JP2001021017A - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

Info

Publication number
JP2001021017A
JP2001021017A JP11193181A JP19318199A JP2001021017A JP 2001021017 A JP2001021017 A JP 2001021017A JP 11193181 A JP11193181 A JP 11193181A JP 19318199 A JP19318199 A JP 19318199A JP 2001021017 A JP2001021017 A JP 2001021017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
carrier
planetary roller
transmission device
type power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11193181A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kawase
達夫 川瀬
Shigeaki Fukushima
茂明 福島
Tomoaki Makino
智昭 牧野
Hiromichi Bando
広道 阪東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP11193181A priority Critical patent/JP2001021017A/ja
Publication of JP2001021017A publication Critical patent/JP2001021017A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て性が容易であると共に、軸方向力の
作用に基づく干渉により部材が摩耗したり、摩擦による
動力損失が増加することを防止することにある。 【解決手段】 固定輪12と、その内側に同軸上に配置
された太陽ローラ13と、この太陽ローラ13と前記固
定輪12の間に介装された複数の遊星ローラ14と、こ
の遊星ローラ14を円周等配間隔に回転自在に保持する
キャリア17とを備えた遊星ローラ式動力伝達装置にお
いて、前記太陽ローラ13及びキャリア17の一端部に
スプライン18,19が設けられると共に、その太陽ロ
ーラ13及びキャリア17が軸方向に移動するのを深溝
玉軸受22,23,24で規制し、遊星ローラ14が軸
方向に移動するのを側板20,21で規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊星ローラ式動力伝
達装置に関し、例えば摩擦ローラ式変速機などに利用さ
れる遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている遊星ローラ式動力
伝達装置の例としては、特開平10−331932号公
報に開示されたものがある。この遊星ローラ式動力伝達
装置は、図11に示すように第1の回転伝達軸である入
力軸1の他端部を電動モータ等の駆動源により回転駆動
される駆動軸(図示せず)の端部に結合し、第2の回転
伝達軸である出力軸2の他端部を回転駆動すべき他の機
器の入力軸(図示せず)の端部に結合する構造のもので
あり、入力軸1と出力軸2との間で回転速度の変換を自
在とする摩擦ローラ式変速機である。
【0003】この遊星ローラ式動力伝達装置は、入力軸
1と、入力軸1と軸心を一致させて配置された太陽ロー
ラ3及び固定輪4と、キャリア5に植設した複数本の支
持軸6に回転自在に軸受支持され、太陽ローラ3と固定
輪4間の空間に配置された複数個の遊星ローラ7と、キ
ャリア5に結合固定した出力軸2とを備え、固定輪4の
円周方向の回転を規制することにより、入力軸1と出力
軸2との間で動力伝達が行われる。この装置において、
太陽ローラ3と遊星ローラ7と固定輪4の軸心は、相互
に平行な位置関係にある。
【0004】従来の動力伝達装置では、入力軸1と出力
軸2の端部外周面にスプライン8,9を設け、他の回転
伝達軸の端部に形成したスプライン孔に嵌合させること
により、入力軸1及び出力軸2と他の回転伝達軸とをそ
れぞれ結合する。このように入力軸1及び出力軸2と他
の回転伝達軸とを別体にすることにより、組み立て性を
容易にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊星
ローラ式動力伝達装置では、前述したように太陽ローラ
3、遊星ローラ7及び固定輪4の軸心が相互に平行な位
置関係にあるが、各部品の製作精度及び軸受すきま等の
影響などのために、太陽ローラ3、遊星ローラ7及び固
定輪4の軸心の平行度がずれて(スキュー)運転される
ことがある。この場合、太陽ローラ3や遊星ローラ7に
は軸方向力が作用する。
【0006】特開平10−331932号公報に開示さ
れた遊星ローラ式動力伝達装置のように、太陽ローラ3
に結合した入力軸1と他の回転伝達軸(電動モータ等の
駆動源により回転駆動される駆動軸)とをスプライン8
で結合する場合、太陽ローラ3に作用する軸方向力を受
けることができない。そのため、太陽ローラ3は他部材
と干渉するまで軸方向に移動し、太陽ローラ3もしくは
太陽ローラ3と干渉する他部材の摩耗や摩擦による動力
損失の増加を招来する。
【0007】また、出力軸2に結合固定されたキャリア
5は、支持軸6を介して複数個の遊星ローラ7を回転自
在に保持し、遊星ローラ7の公転を出力軸2を介して他
の回転伝達軸(回転駆動すべき他の機器の入力軸)に伝
達させる機能を有する。このキャリア5に固定された出
力軸2と他の回転伝達軸(回転駆動すべき他の機器の入
力軸)とをスプライン9で結合する場合、キャリア5に
作用する軸方向力を受けることができない。そのため、
キャリア5は他部材と干渉するまで軸方向に移動し、キ
ャリア5もしくはキャリア5と干渉する他部材の摩耗や
摩擦による動力損失の増加を招来する。
【0008】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、組み立て性
が容易であると共に、軸方向力の作用に基づく干渉によ
り部材が摩耗したり、摩擦による動力損失が増加するこ
とを防止し得る遊星ローラ式動力伝達装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、固定輪と、その内側に
同軸上に配置された太陽ローラと、この太陽ローラと固
定輪の間に介装された複数の遊星ローラと、この遊星ロ
ーラを円周等配間隔に回転自在に保持するキャリアとを
備えた遊星ローラ式動力伝達装置において、少なくとも
前記太陽ローラの一端部に動力伝達手段が設けられると
共に、その太陽ローラが軸方向に移動するのを規制する
移動規制手段を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の遊星ローラ式動力伝達装置では、
太陽ローラの動力伝達手段及び移動規制手段に加えて、
前記キャリアの一端部に動力伝達手段が設けられると共
に、そのキャリアが軸方向に移動するのを規制する移動
規制手段を設けたことも特徴とする。
【0011】本発明の遊星ローラ式動力伝達装置では、
太陽ローラ(キャリア)の一端部に動力伝達手段を設け
たことにより、その動力伝達手段を介して他の回転軸を
別体で軸方向移動可能に結合させることができるので、
組み立て性が容易である。
【0012】太陽ローラ(キャリア)が軸方向に移動す
るのを規制する移動規制手段を設けたことにより、その
太陽ローラ(キャリア)に結合される回転伝達軸が他部
材と干渉して回転伝達軸もしくは回転伝達軸と干渉する
他部材が過大に摩耗したり、摩擦による動力損失が増加
するのを防止できる。
【0013】具体的に、太陽ローラの移動規制手段とし
ては、太陽ローラを玉軸受で支持した構造(図1参
照)、太陽ローラの端面をキャリアに当接させた構造
(図3参照)、太陽ローラの端面を、キャリアに同軸
結合された低速軸の端面に当接させた構造(図4参
照)、キャリアに貫挿された部材の両端面を、太陽ロ
ーラと低速軸の端面にそれぞれ当接させた構造(図5参
照)、遊星ローラの端面に滑り接触する鍔部を太陽ロ
ーラに設けると共に、遊星ローラを軸方向両側から挟持
する側板を固定輪の両端面に設けた構造(図6、図7参
照)を有し、上記〜のうちから選択されたもの或い
はそれらの組み合わせが可能である。
【0014】また、キャリアの移動規制手段としては、
キャリアを玉軸受で支持した構造(図1参照)、キ
ャリアの支持軸先端部にワッシャを固設すると共に、遊
星ローラを軸方向両側から挟持する側板を固定輪の両端
面に設け、前記ワッシャを側板に当接させた構造(図8
参照)、遊星ローラを軸方向両側から挟持する側板を
固定輪の両端面に設け、その側板と軸方向に係合する係
合部をキャリアに設けた構造(図9、図10参照)を有
し、上記〜のうちから選択されたもの或いはそれら
の組み合わせが可能である。
【0015】本発明の遊星ローラ式動力伝達装置におけ
る動力伝達手段としては、凹凸噛合構造であることが望
ましく、例えばスプライン、セレーション及びキーのう
ちから選択されるいずれかであることが好ましい(図
1、図3乃至図6参照)。
【0016】前述した遊星ローラ式動力伝達装置におい
て、太陽ローラとキャリアの一端部に動力伝達手段を設
け、その遊星ローラの減速比に対応したトルク容量に設
定することが望ましい。すなわち、太陽ローラはキャリ
アよりも高速に回転し、その結果、キャリアの伝達トル
クは太陽ローラの伝達トルクよりも大きい。そのため、
太陽ローラとキャリアの両方に動力伝達手段を設ける場
合、キャリアに設けられた動力伝達手段の許容伝達トル
ク容量は太陽ローラのよりも大きいことが必要である。
【0017】本発明は、前述した遊星ローラ式動力伝達
装置において、遊星ローラが、前記キャリアに植設され
た複数の支持軸に軸受を介して回転自在に保持された構
造のもの〔図2(a)参照〕、あるいは、遊星ローラ
が、キャリアに円周等配間隔で形成された円筒状ポケッ
ト内に回転自在に保持された構造のもの〔図2(b)参
照〕のいずれにも適用可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る遊星ローラ式動力伝
達装置の実施形態を以下に詳述する。
【0019】図1に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、ハウジング11に固定された固定輪12と、
固定輪12の内側に同軸上に配置された太陽ローラ13
と、その太陽ローラ13の外周面と固定輪12の内周面
の間に圧接状態で介装された複数の遊星ローラ14と、
これら遊星ローラ14を、植設された支持軸15により
軸受16(例えばニードル軸受)を介して円周等配間隔
に回転自在に保持するキャリア17とを主要構成要素と
する。
【0020】太陽ローラ13及びキャリア17の各一端
部には動力伝達手段であるスプライン(又はセレーショ
ン)18,19がそれぞれ形成され、このスプライン
(又はセレーション)18,19により、電動モータ等
の駆動源により回転駆動される駆動軸などの高速軸が太
陽ローラ13に同軸結合され、回転駆動すべき他の機器
の入力軸などの低速軸がキャリア17に同軸結合され
る。このように太陽ローラ13及びキャリア17を、高
速軸及び低速軸である回転伝達軸と別体にすることによ
り、組み立て性を容易にしている。
【0021】太陽ローラ13とキャリア17の一端部に
設けた動力伝達手段は、遊星ローラ14の減速比に対応
したトルク容量に設定することが望ましい。すなわち、
太陽ローラ13はキャリア17よりも高速に回転し、そ
の結果、キャリア17の伝達トルクは太陽ローラ13の
伝達トルクよりも大きい。そのため、太陽ローラ13と
キャリア17の両方に動力伝達手段を設ける場合、キャ
リア17に設けられた動力伝達手段の許容伝達トルク容
量は太陽ローラ13のよりも大きいことが必要である。
動力伝達手段が前述したスプライン(又はセレーショ
ン)18,19の場合には、キャリア17の方のモジュ
ール、ピッチ円径、スプライン(又はセレーション)1
8,19の有効長さの少なくとも一つが太陽ローラ13
のよりも大きければよい。なお、動力伝達手段がキー方
式の場合には、キャリア17の方の軸径、キーの幅、キ
ーの有効長さの少なくとも一つが太陽ローラ13のより
も大きければよい。
【0022】各部品の製作精度及び軸受すきま等の影響
などのために、太陽ローラ13、遊星ローラ14及び固
定輪12の軸心の平行度がずれて(スキュー)運転さ
れ、太陽ローラ13、遊星ローラ14やキャリア17に
軸方向力が作用する場合でも、太陽ローラ13、遊星ロ
ーラ14及びキャリア17は、以下の構造を持つ移動規
制手段により軸方向移動が規制される。
【0023】遊星ローラ14は、固定輪12の左右両側
に設けられた二枚の側板20,21によってその軸方向
移動が規制されている。太陽ローラ13は、玉軸受、例
えば深溝玉軸受22,23を介してハウジング11及び
キャリア17に回転自在に保持され、キャリア17も、
玉軸受、例えば深溝玉軸受24を介してハウジング11
に回転自在に保持されている。このように太陽ローラ1
3及びキャリア17は深溝玉軸受22,23,24によ
り軸方向の移動が規制されている。なお、太陽ローラ1
3及びキャリア17の軸方向移動規制は、前述した深溝
玉軸受22,23,24に限らず、軸方向力が支持でき
る転がり軸受や滑り軸受であってもよい。
【0024】図1に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、図2(a)に示すようにキャリア17に別体
(又は一体でも可)に植設された支持軸15に軸受16
を介して遊星ローラ14が回転自在に支持されたタイプ
である。これに対して、図2(b)に示すように遊星ロ
ーラ14の外周面とキャリア17' とが滑り接触するこ
とにより、遊星ローラ14が円筒状ポケット内で円周等
配間隔に回転自在に保持されたタイプもあり、本発明
は、図2(b)に示すタイプの遊星ローラ式動力伝達装
置にも適用可能である。
【0025】図1に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、太陽ローラ13及びキャリア17の一端部に
スプライン(雄)18,19をそれぞれ設け、さらに、
太陽ローラ13及びキャリア17が軸方向に移動するの
を規制する移動規制手段を設けたものであるが、これ以
外の構造を有する他の実施形態の遊星ローラ式動力伝達
装置を以下に説明する。なお、図1と同一又は相当部分
には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
【0026】図3に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、スプライン(雄)18が一端部に形成された
太陽ローラ13がキャリア側に移動するのを、太陽ロー
ラ13の端面をキャリア17に当接させることにより規
制する構造を具備する。すなわち、太陽ローラ13の端
面に凸部25を設け、太陽ローラ13の端面がキャリア
17に当接する面積を小さくすることにより動力損失を
小さくしている。太陽ローラ13がキャリア17の反対
側へ軸方向移動するのは、図1の実施形態の場合と同
様、深溝玉軸受22により規制される。
【0027】図4に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、キャリア17の中空内周面にスプライン
(雌)19' を形成し、そのスプライン19' によりキ
ャリア17にその回転が伝達される低速軸26を結合
し、その低速軸26の端面に太陽ローラ13の端部を当
接させることで、太陽ローラ13の軸方向移動を規制す
る。太陽ローラ13の端部には、図3の実施形態の場合
と同様、突起部27を設け、太陽ローラ13が低速軸2
6に当接する面積を小さくすることにより動力損失を小
さくしている。図4の実施形態では、内周面にスプライ
ン(雌)18' が形成されたスリーブ28を太陽ローラ
13の一端部に圧入することで一体化させているが、太
陽ローラ13の中空内周面にスプライン(雌)を一体的
に形成するようにしてもよい。
【0028】図5に示す実施形態の遊星ローラ式動力伝
達装置は、キャリア17の太陽ローラ13と対向する端
部にピン(部材)29を圧入し、そのピン29の端部を
低速軸26及び太陽ローラ13の端面にそれぞれ当接さ
せることで、太陽ローラ13に作用する軸方向力がピン
29を介して低速軸26に支持されることになり、太陽
ローラ13の軸方向移動が規制される。なお、図示のピ
ン29とキャリア17とは別体であるが、両者を一体物
で形成することも可能である。
【0029】図6及び図7に示す実施形態の遊星ローラ
式動力伝達装置は、固定輪12の左右両側に設けられた
側板20,21によって遊星ローラ14について軸方向
移動が規制されており、太陽ローラ13に設けた鍔部3
0の端面と遊星ローラ14の端面とが当接することによ
り、太陽ローラ13の軸方向移動を規制している。図6
の実施形態では、1つの鍔部30と1つの深溝玉軸受2
2とにより、また、図7の実施形態では、太陽ローラ1
3に設けられた2つの鍔部30,31により、太陽ロー
ラ13の軸方向移動が規制されている。なお、図7の実
施形態では、太陽ローラ13と結合する他の回転伝達軸
は、キー溝32により軸方向移動が可能となっている。
【0030】図8乃至図10はキャリア17の軸方向移
動を規制する実施形態を示し、図8に示す実施形態の遊
星ローラ式動力伝達装置は、キャリア17に植設された
支持軸15に軸受16を介して遊星ローラ14が回転自
在に保持されたタイプ〔図2(a)参照〕のものであ
り、支持軸15の先端に止め輪33を設け、その止め輪
33と側板20との間にワッシャ34を設けることで、
キャリア17の軸方向移動を規制する。
【0031】図9(a)(b)に示す実施形態の遊星ロ
ーラ式動力伝達装置は、遊星ローラ14の外周面とキャ
リア17' が滑り接触するタイプ〔図2(b)参照〕の
ものであり、キャリア17' の最大外径部35の外径を
側板20,21の内径より大きくなるように形成し、キ
ャリア17' の最大外径部35が、固定輪12の左右両
側に設けられた側板20,21間に嵌まり込んだ構造と
したことによりキャリア17' の軸方向移動を規制す
る。
【0032】図10(a)(b)に示す実施形態の遊星
ローラ式動力伝達装置は、キャリア17に植設された支
持軸15に軸受16を介して遊星ローラ14が回転自在
に保持されたタイプ〔図2(a)参照〕のものである
が、固定輪12の左右に設けられた側板20,21のい
ずれかの側面と当接するような柱状部36(キャリア軸
方向規制部材)を遊星ローラ14間に配置されるように
キャリア17に設けることで、キャリア17の軸方向移
動を規制する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、固定輪と、その内側に
同軸上に配置された太陽ローラと、この太陽ローラと前
記固定輪の間に介装された複数の遊星ローラと、この遊
星ローラを円周等配間隔に回転自在に保持するキャリア
とを備えた遊星ローラ式動力伝達装置において、太陽ロ
ーラ(キャリア)の一端部に動力伝達手段を設けたこと
により、その動力伝達手段を介して他の回転伝達軸を別
体で軸方向移動可能に結合させることができるので、組
み立て性が容易である。また、太陽ローラ(キャリア)
が軸方向に移動するのを規制する移動規制手段を設けた
ことにより、その太陽ローラ(キャリア)に結合される
回転伝達軸が他部材と干渉して回転伝達軸もしくは回転
伝達軸と干渉する他部材が過大に摩耗したり、摩擦によ
る動力損失が増加するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第1
の実施形態を示す断面図
【図2】(a)はキャリアに植設された支持軸に軸受を
介して遊星ローラが回転自在に支持されるタイプの遊星
ローラ式動力伝達装置を示す断面図 (b)は遊星ローラの外周面とキャリアとが滑り接触す
ることにより、遊星ローラが円筒状ポケット内で円周等
配間隔に回転自在に保持されるタイプの遊星ローラ式動
力伝達装置を示す断面図
【図3】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第2
の実施形態を示す断面図
【図4】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第3
の実施形態を示す断面図
【図5】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第4
の実施形態を示す断面図
【図6】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第5
の実施形態を示す断面図
【図7】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第6
の実施形態を示す断面図
【図8】本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装置の第7
の実施形態を示す部分拡大断面図
【図9】(a)は本発明に係る遊星ローラ式動力伝達装
置の第8の実施形態を示す断面図 (b)は(a)のA−A線に沿う断面図
【図10】(a)は本発明に係る遊星ローラ式動力伝達
装置の第9の実施形態を示す断面図 (b)は(a)のキャリアを示す斜視図
【図11】遊星ローラ式動力伝達装置の従来例を示す断
面図
【符号の説明】
12 固定輪 13 太陽ローラ 14 遊星ローラ 17 キャリア 18 スプライン 19 スプライン 20,21 側板 22,23,24 玉軸受 30,31 鍔部
フロントページの続き (72)発明者 牧野 智昭 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 阪東 広道 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA01 BA03 BB08 BC01 BD02 BE03 BE04 EC02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定輪と、その内側に同軸上に配置され
    た太陽ローラと、この太陽ローラと前記固定輪の間に介
    装された複数の遊星ローラと、この遊星ローラを円周等
    配間隔に回転自在に保持するキャリアとを備えたものに
    おいて、少なくとも前記太陽ローラの一端部に動力伝達
    手段が設けられると共に、その太陽ローラが軸方向に移
    動するのを規制する移動規制手段を設けたことを特徴と
    する遊星ローラ式動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記移動規制手段は、前記太陽ローラを
    玉軸受で支持した構造を有することを特徴とする請求項
    1に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記移動規制手段は、前記太陽ローラの
    端面をキャリアに当接させた構造を有することを特徴と
    する請求項2に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記移動規制手段は、前記太陽ローラの
    端面を、キャリアに同軸結合された低速軸の端面に当接
    させた構造を有することを特徴とする請求項2に記載の
    遊星ローラ式動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記移動規制手段は、前記キャリアに貫
    挿された部材の両端面を、太陽ローラと低速軸の端面に
    それぞれ当接させた構造を有することを特徴とする請求
    項4に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記移動規制手段は、前記遊星ローラの
    両端面のそれぞれに滑り接触する2つの鍔部を太陽ロー
    ラに設けると共に、遊星ローラを軸方向両側から挟持す
    る側板を固定輪の両端面に設けた構造を有することを特
    徴とする請求項1に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記移動規制手段は、前記遊星ローラの
    一方の端面に滑り接触する1つの鍔部を太陽ローラに設
    けると共に、遊星ローラを軸方向両側から挟持する側板
    を固定輪の両端面に設けた構造を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の太陽ローラの動力伝達手
    段及び移動規制手段に加えて、前記キャリアの一端部に
    動力伝達手段が設けられると共に、そのキャリアが軸方
    向に移動するのを規制する移動規制手段を設けたことを
    特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
  9. 【請求項9】 前記移動規制手段は、前記キャリアを玉
    軸受で支持した構造を有することを特徴とする請求項8
    に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  10. 【請求項10】 前記移動規制手段は、前記キャリアの
    支持軸先端部にワッシャを固設すると共に、遊星ローラ
    を軸方向両側から挟持する側板を固定輪の両端面に設
    け、前記ワッシャを側板に当接させた構造を有すること
    を特徴とする請求項8に記載の遊星ローラ式動力伝達装
    置。
  11. 【請求項11】 前記移動規制手段は、前記遊星ローラ
    を軸方向両側から挟持する側板を固定輪の両端面に設
    け、その側板と軸方向に係合する係合部をキャリアに設
    けた構造であることを特徴とする請求項8に記載の遊星
    ローラ式動力伝達装置。
  12. 【請求項12】 前記動力伝達手段は、凹凸噛合構造で
    あることを特徴とする請求項1に記載の遊星ローラ式動
    力伝達装置。
  13. 【請求項13】 前記凹凸噛合構造は、スプライン、セ
    レーション及びキーのうちから選択されるいずれかであ
    ることを特徴とする請求項12に記載の遊星ローラ式動
    力伝達装置。
  14. 【請求項14】 前記太陽ローラとキャリアの一端部に
    動力伝達手段を設け、その遊星ローラの減速比に対応し
    たトルク容量に設定したことを特徴とする請求項1に記
    載の遊星ローラ式動力伝達装置。
  15. 【請求項15】 前記遊星ローラは、前記キャリアに植
    設された複数の支持軸に軸受を介して回転自在に保持さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の遊星ローラ
    式動力伝達装置。
  16. 【請求項16】 前記遊星ローラは、前記キャリアに円
    周等配間隔に形成された円筒状ポケット内に回転自在に
    保持されていることを特徴とする請求項1に記載の遊星
    ローラ式動力伝達装置。
JP11193181A 1999-07-07 1999-07-07 遊星ローラ式動力伝達装置 Withdrawn JP2001021017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11193181A JP2001021017A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 遊星ローラ式動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11193181A JP2001021017A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 遊星ローラ式動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001021017A true JP2001021017A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16303662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11193181A Withdrawn JP2001021017A (ja) 1999-07-07 1999-07-07 遊星ローラ式動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001021017A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074595A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 遊星ローラ式減速機
JP2014015975A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Jtekt Corp 遊星ロ−ラ型動力伝達装置
JP2015117719A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 株式会社ジェイテクト 遊星ローラ式変速機
CN108105351A (zh) * 2016-11-18 2018-06-01 株式会社捷太格特 行星辊式变速装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074595A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 遊星ローラ式減速機
JP5010482B2 (ja) * 2005-12-27 2012-08-29 三菱重工業株式会社 遊星ローラ式減速機
US8282523B2 (en) 2005-12-27 2012-10-09 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Planetary roller reducer
JP2014015975A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Jtekt Corp 遊星ロ−ラ型動力伝達装置
JP2015117719A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 株式会社ジェイテクト 遊星ローラ式変速機
CN108105351A (zh) * 2016-11-18 2018-06-01 株式会社捷太格特 行星辊式变速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6095940A (en) Traction drive transmission
JPS645164B2 (ja)
JP4948968B2 (ja) 遊星ローラ式変速機
JP4782341B2 (ja) 遊星変速機において動力を分担する歯車装置
JP2019027533A (ja) トルクリミッタ
JP6398429B2 (ja) 遊星ローラ式トラクションドライブ
JP2001021017A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
WO2001031231A1 (en) Gearing for power sharing in planetary transmission
JPH02271116A (ja) クラッチ
JP6314534B2 (ja) 摩擦ローラ式減速機
JP2003301906A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2005265089A (ja) 摩擦式変速装置
KR200333593Y1 (ko) 캐리어를 갖춘 유성기어 장치
JP4284992B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3701019B2 (ja) 一方向クラッチ
JP2001059556A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JPH11336864A (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2005214392A (ja) 遊星歯車機構及びギヤ側レース
JPH0633802B2 (ja) 多段式変速機
JPH10271748A (ja) 摩擦ローラ式変速機付電動モータ
JP2997832B2 (ja) 遊星変速装置の入出力結合機構
JPH0792127B2 (ja) 多段式変速機
JP2003227553A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH044347A (ja) 遊星ローラ式減速機
JPH11108137A (ja) トラクション伝動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003