JP4013015B2 - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊星ローラ機構を用いて動力を伝達する遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の遊星ローラ式動力伝達装置として、図3に示すものがある。この遊星ローラ式動力伝達装置は、太陽軸101と、この太陽軸101に外接する複数の遊星ローラ102と、これら遊星ローラ102に外接する外輪103と、遊星ローラ103それぞれに針状ころ軸受装置104を介して回転可能に支持された軸体105と、軸体105それぞれの先端に連結されることで遊星ローラ102それぞれに対してその公転時に一体に回転するように設けられた連結体106と、連結体106に同軸に取り付けられた入力軸107とを有している。軸体105は、その先端を連結体106の端部に圧入させることで、連結体106に一体に取り付けられている。一方、外輪103は、ハウジング108内部に回転不能に装着されており、ハウジング108内に圧入等により内嵌されるリング体109と、ハウジング108内部の段部108aとの間に外輪103を挟み込むことで、外輪103を、ハウジング108に位置決め固定している。
【0003】
このように構成された従来の遊星ローラ式動力伝達装置では、遊星ローラ102の軸方向両端それぞれにキャリアプレート110が設けられており、このキャリアプレート110を配置することで、遊星ローラ102がスキュー等によりその軸方向に遊動して連結体106等に接触することを防止している。
【0004】
キャリアプレート110は、その内径が外輪103の内径よりやや小径の環体から構成されており、外輪103と、段部108aとの間、および外輪103とリング体109との間に挟み込まれており、このように配置されたキャリアプレート110により、遊星ローラ102はその軸方向位置決めが行われている。
【0005】
なお、図中、符号111は、太陽軸101とハウジング108との間に設けられた軸受であり、符号112は、入力軸107と、入力軸固定用のハウジング113との間に設けられた軸受である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された従来の遊星ローラ式動力伝達装置においては、キャリアプレート110により、遊星ローラ102の軸方向の位置決めはできるものの、そのためにキャリアプレート110が遊星ローラ102の端面と接触してその摩擦熱が発生してエネルギーロスを引き起こしたり、摩擦熱により潤滑剤が劣化して寿命を低下させたりしていた。
【0007】
したがって、本発明においては、エネルギーロスや寿命低下を引き起こすことなく遊星ローラの位置決めを行うことができるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のような手段によって、上述した課題の解決を達成している。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、太陽軸と、この太陽軸に外接する複数の遊星ローラと、これら遊星ローラに外接する外輪と、前記遊星ローラに相対回転可能に支持された軸体と、この軸体を介して前記遊星ローラそれぞれに連結された連結体とを有する遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記軸体を玉軸受装置を介して相対回転可能に前記遊星ローラで支持する一方、前記軸体と前記連結体とを軸方向相対移動不能に一体化する固定手段を設けるとともに、前記玉軸受装置は、前記軸体の周面に軌道溝を形成することで、該軸体を内輪とする一方、前記遊星ローラを軸受装置の外輪としており、前記固定手段は、前記軸体の軸端に設けられた連結体装着用の小径部と、前記小径部の軸方向内端に設けられた段部が前記連結体に当接するまで、前記小径部を前記連結体の装着孔に挿通された状態で、前記連結体から突出する小径部先端に装着される止輪とを備えており、前記軸体の小径部の軸方向内端に設けられた段部は軸方向で遊星ローラ寄りほど拡径するテーパ面をなしており、この段部のテーパ面に対応して同傾斜となるテーパ面が前記連結体の装着孔の遊星ローラ側端部の周縁に形成されるとともに、前記軸体の小径部の前記連結体から突出する部分には、環状溝を形成しており、前記止め輪をこの環状溝に嵌め込み状態で装着させて前記軸体の前記段部と該止め輪とで前記連結体を挟み込むことにより前記軸体を前記連結体に対して軸方向で移動不能に連結していることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、軸体を玉軸受装置を介して回転可能に遊星ローラに支持するため、遊星ローラは軸体に対して相対回転が可能であるものの、その軸方向には軸体に相対移動不能に一体化される。ここで、軸体は、固定手段により連結体と軸方向相対移動不能に一体化されているので、遊星ローラは軸体を介して連結体に軸方向相対移動不能に一体化されることになる。そのため、遊星ローラが連結体に対して相対移動して遊星ローラと連結体とが接触することは起きなくなる。
【0010】
また、このような遊星ローラの位置決めを行うに際して、従来用いていたキャリアプレートといったように、遊星ローラを当接させて位置決めする部材を用いないので、キャリアプレートとの摩擦熱によりエネルギーロスを発生させたり、摩擦熱により潤滑剤を劣化させることも生じない。
【0011】
さらには、このような遊星ローラの位置決めを行うに際して、キャリアプレートといった専用の部材を用いることなく行えるので、その分、部品点数の削減が図れる。
【0012】
さらにまた、遊星ローラと軸体と連結体とを一体化してユニットにしているので、遊星ローラ式動力伝達装置の組み立て作業が容易になる。また、玉軸受装置として、軸体周面に軌道溝を設けた内輪軌道型の玉軸受装置を用いることにより、遊星ローラ式動力伝達装置全体の径方向寸法を小さくすることができる。また、固定手段が、前記軸体の軸端に設けられた連結体装着用の小径部と、前記小径部の軸方向内端に設けられた段部が前記連結体に当接するまで、前記小径部を前記連結体に挿通された状態で、前記連結体から突出する小径部先端に装着される止輪とを備えているから、固定手段を構成する部品としては新たに止輪だけを用意すればよいので、その分、部品点数の増加を必要最小限に抑えることができる。
【0014】
本発明の請求項に記載の発明は、請求項に記載の遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記玉軸受装置を複列配置することに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、玉軸受装置を複列配置することで、遊星ローラ軸方向位置決め精度がさらに高まることになるうえ、軸体の軸ぶれが起こりにくくなる。
【0015】
本発明の請求項に記載の発明は、請求項1または2記載の遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記連結体を、この遊星ローラ式動力伝達装置の入力軸に回転一体に連結することに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、遊星ローラは、連結体を介して入力軸に軸方向移動不能に連結されることになる。そのため、入力軸を外部の軸受装置等により軸方向に移動不能に支持すれば、遊星ローラは、入力軸により確実に軸方向に位置決めされることになる。通常、入力軸は、外部に引き出されて他の機器に連結される際に、玉軸受装置等により支持されることが多いため、それに伴って遊星ローラも軸方向に確実に位置決めされることになる。
【0016】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに係る遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記連結体を、この遊星ローラ式動力伝達装置の入力軸に回転一体に連結することに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、遊星ローラは、連結体を介して入力軸に軸方向移動不能に連結されることになる。そのため、入力軸を外部の軸受装置等により軸方向に移動不能に支持すれば、遊星ローラは、入力軸により確実に軸方向に位置決めされることになる。通常、入力軸は、外部に引き出されて他の機器に連結される際に、玉軸受装置等により支持されることが多いため、それに伴って遊星ローラも軸方向に確実に位置決めされることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態の遊星ローラ式動力伝達装置に構成を示す断面図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。
【0019】
この遊星ローラ式動力伝達装置は、太陽軸1と、この太陽軸1に外接する複数の遊星ローラ2と、これら遊星ローラ2に外接する外輪3と、遊星ローラ3それぞれに複列に配置される玉軸受装置4を介して相対回転可能に支持された軸体5と、軸体5それぞれの先端に連結されることで遊星ローラ2それぞれに対してその公転時一体に回転するように設けられた連結体6と、連結体6と同軸に取り付けられた入力軸7とを有している。
【0020】
玉軸受装置4は、軸体5の周面に軌道溝5aを形成することで、軸体5を内輪とする一方、遊星ローラ2を外輪として構成されており、これにより玉軸受装置4は内輪軌道型のインテグラル軸受の構成となっている。本実施の形態では、内輪軌道型とすることで玉軸受装置4の径方向寸法を小型化(内輪省略)しているうえに、インテグラル軸受の構成とすることでさらに径方向寸法を小型化している(外輪省略)。また、玉軸受装置4は、複列(この実施の形態では2列)配置されている。
【0021】
遊星ローラ2から突出する軸体5の先端には、小径部8が形成されている。小径部8は、軸体5の先端を基端より若干径方向寸法を小さくすることで構成されており、軸体5の基端と小径部8との間には段部9が形成されている。段部9は若干の傾斜を有する順テーパ形状となっている。小径部8の先端には、止輪装着用の環状細溝10が形成されている。
【0022】
連結体6は、遊星ローラ2の公転直径より若干大きい大きさを備えた形状(例えば、円板形状)をしており、その厚みtは、軸体5の小径部8(段部9を含む)の軸方向寸法hより小さく、かつ、段部9と環状細溝10との間の離間距離iとほぼ同寸法に設定されている。
【0023】
連結体には遊星ローラ11の数だけ装着孔11が形成されている。装着孔11は連結体上において、遊星ローラ2の軸心の公転軌跡と対向する位置上に設けられており、さらには、装着孔11は、前記公転軌跡上において周方向に均等に離間配置されている。このように配置された装着孔11は、軸体5の小径部8と同径に設定されており、また、装着孔11の遊星ローラ側端部の周縁には、テーパ面12が形成されている。テーパ面12は、軸体5の段部9と同じ傾斜となっている。
【0024】
このように形成された装着孔11に軸体5の小径部8が挿入されている。小径部8は、その段部9が挿通孔11のテーパ面12に当接して位置決めされるまで挿入されており、このようにして小径部8を挿入した状態で連結体6の表面に露出する環状細溝10に止輪(スナップリング)13を装着して、止輪13と段部9との間(その離間距離iは連結体6の厚みtと同等)に連結体6を挟み込むことで、軸体5を軸方向相対移動不能に連結体6に連結している。
【0025】
連結体6には、突出軸端14が設けられている。突出軸端14は連結体6と同軸にその回転中心から、太陽軸側に突出している。一方、太陽軸1には、連結凹部15が設けられている。連結凹部15は、太陽軸1に連結体6側端面の回転中心に設けられており、その直径は突出軸体14より若干大きく設定されている。そして、太陽軸1の連結凹部15に、連結体6の突出軸体14が挿入配置されており、さらには、突出軸端14の周面と連結凹部15の内周面との間には、一方向クラッチ16が挿入配置されている。また、突出軸端14の端面と連結凹部15の底面との間には、ピポット軸受装置17が挿入配置されている。
【0026】
外輪3は、ハウジング18内部に回転不能に装着されている。また、太陽軸1は、玉軸受装置19によりハウジング18内で支持されている。一方、連結体6と同軸に配置された入力軸7は、玉軸受装置20により外部のハウジング21に支持されている。
【0027】
以上説明した本実施の形態の構成では、段部9と止輪13とから固定手段が構成されている。
【0028】
この遊星ローラ式動力伝達装置では、入力軸7の主方向の回転駆動は、連結体6および遊星ローラ2を介して変速したうえで太陽軸1に伝達される。このとき、一方向クラッチ16は、フリーの状態となり、入力軸7の回転駆動を直接太陽軸1に伝達しない。一方、入力軸7が反対方向に回転駆動する際には、一方向クラッチがロック状態となり、入力軸7の回転駆動を、遊星ローラ2を介することなく、直接太陽軸1に伝達する。
【0029】
このような動力伝達が行われる本実施の形態の遊星ローラ式動力伝達装置では、軸体5を玉軸受装置4を介して回転可能に遊星ローラ2に支持しているために、遊星ローラ2は軸体5に対して相対回転が可能であるものの、その軸方向には軸体5に相対移動不能に一体化されている。ここで、軸体5は、その段部9と止輪13とにより連結体6を挟持することで、連結体6に対して軸方向相対移動不能に一体化されているので、遊星ローラ2は軸体5を介して連結体6に軸方向相対移動不能に一体化されている。そのため、この遊星ローラ式動力伝達装置では、従来、遊星ローラ2の軸方向両端に設けられていたキャリアプレートを取り除いたにもかかわらず、遊星ローラ2が連結体6に対して相対移動して遊星ローラ2と連結体6とが接触することは起きない。
【0030】
また、キャリアプレートを用いないため、キャリアプレートと遊星ローラ2との摩擦熱によりエネルギーロスを発生させたり、摩擦熱により潤滑剤を劣化させることも生じない。さらには、キャリアプレートといった専用の部材を用いることなく遊星ローラ2の軸方向位置決めを行えるので、その分、部品点数の削減が達成されている。さらにまた、遊星ローラ2と軸体5と連結体6とを一体化してユニットにしているので、この遊星ローラ式動力伝達装置では、その組み立て作業(特に、連結体6と遊星ローラ2や太陽軸1との間の隙間設定作業)を比較的簡単に行うことができる。
【0031】
玉軸受装置4を複列に配置しているので、遊星ローラ軸方向位置決め精度がさらに高まることになるうえ、軸体5の軸ぶれが起こりにくくなっている。
【0032】
また、この遊星ローラ式動力伝達装置では、突出軸端15と連結凹部15との間にピポット軸受装置17を配置することで、連結体6と太陽軸1との間の離間距離が一定以上に短縮されることなく維持できるようになっている。そのため、連結体6の軸方向位置精度が高くなり、その分、遊星ローラ2の軸方向位置決め精度がより高まっている。さらには、連結体6に一体化された入力軸7は、玉軸受装置20という軸方向位置決め精度の高い支持装置を介して外部のハウジング21に支持されている。そのため、連結体6の軸方向位置精度はより高いものとなっており、その分、さらに遊星ローラ2の軸方向位置決め精度は高まっている。
【0033】
また、この遊星ローラ式動力伝達装置では、軸体5を軸方向に固定する固定手段を、軸体5に形成した段部9と、止輪13とからだけで構成しているので、その分、部品点数の増加を必要最小限に抑えることができる。
【0034】
上述した実施の形態では、外輪固定型の遊星ローラ式動力伝達装置において、本発明を実施していたが、外輪から動力を出力する遊星ローラ式動力伝達装置においても、本発明を同様に実施できるのはいうまでもない。また、上述した実施の形態では、軸体5を支持する玉軸受装置4として、イングラル軸受構造のものを用いることで、径方向の小型化を図っていたが、参考例として、例えば、内外輪を備えた玉軸受装置を用いれば、多少径方向寸法が大きくなるものの同様に実施することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、次のような効果を奏する。
【0036】
請求項1によれば、キャリアプレートといった別部材が遊星ローラの端面と接触してその摩擦熱が発生してエネルギーロスを引き起こしたり、摩擦熱により潤滑剤が劣化して寿命を低下させたりすることがなくなった。さらには、このような遊星ローラの位置決めを行うに際して、キャリアプレートといった専用の部材を用いることなく行えるので、その分、部品点数の削減が図れ手、コストダウンにつながる。また、遊星ローラと軸体と連結体とを一体化してユニットにしているので、遊星ローラ式動力伝達装置の組み立て作業が容易になり、その分でもコストダウンにつながる。
【0037】
また、軸受装置として、軸体周面に軌道溝を設けた内輪軌道型の玉軸受を用いることにより、遊星ローラ式動力伝達装置全体の径方向寸法を小さくすることができる。また、固定手段を構成する部品としては新たに止輪だけを用意すればよいので、その分、部品点数の増加を必要最小限に抑えることができ、さらにコストダウンにつながる。
【0038】
請求項2によれば、玉軸受装置を複列配置することで、遊星ローラ軸方向位置決め精度がさらに高まることになるうえ、軸の軸ぶれが起こりにくくすることができる。
【0040】
請求項によれば、入力軸を外部の軸受装置等により軸方向に移動不能に支持することにより、遊星ローラを、入力軸により確実に軸方向に位置決めすることが可能となる。通常、入力軸は、外部に引き出されて他の機器に連結される際に、玉軸受装置等により支持されることが多いため、それに伴って遊星ローラも軸方向に確実に位置決めされることになり、さらに遊星ローラの軸方向位置決めが確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊星ローラ式動力伝達装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
4 玉軸受装置 5 軸体 6 連結体
7 入力軸 8 小径部 9 段部
10 環状細溝 11 装着孔 12 テーパ面
13 止輪 14 突出軸端 15 連結凹部

Claims (3)

  1. 太陽軸と、この太陽軸に外接する複数の遊星ローラと、これら遊星ローラに外接する外輪と、前記遊星ローラに相対回転可能に支持された軸体と、この軸体を介して前記遊星ローラそれぞれに連結された連結体とを有する遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記軸体を玉軸受装置を介して相対回転可能に前記遊星ローラで支持する一方、前記軸体と前記連結体とを軸方向相対移動不能に一体化する固定手段を設けるとともに、
    前記玉軸受装置は、前記軸体の周面に軌道溝を形成することで、該軸体を内輪とする一方、前記遊星ローラを軸受装置の外輪としており、
    前記固定手段は、前記軸体の軸端に設けられた連結体装着用の小径部と、前記小径部の軸方向内端に設けられた段部が前記連結体に当接するまで、前記小径部を前記連結体の装着孔に挿通された状態で、前記連結体から突出する小径部先端に装着される止輪とを備えており、
    前記軸体の小径部の軸方向内端に設けられた段部は軸方向で遊星ローラ寄りほど拡径するテーパ面をなしており、この段部のテーパ面に対応して同傾斜となるテーパ面が前記連結体の装着孔の遊星ローラ側端部の周縁に形成されるとともに、
    前記軸体の小径部の前記連結体から突出する部分には、環状溝を形成しており、前記止め輪をこの環状溝に嵌め込み状態で装着させて前記軸体の前記段部と該止め輪とで前記連結体を挟み込むことにより前記軸体を前記連結体に対して軸方向で移動不能に連結していることを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記玉軸受装置を複列配置することを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
  3. 請求項1または2記載の遊星ローラ式動力伝達装置であって、前記連結体を、この遊星ローラ式動力伝達装置の入力軸に回転一体に連結することを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
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