JP5009361B2 - 携帯無線機 - Google Patents

携帯無線機 Download PDF

Info

Publication number
JP5009361B2
JP5009361B2 JP2009509234A JP2009509234A JP5009361B2 JP 5009361 B2 JP5009361 B2 JP 5009361B2 JP 2009509234 A JP2009509234 A JP 2009509234A JP 2009509234 A JP2009509234 A JP 2009509234A JP 5009361 B2 JP5009361 B2 JP 5009361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency band
unit
antenna unit
resonance point
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009509234A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008123456A1 (ja
Inventor
健二 和久
忠司 小山
邦彦 渡辺
光博 西園
勝司 森下
武史 岩永
大輔 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2009509234A priority Critical patent/JP5009361B2/ja
Publication of JPWO2008123456A1 publication Critical patent/JPWO2008123456A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5009361B2 publication Critical patent/JP5009361B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • H04B1/0053Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band
    • H04B1/006Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band using switches for selecting the desired band

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

本発明は、他の端末と通信を行う携帯無線機に関する。
現在、機能性向上のために非接触IC(Integrated Circuit)チップであるRFID(Radio Frequency Identification)等により通信を行うための通信手段が筐体に内蔵された携帯無線機が増えつつある(例えば、特許文献1参照)。
また、携帯無線機は、特許文献1に示すように、移動体通信網に接続される通信用のメインアンテナが筐体の外部に伸縮自在に設けられているものが一般的であるが、近年、デザイン性向上の観点から、筐体内部に通信用のメインアンテナが内蔵されたものが多くなってきている。
特開2004−227046号公報
ところで、通信用のメインアンテナと、RFID等のアンテナとは、異なる使用周波数帯域を使用しているが、互いの干渉による影響を抑制するため、両アンテナをできるだけ離して配置する構造が採られている。このため、筐体内のスペースの効率化が妨げられる結果になっている。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、異なる周波数帯域を有する複数のアンテナが近接配置された場合においも、アンテナ同士の干渉による影響を抑制して、通信品質を維持しながら、筐体内のスペースを有効活用することができる携帯無線機を提供することにある。
(1)本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第1のアンテナ部による前記第1の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(2)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第1の通信部の前記第1の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求がないと判定した場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(3)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第2のアンテナ部による前記第2の使用周波数帯の受信強度が所定値以上である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(4)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第2の通信部の前記第2の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求があると判定された場合は、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(5)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第1のアンテナ部による前記第1の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(6)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第1の通信部の前記第1の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求がないと判定した場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(7)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記筐体の外部における光量を検出する光量検出手段と、前記光量検出手段による光量の検出値が所定値より高い場合に、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
(8)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記筐体内に内蔵され、前記筐体にかかる加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサによる検出値が所定値以上である場合に、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
(9)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記筐体の開状態又は閉状態を検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段により前記開状態が検出された場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(10)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第2のアンテナ部による前記第2の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(11)また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、前記第2のアンテナ部が外部機器と受信動作を行っていときに、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
(12)また、上記携帯無線機では、前記調整手段は、前記第1の使用周波数帯の範囲内で、前記第1のアンテナ部の共振点を調整する、ことが好ましい。
(13)また、上記携帯無線機では、前記制御手段は、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整開始から所定時聞経過後に前記調整を抑制する、ことが好ましい。
本発明によれば、異なる周波数帯域を有する複数のアンテナが近接配置されても、アンテナ同士の干渉による影響を抑制されるため、通信品質を維持しながら筐体内のスペースを有効活用することができる。
本発明に係る携帯電話装置の外観を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている操作部側筐体部の構成を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置の機能を示すブロック図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナとメインアンテナとの位置関係を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第1の構成を示す図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第2の構成を示す図である。 磁界アンテナに帯域阻害素子を付加したときのVSWRの測定結果を示す図である。 磁界アンテナに帯域阻害素子を付加しないときのVSWRの測定結果を示す図である。 本発明に係る携帯電話装置の背面の外観を示す図である。 携帯電話装置をリーダ・ライタ装置へ近接させるときの動作についての説明に供する図である。 携帯電話装置をリーダ・ライタ装置へ近接させるときの動作についての説明に供する図である。 携帯電話装置をリーダ・ライタ装置へ近接させるときの動作についての説明に供する図である。 図11に示す動作状態において、携帯電話装置にかかる加速度の様子を模式的に示す図である。 RFID部をリーダ・ライタ機能として使用する際における磁界アンテナの使用周波数帯とその高次共振点と、メインアンテナの使用周波数帯の関係を示す図である。 RFID部をカード機能として使用する際における磁界アンテナの使用周波数帯とその高次共振点と、メインアンテナの使用周波数帯の関係を示す図である。 調整部の第1の構成を示す図である。 調整部の第2の構成を示す図である。 調整部の第3の構成を示す図である。 メインアンテナの受信強度に基づいて磁界アンテナの使用周波数帯を調整するか否かについての説明に供する図である。
符号の説明
1 携帯電話装置
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
40 基板
41 RFID部
42 リアケース部
50 磁界アンテナ
51 RFIDチップ
52 コンデンサ
70 メインアンテナ
80 第1のスイッチ部
81 第2のスイッチ部
82 集中定数回路
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る携帯無線機の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作ボタン群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12と、を備えて構成される。操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を動作させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、を備えて構成されている。
また、上述した操作ボタン群11、音声入力部12、ディスプレイ21及び音声出力部22は、後述する処理部62を構成している。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開かれた状態(開放状態)にされたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(折畳み状態)にされたりすることできる。
また、図2は、操作部側筐体部2の一部を分解した斜視図を示している。操作部側筐体部2は、図2に示すように、基板40と、RFID部41と、リアケース部42と、充電池43と、充電池カバー44と、から構成されている。
基板40は、所定の演算処理を行うCPU等の素子が実装されており、操作ボタン群11がユーザにより操作が行われたときに、所定の信号がCPUに供給される。
RFID部41は、第1の使用周波数帯により外部装置と通信を行う磁界アンテナ50(第1のアンテナ部)と、磁界アンテナ50により通信される情報に対して所定の処理を行うRFIDチップ51(第1の情報処理部)と、から構成されている。なお、RFIDチップ51は、図2に示すように、RFID部41と対向する基板40上に配置されている。また、RFID部41の詳細については後述する。
リアケース部42は、ヒンジ機構4を固定するヒンジ機構固定部42Aと、第1の使用周波数帯よりも高い周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うメインアンテナ70(第2のアンテナ部)を収納するメインアンテナ収納部42Bと、充電池43を格納する充電池格納部42Cと、RFID部41を固定するRFID部固定部42Dとを備えている。なお、メインアンテナ70の詳細については後述する。
また、図3は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図3に示すように、RFID部41により構成されている第1の通信部60と、外部の端末と通信を行う第2の通信部61と、第2の通信部61により通信される情報を処理する処理部62と、を備えている。
第1の通信部60は、上述したRFID部41により構成されており、第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)により外部装置と通信を行う磁界アンテナ50と、RFIDチップ51と、調整用のコンデンサ52と、から構成される。
磁界アンテナ50は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)材料からなるシート上に複数回渦巻き状に巻かれたコイルを備えており、外部装置から送信される第1の使用周波数帯の信号を受信する。
RFIDチップ51は、磁界アンテナ50で受信された信号によって誘起された電力に基づいて所定の電圧を生成する電源回路53と、磁界アンテナ50により通信される信号に対して変調処理又は復調処理等の信号処理を行うRF回路54と、所定の演算処理を行うCPU55と、所定のデータが格納されているメモリ56と、を備えている。電源回路53は、例えば、DC−DCコンバータにより構成されている。
ここで、第1の通信部60の動作について説明する。磁界アンテナ50は、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して、所定距離まで接近したときに、当該リーダ・ライタ装置から送信される電波(第1の使用周波数帯であるキャリア周波数(例えば、13.56MHz)により変調されている)を受信する。なお、コンデンサ52は、第1の使用周波数帯の電波が磁界アンテナ50を介してRF回路54に供給されるように、所定の調整(チューニング)がされている。
また、磁界アンテナ50により電波が受信されると、電磁誘導作用により起電力が発生する。
電源回路53は、電磁誘導作用により発生した起電力から所定の電源電圧を生成し、RF回路54と、CPU55と、メモリ56とにその電源電圧を供給する。また、RF回路54と、CPU55と、メモリ56とは、電源回路53から所定の電源電圧が供給されることにより停止状態から起動状態に移行する。
RF回路54は、磁界アンテナ50を介して供給された第1の使用周波数帯の信号に対して復調等の信号処理を行い、処理後の信号をCPU55に供給する。
CPU55は、RF回路54から供給された信号に基づいて、メモリ56にデータを書き込む、又は、メモリ56からデータを読み出す。CPU55は、メモリ56からデータを読み出した場合には、当該データをRF回路54に供給する。RF回路54は、メモリ56から読み出されたデータに対して変調等の信号処理を行い、磁界アンテナ50を介して外部のリーダ・ライタ装置に送信する。
また、第1の通信部60は、上述では、電源部を有さない、いわゆる受動型(Passive)の誘導電磁界方式(電磁誘導方式)であるものとして説明を行ったが、これに限られず、受動型の相互誘導方式(電磁結合方式)又は放射電磁界方式(電波方式)であっても良いし、又は、電源部を有する能動型(Active)であっても良い。また、第1の通信部60のアクセス方式として、リード・ライト型であるものとして説明を行ったが、これに限られず、リードオンリー型や、ライトワンス型等であっても良い。
また、第2の通信部61は、図3に示すように、第1の使用周波数帯よりも高い周波数帯である第2の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ70と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部71(第2の情報処理部)と、を備える。また、第2の通信部61は、充電池43から電源の供給を受けている。
メインアンテナ70は、第2の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。なお、本実施の形態では、第2の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ70は、第2の使用周波数帯の他に、第3の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であっても良いし、さらに、第4の使用周波数帯にも対応できる複数バンド対応型により構成されていても良い。
通信処理部71は、メインアンテナ70によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部62に供給し、あるいは処理部62から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ70を介して外部装置に送信する。
また、処理部62は、図3に示すように、操作ボタン群11と、音声入力部12と、ディスプレイ21と、音声出力部22と、所定の演算処理を行うCPU72と、所定のデータが格納されているメモリ73と、所定の音処理を行う音響処理部74と、所定の画像処理を行う画像処理部75と、被写体を撮像するカメラモジュール76と、着信音等が出力されるスピーカ77と、を備えている。また、処理部62は、充電池43から電源の供給を受けている。なお、携帯電話装置1は、図3に示すように、CPU55とCPU72とが、信号線Sで結ばれており、信号線Sを介して第1の通信部60により処理された情報が画像処理部75に供給され、画像処理部75により処理された情報がディスプレイ21に表示される構成となっている。
また、図4は、RFID部41の磁界アンテナ50と、メインアンテナ70との位置関係を示す図である。なお、図4では、リアケース部42が省略されている。
図4に示すように、磁界アンテナ50と、メインアンテナ70とは、近接(数mm)して配置されている。このように、二つのアンテナが近接配置されていると、磁界アンテナ50とメインアンテナ70による互いの干渉による問題が生じる。
具体的には、磁界アンテナ50は、使用周波数帯(13.56MHz)以外に低次及び高次に周期的に副次共振点を有する。特に、高次の副次共振点(以下、高次共振点と呼ぶ。)がメインアンテナ70の使用周波数帯(800MHz等)に重なってしまうと、メインアンテナ70の利得が劣化してしまう(詳細は、図8を用いて後述する。)。
そこで、本発明に係る携帯電話装置1は、磁界アンテナ50の有する高次共振点によるメインアンテナ70の利得劣化を回避するために、必要に応じて磁界アンテナ50の高次共振点における周波数成分をシフトさせるような構成を採っている。
具体的には、携帯電話装置1は、図5に示すように、メインアンテナ70の周波数特性を調整するために、一定条件下において、磁界アンテナ50のアンテナパターンの接続経路をスイッチングにより変更し、磁界アンテナ50のインダクタンス値を適宜変更可能な構成になっている。
磁界アンテナ50は、メインアンテナ70に近接している側において、第1のスイッチ部80と、第2のスイッチ部81と、集中定数回路82(調整手段)と、が配線パターンに付加されることにより、第1の経路と第2の経路とが選択可能に構成されている。
第1のスイッチ部80は、端子A1と、端子B1と、端子C1と、から構成されており、第2のスイッチ部81は、端子A2と、端子B2と、端子C2と、から構成されている。
集中定数回路82は、例えば、コイルや並列共振回路等の位相回転素子により構成されており、一方端側が第1のスイッチ部80の端子C1に接続されており、他方端側が第2のスイッチ部81の端子C2に接続されている。なお、本実施例では、集中定数回路82を付加しているが、インダクタンス値を変更できるものであれば他の構成要素であっても良く、例えば、フェライト等を付加する構成であっても良い。
CPU72(制御手段)は、一定条件下において、第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81とを制御し、端子A1と端子B1とを導通させ、かつ端子A2と端子B2とを導通させることにより第1の経路を構成し、一方、端子A1と端子C1とを導通させ、かつ端子A2と端子C2とを導通させることにより集中定数回路82を介して接続される第2の経路を構成する。
ここで、第1の経路は、第1の通信部60における通信品質が最も良く、通信電力効率が最も良い経路である。ただし、この場合は、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に重なっている。また、第2の経路は、集中定数回路82を経由する経路であり、この状態においては、磁界アンテナ50のインダクタンス値が変更され、メインアンテナ70の使用周波数帯に磁界アンテナ50による高次共振点が重ならないように構成されている。したがって、第2の経路が選択されている場合には、磁界アンテナ50の高次共振点によるメインアンテナ70の利得劣化を回避することができる。なお、磁界アンテナ50は、第2の経路が選択された場合であっても、その共振点は、磁界アンテナ50の使用周波数帯の範囲内にあり、第1の使用周波数帯により外部装置と通信を行うことが可能となっている。
なお、図5においては、第1のスイッチ部80と、第2のスイッチ部81と、集中定数回路82と、により構成される第2の経路は、磁界アンテナ50を構成する一部の線にのみ付加されるものとして示しているが、これに限られず、全線に第2の経路を付加する構成であっても良い。
ここで、第1の通信部60の機能について説明する。第1の通信部60は、外部機器(例えば、R/W(リーダ・ライタ装置))側から送信されてくる信号を受信し、動作を行うカード機能と、メモリ56に格納されているデータを自発的に読み出して外部へ送信し、外部の機器(受信機能を有するカード等)と通信を行うR/W(リーダ・ライタ)機能を有している。なお、カード機能は、例えば、駅の改札口等に設置されているリーダ・ライタ装置との通信において受動的に発揮される機能であり、また、R/W機能は、例えば、ICが内蔵されたカードとの通信において能動的に発揮される機能である。
<カード機能を利用する場合>
CPU72は、リーダ・ライタ装置から送信されてくる信号のレベル(受信強度)が一定(所定値)レベル以下であると判断した場合、第1の通信部60が不使用であると判断し、第2の経路を選択するように第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81の切り替え制御を行う。第2の経路が選択されている場合には、磁界アンテナ50のインダクタンス値が変更されているので、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができる。
なお、第2の経路が選択されている場合であっても、磁界アンテナ50の共振周波数は使用周波数帯(スペック)から外れないように設計されているので、リーダ・ライタ装置との通信を行うことは可能である。
また、CPU72は、リーダ・ライタ装置から送信されてくる信号(キャリア)のレベル(受信強度)が一定レベル(所定値)より高いと判断した場合、第1の通信部60を使用すると判断し、第1の経路を選択するように第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81の切り替え制御を行う。第1の経路が選択されている場合には、磁界アンテナ50とリーダ・ライタ装置との間の通信を良好に行うことができる。
なお、第1の経路が選択されている場合であっても、メインアンテナ70による通信は可能である。
したがって、本発明に係る携帯電話装置1では、CPU72の制御によりリーダ・ライタ装置と通信を行うとき、すなわち、リーダ・ライタ装置から送信されてくる信号のレベルが一定レベルより高いときに第1の経路が選択され、それ以外のとき、すなわち、リーダ・ライタ装置から送信されてくる信号のレベルが一定レベル以下のときには第2の経路が選択されるので、第1の経路が選択されているときには磁界アンテナ50とリーダ・ライタ装置との間において良好に通信を行うことができ、また、第2の経路が選択されているときには磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができる。
<R/W機能を利用する場合>
CPU72は、第1の通信部60を使用していない場合には、第2の経路を選択するように第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81の切り替え制御を行う。そして、第2の経路が選択されている場合には、磁界アンテナ50のインダクタンス値が変更されているので、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができる。
なお、第2の経路が選択されている場合であっても、磁界アンテナ50の共振周波数は使用周波数帯(スペック)から外れないように設計されているので、リーダ・ライタ装置との通信を行うことは可能である。
また、CPU72は、ユーザによる操作や所定のアプリケーションの起動により、カード側へデータを送信するタイミング、すなわち、RFIDチップ51への所定の処理の要求の有無を判定し、当該要求があったタイミングに応じて、第1の経路を選択するように第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81との切り替え制御を行う。第1の経路が選択されている場合には、最も通信電力効率の良い共振周波数に設定されるため、磁界アンテナ50とカードとの間の通信を良好に行うことができる。なお、第1の経路が選択されている場合であっても、メインアンテナ70による通信は可能である。
したがって、本発明に係る携帯電話装置1では、CPU72の制御によりカードと通信を行うとき、すなわち、ユーザによる操作や所定のアプリケーションの起動によるRFIDチップ51への所定の処理が要求されたときにのみ第1の経路が選択され、それ以外のときには第2の経路が選択されるので、第1の経路が選択されているときには磁界アンテナ50とカードとの間において良好に通信を行うことができ、また、第2の経路が選択されているときには磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができる。
また、携帯電話装置1は、上述した構成(図5)以外でも良く、例えば、図6に示すように、磁界アンテナ50を構成する線の所定の位置に第1のスイッチ部80及び第2のスイッチ部81をそれぞれ設け、一定条件下において、CPU72により第1のスイッチ部80と第2のスイッチ部81とを制御し、端子A1と端子B1を導通させ、かつ端子A2と端子B2とを導通させることにより第1の経路を構成し、一方、端子A1と端子C1とを導通させ、かつ端子A2と端子C2とを導通させることにより第2の経路を構成して、第1の経路による場合と第2の経路による場合とで、磁界アンテナ50のエレメント長(インダクタンス値)を変更するような構成であっても良い。
このような構成によれば、第1の経路が選択されているときには、磁界アンテナ50による通信を良好に行うことができ、また、第2の経路が選択されているときには磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができる。
また、図7には、本発明に係る携帯電話装置1において第2の経路が選択されている場合における、500MHz〜2.5GHzの周波数によりVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を測定したときの結果を示し、また、図8には、従来の携帯電話装置において、500MHz〜2.5GHzの周波数によりVSWRを測定したときの結果を示す。なお、測定においては、携帯電話装置1のメインアンテナ70の給電点に測定装置(ネットワークアナライザ)を接続して行った。また、使用周波数帯の帯域幅が843MHz〜925MHz(図7及び図8中A点〜B点)と、1.92GHz〜2.18GHz(図7及び図8中C点〜D点)の携帯電話装置を使用して測定を行った。
図7及び図8から分かるように、従来の構成(図8)では、843MHz〜925MHz(図8中A点〜B点)内に磁界アンテナ50の高次共振点の影響が現れているが(図8中X)、第2の経路が選択されている本発明に係る構成(図7)では、843MHz〜925MHz(図7中A点〜B点)内に磁界アンテナ50の高次共振点の影響が消失している(低周波側にシフトしている)。
したがって、本発明に係る携帯電話装置1によれば、第2の経路が選択されている場合には、インダクタンス値が変更されるため、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えず、メインアンテナ70による通信を良好に行うことができ、また、第1の経路が選択されている場合には、従来通り、性能劣化することなく、最も通信電力効率の良い共振周波数により、磁界アンテナ50による通信を良好に行うことができる。また、本発明によれば、磁界アンテナ50とメインアンテナ70とを近接配置しても、CPU72が磁界アンテナ50の共振点を制御することにより、メインアンテナ70の利得の劣化が低減されるため、通信品位を維持しながらデザイン性を重視しつつ、筐体内のスペースを有効活用することができ、また、筐体自身の小型化を実現することができる。さらに、本発明は、磁界アンテナ50の有する高次共振点の調整手段として、磁界アンテナ50の配線パターンとして磁界アンテナ50に一体化される第1のスイッチ部80、第2のスイッチ部81及び集中定数回路82を用いていることから、当該調整手段として別の部材を筐体内に設ける必要がないので、筐体内のスペースをさらに有効活用でき、筐体自身の小型化を実現することができる。
なお、上述した実施の形態では、メインアンテナ70と、磁界アンテナ50とが近接配置により干渉が生じ得る場合を想定したが、両アンテナの位置関係に係らず、磁界アンテナ50の高次共振点による影響が他のアンテナの使用周波数帯に影響する場合であれば、本発明は有効である。
また、上述した実施の形態では、第1の使用周波数帯により外部機器と通信を行う構成要素としてRFIDを示したが、特にこれに限られず、メインアンテナ70の使用周波数帯に干渉が生じ得るような構成要素であれば他のものであっても良い。
例えば、本実施形態によれば、第1の経路と第2の経路とを、リーダ・ライタ装置から送信されてくる信号のレベルに応じて切り替えていたが、一般に磁界アンテナ50により通信される時間はメインアンテナ70により通信される時間よりも短いと推定できるため、第1の経路への調整が開始されてから所定時間経過後に第2の経路に切り替えるように構成してもよい。なお、この構成は、以下に示す全ての実施例に適用可能である。
<他の実施例1>
つぎに、本発明に係る携帯電話装置1の他の実施例1について説明する。携帯電話装置は、図3に示すように、照度センサ78(光量検出手段)を備えている。なお、本実施例では、図9に示すように、表示部側筐体部3の裏面側の表面に第1の照度センサ78aが配設され、操作部側筐体部2の裏面側の表面に第2の照度センサ78bが配設されている。なお、以下の説明においては、通常の使用状態においては、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えないように設定されているものとする(図5及び図6による構成の場合には第2の経路が選択される)。
ここで、照度センサ78について説明する。照度センサ78は、周囲の明るさを感知するセンサである。例えば、照度センサ78を利用することにより、ディスプレイ21の輝度をユーザが適度であると感じる程度に調整したり、また、ユーザが暗いと感じる所で光源を点灯したり、逆に明るいと感じるならば消灯したりするような機能を携帯電話装置1に持たせることができる。
また、照度センサ78は、フォトトランジスタにより構成されるものや、フォトダイオードにより構成されるものや、フォトダイオードにアンプ回路を追加して構成されるものがある。携帯電話装置1に用いられる照度センサ78は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上述したどのような構成のものであっても適用できる。
また、本発明では、照度センサ78による検出値を、集中定数回路82により磁界アンテナ50の高次共振点をメインアンテナ70の使用周波数帯域からシフトするか否かの契機(トリガー)として使用する。
具体的には、CPU72は、照度センサ78による光量の検出値が所定値以下である場合(すなわち、暗くなった場合)には、集中定数回路82(調整手段)による第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)の共振点の調整を行わず、また、照度センサ78による光量の検出値が所定値より高くなった場合(すなわち、明るくなった場合)には、第1の使用周波数帯の高次の副次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯(例えば、800MHz)に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を集中定数回路82により調整する。
また、より具体的には、CPU72は、携帯電話装置1が閉状態において、第1の照度センサ78aによる光量の検出値が所定値以下となり、一定時間経過後に第2の照度センサ78bによる光量の検出値が所定値以下になったときには、集中定数回路82による第1の使用周波数帯の共振点の調整を行わない。
このように動作することにより、本発明では、CPU72は、ユーザが閉状態の携帯電話装置1を手に持ち(このときには、図10Aに示すように、ユーザの手によって第1の照度センサ78aが覆われる。)、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近したときの状態(このときには、図10Bに示すように、第2の照度センサ78bがリーダ・ライタ装置によって覆われる。)を推定することができる。したがって、磁界アンテナ50を利用する状態のときには第1の使用周波数帯の共振点の調整を行わない(図5及び図6による構成の場合には第1の経路が選択される)ことにより、磁界アンテナ50による通信を好適に実行することができる。
また、一般的には、磁界アンテナ50により外部のリーダ・ライタ装置と通信を行う時間は少ないため(例えば、3秒間)、当該通信時間をタイムアウト条件として第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う(図5及び図6による構成の場合には第2の経路が選択される)ことにより、通常の使用状態においては集中定数回路82による調整を行うようにしておけば、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
<他の実施例2>
また、携帯電話装置1は、図3に示すように、加速度センサ79を備えている。ここで、加速度センサ79について説明する。加速度センサ79は、携帯電話装置1に与えられた加速度を検出し、検出結果をCPU72に出力する。なお、以下の説明においては、通常の使用状態においては、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えないように設定されているものとする(図5及び図6による構成の場合には第2の経路が選択される)。
加速度センサ79は、例えば、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の加速度を検出する3軸(3次元)タイプであって、携帯電話装置1の外部から加わった力(F)と携帯電話装置1の質量(m)に基づいて、加速度(a)を測定する(加速度(a)=力(F)/質量(m))。
また、加速度センサ79は、例えば、圧電素子によって携帯電話装置1に加わる力を計測して軸ごとの加速度を求め、数値データ化してバッファリングする。そして、CPU72は、周期的にバッファリングされた加速度データを読み出す。なお、加速度センサ79は、圧電素子(圧電式)に限らず、ピエゾ抵抗型、静電容量型、熱検知型等によるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式や、可動コイルを動かしてフィードバック電流によってもとに戻すサーボ式や、加速度によって生じる歪を歪ゲージによって測定する歪ゲージ式等により構成されても良い。携帯電話装置1に用いられる加速度センサ79は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上述したどのような構成のものであっても適用できる。
また、本発明では、加速度センサ79による検出値を、集中定数回路82により磁界アンテナ50の高次共振点をメインアンテナ70の使用周波数帯域からシフトするか否かの契機(トリガー)として使用する。
ここで、磁界アンテナ50を使用してリーダ・ライタ装置と通信を行う場合には、携帯電話装置1をリーダ・ライタ装置に近づける動作を行う(図11を参照。)。加速度センサ79は、この動作に起因して生じる携帯電話装置1の状態の変位を感知し、検出値をCPU72に供給する。CPU72は、当該検出値に基づいて、集中定数回路82により磁界アンテナ50の高次共振点をメインアンテナ70の使用周波数帯域からシフトするか否かの契機(トリガー)にする。なお、携帯電話装置1をリーダ・ライタ装置へ近づける動作は(図12を参照。)、通常の使用動作とは異なるため、CPU72は、加速度センサ79から供給される検出値に基づいて、磁界アンテナ50を使用するタイミングを知ることができる。
例えば、加速度センサ79から供給される検出値が所定値以上の場合は、ユーザが携帯電話装置1を手に持ち、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近したようとした状態(図11の状態)であり、所定値より低い値である場合は、ユーザが携帯電話装置1を手に持っていない、あるいは外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近した状態とはいえない状態であると推定することができる。そこで、CPU72は、加速度センサ79から供給される検出値が所定値以上の場合には、集中定数回路82による第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)の共振点の調整を行わず、所定値より低い値である場合には、第1の使用周波数帯の高次の副次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯(例えば、800MHz)に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を集中定数回路82により調整する。
また、本発明に係る携帯電話装置1は、上述した照度センサ78と加速度センサ79とを協調させることにより、より確実に磁界アンテナ50を使用するタイミングを検知するような構成であっても良い。
例えば、CPU72は、照度センサ78による光量の検出値が所定値以下であって、かつ、加速度センサ79から供給される検出値が所定値以上の場合(ユーザが携帯電話装置1を手に持ち、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近した状態)には、集中定数回路82による第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)の共振点の調整を行わず、照度センサ78による光量の検出値が所定値より大きい、あるいは、加速度センサ79から供給される検出値が所定値より低い場合(ユーザが携帯電話装置1を手に持っていない、あるいは外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近した状態とはいえない状態)には、集中定数回路82による第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)の共振点の調整を行うことができる。これにより、CPU72は、より高い精度でユーザの使用状態を考慮に入れた共振点の調整を行うことができる。
<他の実施例3>
また、本発明に係る携帯電話装置1は、RFID部41を第1の機能(リーダ・ライタ機能)と第2の機能(カード機能)として使用することが可能である。ここで、第1の機能とは、携帯電話装置1が自発的にデータを外部に送出し、外部の装置(例えば、カード)と通信を行う機能(リーダ・ライタ機能)であり、第2の機能とは、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に携帯電話装置1を近接させることにより動作する機能(カード機能)である。
ここで、CPU72の動作について説明する。CPU72は、RFID部41を第1の機能として使用する場合には、第1の使用周波数帯の共振点を第1の機能として使用する場合に最適な第1の位置になるように集中定数回路82(調整手段)により調整し、また、RFID部41を第2の機能として使用する場合には、第1の使用周波数帯の共振点を第2の機能として使用する場合に最適な第2の位置になるように集中定数回路82により調整する。なお、本実施例においては、CPU72は、第1の使用周波数帯の高次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯に重ならないように、予め第1の使用周波数帯の共振点を第1の位置になるように集中定数回路82により調整しており(図5及び図6による構成の場合には第2の経路が選択される。)、RFID部41を第2の機能として使用するときに第1の使用周波数の共振点を第2の位置になるように調整する(図5及び図6による構成の場合には第1の経路が選択される。)。
また、上述したように、通常時の設定として、CPU72は、第1の使用周波数帯の高次共振点Faがメインアンテナ70の第2の使用周波数帯(図13中のFxの位置)に重ならないように、予め第1の使用周波数帯の共振点Fbを第1の位置(図13中のF2の位置)になるように集中定数回路82により調整している。
また、RFID部41を第2の機能として使用するときには、CPU72は、第1の使用周波数帯の共振点Fbを第2の位置(図14中のF1の位置)になるように調整する。なお、第1の機能は、一般的に、外部のリーダ・ライタ装置と通信を行う時間が少ないため(例えば、3秒間)、当該通信時間をタイムアウト条件にして、当該通信時間を経過後には第1の使用周波数帯の共振点を第1の位置に移動させる構成であっても良い。
このようにして、本発明に係る携帯電話装置1では、通常の使用状態においては、第1の使用周波数帯の高次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯に重ならないように、第1の使用周波数帯の共振点が第1の位置に予め調整されることにより、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
つぎに、RFID部41を第1の機能として使用するのか、又は第2の機能として使用するのかの契機(トリガー)について説明する。第1の機能は、ユーザによる所定の操作に応じて選択される。また、第2の機能は、一般的な使用態様として、携帯電話装置1が閉状態において利用される。
したがって、CPU72は、ユーザによる所定の操作を検出したことを契機(トリガー)として、第1の機能が発揮されるように、第1の使用周波数帯の共振点を第1の位置に調整し、また、携帯電話装置1が閉状態において、例えば、外部のリーダ・ライタ装置から送信されてくる信号(キャリア)のレベル(受信強度)が一定レベル(所定値)より高いと判断した場合、第2の機能が発揮されるように、第1の使用周波数帯の共振点を第2の位置に調整する。なお、上述の<他の実施例1>や<他の実施例2>において説明したように、照度センサ78や加速度センサ79等を利用して、RFID部41が第2の機能として使用されるのかを判断するような構成であっても良い。
<他の実施例4>
また、本発明に係る携帯電話装置1は、図3に示すように、筐体の開状態又は閉状態を検出する開閉センサ90(開閉検出手段)と、開閉センサ90による検出結果に応じて磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う調整部91とを備えている。例えば、開閉センサ90を表示部側筐体部3の所定の場所に内蔵し、携帯電話装置1が閉状態になったときに当該開閉センサ90と対向するように操作部側筐体部2の所定の場所に磁石を内蔵する。開閉センサ90は、例えば、磁石を検知したときに携帯電話装置1が閉状態であることを検出し、磁石を検出できないときに携帯電話装置1が閉状態であることを検出する。また、開閉センサ90は、検出した結果を調整部91に供給する。
調整部91は、開閉センサ90による検出に基づいて閉状態である場合には、磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の共振点の調整を行わず、また、開閉センサ90による検出に基づいて開状態である場合には、第1の使用周波数帯の高次の副次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を調整する。なお、本実施例においては、RFID部41を使用(特に、上述したカード機能として使用)する場合には、携帯電話装置1が閉状態にあると想定している。
<調整部91の第1の構成>
ここで、調整部91の第1の構成について説明する。調整部91は、図15に示すように、開閉センサ90の検出結果(開状態)に基づいて、磁界アンテナ50の一部をGND(基準電位)に短絡する。このような構成にすることにより、本発明では、磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の共振点を大幅に移動させることができ、かかる第1の使用周波数帯の高次共振点も大幅に移動させることができるので、携帯電話装置1が開状態においては、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
<調整部91の第2の構成>
つぎに、調整部91の第2の構成について説明する。調整部91は、図16に示すように、開閉センサ90の検出結果(開状態)に基づいて、磁界アンテナ50の一部をコンデンサ91aを介してGND(基準電位)に短絡する。このような構成にすることにより、本発明では、直流電流をGNDに流すことがないため、磁界アンテナ50の一部がコンデンサ91aを介してGNDに短絡するときに、RFID部41から直流電流が発生している場合において、このような直流電流をGNDに流すことがないためRFID部41を保護することができる。
また、本発明では、上述の<調整部91の第1の構成>と同様に、磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の共振点を大幅に移動させることができ、かかる第1の使用周波数帯の高次共振点も大幅に移動させることができるので、携帯電話装置1が開状態においては、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
<調整部91の第3の構成>
つぎに、調整部91の第3の構成について説明する。調整部91は、図17に示すように、開閉センサ90の検出結果(開状態)に基づいて、磁界アンテナ50の一部のループをオープン状態にする。このような構成にすることにより、本発明では、磁界アンテナ50の共振を無くすこと(つまり、第1の使用周波数帯の高次共振点も生じない)ができるので、携帯電話装置1が開状態においては、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
また、RFID部41がリーダ・ライタ機能として利用される場合には、携帯電話装置1が閉状態においても使用される場合があり得るが、リーダ・ライタ機能が利用される場合には、ユーザによる所定の操作が行われる。したがって、携帯電話装置1は、ユーザによる所定の操作が行われ、リーダ・ライタ機能が利用されるときには、閉状態においても、調整部91による調整を行わないように制御する。
<他の実施例5>
また、メインアンテナ70により通信を行う際に、その受信電力が十分に大きい場合には、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に重なるような場合においても、あまり影響を受けない可能性がある。以下の実施例は、このような状況を想定して構成されている。
本発明に係る携帯電話装置1では、CPU72は、メインアンテナ70による第2の使用周波数帯の受信強度(電力)が所定値(閾値A)以下である場合には、磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が第2の使用周波数帯に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を集中定数回路82により調整し、また、メインアンテナ70による第2の使用周波数帯の受信強度(電力)が所定値(閾値A)より高くなった場合には、集中定数回路82による第1の使用周波数帯の共振点の調整を行わない。
また、第2の使用周波数帯の受信強度の所定値(閾値A)は、図18に示すように、メインアンテナ70の受信電力が十分に大きく磁界アンテナ50の高次共振点の影響を殆ど受けないと考えられる領域(図18中の領域B1)と、メインアンテナ70の受信電力が小さく磁界アンテナ50の高次共振点の影響を受け得ると考えられる領域(図18中の領域B2)との境界付近に設定する。
このような構成によれば、メインアンテナ70の受信電力が閾値Aよりも大きい場合(図18中のC1)には、磁界アンテナ50の高次共振点の影響を殆ど受けないものと考えられるため、磁界アンテナ50の使用周波数帯を移動させないので、メインアンテナ70による通信を好適に行いつつ、磁界アンテナ50による通信も好適に使用可能な状態にすることができる。また、メインアンテナ70の受信電力が閾値Aよりも小さい場合(図18中の領域C2)には、磁界アンテナ50の高次共振点の影響を受け得るものと考えられるため、磁界アンテナ50の使用周波数帯を移動させることにより、メインアンテナ70の通信を好適に行うことができる。
また、本発明では、磁界アンテナ50の高次共振点によりメインアンテナ70が悪影響を受けた際の特性劣化度を段階分けをする等して記憶し、その劣化度合いに対して、メインアンテナ70の受信電力と対比してテーブル化しておき、実際のメインアンテナ70の受信電力に基づいて当該テーブルを参照して磁界アンテナ50の使用周波数帯の調整量を決定するような構成であっても良い。このような構成の場合には、閾値Aを複数個設定し、また、図5に示す構成を採用する場合には、集中定数回路82を複数段で構成して複数の経路が選択できるようにし、また、図6に示す構成を採用する場合には、磁界アンテナ50のエレメント長を複数選択できるようにする。
<他の実施例6>
また逆に、メインアンテナ70の受信電力が十分に大きい場合、又はCPU72により通信処理部71により変調・復調処理がされたと判定された場合には、磁界アンテナ50を使用する可能性が低いと推定することもできる。そこで、本実施例においては、このような場合には、CPU72は、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70による第2の使用周波数帯に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を集中定数回路82により調整するように制御する。
一方、メインアンテナ70の受信電力が小さい場合、又は通信処理部71により変調・復調処理がされてないと判定された場合には、メインアンテナ70を使用する可能性が低いと推定することもできる。そこで、本実施例においては、このような場合には、CPU72は、磁界アンテナ50の共振点を調整しない、あるいは調整を抑制する。
このような構成よれば、磁界アンテナ50を使用する可能性が低い場合には、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70による第2の使用周波数帯に重ならないため、メインアンテナ70の利得低下が抑制されると共に、メインアンテナ70を使用する可能性が低い場合には、磁界アンテナ50の共振点の調整が行われないため、磁界アンテナ50の利得低下を抑制することができる。
<他の実施例7>
また、上述した本発明に係る種々の実施例では、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯に影響を与えてしまう現象を防ぐために、一定要件下において、磁界アンテナ50のL値を切り替えることを説明したが、この切り替えのタイミングを厳密に考慮した場合、RFID部41の使用条件を特定するのが困難な場合があり得る。
また、この切り替えタイミングが適当でない場合には、RFID部41による通信機能の性能の劣化や、またメインアンテナ70による通信機能の性能の劣化を生じてしまうことが予想される。また、不用意に磁界アンテナ50のL値を切り替える回路を動作させてしまうと、携帯電話装置1の消費電流を増やしてしまったり、また、RFID部41による通信機能やメインアンテナ70による通信機能の使用時間が短縮されてしまったりするケースが生ずる可能性がある。したがって、このようなケースが生じないように考慮する必要がある。
携帯電話装置1では、消費電流を低減するために、メインアンテナ70による通信機能を利用して外部機器と通信を行うか否かを確認する動作(以下、待ち受け受信動作という。)は、間欠的に行われている。本発明では、この間欠的に行われている待ち受け受信動作時にはメインアンテナ70による通信を優先し、当該待ち受け受信動作を行っていない時にはRFID部41による通信を優先するように制御する。
ここで、待ち受け受信動作について説明する。本実施例においては、第2の通信部61は、CDMA(Code Division Multiple Access)による通信方式を採用している。CDMAによる受信においては、携帯電話装置1は、安定した受信状態になると基地局から間欠受信間隔の指定を受ける。また、スロットサイクルインデックス(SCI)として間欠周期は、例えば、1.28秒、2.56秒、5.12秒等があり、いずれか一の間欠周期が基地局により設定される。なお、上述では、本実施例ではCDMAを採用するとして説明したが、CDMAに限定されることなく、他の無線通信方式が採用されても良い。
つぎに、携帯電話装置1の待ち受け受信動作における電流消費の低減化について説明する。携帯電話装置1では、起動時において基地局との同期受信ができ、かつ安定して基地局のメッセージを受信できるような状態になると、ページングメッセージを一定周期間隔で送る取り決めになっている。携帯電話装置1は、このページングメッセージを送らない間は受信動作を行っていないので、この受信動作を行っていない間は第2の通信部61の受信回路に電流の供給を停止し、また、ページングメッセージを送るときにのみ第2の通信部61の受信回路に電流の供給を行う。このようにして、第2の通信部61は、決められた間欠受信間隔ごとに受信回路が起動するため、待ち受け受信時における消費電流が低減される。
本発明に係る携帯電話装置1では、ページングメッセージを送る間だけ磁界アンテナ50の使用周波数帯を調整して、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70の使用周波数帯にかからないようにし、それ以外のときには磁界アンテナ50の使用周波数の調整を行わないようにする。
ここで、CPU72の動作について説明する。CPU72は、メインアンテナ70が外部機器(例えば、基地局)と受信動作を行っている場合には、磁界アンテナ50の第1の使用周波数帯の高次の副次共振点がメインアンテナ70の第2の使用周波数帯に重ならないように第1の使用周波数帯の共振点を集中定数回路82により調整し、また、メインアンテナ70が外部機器と受信動作を行っていない場合には、集中定数回路82による第1の使用周波数帯の共振点の調整を行わない。
このように構成されることにより、本発明では、携帯電話装置1の消費電流を増やしてしまったり、また、RFID部41による通信機能やメインアンテナ70による通信機能の使用時間が短縮されてしまったりするケースを排除して、磁界アンテナ50の高次共振点による影響をメインアンテナ70に与えることを回避することができる。
具体的には、CPU72は、間欠受信動作を行う時には、メインアンテナ70の性能を優先するため、RFID部41の磁界アンテナ50のL値を調整して、磁界アンテナ50の高次共振点がメインアンテナ70に影響を与えないように制御し、また、間欠受信動作を行わないときには、メインアンテナ70への影響は考慮しなくて良いため、RFID部41の磁界アンテナ50が最適な状態になるようにL値の調整は行わないように制御する。
また、動作電流の有無によって磁界アンテナ50のL値を切り替えるような構成である場合には、メインアンテナ70を優先する時(すなわち、ページングメッセージを間欠送信する時)に動作電流を供給して磁界アンテナ50のL値を切り替えるようにする。こうすることにより、間欠待ち受け時の消費電流の増加を防ぐことができる。

Claims (13)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第1のアンテナ部による前記第1の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  2. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第1の通信部の前記第1の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求がないと判定した場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  3. 筐体と、
    前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第2のアンテナ部による前記第2の使用周波数帯の受信強度が所定値以上である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  4. 筐体と、
    前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第2の通信部の前記第2の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求があると判定された場合は、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  5. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第1のアンテナ部による前記第1の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  6. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第1の通信部の前記第1の情報処理部による前記所定の処理の要求の有無を判定すると共に、当該要求がないと判定した場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  7. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記筐体の外部における光量を検出する光量検出手段と、
    前記光量検出手段による光量の検出値が所定値より高い場合に、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  8. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記筐体内に内蔵され、前記筐体にかかる加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサによる検出値が所定値以上である場合に、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整を行う制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  9. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記筐体の開状態又は閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記開閉検出手段により前記開状態が検出された場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  10. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第2のアンテナ部による前記第2の使用周波数帯の受信強度が所定値以下である場合に、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  11. 筐体と、
    前記筐体内に配設される共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設される共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部における前記第1の使用周波数帯の共振点を調整する調整手段と、
    前記第2のアンテナ部が外部機器と受信動作を行っていときに、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点が前記第2の使用周波数帯に重ならないように前記第1の使用周波数帯の共振点を前記調整手段により調整する制御手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  12. 前記調整手段は、前記第1の使用周波数帯の範囲内で、前記第1のアンテナ部の共振点を調整する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の携帯無線機。
  13. 前記制御手段は、前記調整手段による前記第1の使用周波数帯の共振点の調整開始から所定時聞経過後に前記調整を抑制する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の携帯無線機。
JP2009509234A 2007-03-29 2008-03-28 携帯無線機 Expired - Fee Related JP5009361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009509234A JP5009361B2 (ja) 2007-03-29 2008-03-28 携帯無線機

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087496 2007-03-29
JP2007087496 2007-03-29
PCT/JP2008/056202 WO2008123456A1 (ja) 2007-03-29 2008-03-28 携帯無線機
JP2009509234A JP5009361B2 (ja) 2007-03-29 2008-03-28 携帯無線機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008123456A1 JPWO2008123456A1 (ja) 2010-07-15
JP5009361B2 true JP5009361B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39830941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009509234A Expired - Fee Related JP5009361B2 (ja) 2007-03-29 2008-03-28 携帯無線機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8489109B2 (ja)
JP (1) JP5009361B2 (ja)
WO (1) WO2008123456A1 (ja)

Families Citing this family (83)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9366867B2 (en) 2014-07-08 2016-06-14 Osterhout Group, Inc. Optical systems for see-through displays
US20150277120A1 (en) 2014-01-21 2015-10-01 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head worn computing
US9298007B2 (en) 2014-01-21 2016-03-29 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9400390B2 (en) 2014-01-24 2016-07-26 Osterhout Group, Inc. Peripheral lighting for head worn computing
US9965681B2 (en) 2008-12-16 2018-05-08 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9229233B2 (en) 2014-02-11 2016-01-05 Osterhout Group, Inc. Micro Doppler presentations in head worn computing
US9952664B2 (en) 2014-01-21 2018-04-24 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9715112B2 (en) 2014-01-21 2017-07-25 Osterhout Group, Inc. Suppression of stray light in head worn computing
US20150205111A1 (en) 2014-01-21 2015-07-23 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head worn computing
JP5275193B2 (ja) * 2009-09-28 2013-08-28 京セラ株式会社 携帯端末
US8611895B2 (en) * 2009-10-30 2013-12-17 Apple Inc. Methods for optimizing paging mechanisms using device context information
JP5602484B2 (ja) * 2010-04-26 2014-10-08 京セラ株式会社 携帯電子機器
PL2394663T3 (pl) * 2010-05-31 2022-02-21 Laboratorios Farmaceuticos Rovi, S.A. Kompozycje do wstrzykiwania implantów biodegradowalnych in-situ
CN103136891B (zh) * 2011-11-28 2015-07-29 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 防盗侦测电路及应用该防盗侦测电路的包装箱
JP2015065487A (ja) * 2012-01-26 2015-04-09 パナソニック株式会社 アンテナ装置及び携帯無線機
DE112013002465B4 (de) * 2012-11-16 2019-12-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Drahtlose Kommunikationsvorrichtung und Antennenbauelement
US9677950B2 (en) * 2013-03-14 2017-06-13 Robert Bosch Gmbh Portable device with temperature sensing
US9829707B2 (en) 2014-08-12 2017-11-28 Osterhout Group, Inc. Measuring content brightness in head worn computing
US11227294B2 (en) 2014-04-03 2022-01-18 Mentor Acquisition One, Llc Sight information collection in head worn computing
US20150228119A1 (en) 2014-02-11 2015-08-13 Osterhout Group, Inc. Spatial location presentation in head worn computing
US9594246B2 (en) 2014-01-21 2017-03-14 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9841599B2 (en) 2014-06-05 2017-12-12 Osterhout Group, Inc. Optical configurations for head-worn see-through displays
US9810906B2 (en) 2014-06-17 2017-11-07 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US9366868B2 (en) 2014-09-26 2016-06-14 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US10191279B2 (en) 2014-03-17 2019-01-29 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9746686B2 (en) 2014-05-19 2017-08-29 Osterhout Group, Inc. Content position calibration in head worn computing
US11103122B2 (en) 2014-07-15 2021-08-31 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
US9671613B2 (en) 2014-09-26 2017-06-06 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9448409B2 (en) 2014-11-26 2016-09-20 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US10684687B2 (en) 2014-12-03 2020-06-16 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US20160019715A1 (en) 2014-07-15 2016-01-21 Osterhout Group, Inc. Content presentation in head worn computing
US9299194B2 (en) 2014-02-14 2016-03-29 Osterhout Group, Inc. Secure sharing in head worn computing
US9529195B2 (en) 2014-01-21 2016-12-27 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US10649220B2 (en) 2014-06-09 2020-05-12 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
US10254856B2 (en) 2014-01-17 2019-04-09 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US9939934B2 (en) 2014-01-17 2018-04-10 Osterhout Group, Inc. External user interface for head worn computing
US9575321B2 (en) 2014-06-09 2017-02-21 Osterhout Group, Inc. Content presentation in head worn computing
US20150277118A1 (en) 2014-03-28 2015-10-01 Osterhout Group, Inc. Sensor dependent content position in head worn computing
US9836122B2 (en) 2014-01-21 2017-12-05 Osterhout Group, Inc. Eye glint imaging in see-through computer display systems
US20150205135A1 (en) 2014-01-21 2015-07-23 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9811153B2 (en) 2014-01-21 2017-11-07 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9310610B2 (en) 2014-01-21 2016-04-12 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9740280B2 (en) 2014-01-21 2017-08-22 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9538915B2 (en) 2014-01-21 2017-01-10 Osterhout Group, Inc. Eye imaging in head worn computing
US9766463B2 (en) 2014-01-21 2017-09-19 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US12093453B2 (en) 2014-01-21 2024-09-17 Mentor Acquisition One, Llc Eye glint imaging in see-through computer display systems
US9494800B2 (en) 2014-01-21 2016-11-15 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US11669163B2 (en) 2014-01-21 2023-06-06 Mentor Acquisition One, Llc Eye glint imaging in see-through computer display systems
US9753288B2 (en) 2014-01-21 2017-09-05 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US11737666B2 (en) 2014-01-21 2023-08-29 Mentor Acquisition One, Llc Eye imaging in head worn computing
US9651784B2 (en) 2014-01-21 2017-05-16 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US11892644B2 (en) 2014-01-21 2024-02-06 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US11487110B2 (en) 2014-01-21 2022-11-01 Mentor Acquisition One, Llc Eye imaging in head worn computing
US9523856B2 (en) 2014-01-21 2016-12-20 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US9846308B2 (en) 2014-01-24 2017-12-19 Osterhout Group, Inc. Haptic systems for head-worn computers
US9852545B2 (en) 2014-02-11 2017-12-26 Osterhout Group, Inc. Spatial location presentation in head worn computing
US9401540B2 (en) 2014-02-11 2016-07-26 Osterhout Group, Inc. Spatial location presentation in head worn computing
US20160187651A1 (en) 2014-03-28 2016-06-30 Osterhout Group, Inc. Safety for a vehicle operator with an hmd
US10853589B2 (en) 2014-04-25 2020-12-01 Mentor Acquisition One, Llc Language translation with head-worn computing
US9423842B2 (en) 2014-09-18 2016-08-23 Osterhout Group, Inc. Thermal management for head-worn computer
US9672210B2 (en) 2014-04-25 2017-06-06 Osterhout Group, Inc. Language translation with head-worn computing
US9651787B2 (en) 2014-04-25 2017-05-16 Osterhout Group, Inc. Speaker assembly for headworn computer
US10663740B2 (en) 2014-06-09 2020-05-26 Mentor Acquisition One, Llc Content presentation in head worn computing
US10002269B2 (en) * 2014-09-04 2018-06-19 Haldor Advanced Technologies Ltd Mobile handheld antenna for reading tags
US9684172B2 (en) 2014-12-03 2017-06-20 Osterhout Group, Inc. Head worn computer display systems
USD743963S1 (en) 2014-12-22 2015-11-24 Osterhout Group, Inc. Air mouse
USD751552S1 (en) 2014-12-31 2016-03-15 Osterhout Group, Inc. Computer glasses
USD753114S1 (en) 2015-01-05 2016-04-05 Osterhout Group, Inc. Air mouse
US20160239985A1 (en) 2015-02-17 2016-08-18 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
US10878775B2 (en) 2015-02-17 2020-12-29 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US10591728B2 (en) 2016-03-02 2020-03-17 Mentor Acquisition One, Llc Optical systems for head-worn computers
US10667981B2 (en) 2016-02-29 2020-06-02 Mentor Acquisition One, Llc Reading assistance system for visually impaired
US9910284B1 (en) 2016-09-08 2018-03-06 Osterhout Group, Inc. Optical systems for head-worn computers
US10466491B2 (en) 2016-06-01 2019-11-05 Mentor Acquisition One, Llc Modular systems for head-worn computers
US10824253B2 (en) 2016-05-09 2020-11-03 Mentor Acquisition One, Llc User interface systems for head-worn computers
US10690936B2 (en) 2016-08-29 2020-06-23 Mentor Acquisition One, Llc Adjustable nose bridge assembly for headworn computer
USD840395S1 (en) 2016-10-17 2019-02-12 Osterhout Group, Inc. Head-worn computer
USD864959S1 (en) 2017-01-04 2019-10-29 Mentor Acquisition One, Llc Computer glasses
US10578869B2 (en) 2017-07-24 2020-03-03 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems with adjustable zoom cameras
US10422995B2 (en) 2017-07-24 2019-09-24 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems with stray light management
US11409105B2 (en) 2017-07-24 2022-08-09 Mentor Acquisition One, Llc See-through computer display systems
US10969584B2 (en) 2017-08-04 2021-04-06 Mentor Acquisition One, Llc Image expansion optic for head-worn computer
CN114554020A (zh) * 2020-11-24 2022-05-27 西门子(深圳)磁共振有限公司 磁共振成像系统的呼叫装置及磁共振成像系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338768A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Tu-Ka Cellular Tokyo Inc 携帯電話機
JP2005142930A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc アンテナ装置
JP2006504308A (ja) * 2002-10-24 2006-02-02 ノキア コーポレイション 無線デバイスおよびアンテナ構造
JP2006304039A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3241672B2 (ja) * 1998-07-31 2001-12-25 三菱電機株式会社 干渉波検出装置及び干渉波検出方法
US6317027B1 (en) * 1999-01-12 2001-11-13 Randy Watkins Auto-tunning scanning proximity reader
JP3226897B2 (ja) * 1999-04-23 2001-11-05 埼玉日本電気株式会社 携帯無線機用アンテナ
JP3678167B2 (ja) * 2001-05-02 2005-08-03 株式会社村田製作所 アンテナ装置及びこのアンテナ装置を備えた無線通信機
US6864843B2 (en) * 2002-08-15 2005-03-08 Paratek Microwave, Inc. Conformal frequency-agile tunable patch antenna
JP3800331B2 (ja) * 2002-10-22 2006-07-26 ソニー株式会社 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2004227046A (ja) 2003-01-20 2004-08-12 Hitachi Ltd 携帯情報機器
JP4217879B2 (ja) * 2003-04-17 2009-02-04 日本電気株式会社 携帯無線機
JP4167649B2 (ja) * 2004-12-03 2008-10-15 埼玉日本電気株式会社 非接触icカード機能を内蔵した折畳み型携帯無線電話機
JP5507811B2 (ja) * 2005-02-15 2014-05-28 ヴォウダフォン・グループ・ピーエルシー 無線通信のための向上したセキュリティ
JP2007043410A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Nec Saitama Ltd 携帯電話装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338768A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Tu-Ka Cellular Tokyo Inc 携帯電話機
JP2006504308A (ja) * 2002-10-24 2006-02-02 ノキア コーポレイション 無線デバイスおよびアンテナ構造
JP2005142930A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc アンテナ装置
JP2006304039A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2008123456A1 (ja) 2010-07-15
WO2008123456A1 (ja) 2008-10-16
US8489109B2 (en) 2013-07-16
US20100130140A1 (en) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5009361B2 (ja) 携帯無線機
JP5153501B2 (ja) 通信機器及び通信機器の制御方法
JP5192385B2 (ja) 携帯無線機
JP5000701B2 (ja) 携帯電子機器及び磁界アンテナ回路
JP5681010B2 (ja) 携帯電子機器
KR100750436B1 (ko) 무선 통신 단말기
JP5150369B2 (ja) 通信機器
JP5622612B2 (ja) 携帯電子機器
JP5602484B2 (ja) 携帯電子機器
JP5117607B2 (ja) 携帯無線機
JP4022073B2 (ja) 非接触/接触両用icカード通信制御装置及び携帯電話装置
JP4927162B2 (ja) 携帯無線機
JP2005354300A (ja) 携帯端末
JP5675499B2 (ja) 携帯電子機器
JP2006304039A (ja) 携帯端末
JP5289908B2 (ja) 通信機器
JP2011165151A (ja) 無線通信装置、及び該無線通信装置に用いられる非接触通信用アンテナ
JP2005348066A (ja) アンテナ配置構造、および通信端末
JP5448760B2 (ja) 携帯端末及び調整方法
JP2014135084A (ja) 無線通信装置、及び該無線通信装置に用いられる非接触通信用アンテナ
JP2010035037A (ja) 携帯無線機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5009361

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees