる(ST13)。ST12において、基準画像として最初に読み込んだ原稿画像を使用する場合には、表示装置72に表示されている「はい」という項目を選択する。これ等の操作により、RAM77内に読み込まれた新たな画像あるいは原稿画像が基準画像として保持され(ST14)、RAM77は基準画像記憶手段として機能する。
RAM77内に基準画像が保持(記憶)されると、続いて比較画像の読み込みが行われる。表示手段72に例えば「比較画像をセット後、スタートキーを押下してください」という表示がなされ、オペレータはこの表示に従って比較画像である最新の印刷物をコンタクトガラス41上に載置した後、製版スタートキー65を押下する。これにより比較画像の読み込みが行われる(ST15)。この操作により、RAM77内に読み込まれた画像が比較画像として保持(記憶)され(ST16)、RAM77は比較画像記憶手段として機能する。
基準画像及び比較画像が共にRAM77内に保持されると、次にマスタ23上に形成された製版画像の歪み量が測定される(ST17)。歪み量の測定はCPU75によって行われ、CPU75は画像比較手段として機能し、CPU75及びRAM77によって歪み検出手段78が構成される。CPU75による歪み量の測定は、次のように行われる。
図9に示すように、基準画像79と比較画像80とがそれぞれRAM77内に記憶された場合、基準画像79及び比較画像80を、用紙搬送方向と直交する主走査方向において互いに重ならない2箇所以上(本例では3箇所)の測定エリア(基準画像79ではA,B,C、比較画像80ではA’,B’,C’)に分け、各測定エリアにおける画像を共通のしきい値を用いて2値化する。この2値化処理により得られた各画像79,80の濃度分布において、用紙の先端から後端方向にかけて最初にH(画像部)と判断された画素位置と最後にHと判断された画素位置とを検出し、両者の差分を計算することによりその測定エリアにおける画像長さを検出する。そして、基準画像79における測定エリア(図9ではB)の画像長さLと比較画像80における測定エリア(図9ではB’)のLB’との比から画像の伸び率を算出し、各測定エリアの伸び率から歪み量を測定する。
CPU75によって歪み量が測定されると、次に歪み補正が行われる(ST18)。CPU75は、測定された歪み量からマスタ23上の画像がどの方向にどれだけ歪んでいるのかを把握し、この歪み量(方向も含む)に基づいて歪み抑制手段63の作動を制御する。この制御は、CPU75によって測定されたひずみ量に対応してROM76内に予め記憶されているテーブルに基づいて行われ、ROM76は歪み補正動作記憶手段として機能する。例えば図9に示した例では比較画像80が主走査方向下流側に向かうに従いひずみ量が大きくなっているので、モータ62を作動させて位置決め部材55を下方へと所定量移動させ、版胴9の装置手前側におけるプレスローラ10に対する圧接力を装置奥側よりも上昇させる。すなわち、版胴9の軸線とプレスローラ10の軸線とを用紙搬送方向と直交する垂直方向において変化させ、版胴9に対するプレスローラ10の圧接力を、プレスローラ10の一端から他端に向けてその軸方向に沿って変化させる。これにより版胴9の装置奥側におけるプレスローラ10との圧接力が装置手前側よりも小さくなり、マスタ23に対するプレスローラ10の圧接力が減少し、比較画像80の主走査方向下流側における歪みの成長が抑制され、画像品質の低下を防止することができる。
歪み抑制手段63の作動が完了し、版胴9が所定方向に所定量だけ移動されて歪み補正動作が完了すると、表示装置72に歪み補正動作の完了が表示され(ST19)、歪み補正フラグが「false」から「true」に変更される。
上述の構成によれば、歪み検出手段により検出された版胴9上のマスタ23のひずみ量に基づいて制御手段74が歪み抑制手段63を作動させ、歪み抑制手段63の作動によりマスタ23の歪みの成長が抑制されるので、画像品質の低下を防止して良好な画像を継続して得ることが可能となる。
図10は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、位置決め部材55に代えて位置決め部材81を用いる点、歪み抑制手段63に代えて歪み抑制手段82を用いる点において相違しており、他の構成は同一である。
位置決め部材81は、位置決め部材55と同様に金属からなる門型形状に形成されており、位置決めピン55a及び舌片55bと同様に形成された位置決めピン81a及び舌片81bを有していて、装置本体8に植設された複数のピン83によって用紙搬送方向に微動自在に支持されている。
位置決め部材81の一側部下面にはラック部81cが形成されており、ラック部55cには装置本体8に回転自在に支持されたウォームホイール84及びウォーム85を介してモータ86からの駆動力が伝達される。この位置決め部材81、ウォームホイール84、ウォーム85、モータ86によって歪み抑制手段82が構成される。歪み抑制手段82の作動により、版胴ユニット48は軸受部材54に支持された支軸11の装置奥側端部を支点として用紙搬送方向に微動(本実施形態では0.1mm〜1.0mm程度)する。歪み抑制手段82の作動は、上述した制御手段74によって制御される。
この構成によれば、例えば図9に示した例では比較画像80が印刷方向上流側に向かうに従いひずみ量が大きくなっているので、モータ86を作動させて位置決め部材81を図10において左方へと所定量移動させ、版胴9とプレスローラ10との圧接位置を用紙搬送方向下流側に移動させる。すなわち、版胴9の軸線とプレスローラ10の軸線とを用紙搬送方向と平行な水平方向において変化させ、版胴9に対するプレスローラ10の圧接位置を、プレスローラ10の軸線と版胴9の軸線との距離がその一端から他端に向けて変化するように変化させる。これにより版胴9の印刷方向上流側、すなわち用紙搬送方向上流側におけるプレスローラ10との圧接力が用紙搬送方向下流側よりも小さくなり、マスタ23に対するプレスローラ10の圧接力が減少し、比較画像80の印刷方向上流側における歪みの成長が抑制され、画像品質の低下を防止することができる。
上述した第1の実施形態では版胴9とプレスローラ10との圧接力を主走査方向において変化させる例を、第2の実施形態では版胴9とプレスローラ10との圧接力を用紙搬送方向において変化させる例をそれぞれ示したが、各実施形態の構成を併せ持ち版胴9とプレスローラ10との圧接力を主走査方向及び用紙搬送方向の何れにも変化させる構成を採用してもよい。この場合、ROM76には歪みの方向が主走査方向及び用紙搬送方向の何れにも対応した歪み補正量が記憶されている必要がある。
上述した各実施形態では、版胴9上のマスタ23の歪みを補正する手段として歪みの成長を抑制する歪み抑制手段63,82を用いた例を示したが、マスタ23の歪みを完全に取り去る歪み補正手段を用いてもよい。この場合には、歪み検出手段78によって検出されたひずみ量が予め設定されている許容量を超えた場合に版胴9上よりマスタ23を除去し、新たなマスタ23を再製版して版胴9上に巻装させる。この場合には、製版手段25が歪み補正手段として機能する。
この構成によれば、再製版によりコストアップ及び印刷時間の増大はあるものの、マスタ23上より歪みを完全に取り去ることができ、良好な印刷画像を得ることができる。
上述した各実施形態では、歪み検出キー73が押下された際に基準画像と比較画像とを比較してマスタ23の歪み量を検出する構成を示したが、マスタ23の歪み量を自動的に検出する構成を採用してもよい。図11にその一例を示す。
図11に示すように、版胴9の外周面近傍であって版胴9の外周面に巻装されたマスタ23の両側端部と対応する位置には、マスタ23の位置を検出するマスタ位置検出手段としてのマスタ両端センサ87,88が配設されている。例えば反射型センサからなる各センサ87,88は、マスタ23の端部と版胴9の外周面との双方を検出可能な位置にそれぞれ配置されており、その反射率の違いからマスタ23の端部位置を検出する。各センサ87,88は、版胴ユニット48と一体的に構成されていても装置本体8に設けられていてもよい。
図12は、各センサ87,88からの出力値の一例を示している。各センサ87,88からの出力は歪み検出キー73が押下されたときに制御手段74に送られ、制御手段74はその出力に基づいてマスタ23の歪み量及び方向を認識し、上述した各実施形態と同様に歪み補正手段の作動を制御する。図11に示した例では各センサ87,88がマスタ23の両側端部と対応する位置に1個ずつ配置されているため、マスタ23の主走査方向における歪み量を検出することが可能である。マスタ23の用紙搬送方向における歪み量を検出する場合には、マスタ23の少なくとも一方の端部と対応する版胴の周方向に少なくとも2個のセンサを配置すればよく、マスタ23の主走査方向及び用紙搬送方向における歪み量を検出する場合には、マスタ23の両端部と対応する版胴の周方向に少なくとも2個のセンサを配置すればよい。
また上記各実施形態では、歪み検出キー73が押下されたときにマスタ23の歪みの検出及び補正を開始する構成を示したが、所定印刷枚数毎あるいは所定印刷時間毎にマスタ23の歪みの検出及び補正を開始する構成としてもよい。歪みの検出及び補正を開始する印刷枚数あるいは印刷時間は、予め設定されていても操作パネル上からオペレータによって入力可能であってもよく、制御手段74が印刷枚数あるいは印刷時間を判断して歪みの検出及び補正を開始する。この構成において、制御手段74が歪み補正自動開始手段として機能する。
この構成によれば、所定印刷枚数あるいは所定時間毎にマスタ23の歪みの検出及び補正が自動的に行われるので、上記各実施形態に示した例に比して操作性を向上することが可能となる。
上記各実施形態では押圧手段としてプレスローラ10を用いた例を示したが、押圧手段としてはこれに限られず、例えば版胴9と同径かつ同期して逆方向に回転可能でありその周面上に用紙を保持可能な圧胴を用いてもよい。一般的に圧胴はプレスローラに比して硬度が低いため、歪み抑制手段63,82による版胴9の移動量はプレスローラの場合に比して大きくなる。
本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる版胴ユニットを示す概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる版胴ユニットの支持状態を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる歪み抑制手段を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の一実施形態における印刷装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における歪み補正の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における画像比較手段によるマスタの歪み量の測定を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる歪み抑制手段を示す概略斜視図である。 本発明の他の実施形態における歪み検出手段を説明する概略斜視図である。 本発明の他の実施形態における歪み検出手段の出力例を示す線図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
9 版胴
10 押圧手段(プレスローラ)
23 マスタ
25 製版手段
63,82 歪み補正手段、歪み抑制手段
73 歪み補正開始手段(歪み検出キー)
74 制御手段、歪み補正自動開始手段
75 画像比較手段(CPU)
76 歪み補正動作記憶手段(ROM)
77 基準画像記憶手段、比較画像記憶手段(RAM)
78 歪み検出手段
87 マスタ位置検出手段(マスタ両端センサ)
P 用紙

Claims (13)

  1. 製版画像が形成されたマスタを巻装する版胴と、
    前記版胴上のマスタに用紙を押圧する押圧手段と、
    印刷に伴う前記版胴上のマスタの歪みを検出する歪み検出手段と、
    前記版胴上のマスタの歪みを補正する歪み補正手段と、
    前記歪み検出手段により検出された歪み量に応じて前記歪み補正手段を作動させる制御手段とを有することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み補正手段が前記版胴上から歪んだマスタを除去すべく再製版を行う製版手段であり、前記制御手段は前記製版手段を作動させてマスタ上に前記製版画像を再製版し、再製版されたマスタを前記版胴上に巻装することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み補正手段が前記版胴上のマスタの歪みの成長を抑制する歪み抑制手段であり、前記制御手段は前記製版画像の再製版を行うことなく前記歪み抑制手段を作動させることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項3記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み抑制手段は用紙搬送方向と直交する垂直方向における前記版胴の軸線と前記押圧手段の軸線との平行度を変化させ、前記版胴に対する前記押圧手段の圧接力を、前記押圧手段の一端から他端に向けてその軸方向に沿って変化させることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項3記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み抑制手段は用紙搬送方向と平行な水平方向における前記版胴の軸線と前記押圧手段の軸線との平行度を変化させ、前記版胴に対する前記押圧手段の圧接位置を、その軸線と前記版胴の軸線との距離がその一端から他端に向けて変化するように変化させることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み検出手段は、印刷すべき基準画像を記憶する基準画像記憶手段と、印刷動作中における比較画像を記憶する比較画像記憶手段と、前記基準画像と前記比較画像とを比較して前記版胴上のマスタの歪みを測定する画像比較手段とを有することを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項6記載の孔版印刷装置において、
    印刷動作中において前記基準画像記憶手段に記憶されている画像を任意の画像に書き換え可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 請求項6または7記載の孔版印刷装置において、
    前記画像比較手段は、用紙搬送方向と直交する主走査方向において互いに重ならない2箇所以上の測定エリアにおける前記比較画像の画像長さをそれぞれ検出し、前記各測定エリアにおいて検出された画像長さを前記基準画像の画像長さと比較することにより前記版胴上のマスタの歪みを測定することを特徴とする孔版印刷装置。
  9. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み検出手段は前記版胴上のマスタの両側縁位置を検出するマスタ位置検出手段を有し、前記マスタ位置検出手段の検出値から前記版胴上のマスタの歪みを測定することを特徴とする孔版印刷装置。
  10. 請求項6ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み検出手段からの出力値に応じた前記歪み補正手段の動作パターンを複数有する歪み補正動作記憶手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    任意で前記歪み検出手段及び前記歪み補正手段を作動させる歪み補正開始手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    印刷枚数が所定枚数に達するごとに前記歪み検出手段及び前記歪み補正手段を作動させる歪み補正自動開始手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記歪み補正手段の作動後、印刷動作が行われずに製版動作が行われる際には警告を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
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JP2014172229A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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