JP5010482B2 - 遊星ローラ式減速機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊星ローラ式減速機に関する。
本願は、2005年12月27日に出願された特願2005−374801号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来のローラの転がり駆動による遊星ローラ式減速機について、図11を参照して説明する。この減速機は、モータ101の出力軸102に芯が一致するように締まり嵌合される入力軸104と、入力軸104から延長されるように設けられ、減速機の回転の中心に配置される太陽軸104aと、太陽軸104aを取り囲むようにして互いに等間隔を空けて配置され、太陽軸104aに外接する複数の遊星ローラ113と、減速機のケーシング106に固定され、複数の遊星ローラ113を内接される弾性リング105と、遊星ローラ113を回転可能に支持するピン軸111を固定され、ケーシング106に回転可能に支持されるトラニオン形のキャリア108と、キャリア108から延長されるように設けられ、キャリア108の回転を取り出す出力軸108aとを備える(例えば、下記の特許文献1を参照のこと)。
当該減速機には、ケーシング106と入力軸104との間に介装され、入力軸104を回転可能に支持する入力ベアリング120と、キャリア108と太陽軸104aの先端との間に介装され、入力軸104に直結された太陽軸104aを回転可能に支持する内部ベアリング121とが設けられている。遊星ローラ113は、ピン軸111に遊星ローラ用ベアリング122を介して回転可能に支持されている。また、当該減速機には、ケーシング106の内部ボスと出力軸108aとの間に介装され、出力軸108aを回転可能に支持する一対のボールベアリング130が設けられている。
さらに、当該減速機には、遊星ローラ113の横滑り、すなわち軸方向への滑りを防止するために、太陽軸104aに、遊星ローラ113の横方向の動きを抑制するためのカラー104b,104cが設けられている。
また、ケーシング106には、モータ101をケーシング106に固定するためのフランジ109が、モータ101のインロー部101aを内側に嵌め込めるように形成されている。モータ101をケーシング106に固定するには、出力軸102を入力軸104の嵌合穴に嵌め込むとともに、インロー部101aをフランジ109の内側に嵌め込み、ケーシング106にモータ101をネジ(図示略)で仮止めする。そのうえで、出力軸102の入力軸104に対する相対位置を決定し、両者を締まり嵌合する。その後、出力軸102と入力軸103との位置関係に影響を及ぼさないように考慮しながら、ネジを締めてモータ101をケーシング106に固定する。
特開平6−307512号公報
上記のように構成された従来の遊星ローラ式減速機においては、太陽軸104a、遊星ローラ113、弾性リング105等の真円度の累積誤差に起因するモータ101の出力軸102や太陽軸104aの芯振れが、少なくとも百分の数ミリメートルの振れ幅で存在する。太陽軸104aに生じる芯振れは、太陽軸104aと一体に構成された入力軸104の微小な擂り粉木運動を誘発する。これにより、入力軸104を支持する入力ベアリング120および太陽軸104aを支持する内部ベアリング121、或いは入力軸104に直結されるモータ101の出力軸102および出力軸102を支持するモータ101の前部軸受(図示せず)にモーメント荷重が作用して、上記の各部品に悪影響を及ぼすことがある。
また、従来の遊星ローラ式減速機においては、フランジ109に対するインロー部101aの嵌め合い公差や、入力軸104に対する出力軸102の嵌め合い公差などに起因する芯ぶれが発生し、上記の擂り粉木運動を増大させる。そこで、そのような擂り粉木運動を抑制するために、入力軸104に対するモータ101の出力軸102との嵌め合いの調整を非常に厳密に行う必要がある。したがって、調整作業に相当な時間と労力とを費やさなければならない。
上述した擂り粉木運動は、入力側ボールベアリング120および太陽軸用ボールベアリング121によって入力軸104の芯ぶれが矯正されることにより緩和される。しかしながら、入力軸104の芯ぶれを矯正する際に入力側ボールベアリング120および太陽軸用ボールベアリング121に過大な力が加わってそれらが損傷する可能性がある。また、擂り粉木運動の緩和量が小さいと、モータ101の前部軸受(図示略)に過大な力が加わって同前部軸受が損傷する可能性がある。
上記のような各部品の損傷を回避するために、モータ101の出力軸102と遊星ローラ式減速機の入力軸104とを可撓性を有する軸継手を介して接続してもよい。しかしながら、軸継手を必要とする分だけ遊星ローラ式減速機全体のサイズが大きくなり、機械を組み付けるうえで各部のレイアウト上の制約が多い。
また、従来の遊星ローラ式減速機においては、キャリア108に設けられた出力軸108aを、駆動すべき機械の入力軸に軸継手を介して接続する必要がある。したがって、軸継手を必要とする分だけ全体のサイズが大きくなり、機械を組み付けるうえで各部のレイアウト上の制約が多い。
さらに、遊星ローラ113が横滑りを起こすと、遊星ローラ113の位置がそれぞれ異なるので、太陽軸104aから各遊星ローラ113へのトルク伝達位置が異なり、太陽軸104aの回転や伝達トルクにむらが発生する。そこで、太陽軸104aにはカラー104b,104cを設け、遊星ローラ113の横方向の動きを抑制しているが、各接触部が周速差による相対摩擦を受けるので、無用な動力損失や微小な摩耗が発生する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、信頼性が高く、かつ組み立てる際の作業性に優れた遊星ローラ式減速機を提供することを目的とする。さらに、本発明は、動力を円滑に損失なく伝達することが可能な遊星ローラ式減速機を提供することを目的とする。
本発明のモータ直結型の遊星ローラ式減速機は、ケーシングと;前記ケーシングの内側に収容され、モータの出力軸に直結される入力軸と;前記ケーシングと前記入力軸との間に該入力軸に添って複数介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;前記入力軸に設けられる太陽軸と;前記ケーシングに収容されるキャリアと;前記ケーシングと前記キャリアとの間に介装され、前記太陽軸の延長線上の軸線回りに回転可能に該キャリアを支持するキャリア用ベアリングと;前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸の回転に伴って該太陽軸を中心として公転する複数の遊星ローラと;前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;前記入力軸用ベアリングと前記入力軸との間、または前記ケーシングと前記入力軸用ベアリングとの間に設けられ、前記入力軸を弾性的に支持する第一弾性部材と;を備え、前記入力軸は、公転する前記複数の遊星ローラの公転径以上の外径の外周面が形成されており、該外周面と前記ケーシングとの間に介装された前記入力軸用ベアリングにより回転可能に支持され、前記キャリアは、公転する前記複数の遊星ローラの前記公転径よりも大きな径の円周上の位置に、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な複数の継手要素が設けられていると共に、該円周の径よりも大きな外径の外周面が形成されており、該外周面に前記キャリア用ベアリングが接触することで、該キャリア用ベアリングにより回転可能に支持されていることを特徴とする。
本発明の遊星ローラ式減速機においては、前記入力軸に、前記モータの出力軸の外径よりも内径の大きな嵌合穴が形成され、前記入力軸に、前記嵌合穴に嵌合された前記出力軸の前記入力軸に対する相対位置を調整する位置合わせ機構が設けられていてもよい。
なお、前記モータの出力軸の外周面と前記嵌合穴の内周面との間の隙間の大きさをG1、前記出力軸の外径をD1とするとき、D1に対するG1の比率(G1/D1)は、0.005%以上、1.0%以下であることが好ましい。G1/D1の値が0.005%よりも小さいと、モータの出力軸を入力軸に対して位置合わせする際の調整可能な領域が狭くなり、入力軸に対する出力軸の正確な位置合わせが行えなくなる可能性がある。一方、G1/D1の値が1.0%よりも大きいと、モータの出力軸と入力軸との接触面積が小さくなり、出力軸から入力軸への力の伝達に損失が生じる可能性がある。G1/D1の値が上記の範囲に設定されていれば、モータの出力軸を入力軸に対して位置合わせし易くなるとともに、モータの動力が出力軸から入力軸に損失なく伝達される。
本発明の遊星ローラ式減速機においては、前記ケーシングに、前記ケーシングに固定される前記モータのインロー部を内側に嵌め込まれるように形成されたフランジが設けられていてもよい。
なお、前記フランジの内側面と前記インロー部の外側面との間の隙間の大きさをG2、前記フランジの内側に嵌め込まれる前記インロー部の外径をD2とするとき、D2に対するG2の比率(G2/D2)は、0.05%以上、2.50%以下であることが好ましい。G2/D2の値が0.05%よりも小さいと、モータのインロー部をケーシングに対して位置合わせする際の調整可能な領域が狭くなる。そのため、入力軸に対してモータの出力軸を正確に位置合わせしても、インロー部がケーシングのフランジに干渉してしまい、結果的に入力軸の回転を阻害する要因となる可能性がある。一方、G2/D2の値が2.50%よりも大きいと、モータのインロー部をケーシングに対して位置合わせする際の調整可能な領域が広くなり過ぎてしまい、ケーシングに対するモータの正確な位置合わせが行えなくなる可能性がある。G2/D2の値が上記の範囲に設定されていれば、モータをケーシングに対して位置合わせし易くなる。
本発明のモータ直結型の遊星ローラ式減速機は、ケーシングと;前記ケーシングに収容される入力軸と;前記ケーシングと前記入力軸との間に介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;前記入力軸に設けられる太陽軸と;前記ケーシングに収容されるキャリアと;前記ケーシングと前記キャリアとの間に介装され、前記太陽軸の延長線上の軸線回りに回転可能に該キャリアを支持するキャリア用ベアリングと;前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸の回転に伴って該太陽軸を中心として公転する複数の遊星ローラと;前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;を備え、前記入力軸が、前記太陽軸を連結される入力軸本体と、モータの出力軸に連結されるボスと、可撓性を有し前記入力軸本体と前記ボスとを連結する連結部とを備え、前記入力軸本体は、公転する前記複数の遊星ローラの公転の径以上の外径の外周面が形成されており、前記入力軸ベアリングは、前記ケーシングと前記入力軸本体の前記外周面との間に配置され、前記キャリアは、公転する前記複数の遊星ローラの前記公転径よりも大きな径の円周上の位置に、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な複数の継手要素が設けられていると共に、該円周の径よりも大きな外径の外周面が形成されており、該外周面に前記キャリア用ベアリングが接触することで、該キャリア用ベアリングにより回転可能に支持されていることを特徴とする。
本発明の遊星ローラ式減速機においては、前記入力軸が、ベローズ式軸継手を構成していてもよいし、板バネ式軸継手または金属スリット式軸継手を構成していてもよい。
お、前記キャリア用ベアリングは、クロスローラベアリングであることが好ましい。
本発明のモータ直結型の遊星ローラ式減速機は、前記キャリアに前記遊星ローラと同数設けられる軸部と;前記軸部と前記遊星ローラとの間に設けられ、前記遊星ローラを回転可能に支持する遊星ローラ用ベアリングと;前記軸部に設けられ、前記遊星ローラ用ベアリングの内輪が前記軸部に対して前記軸部の長さ方向にずれないように固定する内輪用保持部材と;を備えていてもよい。さらに、本発明のモータ直結型の遊星ローラ式減速機は、前記遊星ローラに設けられ、前記遊星ローラが前記遊星ローラ用ベアリングの外輪に対して前記軸部の長さ方向にずれないように固定する外輪用保持部材を備えていてもよい。
本発明のモータ直結型の遊星ローラ式減速機は:前記太陽軸の先端と前記キャリアとの間に設けられ、前記太陽軸の先端を前記キャリアに対して回転可能に支持する太陽軸用ベアリングと;前記キャリアと前記太陽軸用ベアリングとの間、または前記太陽軸用ベアリングと前記太陽軸との間に設けられ、前記太陽軸を弾性的に支持する第二弾性部材と;を備えていてもよい。
本発明の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸用ベアリングと入力軸との間、またはケーシングと入力軸用ベアリングとの間に、入力軸を弾性的に支持する第一弾性部材が設けられるので、入力軸や太陽軸が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動に起因して入力軸に生じる芯振れが、第一弾性部材が弾性変形することによって吸収される。これにより、入力軸を支持する入力軸用ベアリングや、入力軸に直結されるモータの出力軸、或いは出力軸を支持するモータの前部軸受に過大なモーメント荷重が作用することはない。すなわち、入力軸用ベアリングやモータの出力軸に、太陽軸および入力軸の擂り粉木運動を緩和させるための過大な力が作用しなくなる。また、モータの前部軸受に、入力軸用ボールベアリングによる擂り粉木運動の緩和を補うための過大な力が作用しなくなる。その結果、入力軸用ベアリングやモータの出力軸、或いはモータの前部軸の損傷が防止され、それによって減速機の信頼性が向上する。
また、本発明の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸の振れが第一弾性部材によって吸収されるので、入力軸に対するモータの出力軸の位置合わせを非常に厳密に行わなくても、入力軸の擂り粉木運動が抑制される。したがって、組み付け公差を一般的なレベルに維持したうえで行えばよいので、減速機を組み立てる際の作業性が向上する。
本発明の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸が、太陽軸を連結される入力軸本体と、モータの出力軸に連結されるボスと、可撓性を有し入力軸本体とボスとを連結する連結部とを備えるので、入力軸や太陽軸が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動に起因して入力軸に生じる芯振れが、連結部が撓むことによって吸収される。これにより、入力軸を支持する入力軸用ベアリング、入力軸に直結されるモータの出力軸、或いは出力軸を支持するモータの前部軸受に、過大なモーメント荷重が作用することはない。その結果、減速機の信頼性が向上する。
本発明の遊星ローラ式減速機によれば、可撓性を有する入力軸の入力軸本体部とケーシングとの間に入力軸用ベアリングが配置されるので、入力軸とは別の部品に太陽軸を支持する部品を設けなくても、太陽軸を支持することが可能である。これにより、減速機の寸法を短縮することができる。また、キャリアに、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な継手要素が設けられるので、減速機と駆動されるべき機械との間に別個に継手を設けなくても、減速機を機械に直に連結することが可能である。これにより、駆動されるべき機械を含めた伝達装置を小さくし、かつ全体の重量を減少させることができる。また、減速機から駆動されるべき機械に動力を円滑に損失なく伝達することができる。
本発明の遊星ローラ式減速機によれば、キャリアの軸部に、前記遊星ローラ用ベアリングの内輪用保持部材が設けられるので、遊星ローラ用ベアリングを含む遊星ローラが軸部に対して同軸部の長さ方向にずれないように定位置に保持される。さらに、遊星ローラに、遊星ローラ用ベアリングの外輪用保持部材が設けられるので、遊星ローラが、遊星ローラ用ベアリングに対して軸部の長さ方向にずれないように定位置に保持される。これにより、遊星ローラの横滑りが防止されるので、遊星ローラと他の回転要素との間に生じる摩擦力、双方の相対的な速度差に起因する動力の損失、或いは微小な摩耗の発生を低減することができる。
本発明の遊星ローラ式減速機によれば、キャリアと太陽軸用ベアリングとの間、または太陽軸用ベアリングと太陽軸との間に、太陽軸を弾性的に支持する第二弾性部材が設けられるので、入力軸や太陽軸が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動に起因して太陽軸に生じる芯振れが、第二弾性部材が弾性変形することによって吸収される。これにより、太陽軸を支持する太陽軸用ベアリングに過大なモーメント荷重が作用することはない。すなわち、太陽軸用ベアリングに、太陽軸の擂り粉木運動を緩和するための過大な力が作用しなくなる。その結果、太陽軸用ベアリングの損傷が防止され、それによって減速機の信頼性が向上する。
本発明の遊星ローラ式減速機の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第1実施形態を示す図であって、弾性体を介して入力軸を支持する構造を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第1実施形態を示す図であって、減速機とモータとの関係を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第1実施形態を示す図であって、遊星ローラを支持する構造を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第1の実施形態の変形例を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第1の実施形態のもう一つの変形例を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第2の実施形態の変形例を示す断面図である。 本発明の遊星ローラ式減速機の第3実施形態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態を示す図であって、太陽軸を支持する構造を示す断面図である。 従来の遊星ローラ式減速機を示す断面図である。
符号の説明
1…モータ、1a…インロー部、2…出力軸、3…入力軸、4…太陽軸、5…弾性リング、6…ケーシング、8…キャリア、11…ピン軸(軸部)、13…遊星ローラ、20…入カ側ボールベアリング(入力軸用ベアリング)、22…遊星ローラ用ベアリング、23…出力側ベアリング(キャリア用ベアリング)、25a,25b…弾性体(第一弾性部材)、27…嵌合穴、30…位置合わせ機構、34…フランジ、36…止め輪(外輪用保持部材)、38…止め輪(内輪用保持部材)、40…ボルト用ネジ穴、41…用嵌合穴、45…入力軸、46…入力軸本体、47…ボス、48…ジャバラ部(連結部)、49…嵌合穴、55…入力軸、56…入力軸本体、57…ボス、58…継手部(連結部)、61…内部ボールベアリング(太陽軸用ベアリング)、25b…弾性体(第二弾性部材)
(第1の実施の形態)
本発明の遊星ローラ式減速機の第1実施形態を、図1から図6に基づいて説明する。
本実施形態の遊星ローラ式減速機は、図1に示すように、モータ1の出力軸2に直結される型式の減速機であって、ケーシング6と、入力軸3と、入力側オイルシール7と、入力側ボールベアリング(入力軸用ベアリング)20と、太陽軸4と、キャリア8と、出力側オイルシール9と、出力側ベアリング(キャリア用ベアリング)23と、複数の遊星ローラ13と、弾性リング5とを備えている。
ケーシング6は、入力軸3を収容する入力側ケーシング6Aと、遊星ローラ13やキャリア8を収容する出力側ケーシング6Bとからなる。入力軸3は、入力側ケーシング6Aに収容され、一端にモータ1の出力軸2に直結されるとともに、他端に太陽軸4を設けられている(出力軸2を入力軸3に連結するための構造については後述する)。入力側オイルシール7は、入力側ケーシング6Aと入力軸3との間に、入力軸3の回転を阻害せず、かつケーシング6からのオイルの流出を阻止するように設けられている。入力側ボールベアリング20は、入力側ケーシング6Aと入力軸3との間に3つ介装され、入力軸3を入力側ケーシング6Aに対して回動可能に支持している。太陽軸4は、入力軸3の他端に、入力軸3と中心軸を一致させるように設けられている。
キャリア8は、当該減速機の出力軸継手をなす。キャリア8の形状は円盤形であって、出力側ケーシング6Bに収容されている。出力側オイルシール9は、出力側ケーシング6Bとキャリア8との間に、キャリア8の回転を阻害せず、かつケーシング6からのオイルの流出を阻止するように設けられている。出力側ベアリング23は、出力側ケーシング6Bとキャリア8との間に介装され、キャリア8を出力側ケーシング6Bに対して回動可能に支持している。本実施形態の出力側ベアリング23には、モーメント力をも受け持つクロスローラベアリングが採用されている。複数の遊星ローラ13は、キャリア8に回転可能に支持され、太陽軸4に外接するように設けられている。詳細には、キャリア8に立設された遊星ローラ13と同数のピン軸(軸部)11に、遊星ローラ用ベアリング22を介して回転可能に支持されている。各遊星ローラ13の回転軸は、入力軸3および太陽軸4の中心軸と平行である。弾性リング5は、出力側ケーシング6Bに収容されて定位置に固定され、複数の遊星ローラ13を弾性的に内接されている。弾性リング5の中心軸は、入力軸3および太陽軸4の中心軸に一致している。
入力軸3と入力側ボールベアリング20との間には、入力軸3を入力側ボールベアリング20に対して弾性的に支持する弾性体(第一弾性部材)25aが設けられている。入力軸3の外径は入力側ボールベアリング20の内径よりも小さく、入力軸3と入力側ボールベアリング20との間には、百分の数ミリメートル程度の僅かな隙間が設けられている。弾性体25aは、この隙間を埋めるように設けられている。詳細には、本実施形態の弾性体25aには、例えばオイルシールに使用されるOリングが採用されている。図2に示すように、入力軸3の外周面には無端状の溝26が形成されており、弾性体25aは、溝26に嵌め込まれるようにして入力軸3に装着される。そして、入力側ボールベアリング20の内側に、入力側ボールベアリング20と入力軸3との間に弾性体25aを挟み込むようにして入力軸3が挿入される。弾性体25aは、入力軸3と入力側ボールベアリング20との間に挟み込まれることによって弾性変形し、両者に密着する。入力軸3の入力側には、入力側ボールベアリングが装着される部分よりも径の大きい拡径部3aが形成され、入力軸3の出力側には、溝26と平行な無端状の溝3bが形成されている。入力軸3に装着された3つの入力側ボールベアリング20は、拡径部3aの段差と、溝3bに嵌め込まれる止め輪28との間に挟まれることにより、入力軸3に対して軸方向に沿ってずれないように定位置に保持されている。入力側ボールベアリング20を装着された入力軸3は、ケーシング6の内部に、軸方向に沿って挿入され、ケーシング6の内側にネジ止めされた止め部材29に軸方向の一方への移動を規制される。
図3に示すように、入力軸3の一端には、モータ1の出力軸2を嵌め込む嵌合穴27が形成されている。嵌合穴27の内径は、出力軸2の外径よりも大きく、嵌合穴27に嵌合された出力軸2の外周面と、嵌合穴27の内周面との間には、僅かな隙間が設けられている。この隙間の大きさをG1、出力軸2の外径をD1とするとき、D1に対するG1の比率、すなわちG1/D1の値は、0.005%以上、1.0%以下の範囲に収まるように設定される。
入力軸3の一端には、嵌合穴27に嵌合された出力軸2の入力軸3に対する相対位置を調整するための位置合わせ機構30が設けられている。この位置合わせ機構30は、入力軸3に放射状に形成された複数の雌ネジ孔31と、各雌ネジ孔31にそれぞれ螺入される複数の止めネジ32とからなる。各雌ネジ孔31は、入力軸3の半径方向に、入力軸3の外周面から嵌合穴27の内周面に到達するまで形成されている。各雌ネジ孔31は、入力軸3の周方向に沿って等間隔に配置されている。止めネジ32は、入力軸3の外周面側から、その先端が嵌合穴27に嵌め合わされた出力軸2に突き当たるまで螺入されている。
出力軸2の入力軸3に対する相対位置を調整するには、まず、各止めネジ32を緩めた状態で嵌合穴27に出力軸2を挿入する。次に、入力側ケーシング6Aに形成した締結用孔を通じてケーシング6内に締結具を挿入し、各止めネジ32を緩く締めて出力軸2を仮止めする。さらに、入力側ケーシング6Aに形成した計測用孔を通じて、出力軸2の変位を計測する計測器(例えば距離計)を設置する。そして、出力軸2を入力軸3とともに回転させながら、出力軸2の変位が小さくなるように、すなわち出力軸2が常に定位置で回転するように各止めネジ32の螺入量を調整しながら、出力軸2の入力軸3に対する相対位置を決定する。なお、締結用孔、計測用孔は、用をなした後は閉じられる。
入力側ケーシング6Aには、モータ1を入力側ケーシング6Aに固定するためのフランジ34が、モータ1のインロー部1aを内側に嵌め込めるように形成されている。フランジ34、インロー部1aはいずれも円形をなし、フランジ34の内径はインロー部1aの外径よりも大きく、フランジ34に嵌合されたインロー部1aと、フランジ34との間には、僅かな隙間が設けられている。この隙間の大きさをG2、インロー部1aの外径をD2とするとき、D2に対するG2の比率、すなわちG2/D2の値は、0.050%以上、2.50%以下の範囲に収まるように設定される。
モータ1をケーシング6に固定するには、入力側ケーシング6Aにモータ1をネジ(図示略)で仮止めしたうえで、上述のように出力軸2の入力軸3に対する相対位置を決定する。その後、出力軸2と入力軸3との位置関係に影響を及ぼさないように配慮しながら、ネジを締めてモータ1を入力側ケーシング6Aに固定する。
図4に示すように、各遊星ローラ13には、止め輪(外輪用保持部材)36が、遊星ローラ13の両側に設けられている。遊星ローラ用ベアリング22の外輪は、両方の止め輪36の間に挟まれることにより、遊星ローラ13が遊星ローラ用ベアリング22に対してピン軸11の長さ方向にずれないように定位置に保持されている。詳細には、遊星ローラ13の内周面に無端状の溝37が形成されており、この溝37に、止め輪36が自らの弾性を利用して嵌着されている。つまり、止め輪36の外径は溝37の径にほぼ等しい。この止め輪36を溝37に嵌め込むことにより、止め輪36が溝37内で拘束される。なお、遊星ローラベアリング22の外輪と止め輪36との間に、必要に応じてスペーサを介在させてもよい。
加えて、各ピン軸11には、止め輪(内輪用保持部材)38が、遊星ローラ13の片側に設けられている。また、各ピン軸11には、遊星ローラ用ベアリング22に嵌め合わされた部分よりも径の大きい拡径部11aが形成されている。拡径部11aは、止め輪38の反対側に設けられている。遊星ローラ用ベアリング22の内輪は、止め輪38と拡径部11aの段差との間に挟まれることにより、遊星ローラ用ベアリング22がピン軸11に対してピン軸11の長さ方向にずれないように定位置に保持されている。詳細には、ピン軸11の外周面に無端状の溝39が形成されており、この溝39に、止め輪38が自らの弾性を利用して嵌着されている。つまり、止め輪38の内径は溝39の径にほぼ等しい。この止め輪38を溝39に嵌め込むことにより、止め輪38が溝39内で拘束される。なお、遊星ローラベアリング22の内輪と止め輪38との間に、必要に応じてスペーサを介在させてもよい。
本実施形態の遊星ローラ式減速機には、いわゆる出力軸が無く、代わりに軸継手の一部をなすキャリア8が備えられている。キャリア8は、その外周とケーシング6の内周との間に堅固に設置された耐モーメントベアリング(例えば、クロスローラベアリング)23によって、ガタや振れが少なく、精度の高い回転が可能なように支持されている。図1において、キャリア8は、ピン軸11を担持して公転速度で回転する。キャリア8の外側の端面には、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸(図示略)との連結に必要な継手要素として、複数のボルト用ネジ穴40、及び芯合わせ用嵌合穴41が設けられている。各継手要素は、キャリア8が当該減速機の出力軸継手をなすように、予め駆動すべき機械の入力軸の形状に合わせて形成されている。
上記のように構成された遊星ローラ式減速機において、モータ1の出力軸2から止めネジ32を経由して入力軸3並びに太陽軸4に伝えられた回転動力は、太陽軸4に外接し、同時にケーシング6に固定された弾性リング5に内接する複数の遊星ローラ13を駆動する。これにより、遊星ローラ13は太陽軸4の周りを公転する。遊星ローラ13の公転運動は、遊星ローラ用ベアリング22を介してピン軸11に伝達される。これにより、ピン軸11を立設されたキャリア8が、遊星ローラ13の公転速度で回転する。キャリア8は、継手要素を備える円盤を構成しており、キャリア8とケーシング6との間の出力側ベアリング23に、モーメントカをも受け持つクロスローラベアリングが採用されている。減速機を介して駆動すべき機械(図示略)にケーシング6を固定すれば、ケーシング6を介して同機械にモータ1も固定される。これにより、キャリア8は、遊星ローラ13の公転速度で回転する出力軸継手となる。
太陽軸4に生じる芯振れは、太陽軸4と一体に構成された入力軸3の微小な擂り粉木運動を誘発する。また、フランジ34に対するモータ1のインロー部1aの嵌め合い公差や、入力軸3の嵌合穴27に対するモータ1の出力軸2の嵌め合い公差などに起因する芯ぶれが発生し、上記の擂り粉木運動を増大させる。このような擂り粉木運動は、入力側ボールベアリング20によって入力軸3の芯ぶれが矯正されることにより緩和される。しかしながら、入力軸3の芯ぶれを矯正する際に入力側ボールベアリング20に過大な力が加わって、入力側ボールベアリング20が損傷する可能性がある。また、擂り粉木運動の緩和量が小さいと、モータ101の前部軸受(図示略)に過大な力が加って、同前部軸受が損傷する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、入力側ボールベアリング20の内輪と入力軸3との嵌め合いを、百分の数ミリメートル程度の隙間を持たせた緩い嵌め合いとしたうえで、入力側ボールベアリング20と入力軸3との間の隙間に弾性体25aを介在させて、入力軸3を弾性的に支持しているので、太陽軸4および入力軸3の芯振れが弾性体25aに弾性的に吸収される。したがって、太陽軸4や入力側ボールベアリング20、或いはモータ101の前部軸受には過大な応力がかからない。また、モータ1の出力軸2についても、入力軸3の嵌合穴27に上記と同様な隙間を持たせた緩い嵌め合いとしたうえで、止めネジ32を用いて回り止めをするだけにしておけば、振れは隙間で逃げられるので、入力軸3に過大な曲げ応力がかからない。
モータ1を、軸芯を合わせて遊星ローラ式減速機に結合させるために、入力側ケーシング6Aに円形のフランジ34を、モータ1の前面に円形のインロー部1aをそれぞれ設けておき、両者を合わせてボルトで締め付ければ、モータ1の出力軸2の軸芯と、入力軸3の軸芯とが合うようにするのが理想的である。しかしながら、上述した太陽軸4の芯振れが懸念されるので、フランジ34とインロー部1aとの嵌め合い公差は、両者の間に十分の数ミリメートルの隙間ができるように設定する。これにより、太陽軸4、即ち入力軸3の芯の振れに合わせて、モータ1の芯の位置を調整することができる。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸3と入力側ボールベアリング20との間に、弾性体25aが設けられるので、太陽軸4および太陽軸4と一体の入力軸3が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動によって入力軸3に生じる芯振れが、弾性体25aが弾性変形することによって吸収される。これにより、入力軸3を支持する入力側ボールベアリング20、入力軸3に直結されるモータ1の出力軸2、或いは出力軸2を支持するモータ1の前部軸受(図示略)に、過大なモーメント荷重が作用することはない。その結果、減速機の信頼性が向上する。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸3の振れが弾性体25aによって吸収されるので、入力軸3に対するモータ1の出力軸2の位置合わせを非常に厳密に行わなくても、入力軸3の擂り粉木運動が抑制される。したがって、組み付け公差を一般的なレベルに維持したうえで行えばよいので、減速機を組み立てる際の作業性が向上する。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸3に、モータ1の出力軸2の入力軸3に対する相対位置を調整する位置合わせ機構30が設けられているので、入力軸3に対するモータ1の出力軸2の位置合わせを、減速機を組み立てる過程で正確に行うことができる。なお、出力軸2の外径D1に対する、出力軸2の外周面と嵌合穴27の内周面との間の隙間の大きさG1の比率(G1/D1)は、0.005%以上、1.0%以下であることが好ましい。G1/D1の値が0.005%よりも小さいと、モータ1の出力軸2を入力軸3に対して位置合わせする際の調整可能な領域が狭くなり、入力軸3に対する出力軸2の正確な位置合わせが行えなくなる可能性がある。一方、G1/D1の値が1.0%よりも大きいと、モータ1の出力軸2と入力軸3との接触面積が小さくなり、出力軸2から入力軸3への力の伝達に損失が生じる可能性がある。G1/D1の値が上記の範囲に設定されていれば、モータ1の出力軸2を入力軸3に対して位置合わせし易くなるとともに、モータ1の動力が出力軸2から入力軸3に損失なく伝達される。
本実施形態の遊星ローラ式減速機よれば、ケーシング6にフランジ34が設けられているので、このフランジ34の内側にモータ1のインロー部1aを嵌め込むことにより、ケーシング6に対するモータ1の位置合わせを正確に行うことができる。なお、インロー部1aの外径D2に対する、フランジ34の内側面とインロー部1aの外側面との間の隙間の大きさG2の比率(G2/D2)は、0.05%以上、2.50%以下であることが好ましい。G2/D2の値が0.05%よりも小さいと、モータ1のインロー部1aをケーシング6に対して位置合わせする際の調整可能な領域が狭くなる。そのため、入力軸3に対してモータ1の出力軸2を正確に位置合わせしても、モータ1のインロー部1aがフランジ34に干渉してしまい、結果的に入力軸3の回転を阻害する要因となる可能性がある。一方、G2/D2の値が2.50%よりも大きいと、モータ1のインロー部1aをケーシング6に対して位置合わせする際の調整可能な領域が広くなり過ぎてしまい、ケーシング6に対するモータ1の正確な位置合わせが行えなくなる可能性がある。G2/D2の値が上記の範囲に設定されていれば、モータ1をケーシング6に対して位置合わせし易くなる。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、キャリア8に、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な継手要素が設けられるので、減速機と駆動されるべき機械との間に別個に継手を設けなくても、減速機を機械に直に連結することが可能である。これにより、駆動されるべき機械を含めた伝達装置を小さくし、かつ全体の重量を減少させることができる。また、減速機から駆動されるべき機械に動力を円滑に損失なく伝達することができる。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、各遊星ローラ13に設けられた止め輪36により、遊星ローラ13が、遊星ローラ用ベアリング22に対してピン軸11の長さ方向にずれないように定位置に固定される。併せて、キャリア8のピン軸11に設けられた止め輪38、およびピン軸11に設けられた拡径部11aにより、遊星ローラ用ベアリング22を含む遊星ローラ13がピン軸11に対してピン軸11の長さ方向にずれないように定位置に固定される。これにより、遊星ローラ13のピン軸11に沿う横滑りが防止されるので、遊星ローラ13と他の回転要素との間に生じる摩擦力、双方の相対的な速度差に起因する動力の損失、或いは微小な摩耗の発生を低減することができる。
本実施形態においては、入力軸3と入力側ボールベアリング20との間に弾性体25aが設けられている。しかしながら、入力側ケーシング6Aと入力側ボールベアリング20との間に弾性体を設けてもよい。この場合、入力側ケーシング6Aの内径は、入力側ボールベアリング20の外径よりも大きく、両者の間には、百分の数ミリメートル程度の僅かな隙間が設けられる。本実施形態の弾性体は、この隙間を埋めるように設けられる。
本実施形態においては、入力側ケーシング6Aと入力軸3との間に設けられた3つの入力側ボールベアリング20のうち、中央のベアリングを除いて両側のベアリングに個々に弾性体が設けられているが、例えば、図5に示すように、3つの入力側ボールベアリング20のすべてに対して機能する弾性体25bをひとつ設けてもよい。
本実施形態においては、入力側ボールベアリング20は、入力軸3の軸方向に3つ配列されている。しかしながら、入力側ボールベアリング20の数は限定されない。例えば、図6に示すように、入力側ケーシング6Aと入力軸3との間に入力側ボールベアリング20をひとつだけ設けてもよい。
本実施形態においては、弾性体25aにOリングが採用されている。しかしながら、Oリングではなく別の弾性部材を採用してもよい。一例としては、銅やアルミニウム等の比較的柔らかい金属をコイル状に形成し、さらにそのコイルの両端を接続してリング状に形成したものが挙げられる。
本実施形態においては、遊星ローラ13が、止め輪36によって定位置に固定されている。しかしながら、遊星ローラ用ベアリング22の外輪に対して遊星ローラ13を締まり嵌めして両者を固定してもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の遊星ローラ式減速機の第2実施形態を、図7および図8に基づいて説明する。なお、第1実施形態において既に説明した構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の遊星ローラ式減速機においては、図7に示すように、入力軸45が、太陽軸4を固定される入力軸本体46と、モータ1の出力軸2に連結されるボス47と、可撓性を有し入力軸本体46とボス47とを連結する金属製のジャバラ部(連結部)48とを備えている。すなわち、入力軸45は、モータ1の出力軸2と太陽軸4との間に介在して両者を接続するベローズ式軸継手を構成している。
本実施形態においては、入力側ボールベアリング20がひとつだけ設けられている。また、入力軸本体46と入力側ボールベアリング20との間には、第1実施形態の弾性体に相当するものは介装されておらず、入力側ボールベアリング20の内輪と入力軸本体46とが直に接している。
ボス47には、モータ1の出力軸2を嵌め込む嵌合穴49が形成されている。嵌合穴49の内径の大きさは厳密な管理のもとに加工されている。また、ボス47には、止めネジ47aを用いて出力軸2を締結する締結機構が設けられている。モータ1とボス47とは、出力軸2の嵌合穴49への精度の高い嵌め合いと、締結機構による出力軸2の締結とによって連結されている。なお、出力軸2をボス47に締結する機構には、上記のように止めネジ47aを用いる締結機構ではなく、一般的なクランプ式の締結機構を採用してもよい。また、出力軸2にはキーが設けられていてもよい。
上記のように構成された遊星ローラ式減速機において、太陽軸4に生じる芯振れは、太陽軸4と一体に構成された入力軸45の、入力側ボールベアリング20を支え面とする微小な捕り粉木運動を誘発する。そこで、本実施形態においては、入力軸45がベローズ式軸継手を構成しているので、太陽軸4および入力軸45の芯振れが、ジャバラ部48が撓むことによって吸収され、ボス47には芯振れが伝達されない。したがって、ボス47には特段のモーメントカがかからず、ボス47に剛に連結されているモータ1の出力軸2にも、特段の影響は及ばない。
本実施形態の遊星ローラ式減速機によれば、入力軸45が、入力軸本体46と、モータ1の出力軸2に連結されるボス47と、可撓性を有するジャバラ部48とを備えるので、太陽軸4および入力軸本体46が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動に起因して入力軸45に生じる芯振れが、ジャバラ部48が撓むことによって吸収される。これにより、入力軸45に直結されるモータ1の出力軸2、或いは出力軸2を支持するモータ1の前部軸受に、過大なモーメント荷重が作用することはない。その結果、減速機の信頼性が向上する。
本実施形態においては、入力軸45がベローズ式軸継手を構成している。しかしながら、軸継手の構造はベローズ式に限定されない。例えば、図8に示すように、入力軸55が板バネ式軸継手を構成していてもよい。詳細には、入力軸55は、太陽軸4を連結される入力軸本体56と、モータ1の出力軸2に連結されるボス57と、可撓性を有する板バネ式の継手部58とを備えている。この入力軸55は、上述したベローズ式軸継手と同様に機能し、太陽軸4および入力軸本体46の擂り粉木運動に起因して入力軸55に生じる芯振れを吸収する。板バネ式軸継手の他に、例えば、入力軸55が金属スリット式軸継手を構成していてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の遊星ローラ式減速機の第3実施形態を、図9および図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態において既に説明した構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の遊星ローラ式減速機においては、図9に示すように、太陽軸4の先端が、キャリア8に回動可能に支持されている。詳細には、図10に示すように、キャリア8の内側の端面の中央に円形の穴60が形成されており、この穴60に、内部ボールベアリング(太陽軸用ベアリング)61が、その外輪が穴60の内周面に接するように嵌め込まれている。そして、内部ボールベアリング61の内輪に、太陽軸4の先端が嵌め込まれている。さらに、キャリア8の穴60と内部ボールベアリング61との間には、太陽軸4をキャリア8に対して弾性的に支持する弾性体(第二弾性部材)62が設けられている。穴60の内径は、内部ボールベアリング61の外径よりも大きく、穴60の内周面と内部ボールベアリング61との間には、百分の数ミリメートル程度の僅かな隙間が設けられている。弾性体62は、この隙間を埋めるように設けられている。弾性体62には、例えばオイルシールに使用されるOリングが採用されている。穴60の内周面には周方向に沿って無端状の溝63が形成されており、弾性体62は、溝63に嵌め込まれるようにしてキャリア8に装着される。そして、穴60に、穴60の内周面との間に弾性体62を挟み込むようにして内部ボールベアリング61が装着される。弾性体62は、穴60の内周面と内部ボールベアリング61との間に挟み込まれることによって弾性変形し、両者に密着する。
上記のように構成された遊星ローラ式減速機によれば、キャリア8と内部ボールベアリング61との間に、太陽軸4を弾性的に支持する弾性体62が設けられるので、入力軸45や太陽軸4が擂り粉木運動をしても、その擂り粉木運動に起因して太陽軸4に生じる芯振れが、弾性体62が弾性変形することによって吸収される。これにより、太陽軸4を支持する内部ボールベアリング61に、過大なモーメント荷重が作用することはない。その結果、減速機の信頼性が向上する。
本実施形態においては、キャリア8と内部ボールベアリング61との間に弾性体62が設けられている。しかしながら、内部ボールベアリング61と太陽軸4の先端との間に弾性体を設けてもよい。この場合、太陽軸4の先端の外径は、内部ボールベアリング61の内径よりも小さく、両者の間には、百分の数ミリメートル程度の僅かな隙間が設けられる。本実施形態の弾性体は、この隙間を埋めるように設けられる。
上記の各実施形態においては、一組の遊星ローラが組み込まれた単段型の減速機について説明したが、本発明の減速機は、複数組の遊星ローラが段階的に組み込まれた多段型の減速機にも適用することが可能であり、上記と同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
本発明は:ケーシングと;前記ケーシングの内側に収容され、モータの出力軸に直結される入力軸と;前記ケーシングと前記入力軸との間に介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;前記入力軸に設けられる太陽軸と;前記ケーシングに収容され、回転可能に支持されるキャリアと;前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸に外接する複数の遊星ローラと;前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;前記入力軸用ベアリングと前記入力軸との間、または前記ケーシングと前記入力軸用ベアリングとの間に設けられ、前記入力軸を弾性的に支持する第一弾性部材と;を備えるモータ直結型の遊星ローラ式減速機に関する。
本発明は:ケーシングと;前記ケーシングに収容される入力軸と;前記ケーシングと前記入力軸との間に介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;前記入力軸に設けられる太陽軸と;前記ケーシングに収容されるキャリアと;前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸に外接する複数の遊星ローラと;前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;を備え、前記入力軸が、前記太陽軸を連結される入力軸本体と、モータの出力軸に連結されるボスと、可撓性を有し前記入力軸本体と前記ボスとを連結する連結部とを備え、前記入力軸用ベアリングは、前記ケーシングと前記入力軸本体との間に配置されているモータ直結型の遊星ローラ式減速機に関する。
本発明によれば、入力軸を支持する入力軸用ベアリング、入力軸に直結されるモータの出力軸、或いは出力軸を支持するモータの前部軸受に、過大なモーメント荷重が作用することがなく、結果的に減速機の信頼性が向上する。

Claims (13)

  1. モータ直結型の遊星ローラ式減速機であって:
    ケーシングと;
    前記ケーシングの内側に収容され、モータの出力軸に直結される入力軸と;
    前記ケーシングと前記入力軸との間に該入力軸に添って複数介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;
    前記入力軸に設けられる太陽軸と;
    前記ケーシングに収容されるキャリアと;
    前記ケーシングと前記キャリアとの間に介装され、前記太陽軸の延長線上の軸線回りに回転可能に該キャリアを支持するキャリア用ベアリングと;
    前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸の回転に伴って該太陽軸を中心として公転する複数の遊星ローラと;
    前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;
    前記入力軸用ベアリングと前記入力軸との間、または前記ケーシングと前記入力軸用ベアリングとの間に設けられ、前記入力軸を弾性的に支持する第一弾性部材と;を備え、
    前記入力軸は、公転する前記複数の遊星ローラの公転径以上の外径の外周面が形成されており、該外周面と前記ケーシングとの間に介装された前記入力軸用ベアリングにより回転可能に支持され、
    前記キャリアは、公転する前記複数の遊星ローラの前記公転径よりも大きな径の円周上の位置に、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な複数の継手要素が設けられていると共に、該円周の径よりも大きな外径の外周面が形成されており、該外周面に前記キャリア用ベアリングが接触することで、該キャリア用ベアリングにより回転可能に支持されていることを特徴とする遊星ローラ式減速機。
  2. 請求項1に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記入力軸に、前記モータの出力軸の外径よりも内径の大きな嵌合穴が形成され、
    前記入力軸に、前記嵌合穴に嵌合された前記出力軸の前記入力軸に対する相対位置を調整する位置合わせ機構が設けられている遊星ローラ式減速機。
  3. 請求項2に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記モータの出力軸の外周面と前記嵌合穴の内周面との間の隙間の大きさをG1、前記出力軸の外径をD1とするとき、D1に対するG1の比率が、
    0.05%以上、1.0%以下である遊星ローラ式減速機。
  4. 請求項1に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記ケーシングに、前記ケーシングに固定される前記モータのインロー部を内側に嵌め込まれるように形成されたフランジが設けられている遊星ローラ式減速機。
  5. 請求項4に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記フランジの内側面と前記インロー部の外側面との間の隙間の大きさをG2、前記フランジの内側に嵌め込まれる前記インロー部の外径をD2とするとき、D2に対するG2の比率が、
    0.05%以上、2.50%以下である遊星ローラ式減速機。
  6. モータ直結型の遊星ローラ式減速機であって:
    ケーシングと;
    前記ケーシングに収容される入力軸と;
    前記ケーシングと前記入力軸との間に介装され、前記入力軸を前記ケーシングに対して回転可能に支持する入力軸用ベアリングと;
    前記入力軸に設けられる太陽軸と;
    前記ケーシングに収容されるキャリアと;
    前記ケーシングと前記キャリアとの間に介装され、前記太陽軸の延長線上の軸線回りに回転可能に該キャリアを支持するキャリア用ベアリングと;
    前記キャリアに回転可能に支持され、前記太陽軸の回転に伴って該太陽軸を中心として公転する複数の遊星ローラと;
    前記ケーシングに収容され、前記複数の遊星ローラを内接される弾性リングと;を備え、
    前記入力軸が、前記太陽軸を連結される入力軸本体と、モータの出力軸に連結されるボスと、可撓性を有し前記入力軸本体と前記ボスとを連結する連結部とを備え、
    前記入力軸本体は、公転する前記複数の遊星ローラの公転径以上の外径の外周面が形成されており、
    前記入力軸ベアリングは、前記ケーシングと前記入力軸本体の前記外周面との間に配置され、
    前記キャリアは、公転する前記複数の遊星ローラの前記公転径よりも大きな径の円周上の位置に、当該減速機を介して駆動される機械の入力軸との連結に必要な複数の継手要素が設けられていると共に、該円周の径よりも大きな外径の外周面が形成されており、該外周面に前記キャリア用ベアリングが接触することで、該キャリア用ベアリングにより回転可能に支持されていることを特徴とする遊星ローラ式減速機。
  7. 請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記入力軸が、ベローズ式軸継手を構成している遊星ローラ式減速機。
  8. 請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記入力軸が、板バネ式軸継手を構成している遊星ローラ式減速機。
  9. 請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記入力軸が、金属スリット式軸継手を構成している遊星ローラ式減速機。
  10. 請求項1または請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記キャリア用ベアリングが、クロスローラベアリングである遊星ローラ式減速機。
  11. 請求項1または請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって:
    前記キャリアに前記遊星ローラと同数設けられる軸部と;
    前記軸部と前記遊星ローラとの間に設けられ、前記遊星ローラを回転可能に支持する遊星ローラ用ベアリングと;
    前記遊星ローラ用ベアリングが前記遊星ローラに生じるスラスト力を受けるように、前記遊星ローラ用ベアリングの内輪を前記軸部の定位置に保持する内輪用保持部材と;を備える遊星ローラ式減速機。
  12. 請求項11に記載の遊星ローラ式減速機であって:
    前記遊星ローラ用ベアリングが前記遊星ローラに生じるスラスト力を受けるように、前記遊星ローラ用ベアリングの外輪を前記遊星ローラの定位置に保持する外輪用保持部材を備える遊星ローラ式減速機。
  13. 請求項1または請求項6に記載の遊星ローラ式減速機であって、
    前記太陽軸の先端と前記キャリアとの間に設けられ、前記太陽軸の先端を前記キャリアに対して回転可能に支持する太陽軸用ベアリングと、
    前記キャリアと前記太陽軸用ベアリングとの間、または前記太陽軸用ベアリングと前記太陽軸との間に設けられ、前記太陽軸を弾性的に支持する第二弾性部材とを備える遊星ローラ式減速機。
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